JPWO2008053558A1 - ミシンフット及びミシン - Google Patents

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Abstract

ミシンフットに、ミシンの押え棒(14)に固定するフット装着部(44)と、ミシン針(12)の刺通時に被縫製物を押圧する押圧部(46)と、スライドファスナー(8) のエレメント列(9) を挿入して案内するエレメント案内溝(42)を有し、フット装着部(44)と相対的に揺動可能にフット装着部(44)に枢支され、縫製時の縫製線(28)に平行な垂直平面内にて揺動する揺動腕(47)と、フット装着部(44)と揺動腕(47)との間に配され、フット装着部(44)に対して揺動腕(47)を被縫製物に向けて付勢する付勢手段(52)とを備えた。これにより、ミシン針(12)の刺通時及び縫い目形成時の双方において、スライドファスナー(8) のエレメント列(9) を案内することが可能となり、縫製が難しい厚い生地(6) と隠しスライドファスナー(8) とを正確に位置決めして縫製することができる。

Description

本発明は、ミシンの針板の下面側に設けられた下送り歯と、ミシンの針板の上面側に下送り歯と連動して動く上送り装置とを設け、当該下送り歯と上送り装置とで被縫製物を上下から挟んで被縫製物を送りながら縫製を行うミシンに適用されるミシンフットと、そのミシンを備えたミシンに関する。
従来、ファスナーテープ押え部の裏側中央部に、その長手方向に形成された中仕切条部を介して対向する一対のガイド溝を形成し、該テープ押え部の中央部のやや前端部方向に位置して針孔を穿設し、かつ前記中仕切条部の下端面がテープ押え部の裏面のテープ押え面よりもやや低くなるように形成するとともに、前記中仕切条部をテープ押え部の前端から前方に突出させるか又は前記ガイド溝の前端側入口をフレア状に幅広く形成してなる隠しスライドファスナー縫着用のミシンフットが知られている。特にこのミシンフットにおいて、前記中仕切条部の前端部に、高さ方向及び幅方向に膨出した膨出部を形成したことを特徴とする隠しスライドファスナー縫着用のミシンフットが、例えば特開昭54−54462号公報(特許文献1)によって提案されている。
特許文献1に記載されたミシンフットを用いて、隠しスライドファスナーを被縫製物に縫着する際に、はじめ隠しスライドファスナーのU字状に折り返した上耳部を指先で起こしてガイド溝に挿入して縫着を開始すると、以降は、中仕切条部の先端部に形成した膨出部の下面が、縫着前のファスナーテープを押圧しながら縫製するので、ファスナーエレメントをガイド溝に導くことが可能になるとしている。また、ファスナーエレメントが除かれたスペース部分や、熱可塑性樹脂からなるファスナーエレメントを超音波加工等を用いて圧潰して形成した、いわゆる上止め部が存在する部分であっても、ファスナーエレメントを安定してガイド溝に導くことが可能であるとされている。
したがって、特許文献1に記載されたミシンフットによれば、隠しスライドファスナーの縫着開始時に、スライドファスナー上耳部のスペース部分あるいはファスナーエレメントを潰して形成した薄肉状の上止め部に、テープ押え部の中仕切条部が乗り上げてしまい、ガイド溝からスライドファスナーが外れてしまって縫製が乱れるという不具合を防止することができるとされている。
また、縫製物の確実な挾圧と、送り力の付与を実現するために、上送り歯を針板に向けて付勢する付勢手段と、該付勢手段の付勢力を加減して上下の送り歯間の挾圧力を調節する調圧手段とを具備するミシンの上送り装置が、例えば実開平5−74474号公報(特許文献2)に開示されている。
特許文献2に記載されたミシンの上送り装置では、縫製物の確実な挾圧、及び送り力の付与が可能であり、また縫製物の厚さ変化にもよく追従できて、縫製ずれや生地の損傷等の欠陥部分のない良品質な縫製品が安定して得られるとされている。
特開昭54−54462号公報 実開平5−74474号公報
スライドファスナーを生地に縫製する場合には、ファスナーテープと生地の縫着部を上下に重ね合わせ、重ね合わせた被縫製物を縫い針の針落し位置へと送り込んで縫い付ける作業を行っている。ところが、例えば自動車用シートなどのように、厚手の布地や皮革等の厚手の縫製物にファスナーテープを縫製する場合、特許文献1に記載されたミシンフットを用いて縫製を行うと、生地が厚く強いために、生地とファスナーテープとを確実に針落し位置まで送り込むことができず、生地とファスナーテープとが位置ずれを起こしてしまい、縫い目や縫製線の位置が安定しないという不具合を生じるおそれがあり、厚手の生地用のミシンフットとしては不適切な場合があった。
特に、ファスナーのエレメント列や縫い目を表面から隠す、いわゆる隠しスライドファスナーを縫着する場合には、縫製後のファスナーエレメント噛合時に、U字状に折り曲げられた左右のエレメント取付縁部の端縁同士の間に隙間が生じて、ファスナーエレメントが表出することを避けるために、ファスナーのエレメント列と縫製線との間隔を可能な限り狭めて縫製するための厳密な管理が必要となる。しかしながら、特許文献1に記載されたミシンフットは、主に薄手の生地用のものであるため、曲線部の縫製や、生地同士の重ね合わせ部分などのような、生地の厚さが変わる部分を縫製する場合に、ファスナーのエレメント列と縫製線との間の間隔を厳密に管理することが困難となるおそれがあり、厚手の生地を縫製するにあたり、改善する余地があった。
また厚手の生地を縫製する方法として、ミシンフット、外押え及び下送り歯を複合的に運動させて生地を送り出す上下送り方法が用いられている。ところが、この送り方法の場合、生地を送る際にミシンフット、外押え、及び下送り歯が生地から一旦離れてしまうために、ファスナーのエレメント列を案内溝で案内し続けることができず、ファスナーのエレメント列と縫製線との間の間隔を厳密に管理することができなかった。
本発明は、こうした従来技術の持つ問題点を解決するために創出されたもので、ミシン針の刺通時には所定の押圧力で生地を押圧し、ミシン針を上昇させて縫い目を形成する縫い目形成時に、刺通時の押圧力を解除して生地に対して相対的に移動させるミシンフットにおいて、特に隠しスライドファスナーであっても、刺通時及び縫い目形成時の双方においてスライドファスナーのエレメント列をエレメント案内溝に通し続けて確実に案内することが可能なミシンフット、及びそのミシンフットを備えた縫製ミシンを提供することを目的としている。
