JP5369958B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
例えば特許文献1には、磁束発生手段としての電磁誘導コイルが磁性金属製の芯金シリンダからなる定着ロールの内部に配置され、電磁誘導コイルにて生成した誘導磁界により定着ロールに渦電流を誘起させて、定着ロールを直接的に加熱する誘導加熱方式の定着装置が記載されている。
本発明の目的は、受け部材を支持する支持部の剛性を簡易な構成で高めることにある。
請求項2に記載の発明は、前記固定部材は、前記第1の片の前記受け部材と対向する面とは反対側の面に突き当てられる突き当て部と当該突き当て部から突出した突起とを有し、当該突き当て部が当該反対側の面に突き当てられるとともに当該突起が当該第1の片に形成された貫通孔に挿入されることで当該第1の片に対して位置決めされ、前記突起の前記突き当て部からの突出量は、前記第1の片の前記貫通孔の長さよりも小さいことを特徴とする請求項1記載の定着装置である。
請求項3に記載の発明は、前記第3の片は、前記第1の片よりも前記受け部材が設けられた側に突出して設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置である。
請求項4に記載の発明は、前記支持部の前記第4の片には、前記固定部材が通される貫通孔が形成され、前記第4の片に形成された前記貫通孔は、単数ではなく複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の定着装置である。
請求項5に記載の発明は、前記支持部は、断面がL字状の二つの部材が組み組み合わされることで形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の定着装置である。
請求項7に記載の発明は、前記固定部材は、前記第1の片の前記受け部材と対向する面とは反対側の面に突き当てられる突き当て部と当該突き当て部から突出した突起とを有し、当該突き当て部が当該反対側の面に突き当てられるとともに当該突起が当該第1の片に形成された貫通孔に挿入されることで当該第1の片に対して位置決めされ、前記固定部材の前記第1の片に対する固定は、前記突起を当該第1の片に対し溶接することで行われ、前記溶接は、前記第1の片の前記対向する面側から且つ前記貫通孔を通じ行われることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置である。
請求項8に記載の発明は、前記第1の片、前記第2の片、前記第3の片、前記第4の片、および前記固定部材は、前記ベルト部材の幅方向に沿って設けられ、前記固定部材は、前記第4の片に形成された複数の貫通孔を通じ前記第1の片に向かって挿入された後、当該第1の片および当該第4の片に対して固定されることを特徴とする請求項6又は7に記載の画像形成装置である。
請求項2の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、受け部材の損傷などが抑制される。
請求項3の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、ベルト部材の移動方向下流側への受け部材の移動を簡易な構成で規制することができる。
請求項7の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、突起と第1の片との溶接をより簡易に行うことが可能となる。
請求項8の発明によれば、第4の片に単一の貫通孔が形成される場合に比べ、支持部の剛性を高めることができる。
<画像形成装置の説明>
図1は本実施の形態の定着装置が適用される画像形成装置の構成例を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、所謂タンデム型のカラープリンタであり、画像データに基づき画像形成を行う画像形成部10、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部31を備えている。さらには、例えばパーソナルコンピュータ(PC)3や画像読取装置(スキャナ)4等との通信を行って画像データを受信する通信部32、通信部32にて受信された画像データに対し予め定めた画像処理を施す画像処理部33を備えている。
画像形成ユニット11各々は、現像器15に収納されるトナーを除いて同様に構成され、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
