JPWO2008007675A1 - 成膜方法、クリーニング方法、および成膜装置 - Google Patents

成膜方法、クリーニング方法、および成膜装置 Download PDF

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Abstract

チャンバ1内のサセプタ2の温度を所定温度に設定しつつ処理ガスを供給して所定枚数のウエハWに対してTi系膜を成膜し、その後、チャンバ1内にウエハWが存在しない状態で、シャワーヘッド10からチャンバ1内にクリーニングガスとしてCl2ガスを吐出させてチャンバ1内をクリーニングするにあたり、サセプタ2の温度がCl2ガスの分解開始温度以上となり、また、シャワーヘッド10およびチャンバ1の壁部の温度が分解開始温度以下になるように、サセプタ2、シャワーヘッド10およびチャンバ1の壁部をそれぞれ独立に温度制御する。

Description

本発明は、チャンバ内においてシャワーヘッドからTiClガスのような塩化金属化合物ガスを含む処理ガスを吐出させてチャンバ内に配置された被処理基板の表面に金属膜または金属化合物膜を成膜する成膜方法、そのような成膜方法を実施するチャンバ内のクリーニング方法、および成膜装置に関する。
半導体デバイスの製造工程においては、被処理基板である半導体ウエハ(以下、単にウエハと記す)に成膜処理、エッチング処理等の種々のガス処理が施される。このようなガス処理は、ウエハをチャンバ内に収容し、チャンバ内を減圧しつつチャンバ上部に設けられたシャワーヘッドから反応性ガス(腐食性ガス)、例えばCl、F等のハロゲンを含む処理ガスを供給することにより行われる。例えばTi,TiN等のTi系膜のCVD成膜処理では、ウエハを例えば450〜700℃程度まで加熱し、必要に応じて処理ガスをプラズマ化し、所定の減圧下で処理ガス(成膜ガス)であるTiClガスと還元ガス等をチャンバ内に導入して成膜処理が行われる。
このような成膜処理を繰り返し行うと、シャワーヘッドやチャンバ壁等に副生成物が付着し、このような付着した副生成物が剥がれ落ちるとパーティクルとなってしまうため、定期的にまたは必要に応じて、チャンバ内にクリーニングガスを供給することによりドライクリーニングを行っている。そして、このようなクリーニングガスとしては、プラズマレスでチャンバ内をほぼ完全にクリーニングすることができることからClFガスが多用されている(例えば、特開平10−189488号公報)。
しかしながら、ClFガスは処理装置のチャンバ材であるAlやNi、Ni系合金、および基板のステージやヒーター材である炭素、SiN,AlNなどとも反応しやすいため、クリーニング温度を200℃程度と低くせざるを得ず、そのため、成膜とクリーニングとの間にチャンバ内を昇降温する時間が必要となり、半導体デバイスの製造工程において大きく生産性を低下させる要因となっていた。
これに対して、特開平10−189488号公報には、クリーニングガスとしてClガスが開示されており、その際の温度が625℃であることが記載されているから、ClFガスよりもクリーニング温度が高く、成膜温度近傍でクリーニングすることができ、生産性の低下の問題が生じないと考えられる。
しかしながら、特開平10−189488号公報に開示された技術では、クリーニングの際の詳細な条件については必ずしも明らかにされておらず、現実には副生成物が十分に除去できなかったり、チャンバ壁やチャンバ内部材へのダメージ等が生じ、この文献の存在にかかわらず、Clガス等の塩素系ガスを用いたクリーニングについては未だ実用化されていないのが現状である。
本発明の目的は、処理ガスとしてTiClのような塩化金属化合物ガス用いて金属膜または金属化合物膜を成膜する際に、チャンバ壁等へのダメージを生じさせずにクリーニング対象部位を確実にクリーニングすることができる成膜方法、クリーニング方法および成膜装置を提供することにある。
本発明の第1の観点によれば、チャンバ内の基板載置台に被処理基板を載せ、前記チャンバ内を排気しつつ、前記基板載置台の温度を所定温度に設定した状態で前記チャンバ内に設けられたガス吐出部材から塩化金属化合物ガスを含む処理ガスを吐出させ、被処理体の表面にCVDにより金属膜または金属化合物膜を成膜する工程と、前記チャンバ内に被処理基板が存在しない状態で、前記ガス吐出部材から前記チャンバ内にClガスを含むクリーニングガスを吐出させて前記チャンバ内をクリーニングする工程とを有し、前記クリーニングする工程は、クリーニング対象部位の温度がClガスの分解開始温度以上となるように、また、非クリーニング対象部位の温度が分解開始温度未満の温度になるように、前記基板載置台の温度、前記吐出部材の温度および前記チャンバの壁部の温度をそれぞれ独立に制御する成膜方法が提供される。
上記第1の観点において、前記塩化金属化合物ガスとしてTiClガスを用い、前記金属としてTiを適用することができる。
また、上記第1の観点において、前記処理ガスとしてTiClガスと窒素含有ガスとを含むものを用い、前記成膜する工程では、前記基板載置台の温度を400〜700℃に設定し、前記ガス吐出部材および前記チャンバの壁部の温度を副生成物が付着し難い150〜250℃に設定して、被処理基板の表面に熱CVDにより金属化合物膜としてTiN膜を成膜し、前記クリーニングする工程では、前記基板載置台が前記クリーニング対象部位であり、その温度がClガスの分解開始温度以上となるように制御し、前記ガス吐出部材および前記チャンバの壁部が前記非クリーニング対象部位であり、その温度が分解開始温度以下でかつ前記成膜する工程の際の温度の近傍の温度になるように制御するようにすることができる。
さらに、前記処理ガスとしてTiClガスと還元ガスとを含むものを用い、前記成膜する工程では、前記基板載置台の温度を400〜700℃に設定し、前記ガス吐出部材の温度を400〜500℃に設定し、前記チャンバの壁部の温度を150〜250℃に設定して、被処理基板の表面にプラズマCVDにより金属膜としてTi膜を成膜し、前記クリーニングする工程では、前記基板載置台および前記ガス吐出部材が前記クリーニング対象部位であり、それらの温度がClガスの分解開始温度以上となるように制御し、前記チャンバの壁部が前記非クリーニング対象部位であり、その温度が分解開始温度以下となるように制御するようにすることもできる。
さらにまた、前記クリーニングする工程において、前記チャンバ内の圧力を制御してClガスの分解開始温度を制御するようにしてもよく、 前記クリーニング対象部位の温度に応じて、Clガスの分解開始温度が所定の温度になるように、前記チャンバ内の圧力を制御するようにしてもよい。
さらにまた、前記クリーニングする工程において、クリーニングガスをプラズマ化することにより、前記チャンバの壁部のクリーニングをアシストするようにしてもよく、その場合に、前記クリーニングガスのプラズマ化はリモートプラズマを用いて行うことができる。また、前記クリーニングガスは、さらに還元剤を含むものであってもよく、また、さらにClFガスを含むものであってもよい。さらに、前記クリーニングする工程は、クリーニング対象の部位の温度を成膜の際の温度の近傍の温度にして行うことが好ましい。
本発明の第2の観点によれば、チャンバ内の基板載置台上に被処理基板を載せ、前記チャンバ内を排気しつつ、前記基板載置台の温度を所定温度に設定した状態でチャンバ内に設けられたガス吐出部材から塩化金属化合物ガスを含む処理ガスを吐出させて前記基板載置台上の被処理体の表面に金属膜または金属化合物膜を成膜した後、前記チャンバ内をクリーニングするクリーニング方法であって、Clガスを含むクリーニングガスを用い、前記チャンバ内に被処理基板が存在しない状態で、クリーニング対象部位の温度がClガスの分解開始温度以上となるように、また、非クリーニング対象部位の温度が分解開始温度未満の温度になるように、前記基板載置台の温度、前記吐出部材の温度および前記チャンバの壁部の温度をそれぞれ独立に制御しつつ、前記チャンバ内にクリーニングガスを導入するクリーニング方法が提供される。
上記第2の観点において、前記塩化金属化合物ガスとしてTiClガスを用い、前記金属としてTiを適用することができる。
