JP3920289B2 - 光受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は光受信装置に関し、特に光信号を受信し、光入力断の検出を行う光受信装置に関する。
インターネットをはじめとするマルチメディア時代を迎え、基幹通信系の光ネットワーク通信技術は、一層のサービスの高度化、広域化が望まれており、情報化社会に向けて急速に発展している。また、近年の光通信回線の大容量高速化に伴って、光伝送系の受信部でも、より高性能化した機能が必要とされており、例えば、光入力が断した場合におけるアラーム信号の高速発出動作などが要求されている。
光ファイバ通信における光受信器では、受光感度が高いAPD(Avalanche Photo-Diode:アバランシェ・フォトダイオード)が受光素子として広く用いられている。APDは、光を電気信号に変換する光半導体素子であり、ダイオードの電流を通しにくい方向(カソード→アノード)に電圧をかけた状態(逆バイアス状態)で使用される。
この状態でAPDに光をあてると、光を吸収してAPD内で電子が励起され、励起された高いエネルギーの電子が移動する際に、他の電子がさらに励起される。このような現象が繰り返されることで(アバランシェ(雪崩)効果を引き起こすことで)、電気信号が得られる。
また、APDは、アバランシェ効果による電流の増倍作用を有しており、APDへ印加する電圧により変化する(すなわち、APDのバイアス電圧が変化すると、APD内部での信号の増幅率が変化する)。さらに、この電流増倍作用は、周辺温度にも強く依存している(温度特性を持っている)。
したがって、APDの増倍率を一定にするためには、温度変動に対しては、周辺温度に応じたバイアス電圧を可変設定する制御を行う必要がある。また、電源が変動した場合には、電源変動に対してバイアス電圧を一定値に保つような制御を行う必要がある。
一方、光信号の入力が断すると、APDにより変換された電気信号の電流(光電流)がゼロに近づくので、APDのバイアス電流も変化することになる。このため、従来の光入力断の検出制御としては、APDのバイアス電流に反比例する制御電流の値を、しきい値と比較し、比較結果にもとづいて、光入力断と判定した場合にアラームを発生させている。このように、従来では、APDのバイアス電流に反比例する制御電流を、光入力断の検出情報として使っていた。
従来の光入力断検出制御では、光入力が断したか否かを制御電流で見ているが、上述したように、温度、電源変動によってバイアス電圧が変化するため、制御電流の値も変化する。したがって、温度、電源変動に伴って、検出すべきしきい値のレベルも補正する必要があり、このための補正回路が設けられていた。
しかし、補正回路は、アナログ素子で構成されているために、基板毎に回路誤差が生じてしまい、また、微弱な制御電流に対する補正を行っているので、従来では、光受信器が搭載された基板毎に、光入力断の検出レベルが異なってしまうといった現象が生じ、品質及び信頼性の低下を招くといった問題があった。
一方、近年になって、光入力断からアラームが発出するまでの応答速度の高速性が要求されているが(例えば、ベルコア規格(現 テルコーディア規格)では100μs以内)、従来の光入力断検出制御では、アラーム発出速度が遅いため、例えば、クロックデータリカバリ回路からの高速なアラームを用いて論理をとることで、アラーム発出時間を規格内に収めるよう制御していた。このため、従来では、論理をとるための回路素子や配線パターンが増加してしまい、効率的な設計がなされていなかった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、光入力断の検出精度を高め、かつアラームの応答を速くして、高品質な光入力断検出制御を行う光受信装置を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような、光信号を受信し、光入力断の検出を行う光受信装置1において、光信号を受信して電気信号に変換する受光素子10と、温度及び電源の変動に対応して、受光素子10へのバイアス電圧V0を安定化させるバイアス制御部30と、光入力断時に、バイアス電圧V0が過剰電圧となって受光素子10が破壊されないように、保護電圧Vapdにより受光素子10を保護する光入力断保護部40と、受光素子10の光電流Iapdをモニタし、バイアス電圧V0と保護電圧Vapdとが一致したときに、光入力断を認識してアラームRIN−ALMを発出するアラーム発出部50と、を有することを特徴とする光受信装置1が提供される。
