JPWO2008041598A1 - サーボ制御装置 - Google Patents

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Abstract

1つの可動部材(1)を1つの主モータ(31)と少なくとも1つの従モータ(41)との複数のモータで駆動するサーボ制御装置であって、主モータ(31)を駆動制御する主モータ制御手段(30)と、少なくとも1つの従モータ(41)をそれぞれ駆動制御する少なくとも1つの従モータ制御手段(40)とを備えると共に、従モータ制御手段(40)は従モータ位置制御手段(44)と従モータ速度制御手段(45)を備え、従モータ位置制御手段(44)と従モータ速度制御手段(45)との両方が積分特性を持たないように構成した。

Description

この発明は、工作機械やその他の産業用機械などの送り軸を駆動制御するサーボ制御装置に係り、特に1つの可動部材を複数のモータが駆動するサーボ制御装置に関するものである。
1つの可動部材を複数台のモータで駆動する場合の従来のサーボ制御装置は図3のように構成されている。図3において、11、21はモータで1つの可動部材1を駆動する。12、22はモータ11、21の位置を検出する位置検出手段、13、23はモータ11、21の速度を検出する速度検出手段、14、21は図示しない上位コントローラから与えられる位置指令を入力し、位置検出手段12、22で検出される位置が位置指令に追従するように制御する位置制御手段であり、速度指令を出力する。15、25は位置制御手段14、24から出力される速度指令を入力し、速度検出手段13、23で検出される速度が速度指令に追従するように電流指令を出力する速度制御手段、16、26は速度制御手段15、25が出力する電流指令に従ってモータ電流を制御する電流制御手段である。
位置制御手段14、24では、図4にブロック図を示すような比例制御が行われる。図4において、50は位置指令から位置検出手段12、22で検出されるモータ位置を引いて位置偏差を出力する比較器、51は比較器50の出力である位置偏差に定数Kpを乗じて速度指令出力する位置ゲイン要素である。位置制御手段14、24はこのように、位置偏差に定数ゲインKpを乗じて速度指令として出力する。
速度制御手段15、25では比例制御と積分制御が行われる。図5は速度制御手段15、25の詳細を示すブロック図である。図5において、52は速度指令から速度検出器13、23で検出されるモータ速度を減じた値である速度偏差を出力する比較器、53は速度偏差に定数Kvを乗じて出力する速度ゲイン要素、54は速度偏差を積分する積分器、55は積分器54の積分値に定数Kiを乗じる積分ゲイン要素、56は速度ゲイン要素53の出力と積分ゲイン要素55の出力を加算して電流指令として出力する加算器である。
速度制御手段15、25で比例制御と積分制御を行うのは、モータに一定の外力が作用する場合でも、位置検出手段12、22で検出されるモータ位置が位置指令に偏差なく追従するためには積分器が必要となるからである。モータに外力が作用する場合、この外力が位置偏差を生じる原因となる。外力によって位置偏差が生じた場合、位置制御手段14、24は、この位置偏差に対応する速度指令を出力する。この速度指令が速度制御手段15、25に入力され、積分器54で積分される。これによって、積分器54の積分値が増加し、速度制御手段15、25から出力される電流指令も増加する。位置偏差が零になるまで積分値が増加し、電流指令も増加するので、最終的にモータは作用する外力に対抗するトルクを発生して、位置偏差が解消するのである。
ここでは、位置制御手段14、24を比例制御、速度制御手段15、25を比例制御と積分制御とする例を示したが、位置制御手段14、24を比例制御と積分制御とする場合もある。この場合も同様に、位置偏差が位置制御手段14、24の積分器で積分され、それに伴って電流指令が増加するので、モータに一定外力が作用する場合でも位置偏差が無くなる。このように、位置制御手段と速度制御手段の少なくとも一方に積分器を含むように制御系を構成すれば、公知の内部モデル原理により、モータに一定の外力が作用する場合でも位置偏差を無くすことが出来る。
従来のサーボ制御装置は以上のように構成され、2台のモータ11、21に同じ位置指令を与えて、その位置指令に追従するように各モータを制御することにより、1つの可動部材1を駆動するようになっている。
ここで、従来のサーボ制御装置の問題点を明らかにするため、位置検出手段12、22に相異なる検出誤差がある場合を考える。上記のように、各モータは上位コントローラから与えられる位置指令に追従して動作し、同じ位置に位置決めされる。ところが、位置検出器に検出誤差があると、位置検出器で検出されるモータ位置と指令位置が一致していても、実際のモータ位置には、ズレが生じることになる。2台のモータ11と12は可動部材1によって機械的に接続されているので、2台のモータ間に位置ズレがあると各モータには同じ位置に引き戻そうとする外力が作用する。ところが、前記のように速度制御手段15、25の積分器54の作用により、各モータはそれぞれに作用する外力に対抗する大きなトルクを出して位置偏差を無くそうとするのである。
このように、従来のサーボ制御装置では、位置検出器に検出誤差があると、各モータは位置偏差を無くすため過大なトルクを発生するので、これがモータの発熱や過負荷の原因になると言う問題があった。さらに、各モータが出すトルクによって、可動部材1を含む機械系に歪が生じ、機械系がストレスを受けると言う問題があった。
