JPWO2008120484A1 - 繊維強化プリプレグ及びそれから得られる複合材料 - Google Patents

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Abstract

芳香族ビスマレイミド(A)50〜60重量部、特定の一般式で表されるアルケニルフェノ−ルエ−テル化合物(B)30〜40重量部、アルケニル芳香族コモノマー(C)5〜15重量部、(A)と(B)と(C)の合計量に対して、(B)又は(C)に可溶である熱可塑性樹脂(D)を1〜10重量%の割合で含有する樹脂組成物であって、前記芳香族ビスマレイミド(A)が、ビスマレイミドジフェニルメタンを90重量%以上含むものであることを特徴とする樹脂組成物を、繊維強化材に含浸させてなるプリプレグ、及びかかるプリプレグを加熱硬化して得られる、260〜350℃のガラス転移温度を有する複合材料。マトリックス樹脂として用いた芳香族ビスマレイミド樹脂の特性である耐熱性を維持した上、耐溶剤性や耐熱酸化性等に優れた繊維強化複合材料を得るためのプリプレグと、それから得られる繊維強化複合材料が得られる。

Description

本発明は、繊維強化プリプレグ及びそれから得られる複合材料に関し、更に詳しくは、マトリックス樹脂の主成分として用いた芳香族ビスマレイミド樹脂の耐熱性を損なうことなく、優れた耐熱酸化特性、耐溶剤性等が付与された繊維強化プリプレグ及びそれを用いた複合材料に関する。
繊維強化複合材料は、その比強度、比弾性が優れているという特徴を生かして、航空・宇宙用品等の用途に広く適用されている。従来、マトリックス樹脂としてはエポキシ樹脂が主に用いられているが、エポキシ樹脂では、200℃以上の耐熱要求を十分に満足できないという問題もある。一方、耐熱樹脂として知られているポリイミドは、耐熱性は優れているものの、成形加工性の面で問題があるため、そのマトリックス樹脂への実用化は遅れている。
このような状況から、耐熱性と成形性のバランスの優れた芳香族ビスマレイミド系樹脂等のビスマレイミド樹脂が、炭素繊維等の繊維強化複合材料用マトリックス樹脂として注目されている。しかしながら、ビスマレイミド樹脂は靭性が乏しいという欠点があり、そのため、その用途はかなり制限されている。ビスマレイミド樹脂のこの欠点を改良する方法として、ゴム成分や熱可塑性樹脂を配合する方法、他のモノマーを共重合する方法が提案されているが、耐熱性などの物性低下が大きい割には靭性の向上が十分でない等の問題があった。
例えば、特開平3−197559(特許文献1)では、芳香族ビスマレイミド系樹脂と、アルケニルフェノール又はアルケニルフェノキシ基含有コモノマーと、可溶性の熱可塑性ポリイミド樹脂からなる耐衝撃特性に優れたプリプレグが開示されている。しかし、開示されている樹脂組成では、繊維強化複合材料の耐熱酸化特性や耐溶剤(MEK)特性が十分ではないことが確認された。
また、特開平8−127663(特許文献2)では、50重量%以上が固形で存在する多官能性マレイミド系樹脂と、アルケニルフェノール及び/又はアルケニルフェノールエーテル化合物と、熱可塑樹脂成形物からなり、熱可塑樹脂成形物が樹脂組成物に溶解せず、プリプレグ表面に熱可塑樹脂成形物が存在する耐衝撃特性に優れたプリプレグが開示されている。しかし、開示されている樹脂組成では、繊維強化複合材料のガラス転移温度や耐熱酸化特性が十分でないことが明らかである。
特開平3−197559号公報 特開平8−127663号公報
本発明者らは、ある特定のビスマレイミド樹脂と、特定のアルケニルフェノールエーテル化合物と、可溶性熱可塑樹脂からなる樹脂組成を用いると、ビスマレイミド樹脂の耐熱性を損なうことなく、耐熱酸化特性や耐溶剤性等を効果的に向上させることが出来ることを見出した。そして、このビスマレイミド樹脂系樹脂組成物は、繊維強化プリプレグ及び複合材料用として非常に優れたものであることを見出した。
