JP6003511B2 - 加圧装置、定着装置および画像形成装置 - Google Patents

加圧装置、定着装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、加圧装置、定着装置および画像形成装置に関する。
トナーを用いて記録媒体に画像を形成する電子写真式の画像形成装置として、像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体上に転写した後、定着装置を用いて記録媒体を挟み込み、トナー像を加熱および加圧して記録媒体上に定着する画像形成装置が知られている。
定着装置は、加圧装置として記録媒体を挟み込む加圧体と被加圧体とを備えている。トナー像が転写された記録媒体の定着面の加熱は、加圧体または被加圧体のどちらか一方の内部に加熱源を設けて行う。定着装置では、記録媒体を加圧体と被加圧体とで挟み込み、記録媒体の定着面を加熱し、加圧体で接触部を加圧することにより、溶融した未定着のトナー像を記録媒体に浸透させて記録媒体に定着を行う。
カムを用いて加圧体としての加圧ロールを、被加圧体としての定着ベルトに対して圧接または離間する手段を備えた定着装置および画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−198818号公報
本発明は、第2の動作時に第1の動作時ほど大きな摩擦力を与えることなく、回転部材と駆動力伝達部材との接触点が変わる際の回転部材の回転速度を抑えた加圧装置、定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、第1の回転体と、前記第1の回転体との間で記録媒体を加圧しながら回転する第2の回転体と、回転軸と、前記回転軸の回転に連動して、前記第1の回転体の回転中心軸と前記第2の回転体の回転中心軸との距離が変わるように前記第1の回転体を変位させる変位部材と、前記回転軸を回転させる回転部材と、前記回転部材と噛み合い、駆動力を伝達する駆動力伝達部材と、前記回転軸に設けられた弾性部材と、弾性部材受け部とを備え、前記回転軸の回転によって、前記変位部材と変位部材受け部とが接触する接触位置と前記回転軸の中心との距離が短くなるように、前記接触位置が変化するときに、前記弾性部材と前記弾性部材受け部とが接触することを特徴とする加圧装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の加圧装置において、前記距離が短くなるときの回転角度における前記弾性部材の半径より、前記距離が長くなるときの回転角度における前記弾性部材の半径のほうが小さいことを特徴とする加圧装置である。
請求項3に係る発明は、第1の回転体と、前記第1の回転体との間で記録媒体を加圧しながら回転する第2の回転体と、回転軸と、前記回転軸の回転に連動して、前記第1の回転体の回転中心軸と前記第2の回転体の回転中心軸との距離が変わるように前記第1の回転体を変位させる変位部材と、前記回転軸を回転させる回転部材と、前記回転部材と噛み合い、駆動力を伝達する駆動力伝達部材と、前記回転軸に設けられた弾性部材と、弾性部材受け部とを備え、前記回転軸の回転によって、前記変位部材と変位部材受け部とが接触する接触位置と前記回転軸の中心との距離が短くなるように、前記接触位置が変化するときに、前記弾性部材と前記弾性部材受け部との間に摩擦力が発生することを特徴とする加圧装置である。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の定着装置において、前記距離が短くなるよう前記接触位置が変化するときに発生する前記摩擦力より、前記距離が長くなるよう前記接触位置が変化するときに前記弾性部材と前記弾性部材受け部との間に発生する摩擦力のほうが小さいことを特徴とする加圧装置である。
