JPH06301304A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH06301304A
JPH06301304A JP32256093A JP32256093A JPH06301304A JP H06301304 A JPH06301304 A JP H06301304A JP 32256093 A JP32256093 A JP 32256093A JP 32256093 A JP32256093 A JP 32256093A JP H06301304 A JPH06301304 A JP H06301304A
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JP
Japan
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light
paper
fixing device
led
led array
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JP32256093A
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English (en)
Inventor
Tadamitsu Uchiyama
忠光 内山
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2007Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using radiant heat, e.g. infrared lamps, microwave heaters

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 予備加熱が不要で、熱効率がよく、小型化の
図りやすい定着装置の提供を目的とする。 【構成】 定着装置はLEDアレイ1及びシリンドリカ
ルレンズ2を備えている。LEDアレイ1は用紙搬送方
向に対して直交する方向に1列に配列されたLED11
を備えている。このLEDアレイ1の長さは搬送される
用紙3の搬送方向と直交する方向よりも長く設定されて
いる。シリンドリカルレンズ2は、赤外光を含むLED
アレイ1からの光を用紙3上に集光するようにLEDア
レイ1に沿って設けられている。このシリンドリカルレ
ンズ2は、LEDアレイ1からの光をLED11の配列
方向と直交する面内において屈折力を有し、LEDアレ
イ1からの光をLED11の配列方向と平行な面内にお
いて屈折力を有しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トナー像を用紙上に定
着する複写機、プリンタ等の定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トナー像を用紙上に定着する定着装置と
しては、熱ローラ定着装置が広く用いられている。この
熱ローラ定着装置は、互いに圧接されたローラのうち少
なくとも一方のローラ内に赤外線ランプ等の熱源を有
し、両ローラ間においてトナー像を用紙上に定着する。
【0003】一方、用紙に非接触でトナー像を定着する
定着装置としては、フラッシュ定着装置が知られてい
る。このフラッシュ定着装置は、フラッシュランプと反
射傘等の反射板を有し、フラッシュランプからの光を反
射板によって反射して、その輻射熱によって用紙上のト
ナー像を定着する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱ロー
ラ定着装置は、熱容量の大きいローラを用いており、熱
源によってローラ全体を加熱するため、ローラの表面温
度が所定値に達するまで予備加熱を必要とする。
【0005】また、フラッシュ定着装置は、フラッシュ
ランプの発光による輻射熱によってトナーを溶融してト
ナー像を用紙上に定着するため、予備加熱が不要である
が、熱効率が悪く、また小型化が図りにくい。
