JPH08243278A - ミシンの押さえ装置 - Google Patents

ミシンの押さえ装置

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JPH08243278A
JPH08243278A JP7079366A JP7936695A JPH08243278A JP H08243278 A JPH08243278 A JP H08243278A JP 7079366 A JP7079366 A JP 7079366A JP 7936695 A JP7936695 A JP 7936695A JP H08243278 A JPH08243278 A JP H08243278A
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pressing
holder
hinge
press
sewing machine
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JP7079366A
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Koichi Nakayama
光一 中山
Shinji Kojima
伸二 小島
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SINGER NIKKO KK
Original Assignee
SINGER NIKKO KK
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    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B29/00Pressers; Presser feet
    • D05B29/06Presser feet
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B33/00After-treatment of single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 押さえの先端部が左右に揺動するガタ付きを
生じ、縫製時に押さえと針とが干渉して針が折れたり、
縫製が乱れる等の不具合を生じないミシンの押さえ装置
の提供。 【構成】 押さえホルダー1の押さえ取付部1eと押さ
え2の各ヒンジ部2d,2eとの対向側面のそれぞれ
に、ヒンジピン4の両側のほぼ前後位置として、それぞ
れ凸部1h,1iが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンの押さえ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】ミシンの押さえ装置は、押
さえ棒の先端に取付けられ、縫製中の縫製物を針板及び
送り歯に押さえ付ける機能を有する。そして、ミシンの
押さえ装置として、重ね縫いや段縫いを行う際に縫製物
の厚さに応じて押さえの先端側が上下に揺動する自由型
が知られている。この種の従来のミシンの押さえ装置と
して、例えば図9〜図12に示すようなオーバロックミ
シン用のものがある。
【0003】すなわち、押さえホルダー54と、左右方
向に延在するヒンジピン59によつて押さえホルダー5
4に揺動自在に取付けられ、先端側が上下方向の揺動自
在な押さえ50と、押さえホルダー54の側面に中間部
57aが支持され、中間部57aの一端から延びる短端
部57bが押さえホルダー54の外面に係止し、中間部
57aの他端から延びる長端部57cが押さえ50の上
面に弾性的に密着し、押さえ50の先端側を前記ヒンジ
ピン59回りの下方に向けて揺動付勢する押さえヒンジ
ばね57とを有する。
【0004】しかしながら、このような従来のミシンの
押さえ装置にあつては、次のような技術的課題を有して
いる。 (1)押さえ50の先端部に左右方向のガタ付きが生じ
ることを防止するために、図11に平面図で示す押さえ
ホルダー54の押さえ取付部55と押さえ50のヒンジ
部50bとの間の隙間nを極力小さく設定することが行
われている。この場合には、押さえ50の左右方向の端
部が上下に揺動することが不可能になる。従つて、部品
精度上の問題から、押さえ50が押さえホルダー54に