請求項5に係る発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の加圧装置を備えたことを特徴とする定着装置である。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の定着装置と、前記駆動力を生じる駆動源とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項1に係る加圧装置では、回転部材と駆動力伝達部材との接触点が変わる際の回転部材の回転速度を抑えた加圧装置が得られる。
請求項2に係る加圧装置では、第1の回転体の回転中心軸と第2の回転体の回転中心軸との距離が長くなるよう前記接触位置が変化するときに、第1の回転体の回転中心軸と第2の回転体の回転中心軸との距離が短くなるよう接触位置が変化するときほど大きな摩擦力を与えることなく、回転部材と駆動力伝達部材との接触点が変わる際の回転部材の回転速度を抑えた加圧装置が得られる。
請求項3に係る加圧装置では、回転部材と駆動力伝達部材との接触点が変わる際の回転部材の回転速度を抑えた加圧装置が得られる。請求項4に係る加圧装置では、第1の回転体の回転中心軸と第2の回転体の回転中心軸との距離が長くなるよう前記接触位置が変化するときに、第1の回転体の回転中心軸と第2の回転体の回転中心軸との距離が短くなるよう接触位置が変化するときほど大きな摩擦力を与えることなく、回転部材と駆動力伝達部材との接触点が変わる際の回転部材の回転速度を抑えた加圧装置が得られる。

本願に係る発明の第1実施形態である画像形成装置を示す概略構成図である。 本願に係る発明の第1実施形態であるとともに、画像形成装置で用いられる加圧装置の概略部分斜視図である。 加圧装置の概略側面図である。 レバーのロールとカムとブレーキ接触部とブレーキシューとの位置関係を示す概略図である。 (a)は正弦曲線を利用したカムプロファイル曲線、(b)はブレーキシューのプロファイル線図、(c)はカム軸トルク線図である。 比較例1としてブレーキシューを備えていない加圧装置の概略構成図である。 カムシャフトギアとアイドラギアとが噛み合う様子を示した図である。 比較例2として円形のブレーキシューを備えた加圧装置の概略構成図である。 第2実施形態における加圧装置の概略側面図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態における電子写真式の画像形成装置10の概略構成図である。
図1において、画像形成装置10は、印刷用の記録媒体Pを積み重ねた状態で収容しておく用紙収容部20または手差し供給装置30から記録媒体Pを一枚ずつ取り出す給紙部40と、画像データに基づいた未定着のトナー像を形成し、そのトナー像を記録媒体Pに転写する画像形成部50と、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置やメモリを備え、画像形成装置10の各構成の動作を制御する制御部60と、画像形成装置10の駆動部分を駆動する駆動源としてのモーター80と、未定着トナー像を担持した記録媒体Pに対して加圧および加熱を行なうことにより、トナー像を定着する定着装置100とを備えている。
また、給紙部40によって取り出した記録媒体Pを画像形成部50および定着装置100に搬送し、画像形成装置10から排出するための搬送ロール対70を複数備えている。
ここで、図中の矢付き一点鎖線は、記録媒体Pの搬送経路を示している。
画像形成部50は、電子写真方式を用いてトナー像を形成して転写する部位である。画像形成部50は、矢印方向に回転する感光体ドラム51を備えている。感光体ドラム51の周囲には、感光体ドラム51の像保持面を帯電させる帯電器52と、帯電した感光体ドラム51の表面に画像データに基づく光を照射して電位差のある静電潜像を形成する露光装置53と、その感光体ドラム51上の静電潜像をトナーにより現像してトナー像を生成する現像器54と、そのトナー像を記録媒体Pに転写する転写部55と、転写終了後の感光体ドラム51の表面に残留するトナー等を除去して清掃するクリーナー56とを配置してある。
感光体ドラム51は、円筒状の基体に、有機感光材料からなる光導電性層(感光層)の像保持面を形成したものである。帯電器52は、例えば感光体ドラム51の表面に接触して回転する帯電ロールに、所定の帯電電圧を印加して帯電させる接触帯電方式のものを使用することができる。露光装置53は、LED(発光ダイオード)式記録ヘッド、または半導体レーザ走査装置等で構成される装置である。露光装置53は、画像形成装置10と通信接続した画像読取装置またはコンピュータ等の通信機器から入力される画像データに対して、所定の画像処理をした後の画像データを入力して、静電潜像を形成する。