【0006】そこで、本発明では、予備加熱が不要で、
熱効率がよく、小型化の図りやすい定着装置の提供を目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る定着装置では、複数の発光ダイオー
ドを配列した発光ダイオードアレイと、この発光ダイオ
ードアレイから発せられる光を用紙上に集光する集光手
段とを備える。
【0008】また、請求項2に係る定着装置では、複数
の発光ダイオードを配列した発光ダイオードアレイと、
発光ダイオードのパルス点灯制御を行う発光ダイオード
制御手段と、この発光ダイオードアレイから発せられる
光を用紙上に集光する集光手段とを備える。
【0009】また、請求項3に係る定着装置では、複数
の発光ダイオードを配列した発光ダイオードアレイと、
用紙幅に応じて、発光ダイオードの点灯制御を行う発光
ダイオード制御手段と、この発光ダイオードアレイから
発せられる光を用紙上に集光する集光手段とを備える。
【0010】また、請求項4に係る定着装置では、複数
の発光ダイオードを配列した発光ダイオードアレイと、
この発光ダイオードアレイから発せられる光を用紙上に
集光する集光手段と、用紙面から反射される光を反射す
る反射部材とを備える。
【0011】
【作用】請求項1の定着装置では、発光ダイオードアレ
イに配列されている複数の発光ダイオードから発せられ
た光は用紙上に集光され、トナー像を用紙上に定着す
る。
【0012】請求項2の定着装置では、発光ダイオード
のパルス点灯による光は用紙上に集光され、トナー像を
用紙上に定着する。
【0013】請求項3の定着装置では、用紙サイズに応
じて発光ダイオードから発せられた光は用紙上に集光さ
れ、トナー像を用紙上に定着する。
【0014】請求項4の定着装置では、発光ダイオード
から発せられた光は用紙上に集光されてトナー像を用紙
上に定着するとともに、用紙面から反射・拡散される光
を反射部材により再度反射して、トナー像を用紙上に定
着する。
【0015】
【実施例】
[第1実施例]以下、第1実施例について説明する。図
1は第1実施例の定着装置の概略構成を示す断面図であ
る。
【0016】この第1実施例の定着装置は、発光ダイオ
ードアレイ(以下、LEDアレイと記す)1及びシリン
ドリカルレンズ2を備えている。ここで、LEDアレイ
1は用紙搬送方向に対して直交する方向(図1において
紙面の表から裏へ向かう方向)に1列に配列された複数
個のLED11を備えている。このLEDアレイ1の長
さは、搬送される用紙3の搬送方向と直交する方向(用
紙幅方向)の長さよりも長く設定されている。尚、LE
Dアレイ1からの光は赤外線を含む。
【0017】シリンドリカルレンズ2は、LEDアレイ
1からの光を用紙3上に集光するようにLEDアレイ1
に沿って設けられている。このシリンドリカルレンズ2
は、LED11の配列方向と直交する面内において屈折
力を有し、LED11の配列方向と平行な面内において
屈折力を有しない。定着装置の下方にはローラ4が設け
られている。尚、このローラ4は用紙3を吸引する手段
を備えたサクションベルトでもよい。さらに、LEDア
レイ1は電源部5に接続されている。
【0018】未定着のトナー像8が形成された用紙3
は、ローラ4によって搬送される。LEDアレイ1から
の光は、シリンドリカルレンズ2によってローラ4によ
り搬送される用紙3上に集光される。トナー像8は、こ
のシリンドリカルレンズ2によって集光されたLEDア
レイ1の集光熱によって溶融され、用紙3上に定着され
る。
【0019】図2はLEDアレイ1のLEDの配列方向
についての発光分布を示す図である。シリンドリカルレ
ンズ2は、LED11の配列方向と直交する面内におい
て、LEDアレイ1からの光を集光する。ここで、シリ
ンドリカルレンズ2は、LED11の配列方向と平行な
面内においては、LEDアレイ1からの光を集光しな
い。従って、用紙3上の任意の点Pには、L4〜L8で示
される複数のLEDの光が到達する。このため、各々の
LED11の発光量にバラツキがあった場合でも、用紙
3上に達する光量のムラは顕著なものとはならない。
