JP2016114786A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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崇史 松原
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Abstract

【課題】本発明は、ベルトにおけるレンズの一端に形成されている曲面が有する頂部に対向する部位の外周面に光を入射させてレンズの他端で集光する定着装置に比べて、光の集光不良を抑制する定着装置を提供することを目的とする。【解決手段】定着装置20は、軸周りに回転し、光を透過する無端状のベルト52と、軸方向から見て、一端にベルト52の内周面に最も近い頂部TS1を有する曲面54Aが形成され、曲面54Aに入射した光を被定着物Gに集光するレンズ54と、ベルト52における頂部TS1に対向する部位の振幅に比べてベルト52における頂部TS1に対向する部位以外の部位であって振幅が小さい部位に、被定着物Gで集光される光を入射させる光源66と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、レーザ光が透過可能な透過部3aを回転させる回転部材3と、回転部材3とで記録媒体1を加圧しながら搬送する対向部材4と、回転部材3内に設けられ、レーザ光を照射するレーザ光照射装置5と、を備えた定着装置40が記載されている。そして、特許文献1の定着装置40は、レーザ光照射装置5によりレーザ光を記録媒体1上の画像に透過部3aを介して照射し、画像を加熱溶融した後に、回転部材3と対向部材4とにより画像を記録媒体に加圧して定着することが記載されている。
特許文献2には、透明ベルト10と、加圧ロール12と、透明ベルト10の内周面に接触して加圧ロール12とで記録媒体上のトナー画像Tを加圧し、レーザ光を集光する加圧部材兼用光学系14と、レーザ光照射手段16と、を備えた定着装置が記載されている。そして、特許文献2の定着装置は、加圧部材兼用光学系14によりレーザ光照射手段16が照射するレーザ光を透明ベルト10と加圧ロール12との加圧領域で集光させて、加圧領域を搬送される記録媒体にトナー画像Tを定着することが記載されている。
特開2011−128223号公報 特開2014−164022号公報
ここで、光源と、光を透過する無端状のベルトと、一端に入射した光を他端で集光するレンズと、を備えた定着装置を想定する。具体的には、光源は、ベルトの上側に配置され、ベルトの外周面に光を照射するようになっている。ベルトは、軸周りに回転可能とされている。レンズは、ベルト内に配置され、その一端にベルトの内周面に最も近い頂部を有する曲面が形成されている。そして、この定着装置は、光源が照射する光をベルトを介してレンズの一端における頂部に入射させて他端で集光し、集光した光を用いて被定着物を加熱するようになっている。
以上のような構成のため、ベルトには回転により振動が生じる。そして、この定着装置ではベルトにおける振動の大きい部位の外周面に光を入射することから、ベルトが振動していると、レンズの曲面に入射して被定着物に到達する光は散乱し、時間によりその強度(光量)が不均一に集光する(光の集光不良)。
本発明は、ベルトにおけるレンズの一端に形成されている曲面が有する頂部に対向する部位の外周面に光を入射させてレンズの他端で集光する定着装置に比べて、光の集光不良を抑制する定着装置を提供することを目的とする。
請求項1の定着装置は、軸周りに回転し、光を透過する無端状のベルトと、前記軸方向から見て、一端に前記ベルトの内周面に最も近い頂部を有する曲面が形成され、前記曲面に入射した光を被定着物に集光するレンズと、前記ベルトにおける前記頂部に対向する部位の振幅に比べて前記ベルトにおける前記頂部に対向する部位以外の部位であって振幅が小さい部位に、前記被定着物で集光される光を入射させる光源と、を備えている。
請求項2の定着装置は、軸周りに回転し、光を透過する無端状のベルトと、前記軸方向から見て、一端に前記ベルトの内周面に最も近い頂部を有する曲面が形成され、前記曲面に入射した光を被定着物に集光するレンズと、前記ベルトと被定着物が定着される領域で接触する接触部材と、前記ベルトにおける前記頂部に対向する部位の外周面よりも回転方向上流側又は下流側の部位に前記被定着物に集光される光を入射させる光源と、を備えている。
請求項3の定着装置は、軸周りに回転し、光を透過する無端状のベルトと、前記軸方向から見て、一端に前記ベルトの内周面に最も近い頂部を有する曲面が形成され、前記曲面に入射した光を被定着物に集光するレンズと、前記ベルトにおける前記曲面に対向する部位の外周面であって前記ベルトにおける前記曲面の端部よりも前記振動抑制部材又は前記振動抑制部材が近い部位に、前記被定着物に集光される光を入射させる光源と、を備えている。
請求項4の定着装置は、請求項1又は2記載の定着装置において、前記ベルトは、前記曲面における前記頂部よりも前記回転方向下流側の部位に巻き掛かっている。
請求項5の定着装置は、請求項1、2又は4何れか1項の定着装置において、前記外周面を押圧して、前記内周面を前記曲面に押付ける押付部材を備えている。