定着装置100は、第1の回転体としての加圧ロール110と第2の回転体としての無端ベルト120とを備えている。無端ベルト120は、無端状のベルトであり、加圧ロール110との間に挿通させて定着を行なう記録媒体Pの幅に応じた幅の筒状に形成してある。また、加熱源によって表面温度が所定の温度に保たれるよう加熱される。
加圧ロール110は、図1に示す矢印方向に回転することで、加圧ロール110に対向して配置された無端ベルト120との間に記録媒体Pを挟み込み、接触しながら圧接定着部NPにて記録媒体Pを移動、搬送する。
ガイド板90は、定着対象の記録媒体Pを圧接定着部NPの導入口に案内する。
ここで、加熱は本実施形態の加圧ロール110に加熱源を設けて行ってもよい。
図2および図3を用いて、定着装置100の構成について詳しく説明する。定着装置100は、加圧装置200を備えている。
図2は、加圧装置200の概略部分斜視図を示し、図3は、概略側面図を示している。
図2および図3において、加圧装置200は、加圧ロール110に係合し、加圧ロール110を動かして、加圧ロール110の回転中心軸と無端ベルト120の回転中心軸との距離が変わるように加圧ロール110を変位させる変位部材としてのレバー130およびカム140と、カム140が取り付けられたカムシャフト141と、カムシャフト141を回転させる回転部材としてのカムシャフトギア142と、カムシャフトギア142を駆動する動力伝達部材としてのアイドラギア150と、アイドラギア150と、カムシャフト141に設けられた弾性部材としてのブレーキシュー160と、アイドラギア150に設けられた弾性部材受け部としてのブレーキシュー受け部151とを備えている。ブレーキシュー160とブレーキシュー受け部151とは接触して摩擦力を生じる。
ここで、ブレーキシュー160とブレーキシュー受け部151とで、摩擦部材としてのブレーキ170が構成されている。
図3において、加圧ロール110は、保持部材135によって回転可能に保持されている。
レバー130は、レバー部131と、レバー部131の一端に設けられた支点132および他端に設けられたばね部133と、支点132とばね部133との間に設けられたロール134を備えている。
ばね部133は、ばねを介してレバー部131と保持部材135とを係合している。したがって、レバー130と加圧ロール110は、保持部材135およびばね部133を介して係合している。
レバー130は、支点132を中心に動いて、加圧ロール110と無端ベルト120とを第1の動作としての離間または第2の動作としての圧接を行う。より詳しくは、レバー130は、支点132とばね部133との間に設けられた回転可能なロール134にカム140が接触して動き、加圧ロール110と無端ベルト120とを離間または圧接させる。
加圧ロール110と無端ベルト120とを圧接したときには、ばね部133のばねの力によって加圧ロール110を無端ベルト120に押圧する。
カム140は、レバー130のロール134と接触してレバー130を動かし、加圧ロール110と無端ベルト120とを圧接または離間させる形状を備えている。
カム140は、カムシャフト141に取り付けられ、同じくカムシャフト141に取り付けられたカムシャフトギア142が回転することによって、カムシャフト141とともに回転する。
カムシャフトギア142は、アイドラギア150と噛みあっている。図1に示したモーター80から、例えば、図示しない複数のギアを介して伝達してきたトルクによってアイドラギア150が回転し、アイドラギア150と噛みあうカムシャフトギア142が回転する。
図3に、カムシャフトギア142およびアイドラギア150の回転方向を矢印で示した。
カムシャフト141には、カム140とともにブレーキシュー160が設けられている。