一方、一次転写後に感光体ドラム12に付着しているトナー(一次転写残トナー)、および二次転写後に中間転写ベルト20に付着しているトナー(二次転写残トナー)は、それぞれドラムクリーナ16、およびベルトクリーナ25によって除去される。
このようにして、画像形成装置1での画像形成処理がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返し実行される。
次に、本実施の形態の定着ユニット60について説明する。
図2および図3は本実施の形態の定着ユニット60の構成を示す図であり、図2は正面図、図3は図2におけるII−II断面図である。
まず、断面図である図3に示すように、定着ユニット60は、交流磁界を生成するIH(Induction Heating)ヒータ80、循環移動可能に設けられるとともにIHヒータ80により電磁誘導加熱されてトナー像を定着する定着ベルト61、定着ベルト61に対向するように配置され定着ベルト61を定着ベルト61の内方側に押圧する加圧ロール62(押圧部材の一例)、定着ベルト61を介して加圧ロール62から押圧される押圧パッド63を備えている。
さらに、定着ユニット60は、押圧パッド63よりも定着ベルト61の内方側(内側)に配置され押圧パッド63等の構成部材を支持する支持部の一例としてのホルダ65、IHヒータ80にて生成された交流磁界を誘導して磁路を形成する感温磁性部材64、感温磁性部材64を通過した磁力線を誘導する誘導部材66、定着ベルト61からの用紙Pの剥離を補助する剥離補助部材173を備えている。
ベルト部材の一例としての定着ベルト61は、原形が円筒形状の無端のベルト部材で構成され、例えば原形(円筒形状)時の直径が30mm、幅方向長が370mmに形成されている。また、図4(定着ベルト61の断面層構成図)に示したように、定着ベルト61は、基材層611、基材層611の上に積層された導電発熱層612、トナー像の定着性を向上させる弾性層613、最上層に被覆された表面離型層614からなる多層構造のベルト部材である。
具体的には、基材層611として、例えば、厚さ30〜200μm(好ましくは50〜150μm)の非磁性ステンレススチール等の非磁性金属や、厚さ60〜200μmの樹脂材料等が用いられる。
通常、IHヒータ80に交流電流を供給する励磁回路(後段の図6も参照)の電源として、安価に製造できる汎用電源が使用される。そのため、IHヒータ80により生成される交流磁界の周波数は、一般に、汎用電源による20k〜100kHzとなる。それにより、導電発熱層612は、周波数20k〜100kHzの交流磁界が侵入し通過するように構成される。
そのため、導電発熱層612の厚さは、周波数20k〜100kHzの交流磁界が導電発熱層612を侵入し通過するように、(1)式で規定される導電発熱層612の表皮深さ(δ)よりも薄層に構成される。また、導電発熱層612を構成する材料として、例えば、Au,Ag,Al,Cu,Zn,Sn,Pb,Bi,Be,Sb等の金属や、これらの金属合金が用いられる。
また、定着ベルト61が定着設定温度まで加熱されるまでに要する時間(以下、「ウォームアップタイム」)を短縮する観点からも、導電発熱層612は、薄層に構成するのが好ましい。
押圧パッド63は、シリコーンゴム等やフッ素ゴム等の弾性体で構成され、加圧ロール62と対向する位置にてホルダ65に支持される。そして、定着ベルト61を介して加圧ロール62から押圧される状態で配置され、加圧ロール62との間でニップ部N(用紙通過部)を形成する。ここで押圧パッド63は、定着ベルト61の内周面に接触配置され加圧ロール62からの押圧力を受ける受け部材として捉えることができる。
次に、感温磁性部材64は、定着ベルト61の内周面に倣った円弧形状で形成され、定着ベルト61の内周面とは予め定めた間隙(例えば、0.5〜2.5mm)を有するように近接はさせるが、非接触で配置される。感温磁性部材64を定着ベルト61と近接させて配置するのは、感温磁性部材64の温度が定着ベルト61の温度に対応して変化する、すなわち、感温磁性部材64の温度が定着ベルト61の温度と略同じ温度となるように構成するためである。また、感温磁性部材64を定着ベルト61と非接触で配置するのは、画像形成装置1のメインスイッチがオンされ、定着ベルト61が定着設定温度まで加熱される際に、定着ベルト61の熱が感温磁性部材64に流入するのを抑制して、ウォームアップタイムの短縮を図るためである。
