JPWO2008093410A1 - ワイヤロープ探傷装置 - Google Patents

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Abstract

バックヨーク(3)上に互いにその極性が逆になる一対の励磁用磁石(4a)、(4b)を有してワイヤロープ(1)の軸方向所定区間に主磁路を形成する磁化器と、当該軸方向所定区間内に配置され、ワイヤロープ損傷部(10)により発生する漏洩磁束を検出する検出コイル(8)を備え、励磁用磁石(4a)、(4b)は、ワイヤロープ(1)の軸方向と直交する平面で切断した断面がワイヤロープ(1)を包囲するような形状を有し、この断面において少なくとも2方向以上からワイヤロープ(1)に向く磁極の配向方向を持つ。

Description

この発明は、エレベータ等の乗りかごを吊り下げるワイヤロープの破損や素線の断線(以下、ワイヤロープ損傷部と呼ぶ)を検出するワイヤロープ探傷装置に関する。
従来、ワイヤロープ探傷装置として、ワイヤロープを磁気飽和させたときに素線切れなどの損傷部に発生する漏洩磁束を検出コイルで検出して、ワイヤロープ損傷部を検知するものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−210968号公報(段落[0003]、図8等)
上記従来のワイヤロープ探傷装置は、ワイヤロープの表面付近に生じた損傷に対して十分な検出性能を発揮するが、ワイヤロープの内部で生じた損傷については見落としが生じるという問題がある。たとえば、特許文献1のように損傷部付近の局所的漏洩磁束を検知する方式では、検出コイルに生じる誘導起電力が漏洩磁束量に比例する。そこで、検出感度を上げるため、損傷部付近のワイヤロープに対してより多く磁束を流し、損傷部付近の漏洩磁束を大きくする必要がある。
しかし、ワイヤロープと励磁用の永久磁石の間のエアギャップが広くなるほど、ワイヤロープに流れる磁束は小さくなるため、ワイヤロープの表面から内部に向かうほど、流れる磁束は小さくなる。そのため、ワイヤロープ内部に損傷部が存在する場合には、漏洩磁束が充分に得られず、検出コイルに生じる誘導起電力が小さくなり、検出感度が低下するという問題がある。このような問題を解決するために、特許文献1では磁気抵抗の低い磁極片を、磁気抵抗の高いエアギャップの位置に配置し、より多くの磁束をワイヤロープへ流す構成としている。しかしながら、図32に示すように、永久磁石500から発生した磁束(MG1)は、磁極片400を通してワイヤロープ1に流れ込む磁束(MG2)とワイヤロープ1に流れ込まずに再び永久磁石500に戻る漏れ磁束(MG3)に分かれる。そのため、永久磁石500から発生した磁束を、ワイヤロープ1内部へ効率よく流すことができないという問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、永久磁石から発生した磁束の漏れを少なくし、より多くの磁束をワイヤロープへ流すことで、ワイヤロープ内部に損傷が生じた場合であっても、充分に大きな漏洩磁束を得ることができ、高い検出感度を有するワイヤロープ探傷装置を得ることを目的とする。
この発明に係るワイヤロープ探傷装置は、バックヨークとバックヨーク上に互いにその極性が逆になる一対の励磁用磁石とを有し、ワイヤロープの軸方向所定区間に主磁路を形成する磁化器と、ワイヤロープの軸方向所定区間内に配置され、ワイヤロープ損傷部により発生する漏洩磁束を検出する漏洩磁束検出部を備え、励磁用磁石は、ワイヤロープの軸方向と直交する平面で切断した断面がワイヤロープを包囲するような形状を有し、上記断面において少なくとも2方向以上からワイヤロープに向かう磁極の配向方向を持つものである。
この発明のワイヤロープ探傷装置によれば、ワイヤロープの軸方向と直交する平面で切断した断面がワイヤロープを包囲するような形状を有し、上記断面において少なくとも2方向以上からワイヤロープに向かう磁極の配向方向を持つ励磁用磁石を使用することにより、ワイヤロープに流れ込まずに外部に漏れる磁束を少なくし、ワイヤロープ内部により多くの磁束を流すことができる。そのため、ワイヤロープ損傷部の位置にかかわらず、充分に大きな漏洩磁束を得ることができ、漏洩磁束検出部により損傷部を検出する際に十分なSN比を有する信号を得ることができる。
