JPWO2008099507A1 - 光受信装置 - Google Patents

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Abstract

光パケット信号の受信処理において、レベル大の光パケット信号受信後のレベル小の光パケット信号の受信感度の劣化を改善する。受光素子(11)は、光パケット信号を受信して電気信号に変換する。バイアス電圧供給部(12)は、受光素子(11)にバイアス電圧を供給する。モニタ部(13)は、光パケット信号の入力レベルまたは電気信号をモニタし、モニタ値をバイアス電圧供給部(12)へ送信する。また、バイアス電圧供給部(12)は、光パケット信号の受信終了後に、モニタ値の大きさに応じて、バイアス電圧を一時的に増加させる。

Description

本発明は光受信装置に関し、特にバースト形式で伝送される光パケット信号の受信処理を行う光受信装置に関する。
近年、インターネットの普及により、情報通信ネットワークが家庭や企業に浸透し、より高速で大容量のサービスの提供に向けて光加入者系ネットワークが進展しており、光加入者システムとしてPON(Passive Optical Network)システムの採用が広がっている。
図39はPONシステムの構成を示す図である。PONシステム6は、局側に配置されるOLT(Optical Line Terminal:光加入者終端装置)6a、加入者側に配置されるONU(Optical Network Unit)#1〜#n、光分波・合波を行うスターカプラ6bから構成される。
OLT6aとONU#1〜#nは、スターカプラ6bを介して光ファイバケーブルFによって1対nで接続し、OLT6aとONU#1〜#n間で光パケット通信が行われる。図では、複数の加入者側のONU#1〜#nからバースト的に送信された光パケットをスターカプラ6bで合波し、OLT6aで受信する様子を示している。
図40はOLT6aで受信される信号レベルを示す図である。横軸は時間、縦軸はO/E変換後の電気信号のレベルを示している。ONU#1〜#nは、加入者宅毎に配置されるため、OLT6aとONU#1〜#nとの間の伝送距離はONU毎に異なる。このため、OLT6aは、異なるレベルの光パケットを受信することになる。また、OLT6aは、各ONUから送信された光パケットを受信する毎に、符号識別のためのしきい値レベルを設定する。
図41は一定レベルに制御された後の信号レベルを示す図である。横軸は時間、縦軸はレベルである。図40で示したようなレベルの異なる光バースト信号は、OLT6aに配置される光受信部によって、すべて一定レベルの信号に変換される。
図42は光受信部の概略構成を示す図である。光受信部50は、PD(Photo Diode:フォトダイオード)51、プリアンプ52a、メインアンプ52b、昇圧回路54から構成される。PD51は、受信した光バースト信号をO/E変換して電気信号を生成する。プリアンプ52aは、O/E変換後の電気信号を増幅する。メインアンプ52bは、パケット毎に入力レベルの異なるバースト信号を識別増幅して、一定レベルに変換して出力する。昇圧回路54は、外部からの入力電圧を内部で昇圧させて、PD51に対して昇圧した電圧(バイアス電圧)を供給する。
ここで、PD51としては、アバランシェ・フォトダイオード(APD:Avalanche Photo-Diode)が用いられる。APDは、ダイオードの電流を通しにくい方向(カソード→アノード)にバイアス電圧をかけた状態(逆バイアス状態)で光をあてることで、光を電気信号(光電流)に変換する受光素子である。また、APDは、バイアス電圧に応じて、O/E変換後の電気信号を増倍して出力する作用を持っており、この信号増倍作用によって、従来のPIN(P-Intrinsic-N)−PDを用いた場合よりも受信感度を向上させることが可能である。
APDを使用した従来技術としては、入力光信号レベルの大小に応じて増倍率を変化させてダイナミックレンジを広げる受信回路が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平11−355218号公報(段落番号〔0012〕〜〔0018〕、第1図)
通常、APDには一定のバイアス電圧を供給した状態で光信号を入力して、O/E変換を行うように使用することで、連続光を受信するような場合には、安定した受信感度が得られるものである。
しかし、入力光レベルがパケット毎に異なる光バースト信号を受信処理する光受信部50の受光素子に対して、従来のように、一定のバイアス電圧を印加したAPDを用いて受信した場合、レベルの大きな光信号の受信直後にレベルの小さな光信号を受信すると、そのレベルの小さな光信号の受信感度が通常の受信感度より低下してしまうといった問題があった。
以下、問題点について詳しく説明する。図43は受光レベルにおけるAPDのバイアス電圧(VAPD)と増倍率との関係を示す図である。横軸はAPDのバイアス電圧[V]であり、縦軸はAPDの増倍率である(なお、増倍率はM値とも呼ばれる)。
図43に示すグラフから、バイアス電圧を固定とした場合、受光レベルが大きくなるにしたがって増倍率が低下することがわかる。例えば、バイアス電圧を57Vで固定した場合、受光レベルが−30dBmのレベル小の光信号の受信時における増倍率は、約12.5であるが、受光レベルが−6dBmのレベル大の光信号の受信時には、増倍率は、約3.8となって低下している。このように、APDは、レベルの大きな光信号が入力すると増倍率が低下し、レベルの小さな光信号が入力すると増倍率が増加するという特性を持っている。
図44は光バースト信号の入力波形を示す図である。横軸は時間、縦軸は光レベルである。光バースト信号の入力として、レベル大の光パケットp1が光受信部50のAPD51に入力し、その直後に、レベル小の光パケットp2がAPD51に入力したとする。
図45は増倍率とAPD51の応答波形の関係を示す図である。波形H1は、増倍率を示し、横軸は時間、縦軸は増倍率(M値)である。波形H2は、APD51から出力された光電流のI/V変換後の波形を示し、横軸は時間、縦軸はレベルである。また、波形H2は、APD51に一定のバイアス電圧を加えたときの、上記の光パケットp1、p2の応答波形であって、光パケットp1が電気信号の大信号p1aに変換され、光パケットp2が電気信号の小信号p2aに変換された様子を示している。
ここで、図44に示すような光バースト信号を受信した場合、APD51は、レベルの大きな光信号を受信すると増倍率が低下するために、図45に示されるように、大信号p1aの受信直後の小信号p2aでは、増倍率が低下した状態から所要の増倍率(光パケットp2の正常な受信感度を得るのに必要な増倍率)になるまでの復帰に、区間Tの遅れが生じる。このため、区間T内では、小信号p2aの先頭部分の振幅が減少し(500ns〜1μsの振幅減少区間)、このような現象によって、受信感度の劣化が生じてしまう。
この現象は、レベル大の光信号受信中のAPD51の光電流は大きいため、APD51が発熱して増倍率が低下し、その直後も熱が緩和されるまで一時的に(区間Tにおいて)増倍率の低下が続くことが原因と考えられるが、上記のように、従来のAPD光バースト受信においては、入力光パワーの変動によって増倍率にも変動時間帯が生じて波形が劣化してしまうために、受信品質及び信頼性の低下を引き起こしていた。
このため、光バースト信号の受信装置の開発においては、APDに入力する光パワーに急激な変動が生じても、安定した受信感度が得られるような効果的な対策が強く望まれている。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、光パケット信号の受信処理において、レベル大の光信号受信後のレベル小の光信号受信感度の劣化を改善して、通信品質を向上させた光受信装置を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような、バースト形式で伝送される光パケット信号の受信処理を行う光受信装置1−1において、光パケット信号を受信して電気信号に変換する受光素子11と、受光素子11にバイアス電圧を供給するバイアス電圧供給部12と、光パケット信号の入力レベルまたは電気信号をモニタし、モニタ値をバイアス電圧供給部12へ送信するモニタ部13とを有し、バイアス電圧供給部12は、光パケット信号の受信終了後に、モニタ値の大きさに応じて、バイアス電圧を一時的に増加させることを特徴とする光受信装置1−1が提供される。