また、前記チャンバ内の圧力を制御してClガスの分解開始温度を制御するようにしてもよく、前記クリーニング対象部位の温度に応じて、Clガスの分解開始温度が所定の温度になるように、前記チャンバ内の圧力を制御するようにしてもよい。
さらに、前記クリーニングガスをプラズマ化することにより、前記チャンバの壁部のクリーニングをアシストするようにしてもよく、その場合に、前記クリーニングガスのプラズマ化はリモートプラズマを用いて行うことができる。また、前記クリーニングガスは、さらに還元剤を含むものであってもよく、また、さらにClFガスを含むものであってもよい。さらに、クリーニング対象の部位の温度を成膜の際の温度の近傍の温度にすることが好ましい。
本発明の第3の観点によれば、被処理基板の表面に金属膜または金属化合物膜を成膜する成膜装置であって、被処理基板を収容するチャンバと、前記チャンバ内で被処理基板を載置する基板載置台と、前記チャンバ内に塩化金属化合物ガスを含む処理ガスを供給する処理ガス供給機構と、前記チャンバ内にClガスを含むクリーニングガスを供給するクリーニングガス供給機構と、前記チャンバ内に設けられ、前記処理ガスおよび前記クリーニングガスを前記チャンバ内に吐出するガス吐出機構と、前記チャンバ内を排気する排気機構と、前記基板載置台、前記ガス吐出部材、前記チャンバの壁部をそれぞれ独立して加熱する加熱機構と、前記クリーニングガスを供給する際に、クリーニング対象部位の温度がClガスの分解開始温度以上となるように、また、非クリーニング対象部位の温度が分解開始温度未満の温度になるように、前記基板載置台の温度、前記吐出部材の温度および前記チャンバの壁部の温度をそれぞれ独立に制御する制御機構とを具備する成膜装置が提供される。
上記第3の観点において、前記処理ガス供給機構は、前記塩化金属化合物ガスとしてTiClガスを供給するものとし、Ti膜またはTi化合物膜を成膜するように構成することができる。
また、前記制御機構は、前記チャンバ内の圧力を制御してClガスの分解開始温度を制御するものであってもよく、前記クリーニング対象部位の温度に応じて、Clガスの分解開始温度が所定の温度になるように、前記チャンバ内の圧力を制御するようにしてもよい。
前記処理ガスをプラズマ化するプラズマ生成機構をさらに具備してもよい。また、前記クリーニングガスをプラズマ化してクリーニングをアシストするプラズマ化機構をさらに具備してもよく、その場合に、前記プラズマ化機構は、リモートプラズマ源を有するものとすることができる。さらに、前記クリーニング対象部位は、Al化合物またはNiもしくはNi化合物で構成することができる。さらにまた、前記クリーニングガス供給機構は、さらに還元剤を含むクリーニングガスを供給してもよく、また、さらにClFガスを含むクリーニングガスを供給してもよい。さらにまた、前記制御機構は、クリーニング対象の部位の温度を成膜の際の温度の近傍の温度に制御することが好ましい。
本発明の第4の観点によれば、コンピュータ上で動作し、成膜装置を制御するためのプログラムが記憶された記憶媒体であって、前記プログラムは、実行時に、チャンバ内の基板載置台に被処理基板を載せ、前記チャンバ内を排気しつつ、前記基板載置台の温度を所定温度に設定した状態で前記チャンバ内に設けられたガス吐出部材から塩化金属化合物ガスを含む処理ガスを吐出させ、被処理体の表面にCVDにより金属膜または金属化合物膜を成膜する工程と、前記チャンバ内に被処理基板が存在しない状態で、前記ガス吐出部材から前記チャンバ内にClガスを含むクリーニングガスを吐出させて前記チャンバ内をクリーニングする工程とを有し、前記クリーニングする工程は、クリーニング対象部位の温度がClガスの分解開始温度以上となるように、また、非クリーニング対象部位の温度が分解開始温度未満の温度になるように、前記基板載置台の温度、前記吐出部材の温度および前記チャンバの壁部の温度をそれぞれ独立に制御する成膜方法が行われるようにコンピュータに前記成膜装置を制御させる記憶媒体が提供される。
本発明によれば、クリーニングガスとして、従来のClFガスよりも活性が低いが、チャンバ内に付着する材料との反応性が高いClガスを用い、クリーニング対象部位の温度がClガスの分解開始温度以上となるように、また、それ以外の非クリーニング対象部位の温度が分解開始温度以下のダメージを受け難い温度になるように、基板載置台の温度、吐出部材の温度およびチャンバの壁部の温度をそれぞれ独立に制御してクリーニングするので、チャンバ壁等へのダメージを生じさせずにクリーニング対象部位を確実にクリーニングすることができる。
本発明の一実施形態に係るTi系膜の成膜方法の実施に用いるTi膜成膜装置の一例を示す概略断面図。 本発明の一実施形態に係るTi系膜の成膜方法を示すフローチャート。 サセプタ温度とClガスによるTiN膜のエッチレートとの関係を示すグラフ。 チャンバ内圧力を変化させた場合の各圧力におけるサセプタ温度とClガスによるTiN膜のエッチレートとの関係を示すグラフ。 チャンバ内圧力を変化させた場合の、Clガス流量とTiN膜のエッチレートとの関係を示すグラフ。 サセプタ温度およびClガス流量を変化させた場合におけるチャンバ内圧力とClガスによるTiN膜のエッチレートとの関係を示すグラフ。 クリーニングガス曝露前のAlNテストピースの表面の2000倍の走査型電子顕微鏡(SEM)写真。 Clガスを用いて700℃で曝露した後のAlNテストピースの表面の2000倍の走査型電子顕微鏡(SEM)写真。 ClFガスを用いて700℃で曝露した後のAlNテストピースの表面の2000倍の走査型電子顕微鏡(SEM)写真。 クリーニングガスとして従来のClFガスを用いた場合のクリーニング工程のタイムテーブルを示す図。 クリーニングガスとして本発明のClガスを用いた場合のクリーニング工程のタイムテーブルを示す図。 TiN膜を成膜する際における温度と付着物の形態等との関係を示す図。 本発明のClガスクリーニングの成膜への影響を調査した実験の手順を説明するフローチャート。 ClFクリーニング+プリコート後の25枚のウエハに成膜されたTi膜の抵抗値およびばらつき、ならびにClクリーニング+プリコート後の25枚のウエハに成膜されたTi膜の抵抗値およびばらつきを示すグラフ。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るTi系膜の成膜方法の実施に用いる成膜装置の一例を示す概略断面図である。TiN膜成膜装置およびTi膜成膜装置は、一般的に互いに極めて類似した構成を有するから、ここでは、成膜装置としてTiN成膜にもTi膜成膜にも適用可能な装置として描いている。
このTi膜成膜装置100は、略円筒状のチャンバ1を有している。このチャンバ1は例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金(例えばJIS A5052)からなっている。チャンバ1の内部には、被処理基板であるウエハWを水平に支持するためのサセプタ(ステージ)2がその中央下部に設けられた円筒状の支持部材3により支持された状態で配置されている。サセプタ2は例えばAlN等のセラミックスからなり、内部にヒーター5が埋め込まれている。このヒーター5はヒーター電源6から給電されることにより被処理基板であるウエハWを所定の温度に加熱する。加熱温度としては、400〜700℃が例示される。サセプタ2の外縁部にはウエハWをガイドするためのガイドリング4が設けられている。このガイドリング4は、例えばAlからなっている。また、サセプタ2の表面近傍には平行平板電極の下部電極として機能する電極8が埋設されており、この電極8は接地されている。
