JP2015079083A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体にトナー像を定着させるのに必要な熱量を加熱部材から定着ベルトに効率的に伝達する。
【解決手段】本発明の定着装置18は、定着ベルト21と、定着ベルト21に圧接する加圧回転体22と、定着ベルト21の内周面の所定の領域と接触し、定着ベルト21を加熱する加熱部材26と、定着ベルト21の端部21aに装着され、定着ベルト21と共に回転する回転部材30と、所定の領域に加熱部材26を押し付ける付勢部材32a、32bと、を備え、回転部材30は、蛇行規制部43と、蛇行規制部43から延出するフランジ部44と、フランジ部44の内径側に配置され、加熱部材26との間に定着ベルト21の端部21aを挟み込む弾性部45と、を備え、定着ベルト21の端部21aは、付勢部材32a、32bの付勢力によって弾性部45に押し付けられていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録媒体にトナー像を定着させる定着装置と、この定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機やプリンターなどの電子写真方式の画像形成装置は、用紙などの記録媒体にトナー像を定着させる定着装置を備えている。この定着装置には、熱効率や安全性などの観点から「熱ローラー方式」が広く使われている。熱ローラー方式とは、一対のローラーを用いて定着ニップを形成する方式である。一方で、ウォームアップ時間の短縮や省エネルギー化などの要請から、「ベルト方式」が近年注目されている。ベルト方式とは、定着ベルトを用いて定着ニップを形成する方式である。
例えば、特許文献1には、定着ベルトと、定着ベルトの内周面に対向するように固設される加熱部材と、加熱部材の内部に固設される熱源と、を備えた定着装置が開示されている。この従来技術においては、熱源の輻射熱により加熱部材が加熱され、加熱部材によって定着ベルトが加熱されるように構成されている。
特開2011−81303号公報
特許文献1においては、定着ベルトの内周面と加熱部材の間にギャップが設けられているため、定着ベルトの内周面と加熱部材の接触が不十分になる可能性が高い。このように定着ベルトの内周面と加熱部材の接触が不十分になると、加熱部材から定着ベルトへの熱伝達を効率的に行うことができなくなる。これに伴って、ウォームアップ時に定着ベルトの昇温速度が遅くなるという問題や加熱部材が過昇温するという問題が発生する。このように加熱部材が過昇温すると、定着ベルトと加熱部材の間に介在するグリスが気化したり、加熱部材が変形したりする恐れがある。
そこで、本発明は上記事情を考慮し、定着ベルトの内周面と加熱部材を確実に接触させることで、記録媒体にトナー像を定着させるのに必要な熱量を加熱部材から定着ベルトに効率的に伝達し、ウォームアップ時間を短縮すると共に定着不良を防止することを目的とする。
本発明の定着装置は、回転軸を中心に回転可能に設けられる定着ベルトと、前記定着ベルトの外径側に配置され、前記定着ベルトに圧接して定着ニップを形成し、回転可能に設けられる加圧回転体と、前記定着ベルトの内径側に配置され、前記定着ベルトを前記加圧回転体側に向かって押圧するニップ部材と、前記定着ベルトの内周面の所定の領域と接触し、前記定着ベルトを加熱する加熱部材と、前記定着ベルトの端部に装着され、前記定着ベルトと共に回転する回転部材と、前記所定の領域に前記加熱部材を押し付ける付勢部材と、を備え、前記回転部材は、前記定着ベルトの前記端部の前記回転軸方向外側に配置される蛇行規制部と、前記蛇行規制部から前記回転軸方向内側に向かって延出するフランジ部と、前記フランジ部の内径側に配置され、前記加熱部材との間に前記定着ベルトの前記端部を挟み込む弾性部と、を備え、前記定着ベルトの前記端部の少なくとも一部は、前記付勢部材の付勢力によって前記弾性部に押し付けられていることを特徴とする。
上記のように回転部材を定着ベルトと共に回転させることで、回転部材に対して定着ベルトを回転させる場合と比較して、定着ベルトの摺動負荷(定着ベルトを回転させるのに必要な負荷)を軽減することが可能となる。そのため、例えば加圧回転体の回転に従動して定着ベルトを回転させるような構成を採用する場合でも、定着ベルトを容易に回転させることが可能となる。また、回転部材に対して定着ベルトの端部が摺動しないため、定着ベルトの端部の破損を防止することが可能となる。
