JP2009282401A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Atsushi Okane
淳 大金
Shogo Fukai
省吾 深井
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Abstract

【課題】正・逆転モータの負荷増大を伴うことなく制動機構を適正に作動させて、通常の定着動作と、圧接離間動作とを行わせることができる定着装置を提供する。
【解決手段】定着装置9の通常の定着動作は、駆動モータ50の正回転駆動によって行われる。このため、駆動モータ50の正回転時にその駆動力が加熱ローラ92側に伝達されると共に、切換手段40による加熱ローラ92と加圧ローラ93との圧着状態が維持され、一方の斜歯歯車51Dは制動機構60から外れる方向へ移動する。駆動モータ50の静止時と逆転時は、斜歯歯車51Dと制動機構60との係合が行われ、切換手段40側への駆動力の伝達が行われて加熱ローラ92に対して加圧ローラ93が離間状態とされる。
【選択図】図5

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファックス等、およびこれらの複合機等の画像形成装置に用いられる定着装置およびこれを用いた画像形成装置に関する。
画像形成装置に用いられる定着装置では、その待機時および停止時に、相互に圧接している加熱ローラと加圧ローラとを離間して、部品相互の変形を防ぐ必要がある。
特許文献1には、通常の定着動作を行わせる駆動モータとは別に、圧接離間動作専用の駆動モータを備えた定着装置が開示されているが、この他、1つの駆動モータから電磁クラッチにより駆動を2系統に分岐させて、前記定着動作と圧接離間動作とを行わせるようにする場合もある。
しかし、これらの手段では何れも専用の駆動モータや電磁クラッチを用いるためコスト的に不利となることから、近年では正・逆回転モータと機械式のワンウェイクラッチを用いて、通常の定着動作と、圧接離間動作とを行わせるようにしたものも知られている。
特開2007−34138号公報
加熱ローラと加圧ローラとの圧接離間動作を行わせるために、モータ駆動系に正・逆転機構を採用した場合、モータが停止した後に回転方向を切り換えないと、モータの破損あるいはモータの耐久性が低下する。このため、モータ駆動系に制動機構が設けられるが、その分、モータの回転負荷が増大するためモータの出力増が伴う。この結果、音振性能の悪化や消費電力増といった新たな問題を生じてしまう。
そこで、本発明は正・逆転モータの負荷増大を伴うことなく制動機構を適正に作動させて、通常の定着動作と、圧接離間動作とを行わせることが可能な定着装置を提供するものである。
本発明の定着装置にあっては、加熱ローラと、加熱ローラに対して接離可能な加圧ローラと、正・逆回転可能な駆動モータと、駆動モータの駆動力を加熱ローラに伝達する複数の歯車の噛合連結により構成された駆動伝達機構と、加圧ローラを、加熱ローラに対して圧着状態と離間状態とに切換える切換手段と、駆動伝達機構に介装され、駆動モータの正回転時と逆回転時とで、駆動力を加熱ローラ側と切換手段側とに伝達変換する駆動力伝達変換手段と、を備え、前記駆動伝達手段は、その歯車列における噛合連結の1ヶ所が一対の斜歯歯車で構成されていて、一方の斜歯歯車が軸方向移動可能とされ、その軸方向には、制動機構と、該一方の斜歯歯車を制動機構と係合する方向へ押圧する押圧手段が配設され、前記駆動モータの正・逆回転切換えに伴う前記一方の斜歯歯車に作用するスラスト力の発生方向の変化により、該一方の斜歯歯車が制動機構と係脱可能とされていることを主要な特徴としている。
前記定着装置の通常の定着動作は、駆動モータの正回転駆動によって行われる。このため、駆動モータの正回転時に、その駆動力が加熱ローラ側に伝達されると共に、切換手段による加熱ローラと加圧ローラとの圧着状態が維持され、かつ、前記一方の斜歯歯車の制動機構から外れる方向への移動が行われる。一方、駆動モータの静止時および逆回転時は、前記一方の斜歯歯車と制動機構との係合が行われ、かつ、切換手段側への駆動力の伝達切換えが行われて、加熱ローラに対して加圧ローラが離間状態とされるようにしている。