従って、本発明は、マトリックス樹脂の主成分として用いた、芳香族ビスマレイミド樹脂の特性である耐熱性を損なうことなく、優れた耐熱酸化特性や耐溶剤性等を付与した繊維強化プリプレグ及び複合材料を提供することを目的とする。
本発明は、芳香族ビスマレイミド(A)50〜60重量部、下記式(1)で表されるアルケニルフェノールエーテル化合物(B)30〜40重量部、アルケニル芳香族コモノマー(C)5〜15重量部、及び(A)と(B)と(C)の合計量に対して、(B)又は(C)に可溶である熱可塑性樹脂(D)を1〜10重量%の割合で含有する樹脂組成物であって、前記芳香族ビスマレイミド(A)が、ビスマレイミドジフェニルメタンを90重量%以上含むものであることを特徴とする樹脂組成物を繊維強化材に含浸させてなるプリプレグである。そして、また、本発明の他の態様は、かかるプリプレグを加熱硬化して得られる、260〜350℃のガラス転移温度を有する複合材料である。
Figure 2008120484
(式1)
式1において、XはCO、CH、又はC(CHを表し、Yは同一又は互いに異なるアルケニル基を表す。
本発明の、芳香族ビスマレイミド樹脂を含む樹脂組成物をマトリックス樹脂としたプリプレグ及び複合材料は、マトリックス樹脂の優れた耐熱性を損なうことなく、優れた耐熱酸化特性や耐溶剤性等を有するものである。従って、本発明のプリプレグ及び複合材料は、航空機用構造材料等に好適に使用できる。
本発明において、得られた複合材料が260℃以上の耐熱酸化特性(ガラス転移温度等)を発揮・維持するためには、アルケニルフエノールエーテル化合物(B)の添加が必須である。また、芳香族ビスマレイミド(A)成分に、ビスマレイミドジフェニルメタン以外のビスマレイミドが10重量%を超えて存在すると、耐溶剤性(耐MEK特性で判定)が悪くなる。また、(B)成分又は(C)成分に可溶である熱可塑性樹脂(D)が、(A)と(B)と(C)成分の合計量に対して1重量%以上、好ましくは2重量%以上添加されていないとクラックが発生し易い。10重量%を超えて添加すると、樹脂組成物の粘度が上昇し、この樹脂組成物を使用したプリプレグのタック性が損なわれるという問題が生じるため、1〜10重量%が適当である。
本発明の複合材料は、260℃における重量減少測定において、重量が2%減少するのに800時間以上かかる性能を有する。また、本発明の炭素繊維強化複合材料の、MEK溶剤に浸漬後における面内せん断弾性率測定において、浸漬6日後の面内せん断弾性率保持率は90%以上という優れた性能が得られる。
本発明で用いられる樹脂組成物は、芳香族ビスマレイミド(A)50〜60重量部、前記式(1)で表されるアルケニルフェノールエーテル化合物(B)30〜40重量部、アルケニル芳香族コモノマー(C)5〜15重量部、及び(A)と(B)と(C)の合計量に対して、(B)又は(C)に可溶である熱可塑性樹脂(D)を1〜10重量%の割合で含有する樹脂組成物であって、前記芳香族ビスマレイミド(A)が、ビスマレイミドジフェニルメタンを90重量%以上含むものである。
前記樹脂組成物のうち(A)と(B)と(C)の割合は、50〜60重量部:30〜40重量部:5〜15重量部、好ましくは、50〜55重量部:32〜38重量部:10〜15重量部である。(D)は、(A)と(B)と(C)の合計量100重量部に対して、1〜10重量部、好ましくは、2〜8重量部である。前記樹脂組成物には、本発明の目的・効果を損なわない範囲で、その他の公知の各種添加剤を、必要に応じて添加することができる。
本発明のプリプレグは、前記樹脂組成物を繊維強化材に含浸させてなるものである。繊維強化材としては、特に制限はなく、具体的に、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、シリカ繊維等を挙げることが出来る。これらの繊維は、長繊維、短繊維の何れであっても良い。これらの繊維強化材は、単独で使用しても、2種類以上を併用しても良い。本発明において、繊維強化材として炭素繊維を用いたときに特に効果が著しい。