正確に直角に取付けられていない場合には、図10に示
す押さえ50の底面50aが針板52又は送り歯53と
密着していない状態を生じ、この間に介在する縫製物を
均一に押さえることができないので、縫製時に縫製物を
正確に送ることができず、また、針が縫製物に刺さる際
に縫製物を左右方向に移動させてしまい、裁縫上の不具
合発生の原因となる。一方、その対策のために部品の製
作精度を高めることは、コストの上昇や、歩留りが悪化
する等の問題を生じる。この押さえ50の左右方向の端
部が上下に揺動することは、左右方向の厚さが異なる縫
製物を押さえ50によつて可及的に均一に押さえる上で
好ましい。
【0005】(2)このため、押さえホルダー54の押
さえ取付部55と押さえ50のヒンジ部50bとの間の
隙間nを若干大きく設け、かつ、ヒンジピン59の周囲
にも隙間を設けて押さえ50の動きに自由度を与え、押
さえ50の底面50aが針板52又は送り歯53と密着
して、縫製物を均一に押さえることができるようにして
いる。しかして、これらの隙間により、押さえ50の先
端部に左右方向のガタ付き(図11に破線で押さえ5
0’,50”として示す。)を生じ、縫製時に押さえ5
0と針56とが干渉して針56が折れたり、縫製が乱れ
る等の不具合を生じる。
【0006】(3)更に、図12に示す他の構造の押さ
えホルダー54’にあつては、押さえヒンジばね57の
長端部57cの中間部を押さえホルダー54’の側面か
ら突出する突起部58に係止させている。これによれ
ば、押さえ50の先端を持ち上げたとき、押さえヒンジ
ばね57が突起部58から外れ易く、再組付けが必要に
なるという不具合がある。 (4)また、いずれの押さえホルダー54,54’にあ
つても、短端部57bを押さえホルダー54,54’の
外面に引つ掛けてあり、短端部57bの先端が露出して
いるので、針56の交換時に邪魔になつたり、縫製物が
引つ掛かつたりする不具合があつた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は次の通りである。請求項1の発明の構成は、押さえ取
付部1eを有する押さえホルダー1と、押さえ取付部1
eを受け入れる一対のヒンジ部2d,2eを有する押さ
え2と、左右方向に延在して該押さえ取付部1eに挿通
され、両端部が一対のヒンジ部2d,2eに圧入固着さ
れるヒンジピン4と、押さえホルダー1の側面に中間部
3aが支持され、中間部3aの一端から延びる短端部3
bが押さえホルダー1に係止し、中間部3aの他端から
延びる長端部3cが押さえ2の上面に弾性的に密着し、
押さえ2の先端側を前記ヒンジピン4回りの下方に向け
て揺動付勢する押さえヒンジばね3とを有し、前記ヒン
ジピン4によつて押さえ2の先端側が上下方向の揺動自
在として支持されるミシンの押さえ装置であつて、前記
押さえホルダー1の押さえ取付部1eと押さえ2の各ヒ
ンジ部2d,2eとの対向側面のそれぞれに、ヒンジピ
ン4の両側のほぼ前後位置として、それぞれ凸部1h,
1iが形成されていることを特徴とするミシンの押さえ
装置である。請求項2の発明の構成は、押さえ取付部1
eを有する押さえホルダー1と、押さえ取付部1eを受
け入れる一対のヒンジ部2d,2eを有する押さえ2
と、左右方向に延在して該押さえ取付部1eに挿通さ
れ、両端部が一対のヒンジ部2d,2eに圧入固着され
るヒンジピン4と、押さえホルダー1の側面に中間部3
aが支持され、中間部3aの一端から延びる短端部3b
が押さえホルダー1に係止し、中間部3aの他端から延
びる長端部3cが押さえ2の上面に弾性的に密着し、押
さえ2の先端側を前記ヒンジピン4回りの下方に向けて
揺動付勢する押さえヒンジばね3とを有し、前記ヒンジ
ピン4によつて押さえ2の先端側が上下方向の揺動自在
として支持されるミシンの押さえ装置であつて、前記押
さえヒンジばね3の短端部3bの先端部の折曲部3f
が、押さえホルダー1の第1穴部1bに挿入され、折曲
部3fの先端が、第1穴部1bの段部に係止しているこ
とを特徴とするミシンの押さえ装置である。請求項3の
発明の構成は、押さえ取付部1eを有する押さえホルダ
ー1と、押さえ取付部1eを受け入れる一対のヒンジ部
2d,2eを有する押さえ2と、左右方向に延在して該
押さえ取付部1eに挿通され、両端部が一対のヒンジ部
2d,2eに圧入固着されるヒンジピン4と、押さえホ