このような問題点を解消し、各モータが発生する過大トルクを抑制する技術としては、各モータのトルク指令を比較し、トルク指令の差が小さくなるように、一方、又は両方のモータの位置偏差を補正する同期補正処理部を設けるものがある。すなわち、同期補正処理部を新たに設けることによって位置偏差を補正し、トルク指令の差を小さくするものであり、これによって、各モータが発生する過大トルクを抑制することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−288164号公報
上記のように、従来のサーボ制御装置では、各モータの位置検出器に検出誤差があると、各モータが過大なトルクを発生すると言う問題があった。
また、特許文献1に開示されている技術では、各モータが発生する過大トルクは抑制できるものの、同期補正処理部を新たに設ける必要があるため演算量が増加し、従来よりも処理能力の高い制御装置を用いる必要があると言う問題点があった。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたもので、少ない演算量で、各モータが発生する過大トルクを抑制できるサーボ制御装置を得ることを目的としている。
この発明に係るサーボ制御装置は、1つの可動部材を1つの主モータと少なくとも1つの従モータとの複数のモータで駆動するサーボ制御装置であって、前記主モータを駆動制御する主モータ制御手段と、前記少なくとも1つの従モータをそれぞれ駆動制御する少なくとも1つの従モータ制御手段とを備え、前記主モータ制御手段は、前記主モータの位置を検出する主モータ位置検出手段と、前記主モータの速度を検出する主モータ速度検出手段と、与えられた位置指令を入力し、前記主モータ位置検出手段で検出される主モータの位置が前記位置指令に追従するように前記主モータの電流指令を出力する主モータ位置制御手段と、前記主モータ位置制御手段が出力する電流指令を入力し、前記主モータの電流を制御する主モータ電流制御手段と、を備え、前記従モータ制御手段は、前記従モータの位置を検出する従モータ位置検出手段と、前記従モータの速度を検出する従モータ速度検出手段と、前記主モータ位置検出手段で検出された主モータの位置を位置指令として入力し、前記従モータ位置検出手段で検出される従モータの位置が前記主モータの位置に追従するように前記従モータの速度指令を出力する従モータ位置制御手段と、前記従モータ位置制御手段が出力する速度指令と前記主モータ速度検出手段で検出される前記主モータの速度との加算値を新たな速度指令として入力し、前記従モータ速度検出手段によって検出される前記従モータの速度が前記新たな速度指令に追従するように、前記従モータの電流指令を出力する従モータ速度制御手段と、前記主モータ位置制御手段が出力する電流指令と前記従モータ速度制御手段が出力する電流指令との加算値を新たな電流指令として入力し、前記従モータの電流を制御する従モータ電流制御手段と、を備え、前記従モータ位置制御手段、及び前記従モータ速度制御手段は、積分特性を持たないようにしたものである。
また、この発明に係るサーボ制御装置は、上記において、前記従モータ位置制御手段、及び前記従モータ速度制御手段が比例制御、又は比例制御と不完全積分制御で構成される
ようにしたものである。
また、この発明に係るサーボ制御装置は、1つの可動部材を1つの主モータと少なくとも1つの従モータからなる複数のモータで駆動するサーボ制御装置であって、前記主モータを駆動制御する主モータ制御手段と、前記少なくとも1つの従モータを駆動制御する少なくとも1つの従モータ制御手段とを備え、前記主モータ制御手段は、前記主モータの位置を検出する主モータ位置検出手段と、前記主モータの速度を検出する主モータ速度検出手段と、与えられた位置指令を入力し、前記主モータ位置検出手段で検出される前記主モータの位置が前記位置指令に追従するように前記主モータの電流指令を出力する主モータ位置制御手段と、前記主モータ位置制御手段が出力する電流指令を入力し、前記主モータの電流を制御する主モータ電流制御手段を備え、前記従モータ制御手段は、前記従モータの速度を検出する従モータ速度検出手段と、前記主モータ速度検出手段で検出される前記主モータの速度を速度指令として入力し、前記従モータ速度検出手段によって検出される前記従モータの速度が前記主モータの速度に追従するように、前記従モータの電流指令を出力する従モータ速度制御手段と、前記主モータ位置制御手段が出力する電流指令と前記従モータ速度制御手段が出力する電流指令との加算値を新たな電流指令として入力し、前記従モータの電流を制御する従モータ電流制御手段を備えるようにしたものである。
また、この発明に係るサーボ制御装置は、上記において、前記従モータ速度制御手段が、積分特性を持たないようにしたものである。
さらに、この発明に係るサーボ制御装置は、上記において、前記従モータ速度制御手段は比例制御、又は比例制御と不完全積分制御で構成されるようにしたものである。
この発明によれば、前記従モータ位置制御手段、及び前記従モータ速度制御手段が積分特性を持たないように構成したので、各モータの位置検出器に検出誤差があっても、少ない演算量で各モータの過大トルクを抑制できる効果がある。
また、この発明によれば、前記従モータ位置制御手段と前記従モータ速度制御手段を比例制御、又は比例制御と不完全積分制御の両制御としたので、各モータの位置検出器に検出誤差があっても、少ない演算量で各モータの過大トルクを抑制できる効果がある。