この発明の実施の形態1に係るワイヤロープ探傷装置を示す斜視図である。 図1のワイヤロープ探傷装置のガイドプレートを外したときの様子を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るワイヤロープ探傷装置及びワイヤロープを、ワイヤロープの軸方向と平行な平面により切断したときの断面図である。 この発明の実施の形態1に係るワイヤロープ探傷装置の励磁用磁石を、ワイヤロープの軸方向と直交する平面により切断したときの断面図である。 この発明の実施の形態1に係るワイヤロープ探傷装置の励磁用磁石を、ワイヤロープの軸方向と直交する平面により切断したときの断面図である。 この発明の実施の形態1の他のワイヤロープ探傷装置を示す斜視図である。 図6のワイヤロープ探傷装置の磁路部材を示す斜視図である。 図6の磁路部材を有するワイヤロープ探傷装置の断面模式図である。 図8の局所的漏洩磁束の流れを示す拡大図である。 この発明の実施の形態1による励磁用永久磁石の製造装置を示す平面断面図である。 この発明の実施の形態1による励磁用永久磁石の製造装置を示す側面断面図である。 この発明の実施の形態1による励磁用永久磁石の製造装置を示す平面断面図である。 この発明の実施の形態1による励磁用永久磁石の製造装置を示す側面断面図である。 この発明の実施の形態1による励磁用永久磁石の他の製造装置を示す側面断面図である。 この発明の実施の形態1による励磁用永久磁石の他の製造装置を示す平面断面図である。 図14及び図15の製造装置により形成された磁石成形体を示す図である。 この発明の実施の形態1による焼結磁石である励磁用永久磁石の製造装置を示す側面断面図である。 この発明の実施の形態1による焼結磁石である励磁用永久磁石の製造装置を示す側面断面図である。 この発明の実施の形態1による焼結磁石である励磁用永久磁石の他の製造装置を示す側面断面図である。 この発明の実施の形態1による焼結磁石である励磁用永久磁石の他の製造装置を示す平面断面図である。 この発明の実施の形態1によるワイヤロープ探傷装置により検出される漏洩磁束を示すグラフである。 比較例と本実施の形態のワイヤロープ探傷装置におけるワイヤロープ断面の磁束分布を有限要素法により解析した結果を示す図である。 比較例と本実施の形態のワイヤロープ探傷装置における励磁用永久磁石によりワイヤロープを励磁した時の空間中に漏れる磁束の流れを有限要素法により解析し、磁束の流れをベクトルで表した結果を示す図である。 この発明の実施の形態2による励磁用永久磁石を示す斜視図である。 図24の励磁用永久磁石をワイヤロープを走行させる方向と直交する平面で切断した断面図である。 この発明の実施の形態2の他の例による励磁用永久磁石をワイヤロープを走行させる方向と直交する平面で切断した断面図である。 この発明の実施の形態2による他の例のワイヤロープ探傷装置においてガイドプレートを外したときの様子を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3によるワイヤロープ探傷装置のガイドプレートを外したときの様子を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3によるワイヤロープ探傷装置のガイドプレートを外したときの様子を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3によるワイヤロープ探傷装置の励磁用永久磁石の断面図である。 この発明の実施の形態3によるワイヤロープ探傷装置を使用した場合のワイヤロープ断面の磁束分布を有限要素法により解析した図である。 比較例による励磁用永久磁石の磁束の流れを示す図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るワイヤロープ探傷装置を示す斜視図である。図1において、ワイヤロープ探傷装置2は、ワイヤロープ1が走行(図示A方向)する略U字状のガイド溝6aを有するガイドプレート6を備えている。ワイヤロープ探傷装置2は、ワイヤロープ1の軸方向所定区間に主磁路を形成する磁化器と、ワイヤロープ1の損傷部により発生する漏洩磁束を検出する漏洩磁束検出部を備えている。
