JP6050844B2 - 定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来より、加熱手段により加熱される無端状の定着ベルトと、該定着ベルトの内周面に当接する押圧パッドと、押圧パッドに対して定着ベルトを挟んで所定の圧力で圧接される加圧ローラーとを備えた定着装置は知られている(例えば、特許文献1参照)。加圧ローラーは、定着ベルトとの間に定着ニップ部を形成すると共に定着ベルトに対して回転駆動力を付与する。
この種の定着装置では、定着ベルトが加圧ローラーに対してスリップすると、定着ベルトが加熱手段によって局所的に加熱されて破損するという問題がある。この問題を回避するべく、例えば特許文献1に示す定着装置では、定着ベルトの回転軸方向の端部にキャップ部材を装着し、キャップ部材の回転を回転検出手段により検出することで定着ベルトの回転を間接的に検出するようにしている。そしてこの定着装置は、回転検出手段によってキャップ部材(つまりは定着ベルト)の回転が検出された場合にのみ加熱手段を作動させるようにしている。この定着装置において、上記キャップ部材は、定着ベルトの端部の外周面を覆う円筒部と円筒部の一端側を閉塞する円板部とを有している。円筒部の内周面には、定着ベルトの回転をキャップ部材に伝達する回転伝達部材が取付けられている。回転伝達部材は弾性部材により構成されていて、粘着テープ等の接着材により円筒部の周面に接着されている。回転伝達部材は、矩形状のシート材の対向する2つの端縁部を突き合わせて環状に形成されている。回転伝達部材は、定着ベルトの外周面に接触して定着ベルトの回転をキャップ部材に伝達する。回転伝達部材は、定着ベルトとの接触部において圧縮変形することで接触圧を確保している。
特開2014−167566号公報
ここで、上記特許文献1に示す定着装置では、定着ベルトの回転中、回転伝達部材の内周面に対して定着ベルトの外周面から摩擦力が作用する。この摩擦力は、回転伝達部材の対向する2つの端縁部のうち下流側に位置する端縁部を円筒部の内周面から剥離させる向きに作用する。このため、定着ベルトの回転中にこの下流側の端縁部が円筒部の内周面から剥離してしまう場合がある。この剥離が生じると、定着ベルトの回転を回転伝達部材によってキャップ部材に効率良く伝達することができず、キャップ部材を利用した定着ベルトの回転検出を精度良く行うことができなくなる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、回転伝達部材における対向する2つの端縁部のうちベルト回転方向の下流側に位置する端縁部が、定着ベルトからの摩擦力により剥離するのを防止することにある。
本発明に係る定着装置は、無端状の定着ベルトと、上記定着ベルトを加熱するための加熱手段と、上記定着ベルトの内側に配置され、該定着ベルトの内周面に当接する当接部材と、上記当接部材に対して上記定着ベルトを挟んで所定の圧力で圧接されることで上記定着ベルトとの間に定着ニップ部を形成するとともに上記定着ベルトに対して所定の向きに回転駆動力を付与する加圧ローラーと、上記定着ベルトの回転軸方向の端部の外周面を覆うように配置された円筒部と、弾性部材からなる矩形状のシート材の対向する2つの端縁部を近接させることで略環状に形成され、上記円筒部の内周面と上記定着ベルトの外周面とに挟まれて該定着ベルトの回転を上記円筒部に伝達する回転伝達部材と、上記回転伝達部材を上記円筒部の内周面に接着させる接着材と、上記円筒部の回転を検出する回転検出手段と、を備えている。
そして、上記円筒部の内周面には、上記回転伝達部材における上記対向する2つの端縁部のうちベルト回転方向の下流側に位置する端縁部を収容する第一収容凹部が形成されている。
この構成によれば、定着ベルトが加圧ローラーからの駆動力を受けて回転すると、定着ベルトの回転が回転伝達部材に伝達される。この回転伝達部材は接着材を介してキャップ部材に接着されているので、キャップ部材と回転伝達部材と定着ベルトとが一体で回転する。この回転中、回転伝達部材の内周面には、定着ベルトの外周面より摩擦力が作用する。この摩擦力は、回転伝達部材の対向する2つの端縁部のうち下流側に位置する端縁部を円筒部の内周面から剥離させる向きに作用する。このため、従来の定着装置では、定着ベルトの回転中にこの下流側の端縁部が円筒部の内周面から剥離するという問題がある。