本発明によれば、駆動モータの正・逆転切換えにより、一対の斜歯歯車における一方の斜歯歯車に作用するスラスト力の発生方向が変化すると、該一方の斜歯歯車が直ちに制動機構と係合または離脱するため、駆動モータの負荷増大を伴うことなく制動機構を適正に作動させて、定着装置の通常の定着動作と、圧接離間動作を行わせることができる。
また、前述のように一方の斜歯歯車が、その軸方向に作用するスラスト力によって制動機構と直ちに係,脱するため、電磁クラッチ等を用いることなく制動機構を確実に作動させて、駆動モータの停止精度を確保することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面と共に詳述する。
図1は本発明に係る定着装置が用いられる画像形成装置の全体構成を示す説明図、図2は定着装置の全体斜視図、図3は切換手段の圧着状態切換え時(A)と、離間状態切換え時(B)とを示す作動説明図、図4は定着装置の駆動モータを含む駆動系を示す斜視図、図5は一対の斜歯歯車の制動機構作動時(A)と、制動機構作動解除時(B)とを示す作動説明図である。
図1に示す画像形成装置は、画像形成部GH、画像読取装置YS等で構成される。画像形成部GHは、タンデム型カラー画像形成部と称せられるもので、複数組の画像形成ユニット10Y,10M,10C,10K、中間転写体6、2次転写部7A等で構成される。
画像形成部GHの上部には、自動原稿送り装置501と走査露光装置502からなる画像読取装置YSが設置されている。自動原稿送り装置501の原稿台上に載置された原稿dは搬送部により搬送され、走査露光装置502の光学系により原稿の片面または両面の画像が走査露光され、ラインイメージセンサCCDに読み込まれる。
ラインイメージセンサCCDにより光電変換された画像信号は、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等が行われた後、露光部3Y,3M,3C,3Kに送られる。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成ユニット10Yは、ドラム状の感光体1Yの周囲に帯電部2Y、露光部3Y、現像部4Y、一次転写部7Yおよびクリーニング部8Yを有する。マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成ユニット10Mは、ドラム状の感光体1Mの周囲に帯電部2M、露光部3M、現像部4M、一次転写部7Mおよびクリーニング部8Mを有する。シアン(C)色の画像を形成する画像形成ユニット10Cは、ドラム状の感光体1Cの周囲に帯電部2C、露光部3C、現像部4C、一次転写部7Cおよびクリーニング部8Cを有する。黒色(BK)色の画像を形成する画像形成ユニット10Kは、ドラム状の感光体1Kの周囲に帯電部2K、露光部3K、現像部4K、一次転写部7Kおよびクリーニング部8Kを有する。そして、帯電部2Yと露光部3Y、帯電部2Mと露光部3M,帯電部2Cと露光部3C、および帯電部2Kと露光部3Kは、潜像形成部を構成する。
なお、現像部4Y,4M,4C,4Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒(K)のトナーとキャリアからなる2成分現像剤を収容している。
中間転写体6は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持されている。定着装置9は、加熱ローラ92および加圧ローラ93を有し、加熱ローラ92と加圧ローラ93との間に形成されたニップ部で用紙P上のトナー像を加熱および加圧して定着する。
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kにより形成された各色のトナー像は、回動する中間転写体6上に1次転写部7Y,7M,7C,7Kにより逐次転写され、中間転写体6上に各色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。