ここで、受光素子11は、光パケット信号を受信して電気信号に変換する。バイアス電圧供給部12は、受光素子11にバイアス電圧を供給する。モニタ部13は、光パケット信号の入力レベルまたは電気信号をモニタし、モニタ値をバイアス電圧供給部12へ送信する。また、バイアス電圧供給部12は、光パケット信号の受信終了後に、モニタ値の大きさに応じて、バイアス電圧を一時的に増加させる。
本発明の光受信装置は、受光素子と、受光素子にバイアス電圧を供給するバイアス電圧供給部と、光パケット信号の入力レベルまたは電気信号をモニタし、モニタ値をバイアス電圧供給部へ送信するモニタ部とを有し、バイアス電圧供給部は、光パケット信号の受信終了後に、モニタ値の大きさに応じて、バイアス電圧を一時的に増加させる構成とした。これにより、光パケット信号の受信処理において、レベル大の光パケット信号受信後のレベル小の光パケット信号受信感度の劣化を改善することができ、通信品質を向上させることが可能になる。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
光受信装置の原理図である。 増倍率補償制御によって受信感度が改善される様子を示す図である。 第2の実施の形態の光受信装置の構成図である。 インダクタによるバイアス電圧一時増加の様子を示す図である。 時定数制御回路を有する光受信装置の変形例を示す図である。 時定数制御回路を有する光受信装置の変形例を示す図である。 時定数制御回路を有する光受信装置の変形例を示す図である。 第3の実施の形態の光受信装置の構成図である。 バイアス電圧増加信号の波形を示す図である。 第1の構成例の光受信装置を示す図である。 光受信装置の各波形を示す図である。 第2の構成例の光受信装置を示す図である。 第3の構成例の光受信装置を示す図である。 第4の構成例の光受信装置を示す図である。 光受信装置の各波形を示す図である。 第5の構成例の光受信装置を示す図である。 光受信装置の各波形を示す図である。 第6の構成例の光受信装置を示す図である。 光受信装置の変形例を示す図である。 光受信装置の変形例を示す図である。 第4の実施の形態の光受信装置の構成図である。 第1の構成例の光受信装置を示す図である。 光受信装置の各波形を示すタイムチャートである。 第2の構成例の光受信装置を示す図である。 光受信装置の各波形を示すタイムチャートである。 第3の構成例の光受信装置を示す図である。 光受信装置の各波形を示すタイムチャートである。 第4の構成例の光受信装置を示す図である。 光受信装置の各波形を示すタイムチャートである。 第4の実施の形態の変形例を示す図である。 変形例の各波形を示すタイムチャートである。 第5の実施の形態の光受信装置の構成図である。 第1の構成例の光受信装置を示す図である。 光受信装置の各波形を示すタイムチャートである。 第2の構成例の光受信装置を示す図である。 光受信装置の各波形を示すタイムチャートである。 シミュレーション結果を示す図である。 シミュレーション結果を示す図である。 PONシステムの構成を示す図である。 OLTで受信される信号レベルを示す図である。 一定レベルに制御された後の信号レベルを示す図である。 光受信部の概略構成を示す図である。 受光レベルにおけるAPDのバイアス電圧と増倍率との関係を示す図である。 光バースト信号の入力波形を示す図である。 増倍率とAPDの応答波形の関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は光受信装置の原理図である。第1の実施の形態の光受信装置1−1は、受光素子11、バイアス電圧供給部12、モニタ部13、プリアンプ14a、メインアンプ14bから構成されて、バースト伝送される光パケットの受信処理を行う装置である。
受光素子11は、光パケットを受信して電気信号に変換する。なお、受光素子にはアバランシェ・フォトダイオードを使用するので、以降、APDと表記する。バイアス電圧供給部12は、APD11にバイアス電圧を供給する(図42の昇圧回路54に該当)。
モニタ部13は、APD11から出力された電気信号の電流レベルをモニタし、モニタ値をバイアス電圧供給部12へ送信する。なお、図1では、モニタ部13をAPD11のアノード側に設置して、APD11出力の電流レベルをモニタする構成としているが、モニタ部13を光パケットの入力インタフェース部に設置して、光パケットの入力光レベルをモニタする構成としてもよい。
プリアンプ14aは、APD11から出力された電気信号(光電流)の増幅(I/V変換を含む)を行い、メインアンプ14bは、光パケット毎に入力レベルの異なるバースト信号を識別増幅して、一定レベルに変換して出力する。
このような構成において、バイアス電圧供給部12は、光パケットの受信終了直後に、モニタ部13から送信されたモニタ値の大きさに応じて、バイアス電圧を一時的に増加させ、APD11の増倍率補償を行う。
ここで、“受信終了直後”とは、光パケットの受信を終了してから次の光パケットを受信するまでの間の時間帯のことであり、入力レベルの大きな光パケットが入力するとAPD11の増倍率が低下することから、この時間帯ですみやかに増倍率補償を開始することになる。
次に本発明の増倍率補償について説明する。図45で上述したように、入力レベルが大きい光パケット(以下、大レベル光パケットと呼ぶ)を受信すると増倍率が低下した状態となるので、APDへのバイアス電圧の供給が固定の場合においては、大レベル光パケットの受信直後に、入力レベルが小さい光パケット(以下、小レベル光パケットと呼ぶ)を受信すると、増倍率が低下した状態から、小レベル光パケットの正常な受信感度を得るのに必要な増倍率になるまでの復帰に遅れ(区間T)が生じ、これにより受信感度の劣化が生じていた。
したがって、受信感度劣化を改善するために、バイアス電圧供給部12では、光パケットの受信終了直後には、増倍率の復帰に必要な区間Tの増倍率復帰時間の間、バイアス電圧を一時的に増加させる制御を行って、増倍率の低下を補償する(バイアス電圧を一時的に増加させるとは、具体的には、増倍率復帰時間の間、増加させるということである)。
図2は増倍率補償制御によって受信感度が改善される様子を示す図である。波形h1は入力光パケットを示し、横軸は時間、縦軸は光レベルであり、波形h2は一時増加させたバイアス電圧を示し、横軸は時間、縦軸は電圧レベルである。
また、波形h3は補償された増倍率を示し、横軸は時間、縦軸は増倍率であり、波形h4はAPD11から出力された光電流のI/V変換後の波形を示し、横軸は時間、縦軸は電圧レベルである。なお、大レベル光パケットp1のO/E変換後の電気信号の大レベルパケットp1aと、小レベル光パケットp2のO/E変換後の電気信号の小レベルパケットp2aとを示している。
バイアス電圧供給部12は、光パケットp1の直後に、APD11のバイアス電圧を増倍率復帰時間Tにおいて増加させ、光パケットp1の直後に受信した光パケットp2で生じていた増倍率の低下を補償する。
この制御により、小レベル光パケットp2の増倍率は、先頭部分も含めて全体で一定となるため、従来、小レベルパケットp2aの先頭箇所で発生していた振幅減少を抑制することができ(振幅減少が生じないので)、大レベル光パケットp1の受信直後に小レベル光パケットp2を受信したような場合でも、受信感度を良好に保つことが可能になる。
ここで、APD11は、光パケットを受信すると光電流に変換し、モニタ部13は、光電流をモニタしてモニタ値をバイアス電圧供給部12へ送信するが、バイアス電圧供給部12は、受信したモニタ値の変化点によって、光パケットの受信が終了したか否かを認識する。
すなわち、1つの光パケットを受信している場合は、モニタ値は一定であるから、モニタ値が変化したところは、現在受信している光パケットから他の光パケットへ受信が切り替わるところとみなしてよい。したがって、光パケットモニタ値の変化点によって、光パケットの受信直後か否かを判断できる。
また、モニタ値の大きさに応じてバイアス電圧を増加させるというのは、モニタ値の大きさに比例してバイアス電圧の増加量を決めるということである。例えば、バイアス電圧供給部12は、モニタ値と、モニタ値に対応したバイアス電圧の増加量とを関連づけたデータ(テーブル)をあらかじめ記憶しておき、モニタ値を受信すると、該当データにもとづいて、モニタ値の大きさに応じたバイアス電圧の増加量を決定する。そして、光パケットの受信終了直後に、決定した増加量で、バイアス電圧を一時的に増加させる。