ブレーキシュー160は、偏心した形状を有しており、カム140の形状に合わせて偏心方向が決められカムシャフト141に固定されている。一方、アイドラギア150は、ブレーキシュー受け部151を備えている。
ブレーキシュー160とブレーキシュー受け部151とは接触してブレーキ170として働く。ブレーキシュー160はゴム等の弾性体からなり、ブレーキシュー受け部151と接触したときに、接触、変形して摩擦力を生じる。
例えば、図3に示した状態は、加圧ロール110と無端ベルト120とが最も圧接した状態から離間した状態に移る状態を示している。この状態で、図中Aで示した領域で、ブレーキシュー受け部151と接触しているブレーキシュー160は大きく変形して潰れ、例えば、最大の摩擦力を生じる。
図4に、図3に示したレバー130のロール134とカム140とブレーキシュー受け部151とブレーキシュー160との位置関係を示した。図は、一例として、図3に示した状態の位置関係を示している。
カム140およびブレーキシュー160は、回転軸R1を中心に回転する。また、ロール134は、回転軸R2を中心に回転する。
以下、回転軸R1と回転軸R2とを結んだ2点鎖線で示した位置A0を基準にして、カム140、カムシャフト141およびブレーキシュー160の回転および位置関係を説明する。
カム140は、回転軸R1からの距離が最も短い距離rの外周部143を有している。カム140の回転を、外周部143の外周方向の中心と回転軸R1とを結んだ2点鎖線で示した位置A1を基準にして回転および位置関係を説明する。A1がA0と一致するときを回転角θ=θ0=0とする。図は、一点鎖線A1の位置が、θ3まで回転した状態を示している。
図5(a)に、カム140の位置A1がA0から図の矢印方向である時計回りに回転したときのカム140の正弦曲線を利用したカムプロファイル曲線を示した。横軸が回転角度θを表し、縦軸がR1を中心としたカム140の半径rを表している。
図3、図4および図5(a)において、カム140がθ1まで回転すると、加圧ロール110と無端ベルト120とが接触し圧接が始まり、θ1からθ2の間で徐々に加圧ロール110が無端ベルト120に押される(第2の動作としての圧接動作)。θ2からθ3の間が、半径rがrmaxになり、加圧ロール110と無端ベルト120とが最も圧接した状態になる。そして、θ3で圧力が低下し始め、θ3からθ4の間で圧接の圧力が弱まりθ4で離間する(第1の動作としての離間動作)。
図5(b)に、本実施形態におけるブレーキシュー160のプロファイル線図を示した。横軸が回転角度θを表し、縦軸がR1を中心とした半径rを表している。
図5(b)において、ブレーキシュー160は、アイドラギア150に設けられたブレーキシュー受け部151と接触して摩擦力を生じる形状を有している。以下に詳しく説明する。
カム140の回転角度θ1からθ2までの間は、回転軸R1からの距離が最も短い距離rb0の外周を有し、ブレーキシュー受け部151に接触しないで摩擦力も生じない。回転角度θ2からθ3までの間の角度では、ブレーキシュー160はブレーキシュー受け部151と接触し摩擦力を生じはじめる。次に、加圧ロール110と無端ベルト120との圧接の圧力が弱まり始めるθ3から加圧ロール110と無端ベルト120とが離間するθ4の間で、回転軸R1からの距離が最も長い距離rbmaxの外周を有し、最大の摩擦力が生じる形状となっている。
最大の摩擦力は、モーター80によってアイドラギア150に加わるトルクより小さくして、アイドラギア150の駆動が停止しない大きさに調整する。
ここで、カム140の回転角度θ1からθ2までの間は、ブレーキ170で生じる摩擦力で最小の摩擦力を生じてもよい。
また、ブレーキシュー160に応力が集中しないように、θ2〜θ3、θ4〜θ1の間は、回転角度θに対して半径が線形の関係になるような形状とするのが好ましい。
また、rb0は、ブレーキシュー160に力が加わった時にブレーキシュー160が破断しない強度を持つブレーキシュー160の厚さより長い距離であるのが好ましい。