本発明の(A)成分の芳香族ビスマレイミドは、対応する芳香族ジアミンと無水マレイン酸を反応させる公知の方法により得ることが出来る。芳香族ビスマレイミドとしては、前記式(1)で表される(B)成分のアルケニルフェノ−ルエ−テル化合物、特に4,4’−ビス−(−o−プロペニルフェノキシ)−ベンゾフェノンに可溶であるものが好ましい。
芳香族ビスマレイミドとしては、具体的には、4,4’−ビスマレイミドジフェニルメタン、3,3’−ビスマレイミドジフェニルメタン、m−フェニレンビスマレイミド、4−メチルー1,3−フェニレンビスマレイミド、p-フェニレンビスマレイミド、m-トルイレンビスマレイミド等を挙げることが出来る。特に好ましいのは、4,4’−ビスマレイミドジフェニルメタン、3,3’−ビスマレイミドジフェニルメタン又はこれらの混合物である。これらを用いた場合には、特に硬化後の樹脂耐熱性、耐溶剤特性が優れたものが得られる。
本発明においては、前記芳香族ビスマレイミド(A)が、ビスマレイミドジフェニルメタンを90重量%以上含むものである必要がある。(A)成分中に、ビスマレイミドジフェニルメタン以外のビスマレイミドが10重量%を超えて存在すると、耐溶剤性(耐MEK特性で判定)が悪くなるので不適当である。特に、全樹脂組成物中のビスマレイミドジフェニルメタンの含有率が、40〜50重量%の範囲にあるのが好ましい。
本発明の(B)成分のアルケニルフェノ−ルエ−テル化合物は、前記式(1)で表されるものである。式(1)において、XはCO、CH、又はC(CHであり、Yはビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基等の同一又は互いに異なるアルケニル基である。XとしてはCOが好ましく、アルケニル基としては、1−プロペニル基、2−プロペニル基又はこれらの混合体が好ましい。(B)成分は単一成分であっても混合物であっても良い。本発明において好ましいのは、具体的には、4,4’−ビス−(アルケニルフェノキシ)−ベンゾフェノンであり、中でも、4,4’−ビス−(−o−プロペニルフェノキシ)−ベンゾフェノンが硬化後の樹脂のガラス転移点が高く、且つ、260℃での耐熱酸化特性が高いため好ましい。
上記のアルケニルフェノ−ルエ−テル化合物は、公知のものあるいは公知の方法で製造することができるものであるが、例えば、4,4’−ビス−(−o−プロペニルフェノキシ)−ベンゾフェノンは、デグザ社から「CompimideTM−123」(デグザ社商標)として市販されている。
本発明の(C)成分のアルケニル芳香族コモノマーとしては、スチレン、1,4−ジビニルベンゼン、ジアリルフタレートモノマー、トリアリルイソシアヌレート及びグリセリルトリアクリレート等を挙げることが出来る。中でもジアリルフタレートモノマー、トリアリルイソシアヌレートは、低粘度で、且つ、硬化後の樹脂耐熱性、耐溶剤特性の点で好ましい。
本発明の(D)成分の熱可塑樹脂としては、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、フェニルインダンの残基を含有するポリイミド等を挙げることが出来る。中でもポリエーテルイミド及び繰返単位中にBTDAと5(6)−アミノ−1−(4′−アミノフェニル)−1,3,3−トリメチルインダンの残基を含む可溶性ポリイミドが好ましい。繰返単位中にBTDAと5(6)−アミノ−1−(4′−アミノフェニル)−1,3,3−トリメチルインダンの残基を含む可溶性ポリイミドの一例として、ハンツマン社から販売されている「Matrimide5218」を挙げることができる。また、ポリエーテルイミドの一例として、GE社から販売されている「ウルテム」(GE社商標)を挙げることができる。ポリエーテルイミドは、3,000〜50,000の数平均分子量を有するポリエーテルイミドが好ましい。