一方、モニタ値が十分に小さい場合は、現在受信している光パケットのレベルよりも、次にバースト受信する光パケットのレベルが大きくなる可能性もあるので、モニタ値があらかじめ定めた値より小さい場合には、バイアス電圧の一時増加を行わないように制御することも可能である。
次に第2の実施の形態の光受信装置について説明する。図3は第2の実施の形態の光受信装置の構成図である。光受信装置1−2は、APD11、バイアス電圧供給部12、プリアンプ14a、メインアンプ14b、インダクタLから構成されて、バースト伝送される光パケットの受信処理を行う装置である。なお、図1と同じ構成要素には同じ符号を付けて説明は省略する。
インダクタLの一端は、バイアス電圧供給部12のバイアス電圧出力端と接続し、インダクタLの他端は、APD11のカソードに接続する。インダクタLは、大レベル光パケットの受信後に、小レベル光パケットを受信した場合のAPD11の光電流量の減少によって、誘導起電力を発生して、大レベル光パケットの受信直後に、バイアス電圧を一時的に増加させる。
図4はインダクタLによるバイアス電圧一時増加の様子を示す図である。波形h5は、一時増加させたバイアス電圧を示し、横軸は時間、縦軸は電圧レベルであり、波形h6は、入力光パケットを示し、横軸は時間、縦軸は光レベルである。
大レベル光パケットp1を受信している間は、APD11を流れる光電流は一定であるので、インダクタLを流れる光電流も一定であり、このためバイアス電圧はほぼ一定となる。一方、大レベル光パケットp1の受信後に、小レベル光パケットp2を受信すると、APD11を流れる光電流は減少するので、インダクタLを流れる光電流も減少し、インダクタLには一時的に誘導起電力が発生する。
このため、大レベル光パケットp1の受信直後の小レベル光パケットp2の先頭部分では、誘導起電力が付加されて増加したバイアス電圧が印加されることになり、大レベル光パケットから小レベル光パケットの受信時に生じていたAPD11の増倍率の低下を補償することが可能になる。
なお、光パケットp2よりレベルの高い光パケットp3を受信するときは、光パケットp2と光パケットp3との受信タイミングの境界では、インダクタLを流れる光電流は増加するので、誘導起電力が下がることになる。このため、光パケットp2の受信直後の光パケットp3の先頭では、やや減少したバイアス電圧がかかることになる。
次に光受信装置1−2の変形例について説明する。変形例の構成は、インダクタLの周辺に時定数制御回路を設けて、バイアス電圧の増加量及び増加時間(時定数幅)を調節可能にしたものである。
図5は時定数制御回路を有する光受信装置の変形例を示す図である。光受信装置1−2aは、時定数制御回路15aを有しており、時定数制御回路15aは、コンデンサC0を含む。コンデンサC0の一端は、インダクタLの他端とAPD11のカソードに接続し、コンデンサC0の他端は、GNDに接続する。
図6は時定数制御回路を有する光受信装置の変形例を示す図である。光受信装置1−2bは、時定数制御回路15bを有し、時定数制御回路15bは、抵抗R1、コンデンサC1を含む。抵抗R1の一端は、インダクタLの他端とAPD11のカソードに接続し、抵抗R1の他端は、コンデンサC1の一端と接続する。コンデンサC1の他端はGNDに接続する。
図7は時定数制御回路を有する光受信装置の変形例を示す図である。光受信装置1−2cは、時定数制御回路15cを有し、時定数制御回路15cは、抵抗R2、R3、コンデンサC2を含む。抵抗R2の一端はインダクタLの他端と接続し、抵抗R2の他端は、抵抗R3の一端とAPD11のカソードと接続する。抵抗R3の他端は、コンデンサC2の一端と接続する。コンデンサC2の他端はGNDに接続する。
上記の図5〜図7に示すような時定数制御回路15a〜15cを設けて、インダクタ、抵抗、コンデンサの値をそれぞれ調整し、誘導起電力が付加されたバイアス電圧の波形を振幅方向または時間方向に変化させることで、増倍率復帰時間の間、所望のバイアス電圧に増加させるように調整することが可能になる。
次に第3の実施の形態の光受信装置について説明する。図8は第3の実施の形態の光受信装置の構成図である。光受信装置1−3は、APD11、バイアス電圧供給部12、プリアンプ14a、メインアンプ14b、モニタ部16、信号処理部17、加算部18から構成されて、バースト伝送される光パケットの受信処理を行う装置である。また、モニタ部16とAPD11のカソードは、抵抗R0を介して接続される。なお、以降の説明では、すでに上述した構成要素には同じ符号を付けて重複する構成要素の説明は省略する。
モニタ部16は、電気信号をモニタしてモニタ信号を出力する。具体的には、モニタ部16としてカレントミラー回路を使用した場合には、APD11から出力された光電流を複製(コピー)し、複製した光電流をモニタ信号として出力するようにする。
信号処理部17は、モニタ信号に対して信号処理を行って、光パケットの受信終了直後に、バイアス電圧を一時的に増加させるための補償信号m0を生成する。加算部18は、APD11のバイアス電圧に補償信号m0を加算して、加算した信号をAPD11に供給する。また、信号処理部17では、増倍率復帰時間の間、バイアス電圧を増加させる補償信号m0を生成して、小レベル光パケットの増倍率の低下を補償する。
次に図3で上述した第2の実施の形態の光受信装置1−2と、第3の実施の形態の光受信装置1−3との特徴の違いについて説明する。なお、以降では、増倍率補償後のAPD11へ供給するバイアス電圧をバイアス電圧増加信号とも記載する。
図3で上述した第2の実施の形態の光受信装置1−2では、インダクタLの誘導起電力を使用してバイアス電圧の一時増加制御を行っているが、このようなAPD11を流れる光電流の変化分によって発生するインダクタLの誘導起電力を使用して、バイアス電圧を増加させる制御の場合は、バイアス電圧増加信号の電力は限られてしまうことになる(光電流は入力信号そのものなので、その光電流を大きくさせたりすることはできないから、バイアス電圧の増加制御に直接関係する光電流を利用したバイアス電圧増加信号の電力も限られる)。
図9はバイアス電圧増加信号の波形を示す図である。第2の実施の形態の光受信装置1−2によって生成されるバイアス電圧増加信号の波形を示している。光受信装置1−2では、バイアス電圧増加信号の電力は一定で限られているので、バイアス電圧増加信号の増加量である高さH(小レベル光パケットの先頭部分で跳ね上がる信号増加量)を大きくしようとすると、時定数幅Bが狭くなって跳ね上がる部分の波形が細くなり、逆に、保持したい時間分(例えば、増倍率復帰時間)だけ時定数幅Bを伸ばそうとすると、高さHが低くなってしまうというような相反する関係が存在する。
そこで、第3の実施の形態の光受信装置1−3においては、第2の実施の形態の光受信装置1−2のように、バイアス電圧の増加制御に直接関係する、APD11の光電流そのものを使用してバイアス電圧の一時増加制御を行うのではなく、光電流を複製して、APD11を流れる光電流と、バイアス電圧の一時増加制御に利用するための光電流との2系統とし、その複製した別系統の光電流(モニタ信号)を利用することでバイアス電圧の一時増加制御を行って、バイアス電圧増加信号の高さH及び時定数幅Bを任意に調整できるようにして、自由度を広げる構成としたものである。
次に光受信装置1−3の具体的な構成例について説明する。図10は第1の構成例の光受信装置を示す図である。光受信装置1−3aは、APD11、バイアス電圧供給部12、プリアンプ14a、メインアンプ14b、カレントミラー回路16−1、微分回路17a、加算部18aから構成される。
加算部18aは、抵抗R4、R5、コンデンサC3を含む。抵抗R4の一端は、バイアス電圧供給部12の出力部と接続し、抵抗R4の他端は、抵抗R5の一端とカレントミラー回路16−1の入力端aと接続する。抵抗R5の他端は、コンデンサC3の一端と接続し、コンデンサC3の他端は、微分回路17aの出力部と接続する。
図8の信号処理部17に対応する微分回路17aは、抵抗R6、R7、R8、インダクタL1、オペアンプ17a−1を含む。抵抗R6の一端は、カレントミラー回路16−1の出力端cと、インダクタL1の一端と、抵抗R7の一端と接続し、抵抗R6の他端は、インダクタL1の他端とGNDと接続する。