ここで、受光素子10は、光信号を受信して電気信号に変換する。バイアス制御部30は、温度及び電源の変動に対応して、受光素子10へのバイアス電圧V0を安定化させる。光入力断保護部40は、光入力断時に、バイアス電圧V0が過剰電圧となって受光素子10が破壊されないように、保護電圧Vapdにより受光素子10を保護する。アラーム発出部50は、受光素子10の光電流Iapdをモニタし、バイアス電圧V0と保護電圧Vapdとが一致したときに、光入力断を認識してアラームRIN−ALMを発出する。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の光受信装置の原理図である。本発明の光受信装置1は、受光素子(以下、APD)10、バイアス部20、バイアス制御部30、光入力断保護部40、アラーム発出部50、アンプ2などの回路から構成され、光信号の受信処理を行い、また光入力断が発生した場合には、これを検出してアラームを発出する装置である。
各構成要素の接続関係としては、バイアス部20は、直列に接続したR1、R2を有し、抵抗R1の一端は電源電圧VDDと接続し、抵抗R1、R2の接続点にはバイアス制御部30とアラーム発出部50の一方のモニタ端子m1が接続する。
また、抵抗R2の一端とAPD10のカソードが接続し、抵抗R2とAPD10の接続点にアラーム発出部50の他方のモニタ端子m2と、光入力断保護部40が接続する。そして、APD10のアノード側にアンプ2が接続し、アンプ2の出力段には図示しないCDR(Clock Data Recovery)などが接続する。
APD10は、光信号を受信して電気信号に変換する。バイアス部20は、APD10へのバイアス電圧V0(基準電位はGND)を生成する。バイアス制御部30は、温度及び電源の変動に対応して、バイアス電圧V0を安定化させる。すなわち、温度変動に対しては、周辺温度に応じてバイアス電圧V0を可変に設定制御し、電源変動に対しては、バイアス電圧V0を一定値に保つように制御する。
光入力断保護部40は、光入力断時に、バイアス電圧V0が過剰電圧(APD10のブレイクダウン電圧)となってAPD10が破壊されないように、保護電圧VapdによりAPD10を保護する(保護電圧Vapdは、バイアス電圧V0の範囲内の電圧であって、APD10の両端に生じる電圧である)。
アラーム発出部50は、APD10において光/電気変換された際の光電流Iapdをモニタし、光入力断の発生を認識した際にアラーム(光受信アラームRIN−ALM)を発出する。具体的には、バイアス電圧V0と保護電圧Vapdとが一致したときに(光電流Iapdがゼロに近づいたときに)、光入力断が発生したと認識して、光受信アラームRIN−ALMを発出する。
なお、アラーム発出部50での、光入力断から光受信アラームRIN−ALMを発出するまでのアラーム発生時間は、バイアス制御部30の時定数と、光入力断保護部40の時定数とにもとづいて制御する。詳細は図5で後述する。
次に本発明が解決したい問題点について詳しく説明する。図2は光受信器の構成を示す図である。従来の光受信器100は、APD101、バイアス回路102、バイアス制御回路103、光入力断保護回路104、アラーム発出回路105、アンプ106、CDR107、OR素子108から構成される。
各構成要素の接続関係としては、バイアス回路102は、直列に接続したR1、R2からなり、抵抗R1の一端は電源電圧VDDと接続し、抵抗R1、R2の接続点にはバイアス制御回路103が接続し、バイアス制御回路103の後段にアラーム発出回路105が接続する。また、抵抗R2の一端とAPD101のカソードが接続し、抵抗R2とAPD101の接続点に光入力断保護回路104が接続する。そして、APD101のアノード側にアンプ106が接続し、アンプ106の出力段にCDR107が接続する。
さらに、アラーム発出回路105から出力される光入力断アラームALM1と、CDR107から出力されるPLLアラームALM2とのOR論理をとって、光受信アラームRIN−ALMを出力するOR素子108が設けられている。光受信器100では、この光受信アラームRIN−ALM3が、光信号を正常に受信しているか否かを示す最終的なアラーム信号である。
このような構成に対し、バイアス制御回路103は、制御電流(Icont)の引き込み量を変化させることにより、温度、電源変動に対してバイアス電圧V0を安定に制御する。
アラーム発出回路105は、Icontを使って光入力断の検出制御を行い、断検出時には光入力断アラームALM1を発出させる。また、アラーム発出回路105は、上述した補正回路105aを内部に持っている。
光入力断保護回路104は、光入力断時に、バイアス電圧V0がブレイクダウン電圧となってAPD101が破壊されないように、保護電圧VapdによりAPD101を保護する。APD101は、受信した光信号を電気信号に変換し、アンプ106は電気信号を増幅する。