前述の目的を達成すべく、本発明に係るミシンフットの第1の基本的構成は、スライドファスナーのエレメント列と縫製線との間隔を維持するために、ミシンの押え棒に固定するフット装着部と、前記フット装着部と共に上下動を行ってミシン針の刺通時に被縫製物を押圧する押圧部と、フット装着部と連動して上下するとともにスライドファスナーのエレメント列を挿入して案内するエレメント案内溝とを有するミシンフットであって、前記エレメント案内溝を有し、フット装着部と相対的に揺動可能にフット装着部に枢支され、上下方向、例えば縫製時の縫製線に平行な垂直平面内にて揺動する揺動腕と、フット装着部と揺動腕との間に配され、フット装着部に対して揺動腕を被縫製物に向けて付勢する付勢手段とを備えていることを特徴としている。
そして、本発明に係るミシンフットは、付勢手段が前記揺動腕を前記被縫製物に向けて付勢することにより、ミシンフットが上方位置、下方位置のどの状態にある場合においても、前記エレメント案内溝の少なくとも一部が、前記エレメント列の一部を、案内するように形成されていることを特徴とする。
また、かかる構成において、ミシンフットの上記エレメント案内溝を、被縫製物に対して開口して立ち上がる平行な側面を有する溝を形成することが好ましく、更に隠しスライドファスナーを縫着する場合には、エレメント案内溝の開口端に隠しスライドファスナーのエレメント列を起こして、U字状に折り曲げられたエレメント取付縁部を90度以上の角度まで反転させるエレメント反転部を備えることが好ましい。
また、押圧部は、揺動腕の一部に形成することが望ましく、更に、ミシンフットの押圧部にミシン針を通す針孔を設けると共に、針孔よりも縫着部後方側のエレメント案内溝に、ファスナーのエレメント列との嵌合を避けるエレメント逃部を有していることが好ましい。
更に上記構成において、フット装着部が上昇し、付勢手段の働きにより揺動腕が被縫製物の方向に回動した際に、被縫製物の表面と接触する滑面を揺動腕の前部に備えることが好ましく、また、前記滑面の先端に揺動腕の下面に対して上方側に傾斜した傾斜面を有しかつ被縫製物に対して乗り上げる動作を行う前進傾斜部を備え、前進傾斜部における滑面の側面にエレメント反転部を形成することが好ましい。更に加えて、前記滑面の幅を押圧部の幅よりも狭く設定するとよい。また、ミシンフットの押圧部の後端に、被縫製物に対して乗り上げる動作を行う後退傾斜部を備えることが好ましい。また、フット装着部に対して揺動腕を被縫製物に向けて付勢する付勢手段としては、圧縮ばね又は板ばね等から構成される弾性材を用いるとよい。
また、本発明の第2の基本的構成は、スライドファスナーのエレメント列と縫製線との間隔を維持するために、ミシンの押え棒に固定するフット装着部と、フット装着部と共に上下動を行ってミシン針の刺通時に被縫製物を押圧する押圧部と、フット装着部と連動して上下するとともにスライドファスナーのエレメント列を挿入して案内するエレメント案内溝と、フット装着部と相対的に揺動可能にフット装着部に枢支され、縫製時の縫製線に平行な垂直平面内にて揺動する、前記エレメント案内溝を有してなる揺動腕と、前記フット装着部と揺動腕との間に配され、フット装着部に対して揺動腕を被縫製物に向けて付勢する付勢手段とを有するミシンフットを備えたミシンであることを特徴としている。
本発明に係るミシンフットは、上記第1の基本構成を備えているため、生地を下送り歯とミシンフットの押圧部とで挟んで生地を送りながらミシン針を刺通する、いわゆる総合送り方法を用いた縫製のミシン針刺通時に、エレメント列がミシンフットのエレメント案内溝に案内されてミシン針との間隔を定めながらミシン針を刺通することができる。また、縫い目の送り部分を形成する際には、外押えと針板とで生地を挟み込んでミシン側に固定し、ミシン針と下送り歯とミシンフットの押圧部とを生地から離して戻す動作を行うが、本発明では、ミシンフットの装着部が上昇した場合であっても、揺動腕が前下りに傾斜するので、エレメント案内溝の少なくとも一部をファスナーのエレメント列と接触させ続けることが可能となる。その後、押え棒が下降した際に、エレメント案内溝からエレメント列が外れて押圧部より押し潰されるという不具合を防止することができる。したがって、縫製時において押え棒が上昇している場合、また、押え棒を下降させた場合のどのような状態位置であっても、エレメント案内溝の少なくとも一部がファスナーのエレメント列を案内し続けて、縫製線とファスナーのエレメント列との間の間隔を維持することができる。よって、ミシンフットが上下運動を行う総合送り方式であっても、エレメント案内溝でエレメント列をガイドし続けることができるので、厚手の生地にファスナーを縫製する場合であっても、ファスナーエレメントの噛合頭部に近いところを安定して縫うことができ、縫製の乱れを防止することができる。
また、生地を針板とミシンフットの押圧部とで挟み込んで、生地をミシン本体と固定しながらミシン針を刺通する、いわゆる上下送り方法を用いた縫製のミシン針刺通時には、ミシンフットのエレメント案内溝の略全面がファスナーのエレメント列と接触してミシン針との間隔を定めながら刺通することができる。また、縫い目の送り部分を形成する際には、ミシン針とミシンフットの押圧部とを生地から離し、生地は外押えと下送り歯とで挟み込んで送る動作を行うが、ミシンフットの装着部がミシン針と連動して生地から離れても、揺動腕が前下りに傾斜するので、エレメント列をエレメント案内溝に嵌合させ続けることができる。したがって、縫い目の送り部分を形成する際にも、エレメント案内溝がエレメント列の案内を維持して、エレメント列がエレメント案内溝から外れることがなく、しかも縫製位置とエレメント列との間隔を規定することができる。したがって、ミシンフットが上下運動を行う上下送り方式であっても、エレメント案内溝でエレメント列をガイドし続けることができるので、厚手の生地にファスナーを縫製する場合であっても、ファスナーエレメントの噛合頭部に近いところを安定して縫うことができ、縫製の乱れを防止することができる。
また、ミシンフットのエレメント案内溝として、被縫製物に対して開口し平行な側面を有するエレメント案内溝を形成することによって、エレメント列を所定の形状に保ったまま案内溝に通すことが可能となり、縫製位置とエレメント列との間隔を規定することができる。また、U字状に形成されている隠しスライドファスナーの場合は、エレメント案内溝の開口端にエレメント反転部を設けることにより、エレメント列を起こして、U字状に折り曲げ成形されているファスナーテープのエレメント取付縁部を90度以上の角度まで反転させて立ち上げると、縫製しにくい隠しスライドファスナーのファスナーテープを、厚手の生地に対しても正確に位置決めしながら縫製することができる。