本発明に用いられる他の成分として、ガラス転移温度が270℃以上であるポリイミド(E)の微粒子を更に添加しても良い。かかるポリイミド(E)の微粒子は、芳香族ビスマレイミド(A)と、アルケニルフェノ−ルエ−テル化合物(B)と、アルケニル芳香族コモノマー(C)からなる樹脂組成物に不溶であるものが好ましい。
ガラス転移温度が270℃以上であるポリイミド(E)の微粒子化は、粉砕機により粉砕し、分級することによって得られる。微粒子化すると、芳香族ビスマレイミド(A)と、アルケニルフェノ−ルエ−テル化合物(B)と、アルケニル芳香族コモノマーと(C)、熱可塑性樹脂(D)からなる樹脂組成の混合物中に、ポリイミド(E)の微粒子を均一に分散させることができる。特に、粒径が、50μm以下のものもが好ましい。より好ましくは、1〜20μmである。粒径が50μmを越える場合には、プリプレグを作製する前段階の樹脂混合物を薄膜フィルム化する工程で、粒子がドクタブレードの隙間に引っかかり、均一な樹脂フィルムを作製できない場合があるので、好ましくない。
ガラス転移温度が270℃以上であるポリイミド(E)の微粒子の添加量は、芳香族ビスマレイミド(A)と、アルケニルフェノールエーテル化合物(B)と、アルケニル芳香族コモノマー(C)からなる樹脂混合物の100重量部に対して5〜15重量部である。より好ましくは5〜10重量部である。ガラス転移温度が270℃以上であるポリイミド(E)の添加量をこの範囲としたのは、15重量部以上添加すると、樹脂組成の粘度が上昇し、本樹脂組成を使用したプリプレグのタック性が損なわれるという問題が生じるためである。また、5重量部以下であると、コンポジット特性の有穴圧縮特性の改良効果が不十分である。
本発明において用いられるプリプレグは、どんなものでも良く特に制限されるものではない。プリプレグとは、繊維強化材に、マトリックス樹脂を含浸させ、流動性や粘着性を除いて取り扱い性を良くした成形中間材である。本発明においては、プリプレグを形成する繊維強化材の形態については特に制限はない。繊維強化材は、通常、例えば、平織、綾織、朱子織等の経糸と緯糸から構成されるものの他、繊維束を一方向に引き揃えシート状とし、これを直角方向にステッチ糸で縫合した一軸織物、一方向に引き揃えたシート状物を角度を変えて複数積層し、これを直角方向にステッチ糸で縫合した多軸織物等の形で用いられる。あるいは、繊維束(ストランド)を平行に一方向に引き揃えシート状とし、これに樹脂を含浸させたもの、あるいは、繊維束を±45度に配列し、これに樹脂を含浸させたテープ状のプリプレグ(バイアステーププリプレグ)等からなるものでも良い。プリプレグ中の樹脂の含有量は、通常、20〜50重量%の範囲である。
本発明の他の態様は、芳香族ビスマレイミド(A)50〜60重量部、上記式(1)で表されるアルケニルフェノールエーテル化合物(B)30〜40重量部、アルケニル芳香族コモノマー(C)5〜15重量部、及び(A)と(B)と(C)の合計量に対して、(B)又は(C)に可溶である熱可塑性樹脂(D)を1〜10重量%の割合で含有する樹脂組成物であって、前記芳香族ビスマレイミド(A)が、ビスマレイミドジフェニルメタンを90重量%以上含む樹脂組成物を、繊維強化材に含浸させてなるプリプレグを加熱硬化して得られる、260〜350℃のガラス転移温度を有する複合材料である。
前記加熱硬化が、前硬化と200〜300℃での後硬化の2段階で行われたものが好ましい。通常、前硬化は200℃以下で成型型を用いて行われ、後硬化は、脱型後200〜300℃、好ましくは200〜270℃で行われる。後硬化は必要に応じて複数回行っても良い。
また、本発明のこの態様の場合にも、前記アルケニルフェノールエーテル化合物(B)が、4,4’−ビス−(アルケニルフェノキシ)−ベンゾフェノンであるのが好ましい。