請求項6の定着装置は、請求項1〜5何れか1項記載の定着装置において、 前記光源は、装置奥行き方向から見て、前記レンズにおける前記頂部よりも前記ベルトの回転方向上流側又は下流側に前記被定着物に集光される光を入射させ、装置奥行き方向から見て、前記レンズにおける前記頂部よりも前記ベルトの回転方向上流側又は下流側の側面であって前記光を入射させる側と反対側の側面は、凹んでいる。
請求項7の画像形成装置は、媒体に前記被定着物としての現像剤像を形成する形成手段と、前記現像剤像を前記媒体に定着させる請求項1〜6何れか1項記載の定着装置と、を備えている。
請求項1〜3の定着装置は、ベルトにおけるレンズの一端に形成されている曲面が有する頂部に対向する部位の外周面に光を入射させてレンズの他端で集光する定着装置に比べて、光の集光不良を抑制することができる。
請求項4の定着装置は、ベルトがレンズの曲面における頂部よりもベルトの回転方向下流側の部位に巻き掛かっていない定着装置に比べて、光の集光不良を抑制することができる。
請求項5の定着装置は、ベルトの外周面を押圧して、ベルトの内周面をレンズの曲面における頂部よりもベルトの回転方向の下流側の部位に押付ける押付部材を備えていない定着装置に比べて、光の集光不良を抑制することができる。
請求項6の定着装置は、装置奥行き方向から見て、レンズにおける頂部よりもベルトの回転方向上流側又は下流側の側面が凹んでいない定着装置に比べて、レンズを小型化することができる。
請求項7の画像形成装置は、ベルトにおけるレンズの一端に形成されている曲面が有する頂部に対向する部位の外周面に光を入射させて他端で集光する定着装置を備えている画像形成装置に比べて、定着不良に起因する画像形成不良を抑制することができる。
第1実施形態の画像形成装置を示す概略図(正面図)である。 第1実施形態の画像形成装置を構成する定着装置を示す概略図(正面図)である。 第1実施形態の定着装置を構成するベルトの層構成を示す部分断面図である。 比較形態の定着装置を示す概略図(正面図)である。 第1実施形態及び比較形態の加熱部を構成する本体の一部を示す概略図(正面図)であって、本体を構成する透明ベルトが停止している状態を示す図である。 第1実施形態及び比較形態の加熱部を構成する本体の一部を示す概略図(正面図)であって、(A)は本体を構成する透明ベルトが軸周りに回転している状態におけるある瞬間を示す図、(B)は本体を構成する透明ベルトが軸周りに回転している状態における別の瞬間を示す図である。 第1実施形態及び比較形態の加熱部を構成する本体の一部を示す概略図(正面図)であって、破線で挟まれた部位は、透明ベルトが軸周りに回転する際、透明ベルトの上下方向の振幅を示す図である。 第2実施形態の画像形成装置を構成する定着装置を示す概略図(正面図)である。 第3実施形態の画像形成装置を構成する定着装置を示す概略図(正面図)である。 第4実施形態の画像形成装置を構成する定着装置を示す概略図(正面図)である。
≪概要≫
以下、発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)である4つの実施形態(第1〜第4実施形態)について、図面を参照しつつ説明する。
以下の説明では、図面に矢印X及び矢印−Xで示す方向を装置幅方向、図面に矢印Y及び矢印−Yで示す方向を装置高さ方向とする。また、装置幅方向及び装置高さ方向のそれぞれに直交する方向(矢印Z及び矢印−Z方向)を装置奥行き方向とする。さらに、装置幅方向、装置高さ方向及び装置奥行き方向についてそれぞれの一方側と他方側とを区別する必要がある場合には、矢印X側を一方側、矢印−X側を他方側とし、矢印Y側を上側、矢印−Y側を下側とし、矢印Z側を奥側、矢印−Z側を手前側とする。ここで、装置奥行き方向は、軸方向の一例である。
≪第1実施形態≫
[概要]
以下、本実施形態について説明する。まず、本実施形態の画像形成装置10の全体構成について説明する。次いで、本実施形態の定着装置20の構成について説明する。次いで、本実施形態の画像形成装置10の動作について説明する。次いで、本実施形態の作用について説明する。
[画像形成装置の全体構成]
画像形成装置10は、図1に示されるように、搬送部12と、トナー画像形成部14と、制御部16と、定着装置20と、を含んで構成される電子写真方式の画像形成装置とされている。搬送部12は、媒体Pを搬送する機能を有する。トナー画像形成部14は、帯電、露光、現像、転写の各工程を行って、搬送される媒体P上にトナーTで構成されるトナー像Gを形成する機能を有する。制御部16は、画像形成装置10を構成する制御部16以外の各部を制御する機能を有する。定着装置20は、トナー像Gを媒体P上に定着する機能を有する。ここで、トナーTは、現像剤の一例である。トナー像Gは、被定着物及び現像剤像の一例である。トナー画像形成部14は、形成手段の一例である。
[定着装置]
定着装置20は、図2に示されるように、加熱部30と、加圧部40と、を含んで構成されている。
〔加熱部〕
加熱部30は、トナー画像形成部14により媒体P上に形成されたトナー像Gを、加熱する機能を有する。加熱部30は、本体50と、光照射部60と、備えている。
〈本体〉