図2は図1のワイヤロープ探傷装置のガイドプレートを外したときの様子を示す斜視図である。ワイヤロープ探傷装置2の磁化器は、ワイヤロープ1の軸方向所定区間に主磁路を形成するためのものであり、鉄等の強磁性体を材料とするバックヨーク3と、バックヨーク3両端上に所定距離(約100mm)を隔ててアクリル又はエポキシ系接着剤により接着され、互いにその極性を逆にして配置された一対の励磁用永久磁石4a、4bを備えている。
ワイヤロープ探傷装置2の漏洩磁束検出部は、一対の永久磁石4a、4bの間であってバックヨーク3上に固着されたアルミやステンレス等の非磁性部材から成る台座12と、ガイドプレート6と台座12の間に配置され、例えば線径0.05mmの銅線を500ターン巻回された検出コイル8を備えている。検出コイル8は、ワイヤロープ1を走行させる方向と直交する平面における断面形状が、ワイヤロープ1を包み込むようにU字型に形成されている。この場合、ワイヤロープ損傷部10が側面側に存在する場合でも、できるだけ多くの漏洩磁束が検出コイル8に鎖交して誘導起電力が大きくなるように、検出コイル8の高さがワイヤロープ1の外周径に対してオーバーハングする構成となっていることが望ましい。
ガイドプレート6は、ステンレス等の非磁性材を材料とし、励磁用永久磁石4a、4bのU字溝に概ね密着するように帯板を曲げ加工し、バックヨーク3の側面とネジ止め固定され、検出コイル8の保護機能と、ワイヤロープ1を円滑に走行させるためのガイド機能を果たす。
図3は、図2に示すワイヤロープ1の軸方向と平行な平面Dによりワイヤロープ及びワイヤロープ探傷装置を切断したときの断面図であり、ワイヤロープ損傷部10が検出コイル8付近を通過するときの磁束の流れの様子を示す。永久磁石4aから発生した主磁束9は、ワイヤロープ1を通り、永久磁石4bを経てバックヨーク3を通り、永久磁石4aに戻る。ワイヤロープ1の損傷部10が検出コイル8付近を通過する時に、損傷部10付近から生じる局所的漏洩磁束11が検出コイル8を鎖交するため、検出コイル8に誘導起電力が発生し損傷部10の位置を検出することができる。
図4は、図2に示すワイヤロープ1の軸方向と直交する平面Cにより励磁用永久磁石を切断したときの断面図である。図4に示すように、励磁用永久磁石4a、4bの磁極の配向方向MPはそれぞれワイヤロープ1に向いている。そして、ワイヤロープ1の軸方向と直交する平面上の励磁用永久磁石4a、4bの断面の形状は、曲率半径6.25mmの円弧を有し、半径6mmの断面形状を持つワイヤロープ1を包み込むようなU字型の形状をしている。ワイヤロープ1と励磁用永久磁石4a、4bのエアギャップが広いほど、ワイヤロープ1へ流れ込む磁束が低下する。そのため、励磁用永久磁石4a、4bの断面U字型の円弧の曲率は、ワイヤロープ断面の半径に対してガイドプレート6の厚み分を加えるだけの大きさにすることにより、上記エアギャップをできるだけ狭くすることが望ましい。また、ワイヤロープ1に流れ込まない磁束の漏れを少なくするため、励磁用永久磁石4a、4bの断面U字型の溝深さは、ワイヤロープ1の高さに対してオーバーハングさせることが望ましい。
また、図5に示すように、励磁用永久磁石4a、4bの磁極の配向方向MPがワイヤロープ1の中心軸に向くようにすると、ワイヤロープ1に流れ込まない磁束の漏れをより少なくすることができるため、なお良い。このような構成により、ワイヤロープ1の内部により多くの磁束を流すことができ、局所的漏洩磁束11を増加させることができる。
