JP2010128132A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】組付け性および耐久性に優れた制動手段を備えた定着装置を提供する。
【解決手段】定着装置9の切換手段40におけるカム44の加速領域aで、該カム44の下りカム面がカムフォロワ45に摺接すると、制動手段60における剛性ローラ61の制動領域Aの周面が弾性ローラ62に圧接して、前記カム44の駆動に対して制動が掛けられる。剛性ローラ61の遊動領域Aでは、その周面が弾性ローラ62と非接触となって剛性ローラ62が遊転する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファックス等、およびこれら複合機等の画像形成装置に用いられる定着装置およびこれを用いた画像形成装置に関する。
画像形成装置における定着装置では、一対の定着ローラ間には一定の圧力が掛けられているため、非通紙時にはその圧力を解除しないとローラに凹み等の履歴が残り、画像不良等を引き起こす。
そこで、一般的には付勢手段とカム部材とを備えた切換え手段を用いて、前記一対の定着ローラの圧接状態と離間状態とを切換えられるようにしている。
しかし、前記切換え手段にあっては、前記カム部材における前記付勢手段の付勢力が減少する下りカム面、即ち、前記一対の定着ローラの圧解除から圧着に移行する部分では、前記付勢手段の付勢荷重による加速を受け、前記カム部材を含む動力伝達系は急激な運動を行うこととなり、その結果、異常音や振動および部品の破損等を発生する可能性がある。
このような不具合対策として、従来では例えば特許文献1に示されているように、切欠歯車とトルクリミッタとの組合わせを用いた制動手段や、特許文献2に示されているように、剛性ローラと弾性ローラとの組合わせを用いた制動手段により、前記カム部材の駆動に制動を掛けるようにしている。
特開2003−280308号公報 特開2006−126467号公報
前者の切欠歯車とトルクリミッタとの組合わせを用いた制動手段では、構造が複雑で、しかも、高価なトルクリミッタを使用するためコスト的に不利となってしまう。また、後者の剛性ローラと弾性ローラとの組合わせを用いた制動手段では、前記一対の定着ローラの圧着荷重が大きいと、それだけ前記剛性ローラと弾性ローラとの押し付け力を増大させる必要があって、これら剛性ローラと弾性ローラの組付け性が悪くなってしまう。しかも、常に弾性ローラが潰れていることによる該弾性ローラの変形,耐久等の問題が発生する。
そこで、本発明は構成が簡単で、コストが安く、しかも、組付け性および耐久性にも優れた制動手段を備えた定着装置を提供するものである。
本発明は、付勢手段とカム部材とを備えて、一対の定着ローラの圧接状態と離間状態とを切換える切換手段と、前記カム部材と同期回転する剛性ローラと、該剛性ローラに圧接して従動する弾性ローラとを備えて、前記カム部材の駆動に対して制動を掛ける制動手段と、を備えた定着装置であって、前記剛性ローラは、前記カム部材における前記付勢手段の付勢力が減少して加速領域となる下りカム面に対応した位相に設定されて、前記弾性ローラと圧接する制動領域と、前記弾性ローラと非接触となる遊動領域と、を有する非円形に形成されていることを主要な特徴としている。
前記カム部材の加速領域で、該カム部材の下りカム面が相手カムフォロワに摺接すると、前記制動手段における剛性ローラの制動領域の周面が弾性ローラに圧接して、前記カム部材の駆動に対して制動が掛けられる。そして、前記剛性ローラの遊動領域では、その周面が前記弾性ローラと非接触となって該剛性ローラが遊転する。
本発明によれば、前記切換手段におけるカム部材が加速領域に入ると、前記制動手段における剛性ローラの制動領域の周面が弾性ローラに圧接して、前記カム部材の駆動に対して制動が掛けられるため、前記付勢手段の付勢力によって該カム部材を含む動力伝達系が急激に運動するのを回避することができる。
そして、前記剛性ローラの遊動領域では、該剛性ローラが弾性ローラと非接触となって遊転するため、前記剛性ローラの制動領域の周面に対する該弾性ローラの圧接箇所が常に一定となることがなく、これにより、該弾性ローラの変形を防止して耐久性を向上することができる。
また、前記剛性ローラの遊動領域の位相では、前述のように弾性ローラと非接触となるので、この位置で剛性ローラおよび弾性ローラを容易に組付けることができて、これら剛性ローラと弾性ローラとの組付け性を改善することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面と共に詳述する。