本体50は、透明ベルト52と、キャップ(図示省略)と、ギア(図示省)と、レンズ54と、ガイド部56と、潤滑液供給部58(以下、供給部58という。)と、を備えている。ここで、透明ベルト52は、無端状のベルトの一例である。
(透明ベルト)
透明ベルト52は、無端状とされており、その軸が装置奥行き方向に沿った状態で配置されている。また、透明ベルト52の装置奥行き方向手前側の端部にはキャップ(図示省略)がはめ込まれ、装置奥行き方向奥側の端部にはギア(図示省略)が嵌め込まれている。そして、ギア(図示省略)が駆動源(図示省略)により軸(自らの軸)周りに回転されることに伴い、透明ベルト52は、軸周りに(図中矢印R1方向に)回転するようになっている。なお、透明ベルト52は、後述する筒体42が軸周りに回転することに伴い、筒体42に従動して軸周りに回転するようになっている。そして、上記駆動源は、透明ベルト52の周速が筒体42の周速と同等となるように、透明ベルト52を駆動させる機能(筒体42による透明ベルト52の従動回転を補助する機能)を有する。そのため、上記駆動源が透明ベルト52を回転させる駆動トルクは、筒体42を回転させる駆動源(図示省略)が筒体42を回転させる駆動トルクよりも小さい。
また、透明ベルト52は、後述する光照射部60が照射する光LB(レーザ光)の一部を透過するように構成されている。本実施形態では、透明ベルト52における光照射部60が照射する光LBの透過率(透明ベルト52の外周面から入射した光LBのうち透明ベルト52を通過して内周面から出射する光LBの百分率)は、一例として95%とされている。
また、本実施形態の透明ベルト52は、図3に示されるように、その内周側から外周側に亘って、基材層52Aと、基材層52に積層されている弾性層52Bと、弾性層52Bに積層されている離型層52Cとの3層で構成されている。なお、基材層52Aは透明ベルト52に必要な強度を維持させ、弾性層52Bは透明ベルト52に弾性体としての性質を持たせ、離型層52Cは媒体P上の加熱されたトナーTが透明ベルト52にオフセットし難くする機能を有する。
(レンズ)
レンズ54は、図2に示されるように、装置奥行き方向から見て、一端に入射した光LBを他端で集光する機能を有する。
レンズ54は、透明ベルト52内に配置されている。レンズ54は、装置奥行き方向から見ると長尺とされており、その長手方向が装置高さ方向に沿った状態で配置されている。また、レンズ54は、装置幅方向から見ると長尺とされており、その長手方向が装置奥行き方向に沿った状態で配置されている(図示省略)。
レンズ54の装置高さ方向上側の端部(一端)には、透明ベルト52の内周面に最も近い頂部TS1を有する、装置高さ方向上側に突出している曲面54Aが形成されている。また、レンズ54の装置高さ方向下側の端部(他端)には、装置高さ方向下側に突出している曲面54Bが形成されている。そして、レンズ54の曲面54Bには、後述するシリコーンオイルを介して透明ベルト52が巻き掛けられている。なお、曲面54Aの曲率は、曲面54Bの曲率よりも大きい。また、レンズ54における装置奥行き方向から見た短手方向の両端には、装置高さ方向に沿った平面54Cが形成されている。
また、レンズ54は、装置奥行き方向から見ると、頂部TS1を通る装置高さ方向に沿った仮想直線(図中の一点鎖線)に対して線対称とされている。
以上のような構成とされているため、レンズ54は、装置奥行き方向から見ると、装置高さ方向を進行方向し、曲面54Aに入射する光LBを、曲面54Bの中心部分TS2(図中の一点鎖線と重なる部分をいう。)に集光するようになっている。
(ガイド部)
ガイド部56は、図2に示されるように、装置幅方向両側からレンズ54を挟んで支持する機能と、軸周りに回転する透明ベルト52が筒状のまま回転するようにガイドする機能と、を有する。ガイド部56は、第1ガイド部56Aと、第2ガイド部56Bと、を備えている。第1ガイド部56A及び第2ガイド部56Bは、何れも長尺とされており、それらの長手方向が装置奥行き方向に沿った状態で、透明ベルト52内に配置されている。
第1ガイド部56Aの装置幅方向一方側(−X方向側)には、装置奥行き方向から見ると、装置高さ方向に沿う平面56A1が形成されている。また、第1ガイド部56Aの装置幅方向他方側(X方向側)には、装置奥行き方向から見ると、装置奥行き方向他方側に突出する湾曲面56A2が形成されている。
第2ガイド部56Bの装置幅方向一方側には、装置奥行き方向から見ると、装置奥行き方向一方側に突出する湾曲面56B2が形成されている。また、第2ガイド部56Bの装置幅方向他方側には、装置奥行き方向から見ると、装置高さ方向に沿う平面56B1が形成されている。なお、湾曲面56B2には、装置幅方向一方側に開口する凹部56B3が装置奥行き方向全域に亘って形成されている。凹部56B3には、後述する供給部58が収容されている。
また、平面56A1及び平面56B1の短手方向の幅は、レンズ54の平面54Cの短手方向の幅と同等されている。そして、ガイド部56は、第1ガイド部56Aの平面56A1の全域がレンズ54の装置幅方向他方側の平面54C全域に重なり、第2ガイド部56Bの平面56B1の全域がレンズ54の装置幅方向一方側の平面54C全域に重なった状態で、レンズ54を支持している。