【0020】次に、LEDアレイ1内に配列されるLE
D11の個数及びその配置間隔について具体的数値を用
いて説明する。このLED11としては、サンケン電気
(株)社製赤外LED(品番SID1K10CXM、G
aAs、波長940nm、入力電圧1.2V、入力電流
50mA)を使用する。尚、この定着装置では、A4サ
イズの用紙を毎分3枚の速度(18mm/s)で搬送す
る。
【0021】未定着トナーを溶融するのに必要な熱量Q
tを0.125J/(cm)2、A4サイズの用紙の短
辺を220mmとして単位時間当たりの加熱面積Sを4
0(cm)2/sec、上記LED11の出力電力を1
1mW(標準値)としてこのLED11の発光効率η1
を18%、LED11の発光の用紙面への集光率ηcを
50%とすると、LEDアレイ1の入力電力Pは、 P=Qt・S/(η1・ηc) =(0.125×40)/(0.18×0.50) =55.6 [W] となる。
【0022】この入力電力Pに基づいて、LEDアレイ
1を構成すると、上記LED11の1個当たりの入力電
力が60mWであるため、LEDアレイ1内に配列され
るLED11の個数は927個となり、これらの配置間
隔は約0.2mmとなる。また、入力電力が150mW
のLEDを使用すれば、LEDの個数は371個とな
り、各々のLEDの配置間隔は約0.6mmとなる。さ
らに、入力電力が500mWのLEDを使用すれば、L
EDの個数は112個となり、各々のLEDの配置間隔
は約2mmとなる。
【0023】図3は第1実施例の電源部5及びLEDア
レイ1の回路構成図を示す。ここで、LEDアレイ1は
1〜L927の927個のLED11が直列に接続された
定電流回路20を有しており、定電流回路20は電源部
5に接続されている。電源部5は、整流回路を備え、交
流回路に接続されている。
【0024】即ち、電源部5は、交流電力が供給される
と、交流電力を整流して直流電圧Voに変換する。LE
Dアレイ1には、この直流電圧Voが供給され、定電流
回路20を介してL1〜L927のLED11に直流電流
(定電流)が与えられる。これらL1〜L927のLED1
1は、この直流電流によって発光する。即ち、第1実施
例の定着装置には、定電流回路20の定電流がLEDア
レイ1に供給されるため、LED11に温度変化が発生
してもLED11の発光量は安定する。尚、LEDアレ
イ1に定電圧電源から定電圧を供給してもよいが、この
場合には、LED11の発光量を一定にするための補償
回路を設けることが望ましい。
【0025】第1実施例の定着装置では、927個のL
EDが直列に接続されていたが、これらのLEDを複数
のグループに分けて、それぞれのグループ毎に定電流回
路20を設けて直列に接続するようにしてもよい。
【0026】[第2実施例]以下、第2実施例について
説明する。図4は第2実施例の定着装置を示す図であ
る。
【0027】第2実施例の定着装置は、第1実施例の構
成に加えて、さらに、LEDアレイ1の用紙搬送方向上
流側に反射傘15を備えたハロゲンランプ14を設けた
ものである。反射傘15は、ハロゲンランプ14の光を
LEDアレイ1からの光の集光位置よりも用紙搬送方向
において少し上流側に集中するように設けられている。
ハロゲンランプ14は、その光によって、用紙3及びト
ナー像8の温度をほぼ一様に上昇させる。
【0028】第2実施例の定着装置では、トナー画像8
の形成された用紙3がローラ4上に搬送されると、用紙
3及びトナー像8がハロゲンランプ14からの光によっ
てほぼ一様に加熱される。ハロゲンランプ14によって
一様に温度上昇されたトナー像8は、シリンドリカルレ
ンズ2によって集光されたLEDアレイ1からの光によ
って定着される。
【0029】第2実施例の定着装置は、LEDアレイ1
の用紙搬送方向上流側にハロゲンランプ14を設け、こ
のハロゲンランプ14からの光によって用紙3及びトナ
ー像8の温度を予め上昇させるため、LEDアレイ1の
熱量を小さくすることができる。
【0030】さらに、用紙3が水分を含んでいる場合に
は、先ずハロゲンランプ14からの光によって用紙3の