また、付勢部材によって所定の領域に加熱部材を押し付けることで、定着ベルトの内周面と加熱部材を確実に接触させることが可能となる。そのため、記録媒体にトナー像を定着させるのに必要な熱量を加熱部材から定着ベルトに効率的に伝達し、ウォームアップ時間を短縮すると共に定着不良を防止することが可能となる。
また、回転部材の弾性部と加熱部材の間に定着ベルトの端部を挟み込むことで、定着ベルトの回転軌跡を安定させることが可能になると共に、定着ベルトの内周面と加熱部材をより一層確実に接触させることが可能となる。
更に、定着ベルトの端部の少なくとも一部が付勢部材の付勢力によって回転部材の弾性部に押し付けられることで、回転部材を定着ベルトと共により確実に回転させることが可能となる。
前記定着装置は、前記回転部材を回転可能に支持する支持部材を更に備え、前記定着ベルトの前記端部と前記弾性部の間の摩擦係数μ1と前記回転部材と前記支持部材の間の摩擦係数μ2は、μ1>μ2の関係を満たしていても良い。
このような構成を採用することにより、定着ベルトの端部と回転部材の弾性部の間で滑り(スリップ)が発生しにくくなり、定着ベルトの端部と回転部材の弾性部の間の摩擦による定着ベルトの端部の摩耗を抑制することが可能となる。
前記加熱部材は、バネ性を有する材料によって形成されていても良い。
このような構成を採用することにより、定着ベルトの回転に伴って定着ベルトが変形した際に、変形後の定着ベルトの内周面に沿った形状に加熱部材を変形させることが可能となる。そのため、定着ベルトの内周面と加熱部材をより一層確実に接触させることが可能となる。
前記定着装置は、前記ニップ部材を保持する保持部材と、前記定着ベルトの内径側に配置され、輻射熱を放射する熱源と、前記熱源から放射される輻射熱を前記加熱部材に向かって反射する反射部材と、を更に備え、前記付勢部材は、前記保持部材と前記反射部材の間に介装されていても良い。
このような構成を採用することにより、熱源から放射される輻射熱を加熱部材に集中させることが可能となり、加熱部材を効率的に加熱することができる。また、簡易な構成を用いて付勢部材を設置することが可能となる。
本発明の画像形成装置は、上記したいずれかの定着装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、定着ベルトの内周面と加熱部材を確実に接触させることで、記録媒体にトナー像を定着させるのに必要な熱量を加熱部材から定着ベルトに効率的に伝達し、ウォームアップ時間を短縮すると共に定着不良を防止することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るプリンターの概略を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置を示す側断面図である。 図2のA−A断面図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置を示す正面図である。
まず、図1を用いて、プリンター1(画像形成装置)の全体の構成について説明する。
プリンター1は、箱型形状のプリンター本体2を備えており、プリンター本体2の下部には、用紙(記録媒体)を収納する給紙カセット3が収容され、プリンター本体2の上面には排紙トレイ4が設けられている。プリンター本体2の上面には、排紙トレイ4の側方に上カバー5が開閉可能に取り付けられ、上カバー5の下方にはトナーコンテナ6が収納されている。
プリンター本体2の上部には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光器7が排紙トレイ4の下方に配置され、露光器7の下方には、画像形成部8が設けられている。画像形成部8には、像担持体である感光体ドラム10が回転可能に設けられており、感光体ドラム10の周囲には、帯電器11と、現像器12と、転写ローラー13と、クリーニング装置14とが、感光体ドラム10の回転方向(図1の矢印X参照)に沿って配置されている。
プリンター本体2の内部には、用紙の搬送経路15が設けられている。搬送経路15の上流端には給紙部16が設けられ、搬送経路15の中流部には、感光体ドラム10と転写ローラー13によって構成される転写部17が設けられ、搬送経路15の下流部には定着装置18が設けられ、搬送経路15の下流端には排紙部19が設けられている。搬送経路15の下方には、両面印刷用の反転経路20が形成されている。