なお、第1ガイド部56Aの湾曲面56A2及び第2ガイド部56Bの湾曲面56B2の曲率は、レンズ54の曲面54Aの曲率よりも小さい。そのため、装置奥行き方向から見て、湾曲面56A2と曲面54Aとの境界及び湾曲面56B2と曲面54Aとの境界は、不連続な曲面で繋がっている。これに対して、第1ガイド部56Aの湾曲面56A2及び第2ガイド部56Bの湾曲面56B2の曲率は、レンズ54の曲面54Bの曲率と同等とされている。そのため、装置奥行き方向から見て、湾曲面56A2と曲面54Bとの境界及び湾曲面56B2と曲面54Bとの境界は、連続な曲面で繋がっている。
(供給部)
供給部58は、透明ベルト52の内周面に、潤滑液の一例であるシリコーンオイル(図示省略)を供給する機能を有する。なお、シリコーンオイルは、レンズ54の曲面54Bと、軸周りに回転する透明ベルト52の内周面との間に介在することで、レンズ54の曲面54Bに対する透明ベルト52の滑り性を向上させるため(摩擦を低減させるため)のものである。また、シリコーンオイルは、光LBを透過させることができる。
供給部58は、長尺とされている。そして、供給部58は、図2に示されるように、その長手方向が装置奥行き方向に沿った状態で、第2ガイド部56Bに形成された凹部56B3内に一部がはみ出した状態で収容されている。また、供給部58における凹部56B3からはみ出した部位が、透明ベルト52の内周面に接触している。本実施形態の供給部58は、一例としてフェルト材で構成されており、フェルト材にはシリコーンオイルが含浸されている。そのため、供給部58は、含浸されているシリコーンオイルを透明ベルト52の内周面における供給部58が接触する部位に供給するようになっている。その結果、供給部58に含浸されているシリコーンオイルは、透明ベルト52が軸周りに回転することで、透明ベルト52の内周面全域に供給されるようになっている。
〈光照射部〉
光照射部60は、媒体P上に形成されたトナー像Gを加熱するための光LBを照射する機能を有する。光照射部60は、図2に示されるように、レーザアレイ62と、コリメートレンズ64と、を備えている。本実施形態の加熱部30では、光照射部60が、装置奥行き方向に沿って、複数配列されている。各光照射部60は、透明ベルト52の上側に配置されている。また、各レーザアレイ62は、装置奥行き方向に沿って、光源66が複数個配列されて構成されている(図示省略)。
なお、光源66は、透明ベルト52におけるレンズ54の頂部TS1に対向する部位の外周面よりも透明ベルト52の回転方向下流側の部位であって、レンズ54の曲面54Aに重なる部位に、装置高さ方向に沿って進行する光LBを入射させるようになっている。具体的には、光源66は、装置奥行き方向から見ると、レンズ54の頂部TS1に対して、透明ベルト52の回転方向下流側(装置幅方向一方側)にずれた位置に配置されている。
〔加圧部〕
加圧部40は、図2に示されるように、透明ベルト52を挟んでレンズ54の曲面54Bの反対側で透明ベルト52の外周面に接触して透明ベルト52とともにニップNを形成する機能を有する。そして、加圧部40は、ニップNに搬送される媒体P上のトナー像Gを透明ベルト52とともに加圧する機能を有する。
加圧部40は、筒体42と、キャップ(図示省略)と、ギア(図示省略)と、を備えている。筒体42は、装置奥行き方向に沿って配置されている。また、筒体42の装置奥行き方向手前側の端部にはキャップ(図示省略)がはめ込まれ、装置奥行き方向奥側の端部にはギア(図示省略)が嵌め込まれている。そして、ギア(図示省略)が駆動源(図示省略)により軸(自らの軸)周りに回転されることに伴い、筒体42は、軸周りに(図中矢印R2方向に)回転するようになっている。
筒体42は、変形可能に構成されており、透明ベルト52を挟んだレンズ54の曲面54Bの反対側の部位において、接触する透明ベルト52が食い込んだ状態で、ニップNを形成している。また、ニップNは、曲面54Bの中心部分TS2に対向する透明ベルト52の外周面の部位を含んで形成されている。そのため、筒体42が媒体Pを加圧する部位には、光源66が照射した光LBが集光するように構成されている。
〔補足〕
以上の説明では、定着装置20の構成要素に分けて、定着装置20の構成を説明した。ここでは、定着装置20の構成要素間の関係について、補足する。
〈補足1〉
前述のとおり、レンズ54の曲面54Aのうち頂部TS1が透明ベルト52の内周面に最も近い。別の見方をすれば、曲面54Aにおける頂部TS1以外の部位は、透明ベルト52の内周面と隙間を形成している。ここで、図2に示されるように、透明ベルト52における頂部TS1と対向する部位に対して、透明ベルト52の回転方向上流側の隙間を隙間GA1といい、透明ベルト52の回転方向下流側の隙間を隙間GA2という。
〈補足2〉
透明ベルト52が軸周りに(図中矢印R1方向に)回転する際、透明ベルト52におけるレンズ54の曲面54Aのうち頂部TS1に対向する部位以外の外周面の振幅(透明ベルト52の厚み方向の振幅)は、透明ベルト52におけるレンズ54の曲面54Aのうち頂部TS1に対向する部位の外周面の振幅よりも小さい。すなわち、本実施形態の光源66は、透明ベルト52における頂部TS1に対向する部位の外周面の振幅に比べて振幅が小さい透明ベルト52におけるレンズ54の曲面54Aに対向する部位に、装置高さ方向に沿って進行する光LBを入射させるようになっている。