また、感温磁性部材64は、IHヒータ80により生成された交流磁界(磁力線)に対する表皮深さδ(上記(1)式参照)よりも厚い厚さで形成される。具体的には、例えばFe−Ni合金を用いた場合には50〜300μm程度に設定される。なお、感温磁性部材64の構成や機能に関しては、後段でさらに詳述する。
押圧パッド63を支持するホルダ65は、押圧パッド63が加圧ロール62からの押圧力を受けた状態での撓み量が一定量以下となるように、剛性の高い材料で構成される。それにより、ニップ部Nにおける長手方向の圧力(ニップ圧N)の均一性を維持している。さらに、本実施の形態の定着ユニット60では、電磁誘導を用いて定着ベルト61を加熱する構成を採用していることから、ホルダ65は、誘導磁界に影響を与えないか、または与え難い材料であり、かつ、誘導磁界から影響を受けないか、または受け難い材料で構成される。例えば、ガラス混入PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の耐熱性樹脂や、例えばAl,Cu,Ag等の非磁性金属材料等が用いられる。ここでホルダ65は、感温磁性部材64、誘導部材66の支持も行っている。なお図3では、感温磁性部材64の一方端および誘導部材66の一方端が支持されていないように図示されているが、感温磁性部材64の一方端および誘導部材66の一方端は、不図示の部材を介しホルダ65により支持されている。なお、ホルダ65についての詳細は後述する。
誘導部材66は、感温磁性部材64の内周面に倣った円弧形状で形成され、感温磁性部材64の内周面とは予め定めた間隙(例えば、1.0〜5.0mm)を有する非接触に配置される。また、誘導部材66は、例えばAg,Cu,Alといった固有抵抗値が比較的小さい非磁性金属で構成される。そして、感温磁性部材64が透磁率変化開始温度以上の温度に上昇した際に、IHヒータ80により生成された交流磁界(磁力線)を誘導して、定着ベルト61の導電発熱層612よりも渦電流Iが発生し易い状態を形成する。それにより、誘導部材66の厚さは、渦電流Iが流れ易いように、表皮深さδ(上記(1)式参照)よりも充分に厚い予め定めた厚さ(例えば、1.0mm)で形成される。
次に、定着ベルト61の駆動機構について説明する。
正面図である図2に示したように、ホルダ65(図3参照)の軸方向両端部には、定着ベルト61の両端部の断面形状を円形に維持しながら定着ベルト61を周方向に回転駆動するエンドキャップ部材67が固定されている。そして、定着ベルト61は、両端部からエンドキャップ部材67を介した回転駆動力を直接的に受けて、例えば140mm/sのプロセススピードで図3の矢印C方向に回転移動する。
このように、定着ベルト61が定着ベルト61の両端部から駆動力を直接受けて回転するので、定着ベルト61は安定して回転する。
また、エンドキャップ部材67のフランジ部67dにより定着ベルト61の片寄りを抑えているが、その際の定着ベルト61には、一般に、端部(フランジ部67d)側から軸方向に向けて1〜5N程度の圧縮力が働く。しかし、定着ベルト61がこのような圧縮力を受けた場合においても、定着ベルト61の基材層611が非磁性ステンレススチール等で構成されていることから、座屈等の発生が抑制される。
続いて、定着ベルト61の導電発熱層612に交流磁界を作用させて電磁誘導加熱するIHヒータ80について説明する。
図6は、本実施の形態のIHヒータ80の構成を説明する断面図である。図6に示したように、IHヒータ80は、例えば耐熱性樹脂等の非磁性体から構成される支持体81、交流磁界を生成する励磁コイル82を備えている。また、励磁コイル82を支持体81上に固定する例えばシリコーンゴム等の弾性体で構成された弾性支持部材83、定着ベルト61の幅方向に沿って複数配置され、励磁コイル82にて生成された交流磁界の磁路を形成する磁心84を備えている。
支持体81を構成する材質としては、例えば、耐熱ガラス、ポリカーボネート、ポリエーテルサルフォン、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の耐熱性樹脂、またはこれらにガラス繊維を混合した耐熱性樹脂等の耐熱性のある非磁性材料が用いられる。
弾性支持部材83は、例えばシリコーンゴム等やフッ素ゴム等の弾性体で構成されたシート状部材である。弾性支持部材83は、励磁コイル82が支持体81の支持面81aに密着して固定されるように、励磁コイル82を支持体81に対して押圧するように設定されている。