チャンバ1の天壁1aには、絶縁部材9を介して平行平板電極の上部電極としても機能するシャワーヘッド10が設けられている。このシャワーヘッド10は、上段ブロック体10a、中段ブロック体10b、下段ブロック体10cで構成されており、略円盤状をなしている。上段ブロック体10aは、中段ブロック体10bおよび下段ブロック体10cとともにシャワーヘッド本体部を構成する水平部10dとこの水平部10dの外周上方に連続する環状支持部10eとを有し、凹状に形成されている。そして、この環状支持部10eによりシャワーヘッド10全体が支持されている。シャワーヘッド10は、成膜装置100が熱CVDによるTiN膜成膜装置として用いられる場合には、AlまたはAl合金で構成され、プラズマCVDによるTi膜成膜装置として用いられる場合には、Niを含む材料、典型的には純NiまたはNi基合金で構成される。そして、下段ブロック体10cにはガスを吐出する吐出孔17と18とが交互に形成されている。上段ブロック体10aの上面には、第1のガス導入口11と、第2のガス導入口12とが形成されている。上段ブロック体10aの中では、第1のガス導入口11から多数のガス通路13が分岐している。中段ブロック体10bにはガス通路15が形成されており、上記ガス通路13が水平に延びる連通路13aを介してこれらガス通路15に連通している。さらにこのガス通路15が下段ブロック体10cの吐出孔17に連通している。また、上段ブロック体10aの中では、第2のガス導入口12から多数のガス通路14が分岐している。中段ブロック体10bにはガス通路16が形成されており、上記ガス通路14がこれらガス通路16に連通している。さらにこのガス通路16が中段ブロック体10b内に水平に延びる連通路16aに接続されており、この連通路16aが下段ブロック体10cの多数の吐出孔18に連通している。そして、上記第1および第2のガス導入口11,12は、ガス供給機構20のガスラインに接続されている。
ガス供給機構20は、クリーニングガスであるClガスを供給するClガス供給源21、Ti化合物ガスであるTiClガスを供給するTiClガス供給源22、キャリアガスを供給するキャリアガス供給源23、還元ガスであるHガスを供給するHガス供給源24、窒化ガスであるNHガスを供給するNHガス供給源25、Nガスを供給するNガス供給源26を有している。そして、Clガス供給源21にはClガス供給ライン27および30cが、TiClガス供給源22にはTiClガス供給ライン28が、キャリアガス供給源23にはキャリアガス供給ライン29が、Hガス供給源24にはHガス供給ライン30が、NHガス供給源25にはNHガス供給ライン30aが、Nガス供給ライン26にはNガス供給ライン30bが、それぞれ接続されている。そして、各ガスラインにはマスフローコントローラ32およびマスフローコントローラ32を挟んで2つのバルブ31が設けられている。Clガス供給ライン27および30cには、それぞれリモートプラズマ源51および52が設けられており、これらにより、Clガス供給ライン27および30cを通流するクリーニングガスとしてのClガスをプラズマ化することが可能となっている。
前記第1のガス導入口11にはTiClガス供給源22から延びるTiClガス供給ライン28が接続されており、このTiClガス供給ライン28にはClガス供給源21から延びるClガス供給ライン27およびキャリアガス供給源23から延びるキャリアガス供給ライン29が接続されている。また、前記第2のガス導入口12にはHガス供給源24から延びるHガス供給ライン30が接続されており、このHガス供給ライン30には、NHガス供給源25から延びるNHガス供給ライン30a、Nガス供給源26から延びるNガスライン30b、およびClガス供給源21から延びるClガス供給ライン30cが接続されている。なお、キャリアガス供給源23は、TiN膜を成膜する場合にはNガスが用いられ、Ti膜を成膜する場合にはArガスが用いられる。
TiN成膜プロセス時には、TiClガス供給源22からのTiClガスがキャリアガスとしてのNガスとともにTiClガス供給ライン28を介してシャワーヘッド10の第1のガス導入口11からシャワーヘッド10内に至り、ガス通路13,15を経て吐出孔17からチャンバ1内へ吐出される一方、NHガス供給源25からのNHガスがNHガス供給ライン30aおよびHガス供給ガスライン30を介してシャワーヘッド10の第2のガス導入口12からシャワーヘッド10内に至り、ガス通路14,16を経て吐出孔18からチャンバ1内へ吐出される。
Ti成膜プロセス時には、TiClガスがキャリアガス供給源23からのキャリアガスとしてのArガスとともにTiClガス供給ライン28を介してTiN成膜プロセス時と同様、シャワーヘッド10からチャンバ1内へ吐出される一方、Hガス供給源24からのHガスがHガス供給ガスライン30を介してシャワーヘッド10の第2のガス導入口12からシャワーヘッド10内に至り、ガス通路14,16を経て吐出孔18からチャンバ1内へ吐出される。
すなわち、シャワーヘッド10は、TiClガスとNHガスやHガスとが全く独立してチャンバ1内に供給されるポストミックスタイプとなっており、これらは吐出後に混合され反応が生じる。これに限らずTiClガスとNHガスまたはHガスとが混合された状態でこれらをチャンバ1内に供給するプリミックスタイプであってもよい。
クリーニング時には、Clガス供給ライン27および30cからライン28,30を介して第1および第2のガス導入口11,12からClガスがシャワーヘッド10に導入され、吐出孔17,18からチャンバ1内へ吐出される。
なお、ガス供給機構20のライン(配管)は、Ni系ステンレス鋼(例えば、SUS316L)で構成されている。
シャワーヘッド10には、整合器33を介して高周波電源34が接続されており、この高周波電源34からシャワーヘッド10に高周波電力が供給されるようになっている。高周波電源34から高周波電力を供給することにより、シャワーヘッド10を介してチャンバ1内に供給されたガスをプラズマ化して成膜処理を行うことができる。TiN膜成膜の際には熱エネルギで十分に成膜することができるので、高周波電源34からの高周波電力は基本的に必要がないが、Ti膜成膜の際には高周波電源34から高周波電力を供給して処理ガスをプラズマ化する。
また、シャワーヘッド10の上段プレート10aの水平部10dには、シャワーヘッド10を加熱するためのヒーター45が設けられている。このヒーター45にはヒーター電源46が接続されており、ヒーター電源46からヒーター45に給電することによりシャワーヘッド10が所望の温度に加熱される。上段プレート10aの凹部にはヒーター45による加熱効率を上げるために断熱部材47が設けられている。シャワーヘッド10の加熱温度は、TiN膜成膜の際には150〜250℃程度であるが、Ti膜成膜の際には400℃以上とされる。
チャンバ1の底壁1bの中央部には円形の穴35が形成されており、底壁1bにはこの穴35を覆うように下方に向けて突出する、例えばAlまたはAl合金からなる排気室36が設けられている。排気室36の側面には排気管37が接続されており、この排気管37には排気装置38が接続されている。そしてこの排気装置38を作動させることによりチャンバ1内を所定の真空度まで減圧することが可能となっている。
サセプタ2には、ウエハWを支持して昇降させるための3本(2本のみ図示)のウエハ支持ピン39がサセプタ2の表面に対して突没可能に設けられ、これらウエハ支持ピン39は支持板40に固定されている。そして、ウエハ支持ピン39は、エアシリンダ等の駆動機構41により支持板40を介して昇降される。なお、ウエハ支持ピンは例えばAl等のセラミックスで構成される。
チャンバ1の側壁には、チャンバ1と隣接して設けられた図示しないウエハ搬送室との間でウエハWの搬入出を行うための搬入出口42と、この搬入出口42を開閉するゲートバルブ43とが設けられている。また、チャンバ1の壁部には、ヒーター48が埋設されている。このヒーター48にはヒーター電源49が接続されており、ヒーター電源49からヒーター48に給電することによりチャンバ1の壁部が所望の温度、例えば150〜250℃程度に加熱される。