図1は本発明に係る定着装置が用いられる画像形成装置の全体構成を示す説明図、図2は定着装置の全体斜視図、図3は切換え手段の圧着状態切換え時(A)と、離間状態切換え時(B)とを示す作動説明図、図4は定着装置の駆動モータを含む駆動系を示す斜視図、図5は図2における制動手段の配設部分を拡大して示す斜視図、図6は制動手段の遊動状態(A)と、制動状態(B)とを示す作動説明図である。
図1に示す画像形成装置は、画像形成部GH、画像読取装置YS等で構成される。画像形成部GHは、タンデム型カラー画像形成部と称せられるもので、複数組の画像形成ユニット10Y,10M,10C,10K、中間転写体6、二次転写部7A等で構成される。
画像形成部GHの上部には、自動原稿送り装置501と走査露光装置502からなる画像読取装置YSが設置されている。自動原稿送り装置501の原稿台上に載置された原稿dは搬送部により搬送され、走査露光装置502の光学系により原稿の片面または両面の画像が走査露光され、ラインイメージセンサCCDに読み込まれる。
ラインイメージセンサCCDにより光電変換された画像信号は、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等が行われた後、露光部3Y,3M,3C,3Kに送られる。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成ユニット10Yは、ドラム状の感光体1Yの周囲に帯電部2Y、露光部3Y、現像部4Y、一次転写部7Yおよびクリーニング部8Yを有する。マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成ユニット10Mは、ドラム状の感光体1Mの周囲に帯電部2M、露光部3M、現像部4M、一次転写部7Mおよびクリーニング部8Mを有する。シアン(C)色の画像を形成する画像形成ユニット10Cは、ドラム状の感光体1Cの周囲に帯電部2C、露光部3C、現像部4C、一次転写部7Cおよびクリーニング部8Cを有する。黒(K)色の画像を形成する画像形成ユニット10Kは、ドラム状の感光体1Kの周囲に帯電部2K、露光部3K、現像部4K、一次転写部7Kおよびクリーニング部8Kを有する。そして、帯電部2Yと露光部3Y、帯電部2Mと露光部3M、帯電部2Cと露光部3C、および帯電部2Kと露光部3Kは、潜像形成部を形成する。
なお、現像部4Y,4M,4C,4Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒(K)のトナーとキャリアからなる2成分現像剤を収容している。
中間転写体6は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持されている。定着装置9は、一対の定着ローラとしての加熱ローラ92および加圧ローラ93を有し、加熱ローラ92と加圧ローラ93との間に形成されたニップ部で用紙P上のトナー像を加熱および加圧して定着する。
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kにより形成された各色のトナー像は、回動する中間転写体6上に一次転写部7Y,7M,7C,7Kにより逐次転写され、中間転写体6上に各色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。
給紙トレイ21内に収容された用紙Pは、給紙部20の給紙ローラ22により1枚毎に分離され、給紙ローラ23を経て、停止状態にあるレジストローラ24へ給紙される。レジストローラ24で一旦停止され、用紙Pの先端と中間転写体6上のトナー像との位置が一致するタイミングで、レジストローラ24が回転を開始することにより二次転写部7Aに給紙され、用紙P上にカラートナー像が二次転写される。カラートナー像が転写された用紙Pは定着装置9において加熱および加圧され、用紙P上にカラートナー像が定着される。その後、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
一方、二次転写部7Aにより用紙Pにカラートナー像を転写した後、用紙Pを曲率分離した中間転写体6は、中間転写体クリーニング部8Aにより残留トナーが除去される。
なお、以上はカラー画像を形成する画像形成装置であるが、モノクロ画像を形成する画像形成装置であってもよい。