また、定着ベルト61の回転方向に沿った磁心84の長さは、感温磁性部材64の定着ベルト61の回転方向に沿った長さよりも小さく構成される。それにより、磁力線のIHヒータ80周辺への漏洩が減り、力率が向上する。さらには、定着ユニット60を構成する金属製部材への電磁誘導を抑え、定着ベルト61(導電発熱層612)での発熱効率を高める。
また、磁心保持部材87は、加圧部材86からの押圧力を磁心84に伝達し、磁心84を支持体81に設けられた磁心支持部(凸状部)81b1,81b2側に加圧する機能を有する。
引き続いて、IHヒータ80により生成された交流磁界によって定着ベルト61が発熱する状態を説明する。
まず、上記したように、感温磁性部材64の透磁率変化開始温度は、各色トナー像を定着する定着設定温度以上であって定着ベルト61の耐熱温度以下となる温度範囲内(例えば、140〜240℃)に設定されている。そして、定着ベルト61の温度が透磁率変化開始温度以下の状態にある場合には、定着ベルト61に近接する感温磁性部材64の温度も定着ベルト61の温度に対応して、透磁率変化開始温度以下となる。そのため、感温磁性部材64は強磁性を呈するので、IHヒータ80により生成された交流磁界の磁力線Hは、定着ベルト61を透過した後、感温磁性部材64の内部を広がり方向に沿って通過する磁路を形成する。ここでの「広がり方向」とは、感温磁性部材64の厚さ方向と直交する方向を意味する。
このように、定着ベルト61の温度が透磁率変化開始温度以下の温度範囲にある場合には、磁力線Hが導電発熱層612を横切る領域R1,R2や領域R3において大きな熱が発生する。それにより、定着ベルト61は加熱される。
次に、定着ベルト61の非通紙部の昇温を抑制する機能について説明する。
ここでまず、定着ユニット60に小サイズの用紙P(小サイズ紙P1)を連続して通紙した場合について述べる。図8は、小サイズ紙P1を連続して通紙した際の定着ベルト61の幅方向の温度分布の概略を示した図である。図8においては、画像形成装置1にて使用される用紙Pの最大サイズ幅(例えば、A3横幅)である最大通紙領域をFf、最大サイズ用紙Pよりも横幅の小さな小サイズ紙P1(例えば、A4縦送り)が通過する領域(小サイズ紙通紙領域)をFs、小サイズ紙P1が通過しない非通紙領域をFbとする。なお、画像形成装置1では中央位置基準で通紙が行われるものとする。
このように、感温磁性部材64は、定着ベルト61の温度を検知する検知部としての機能と、検知した定着ベルト61の温度に応じて定着ベルト61の過度の温度上昇を抑制する昇温抑制部としての機能とを併せ持っている。
それにより、例えば小サイズ紙P1が連続通紙されて、温度が上昇した非通紙領域Fbでは、定着ベルト61の導電発熱層612に発生する渦電流Iが減って、定着ベルト61の非通紙領域Fbでの発熱量(ジュール熱W)は低減する。その結果、非通紙領域Fbでの過剰な温度上昇は抑えられる。
感温磁性部材64が上記した非通紙領域Fbでの過剰な温度上昇を抑える機能を果たすには、感温磁性部材64の長手方向の領域毎の温度がそれに対向する定着ベルト61の長手方向の領域毎の温度に対応して変化し、上記した定着ベルト61の温度を検知する検出部としての機能を果たす必要がある。
また、第2として、感温磁性部材64の厚さは、少なくとも透磁率変化開始温度以下の温度範囲にて磁力線Hが感温磁性部材64の厚さ方向に横切り難いように、強磁性を呈する状態での表皮深さδよりも厚く形成される。
また、スリットの傾斜角が最大となった状態として、感温磁性部材64がスリット部で小片に分割された状態となる小片分割群となってもよく、このような形態であっても本発明の効果は同様に得られる。
ここで、図3に示したホルダ65について更に詳細に説明する。
図11は、ホルダ65の斜視図である。同図に示すように、ホルダ65は長尺状に形成されている。また、このホルダ65は、定着ベルト61(図3参照)の幅方向(定着ベルト61の移動方向に直交する方向(交差する方向))に沿って配置される。