Ti膜成膜装置100の各構成部は、コンピュータからなる制御部60に接続されて制御される構成となっている。また、制御部60には、工程管理者がTi膜成膜装置100を管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや、Ti膜成膜装置100の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなるユーザーインターフェース61が接続されている。さらに、制御部60には、Ti膜成膜装置100で実行される各種処理を制御部60の制御にて実現するための制御プログラムや、処理条件に応じてTi膜成膜装置100の各構成部に処理を実行させるためのプログラムすなわちレシピ等の情報を格納する記憶部62が接続されている。レシピはハードディスクや半導体メモリーに記憶されていてもよいし、CDROM、DVD等の可搬性の記憶媒体に収容された状態で記憶部62の所定位置にセットするようになっていてもよい。さらに、他の装置から、例えば専用回線を介してレシピを適宜伝送させるようにしてもよい。そして、必要に応じて、ユーザーインターフェース61からの指示等にて任意のレシピを記憶部62から呼び出して制御部60に実行させることで、制御部60の制御下で、Ti膜成膜装置100での所望の処理が行われる。また、制御部60は、図示しない熱電対の信号に基づいてヒーター電源5,46,49に指令を与え、ヒーター5によるサセプタ2の温度制御、ヒーター45によるシャワーヘッド10の温度制御、ヒーター48によるチャンバ1の壁部の温度制御を独立して行うようになっている。
次に、以上のような成膜装置100における本実施形態に係る成膜方法について説明する。
本実施形態の成膜方法は、図2に示すように、プリコート工程(ステップ1)と、成膜工程(ステップ2)と、クリーニング工程(ステップ3)とを有し、これらを順次実施する。ここでは、各工程において、Ti系膜としてTiN膜を成膜する場合とTi膜を成膜する場合とで分けて説明する。
まず、ステップ1のプリコート工程について説明する。
制御部60によりヒーター電源6,46,49を制御し、ヒーター5,45,48によって、サセプタ2、シャワーヘッド10、チャンバ1の壁部の温度をそれぞれ独立して制御し、ほぼ後述する成膜工程と同様の温度に設定する。
この状態で、TiN膜を成膜する場合には、チャンバ1内にウエハWが存在しない状態で、Nガス、NHガスおよびTiClガスをシャワーヘッド10を介して所定流量で導入し、ヒーター5等による加熱によりチャンバ1内壁、排気室36内壁、シャワーヘッド10の表面、サセプタ2の表面にTiN膜をプリコートする。
Ti膜を成膜する場合には、同様にチャンバ1内にウエハWが存在しない状態で、Arガス、Hガス、TiClガスをシャワーヘッド10を介して所定流量で導入し、ヒーター5等により加熱するとともに高周波電源34からの高周波電力でこれらガスをプラズマ化してチャンバ1内壁、排気室36内壁、シャワーヘッド10の表面、サセプタ2の表面にTi膜を形成し、その後プラズマを維持したままNHガスを導入することによりTi膜を窒化してTiN膜のプリコートを行う。
なお、これらプリコートの条件は、基本的に、以下に説明するTiN膜の成膜およびTi膜の成膜+窒化処理の条件と同じ条件とする。
次に、ステップ2の成膜工程について説明する。
成膜工程に際しては、プリコート後のチャンバ1内をゲートバルブ43を介して接続されている図示しない搬送室と同様に調整した後、ゲートバルブ43を開にして、ウエハ搬送室から搬入出口42を介してウエハWをチャンバ1内へ搬入し、成膜処理を行う。
まず、TiN膜の成膜工程について説明する。
制御部60によりヒーター電源6,46,49を制御し、ヒーター5,45,48によって、サセプタ2、シャワーヘッド10、チャンバ1の壁部の温度をそれぞれ独立して制御し、サセプタ2を400〜700℃、シャワーヘッド10を150〜250℃、チャンバ1の壁部を150〜250℃の所定の温度に保持した状態で上述したようにチャンバ1内にウエハWを搬入し、チャンバ1内にNガスを供給してウエハWを予備加熱する。ウエハの温度がほぼ安定した時点で、Nガス、NHガスおよびTiClガスを図示しないプリフローラインに所定流量で流してプリフローを行う。そして、ガス流量および圧力を同じに保ったまま成膜用のラインに切り替え、これらガスをシャワーヘッド10を介してチャンバ1内に導入する。そして、ヒーター5により所定温度に加熱されたウエハW上でNHガスおよびTiClガスが反応してウエハW上にTiNが堆積され、所定時間経過後に所定厚さのTiN膜が成膜される。
TiN成膜プロセスの他の条件の好ましい範囲は以下の通りである。
i)TiCl流量:20〜200mL/min(sccm)
ii)Nガス流量:50〜1000mL/min(sccm)
iii)NHガス流量:10〜500mL/min(sccm)
iv)チャンバ内圧力:133〜1333Pa(1〜10Torr)
TiN膜を成膜後、NHガスおよびTiClガスを停止し、Nガスをパージガスとして流して、チャンバ1内のパージを行い、その後、NガスおよびNHガスを流し、ウエハWに成膜したTiN薄膜の表面の窒化処理を行う。この際のサセプタ2、シャワーヘッド10、チャンバ1の壁部の温度は、成膜時と同様とする。なお、この窒化処理は必須ではない。
所定時間経過後、NガスおよびNHガスを徐々に停止し、これらのガスの供給が完全に停止された時点で成膜工程を終了する。その後、ゲートバルブ43を開いて図示しないウエハ搬送装置をチャンバ1内に挿入し、ウエハWを装置外へ搬出する。
次に、Ti膜の成膜工程について説明する。
制御部60によりヒーター電源6,46,49を制御し、ヒーター5,45,48によって、サセプタ2、シャワーヘッド10、チャンバ1の壁部の温度をそれぞれ独立して制御し、サセプタ2を400〜700℃、シャワーヘッド10を400〜500℃、チャンバ1の壁部を150〜250℃の所定の温度に保持した状態で上述したようにチャンバ1内にウエハWを搬入し、チャンバ1内にArガス、HガスおよびTiClガスを図示しないプリフローラインに所定流量で流してプリフローを行う。そして、ガス流量および圧力を同じに保ったまま成膜用のラインに切り替え、これらガスをシャワーヘッド10を介してチャンバ1内に導入する。このとき、シャワーヘッド10には高周波電源34から高周波電力が印加され、これによりチャンバ1内に導入されたArガス、Hガス、TiClガスがプラズマ化される。そして、ヒーター5により所定温度に加熱されたウエハW上でプラズマ化されたガスが反応してウエハW上にTiが堆積され、所定時間経過後に所定厚さのTi膜が成膜される。
Ti成膜プロセスの他の条件の好ましい範囲は以下の通りである。
i)高周波電源64からの高周波電力
周波数:300kHz〜27MHz
パワー:100〜1500W
ii)TiCl流量:1〜20mL/min(sccm)
iii)Arガス流量:500〜2000mL/min(sccm)
iv)Hガス流量:1000〜5000mL/min(sccm)
v)チャンバ内圧力:133〜1333Pa(1〜10Torr)
Ti膜を成膜後、HガスおよびTiClガスを停止し、ArまたはNガスをパージガスとして流して、チャンバ1内のパージを行い、その後、NガスおよびNHガスを流し、高周波電源34から高周波電力を印加してこれらガスをプラズマ化してウエハWに成膜したTi薄膜の表面の窒化処理を行う。この際のサセプタ2、シャワーヘッド10、チャンバ1の壁部の温度は、成膜時と同様とする。なお、この窒化処理は必須ではない。
次に、ステップ3のクリーニング工程について説明する。
クリーニング工程は、以上のような成膜工程を所定枚のウエハに対して行った後に実施される。クリーニング工程は定期的に行ってもよいし、必要に応じて行ってもよい。
この工程においては、チャンバ1内にウエハが存在しない状態で、チャンバ1内にクリーニングガスとしてClガスを導入し、基本的にはプラズマレスでドライクリーニングを行う。ただし、後述するように、補助的にリモートプラズマ源51および52によりClガスをプラズマ化してもよい。Clガスは、Ti系膜を成膜する際にチャンバ1内のサセプタ2や、シャワーヘッド10、チャンバ1の壁部に形成されまたは付着するTi系材料であるTi、TiN、TiSi、TiO等との反応性が高いため、Ti系膜を成膜後のクリーニングガスとして適している。
ところで、クリーニング工程においては、使用するクリーニングガスに対応してクリーニング対象部位の材質の耐食性が保てる温度にする必要がある。従来用いられていたClFガスは低温(室温)でも分解するほど極めて分解しやすいガスであり、チャンバ内の各部の温度にかかわらずチャンバ内の隅々までクリーニングすることができるという特長があるが、低温で分解しやすいということは、低温でもクリーニング対象部位の腐食が進行するということであり、このためクリーニング時はチャンバ内の全ての部位を300℃以下、例えば200℃という低温に維持する必要がある。