水分を減少させてから、LEDアレイ1からの光によっ
てトナー像8を定着させることができ、効率のよい定着
を行うことができる。
【0031】[第3実施例]以下、第3実施例について
説明する。図5は第3実施例の定着装置を示す図であ
る。
【0032】第3実施例において、LEDアレイ1及び
シリンドリカルレンズ2の構成は、第1実施例と同一で
ある。ここで、第3実施例の定着装置では、LEDアレ
イ1及びシリンドリカルレンズ2が、ガラス製の透明ロ
ーラ16の内部に設けられている。透明ローラ16はゴ
ムローラ17と圧接し、ニップ部18を形成している。
LEDアレイ1からの光はシリンドリカルレンズ2によ
ってニップ部18に集光される。尚、透明ローラ16及
びゴムローラ17は、図示しないモータ等によって図中
矢印方向に回転駆動され、用紙3を搬送する構成であ
る。
【0033】第3実施例の定着装置では、トナー像8の
形成された用紙3がニップ部18に突入すると、トナー
像8は、シリンドリカルレンズ2によって集光されるL
EDアレイ1からの光と、透明ローラ16及びゴムロー
ラ17の圧接による圧力とによって定着される。
【0034】第3実施例の定着装置では、シリンドリカ
ルレンズ2によって集光されたLEDアレイ1からの光
によってトナー像8が加熱されると共に透明ローラ16
及びゴムローラ17の圧接によってトナー像8に圧力が
掛けられるため、加熱されたトナーの熱を加熱されてい
ないトナーに効率よく伝導させることができる。さら
に、透明ローラ16及びゴムローラ17の圧接によって
トナー像8に圧力が掛けられるため、トナー像8を用紙
3に強固に定着させることができる。
【0035】第3実施例の定着装置では、透明ローラ1
6にトナーが固着するのを防止するために、透明ローラ
16の外表面にトナー固着防止のための剥離層を設けて
もよい。尚、透明ローラ16の外表面に剥離層を設けた
場合、剥離層にシリンドリカルレンズ2によって集光さ
れたLEDアレイ1からの光を吸収させ、加熱された剥
離層によってトナー像8を用紙3上に定着するようにし
てもよい。LEDアレイ1からの光を剥離層で吸収する
場合、剥離層は薄い方が好ましい。
【0036】第3実施例の定着装置では、ガラス性の透
明ローラ16を使用したが、透明ローラ16の代わり
に、網目状の金属ローラや赤外線を通過する樹脂を使用
してもよい。
【0037】[第4実施例]以下、第4実施例について
説明する。第4実施例の定着装置は、第1実施例の構成
と同様である。(図1参照)ここで、第4実施例では、
電源部5の電力の供給を効率よくしようという趣旨に基
づき、LEDに電力を印加する際の熱伝導による拡散・
散逸について考慮する。
【0038】一般的に、熱伝導方程式は以下のように表
される。 ∂θ/∂t = α2(∇θ)2 = λ/cρ(∇θ)2 ・・・・・(1) また、物体の温度上昇の式としては以下のように表され
る。 dθ/dt = Q/cρ ・・・・・(2) 尚、θ:温度、t:時間、α2:温度伝導率、λ:熱伝
導率、cρ:熱容量、(c:比熱、ρ:密度)、Q:単
位時間の供給熱量である。
【0039】ここで、(1)式は、時間に対する温度の
変動率が温度勾配の2乗に比例する点、即ち、温度上昇
分の減少は温度拡散により生じることを示し、(2)式
は、温度上昇率が単位時間当りの供給熱量に比例し、熱
容量に反比例することを示す。
【0040】従って、(1)式及び(2)式から熱流の
平衡について考慮すると、同じ熱量を加熱する際に、一
様に加熱してある目標温度に到達させるよりも、短時間
でパルス的に加熱して目標温度まで到達させるほうが効
率が良いことがわかる。また、徐々に加熱すると温度の
逃げが多くなり温度上昇が少なく、反対に急激に加熱す
れば温度上昇が多いことが分かる。
【0041】従って、第4実施例の定着装置では、電源
部5からLEDにパルス状の出力電流を供給する構成と
する。以下、このパルス出力電流を発生する電源部5に
ついて説明する。
【0042】電源部5は、図6aの回路構成図に示すよ
うに、パルス制御器21、パルス発振器22、電源23