また、ミシン針を通す針孔よりも縫着部後方側に、エレメント列との嵌合を避けるエレメント逃部を形成することにより、押圧部を前記揺動腕の一部に形成した場合であっても、縫製後のエレメント列をエレメント案内溝から開放して、曲線部の縫製を容易にすることができる。したがって、厚手の生地にファスナーテープを縫製して曲線部の縫着を行う場合であっても、容易かつ正確に縫製することができる。
また揺動腕の前部に、刺通時の押圧力を解除して、付勢手段の働きにより揺動腕が被縫製物の方向に回動した際に、被縫製物の表面と接触する滑面を有していることにより、縫い目の送り部分を形成する際に、エレメント列とエレメント案内溝との滑りを良好にして、縫い目ピッチの乱れや、縫い目の曲がりを防止することができる。更に、揺動腕の下面に対して上方側に傾斜した傾斜面を有しかつ滑面の先端に被縫製物に対して乗り上げる動作を行う前進傾斜部を設けることによって、たとえ被縫製物の厚さが途中で厚くなったときでも、生地の送り込みが確実になされるようになり、縫製の乱れを防止することができる。また、前進傾斜部における滑面の側面に、エレメント反転部を形成することによって、縫い目の送り部分を形成する際であっても、エレメント案内溝の一部が常にエレメント列を案内し続けるため、ミシンフットが上昇時にもエレメント列がエレメント案内溝から外れることがなく、ミシンフットが下降する縫製時にも縫製位置とエレメント列との間隔を正確に規定する。また、滑面の幅を押圧部の幅よりも狭く設定し、ミシンの針板や下送り歯との干渉を避けることにより、滑面の損傷を防止することができる。したがって、滑面が損傷することによる縫製の乱れを防止することができる。
また、ミシンフットの押圧部の後端に、被縫製物に対して乗り上げる動作を行う後退傾斜部を備えることにより、送りを後退させて縫着する場合であっても、生地を押圧部に送り込みやすくすることができる。また、厚さの異なる生地を縫製する場合であっても、引っ掛かることなく後退の縫製を確実に行うことができる。また、フット装着部に対して揺動腕を被縫製物に向けて付勢する付勢手段に、圧縮ばね又は板ばね等の弾性材を採用すると、エレメント列にエレメント案内溝を嵌合させる機構をコンパクトに構成することができる。
また、エレメント案内溝を含む揺動腕を縫製線に平行な垂直平面内で揺動自在に枢支する枢軸と、エレメント案内溝を被縫製物に付勢する付勢手段とを有する本発明の上記ミシンフットを縫製用のミシンに適用すると、ミシン針刺通時にはミシンフットのエレメント案内溝の略全面がエレメント列と接触してミシン針との間隔を定めながら刺通させることができる。そして、ミシンフットの押圧部を生地から離し、生地と相対的に移動させて縫い目の送り部分を形成する際には、揺動腕が前下りに揺動してエレメント案内溝をエレメント列に対して接触させ続けることができる。したがって、縫い目の送り部分を形成する際にも、エレメント案内溝がエレメント列を案内し続けて、縫製位置とエレメント列との間隔を規定することができる。したがって、厚手の生地やファスナーを縫製する場合であっても、縫製の乱れを防止することができる。
本発明の第1実施例に係るミシンフットを備えたミシンにおける針落ち位置付近の斜視図である。 本発明の第1実施例に係るミシンフットの分解斜視図である。 ミシン針及びミシンフットが下降している状態における、針落ち位置付近の断面図である。 ミシン針及びミシンフットが上昇している状態における、針落ち位置付近の断面図である。 図3に示した針落ち位置付近のV−V断面を示す図である。 通常のスライドファスナーを生地に縫着する際の針落ち位置付近の断面を示す図である。 図6に示したスライドファスナーを厚手の生地に縫製し、更に生地を縫製部を中心に折り返して、縫製部を縫製した状態を示す図である。 ミシンフット、外押え、ミシン針、及び下送り歯を複合的に運動させて生地を送り出す総合送り方法のタイミングを表した図表である。 外押え、及び下送り歯を運動させて生地を送り出す上下送り方法のタイミングを表した図表である。 図8に示した総合送り方法のタイミングについて、横軸をミシンの主軸角度として各部材の上下動作と前後動作とを模式的に表したタイミングチャートである。 図9に示した上下送り方法のタイミングについて、横軸をミシンの主軸角度として各部材の上下動作と前後動作とを模式的に表したタイミングチャートである。 ミシンフットの先端を上方へ傾斜させた前進傾斜部、及び後端を上方へ傾斜させた後退傾斜部を備えた本発明の第2実施例に係るミシンフットの分解斜視図である。 図12に示したミシンフットを下面から見た斜視図である。 フット装着部が上昇し、滑面がスライドファスナーの表面を滑って縫い目の送り部分を形成している状態の針落ち位置付近の断面図である。 ミシンフットを縫製線の前方から見た図であり、図14に示したXV−XV断面を示す図である。 ミシンフットの揺動腕を、図14に示すXVI−XVIで切断した断面図である。 揺動腕の先端に、更に回動可能な揺動ヘッドを備えた第3実施例のミシンフットを示す分解斜視図である。 ミシンフットを縫製線の側方から見た図であり、スライドファスナー、生地、針板、及び下送り歯について断面を取った側面図である。 揺動腕の先端に、回転可能なローラーヘッドを備えた本発明の第4実施例を示す斜視図である。
符号の説明
6 生地
8、108 スライドファスナー
9、109 エレメント列
10 縫製部
12 ミシン針
14 押え棒
16 外押え
22 中押え
24 上押え装置
26 針板
28 縫製線
40、140、240、340、440 ミシンフット
42、142、242、342、386、486 エレメント案内溝
43 取付穴
44 フット装着部
45 取付ねじ
46、246、346、446 押圧部
47、147、247、347、447 揺動腕
48 針孔
50、382、482 枢軸
53 軸受
54 軸受
56 ばね座
52 圧縮ばね
57 リアストッパ
58 下送り歯
59 フロントストッパ
60、260、360 滑面
128、129 縫製部
262 傾斜面
263 前進傾斜部
264 後退傾斜部
270 エレメント逃部
380 揺動ヘッド
383、384 軸受
480 ローラーヘッド
B 間隔
E 距離
H1、H2、H3 長さ
L 生地の送り方向