これに対し、本実施形態において用いるClガスの場合には、分解温度が250℃以上とClFよりも高いので、チャンバ内の各部位の温度を制御することにより、クリーニングを進行させる部位と進行させない部位とを形成することができる。つまり、選択的なクリーニングを行うことが可能である。
図3にClガスのクリーニング特性を示す。この図は、サセプタ温度とClガスによるサセプタ上に堆積したTiN膜のエッチレートとの関係を示すものである。この際の条件は、チャンバ内圧力:133Pa、Clガス流量:2000mL/min(sccm)、Arガス流量:100mL/min(sccm)、Nガス流量:100mL/min(sccm)とした。この図に示すように、400℃を超えたあたりからTiN膜のエッチングが進行し、温度上昇にともなってエッチレートが急激に上昇していることがわかる。すなわち、この条件ではClガスの分解開始温度が400℃付近であり、エッチング反応の律速過程は、Clガスの分解で生じたCl原子とTiN膜との反応律速であることが理解される。したがって、サセプタ2の加熱温度である400〜700℃においてクリーニング可能であることがわかる。特に550〜700℃において高いエッチングレートが得られ、良好なクリーニング性が得られる。この傾向は、Tiの場合も同様である。
Clガスのクリーニング特性は圧力によっても変化する。このことを図4を参照して説明する。図4は、チャンバ内圧力を133Pa、666Pa、1320Paとした場合における、サセプタ温度とClガスによるサセプタ上に堆積したTiN膜のエッチレートとの関係を示す図である。この図から、チャンバ内圧力を高くすることにより、より低温側でエッチング種が増加し、1320Paでは250℃を超えたあたりからエッチングが進行することがわかる。すなわち、133Paから1320Paに圧力が上昇すると、Clの分解開始温度が250℃まで低下し、250℃以上でクリーニング可能となる。このことから、チャンバ内圧力を制御することによりClガスの分解開始温度を制御可能であることが導かれる。したがって、クリーニング対象部位の温度に応じて、Clガスの分解開始温度が所定の温度になるように、チャンバ内の圧力を制御するようにすることができる。具体的には、350℃の部位をクリーニングしようとする場合、チャンバ内圧力が133Paでは350℃はClガスの分解開始温度以下なのでクリーニングされないが、1320Paまで上昇させると分解開始温度以上となってクリーニングが可能となる。
図5は、サセプタ温度を650℃に設定し、チャンバ内圧力を変化させた場合のCl2ガス流量とTiN膜のエッチレートとの関係を示すグラフである。チャンバ内圧力が133Paの条件において、Clガス流量が約1500mL/min(sccm)以下ではClガス流量に比例してTiN膜のエッチレートが増加する供給律速の領域であるが、これ以上でTiN膜のエッチレートは飽和し、TiN膜のエッチレートが温度のみに依存する反応律速の領域に移行する。
133Paより高い圧力条件においては、Clガス流量が約1000mL/min(sccm)以下ではCl流量に比例してTiN膜のエッチレートが増加する供給律速の領域である。これら圧力条件では、1000mL/min(sccm)よりも多い流量でのデータは存在しないが、133Paと同様にある流量以上でTiN膜のエッチレートが飽和する反応律速の領域が存在すると推測できる。
前述のように、ClFクリーニングでは、サセプタ温度を200℃としており、この温度でTiN膜エッチレートは約1.2μm/minである。これと同等のエッチレートを得るために必要なClガス流量は、133Paでは800mL/min(sccm)以上、他の条件で500mL/min(sccm)以上であり、この流量であれば、クリーニングに要する時間が従来より長くなることはない。
供給律速の領域では、Clの熱分解で生じたエッチング種(Cl原子)が全てTiN膜と反応して効率的なクリーニングができる反面、エッチング種が到達し難く、例えばサセプタの裏面側への成膜や付着物などは除去しにくい。クリーニングを反応律速の領域で行うと、チャンバ内にエッチング種が過剰な状態で存在するため、エッチング種がチャンバ内の隅々まで到達し、付着物を完全にクリーニングすることができる。つまり、成膜処理後のチャンバ内の付着物の状況により、供給律速の領域と反応律速の領域のいずれかを選択することができる。また、最初のステップで供給律速領域の条件でクリーニングし、このステップで除去しきれない付着物を次のステップで反応律速領域の条件に切り替えて除去する、2ステップのクリーニングも可能である。
次に、サセプタ温度およびClガス流量を変化させた場合におけるチャンバ内圧力とClガスによるTiN膜のエッチレートとの関係について説明する。図6は、温度550℃でClガス流量2000mL/min(sccm)の条件、温度650℃でClガス流量800mL/min(sccm)の条件、温度650℃でClガス流量1000mL/min(sccm)の条件における、チャンバ内圧力とClガスによるTiN膜のエッチングレートとの関係を示す図である。この図から、いずれの条件においてもある圧力でTiN膜のエッチングレートが飽和することがわかる。そして、サセプタ温度が高いほど、またClガス流量が多いほど低圧側から飽和する傾向にある。クリーニング安定性からは飽和する圧力で行うことが好ましいが、腐食防止の観点からは、エッチレートがほぼ飽和する範囲内で極力低圧にして行うことが好ましい。また、サセプタ温度およびClガス流量によりTiN膜のエッチレートが飽和する圧力が変化することから、クリーニングの際の温度およびClガス流量に応じてチャンバ内圧力を制御することが好ましい。
上述のように、Clガスは選択的クリーニングが可能であるというメリットが得られるが、ClFよりも分解温度が高い分、チャンバの隅々までクリーニングできるというClFガスのような効果は得難い。このため、Clガスをクリーニングガスに用いた場合には、成膜時にクリーニング対象部位以外の部位は、成膜や副生成物の付着を極力防止可能な温度設定とすることが重要である。
クリーニングの際の上限温度については、クリーニングガスの分解難易の他、対象部位の材質に依存する。クリーニングは対象部位に成膜されたTi系膜をエッチングすることが目的であるから、現実的なエッチレートを得ることができる量のエッチング種(ガス分解後の原子)が必要となる。クリーニングガスとしてClガスを用いる場合には、現実的なエッチレートを得ることができる量のエッチング種を得るために、クリーニングガスとしてClFガスを用いた場合よりもクリーニング対象部位の温度を高温にする必要がある。高温にするほどエッチレートは上昇するが、クリーニング対象部位の温度の上限は、その材質の耐食性により決まる。
厳密には、材料の耐食性はクリーニングガスと対象部位の材料との反応生成物の蒸気圧にも依存する。例えば、対象部位の材料がAlNの場合、クリーニングガスとしてClFガスを用いると、AlNとF原子との反応により蒸気圧が低く安定なAlF(x=1〜3)が生成され、対象部位表面を保護し、腐食が進行しない。ところが、AlNはセラミックス材料であり理想的な均質材料ではなく、AlN粒子を焼固めたものであるから、実際にはAlFxが均一に形成されず、一部粉状となりパーティクルとなってしまう。一方、クリーニングガスとしてClガスを用いた場合には、AlNの表面ではClとの反応により不安定なAlCl(x=1〜3)が生成されるが、AlClは蒸気圧が高いため、気化してしまいパーティクルとはならない。このため、チャンバ内においてAlNセラミックスで構成されている部材にとっては、クリーニングガスとしてClガスを用いることが好ましい。このことは、パーティクルの成分は常にAlFであり、TiClガスまたはTiClガスとH、NH等の還元剤との反応で生成するHClとAlNが成膜の高温下で反応して生成するはずのAlClがパーティクル成分として検出されないことからも実証される。