図6はこの発明の実施の形態1の他のワイヤロープ探傷装置を示す斜視図であり、図7は図6のワイヤロープ探傷装置の磁路部材を示す斜視図である。図6のワイヤロープ探傷装置は、バックヨーク3とバックヨーク3両端上に互いにその極性が逆になる一対の励磁用磁石を有し、ワイヤロープの軸方向所定区間に主磁路を形成する磁化器と、この所定区間内であって磁化器から磁気的に絶縁されるように配置され、ワイヤロープ損傷部10により発生する漏洩磁束11をワイヤロープの外側に迂回させる磁路部材7と、磁路部材7に巻回され漏洩磁束を検出する検出コイル8を備えている。磁路部材7は、ワイヤロープ1の中心軸を内包する平面で切断したときの断面が略コの字形状ないし略Cの字形状となっており、その断面開口部がワイヤロープ1側を向くように配設されている。また、磁路部材7は、ワイヤロープ1の外周を取り巻くように配置され、ワイヤロープ1の中心軸に直交する平面で切断したときの断面が略U字形状となっている。そして、磁路部材7には漏洩磁束を検出するための検出コイル8が巻回されている。
図8は図6の磁路部材を有するワイヤロープ探傷装置の断面模式図であり、図9は図8の局所的漏洩磁束の流れを示す拡大図である。図に示すように、ワイヤロープ損傷部10付近から発生した局所的漏洩磁束11は、磁路部材7の磁束導出入面7aから入り、断面略コの字形状の磁路部材7を通って検出コイル8を鎖交し、磁束導出入面7bから出てワイヤロープ1に戻る。漏洩磁束11の大部分は強磁性体の磁路部材8を通るため、漏洩磁束11の磁路のパーミアンスが大きくなり、非磁性の磁路に比べて漏洩磁束量を増加させることができる。さらに、漏洩磁束11の磁路をワイヤロープ軸方向および径方向に迂回させることにより、漏洩磁束11の磁路長を延長することができるため、検出コイル配置可能領域13である磁路部材7内の軸方向長さ14、径方向長さ15が拡大し、検出コイル8のターン数の大幅な増強が可能となる。その結果、ワイヤロープ損傷部10が検出コイル8を通過する時に磁路部材7がない場合より高い誘起電圧を得ることができ、ワイヤロープ損傷部10の検出に必要なSN比が確保できる。
次に、この発明の実施の形態1による励磁用永久磁石の製造方法について説明する。図10は本実施の形態1の励磁用永久磁石の製造装置を示す平面断面図(図11のX−X線断面図)、図11は同じく励磁用永久磁石の製造装置を示す側面断面図(図10のXI−XI線断面図)である。
本実施の形態の励磁用永久磁石の製造装置は、キャビティ21を形成する非磁性部材より成る金型20と、磁界を発生するための一対の電磁石コイル22a及び22bと、磁界をキャビティ21へ集中させるための強磁性部材から成るポールピース23と、バックヨーク24と、キャビティ21内に配設された鉄等の強磁性部材25を備えている。本実施の形態による励磁用永久磁石4a、4bは、図10及び図11に示す製造装置を用いて、Sm−Fe−Nの磁性粉末とナイロン12で結合されたプラスチック磁石成形材料を、金型20内に射出成形することで製造される。プラスチック磁石成形材料を注入するキャビティ21は、図10に示すように、平面断面がU字型の強磁性部材25と非磁性部材の金型20により囲まれている。電磁石コイル22a及び22bは、キャビティ21に注入された磁石成形材料を配向させる(磁化容易軸の方向を揃える)ための磁界発生手段である。なお、図12及び図13に示すように、磁界発生手段として、電磁石コイル22a及び22bの代わりに配向用永久磁石26a及び26bを配設してもよい。図12は磁界発生手段として永久磁石を備えた製造装置の模式図であり、図13は図12のXIII−XIII線における断面図である。
上記励磁用永久磁石の製造装置(図10〜図13)において、キャビティ21に平面断面がU字型の強磁性部材25を配設したので、磁界発生手段から発生した磁力線がキャビティ21内を通って強磁性部材25に集中するような経路をとる。すなわち、キャビティ21内に発生する磁界は図10又は図12の磁力線MGで示すような分布をしており、キャビティ21内に注入されたプラスチック磁石成形材料の磁化容易軸は上記磁力線MGの方向に揃えられる。このような磁化容易軸が形成されたプラスチック磁石に着磁を施すことにより、U字型の内部に向かう配向方向を有する励磁用永久磁石4a、4bを製作することができる。
