JP6123198B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置、画像形成装置に関する。
特許文献1には、磁界を発生する励磁コイルと、磁界の電磁誘導作用により発熱する発熱層を有する定着ベルトと、加圧ロールと、定着ベルトの内側に接触して励磁コイルと対向配置され、定着ベルトを加熱する発熱体と、発熱体に形成された切欠部に配置された温度センサと、を有している定着装置が記載されている。
特開2009−223044号公報
ここで励磁部材により生成される交流磁界の磁路を形成するために磁路形成部材を配置することがある。ところが磁路形成部材の形状や配置位置によっては、定着部材の温度分布のばらつきが大きくなり、定着後の画像に光沢むらが生じることがあった。
請求項1に記載の発明は、導電層を有し、当該導電層が電磁誘導加熱されることで記録材にトナーを定着する定着部材と、前記定着部材の前記導電層と交差する交流磁界を生成する励磁部材と、主走査方向に予め定められた第1の間隔と当該第1の間隔より狭い第2の間隔で配列することで当該励磁部材により生成された交流磁界の磁路を形成する第1の磁路形成部材と、を有する磁界生成手段と、前記定着部材の内周面と接触して当該定着部材の温度を測定する温度測定手段と、前記温度測定手段を前記定着部材の内周面と接触できるように配するための切り欠き部を有し、当該定着部材の内周面と接触して配設され、前記磁界生成手段で生成された交流磁界の磁路を形成すると共に電磁誘導加熱されることで当該定着部材に熱を伝導する第2の磁路形成部材と、を備え、前記第1の磁路形成部材は、前記第2の磁路形成部材の前記切り欠き部が形成される箇所に対し、前記磁路の生成方向に対応する箇所は配されず、当該切り欠き部が形成される箇所に対し、前記磁路の生成方向に対応する箇所を全て含むように挟み前記第2の間隔で配されるとともに、他の箇所では前記第1の間隔で配され、前記第2の間隔は、前記第2の磁路形成部材に前記切り欠き部を形成することで生ずる当該第2の磁路形成部材の熱容量の減少に応じて決定されることを特徴とする定着装置である。
請求項2に記載の発明は、導電層を有し、当該導電層が電磁誘導加熱されることで記録材にトナーを定着する定着部材と、前記定着部材の前記導電層と交差する交流磁界を生成する励磁部材と、主走査方向に予め定められた間隔で配列することで当該励磁部材により生成された交流磁界の磁路を形成する第1の磁路形成部材と、を有する磁界生成手段と、前記定着部材の内周面と接触して当該定着部材の温度を測定する温度測定手段と、前記温度測定手段を前記定着部材の内周面と接触できるように配するための切り欠き部を有し、当該定着部材の内周面と接触して配設され、前記磁界生成手段で生成された交流磁界の磁路を形成すると共に電磁誘導加熱されることで当該定着部材に熱を伝導する第2の磁路形成部材と、を備え、前記第1の磁路形成部材は、前記切り欠き部の前記磁路の生成方向における当該切り欠き部が形成される箇所に対し、前記磁路の生成方向に対応する箇所には配されず、当該磁路を形成するために第1の間隔で配されるものと、当該切り欠き部が形成される箇所に対し、前記磁路の生成方向に対応する箇所全て含むように挟み当該第1の間隔より狭い第2の間隔で配されるものがあり、前記第2の間隔は、前記第2の磁路形成部材に前記切り欠き部を形成することで生ずる当該第2の磁路形成部材の熱容量の減少に応じて決定されることを特徴とする定着装置である。
請求項3に記載の発明は、トナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像形成手段によって形成された前記トナー像を記録材上に転写する転写手段と、導電層を有し、当該導電層が電磁誘導加熱されることで記録材にトナーを定着する定着部材と、当該定着部材の当該導電層と交差する交流磁界を生成する励磁部材と、主走査方向に予め定められた第1の間隔と当該第1の間隔より狭い第2の間隔で配列することで当該励磁部材により生成された交流磁界の磁路を形成する第1の磁路形成部材と、を有する磁界生成手段と、当該定着部材の内周面と接触して当該定着部材の温度を測定する温度測定手段と、当該温度測定手段を当該定着部材の内周面と接触できるよう配するための切り欠き部を有し、当該定着部材の内周面と接触して配設され、当該磁界生成手段で生成された交流磁界の磁路を形成すると共に電磁誘導加熱されることで当該定着部材に熱を伝導する第2の磁路形成部材と、を備える定着手段と、を備え、前記定着手段の前記第1の磁路形成部材は、前記第2の磁路形成部材の前記切り欠き部が形成される箇所に対し、前記磁路の生成方向に対応する箇所は配されず、当該切り欠き部が形成される箇所に対し、前記磁路の生成方向に対応する箇所を全て含むように挟み前記第2の間隔で配されるとともに、他の箇所では前記第1の間隔で配され、前記第2の間隔は、前記第2の磁路形成部材に前記切り欠き部を形成することで生ずる当該第2の磁路形成部材の熱容量の減少に応じて決定されることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1の発明によれば、本構成を採用しない場合に比べ、定着部材の温度分布のばらつきを小さくすることができる定着装置を提供することができる。また本構成を採用しない場合に比べ、第1の磁路形成部材の間隔の決定をより正確に行なうことができる。
請求項2の発明によれば、本構成を採用しない場合に比べ、定着部材に局所的に高い温度の箇所が生じることを抑制できる定着装置を提供することができる。また本構成を採用しない場合に比べ、第1の磁路形成部材の間隔の決定をより正確に行なうことができる。さらに本構成を採用しない場合に比べ、定着処理の際に、第2の磁路形成部材の切り欠き部の箇所における定着部材の温度低下を抑制することができる。
請求項3の発明によれば、本構成を採用しない場合に比べ、光沢むらがより少ない画像を形成することができる画像形成装置が提供できる。また本構成を採用しない場合に比べ、第1の磁路形成部材の間隔の決定をより正確に行なうことができる。