すなわち、Clガスをクリーニングガスとして用いた場合には、TiClガスおよびH、NH等の還元剤を用いた成膜プロセスの際と同様にAlClxを生成する反応が進行するのであるから、高温の成膜プロセスに耐え得る対象部位は、同じ温度においてClガスによるクリーニングに耐えられることとなる。このことから、Clガスによるクリーニングの場合には、成膜温度とほぼ同じ温度でのクリーニングが可能になることを導き出すことができる。また、AlNに限らず、対象部位の材質が成膜プロセスにおいて腐食によるパーティクル発生のないものであれば、Clガスによるクリーニングも同じ温度で実行可能となる。例えば対象部位の材質がNiまたはNi合金であれば、表面にNiFのような保護膜を不均一に残存させることなく、蒸気圧の高いNiClが生成し、気化するため、表面がクリーンに維持される。
AlNやNiまたはNi合金に限らず、従来から用いられている、ステンレス鋼、アルミナ等のAlN以外のAl化合物、カーボン、Si、SiC等であっても、Clガスをクリーニングガスとして用いた場合には、同様に成膜温度と同程度の温度でのクリーニングを行うことができる。これに対して、従来のClFガスは、成膜温度では上記構成材料と反応してダメージを与える可能性があるため、成膜温度でのクリーニングは適用困難である。
このことを実験結果に基づいて説明する。
ここでは、チャンバ内にクリーニングガスとしてClガスを流した場合と、ClFガスを流した場合を想定して、サセプタの材質であるAlNのテストピースをクリーニングガスに曝露した際における耐食性を確認した。この際に、700℃におけるTiN膜のエッチレートがほぼ同等となるように、ClFガスでは流量を10mL/min(sccm)とし、併せてNガスを1000mL/min(sccm)の流量で流し、Clガスでは流量を100mL/min(sccm)とし、併せてNガスを1000mL/min(sccm)の流量で流し、チャンバ内圧力を133Paとし、700℃および550℃で60分間保持し、重量変化を測定した。AlNテストピースとしては、15mm×15mm×1mmのものを用いた。その結果、Clガスに曝露した場合には、550℃、700℃ともに重量変化がなかったのに対し、ClFガスに曝露した場合には、550℃では重量減少が0.0003gとわずかであったものの、700℃では0.0122gと大きな重量減少が確認された。
図7〜9はAlNテストピースの表面の2000倍の走査型電子顕微鏡(SEM)写真であり、図7はクリーニングガス曝露前のもの、図8はClガスを用いて700℃で曝露した後のもの、図9はClFガスを用いて700℃で曝露した後のものである。これらのSEM写真から、Clガスの場合には、700℃で曝露した後もAlNテストピースの表面の状態が曝露前とほとんど変化ないのに対し、ClFガスの場合には、曝露前後で表面が大きく変質していることが分かる。
これらの結果から、成膜温度の上限付近である700℃において、Clガスではサセプタ材料であるAlNをほとんど腐食させないのに対し、ClFガスではAlNが腐食することが確認された。
このように従来からクリーニングガスとして用いられているClFガスは、成膜温度ではチャンバ内部材の構成材料と反応してダメージを与える可能性があるため、クリーニングの際に300℃以下、例えば200℃程度まで温度を低下せざるを得ず、成膜後に一旦クリーニング温度を200℃程度に低下させ、クリーニング終了後に再び成膜温度に上昇させるというシーケンスが必要であり、それが生産性を低下させる原因となっていた。これに対し、クリーニングガスとしてClガスを用いる場合には、上述したように、その分解温度が250℃以上と高く、成膜温度近傍でも、主なクリーニング対象であるサセプタ2を腐食させないため、サセプタ2の温度を成膜温度またはその近傍にしてクリーニングすることができ、このような降温および昇温に要する時間を低減することができる。このため、Ti系膜の成膜装置の生産性を飛躍的に向上させることができる。
具体的には、従来のClFガスでのクリーニングの場合、そのタイムテーブルは例えば図10Aに示すようなものであり、成膜終了からクリーニングを開始するまでの降温時間が150分、クリーニング終了からプリコート開始までの昇温時間が45分であり、昇降温に合計195分費やしていたが、成膜温度のままクリーニングを行う理想的な場合には、図10Bに示すように、これらの降温および昇温の時間を完全になくすことができ、装置のダウンタイムを3時間以上短縮することができる。実際のプロセスにおいては、クリーニング温度と成膜温度とを完全に一致させることが難しい場合があるが、その場合でも昇降温の時間を従来よりも短くして生産性を向上させることができる。
以上は、クリーニング工程の基本的な条件について説明したが、TiN膜とTi膜とでは成膜工程の条件が異なっており、チャンバ1内の各部に形成または付着する物質および付着状態が相違するため、クリーニング工程においては、これら膜に応じて条件を設定する必要がある。
まず、TiN膜成膜後のクリーニングについて説明する。
TiN膜成膜は、純粋な熱反応によって進行し、温度に応じて付着物の形態等が概ね図11に示すように変化する。すなわち、50℃まではTiClが固化する温度、50〜150℃の範囲は低温での副生成物であるNHClが付着する温度、150〜250℃の範囲は付着物が付着しない温度、250〜450℃の範囲はTiNClが堆積する温度である。そして、450〜700℃の範囲はTiNの成膜温度、すなわちTiNが生成する温度である。なお、400〜450℃は条件によってはTiNの成膜が可能な温度である。
TiN膜の成膜においては、上述したように、サセプタ2を400〜700℃、シャワーヘッド10を150〜250℃、チャンバ1の壁部を150〜250℃の各温度範囲に保持した状態で行うが、図11を参照すると、この温度設定によれば、シャワーヘッド10およびチャンバ1の壁部には付着物がほとんど付着せず、サセプタ2のみにTiNClまたはTiNが付着する。
したがって、TiN膜成膜後のクリーニング工程においては、サセプタ2の温度を成膜工程の際の温度と同程度の温度に加熱し、シャワーヘッド10およびチャンバ1の壁部は付着物がほとんど付着しないので、成膜の際と同様の150〜250℃と分解温度以下として構成材料に対してダメージを与えないようにしてクリーニングを行う。このため、シャワーヘッド10やチャンバ1の壁部の材料は上述したようなAl系材料で耐食性は十分であり、サセプタ2のみ耐食性の高い材料であればよい。本実施形態ではサセプタ2はAlN製であり耐食性は十分である。他に、Ni、Ni合金、ステンレス鋼、Si、SiC等も適用可能である。クリーニングの際のシャワーヘッド10やチャンバ1の壁部の温度は成膜の際の温度と同じに設定すればよいが、上記範囲内であれば同じ温度でなくても成膜の際の近傍の温度であればよい。
次に、Ti膜成膜後のクリーニングについて説明する。
Ti膜の成膜はプラズマを用いているため、プラズマ領域には温度にかかわらずTiまたはTiCl未分解物が付着する。特にウエハ直上のシャワーヘッドにはこれらが大量に付着する。したがって、TiN膜成膜のようにシャワーヘッド10を低温にして付着物が生じないようにすることはできない。しかも、シャワーヘッド10が400℃未満では付着した膜が剥がれやすくなるため、成膜時にはシャワーヘッド10を400℃以上とする。ただし、成膜後、シャワーヘッドの設定温度以上で窒化処理を行うため、TiまたはTiCl未分解物はTiN膜に変換される。
したがって、クリーニング時にはサセプタ2と同様、シャワーヘッド10もClガスの分解温度以上にする必要があり、そのために成膜の際のシャワーヘッド10の温度(400〜500℃)の近傍温度に設定する。このため、シャワーヘッド10の材料は高温のClガスに耐え得る材料にする必要がある。本実施形態で用いているNiまたはNi合金は十分に高温のClガスに耐え得る。その他Si、SiCやC等を用いることも可能である。シャワーヘッド10の温度をより低くする必要のある場合には、上述したように、チャンバ内の圧力を高くしてClガスの分解開始温度を低くすることも有効である。
プラズマを用いたTi膜成膜工程では、上述のようにチャンバ1の壁部等の低温部にも副生成物であるTiCl未分解物が付着する。このため、例えば、チャンバ1の壁部の温度もClガスの分解温度以上に上昇させることが考えられる。この場合には、チャンバ1の壁部の温度を上昇させなければならず、その昇温およびその後の降温の時間が必要となる。しかし、Clガスは250℃以上で分解するため、大幅な温度変更は必要なく、大きな時間延長にはならない。