これに対して上記構成では、回転伝達部材における対向する2つの端縁部のうち下流側の端縁部が円筒部の内周面に形成された収容凹部に収容されている。これにより、回転伝達部材の下流側の端縁部を定着ベルトの外周面よりも径方向外側に離間させることができる。したがって、定着ベルトからの摩擦力が回転伝達部材の下流側の端縁部に直接作用するのを防止して、該下流側の端縁部の剥離を抑制することができる。よって、回転伝達部材の下流側の端縁部が剥離することにより回転伝達部材の回転伝達効率が低下するのを防止することができる。延いては、定着ベルトの回転と円筒部の回転とを精度良く同期させて、円筒部を利用した定着ベルトの回転検出を精度良く行うことができる。
上記第一収容凹部は、上記円筒部の軸方向から見て、径方向外側に向かってベルト回転方向の上流側に傾斜していることが好ましい。
この構成によれば、回転伝達部材における第一収容凹部に収容される部分(下流側の端縁部)の根本に作用する応力を低く抑えつつ、回転伝達部材における上記下流側の端縁部を定着ベルトの外周面よりも外側に離間させることができる。
上記円筒部は、上記定着ベルトの回転軸方向の両端部のそれぞれに対して設けられ、上記円筒部の内周面には、上記回転伝達部材における上記対向する2つの端縁部のうちベルト回転方向の上流側に位置する端縁部を収容する第二収容凹部がさらに形成されていることが好ましい。
この構成によれば、定着ベルトの回転方向を気にせずに円筒部を定着ベルトの両端部に組み付けることができるので、作業者の負担が軽減される。
上記第一収容凹部は、上記円筒部の軸方向から見て、径方向外側に向かってベルト回転方向の上流側に傾斜し、上記第二収容凹部は、上記円筒部の軸方向から見て、径方向外側に向かってベルト回転方向の下流側に傾斜しており、上記第一収容凹部の上記傾斜の角度と上記第二収容凹部の上記傾斜の角度とは等しいことが好ましい。
この構成によれば、定着ベルトの回転軸方向の一端部に装着される円筒部と他端部に装着される円筒部とを共通化することができる。よって、定着ベルトの一端部に組み付けるべき円筒部を他端部に組み付けてしまうといった誤組みを防止することができる。したがって、作業者は、定着ベルトの回転方向を気にせずに円筒部を定着ベルトの両端部に組み付けることができるので、作業負担が軽減される。
本発明に係る画像形成装置は上記定着装置を備えている。
本発明によれば、回転伝達部材における対向する2つの端縁部のうちベルト回転方向の下流側に位置する端縁部が、定着ベルトからの摩擦力により剥離するのを防止することができる。
図1は、実施形態における定着装置を備えた画像形成装置の内部構造を示す概略図である。 図2は、定着装置を示すベルト回転軸方向から見た概略図である。 図3は、定着装置を示すベルト回転軸に直交する方向から見た側面図である。 図4は、図3のIV−IV線断面図である。 図5は、図3のV−V線断面図である。 図6は、実施形態2を示す図4相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《実施形態1》
図1は、本実施形態における画像形成装置1の一例であるレーザープリンターを示す概略図である。以下の説明において、「前」、「後」は画像形成装置1の前側、後側を意味し、「左」、「右」は、画像形成装置1を前側から見たときの左側、右側を意味する。
この画像形成装置1は、図1に示すように、箱状のプリンタ本体2と、手差し給紙部6と、カセット給紙部7と、画像形成部8と、定着装置9と、排紙部10とを備えている。そうして、画像形成装置1は、プリンタ本体2内の搬送路Lに沿って用紙を搬送しながら、不図示の端末等から送信される画像データに基づいて用紙に画像を形成するように構成されている。
