JPWO2007148505A1 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

光照射装置で消費される電流量や発生する発熱量を抑え、光照射装置やキャリッジのコンパクト化、軽量化を図ることが可能なインクジェット記録装置を提供する。インクジェット記録装置1は、記録媒体Pに対して光硬化型インクIを吐出するノズル6を備えた記録ヘッド5と、記録媒体Pに記録された光硬化型インクIに光を照射するための光源8a、8bを備えた光照射装置7a、7bとを備え、光照射装置7a、7bは、複数のブロック領域に分割された記録媒体P上の照射領域の各ブロック領域Ra、Rbに対して光を照射可能で、かつ、分割されたブロック領域Ra、Rb単位で照射状態または非照射状態とすることが可能とされており、さらに、記録動作中には複数のブロック領域Ra、Rbのうち少なくとも1つのブロック領域が非照射状態となるように光源8a、8bの点灯および消灯を時間分割により切り替える。

Description

本発明はインクジェット記録装置に係り、特に、光硬化型インクに光を照射する光照射装置を備えるインクジェット記録装置に関する。
近年、紙などの記録媒体に画像を記録する装置として、記録媒体の表面に光硬化型インクを吐出し着弾したインクに光を照射して硬化させるインクジェット記録装置が良く知られている。このようなインクジェット記録装置は、通常、記録媒体にインクを吐出する複数のノズルを備えた記録ヘッドと、記録媒体の表面に着弾したインクに光を照射する光照射装置とを備えている。
光照射装置の光源には、インクを硬化させる波長の光を発する光源が用いられ、従来から、例えば高圧水銀ランプやメタルハライドランプ、ブラックライト、冷陰極管等の放電ランプが多く用いられてきた。
しかし、このような放電ランプは、光の照度分布にばらつきが生じる、高温になる、光を安定して発するまでに時間がかかる、点灯・消灯を繰り返すと寿命が短くなるため記録ジョブ中は点灯し続ける必要がある等の種々の問題点があり、そのような問題が少ない発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を光源として用いたインクジェット記録装置が種々提案されている(例えば、特許文献1〜7等参照)。
また、発光ダイオードは一般に小型で軽量であり応答性に優れるため、インクジェット記録装置に応用した場合には、光照射装置のコンパクト化や軽量化に資するものとなり、ウォームアップ動作の短縮を可能とすると期待されている。
特開2004−181943号公報 特開2004−237588号公報 特開2005−104108号公報 特開2005−144679号公報 特開2005−254560号公報 特開2006−27235号公報 特開2006−27236号公報
しかしながら、現状の発光ダイオードは、消費電力が必ずしも小さくない。そのため、光硬化型インクを硬化させるために記録媒体上の比較的広い領域を高い照度で発光ダイオードで照射すると大きな電流が必要となり、最大電流量が大きな電源が必要となる。また、電源と光照射装置とを結ぶ配線経路も太くしなければならず、電送効率が必ずしも高いとは言えない。
また、そのため、現状の発光ダイオードは発熱量も比較的大きくなり、図7に示すように薄い発光ダイオード100の背面にヒートシンク用の比較的大きなフィン101や空冷用の比較的大きなファン102やモータ103を取り付けることが必要となる。或いは水冷機構を設けることが必要となる。
このように、現状では、光源として発光ダイオードを用いた場合には、大きな電源や太い配線、背面には比較的大きなヒートシンクやモータが必要になり、場合によっては水冷機構が必要になり、発光ダイオードを用いることで期待される光照射装置やキャリッジのコンパクト化や軽量化等が必ずしも十分には達成されていない。
そこで、本発明は、光照射装置で消費される電流量や発生する発熱量を抑え、光照射装置やキャリッジのコンパクト化、軽量化を図ることが可能なインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、請求の範囲第1項に記載のインクジェット記録装置は、
記録媒体に対して光硬化型インクを吐出するノズルを備えた記録ヘッドと、
記録媒体に記録された前記光硬化型インクに光を照射するための光源を備えた光照射装置と
を備え、
前記光照射装置は、複数のブロック領域に分割された記録媒体上の照射領域の各ブロック領域に対して光を照射可能で、かつ、分割された前記ブロック領域単位で照射状態または非照射状態とすることが可能とされており、さらに、記録動作中には前記複数のブロック領域のうち少なくとも1つのブロック領域が非照射状態となるように前記光源の点灯および消灯を時間分割により切り替えることを特徴とする。
請求の範囲第1項に記載の発明によれば、インクジェット記録装置は、記録ヘッドのノズルから吐出されたインクに対して光照射装置により光を照射するが、光照射装置により照射される記録媒体上の照射領域は複数のブロック領域に分割されており、光照射装置は、分割されたブロック領域単位で照射状態または非照射状態とすることができる。また、記録動作中には、照射領域の複数のブロック領域のうち少なくとも1つのブロック領域が非照射状態となるように光照射装置の光源の点灯および消灯が時間分割により切り替えられる。
請求の範囲第2項に記載の発明は、請求の範囲第1項に記載のインクジェット記録装置において、前記光照射装置の光源は、半導体光源で構成されていることを特徴とする。
請求の範囲第2項に記載の発明によれば、発光ダイオード等の半導体光源で構成された光源を有する光照射装置から光が照射される。
請求の範囲第3項に記載の発明は、請求の範囲第1項または請求の範囲第2項に記載のインクジェット記録装置において、前記時間分割による切り替えは、画素クロックを基準とした切り替えであることを特徴とする。
請求の範囲第3項に記載の発明によれば、例えばリニアエンコーダ等で記録ヘッドの走査位置を確認しながらその目盛りの値から画素クロックを形成し、その画素クロックを基準とした時間分割により光照射装置の光源の点灯、消灯が切り替えられる。
請求の範囲第4項に記載の発明は、請求の範囲第1項から請求の範囲第3項のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、前記光照射装置は、間引き記録の際、前記照射領域のブロック領域が間引かれた画素位置を通過する間は当該ブロック領域を非照射状態とすることを特徴とする。
請求の範囲第4項に記載の発明によれば、インクジェット記録装置において例えば1画素おきに記録を行うようないわゆる間引き記録を行う場合には、記録ヘッドの走査に伴って移動する照射領域のブロック領域がインクが含まれない間引かれた画素位置を通過する間は光照射装置の光源が点灯されず非照射状態とされる。
請求の範囲第5項に記載の発明は、請求の範囲第1項から請求の範囲第4項のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、前記光照射装置は、前記記録ヘッドの記録幅分の領域に分割された記録媒体上の照射領域の各ブロック領域に対して光を照射可能とされていることを特徴とする。