しかし、Clガスの分解温度以上では、既存のチャンバ材料であるAl系材料では腐食が懸念される。チャンバ1をNiやNi合金等の耐熱材料で構成することも考えられるが極めて高価であり現実的ではない。また、チャンバ1としてそのような耐熱材料をめっき等にチャンバ1の内壁に被覆することが考えられるが、熱膨張差による剥離等の懸念がある。このような事情から、クリーニングの際にClガスの温度をその分解温度以上に上昇させずに分解してクリーニングする手法が求められる(選択性の緩和)。そのような手法としてはClガスをプラズマ化することを挙げることができる。本実施形態では、リモートプラズマ源51、52を設け、これによりClガスをプラズマ化する。これにより、チャンバ1の壁部の成膜の際の温度である150〜250℃でもクリーニング可能となる。プラズマによる分解効率は1オーダー上がるので、熱分解と同等レベルの効率にするためには、分解効率が10%以下になるような条件およびパワーに設定してプラズマを生成すればよい。
また、このようなプラズマアシストの他、Clガスに還元剤を添加することによってもClガスの分解をアシストすることができる。強力な酸化剤であるClにH、NH等の還元剤を添加することにより、Clの分解を促進することが可能となる。
プラズマCVDによるTi膜の成膜プロセスのように、温度制御による選択的な付着防止が不十分である場合であっても、以上のようにプラズマ化や還元剤添加してClの分解をアシストすることにより、Clガスの分解の割合を上昇させ、チャンバ内のより低温部位のクリーニングも可能になり、より完全なクリーニングが実現される。すなわち、このようにClガスの分解をアシストすることにより、温度制御以外の方法でクリーニング時の選択性を緩和してチャンバ内全体を有効にクリーニングすることができる。
この場合に、チャンバ内の温度設定や印加するプラズマのパワーまたは添加する還元剤の流量を適宜調整することにより、Clの各部位での分解を精密に制御することができ、チャンバ内のクリーニング選択性を制御することができるとともに、よりダメージの少ないクリーニングを実現することができる。
適切な分解アシストを実現するために、プラズマのパワーは100〜300Wの範囲であることが好ましい。また、還元剤の量は、還元剤の種類にもよるがクリーニングガス全体の10〜50%程度が好ましい。
なお、このようなClガスの分解アシストは、プラズマCVDによるTi膜成膜の際に特に有効であるが、熱CVDによるTiN膜成膜の際に適用することも可能である。
より完全なクリーニングを実現するためには、ClガスにClFガスを微量添加することが好ましい。クリーニング対象部位は高温に保持されるため、Clガスで十分クリーニングすることができるが、クリーニング対象部位以外の部位(非クリーニング対象部位)に付着防止しきれずに付着物が残存した場合には、完全にクリーニングすることができないおそれがある。例えば、チャンバ壁には、Clガスによるクリーニング後に、変色した付着物が残存していることがある。この場合には、低温で分解する微量のClFガスを補助的に添加することにより、非クリーニング対象部位に付着防止しきれずに残存した付着物も十分にクリーニング除去することができる。この場合に、ClFガスは従来のようにメインのクリーニングガスとして使うのではなく、補助的に微量添加するものであるから、高温で分解して生成するエッチング種(F原子)も少なく、高温での腐食も少なく、チャンバ内にダメージを与えるおそれは小さい。チャンバ内ダメージを生じさせない観点から、ClFガスの添加量はクリーニングガス全体の5%以下であることが好ましい。
また、Clガスによるクリーニングの後、補助的にClFガスによるクリーニングを行うことによっても、非クリーニング対象部位に付着した付着物を十分にクリーニング除去することができる。この場合にも、ClF3ガスによる腐食が生じないように、ClFガスの流量を低く設定することが好ましい。
以上のように、クリーニングガスとしてClガスを用いることにより、従来のClFガスの場合よりも高温でのクリーニングが可能となり、成膜温度近傍でクリーニングすることができるので生産性の低下が少なく、かつチャンバ壁等へのダメージを生じさせずにクリーニング対象部位を確実にクリーニングすることができる。
次に、本発明のClガスクリーニングの成膜への影響を調査した実験結果について説明する。
ここでは、図12に示すように、サセプタ温度650℃でのTi膜成膜処理(ステップA)の後、サセプタ温度をTi膜の成膜時の温度から200℃に低下させてClFガスクリーニングを行い(ステップB)、その後、サセプタ温度を650℃まで上昇させてチャンバ内のプリコートを行い(ステップC)、引き続き、サセプタ温度を650℃に維持したまま25枚のウエハに対して連続してTi膜の成膜を行った(ステップD)。その後、サセプタの温度を650℃に維持してClガスクリーニングを行い(ステップE)、引き続きサセプタ温度を650℃に維持したままチャンバ内のプリコートを行い(ステップF)、その後サセプタ温度は650℃のままで25枚のウエハに対して連続してTi膜の成膜を行った(ステップG)。ステップDおよびGのTi膜の成膜については、Si上とSiO上の両方について行った。
なお、ステップEのClガスクリーニングでは、ステップBのClFガスクリーニングにおけるTi系膜のエッチレートと同等のエッチレートが得られる条件を選択した。具体的には以下の条件とした。
圧力:133Pa
Clガス流量:800mL/min(sccm)
Arガス流量:700mL/min(sccm)
ガス流量:700mL/min(sccm)
また、クリーニング時間は、Ti成膜処理のステップでサセプタ表面およびガイドリング表面に堆積したTi膜を完全に除去できる時間に設定した。
ステップDおよびGにおける膜の抵抗値とそのばらつきを図13に示す。図13に示すように、Clガスクリーニング後の成膜では、Si上およびSiO上のいずれも、ClFガスクリーニング後と同等の抵抗値およびばらつきを示し良好な結果であることが確認された。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、本発明を熱CVDによるTiN膜の成膜、プラズマCVDによるTi膜の成膜に適用した場合について示したが、本発明はこれに限るものではない。また、上記実施形態では、塩化金属化合物ガスとしてTiClガスを用いてTi膜およびTiN膜を成膜する例について示したが、他の塩化金属化合物ガスを用いて他の金属膜または金属化合物膜を成膜する場合についても適用可能である。例えば、TaClガスとNHガスを用いて熱CVDによりバリア膜として用いられるTaN膜を成膜する場合、TaClガスとHガスを用いてプラズマCVDによりやはりバリア膜として用いられるTa膜を成膜する場合にも適用することができる。
さらに、被処理基板としては、半導体ウエハに限らず例えば液晶表示装置(LCD)用基板に代表されるフラットパネルディスプレイ(FPD)用基板等の他のものであってもよい。

Claims (32)

  1. チャンバ内の基板載置台に被処理基板を載せ、前記チャンバ内を排気しつつ、前記基板載置台の温度を所定温度に設定した状態で前記チャンバ内に設けられたガス吐出部材から塩化金属化合物ガスを含む処理ガスを吐出させ、被処理体の表面にCVDにより金属膜または金属化合物膜を成膜する工程と、
    前記チャンバ内に被処理基板が存在しない状態で、前記ガス吐出部材から前記チャンバ内にClガスを含むクリーニングガスを吐出させて前記チャンバ内をクリーニングする工程と
    を有し、
    前記クリーニングする工程は、クリーニング対象部位の温度がClガスの分解開始温度以上となるように、また、非クリーニング対象部位の温度が分解開始温度未満の温度になるように、前記基板載置台の温度、前記吐出部材の温度および前記チャンバの壁部の温度をそれぞれ独立に制御する、成膜方法。
  2. 前記塩化金属化合物ガスはTiClガスであり、前記金属はTiである、請求項1に記載の成膜方法。