前記樹脂組成物中のビスマレイミドジフェニルメタンの含有率が、40〜50重量%の範囲にあるのが好ましく、ビスマレイミドジフェニルメタンとしては、4,4’−ビスマレイミドジフェニルメタン、3,3’−ビスマレイミドジフェニルメタン又はこれらの混合物が好ましい。
また、前記熱可塑性樹脂(D)は、ポリエーテルイミド、フェニルインダンの残基を含有するポリイミド又はこれらの混合物であることが好ましい。
更に、前記樹脂組成物が、(A)と(B)と(C)の合計量に対して、ガラス転移温度が270℃以上のポリイミド(E)の微粒子を5〜15重量%含有させても良く、ガラス転移温度が270℃以上のポリイミド(E)の微粒子は、前記樹脂組成物に不溶であるのが好ましい。
本発明の複合材料は、請求の範囲第1項記載の発明で得られたプリプレグから、通常の各種の加熱硬化手段・方法で複合材料を得ることができる。例えば、典型的には、金型を用いて、加熱・硬化炉で加熱及び/又は加圧することによって複合材料が得られる。加熱・硬化炉で加熱及び/又は加圧する方法としては、特に制限されないが、例えば、通常のオートクレーブによる成形、ホットプレス成形、熱硬化炉による成形等の方法がある。成形条件は、圧力は0.05〜4MPa、温度は80〜200℃、時間は1〜3時間が適当である。プリプレグを加熱硬化させた後、金型を冷却し、成形品を脱型して取り出す。好ましくは、その後、更に金型を使用しないで、成形品をフリースタンドのまま、200〜300℃で後硬化し、ガラス転移温度が260℃から350℃となる成形品(複合材料)を得る。
炭素繊維を繊維強化材に用いて、上記のような方法で得られた本発明の複合材料は、重量減少率に関しては、260℃における重量減少測定において、重量が2%減少するのに800時間以上という優れた性能を有する。また、複合材料のMEK溶剤に浸漬後における面内せん断弾性率測定において、浸漬6日後の面内せん断弾性率保持率が90%以上という優れた性能も有する。
以下、実施例により本発明を詳述する。%及び部は全て重量基準である。本発明において、炭素繊維強化複合材料(CFRP)の260℃における重量減少測定には、幅50mm、長さ50mm、厚み3mm、炭素繊維の体積含有率(vf)が50〜60%の炭素繊維強化複合材料を使用した。加熱処理前の炭素繊維強化複合材料の重量(W1)を測定し、260℃のオーブンに、空気雰囲気下で放置し、100時間おきに炭素繊維強化複合材料の重量(W2)を測定し、下記計算式で重量減少率を測定した。そして、2重量%の重量を減少するまでの時間を測定し、耐熱酸化特性の指標とした。なお、重量測定は、23℃雰囲気下で実施した。
重量減少率 (%)=[(W1− W2)÷W1]×100
また、炭素繊維強化複合材料の耐MEK特性は、JIS・K・7079のA法に準拠して面内せん断弾性率の保持率を測定し、耐MEK特性の指標とした。即ち、メチルエチルケトン(MEK)溶液浸漬前の面内せん断弾性率(G1)、23℃のメチルエチルケトン溶液に6日間浸漬後の面内せん断弾性率(G2)を測定し、下記計算式で、せん断弾性率保持率を測定した。面内せん断弾性率の保持率が90%以上ある場合を耐MEK特性が良好と判断した。
保持率(%)=(G2 ÷ G1)×100
[実施例1〜3]
4,4’−ビス−o−プロペニルフェノキシ−ベンゾフェノン(CompimideTM123:デグザ社製)35部、ジアリルフタレートモノマー(ダイソー社製)4部、トリアリルイソシアヌレート(TAIC:日本化成社製)9部、ポリエーテルイミド(ウルテム1000:GE社製)2部(実施例1)、5部(実施例2)又は10部(実施例3)を120℃で60分間混合し、完全に溶解させそれぞれ樹脂組成物(1)を調整した。それぞれの樹脂組成物(1)と、4,4’-ビスマレイミドジフェニルメタンを90%以上含有するビスマレイミド樹脂(BMI−H:ケイ・アイ化成社製)52部をロールミルにて100℃で混練し、本発明の樹脂組成物(2)を調整した。