また、この発明によれば、前記従モータ制御手段の位置制御ループを無くし、速度ループで制御するようにしたので、各モータの位置検出器に検出誤差があっても、少ない演算量で各モータの過大トルク抑制できる効果がある。
また、この発明によれば、前記従モータ速度制御手段が積分特性を持たないようにしたので、各モータの位置検出器に検出誤差があっても、少ない演算量で各モータの過大トルクを抑制できる効果がある。
さらに、この発明によれば、前記従モータ速度制御手段を比例制御、又は比例制御と不完全積分制御の両制御で構成したので、各モータの位置検出器に検出誤差があっても、少ない演算量で各モータの過大トルクを抑制できる効果がある。
この発明の実施の形態1を示すサーボ制御装置のブロック図である。 この発明の実施の形態2を示すサーボ制御装置のブロック図である。 従来のサーボ制御装置のブロック図である。 比例制御のブロック図である。 比例と積分制御のブロック図である。 比例と不完全積分制御のブロック図である。
符号の説明
1 可動部材
12、22 位置検出手段
13、23 速度検出手段
14、24 位置制御手段
15、25 速度制御手段
16、26 電流制御手段
30 主モータ制御手段
31 主モータ
32 主モータ位置検出手段
33 主モータ速度検出手段
34 位置制御手段
35 速度制御手段
36 主モータ電流制御手段
40 従モータ制御手段
41 従モータ
42 従モータ位置検出手段
43 従モータ速度検出手段
44 従モータ位置制御手段
45 従モータ速度制御手段
46 従モータ電流制御手段
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るサーボ制御装置のブロック図を示すものである。図1において、31は主モータ、41は従モータ、1は可動部材で主モータ31と従モータ41で駆動される。30は主モータ31を駆動制御する主モータ制御手段、40は従モータ41を駆動制御する従モータ制御手段である。
主モータ制御手段30は、主モータ位置検出手段32、主モータ速度検出手段33、位置制御手段34、速度制御手段35、及び主モータ電流制御手段36で構成され、位置制御手段34と速度制御手段35とで主モータ位置制御手段を構成する。位置制御手段34は、図示しない上位コントローラから与えられた位置指令を入力し、主モータ位置検出手段32で検出される主モータ31の位置が前記位置指令に追従するように速度指令を出力する。主モータ位置制御手段34では図4に示す比例制御が行われる。また、速度制御手段35は、位置制御手段34から出力される速度指令を入力し、速度検出手段33で検出される速度が速度指令に追従するように電流指令を出力する。主モータ速度制御手段35は図5のような比例と積分制御である。さらに、主モータ電流制御手段36は、速度制御手段35が出力する電流指令を入力し、主モータ31の電流を制御する。主モータ制御手段30はこのように構成され、上位コントローラから与えられる位置指令に追従するように主モータ31を駆動制御する。
また、従モータ制御手段40は、従モータ位置検出手段42、従モータ速度検出手段43、従モータ位置制御手段44、従モータ速度制御手段45、及び従モータ電流制御手段46で構成される。ここで、従モータ位置制御手段44は、主モータ位置検出手段32で検出された主モータ31の位置を位置指令として入力し、従モータ位置検出手段42で検出される従モータ41の位置が主モータ31の位置に追従するように制御し、従モータ41の速度指令を出力する。ただし、従モータ位置制御手段44では図4に示す比例制御が行われ、積分特性は持たない。従モータ速度制御手段45は、従モータ位置制御手段44が出力する速度指令と主モータ速度検出手段33で検出される主モータ31の速度との加算値を新たな速度指令として入力し、従モータ速度検出手段43によって検出された従モータ41の速度が前記新たな速度指令に追従するように、従モータ41の電流指令を出力する。従モータ速度制御手段45も図4のような比例制御であり、積分特性を持たない。さらに、従モータ電流制御手段46は、前記主モータ位置制御手段が出力する電流指令と従モータ速度制御手段45が出力する電流指令との加算値を新たな電流指令として入力し、従モータ41の電流を制御する。
従モータ制御手段40はこのように構成され、主モータ31の位置、速度、及び電流指令に基づいて従モータ41を制御することにより、従モータ41は主モータ31の動きに追従して動作する。
以上のように、主モータ31は上位コントローラから与えられる位置指令に追従して動作し、従モータ41は主モータ31の動きに追従して動作することにより、2台のモータで1つの可動部材1が駆動される。
次に、主モータ位置検出手段32、及び従モータ位置検出手段42に検出誤差がある場合の動作について説明する。主モータ速度制御手段35は比例制御と積分制御であり、積分器を含んでいるので、位置指令との位置偏差がゼロになるように制御される。一方、従モータ制御手段40では、従モータ位置制御手段44と従モータ速度制御手段45のいずれも積分特性を持たない制御となっている。このため、従来のサーボ制御装置のように位置偏差がゼロになるまで電流指令が増加することが無くなり、従モータ41に過大トルクが発生するのが抑制される。主モータ31に作用する外力は従モータ41が発生するトルクの反作用であるから、従モータ41が発生するトルクが小さければ主モータ31に作用する外力も小さくなり、結果的に主モータ31においても過大なトルクの発生が抑制されることになる。