抵抗R7の他端は、抵抗R8の一端と、オペアンプ17a−1の入力端(−)と接続する。抵抗R8の他端は、オペアンプ17a−1の出力端と、コンデンサC3の他端と接続し、オペアンプ17a−1の入力端(+)はGNDと接続する。
なお、カレントミラー回路16−1は、例えば、PNPのバイポーラトランジスタを使用した場合、図に示すような回路で構成できる。カレントミラー回路16−1は、抵抗Ra、Rb、トランジスタTR1、TR2を含む。
入力端aは、抵抗Ra、Rbの一端と接続し、抵抗Raの他端は、トランジスタTR1のエミッタと接続し、抵抗Rbの他端は、トランジスタTR2のエミッタと接続する。出力端bは、トランジスタTR1のコレクタ、ベース及びトランジスタTR2のベースと接続し、出力端cは、トランジスタTR2のコレクタと接続する(なお、抵抗Ra、Rbは必ずしも設ける必要はない)。このような回路構成によって、出力端bから出力される電流i(APD11の光電流)は複製されて、出力端cからも同じ電流i(モニタ信号)が出力される。
ここで、微分回路17aにおいて、インダクタL1及び抵抗R6のLRによって入力モニタ信号が微分されて(主にLの成分によって微分)、微分波形が生成される(すなわち、入力光パケットの先頭部分で急峻となる波形の信号が生成される)。
また、抵抗R6の抵抗値は、時定数の変化に影響を与える主パラメータとなり、時定数幅Bは抵抗R6の値で主に調整することができる。さらに、オペアンプ17a−1により、時定数幅Bが調整された微分信号を増幅(反転増幅)することができるので、高さHを調整することができる。
そして、オペアンプ17a−1の出力信号(補償信号m1)は、加算部18aへ送信されて、APD11の元のバイアス電圧に加算され、バイアス電圧増加信号となってAPD11へ供給される。
なお、微分回路17aによって信号が微分されると、高周波成分が出力されるので、加算部18aではコンデンサC3を設けて、補償信号m1をAC結合することによってバイアス電圧に加算している(ある程度のレベル損失を許容できるならばコンデンサC3はなくてもよい)。
図11は光受信装置1−3aの各波形を示す図である。波形w1は、抵抗R0を流れる電流であり、横軸は時間、縦軸は電流である。波形w2は、位置P1(図10)で測定した微分回路17aから出力される補償信号m1であり、横軸は時間、縦軸は電圧である。波形w3は、位置P2(図10)で測定した増倍率補償後のバイアス電圧増加信号A1と、バイアス電圧供給部12の元のバイアス電圧V0とを示しており、横軸は時間、縦軸は電圧である。
波形w1の大電流(大レベル光パケットに対応)I1から小電流(小レベル光パケットに対応)I2の変化位置において、波形w2では、微分波形を持つ補償信号m1が生じている。また、波形w3には、バイアス電圧V0に補償信号m1が加算(重畳)されて生成されたバイアス電圧増加信号A1が示されており、大電流I1から小電流I2の変化位置において、バイアス電圧が一時的に増加していることがわかる。
なお、波形w3では、バイアス電圧増加信号A1に直流ドロップが生じているが、これはシミュレーション上の装置構成の問題が大きく、シミュレーションを行う上でバイアス系(バイアス電圧供給部12)に持たせたインピーダンスや、カレントミラー回路16−1が持っているインピーダンスによって直流ドロップが発生しているものである。
以上説明したように、光受信装置1−3aによれば、カレントミラー回路16−1は、光電流を複製し、微分回路17aは、複製された光電流であるモニタ信号を微分し、微分波形の時定数を制御することで、バイアス電圧の増加時間を所定の増倍率復帰時間に設定し、時定数設定後に所定のレベルに増幅してバイアス電圧の増加量を設定して補償信号m1を生成する。そして、加算部18aは、バイアス電圧と補償信号m1を加算して、増倍率補償のためのバイアス電圧増加信号を生成してAPD11へ供給する構成とした。
これにより、バイアス電圧増加信号の増倍率復帰時間(時定数幅B)と増加量(高さH)とを任意に調節することができるので自由度が上がり、より高精度にかつ柔軟に受信感度劣化の改善を行うことが可能になる。
次に第2の構成例について説明する。図12は第2の構成例の光受信装置を示す図である。光受信装置1−3bは、APD11、バイアス電圧供給部12、プリアンプ14a、メインアンプ14b、カレントミラー回路16−1、微分回路17b、加算部18aから構成される。
図8の信号処理部17に対応する微分回路17bは、抵抗R9、R10、R11、コンデンサC4、オペアンプ17b−1を含む。抵抗R9の一端は、カレントミラー回路16−1の出力端cと、コンデンサC4の一端と、抵抗R10の一端と接続し、抵抗R9の他端はGNDに接続する。コンデンサC4の他端は、抵抗R10の他端と、抵抗R11の一端と、オペアンプ17b−1の入力端(−)と接続する。抵抗R11の他端は、オペアンプ17b−1の出力端と、コンデンサC3の他端と接続し、オペアンプ17b−1の入力端(+)はGNDと接続する。
ここで、第1の構成例の微分回路17aでは、LRによって微分を行っていたが、第2の構成例の微分回路17bは、CR(コンデンサC4及び抵抗R10)で微分を行う構成となっている。なお、第2の構成例の光受信装置1−3bの各波形(抵抗R0を流れる電流、補償信号、バイアス電圧増加信号)は、図11で示した波形と同様な形状となるので説明は省略する。
次に第3の構成例について説明する。図13は第3の構成例の光受信装置を示す図である。光受信装置1−3cは、APD11、バイアス電圧供給部12、プリアンプ14a、メインアンプ14b、微分回路17c、加算部18a、抵抗R12から構成される。
抵抗R12の一端は、バイアス電圧供給部12の出力部と接続し、抵抗R12の他端は、加算部18a内の抵抗R4の一端と、微分回路17c内のコンデンサC5の一端と接続する。
図8の信号処理部17に対応する微分回路17cは、抵抗R13、R14、R15、コンデンサC5、オペアンプ17c−1を含む。コンデンサC5の他端は、抵抗R13の一端と、オペアンプ17c−1の入力端(+)と接続し、抵抗R13の他端はGNDに接続する。抵抗R14の一端は、オペアンプ17c−1の入力端(−)と、抵抗R15の一端と接続し、抵抗R14の他端はGNDと接続する。オペアンプ17c−1の出力端は、抵抗R15の他端と、コンデンサC3の他端と接続する。
ここで、第3の構成例の光受信装置1−3cでは、モニタ部16として、カレントミラー回路16−1は使用せずに、シリアルの抵抗R12をバイアス電圧供給部12の出力部と加算部18aとの間に接続して、バイアス電圧の電圧降下で生じる電流(電圧降下による電流の変化)をモニタ信号として微分回路17cへ送信している。また、微分回路17cでは、CR(コンデンサC5及び抵抗R13)で微分を行い、オペアンプ17c−1の増幅では、非反転増幅を行う構成をとっている。なお、第3の構成例の光受信装置1−3cの各波形(抵抗R0を流れる電流、補償信号、バイアス電圧増加信号)は、図11で示した波形と同様な形状となるので説明は省略する。
次に第4の構成例について説明する。図14は第4の構成例の光受信装置を示す図である。光受信装置1−3dは、APD11、バイアス電圧供給部12、プリアンプ14a、メインアンプ14b、カレントミラー回路16−1、積分回路17d、加算部18aから構成される。
図8の信号処理部17に対応する積分回路17dは、抵抗R16、R17、R18、コンデンサC6、オペアンプ17d−1を含む。抵抗R16の一端は、カレントミラー回路16−1の出力端cと、コンデンサC6の一端と、オペアンプ17d−1の入力端(+)と接続する。抵抗R16の他端は、コンデンサC6の他端とGNDに接続する。抵抗R17の一端は、オペアンプ17d−1の入力端(−)と、抵抗R18の一端と接続し、抵抗R17の他端はGNDと接続する。オペアンプ17d−1の出力端は、抵抗R18の他端と、コンデンサC3の他端と接続する。
ここで、積分回路17dにおいて、CR(コンデンサC6及び抵抗R16)によって入力モニタ信号が積分されて、積分波形が生成される。また、抵抗R16の抵抗値は、時定数の変化に影響を与える主パラメータとなり、時定数幅Bは抵抗R16の値で主に調整することができる。さらに、オペアンプ17d−1により、時定数幅Bが調整された積分信号を増幅(非反転増幅)することができるので、高さHを調整することができる。