本実施の形態の定着装置が適用される画像形成装置の構成例を示した図である。 本実施の形態の定着ユニットの構成を示す正面図である。 図2における定着装置のIII−III断面図である。 定着ベルトの断面層構成図である。 (a)がエンドキャップ部材の側面図であり、(b)がVb方向から見たエンドキャップ部材の平面図である。 IHヒータの構成を説明する断面図である。 定着ベルトの温度が透磁率変化開始温度以下の温度範囲にある場合の磁力線(H)の状態を説明する図である。 本実施の形態のIHヒータの積層構造を説明する図である。 温度センサの構造と取り付けられる状態について説明した図である。 (a)〜(c)は、感温磁性部材の切り欠き部と磁心との位置関係、および定着ベルトの主走査方向の温度分布について説明した第1の例である。 (a)〜(c)は、感温磁性部材の切り欠き部と磁心との位置関係、および定着ベルトの主走査方向の温度分布について説明した第2の例である。 (a)〜(c)は、感温磁性部材の切り欠き部と磁心との位置関係、および定着ベルトの主走査方向の温度分布について説明した第2の例である。 本実施の形態の磁心の配置する間隔について説明した図である。 (a)〜(c)は、感温磁性部材の切り欠き部と磁心との位置関係、および定着ベルトの主走査方向の温度分布について説明した第3の例である。 (a)〜(c)は、感温磁性部材の切り欠き部と磁心との位置関係、および定着ベルトの主走査方向の温度分布について説明した第3の例である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成装置の説明>
図1は、本実施の形態の定着装置が適用される画像形成装置の構成例を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、所謂タンデム型のカラープリンタであり、画像データに基づき画像形成を行う画像形成部10、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部31を備えている。さらには、例えばパーソナルコンピュータ(PC)3や画像読取装置(スキャナ)4等との通信を行って画像データを受信する通信部32、通信部32にて受信された画像データに対し予め定めた画像処理を施す画像処理部33を備えている。
画像形成部10は、一定の間隔を置いて並列的に配置されるトナー像形成手段の一例である4つの画像形成ユニット11Y、11M、11C、11K(「画像形成ユニット11」とも総称する)を備えている。各画像形成ユニット11は、静電潜像を形成してトナー像を保持する像保持体の一例としての感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面を予め定めた電位で帯電する帯電器13、帯電器13によって帯電された感光体ドラム12を各色画像データに基づき露光するLED(Light Emitting Diode)プリントヘッド14、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を現像する現像器15、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するドラムクリーナ16を備えている。
画像形成ユニット11各々は、現像器15に収納されるトナーを除いてほぼ同様に構成され、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
また、画像形成部10は、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12にて形成された各色トナー像が多重転写される中間転写ベルト20、各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト20に順次転写(一次転写)する一次転写ロール21を備えている。さらに、中間転写ベルト20上に重畳して転写された各色トナー像を記録材(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)する二次転写ロール22、二次転写された各色トナー像を用紙P上に定着させる定着手段(定着装置)の一例としての定着ユニット60を備えている。なお、本実施の形態の画像形成装置1では、中間転写ベルト20、一次転写ロール21、および二次転写ロール22により転写手段が構成される。
本実施の形態の画像形成装置1では、制御部31による動作制御の下で、次のようなプロセスによる画像形成処理が行われる。すなわち、PC3やスキャナ4からの画像データは通信部32にて受信され、画像処理部33により予め定めた画像処理が施された後、各色毎の画像データとなって各画像形成ユニット11に送られる。そして、例えば黒(K)色トナー像を形成する画像形成ユニット11Kでは、感光体ドラム12が矢印A方向に回転しながら帯電器13により予め定めた電位で帯電され、画像処理部33から送信されたK色画像データに基づきLEDプリントヘッド14が感光体ドラム12を走査露光する。それにより、感光体ドラム12上にはK色画像に関する静電潜像が形成される。感光体ドラム12上に形成されたK色静電潜像は現像器15により現像され、感光体ドラム12上にK色トナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット11Y、11M、11Cにおいても、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色トナー像が形成される。
各画像形成ユニット11の感光体ドラム12に形成された各色トナー像は、一次転写ロール21により矢印B方向に移動する中間転写ベルト20上に順次静電転写(一次転写)され、各色トナーが重畳された重畳トナー像が形成される。中間転写ベルト20上の重畳トナー像は、中間転写ベルト20の移動に伴って二次転写ロール22が配置された領域(二次転写部T)に搬送される。重畳トナー像が二次転写部Tに搬送されると、そのタイミングに合わせて用紙保持部40から用紙Pが二次転写部Tに供給される。そして、重畳トナー像は、二次転写部Tにて二次転写ロール22が形成する転写電界により、搬送されてきた用紙P上に一括して静電転写(二次転写)される。
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、定着ユニット60まで搬送される。定着ユニット60に搬送された用紙P上のトナー像は、定着ユニット60によって熱および圧力を受け、用紙P上に定着される。そして、定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置1の排出部に設けられた用紙積載部45に搬送される。
一方、一次転写後に感光体ドラム12に付着しているトナー(一次転写残トナー)、および二次転写後に中間転写ベルト20に付着しているトナー(二次転写残トナー)は、それぞれドラムクリーナ16、およびベルトクリーナ25によって除去される。
このようにして、画像形成装置1での画像形成処理がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返し実行される。
<定着ユニットの構成の説明>
次に、本実施の形態の定着ユニット60について説明する。