を備える。そして、パルス制御器21は、パルス発振器
22の発する所定のパルスの周期に応じて、電源23か
らの電力を制御し、図6bに示すようなパルス状の電流
を各々のLEDL1〜L927に供給する。従って、LED
1〜L927はパルス電流により、パルス点灯することに
なる。尚、図6bに示すパルス電流では、パルス周期を
T1、パルス幅をTp、パルスピーク電流をIpで表
す。
【0043】尚、このパルス電流において、LEDL1
〜L927に印加するパルス電流の平均電流がLEDの定
格を越えないこと、及び、パルスピーク電流IpがLE
Dの定格を越えない点に注意する。
【0044】尚、第4実施例のLED11のパルス点灯
の変形例として、図7aのタイムチャートに示すよう
に、LEDアレイ1内で用紙搬送方向に対して直交する
方向に配列されているLED11をL1、L2、L3・・
・L927と順次点灯させる構成にしてもよい。このLE
Dの順次点灯制御は、図7bに示すLED制御器25に
よって供給電流のON−OFF制御が行われ、LED1
つずつあるいはブロック毎に順次点灯される。このLE
Dの順次点灯制御では、LEDを同時にパルス点灯する
よりも、LEDアレイ1に供給する電流を少なくするこ
とが可能となる。従って、小電力の電源の使用が可能と
なり、安価な装置構成が得られる。
【0045】また、LED順次点灯制御の変形例とし
て、LEDアレイ1内に配列されているLED11を1
つおき、若しくは、複数おきに離散的な点灯を行う離散
点灯制御を行ってもよい。また、LED11内に配列さ
れるLEDが複数列ある場合には、例えば、1列目のL
EDをON・OFF・ON・OFF・・・と点灯する
時、2列目のLEDをOFF・ON・OFF・ON・・
・と点灯させる等、LEDの点灯を上下の列で入れ違い
に行う千鳥格子状の点灯である千鳥格子点灯制御を行っ
てもよい。
【0046】離散点灯制御及び千鳥格子点灯制御も、上
述の順次点灯と同様に、電源からの供給電流を少なくす
ることが可能であり、小電力の電源の使用が可能であ
る。
【0047】上述したように、第4実施例の定着装置で
は、LEDにパルス電流を供給するため、供給される電
力を効率良く利用できる。また、電源部の発熱を減らす
こともでき、装置本体内の温度上昇が減り、フィン無し
の機械構成が可能である。
【0048】尚、第4実施例で使用するLEDとして、
発光効率(発光量/電流)の良いLED、例えば、横河
ヒューレットパッカード(株)社製のLED(品番HL
MP−6405)を使用すると、上記の効果は顕著であ
る。
【0049】[第5実施例]以下、第5実施例について
説明する。第5実施例の定着装置は第1実施例の定着装
置とほぼ同様であるが、用紙搬送方向に対して直交する
面での断面図を図8に示す。
【0050】図8に示すように、LEDアレイ1内には
用紙搬送方向に対して直交する方向に複数個のLED1
1が配列されている。このLEDアレイ1内に配列され
ている複数個のLED11は、用紙サイズに応じて複数
のブロックに分割されて、LED駆動器25に接続され
ている。LED駆動器25はスイッチ30を介して電源
部5に接続されている。そして、搬送された用紙サイズ
に応じて、その用紙サイズに対応するブロックのLED
駆動器25に電源部5から電力が供給される構成であ
る。
【0051】即ち、第5実施例の定着装置は、用紙サイ
ズに対応するブロックのLEDのみ点灯させ、用紙サイ
ズ以外の部分のLEDには点灯制御を行わない(消灯)
構成である。
【0052】この第5実施例の定着装置の動作につい
て、図8を参照して具体例を示すと、例えば、搬送され
た用紙サイズが大きい場合は(例えば、A4サイズ)、
スイッチ30がONとなり、用紙に対応するLED駆動
器25に電源部5より電力が供給される。しかしなが
ら、搬送された用紙サイズが小さくなると(例えば、B
5サイズ)、スイッチ30はOFFとなり、一部のLE
D駆動器25への電力の供給が行われなくなる。
【0053】従って、第5実施例の定着装置では、用紙
サイズに応じて、定着の際に不必要なLEDへの電力の
供給が行われなくなるため、省電力であり、電力の有効
利用が図れる。また、従来のように定着領域外において
熱が保持されることがなくなり、特に、小さい用紙から
大きい用紙に用紙サイズの変更が行われた直後に、定着
領域以外で保持されていた熱により発生する用紙のカー
ルやしわがなくなる。尚、第5実施例の変形例として、
個々のLED11を独立駆動可能とし、用紙サイズに応
じて、個々のLED11に電力を供給する方式にしても
よい。また、用紙サイズ内の一部の領域のみを定着した
い場合には、操作者により任意の定着範囲の設定を可能
とし、その所望の定着範囲に対応するLEDへのみ電力
を供給するようにしてもよい。
【0054】[第6実施例]以下、第6実施例について
説明する。
【0055】上述した定着装置では、LEDアレイ1か
ら発せられる光がシリンドリカルレンズ2で集光され、
用紙3上のトナーに到達させて用紙上にトナーを定着す
る構成である。しかしながら、シリンドリカルレンズ2
で集光された光が用紙上でトナーのない部分に到達する
と、この光は、用紙上のトナーのない部分では反射若し
くは拡散される。即ち、シリンドリカルレンズ2で集光
した光が無駄になる。
【0056】そこで、第6実施例の定着装置では、第1
実施例の構成に加えて、図9に示すように、シリンドリ
カルレンズ2の近傍に反射板40を設ける。そして、こ
の反射板40により、用紙上においてトナーのない部分
で反射若しくは拡散された光を、再度用紙上に集光する
構成である。
【0057】反射板40の形成方法としては、図9のよ
うに、反射面をアルミニウムで光沢した曲面で形成した
ものや、ガラス、フィルム等の透明体に金、銅等の赤外
線反射膜を設けたものでよい。また、道路標識等で使わ
れているビーズ方式の再帰性反射板でもよい。
【0058】従って、第6実施例の定着装置では、定着
効率がさらに良くなるとともに、電源部5からの供給電
力も有効利用されるため、省電力の装置になる。
【0059】以上説明した第1から第6実施例の定着装
置では、LEDアレイ1からの光をシリンドリカルレン
ズ2によって集光し、この光によってトナー像8を用紙
3上に定着するため、定着装置の予備加熱が不要であ
る。
【0060】尚、LEDアレイ1に配列するLED11
は、1列に限定するものではなく複数列設けてもよい。
【0061】また、上述の実施例においては、LEDア
レイ1からの光を集光するレンズとして、LED11の
配列方向と直交する面内において集光する一方、LED
11の配列方向と平行な面内において集光しないシリン
ドリカルレンズ2を用いていたが、LED11の配列方
向と直交する面内においてもLED11の配列方向と平
行な面内においてもLEDアレイ1からの光を集光する
レンズであってもよい。
【0062】さらに、LEDアレイ1にフィン等の放熱
部材を設けて放熱効率を向上させるようにしてもよい。
【0063】[第7実施例]以下、第7実施例では、L
EDヘッド70の形状について説明する。
【0064】LEDヘッド70は、図10に示すよう
に、LEDヘッド70の熱を放熱する放熱フィン71
と、LEDヘッド70を装置本体に取付けるための取付
けガイド部72とをユニット化して形成されている。こ
の取付けガイド部72は、画像形成装置本体のガイド8
1の外側に嵌合されることにより、LEDヘッド70が
装着される形状である。尚、板バネ80によって、LE
Dヘッド70の位置決めが確実になされる。
【0065】また、LEDヘッド70には、複数のLE
D11を備えたLEDアレイ1が熱伝導性の高い接着剤
で固着されると共に、LEDヘッド70のホルダ部73
には、集光レンズ2が位置決めされて固定される。
【0066】次に、図11にLEDヘッド70を用紙側
から見た図を示す。LEDヘッド70の装着方向上流側
の端面にはコネクタ77が設けられている。コネクタ7
7に対向する位置には、装置本体側のコネクタ受け82
が設けられており、コネクタ受け82には、電源部から
電力を供給するためのケーブル84が接続されている。
即ち、コネクタ77がコネクタ受け82に挿入されるこ