給紙トレイ21内に収容された用紙Pは、給紙部20の給紙ローラ22により1枚毎に分離され、給紙ローラ23を経て、停止状態にあるレジストローラ24へ給紙される。レジストローラ24で一旦停止され、用紙Pの先端と中間転写体6上のトナー像との位置が一致するタイミングで、レジストローラ24が回転を開始することにより2次転写部7Aに給紙され、用紙P上にカラートナー像が2次転写される。カラートナー像が転写された用紙Pは定着装置9において加熱および加圧され、用紙P上にカラートナー像が定着される。その後、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
一方、2次転写部7Aにより用紙Pにカラートナー像を転写した後、用紙Pを曲率分離した中間転写体6は、中間転写体クリーニング部8Aにより残留トナーが除去される。
なお、以上はカラー画像を形成する画像形成装置であるが、モノクロ画像を形成する画像形成装置であってもよい。
次に、定着装置9の構成を図2,図3にもとづいて以下に詳述する。
加熱ローラ92は、中空に形成されていて内部にヒータランプ94を備えていると共に、外周面に耐熱性のゴム,合成樹脂等からなる弾性材層95を備えている。この加熱ローラ92は、一対のフレーム30,30に回転自在に軸支されている。
加圧ローラ93は、加熱ローラ92の下側で該加熱ローラ92に対して接離可能に配設されている。
この加圧ローラ93は、その両端が前記フレーム30,30に設けられた一対の切換手段40に支持され、該切換手段40により図3(A)に示す圧着状態と、図3(B)に示す離間状態とに切換えられる。図3(B)では加熱ローラ92と加圧ローラ93とが完全に離間はしていないが、接触圧がほぼ0の状態として示している。
一対の切換手段40は、それぞれ加圧ローラ93の端部を回転自在に支持した揺動アーム41と、カム機構42とを備えている。
各揺動アーム41は、その上端が支軸43により隣接するフレーム30に回転自在に連結され、下端がフレームとの間に張設した弾性部材であるバネ47により上方へ付勢されている。
カム機構42は、一対のフレーム30,30に跨って回転自在に架設したカム軸46に固定されたカム44と、揺動アーム41の下端部に回転自在に軸支されたカムフォロワとしてのコロ45とから成る。カム44は、円形の周面の一部に「くの字」状の窪み44aを有している。窪み44aがコロ45に対向した位置では図3(A)に示すようにコロ45と離間し、加圧ローラ93を加熱ローラ92に圧着させて所定の定着圧が得られる圧着状態への移動を許容し、窪み44aがコロ45から回転方向に離れると、図3(B)に示すようにコロ45と摺接して、加圧ローラ93を加熱ローラ92との接触圧が0となる離間状態に押し下げるようにしている。
前記加熱ローラ92と切換手段40とは、1基の正・逆転可能な駆動モータ50と、駆動伝達機構51とによって駆動される。
駆動伝達機構51は、図4に示すように駆動モータ50の出力軸50Aと、加熱ローラ92および切換手段40のカム軸46との間に設けられた複数の歯車51A〜51Nの噛合連結により構成されている。
歯車51Aは前記出力軸50Aに固定され、歯車51Kと51Nが前記加熱ローラ92とカム軸46に固定され、他の歯車51B〜51J、51L,51Mがそれぞれ中間歯車とされている。歯車51Bと51C、歯車51Dと51E、歯車51Lと51M、がそれぞれ一体に形成され、歯車51Gと51H,51Iが同軸上に配設されている。そして、歯車51Aと51B、51Cと51D、51Eと51F、51Fと51Gが噛合連結される。また、歯車51Hと51L,51Mと51Nが噛合連結され、歯車51Iと51J、51Jと51Kが噛合連結される。