図2および図3は本実施の形態の定着ユニット60の構成を示す図であり、図2は正面図、図3は図2におけるIII−III断面図である。
まず、断面図である図3に示すように、定着ユニット60は、交流磁界を生成する磁界生成手段の一例としてのIH(Induction Heating)ヒータ80、IHヒータ80により電磁誘導加熱されることでトナー像を定着する定着部材の一例としての定着ベルト61、定着ベルト61に対向するように配置された定着加圧部材の一例としての加圧ロール62、定着ベルト61を介して加圧ロール62から押圧される押圧パッド63を備えている。
さらに、定着ユニット60は、押圧パッド63等の構成部材を支持するフレーム65、IHヒータ80にて生成された交流磁界を誘導して磁路を形成する感温磁性部材64、感温磁性部材64と接触配置され、熱を保持するとともに長手方向の温度を均す効果を有する良熱伝導蓄熱部材66、磁路がフレーム65の側に漏洩するのを防止する磁路遮蔽部材73、定着ベルト61からの用紙Pの剥離を補助する剥離補助部材70、定着ベルト61の内周面と接触して定着ベルト61の温度を測定する温度測定手段の一例としての温度センサ100を備えている。
<定着ベルトの説明>
定着ベルト61は、原形が円筒形状の無端のベルト部材で構成され、例えば原形(円筒形状)時の直径が30mm、幅方向長が370mmに形成されている。また、図4(定着ベルト61の断面層構成図)に示したように、定着ベルト61は、基材層611、基材層611の上に積層された導電発熱層612、トナー像の定着性を向上させる弾性層613、最上層に被覆された表面離型層614からなる多層構造のベルト部材である。
基材層611は、導電発熱層612を支持するとともに、定着ベルト61全体としての機械的強度を形成する耐熱性のシート状部材で構成される。また、基材層611は、IHヒータ80にて生成された交流磁界が感温磁性部材64まで作用するように、磁界を通過させる物性(比透磁率、固有抵抗)を持った材質、厚さで形成される。一方、基材層611自身は、磁界の作用により発熱しないか、または発熱し難く構成される。
具体的には、基材層611として、例えば、厚さ30μm〜200μm(好ましくは50μm〜150μm)の非磁性ステンレススチール等の非磁性金属や、厚さ60μm〜200μmの樹脂材料等が用いられる。
導電発熱層612は、導電層の一例であって、IHヒータ80にて生成される交流磁界によって電磁誘導加熱される電磁誘導発熱体層である。すなわち、導電発熱層612は、IHヒータ80からの交流磁界が厚さ方向に通過することにより、渦電流を発生させる層である。
通常、IHヒータ80に交流電流を供給する励磁回路(後段の図6も参照)の電源として、安価に製造できる汎用電源が使用される。そのため、IHヒータ80により生成される交流磁界の周波数は、一般に、汎用電源による20kHz〜100kHzとなる。それにより、導電発熱層612は、周波数20kHz〜100kHzの交流磁界が侵入し通過するように構成される。
導電発熱層612に交流磁界が侵入できる領域は、交流磁界が1/eに減衰する領域である「表皮深さ(δ)」として規定され、次の(1)式から導かれる。(1)式において、fは交流磁界の周波数(例えば、20kHz)、ρは固有抵抗値(Ω・m)、μは比透磁率である。
そのため、導電発熱層612の厚さは、周波数20kHz〜100kHzの交流磁界が導電発熱層612を侵入し通過するように、(1)式で規定される導電発熱層612の表皮深さ(δ)よりも薄く構成される。また、導電発熱層612を構成する材料として、例えば、Au、Ag、Al、Cu、Zn、Sn、Pb、Bi、Be、Sb等の金属や、これらの金属合金が用いられる。
Figure 0006123198
具体的には、導電発熱層612として、厚さ2μm〜20μm、固有抵抗2.7×10−8Ω・m以下の例えばCu等の非磁性金属(比透磁率が概ね1の常磁性体)が用いられる。
また、定着ベルト61が定着設定温度まで加熱されるまでに要する時間(以下、「ウォームアップタイム」)を短縮する観点からも、導電発熱層612は、薄く構成するのが好ましい。
次に、弾性層613は、シリコーンゴム等の耐熱性の弾性体で構成される。定着対象となる用紙Pに保持されるトナー像は、粉体である各色トナーが積層して形成されている。そのため、ニップ部Nにおいてトナー像の全体に均一に熱を供給するには、用紙P上のトナー像の凹凸に倣って定着ベルト61表面が変形することが好ましい。そこで、弾性層613には、例えば厚みが100μm〜600μm、硬度が10°〜30°(JIS−A)のシリコーンゴムが好適である。
表面離型層614は、用紙P上に保持された未定着トナー像と直接接触するため、離型性の高い材質が使用される。例えば、PFA(テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、シリコーン共重合体、またはこれらの複合層等が用いられる。表面離型層614の厚さとしては、薄すぎると、耐摩耗性の面で充分でなく、定着ベルト61の寿命を短くする。その一方で、厚すぎると、定着ベルト61の熱容量が大きくなりすぎ、ウォームアップタイムが長くなる。そこで、表面離型層614の厚さとして、耐摩耗性と熱容量とのバランスを考慮し、1μm〜50μmが好適である。
<定着ベルトの駆動機構の説明>
次に、定着ベルト61の駆動機構について説明する。
正面図である図2に示したように、フレーム65(図3参照)の軸方向両端部には、定着ベルト61の両端部の断面形状を円形に維持しながら定着ベルト61を周方向に回転駆動するエンドキャップ部材67が固定されている。そして、定着ベルト61は、両端部からエンドキャップ部材67を介した回転駆動力を直接的に受けて、例えば140mm/sのプロセススピードで図3の矢印C方向に回転移動する。
ここで図5は、(a)がエンドキャップ部材67の側面図であり、(b)がVb方向から見たエンドキャップ部材67の平面図である。図5に示したように、エンドキャップ部材67は、定着ベルト61の両端部内側に嵌合される固定部67a、固定部67aより外径が大きく形成され、定着ベルト61に装着された際に定着ベルト61よりも半径方向に張り出すように形成されたフランジ部67d、回転駆動力が伝達されるギヤ部67b、フレーム65の両端部に形成された支持部65aと結合部材166を介して回転自在に結合されたベアリング軸受部67cを備える。そして、上記図2に示したように、フレーム65の両端部の支持部65aが定着ユニット60の筐体69の両端部に固定されることで、エンドキャップ部材67は、支持部65aに結合されたベアリング軸受部67cを介して回転自在に支持される。