次に、このような構成を備えたプリンター1の画像形成動作について説明する。
プリンター1に電源が投入されると、各種パラメーターが初期化され、定着装置18の温度設定等の初期設定が実行される。そして、プリンター1に接続されたコンピューター等から画像データが入力され、印刷開始の指示がなされると、以下のようにして画像形成動作が実行される。
まず、帯電器11によって感光体ドラム10の表面が帯電された後、露光器7からのレーザー光(図1の二点鎖線P参照)により感光体ドラム10に対して画像データに対応した露光が行われ、感光体ドラム10の表面に静電潜像が形成される。次に、この静電潜像を、現像器12がトナーによりトナー像に現像する。
一方、給紙部16によって給紙カセット3から取り出された用紙は、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて転写部17へと搬送され、転写部17において感光体ドラム10上のトナー像が用紙に転写される。トナー像を転写された用紙は、搬送経路15を下流側へと搬送されて定着装置18に進入し、この定着装置18において用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、排紙部19から排紙トレイ4に排出される。なお、感光体ドラム10上に残留したトナーは、クリーニング装置14によって回収される。
次に、図2〜図4を用いて、定着装置18について詳細に説明する。以下、説明の便宜上、図2における紙面左側を定着装置18の前側(正面側)とする。図2の矢印Frは、定着装置18の前側(正面側)を示している。図2の矢印Iは前後方向内側を示し、図2の矢印Oは前後方向外側を示している。図3の矢印Yは、用紙の搬送方向を示している。
図2、図3に示されるように、定着装置18は、定着ベルト21と、定着ベルト21の下側(外径側)に配置される加圧ローラー22(加圧回転体)と、定着ベルト21の内径側に配置されるニップ部材23と、定着ベルト21の内径側においてニップ部材23の上側に配置される保持部材24と、定着ベルト21の内径側において保持部材24の上方に配置されるヒーター25(熱源)と、定着ベルト21の内径側においてヒーター25の上側に配置される加熱部材26と、定着ベルト21の内径側においてヒーター25の下側に配置される反射部材27と、定着ベルト21の前後両端部にそれぞれ装着される一対のプーリー30(回転部材)と、各プーリー30を抱えるように設けられる一対の支持部材31と、定着ベルト21の内径側において保持部材24の上方且つ反射部材27の下方に配置されるコイルバネ32a、32b(付勢部材)と、を主体として構成されている。
図2に示されるように、定着ベルト21は、前後方向に長い略円筒状を成している。定着ベルト21は、可撓性を有しており、周方向には無端状である。定着ベルト21は、前後方向に延びる回転軸Bを中心に回転可能に設けられている。つまり、本実施形態では、前後方向が定着ベルト21の回転軸方向である。
定着ベルト21は、例えば、内径側から順に、基材層と、この基材層を被覆する離型層と、によって構成されている。定着ベルト21の基材層は、例えば、PI(ポリイミド)などの樹脂によって形成されている。定着ベルト21の基材層は、例えば、内径φ30mm、厚さ90μmである。定着ベルト21の離型層は、耐熱性及びトナー離型性を有する材料(例えば、PFAチューブ)によって形成されている。定着ベルト21の離型層は、例えば、厚さ30μmである。なお、各図において、定着ベルト21の各層(基材層、離型層)は、特に区別されずに表示されている。
加圧ローラー22は、前後方向に長い略円筒状を成している。加圧ローラー22は、定着ベルト21と平行に配置されている。加圧ローラー22は、バネなどを用いた加圧機構(図示せず)によって上側(定着ベルト21側)に所定の荷重(例えば、300N)で加圧されており、定着ベルト21に圧接している。これにより、定着ベルト21と加圧ローラー22の間に定着ニップ33が形成されている。加圧ローラー22の前後両端部は、軸受部材(図示せず)に回転可能に支持されている。加圧ローラー22は、プリンター本体2に設けられた駆動ギア(図示せず)を介して駆動源(図示せず)に接続されており、この駆動源によって加圧ローラー22を回転させるように構成されている。上記の駆動源は、例えばモーターによって構成されている。