次に、この発明の実施の形態1による励磁用永久磁石の他の製造方法について説明する。図14は本実施の形態1の励磁用永久磁石の他の製造装置を示す側面断面図、図15は同じく励磁用永久磁石の他の製造装置を示す平面断面図(図14のXV−XV線断面図)である。
図14及び図15に示す励磁用永久磁石の製造装置は、キャビティ31を形成する金型30と、磁界を発生するための上下一対の電磁石コイル32a及び32bと、磁界をキャビティ31へ集中させるための強磁性部材から成るコア33と、バックヨーク34を備えている。強磁性部材から成るコア33は、図15に示すように、平面から見た断面形状がフィールドトラック形状をしている。励磁用永久磁石4a、4bを製造するには、まずSm−Fe−N系磁性粉末とナイロン12で結合されたプラスチック磁石成形材料を、金型30のキャビティ31内に射出注入する。プラスチック磁石成形材料を注入するキャビティ31は、その外周が長方形の断面形状を有する強磁性部材と、その内周がフィールドトラック状の断面形状を持つ強磁性部材により囲まれている。電磁石コイル32a及び32bから発生した互いに対向する磁界は、平面断面がフィールドトラック形状の強磁性部材であるコア33を通り、キャビティ31の位置で外周へ向かうような磁気回路が構成される。そのため、キャビティ31内には、図15の磁力線MGで示すように平面から見て放射状(ラジアル方向)に磁界が分布しており、この磁界によってキャビティ31内に注入された磁石成形材料の磁化容易軸は上記磁力線の方向に揃えられる。
このような磁化容易軸が形成されたプラスチック磁石に着磁を施すことにより、フィールドトラック状の断面の中心へ向かう配向方向を有するプラスチック磁石成形体を製作することができる。そして、図16に示すように、上記プラスチック磁石成形体を分割面SPで機械加工により切断することで、1度の成形により1対の励磁用永久磁石4a、4bを製造することができ、生産性が向上する。
また、より多くの磁束をワイヤロープ1に流すために、励磁用永久磁石4a、4bとして磁力の強い焼結磁石を使用すると効果が上がる。ここで、励磁用永久磁石4a、4bとしての焼結磁石を製造する場合の方法を説明する。まず、金型鋳造法やストリップキャスト法等により希土類系磁石合金を製造し、当該合金を水素脆性処理後にジェットミル、ボールミル、ブラウンミル等を用いて平均粒径3〜5μmの微粉末に粉砕する。そして、この微粉末を1T以上の磁場中で金型を用いて圧縮成形して予備成形体を製作し、この予備成形体を真空熱処理炉に投入し、約1100℃で焼結後に、約500℃で熱処理する。そして熱処理した焼結成形体を着磁することで励磁用永久磁石4a、4bである焼結磁石を製造する。
図17は焼結磁石である励磁用永久磁石の製造装置を示す側面断面図(図18のXVII−XVII線断面図)、図18は同じく焼結磁石である励磁用永久磁石の製造装置を示す側面断面図(図17のXVIII−XVIII線断面図)である。図17及び図18において、金型40のキャビティ41に磁石合金の微粉末を充填する。そして、磁界発生手段である上下一対の電磁石コイル42a及び42bによってキャビティ41に1T以上の磁界を発生させて上記磁性粉末を配向させると共に、パンチ46により圧縮成形して予備成形体を製作する。このとき、キャビティ41に側面断面がU字型の強磁性部材45を配設しているので、磁界発生手段により発生した磁力線は図17の矢印で示すようになり、キャビティ41の磁石合金の磁化容易軸は上記磁力線の方向に揃えられる。その後、予備成形体を焼結・熱処理・着磁することで、上記プラスチック磁石と同様の配向方向を持つ励磁用焼結磁石を製造することができる。