エンドキャップ部材67を構成する材質としては、機械的強度や耐熱性の高い所謂エンジニアリングプラスチックスが用いられる。例えば、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、LCP樹脂等が適する。
そして、図2に示すように、定着ユニット60では、駆動部の一例としての駆動モータ90からの回転駆動力が伝達ギヤ91、92を介してシャフト93に伝達され、シャフト93に結合された伝達ギヤ94、95から両エンドキャップ部材67のギヤ部67b(図5参照)に伝達される。それによって、エンドキャップ部材67から定着ベルト61に回転駆動力が伝わり、エンドキャップ部材67と定着ベルト61とが一体となって回転駆動される。
このように、定着ベルト61が定着ベルト61の両端部から駆動力を直接受けて回転するので、定着ベルト61は安定して回転する。
図3に戻り、加圧ロール62は、定着ベルト61に対向するように配置され、定着ベルト61に従動して図3の矢印D方向に、例えば140mm/sのプロセススピードで回転する。そして、加圧ロール62と押圧パッド63とにより定着ベルト61を挟持した状態でニップ部Nを形成し、このニップ部Nに未定着トナー像を保持した用紙Pを通過させることで、熱および圧力を加えて未定着トナー像を用紙Pに定着する。
加圧ロール62は、例えば直径18mmの中実のアルミニウム製コア(円柱状芯金)621と、コア621の外周面に被覆された例えば厚さ5mmのシリコーンスポンジ等の耐熱性弾性体層622と、さらに例えば厚さ50μmのカーボン配合のPFA等の耐熱性樹脂被覆または耐熱性ゴム被覆による離型層623とが積層されて構成される。そして、押圧バネ68(図2参照)により例えば25kgfの荷重で定着ベルト61を介して押圧パッド63を押圧している。
<感温磁性部材の説明>
本実施の形態において、透磁率変化開始温度以下の温度範囲において感温磁性部材64は、強磁性体である。そのため電磁誘導加熱により自己発熱する。ここで定着ベルト61は、定着を行なうことで熱を奪われるため、その温度が下がるが、同様に電磁誘導加熱により定着ベルト61から発熱する熱と併せて、この感温磁性部材64により発生した熱により再加熱を行うことができる。そのため定着ベルト61に熱を伝導させ、定着ベルト61の温度を定着設定温度まで速やかに昇温させることが可能である。
感温磁性部材64は、定着ベルト61の内周面に倣った円弧形状で形成され、定着ベルト61の内周面と接触して配設される。感温磁性部材64を定着ベルト61と接触させて配置するのは、電磁誘導加熱により感温磁性部材64から発生した熱を定着ベルト61に供給しやすくするためである。また感温磁性部材64は、定着ベルト61に熱を供給するため、定着ベルト61に対し、20℃〜30℃高い温度に保持される。
また、感温磁性部材64は、その磁気特性の透磁率が急変する温度である「透磁率変化開始温度」(後段参照)が各色トナー像が溶融する定着設定温度以上であって、定着ベルト61の弾性層613や表面離型層614の耐熱温度よりも低い温度範囲内に設定された材質で構成される。すなわち、感温磁性部材64は、定着設定温度を含む温度領域において強磁性と非磁性(常磁性)との間を可逆的に変化する特性(「感温磁性」)を有する材質で構成される。そして、感温磁性部材64は、強磁性を呈する透磁率変化開始温度以下の温度範囲において第2の磁路形成部材として機能し、IHヒータ80にて生成され定着ベルト61を透過した磁力線を内部に誘導して、感温磁性部材64の内部を通過する交流磁界(磁力線)の磁路を形成する。それにより、感温磁性部材64は、定着ベルト61とIHヒータ80の励磁コイル82(後段の図6参照)とを内部に包み込むような閉磁路を形成する。一方、透磁率変化開始温度を超える温度範囲においては、感温磁性部材64は、IHヒータ80にて生成され定着ベルト61を透過した磁力線を、感温磁性部材64の厚さ方向に横切るように透過させる。それにより、IHヒータ80にて生成され定着ベルト61を透過した磁力線は、感温磁性部材64を透過し、良熱伝導蓄熱部材66の内部を通過してIHヒータ80に戻る磁路を形成する。
なお、ここでの「透磁率変化開始温度」とは、透磁率(例えば、JIS C2531で測定される透磁率)が連続的に低下を開始する温度であり、例えば感温磁性部材64等の部材を透過する磁束量(磁力線の数)が変化し始める温度点をいう。したがって、透磁率変化開始温度は、物質の磁性が消失する温度であるキュリー点に近い温度となるが、キュリー点とは異なる概念を有するものである。
感温磁性部材64に用いる材質としては、透磁率変化開始温度が例えば140℃(定着設定温度)〜240℃の範囲内に設定された例えばFe−Ni合金(パーマロイ)等の二元系整磁鋼やFe−Ni−Cr合金等の三元系の整磁鋼等が用いられる。例えば、Fe−Niの二元系整磁鋼においては約Fe64%、Ni36%(原子数比)とすることで225℃前後に透磁率変化開始温度を設定することができる。このようなパーマロイや整磁鋼等の金属合金等は、成型性や加工性に優れ、伝熱性も高く安価である等の理由から、感温磁性部材64に適する。その他の材質としては、Fe、Ni、Si、B、Nb、Cu、Zr、Co、Cr、V、Mn、Mo等からなる金属合金が用いられる。
また、感温磁性部材64は、IHヒータ80により生成された交流磁界(磁力線)に対する表皮深さδ(上記(1)式参照)よりも厚い厚さで形成される。具体的には、例えばFe−Ni合金を用いた場合には200μm〜800μm程度に設定される。
<良熱伝導蓄熱部材の説明>
本実施の形態において、良熱伝導蓄熱部材66は、感温磁性部材64の内周面に倣った円弧形状で形成され、感温磁性部材64の内周面と接触して配置される。そして、感温磁性部材64が透磁率変化開始温度以上の温度に上昇した際に、感温磁性部材64を通過してきた交流磁界(磁力線)が良熱伝導蓄熱部材66に到達すると、良熱伝導蓄熱部材66にはその磁力線を打ち消す方向の磁力線を発生させる渦電流が流れる。具体的には、良熱伝導蓄熱部材66を渦電流Iが流れ易いように、表皮深さδ(上記(1)式参照)よりも充分に厚い予め定められた厚さ(例えば、1.0mm)で形成すればよい。それにより、良熱伝導蓄熱部材66に渦電流Iが流れても発熱量も極力小さくなる。本実施の形態では、良熱伝導蓄熱部材66を感温磁性部材64に沿うほぼ円形形状の厚さ1mmのAl(アルミニウム)で構成し、感温磁性部材64の内周面と接触して配置している。その他の材料としては、AgやCuが好適である。
<IHヒータの説明>
続いて、定着ベルト61の導電発熱層612に交流磁界を作用させて電磁誘導加熱するIHヒータ80について説明する。