上記のとおり、第1部材100はその断面がL字状に形成されている。付言すれば、第1部材100は、板金に対し曲げ加工を施すことよって形成されその断面がL字状となっている。また、第1部材100は、予め定められた厚みを有し板状に形成され且つ定着ベルト61の幅方向に沿って配置される第1板状部110と、同じく予め定められた厚みを有し板状に形成され且つ定着ベルト61の幅方向に沿って配置される第2板状部120とを有している。なお、第1板状部110と第2板状部120とは、互いに直交する関係(交差する関係)で配置されている。また、ホルダ65の一部品としてホルダ65に組み込まれた際には、第1板状部110がホルダ65の下部に位置し第2板状部120がホルダ65の側部に位置する。付言すると、第1板状部110の下部に押圧パッド63が配置される。ここで第1板状部110は、定着ベルト61(図3参照)の移動方向上流側に一端を有し移動方向下流側に他端を有し且つ押圧パッド63に対向配置され、この押圧パッド63からの荷重を受ける第1の片として捉えることができる。また第2板状部120は、第1板状部110の上記一端側に接続され押圧パッド63から離れる方向に向かう第2の片として捉えることができる。
第2部材200もその断面がL字状に形成されている。詳細には、第2部材200は、第1部材100と同様に、板金に対し曲げ加工を施すことよって形成されその断面がL字状となっている。また、第2部材200は、予め定められた厚みを有し板状に形成され且つ定着ベルト61の幅方向に沿って配置される第1板状部210と、同じく予め定められた厚みを有し板状に形成され且つ定着ベルト61の幅方向に沿って配置される第2板状部220とを有している。なお、第1板状部210と第2板状部220とは、互いに直交する関係(交差する関係)で配置されている。また、ホルダ65の一部品としてホルダ65に組み込まれた際には、第1板状部210がホルダ65の上部に位置し第2板状部220がホルダ65の側部に位置する。ここで第2板状部220は、第1板状部110の上記他端側に接続され押圧パッド63から離れる方向に向かう第3の片として捉えることができる。また第1板状部210は、第1部材100の第1板状部110(図12参照)との間に間隙を有して配置されるとともに上記第2板状部120および上記第2板状部220に接続される第4の片として捉えることができる。
また、第2部材200の貫通孔240(図13参照)に対し第1部材100の突起140(図12参照)が挿入される。そして、第2部材200と突起140との接触箇所が例えばレーザ溶接により接合される。以上の溶接によりホルダ65の基本的な骨格が形成される。
図14は、第3部材300の斜視図である。
固定部材の一例としての第3部材300は、板状に形成されるとともに長尺状に形成されている。また、第3部材300は、第3部材300の上部に位置し且つ定着ベルト61の幅方向に沿って配置される基部310と、この基部310から下方に向かって延びる複数の突出片320とを備えている。この突出片320は、複数設けられるとともに間隙330をおいて配置されている。言い換えると、第3部材300は、第3部材300の下縁から上方に延びる切り欠きを複数有している。また、第3部材300は、各突出片320の先端部に、突出片320から更に下方に向かって突出する突起340を有している。
その後、突起340と第1部材100とが接触する箇所にて例えばレーザ溶接が行われる。また、第3部材300の表面と第1板状部210の表面とが交わる箇所(図11の符号B参照)にて例えばレーザ溶接が行われる。なおこの溶接は、1箇所のみでなく複数箇所にて行われる。また、この溶接は、第3部材300の一方の面側だけではなく第3部材300の他方の面側でも行われる。
上記では詳細な説明を省略したが、第3部材300は、突出片320の下端(突き当て部の一例)が第1板状部110の一方の面(押圧パッド63と対向する面とは反対側の面)に突き当てられるとともに、突起340が貫通孔150に挿入されることで、第1板状部110に対して位置決めされる。ここで、突出片320の下端からの突起340突出量Lは、第1部材100(第1板状部110)の厚みD(貫通孔150の長さ)よりも小さくなっている。このため本実施形態では、突起340が第1板状部110の下面から突出しない。付言すると、押圧パッド63と接する第1板状部110の下面に、突起340が突出しない。これにより、押圧パッド63の損傷などが抑制される。なお、上記にて説明したレーザ溶接は、押圧パッド63と対向する面側(第1板状部110の下面側)から行われ且つ貫通孔150の内部にて行われる。そして、溶接にともない生じる凹凸がこの貫通孔150に収まるようになっている。
Claims (8)
- 循環移動可能に設けられたベルト部材と、
前記ベルト部材の外周面に接触し当該ベルト部材を内方側に押圧する押圧部材と、
前記ベルト部材の内周面に接触配置され、前記押圧部材からの押圧力を受ける受け部材と、
前記受け部材を支持する支持部と、備え、
前記支持部は、
前記ベルト部材の移動方向上流側に一端を有し移動方向下流側に他端を有し且つ前記受け部材に対向配置され、当該受け部材からの荷重を受ける第1の片と、