以下、本発明に係るミシンフットの代表的な実施形態について、図面を参照しながら実施例に基づいて具体的に説明する。なお、以下の実施形態にあっては、ミシンフット及びミシン針が縫製方向に往復する動きと上下動とを行い、外押えが上下動する総合送りの場合と、ミシンフットとミシン針とが上下動し、外押えが上下動と縫製方向に往復する動きをする上下送りの場合の二通りの駆動方式について、ミシンフット、ミシン針及び外押えの構造が実質的に変わりがないため、随時説明することにする。
図1は、本発明の第1実施例に係るミシンフットを備えたミシンにおける、針落ち位置付近の斜視図である。この実施例では、ミシンを用いて、厚手の生地6(被縫製物)に隠しスライドファスナー8(被縫製物)を縫製する場合の具体例を示している。生地6は、例えば自動車用シートなどのファブリック地や、皮革等の厚手の生地である。隠しスライドファスナー8の一端はU字状に反転した形状をしており、U字状に反転したファスナーテープの側縁部にはコイル状のエレメント列9が縫着されている。なお、図1に示す実施例では、縫製時に用いるミシン糸の図示は省略している。
図1に示すようにミシンの縫製部10は、ミシン針12の前後及び上下の動きと連動して上下動作を行う押え棒14と、押え棒14に固定してミシン針12より先に被縫製物に接触してミシン針12の刺通時には被縫製物を押さえ付けておくミシンフット40と、ミシン針12又はミシンフット40と連動して、ミシン針12又はミシンフット40の動きとは略逆に上下動し、ミシンフット40が被縫製物を押さえずに、縫い目を形成する際に被縫製物を押さえる働きをする外押え16とを備えている。図1に示すように、押え棒14とミシンフット40とが、被縫製物の刺通部分の周囲を押さえ付ける中押え22を構成している。また、中押え22と外押え16とにより、交互に上下してミシン針を刺通する刺通部と縫い目を形成するための上押え装置24を構成する。上押え装置24の下方には、下から被縫製物を挟むと共に、ミシン針12を通す孔と被縫製物を下側から挟む下送り装置(図示せず)を突出させるための開口部を有する針板26とを備えている。
図2に、本発明に係るミシンフット40の分解斜視図を示す。
図2に示すように、ミシンフット40は、ミシンの押え棒14にミシンフット40を取付穴43に挿入し取付ねじ45を回して割締め部分を締め込むことによりミシンフット40を押え棒14に固定するフット装着部44と、ミシン針12の刺通時に所定の刺通時押圧力で被縫製物を押圧する押圧部46と、スライドファスナーのエレメント列9を通して案内するエレメント案内溝42と、揺動腕47をフット装着部44に対し上下方向、すなわち、縫製線28に平行な垂直平面内で揺動自在に枢支する枢軸50と、エレメント案内溝42を被縫製物に付勢する圧縮ばね52(付勢手段)とを備えている。隠しファスナーのエレメント列9をエレメント案内溝42に導入する開口部には、U字状に折り曲げ成形されているエレメント列9を起こして90度以上の角度まで反転させるエレメント反転部を備えている。図2に示す実施形態では、揺動腕47にエレメント案内溝42を形成するとともに、ミシン針12を通す針孔48及び押圧部46が形成されているが、押圧部46は揺動しないフット装着部44に設けてもよい。
生地の送り方向の上流側を前方、下流側を後方とした時、揺動腕47の後端上部側、フット装着部44の後端下部側には、枢軸50を軸支する軸受53、及び軸受54を穿設してある。このようにミシンフット40を構成することにより、揺動腕47がフット装着部44に対して枢軸50を中心として揺動自在にすることができる。また、揺動腕47の前端と後端の中間部には、前記揺動腕47の上下方向に貫通した針孔48が形成され、更に、針孔48と枢軸50との間の範囲に設けたばね座56に、圧縮ばね52(付勢手段)を設置してある。この圧縮ばね52がフット装着部44の後端下部側の面と揺動腕47の上面との間に配置され、揺動腕47を下方に付勢することにより、フット装着部44が上昇した場合であっても、エレメント案内溝42を形成している揺動腕47が枢軸50を中心にして回動するので、エレメント案内溝42の開口部をエレメント列9と接触させ続けることができる。その後、押え棒14が下降した際に、エレメント案内溝42からエレメント列9が外れて押圧部46より押しつぶされるという不具合を防止することができる。したがって、押え棒14が上昇している場合であっても、また、押え棒14を下降させた場合であっても、エレメント案内溝42がファスナーのエレメント列9を案内し続けて、縫製位置とファスナーのエレメント列9との間隔を維持することができる。
図2に示した実施形態では、エレメント案内溝42を被縫製物に付勢する付勢手段として、圧縮ばね52を用いた実施形態を示したが、圧縮ばね52に代えて、引張ばね、板ばね、樹脂、その他の弾性素材を用いることができる。また、図2に示したように、針孔48と枢軸50との間の範囲に圧縮ばね52等の付勢手段を設けることにより、エレメント列9をエレメント案内溝42に嵌合させ続ける機構をコンパクトに構成することができる。
次に、生地6と隠しスライドファスナー8とを縫製する際のミシンフット40の動きについて、図3及び図4を用いて説明する。
図3は、ミシン針12及びミシンフット40が下降しているときの針落ち位置付近の断面図である。また、図4は、ミシン針12及びミシンフット40が上昇しているときの針落ち位置付近の断面図である。また、図3及び図4に示す実施例は、ミシンフット40、外押え16、ミシン針12、及び下送り歯58を複合的に運動させて生地を送り出す総合送り方法を用いた縫製方法である。なお、図1及び図2にて説明した部品については、同一の符号を付して説明を省略する。
先ず図1に示したように、ミシンを用いて総合送り方法により生地6と隠しスライドファスナー8とを縫製する際には、生地6の縫製部位である折り返し縁部の生地表面Fに隠しスライドファスナー8をセットし、隠しスライドファスナー8のエレメント列9をエレメント案内溝42に通して、ミシンの主軸を回転させて縫着を開始する。すると、先ず押え棒14が縫製物側に下降すると同時に下送り歯58が上昇して、ミシンフット40及び下送り歯58が上下からスライドファスナー8及び生地6を所定の押圧力で挟み込む。その後、図3に示すように、ミシン針12を下降させて縫い目を形成する。
図3に示す実施例は、総合送りの縫製方法を示す図であり、ミシンフット40及び下送り歯58が被縫製物を挟み込んだ状態でミシン針12を刺通させるとともに、ミシンフット40、下送り歯58、及びミシン針12をL方向に移動させて生地6を送り出している状態を示している。また、図3に示す状態では、揺動腕47のフロントストッパ59(図4参照)がフット装着部44と当接することにより揺動腕47が更に時計方向へ揺動する動きを制限して、ミシンフット40の押圧部46が被縫製物を刺通時押圧力で押圧する。
