JP5450369B2 - 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びこれを備えた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5450369B2
JP5450369B2 JP2010285300A JP2010285300A JP5450369B2 JP 5450369 B2 JP5450369 B2 JP 5450369B2 JP 2010285300 A JP2010285300 A JP 2010285300A JP 2010285300 A JP2010285300 A JP 2010285300A JP 5450369 B2 JP5450369 B2 JP 5450369B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing device
fixing
roller
surface layer
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010285300A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012133134A (ja
Inventor
良治 金松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2010285300A priority Critical patent/JP5450369B2/ja
Publication of JP2012133134A publication Critical patent/JP2012133134A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5450369B2 publication Critical patent/JP5450369B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、回転する定着ローラ等の加熱部材とこれに圧接される固定式の加圧部材を備える定着装置とこれを備えた複写機やプリンタ等の画像形成装置に関するものである。
電子写真方式によって用紙等の記録材に画像を形成する複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、感光ドラム等の像担持体上に形成された静電潜像を現像装置によって現像してトナー像として顕像化し、このトナー像を記録材上に転写することが行われる。そして、トナー像が転写された記録材は、定着装置へと搬送され、該定着装置によって加熱及び加圧されてトナー像の定着を受け後に機外に排出され、これによって一連の画像形成動作が完了する。
ところで、斯かる画像形成装置における定着装置には、従来、図6に示す加熱ローラ方式を採用するものが専ら使用されていた。
即ち、図6は加熱ローラ方式を採用する従来の定着装置の断面図であり、図示の定着装置118は、互いに当接して図示矢視方向に回転する定着ローラ121と加圧ローラ122を備えており、円筒状の定着ローラ121の内部には定着ヒータ123が配置されている。ここで、加圧ローラ122は、例えば外径φ12mmの芯金122aの外表面に、外径がφ25mmとなるようにシリコンゴム層122bを形成し、その外表面に離型層として厚み50μmのFPAチューブ122cを被覆し、全体の硬度が42°(Asker−C、1kgf)となるよう構成されている。そして、この加圧ローラ122を荷重7kgfで定着ローラ121に押圧配置した場合、定着ローラ121と加圧ローラ122間に形成されるニップの幅は5mm程度と比較的狭い。
斯かる加熱ローラ方式を採用する定着装置118においては、加圧ローラ122の熱容量が大きいためにウォームアップタイム(定着可能な温度に達するまでに要する時間)が長く、部品コストが高いという問題がある。
そこで、図7の断面図に示すような定着装置218が提案されている。図示の定着装置218は、従来の加圧ローラ122(図6参照)に代えて固定式の加圧部材222を使用するものであって、加圧部材222は、定着ローラ221と接触する表層部材224と、該表層部材224を定着ローラ221に押圧する押圧部材225及び該押圧部材225と前記表層部材224を支持する支持部材226で構成されている。
斯かる定着装置218においては、定着ローラ221と加圧部材222との間に形成されるニップに記録材を通過させることによって、該記録材上に転写されたトナー像を加熱及び加圧して定着させることができる。このような定着方式によれば、所要のニップ幅を確保した上で、加圧部材222の熱容量を小さく抑えてウォームアップタイムを短縮することができるとともに、定着装置218のコストダウンと小型化を図ることができる。
図6に示す加熱ローラ方式を採用する定着装置118では、加圧ローラ122は定着ローラ121と共に回転するため、該加圧ローラ122の定着ローラ121との圧接位置が常に変動し、これによって記録材を搬送することができるが、図7に示す固定式の加圧部材222を用いる定着装置218においては、加圧部材222には定着ローラ221の回転方向下流側に引っ張られる力が加わる。このことを図8(a)〜(d)に基づいて以下に説明する。