図6は、本実施の形態のIHヒータ80の構成を説明する断面図である。図6に示したように、IHヒータ80は、例えば耐熱性樹脂等の非磁性体から構成される支持体81、交流磁界を生成する励磁コイル82を備えている。また、励磁コイル82を支持体81上に固定する弾性体で構成された弾性支持部材83、励磁コイル82にて生成された交流磁界の磁路を形成する磁心84を備えている。さらには、磁界を遮蔽するシールド85、磁心84を支持体81側に加圧する加圧部材86、励磁コイル82に交流電流を供給する励磁回路88を備えている。
支持体81は、断面が定着ベルト61の表面形状に沿って湾曲した形状で形成され、励磁コイル82を支持する上部面(支持面)81aが定着ベルト61表面と予め定めた間隙(例えば、0.5mm〜2mm)を保つように形成されている。また、支持体81を構成する材質としては、例えば、耐熱ガラス、ポリカーボネート、ポリエーテルサルフォン、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の耐熱性樹脂、またはこれらにガラス繊維を混合した耐熱性樹脂等の耐熱性のある非磁性材料が用いられる。
励磁コイル82は、定着ベルト61の導電発熱層612と交差する交流磁界を生成する励磁部材の一例である。励磁コイル82は相互に絶縁された例えば直径0.17mmの銅線材を例えば90本束ねたリッツ線が長円形状や楕円形状、長方形状等の中空きの閉ループ状に巻かれて構成される。そして、励磁コイル82に励磁回路88から予め定めた周波数の交流電流が供給されることにより、励磁コイル82の周囲には、閉ループ状に巻かれたリッツ線を中心とする交流磁界が生成される。励磁回路88から励磁コイル82に供給される交流電流の周波数は、一般に、上記した汎用電源により生成される20kHz〜100kHzが用いられる。
磁心84は、例えばソフトフェライト、フェライト樹脂、非晶質合金(アモルファス合金)、やパーマロイ、整磁鋼等の高透磁率の酸化物や合金材質で構成される強磁性体が用いられる。磁心84は、主走査方向に予め定められた間隔で配列することで励磁コイル82により生成された交流磁界の磁路を形成する第1の磁路形成部材として機能する。磁心84は、励磁コイル82にて生成された交流磁界による磁力線(磁束)を内部に誘導し、磁心84から定着ベルト61を横切って感温磁性部材64方向に向かい、感温磁性部材64の中を通過して磁心84に戻るといった磁力線の通路(磁路)を形成する。すなわち、励磁コイル82にて生成された交流磁界が磁心84の内部と感温磁性部材64の内部とを通過するように構成して、磁力線が定着ベルト61と励磁コイル82とを内部に包み込むような閉磁路を形成する。それにより、励磁コイル82にて生成された交流磁界の磁力線が定着ベルト61の磁心84と対向する領域に集中される。
ここで、磁心84は磁路形成による損失が小さい材料が望ましい。具体的には、磁心84は渦電流損を小さくする形態(スリット等による電流経路遮断や分断化、薄板束ね等)での使用が望ましく、ヒステリシス損の小さい材料で形成されることが望ましい。
また、定着ベルト61の回転方向に沿った磁心84の長さは、感温磁性部材64の定着ベルト61の回転方向に沿った長さよりも小さく構成される。それにより、磁力線のIHヒータ80周辺への漏洩が減り、力率が向上する。さらには、定着ユニット60を構成する金属製部材への電磁誘導を抑え、定着ベルト61(導電発熱層612)での発熱効率を高める。
<定着ベルトが発熱する状態の説明>
引き続いて、IHヒータ80により生成された交流磁界によって定着ベルト61が発熱する状態を説明する。
まず、上記したように、感温磁性部材64の透磁率変化開始温度は、各色トナー像を定着する定着設定温度以上であって定着ベルト61の耐熱温度以下となる温度範囲内(例えば、140℃〜240℃)に設定されている。そして、定着ベルト61の温度が透磁率変化開始温度以下の状態にある場合には、定着ベルト61に近接する感温磁性部材64の温度も定着ベルト61の温度に対応して、透磁率変化開始温度以下となる。そのため、感温磁性部材64は強磁性を呈するので、IHヒータ80により生成された交流磁界の磁力線Hは、定着ベルト61を透過した後、感温磁性部材64の内部を広がり方向に沿って通過する磁路を形成する。ここでの「広がり方向」とは、感温磁性部材64の厚さ方向と直交する方向を意味する。
図7は、定着ベルト61の温度が透磁率変化開始温度以下の温度範囲にある場合の磁力線(H)の状態を説明する図である。図7に示したように、定着ベルト61の温度が透磁率変化開始温度以下の温度範囲にある場合には、IHヒータ80により生成された交流磁界の磁力線Hは、定着ベルト61を交差して透過し、感温磁性部材64の内部を広がり方向(厚さ方向と直交する方向)に沿って通過する磁路を形成する。そのため、定着ベルト61の導電発熱層612を横切る領域での単位面積あたりの磁力線Hの数(磁束密度)は多くなる。
すなわち、IHヒータ80の磁心84から磁力線Hが放射されて定着ベルト61の導電発熱層612を横切る領域R1、R2を通過した後、磁力線Hは強磁性体である感温磁性部材64の内部に誘導される。そのため、定着ベルト61の導電発熱層612を厚さ方向に横切る磁力線Hは感温磁性部材64の内部に進入するように集中し、領域R1、R2での磁束密度は高くなる。また、感温磁性部材64の内部を広がり方向に沿って通過した磁力線Hが再び磁心84に戻るに際しても、導電発熱層612を厚さ方向に横切る領域R3では、感温磁性部材64内の磁位の低い部分から集中して磁心84に向けて発生する。そのため、定着ベルト61の導電発熱層612を厚さ方向に横切る磁力線Hは、感温磁性部材64から集中して磁心84に向かうこととなり、領域R3での磁束密度も高くなる。
磁力線Hが厚さ方向に横切る定着ベルト61の導電発熱層612では、単位面積当たりの磁力線Hの数(磁束密度)の変化量に比例した渦電流Iが発生する。それにより、図7に示したように、磁束密度の変化量が大きい領域R1、R2および領域R3では、大きな渦電流Iが発生する。導電発熱層612に生じた渦電流Iは、導電発熱層612の固有抵抗値Rと渦電流Iの二乗の積であるジュール熱W(W=IR)を発生させる。それにより、大きな渦電流Iが発生した導電発熱層612では、大きなジュール熱Wが発生する。
このように、定着ベルト61の温度が透磁率変化開始温度以下の温度範囲にある場合には、磁力線Hが導電発熱層612を横切る領域R1、R2や領域R3において大きな熱が発生する。それにより、定着ベルト61は加熱される。