ルダー1の側面に中間部3aが支持され、中間部3aの
一端から延びる短端部3bが押さえホルダー1に係止
し、中間部3aの他端から延びる長端部3cが押さえ2
の上面に弾性的に密着し、押さえ2の先端側を前記ヒン
ジピン4回りの下方に向けて揺動付勢する押さえヒンジ
ばね3とを有し、前記ヒンジピン4によつて押さえ2の
先端側が上下方向の揺動自在として支持されるミシンの
押さえ装置であつて、前記押さえヒンジばね3の長端部
3cの中間に形成した折曲部3eが、押さえホルダー1
の第2穴部1cに係止していることを特徴とするミシン
の押さえ装置である。請求項4の発明の構成は、第2穴
部1cの下面に突起部1gが形成され、この突起部1g
に折曲部3eが巻き掛けられて係止していることを特徴
とする請求項3のミシンの押さえ装置である。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、押さえ2には、ヒン
ジピン4回りの揺動運動が自由に与えられている。一
方、押さえ2の先端部に左右方向のガタ付きを生じるこ
とが、凸部1h,1iによつて良好に抑制される。すな
わち、押さえ2の先端が左右に移動する傾動に伴つて、
一方の凸部1h,1iの後部が一方のヒンジ部2d,2
e又は押さえ取付部1eの対向する側面の後部に当接係
合し、他方の凸部1i,1hの前部が、他方のヒンジ部
2e,2d又は押さえ取付部1eの対向する側面の前部
に当接係合する。これにより、押さえ2の大きな左右方
向の傾動が良好に抑制される。また、押さえ2の左右方
向の端部が上下に揺動することは、ヒンジピン4の両側
のほぼ前後位置として、押さえ取付部1eと各ヒンジ部
2d,2eとの対向側面にそれぞれ形成した凸部1h,
1iが支点となつて良好に許容される。これにより、部
品精度を若干低下させた場合であつても、押さえ2が針
板及び送り歯に良好に密着する。押さえ2の左右方向の
端部が上下に揺動することは、左右方向の厚さが異なる
縫製物を押さえ2によつて可及的に均一に押さえる上で
好ましい。
【0009】請求項2の発明によれば、押さえヒンジば
ね3の短端部3bの折曲部3fが、押さえホルダー1の
第1穴部1bに係止しており、短端部3bの先端部が露
出していないため、針の交換時に邪魔になつたり、縫製
物が引つ掛かつたりする不具合を生じ難い。また、折曲
部3fの先端が、第1穴部1bの段部に係止しているの
で、押さえヒンジばね3の短端部3bが第1穴部1bか
ら離脱することが良好に防止される。
【0010】請求項3の発明によれば、押さえ2の先端
を持ち上げたときには、押さえヒンジばね3の長端部3
cが一緒に持ち上がる傾向を呈する。しかして、押さえ
ヒンジばね3の長端部3cの中間の折曲部3eを、押さ
えホルダー1の第2穴部1cに弾性的に係止させている
ので、上昇する折曲部3e付近が第2穴部1cの上面に
弾性的に当接して摩擦係合し、過大な上昇移動及び横方
向移動が抑制される。これにより、押さえヒンジばね3
の長端部3cの中間部を押さえホルダー1の側面から突
出する突起部に係止させる場合と比較して、押さえヒン
ジばね3の長端部3cが押さえホルダー1から外れるこ
とが良好に防止される。
【0011】請求項4の発明によれば、押さえヒンジば
ね3の長端部3cが上昇する際、折曲部3eが突起部1
gに支持されるので、押さえヒンジばね3の長端部3c
が押さえホルダー1から外れることが更に良好に防止さ
れる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図8はオーバロックミシンに適用し
た押さえ装置の1実施例を示す。押さえ装置は、押さえ
ホルダー1と、押さえ2と、押さえヒンジばね3とを有
する。押さえホルダー1は、上側から挿入した図外の押
さえ棒の先端に取付けられるものであり、図3に示すよ
うに取付け用の凹部1aが形成されている。凹部1a
は、押さえホルダー1の一側面を切り欠いで上端を開放
させて形成され、中間部が他側面に開口する第1穴部1
bに接続し、下端部が他側面に開口して下面が後記する
突起部1gを除いて平坦をなす第2穴部1cに接続して
いる。なお、押さえ棒は、第1穴部1bよりも上方に取
付けられる。
【0013】また、押さえホルダー1の後部に形成した
凹所1kには、図6,図7に示すように進退部材10を
ほぼ前後方向に進退作動させる合成樹脂製の揺動部材1