以上が、本実施形態の画像形成装置10の構成及び定着装置20の構成についての説明である。
[画像形成装置の動作]
次に、本実施形態の画像形成装置10の動作について、図面を参照しつつ説明する。
画像形成指令を受けた制御部16は、搬送部12、トナー画像形成部14及び定着装置20を作動させる。そうすると、トナー画像形成部14では、帯電、露光、現像、転写の各工程が行われ、搬送部12により搬送される媒体P上にトナー像Gが形成される。そして、トナー像Gが形成された媒体Pは、搬送部12により定着装置20に向けて搬送される。トナー像Gが形成された媒体Pは、定着装置20における透明ベルト52と筒体42とにより形成されるニップNを通過する。その際、媒体P上のトナー像Gは、筒体42により加圧される。また、前述のとおり、筒体42が媒体Pを加圧する部位には光源66が照射した光LBが集光するように構成されていることから、媒体P上のトナー像Gは、ニップNを通過する期間のうちの一部の期間、レンズ54の曲面54Bに集光される光LBにより加熱される。これにより、ニップNを通過した媒体P上のトナー像Gは、媒体Pに定着される。トナー像Gが定着された媒体Pは、画像形成装置10の外に排出されて、画像形成装置10の動作が終了する。
以上が、画像形成装置10の動作についての説明である。
[作用]
次に、本実施形態の作用について図面を参照しつつ説明する。ここでは、本実施形態と、以下に説明する比較形態とを比較して、本実施形態の作用を説明する。なお、比較形態において、本実施形態の画像形成装置10と同様の構成要素を用いる場合、その構成要素等の符号等をそのまま用いて説明する。
比較形態の定着装置20Aは、図4に示されるように、本実施形態の定着装置20に対する光照射部60の配置が異なる。具体的には、定着装置20Aの光源66は、光LBの光軸が装置奥行き方向から見てレンズ54の頂部TS1に重なるように配置されている。定着装置20Aは、この点以外は、本実施形態の定着装置20と同様の構成とされている。また、比較形態の画像形成装置10Aは、定着装置20Aを備える点以外は、本実施形態の画像形成装置10と同様の構成とされている。
比較形態の定着装置20Aでは、透明ベルト52は、曲面54Aに対向する部位が上下方向に振動しながら、自軸周りに回転する(図5並びに図6(A)及び(B)参照)。また、比較形態の定着装置20Aを観察したところ、透明ベルト52の上下方向の振幅は、図7に示されるように、レンズ54の曲面54Aと対向する部位が回転方向上流側から回転方向下流側に亘って徐々に小さくなっていることが確認された。なお、図7における破線で挟まれた部位Sは、透明ベルト52の軸方向から見て、回転する透明ベルト52における曲面54Aに対向する部位の振幅を誇張して記載している。また、透明ベルト52の上下方向の振幅が図7のようになるメカニズムは、以下のように推定される。すなわち、透明ベルト52は、筒体42にニップNで従動して軸周りに回転する。ここで、回転する透明ベルト52を、回転方向において、頂部TS1に対向する部位からニップNまでの部分(以下、第1部分という。)と、ニップNから頂部TS1に対向する部分(以下、第2部分という。)とに分けて考える。そうすると、第1部分はニップNで引っ張られている部分であり、第2部分はニップNで押し出されている部分と考えられる。つまり、第1部分は第2部分に比べて透明ベルト52の回転方向に張った状態となっている。別の見方をすれば、第2部分は第1部分に比べて、透明ベルト52が緩んだ状態となっている。そのため、第1部分は、第2部分よりも上下方向の振幅が小さい。そして、頂部TS1は、第1部分と第2部分の中央の部位に位置することから、透明ベルト52における頂部TS1に対向する部位の上下方向の振幅は、第2部分よりも小さく、第1部分よりも大きいと推定される。
そして、比較形態の定着装置20Aの光源66は、前述のとおり、光LBの光軸が装置奥行き方向から見てレンズ54の頂部TS1に重なるように配置されていることから、光源66から照射された光LBは、レンズ54の頂部TS1に光軸が重なって入射される。そのため、比較形態の定着装置20Aでは、上下方向に振動する透明ベルト52を透過した光LBがレンズ54の曲面54Aに入射することとなるため、レンズの他端に到達する光は、時間によりその強度(光量)が不均一に集光する(光の集光不良)。
ところで、本実施形態の定着装置20の透明ベルト52は、比較形態の定着装置20Aの場合と同様、曲面54Aに対向する部位が上下方向に振動しながら、自軸周りに回転する(図5並びに図6(A)及び(B)参照)。しかしながら、本実施形態の定着装置20の場合、光源66は、透明ベルト52の曲面54Aに対向する部位であって頂部TS1と対向する部位に対して回転方向下流側の部位に、光LBを入射させる。そして、前述のとおり、透明ベルト52におけるレンズ54の曲面54Aに対向する部位のうち、頂部TS1に対して回転方向下流側の部位の方が、頂部TS1と対向する部位よりも上下方向の振幅が小さい。そのため、本実施形態の定着装置20の光源66が照射する光LBは、比較形態の定着装置20Aの光源66が照射する光LBに比べて、透明ベルト52における振幅が小さい部位に入射される。