ところで、本実施の形態の定着ユニット60では、定着ベルト61の内周面側において定着ベルト61に接触させて感温磁性部材64を配置している。それにより、励磁コイル82にて生成された磁力線Hを内部に誘導する磁心84と、定着ベルト61を厚さ方向に横切って透過した磁力線Hを内部に誘導する感温磁性部材64とが近接した構成を実現している。そのため、IHヒータ80(励磁コイル82)により生成された交流磁界は、磁路が短いループを形成するので、磁路内での磁束密度や磁気結合度は高まる。それにより、定着ベルト61の温度が透磁率変化開始温度以下の温度範囲にある場合、定着ベルト61にはさらに効率的に熱が発生する。
<励磁コイルの固定方法の説明>
次に、本実施の形態のIHヒータ80における励磁コイル82の支持体81への固定方法について述べる。
本実施の形態のIHヒータ80では、励磁コイル82を支持体81に支持する弾性支持部材の一例である弾性支持部材83は、例えばシリコーンゴム等やフッ素ゴム等の弾性体で構成される。そして、弾性支持部材83が励磁コイル82を支持体81に対して押圧しながら弾性変形することで、励磁コイル82を支持体81の支持面81aに支持する。すなわち、弾性支持部材83は、ヤング率が低い材質で構成され、弾性支持部材83が励磁コイル82を支持体81に向けて押圧するに際して、ヤング率の低い弾性支持部材83が弾性変形して、励磁コイル82を支持体81に支持する。
図8は、本実施の形態のIHヒータ80の積層構造を説明する図である。
図8に示したように、励磁コイル82は、支持体81の支持面81a上にて、励磁コイル82の閉ループ中空部82aが支持面81aの長手方向中心軸に設けられた凸部81bを囲むように設置される。支持面81aは、上記したエンドキャップ部材67(図2参照)に支持されてほぼ円形状の軌跡を描きながら回転移動する定着ベルト61との距離が規定値(設計値)に設定された位置設定面として形成されている。それにより、励磁コイル82が支持面81a上に密着して配置されることで、励磁コイル82と定着ベルト61との距離が設計値に設定されることとなる。
そのために、本実施の形態のIHヒータ80では、支持体81の支持面81a上に配置された励磁コイル82は、弾性支持部材83により支持面81a側に向けて押圧されるように構成される。すなわち、励磁コイル82の上部に配置される磁心84は、磁心84の両端部84aが支持体81の両側部に設けられた支持レール部81cに取り付けられる(図6も参照)。それにより、磁心84の下側面(支持体81側の側面)に配置された弾性支持部材83は、励磁コイル82の上面と接触して設置される。一方、磁心84は、シールド85が支持体81に取り付けられることで、シールド85の下部面に設けられた加圧部材86により支持体81側に加圧される。それにより、励磁コイル82は、磁心84からの加圧力を受けた弾性支持部材83からの弾性力を受け、加圧力により弾性変形する弾性支持部材83によって支持面81a側に向けて押圧されながら支持面81a上に支持される。それによって、励磁コイル82が支持面81a上に密着し、励磁コイル82と定着ベルト61との距離が設計値に設定される。
なお、加圧部材86としては、例えばシリコーンゴム等やフッ素ゴム等の弾性体の他に、バネ等の弾性部材を用いてもよい。
また一般に、励磁コイル82にて交流磁界が生成されると、励磁コイル82近傍に配置された磁心84や定着ベルト61の内周面側に配置された感温磁性部材64等との間で相互に磁力が作用し、励磁コイル82自身に振動(磁歪)が発生する。このとき、弾性体で構成された弾性支持部材83は、励磁コイル82の振動を吸収しながら、励磁コイル82の振動に合わせて弾性支持部材83自身が弾性変形する。それにより、定着ユニット60の長期に亘る累積使用によって励磁コイル82の振動の累積数が多大となっても、弾性支持部材83と励磁コイル82との間は剥離せず、支持体81と励磁コイル82との間を初期に設定された両者の位置関係に維持する。
また、弾性支持部材83は、製造時に厚さ(設定値)が予め定めた寸法精度に収まるように管理される。そのため、励磁コイル82を支持面81a上に支持する長手方向に亘る押圧力がほぼ均等となるように設定される。特に、本実施の形態のIHヒータ80では、励磁コイル82の長手方向に亘って分割して設けられた複数の磁心84が励磁コイル82を長手方向に亘って均一に押圧する。それにより、励磁コイル82と支持面81aとの密着性が長手方向に亘って高められ、励磁コイル82と定着ベルト61との位置が長手方向に亘って設定される。
ここで、励磁コイル82を支持体81に取り付けるには、励磁コイル82が支持面81a上で位置ずれを起こさないように固定する必要がある。もし位置ずれが生じると励磁コイル82の定着ベルト61との距離が当初の設計値から外れ、磁心84を経て定着ベルト61を通過する磁力線の密度(磁束密度)が、定着ベルト61表面で部分的にばらつくこととなる。
そして励磁コイル82を支持体81に固定するには、一般的には、接着剤を使用する。具体的には、まず励磁コイル82の支持体81に取り付ける面側である内面に接着剤を塗布する。なお、支持体81の支持面81aの側に接着剤を塗布してもよい。次に励磁コイル82を予め定められた取り付け位置である支持体81の支持レール部81cに沿わせる形で配する。そして支持面81aに励磁コイル82を押圧することで励磁コイル82を支持体81に固定する形で取り付けることができる。接着剤としては、例えば、シリコーン系接着剤のような一般的なものが使用可能である。また励磁コイル82は例えばリッツ線を閉ループ状に束ねて接着されたものであるため、変形が生じ易い。励磁コイル82が変形すると、励磁コイル82の支持体81に対する位置精度が低下しやすくなる。そして励磁コイル82の支持体81に対する位置精度が低下すると、定着ベルト61表面での発熱量に部分的なばらつきが生じた状態が形成される。そのため押圧の際には励磁コイル82が変形しない範囲の圧力で均等に行なうのが好ましい。
<温度センサの説明>
次に、温度センサ100について詳細に説明を行う。
図9は、温度センサ100の構造と取り付けられる状態について説明した図である。図9は、図3のIXb方向から温度センサ100を見た場合について図示している。
図9に例示した温度センサ100はサーミスタ式の温度センサであり、温度の変化により抵抗値が変化する材料であるサーミスタを有する温度検知部101と、温度センサ100を定着ユニット60に取り付けるための支持部102とを備える。
温度検知部101に使用されるサーミスタとしては、例えば、温度の上昇に対して抵抗が減少するNTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタ、温度の上昇に対して抵抗が増加するPTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタ、温度の上昇に対して抵抗が減少するが特定の温度範囲で感度が良好となるCTR(Critical Temperature Resistor)サーミスタ等の種々のサーミスタを使用することができる。ただし、温度と抵抗値の変化が比例的なため温度検出用として好ましいという観点からNTCサーミスタを使用することが好ましい。NTCサーミスタとしては、例えば、ニッケル、マンガン、コバルト、鉄等の酸化物を混合して焼結した焼結体が挙げられる。