次に、定着装置9の構成を図2,図3にもとづいて以下に詳述する。
加熱ローラ92は、中空に形成されていて内部にヒータランプ94を備えていると共に、外周面に耐熱性のゴム,合成樹脂等からなる弾性材層95を備えている。この加熱ローラ92は、一対のフレーム30,30に回転自在に軸支されている。
加圧ローラ93は、加熱ローラ92の下側で該加熱ローラ92に対して接離可能に配設されている。
この加圧ローラ93は、その両端が前記フレーム30,30に設けられた一対の切換手段40に支持され、該切換手段40により図3(A)に示す圧着状態と、図3(B)に示す離間状態とに切換えられる。図3(B)では加熱ローラ92と加圧ローラ93とが完全に離間はしていないが、接触圧がほぼ0の状態として示している。
一対の切換手段40は、それぞれ加圧ローラ93の端部を回転自在に支持した揺動アーム41と、カム機構42とを備えている。
各揺動アーム41は、その上端が支軸43により隣接するフレーム30に回転自在に連結され、下端がフレーム30との間に張設した付勢手段であるバネ47により上方へ付勢されている。
カム機構42は、一対のフレーム30,30に跨って回転自在に架設したカム軸46に固定されたカム44と、揺動アーム41の下端部に回転自在に軸支されたカムフォロワとしてのコロ45とから成る。カム44は、円形の周面の一部に略「くの字」状の窪み44aを有している。窪み44aがコロ45に対向した位置では図3(A)に示すようにコロ45と離間し、加圧ローラ93を加熱ローラ92に圧着させて所定の定着圧が得られる圧着状態への移動を許容し、窪み44aがコロ45から回転方向に離れると、図3(B)に示すようにコロ45と摺接して、加圧ローラ93を加熱ローラ92との接触圧が0となる離間状態に押し下げるようにしている。
前記加熱ローラ92と切換手段40とは、1基の正・逆転可能な駆動モータ50と、駆動伝達機構51とによって駆動される。
前記駆動伝達機構51は、図4に示すように駆動モータ50の出力軸50Aと、加熱ローラ92および切換手段40のカム軸46との間に設けられた複数の歯車51A〜51Nの噛合連結により構成されている。
歯車51Aは前記出力軸50Aに固定され、歯車51Kと51Nが前記加熱ローラ92とカム軸46に固定され、他の歯車51B〜51J、51L、51Mがそれぞれ中間歯車とされている。歯車51Bと51C、歯車51Dと51E、歯車51Lと51M、がそれぞれ一体に形成され、歯車51Gと51H,51Iが同軸上に配設されている。そして、歯車51Aと51B、51Cと51D、51Eと51F、51Fと51Gが噛合連結される。また、歯車51Hと51L、51Mと51Nが噛合連結され、歯車51Iと51J、51Jと51Kが噛合連結される。
前記歯車51A〜51Nのうち、歯車51Gと同軸上に配置した51Hと51Iは、それぞれ機械式のワンウェイクラッチで構成されている。ワンウェイクラッチ51Hは、駆動モータ50の正回転時に空転し、逆転時に回転して駆動力を歯車51L側に伝達する。ワンウェイクラッチ51Iは、駆動モータ50の逆回転時に空転し、正回転時に回転して駆動力を歯車51J側に伝達する。即ち、ワンウェイクラッチ51Hと51Iは、駆動モータ50の正回転時と逆回転時とで、駆動力を加熱ローラ92側と切換手段40側とに伝達変換する駆動力伝達変換手段52を構成するもので、駆動モータ50の正回転時にワンウェイクラッチ51Iから歯車51J,51Kを経由して加熱ローラ92を所定の減速比で回転し、駆動モータ50の逆回転時にワンウェイクラッチ51Hから歯車51L,51M,51Nを経由してカム軸46を所定の減速比で回転するようにしている。
これにより、駆動モータ50の正回転駆動時には、その駆動力は駆動伝達機構51におけるワンウェイクラッチ51Iにより加熱ローラ92側に伝達され、図3(A)に示すように加熱ローラ92と加圧ローラ93とが圧着して回転する通常の定着動作が行われる。
また、駆動モータ50が逆転駆動されると、その駆動力は駆動伝達機構51におけるワンウェイクラッチ51Hにより切換手段40のカム軸46側に伝達され、カム44が回転して揺動アーム41のコロ45を下方に押動する。これにより、該揺動アーム41がバネ47の付勢力に抗して図3(B)に示すように押し下げられ、加圧ローラ93が加熱ローラ92に対して接触圧が0となる離間位置に移動する圧接離間動作が行われる。前記カム軸46の角回動は、例えば図2に示したフォトセンサ66によって検出され、この検出信号にもとづいて駆動モータ50の逆回転量が制御される。