即ち、図8(a)〜(d)は加圧部材222の変形の様子を示す断面図であり、定着ローラ221が回転していない図8(a)に示す状態から図8(b)に示すように定着ローラ221が図示矢印方向に回転すると、加圧部材222の表層部材224と押圧部材225は、定着ローラ221との間に発生する摩擦力によって定着ローラ221の回転方向下流側に引っ張られて図示のように支持部材226への接着面を基点として変形し、押圧部材225には逆方向の復元力(剪断力)が作用する。この場合、加圧部材222が定着ローラ221の回転方向下流側に引っ張られる程、ニップ入口が初期の位置から下流方向にズレるため、記録材の搬送性に悪影響が現れる。又、加圧部材222のニップ入口側が定着ローラ221から離間する方向に変形するため、ニップ入口での定着ローラ221と記録材の接触が不十分となり、定着性の低下を招いてしまう。このため、加圧部材222の押圧部材225は初期の位置に戻り易いように摩擦の小さな表面を有することが望ましく、又、この押圧部材225の変形を防ぐ手段を設ける必要がある。
そして、図8(c)に示すように定着ローラ221の回転が停止しても、定着ローラ221と加圧部材222には圧力が加えられた状態が維持されるため、加圧部材222の表層部材224と押圧部材225が定着ローラ221の回転方向下流側に変形した状態が維持される。このように表層部材224と押圧部材225が定着ローラ221の回転方向下流側に変形した状態で放置され続けると、弾性部材で構成された押圧部材225が塑性変形し、図8(d)に示すように押圧部材225に圧抜け部が225a生じ、ニップ入口側において押圧部材225が定着ローラ221から離間する。この結果、ニップ幅が減少し、定着不良等を招くという問題が発生する。
ところで、特許文献1には、固定式の加圧部材の弾性体に、そのシート材移動方向下流側への変形を防ぐための機構を設けた定着装置が提案されている。
特許文献2には、固定式の加圧部材を支持体と弾性体及びこれらを被覆するチューブで構成し、用紙が通過する際に加圧部材に負荷が生じても最表面のチューブが支持体や弾性体から剥離しないよう構成した定着装置が提案されている。
特許文献3には、支持体と弾性体及びこれらを被覆するチューブで構成された固定式の加圧部材のニップ入口と出口よりも中央の方が定着ローラに対して凸形状となっている定着装置が提案されている。これによれば、用紙が通過する際に加圧部材に負荷が生じても最表面のチューブの支持体や弾性体からの剥離を阻止することができる。
特許文献4には、定着ローラと加圧部材との間に、ガラス繊維を基材とする耐熱性シートを互いを接着させることなく配置することによって、加圧部材が耐熱シートによって拘束されることなく加圧部材の変形を抑制することができる定着装置が提案されている。
特開2002−072718号公報 特開2002−123120号公報 特許第4064614号公報 特開平8−241000号公報
特許文献1において提案された定着装置によれば、弾性体の全体的な変形とニップ出口の位置変動は抑えられるが、ニップ入口の位置変動や弾性体の変形自体を抑えることができない。このため、弾性体のニップ入口側が変形した場合には、ニップ幅が縮小して定着性が悪化するという問題が発生する。又、弾性体のニップ入口側の変形部分を初期の状態に戻す機構が設けられていないため、耐久が進むに連れて定着性は悪化の一途を辿ることになる。
特許文献2,3において提案された定着装置では、加圧部材はチューブによって支持体と弾性体を覆う構成を採用しているため、通紙による負荷を受けても弾性体とチューブが分離することはないが、弾性体の変形自体を防ぐことができないという問題がある。
特許文献4において提案された定着装置によれば、加圧部材が耐熱シートによって拘束されないために耐熱シートの変形分の影響は抑えられるが、加圧によって最も変形するのは耐熱シートではなく加圧部材であり、耐熱シートによる拘束がなくなっても加圧部材と耐熱シート間に滑りが生じない限り、加圧部材は変形した状態で保持されることになり、加圧部材の変形による定着性の悪化を防ぐことができないという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、固定式の加圧部材の経時変化とこれに伴う定着不良や記録材の搬送不良を防ぐことができる定着装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、加熱部材を回転可能に配置し、該加熱部材に圧接されて加熱部材との間にニップを形成する加圧部材を固定配置し、トナー像が転写された記録材を加熱部材と加圧部材との間に形成された前記ニップを通過させることによってトナー像を記録材上に定着させる定着装置において、前記加圧部材を、前記加熱部材と接触する表層部材と、該表層部材を前記加熱部材に押圧する押圧部材を含んで構成し、これらの表層部材と押圧部材を非接着状態で設置するとともに、両者の間に潤滑剤を介在させたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記表層部材と押圧部材を無負荷状態で非接触となるよう配置したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記加圧部材を、その中心の加圧方向が前記加熱部材の中心に対して該加熱部材の回転方向上流側となるよう配置したことを特徴とする。