[実施例4]
実施例2と同じ樹脂組成物(1)に、4,4’−ビスマレイミドジフェニルメタンを90%以上含有するビスマレイミド樹脂(BMI−H:ケイ・アイ化成社製)52部と、平均粒径10μmのポリイミドパウダー(UIP−R:宇部興産社製)10部をロールミルにて100℃で混練し、本発明の樹脂組成物(2)を調整した。
[実施例5]
4,4’−ビス−o−プロペニルフェノキシ−ベンゾフェノン(CompimideTM123:デグザ社製)35部、ジアリルフタレートモノマー(ダイソー社製)4部、トリアリルイソシアヌレート(TAIC:日本化成社製)9部、可溶性ポリイミド(Matrimide5218:ハンツマン社製)5部を120℃で60分間混合し、完全に溶解させ樹脂組成物(1)を調整した。この樹脂組成物(1)に、4,4’-ビスマレイミドジフェニルメタンを90%以上含有するビスマレイミド樹脂(BMI−H:ケイ・アイ化成社製)52部を、ロールミルにて100℃で混練し、本発明の樹脂組成物(2)を調整した。
上記実施例1〜5の各樹脂組成物(2)を、炭素繊維織物のW−3101(東邦テナックス社製)に、プリプレグ化装置を用いて含浸させ、織物プリプレグを製造した。プリプレグの炭素繊維目付は200g/m、樹脂含有量は40%であった。
上記で得られたプリプレグを所定の寸法に切り出し、[(±45)/(0、90)/(±45)/(0、90)]2sに積層し、オートクレーブ成形による成形を180℃で3時間、5気圧の圧力下で行った。成形物を脱型後、210℃のオーブン中で6時間、250℃で4時間、270℃で5時間後硬化させ、試験片を作製した。この試験片を用いて、SACMAのSRM2に準拠して有孔圧縮強度(OHC)を測定した。その結果を表1に示した。
上記実施例1〜5で得られたそれぞれのプリプレグを、(±45)に4層積層し、オートクレーブ成形による成形を180℃で3時間、5気圧の圧力下で行った。成形物を脱型後、210℃のオーブン中で6時間、250℃で4時間、270℃で5時間後硬化させ、試験片を作製した。JISK7079のA法に準拠して面内せん断弾性率を測定し、メチルエチルケトン溶液浸漬前後の面内せん断弾性率保持率の値を、耐MEK特性の指標として、表1に示した。
上記実施例1〜5で得られたそれぞれのプリプレグを、[(±45)/(0、90)/(±45)/(0、90)]2sに積層し、オートクレーブ成形による成形を180℃で3時間、5気圧の圧力下で行った。成形物を脱型後、210℃のオーブン中で6時間、250℃で4時間、270℃で5時間後硬化させ、試験体を作製した。試験体を幅50mm、長さ50mm、厚み3mmにカットし試験片を得た。260℃における重量減少測定の結果を、耐熱酸化特性の指標として、表1に示した。
ガラス転移温度測定のための試験片の作成は、次のとおりに行った。上記実施例1〜5で得られたプリプレグを、(0、90)に10層積層し、オートクレーブ成形による成形を180℃で3時間、5気圧の圧力下で行った。成形物を脱型後、210℃のオーブン中で6時間、250℃で4時間、270℃で5時間後硬化させ、試験片を作製した。それぞれの織物成形板を使用し、株式会社ユービーエム社製の動的粘弾性測定装置(Rheogel−E4000)を用い、3点曲げ方式、1Hzの周波数、5℃/min.の昇温速度により測定した。損失弾性率(E”)のピークをガラス転移温度とした。その結果を表1に示した。
炭素繊維強化複合材料の断面クラックの発生具合は、上記実施例1〜5で得られたそれぞれのプリプレグを、[(±45)/(0、90)/(±45)/(0、90)]2sに積層し、オートクレーブ成形による成形を180℃で3時間、5気圧の圧力下で行った。成形物を脱型後、210℃のオーブン中で6時間、250℃で4時間、270℃で5時間後硬化させた試験体の断面を鏡面研磨し、顕微鏡で、200倍で観察した。