したがって、本実施形態の定着装置20によれば、比較形態の定着装置20Aに比べて、光の集光不良に起因する定着不良を抑制することができる。これに伴い、本実施形態の画像形成装置10によれば、比較形態の画像形成装置10Aに比べて、定着不良に起因する画像形成不良を抑制することができる。
≪第2実施形態≫
次に、第2実施形態の定着装置20Bについて、図8を参照しつつ説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態の画像形成装置10と同様の構成要素を用いる場合、その構成要素等の符号等をそのまま用いて説明する。
[構成]
本実施形態の定着装置20Bは、透明ベルト52の外周面を押圧して、透明ベルト52の内周面をレンズ54の曲面54Aにおける頂部TS1よりも透明ベルト52の回転方向の下流側の部位に押付ける押付部材70を備えている。ここで、押付部材70は振動抑制部材の一例である。また、別の見方をすると、透明ベルト52は、レンズ52の曲面54Aにおける頂部TS1よりも透明ベルト52の回転方向下流側の一部であって、光LBが入射する部位に巻き掛かっている。定着装置20Bは、この点以外は、第1実施形態の定着装置20と同様の構成とされている。また、本実施形態の画像形成装置10は、定着装置20Bを備える点以外は、第1実施形態の画像形成装置10と同様の構成とされている。
押付部材70は、軸周りに回転可能とされる長尺状のロールとされている。押付部材70は、その軸方向が装置奥行き方向に沿った状態で、光源66から照射される光LBの経路とずれた位置に配置されている。また、押付部材70は、透明ベルト52の回転に伴い、透明ベルト52に従動して矢印R3方向に回転するようになっている。
[作用]
前述のとおり、本実施形態の定着装置20Bの場合、押付部材70は透明ベルト52をレンズ54の曲面54Aにおける頂部TS1よりも透明ベルト52の回転方向の下流側の部位に押付けている。別の見方をすると、透明ベルト52は、レンズ52の曲面54Aにおける頂部TS1よりも透明ベルト52の回転方向下流側の部位であって、少なくとも光LBが入射する部位に巻き掛かっている。そのため、定着装置20Bでは、第1実施形態の定着装置20の場合に比べて、回転する透明ベルト52における曲面54Aに対向する部位の上下方向の振幅が小さい。
したがって、本実施形態の定着装置20Bによれば、第1実施形態の定着装置20に比べて、光の集光不良に起因する定着不良を抑制することができる。これに伴い、本実施形態の画像形成装置10によれば、第1実施形態の画像形成装置10に比べて、定着不良に起因する画像形成不良を抑制することができる。なお、本実施形態のその他の作用は、第1実施形態の場合と同様である。
≪第3実施形態≫
次に、第3実施形態の定着装置20Cについて、図9を参照しつつ説明する。なお、本実施形態において、第1及び第2実施形態の画像形成装置10と同様の構成要素等を用いる場合、その構成要素等の符号等をそのまま用いて説明する。
[構成]
本実施形態の定着装置20Cは、第1実施形態の定着装置20のガイド部56を構成する第1ガイド部56Aに換えて、第1ガイド部56Cを備えている。そして、本実施形態の定着装置20Cは、透明ベルト52が、レンズ52の曲面54Aにおける頂部TS1よりも透明ベルト52の回転方向下流側の全部であって、光LBが入射する部位に巻き掛かって、軸周りに回転するようになっている。定着装置20Cは、この点以外は、第1実施形態の定着装置20と同様の構成とされている。また、本実施形態の画像形成装置10は、定着装置20Cを備える点以外は、第1実施形態の画像形成装置10と同様の構成とされている。
第1ガイド部56Cの装置幅方向他方側(X方向側)であって装置高さ方向下側(−Y方向側)には、装置奥行き方向から見ると、装置幅方向他方側に突出する湾曲面56C1が形成されている。また、第1ガイド部56Cの装置幅方向他方側であって装置高さ方向上側(Y方向側)には、装置奥行き方向から見ると、装置奥行き方向他方側に突出する平面56C2が形成されている。そして、湾曲面56C1と、平面56C2とは、曲面56C3で繋がっている。また、平面56C2は、レンズ54の曲面54Aにおける頂部TS1より透明ベルト52の回転方向下流側の部位に連続的に繋がっている。なお、上記の連続的に繋がっているとは、装置奥行き方向から見た場合、曲面54Aにおける平面54Cとの境界部分の接線が、平面54Cと重なっていることを意味する。また、第1ガイド部56Cは、第1実施形態の第1ガイド部56Aと同様、第2ガイド部56Bとともにガイド部56を構成する。すなわち、第1ガイド部56Cは、第2ガイド部56Bとともにレンズ54を支持する機能と、軸周りに回転する透明ベルト52が筒状のまま回転するようにガイドする機能と、を有する。
以上が、本実施形態の第1ガイド部56Cの構成についての説明である。
[作用]
本実施形態の作用は、第1及び第2実施形態の場合と同様である。
≪第4実施形態≫