1がピン12によつて回動自在に支持される。揺動部材
11は、上方に延びるばね部11aが前部に形成され、
下端部には前方に突出する棒状の進退部材10の後部が
揺動自在に結合されている。進退部材10の前部付近
は、押さえホルダー1の通孔1jに摺動自在に挿入され
ている。押さえホルダー1の下端部の押さえ取付部1e
には、図2,図3に示すように通孔状部1dが形成され
ている。通孔状部1dは、押さえホルダー1の下端部を
断面U字状に切欠いで形成され、水平かつ左右方向に延
びている。通孔1jの前端は、通孔状部1dの下端部に
開口している。
【0014】押さえ2は、図1に示すようにその基部
が、通孔状部1dに受け入れられて水平かつ左右方向に
延在するヒンジピン4によつて押さえホルダー1に揺動
自在に取付けられ、先端側が上下方向の揺動自在であ
る。このヒンジピン4の両端部は、押さえ2の両側のヒ
ンジ部2d,2eにそれぞれ圧入固着され、ヒンジピン
4の中央部は、押さえホルダー1の通孔状部1dに受け
入れられた状態で、下面が進退部材10に支持されて相
対回動自在である。
【0015】しかして、図6に示す作動状態から揺動部
材11の押圧部11bを押し込めば、ばね部11aが弾
性変形しながら揺動部材11がピン12の回りに回動
し、進退部材10が通孔1j内に没入するので、押さえ
ホルダー1の通孔状部1dが開放される。そして、図7
に示すように開放させた通孔状部1dの下方から、押さ
え2に圧入固着したヒンジピン4を挿入した後、押圧部
11bの押し込みを解除すれば、ばね部11aの弾性的
復元力によつて揺動部材11がピン12の回りに回動し
て進退部材10が進出し、通孔状部1dの下端部が閉塞
されるので、ヒンジピン4の中央部下面が進退部材10
に支持されて抜け止めが図られる。これにより、押さえ
2が押さえホルダー1に揺動自在に取付けられる。
【0016】押さえヒンジばね3は、押さえホルダー1
の他側面の突起部であるピン1fに中間部3aが巻き付
けて支持され、中間部3aの一端から延びる短端部3b
の先端の折曲部3f(図3に示す)が押さえホルダー1
の第1穴部1bに係止している。なお、折曲部3fは、
左右方向に延びる基端部分と、下向きに傾斜して延びる
先端部分とを有して短端部3bにほぼコ字状に接続する
と共に、第1穴部1bは図3に示すように凹部1aに接
続開放されているので、短端部3bの折曲部3fの先端
部分を凹部1aの側壁(第1穴部1bの段部)に係止さ
せてある。また、この中間部3aの他端から延びる長端
部3cの先端を直角に折り曲げた長端部折曲片3dが、
押さえ2の先端部の上面に弾性的に密着している。
【0017】更に、押さえヒンジばね3の長端部3cの
折曲部3eを、押さえホルダー1の第2穴部1cの下面
に弾性的に当接係止させてある。この折曲部3eは、図
4に示すように長端部3cの中間をコ字状に折り曲げて
形成してある。押さえホルダー1の第2穴部1cの前後
方向の中間部下面には、突起部1gが形成され、折曲部
3eは、この突起部1gを乗り越えさせて第2穴部1c
内に挿入し、第2穴部1cの下面に弾性的に当接させて
ある。しかして、折曲部3eは、突起部1gの周囲に巻
き掛けられて係止している。この押さえヒンジばね3に
より、押さえ2の先端側をヒンジピン4回りの下方に向
けて弾性的に揺動付勢している。押さえヒンジばね3の
折曲部3eを第2穴部1cの下面に弾性的に当接係止さ
せることにより、長端部折曲片3dによつて押さえ2を
下圧する弾性力を正確に与えることができる。
【0018】そして、ヒンジピン4の周囲の押さえホル
ダー1の押さえ取付部1eと押さえ2の各ヒンジ部2
d,2eとの間は、所定形状の凸部1h,1iでそれぞ
れ係合させてある。凸部1h,1iは、押さえホルダー
1の押さえ取付部1eの両側面に、ヒンジピン4の両側
のほぼ前後位置としてそれぞれ形成してある。具体的に
は、各凸部1h,1iは、押さえホルダー1の通孔状部
1dと交差してほぼ前後方向に延びる線上として直線的
に形成され、半球状の凸曲面をなす断面を有している。
なお、各凸部1h,1iの中間部に通孔状部1dが位置
しているため、各凸部1h,1iは、前後に分断されて
それぞれ形成されている。この各凸部1h,1iは、押
さえ2を押さえホルダー1に取付けた状態で、押さえ2
の各ヒンジ部2d,2eの平坦な内面にそれぞれ接触す
る。これにより、ヒンジピン4を中心とする押さえ2の