手差し給紙部6は、プリンタ本体2の1つの側部に開閉可能に設けられた手差しトレイ4と、プリンタ本体2の内部に回転可能に設けられた手差し用の給紙ローラー5とを有している。
カセット給紙部7は、プリンタ本体2の底部に設けられている。カセット給紙部7は、互いに重ねられた複数の用紙を収容する給紙カセット11と、給紙カセット11内の用紙を1枚ずつ取り出すピックローラ12と、取り出された用紙を1枚ずつ分離して搬送路Lへと送り出すフィードローラ13及びリタードローラ14とを備えている。
画像形成部8は、プリント本体2内におけるカセット給紙部7の上方に設けられている。画像形成部8は、プリンタ本体2内に回転可能に設けられた像担持体である感光ドラム16と、感光ドラム16の周囲に配置された帯電器17と、現像部18と、転写ローラー19及びクリーニング部20と、感光ドラム16の上方に配置された光走査装置であるレーザスキャナユニット(LSU)30と、トナーホッパー21とを備えている。そうして、画像形成部8は、手差し給紙部6又はカセット給紙部7から供給された用紙に画像を形成するようになっている。
尚、搬送路Lには、送り出された用紙を、一時的に待機させた後に所定のタイミングで画像形成部8に供給する一対のレジストローラ15が設けられている。
定着装置9は、画像形成部8の側方に配置されている。定着装置9は、定着ベルト22と不図示の付勢部材により定着ベルト22に圧接される加圧ローラー23とを備えている。そうして、定着装置9は、画像形成部8で用紙に転写されたトナー像を当該用紙に定着させるように構成されている。
排紙部10は、定着装置9の上方に設けられている。排紙部10は、排紙トレイ3と、排紙トレイ3へ用紙を搬送するための排紙ローラー対24と、排紙ローラー対24へ用紙を案内する複数の搬送ガイドリブ25とを備えている。排紙トレイ3は、プリンタ本体2の上部に凹状に形成されている。
画像形成装置1が画像データを受信すると、画像形成部8において、感光ドラム16が回転駆動されると共に、帯電器17が感光ドラム16の表面を帯電させる。
そして、画像データに基づいて、レーザ光がレーザスキャナユニット30から感光ドラム16へ出射される。感光ドラム16の表面には、レーザ光が照射されることによって静電潜像が形成される。感光ドラム16上に形成された静電潜像は、現像部18で帯電したトナーにより現像されることで、トナー像として可視像となる。
その後、用紙は転写ローラー19により感光ドラム16の表面に押し付けられ、それと同時に当該用紙に対してトナーと逆帯電極性のバイアスが印加される。この結果、感光ドラム16のトナー像が用紙へ転写される。トナー像が転写された用紙は、定着装置9において定着ベルト22と加圧ローラー23とにより加熱及び加圧される。その結果、トナー像が用紙に定着する。
定着装置9は、図2に示すように、上記定着ベルト22、上記加圧ローラー23、誘導加熱部30、及び押圧部材40を備えている。
加圧ローラー23は定着装置9のハウジング(図示省略)に回転可能に支持されている。誘導加熱部30及び押圧部材40は定着装置9のハウジングに固定支持されている。
定着ベルト22は、無端状の耐熱ベルトであり、内周側から順に、電鋳ニッケルからなる誘導発熱層と、シリコンゴム等からなる弾性層と、フッ素樹脂等からなりニップ部Nで未定着トナー像を溶融定着する際の離型性を向上させる離型層と、が積層されて構成されている。尚、図2では、簡略化のためにこれら各層を区別せずに描いてる。
加圧ローラー23は、ステンレス鋼等からなる芯金23aと、芯金23aの外周面に設けられシリコンゴム等からなる弾性層23bと、弾性層23bの表面を覆うフッ素樹脂等からなる離型層(図示省略)と、を備えている。また、加圧ローラー23は図示しないモーター等の駆動源によって回転駆動され、加圧ローラー23の回転によって定着ベルト22は従動回転する。加圧ローラー23と定着ベルト22との圧接する部分にはニップ部Nが形成され、ニップ部Nでは、搬送される用紙上の未定着トナー像を加熱及び加圧して当該用紙に定着させる。