加圧ローラー22は、例えば、内径側から順に、円筒状の芯金34と、この芯金34に周設される断熱弾性層35と、この断熱弾性層35を被覆する離型層(図示せず)と、によって構成されている。加圧ローラー22の芯金34は、例えば、アルミニウム等の金属によって形成されている。加圧ローラー22の芯金34は、例えば、外径φ26mmである。加圧ローラー22の断熱弾性層35は、例えば、シリコンゴムによって形成されている。加圧ローラー22の断熱弾性層35は、例えば、厚さ3mmである。加圧ローラー22の離型層は、例えば、PFAチューブによって形成されている。加圧ローラー22の離型層は、例えば、厚さ30μmである。
ニップ部材23は、前後方向に長い板状を成している。ニップ部材23は、例えば、LCP(液晶ポリマー)等の耐熱性樹脂によって形成されている。図3に示されるように、ニップ部材23の下面は、左側(用紙の搬送方向における上流側)から右側(用紙の搬送方向における下流側)に向かって下側(加圧ローラー22側)に傾斜している。ニップ部材23の下面は、定着ベルト21を下側(加圧ローラー22側)に向かって押圧している。
保持部材24は、前後方向に長い形状を成している。保持部材24は、例えば、SUSなどの金属によって形成されており、断面ロの字状を成している。保持部材24の下面には、ニップ部材23の上面が固定されている。これにより、ニップ部材23が保持部材24に保持されると共に、ニップ部材23の前後方向(長手方向)の反りが抑制されている。
ヒーター25は、例えば、ハロゲンヒーターによって構成されている。ヒーター25は、通電によって発熱し、輻射熱(輻射光)を放射するように構成されている。
加熱部材26は、前後方向に長い形状を成している。加熱部材26は、熱伝導性及びバネ性を有する金属材料(例えば、アルミニウム)によって形成されている。加熱部材26は、上下方向(加圧ローラー22との近接離間方向)に移動可能に設けられている。
加熱部材26は、例えば、厚さ0.5mmである。図3に示されるように、加熱部材26の左右方向中央部には、接触部36が設けられている。接触部36の外周面は、定着ベルト21の内周面の上側の領域(所定の領域)と接触している。接触部36は、上側(所定の領域側)に向かって弧状に湾曲している。加熱部材26の下面(内面)には、光熱変換部37が設けられている。光熱変換部37は、例えば、オキツモなどの光熱変換塗料を加熱部材26の下面に塗布することによって形成されている。光熱変換部37は、少なくとも接触部36の内周面を覆うように設けられている。
反射部材27は、前後方向に長い形状を成している。反射部材27は、例えば、光輝アルミニウムによって形成されている。反射部材27は、上下方向(加圧ローラー22との近接離間方向)に移動可能に設けられている。
反射部材27は、例えば、厚さ0.5mmである。反射部材27は、下側(加圧ローラー22に近接する側)に向かって弧状に湾曲している。反射部材27の左右両縁部は、加熱部材26の左右両縁部に接合されている。これにより、加熱部材26と反射部材27によって囲まれる楕円状の空間38が形成されており、この楕円状の空間38にヒーター25が収容されている。
各プーリー30は、例えば、LCP(液晶ポリマー)やPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等の耐熱性樹脂によって形成されている。図2に示されるように、各プーリー30は、蛇行規制部43と、蛇行規制部43の外径側の端部から前後方向内側に向かって延出するフランジ部44と、フランジ部44の内径側に配置される弾性部45と、を備えている。
各プーリー30の蛇行規制部43は、円環状を成している。蛇行規制部43の中央部には、貫通穴46が前後方向に形成されており、この貫通穴46を保持部材24とヒーター25が貫通している。蛇行規制部43は、定着ベルト21の前後両端部21aの前後方向外側に配置されており、定着ベルト21の蛇行(前後方向の寄り)を規制している。
各プーリー30のフランジ部44は、円筒状を成している。各プーリー30のフランジ部44は、定着ベルト21の前後両端部21aの外径側を覆っている。
各プーリー30の弾性部45は、円筒状を成している。弾性部45は、例えば、シリコンゴムやシリコンスポンジによって形成されている。弾性部45の外周面は、各プーリー30のフランジ部44の内周面に接着等の方法によって固定されている。弾性部45の内周面は、定着ベルト21の前後両端部21aの外周面に部分的に接触している。弾性部45は、加熱部材26の接触部36との間に定着ベルト21の前後両端部21aを挟み込むように設けられている。