前記歯車51A〜51Nのうち、歯車51Gと同軸上に配置した歯車51Hと51Iは、それぞれ機械式のワンウェイクラッチで構成されている。ワンウェイクラッチ51Hは、駆動モータ50の正回転時に空転し、逆連時に回転して駆動力を歯車51L側に伝達する。ワンウェイクラッチ51Iは、駆動モータ50の逆回転時に空転し、正回転時に回転して駆動力を歯車51J側に伝達する。即ち、ワンウェイクラッチ51Hと51Iは、駆動モータ50の正回転時と逆回転時とで、駆動力を加熱ローラ92側と切換手段40側とに伝達変換する駆動力伝達変換手段52を構成するもので、駆動モータ50の正回転時にワンウェイクラッチ51Iから歯車51J,51Kを経由して加熱ローラ92を所定の減速比で回転し、駆動モータ50の逆回転時にワンウェイクラッチ51Hから歯車51L,51M,51Nを経由してカム軸46を所定の減速比で回転するようにしている。
また、前記駆動伝達機構51は、その歯車列51A〜51Nにおける噛合連結の1ヶ所が、一対の斜歯歯車で構成されている。
本実施形態では、図5に示すように歯車51A〜51Nのうち、歯車51Cと51Dとが、相互に噛合する斜歯歯車で構成されている。一方の斜歯歯車51Dは、他方の斜歯歯車51Cからの回転伝達により軸方向に発生するスラスト力を受けて、一体の歯車51Eと共に軸方向に移動可能とされている。
この一方の斜歯歯車51Dの軸方向一側には、図5に示すようにトルクリミッタ等の制動機構60が配設されている。この斜歯歯車51Dの側面と制動機構60とは、摩擦係合あるいはパウル係合等のカップリング手段を介して係脱自在とされている。また、この斜歯歯車51Dの軸方向他側には、該斜歯歯車51Dを制動機構60と係合する方向へ押圧する押圧手段としてのスプリング61が配設されている。
これにより、前記駆動モータ50の正・逆回転切換えに伴って、一方の斜歯歯車51Dに作用するスラスト力の発生方向の変化により、該斜歯歯車51Dが制動機構60と係脱可能とされている。
本実施形態では前述のように、ワンウェイクラッチ51H,51Iからなる駆動力伝達変換手段52によって、駆動モータ50の正回転時に駆動力が加熱ローラ92側に伝達されて通常定着動作が行われ、駆動モータ50の逆回転時に駆動力が切換手段40のカム軸46側に伝達されて圧接離間動作が行われる。このため、前記一対の斜歯歯車51C,51Dは、駆動モータ50の正回転駆動による通常定着動作時は、一方の斜歯歯車51Dが制動機構60から外れる方向にスラスト力が発生し、駆動モータ50の逆回転駆動により加熱ローラ92に対して加圧ローラ93が離間する圧接離間動作時は、該一方の斜歯歯車51Dが制動機構60と係合する方向にスラスト力が発生するねじれ方向とされている。
また、この一対の斜歯歯車51C,51Dの他方の斜歯歯車51Cは、一方の斜歯歯車51Dが軸方向に移動しても噛合いが保たれる歯幅、つまり、一方の斜歯歯車51Dの有効噛幅と、その軸方向移動ストローク量とを合計した歯幅以上とされる。
更に、押圧手段としてのスプリング61は、駆動モータ50の正回転駆動により、前記一方の斜歯歯車51Dに制動機構60から外れる方向に発生するスラスト力よりも小さな押圧ばね力に設定される。
以上の構成からなる本実施形態の定着装置9にあっては、駆動モータ50の正回転駆動時には、その駆動力は駆動伝達機構51におけるワンウェイクラッチ51Iにより加熱ローラ92側に伝達され、図3(A)に示すように加熱ローラ92と加圧ローラ93とが圧着して回転する通常の定着動作が行われる。このとき、一対の斜歯歯車51C,51Dのうち、一方の斜歯歯車51Dには、該斜歯歯車51Dが制動機構60から外れる方向にスラスト力が発生しており、図5(B)に示すように斜歯歯車51Dがスプリング61のばね力に抗して矢印A方向に軸方向移動して、該制動機構60から離脱している。このため、駆動モータ50には、加熱ローラ92と加圧ローラ93との定着圧による負荷のみが作用し、制動機構60の回転負荷が作用することはない。
駆動モータ50の停止時には、該駆動モータ50の回転トルクが低下するのに伴って、前記一方の斜歯歯車51Dに制動機構60から外れる方向に作用するスラスト力が低下し、スプリング61のばね力がこのスラスト力に打ち勝つ時点で、該斜歯歯車51Dがスプリング61のばね力により、図5(A)の矢印B方向に軸方向に移動して、制動機構60と直ちに係合する。このため、駆動モータ50の慣性動が制動機構60によって制止され、該駆動モータ50は速やかに停止される。