このように、本実施の形態1によれば、従モータ位置制御手段44と従モータ速度制御手段45との両方が積分特性を持たないように構成しているので、各モータが発生する過大トルクを抑制することができる。さらに、本実施の形態1では、特許文献1のように同期補正処理部を新たに設ける必要がないため、少ない演算量で過大トルクの発生を抑制することができる。
なお、本実施の形態では従モータ位置制御手段44と従モータ速度制御手段45を比例制御としたが、これらが共に積分特性を持たないようにすれば同様の効果が得られるので、比例と不完全積分制御としてもよい。従モータ速度制御手段45を比例と不完全積分としたときのブロックを図6に示す。これは、図5の比例制御と積分制御に係数57と減算器58を追加した形となっている。このように積分器54の出力を係数57を介して積分器54の入力にフィードバックすることにより不完全積分となり、従モータ速度制御手段45の入出力特性は純粋な積分特性を持たないようになる。
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2に係るサーボ制御装置のブロック図を示すものである。図1と同一部分には同一の符号を付して、説明を省略する。図2は、実施の形態1を示す図1から従モータ制御手段40の位置制御ループを取り除いて構成している。これに伴って、主モータ速度検出手段33で検出される主モータ31の速度を、従モータ速度制御手段45に速度指令として入力している。
従来のサーボ制御装置では、位置偏差が無くなるまで電流指令が増加し、これによって各モータが過大なトルクを発生していた。一方、本実施の形態2に係わるサーボ制御装置では、従モータ制御手段40には位置制御ループが無いので、位置偏差が無くなるまで電流指令が増加するようなことが無く、従モータ41における過大なトルクの発生が抑制される。主モータ31に作用する外力は、従モータ41が発生するトルクの反作用であるから、従モータ41が発生するトルクが小さければ、主モータ31に作用する外力も小さくなり、結果的に主モータ31においても過大なトルクの発生が抑制されることになる。
このように、本実施の形態2によれば、従モータ制御手段40が位置制御ループを持たないように構成しているので、各モータが発生する過大トルクを抑制することができる。さらに、本実施の形態2では、特許文献1のように同期補正処理部を新たに設ける必要がなく、さらに、従モータ制御装置40の位置制御ループを取り除いているため、少ない演算量で過大トルクの発生を抑制することができる。
なお、本実施の形態2では、従モータ制御手段40から位置制御ループを取り除くことによって過大トルクの発生を抑制しているので、従モータ速度制御手段45が比例制御と積分制御であっても、過大トルクの発生が抑制される。
さらに、従モータ速度制御手段40が積分特性を持たないように、比例制御あるいは比例制御と不完全積分制御で構成すれば、実施の形態1で示したような積分特性を持たないことによるトルク抑制効果がさらに追加されることになり、より大きなトルク抑制効果が得られる。
たま、実施の形態1、及び実施の形態2では、従モータが1台の場合を示したが、従モータが2台以上であっても同様に構成でき、同様の効果が得られる。
この発明に係るサーボ制御装置は、工作機械やその他の産業用機械の送り軸などにおいて、ひとつの可動部材を複数のモータで駆動制御ためのサーボ制御装置として用いられるのに適している。
この発明は、工作機械やその他の産業用機械などの送り軸を駆動制御するサーボ制御装置に係り、特に1つの可動部材を複数のモータが駆動するサーボ制御装置に関するものである。
1つの可動部材を複数台のモータで駆動する場合の従来のサーボ制御装置は図3のように構成されている。図3において、11、21はモータで1つの可動部材1を駆動する。12、22はモータ11、21の位置を検出する位置検出手段、13、23はモータ11、21の速度を検出する速度検出手段、14、21は図示しない上位コントローラから与えられる位置指令を入力し、位置検出手段12、22で検出される位置が位置指令に追従するように制御する位置制御手段であり、速度指令を出力する。15、25は位置制御手段14、24から出力される速度指令を入力し、速度検出手段13、23で検出される速度が速度指令に追従するように電流指令を出力する速度制御手段、16、26は速度制御手段15、25が出力する電流指令に従ってモータ電流を制御する電流制御手段である。
位置制御手段14、24では、図4にブロック図を示すような比例制御が行われる。図4において、50は位置指令から位置検出手段12、22で検出されるモータ位置を引いて位置偏差を出力する比較器、51は比較器50の出力である位置偏差に定数Kpを乗じて速度指令出力する位置ゲイン要素である。位置制御手段14、24はこのように、位置偏差に定数ゲインKpを乗じて速度指令として出力する。
速度制御手段15、25では比例制御と積分制御が行われる。図5は速度制御手段15、25の詳細を示すブロック図である。図5において、52は速度指令から速度検出器13、23で検出されるモータ速度を減じた値である速度偏差を出力する比較器、53は速度偏差に定数Kvを乗じて出力する速度ゲイン要素、54は速度偏差を積分する積分器、55は積分器54の積分値に定数Kiを乗じる積分ゲイン要素、56は速度ゲイン要素53の出力と積分ゲイン要素55の出力を加算して電流指令として出力する加算器である。