各支持部材31は、例えば、LCP(液晶ポリマー)やPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等の耐熱性樹脂によって形成されている。図2に示されるように、各支持部材31の前後方向内側の面には、支持凹部47が形成されており、支持凹部47に各プーリー30の前後方向外側の部分が挿入されている。これにより、各支持部材31によって各プーリー30が回転可能に支持されている。各支持部材31の支持凹部47の内周面には、各プーリー30の外周面が部分的に接触している。
定着ベルト21の前後両端部21aと各プーリー30の弾性部45の間の摩擦係数μ1と各プーリー30と各支持部材31の間の摩擦係数μ2は、
μ1>μ2
の関係を満たしている。
図4等に示されるように、各支持部材31の上部には、矩形状の第1挿通穴48が前後方向に設けられている。第1挿通穴48には、ヒーター25の前後両端部が挿通されている。これにより、ヒーター25が各支持部材31に支持されている。各支持部材31の下部には、矩形状の第2挿通穴49が前後方向に設けられている。第2挿通穴49には、保持部材24の前後両端部が挿通されている。これにより、保持部材24が各支持部材31に支持されている。
図2等に示されるように、各コイルバネ32a、32bの下端部は、保持部材24の上面に当接している。各コイルバネ32a、32bの上端部は、反射部材27の下端部に当接している。即ち、各コイルバネ32a、32bは、保持部材24と反射部材27の間に介装されている。前後方向中央のコイルバネ32aは、定着ニップ33と前後方向の位置が重なっている。前後両側のコイルバネ32bは、定着ニップ33よりも前後方向外側に配置されており、各プーリー30のフランジ部44及び弾性部45と前後方向の位置が重なっている。
各コイルバネ32a、32bは、加熱部材26及び反射部材27を上側(所定の領域側)に向かって付勢している。これにより、定着ベルト21の内周面の上側の領域(所定の領域)に加熱部材26の接触部36が押し付けられるとともに、定着ベルト21の前後両端部21aの外周面の上部が各プーリー30の弾性部45の内周面の上部に押し付けられている。
上記のように構成された定着装置18において、用紙にトナー像を定着させる際には、図3に矢印Dで示されるように、駆動源(図示せず)によって加圧ローラー22を回転させる。このように加圧ローラー22が回転すると、図3に矢印Cで示されるように、加圧ローラー22に圧接する定着ベルト21が加圧ローラー22とは逆方向に従動回転し、定着ベルト21が加熱部材26の接触部36に対して摺動する。また、上記のように定着ベルト21が回転すると、定着ベルト21の前後両端部21aと各プーリー30の弾性部45の間の摩擦力によって各プーリー30が定着ベルト21と共に回転し、各プーリー30が各支持部材31に対して摺動する。
また、用紙にトナー像を定着させる際には、ヒーター25を稼働(点灯)させる。このようにヒーター25が稼働すると、ヒーター25から輻射熱(輻射光)が放射される。ヒーター25から加熱部材26に向かって放射された輻射熱は、図3に矢印Fで示されるように、加熱部材26に直接吸収される。ヒーター25から保持部材24に向かって放射された輻射熱は、図3に矢印Gで示されるように、反射部材27によって加熱部材26に向かって反射され、加熱部材26に吸収される。以上のような作用により、加熱部材26が加熱されると共に、加熱部材26の接触部36からの伝熱によって定着ベルト21が加熱される。この状態で、用紙が定着ニップ33を通過すると、トナー像が加熱されて溶融し、用紙にトナー像が定着される。
本実施形態では、各プーリー30を定着ベルト21と共に回転させることで、各プーリー30に対して定着ベルト21を回転させる場合と比較して、定着ベルト21の摺動負荷(定着ベルト21を回転させるのに必要な負荷)を軽減することが可能となる。そのため、加圧ローラー22の回転に従動して定着ベルト21を回転させる構成を採用しても、定着ベルト21を容易に回転させることが可能となる。また、各プーリー30の弾性部45に対して定着ベルト21の前後両端部21aが摺動しないため、定着ベルト21の前後両端部21aの破損を防止することが可能となる。