先端側の上下方向の揺動が、各凸部1h,1iと各ヒン
ジ部2d,2eの各内面との摺動によつて許容され、左
右方向の揺動が、各凸部1h,1iと各ヒンジ部2d,
2eの各内面との当接によつて規制されるようになつて
いる。
【0019】次に、上記実施例の作用について説明す
る。押さえ2は、押さえホルダー1の通孔状部1dにヒ
ンジピン4を受け入れ、ヒンジピン4の下面を進退部材
10によつて支持させて、押さえホルダー1に取付けら
れている。また、押さえヒンジばね3は、押さえホルダ
ー1の他側面のピン1fに中間部3aを巻き付け、短端
部3bの先端の折曲部3fを押さえホルダー1の第1穴
部1bに他側面から挿入して係止させ、また、長端部3
cの折曲部3eを、同様に他側面から突起部1g上を通
過させて第2穴部1c内に挿入し、その下面に弾性的に
当接係止させると共に、長端部折曲片3dを押さえ2の
先端部の上面に弾性的に密着させる。しかして、押さえ
ヒンジばね3の組付け作業は、全て押さえホルダー1の
他側面側からなされる。かくして、ミシンの押さえ装置
の組付けが終了する。
【0020】ミシンの押さえ装置は、押さえ2と図外の
針板及び送り歯との間に縫製中の縫製物を弾性的に押さ
え付けて使用に供される。しかして、押さえ2は、各ヒ
ンジ部2d,2eの各内面が各凸部1h,1iと摺動す
ることにより、押さえホルダー1に対してヒンジピン4
を中心とする周方向の移動が可能であり、これによつて
押さえ2の先端側の上下揺動が許容されるので、重ね縫
いや段縫いを行う際に縫製物の厚さに応じて押さえ2の
先端側が上下に移動することが許容される。これによ
り、押さえ2の底面が針板又は送り歯側と広く密着し
て、縫製物を押さえることができる。押さえ2に圧入固
着されたヒンジピン4は、押さえホルダー1の通孔状部
1d及び進退部材10の先端部に対して回動摺動する。
【0021】また、押さえ2は、ヒンジピン4と一体
に、図11に示す従来例と同様に押さえ2の先端部に左
右方向のガタ付き移動を生じる傾向を呈する。これによ
り、縫製時に押さえ2と針とが干渉して針が折れたり、
縫製が乱れる等の不具合を生ずることが懸念される。し
かしながら、この押さえ2の左右方向の傾動は、各凸部
1h,1iと押さえ2の両側のヒンジ部2d,2eの内
面との当接係合によつて良好に抑制される。例えば図1
において押さえ2の先端が左方に移動する傾動に伴つ
て、図5に示す一方の凸部1hの後部が押さえ2の一方
のヒンジ部2dの後部内面に当接係合し、他方の凸部1
iの前部が押さえ2の他方のヒンジ部2eの前部内面に
当接係合する。これにより、押さえ2の大きな左右方向
の傾動が良好に抑制される。
【0022】ところで、押さえ2の左右方向の端部が上
下に揺動することは、左右方向の厚さが異なる縫製物を
押さえ2によつて押さえる上で好ましい動きである。こ
の押さえ2の揺動は、押さえホルダー1の押さえ取付部
1eの両側面に、ヒンジピン4の両側のほぼ前後位置と
してそれぞれ凸部1h,1iを形成したことにより、良
好に許容される。すなわち、図8に押さえ2’及び仮想
線で示す押さえ2”として示すように押さえ2の左右方
向の端部が上下に揺動すれば、この押さえ2の上下移動
は、ヒンジピン4に対してほぼ前後位置に形成した各凸
部1h,1iを支点とする揺動となるため、押さえホル
ダー1の押さえ取付部1eが押さえ2の各ヒンジ部2
d,2eの内面上下部と干渉することなく行われる。そ
の際、進退部材10の前部と押さえホルダー1の通孔1
jとの間の隙間に起因して、進退部材10の前部が上下
方向に移動する。
【0023】次に、押さえ2の先端を持ち上げたときに
は、押さえヒンジばね3の長端部3cが一緒に持ち上が
る傾向を呈する。しかして、押さえヒンジばね3の長端
部3cの折曲部3eを、押さえホルダー1の第2穴部1
cの下面に弾性的に当接係止させてあるので、上昇する
長端部3cの折曲部3e付近が第2穴部1cの上面に弾
性的に当接して摩擦係合し、過大な上昇移動及び横方向
移動が抑制される。これにより、押さえヒンジばね3の
長端部3cの中間部を押さえホルダー1の他側面から突
出する突起部に係止させる場合と比較して、押さえヒン
ジばね3の長端部3cの折曲部3eが押さえホルダー1
から外れることが良好に防止される。また、押さえホル
ダー1の第2穴部1cの中間部に突起部1gを形成し、