請求の範囲第5項に記載の発明によれば、例えば複数のノズル列を並設して1つの記録ヘッドを構成して各ノズル列に属するノズルからそれぞれ別の吐出タイミングでインクを吐出させる場合、記録ヘッドの記録幅分の幅を有する照射領域をノズル列の本数分のブロック領域に分け、各ブロック領域に対して光照射装置から別々に光を照射する。
請求の範囲第6項に記載の発明は、請求の範囲第1項から請求の範囲第4項のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記記録ヘッドの各ノズルは、複数のグループに分割され、
前記光照射装置は、前記記録ヘッドの各グループのノズルが前記光硬化型インクを吐出する各領域に分割された記録媒体上の照射領域の各ブロック領域に対して光を照射可能とされていることを特徴とする。
請求の範囲第6項に記載の発明によれば、1つの記録ヘッドの1列のノズルを複数のグループに分割してそれぞれから別々の吐出タイミングでインクを吐出させる場合、各グループのノズルに対応するように分割された記録媒体上の照射領域の各ブロック領域に対して光照射装置から光を照射する。
請求の範囲第7項に記載の発明は、請求の範囲第6項に記載のインクジェット記録装置において、
前記記録ヘッドは、多相駆動型のヘッドであり、
前記記録ヘッドの前記各グループを多相駆動の各位相ごとに駆動し、
前記時間分割による切り替えは、前記多相駆動の位相による切り替えであることを特徴とする。
請求の範囲第7項に記載の発明によれば、請求の範囲第6項に記載のインクジェット記録装置において、記録ヘッドの各グループのノズルを多相駆動の各位相ごとに駆動してインクを吐出させ、それに同期された位相に従って光照射装置の点灯、消灯が切り替えられる。
請求の範囲第8項に記載の発明は、請求の範囲第1項から請求の範囲第7項のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、前記光照射装置の光源は、スタガ配置とされており、各光源が位相ごとに区分されて点灯されることを特徴とする。
請求の範囲第8項に記載の発明によれば、記録媒体上に着弾したインクに対して、光源がスタガ配置とされ、各光源がグループ化されて各グループが位相ごとに区分されて光照射装置から光が照射される。
請求の範囲第9項に記載の発明は、請求の範囲第1項から請求の範囲第8項のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、前記光照射装置の光源は、前記記録媒体上の照射領域の各ブロック領域に対応する光源ごとに複数の発光ダイオードが直列に接続されて構成されていることを特徴とする。
請求の範囲第9項に記載の発明によれば、記録媒体上の照射領域の各ブロック領域に対応する光源ごとに複数の発光ダイオードが直列に接続された光照射装置から光が照射される。
請求の範囲第10項に記載の発明は、請求の範囲第1項から請求の範囲第8項のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記光照射装置の光源は、アノードとカソードとを逆向きに接続した少なくとも2組の発光ダイオードで構成された回路に交流電流を流すように構成され、
前記記録媒体上の照射領域の各ブロック領域は、前記光源の接続の向きごとに分割されていることを特徴とする。
請求の範囲第10項に記載の発明によれば、アノードとカソードとを逆向きに接続した少なくとも2組の発光ダイオードで構成された回路に交流電流を流して発光ダイオードを1組ずつ交互に発光させて光照射装置から光を照射させる。
請求の範囲第1項に記載の発明によれば、記録動作中には照射領域の各ブロック領域のうち少なくとも1つのブロック領域が非照射状態となるため、照射領域の全領域が一斉に照射状態となることがなく、光照射装置の全光源を点灯させることが回避できる。そのため、光照射装置で消費される電流量を抑えることが可能となり、光照射装置が点灯と消灯を繰り返すため光照射装置から発生する発熱量を抑制することが可能となる。
また、そのため、例えば光源に発光ダイオード等を用いた場合にも、図7に示したような大きなヒートシンクやファン、モータ等を備える必要がなくなり、或いはより小型のヒートシンク等にすることができるから、光照射装置のコンパクト化や軽量化を図ることが可能となり、それを搭載するキャリッジのコンパクト化、軽量化を図ることが可能となる。
請求の範囲第2項に記載の発明によれば、半導体光源は、従来の放電ランプのように光の照度分布にばらつきが生じる、高温になる、光を安定して発するまでに時間がかかる、点灯・消灯を繰り返すと寿命が短くなるため記録ジョブ中は点灯し続ける必要がある等の問題点がない。そのため、前記請求の範囲第1項に記載の発明の効果に加え、半導体光源を用いることで、そのような問題を回避でき、光照射装置やキャリッジのコンパクト化、軽量化を図ることが可能となる。
請求の範囲第3項に記載の発明によれば、例えばリニアエンコーダ等で記録ヘッドの走査位置を確認しながらその目盛りの値から画素クロックを形成し、その画素クロックを基準とした時間分割により光照射装置の光源の点灯、消灯を切り替えることで、記録媒体上に着弾したインクの上方で的確に光照射装置の光源を点灯させて照射領域のブロック領域を照射状態とすることが可能となり、前記各請求の範囲に記載の発明の効果がより的確に発揮される。
請求の範囲第4項に記載の発明によれば、間引き記録の際に、インクが含まれない間引かれた画素位置では光照射装置の光源が点灯されないから、インクが含まれる可能性がある画素位置のみで光を照射するため、光照射装置の全光源を点灯させることが回避できるとともに光照射装置で無駄に消費される電流量を抑えることが可能となり、前記各請求の範囲に記載の発明の効果がより適切に発揮される。
請求の範囲第5項に記載の発明によれば、例えば複数のノズル列を並設して1つの記録ヘッドを構成したような場合でも前記各請求の範囲に記載の発明を適用することが可能となり、前記各請求の範囲に記載の発明の効果が有効に発揮される。
請求の範囲第6項に記載の発明によれば、1つの記録ヘッドのノズルを複数のグループに分割してそれぞれから別々の吐出タイミングでインクを吐出させる場合でも前記各請求の範囲に記載の発明を適用することが可能となり、前記各請求の範囲に記載の発明の効果が有効に発揮される。
請求の範囲第7項に記載の発明によれば、請求の範囲第6項に記載のインクジェット記録装置において、記録ヘッドの各グループのノズルを多相駆動の各位相ごとに駆動してインクを吐出させ、それに同期された位相に従って光照射装置の点灯、消灯が切り替えられることで、容易に前記請求の範囲第6項に記載のインクジェット記録装置を実現することが可能となり、前記請求の範囲第6項に記載の発明の効果が容易かつ適切に発揮される。
請求の範囲第8項に記載の発明によれば、記録媒体上に着弾したインクに対して、光源がスタガ配置とされ、各光源がグループ化されて各グループが位相ごとに区分されて光照射装置から光が照射されるため、記録ヘッドのノズルの配置や駆動方法にかかわらず、すなわち記録ヘッドのノズルがストレート配置か、スタガ配置か、または他の配置か、或いはノズルが単相駆動か多相駆動か等にかかわらず、いかなるタイプの記録ヘッドに対しても前記各請求の範囲に記載の発明の効果を的確に発揮させることが可能となる。