次に、図3に示した状態から更に図示しない駆動源によりミシンの主軸が回転することにより、ミシン針12が上昇してスライドファスナー8及び生地6から離れる。次いで押え棒14を上昇させて、ミシンフット40が押圧力を解除する。また、押え棒14の上昇と同時に下送り歯58を下降させて、下送り歯58を被縫製物から離す。この押圧力の解除と同時に外押え16を下降させて、被縫製物を針板26との間で押さえ込み、このとき被縫製物から離れた状態になっているミシンフット40、下送り歯58、及びミシン針12をM方向に前進させることにより、ミシンフット40と被縫製物とを相対的に移動させて、縫い目の送りを行う。このときの縫い目を形成する状態が、図4に示す状態である。
図4に示すように、ミシン針12が被縫製物から離れている状態、すなわち、縫い目を形成している状態では、揺動腕47は圧縮ばね52の力によって前端側が被縫製物に付勢されている。揺動腕47は、フット装着部44に対して枢軸50を中心に揺動自在に構成されているので、揺動腕47は前下りの状態を維持し続ける。そして、揺動腕47の前部下面に設けた滑面60が、被縫製物の表面と接触しながら図4に示すM方向に移動する。エレメント案内溝42の開口部には、U字状に折り曲げ成形されているエレメント列9を起こして90度以上の角度まで反転させるエレメント反転部を、長さH1にわたって備えているので、図4に示すように揺動腕47が前下りの状態であっても、隠しファスナーのエレメント列9を起こすことができる。そして、押え棒14が下降し、揺動腕47の後端側がエレメント列9に接触する状態となっても、エレメント案内溝42の前端側を基準にして、エレメント案内溝42の後端側にエレメント列9が再度嵌合される。したがって、U字状に成形されているために縫着しずらいエレメント列9であっても、被縫製物と相対的に移動する押圧部46に噛み込んでしまうという不具合を防止することができる。
なお、図4に示す状態では、滑面60が被縫製物と接触していることにより、揺動腕47の揺動量が制限されているが、更にフット装着部44が上昇した場合であっても、所定の揺動量以上に揺動腕47が反時計方向に回動しないようにフット装着部44の下面と接触する、リアストッパ57を揺動腕47の上面に設けている。
図4に示した状態から、再び押え棒14を被縫製物側に下降させてミシンフット40が被縫製物を押圧力で押さえ込み、外押え16を上昇させて外押え16による押圧力を解除し、再び図3に示す状態に戻り刺通部を形成する。この一連の動作を繰り返すことによって、被縫製物がL方向に送られて、縫製線28が形成される。
次に、エレメント案内溝42の断面形状について、図5を用いて説明する。図5は、図3に示した針落ち位置付近のV−V断面を示す図である。
図5に示すように、被縫製物に対して開口するエレメント案内溝42は、エレメント列9を両側から挟んで案内する平行な側面A、A’を有している。また、図5に示す実施例では、隠しスライドファスナー8を厚手の生地6に縫製するために、エレメント案内溝42がエレメント列9の曲げ位置と縫製位置との間隔Bを規定している。このように、エレメント案内溝42がエレメント列9を挟んで案内することにより、縫製位置とエレメント列9との間隔Bを安定させて、縫製の乱れを防止することができる。
なお、隠しスライドファスナー8を生地6に縫着する場合には、縫製後にエレメント列9が外部に露出することを防止するために、エレメント列9の曲げ位置と縫製位置との間隔Bは少ない方が好ましく、また、この間隔Bが安定していることが好ましい。したがって、図5に示すエレメント案内溝42は、隠しファスナーのエレメント列9を90度以上の角度まで反転させた状態で案内して、間隔Bを少なくしている。なお、図5に示すエレメント案内溝42の角度θは80度程度の角度が好ましい。
次に、エレメント案内溝42の断面形状の他の実施例について図6を用いて説明する。図6は、図5に示した断面と同一部分の針落ち位置付近の断面図であるが、図5が隠しスライドファスナー8を生地6に縫着するためのミシンフット40であったのに対し、図6に示す実施例は、通常のスライドファスナー108を生地6に縫着するためのミシンフット140の断面図を示している。
図6に示すように、揺動腕147のエレメント案内溝142は、通常のスライドファスナー108のエレメント列109を両側から嵌め込む平行な側面C、C’を有している。また、図6に示す実施例では、スライドファスナー108を厚手の生地6に縫製するために、エレメント案内溝142がエレメント列109と縫製位置との間隔Dを規定している。このように、エレメント案内溝142がエレメント列109を挟んで案内することにより、縫製位置とエレメント列109との間隔Dを安定させて、縫製の乱れを防止することができる。
図6に示した揺動腕147を用いて、スライドファスナー108を厚手の生地6に縫製した状態を図7に示す。
図7は、図6に示した揺動腕147を用いてスライドファスナー108を厚手の生地6に縫製部128を縫製し、更に生地6を縫製部128を中心に折り返して、縫製部129を縫い合わせた状態を示す図である。なお、図7の下方が生地6の表となる面であり、上方が生地6の裏となる面である。エレメント案内溝142を備えた揺動腕147を用いてスライドファスナー108を生地6に縫着することにより、生地6が厚い場合であっても、エレメント列109の端面と生地6の折り返し線との距離Eを揃えることができる。
次に、上下送り方法及び総合送り方法の各送り方法における、ミシンフット、外押え、ミシン針、及び下送り歯の動作について説明する。
図8は、ミシンフット、外押え、ミシン針、及び下送り歯を複合的に運動させて生地を送り出す、総合送り方法のタイミングを表した図表である。なお、図表に示す上昇、下降、戻り、及び送りの各方向は、図4に示した方向である。
図8に示すように、総合送り方法では、先ず図4に示した状態から押え棒14が縫製物側に下降すると同時に下送り歯58が上昇して、ミシンフット40及び下送り歯58が上下から、スライドファスナー8及び生地6を押圧力で挟み込む。その後、図3に示すように、ミシン針12を下降させて、縫い目の刺通部分を形成するが、このとき同時に、ミシンフット40、下送り歯58、及びミシン針12を同期して図3に示すL方向に向かって移動させて生地を送る。