次いで、駆動モータ50が逆回転駆動されると、その駆動力は駆動伝達機構51におけるワンウェイクラッチ51Hにより切換手段40のカム軸46側に伝達され、カム44が回転して揺動アーム41のコロ45を下方に押動する。これにより、該揺動アーム41がバネ47の付勢力に抗して図3(B)に示すように押し下げられ、加圧ローラ93が加熱ローラ92に対して接触圧が0となる離間位置に移動する圧接離間動作が行われる。カム軸46の角回動は、例えば図2に示したフォトセンサ62によって検出され、カム軸46の所定の角回動位置で該フォトセンサ62からの検出信号にもとづいて駆動モータ50の逆回転駆動が停止される。駆動モータ50の静止時には、前記一方の斜歯歯車51Dはスプリング61の付勢力により、制動機構60との係合状態が維持される。
一方、定着装置9の起動に際しては、その初期に切換手段40によって図3(A)に示す加熱ローラ92と加圧ローラ93とが所定の定着圧で圧着する圧接動作が行われる。その後、駆動モータ50が正回転駆動され、駆動力がワンウェイクラッチ51Iを経由して加熱ローラ92に伝達されて通常の定着動作が行われる。この定着動作の初期には、前記一方の斜歯歯車51Dと制動機構60とが、図5(A)に示すように係合状態にあるため、斜歯歯車51Cと51Dとの回転負荷で一方の斜歯歯車51Dに制動機構60から外れる方向にスラスト力が発生することにより、該斜歯歯車51Dがスプリング61のばね力に抗して軸方向移動して制動解除が行われる。この制動解除を検知するために、例えば図5に示すように斜歯歯車51Dの側方にリミットスイッチ等の検知手段63を配設して、該検知手段63により制動機構60と斜歯歯車51Dとの係合解除、つまり、制動解除を検知して正規の定着動作が行われるようにすることが望ましい。
以上のように本発明の定着装置によれば、駆動モータ50の駆動伝達系には制動機構60が設けられるが、この制動機構60は斜歯歯車51C,51Dと、押圧手段としてのスプリング61とによって、駆動モータ50の正・逆回転の切換えに伴って、直ちに制動,制動解除動作が行われる。この結果、通常の正規な定着動作時には、制動機構60による回転負荷の増大はなく、従って、1つの駆動モータ50で通常の定着動作と圧接離間動作を行わせる場合に、制動機構60による負荷増大を伴うことなく定着動作を行わせることができる。これにより、駆動モータ50の出力増を伴うことがなく、音振性態の悪化や消費電力増を回避することができる。
また、制動機構60は前述のように、斜歯歯車51Dに軸方向に発生するスラスト力とスプリング61のばね力とにより、該斜歯歯車51Dと直ちに係合して制動作動するため、駆動モータ50の正・逆転時における停止精度を確保して、適正な定着動作を行わせることができる。
ここで、前記押圧手段としてのスプリング61は、一方の斜歯歯車51Dに制動機構60から外れる方向に発生するスラスト力よりも小さなばね力に設定されているため、通常の定着動作移行時に、制動機構60を速やかに制動解除して、適正な定着動作を行わせることができる。
また、斜歯歯車51Cは、斜歯歯車51Dが軸方向に移動しても噛合いが保たれる歯幅としているため、制動機構60の制動,制動解除作動を確実に行わせることができる。
更に、斜歯歯車51C,51Dは、加熱ローラ92と加圧ローラ93とが圧着回転する通常定着動作時は、一方の斜歯歯車51Dから外れる方向にスラスト力が発生し、加熱ローラ92と加圧ローラ93とが離間する圧接離間動作時は、一方の斜歯歯車が制動機構60と係合する方向にスラスト力が発生するねじれ方向とされているため、圧着作動時は制動機構60を解除し、圧接離間作動時は制動機構60を制動作動して、適正な切換動作を行わせることができる。
また、この一方の斜歯歯車51Dがスラスト力により制動機構60から外れる方向に移動した際に、該一方の斜歯歯車51Dと制動機構60との係合解除を検知するリミットスイッチ等の検知手段63を配設しているため、制動機構60の制動機能が確実に解除されて始めて定着動作を行わせることができるので、適正な定着動作を維持することができる。