図5(c)は、カムシャフト141に加わるトルク線図である。横軸が回転角度θで、縦軸がトルクtを示し、プラス方向がカムシャフト141の逆回転方向に加わる逆トルクを表し、マイナス方向が回転方向に加わる順トルクを表している。本実施形態におけるトルク線図は実線で示した。逆トルクは、加圧ロール110が無端ベルト120を圧接する際に生じる反力で加わる。
図5(c)において、カム140の回転角度0からθ1までは、カムシャフト141に加わるブレーキシュー160とブレーキシュー受け部151との摩擦力が徐々に減少するので、反回転方向への逆トルクが徐々に上昇する。
カム140の回転角度θ1からθ2までの間は、ブレーキシュー160による摩擦力が生じていないので、逆トルクは急激には上昇しない。
カム140の回転角度θ2からθ3までの間は、加圧ロール110と無端ベルト120との圧接の圧力によってカムシャフト141に加わる逆トルクが、ブレーキシュー160とブレーキシュー受け部151との摩擦力が増加することによって相殺されるので、逆トルクが徐々に減少する。
カム140の回転角度θ3からθ4までの間は、ブレーキシュー160とブレーキシュー受け部151との間に最大の摩擦力が生じ、カムシャフト141の回転方向に急激に加わる順トルクを減少させる。
カム140の回転角度θ4から0までの間は、カムシャフト141に加わるブレーキシュー160とブレーキシュー受け部151との摩擦力が徐々に減少するので反回転方向への逆トルクが徐々に上昇する。
(比較例1)
図6に、本実施形態において、ブレーキシュー160およびブレーキシュー受け部151を備えていない加圧装置300を比較例1として示した。ブレーキシュー160ブレーキシュー受け部151を備えていない以外は、本実施形態と同じ構成で同じ符号を付した。
また、従来例におけるカムシャフト141に加わるトルク線図を一点鎖線で図5(c)に示した。
図5(c)において、カム140の回転角度0からθ1までは、カムシャフト141には、回転に伴う反回転方向への逆トルクが若干加わる。
カム140の回転角度θ1からθ2までの間は、加圧ロール110が無端ベルト120に押され始めることにより、カムシャフト141に反回転方向の逆トルクが急激に加わる。
カム140の回転角度θ2からθ3までの間は、一定の圧接状態が続き、カムシャフト141に反回転方向の逆トルクがほぼ一定に加わる。
カム140の回転角度θ3からθ4までの間は、加圧ロール110と無端ベルト120とが離間し始めることにより、カムシャフト141に急激に回転方向の順トルクが加わる。
カム140の回転角度θ4から0までの間は、カムシャフト141には、回転に伴う反回転方向への逆トルクが若干加わる。
図7(a)に、図5に示したカム140の回転角度θ1からθ3までの間における、カムシャフトギア142とアイドラギア150との噛み合う様子を示した。図7(b)には、図5に示したカム140の回転角度θ3からθ4までの間における、カムシャフトギア142とアイドラギア150との噛み合う様子を示した。
図7(a)において、カム140の回転角度θ1からθ3までの間は、例えば、アイドラギア150の歯1500とカムシャフトギア142の歯1420とが接触位置C1で接触して回転している。
図7(b)において、カム140の回転角度θ3からθ4までの間では、カムシャフト141の回転方向に順トルクがかかるので、カムシャフトギア142の歯1420が、アイドラギア150の歯1500よりも急激に回転方向に進み、カム140の回転角度θ1からθ3までの間に接触していた歯1500とは異なる歯1501と接触位置C2で接触する。この時接触音が発生し、異音となる。
(比較例2)
図8に、本実施形態において、ブレーキシュー160の代わりに、アイドラギア150に円形のブレーキシュー161を設けて、カムシャフトギア142の一部と接触する定着装置400を比較例2として示した。ここで、円形のブレーキシュー161は、カムシャフトギア142に設けられて、アイドラギア150の一部と接触していてもよい。
その他の構成要素には、同じ符号を付した。
比較例2におけるカムシャフト141に加わるトルク線図を破線で図5(c)に示した。
図5(c)において、カム140の回転角度0からθ1までは、カムシャフト141には、回転に伴う反回転方向への逆トルクに加えて、円形のブレーキシュー161による摩擦力による逆トルクが反回転方向に加わる。
カム140の回転角度θ1からθ2までの間も同様に、加圧ロール110が無端ベルト120に押され始めることにより、カムシャフト141に反回転方向の逆トルクが急激に加わるとともに、円形のブレーキシュー161による摩擦力による逆トルクが反回転方向に加わって大きな反回転方向への逆トルクが加わる。
カム140の回転角度θ2からθ3までの間は、一定の圧接状態が続き、カムシャフト141に反回転方向の逆トルクがほぼ一定に加わる。それに加えて円形のブレーキシュー161による摩擦力による逆トルクが反回転方向に加わる。
カム140の回転角度θ3からθ4までの間は、加圧ロール110と無端ベルト120とが離間し始めることにより、カムシャフト141に急激に回転方向の順トルクが加わるが、円形のブレーキシュー161による摩擦力による逆トルクが反回転方向に加わっているので、従来例と比較して回転方向への順トルクの増加が抑えられる。
カム140の回転角度θ4から0までの間は、カム140の回転角度0からθ1までと同様に、カムシャフト141には、回転に伴う反回転方向への逆トルクに加えて、円形のブレーキシュー161による摩擦力による逆トルクが反回転方向に加わる。
本実施形態と従来例におけるカムシャフト141に加わる反回転方向の逆トルクaと比較して、比較例ではカム140の回転角度θ1からθ2までの間に大きな反回転方向への逆トルクbが加わる。この逆トルクbに抗してカムシャフト141を回転させるには出力の大きなモーター80が必要となる。
(第2実施形態)
図9に本実施形態における加圧装置500の概略側面図を示した。
本実施形態は、円形のブレーキシュー161を比較例2と同様にアイドラギア150に設け、ブレーキシュー161が接触するカムシャフト141に設けられたブレーキシュー受け部144が偏心している。その他の構成要素には、同じ符号を付した。
図9は、図5(a)に示したカム140の回転角度がθ1〜θ2の間の状態を示している。この間は、ブレーキシュー161とブレーキシュー受け部144とは接触しなくて摩擦力は生じない。
第2実施形態のように、カムシャフト141に設けられたブレーキシュー受け部144を偏心させて、ブレーキシュー161と接触させてブレーキ171を構成しても第1実施形態と同様の効果が得られる。
ブレーキシュー受け部151は、カムシャフト141を切削加工することによって得られるので、コストの低減した加圧装置500を得ることができる。
(変形例1)
比較例2では、円形のブレーキシュー161を設けて、カムシャフトギア142の一部と接触する構成となっているが、円形のブレーキシュー161の材質を、カム140の回転角度に応じて変化させ、ブレーキシュー161とカムシャフトギア142の一部とが接触する場所の摩擦係数μを変化させて摩擦力を制御してもよい。
例えば、カム140の回転角度θ1からθ2までの間のブレーキシュー161とカムシャフトギア142の一部との摩擦係数μ1が最小になるように材質を選択し、回転角度θ2からθ3までの間の角度では徐々に摩擦係数をμ1より大きくなるように材質を選択し、θ3から加圧ロール110と無端ベルト120とが離間するθ4の間は最大の摩擦係数μ2となるように材質を選択する。
なお、ブレーキシュー161と接するカムシャフトギア142の一部の材質を変化させてもよい。
(変形例2)
比較例2では、円形のブレーキシュー161を設けて、カムシャフトギア142の一部と接触する構成となっているが、円形のブレーキシュー161の回転軸方向の幅を、カム140の回転角度に応じて変化させ、ブレーキシュー161とカムシャフトギア142の一部とが接触する場所の摩擦係数μを変化させて摩擦力を制御してもよい。
例えば、カム140の回転角度θ1からθ2までの間のブレーキシュー161の幅を狭くしてカムシャフトギア142の一部との摩擦係数μ1を最小にし、回転角度θ2からθ3までの間の角度では徐々にブレーキシュー161の幅を広げて摩擦係数をμ1より大きくし、θ3から加圧ロール110と無端ベルト120とが離間するθ4の間はブレーキシュー161の幅を最大にして最大の摩擦係数μ2となるようにしてもよい。
なお、ブレーキシュー161と接するカムシャフトギア142の一部の軸方向の幅を変化させてもよい。
以上に説明した実施の形態は、複数の感光体ドラム、現像装置等を備え、カラー画像を形成することができる画像形成装置に適用することもできる。また、カラーの画像を形成するものであっても、一つ感光体ドラム上にトナー像を重ね合わせるものや、一つの感光体ドラム上で順次形成されたトナー像を中間転写体上で重ね合わせるもの等、様々なタイプの画像形成装置に適用することができる。
このように、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で他の形態として実施することができる。
10 画像形成装置
P 記録媒体
20 用紙収容部
30 手差し供給装置
40 給紙部
50 画像形成部
51 感光体ドラム
52 帯電器
53 露光装置
54 現像器
55 転写部
56 クリーナー
60 制御部
70 搬送ロール対
80 モーター
90 ガイド板
100 定着装置
110 加圧ロール
120 無端ベルト
NP 圧接定着部
130 レバー
131 レバー部
132 支点
133 ばね部
134 ロール
135 保持部材
140 カム
141 カムシャフト
142 カムシャフトギア
143 外周部
150 アイドラギア
151 ブレーキシュー受け部
160,161 ブレーキシュー
170 ブレーキ
200,300,400,500 加圧装置
1420,1500,1501 歯
R1,R2 回転軸
C1,C2 接触位置

Claims (6)

  1. 第1の回転体と、
    前記第1の回転体との間で記録媒体を加圧しながら回転する第2の回転体と、
    回転軸と、
    前記回転軸の回転に連動して、前記第1の回転体の回転中心軸と前記第2の回転体の回転中心軸との距離が変わるように前記第1の回転体を変位させる変位部材と、
    前記回転軸を回転させる回転部材と、
    前記回転部材と噛み合い、駆動力を伝達する駆動力伝達部材と、
    前記回転軸に設けられた弾性部材と、
    弾性部材受け部とを備え、
    前記回転軸の回転によって、前記変位部材と変位部材受け部とが接触する接触位置と前記回転軸の中心との距離が短くなるように、前記接触位置が変化するときに、前記弾性部材と前記弾性部材受け部とが接触する
    ことを特徴とする加圧装置。
  2. 前記距離が短くなるときの回転角度における前記弾性部材の半径より、前記距離が長くなるときの回転角度における前記弾性部材の半径のほうが小さい
    ことを特徴とする請求項1に記載の加圧装置。
  3. 第1の回転体と、
    前記第1の回転体との間で記録媒体を加圧しながら回転する第2の回転体と、
    回転軸と、
    前記回転軸の回転に連動して、前記第1の回転体の回転中心軸と前記第2の回転体の回転中心軸との距離が変わるように前記第1の回転体を変位させる変位部材と、
    前記回転軸を回転させる回転部材と、
    前記回転部材と噛み合い、駆動力を伝達する駆動力伝達部材と、
    前記回転軸に設けられた弾性部材と、
    弾性部材受け部とを備え、
    前記回転軸の回転によって、前記変位部材と変位部材受け部とが接触する接触位置と前記回転軸の中心との距離が短くなるように、前記接触位置が変化するときに、前記弾性部材と前記弾性部材受け部との間に摩擦力が発生する
    ことを特徴とする加圧装置。
  4. 前記距離が短くなるよう前記接触位置が変化するときに発生する前記摩擦力より、前記距離が長くなるよう前記接触位置が変化するときに前記弾性部材と前記弾性部材受け部との間に発生する摩擦力のほうが小さい
    ことを特徴とする請求項3に記載の加圧装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の加圧装置を備えた
    ことを特徴とする定着装置。
  6. 請求項5に記載の定着装置と、前記駆動力を生じる駆動源とを備えた
    ことを特徴とする画像形成装置。
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