次に、図3に示した状態からミシン針12を上昇させてスライドファスナー8及び生地6から離し、次いで押え棒14を上昇させてミシンフット40が被縫製物を押圧していた押圧力を解除する。また、押え棒14の上昇と同時に下送り歯58も下降させて、被縫製物から離れる。この押圧力の解除と同時期に外押え16を下降させて針板26との間で被縫製物を押さえ込む。この状態において、被縫製物から離れた状態になっているミシンフット40、下送り歯58、及びミシン針12を戻す(M方向に前進させる)ことにより、ミシンフット40と被縫製物とを相対的に移動させて、縫い目の送り部分を形成する。この縫い目の送り部分を形成している状態が、図4に示す状態であり、ミシンフット40の滑面60がスライドファスナー8の表面を滑っている状態である。この一連の動作を繰り返すことにより、被縫製物が送られて、縫製線28が形成される。
次に、上下送り方法におけるミシンフット、外押え、ミシン針、及び下送り歯の動作について説明する。
図9は、ミシンフット、外押え、ミシン針、及び下送り歯のうち、外押え、及び下送り歯を運動させて生地を送り出す、上下送り方法のタイミングを表した図表である。なお、図表に示す上昇、下降、戻り、及び送りの各方向は、図4に示した方向である。
図9に示すように、上下送り方法では、先ず図4に示すように外押え16が下降した状態で下送り歯58を上昇させて、上下からスライドファスナー8及び生地6を挟み込む。次にミシンフット40を上昇させ、その状態のまま、外押え16と下送り歯58とをL方向(後方)に送って、縫い目の送り部分を形成する。このときの状態が、図4に示すように、ミシンフット40の滑面60がスライドファスナー8の表面を滑っている状態である。
被縫製物の送り動作が終了すると、ミシンフット40を下降させて、針板26との間でスライドファスナー8及び生地6を押圧力で挟み込む。次いで外押え16を上昇させると同時に下送り歯58を下降させて、次の送り動作に備えて前進させて戻す動作を開始する。
次に、ミシン針12を下降させて、縫い目の刺通部分を形成する。刺通部分の形成が終了するとミシン針12を上昇させて、外押え16を下降させると同時に下送り歯58を上昇させて、上下からスライドファスナー8及び生地6を挟み込み、ミシンフット40を上昇させて次の送り動作を開始する。この一連の動作を繰り返すことにより、被縫製物が逐次L方向に送られて、縫製線28が形成される。
図8に示した総合送り方法のタイミングの図表に基づいて、横軸をミシンの主軸角度として、ミシンフット、外押え、ミシン針、及び下送り歯の上下動作と前後動作とを模式的に表したタイミングチャートを図10に示す。また、図9に示した上下送り方法のタイミングの図表に基づいて、ミシンの横軸を主軸角度として、ミシンフット、外押え、ミシン針、及び下送り歯の上下動作と前後動作とを模式的に表したタイミングチャートを図11に示す。なお、図10及び図11に示した内容は、図8及び図9に示した内容と同一であるので、説明は省略する。
次に、ミシンフットの形状に関する他の実施例について説明する。
図12は、ミシンフット240の先端を上方へ傾斜させた前進傾斜部263、及び後端を上方へ傾斜させた後退傾斜部264を備えた、本発明の第2実施例に係るミシンフット240を示す分解斜視図であり、図13は、図12に示したミシンフット240を下面から見た斜視図(XIII矢視図)である。なお、図2に示した部位と同一の機能を有する部位については、同一の符号を付して説明を省略する。
図12に示すように、ミシンフット240の揺動腕247は、前記揺動腕247の下面にあって、ミシン針12の刺通時に被縫製物を押圧力で押圧する押圧部246と、押圧部246の押圧面に対して上方且つ前方向に傾斜する傾斜面262を備えて被縫製物に対して前進縫いを実施する際に被縫製物に乗り上げる動作を行う前進傾斜部263と、被縫製物を後退させる方向に送る際に被縫製物に対して乗り上げる動作を行う後退傾斜部264とを備えている。更に前進傾斜部263は、揺動腕247の先端部に凸形状をなして突出且つ傾斜した滑面260と、滑面260の側面に配置されエレメント列9を通して案内する傾斜したエレメント案内溝242とを備えている。また、図12に示す実施例では、被縫製物に対して乗り上げる動作を行う傾斜面262は、突出した滑面260よりも一段低く形成されている。尚、本実施例では、押圧部246の押圧面と、傾斜面262とが平坦面で構成されている実施例を示してあるが、本発明は平坦面の組み合わせに限定するものではなく、押圧部246、傾斜面262、滑面360、又は後退傾斜部264のうちの少なくとも一つを湾曲面で構成してもよい。また、押圧部246、傾斜面262、滑面360、及び後退傾斜部264の全てが繋がるように、一つの湾曲面で構成してもよく、また、湾曲の方向及び湾曲の程度についても適宜定めることができる。
また、図13に示すように、押圧部246の針孔48よりも縫着部後方側にあって、針孔48に干渉しない箇所に、エレメント列9との嵌合を避けるための、幅方向に広がった形状のエレメント逃部270を備えている。また、図12及び図13に示す実施例では、揺動腕247の先端部に凸形状をなして突出且つ傾斜した滑面260の幅WSを、押圧部246の幅WPよりも狭く設定してある。
次に、図14を用いて、前進傾斜部263及び後退傾斜部264の作用について説明する。
図14は、ミシン針12及びミシンフット240のフット装着部44が上昇した状態であって、揺動腕247の前進傾斜部263に設けられている滑面260がスライドファスナー8の表面を滑って縫い目の送り部分を形成している状態の、針落ち位置付近の断面図である。なお、図4及び図12にて説明した部品については、同一の符号を付して説明を省略する。
図14に示すように、縫い目の送り部分を形成している状態では、圧縮ばね52がエレメント案内溝242を形成している揺動腕247を被縫製物に付勢している。揺動腕247は、フット装着部44に対して枢軸50を中心に揺動自在に構成されているので、揺動腕247は前下りの状態を維持したまま、揺動腕247の前部に設けた滑面260が被縫製物の表面と接触しながら図14に示すM方向に移動する。
また、図14に示す実施例では、被縫製物に対して前進縫いを実施する際に、被縫製物に対して乗り上げる動作を行う前進傾斜部263が揺動腕247の前方に張り出している。この揺動腕247先端の滑面260の側面には、エレメント列9を通して案内するエレメント案内溝242の開口部が形成されており、押圧部246の押圧面に対して上方且つ前方向に傾斜する傾斜面262を有した前進傾斜部263を揺動腕247を前方に張り出すことによって、エレメント案内溝242とその導入部を含めた長さH2を長く設定することができる。したがって、隠しスライドファスナー8のU字状に反転したエレメント列9を長い距離で案内して、より確実に起こす動作を行うことができ、エレメント列9が押圧部246に噛み込まれるという不具合を防止することができる。また、スライドファスナー8を縫着した後に、そのまま別の生地を縫い合わせてゆくことが可能となる。
また、被縫製物に対して乗り上げる動作を行う後進傾斜部264を設けることにより、後退動作で縫着する場合であっても、生地6を押圧部246に送り込みやすくすることができ、また、厚さの異なる生地を縫製する場合であっても、引っかけることなく後退の縫製をすることができる。
次に、押圧部246の幅WPよりも狭く形成した滑面260の幅WSの作用について、図15を用いて説明する。
図15は、ミシンフット240を縫製線の前方から見た図であり、スライドファスナー8と滑面260とが接触している部分の、スライドファスナー8、生地6及び針板26について断面を取った図(図14に示したXV−XV断面図。)である。
図15に示すように、滑面260の凸形状の幅WSを、押圧部246の幅WPよりも狭く、又は針板26における通孔WNよりも狭く設定することにより、空送り時、スライドファスナー8と生地6とを縫合する前の段階、又はスライドファスナー8と生地6とを縫合し終わった段階などのように、スライドファスナー8及び生地6が揺動腕247と針板26との間に存在しない状況下であっても、滑面260と針板26の上面とが相対運動により擦れ合ってしまい、滑面260及び針板26の表面が損傷する不具合を防止することができる。したがって、長期にわたって滑面260及び針板26と被縫製物との滑りを良好に維持して、縫製の乱れを防止することができる。
次に、押圧部246を揺動腕347の一部に形成し、押圧部246の針孔48よりも縫着部後方側のエレメント案内溝242にエレメント逃部270を設けた場合の作用について、図16を用いて説明する。
図16は、ミシンフット240の揺動腕247を、図14に示すXVI−XVIで切断した断面図である。
図16に示すように、ミシン針12を通す針孔48よりも縫着部後方側に、エレメント列9との嵌合を避けるエレメント逃部270を設けることによって、逢着後のエレメント列9を左右方向に曲げることができる。したがって、厚手の生地6にスライドファスナー8を縫着し、更に湾曲部分を縫製する場合であっても、エレメント列9がエレメント案内溝42から脱落してしまうという不具合を防止しつつ、湾曲部分の縫製を容易に行うことができる。また、エレメント逃部270と針孔48との間には、実質的にエレメント列9の幅と同等のエレメント案内溝42が形成され、針孔48とエレメント逃部270が直接干渉しないように構成されている。そのような構成にすることで、針落としのズレがない安定した縫着ができると同時に、逢着後のエレメント列9を左右方向に曲げて湾曲部分の縫製を行うことができる。
次に、ミシンフットの揺動腕の他の実施例について、図17を用いて説明する。図17は、ミシンフット340を構成する揺動腕347の先端に、更に回動可能な揺動ヘッド380を備えた、本発明の第3実施例を示す分解斜視図である。
図17に示すように、ミシンフット340は、ミシンの押え棒14に固定するフット装着部44と、ミシン針12の刺通時に所定の押圧力で被縫製物を押圧する押圧部346と、エレメント列9を通して案内するエレメント案内溝342、386と、揺動腕347をフット装着部44に対し、縫製線に平行な垂直平面内で揺動自在に枢支する枢軸50と、揺動ヘッド380を揺動腕347に対し、縫製線に平行な垂直平面内で揺動自在に枢支する枢軸382とを備えている。揺動腕347の先端及び揺動ヘッド380の後端には、枢軸382を軸支する軸受383、及び軸受384を穿設してある。なお、図2に示した実施例と同様に、揺動腕347の針孔48の後方であって、且つ枢軸50の前方に、エレメント案内溝342を被縫製物に付勢する付勢手段として機能する圧縮ばね(図示せず)を備えている。
このようにミシンフット340を構成することにより、揺動腕347がフット装着部44に対して枢軸50を中心として揺動自在になると共に、揺動ヘッド380が揺動腕347に対して枢軸382を中心として揺動自在に回動することができる。
次に、揺動腕347の先端に、更に回動可能な揺動ヘッド380を備えたミシンフット340の作用について、図18を用いて説明する。
図18は、ミシンフット340を縫製線の側方から見た図であり、スライドファスナー8、生地6、針板26、及び下送り歯58について断面を取った側面図である。
図18に示すように、揺動ヘッド380の滑面360、及び揺動腕347の一部には、エレメント列9を通して案内するエレメント案内溝386、342を形成してある。
フット装着部44が上昇して縫い目の送り部分を形成している状態では、揺動腕347が図示しない圧縮ばねにより被縫製物の方向に付勢されている。揺動腕347は、フット装着部44に対して枢軸50を中心に揺動自在に構成されているので、揺動腕347は前下りの状態を維持したまま、図18に示すM方向に移動する。
この揺動腕347の先端部には、枢軸382を中心に回動自在に構成さた揺動ヘッド380を設けてあるので、揺動ヘッド380の滑面360は、被縫製物の表面と接触しながら図18に示すM方向に移動する。揺動ヘッド380の滑面360に形成したエレメント案内溝386の開口部には、U字状に折り曲げ成形されているエレメント列9を起こして90度以上の角度まで反転させるエレメント反転部を、長さH3にわたって備えているので、図18に示すように揺動腕347が前下りの状態であっても、隠しファスナーのエレメント列9を効果的に起こすことができる。したがって、U字状に成形されているエレメント列9を効果的に起こすことが可能となり、被縫製物と相対的に移動する押圧部346に噛み込む不具合を防止することができる。そしてその後、押え棒14が下降した際であっても、エレメント案内溝342からエレメント列が外れて押圧部より押しつぶされるという不具合を防止することができる。したがって、厚手の生地6に隠しスライドファスナー8を縫着する場合であっても、縫製が乱れる不具合を防止することができる。
次に、ミシンフットの揺動腕の他の実施例について、図19を用いて説明する。図19は、ミシンフット440を構成する揺動腕447の先端に、回転可能なローラーヘッド480を備えた本発明の第4実施例を示す斜視図である。