幅約3mm、長さ10mmの断面を観察し、クラックの発生状態を観察した。
[比較例1]
芳香族ビスマレイミドとして、BMI−H(ケイ・アイ化成社製)の代わりにCompimide796(デグザ社製)を用い、それ以外は、実施例2と同様にして試験片を作製し、実施例の場合と同様に評価した。その結果を表2に示した。なお、Compimide796は、4,4’-ビスマレイミドジフェニルメタンと4−メチルー1,3−フェニレンビスマレイミドの混合物であり、4,4’-ビスマレイミドジフェニルメタンを約60%含有している。
[比較例2]
芳香族ビスマレイミドとして、BMI−Hと共に4−メチルー1,3−フェニレンビスマレイミド(BMI−7000:大和化成工業社製)を用いた以外は、実施例2と同様にして試験片を作製し、実施例の場合と同様に評価した。その結果を表2に示した。
[比較例3]
ポリエーテルイミド(ウルテム1000:GE社製)を加えず、樹脂組成物(1)を調整した以外は、実施例2と同様にして試験片を作製し、実施例の場合と同様に評価した。その結果を表2に示した。
[比較例4]
Compimide TM123(デグザ社製)の代わりに、アルケニルフェノールであるO,O’-ジアリルビスフェノールA(Matrimid・5292B:ハンツマン社製)を用いた以外は、実施例2と同様にして試験片を作製し、実施例の場合と同様に評価した。その結果を表2に示した。
[比較例5]
BMI−H(ケイ・アイ化成社製)とCompimideTM123(デグザ社製)の配合量を変更した以外は、実施例2と同様にして試験片を作製し、実施例の場合と同様に評価した。その結果を表2に示した。
表1に示したように、実施例1〜5のプリプレグを使用した試験片は、耐熱性、耐熱酸化特性、耐MEK特性、耐クラック特性に優れていた。しかし、本発明の範囲外である比較例1〜5のものは、耐熱酸化特性、耐MEK特性、耐クラック特性が低い等の問題があった。特に、ポリエーテルイミドを溶解していない樹脂組成物では、有孔圧縮強度(OHC)、耐クラック特性が劣る結果が得られた(比較例3)。また、4,4’-ビスマレイミドジフェニルメタンの含有量が少ない樹脂組成では、耐MEK特性が劣る結果が得られた(比較例1と2)。また、ガラス転移点に関しては、熱可塑性樹脂の添加によるTgの低下は観察されなかった。
表1及び表2において、BMI−H は、 4,4’-ビスマレイミドジフェニルメタン90%以上含有するビスマレイミド樹脂である。Compimide796は、4,4’-ビスマレイミドジフェニルメタンと4−メチルー1,3−フェニレンビスマレイミドの混合物であり、4,4’-ビスマレイミドジフェニルメタンを約60%含有する。BMI−7000は、4−メチルー1,3−フェニレンビスマレイミド(BMI−7000:大和化成工業社製)である。Matrimid5218は、可溶性ポリイミド(ハンツマン社製)である。ポリエーテルイミドは、ウルテム1000(GE社製)である。アルケニルフェノールは、O,O’-ジアリルビスフェノールA(Matrimid5292B:ハンツマン社製)である。
Figure 2008120484
Figure 2008120484

Claims (15)

  1. 芳香族ビスマレイミド(A)50〜60重量部、下記式(1)で表されるアルケニルフェノールエーテル化合物(B)30〜40重量部、アルケニル芳香族コモノマー(C)5〜15重量部、及び(A)と(B)と(C)の合計量に対して、(B)又は(C)に可溶である熱可塑性樹脂(D)を1〜10重量%の割合で含有する樹脂組成物であって、前記芳香族ビスマレイミド(A)が、ビスマレイミドジフェニルメタンを90重量%以上含むものであることを特徴とする樹脂組成物を繊維強化材に含浸させてなるプリプレグ。
    Figure 2008120484