請求の範囲第9項に記載の発明によれば、光照射装置の光源を直列に接続することで、並列に接続した場合よりも光源に流す電流量を低減することが可能となり、伝送効率が良いため前記各請求の範囲に記載の発明の効果がより効果的に発揮される。
請求の範囲第10項に記載の発明によれば、アノードとカソードとを逆向きに接続した少なくとも2組の発光ダイオードで構成された回路に交流電流を流して発光ダイオードを1組ずつ交互に発光させて光照射装置から光を照射させることで、それぞれの組内では光源が直列に接続されるため光源に流す電流量を低減することが可能となる。また、単純な回路で容易に光照射装置の光源の点灯、消灯の時間分割による切り替えを行うことが可能となり、さらには配線量も少なくすることが可能となるため、前記各請求の範囲に記載の発明の効果がより的確に発揮される。
第1の実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す図である。 第1の実施形態に係る記録ヘッドと光照射装置の構成および照射領域の各ブロック領域を説明する図である。 第2の実施形態に係る記録ヘッドと光照射装置の構成および照射領域の各ブロック領域を説明する図である。 (A)光照射装置の発光ダイオードの回路構成、および(B)回路に流れる交流電流を示す図である。 第3の実施形態に係る記録ヘッドと光照射装置の構成および照射領域の各ブロック領域を説明する図である。 第4の実施形態に係る光照射装置の構成および照射領域の各ブロック領域を説明する図である。 発光ダイオードとヒートシンク等を示す図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
5、5Y、5M、5C、5K 記録ヘッド
6、6a、6b、6R、6R、6α、6β、6γ ノズル
7、7a、7b、7L、7R、7α、7β、7γ 光照射装置
8a、8b、8L、8R、8α、8β、8γ 光源
I 光硬化型インク
P 記録媒体
Ra、Rb、RL、RR、Rα、Rβ、Rγ 照射領域のブロック領域
α、β、γ グループ
以下、本発明に係るインクジェット記録装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施形態では、図1に示すように、インクジェット記録装置1には、記録媒体Pを支持する平板状のプラテン2が配設されており、このプラテン2の記録媒体Pの進行方向上流側および下流側、すなわち図中矢印Xで示される副走査方向上流側および下流側には、記録媒体Pを搬送するための図示しない複数の搬送ローラがそれぞれ配設されている。
プラテン2の上方には、棒状のキャリッジレール3がプラテン2や記録媒体Pに平行でかつ副走査方向に直交する状態に配置されており、このキャリッジレール3には、キャリッジレール3に沿って図中矢印Yで示される主走査方向に往復移動自在とされた略筐型のキャリッジ4が支持されている。
キャリッジ4の底面には、記録ヘッド5が搭載されており、記録ヘッド5には、プラテン2に支持された記録媒体Pに対して光硬化型のインクを吐出する複数のノズル6が設けられている。本実施形態では、1つの記録ヘッド5に属する複数のノズルからは例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインクのうち1色のインクが吐出されるようになっており、複数の記録ヘッド5から吐出される各色のインクにより記録媒体P上にカラー画像が形成されるようになっている。
また、図示を省略するが、各記録ヘッド5にはYMCKの各色インクを供給するためのインクタンクが供給管を介して接続されており、キャリッジ4の背面には読取装置が固定されていて、読取装置によりキャリッジレール3に平行に配設されたリニアエンコーダの目盛りが読み取られてキャリッジ4の走査位置すなわち記録ヘッド5や後述する光照射装置7の走査位置が認識されるようになっている。
キャリッジ4に設けられた記録ヘッド5の主走査方向上流側および下流側には、記録媒体Pに着弾したインクに光を照射するための図示しない光源を備えた光照射装置7が配設されている。本実施形態では、光照射装置7の光源には半導体光源が用いられており、特に発光ダイオードが用いられている。
なお、光照射装置7は、本実施形態では図1に示したように記録ヘッド5Y、5M、5C、5Kに対してそれらの主走査方向上流側および下流側に1つずつ設けられているが、例えばさらに各記録ヘッドの間にも光照射装置7を設けるなどの構成とすることも可能である。
本実施形態では、各記録ヘッド5はそれぞれ図2に示すように2つの単位ヘッド5a、5bがノズル列方向に並べて配置されて構成されている。また、単位ヘッド5aは2つのノズル列5aLとノズル列5aRとが貼り合わされて構成されている。単位ヘッド5aに属するノズル列5aL、5aRには、それぞれノズル6aが1画素おきに設けられ、2つのノズル列5aLとノズル列5aRとがノズル位置を1画素ずつずらした状態で貼り合わされている。単位ヘッド5bも単位ヘッド5aと同様に構成されている。
また、単位ヘッド5aの図中最下端のノズル6aと単位ヘッド5bの図中最上端のノズル6bとが記録媒体上の副走査方向Xに隣接する画素部分を記録するように配置されている。
本実施形態では、記録ヘッド5が主走査方向Yに走査される際に、記録媒体上でインクIが主走査方向Yには1画素おきに副走査方向Xには一直線に並ぶように単位ヘッド5aの各ノズル6aからインクIが吐出されるようになっている。また、単位ヘッド5bの各ノズル6bからも同様に記録媒体上でインクIが主走査方向Yには1画素おきに副走査方向Xには一直線に並ぶようにインクIが吐出されるが、単位ヘッド5aから吐出されたインク列とは主走査方向Yに1画素分ずれた位置に吐出されるようになっている。
本実施形態では、単位ヘッド5a、5bがそれぞれいわゆる間引き記録を行って、全体として画像記録を完了するいわゆる2パス記録を行うようになっている。なお、本発明は2パス記録に限定されず、さらに多くのパスで画像記録を行うマルチパス記録のすべての場合について同様に適用される。
本実施形態では、光照射装置7は、記録ヘッド5が単位ヘッド5a、5bに分割されていることに合わせて光照射装置7a、7bに分割されており、光照射装置7a、7bはそれぞれ記録ヘッド5の単位ヘッド5a、5bから吐出され記録媒体上に着弾したインクIに対して光を照射するようにインク列に対して平行に配置されている。
光照射装置7a、7bは、互いの位置が主走査方向Yで一致する或いは主走査方向Yに2画素、4画素など偶数の画素分ずれるように配置されている。なお、本実施形態では、光照射装置7a、7bはそれぞれ記録ヘッド5の単位ヘッド5a、5bがそれぞれ吐出したインクIに光を照射することができればよく、単位ヘッド7a、7bのノズル数と光照射装置の光源8a、8bの数は必ずしもそれぞれ一致する必要はない。
本発明では、光照射装置7により照射され得る記録媒体上の領域を照射領域という。照射領域は、通常は光照射装置7に対向する記録媒体上の領域である。本実施形態では、図2に破線で示されるように、光照射装置7を構成する光照射装置7a、7bにより光が照射される記録媒体上の2つの領域Ra、Rbが照射領域を構成している。なお、照射領域Ra、Rbは、キャリッジ4の主走査方向Yへの往復移動に伴う光照射装置7a、7bの走査により、記録媒体上を主走査方向Yに移動する。