請求項4記載の画像形成装置は、請求項1〜3の何れかに記載の定着装置を備えることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、固定式の加圧部材の表層部材と押圧部材を非接着状態で設置するとともに、両者の間に潤滑剤を介在させたため、加熱部材と加圧ローラ間に生じる摩擦力によって表層部材と押圧部材との間で滑りが生じ、加熱部材の回転によって表層部材と押圧部材が加熱部材の回転方向下流側に変形しても、加熱部材の回転が停止すると表層部材と押圧部材は初期の状態に戻ることができる。このため、耐久による押圧部材の塑性変形やこれに伴うニップ部入口の圧抜けとニップ部入口部の位置変形を抑えることができ、定着不良や記録材の搬送不良を防ぐことができる。
請求項2記載の発明によれば、表層部材と押圧部材を無負荷状態で非接触となるよう配置したため、押圧部材が表層部材によって拘束されることがなく、表層部材と押圧部材との間で確実に滑りを生じさせることができる。
請求項3記載の発明によれば、加圧部材を、その中心の加圧方向が加熱部材の中心に対して該加熱部材の回転方向上流側となるよう配置したため、加圧部材を加熱部材に対して垂直に接触させた場合よりも、押圧部材が接触方向に変形する力が強まり、該押圧部材を初期の形状に戻す復元力が高められる。
請求項4記載の発明によれば、定着装置での定着不良や記録材の搬送不良が防がれる結果、高質画像を安定的に得ることができる。
本発明に係る画像形成装置の断面図である。 本発明に係る定着装置の無負荷状態を示す断面図である。 本発明に係る定着装置の負荷状態を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明に係る定着装置の加圧部材の変形の様子を示す断面図である。 本発明の別実施形態に係る定着装置の断面図である。 加熱ローラ方式を採用する従来の定着装置の断面図である。 固定式の加圧部材を有する従来の定着装置の断面図である。 (a)〜(d)は固定式の加圧部材を有する従来の定着装置の加圧部材の変形の様子を示す断面図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
[画像形成装置]
図1は本発明に係る画像形成装置の断面図であり、図示の画像形成装置1はレーザープリンタであって、装置本体1Aの内部上方には、画像形成部2が配され、装置本体1A内の下半部には用紙収納部3が配されている。
上記画像形成部2は、電子写真方式によって画像を形成するものであって、回転可能に配された像担持体としての感光ドラム4と、その周囲に配された帯電器5、現像装置6、転写ローラ7及びクリーニング装置8の他、現像装置6に現像剤であるトナーを補給するためのトナーホッパ9を備えている。そして、画像形成部2の横には、光走査装置であるレーザースキャナユニット(LSU)10が配置されている。
前記用紙収納部3は、記録材である複数枚の用紙が積層収容された着脱可能な上下2段の給紙カセット11,12を備えており、各給紙カセット11,12の近傍には、各給紙カセット11,12内の用紙を上位のものから順次取り出すピックローラ13と、取り出された用紙を1枚ずつ分離して送り出すフィードローラ14とリタードローラ15がそれぞれ配設されている
又、装置本体1A内には、用紙収納部3から画像形成部2に至る第1搬送路S1と、画像形成部2から排紙トレイ16に至る第2搬送路S2が配置されており、第1搬送路S1にはレジストローラ17と前記転写ローラ7が設けられ、第2搬送路S2には本発明に係る定着装置18と搬送ローラ19及び排紙ローラ20が設けられている。尚、定着装置18の構成の詳細は後述する。
次に、以上のように構成された画像形成装置1の画像形成動作について説明する。
画像形成動作が開始されると、画像形成部2においては感光ドラム4が不図示の駆動手段によって図1の矢印方向(時計方向)に回転駆動され、その表面が帯電器5によって所定の電位に一様に帯電される。そして、パソコン等から送信される電気信号に基づくレーザービームがレーザースキャナユニット10から出力されて感光ドラム4の表面が露光走査されると、該感光ドラム4上に画像情報に応じた静電潜像が形成される。そして、この感光ドラム4上に形成された静電潜像は、現像装置6によって現像剤であるトナーを用いて現像されてトナー像として可視像化される。
ところで、カセット給紙を行う場合、用紙収納部3の例えば上段の給紙カセット11内に収容されている用紙は、ピックローラ13によって最上位のものからピックアップされ、フィードローラ14とリタードローラ15によって1枚ずつ分離されて第1搬送経路S1をレジストローラ17へと搬送される。そして、レジストローラ17においては、用紙は、一時待機状態とされた後、感光ドラム4上のトナー像に同期する所定のタイミングで画像形成部2へと供給される。