図19は本実施の形態1の焼結磁石である励磁用永久磁石の他の製造装置を示す側面断面図、図20は同じく焼結磁石である励磁用永久磁石の他の製造装置を示す平面断面図(図19のXX−XX線断面図)である。図19及び図20において、金型50のキャビティ51に磁石合金の微粉末を充填する。そして、磁界発生手段である上下一対の電磁石コイル52a及び52bによってキャビティ51に1T以上の磁界を発生させて上記磁性粉末を配向させると共に、パンチ56により圧縮成形して予備成形体を製作する。この場合、キャビティ51は、その外周が長方形の断面形状を有する強磁性部材(金型50)と、その内周がフィールドトラック状の断面形状を持つ強磁性部材(コア53)により囲まれている。電磁石コイル52a及び52bから発生した互いに対向する磁界は、平面断面がフィールドトラック形状の強磁性部材であるコア53を通り、キャビティ51の位置で外周へ向かうような磁気回路が構成される。そのため、キャビティ51内には、図20の磁力線MGで示すように平面から見て放射状(ラジアル方向)に磁界が分布しており、この磁界によってキャビティ31内の予備成形体の磁化容易軸は上記磁力線の方向に揃えられる。このような磁化容易軸が形成された予備成形体に着磁を施すことにより、フィールドトラック状の断面の中心へ向かう配向方向を有する焼結磁石を製作することができる。そして、上記焼結磁石を機械加工により切断することで、1度の成形により1対の励磁用永久磁石4a、4bを製造することができ、生産性が向上する。
なお、本実施の形態1の焼結磁石の製造装置において、磁界発生手段のコイルから発生する磁界は、定常磁界又はパルス磁界でもよい。パルス磁界の場合、渦電流による損失なくすため、磁性粉末を充填する型は、セラミックやゴム型など、金属以外のものを用いることが望ましい。
図21は本実施の形態1による永久磁石を有するワイヤロープ探傷装置により検出される漏洩磁束を示すグラフである。ここでは、直径12mmのワイヤロープ1に対して、損傷部10を模擬するためにワイヤロープ1の側面に直径0.5mm、深さ1mmのピンホールを設け、上記損傷部10が検出コイル8の直上を通過する付近で検出コイルを鎖交する漏洩磁束のピーク値を図21に示している。図21には、比較例として図32のブロック状の永久磁石500とU字型の磁極片400を組み合わせたワイヤロープ探傷装置の漏洩磁束も同時に記載している。ただし、磁石の総重量は、本実施の形態の永久磁石と比較例の永久磁石とでは同じとする。図21から、本実施の形態のワイヤロープ探傷装置を用いた場合の漏洩磁束は、比較例のワイヤロープ探傷装置に比べて非常に多いことがわかる。これは、ワイヤロープ1の内部により多くの磁束が流れ込んでいるためである。
ワイヤロープ1内の磁束分布は直接観察することができないため、図22に比較例のワイヤロープ探傷装置と本実施の形態のワイヤロープ探傷装置におけるワイヤロープ断面の磁束分布を有限要素法により解析した結果を示す。比較例のワイヤロープ断面の磁束密度分布に対して、本実施の形態のワイヤロープ断面の磁束密度分布が、相対的により大きい値になっていることを見れば、本実施の形態の効果は明らかである。
図23は、比較例と本実施の形態のワイヤロープ探傷装置における励磁用永久磁石によりワイヤロープを励磁した時の、バックヨーク、励磁用永久磁石、ワイヤロープ以外の空間中に漏れる磁束の流れを有限要素法により解析し、磁束の流れをベクトルで表した結果を示している。図では、見やすくするため、磁束の大きさに係らずベクトルの長さは一定としている。比較例では磁石から発生した磁束の流れがワイヤロープを通らず、空間中に漏れている様子が伺える。一方、本実施の形態ではベクトルの方向が反対となり、磁石から発生した磁束はより多くワイヤロープに流れ込んでいることがわかる。
以上のように、本実施の形態によれば、ワイヤロープ1の軸方向と直交する平面で切断した断面がワイヤロープ1を包囲するような形状を有し、上記断面において少なくとも2方向以上からワイヤロープに向かう磁極の配向方向を持つ励磁用磁石4a、4bを使用することにより、ワイヤロープ1に流れ込まずに外部に漏れる磁束を少なくし、ワイヤロープ内部により多くの磁束を流すことができる。そのため、ワイヤロープ損傷部の位置にかかわらず、充分に大きな漏洩磁束を得ることができ、漏洩磁束検出部により検出する際に十分なSN比を有する信号を得ることができる。
実施の形態2.