速度制御手段15、25で比例制御と積分制御を行うのは、モータに一定の外力が作用する場合でも、位置検出手段12、22で検出されるモータ位置が位置指令に偏差なく追従するためには積分器が必要となるからである。モータに外力が作用する場合、この外力が位置偏差を生じる原因となる。外力によって位置偏差が生じた場合、位置制御手段14、24は、この位置偏差に対応する速度指令を出力する。この速度指令が速度制御手段15、25に入力され、積分器54で積分される。これによって、積分器54の積分値が増加し、速度制御手段15、25から出力される電流指令も増加する。位置偏差が零になるまで積分値が増加し、電流指令も増加するので、最終的にモータは作用する外力に対抗するトルクを発生して、位置偏差が解消するのである。
ここでは、位置制御手段14、24を比例制御、速度制御手段15、25を比例制御と積分制御とする例を示したが、位置制御手段14、24を比例制御と積分制御とする場合もある。この場合も同様に、位置偏差が位置制御手段14、24の積分器で積分され、それに伴って電流指令が増加するので、モータに一定外力が作用する場合でも位置偏差が無くなる。このように、位置制御手段と速度制御手段の少なくとも一方に積分器を含むように制御系を構成すれば、公知の内部モデル原理により、モータに一定の外力が作用する場合でも位置偏差を無くすことが出来る。
従来のサーボ制御装置は以上のように構成され、2台のモータ11、21に同じ位置指令を与えて、その位置指令に追従するように各モータを制御することにより、1つの可動部材1を駆動するようになっている。
ここで、従来のサーボ制御装置の問題点を明らかにするため、位置検出手段12、22に相異なる検出誤差がある場合を考える。上記のように、各モータは上位コントローラから与えられる位置指令に追従して動作し、同じ位置に位置決めされる。ところが、位置検出器に検出誤差があると、位置検出器で検出されるモータ位置と指令位置が一致していても、実際のモータ位置には、ズレが生じることになる。2台のモータ11と12は可動部材1によって機械的に接続されているので、2台のモータ間に位置ズレがあると各モータには同じ位置に引き戻そうとする外力が作用する。ところが、前記のように速度制御手段15、25の積分器54の作用により、各モータはそれぞれに作用する外力に対抗する大きなトルクを出して位置偏差を無くそうとするのである。
このように、従来のサーボ制御装置では、位置検出器に検出誤差があると、各モータは位置偏差を無くすため過大なトルクを発生するので、これがモータの発熱や過負荷の原因になると言う問題があった。さらに、各モータが出すトルクによって、可動部材1を含む機械系に歪が生じ、機械系がストレスを受けると言う問題があった。
このような問題点を解消し、各モータが発生する過大トルクを抑制する技術としては、各モータのトルク指令を比較し、トルク指令の差が小さくなるように、一方、又は両方のモータの位置偏差を補正する同期補正処理部を設けるものがある。すなわち、同期補正処理部を新たに設けることによって位置偏差を補正し、トルク指令の差を小さくするものであり、これによって、各モータが発生する過大トルクを抑制することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−288164号公報
上記のように、従来のサーボ制御装置では、各モータの位置検出器に検出誤差があると、各モータが過大なトルクを発生すると言う問題があった。
また、特許文献1に開示されている技術では、各モータが発生する過大トルクは抑制できるものの、同期補正処理部を新たに設ける必要があるため演算量が増加し、従来よりも処理能力の高い制御装置を用いる必要があると言う問題点があった。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたもので、少ない演算量で、各モータが発生する過大トルクを抑制できるサーボ制御装置を得ることを目的としている。
この発明に係るサーボ制御装置は、1つの可動部材を1つの主モータと少なくとも1つの従モータとの複数のモータで駆動するサーボ制御装置であって、前記主モータを駆動制御する主モータ制御手段と、前記少なくとも1つの従モータをそれぞれ駆動制御する少なくとも1つの従モータ制御手段とを備え、前記主モータ制御手段は、前記主モータの位置を検出する主モータ位置検出手段と、前記主モータの速度を検出する主モータ速度検出手段と、与えられた位置指令を入力し、前記主モータ位置検出手段で検出される主モータの位置が前記位置指令に追従するように前記主モータの電流指令を出力する主モータ位置制御手段と、前記主モータ位置制御手段が出力する電流指令を入力し、前記主モータの電流を制御する主モータ電流制御手段と、を備え、前記従モータ制御手段は、前記従モータの位置を検出する従モータ位置検出手段と、前記従モータの速度を検出する従モータ速度検出手段と、前記主モータ位置検出手段で検出された主モータの位置を位置指令として入力し、前記従モータ位置検出手段で検出される従モータの位置が前記主モータの位置に追従するように前記従モータの速度指令を出力する従モータ位置制御手段と、前記従モータ位置制御手段が出力する速度指令と前記主モータ速度検出手段で検出される前記主モータの速度との加算値を新たな速度指令として入力し、前記従モータ速度検出手段によって検出される前記従モータの速度が前記新たな速度指令に追従するように、前記従モータの電流指令を出力する従モータ速度制御手段と、前記主モータ位置制御手段が出力する電流指令と前記従モータ速度制御手段が出力する電流指令との加算値を新たな電流指令として入力し、前記従モータの電流を制御する従モータ電流制御手段と、を備え、前記従モータ位置制御手段、及び前記従モータ速度制御手段は、積分特性を持たないようにしたものである。