前記第1の片の前記一端側に接続され、前記受け部材から離れる方向に向かう第2の片と、
前記第1の片の前記他端側に接続され、前記受け部材から離れる方向に向かう第3の片と、
前記第1の片との間に間隙を有して配置され、前記第2の片と前記第3の片とに接続される第4の片と、
前記第2の片と前記第3の片との間に少なくとも一部が設けられるとともに、前記第1の片および前記第4の片に固定される固定部材と、
を備え、
前記固定部材は、前記第1の片と前記第4の片との間に形成される前記間隙内に一部が設けられるとともに当該第4の片から突出して設けられていることを特徴とする定着装置。 - 前記固定部材は、前記第1の片の前記受け部材と対向する面とは反対側の面に突き当てられる突き当て部と当該突き当て部から突出した突起とを有し、当該突き当て部が当該反対側の面に突き当てられるとともに当該突起が当該第1の片に形成された貫通孔に挿入されることで当該第1の片に対して位置決めされ、
前記突起の前記突き当て部からの突出量は、前記第1の片の前記貫通孔の長さよりも小さいことを特徴とする請求項1記載の定着装置。 - 前記第3の片は、前記第1の片よりも前記受け部材が設けられた側に突出して設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
- 前記支持部の前記第4の片には、前記固定部材が通される貫通孔が形成され、
前記第4の片に形成された前記貫通孔は、単数ではなく複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の定着装置。 - 前記支持部は、断面がL字状の二つの部材が組み合わされることで形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の定着装置。
- 記録材に画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段により記録材に形成された画像を当該記録材に定着する定着手段と、
を備え、
前記定着手段は、
循環移動可能に設けられたベルト部材と、
前記ベルト部材の外周面に接触し当該ベルト部材を内方側に押圧するとともに、前記記録材が通過する通過部を当該外周面との間に形成する押圧部材と、
前記ベルト部材の内周面に接触配置され、前記押圧部材からの押圧力を受ける受け部材と、
前記受け部材を支持する支持部と、備え、
前記支持部は、
前記ベルト部材の移動方向上流側に一端を有し移動方向下流側に他端を有し且つ前記受け部材に対向配置され、当該受け部材からの荷重を受ける第1の片と、
前記第1の片の前記一端側に接続され、前記受け部材から離れる方向に向かう第2の片と、
前記第1の片の前記他端側に接続され、前記受け部材から離れる方向に向かう第3の片と、
前記第1の片との間に間隙を有して配置され、前記第2の片と前記第3の片とに接続される第4の片と、
前記第2の片と前記第3の片との間に少なくとも一部が設けられるとともに、前記第1の片および前記第4の片に固定される固定部材と、
を備え、
前記固定部材は、前記第1の片と前記第4の片との間に形成される前記間隙内に一部が設けられるとともに当該第4の片から突出して設けられていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記固定部材は、前記第1の片の前記受け部材と対向する面とは反対側の面に突き当てられる突き当て部と当該突き当て部から突出した突起とを有し、当該突き当て部が当該反対側の面に突き当てられるとともに当該突起が当該第1の片に形成された貫通孔に挿入されることで当該第1の片に対して位置決めされ、
前記固定部材の前記第1の片に対する固定は、前記突起を当該第1の片に対し溶接することで行われ、
前記溶接は、前記第1の片の前記対向する面側から且つ前記貫通孔を通じ行われることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。 - 前記第1の片、前記第2の片、前記第3の片、前記第4の片、および前記固定部材は、前記ベルト部材の幅方向に沿って設けられ、
前記固定部材は、前記第4の片に形成された複数の貫通孔を通じ前記第1の片に向かって挿入された後、当該第1の片および当該第4の片に対して固定されることを特徴とする請求項6又は7に記載の画像形成装置。
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