また、コイルバネ32a、32bによって上側に向かって加熱部材26を付勢することで、定着ベルト21の内周面の上側の領域に加熱部材26の接触部36を押し付けることができ、定着ベルト21の内周面と加熱部材26の接触部36を確実に接触させることが可能となる。そのため、用紙にトナー像を定着させるのに必要な熱量を加熱部材26から定着ベルト21に効率的に伝達し、ウォームアップ時間を短縮すると共に定着不良を防止することが可能となる。
また、各プーリー30の弾性部45と加熱部材26の接触部36の間に定着ベルト21の前後両端部21aが挟み込まれている。そのため、定着ベルト21の回転軌跡を安定させることが可能になると共に、定着ベルト21の内周面と加熱部材26の接触部36をより一層確実に接触させることが可能となる。
更に、コイルバネ32a、32bの付勢力によって定着ベルト21の前後両端部21aの外周面の上部が各プーリー30の弾性部45の内周面の上部に押し付けられている。そのため、各プーリー30を定着ベルト21と共により確実に回転させることが可能となる。
また、定着ベルト21の前後両端部21aと各プーリー30の弾性部45の間の摩擦係数μ1と各プーリー30と各支持部材31の間の摩擦係数μ2がμ1>μ2の関係を満たしている。そのため、定着ベルト21の前後両端部21aと各プーリー30の弾性部45の間で滑り(スリップ)が発生しにくくなり、定着ベルト21の前後両端部21aと各プーリー30の弾性部45の間の摩擦による定着ベルト21の前後両端部21aの摩耗を抑制することが可能となる。
また、バネ性を有する金属材料によって加熱部材26が形成されているため、定着ベルト21の回転に伴って定着ベルト21が変形した際に、変形後の定着ベルト21の内周面に沿った形状に加熱部材26を変形させることが可能となる。そのため、定着ベルト21の内周面と加熱部材26の接触部36をより一層確実に接触させることが可能となる。
また、定着装置18は、ニップ部材23を保持する保持部材24と、定着ベルト21の内径側に配置され、輻射熱を放射するヒーター25と、ヒーター25から放射される輻射熱を加熱部材26に向かって反射する反射部材27と、を備えており、コイルバネ32a、32bは、保持部材24と反射部材27の間に介装されている。このような構成を採用することにより、ヒーター25から放射される輻射熱を加熱部材26に集中させることが可能となり、加熱部材26を効率的に加熱することができる。また、簡易な構成を用いてコイルバネ32a、32bを設置することが可能となる。
本実施形態では、定着ベルト21の基材層がPI(ポリイミド)などの樹脂によって形成される場合について説明したが、他の異なる実施形態では、定着ベルト21の基材層がSUSやニッケルなどの金属によって形成されていても良い。このように定着ベルト21の基材層を金属によって形成する場合には、ニップ部材23や加熱部材26に対する定着ベルト21の摺動性を向上させるために、定着ベルト21の基材層の内径側に摺動層が設けられていても良い。この摺動層は、例えば、PI(ポリイミド)やフッ素系樹脂によって形成される。
本実施形態では、定着ベルト21が基材層と離型層とによって構成される場合について説明したが、他の異なる実施形態では、定着ベルト21の基材層と離型層の間に弾性層が設けられていても良い。
本実施形態では特に説明を行わなかったが、定着ベルト21の外径側には、加熱部材26の接触部36との間に定着ベルト21を挟み込むように補助回転体が設けられていても良い。この補助回転体は、例えば、各プーリー30よりも前後方向内側に配置される。
本実施形態では特に説明を行わなかったが、他の異なる実施形態では、ニップ部材23に対する定着ベルト21の摺動性を向上させるために、定着ベルト21とニップ部材23の間に摺接部材が介装されていても良い。この摺接部材は、例えば、PTFEのガラスシート等によって構成される。
本実施形態では、アルミニウムによって加熱部材26を形成する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、アルミニウム以外のバネ性を有する金属材料(例えば、SUS)によって加熱部材26を形成しても良い。