図19に示すように、ミシンフット440は、ミシンの押え棒14に固定するフット装着部44と、ミシン針12の刺通時に所定の押圧力で被縫製物を押圧する押圧部446と、スライドファスナーのエレメント列を導入して案内するエレメント案内溝486と、揺動腕447をフット装着部44に対し、縫製線に平行な垂直平面内で揺動自在に枢支する枢軸50と、ローラーヘッド480を揺動腕447に対して縫製線に平行な平面内で回転自在に軸支する枢軸482とを備えている。なお、図2に示した実施例と同様に、揺動腕447の針孔48の後方であって、且つ枢軸50の前方に、エレメント案内溝486を被縫製物に付勢する付勢手段として機能する圧縮ばね(図示せず)を備えている。
このようにミシンフット440を構成することにより、揺動腕447がフット装着部44に対して枢軸50を中心として揺動自在にすることができると共に、ローラーヘッド480を揺動腕447に対して回転させることができる。
次に、揺動腕447の先端に、回転可能なローラーヘッド480を備えた実施例の作用について説明する。
図19に示したローラーヘッド480の円周面は、常に縫製前のスライドファスナー8のファスナーテープ表面と接触して、縫い目の送り部分を形成する際にローラーヘッド480がスライドファスナー8の上を転動する。ローラーヘッド480の円周面には、エレメント案内溝486を形成してあり、このエレメント案内溝486がU字状に折り曲げ成形されているエレメント列9を起こして反転させるので、揺動腕447が前下りの状態であっても、又は被縫製物を押圧力で押圧している場合であっても、隠しファスナーのエレメント列9を起こすことができる。
尚、本発明は、上記実例に限定されるものではなく、請求の範囲内において、種々変更できることは言うまでもない。例えば、エレメント逃部270は、第1実施例のエレメント案内溝42に形成されてあってもよいし、傾斜面262は全体が一様に平坦に形成されていてもよい。
本発明に係るミシンフットを用いることにより、ファブリック地や革などの厚い生地に対しても、隠しスライドファスナーを縫製することができる。

Claims (11)

  1. ミシンの押え棒(14)に固定するフット装着部(44)と、前記フット装着部(44)と共に上下動を行ってミシン針(12)の刺通時に被縫製物を押圧する押圧部(46)と、前記フット装着部(44)と連動して上下するとともにスライドファスナー(8) のエレメント列(9) を挿入して案内するエレメント案内溝(42)とを有するミシンフット(40)において、
    前記エレメント案内溝(42)を有し、前記フット装着部(44)と相対的に揺動可能にフット装着部(44)に枢支され、縫製時の縫製線(28)に平行な垂直平面内にて揺動する揺動腕(47)と、
    前記フット装着部(44)と前記揺動腕(47)との間に配され、前記フット装着部(44)に対して前記揺動腕(47)を被縫製物に向けて付勢する付勢手段(52)と、
    を備えてなることを特徴とするミシンフット。
  2. 請求の範囲第1項に記載のミシンフットにおいて、
    前記付勢手段(52)が前記揺動腕(47)を前記被縫製物に向けて付勢することにより、ミシンフット(40)が上方位置、下方位置のどの状態にある場合においても、前記エレメント案内溝(42)の少なくとも一部が、前記エレメント列(9)の一部を、案内するように構成されてなることを特徴とするミシンフット。
  3. 請求の範囲第1項に記載のミシンフットにおいて、
    前記エレメント案内溝(42)は、被縫製物に向けて開口する平行な側面を有してなることを特徴とするミシンフット。
  4. 請求の範囲第3項に記載のミシンフットにおいて、
    前記エレメント案内溝(42)の開口部が、U字状に折り曲げ成形されている隠しファスナーのエレメント取付縁部を起こして90度以上の角度まで反転させるエレメント反転部を備えたことを特徴とするミシンフット。
  5. 請求の範囲第1〜4項に記載のミシンフットにおいて、
    前記押圧部(46)を前記揺動腕(47)の一部に形成したことを特徴とするミシンフット。
  6. 請求の範囲第5項に記載のミシンフットにおいて、
    前記押圧部にミシン針(12)を通す針孔(48)を有し、
    前記針孔(48)よりも縫着部後方側のエレメント案内溝(242) に、エレメント列(9) との嵌合を避けるエレメント逃部(270) を有してなることを特徴とするミシンフット。
  7. 請求の範囲第1〜4項に記載のミシンフットにおいて、
    前記揺動腕(47)の先端に、前記揺動腕(47)の下面に対して上方側に傾斜した傾斜面(262)を有し、かつ被縫製物に対して乗り上げる動作を行う前進傾斜部(263) を備えたことを特徴とするミシンフット。
  8. 請求の範囲第7項に記載のミシンフットにおいて、
    前記フット装着部(44)が上昇し、前記付勢手段(52)の働きにより揺動腕(47)が被縫製物の方向に回動した際に、被縫製物の表面と接触する滑面(60)を揺動腕(47)の前部に備え、
    前記滑面(260) の幅を、前記押圧部(246) の幅よりも狭く設定したことを特徴とするミシンフット。
  9. 請求の範囲第1〜4項に記載のミシンフットにおいて、
    前記押圧部(246) の後端に、被縫製物に対して乗り上げる動作を行う後退傾斜部(264) を備えたことを特徴とするミシンフット。
  10. 請求の範囲第1〜4項に記載のミシンフットにおいて、
    前記付勢手段(52)として、圧縮ばね(52)又は板ばね等から構成される弾性素材を備えたことを特徴とするミシンフット。
  11. ミシンの押え棒(14)に固定するフット装着部(44)と、
    前記フット装着部(44)と共に上下動を行ってミシン針(12)の刺通時に被縫製物を押圧する押圧部(46)と、
    前記フット装着部(44)と連動して上下するとともにスライドファスナー(8) のエレメント列(9) を挿入して案内するエレメント案内溝(42)と、
    前記フット装着部(44)と相対的に揺動可能にフット装着部(44)に枢支され、縫製時の縫製線(28)に平行な垂直平面内にて揺動する、前記エレメント案内溝(42)を有してなる揺動腕(47)と、
    前記フット装着部(44)と前記揺動腕(47)との間に配され、前記フット装着部(44)に対して前記揺動腕(47)を被縫製物に向けて付勢する付勢手段(52)と、
    を有するミシンフット(40)を備えてなることを特徴とする縫製用のミシン。
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