すなわち、本実施形態では、照射領域は2つのブロック領域Ra、Rbに分割されており、各ブロック領域Ra、Rbに対して光照射装置7a、7bの点灯および消灯が時間分割により切り替えられるように制御されて、照射領域がそれぞれ分割された各ブロック領域単位で照射状態または非照射状態とされるようになっている。
具体的には、本実施形態では、前述した読取装置で読み取られたリニアエンコーダの目盛りがインクジェット記録装置1の図示しない制御装置により図2最下段に示すような画素クロックに変換されるようになっている。そして、この画素クロックを基準とした時間分割により光照射装置7a、7bの光源8a、8bの点灯、消灯が切り替えられ、記録ヘッド5の単位ヘッド5a、5bで間引き記録されたインク列が含まれる画素位置の上方を通過する間は照射領域のブロック領域を照射状態とし、インク列が含まれない間引かれた画素位置を通過する間は非照射状態とするようになっている。
なお、光照射装置7a、7bの位置が主走査方向Yで一致するように構成される場合には前記2つの領域Ra、Rbがつながった状態となるが、光照射装置7a、7bが別々に制御されるためその場合も照射領域は2つのブロック領域Ra、Rbに分割され別々に照射状態または非照射状態とされる。
本実施形態では、画素クロックとして、図2最下段に示したように光照射装置7aと光照射装置7bとでONとOFFが逆の画素クロックが形成されるようになっている。つまり、本実施形態では、記録動作中には、照射領域の2つのブロック領域Ra、Rbの一方が照射状態になっている間は他方のブロック領域が非照射状態になるように光照射装置7a、7bの光源8a、8bの点灯および消灯が画素クロックに従った時間分割により切り替えられるようになっている。
また、本実施形態では、光照射装置7aの光源8aを構成する複数の発光ダイオードは各発光ダイオードのアノードが他の発光ダイオードのカソードに接続され、すなわち複数の発光ダイオードが直列に接続されて構成されている。光照射装置7bの光源8bも同様に構成されている。
次に、本実施形態に係るインクジェット記録装置1の作用について説明する。
記録開始が指示されると、インクジェット記録装置1の図示しない制御装置は、キャリッジ4をキャリッジレール3に沿って往復移動させて記録ヘッド5を記録媒体上で主走査方向Yに走査させるとともに、読取装置が読み取ったリニアエンコーダの目盛りに基づいて記録ヘッド5の走査位置を確認しながら適切な吐出タイミングで記録ヘッド5のノズル6に駆動電圧を印加して光硬化型インクを吐出させて記録媒体上に着弾させる。
吐出タイミングにおいてすべてのノズルからインクを吐出するいわゆるべた打ちの場合について説明すると、図2に示したように、記録ヘッド5が主走査方向Yの一方側に走査する間に記録ヘッド5の単位ヘッド5a、5bのノズル6a、6bからはそれぞれ間引き記録、すなわち記録媒体上で主走査方向Yには1画素おきに副走査方向Xには一直線に並ぶようにインクIの吐出が行われる。
単位ヘッド5a、5bに対応する光照射装置7a、7bは、制御装置によりリニアエンコーダの目盛りに基づいて形成された画素クロックを基準とした時間分割によりそれぞれ光源8a、8bの点灯および消灯が切り替えられる。本実施形態では、図2最下段に示したような光照射装置7aと光照射装置7bとでONとOFFが逆の画素クロックに従って制御することで、光照射装置7aが点灯しているときには光照射装置7bは消灯し、光照射装置7aが消灯しているときには光照射装置7bは点灯する。
単位ヘッド5a、5bにより記録媒体上にインク列が主走査方向Yに1画素ずれた位置に記録され、光照射装置7a、7bが偶数画素分ずれるように配置されていることから、光照射装置7aがインク列が含まれる画素位置の上方にあるときには光照射装置7bはインク列が含まれない間引きされた画素位置の上方にあり、逆に、光照射装置7aがインク列が含まれない間引きされた画素位置の上方にあるときには光照射装置7bはインク列が含まれる画素位置の上方にある。
従って、光照射装置7aは、インク列が含まれる画素位置の上方を通過する間は光照射装置7aの光源8aが画素クロックに従って点灯されて照射領域のブロック領域Raが照射状態とされ、記録媒体に着弾したインクに光が照射されてインクが硬化される。その際、光照射装置7bは、インク列が含まれない間引きされた画素位置の上方を通過しているのでその光源8bが画素クロックに従って消灯され、照射領域のブロック領域Rbが非照射状態とされる。
また、光照射装置7a、7bがキャリッジ4の走査に伴って主走査方向Yの隣接する画素位置にそれぞれ移動すると、光照射装置7aの光源8aは画素クロックに従って消灯され、照射領域のブロック領域Raが非照射状態とされる。これは、光照射装置7aがインク列が含まれない間引きされた画素位置の上方を通過していることに対応する。
一方、光照射装置7bは、この移動によりインク列が含まれる画素位置の上方を通過することとなり、光源8bが画素クロックに従って点灯されて照射領域のブロック領域Rbが照射状態とされ、記録媒体に着弾したインクに光が照射されてインクが硬化される。
以上のように、本実施形態に係るインクジェット記録装置1によれば、記録動作中には光照射装置7a、7bの点灯および消灯が時間分割により切り替えられ、記録媒体上の照射領域の2つのブロック領域Ra、Rbが交互に照射状態とされることから、照射領域の各ブロック領域のうち少なくとも1つのブロック領域が非照射状態となる。
このように、本実施形態では、照射領域の全領域が一斉に照射状態となることがなく、光照射装置の全光源を点灯させることが回避できるため、光照射装置で消費される電流量を抑えることが可能となる。また、光照射装置が点灯と消灯を繰り返すため光照射装置から発生する発熱量を抑制することが可能となる。
そのため、例えば光源に発光ダイオード等を用いた場合にも、図7に示したような大きなヒートシンクやファン、モータ等を備える必要がなくなり、或いはより小型のヒートシンク等にすることができるから、光照射装置のコンパクト化や軽量化を図ることが可能となり、それを搭載するキャリッジのコンパクト化、軽量化を図ることが可能となる。
また、光照射装置の光源を直列に接続することで、並列に接続した場合よりも光源に流す電流量を低減することが可能となり、伝送効率が良いため前記効果をより効果的に発揮することが可能となる。
なお、前記図2では、すべてのノズルからインクを吐出するべた打ちの場合について述べたため、照射領域の各ブロック領域のうち照射状態とされるブロック領域には必ず記録媒体上にインクが着弾されているが、通常の画像記録においては必ずしも照射状態とされるブロック領域にインクが着弾されているとは限らない。ただし、記録媒体上にインクが着弾されていない領域で照射領域の各ブロック領域が非照射状態とされる。
また、本実施形態では、記録ヘッド5が単位ヘッド5a、5bの2段で構成される場合について述べたが、これに限定されず、記録ヘッド5がより多くの段数で構成される場合にも適用される。
さらに、本実施形態では、図1に示したように記録ヘッド5から記録媒体Pに直接インクを吐出して記録を行う場合について述べたが、本発明は、この他にも、例えば記録ヘッドから転写ドラム等の中間媒体にインクを吐出して中間媒体から記録媒体にインクを転写するタイプのインクジェット記録装置にも適用される。