この突起部1gに折曲部3eを巻き掛けて係止させてあ
るため、上昇する長端部3cの折曲部3eが突起部1g
に支持される。これにより、突起部1gによる抜け止め
作用が得られ、押さえヒンジばね3の折曲部3eが押さ
えホルダー1から外れることが更に良好に防止される。
【0024】また、押さえヒンジばね3の短端部3bの
折曲部3fを、押さえホルダー1の他側面に開口する第
1穴部1bに係止させてあり、短端部3bの先端が押さ
えホルダー1の外部に露出していないため、短端部3b
がホルダー1の前面及び一側面に存在しないこととも相
まつて、針の交換時に邪魔になつたり、縫製物が引つ掛
かつたりする不具合を生じ難い。更に、短端部3bの折
曲部3fの先端を凹部1aの側壁に係止させてあるの
で、短端部3bが押さえホルダー1から離脱することも
良好に防止される。
【0025】ところで、凸部1h,1iは、上記実施例
にあつてはヒンジピン4の両側のほぼ前後位置として、
押さえ取付部1eの両側面に形成したが、各ヒンジ部2
d,2eの押さえ取付部1eとの対向側面にそれぞれ形
成し、上記実施例とほぼ同様の作用を得ることも可能で
ある。また、凸部1h,1iの断面に各種の曲面を与え
て係合させ、押さえ2の先端側の上下方向の揺動を許容
し、左右方向の揺動を規制させると共に、押さえ2の左
右方向の端部が上下に揺動することを許容させることも
可能である。
【0026】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明によれば、次の効果が得られる。請求項1の発明
によれば、押さえの底面を針板又は送り歯側と良好に密
着させ、この間に介在する縫製物を均一に押さえさせ得
るので、部品精度を高めることなく、縫製時に縫製物を
正確に送ることができると共に、針が縫製物に刺さる際
に縫製物を左右方向に移動させる不具合が解消する。そ
の結果、コストの上昇や、歩留りが悪化する等の問題を
生じることがない。加えて、押さえホルダーの押さえ取
付部と押さえの一対のヒンジ部との間の一対の対向側面
において、押さえの左右方向の大きな揺動が規制される
ので、縫製時に押さえと針とが干渉して針が折れたり、
縫製が乱れる等の不具合が解消する。
【0027】請求項2の発明によれば、押さえヒンジば
ねの短端部の先端が外部に露出していない。その結果、
短端部が針の交換時に邪魔になつたり、縫製物が引つ掛
かつたりする不具合が解消する。加えて、押さえヒンジ
ばね3の短端部3bが第1穴部1bから離脱し難いの
で、その再組付けに手数を要するという不具合が解消す
る。
【0028】請求項3の発明によれば、押さえヒンジば
ねの長端部の中間に形成した折曲部が、押さえホルダー
の第2穴部に係止しているので、押さえの先端を持ち上
げたとき、押さえヒンジばねが外れ難く、その再組付け
に手数を要するという不具合が解消する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例に係るミシンの押さえ装置
を示す斜視図。
【図2】 同じく押さえを省略して示す左側面図。
【図3】 同じく押さえを省略して示す右側面図。
【図4】 同じく押さえを省略し、かつ、一部切開して
示す平面図。
【図5】 同じく押さえホルダー及び押さえの要部を示
す断面図。
【図6】 同じく押さえを省略し、かつ、一部切開して
示す右側面図。
【図7】 同じく作用説明図。
【図8】 同じく作用説明図。
【図9】 従来のミシンの押さえ装置を示す斜視図。
【図10】 同じく押さえヒンジばねを省略し、かつ、
一部切開して示す正面図。
【図11】 同じく作用説明図。
【図12】 同じく他の構造に係る押さえホルダーを示
す斜視図。
【符号の説明】
1:押さえホルダー、1b:第1穴部、1c:第2穴
部、1f:ピン(突起部)、1g:突起部、1h,1
i:凸部、1e:押さえ取付部、2:押さえ、2d,2
e:ヒンジ部、3:押さえヒンジばね、3a:中間部、
3b:短端部、3c:長端部、3d:長端部折曲片、3
e:折曲部、3f:折曲部、4:ヒンジピン。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押さえ取付部(1e)を有する押さえホ
    ルダー(1)と、押さえ取付部(1e)を受け入れる一
    対のヒンジ部(2d,2e)を有する押さえ(2)と、