図15は光受信装置1−3dの各波形を示す図である。波形w4は、抵抗R0を流れる電流であり、横軸は時間、縦軸は電流である。波形w5は、位置P1(図14)で測定した積分回路17dから出力される補償信号m2であり、横軸は時間、縦軸は電圧である。波形w6は、位置P2(図14)で測定した増倍率補償後のバイアス電圧増加信号A2と、バイアス電圧供給部12の元のバイアス電圧V0とを示しており、横軸は時間、縦軸は電圧である。
波形w4の大電流(大レベル光パケットに対応)I1から小電流(小レベル光パケットに対応)I2の変化位置において、波形w5では、積分波形を持つ補償信号m2が生じている。また、波形w6には、バイアス電圧V0に補償信号m2が加算(重畳)されて生成されたバイアス電圧増加信号A2が示されており、大電流I1から小電流I2の変化位置において、バイアス電圧が一時的に増加していることがわかる。
以上説明したように、光受信装置1−3dによれば、積分回路17dは、モニタ信号を積分し、積分波形の時定数を制御することで、バイアス電圧の増加時間を所定の増倍率復帰時間に設定し、時定数設定後に所定のレベルに増幅してバイアス電圧の増加量を設定して補償信号m2を生成する。そして、加算部18aは、バイアス電圧と補償信号m2を加算して、増倍率補償のためのバイアス電圧増加信号を生成してAPD11へ供給する構成とした。
これにより、バイアス電圧増加信号の増倍率復帰時間(時定数幅B)と増加量(高さH)とを任意に調節することができるので自由度が上がり、より高精度にかつ柔軟に受信感度劣化の改善を行うことが可能になる。
次に第5の構成例について説明する。図16は第5の構成例の光受信装置を示す図である。光受信装置1−3eは、APD11、バイアス電圧供給部12、プリアンプ14a、メインアンプ14b、カレントミラー回路16−1、ピーク検出回路17e、加算部18aから構成される。第5の構成例では、モニタ信号のピーク検出を行い、ピーク検出波形を補償信号とするものである。
図8の信号処理部17に対応するピーク検出回路17eは、抵抗R19、コンデンサC7、ダイオードD1、オペアンプ17e−1を含む。抵抗R19の一端は、カレントミラー回路16−1の出力端cと、オペアンプ17e−1の入力端(+)と接続し、抵抗R19の他端はGNDに接続する。オペアンプ17e−1の出力端は、ダイオードD1のアノードと接続し、ダイオードD1のカソードは、コンデンサC7の一端と、オペアンプ17e−1の入力端(−)と、コンデンサC3の他端と接続し、コンデンサC7の他端はGNDに接続する。
図17は光受信装置1−3eの各波形を示す図である。波形w7は、抵抗R0を流れる電流であり、横軸は時間、縦軸は電流である。波形w8は、位置P1(図16)で測定したピーク検出回路17eから出力される補償信号m3であり、横軸は時間、縦軸は電圧である。波形w9は、位置P2(図16)で測定した増倍率補償後のバイアス電圧増加信号A3と、バイアス電圧供給部12の元のバイアス電圧V0とを示しており、横軸は時間、縦軸は電圧である。
波形w7の大電流(大レベル光パケットに対応)I1から小電流(小レベル光パケットに対応)I2の変化位置において、波形w8では、ピークホールドされた信号波形を持つ補償信号m3が生じている。なお、ピーク検出回路17eでは、時定数による立ち上がりと立ち下りの波形応答特性が異なり、波形の立ち上がりは急峻で、立ち下りは放電作用によってゆるやかになる。したがって、ピーク検出回路17eの出力には、積分波形と類似した波形が現れる(積分波形と異なるのは、立ち上がり部分が急峻であること)。
一方、波形w9には、バイアス電圧V0に補償信号m3が加算(重畳)されて生成されたバイアス電圧増加信号A3が示されており、大電流I1から小電流I2の変化位置において、バイアス電圧が一時的に増加していることがわかる。
次に第6の構成例について説明する。図18は第6の構成例の光受信装置を示す図である。光受信装置1−3fは、APD11、バイアス電圧供給部12、プリアンプ14a、メインアンプ14b、カレントミラー回路16−1、ピーク検出回路17f、加算部18bから構成される。
ここで、第5の構成例で示したピーク検出回路17eは利得がない回路なので、第6の構成例ではピーク検出回路内のオペアンプに回路を付加して増幅できるようにした構成のものである。
加算部18bは、抵抗R4、R5を含み、抵抗R4の一端は、バイアス電圧供給部12の出力端と接続し、抵抗R4の他端は、抵抗R5の一端とカレントミラー回路16−1の入力端aと接続する。抵抗R5の他端は、ピーク検出回路17fの出力部と接続する。
図8の信号処理部17に対応するピーク検出回路17fは、抵抗R20、R21、R22、R23、コンデンサC8、ダイオードD2、オペアンプ17f−1、バッファ17f−2から構成される。抵抗R20の一端は、カレントミラー回路16−1の出力端cと、オペアンプ17f−1の入力端(+)と接続し、抵抗R20の他端はGNDに接続する。
抵抗R21の一端は、オペアンプ17f−1の入力端(−)と抵抗R22の一端と接続し、抵抗R21の他端はGNDに接続する。オペアンプ17f−1の出力端は、ダイオードD2のアノードと接続し、ダイオードD2のカソードは、コンデンサC8の一端と、抵抗R23の一端と、バッファ17f−2の入力端と接続する。
コンデンサC8の他端は、抵抗R23の他端とGNDに接続する。バッファ17f−2の出力端は、抵抗R22の他端と抵抗R5の他端と接続する。なお、光受信装置1−3fの各波形(抵抗R0を流れる電流、補償信号、バイアス電圧増加信号)は、図17で示した波形と同様な形状となるので説明は省略する。
次に変形例について説明する。図19は光受信装置の変形例を示す図である。光受信装置1−3gは、図10、図12、図13で示した微分回路(図19では微分回路170と表示)から出力される高周波ノイズをカットするためにローパスフィルタ19を設けたものである。
図20は光受信装置の変形例を示す図である。光受信装置1−3hは、信号処理部17をディジタル信号処理で行うものであり、信号処理部17は、モニタ信号をディジタル信号に変換するA/Dコンバータ17h−1と、A/Dコンバータ17h−1からの出力信号のディジタル信号処理を行ってディジタル補償信号を生成するディジタル信号処理部17h−2と、ディジタル補償信号をアナログ補償信号に変換して加算部18へ送信するD/Aコンバータ17h−3とから構成される。
次に第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態では、光パケットの先頭を示す検出パルスにもとづいて、光パケットの先頭を認識して、バイアス電圧の一時増加制御を行うものである。
図21は第4の実施の形態の光受信装置の構成図である。光受信装置1−4は、APD11、プリアンプ14aとメインアンプ14bを含むアンプ部14、モニタ部21、補償パルス信号生成部22、バイアス電圧補償部23から構成されて、バースト伝送される光パケットの受信処理を行う装置である。
モニタ部21は、光パケットの入力レベルまたはAPD11によって光パケットから変換された電気信号をモニタする。補償パルス信号生成部22は、光パケットの検出を示す検出パルスを契機にして、モニタ信号にもとづき、補償パルス信号を生成する。バイアス電圧補償部23は、APD11のバイアス電圧に、補償パルス信号を加算して、一時的に増加させたバイアス電圧補償信号を生成する。図21では、バイアス電圧補償信号はモニタ部21を介してAPD11へ供給されている構成を示している。
次に第1の構成例について説明する。図22は第1の構成例の光受信装置を示す図であり、図23は光受信装置の各波形を示すタイムチャートである。光受信装置1−4aは、APD11、アンプ部14、モニタ部21、補償パルス信号生成部22、バイアス電圧補償部23−1から構成される。バイアス電圧補償部23−1は、加算部23aと時定数回路23bを含む。
ここで、図23のP1のようにバースト送信された光パケットが入力された場合、モニタ部21にて光パケットの入力レベルの検出が行われる(P2)。補償パルス信号生成部22では、モニタ値を記憶する媒体を有しており、モニタ値に応じたAPDバイアス電圧の補償電圧振幅を決定する。
すなわち、補償パルス信号生成部22は、モニタ信号のモニタ値と、モニタ値に対応した振幅値とを関連づけたデータ(テーブル)をあらかじめ記憶しておき、モニタ信号を受信すると、該当データにもとづいて、モニタ値の大きさに応じた振幅値を決定し、決定した振幅値を持つパルス信号を補償パルス信号として生成する(P4)。