[第2の実施の形態]
前記第1の実施形態では、記録ヘッド5がノズル列5aLとノズル列5aRとを貼り合わせた単位ヘッド5aとノズル列5bLとノズル列5bRとを貼り合わせた単位ヘッド5bとで構成され、単位ヘッド5a、5bからはそれぞれ主走査方向Yの同一の画素位置にインクを吐出して記録媒体上にインク列を形成する場合について説明した。
第2の実施形態では、インクジェット記録装置の例えば前記単位ヘッドのそれぞれのノズル列のノズルからそれぞれ別々にインクを吐出して記録媒体上に主走査方向Yに交互に並ぶインク列を形成する場合について説明する。
なお、本実施形態では、記録ヘッド5が1段で構成される場合について説明するが、前記第1の実施形態のように単位ヘッド5a、5bにより2段で構成される場合やより多くの段数で構成される場合には各段について本実施形態を適用することができる。また、前記第1の実施形態と同様の機能を有する部材等については説明を省略し或いは同一の符号を付して説明する。
本実施形態では、インクジェット記録装置の全体構成は図1に示したとおりである。記録ヘッド5は、図3に示すように、前記第1の実施形態における単位ヘッド5a等と同様に2つのノズル列5Lとノズル列5Rとが貼り合わされて構成されている。ノズル列5L、5Rには、それぞれノズル6R、6Rが1画素おきに設けられ、2つのノズル列5Lとノズル列5Rとがノズル位置を1画素ずつずらした状態で貼り合わされている。
記録ヘッド5が主走査方向Yに走査される際に、ノズル列5LからインクIが吐出され、記録媒体上で副走査方向Xに1画素おきに直線状に記録されたインク列が主走査方向Yに1画素おきに並ぶようになっている。また、ノズル列5RからもインクIが吐出され、同様に記録媒体上で副走査方向Xに1画素おきに直線状に記録されたインク列が主走査方向Yに1画素おきに並ぶが、ノズル列5Lから吐出されたインク列とは主走査方向Yおよび副走査方向Xにそれぞれ1画素分ずれた位置に吐出されるようになっている。
本実施形態では、記録ヘッド5の主走査方向Yの逆方向への移動で記録媒体上のインクIが着弾していない画素位置にインクが吐出されるようになっており、記録ヘッド5の主走査方向Yの往復移動すなわち2パスで画像記録を完了するようになっている。なお、本発明は2パス記録に限定されず、さらに多くのパスで画像記録を行うマルチパス記録のすべての場合について同様に適用される。
本実施形態では、光照射装置7は、記録ヘッド5のノズル列5L、5Rに合わせて光照射装置7L、7Rに分割されており、光照射装置7L、7Rはそれぞれ記録ヘッド5のノズル列単位ヘッド5L、5Rから吐出され記録媒体上に着弾したインクIに対して光を照射するようにインク列に対して平行に配置されている。
光照射装置7L、7Rは、互いの位置が主走査方向Yに2画素、4画素など偶数の画素分ずれるように配置されている。なお、本実施形態においても、光照射装置7L、7Rはそれぞれ記録ヘッド5のノズル列5L、5Rがそれぞれ吐出したインクIに光を照射することができればよく、ノズル列5L、5Rのノズル数と光照射装置の光源8L、8Rの数は必ずしもそれぞれ一致する必要はない。
本実施形態では、光照射装置7により照射され得る記録媒体上の照射領域は、図3中に破線で示されるように、光照射装置7L、7Rにより光が照射される記録媒体上の2つの領域RL、RRにより構成されている。すなわち、本実施形態では、光照射装置7L、7Rは、記録ヘッド5の各ノズル列5L、5Rの記録幅分の領域に分割された記録媒体上の照射領域の各ブロック領域RL、RRに対して光を照射可能とされている。なお、照射領域RL、RRは、キャリッジ4の主走査方向Yへの往復移動に伴う光照射装置7L、7Rの走査により、記録媒体上を主走査方向Yに移動する。
すなわち、本実施形態では、照射領域は2つのブロック領域RL、RRに分割されており、各ブロック領域RL、RRに対して光照射装置7L、7Rの点灯および消灯が時間分割により切り替えられるように制御されて、照射領域がそれぞれ分割された各ブロック領域単位で照射状態または非照射状態とされるようになっている。
本実施形態においても、前記第1の実施形態と同様に、光照射装置7L、7Rの光源8L、8Rを構成する複数の発光ダイオードをそれぞれ独立に直列に接続し、光照射装置7L、7Rの光源8L、8Rの点灯、消灯を画素クロックを基準とした時間分割により切り替えるように構成することも可能である。
しかし、本実施形態では、光照射装置7L、7Rの光源8L、8Rを構成する複数の発光ダイオードを一体として交流電流を流して点灯、消灯を制御する場合について説明する。なお、本実施形態の交流電流による点灯・消灯制御を前記第1の実施形態に用いることも可能である。
本実施形態では、光照射装置7L、7Rの光源8L、8Rを構成する複数の発光ダイオードは図4(A)に示すような回路を構成している。すなわち、回路は、光照射装置7Lの光源8Lである1組の発光ダイオードと光照射装置7Rの光源8Rである別の1組の発光ダイオードがそれぞれ直列に接続され、光照射装置7Lと光照射装置7Rとではアノードとカソードとが逆向きに接続されて構成されている。
また、回路の端子P、Qには、図4(B)に示す一定周期の矩形波形を有する交流電圧を印加して回路に交流電流を流すようになっており、端子Pから端子Qに電流が流れる周期では光照射装置7Lの光源8Lが点灯して光照射装置7Rの光源8Rは消灯し、端子Pから端子Qに電流が流れる周期では光照射装置7Lの光源8Lは消灯して光照射装置7Rの光源8Rが点灯するようになっている。
このように、本実施形態では、光照射装置7L、7Rは光源8L、8Rである発光ダイオードの接続の向きで分割されており、図3に示した照射領域のブロック領域RL、RRも光源8L、8Rである発光ダイオードの接続の向きで分割されている。
なお、図4(B)に示した矩形波形の周期は、読取装置で読み取られたリニアエンコーダの目盛りから算出されるキャリッジ4の走査速度等により変動されるようになっている。それにより、図3最下段に示されるように、光照射装置7Lが記録ヘッド5のノズル列5Lから吐出された記録媒体上のインク列の上方を通過する際には光源8LがONとなって照射領域のブロック領域RLが照射状態となり、同時に光照射装置7Rの光源8RがOFFとなって照射領域のブロック領域RRが非照射状態となる。また、光照射装置7Rが記録ヘッド5のノズル列5Rから吐出された記録媒体上のインク列の上方を通過する際には光源8RがONとなって照射領域のブロック領域RRが照射状態となり、同時に光照射装置7Lの光源8LがOFFとなって照射領域のブロック領域RLが非照射状態となる。
次に、本実施形態に係るインクジェット記録装置の作用について説明する。
記録開始が指示されると、インクジェット記録装置の制御装置は、第1の実施形態の場合と同様に、キャリッジ4をキャリッジレール3に沿って往復移動させて記録ヘッド5を記録媒体上で主走査方向Yに走査させるとともに、読取装置が読み取ったリニアエンコーダの目盛りに基づいて記録ヘッド5の走査位置を確認しながら適切な吐出タイミングで記録ヘッド5のノズル6L、6Rに駆動電圧を印加して光硬化型インクを吐出させて記録媒体上に着弾させる。