また、この発明に係るサーボ制御装置は、上記において、前記従モータ位置制御手段、及び前記従モータ速度制御手段が比例制御、又は比例制御と不完全積分制御で構成される
ようにしたものである。
また、この発明に係るサーボ制御装置は、1つの可動部材を1つの主モータと少なくとも1つの従モータからなる複数のモータで駆動するサーボ制御装置であって、前記主モータを駆動制御する主モータ制御手段と、前記少なくとも1つの従モータを駆動制御する少なくとも1つの従モータ制御手段とを備え、前記主モータ制御手段は、前記主モータの位置を検出する主モータ位置検出手段と、前記主モータの速度を検出する主モータ速度検出手段と、与えられた位置指令を入力し、前記主モータ位置検出手段で検出される前記主モータの位置が前記位置指令に追従するように前記主モータの電流指令を出力する主モータ位置制御手段と、前記主モータ位置制御手段が出力する電流指令を入力し、前記主モータの電流を制御する主モータ電流制御手段を備え、前記従モータ制御手段は、前記従モータの速度を検出する従モータ速度検出手段と、前記主モータ速度検出手段で検出される前記主モータの速度を速度指令として入力し、前記従モータ速度検出手段によって検出される前記従モータの速度が前記主モータの速度に追従するように、前記従モータの電流指令を出力する従モータ速度制御手段と、前記主モータ位置制御手段が出力する電流指令と前記従モータ速度制御手段が出力する電流指令との加算値を新たな電流指令として入力し、前記従モータの電流を制御する従モータ電流制御手段を備え、前記従モータ速度制御手段は、積分特性を持たないようにしたものである。
また、この発明に係るサーボ制御装置は、1つの可動部材を1つの主モータと少なくとも1つの従モータからなる複数のモータで駆動するサーボ制御装置であって、前記主モータを駆動制御する主モータ制御手段と、前記少なくとも1つの従モータを駆動制御する少なくとも1つの従モータ制御手段とを備え、前記主モータ制御手段は、前記主モータの位置を検出する主モータ位置検出手段と、前記主モータの速度を検出する主モータ速度検出手段と、与えられた位置指令を入力し、前記主モータ位置検出手段で検出される前記主モータの位置が前記位置指令に追従するように前記主モータの電流指令を出力する主モータ位置制御手段と、前記主モータ位置制御手段が出力する電流指令を入力し、前記主モータの電流を制御する主モータ電流制御手段を備え、前記従モータ制御手段は、前記従モータの速度を検出する従モータ速度検出手段と、前記主モータ速度検出手段で検出される前記主モータの速度を速度指令として入力し、前記従モータ速度検出手段によって検出される前記従モータの速度が前記主モータの速度に追従するように、前記従モータの電流指令を出力する従モータ速度制御手段と、前記主モータ位置制御手段が出力する電流指令と前記従モータ速度制御手段が出力する電流指令との加算値を新たな電流指令として入力し、前記従モータの電流を制御する従モータ電流制御手段を備え、前記従モータ速度制御手段は、比例制御、又は比例制御と不完全積分制御で構成されるようにしたものである。
この発明によれば、前記従モータ位置制御手段、及び前記従モータ速度制御手段が積分特性を持たないように構成したので、各モータの位置検出器に検出誤差があっても、少ない演算量で各モータの過大トルクを抑制できる効果がある。
また、この発明によれば、前記従モータ位置制御手段と前記従モータ速度制御手段を比例制御、又は比例制御と不完全積分制御の両制御としたので、各モータの位置検出器に検出誤差があっても、少ない演算量で各モータの過大トルクを抑制できる効果がある。
また、この発明によれば、前記従モータ制御手段の位置制御ループを無くし、速度ループで制御するようにし、前記従モータ速度制御手段が積分特性を持たないようにしたので、各モータの位置検出器に検出誤差があっても、少ない演算量で各モータの過大トルク抑制できる効果がある。
さらに、この発明によれば、前記従モータ制御手段の位置制御ループを無くし、速度ループで制御するようにし、前記従モータ速度制御手段を比例制御、又は比例制御と不完全積分制御の両制御で構成したので、各モータの位置検出器に検出誤差があっても、少ない演算量で各モータの過大トルクを抑制できる効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るサーボ制御装置のブロック図を示すものである。図1において、31は主モータ、41は従モータ、1は可動部材で主モータ31と従モータ41で駆動される。30は主モータ31を駆動制御する主モータ制御手段、40は従モータ41を駆動制御する従モータ制御手段である。
主モータ制御手段30は、主モータ位置検出手段32、主モータ速度検出手段33、位置制御手段34、速度制御手段35、及び主モータ電流制御手段36で構成され、位置制御手段34と速度制御手段35とで主モータ位置制御手段を構成する。位置制御手段34は、図示しない上位コントローラから与えられた位置指令を入力し、主モータ位置検出手段32で検出される主モータ31の位置が前記位置指令に追従するように速度指令を出力する。主モータ位置制御手段34では図4に示す比例制御が行われる。また、速度制御手段35は、位置制御手段34から出力される速度指令を入力し、速度検出手段33で検出される速度が速度指令に追従するように電流指令を出力する。主モータ速度制御手段35は図5のような比例と積分制御である。さらに、主モータ電流制御手段36は、速度制御手段35が出力する電流指令を入力し、主モータ31の電流を制御する。主モータ制御手段30はこのように構成され、上位コントローラから与えられる位置指令に追従するように主モータ31を駆動制御する。