また、補償パルス信号生成部22では、上位システムから送信される光パケットの入力を示すリセットパルス(P3)をトリガとして、補償パルス信号を出力する(P4)。
加算部23aは、補償パルス信号とAPD11のバイアス電圧とを加算して加算信号を生成する(P5)。また、時定数回路23bは、時定数制御により、加算信号の波形を、大レベル光パケットの受信直後に、小レベル光パケットを受信した場合の大レベル光パケットによって低下したAPD11の増倍率が、小レベル光パケットの所定の増倍率に復帰するまでの間の増倍率変動の特性(図45で上述した増倍率)と逆特性となるような波形に変換してバイアス電圧補償信号を生成する。
すなわち、加算信号は、増倍率変動の過渡応答特性と逆特性となるように構成された時定数回路23bを通ることで、APD増倍率変動を補正するためのバイアス電圧補償信号(P6)が生成される。
次に第2の構成例について説明する。図24は第2の構成例の光受信装置を示す図であり、図25は光受信装置の各波形を示すタイムチャートである。光受信装置1−4bは、APD11、アンプ部14、モニタ部21、補償パルス信号生成部22、バイアス電圧補償部23−2から構成される。バイアス電圧補償部23−2は、加算部23aと時定数回路23bを含む。
ここで、図25のP1のようにバースト送信された光パケットが入力された場合、モニタ部21にて光パケットの入力レベルの検出が行われる(P2)。補償パルス信号生成部22は、モニタ値と振幅値をあらかじめ記憶したデータにもとづき、モニタ値に応じたAPDバイアス電圧の補正電圧振幅を決定する。そして、補償パルス信号生成部22は、上位システムから供給されるリセットパルス(P3)をトリガとして、補償パルス信号を生成して出力する(P4)。
一方、時定数回路23bは、時定数制御により、補償パルス信号の波形を、大レベル光パケットの受信直後に、小レベル光パケットを受信した場合の大レベル光パケットによって低下したAPD11の増倍率が、小レベル光パケットの所定の増倍率に復帰するまでの間の増倍率変動の特性と逆特性となるような波形に変換する(P5)。そして、加算部23aは、逆特性の波形を持つ信号とバイアス電圧とを加算してバイアス電圧補償信号を生成し、APD11へ供給する(P6)。
次に第3の構成例について説明する。図26は第3の構成例の光受信装置を示す図であり、図27は光受信装置の各波形を示すタイムチャートである。光受信装置1−4cは、APD11、アンプ部14(プリアンプ14aとメインアンプ14bを含む)、モニタ部21、補償パルス信号生成部22、バイアス電圧補償部23−1、クロック抽出部24から構成される。バイアス電圧補償部23−1は、加算部23aと時定数回路23bを含む。また、クロック抽出部24は、メインアンプ14bからの出力信号から、データ再生処理を行うためのクロック抽出を行うCDR(Clock Data Recovery)である。
ここで、図27のP1のようにバースト送信された光パケットが入力された場合、モニタ部21にて光パケットの入力レベルの検出が行われる(P2)。補償パルス信号生成部22では、モニタ値と振幅値をあらかじめ記憶したデータにもとづき、モニタ値に応じたAPDバイアス電圧の補正電圧振幅を決定する。また、補償パルス信号生成部22は、メインアンプ14bで生成される信号検出パルス(Signal Detect:P3)をトリガとして、補償パルス信号を生成して出力する(P4)。
加算部23aは、補償パルス信号とAPD11のバイアス電圧とを加算して加算信号を生成する(P5)。さらに、時定数回路23bは、時定数制御により、加算信号の波形を、大レベル光パケットの受信直後に、小レベル光パケットを受信した場合の大レベル光パケットによって低下したAPD11の増倍率が、小レベル光パケットの所定の増倍率に復帰するまでの間の増倍率変動の特性と逆特性となるような波形に変換してバイアス電圧補償信号を生成する。
すなわち、加算信号は、増倍率変動の過渡応答特性と逆特性となるように構成された時定数回路23bを通ることで、APD増倍率変動を補正するためのバイアス電圧補償信号(P6)が生成される。
なお、検出パルスとして、信号検出パルス(Signal Detect)の代わりに、クロック抽出部24から出力されるクロック同期外れパルス(Loss of Lock)を使用してもよい。
次に第4の構成例について説明する。図28は第4の構成例の光受信装置を示す図であり、図29は光受信装置の各波形を示すタイムチャートである。光受信装置1−4dは、APD11、アンプ部14(プリアンプ14aとメインアンプ14bを含む)、モニタ部21、補償パルス信号生成部22、バイアス電圧補償部23−2、クロック抽出部24から構成される。バイアス電圧補償部23−2は、加算部23aと時定数回路23bを含む。
ここで、図29のP1のようにバースト送信された光パケットが入力された場合、モニタ部21にて光パケットの入力レベルの検出が行われる(P2)。補償パルス信号生成部22は、モニタ値と振幅値をあらかじめ記憶したデータにもとづき、モニタ値に応じたAPDバイアス電圧の補正電圧振幅を決定する。また、補償パルス信号生成部22は、メインアンプ14bで生成される信号検出パルス(Signal Detect:P3)をトリガとして、補償パルス信号を生成して出力する(P4)。
一方、時定数回路23bは、時定数制御により、補償パルス信号の波形を、大レベル光パケットの受信直後に、小レベル光パケットを受信した場合の大レベル光パケットによって低下したAPD11の増倍率が、小レベル光パケットの所定の増倍率に復帰するまでの間の増倍率変動の特性と逆特性となるような波形に変換する(P5)。そして、加算部23aは、逆特性の波形を持つ信号とバイアス電圧とを加算してバイアス電圧補償信号を生成する(P6)。
なお、検出パルスとして、信号検出パルス(Signal Detect)の代わりに、クロック抽出部24から出力されるクロック同期外れパルス(Loss of Lock)を使用してもよい。
次に変形例について説明する。図30は第4の実施の形態の変形例を示す図であり、図31は変形例の各波形を示すタイムチャートである。光受信装置1−4eは、APD11、アンプ部14、モニタ部21、補償パルス信号生成部22−1、バイアス電圧補償部23−1から構成される。また、補償パルス信号生成部22−1は、時定数回路22aと乗算部22bを含み、バイアス電圧補償部23−1は、加算部23aと時定数回路23bを含む。
ここで、時定数回路22aは、パルス状のモニタ信号に対して、時定数制御を施してモニタ信号の立ち下り部分の波形に傾斜を持たせる(P2)。乗算部22bは、傾斜部分の信号と検出パルス(リセットパルス(P3))との積(論理積)をとった波形を補償パルス信号として生成して出力する(P4)。
加算部23aは、補償パルス信号とAPD11のバイアス電圧とを加算して加算信号を生成する(P5)。また、時定数回路23bは、時定数制御により、加算信号の波形を、大レベル光パケットの受信直後に、小レベル光パケットを受信した場合の大レベル光パケットによって低下したAPD11の増倍率が、小レベル光パケットの所定の増倍率に復帰するまでの間の増倍率変動の特性と逆特性となるような波形に変換してバイアス電圧補償信号を生成する。
このように、モニタ値と振幅値をあらかじめ記憶したデータを、補償パルス信号生成部に持たせるといった構成の他に、モニタ信号に時定数を持たせた信号と、上位システムから供給されるリセットパルスとの乗算演算(AND)したものを補償パルス信号としてもよい。なお、リセットパルスの他に、信号検出パルスやクロック同期外れパルスを用いてもよい。
次に第5の実施の形態について説明する。第5の実施の形態は、基本的な構成は第4の実施の形態と類似しているが、APD11の後段に配置されるアンプ部14の利得を制御することで、APD11の増倍率補償を行うものである。
図32は第5の実施の形態の光受信装置の構成図である。光受信装置1−5は、APD11、アンプ部14、モニタ部31、補償パルス信号生成部32、利得補正部33から構成されて、バースト伝送される光パケットの受信処理を行う装置である。