ここで、前記駆動モータ50の逆回転駆動時におけるカム44の駆動は、制動手段60によって制動が掛けられる。
この制動手段60は、前記カム44と同期回転する剛性ローラ61と、外周面にゴム,合成樹脂等の弾性材層63を備えて前記剛性ローラ61に圧接して従動する弾性ローラ62とで構成されている。
本実施形態では、図2,図5に示すように前記制動手段60は、前記駆動伝達機構51を配設した側と反対側のフレーム30の外面に配設されている。具体的には、前記剛性ローラ61は、前記カム軸46の前記フレーム30を貫通した突出部分に固定されている一方、前記弾性ローラ62は、前記フレーム30に固設した支軸64に回転自在に軸支されている。これらカム軸46および支軸64の各軸端は、前記フレーム30の外面に固設した略コ字形のブラケット65により軸支して、前記剛性ローラ61と弾性ローラ62とを、このフレーム30とブラケット65とにより両持ち支持構造として、支持剛性が高められている。
前記カム機構42は、図3(B)に示すようにカム44とコロ45とが圧接して該カム44の回転方向で下りカム面となる部分では、前記バネ47のバネ荷重が減少して行くが、該カム44はこのバネ荷重により加速を受ける加速領域aとなる。
従って、前記制動手段60は、少なくとも前記カム44の加速領域aで該カム44の駆動に対して制動を掛けられる構成であれば十分である。
そこで、前記制動手段60における剛性ローラ61は、図6に示すように前記カム44の下りカム面に対応した位相に設定されて、前記弾性ローラ62と圧接する制動領域Aと、前記弾性ローラ62と非接触となる遊動領域Aと、を有する非円形に形成されている。
前記剛性ローラ61の制動領域Aでは、該剛性ローラ61の周面が前記弾性ローラ62に圧接して所定の制動力が得られる半径に形成され、遊動領域Aではこの制動領域Aにおける半径よりも小さな半径に形成されて、弾性ローラ62と非接触とされる。
本実施形態では、前記剛性ローラ61は、その回転方向で制動領域Aの大半径の円周面61aの前方に略楕円状周面61cを介して前記遊動領域Aの小半径の円周面61bがなだらかに連続する形状に形成されている。また、この剛性ローラ61の制動領域Aに回転方向で後方に続く周面には、前記弾性ローラ62の圧縮力を緩和する窪設部61dが形成されている。
以上の構成からなる本実施形態の定着装置9にあっては、非通紙時に前記駆動モータ50が逆回転駆動されてその動力が前述のようにカム軸46に伝達されることにより、カム機構42のカム44が図3(A)の状態から同図(B)の状態に回転して揺動アーム41のコロ45を下方に押動する。これにより、加圧ローラ93がバネ47のバネ力に抗して加熱ローラ92に対して接触圧が0となる離間位置に移動される。
このカム44の前記バネ47のバネ荷重が増大する登りカム面の位相は、図6(A)に示すように前記制動手段60の剛性ローラ61における遊動領域Aの周面に対応しており、従って、該剛性ローラ61は弾性ローラ62と非接触状態にあって、前記カム44の駆動に対する制動力は発生しない。
一方、定着装置9の起動に先立って、前記駆動モータ50が再度逆回転駆動されると、図3(B)に示すように前記カム44の下りカム面が前記コロ45に摺接するようになる。このカム44の下りカム面の位相では、前記バネ47のバネ荷重が減少して行くが、このバネ47のバネ荷重はカム44の回転力を増大する方向に作用して、カム44の加速領域aとなる。
このカム44の加速領域aでは、図6(B)に示すように前記制動手段60の剛性ローラ61における制動領域Aの周面が弾性ローラ62に圧接、つまり、弾性ローラ62の弾性材層63に食い込むようにして回転して該弾性ローラ62が従動し、前記カム44の駆動に対して制動が掛けられる。
前記弾性ローラ62の弾性材層63に対する剛性ローラ61の食い込み量は、前記バネ47のバネ荷重、つまり、前記加熱ローラ92と加圧ローラ93との圧接荷重に応じて調整され、この圧接荷重が大きければ前記弾性材層63に対する食い込み量を大きくして制動力が高められる。
このようにして、カム44の加速領域aでは、制動手段60における剛性ローラ61の制動領域Aの周面が弾性ローラ63に圧接して、前記カム44の駆動に対して制動が掛けられるため、前記バネ47のバネ力によってカム機構42および駆動伝達機構51が急激に運動するのが回避され、異常音や振動および部品の破損等を防止することができる。