なお、本発明は前記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更することができ、例えば、加圧ローラ93は単一ローラのものを示しているがベルトタイプのものを用いることもできる。
本発明の対象とする画像形成装置の全体斜視図。 本発明に係る定着装置の全体斜視図。 切換手段の圧着状態切換え時(A)と、離間状態切換え時(B)と、を示す作動説明図。 定着装置の駆動モータを含む駆動系を示す斜視図。 一対の斜歯歯車の制動機構作動時(A)と、制動機構作動解除時(B)と、を示す作動説明図。
符号の説明
9…定着装置
92…加熱ローラ
93…加圧ローラ
40…切換手段
50…駆動モータ
51…駆動伝達機構
51A〜51N…歯車列
51C,51D…斜歯歯車
52…駆動力伝達変換手段
60…制動機構
61…押圧手段
63…検知手段

Claims (7)

  1. 加熱ローラと、
    前記加熱ローラに対して接離可能な加圧ローラと、
    正・逆回転可能な駆動モータと、
    前記駆動モータの駆動力を加熱ローラに伝達する複数の歯車の噛合連結により構成された駆動伝達機構と、
    前記加圧ローラを、前記加熱ローラに対して圧着状態と離間状態とに切換える切換手段と、
    前記駆動伝達機構に介装され、前記駆動モータの正回転時と逆回転時とで、駆動力を前記加熱ローラ側と前記切換手段側とに伝達変換する駆動力伝達変換手段と、を備え、
    前記駆動伝達機構は、その歯車列における噛合連結の1ヶ所が一対の斜歯歯車で構成されていて、
    一方の斜歯歯車が軸方向移動可能とされ、その軸方向には、前記制動機構と、該一方の斜歯歯車を前記制動機構と係合する方向へ押圧する押圧手段が配設され、
    前記駆動モータの正・逆回転切換えに伴う前記一方の斜歯歯車に作用するスラスト力の発生方向の変化により、該一方の斜歯歯車が前記制動機構と係脱可能とされていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記駆動モータの正回転時に、その駆動力が前記加熱ローラ側に伝達されると共に、該加熱ローラと前記加圧ローラとの圧着状態が維持され、かつ、前記一方の斜歯歯車の前記制動機構から外れる方向への移動が行われる一方、
    前記駆動モータの静止時および逆回転時は、前記一方の斜歯歯車と前記制動機構との係合が行われ、かつ、前記切換手段側への駆動力の伝達切換えが行われて、前記加熱ローラに対して前記加圧ローラが離間状態とされることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記押圧手段は、前記一方の斜歯歯車に前記制動機構から外れる方向に発生するスラスト力よりも小さな押圧力に設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記一対の斜歯歯車の他方は、一方の斜歯歯車が軸方向に移動しても噛合いが保たれる歯幅とされていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の定着装置。
  5. 前記一対の斜歯歯車は、前記加熱ローラと前記加圧ローラとが圧着回転する通常定着動作時は、一方の斜歯歯車が前記制動機構から外れる方向にスラスト力が発生し、前記加熱ローラと前記加圧ローラとが離間する圧接離間動作時は、一方の斜歯歯車が前記制動機構と係合する方向にスラスト力が発生するねじれ方向とされていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の定着装置。
  6. 前記一方の斜歯歯車がスラスト力により前記制動機構から外れる方向に移動した際に、該一方の斜歯歯車と前記制動機構との係合解除を検知する検知手段を備えていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載の定着装置。
  7. 画像形成部と前記請求項1〜6の何れか1つの定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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