    左右方向に延在して該押さえ取付部(1e)に挿通さ
    れ、両端部が一対のヒンジ部(2d,2e)に圧入固着
    されるヒンジピン(4)と、押さえホルダー(1)の側
    面に中間部(3a)が支持され、中間部(3a)の一端
    から延びる短端部(3b)が押さえホルダー(1)に係
    止し、中間部(3a)の他端から延びる長端部(3c)
    が押さえ(2)の上面に弾性的に密着し、押さえ(2)
    の先端側を前記ヒンジピン(4)回りの下方に向けて揺
    動付勢する押さえヒンジばね(3)とを有し、前記ヒン
    ジピン(4)によつて押さえ(2)の先端側が上下方向
    の揺動自在として支持されるミシンの押さえ装置であつ
    て、前記押さえホルダー(1)の押さえ取付部(1e)
    と押さえ(2)の各ヒンジ部(2d,2e)との対向側
    面のそれぞれに、ヒンジピン(4)の両側のほぼ前後位
    置として、それぞれ凸部(1h,1i)が形成されてい
    ることを特徴とするミシンの押さえ装置。
  2. 【請求項2】 押さえ取付部(1e)を有する押さえホ
    ルダー(1)と、押さえ取付部(1e)を受け入れる一
    対のヒンジ部(2d,2e)を有する押さえ(2)と、
    左右方向に延在して該押さえ取付部(1e)に挿通さ
    れ、両端部が一対のヒンジ部(2d,2e)に圧入固着
    されるヒンジピン(4)と、押さえホルダー(1)の側
    面に中間部(3a)が支持され、中間部(3a)の一端
    から延びる短端部(3b)が押さえホルダー(1)に係
    止し、中間部(3a)の他端から延びる長端部(3c)
    が押さえ(2)の上面に弾性的に密着し、押さえ(2)
    の先端側を前記ヒンジピン(4)回りの下方に向けて揺
    動付勢する押さえヒンジばね(3)とを有し、前記ヒン
    ジピン(4)によつて押さえ(2)の先端側が上下方向
    の揺動自在として支持されるミシンの押さえ装置であつ
    て、前記押さえヒンジばね(3)の短端部(3b)の先
    端部の折曲部(3f)が、押さえホルダー(1)の第1
    穴部(1b)に挿入され、折曲部(3f)の先端が、第
    1穴部(1b)の段部に係止していることを特徴とする
    ミシンの押さえ装置。
  3. 【請求項3】 押さえ取付部(1e)を有する押さえホ
    ルダー(1)と、押さえ取付部(1e)を受け入れる一
    対のヒンジ部(2d,2e)を有する押さえ(2)と、
    左右方向に延在して該押さえ取付部(1e)に挿通さ
    れ、両端部が一対のヒンジ部(2d,2e)に圧入固着
    されるヒンジピン(4)と、押さえホルダー(1)の側
    面に中間部(3a)が支持され、中間部(3a)の一端
    から延びる短端部(3b)が押さえホルダー(1)に係
    止し、中間部(3a)の他端から延びる長端部(3c)
    が押さえ(2)の上面に弾性的に密着し、押さえ(2)
    の先端側を前記ヒンジピン(4)回りの下方に向けて揺
    動付勢する押さえヒンジばね(3)とを有し、前記ヒン
    ジピン(4)によつて押さえ(2)の先端側が上下方向
    の揺動自在として支持されるミシンの押さえ装置であつ
    て、前記押さえヒンジばね(3)の長端部(3c)の中
    間に形成した折曲部(3e)が、押さえホルダー(1)
    の第2穴部(1c)に係止していることを特徴とするミ
    シンの押さえ装置。
  4. 【請求項4】 第2穴部(1c)の下面に突起部(1
    g)が形成され、この突起部(1g)に折曲部(3e)
    が巻き掛けられて係止していることを特徴とする請求項
    3のミシンの押さえ装置。
JP7079366A 1995-03-13 1995-03-13 ミシンの押さえ装置 Pending JPH08243278A (ja)

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US08/705,155 US5899743A (en) 1995-03-13 1996-08-29 Method for fabricating semiconductor wafers

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