  3. 前記処理ガスはTiClガスと窒素含有ガスとを含み、
    前記成膜する工程では、前記基板載置台の温度を400〜700℃に設定し、前記ガス吐出部材および前記チャンバの壁部の温度を副生成物が付着し難い150〜250℃に設定して、被処理基板の表面に熱CVDにより金属化合物膜としてTiN膜を成膜し、
    前記クリーニングする工程では、前記基板載置台が前記クリーニング対象部位であり、その温度がClガスの分解開始温度以上となるように制御し、前記ガス吐出部材および前記チャンバの壁部が前記非クリーニング対象部位であり、その温度が分解開始温度以下でかつ前記成膜する工程の際の温度の近傍の温度になるように制御する、請求項2に記載の成膜方法。
  4. 前記処理ガスはTiClガスと還元ガスとを含み、
    前記成膜する工程では、前記基板載置台の温度を400〜700℃に設定し、前記ガス吐出部材の温度を400〜500℃に設定し、前記チャンバの壁部の温度を150〜250℃に設定して、被処理基板の表面にプラズマCVDにより金属膜としてTi膜を成膜し、
    前記クリーニングする工程では、前記基板載置台および前記ガス吐出部材が前記クリーニング対象部位であり、それらの温度がClガスの分解開始温度以上となるように制御し、前記チャンバの壁部が前記非クリーニング対象部位であり、その温度が分解開始温度以下となるように制御する、請求項2に記載の成膜方法。
  5. 前記クリーニングする工程において、前記チャンバ内の圧力を制御してClガスの分解開始温度を制御する、請求項1に記載の成膜方法。
  6. 前記クリーニングする工程において、前記クリーニング対象部位の温度に応じて、Clガスの分解開始温度が所定の温度になるように、前記チャンバ内の圧力を制御する、請求項1に記載の成膜方法。
  7. 前記クリーニングする工程において、クリーニングガスをプラズマ化することにより、前記チャンバの壁部のクリーニングをアシストする、請求項1に記載の成膜方法。
  8. 前記クリーニングガスのプラズマ化はリモートプラズマを用いて行う、請求項7に記載の成膜方法。
  9. 前記クリーニングガスは、さらに還元剤を含む、請求項1に記載の成膜方法。
  10. 前記クリーニングガスは、さらにClFガスを含む、請求項1に記載の成膜方法。
  11. 前記クリーニングする工程は、クリーニング対象の部位の温度を成膜の際の温度の近傍の温度にして行われる、請求項1に記載の成膜方法。
  12. チャンバ内の基板載置台上に被処理基板を載せ、前記チャンバ内を排気しつつ、前記基板載置台の温度を所定温度に設定した状態でチャンバ内に設けられたガス吐出部材から塩化金属化合物ガスを含む処理ガスを吐出させて前記基板載置台上の被処理体の表面に金属膜または金属化合物膜を成膜した後、前記チャンバ内をクリーニングするクリーニング方法であって、
    Clガスを含むクリーニングガスを用い、前記チャンバ内に被処理基板が存在しない状態で、クリーニング対象部位の温度がClガスの分解開始温度以上となるように、また、非クリーニング対象部位の温度が分解開始温度未満の温度になるように、前記基板載置台の温度、前記吐出部材の温度および前記チャンバの壁部の温度をそれぞれ独立に制御しつつ、前記チャンバ内にクリーニングガスを導入する、クリーニング方法。
  13. 前記塩化金属化合物ガスはTiClガスであり、前記金属はTiである、請求項12に記載のクリーニング方法。
  14. 前記チャンバ内の圧力を制御してClガスの分解開始温度を制御する、請求項12に記載のクリーニング方法。
  15. 前記クリーニング対象部位の温度に応じて、Clガスの分解開始温度が所定の温度になるように、前記チャンバ内の圧力を制御する、請求項12に記載のクリーニング方法。
  16. 前記クリーニングガスをプラズマ化することにより、前記チャンバの壁部のクリーニングをアシストする、請求項12に記載のクリーニング方法。
  17. 前記クリーニングガスのプラズマ化はリモートプラズマを用いて行う、請求項16に記載のクリーニング方法。
  18. 前記クリーニングガスは、さらに還元剤を含む、請求項12に記載のクリーニング方法。
  19. 前記クリーニングガスは、さらにClFガスを含む、請求項12に記載のクリーニング方法。
  20. クリーニング対象の部位の温度を成膜の際の温度の近傍の温度にする、請求項12に記載のクリーニング方法。
  21. 被処理基板の表面に金属膜または金属化合物膜を成膜する成膜装置であって、
    被処理基板を収容するチャンバと、
    前記チャンバ内で被処理基板を載置する基板載置台と、
    前記チャンバ内に塩化金属化合物ガスを含む処理ガスを供給する処理ガス供給機構と、
    前記チャンバ内にClガスを含むクリーニングガスを供給するクリーニングガス供給機構と、
    前記チャンバ内に設けられ、前記処理ガスおよび前記クリーニングガスを前記チャンバ内に吐出するガス吐出機構と、
    前記チャンバ内を排気する排気機構と、
    前記基板載置台、前記ガス吐出部材、前記チャンバの壁部をそれぞれ独立して加熱する加熱機構と、
    前記クリーニングガスを供給する際に、クリーニング対象部位の温度がClガスの分解開始温度以上となるように、また、非クリーニング対象部位の温度が分解開始温度未満の温度になるように、前記基板載置台の温度、前記吐出部材の温度および前記チャンバの壁部の温度をそれぞれ独立に制御する制御機構と
    を具備する、成膜装置。
  22. 前記処理ガス供給機構は、前記塩化金属化合物ガスとしてTiClガスを供給し、Ti膜またはTi化合物膜を成膜する、請求項21に記載の成膜装置。
  23. 前記制御機構は、前記チャンバ内の圧力を制御してClガスの分解開始温度を制御する、請求項21に記載の成膜装置。
  24. 前記制御機構は、前記クリーニング対象部位の温度に応じて、Clガスの分解開始温度が所定の温度になるように、前記チャンバ内の圧力を制御する、請求項21に記載の成膜装置。
  25. 前記処理ガスをプラズマ化するプラズマ生成機構をさらに具備する、請求項21に記載の成膜装置。
  26. 前記クリーニングガスをプラズマ化してクリーニングをアシストするプラズマ化機構をさらに具備する、請求項21に記載の成膜装置。
  27. 前記プラズマ化機構は、リモートプラズマ源を有する、請求項26に記載の成膜装置。
  28. 前記クリーニング対象部位は、Al化合物またはNiもしくはNi化合物で構成されている、請求項21に記載の成膜装置。
  29. 前記クリーニングガス供給機構は、さらに還元剤を含むクリーニングガスを供給する、請求項21に記載の成膜装置。
  30. 前記クリーニングガス供給機構は、さらにClFガスを含むクリーニングガスを供給する、請求項21に記載の成膜装置。
  31. 前記制御機構は、クリーニング対象の部位の温度を成膜の際の温度の近傍の温度に制御する、請求項21に記載の成膜装置。
  32. コンピュータ上で動作し、成膜装置を制御するためのプログラムが記憶された記憶媒体であって、
    前記プログラムは、実行時に、
    チャンバ内の基板載置台に被処理基板を載せ、前記チャンバ内を排気しつつ、前記基板載置台の温度を所定温度に設定した状態で前記チャンバ内に設けられたガス吐出部材から塩化金属化合物ガスを含む処理ガスを吐出させ、被処理体の表面にCVDにより金属膜または金属化合物膜を成膜する工程と、
    前記チャンバ内に被処理基板が存在しない状態で、前記ガス吐出部材から前記チャンバ内にClガスを含むクリーニングガスを吐出させて前記チャンバ内をクリーニングする工程と
    を有し、
    前記クリーニングする工程は、クリーニング対象部位の温度がClガスの分解開始温度以上となるように、また、非クリーニング対象部位の温度が分解開始温度未満の温度になるように、前記基板載置台の温度、前記吐出部材の温度および前記チャンバの壁部の温度をそれぞれ独立に制御する成膜方法
    が行われるようにコンピュータに前記成膜装置を制御させる、記憶媒体。
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