次に、第4実施形態の定着装置20Dについて、図10を参照しつつ説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態の画像形成装置10と同様の構成要素を用いる場合、その構成要素等の符号等をそのまま用いて説明する。
[構成]
本実施形態の定着装置20Dを構成するレンズ54は、図10に示されるように、装置奥行き方向から見て、レンズ54における頂部TS1よりも透明ベルト52の回転方向下流側の側面54Cが、凹んでいる(凹みが形成されている)。そして、本実施形態の定着装置20Cを構成する第1ガイド部56Aにおけるレンズ54側には、レンズ54の凹みに嵌る突起56A1が形成されている。なお、図9に示されるように、装置奥行き方向から見ると、レンズ54の凹みに囲まれた部位と、レンズ54における光LBの光路(光LBが透過する経路)とは、重なっていない。定着装置20Dは、この点以外は、第1実施形態の定着装置20と同様の構成とされている。また、本実施形態の画像形成装置10Dは、定着装置20Dを備える点以外は、第1実施形態の画像形成装置10と同様の構成とされている。また、第3実施形態の光源66は、透明ベルト52における頂部TS1に対向する部位の外周面の振幅に比べて振幅が小さい透明ベルト52におけるレンズ54の曲面54Aに対向する部位に、装置高さ方向に沿って進行する光LBを入射させる例を示している。
[作用]
本実施形態の定着装置20Dによれば、第1実施形態の定着装置20に比べて、レンズ54の体積を小さくすることができる。すなわち、本実施形態の定着装置20Cによれば、第1実施形態の定着装置20に比べて、レンズ54を小型化することができる。なお、本実施形態のその他の作用は、第1実施形態の場合と同様である。
以上のとおり、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内にて他の実施形態が可能である。
例えば、各実施形態の定着装置20、20B、20Cでは、シリコーンオイルが含浸されている供給部58を透明ベルト52の内周面に接触させることで、透明ベルト52の内周面にシリコーンオイルを付着させるとして説明した。しかしながら、透明ベルト52の内周面にシリコーンオイルが付着されていれば、定着装置20、20Bに供給部58を設けなくてもよい。
また、各実施形態の定着装置20、20B、20Cでは、潤滑液の一例としてシリコーンオイルを用いるとして説明した。しかしながら、透明ベルト52と、透明ベルト52内に配置されているレンズ54及びガイド部56との摺動による摩擦を低減し、光LBを透過させる液体であれば、本実施形態の定着装置20、20Bに用いられる潤滑液は、シリコーンオイルでなくてもよい。例えば、パラフィンオイル等であってもよい。なお、透明ベルト52が軸周りに回転し筒体42とともに媒体Pを搬送することができれば、透明ベルト52の内周面に潤滑液を付着させなくてもよい。
また、各実施形態の定着装置20、20B、20Cでは、透明ベルト52が、駆動源により軸周りに回転されるとして説明した。しかしながら、透明ベルト52は、定着動作の際、筒体42とともにニップNを形成して軸周りに回転することができればよい。例えば、本発明の定着装置では、透明ベルト52は、駆動源により軸周りに回転されず、筒体42に従動して回転されるような構成としてもよい。
また、第3実施形態の定着装置20Cでは、平面56C2が形成されている第1ガイド部56Cを用いて、透明ベルト52をレンズ52の曲面54Aにおける頂部TS1より透明ベルト52の回転方向下流側の全部であって、光LBが入射する部位に巻き掛けていた。そして、平面56C2は、曲面54Aにおける頂部TS1より透明ベルト52の回転方向下流側の部位に連続的に繋がっている、すなわち、装置奥行き方向から見た場合、曲面54Aにおける平面54Cとの境界部分の接線が平面54Cと重なっている、として説明した。しかしながら、透明ベルト52が曲面54Aにおける頂部TS1よりも透明ベルト52の回転方向下流側であって、光LBが入射する部位に巻き掛けられていれば、曲面54Aと連続的に繋がる面は平面56C2でなくてもよい。例えば、平面56C2に換えて、装置幅方向他方側(X方向側)に突出する湾曲面であってもよい。なお、この場合、装置奥行き方向から見た場合、曲面54Aにおける当該湾曲面との境界部分の接線と、当該湾曲面における曲面54Aとの境界部分の接線とが重なっていればよい。
また、第3実施形態の定着装置20Cでは、平面56C2が形成されている第1ガイド部56Cを用いて、透明ベルト52をレンズ52の曲面54Aにおける頂部TS1より透明ベルト52の回転方向下流側の全部であって、光LBが入射する部位に巻き掛けていた。しかしながら、透明ベルト52をレンズ52の曲面54Aにおける頂部TS1より透明ベルト52の回転方向下流側であって、光LBが入射する部位に巻き掛けることができれば、第1ガイド56Cを用いなくてもよい。例えば、第1ガイド部56Cに換えて、透明ベルト52内における装置幅方向他方側(X方向側)であって装置高さ方向下側(−Y方向側)に回転可能なロールを配置して、透明ベルト52に張力を付与させることで、透明ベルト52を巻き掛ける構成としてもよい。