また、従モータ制御手段40は、従モータ位置検出手段42、従モータ速度検出手段43、従モータ位置制御手段44、従モータ速度制御手段45、及び従モータ電流制御手段46で構成される。ここで、従モータ位置制御手段44は、主モータ位置検出手段32で検出された主モータ31の位置を位置指令として入力し、従モータ位置検出手段42で検出される従モータ41の位置が主モータ31の位置に追従するように制御し、従モータ41の速度指令を出力する。ただし、従モータ位置制御手段44では図4に示す比例制御が行われ、積分特性は持たない。従モータ速度制御手段45は、従モータ位置制御手段44が出力する速度指令と主モータ速度検出手段33で検出される主モータ31の速度との加算値を新たな速度指令として入力し、従モータ速度検出手段43によって検出された従モータ41の速度が前記新たな速度指令に追従するように、従モータ41の電流指令を出力する。従モータ速度制御手段45も図4のような比例制御であり、積分特性を持たない。さらに、従モータ電流制御手段46は、前記主モータ位置制御手段が出力する電流指令と従モータ速度制御手段45が出力する電流指令との加算値を新たな電流指令として入力し、従モータ41の電流を制御する。
従モータ制御手段40はこのように構成され、主モータ31の位置、速度、及び電流指令に基づいて従モータ41を制御することにより、従モータ41は主モータ31の動きに追従して動作する。
以上のように、主モータ31は上位コントローラから与えられる位置指令に追従して動作し、従モータ41は主モータ31の動きに追従して動作することにより、2台のモータで1つの可動部材1が駆動される。
次に、主モータ位置検出手段32、及び従モータ位置検出手段42に検出誤差がある場合の動作について説明する。主モータ速度制御手段35は比例制御と積分制御であり、積分器を含んでいるので、位置指令との位置偏差がゼロになるように制御される。一方、従モータ制御手段40では、従モータ位置制御手段44と従モータ速度制御手段45のいずれも積分特性を持たない制御となっている。このため、従来のサーボ制御装置のように位置偏差がゼロになるまで電流指令が増加することが無くなり、従モータ41に過大トルクが発生するのが抑制される。主モータ31に作用する外力は従モータ41が発生するトルクの反作用であるから、従モータ41が発生するトルクが小さければ主モータ31に作用する外力も小さくなり、結果的に主モータ31においても過大なトルクの発生が抑制されることになる。
このように、本実施の形態1によれば、従モータ位置制御手段44と従モータ速度制御手段45との両方が積分特性を持たないように構成しているので、各モータが発生する過大トルクを抑制することができる。さらに、本実施の形態1では、特許文献1のように同期補正処理部を新たに設ける必要がないため、少ない演算量で過大トルクの発生を抑制することができる。
なお、本実施の形態では従モータ位置制御手段44と従モータ速度制御手段45を比例制御としたが、これらが共に積分特性を持たないようにすれば同様の効果が得られるので、比例と不完全積分制御としてもよい。従モータ速度制御手段45を比例と不完全積分としたときのブロックを図6に示す。これは、図5の比例制御と積分制御に係数57と減算器58を追加した形となっている。このように積分器54の出力を係数57を介して積分器54の入力にフィードバックすることにより不完全積分となり、従モータ速度制御手段45の入出力特性は純粋な積分特性を持たないようになる。
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2に係るサーボ制御装置のブロック図を示すものである。図1と同一部分には同一の符号を付して、説明を省略する。図2は、実施の形態1を示す図1から従モータ制御手段40の位置制御ループを取り除いて構成している。これに伴って、主モータ速度検出手段33で検出される主モータ31の速度を、従モータ速度制御手段45に速度指令として入力している。
従来のサーボ制御装置では、位置偏差が無くなるまで電流指令が増加し、これによって各モータが過大なトルクを発生していた。一方、本実施の形態2に係わるサーボ制御装置では、従モータ制御手段40には位置制御ループが無いので、位置偏差が無くなるまで電流指令が増加するようなことが無く、従モータ41における過大なトルクの発生が抑制される。主モータ31に作用する外力は、従モータ41が発生するトルクの反作用であるから、従モータ41が発生するトルクが小さければ、主モータ31に作用する外力も小さくなり、結果的に主モータ31においても過大なトルクの発生が抑制されることになる。
このように、本実施の形態2によれば、従モータ制御手段40が位置制御ループを持たないように構成しているので、各モータが発生する過大トルクを抑制することができる。さらに、本実施の形態2では、特許文献1のように同期補正処理部を新たに設ける必要がなく、さらに、従モータ制御装置40の位置制御ループを取り除いているため、少ない演算量で過大トルクの発生を抑制することができる。
なお、本実施の形態2では、従モータ制御手段40から位置制御ループを取り除くことによって過大トルクの発生を抑制しているので、従モータ速度制御手段45が比例制御と積分制御であっても、過大トルクの発生が抑制される。