支持部102は、可撓性のある板状の弾性体よりできており、この支持部102により温度検知部101を押すことで、温度検知部101が定着ベルト61の内周面と接触する状態を維持し、定着ベルト61の温度を測定する。支持部102は、例えば、耐熱性を有する樹脂フィルム等により作成することができる。そしてこの支持部102内部には温度検知部101と接続する図示しないリード線が2本内蔵されている。そして温度検知部101を挟んでこの2本のリード線が接続されている。このリード線に電流を流し、温度検知部101の抵抗値をモニタリングすることで定着ベルト61の温度を測定することができる。
また感温磁性部材64には、温度センサ100を配設するための切り欠き部64aが形成され、この切り欠き部64aに温度センサ100を配することで、温度センサ100の温度検知部101が定着ベルト61の内周面と接触できるようにしている。
<切り欠き部と定着ベルトの主走査方向の温度分布との関係>
しかしながら感温磁性部材64に切り欠き部64aを形成すると、この部分の発熱量や熱容量が他の箇所とは、異なるようになる。そして切り欠き部64aが形成される箇所を通る磁路上に磁心84が存在すると、切り欠き部64aの箇所で定着ベルト61の温度が高くなるという現象が生じる。これは、感温磁性部材64は、切り欠き部64aの箇所で熱容量が減少しているため、感温磁性部材64の温度が上昇しやすくなるためと考えられる。この状態で未定着トナー像を用紙Pに定着すると、画像に光沢度(グロス)の差が生じて光沢むらとなったり、定着度に差が生じたりする。
図10(a)〜(c)は、感温磁性部材64の切り欠き部64aと磁心84との位置関係、および定着ベルト61の主走査方向の温度分布について説明した第1の例である。ここで図10(b)は、主走査方向における感温磁性部材64の切り欠き部64aが形成される位置を図示している。また図10(c)は、主走査方向における磁心84の配置位置を図示している。そして図10(a)は、定着ベルト61の主走査方向における温度分布を図示している。図10(a)において、横軸は、主走査方向の位置を表わし、切り欠き部64aと磁心84の位置に対応している。また縦軸は、定着ベルト61の表面温度を表わしている。
図10(b)に示した例では、磁路の生成方向は、垂直方向となる。そして切り欠き部64aが形成される箇所を通る磁路上に磁心84が存在する。なお図では、この磁心84を磁心84−1として図示している。そしてこの場合、図示するように切り欠き部64aが存在する箇所において、定着ベルト61の温度が高いピークP1が生じていることがわかる。
そのため本実施の形態では、まずこの現象を回避するため、切り欠き部64aが形成される箇所に対し、磁路の生成方向に対応する箇所に磁心84を配置しないようにする。
図11(a)〜(c)および図12(a)〜(c)は、感温磁性部材64の切り欠き部64aと磁心84との位置関係、および定着ベルト61の主走査方向の温度分布について説明した第2の例である。
ここで図11(b)〜(c)、図12(b)〜(c)は、図10(b)〜(c)と同様に、主走査方向における切り欠き部64aの位置および磁心84の配置位置をそれぞれ図示している。また図11(a)および図12(a)は、図10(a)と同様に定着ベルト61の主走査方向における温度分布を図示している。ここで図11(a)は、定着ユニット60のウォーミングアップ動作終了直後の定着ベルト61の温度分布を示している。また図12(a)は、定着ユニット60が定着処理を行なっているときの定着ベルト61の温度分布を示している。
図11(b)と図11(c)、図12(b)と図12(c)を比較するとわかるように、ここで挙げた例では、磁心84は、切り欠き部64aの磁路の生成方向における中心線上には配されない。即ち、この例では、磁心84の中の2個は、切り欠き部64aが形成される箇所に対し、磁路の生成方向に対応する箇所を挟み配される。なお図ではこの2個の磁心84を磁心84−2、84−3として図示している。そのため図11(a)においても定着ベルト61の温度は、切り欠き部64aが形成される箇所においても他の箇所より高くはならない。これは、磁心84−2、84−3が配される箇所で磁束密度が高くなるため、切り欠き部64aが形成される箇所では磁束密度が比較的低く、そのため感温磁性部材64の温度が上昇しにくくなるためと考えられる。
ただし図12(a)で示す定着処理を行なっているときの定着ベルト61の温度分布を見ると定着ベルト61の温度は、切り欠き部64aが形成される箇所において他の箇所より低いピークP2が生じている。感温磁性部材64の切り欠き部64aの箇所では、感温磁性部材64自体の発熱量が小さい。さらに切り欠き部64aを形成することで感温磁性部材64と定着ベルト61との接触面積が小さくなるため、感温磁性部材64と定着ベルト61との接触時間が短くなる。そのため感温磁性部材64から定着ベルト61への熱量の受け渡しが小さくなり、定着ベルト61の温度が低下するものと考えられる。
図12(a)におけるピークP2が生じるのを抑制するには、磁心84の間隔をこの箇所において周囲より狭くすることが好ましい。
図13は、本実施の形態の磁心84の配置する間隔について説明した図である。
図示するように磁心84は、通常は、予め定められた第1の間隔である12mm間隔で配置する。ただし、切り欠き部64aが形成される箇所に対応する箇所では、第1の間隔より狭い第2の間隔であるmm間隔としている。即ち、周囲の間隔と比べ、この箇所だけ狭くなっている。つまりこの形態では、磁心84は、磁路を形成するために第1の間隔で配されるものと、切り欠き部64aの磁路の生成方向における中心線を挟み第1の間隔より狭い第2の間隔で配されるものがあることになる。これは、磁心84は、主走査方向に予め定められた第1の間隔と第1の間隔より狭い第2の間隔で配列し、感温磁性部材64の切り欠き部64aが形成される箇所に対し、磁路の生成方向に対応する箇所を挟み第2の間隔で配されるとともに、他の箇所では第1の間隔で配されると言い換えることもできる。
図14(a)〜(c)および図15(a)〜(c)は、感温磁性部材64の切り欠き部64aと磁心84との位置関係、および定着ベルト61の主走査方向の温度分布について説明した第3の例である。