モニタ部31は、光パケットの入力レベルまたはAPD11によって光パケットから変換された電気信号をモニタする。補償パルス信号生成部32は、光パケットの検出を示す検出パルスを契機にして、モニタ信号にもとづき、補償パルス信号を生成する。利得補正部33は、補償パルス信号に時定数制御を施して、アンプ部14の利得を補正する利得補正信号を生成し、利得補正信号をアンプ部14へ送信する。
ここで、利得補正部33は、大レベル光パケットの受信直後に、小レベル光パケットを受信した場合に、大レベル光パケットによって低下したAPD11の増倍率が、小レベル光パケットの所定の増倍率に復帰するまでに要する増倍率復帰時間の間、アンプ部14の利得を増加させて、小レベル光パケット受信時の増倍率の低下を補償する。
次に第1の構成例について説明する。図33は第1の構成例の光受信装置を示す図であり、図34は光受信装置の各波形を示すタイムチャートである。光受信装置1−5aは、APD11、アンプ部14(プリアンプ14aとメインアンプ14bを含む)、モニタ部31、補償パルス信号生成部32、利得補正部33−1から構成される。利得補正部33−1は、時定数回路33aを含む。なお、プリアンプ14aには、例えば、TIA(Trans Impedance Amplifier)が使用される。
ここで、図34のP1のようにバースト送信された光パケットが入力された場合、モニタ部31にて光パケットの入力レベルの検出が行われる(P2)。補償パルス信号生成部32では、モニタ値と振幅値をあらかじめ記憶したデータにもとづき、モニタ値に応じたAPDバイアス電圧の補正電圧振幅を決定する。また、補償パルス信号生成部32では、システムから供給されるリセットパルス(P3)をトリガとして、補償パルス信号を生成して出力する(P4)。
時定数回路33aは、時定数制御により、補償パルス信号の波形を、大レベル光パケットの受信直後に、小レベル光パケットを受信した場合の大レベル光パケットによって低下したAPD11の増倍率が、小レベル光パケットの所定の増倍率に復帰するまでの間の増倍率変動の特性と逆特性となるような波形に変換して利得補正信号を生成する。
すなわち、補償パルス信号は、増倍率変動の過渡応答特性と逆特性となるように構成された時定数回路33aを通ることで、APD増倍率変動を補正するための利得補正信号(P5)が生成され、プリアンプ14aに送信される。そして、プリアンプ14aでは、利得補正信号によって増倍率変動時間の間、利得が増加した状態となることで(P6)、増倍率補償が実行される。
次に第2の構成例について説明する。図35は第2の構成例の光受信装置を示す図であり、図36は光受信装置の各波形を示すタイムチャートである。光受信装置1−5bは、APD11、アンプ部14(プリアンプ14aとメインアンプ14bを含む)、モニタ部31、補償パルス信号生成部32−1、利得補正部33−1、クロック抽出部34から構成される。利得補正部33−1は、時定数回路33aを含む。また、クロック抽出部34は、メインアンプ14bからの出力信号からデータ再生処理を行うためのクロック抽出を行うCDR(Clock Data Recovery)である。
ここで、図36のP1のようなバースト送信された光パケットが入力された場合、モニタ部31にて光パケットの入力レベルの検出が行われる(P2)。補償パルス信号生成部32−1では、モニタ値と振幅値をあらかじめ記憶したデータにもとづき、モニタ値に応じたAPDバイアス電圧の補正電圧振幅を決定する。また、補償パルス信号生成部32−1では、メインアンプ14bで生成される信号検出信号(Signal Detect:P3)をトリガとして、補償パルス信号を生成して出力する(P4)。
時定数回路33aは、時定数制御により、補償パルス信号の波形を、大レベル光パケットの受信直後に、小レベル光パケットを受信した場合の大レベル光パケットによって低下したAPD11の増倍率が、小レベル光パケットの所定の増倍率に復帰するまでの間の増倍率変動の特性と逆特性となるような波形に変換して利得補正信号を生成する。
すなわち、補償パルス信号は、増倍率変動の過渡応答特性と逆特性となるように構成された時定数回路33aを通ることで、APD増倍率変動を補正するための利得補正信号(P5)が生成される。利得補正信号はプリアンプ14aに送信される。そして、プリアンプ14aでは、利得補正信号によって増倍率変動時間の間、利得が増加した状態となることで(P6)、増倍率補償が実行される。
なお、検出パルスとして、信号検出パルス(Signal Detect)の代わりに、クロック抽出部34から出力されるクロック同期外れパルス(Loss of Lock)を使用してもよい。
次に応用例について説明する。図21の第4の実施の形態において、補償パルス信号生成部22は、モニタ信号から、過剰なレベルの光パケットが入力したことを認識すると、バイアス電圧補償部23をシャットダウンさせるシャットダウン信号を出力する構成とすることが可能である。これにより、過剰光信号が入力された際のAPD素子の破壊防止を行うことが可能になる。
また、図32の第5の実施の形態においても同様にして、補償パルス信号生成部32は、モニタ信号から、過剰なレベルの光パケットが入力したことを認識すると、利得補正部33をシャットダウンさせるシャットダウン信号を出力することが可能である。
次にシミュレーション結果について説明する。図37、図38はシミュレーション結果を示す図である。第2の実施の形態の光受信装置1−2のシミュレーション結果を示している。波形h11は、横軸は時間、縦軸はバイアス電圧であり、波形h12は、横軸は時間、縦軸はAPD電流である。なお、図38は図37のT0における拡大図である。
大レベル光パケットの受信直後にAPDバイアス電圧を一時的に増加させる構成としたことにより、シミュレーション結果からも大レベル光パケットの受信直後のAPDのバイアス電圧が増加し、M値の低下が抑制されていることが示されており、大レベル光パケット直後の光パケットの受信感度を改善することが可能になる。
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
符号の説明
1−1 光受信装置
11 受光素子(APD)
12 バイアス電圧供給部
13 モニタ部
14a プリアンプ
14b メインアンプ

Claims (23)

  1. バースト形式で伝送される光パケット信号の受信処理を行う光受信装置において、
    前記光パケット信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、
    前記受光素子にバイアス電圧を供給するバイアス電圧供給部と、
    前記光パケット信号の入力レベルまたは前記電気信号をモニタし、モニタ値を前記バイアス電圧供給部へ送信するモニタ部と、
    を有し、
    前記バイアス電圧供給部は、前記光パケット信号の受信終了後に、前記モニタ値の大きさに応じて、前記バイアス電圧を一時的に増加させる、
    ことを特徴とする光受信装置。
  2. 入力レベルが大きい前記光パケット信号である光大信号の受信後に、入力レベルが小さい前記光パケット信号である光小信号を受信した場合に、前記光大信号によって低下した前記受光素子の増倍率が、前記光小信号の所定の前記増倍率に復帰するまでに要する増倍率復帰時間の間、前記バイアス電圧供給部は、前記バイアス電圧を増加させて、前記光小信号受信時の前記増倍率の低下を補償することを特徴とする請求の範囲第1項記載の光受信装置。
  3. バースト形式で伝送される光パケット信号の受信処理を行う光受信装置において、
    前記光パケット信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、
    前記受光素子にバイアス電圧を供給するバイアス電圧供給部と、
    入力レベルが大きい前記光パケット信号である光大信号の受信後に、入力レベルが小さい前記光パケット信号である光小信号を受信した場合の前記電気信号の電流量の減少によって、誘導起電力を発生して、前記光大信号の受信後に、前記バイアス電圧を一時的に増加させるインダクタと、
    を有することを特徴とする光受信装置。
  4. 前記光大信号の受信後に前記光小信号を受信した場合に、前記光大信号によって低下した前記受光素子の増倍率が、前記光小信号の所定の前記増倍率に復帰するまでに要する増倍率復帰時間の間、前記バイアス電圧を増加するように、