一方、前述のように前記剛性ローラ61の遊動領域Aでは、該剛性ローラ61が弾性ローラ62と非接触なって遊転するため、前記剛性ローラ61の制動領域Aの周面に対する弾性ローラ62の圧接箇所が常に一定となることがなく、これにより、該弾性ローラ62の変形を防止して耐久性を向上することができる。
また、前記剛性ローラ61の遊動領域Aの位相では、前述のように弾性ローラ62と非接触となるので、この位置で剛性ローラ61と弾性ローラ62との組付け、または弾性ローラ62の交換を容易に行うことができて、ローラ組付け性を改善することができる。
特に、本実施形態では前記制動手段60を、駆動伝達機構51と反対側でフレーム30の外面側に配設してあるので、より一層ローラ組付け作業を容易とすることができる。
ここで、本実施形態にあっては、前記制動手段60における剛性ローラ61は、前記カム44の下りカム面に対応した位相の制動領域Aに回転方向で後方に続く周面に、前記弾性ローラ62の圧縮力を緩和する窪設部61dが形成されている。このため、前記剛性ローラ61が図6(B)に示す制動領域Aから遊動領域Aに入る過程で、該剛性ローラ61の大径の周面61aと前記窪設部61dとの境の部分61eが弾性ローラ62の最大圧縮点近傍に到達すると、該境界部分61eに続く窪設部61dの存在により弾性ローラ62の圧縮力が漸次緩和される。
これにより、弾性ローラ62の圧縮力、即ち、弾性復元力が剛性ローラ61の回転を増速させる方向に作用するのを抑制して、前記制動領域Aから遊動領域Aへの移行時に、例えば前記駆動伝達機構51の歯車噛合列におけるバックラッシや、各機構部に不可避的に生じる微少クリアランスの存在により急激な動作が発生するのを回避して、異常音や振動の防止効果をより一層高めることができる。
前記実施形態では制動手段60を駆動伝達機構51の反対側におけるフレーム30の外面側に、カム軸46と関連して配設しているが、これは勿論、駆動伝達機構51の配設側のフレーム30に前記カム軸46と関連して配設してもよく、この場合、制動手段60を駆動伝達機構51の配設エリア内にレイアウトできるため、外部への出張りをなくすことができる。また、この制動手段60は1つに限らず、複数個を配設するようにしてもよい。
更に、剛性ローラ61の制動領域Aは、カム44の下りカム面に対応した位相周面に設定しているが、遊動領域Aを一部に残して該制動領域Aを拡大して形成してもよい。
本発明に係る定着装置が用いられる画像形成装置の全体構成を示す説明図。 本発明に係る定着装置の全体斜視図。 切換手段の圧着状態切換え時(A)と、離間状態切換え時(B)と、を示す作動説明図。 定着装置の駆動モータを含む駆動系を示す斜視図。 図2における制動手段の配設部分を拡大して示す斜視図。 制動手段の遊動状態(A)と、制動状態(B)とを示す作動説明図。
符号の説明
9…定着装置
92…加熱ローラ(定着ローラ)
93…加圧ローラ(定着ローラ)
40…切換手段
42…カム機構
44…カム(カム部材)
45…コロ(カムフォロワ)
46…カム軸
47…バネ(付勢手段)
50…駆動モータ
51…駆動伝達機構
60…制動手段
61…剛性ローラ
62…弾性ローラ
a…カムの加速領域
…剛性ローラの制動領域
…剛性ローラの遊動領域

Claims (3)

  1. 付勢手段とカム部材とを備えて、一対の定着ローラの圧接状態と離間状態とを切換える切換手段と、
    前記カム部材と同期回転する剛性ローラと、該剛性ローラに圧接して従動する弾性ローラとを備えて、前記カム部材の駆動に対して制動を掛ける制動手段と、を備えた定着装置であって、
    前記剛性ローラは、前記カム部材における前記付勢手段の付勢力が減少して加速領域となる下りカム面に対応した位相に設定されて、前記弾性ローラと圧接する制動領域と、前記弾性ローラと非接触となる遊動領域と、を有する非円形に形成されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記剛性ローラは、前記カム部材の下りカム面に対応した位相の制動領域に回転方向で後方に続く周面に、前記弾性ローラの圧縮力を緩和する窪設部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 画像形成部と前記請求項1または2の定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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