CDR107は、PLL回路(図示せず)を内部に含んでおり、アンプ106から出力される信号から、タイミング情報であるクロックをPLL回路で抽出して、抽出したクロックでデータ再生を行う。
ここで、光入力が断した場合の光受信器100の動作について説明する。光入力が断すると、光電流Iapdがゼロに近づくので(雑音などの影響により、光入力が断しても光電流Iapdは完全にはゼロにならない)、バイアス電圧V0は電源電圧VDDに近づく。すると、光信号を正常に受信していたときのIcontよりも、光入力断時のIcontの電流量は増加する。
アラーム発出回路105は、このIcontの電流量の変化をしきい値で見ており、設定したしきい値を超えた場合には光入力断とみなして、光入力断アラームALM1を発生する。
ただし、Icontは温度、電源変動により変化するので、アラーム発出回路105に含まれる補正回路105aが温度、電源変動に伴うしきい値のレベルを補正している。補正回路105aの具体的な動作について説明すると、例えば、ある電源電圧VDDにおいて、Icontの引き込み量が1μAであり、この状態におけるしきい値のレベルが1.5μAであったとする(したがって、この場合、Icontが1.5μAを超えると光入力断とみなされる)。
その後、電源電圧VDDが上昇して、Icontの引き込み量が2μAになったとする(バイアス電圧V0を一定にするためにIcontの引き込み量が大きくなった)。この場合には、しきい値は2.5μA(=2.0+0.5)に補正してやらなくてはならない。補正回路105aでは、このような補正制御を行っている。
ところが、補正回路105aは、アナログ素子で構成されているために、基板毎に回路誤差が生じてしまう。すなわち、各基板で、しきい値レベルがわずかに異なることになる。補正回路105aでは、微弱なIcontに対するしきい値補正を行っているので、しきい値レベルのわずかな違いでも、光受信器100が搭載された基板毎に、光入力断の検出レベルが異なってしまうといった不都合が生じてしまう。
次に光受信器100に対し、OR素子108を用いてアラームの論理をとっている理由について説明する。図3はアラームのタイミングチャートを示す図である。光入力が断した場合、規格上、断発生時点から100μs以内でアラームは出力されなくてはならない。なお、図中の光信号は、“H”で光あり、“L”で光なしであり、各アラーム信号は“H”のときにアラーム・イネーブルとする。
ところが、アナログ受動素子で構成される図2のアラーム発出回路105における光入力断アラームALM1の応答速度は遅く、数ms単位である。したがって、この光入力断アラームALM1だけを最終の光受信アラームとして用いることはできない。このため、従来では、低速な光入力断アラームALM1に対して、CDR107からの高速なPLLアラームALM2とOR論理をとって、光受信アラームRIN−ALM3を生成することで対応している。
CDR107は、光伝送速度と同じ速度で動作しているので(例えば、2.4Gb/sの光通信を行っているならば、CDR107も2.4Gb/sで動いている)、CDR107内部のPLLロック外れを示すPLLアラームALM2の応答速度も速く、数ns単位である。
したがって、このPLLアラームALM2と光入力断アラームALM1とのOR論理をとれば、図3に示すような100μS以内のアラーム信号を作ることができ、従来ではこれを光受信アラームRIN−ALM3としている。なお、PLLアラームALM2は、パルス信号なので、実際は光入力断アラームALM1と論理がとれる時間まで、ワンショット等で波形を伸ばしている(図中の点線波形)。
しかし、このようにして光受信アラームRIN−ALM3を生成すると、本来の光入力断だけで作ったアラームではないため(PLLのロック外れの原因は、光入力断だけでなく、光信号を受信していても、PLLの性能により、入力データの遷移率が変化した場合などでも起こりうる)、最適な光入力断検出とはいえず、また、論理をとるための回路素子や配線パターンが増加してしまい、必ずしも望ましい設計とはいえなかった。
このように、従来の光受信器100では、制御電流Icontで光入力断検出を行っていたために、上記で説明したような問題点があった。本発明ではAPDを流れる光電流を直接モニタする光入力断検出制御を行って、これらの問題点を解決し、光入力断検出の精度を高め、かつ応答速度の速いアラームを生成して、高品質で信頼性の高い光受信装置を実現するものである。
次にAPD10のブレイクダウン電圧について説明する。図4はAPDのブレイクダウン電圧を示す図である。図は、APD単体における印加電圧と光電流との関係を示した静特性のグラフを示しており、横軸に印加電圧Vd、縦軸に光電流Idをとる。
APDは、ある印加電圧Vdでは、入射光量に比例した電流を流すが、印加電圧Vdを増していくと、入射光量に比例した出力を得る領域ではなくなり、ブレイクダウンと呼ばれる現象がおこり、大電流が流れる。このときの印加電圧をブレイクダウン電圧と呼ぶ。
本発明では、光電流Idが10μAになる印加電圧をブレイクダウン電圧VBと定義し、光入力断保護部40では、このブレイクダウン電圧VBがAPD10にかからないように保護している。
次に時定数による電圧の波形変化について説明する。図5は時定数による電圧の波形変化を示す図である。図5には波形H1〜H3が示されている。波形H1は、光受信レベルを示しており、縦軸は光受信レベル、横軸は時間である。
波形H2は、バイアス制御部30及び光入力断保護部40それぞれの時定数によって決まる電圧変化を示しており、縦軸は電圧、横軸は時間である。なお、光入力断保護部40の時定数をτ1、バイアス制御部30の時定数をτ2とする。
また、点線で示す電圧Vaは、光入力断保護部40を光受信装置内に設置しなかった場合のバイアス電圧波形である。さらに、実線で示す電圧Vbは、光入力断保護部40が光受信装置に設置されている際のバイアス電圧波形であり、太実線で示す電圧Vcは、光入力断保護部40の保護電圧波形である(なお、それぞれの波形が重なる部分は実線で示した)。
波形H3は、本発明の光受信アラームRIN−ALMを示しており、縦軸は信号レベル、横軸は時間である(“L”でアラーム・イネーブルである)。
まず、光入力断保護部40を設けなかった場合のバイアス電圧Vaの変化について説明する。光受信装置1は、区間T0に対し、光信号を正常に受信している場合、バイアス制御部30で制御されるバイアス電圧VaはV0一定となる。また、光受信アラームRIN−ALMは非発出である。
時間T1に対し、このときに光入力断が発生したとする。光信号が入力しなくなるとAPD10の光電流Iapdはゼロに近づく。このとき、バイアス電圧Vaは、光入力断保護を行っていない場合なので、急峻な立ち上りで電源電圧VDDに向かう。この際、図からわかるようにバイアス電圧Vaはブレイクダウン電圧VBを超えてしまっている。
区間T2〜区間T4に対し、バイアス制御部30は、バイアス電圧VaをV0の一定値に戻そうとする。この場合、バイアス制御部30の時定数τ2の時間をかけて、バイアス電圧VaはV0に漸近していく。
このように、光入力断保護部40を設置しない場合には、光入力が断すると、バイアス電圧VaがAPD10のブレイクダウン電圧VBを超えてしまい、APD10の破壊を生じてしまうおそれがある。
次に本発明における波形変化について説明する。光受信装置1は、区間T0に対し、光信号を正常に受信している場合、バイアス制御部30で制御されるバイアス電圧VbはV0一定となり、光入力断保護部40で制御される保護電圧VcはVapd一定となる。また、光受信アラームRIN−ALMは非発出である。
時間T1に対し、このときに光入力断が発生したとする。光信号が入力しなくなるとAPD10の光電流Iapdはゼロに近づく。区間T2に対し、光入力断保護部40の保護電圧Vcは、ブレイクダウン電圧VBを超えないように、時定数τ1を設定してあるので、図に示すような曲線を描きながら上昇して下降する。また、このときに、バイアス電圧Vbも保護電圧Vcに応じて、図に示すような曲線を描きながら上昇して下降する。
ここで、後述の回路図(図6、図7)を見るとわかるように、バイアス制御部30の時定数τ2と、光入力断保護部40の時定数τ1とは独立の関係ではなく、互いに影響を受ける。この場合、光入力断保護部40内の時定数回路の抵抗を大きくし、またはコンデンサの静電容量を大きくして、時定数τ1の時間変化を大きくすれば、バイアス制御部30の時定数τ2の時間変化も大きくなる。したがって、区間T2では、バイアス電圧Vbは、保護電圧Vcの変化に対応した波形となる。
時間T3に対し、バイアス電圧Vbと保護電圧Vcとが一致する。このときに、光受信アラームRIN−ALMが発出するようにする。その後、区間T4で、バイアス電圧Vb及び保護電圧VcはV0に漸近していく。
次にアラーム発出時間と時定数の関係について説明する。バイアス制御部30の時定数をτ2、光入力断保護部40の時定数τ1、光受信アラームRIN−ALMの発出時間をtとすると、バイアス電圧V0と保護電圧Vapdは、以下の関数の式で表せる。
V0=f1(τ2,t) ・・・(1)
Vapd=f2(τ1,t) ・・・(2)
また、V0=Vapdより、
f1(τ2,t)=f2(τ1,t) ・・・(3)
となるので、光受信アラームRIN−ALMの発出時間tは、
t=f3(τ1,τ2) ・・・(4)
で与えられる。すなわち、光入力断保護部40の時定数τ1とバイアス制御部30の時定数τ2との2つの時定数により、光受信アラームRIN−ALMの発出時間を制御できることがわかる。
以上説明したように、本発明のアラーム発出時間の制御には、光入力断保護部40の時定数τ1と、バイアス制御部30の時定数τ2とにもとづいて制御する。また、時定数を決める場合には、バイアス電圧Vb及び保護電圧Vcが、光入力断時にAPD10のブレイクダウン電圧VBを超えないように、かつ、光入力断からバイアス電圧Vbと保護電圧Vcとが一致するまでの時間がアラーム発出時間の規格(例えば、100μs以内)を満たすように、時定数τ1、τ2を決めることになる。
なお、アラーム発出時間の実測値としては、光信号を−7dBmで断とした場合には、光受信アラームRIN−ALMの発出時間は84μsであり、光信号を−22dBmで断とした場合には、光受信アラームRIN−ALMの発出時間は41μsとなった。
次に本発明の光受信装置1の具体的な回路構成について説明する。図6〜図9は光受信装置の回路構成を示す図である。光受信装置1−1は、APD10、バイアス部20、バイアス設定制御部30a、温度補償部30b、光入力断保護部40、光電流モニタ部50a、アラームアンプ部50b、アラーム識別部50c、光パワーモニタアンプ部60a、光パワーモニタレベルシフト部60bから構成される。
図6にAPD10、バイアス部20、光入力断保護部40、光電流モニタ部50aを示し、図7にバイアス設定制御部30a、温度補償部30bを示し、図8にアラームアンプ部50b、アラーム識別部50cを示し、図9に光パワーモニタアンプ部60a、光パワーモニタレベルシフト部60bを示す。
なお、バイアス設定制御部30aと温度補償部30bは、本発明のバイアス制御部30に該当し、光電流モニタ部50a、アラームアンプ部50b、アラーム識別部50cは、本発明のアラーム発出部50に該当する。さらに、本発明の光パワーモニタ部は、光パワーモニタアンプ部60aと光パワーモニタレベルシフト部60bからなる。
最初に各構成素子の接続関係について記す。抵抗R0の一端は、電源電圧VDDと接続し、抵抗R0の他端は、抵抗R1の一端とオペアンプOP1の一方の電源端子と接続する。抵抗R1の他端は、抵抗R2の一端と、抵抗R6の一端と、抵抗R8(図7)の一端及びNPNトランジスタTr2のコレクタ端子(図7)と接続する。抵抗R2の他端は、コンデンサC0の一端と、APD10のカソードと、抵抗R3の一端と、ダイオードD1のアノードと、抵抗R7の一端と接続する。コンデンサC0の他端はGNDに接続し、APD10のアノードはアンプ2と接続し、アンプ2の出力段には、図示しないCDRなどの回路が接続する。
抵抗R3の他端は、オペアンプOP1の入力端子(+)と接続し、オペアンプOP1の入力端子(−)は、抵抗R5の一端とコンデンサC1の一端と接続する。オペアンプOP1の出力端子は、コンデンサC1の他端と抵抗R4の一端と接続し、オペアンプOP1の他方の電源端子はGNDに接続する。
PNPトランジスタTr1のエミッタは、抵抗R5及び抵抗R6の他端と接続し、ベースは抵抗R4の他端と接続し、コレクタは、抵抗R9及び抵抗R10(図8)の一端と接続する。ダイオードD1のカソードは抵抗R7の他端とコンデンサC2の一端と接続し、コンデンサC2の他端はGNDに接続する。
NPNトランジスタTr2のエミッタは抵抗R12の一端と接続し、ベースは抵抗R11の一端と接続する。抵抗R12の他端と、抵抗R13の一端と、オペアンプOP2、OP3の一方の電源端子は、電源VDDと接続する。抵抗R11の他端は、抵抗R13の他端と、オペアンプOP2の出力端子と、コンデンサC4の一端と接続する。
オペアンプOP2の入力端子(+)は、コンデンサC3の一端と、抵抗R14及び抵抗R16の一端と接続する。オペアンプOP2の入力端子(−)は、コンデンサC4の他端と抵抗R15の一端と接続し、オペアンプOP2の他方の電源端子及びコンデンサC3の他端はGNDに接続する。
抵抗R8の他端と抵抗R14の他端は接続し、抵抗R16の他端と、抵抗R21の一端と、R23の一端は電源VDDと接続する。抵抗R15の他端はオペアンプOP3の出力端子と、抵抗R17の一端と接続する。オペアンプOP3の他方の電源端子はGNDに接続し、オペアンプOP3の入力端子(+)は抵抗R20の一端と抵抗R21の他端と接続する。
抵抗R17の他端と抵抗R18の一端は接続し、抵抗R18の他端は、オペアンプOP3の入力端子(−)と、抵抗R19の一端と接続する。抵抗R20の他端と抵抗R22の一端はGNDに接続し、抵抗R19の他端は抵抗R22の他端とダイオード温度センサD2のアノードに接続し、ダイオードセンサD2のカソードは、抵抗R23の他端と接続する。
抵抗R9の他端はオペアンプOP4の入力端子(+)と接続し、抵抗R10の他端は、抵抗R29及び抵抗R30(図9)の一端と接続する。オペアンプOP4の入力端子(−)は、抵抗R24及び抵抗R25の一端と接続し、抵抗R25の他端はGNDに接続する。オペアンプOP4の一方の電源端子はVDDと接続し、他方の電源端子はGNDに接続する。
オペアンプOP4の出力端子は、抵抗R24の他端と、抵抗R26の一端と接続し、抵抗R26の他端は、オペアンプOP5の入力端子(+)と接続する。抵抗R28の一端は電源VDDと接続し、抵抗R28の他端は、ボリュームVR1の一方の端子と接続し、ボリュームVR1の他方の端子はGNDに接続する。
ボリュームVR1のコモン端子は、抵抗R27の一端と接続し、抵抗R27の他端はオペアンプOP5の入力端子(−)と接続する。オペアンプOP5の一方の電源端子はVDDと接続し、他方の電源端子はGNDに接続し、オペアンプOP5の出力端子は、光受信アラームRIN−ALMを出力する。
抵抗R29の他端はオペアンプOP6の入力端子(+)と接続し、抵抗R30の他端はGNDに接続する。オペアンプOP6の入力端子(−)は、抵抗R31及び抵抗R32の一端と接続し、抵抗R31の他端はGNDに接続する。オペアンプOP6の一方の電源端子はVDDと接続し、他方の電源端子はGNDに接続する。
オペアンプOP6の出力端子は、抵抗R32の他端と、抵抗R33の一端と接続する。抵抗R33の他端は、オペアンプOP7の入力端子(+)と、抵抗R34の一端と接続する。抵抗R36の一端はGNDと接続し、抵抗R36の他端は、抵抗R35及び抵抗R37の一端と接続し、抵抗R35の他端はオペアンプOP7の入力端子(−)と接続する。抵抗R37の他端は、ボリュームVR2の一方の端子と接続し、ボリュームVR2の他方の端子は抵抗R38の一端と接続し、抵抗R38の他端はVDDに接続する。
ボリュームVR2のコモン端子は、リファレンス電圧PD−REFとなる。オペアンプOP7の一方の電源端子はVDDと接続し、他方の電源端子は−VDDに接続し、オペアンプOP7の出力端子は、抵抗R34と接続し、光パワーモニタ電圧PD−MONとなる。
次に各構成ブロックの動作について説明する。バイアス部20(図6)は、APD10にバイアス電圧V0を与え、バイアス設定制御部30a(図7)では、温度及び電源の変動に応じてバイアス電圧V0の安定化制御を行う。
光入力断保護部40(図6)内の抵抗R7とコンデンサC2の素子は、時定数τ1を決定する時定数回路となる。バイアス設定制御部30aの時定数τ2は、オペアンプOP2(図7)及びオペアンプOP2周辺のディスクリート素子(コンデンサC3、C4、抵抗R8、R14、15など)によって決定する。
また、時定数τ2の速度を上げるため(時定数τ2の速度を上げることで、図5で示した区間T2におけるバイアス電圧Vbを速く下降させる)、オペアンプOP2には高速のオペアンプを使い、かつカットオフ周波数が小さい値となるようにオペアンプOP2の周辺ディスクリート素子の値を決定する。
ここで、バイアス設定制御部30aは、オペアンプOP2の入力端子(+)でバイアス電圧V0をモニタしている。電源変動に対しては、オペアンプOP2の入力端子(+)のモニタ電圧が、オペアンプOP2の入力端子(−)に与えられている現時点の電圧となるように、フィードバック制御を行って(オペアンプOP2の出力をトランジスタTr2のベースに与えて、Icontの引き込み量を制御する)、バイアス電圧V0を一定に制御する。
また、温度変動に対しては、温度補償部30b(図7)内のオペアンプOP3の入力端子(+)には、抵抗R20と抵抗R21で抵抗分割された電圧が与えられ、オペアンプOP3の入力端子(−)には、ダイオード温度センサD2(図7)を介して得られる電圧が与えられているため、オペアンプOP3からは温度補償電圧が出力される。そして、バイアス設定制御部30a内のオペアンプOP2(図7)は、入力端子(+)のモニタ電圧が入力端子(−)の温度補償電圧となるようにフィードバック制御を行って、温度に応じてバイアス電圧V0を可変に設定する。
光電流モニタ部50a(図6)は、APD10(図6)に流れるIapdの電流情報を取り出して、アラームアンプ部50b(図8)と光パワーモニタアンプ部60a(図9)にその情報を渡す(光電流モニタ部50aは、実際には、抵抗R2(図6)の両端の電圧をモニタして、その電圧をトランジスタTr1(図6)を介して電流に変換して、アラームアンプ部50bと光パワーモニタアンプ部60aへ渡している)。
一方、光電流モニタ部50aでも、バイアス設定制御部30aと同じように、バイアス電圧V0をモニタしてフィードバック制御を行うループ構造をとっているため、光電流モニタ部50aのループは、バイアス設定制御部30aのループの中の二重ループになっている(光電流モニタ部50a及びバイアス設定制御部30a共に、バイアス電圧V0をモニタして電流に変換するフィードバックループ構造をとっている)。
この場合、ループの時定数が接近していると、発振等の問題が発生するおそれがあるので、ここでは、光電流モニタ部50a側の応答速度を高速にして対応している。このように設計すれば、光電流モニタ部50a側の時定数は無視でき、バイアス設定制御部30a側の時定数のみを考慮すればよいことになる(光電流モニタ部50aの時定数は無視できるので、図5で上述した区間T2では、バイアス設定制御部30aの時定数τ2で代表させている)。
したがって、光電流モニタ部50aの応答速度は、バイアス設定制御部30aの応答速度よりも十分速くなるように、オペアンプOP1には超高速のオペアンプを使用する。また、オペアンプOP1は、APD10の高電位のバイアス電圧を入力できる高い駆動電圧で動作させる。さらに、光電流モニタ部50aのループの応答速度はできるだけ高速にするために、ループの時定数はオペアンプOP1の周辺素子で決まるように設計する。
なぜなら、オペアンプOP1自身のカットオフ周波数(オペアンプOP1のオープンループのときのカットオフ周波数)がループの時定数に強く関係してくると、電源変動などがあった場合に、オペアンプOP1の変動分がループの時定数に現れることになるからである(なお、周辺の抵抗やコンデンサで時定数を決めるようにすれば一意に決まり、電源変動などの影響は受けにくい)。
アラームアンプ部50b(図8)は、光電流モニタ部50aからの情報を必要な識別余裕が確保できるまで増幅する。ただし、アラーム発出時間を短くするために、オペアンプOP4(図8)は高速なオペアンプを用いる。また、後段のアラーム識別部50cで十分に識別余裕が確保できるように(光入力断か否かを判断するための十分なレベル差を確保できるように)、アラームアンプ部50bの利得を決定する。
アラーム識別部50c(図8)のオペアンプOP5(コンパレータ)は、アラームアンプ部50bで増幅されたモニタ電圧と、あらかじめボリュームVR1で設定してある電圧とを比較し、光入力断時には、光受信アラームRIN−ALMを発出する。
光パワーモニタアンプ部60a(図9)は、光電流モニタ部50aからの情報を増幅して光パワーモニタ電圧に変換する。光パワーモニタレベルシフト部60b(図9)では、光パワーモニタ電圧の振幅については、光パワーモニタアンプ部60aの利得ですでに得られているので、レベルシフトのみを行って、光パワーモニタ電圧PD−MONとして出力する(本発明の装置では、複数の他の信号に関するモニタ電圧も見れるようになっているため、これらのモニタ電圧の振幅電圧の範囲を一律にするために、レベルをシフトできるようにしている)。また、安定化電圧を抵抗分割し、リファレンス電圧PD−REFを外部へ出力する。
次に図6〜図9で示した光受信装置1−1の変形例について説明する。図10〜図13は光受信装置の構成を示す図である。変形例である光受信装置1−2の構成ブロックは、上述した光受信装置1−1の構成ブロックと同じである。
光受信装置1−1と光受信装置1−2の相違点は、光受信装置1−1の光パワーモニタアンプ部60aでは、光電流モニタ部50aからの電流情報を受信しているが、光受信装置1−2の光パワーモニタアンプ部60aでは、バイアス設定制御部30aからの電流情報を受信している点である。
構成素子の接続箇所が異なる部分について説明すると、トランジスタTr1(図10)のコレクタは、抵抗R9と抵抗R10(図12)の一端と接続し、抵抗R10の他端はGNDに接続する。トランジスタTr2(図11)のエミッタは、抵抗R12(図11)の一端と抵抗R29(図13)の一端と接続する。その他の構成及び動作は同じであるので説明は省略する。
次に本発明の光受信装置1の適用例として、WDM(Wavelength Division Multiplex)に本発明を適用した場合のWDM受信装置について説明する。図14はWDM受信装置の構成を示す図である。WDM受信装置7は、分波器71と光受信部72−1〜72−nとから構成される。分波器71は、光ファイバを通じてWDM信号を受信して、多重されている波長λ1〜λn毎に光信号を分波する。光受信部72−1〜72−nそれぞれは、本発明の光受信装置1に該当し、分波された波長の光信号を受信して電気信号に変換する。また、光入力断時には、アラーム信号を発生する。
次に本発明の他の適用例について説明する。図15は光受信制御装置の構成を示す図である。光受信制御装置8は、光受信部81(本発明の光受信装置1に該当)と、光受信部81の前段に設けられた光制御部82(光増幅器または光減衰器に該当)とから構成される。
光受信部81からの光パワーモニタ信号(光パワーモニタ電圧PD−MONに該当)を光制御部82へ与え、光制御部82では、光増幅量または光減衰量を制御する。このように利得のフィードバック制御を行うことで、広い入力パワーを実現することが可能になる。また、図14で上述したWDM受信装置7に対して、光受信部72−1〜72−nの代わりに光受信制御装置8を用いることもできる。
以上説明したように、本発明の光受信装置1は、受光素子の光電流をモニタし、バイアス電圧と保護電圧とが一致したときに、時定数により制御された光入力断のアラームを発出する構成とした。これにより、従来必要としていたしきい値補正を行う補正回路が不要となり、また、クロックデータリカバリ回路等からの高速アラームを用いて、アラーム発出時間を規格内に収めるといった処理も不要となる。したがって、本発明では、光入力断の検出精度を高め、かつアラーム発出時間を規格内に収めて、高品質な光受信装置を実現することが可能になる。
なお、上記の説明では、本発明の光受信装置1をWDM受信装置に適用した場合の一例を示したが、WDMに限らずSONET/SDHの伝送系や光加入者アクセスの伝送系などの幅広い光通信分野に本発明は適用可能である。
以上説明したように、本発明の光受信装置は、温度、電源の変動に対応して、受光素子のバイアス電圧を安定化させるバイアス制御部と、保護電圧により受光素子を保護する光入力断保護部を含み、受光素子の光電流をモニタし、バイアス電圧と保護電圧とが一致したときに、光入力断を認識してアラームを発出する構成とした。これにより、直接、光電流の情報にもとづいて、光入力断検出が行われるので、従来必要としていたしきい値補正を行う補正回路が不要となり、光入力断検出の精度を高めることができるので、品質及び信頼性の向上を図ることが可能になる。
また、バイアス電圧及び保護電圧の変動と、クロック抽出部によるアラームとにもとづき、光入力断を認識することにより、光入力断による電圧の変化を検出し、確実に光入力断を検出しつつブレイクダウン電圧を超えない検出を可能とし、光伝送速度と同じ速度で動作しているクロック抽出部による高速検出が可能となる。
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
図1は、本発明の光受信装置の原理図である。
図2は、光受信器の構成を示す図である。
図3は、アラームのタイミングチャートを示す図である。
図4は、APDのブレイクダウン電圧を示す図である。
図5は、時定数による電圧の波形変化を示す図である。
図6は、光受信装置の回路構成を示す図である。
図7は、光受信装置の回路構成を示す図である。
図8は、光受信装置の回路構成を示す図である。
図9は、光受信装置の回路構成を示す図である。
図10は、光受信装置の回路構成を示す図である。
図11は、光受信装置の回路構成を示す図である。
図12は、光受信装置の回路構成を示す図である。
図13は、光受信装置の回路構成を示す図である。
図14は、WDM受信装置の構成を示す図である。
図15は、光受信制御装置の構成を示す図である。
符号の説明
1 光受信装置
2 アンプ
10 受光素子
20 バイアス部
30 バイアス制御部
40 光入力断保護部
50 アラーム発出部
m1、m2 モニタ端子

Claims (4)

  1. バイアス部よりバイアス電圧が印加され、光信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、
    前記バイアス部に接続され、前記バイアス部より引き込む制御電流により、前記受光素子への前記バイアス電圧を制御するバイアス制御部と、
    前記バイアス部に接続され、保護電圧を前記バイアス部に供給する光入力断保護部と、
    前記受光素子の光電流からPLL回路によりクロック抽出を行い、前記PLL回路によるPLLロック外れのときはアラームを出力するクロック抽出部と、
    前記バイアス電圧及び前記保護電圧の変動と、前記クロック抽出部による前記アラームとにもとづき、光入力断を認識してアラームを発出するアラーム発出部と、
    を有することを特徴とする光受信装置。
  2. 前記アラーム発出部での、光入力断検出からアラームを発出するまでのアラーム発出時間は、前記バイアス制御部の時定数と、前記光入力断保護部の時定数とにもとづいて定められることを特徴とする請求項1記載の光受信装置。
  3. 前記バイアス制御部の時定数と、前記光入力断保護部の時定数は、前記バイアス電圧及び前記保護電圧が、光入力断時に前記受光素子のブレイクダウン電圧を超えないように、かつ、光入力断から前記バイアス電圧と前記保護電圧とが一致するまでの時間が、前記アラーム発出時間の規格を満たすように決められることを特徴とする請求項2記載の光受信装置。
  4. 前記アラーム発出部からの電流情報または前記バイアス制御部からの制御電流情報にもとづいて、前記光信号の入力光パワーをモニタする光パワーモニタ部をさらに有することを特徴とする請求項1記載の光受信装置。
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