図24はこの発明の実施の形態2による励磁用永久磁石を示す斜視図であり、図25は図24の励磁用永久磁石をワイヤロープの軸方向と直交する平面で切断した断面図である。本実施の形態2における励磁用永久磁石の構成は、縦15mm、横15mm、高さ15mmのブロック状の永久磁石60上に、ワイヤロープ軸方向と直交する平面で切断した断面が略U字型形状を有する磁極片5がアクリル又はエポキシ系接着剤などにより接着されている。そして、ブロック状の永久磁石60上であって断面U字型の磁極片5の側面には、互いに極性が対抗するような、縦15mm、横2.5mm、高さ10mmの板状の補助永久磁石16a、16bが配置されている。図25に示すように、ブロック状磁石60、板状磁石16a、16bともに、それぞれワイヤロープ1に向かって1方向に磁極の配向方向が揃っている。
以上のように本実施の形態によれば、1方向の磁極の配向方向を有する磁石を複数個組み合わせ、ワイヤロープの軸方向と直交する平面で切断した断面において磁極の配向方向がワイヤロープに向かうように配置しているので、各磁石から発生してワイヤロープに流れ込まずに漏れていく磁束を少なくし、ワイヤロープ損傷部付近から発生する局所的漏洩磁束量を増加させることができ、損傷検出信号のSN比を向上させることができる。
特に、容易に加工ができるブロック状の磁石と板状の補助磁石を組み合わせることにより、ワイヤロープ1へ向かうような指向性を持つ励磁用磁石を安価に作ることができる。なお、図26に示すように、台形の断面形状を持つ複数の永久磁石70〜72を組み合わせても同様の効果を奏する。
図27はこの発明の実施の形態2による他の例のワイヤロープ探傷装置においてガイドプレートを外したときの様子を示す斜視図である。上記実施の形態1では、励磁用磁石として、ブロック状の永久磁石60と板状の補助磁石16a及び16bを組み合わせたものを示した。図27のワイヤロープ探傷装置では、バックヨーク3両端上に互いにその極性が逆になるように励磁される一対のブロック状の励磁用電磁石17a、17bを備えている。そして、電磁石17a上に板状の補助電磁石18a、18bが、電磁石17b上に板状の補助電磁石18c、18dが配置されている。これら補助電磁石18a及び18bと、18c及び18dの磁極の配向方向は、ワイヤロープ1の中心に向かう極性が、それぞれ電磁石17a、17bと同一となるように設定される。
このように、永久磁石を電磁石で置き換えても、上記と同様の効果を得ることができる。この場合、電磁石への電流がOFF時には吸引力を生じないため、検査作業者がワイヤロープ探傷装置をワイヤロープに着脱する際の作業性が向上する。
実施の形態3.
図28及び図29はこの発明の実施の形態3によるワイヤロープ探傷装置のガイドプレートを外したときの様子を示す斜視図である。図30はこの発明の実施の形態3によるワイヤロープ探傷装置の励磁用永久磁石の断面図である。
本実施の形態3におけるワイヤロープ探傷装置は、図28に示すような、バックヨーク3と、ワイヤロープの軸方向と直交する平面で切断した断面において円弧形状を有する第1の励磁用永久磁石4a及び4bと、台座12に設けられた検出コイル8と、ガイドプレート6から成る第1の装置と、図29に示すような、バックヨーク3と、ワイヤロープ軸方向と直交する平面で切断した断面において円弧形状を有する第2の励磁用永久磁石4c及び4dと、ガイドプレート6から成る第2の装置とを組み合わせたものである。そして、第1の装置と第2の装置のガイドプレート6同士は、ワイヤロープ軸方向において蝶番などで開閉可能な状態で固定されている。また、第1の永久磁石4a及び4bが接着されているガイドプレート6と、第2の永久磁石4c及び4dが接着されているガイドプレート6がネジ止めされており、相互に脱着可能な状態となっていてもよい。
図30に示すように、第1の永久磁石4a及び4bと第2の磁石4c及び4dは、ワイヤロープ1の外周を包み込むように配置されると共に、ワイヤロープの軸方向と直交する平面で切断した断面において磁極の配向方向がワイヤロープ1の中心に向かうように配置している。このように、ワイヤロープ1の中心に向かうラジアル方向の磁極の配向方向を持つので、より多くの磁束をワイヤロープ1へ流すことができる。また、ワイヤロープ1の外周を包み込むように、第1及び第2の励磁用永久磁石を配置することにより、ワイヤロープの内部により磁束を流すことができ、局所的漏洩磁束を増加させることができる。