    前記インダクタの周辺に設置されて、時定数を制御することで、前記誘導起電力が付加された前記バイアス電圧の波形を変化させる時定数制御回路をさらに有することを特徴とする請求の範囲第3項記載の光受信装置。
  5. バースト形式で伝送される光パケット信号の受信処理を行う光受信装置において、
    前記光パケット信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、
    前記電気信号をモニタしてモニタ信号を出力するモニタ部と、
    前記モニタ信号に対して信号処理を行って補償信号を生成する信号処理部と、
    前記受光素子のバイアス電圧に前記補償信号を加算して、前記受光素子に供給する加算部と、
    を有し、
    前記信号処理部は、前記光パケット信号の受信終了後に、前記バイアス電圧を一時的に増加させるための前記補償信号を生成する、
    ことを特徴とする光受信装置。
  6. 前記モニタ部は、カレントミラー回路によって構成して、前記電気信号の電流を複製して、複製した電流そのものを前記モニタ信号として出力し、または前記受光素子への前記バイアス電圧の供給部分に接続された抵抗素子によって構成して、前記バイアス電圧の電圧降下で生じる電流を前記モニタ信号として出力することを特徴とする請求の範囲第5項記載の光受信装置。
  7. 入力レベルが大きい前記光パケット信号である光大信号の受信後に、入力レベルが小さい前記光パケット信号である光小信号を受信した場合に、前記光大信号によって低下した前記受光素子の増倍率が、前記光小信号の所定の前記増倍率に復帰するまでに要する増倍率復帰時間の間、前記信号処理部は、前記バイアス電圧を増加させる前記補償信号を生成して、前記光小信号受信時の前記増倍率の低下を補償することを特徴とする請求の範囲第5項記載の光受信装置。
  8. 前記信号処理部は、前記モニタ信号を微分し、微分波形を任意のレベルに増幅して前記補償信号を生成することを特徴とする請求の範囲第7項記載の光受信装置。
  9. 前記信号処理部は、増幅出力段に高周波成分を除去するフィルタを設けたことを特徴とする請求の範囲第8項記載の光受信装置。
  10. 前記信号処理部は、前記モニタ信号を積分し、積分波形を任意のレベルに増幅して前記補償信号を生成することを特徴とする請求の範囲第7項記載の光受信装置。
  11. 前記信号処理部は、前記モニタ信号のピーク検出を行い、ピーク検出波形を任意のレベルに増幅して前記補償信号とすることを特徴とする請求の範囲第7項記載の光受信装置。
  12. バースト形式で伝送される光パケット信号の受信処理を行う光受信装置において、
    前記光パケット信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、
    前記光パケット信号の入力レベルまたは前記電気信号をモニタしてモニタ信号を生成するモニタ部と、
    前記光パケット信号の検出を示す検出パルスを契機にして、前記モニタ信号にもとづき、補償パルス信号を生成する補償パルス信号生成部と、
    前記受光素子のバイアス電圧に前記補償パルス信号を加算して、一時的に増加させたバイアス電圧補償信号を生成し、前記受光素子へ供給するバイアス電圧補償部と、
    を有することを特徴とする光受信装置。
  13. 前記補償パルス信号生成部は、前記検出パルスとして、上位から送信される前記光パケット信号の入力を示すリセットパルス、前記受光素子から出力された前記電気信号の増幅を行うアンプ部から送信される信号検出パルス及び前記アンプ部の後段に設置されてクロック抽出を行うクロック抽出部から送信されるクロック同期外れパルスのいずれかを使用することを特徴とする請求の範囲第12項記載の光受信装置。
  14. 前記補償パルス信号生成部は、前記モニタ信号のモニタ値と、前記モニタ値に対応した振幅値とを関連づけたデータをあらかじめ記憶しておき、前記モニタ信号を受信すると、前記データにもとづいて、前記モニタ値の大きさに応じた振幅値を決定し、決定した振幅値を持つ前記補償パルス信号を生成することを特徴とする請求の範囲第12項記載の光受信装置。
  15. 前記バイアス電圧補償部は、時定数回路と加算部とを含み、
    前記加算部は、前記補償パルス信号と前記バイアス電圧とを加算して加算信号を生成し、
    前記時定数回路は、時定数制御により、前記加算信号の波形を、
    入力レベルが大きい前記光パケット信号である光大信号の受信後に、入力レベルが小さい前記光パケット信号である光小信号を受信した場合の前記光大信号によって低下した前記受光素子の増倍率が、前記光小信号の所定の前記増倍率に復帰するまでの間の増倍率変動の特性と逆特性となるような波形に変換して、前記バイアス電圧補償信号を生成することを特徴とする請求の範囲第12項記載の光受信装置。
  16. 前記バイアス電圧補償部は、時定数回路と加算部とを含み、
    前記時定数回路は、時定数制御により、前記補償パルス信号の波形を、
    入力レベルが大きい前記光パケット信号である光大信号の受信後に、入力レベルが小さい前記光パケット信号である光小信号を受信した場合の前記光大信号によって低下した前記受光素子の増倍率が、前記光小信号の所定の前記増倍率に復帰するまでの間の増倍率変動の特性と逆特性となるような波形に変換し、
    前記加算部は、前記逆特性の波形を持つ信号と前記バイアス電圧とを加算して前記バイアス電圧補償信号を生成することを特徴とする請求の範囲第12項記載の光受信装置。
  17. 前記補償パルス信号生成部は、パルス状の前記モニタ信号に対して、時定数制御を施して前記モニタ信号の立ち下り部分の波形に傾斜を持たせ、傾斜部分と前記検出パルスとの積をとった波形を前記補償パルス信号として生成することを特徴とする請求の範囲第12項記載の光受信装置。
  18. 前記補償パルス信号生成部は、前記モニタ信号から、過剰なレベルの前記光パケット信号が入力したことを認識すると、前記バイアス電圧補償部をシャットダウンさせることを特徴とする請求の範囲第12項記載の光受信装置。
  19. バースト形式で伝送される光パケット信号の受信処理を行う光受信装置において、
    前記光パケット信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、
    前記電気信号の増幅を行うアンプ部と、
    前記光パケット信号の入力レベルまたは前記電気信号をモニタしてモニタ信号を生成するモニタ部と、
    前記光パケット信号の検出を示す検出パルスを契機にして、前記モニタ信号にもとづき、補償パルス信号を生成する補償パルス信号生成部と、
    前記補償パルス信号に時定数制御を施して、前記アンプ部の利得を補正する利得補正信号を生成して前記アンプ部へ送信する利得補正部と、
    を有することを特徴とする光受信装置。
  20. 前記利得補正部は、入力レベルが大きい前記光パケット信号である光大信号の受信後に、入力レベルが小さい前記光パケット信号である光小信号を受信した場合に、前記光大信号によって低下した前記受光素子の増倍率が、前記光小信号の所定の前記増倍率に復帰するまでに要する増倍率復帰時間の間、前記アンプ部の利得を増加させて、前記光小信号受信時の前記増倍率の低下を補償することを特徴とする請求の範囲第19項記載の光受信装置。
  21. 前記補償パルス信号生成部は、前記検出パルスとして、上位から送信される前記光パケット信号の入力を示すリセットパルス、前記アンプ部から送信される信号検出パルス及び前記アンプ部の後段に設置されてクロック抽出を行うクロック抽出部から送信されるクロック同期外れパルスのいずれかを使用することを特徴とする請求の範囲第19項記載の光受信装置。
  22. 前記補償パルス信号生成部は、前記モニタ信号のモニタ値と、前記モニタ値に対応した振幅値とを関連づけたデータをあらかじめ記憶しておき、前記モニタ信号を受信すると、前記データにもとづいて、前記モニタ値の大きさに応じた振幅値を決定し、決定した振幅値を持つ前記補償パルス信号を生成することを特徴とする請求の範囲第19項記載の光受信装置。
  23. 前記補償パルス信号生成部は、前記モニタ信号から、過剰なレベルの前記光パケット信号が入力したことを認識すると、前記利得補正部をシャットダウンさせることを特徴とする請求の範囲第19項記載の光受信装置。
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