また、実施形態の説明では、第2実施形態と第3実施形態とをそれぞれ別個に説明したが、これらを組み合わせた実施態様、具体的には、第3実施形態の定着装置20Cに第2実施形態の押付部材70を備えた定着装置は、本発明の技術的範囲に含まれる。なお、第3実施形態の定着装置20Cに第2実施形態の押付部材70を備えた定着装置は、第3実施形態と第2実施形態との併せ持つ効果を有することはいうまでもない。ここで、第2実施形態の押付部材70と第3実施形態の第1ガイド部56Cとを組み合わせにより、透明ベルト52の振動を抑制することができる。すなわち、第2実施形態の押付部材70と第3実施形態の第1ガイド部56Cとを組み合わせは、振動抑制部材の一例である。なお、この場合、光源66は、透明ベルト52における曲面54に対向する部位の外周面であって、透明ベルト52における押付部材70又は押付部材70に近い部位に、現像剤像Gに集光される光を入射させるようにすればよい。ここで、押付部材70に近い部位とは、押付部材70の少なくとも一部が透明ベルト52を挟んでレンズ54の曲面54Aに対向する部位に配置されている場合、透明ベルト52におけるレンズ54の端部と対向する部位よりも押付部材70に近い部位を意味する。また、押付部材70は、光LBを透過することが可能な透明部材で構成されていてもよく、この場合、押付部材70に光LBを入射させてもよい。
また、第1〜第3実施形態では、光源66は、透明ベルト52におけるレンズ54の頂部TS1に対向する部位の外周面よりも透明ベルト52の回転方向下流側の部位であって、レンズ54の曲面54Aに重なる部位に、装置高さ方向に沿って進行する光LBを入射させるとして説明した。しかしながら、光源66は、透明ベルト52における頂部TS1に対向する部位の外周面の振幅に比べて振幅が小さい透明ベルト52におけるレンズ54の曲面54Aに対向する部位に、装置高さ方向に沿って進行する光LBを入射させるようになっていればよい。つまり、第3実施形態のように、光源66は、透明ベルト52におけるレンズ54の頂部TS1に対向する部位の外周面よりも透明ベルト52の回転方向上流側の部位であって、レンズ54の曲面54Aに重なる部位に、装置高さ方向に沿って進行する光LBを入射させるようにしてもよい。
10 画像形成装置
14 トナー画像形成部(形成手段の一例)
20 定着装置
20B 定着装置
20C 定着装置
20D 定着装置
40 加圧部
52 透明ベルト(無端状のベルトの一例)
54 レンズ
54A 曲面
54B 曲面(他端の一例)
56C 第1ガイド部(支持部材の一例)
66 光源
70 押付部材
G トナー像(現像剤像の一例)
LB 光
P 媒体
R1 透明ベルトの回転方向
TS1 頂部

Claims (7)

  1. 軸周りに回転し、光を透過する無端状のベルトと、
    前記軸方向から見て、一端に前記ベルトの内周面に最も近い頂部を有する曲面が形成され、前記曲面に入射した光を被定着物に集光するレンズと、
    前記ベルトにおける前記頂部に対向する部位の振幅に比べて前記ベルトにおける前記頂部に対向する部位以外の部位であって振幅が小さい部位に、前記被定着物で集光される光を入射させる光源と、
    を備えた定着装置。
  2. 軸周りに回転し、光を透過する無端状のベルトと、
    前記軸方向から見て、一端に前記ベルトの内周面に最も近い頂部を有する曲面が形成され、前記曲面に入射した光を被定着物に集光するレンズと、
    前記ベルトと被定着物が定着される領域で接触する接触部材と、
    前記ベルトにおける前記頂部に対向する部位の外周面よりも回転方向上流側又は下流側の部位に前記被定着物に集光される光を入射させる光源と、
    を備えた定着装置。
  3. 軸周りに回転し、光を透過する無端状のベルトと、
    前記軸方向から見て、一端に前記ベルトの内周面に最も近い頂部を有する曲面が形成され、前記曲面に入射した光を被定着物に集光するレンズと、
    前記ベルトの振動を抑制する振動抑制部材と、
    前記ベルトにおける前記曲面に対向する部位の外周面であって前記ベルトにおける前記曲面の端部よりも前記振動抑制部材又は前記振動抑制部材に近い部位に、前記被定着物に集光される光を入射させる光源と、
    を備えた定着装置。
  4. 前記ベルトは、前記曲面における前記頂部よりも前記回転方向下流側の部位に巻き掛かっている、
    請求項1又は2記載の定着装置。
  5. 前記外周面を押圧して、前記内周面を前記曲面に押付ける押付部材、
    を備えた請求項1、2又は4何れか1項記載の定着装置。
  6. 前記光源は、装置奥行き方向から見て、前記レンズにおける前記頂部よりも前記ベルトの回転方向上流側又は下流側に前記被定着物に集光される光を入射させ、
    装置奥行き方向から見て、前記レンズにおける前記頂部よりも前記ベルトの回転方向上流側又は下流側の側面であって前記光を入射させる側と反対側の側面は、凹んでいる、
    請求項1〜5何れか1項記載の定着装置。
  7. 媒体に前記被定着物としての現像剤像を形成する形成手段と、
    前記現像剤像を前記媒体に定着させる請求項1〜6何れか1項記載の定着装置と、
    を備えた画像形成装置。
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