本実施形態では、別体に形成した加熱部材26と反射部材27を接合する場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、加熱部材26と反射部材27を一体に形成しても良い。この場合、例えば、厚さ0.5mmの光輝アルミニウムによって加熱部材26と反射部材27を一体に形成し、加熱部材26に相当する部分(定着ベルト21の内周面に接触する部分)の内面にオキツモ等の光熱変換塗料を塗布しても良い。
本実施形態では特に説明を行わなかったが、他の異なる実施形態では、定着ベルト21とニップ部材23の間や定着ベルト21と加熱部材26の間に、潤滑剤が塗布されていても良い。このような構成を採用することで、ニップ部材23や加熱部材26に対する定着ベルト21の摺動性を高めることが可能となる。また、各プーリー30と各支持部材31の間に潤滑剤が塗布されていても良い。このような構成を採用することで、各支持部材31に対する各プーリー30の摺動性を高めることが可能となる。なお、上記の潤滑剤としては、例えば、フッ素グリスやシリコングリスやシリコンオイルなどを用いることができる。
本実施形態では、各プーリー30が各支持部材31に直接支持される場合について説明したが、他の異なる実施形態では、各プーリー30と各支持部材31の間にベアリングが介装されていても良い。
本実施形態では、ハロゲンヒーターによって構成されるヒーター25を熱源として用いる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、セラミックヒーターやIHコイルなどを熱源として用いても良い。
本実施形態では、プリンター1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、複写機、ファクシミリ、複合機等の他の画像形成装置に本発明の構成を適用することも可能である。
1 プリンター(画像形成装置)
18 定着装置
21 定着ベルト
21a (定着ベルトの)前後両端部
22 加圧ローラー(加圧回転体)
23 ニップ部材
24 保持部材
25 ヒーター(熱源)
26 加熱部材
27 反射部材
30 プーリー(回転部材)
31 支持部材
32a、32b コイルバネ(付勢部材)
33 定着ニップ
43 蛇行規制部
44 フランジ部
45 弾性部
B (定着ベルトの)回転軸

Claims (5)

  1. 回転軸を中心に回転可能に設けられる定着ベルトと、
    前記定着ベルトの外径側に配置され、前記定着ベルトに圧接して定着ニップを形成し、回転可能に設けられる加圧回転体と、
    前記定着ベルトの内径側に配置され、前記定着ベルトを前記加圧回転体側に向かって押圧するニップ部材と、
    前記定着ベルトの内周面の所定の領域と接触し、前記定着ベルトを加熱する加熱部材と、
    前記定着ベルトの端部に装着され、前記定着ベルトと共に回転する回転部材と、
    前記所定の領域に前記加熱部材を押し付ける付勢部材と、を備え、
    前記回転部材は、
    前記定着ベルトの前記端部の前記回転軸方向外側に配置される蛇行規制部と、
    前記蛇行規制部から前記回転軸方向内側に向かって延出するフランジ部と、
    前記フランジ部の内径側に配置され、前記加熱部材との間に前記定着ベルトの前記端部を挟み込む弾性部と、を備え、
    前記定着ベルトの前記端部の少なくとも一部は、前記付勢部材の付勢力によって前記弾性部に押し付けられていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記回転部材を回転可能に支持する支持部材を更に備え、
    前記定着ベルトの前記端部と前記弾性部の間の摩擦係数μ1と前記回転部材と前記支持部材の間の摩擦係数μ2は、
    μ1>μ2
    の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記加熱部材は、バネ性を有する材料によって形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記ニップ部材を保持する保持部材と、
    前記定着ベルトの内径側に配置され、輻射熱を放射する熱源と、
    前記熱源から放射される輻射熱を前記加熱部材に向かって反射する反射部材と、を更に備え、
    前記付勢部材は、前記保持部材と前記反射部材の間に介装されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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