図31は本実施の形態3による励磁用永久磁石を備えたワイヤロープ探傷装置を使用した場合のワイヤロープ断面の磁束分布を有限要素法により解析した結果である。第2の励磁用永久磁石4c及び4dを備えていない図22のワイヤロープ断面の磁束密度分布に対して、第2の励磁用永久磁石4c及び4dが配置されている付近の磁束密度が大きくなっている。これにより、ワイヤロープ1の何れの側に損傷部が存在しても、大きな磁界を発生させることができ、ワイヤロープ損傷部の漏洩磁束をより大きくすることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、励磁用磁石として複数個の磁石を組み合わせ、ワイヤロープの軸方向と直交する平面で切断した各磁石断面がワイヤロープの全周を包囲するように配置され、各磁石断面において各磁石の磁極の配向方向がワイヤロープに向かうように配置されているので、ワイヤロープ1の全周にわたってより大きな漏洩磁束を得ることができ、漏洩磁束検出部により検出する際に十分なSN比を有する信号を得ることができる。
この発明は、ワイヤロープの破損や素線の断線を検出するワイヤロープ探傷装置として広く利用でできる。
この発明に係るワイヤロープ探傷装置は、バックヨークとバックヨーク上に互いにその極性が逆になる一対の励磁用磁石とを有し、ワイヤロープの軸方向所定区間に主磁路を形成する磁化器と、ワイヤロープの軸方向所定区間内に配置され、ワイヤロープ損傷部により発生する漏洩磁束を検出する漏洩磁束検出部を備え、励磁用磁石は、ワイヤロープの軸方向と直交する平面で切断した断面がワイヤロープを包囲するような形状に成形され、上記励磁用磁石の断面において少なくとも2方向以上からワイヤロープに向かう磁極の配向方向を持つものである。
この発明のワイヤロープ探傷装置によれば、ワイヤロープの軸方向と直交する平面で切断した断面がワイヤロープを包囲するような形状に成形され励磁用磁石の断面において少なくとも2方向以上からワイヤロープに向かう磁極の配向方向を持つ励磁用磁石を使用することにより、ワイヤロープに流れ込まずに外部に漏れる磁束を少なくし、ワイヤロープ内部により多くの磁束を流すことができる。そのため、ワイヤロープ損傷部の位置にかかわらず、充分に大きな漏洩磁束を得ることができ、漏洩磁束検出部により損傷部を検出する際に十分なSN比を有する信号を得ることができる。

Claims (5)

  1. バックヨークと上記バックヨーク上に互いにその極性が逆になる一対の励磁用磁石とを有し、ワイヤロープの軸方向所定区間に主磁路を形成する磁化器と、
    上記軸方向所定区間内に配置され、ワイヤロープ損傷部により発生する漏洩磁束を検出する漏洩磁束検出部を備え、
    上記励磁用磁石は、上記ワイヤロープの軸方向と直交する平面で切断した断面が上記ワイヤロープを包囲するような形状を有し、上記断面において少なくとも2方向以上から上記ワイヤロープに向かう磁極の配向方向を持つワイヤロープ探傷装置。
  2. 上記励磁用磁石は、上記ワイヤロープの軸方向と直交する平面で切断した断面が上記ワイヤロープを包囲するようにU字型の形状を有しており、上記断面において磁極の配向方向が上記ワイヤロープに向いている請求項1に記載のワイヤロープ探傷装置。
  3. 上記励磁用磁石は、上記ワイヤロープの軸方向と直交する平面で切断した断面が上記ワイヤロープを包囲するようにU字型の形状を有しており、上記断面において磁極の配向方向が上記ワイヤロープの中心に向いている請求項1に記載のワイヤロープ探傷装置。
  4. 上記励磁用磁石として1方向の磁極の配向方向を有する磁石を複数個組み合わせ、上記ワイヤロープの軸方向と直交する平面で切断した各磁石断面において磁極の配向方向が上記ワイヤロープに向くように配置された請求項1に記載のワイヤロープ探傷装置。
  5. 上記励磁用磁石として複数個の磁石を組み合わせ、上記ワイヤロープの軸方向と直交する平面で切断した各磁石断面が上記ワイヤロープの全周を包囲するように配置され、上記各磁石断面において各磁石の磁極の配向方向が上記ワイヤロープに向くように配置された請求項1に記載のワイヤロープ探傷装置。
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