図14(b)〜(c)、図15(b)〜(c)では、主走査方向における切り欠き部64aの位置および磁心84の配置位置をそれぞれ示している。また図14(a)、図15(a)では、定着ベルト61の主走査方向における温度分布を図示している。ここで図14(a)は、定着ユニット60のウォーミングアップ動作終了直後の定着ベルト61の温度分布を示している。また図15(a)は、定着ユニット60が定着処理を行なっているときの定着ベルト61の温度分布を示している。
図14(b)〜(c)、図15(b)〜(c)においても、図12(b)〜(c)の場合と同様に、磁心84は、切り欠き部64aの磁路の生成方向における中心線上には配されない。なお図ではこの2個の磁心84を磁心84−4、84−5として図示している。さらに本実施の形態では、図13で説明したように、この箇所の磁心84の間隔を周囲の間隔と比べ、狭くしている。
この形態によれば、図14(a)、図15(a)で示すように、定着ベルト61の温度は、切り欠き部64aが形成される箇所においても他の箇所より高くはならない。さらに図15(a)で示すように、定着処理を行なっているときの定着ベルト61の温度分布についても、切り欠き部64aが形成される箇所において他の箇所より低くはならない。これは、この箇所において磁心84の間隔(第2の間隔)を周囲の間隔(第1の間隔)と比べ、狭くすることで、この箇所の磁束密度が高くなる。そのため感温磁性部材64の発熱量が上昇するので、これにより切り欠き部64aを形成することによる熱容量の低下を補っているものと考えられる。よって第2の間隔は、感温磁性部材64に切り欠き部64aを形成することで生ずる感温磁性部材64の熱容量の減少に応じて決定されることが好ましい。
以上説明したような定着ユニット60によれば、定着ベルト61の主走査方向における温度分布のばらつきを小さくすることができる。そのため定着後の画像に光沢差が生じにくく、良好な画像を形成することができる画像形成装置が提供できる。
1…画像形成装置、60…定着ユニット、61…定着ベルト、62…加圧ロール、64…感温磁性部材、66…良熱伝導蓄熱部材、80…IHヒータ、82…励磁コイル、84…磁心、100…温度センサ、612…導電発熱層

Claims (3)

  1. 導電層を有し、当該導電層が電磁誘導加熱されることで記録材にトナーを定着する定着部材と、
    前記定着部材の前記導電層と交差する交流磁界を生成する励磁部材と、主走査方向に予め定められた第1の間隔と当該第1の間隔より狭い第2の間隔で配列することで当該励磁部材により生成された交流磁界の磁路を形成する第1の磁路形成部材と、を有する磁界生成手段と、
    前記定着部材の内周面と接触して当該定着部材の温度を測定する温度測定手段と、
    前記温度測定手段を前記定着部材の内周面と接触できるように配するための切り欠き部を有し、当該定着部材の内周面と接触して配設され、前記磁界生成手段で生成された交流磁界の磁路を形成すると共に電磁誘導加熱されることで当該定着部材に熱を伝導する第2の磁路形成部材と、
    を備え、
    前記第1の磁路形成部材は、前記第2の磁路形成部材の前記切り欠き部が形成される箇所に対し、前記磁路の生成方向に対応する箇所は配されず、当該切り欠き部が形成される箇所に対し、前記磁路の生成方向に対応する箇所を全て含むように挟み前記第2の間隔で配されるとともに、他の箇所では前記第1の間隔で配され、
    前記第2の間隔は、前記第2の磁路形成部材に前記切り欠き部を形成することで生ずる当該第2の磁路形成部材の熱容量の減少に応じて決定されることを特徴とする定着装置。
  2. 導電層を有し、当該導電層が電磁誘導加熱されることで記録材にトナーを定着する定着部材と、
    前記定着部材の前記導電層と交差する交流磁界を生成する励磁部材と、主走査方向に予め定められた間隔で配列することで当該励磁部材により生成された交流磁界の磁路を形成する第1の磁路形成部材と、を有する磁界生成手段と、
    前記定着部材の内周面と接触して当該定着部材の温度を測定する温度測定手段と、
    前記温度測定手段を前記定着部材の内周面と接触できるように配するための切り欠き部を有し、当該定着部材の内周面と接触して配設され、前記磁界生成手段で生成された交流磁界の磁路を形成すると共に電磁誘導加熱されることで当該定着部材に熱を伝導する第2の磁路形成部材と、
    を備え、
    前記第1の磁路形成部材は、前記切り欠き部の前記磁路の生成方向における当該切り欠き部が形成される箇所に対し、前記磁路の生成方向に対応する箇所には配されず、当該磁路を形成するために第1の間隔で配されるものと、当該切り欠き部が形成される箇所に対し、前記磁路の生成方向に対応する箇所全て含むように挟み当該第1の間隔より狭い第2の間隔で配されるものがあり、
    前記第2の間隔は、前記第2の磁路形成部材に前記切り欠き部を形成することで生ずる当該第2の磁路形成部材の熱容量の減少に応じて決定されることを特徴とする定着装置。
  3. トナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記トナー像形成手段によって形成された前記トナー像を記録材上に転写する転写手段と、
    導電層を有し、当該導電層が電磁誘導加熱されることで記録材にトナーを定着する定着部材と、当該定着部材の当該導電層と交差する交流磁界を生成する励磁部材と、主走査方向に予め定められた第1の間隔と当該第1の間隔より狭い第2の間隔で配列することで当該励磁部材により生成された交流磁界の磁路を形成する第1の磁路形成部材と、を有する磁界生成手段と、当該定着部材の内周面と接触して当該定着部材の温度を測定する温度測定手段と、当該温度測定手段を当該定着部材の内周面と接触できるよう配するための切り欠き部を有し、当該定着部材の内周面と接触して配設され、当該磁界生成手段で生成された交流磁界の磁路を形成すると共に電磁誘導加熱されることで当該定着部材に熱を伝導する第2の磁路形成部材と、を備える定着手段と、
    を備え、
    前記定着手段の前記第1の磁路形成部材は、前記第2の磁路形成部材の前記切り欠き部が形成される箇所に対し、前記磁路の生成方向に対応する箇所は配されず、当該切り欠き部が形成される箇所に対し、前記磁路の生成方向に対応する箇所を全て含むように挟み前記第2の間隔で配されるとともに、他の箇所では前記第1の間隔で配され、
    前記第2の間隔は、前記第2の磁路形成部材に前記切り欠き部を形成することで生ずる当該第2の磁路形成部材の熱容量の減少に応じて決定されることを特徴とする画像形成装置。
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