    (式1)
    (式1において、XはCO、CH、又はC(CHを表し、Yは同一又は互いに異なるアルケニル基を表す。)
  2. 前記アルケニルフェノールエーテル化合物(B)が、4,4’−ビス−(アルケニルフェノキシ)−ベンゾフェノンであることを特徴とする請求の範囲第1項記載の樹脂組成物を繊維強化材に含浸させてなるプリプレグ。
  3. 前記樹脂組成物中のビスマレイミドジフェニルメタンの含有率が、40〜50重量%の範囲にあることを特徴とする請求の範囲第1項記載の樹脂組成物を繊維強化材に含浸させてなるプリプレグ。
  4. ビスマレイミドジフェニルメタンが、4,4’−ビスマレイミドジフェニルメタン、3,3’−ビスマレイミドジフェニルメタン又はこれらの混合物であることを特徴とする請求の範囲第1項記載の樹脂組成物を繊維強化材に含浸させてなるプリプレグ。
  5. 前記熱可塑性樹脂(D)が、ポリエーテルイミド、フェニルインダンの残基を含有するポリイミド又はこれらの混合物であることを特徴とする請求の範囲第1項記載の樹脂組成物を繊維強化材に含浸させてなるプリプレグ。
  6. 前記樹脂組成物が、(A)と(B)と(C)の合計量に対して、ガラス転移温度が270℃以上のポリイミド(E)の微粒子を5〜15重量%含有することを特徴とする請求の範囲第1項記載の樹脂組成物を繊維強化材に含浸させてなるプリプレグ。
  7. ガラス転移温度が270℃以上のポリイミド(E)の微粒子が、前記樹脂組成物に不溶であることを特徴とする請求の範囲第6項記載の樹脂組成物を繊維強化材に含浸させてなるプリプレグ。
  8. 芳香族ビスマレイミド(A)50〜60重量部、下記式(1)で表されるアルケニルフェノールエーテル化合物(B)30〜40重量部、アルケニル芳香族コモノマー(C)5〜15重量部、及び(A)と(B)と(C)の合計量に対して、(B)又は(C)に可溶である熱可塑性樹脂(D)を1〜10重量%の割合で含有する樹脂組成物であって、前記芳香族ビスマレイミド(A)が、ビスマレイミドジフェニルメタンを90重量%以上含む樹脂組成物を、繊維強化材に含浸させてなるプリプレグを加熱硬化して得られる、260〜350℃のガラス転移温度を有する複合材料。
    Figure 2008120484
    (式1)
    (式1において、XはCO、CH、又はC(CHを表し、Yは同一又は互いに異なるアルケニル基を表す。)
  9. 前記加熱硬化が、前硬化と200〜300℃での後硬化の2段階で行われたものであることを特徴とする請求の範囲第8項記載の複合材料。
  10. 前記アルケニルフェノールエーテル化合物(B)が、4,4’−ビス−(アルケニルフェノキシ)−ベンゾフェノンであることを特徴とする請求の範囲第8項記載の複合材料。
  11. 前記樹脂組成物中のビスマレイミドジフェニルメタンの含有率が、40〜50重量%の範囲にあることを特徴とする請求の範囲第8項記載の複合材料。
  12. ビスマレイミドジフェニルメタンが、4,4’−ビスマレイミドジフェニルメタン、3,3’−ビスマレイミドジフェニルメタン又はこれらの混合物であることを特徴とする請求の範囲第8項記載の複合材料。
  13. 前記熱可塑性樹脂(D)が、ポリエーテルイミド、フェニルインダンの残基を含有するポリイミド又はこれらの混合物であることを特徴とする請求の範囲第8項記載の複合材料。
  14. 前記樹脂組成物が、(A)と(B)と(C)の合計量に対して、ガラス転移温度が270℃以上のポリイミド(E)の微粒子を5〜15重量%含有することを特徴とする請求の範囲第8項記載の複合材料。
  15. ガラス転移温度が270℃以上のポリイミド(E)の微粒子が、前記樹脂組成物に不溶であることを特徴とする請求の範囲第14項記載の複合材料。
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