とにより、電気的な接続がなされ、電源部5からLED
11への電力の供給が可能となる。
【0067】また、LEDヘッド70の装着方向上流側
の取付けガイド部72には、凹部79が設けられてお
り、この凹部79と掛止するようにクリック板83がガ
イド81に設けられている。従って、LEDヘッド70
の装置本体への装着は、凹部79とクリック板83によ
り、固定(ロック)される。ここで、LEDヘッド70
の装置本体へのロック機構は、凹部79とクリック板8
3に限らず、他の構成でもよい。
【0068】尚、コネクタ77と逆側の端面で、放熱フ
ィン71またはLEDヘッド70の一部に把手78を設
け、LEDヘッド70の脱着を容易な構成にしてもよ
い。また、短尺のシリンドリカルレンズ2を用紙幅方向
に複数個突き当ててつなぎ合わせ構成にすると、シリン
ドリカルレンズ2の作成が容易になり安価になる。
【0069】上記の構成にすることにより、LEDアレ
イ1、集光レンズ2の焦点合わせの調整も不必要である
上に、LEDヘッド70の装置本体への取付け及びロッ
クが容易である。
【0070】
【発明の効果】以上、本発明によると、発光ダイオード
アレイの複数の発光ダイオードから発せられる光を用紙
上に集光してトナー像を用紙上に定着するため、予備加
熱が不要で、熱効率がよく、小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の定着装置の概略構成を示す側面図
である。
【図2】LEDアレイの発光分布について示す図であ
る。
【図3】電源部及びLEDアレイの回路構成図である。
【図4】第2実施例の定着装置の概略構成を示す側面図
である。
【図5】第3実施例の定着装置の概略構成を示す側面図
である。
【図6】第4実施例の定着装置の回路構成及びその回路
からの出力電流の波形を示した図である。
【図7】第4実施例の定着装置において、LEDに順次
点灯させた時のタイムチャート及びそのLEDアレイの
構成を示した図である。
【図8】第5実施例の定着装置の用紙搬送方向に対して
直交する面での断面図である。
【図9】第6実施例の定着装置の概略構成を示す側面図
である。
【図10】第7実施例のLEDヘッドの概略構成を示す
斜視図である。
【図11】第7実施例のLEDヘッドの概略構成を示す
図である。
【符号の説明】
1 LEDアレイ 2 シリンドリカルレンズ 3 用紙 8 トナー像 11 LED 14 ハロゲンランプ 15 反射傘 16 透明ローラ 17 ゴムローラ 40 反射板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像を用紙上に定着する定着装置に
    おいて、 複数の発光ダイオードを配列した発光ダイオードアレイ
    と、 この発光ダイオードアレイから発せられる光を用紙上に
    集光する集光手段と、を備えた定着装置。
  2. 【請求項2】 トナー像を用紙上に定着する定着装置に
    おいて、 複数の発光ダイオードを配列した発光ダイオードアレイ
    と、 発光ダイオードのパルス点灯制御を行う発光ダイオード
    制御手段と、 この発光ダイオードアレイから発せられる光を用紙上に
    集光する集光手段と、を備えた定着装置。
  3. 【請求項3】 トナー像を用紙上に定着する定着装置に
    おいて、 複数の発光ダイオードを配列した発光ダイオードアレイ
    と、 用紙幅に応じて、発光ダイオードの点灯制御を行う発光
    ダイオード制御手段と、 この発光ダイオードアレイから発せられる光を用紙上に
    集光する集光手段と、を備えた定着装置。
  4. 【請求項4】 トナー像を用紙上に定着する定着装置に
    おいて、 複数の発光ダイオードを配列した発光ダイオードアレイ
    と、 この発光ダイオードアレイから発せられる光を用紙上に
    集光する集光手段と、 用紙面から反射される光を反射する反射部材と、を備え
    た定着装置。
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