さらに、従モータ速度制御手段40が積分特性を持たないように、比例制御あるいは比例制御と不完全積分制御で構成すれば、実施の形態1で示したような積分特性を持たないことによるトルク抑制効果がさらに追加されることになり、より大きなトルク抑制効果が得られる。
また、実施の形態1、及び実施の形態2では、従モータが1台の場合を示したが、従モータが2台以上であっても同様に構成でき、同様の効果が得られる。
この発明に係るサーボ制御装置は、工作機械やその他の産業用機械の送り軸などにおいて、ひとつの可動部材を複数のモータで駆動制御ためのサーボ制御装置として用いられるのに適している。
この発明の実施の形態1を示すサーボ制御装置のブロック図である。 この発明の実施の形態2を示すサーボ制御装置のブロック図である。 従来のサーボ制御装置のブロック図である。 比例制御のブロック図である。 比例と積分制御のブロック図である。 比例と不完全積分制御のブロック図である。
符号の説明
1 可動部材
12、22 位置検出手段
13、23 速度検出手段
14、24 位置制御手段
15、25 速度制御手段
16、26 電流制御手段
30 主モータ制御手段
31 主モータ
32 主モータ位置検出手段
33 主モータ速度検出手段
34 位置制御手段
35 速度制御手段
36 主モータ電流制御手段
40 従モータ制御手段
41 従モータ
42 従モータ位置検出手段
43 従モータ速度検出手段
44 従モータ位置制御手段
45 従モータ速度制御手段
46 従モータ電流制御手段

Claims (5)

  1. 1つの可動部材を1つの主モータと少なくとも1つの従モータとの複数のモータで駆動するサーボ制御装置であって、
    前記主モータを駆動制御する主モータ制御手段と、前記少なくとも1つの従モータをそれぞれ駆動制御する少なくとも1つの従モータ制御手段とを備え、
    前記主モータ制御手段は、前記主モータの位置を検出する主モータ位置検出手段と、前記主モータの速度を検出する主モータ速度検出手段と、与えられた位置指令を入力し、前記主モータ位置検出手段で検出される主モータの位置が前記位置指令に追従するように前記主モータの電流指令を出力する主モータ位置制御手段と、前記主モータ位置制御手段が出力する電流指令を入力し、前記主モータの電流を制御する主モータ電流制御手段と、
    を備え、
    前記従モータ制御手段は、前記従モータの位置を検出する従モータ位置検出手段と、前記従モータの速度を検出する従モータ速度検出手段と、前記主モータ位置検出手段で検出された主モータの位置を位置指令として入力し、前記従モータ位置検出手段で検出される従モータの位置が前記主モータの位置に追従するように前記従モータの速度指令を出力する従モータ位置制御手段と、前記従モータ位置制御手段が出力する速度指令と前記主モータ速度検出手段で検出される前記主モータの速度との加算値を新たな速度指令として入力し、前記従モータ速度検出手段によって検出される前記従モータの速度が前記新たな速度指令に追従するように、前記従モータの電流指令を出力する従モータ速度制御手段と、前記主モータ位置制御手段が出力する電流指令と前記従モータ速度制御手段が出力する電流指令との加算値を新たな電流指令として入力し、前記従モータの電流を制御する従モータ電流制御手段と、
    を備え、前記従モータ位置制御手段、及び前記従モータ速度制御手段は、積分特性を持たないことを特徴とするサーボ制御装置。
  2. 前記従モータ位置制御手段、及び前記従モータ速度制御手段は、比例制御、又は比例制御と不完全積分制御で構成されることを特徴とする請求項1に記載のサーボ制御装置。
  3. 1つの可動部材を1つの主モータと少なくとも1つの従モータからなる複数のモータで駆動するサーボ制御装置であって、
    前記主モータを駆動制御する主モータ制御手段と、前記少なくとも1つの従モータを駆動制御する少なくとも1つの従モータ制御手段とを備え、
    前記主モータ制御手段は、前記主モータの位置を検出する主モータ位置検出手段と、前記主モータの速度を検出する主モータ速度検出手段と、与えられた位置指令を入力し、前記主モータ位置検出手段で検出される前記主モータの位置が前記位置指令に追従するように前記主モータの電流指令を出力する主モータ位置制御手段と、前記主モータ位置制御手段が出力する電流指令を入力し、前記主モータの電流を制御する主モータ電流制御手段を備え、
    前記従モータ制御手段は、前記従モータの速度を検出する従モータ速度検出手段と、前記主モータ速度検出手段で検出される前記主モータの速度を速度指令として入力し、前記従モータ速度検出手段によって検出される前記従モータの速度が前記主モータの速度に追従するように、前記従モータの電流指令を出力する従モータ速度制御手段と、前記主モータ位置制御手段が出力する電流指令と前記従モータ速度制御手段が出力する電流指令との加算値を新たな電流指令として入力し、前記従モータの電流を制御する従モータ電流制御手段を備えたことを特徴とするサーボ制御装置。
  4. 前記従モータ速度制御手段は、積分特性を持たないことを特徴とする請求項3に記載のサーボ制御装置。
  5. 前記従モータ速度制御手段は比例制御、又は比例制御と不完全積分制御で構成されることを特徴とする請求項3に記載のサーボ制御装置。
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