画像形成部2においては、感光ドラム4と転写ローラ7との間のニップへと供給された用紙は、転写ローラ7によって感光ドラム4に押し付けられながら搬送されることによって、その表面に感光ドラム4上のトナー像が転写される。そして、トナー像が転写された用紙は、定着装置18へと搬送され、この定着装置18のニップを通過する過程で加熱及び加圧されてトナー像の定着を受ける。尚、用紙へのトナー像の転写後に感光ドラム4の表面に残留するトナー(転写残トナー)はクリーニング装置8によって除去され、表面が清掃された感光ドラム4は次の画像形成動作に備えられる。
而して、定着装置18にて表面にトナー像が定着された用紙は、第2搬送路S2を搬送ローラ19によって排紙ローラ20に向かって搬送され、排紙ローラ20によって排紙トレイ16へと排出され、これによって一連の画像形成動作が終了する。
[定着装置]
次に、本発明に係る前記定着装置18について図2〜図4を参照しながら以下に説明する。
図2は本発明に係る定着装置の無負荷状態(未加圧状態)を示す断面図、図3は同定着装置の負荷状態(加圧状態)を示す断面図、図4(a)〜(d)は同定着装置の加圧部材の変形の様子を示す断面図である。
本発明に係る定着装置18は、円筒状の定着ローラ21を回転可能に配置し、該定着ローラ21に下方から圧接されて定着ローラ21との間にニップを形成する加圧部材22を固定配置して構成されており、定着ローラ21内の中心には定着ヒータ23が配置されている。
本実施の形態では、上記定着ローラ21は、外径φ23mm、肉厚0.65mmのアルミニウム製の芯金の外表面に、導電材や耐摩耗材が充填されたPFAやPTFE等のフッ素樹脂を、プライマ層を含めて25μmの厚みでコーティングすることによって構成されている。又、この定着ローラ21の内部に配置された前記定着ヒータ23は、電圧100V、出力800Wのハロゲンランプで構成されており、この定着ヒータ23によって定着ローラ21が所定の定着温度に加熱される。尚、定着ローラ21の表面温度は不図示の温度センサによって常時検出され、その検出信号が不図示のコントローラにフィードバックされることによって定着ローラ21の表面温度が所定の定着温度に制御される。
前記加圧部材22は、定着ローラ21と接触する表層部材24と、該表層部材24を定着ローラ21に押圧する押圧部材25及びこれらの表層部材24と押圧部材25を支持する支持部材26によって構成されている。尚、本実施の形態では、支持部材26は、幅15mm、厚み6mmの金属部材によって構成されており、押圧部材25は、幅10mm、厚み6mm、硬度10°〜45°(Asker−C、1kgf)のシリコンゴム、シリコンスポンジ、フッ素ゴム、フッ素スポンジ等の耐熱性弾性部材によって構成されて支持部材26の上面に接着されている。又、表層部材24は、厚み10μm〜300μmのPFA、PTFE、PI、カプトン等のシート又は無端状フィルムによって構成されており、その幅方向両端部は支持部材26の両側面に接着されている。
而して、本発明に係る定着装置18においては、表層部材24と押圧部材25とは接着されておらず、図2に示すように加圧部材22が定着ローラ21に押圧されていない無負荷状態では表層部材24と押圧部材25とは非接触であって、両者間には耐熱性フッ素グリス等の潤滑剤27が介在して油膜が形成されている。
以上のように構成された定着装置18において、加圧部材22が図3に示すように定着ローラ21に下方から所定の力で押圧されると、該加圧部材22の表層部材24と押圧部材25が定着ローラ21の外周面に沿って凹状に変形し、定着ローラ21と加圧部材22との間に幅8mmのニップが形成される。
上記状態において、定着ローラ21が不図示の駆動手段によって図3の矢印方向(時計方向)に所定の速度で回転駆動されると、前述のようにトナー像が転写された用紙がニップ部を通過する過程で加熱及び加圧され、トナー像が用紙上に定着される。尚、このとき、加圧部材22の表層部材24は、用紙との間に発生する摩擦力を低減するとともに、押圧部材25への汚れの付着を防ぐ機能を果たす。
ここで、本発明に係る定着装置18における加圧部材22の変形の様子を示す図4(a)〜(d)に基づいて以下に説明する。
即ち、図4(a)〜(d)は加圧部材22の変形の様子を示す断面図であり、定着ローラ21が回転していない図4(a)に示す状態から図4(b)に示すように定着ローラ21が図示矢印方向(時計方向)に回転すると、加圧部材22の表層部材24と押圧部材25は、定着ローラ21との間に発生する摩擦力によって定着ローラ21の回転方向下流側に引っ張られて図示のように支持部材26への接着面を基点として変形し、押圧部材25には逆方向の復元力(剪断力)が作用する。
そして、図4(c)に示すように定着ローラ21の回転が停止しても、定着ローラ21と加圧部材22には圧力が加えられた状態が維持されるが、本実施の形態では、加圧部材22の表層部材24と押圧部材25との間には潤滑剤27による油膜が形成されているため、表層部材24と押圧部材25との間で滑りが発生し、定着ローラ21の回転方向下流側に変形していた表層部材24と押圧部材25は、押圧部材25に作用している復元力(剪断力)によって図4(d)に示すように初期の形状(図4(a)に示す形状)に復帰することができる。