べた打ちの場合、図3に示したように、記録ヘッド5が主走査方向Yの一方側に走査する間に記録ヘッド5のノズル列5L、5Rのノズル6L、6Rからはそれぞれ記録媒体上で副走査方向Xに1画素おきに直線状に記録されたインク列が主走査方向Yに1画素おきに並ぶようにインクIが吐出される。
単位ヘッド5L、5Rに対応する光照射装置7L、7Rは、図4(B)に示した画素クロックに同期した一定の周期の交流電流による時間分割によりそれぞれ光源8L、8Rの点灯および消灯が切り替えられる。
単位ヘッド5L、5Rにより記録媒体上にインク列が主走査方向Yに1画素ずれた位置に記録され、光照射装置7L、7Rが偶数画素分ずれるように配置されていることから、光照射装置7Lが記録ヘッド5のノズル列5Lから吐出された記録媒体上のインク列の上方を通過する際、光照射装置7Rもノズル列5Lから吐出された記録媒体上の他の画素位置のインク列の上方を通過する。その際、光照射装置7Lの光源8Lが点灯されて照射領域のブロック領域RLが照射状態とされ、記録媒体に着弾したインクに光が照射されてインクが硬化されるが、光照射装置7Rの光源8Rは消灯され照射領域のブロック領域RRは非照射状態とされる。
また、光照射装置7L、7Rがキャリッジ4の走査に伴って主走査方向Yの隣接する画素位置にそれぞれ移動すると、今度は光照射装置7L、7Rがともに記録ヘッド5のノズル列5Rから吐出された記録媒体上のインク列の上方を通過する。その際、光照射装置7Rの光源8Rが点灯されて照射領域のブロック領域RRが照射状態とされ、記録媒体に着弾したインクに光が照射されてインクが硬化されるが、光照射装置7Lの光源8Lは消灯され照射領域のブロック領域RLは非照射状態とされる。
以上のように、本実施形態に係るインクジェット記録装置によれば、記録動作中には光照射装置7L、7Rの点灯および消灯が時間分割により切り替えられ、記録媒体上の照射領域の2つのブロック領域RL、RRが交互に照射状態とされることから、照射領域の各ブロック領域のうち少なくとも1つのブロック領域が非照射状態となる。
このように、本実施形態でも、前記第1の実施形態と同様に、照射領域の全領域が一斉に照射状態となることがなく、光照射装置の全光源を点灯させることが回避できるため、光照射装置で消費される電流量を抑えることが可能となる。また、光照射装置が点灯と消灯を繰り返すため光照射装置から発生する発熱量を抑制することが可能となる。そのため、前記第1の実施形態と同様の効果が得られる。
また、光照射装置の光源を直列に接続することで並列に接続した場合よりも光源に流す電流量を低減することが可能となり、伝送効率が良くなり前記効果をより効果的に発揮することが可能となると同時に、光照射装置の光源の接続を図4(A)に示した回路のように構成し、図4(B)に示したような交流電流を流すことで単純な回路で光照射装置の光源の点灯、消灯の時間分割による切り替えを容易かつ的確に行うことが可能となる。また、回路の配線量を少なくすることが可能となる。
[第3の実施の形態]
前記第1および第2の実施形態では、記録ヘッド5や単位ヘッド5a、5bの各ノズルから同時にインクが吐出されるインクジェット記録装置について説明したが、第3の実施形態では、記録ヘッド5が多相駆動型のヘッドであり、各ノズルが複数のグループに分割され、各グループに属するノズルから別々にインクが吐出される場合について説明する。
なお、本実施形態では、記録ヘッド5が1段で構成され単一のノズル列を有する場合について説明するが、前記第1、第2実施形態のように記録ヘッドがノズル列を貼り合わせで構成されたり、単位ヘッドが多段で構成される場合についても本実施形態を適用することができる。また、前記第1の実施形態と同様の機能を有する部材等については説明を省略し或いは同一の符号を付して説明する。
本実施形態では、インクジェット記録装置の全体構成は図1に示したとおりである。記録ヘッド5は、図5に示すように、単一のノズル列を有している。このノズル列には、ノズル6α、6β、6γが1画素おきに設けられ、ノズル6α、6β、6γは2つおきにそれぞれ1つのグループを構成してそれぞれのグループが3相駆動の各位相ごとに駆動されるようになっている。
すなわち、本実施形態に係るインクジェット記録装置は6パスで画像記録を完了するようになっている。なお、本発明は6パス記録に限定されず、マルチパス記録のすべての場合について同様に適用される。また、以下、ノズル6α、6β、6γから構成される各グループをグループα、β、γという。
記録ヘッド5が主走査方向Yに走査される間に、ノズル6α、6β、6γが3相駆動の各位相ごとに駆動されるため、ノズル6α、6β、6γからインクIが吐出されると、図5に示すように、記録媒体上には副走査方向Xに5画素おきに直線状に記録されたインク列が主走査方向Yに隣接する画素位置では2画素ずつ副走査方向Xにずれながら並ぶようになっている。
本実施形態では、記録ヘッド5のノズルのグループα、β、γに合わせて1つの光照射装置7が光照射装置7α、7β、7γに分割されており、光照射装置7α、7β、7γはそれぞれ記録ヘッド5のノズル6α、6β、6γからそれぞれ吐出され記録媒体上に着弾したインクIに対して光を照射するように配置されている。
なお、本実施形態においては、光照射装置7α、7β、7γはそれぞれ記録ヘッド5のノズル6α、6β、6γがそれぞれ吐出したインクIに光を照射するために、それぞれノズル6α、6β、6γの副走査方向Xの位置と略同一の位置となるように配置されている。
本実施形態では、光照射装置7により照射され得る記録媒体上の照射領域は、図5中に破線で示されるように1つの領域となるが、光照射装置7α、7β、7γにより光が照射される各ブロック領域Rα、Rβ、Rγにそれぞれ分割される。すなわち、本実施形態では、照射領域はブロック領域Rα、Rβ、Rγに分割されており、各ブロック領域Rα、Rβ、Rγに対して光照射装置7α、7β、7γの点灯および消灯が時間分割により切り替えられるように制御されて、照射領域がそれぞれ分割された各ブロック領域単位で照射状態または非照射状態とされるようになっている。なお、照射領域Rα、Rβ、Rγは、キャリッジ4の主走査方向Yへの往復移動に伴う光照射装置7α、7β、7γの走査により、記録媒体上を主走査方向Yに移動する。
本実施形態では、前記第1の実施形態と同様に、光照射装置7α、7β、7γの光源8α、8β、8γは、光源を構成する複数の発光ダイオードがそれぞれ直列に接続されている。また、図5最下段に示されるように、記録ヘッドの3相駆動に同期された3相の位相により切り替えられる画素クロックを基準とした時間分割により光照射装置7α、7β、7γの光源8α、8β、8γの点灯、消灯を切り替えるように構成されている。
次に、本実施形態に係るインクジェット記録装置の作用について説明する。
記録開始が指示されると、インクジェット記録装置の制御装置は、第1の実施形態の場合と同様に、キャリッジ4をキャリッジレール3に沿って往復移動させて記録ヘッド5を記録媒体上で主走査方向Yに走査させるとともに、読取装置が読み取ったリニアエンコーダの目盛りに基づいて記録ヘッド5の走査位置を確認しながら適切な吐出タイミングで記録ヘッド5のノズル6α、6β、6γに3相駆動の各位相ごとに駆動電圧を印加して光硬化型インクを吐出させて記録媒体上に着弾させる。
べた打ちの場合、図5に示したように、記録ヘッド5が主走査方向Yの一方側に走査する間に記録ヘッド5のノズル6α、6β、6γからはそれぞれ記録媒体上で副走査方向Xに5画素おきに直線状に記録されたインク列が主走査方向Yに隣接する画素位置で2画素ずつ副走査方向Xにずれながら並ぶようにインクIが吐出される。
記録ヘッド5のノズル6α、6β、6γに対応する光照射装置7α、7β、7γは、図5最下段に示した画素クロックを基準とした時間分割によりそれぞれ光源8α、8β、8γの点灯および消灯が切り替えられる。
すなわち、光照射装置7αが記録ヘッド5のノズル6αから吐出された記録媒体上のインク列の上方を通過する際、光照射装置7β、7γも同じインク列の上方を通過する。その際、光照射装置7αの光源8αが点灯されて照射領域のブロック領域Rαが照射状態とされ、記録媒体に着弾したインクに光が照射されてインクが硬化されるが、光照射装置7β、7γの光源8β、8γは消灯され照射領域のブロック領域Rβ、Rγは非照射状態とされる。
また、光照射装置7α、7β、7γがキャリッジ4の走査に伴って主走査方向Yの隣接する画素位置にそれぞれ移動すると、今度は光照射装置7α、7β、7γがともに記録ヘッド5のノズル6βから吐出された記録媒体上のインク列の上方を通過する。その際、光照射装置7βの光源8βが点灯されて照射領域のブロック領域Rβが照射状態とされ、記録媒体に着弾したインクに光が照射されてインクが硬化されるが、光照射装置7α、7γの光源8α、8γは消灯され照射領域のブロック領域Rα、Rγは非照射状態とされる。
さらに、光照射装置7α、7β、7γがキャリッジ4の走査に伴って主走査方向Yの次の隣接する画素位置にそれぞれ移動すると、今度は光照射装置7α、7β、7γがともに記録ヘッド5のノズル6γから吐出された記録媒体上のインク列の上方を通過する。その際、光照射装置7γの光源8γが点灯されて照射領域のブロック領域Rγが照射状態とされ、記録媒体に着弾したインクに光が照射されてインクが硬化されるが、光照射装置7α、7βの光源8α、8βは消灯され照射領域のブロック領域Rα、Rβは非照射状態とされる。
以上のように、本実施形態に係るインクジェット記録装置によれば、記録動作中には光照射装置7α、7β、7γの点灯および消灯が時間分割により切り替えられ、記録媒体上の照射領域の各ブロック領域Rα、Rβ、Rγが順次照射状態とされることから、照射領域の各ブロック領域のうち少なくとも1つのブロック領域が非照射状態となる。
このように、本実施形態でも、前記第1および第2の実施形態と同様に、照射領域の全領域が一斉に照射状態となることがなく、光照射装置の全光源を点灯させることが回避できるため、光照射装置で消費される電流量を抑えることが可能となる。また、光照射装置が点灯と消灯を繰り返すため光照射装置から発生する発熱量を抑制することが可能となる。そのため、前記第1および第2の実施形態と同様の効果が得られる。
また、記録ヘッドの各ノズルを複数のグループに分割し、各グループのノズルが光硬化型インクを吐出する各領域に分割された記録媒体上の照射領域の各ブロック領域に対して光照射装置から光を照射するように構成することで、単一のノズル列を有する記録ヘッドにおいても本実施形態の手法を用いて前記第1および第2の実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
このように、本実施形態は、記録ヘッドが多相駆動型のヘッドである場合には限定されないが、記録ヘッドを多相駆動型のヘッドとし、記録ヘッドの各グループを多相駆動の各位相ごとに駆動するように構成することで、容易に本実施形態に係るインクジェット記録装置を実現することが可能となる。
[第4の実施の形態]
第4の実施形態では、図6に示すように、光照射装置7の各光源が主走査方向Yに位置をずらして配置するいわゆるスタガ配置とされており、各光源がグループ化されて各グループが位相ごとに区分されて点灯される場合について説明する。光源の各グループは前記第3の実施形態と同様にα、β、γとして説明する。
なお、本実施形態では、記録ヘッド5や図示を省略する単位ヘッドの各ノズルは図示のようにストレート配置とされていてもよく、スタガ配置とされていてもよい。また、図6では、インクIが記録ヘッド5の各ノズル6から記録媒体上に副走査方向Xに1列に並ぶように吐出される場合を示すが、それには限定されない。さらに、同図では、便宜上、インクIが記録媒体上でまばらに記録されるように表現されているが、実際には各画素位置に着弾されるようになっている。
また、本実施形態では、記録ヘッド5が1段で構成され単一のノズル列を有する場合について説明するが、前記第1、第2実施形態のように記録ヘッドがノズル列を貼り合わせで構成されたり、単位ヘッドが多段で構成される場合についても本実施形態を適用することができる。また、前記第1の実施形態と同様の機能を有する部材等については説明を省略し或いは同一の符号を付して説明する。
本実施形態では、インクジェット記録装置の全体構成は図1に示したとおりである。また、1つの光照射装置7が光照射装置7α、7β、7γの各グループに分割されており、光照射装置7α、7β、7γの光源8α、8β、8γはそれぞれ主走査方向Yに位置がずらされたスタガ配置とされている。
光照射装置7α、7β、7γの光源8α、8β、8γは、図6最下段に示されるように同期された3相の位相により切り替えられる画素クロックを基準として位相ごとに区分されて各グループごとに点灯されるようになっており、画素クロックを基準とした時間分割により光源8α、8β、8γの点灯、消灯が切り替えられるように構成されている。
なお、本実施形態において、図6のように記録媒体上でインクIが1列に並ぶように吐出される場合には、必ずしも光照射装置7α、7β、7γがそれぞれ記録ヘッド5のノズル6の副走査方向Xの位置と略同一の位置となるように配置される必要はない。
本実施形態では、光照射装置7により照射され得る記録媒体上の照射領域は、図6中に破線で示されるように光照射装置7のスタガ配置と同形の領域となり、光照射装置7α、7β、7γにより光が照射される各ブロック領域Rα、Rβ、Rγにそれぞれ分割される。すなわち、本実施形態では、照射領域はブロック領域Rα、Rβ、Rγに分割されており、各ブロック領域Rα、Rβ、Rγに対して光照射装置7α、7β、7γの点灯および消灯が時間分割により切り替えられるように制御されて、照射領域がそれぞれ分割された各ブロック領域単位で照射状態または非照射状態とされるようになっている。
なお、照射領域Rα、Rβ、Rγは、キャリッジ4の主走査方向Yへの往復移動に伴う光照射装置7α、7β、7γの走査により、記録媒体上を主走査方向Yに移動する。また、本実施形態では、前記第1の実施形態と同様に、光照射装置7α、7β、7γの光源8α、8β、8γは、光源を構成する複数の発光ダイオードがそれぞれ直列に接続されている。
次に、本実施形態に係るインクジェット記録装置の作用について説明する。
記録開始が指示されると、インクジェット記録装置の制御装置は、第1の実施形態の場合と同様に、キャリッジ4をキャリッジレール3に沿って往復移動させて記録ヘッド5を記録媒体上で主走査方向Yに走査させるとともに、読取装置が読み取ったリニアエンコーダの目盛りに基づいて記録ヘッド5の走査位置を確認しながら適切な吐出タイミングで記録ヘッド5のノズル6に駆動電圧を印加して光硬化型インクを吐出させて記録媒体上に着弾させる。
べた打ちの場合、図6に示したように、記録ヘッド5が主走査方向Yの一方側に走査する間に記録ヘッド5のノズル6からはそれぞれ記録媒体上で副走査方向Xに1列に並ぶようにインクIが吐出される。
光照射装置7α、7β、7γは、図6最下段に示した画素クロックを基準とした時間分割によりそれぞれ光源8α、8β、8γの点灯および消灯が切り替えられる。すなわち、光照射装置7αが記録媒体上のインクの上方を通過する際、光源8αが点灯されて照射領域のブロック領域Rαが照射状態とされ、記録媒体に着弾したインクに光が照射されてインクが硬化される。その際、光照射装置7β、7γの光源8β、8γは消灯され照射領域のブロック領域Rβ、Rγは非照射状態とされる。
続いて、キャリッジ4の移動に伴って光照射装置7βが記録媒体上のインクの上方を通過する際には、前記3相の次の位相の画素クロックを基準として光源8βが点灯されて照射領域のブロック領域Rβが照射状態とされ、記録媒体に着弾したインクに光が照射されてインクが硬化される。光照射装置7α、7γの光源8α、8γは消灯され照射領域のブロック領域Rα、Rγは非照射状態とされる。
キャリッジ4がさらに移動すると、同様にして光照射装置7γの光源8γにより記録媒体に着弾したインクに光が照射されてインクが硬化される。光照射装置7α、7βの光源8α、8βは消灯され照射領域のブロック領域Rα、Rβは非照射状態とされる。
以上のように、本実施形態に係るインクジェット記録装置によれば、記録動作中には光照射装置7α、7β、7γの点灯および消灯が時間分割により切り替えられ、記録媒体上の照射領域の各ブロック領域Rα、Rβ、Rγが順次照射状態とされることから、照射領域の各ブロック領域のうち少なくとも1つのブロック領域が非照射状態となる。
このように、本実施形態でも、前記各実施形態と同様に、照射領域の全領域が一斉に照射状態となることがなく、光照射装置の全光源を点灯させることが回避できるため、光照射装置で消費される電流量を抑えることが可能となる。また、光照射装置が点灯と消灯を繰り返すため光照射装置から発生する発熱量を抑制することが可能となる。そのため、前記第1および第2の実施形態と同様の効果が得られる。
また、光照射装置の各光源をスタガ配置とし、各光源を各位相ごとに点灯して記録媒体上の照射領域の各ブロック領域に対して光を照射するように構成することで、記録ヘッドのノズルの配置、すなわちノズルがストレート配置とされているかスタガ配置とされているか或いは他の配置とされているかにかかわらず本実施形態の手法を用いて前記各実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
なお、前述した第1〜第4の実施形態で示した記録ヘッド5や光照射装置7の構成は、光照射装置7の全光源8が一斉に光を照射せず、記録媒体上の照射領域の全ブロック領域が一斉に照射されることがないものであればよく、インクの着弾の有無にかかわらず、インクが着弾する可能性があるブロック領域に対して光を照射し、例えば間引かれた画素位置のようにインクが着弾する可能性がないブロック領域に対しては光を照射しないものであれば、それぞれ種々に変形することも可能である。

Claims (10)

  1. 記録媒体に対して光硬化型インクを吐出するノズルを備えた記録ヘッドと、
    記録媒体に記録された前記光硬化型インクに光を照射するための光源を備えた光照射装置と
    を備え、
    前記光照射装置は、複数のブロック領域に分割された記録媒体上の照射領域の各ブロック領域に対して光を照射可能で、かつ、分割された前記ブロック領域単位で照射状態または非照射状態とすることが可能とされており、さらに、記録動作中には前記複数のブロック領域のうち少なくとも1つのブロック領域が非照射状態となるように前記光源の点灯および消灯を時間分割により切り替えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記光照射装置の光源は、半導体光源で構成されていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記時間分割による切り替えは、画素クロックを基準とした切り替えであることを特徴とする請求の範囲第1項または請求の範囲第2項に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記光照射装置は、間引き記録の際、前記照射領域のブロック領域が間引かれた画素位置を通過する間は当該ブロック領域を非照射状態とすることを特徴とする請求の範囲第1項から請求の範囲第3項のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記光照射装置は、前記記録ヘッドの記録幅分の領域に分割された記録媒体上の照射領域の各ブロック領域に対して光を照射可能とされていることを特徴とする請求の範囲第1項から請求の範囲第4項のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記記録ヘッドの各ノズルは、複数のグループに分割され、
    前記光照射装置は、前記記録ヘッドの各グループのノズルが前記光硬化型インクを吐出する各領域に分割された記録媒体上の照射領域の各ブロック領域に対して光を照射可能とされていることを特徴とする請求の範囲第1項から請求の範囲第4項のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記記録ヘッドは、多相駆動型のヘッドであり、
    前記記録ヘッドの前記各グループを多相駆動の各位相ごとに駆動し、
    前記時間分割による切り替えは、前記多相駆動の位相による切り替えであることを特徴とする請求の範囲第6項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記光照射装置の光源は、スタガ配置とされており、各光源が位相ごとに区分されて点灯されることを特徴とする請求の範囲第1項から請求の範囲第7項のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記光照射装置の光源は、前記記録媒体上の照射領域の各ブロック領域に対応する光源ごとに複数の発光ダイオードが直列に接続されて構成されていることを特徴とする請求の範囲第1項から請求の範囲第8項のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記光照射装置の光源は、アノードとカソードとを逆向きに接続した少なくとも2組の発光ダイオードで構成された回路に交流電流を流すように構成され、
    前記記録媒体上の照射領域の各ブロック領域は、前記光源の接続の向きごとに分割されていることを特徴とする請求の範囲第1項から請求の範囲第8項のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
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