押圧部材40は、フレーム部41、押圧パッド部42、及び円弧ガイド部43を有している。押圧パッド部42は、定着ベルト22を挟んで加圧ローラー23に対向して配置されている。押圧パッド部42は、例えば液晶ポリマーからなり、定着ベルト22を加圧ローラー23側に押圧する。加圧ローラー23は、不図示の付勢部材により押圧パッド部42側に付勢されている。加圧ローラーは、押圧パッド部42に対して定着ベルト22を挟んで押し付けられている。円弧ガイド部43は、押圧パッド部42に対して定着ベルト22の回転中心を挟んで反対側に配置されている。円弧ガイド部43は、上側に凸となる円弧状の断面を有している。円弧ガイド部43は、誘導加熱部30に対向して配置され、定着ベルト22が該誘導加熱部30に沿って走行するように定着ベルト22の内周面をガイドする。
誘導加熱部30は、定着ベルト22の上端部を囲うように定着ベルト22に対向して配設され、電磁誘導により定着ベルト22を加熱する。詳しくは、誘導加熱部30は、コイル31、ボビン32及び磁性体コア33を備えている。コイル31は、ボビン32に対して定着ベルト22の回転軸方向に沿って複数回巻き回されている。コイル31は、図示しない電源に接続され、該電源から供給される高周波電流により磁界を発生させる。コイル31の磁界によって磁性体コア33から発せられる磁束は、定着ベルト22を貫通してジュール熱を発生させる。この結果、定着ベルト22が発熱することとなる。上記電源は、後述するコントローラー100(図3参照)によって制御される。
図3に示すように、定着装置9は、定着ベルト22の回転軸方向(前後方向)の両端部に装着される一対のキャップ部材50と、一方のキャップ部材50に従動して回転する被検出部材57と、被検出部材57の回転を検出する回転検出センサー58とをさらに備えている。
キャップ部材50は、定着ベルト22の回転軸方向の端部を径方向外側から覆う円筒部51(図4参照)と、円筒部51の軸方向の一側端側を覆う円板部52とを有している。キャップ部材50の軸方向の他端側は開放している。キャップ部材50はこの開放側から定着ベルト22の軸方向の端部に外挿される。円板部52の中心部には貫通孔52aが形成されている。上記押圧部材40は、この貫通孔52a内を貫通する連結部材45(図3にのみ示す)を介して定着装置9のハウジングに固定されている。
上記円筒部51の外周面には従動ギアー55に噛合するギアー部51a(図3参照)が形成されている。従動ギアー55は、連結シャフト56を介して円筒キャップ状の被検出部材57に連結されている。回転検出センサー58は、発光部と受光部とを有するPIセンサーからなる。回転検出センサー58は、この受光部と発光部との間に被検出部材57の周壁が位置するように配置されている。被検出部材57の周壁には回転検知用のスリット孔が形成されている。回転検出センサー58は、被検出部材57が所定速度で回転しているか否かを検出して、その検出信号をコントローラー100に出力する。
コントローラー100は、CPU、ROM及びRAM等を有するマイクロコンピュータからなる。コントローラー100は、回転検出センサー58からの検出信号を基に、キャップ部材50が所定速度で回転しているか否かを判定する。コントローラー100は、キャップ部材50が所定速度で回転していると判断した場合(つまり定着ベルト22がスリップせずに正常に回転していると判断した場合)には誘導加熱部30を作動させる一方、円筒部50aが所定速度で回転していないと判断した場合(つまり定着ベルト22がスリップしていると判断した場合)には誘導加熱部30の作動を停止する。
図4は、定着ベルト22の後端部に装着された一方のキャップ部材50を含む断面図であり、図5は定着ベルト22の前端部に装着された他方のキャップ部材50を含む断面図である。両キャップ部材50は収容凹部51aの傾斜方向が異なっているように見えるが、定着ベルト22の回転方向との関係で見ると両収容凹部51aの傾斜方向は同じである。したがって、以下では、図4を参照しながら、一方のキャップ部材50についてのみ説明を行い、他方のキャップ部材50についての説明は省略する。
キャップ部材50は、例えば樹脂材料によって構成されている。キャップ部材50の円筒部51の内周面には、定着ベルト22の回転をキャップ部材50に伝達するための回転伝達部材62が取付けられている。回転伝達部材62は、矩形状のシート材の対向する2つの端縁部62a,62bを近接させることにより略環状に形成されている。シート材はゴム等の弾性部材からなる。回転伝達部材62の外周面は、接着材としての両面テープ61により円筒部51の内周面に接着されている。円筒部51の内周面には、筒軸方向から見て、径方向外側に向かってベルト回転方向の上流側に傾斜する収容凹部51aが形成されている。収容凹部51aは、円筒部51の内周面における軸方向の略全体に亘って形成されている。収容凹部51aは、回転伝達部材62の上記対向する2つの端縁部62a,62bのうちベルト回転方向(定着ベルト22の回転方向)の下流側の端縁部62bに係合する。そうして、収容凹部51aは、該端縁部62bを定着ベルト22の外周面よりも径方向外側に離間した状態で収容する。そうして回転伝達部材62の下流側の端縁部62bは、上流側の端縁部62aの径方向外側に乗り上げるようにして配置されている。
上記キャップ部材50を定着ベルト22に装着した状態では、回転伝達部材62は定着ベルト22の外周面と円筒部51の内周面とに挟まれて圧縮変形する。回転伝達部材62が圧縮変形することで、定着ベルト22の外周面と回転伝達部材62の内周面との間に大きな摩擦力(いわゆるグリップ力)が発生する。これにより、定着ベルト22の回転が回転伝達部材62を介してキャップ部材50に伝達される。上記摩擦力は、回転伝達部材62における2つの端縁部62a,62bのうち下流側に位置する端縁部62bを円筒部51の内周面から剥離させる向きに作用する。このため、従来の定着装置9では、定着ベルト22の回転中にこの下流側の端縁部62bが円筒部51の内周面から剥離する虞があった。
これに対して上記実施形態1では、回転伝達部材62における下流側の端縁部62bが円筒部51の内周面に形成された収容凹部51aに係合して定着ベルト22の外周面よりも径方向外側に位置している。したがって、定着ベルト22からの摩擦力が回転伝達部材62における下流側の端縁部62bに直接作用するのを防止して、該下流側の端縁部62bの剥離を抑制することができる。よって、回転伝達部材62の下流側の端縁部62bが剥離することにより回転伝達部材62の回転伝達効率が低下するのを防止することができる。延いては、キャップ部材50(円筒部51)の回転と定着ベルト22の回転とを確実に同期させることができる。よって、キャップ部材50を利用した定着ベルト22の回転検出を精度良く行うことができる。
また、上記収容凹部51aは、円筒部51の筒軸方向から見て、径方向外側に向かってベルト回転方向の上流側に傾斜している。
これにより、回転伝達部材62に収容凹部51aに収容される部分(下流側の端縁部62b)の根本に大きな屈曲力を作用させることなく、回転伝達部材62における下流側の端縁部62bを定着ベルト22の外周面よりも外側に離間させることができる。
《実施形態2》
図6は実施形態2を示している。本実施形態は、円筒部51の内周面に第一及び第二収容凹部51a,51bが形成されている点が上記実施形態1とは異なる。尚、実施形態1と同じ構成部分については同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
第一収容凹部51aは、回転伝達部材62におけるベルト回転方向の下流側の端縁部62bを収容する。第二収容凹部51bは、回転伝達部材62におけるベルト回転方向の上流側の端縁部62aを収容する。
第一収容凹部51aは、円筒部51の筒軸方向から見て、径方向外側に向かってベルト回転方向の上流側に傾斜している。第二収容凹部51bは、円筒部51の筒軸方向から見て、径方向外側に向かってベルト回転方向の下流側に傾斜している。第一収容凹部51aの傾斜角度と第二収容凹部51bの傾斜角度とは等しい。第一収容凹部51aと第二収容凹部51bとは、円筒部51の軸心を通り両収容凹部51a,51bの境界を通る直線Lに対して線対称に形成されている。
上記実施形態2の定着装置9によれば、定着ベルト22の回転軸方向の一端部に装着される円筒部51と他端部に装着される円筒部51とを共通化することができる。よって、定着ベルト22の一端部に組み付けるべき円筒部51を他端部に組み付けてしまうといった誤組みを防止することができる。また作業者にとっては、定着ベルト22の回転方向を気にせずに円筒部51を定着ベルト22に組み付けることができるので、作業負担が軽減される。
《他の実施形態》
上記実施形態では、キャップ部材50は円筒部51と円板部52とを有しているが、円板部52は必ずしも必要ではない。
上記実施形態では、回転伝達部材62を円筒部51の内周面に接着するための接着材として両面テープ61を使用するようにしているが、これに限ったものではなく、接着材は例えば光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂で構成されていてもよい。
以上説明したように、本発明は、定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置について有用である。
N ニップ部
1 画像形成装置
22 定着ベルト
23 加圧ローラー
30 誘導加熱部(加熱手段)
40 押圧部材
51 円筒部
51a 収容凹部
58 回転検出センサー(回転検出手段)
61 両面テープ(接着材)
62 回転伝達部材

Claims (5)

  1. 無端状の定着ベルトと、
    上記定着ベルトを加熱するための加熱手段と、
    上記定着ベルトの内側に配置され、該定着ベルトの内周面に当接する当接部材と、
    上記当接部材に対して上記定着ベルトを挟んで所定の圧力で圧接されることで上記定着ベルトとの間に定着ニップ部を形成するとともに上記定着ベルトに対して所定の向きに回転駆動力を付与する加圧ローラーと、
    上記定着ベルトの回転軸方向の端部の外周面を覆うように配置された円筒部と、
    弾性部材からなる矩形状のシート材の対向する2つの端縁部を近接させることで略環状に形成され、上記円筒部の内周面と上記定着ベルトの外周面とに挟まれて該定着ベルトの回転を上記円筒部に伝達する回転伝達部材と、
    上記回転伝達部材を上記円筒部の内周面に接着させる接着材と、
    上記円筒部の回転を検出する回転検出手段と、を備え、
    上記円筒部の内周面には、上記回転伝達部材における上記対向する2つの端縁部のうちベルト回転方向の下流側に位置する端縁部を収容する第一収容凹部が形成されている、定着装置。
  2. 請求項1記載の定着装置において、
    上記第一収容凹部は、上記円筒部の軸方向から見て、径方向外側に向かってベルト回転方向の上流側に傾斜している、定着装置。
  3. 請求項2記載の定着において、
    上記円筒部は、上記定着ベルトの回転軸方向の両端部のそれぞれに対して設けられ、
    上記円筒部の内周面には、上記回転伝達部材における上記対向する2つの端縁部のうちベルト回転方向の上流側に位置する端縁部に係合する第二収容凹部がさらに形成されている、定着装置。
  4. 請求項3記載の定着装置において、
    上記第一収容凹部は、上記円筒部の軸方向から見て、径方向外側に向かってベルト回転方向の上流側に傾斜し、
    上記第二収容凹部は、上記円筒部の軸方向から見て、径方向外側に向かってベルト回転方向の下流側に傾斜しており、
    上記第一収容凹部の上記傾斜の角度と上記第二収容凹部の上記傾斜の角度とは等しい、定着装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の定着装置を備えた画像形成装置。
JP2015017507A 2015-01-30 2015-01-30 定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置 Expired - Fee Related JP6050844B2 (ja)

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