従って、本発明に係る定着装置18によれば、耐久による押圧部材25の塑性変形やこれに伴うニップ部入口の圧抜けとニップ部入口部の位置変形を抑えることができ、定着不良や用紙の搬送不良を防ぐことができるとともに、用紙搬送力付与のタイミングのズレに伴う用紙の斜行やシワの発生を防ぐことができる。
又、本発明に係る定着装置18においては、加圧部材22の表層部材24と押圧部材25を無負荷状態において非接触となるよう配置したため、押圧部材25が表層部材24によって拘束されることがなく、表層部材24と押圧部材25との間で確実に滑りを生じさせることができるという効果が得られる。
そして、以上のように定着装置18での定着不良や用紙の搬送不良が防がれる結果、図1に示す画像形成装置(レーザープリンタ)において高質画像を安定的に得ることができる。
次に、本発明の別実施形態を図5に基づいて以下に説明する。
図5は本発明の別実施形態に係る定着装置の断面図であり、本実施の形態では、加圧部材22を、その中心の加圧方向が定着ローラ21の中心に対して該定着ローラ21の回転方向上流側となるよう配置したことを特徴としており、他の構成は前記実施の形態1のそれと同じである。
而して、本変形例に係る定着装置18によれば、加圧部材22を、その中心の加圧方向が定着ローラ21の中心に対して該定着ローラ21の回転方向上流側となるよう配置したため、加圧部材22を定着ローラ21に対して垂直に接触させた前記実施の形態よりも、押圧部材25が接触方向に変形する力が強まり、該押圧部材25を初期の形状に戻す復元力が高められるという効果が得られる。
尚、以上は加熱部材として定着ローラを使用する加熱ローラ方式の定着装置に対して本発明を適用した形態について説明したが、本発明は、加熱部材として定着ベルトを使用するベルト定着方式の定着装置に対しても同様に適用可能である。
又、以上は本発明をモノクロのレーザープリンタとこれに備えられた定着装置に対して適用した形態について説明したが、本発明は、カラーレザープリンタやモノクロ・カラーを問わず、複写機や複合機等の他の任意の画像形成装置及びこれに備えられた定着装置に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
1 画像形成装置
1A 画像形成装置本体
2 画像形成部
3 用紙収納部
4 感光ドラム
5 帯電器
6 現像装置
7 転写ローラ
8 クリーニング装置
9 トナーホッパ
10 レーザースキャナユニット(LSU)
11,12 給紙カセット
13 ピックローラ
14 フィードローラ
15 リタードローラ
16 排紙トレイ
17 レジストローラ
18 定着装置
19 搬送ローラ
20 排紙ローラ
21 定着ローラ(加熱部材)
22 加圧部材
23 定着ヒータ
24 表層部材
25 押圧部材
26 支持部材
27 潤滑剤
S1 第1搬送路
S2 第2搬送路

Claims (4)

  1. 加熱部材を回転可能に配置し、該加熱部材に圧接されて加熱部材との間にニップを形成する加圧部材を固定配置し、トナー像が転写された記録材を加熱部材と加圧部材との間に形成された前記ニップを通過させることによってトナー像を記録材上に定着させる定着装置において、
    前記加圧部材を、前記加熱部材と接触する表層部材と、該表層部材を前記加熱部材に押圧する押圧部材を含んで構成し、これらの表層部材と押圧部材を非接着状態で設置するとともに、両者の間に潤滑剤を介在させ、前記表層部材と押圧部材を無負荷状態で非接触となるよう配置したことを特徴とする定着装置。
  2. 加熱部材を回転可能に配置し、該加熱部材に圧接されて加熱部材との間にニップを形成する加圧部材を固定配置し、トナー像が転写された記録材を加熱部材と加圧部材との間に形成された前記ニップを通過させることによってトナー像を記録材上に定着させる定着装置において、
    前記加圧部材を、前記加熱部材と接触する表層部材と、該表層部材を前記加熱部材に押圧する押圧部材を含んで構成し、これらの表層部材と押圧部材を非接着状態で設置するとともに、両者の間に潤滑剤を介在させ、前記加圧部材を、その中心の加圧方向が前記加熱部材の中心に対して該加熱部材の回転方向上流側となるよう配置したことを特徴とする定着装置。
  3. 前記加圧部材を、その中心の加圧方向が前記加熱部材の中心に対して該加熱部材の回転方向上流側となるよう配置したことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2010285300A 2010-12-22 2010-12-22 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 Expired - Fee Related JP5450369B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010285300A JP5450369B2 (ja) 2010-12-22 2010-12-22 定着装置及びこれを備えた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010285300A JP5450369B2 (ja) 2010-12-22 2010-12-22 定着装置及びこれを備えた画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012133134A JP2012133134A (ja) 2012-07-12
JP5450369B2 true JP5450369B2 (ja) 2014-03-26

Family

ID=46648809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010285300A Expired - Fee Related JP5450369B2 (ja) 2010-12-22 2010-12-22 定着装置及びこれを備えた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5450369B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08106226A (ja) * 1994-10-04 1996-04-23 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012133134A (ja) 2012-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9164435B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
JP4695976B2 (ja) 定着装置、画像形成装置及び画像形成方法
JP4280664B2 (ja) 像加熱装置
JP5835646B2 (ja) ガイド装置、定着装置及び画像形成装置
JP2005241954A (ja) 画像形成装置
JP6060815B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2008216294A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2007086543A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5568513B2 (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5089083B2 (ja) 画像加熱装置
JP5847243B2 (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2007047380A (ja) 画像形成装置
US9031488B2 (en) Fixing member, fixing device, and image forming apparatus
JP2006235041A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5847242B2 (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5450369B2 (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP4639240B2 (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP4927612B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2020112586A (ja) 画像形成装置
JP2005071637A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP6035222B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5450368B2 (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2005266716A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP6118742B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5976997B2 (ja) 定着ユニット及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121122

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20130812

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130924

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5450369

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees