JPWO2007119557A1 - コイヘルペスウイルス(khv)の検出方法 - Google Patents

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    • C12Q1/705Specific hybridization probes for herpetoviridae, e.g. herpes simplex, varicella zoster

Abstract

本発明の課題は、コイに感染するコイヘルペスウイルスをより正確で迅速に検出・同定することのできるコイヘルペスウイルス検出用プライマーセット及びコイヘルペスウイルス検出用プローブや、これらプライマーセットやプローブを用いたコイヘルペスウイルスの検出方法を提供することにある。配列表における配列番号1に示される塩基配列の少なくとも10塩基のオリゴヌクレオチド部分を含有する第1のDNAプライマーと、配列表における配列番号2に示される塩基配列の少なくとも10塩基のオリゴヌクレオチド部分を含有する第2のDNAプライマーとを備えたことを特徴とするコイヘルペスウイルス(KHV)検出用プライマーセットを用いるとコイヘルペスウイルスをより正確で迅速に検出・同定することができる。

Description

本発明は、コイに感染するコイヘルペスウイルス(KHV)の病原体を同定することのできるコイヘルペスウイルス検出用プライマーセット及びコイヘルペスウイルス検出用プローブや、これらプライマーセットやプローブを用いたコイヘルペスウイルスの検出方法等に関する。
コイヘルペスウイルス病は、コイヘルペスウイルス(KHV)に感染することによりマゴイやニシキゴイに発生する病気で、発病すると行動が緩慢になったり餌を食べなくなるが、目立った外部症状は少なく、鰓の退色やびらん(ただれ)などが見られ、幼魚から成魚までに発生し、死亡率が高いコイの病気である。
前記コイヘルペスウイルス病は、1998年5月にイスラエルにて、最初の発症の報告がなされた。その後、同じイスラエルにおいて、その年の秋と翌年の春との2度発症し、輸出用のコイを含めて約600トンのコイが死滅した。被害総額は400万ドルを超えるものであった。その後も世界各国(イスラエル、英国、ドイツ、オランダ、ベルギー、米国、インドネシア、台湾)で次々と発症の報告がなされた。
わが国においても2003年(平成15年)11月に農林水産省が茨城県の霞ヶ浦においてコイヘルペスウイルス病を疑うコイを確認したと発表して以来、青森、山梨、三重、岡山、宮崎と各地でコイヘルペスウイルス病の発生が報告されている。農林水産省でも感染経路の特定をはじめとして、この病気の拡散防止について努めているところである。
自然界や養殖場でウイルスによる感染症が発生したとき、その原因となる病原体を同定することは感染症の新たな伝播の阻止あるいは予防・治療において極めて重要である。従来、魚類病原体を含めて一般細菌、ウイルス、カビ等を同定するに当たっては、その形態、生化学的性状、又は免疫学的手法を用いた生物化学的性状の観察が行われていた。最近、生化学及び分子遺伝学の発展に伴い、その病原体が有する染色体DNAやRNA、病原体構成物質や病原体の代謝物による同定・検出も可能になった。しかしながら、これらの方法は複雑な工程を多数踏まねばならず、多大な時間を費やすという問題があり、ウイルス病等のように伝播の早い疾患に十分対応できない欠点があった。
このような事情に鑑みて、最近では各種の病原体に特異的な遺伝子を検出して病原体を同定する方法が普及している。この方法は、標的となる病原体の遺伝子から作製したDNAプローブ(一本鎖DNAを標識化合物で標識したもの)が、標的となる病原体の核酸とのみハイブリダイズすることを利用するものである。さらに、目的とするDNAをごく短時間で大量に増幅できる方法が開発されると、上記決定遺伝子の塩基配列のうち、両末端の一部分をプライマーとして利用することにより、被検試料(病原体を含有する生体組織)を用いてウイルス等の病原体を迅速かつ正確に検出・同定することができるようになる。
ウイルス検出用のプライマーについては、単純ヘルペスウイルスI型及びII型の型特異的検出方法を提供するものであって、化学合成が可能な程度の大きさで、しかも型別の特異性が減少しない塩基配列からなるDNAプライマー及びプローブを用いて、HSVI型又はHSVII型の感染症を、高精度で、迅速に、しかも型特異的に識別することができ、その結果を診断及び治療に役立てることができる方法(例えば、特許文献1参照。)や、エイズの原因となるヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染を診断するために使用できる核酸であって、HIV−1核酸の増幅及び検出にプライマー及びプローブとして使用され得るヌクレオチド配列(例えば、特許文献2参照。)や、トマト黄化葉巻病の早期診断のために、その病原ウイルスであるトマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)を高感度に検出させる方法(例えば、特許文献3参照。)や、ソラマメウイルトウイルスのRNA又はその塩基配列においてウラシルがチミンに置き換わったDNAの一部を含む核酸プライマー、及びソラマメウイルトウイルスのRNAと相補性を有する核酸の一部を含む核酸プライマーを用いて、ソラマメウイルトウイルスを検出する方法(例えば、特許文献4参照。)が知られている。
また、魚類のウイルス検出用プライマーに関しては、イリドウイルスのような魚類病原ウイルスを用いた、ウイルス種間で保存されているリボヌクレオチドレダクターゼ遺伝子の中で保存性の高い領域のアミノ酸配列に対応する塩基配列で設計した混合プライマーを用いて病原ウイルス遺伝子のクローニングをした後、得られたDNA中の魚病診断に適用できる特異性の高い塩基配列で混合プライマーを設計し、それを用いて魚病病原イリドウイルスを迅速に診断する方法(例えば、特許文献5参照。)が提案されている。また、PCR法による292bpの長さを持つDNAを検出するコイヘルペスウイルスの検出方法(例えば、非特許文献1参照。)も報告されているが、検出感度及び精度の点で問題が指摘されている。
特開平5−56800号公報 特表2001−512701号公報 特開2004−215520号公報 特開平11−313679号公報 特開平7−284399号公報 Yuasa,K. et. al. (2005) Fish Pathology 40(1):37-39.
コイヘルペスウイルス病は致死率も高く、コイヘルペスウイルス病により、養殖コイのみならず湖沼に生息する自然界のコイにまで甚大な被害が及んでおり、より正確で迅速に検出できる方法の開発が切望されている。本発明の課題は、コイに感染するコイヘルペスウイルスをより正確で迅速に検出・同定することのできるコイヘルペスウイルス検出用プライマーセット及びコイヘルペスウイルス検出用プローブや、これらプライマーセットやプローブを用いたコイヘルペスウイルスの検出方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究し、日本、アメリカ、イスラエル、インドネシアの各コイヘルペスウイルス遺伝子の全塩基配列を決定し、各コイヘルペスウイルス遺伝子レベルでの相同性が約99%、アミノ酸レベルでの相同性が約100%であることを確認した。次に、解明した全塩基配列のうち、コイヘルペスウイルス病原体に特異的な繰り返し配列部分に着目し、既知の真核生物やウイルスなど異なると想定される150から200bp程度で、かつ塩基C及びGの構成比率が65%前後を超えない配列部分を探索し、日本、アメリカ、イスラエル、インドネシアの各コイヘルペスウイルス遺伝子に特異的で、よく保存されている配列番号5及び6に記載した2つの領域を選定し、かかる領域を標的としたコイヘルペスウイルス検出用プライマーセットやコイヘルペスウイルス検出用プローブを用いると、コイヘルペスウイルスをより正確で迅速に検出・同定することができることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、(1)配列表における配列番号1に示される塩基配列の少なくとも10塩基のオリゴヌクレオチド部分を含有する第1のDNAプライマーと、配列表における配列番号2に示される塩基配列の少なくとも10塩基のオリゴヌクレオチド部分を含有する第2のDNAプライマーとを備えたことを特徴とするコイヘルペスウイルス(KHV)検出用プライマーセットや、(2)配列表における配列番号3に示される塩基配列の少なくとも10塩基のオリゴヌクレオチド部分を含有する第1のDNAプライマーと、配列表における配列番号4に示される塩基配列の少なくとも10塩基のオリゴヌクレオチド部分を含有する第2のDNAプライマーとを備えたことを特徴とするコイヘルペスウイルス(KHV)検出用プライマーセットや、(3)上記(1)又は(2)に記載のコイヘルペスウイルス(KHV)検出用プライマーセットを用いて、被検試料中のコイヘルペスウイルス(KHV)遺伝子を増幅することを特徴とするコイヘルペスウイルス(KHV)の検出方法や、(4)配列表における配列番号5に示される塩基配列又はその相補配列の少なくとも10塩基の標識化オリゴヌクレオチド部分を備えたことを特徴とするコイヘルペスウイルス(KHV)検出用プローブや、(5)配列表における配列番号6に示される塩基配列又はその相補配列の少なくとも10塩基の標識化オリゴヌクレオチド部分を備えたことを特徴とするコイヘルペスウイルス(KHV)検出用プローブや、(6)上記(4)又は(5)に記載のコイヘルペスウイルス(KHV)検出用プローブと被検試料とを、ハイブリダイゼーションが可能な条件下でインキュベートすることを特徴とするコイヘルペスウイルス(KHV)の検出方法に関する。
また本発明は、(7)配列番号5又は6に示される塩基配列若しくはその相補的配列からなるDNAや、(8)配列番号5又は6に示される塩基配列において、1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加された塩基配列からなり、かつプローブとして用いたとき、コイヘルペスウイルス(KHV)を検出しうるDNAや、(9)配列番号5又は6に示される塩基配列に相補的な配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつプローブとして用いたとき、コイヘルペスウイルス(KHV)を検出しうるDNAに関する。
日本分離株(KHV−J)、アメリカ分離株(KHV−A)、イスラエル分離株(KHV−I)のKHVゲノムの全長(bp)と予測された遺伝子数を示す図である。 日本分離株(KHV−J)、アメリカ分離株(KHV−A)、イスラエル分離株(KHV−I)のKHVゲノムの相同性の比較結果を示す図である。 本発明のKHV検出用プライマーを用いたPCR増幅産物の電気泳動結果を示す図である。 本発明のKHV病病原体検出用プライマーを用い、KHVゲノムの量(6種類)に対するPCR増幅産物の電気泳動結果を示す図である。 本発明のKHV病病原体検出用プライマーを用い、KHVに感染した3匹のコイの鰓のDNAに対するPCR増幅産物の電気泳動結果を示す図である。
本発明のコイヘルペスウイルス(KHV)検出用プライマーセットとしては、配列表における配列番号1に示される塩基配列の少なくとも10塩基のオリゴヌクレオチド部分を含有する第1のDNAプライマーと、配列表における配列番号2に示される塩基配列の少なくとも10塩基のオリゴヌクレオチド部分を含有する第2のDNAプライマーとを備えたプライマーセット、あるいは、配列表における配列番号3に示される塩基配列の少なくとも10塩基のオリゴヌクレオチド部分を含有する第1のDNAプライマーと、配列表における配列番号4に示される塩基配列の少なくとも10塩基のオリゴヌクレオチド部分を含有する第2のDNAプライマーとを備えたプライマーセットであれば特に制限されず、これらコイヘルペスウイルス検出用プライマーセットを用いて、被検試料中のコイヘルペスウイルス遺伝子を増幅することにより、コイヘルペスウイルスを検出することができる。
上記少なくとも10塩基のオリゴヌクレオチド部分を含有する第1のDNAプライマーや第2のDNAプライマーとしては、10〜50塩基のオリゴヌクレオチド部分、より好ましくは15〜30塩基のオリゴヌクレオチド部分、中でも20塩基のオリゴヌクレオチド部分を含有するプライマーが好ましいが、プライマーの長さとしては、PCRによる増幅するDNAにおいて1塩基以上離れておればよい。
また、本発明のコイヘルペスウイルス(KHV)検出用プローブとしては、配列表における配列番号5に示される塩基配列(コイヘルペスウイルスのゲノム7689−7878あるいは280527−280716の190bp部分)又はその相補配列の少なくとも10塩基、好ましくは20塩基以上の標識化オリゴヌクレオチド部分を備えたプローブ、あるいは、配列表における配列番号6に示される塩基配列(コイヘルペスウイルスのゲノム15996−16160あるいは288834−288998の165bp部分)又はその相補配列の少なくとも10塩基、好ましくは20塩基以上の標識化オリゴヌクレオチド部分を備えたプローブを有するものであれば特に制限されず、これらコイヘルペスウイルス検出用プローブと被検試料とを、ハイブリダイゼーションが可能な条件下でインキュベートすることにより、コイヘルペスウイルスを常法により検出することができる。
上記被検試料としては、コイヘルペスウイルスを含有している疑いのある試料であれば特に制限されず、例えば、コイのエラ、表皮、肝臓、腎臓などの組織や血液から常法により抽出したDNA抽出液を具体的に例示することができる。
本発明のコイヘルペスウイルス検出用プライマーセットを用いる本発明のコイヘルペスウイルスの検出方法は、被検試料中のコイヘルペスウイルス遺伝子DNAの増幅工程と、コイヘルペスウイルス遺伝子DNA検出工程とからなる。遺伝子DNAの増幅工程では、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法、ループメディエイティッド・アイソサーマル・アンプリフィケーション法(LAMP)、アイソサーマル・アンド・キメリック・プライマーイニシエイテッド・アンプリフィケーション法(ICAN)などを用いることができる。
例えば、PCR法を利用すると、微量のDNAから、目的とするDNA領域のみを自動的に約100万倍にまで増幅することができる(Science, 239:487-491, 1988)。PCRでは、増幅させるDNA領域を挟んでセンス鎖に対するプライマー(以下、第1プライマーということがある)及びアンチセンス鎖に対するプライマー(以下、第2プライマーということがある)の2種のDNAプライマーを用いて、被検試料中のコイヘルペスウイルス遺伝子DNAを増幅することができる。上記第1プライマーや第2プライマーのそれぞれを構成する各塩基は、公知の任意の態様で修飾(例えば、ビオチン化又は発光物質によるラベル化)されていてもよい。
PCRにおけるDNA増幅工程では、第1プライマー及び第2プライマーと共に、DNAポリメラーゼ、好ましくは耐熱性DNAポリメラーゼを用いて増幅サイクルを繰り返す。耐熱性ポリメラーゼとしては、特に95℃までの温度で活性を維持することのできるDNAポリメラーゼ、例えば、市販のTaqポリメラーゼを用いることが好ましい。第1プライマー、第2プライマー及びDNAポリメラーゼの使用量は、被検試料の種類によって変化するが、PCR法によるDNA増幅工程を実行することができる範囲で容易に決定することができる。この混合液は場合により、緩衝液(例えば、トリス塩酸緩衝液)、安定化剤(例えば、ゼラチン)、又は塩類(例えば、塩化ナトリウム)を含有することができる。
本発明のプライマーセット、DNAポリメラーゼ及び被検試料を含む混合液を用いてPCRを行う場合の増幅条件としては、例えば、DNAの変性(約90〜95℃で、約10秒〜約2分間)、1本鎖DNAと第1プライマー及び第2プライマーとのアニーリング(約37〜70℃で、約30秒〜約3分間)、及びDNAポリメラーゼによるDNA合成(約65〜80℃で、約30秒〜約5分間)を好適に挙げることができ、この増幅サイクルを10〜60回、特に20〜40回繰り返すことが好ましい。最終サイクルにおいては、DNAポリメラーゼによるDNA合成の加熱時間を約5〜10分間に延長してDNA合成が完全に行われるようにすることが好ましい。被検試料中にコイヘルペスウイルスが存在する場合には、増幅サイクル終了後に、コイヘルペスウイルス由来のDNAが大量に合成されることになり、このDNAを次のDNA検出工程によって検出する。
DNA検出工程としては、ゲル電気泳動法及びエチジウムブロマイド染色を利用する方法、サザンブロットハイブリッド法、又はジデオキシ法による塩基配列決定法、放射性標識法などを用いることができる。ゲル電気泳動法を行う場合には、例えば、アガロースゲルを担体としたサブマリーン型電気泳動、又はアクリルアミドを用いたスラブ型電気泳動を使用することができる。サザンブロットハイブリッド法、又はin situハイブリッド法
を行う場合には、放射性プローブ、非放射性プローブ(例えば、酵素標識プローブ、ビオチン化プローブ、ジゴキシゲニン化プローブ又は化学発光物質、蛍光物質で標識したプローブ)を用いることができる。更に、ジデオキシ法による塩基配列決定法を利用する場合には、蛍光標識を使用したDNAオートシークエンサー(アプライドバイオシステムズ社)を用いることができる。
上記増幅工程で用いる第1プライマーと第2プライマーとの組み合わせとしては、配列番号1に示される塩基配列(acagtgtccgacttgtgcga)からなるオリゴヌクレオチド(以下、KHV−TNFR−Fということがある)と配列番号2に示される塩基配列(tggtgcccacatgtgcgttg)からなるオリゴヌクレオチド(以下、KHV−TNFR−Rということがある)との組み合わせ(以下、KHV−TNFRプライマーセットということがある)や、配列番号3に示される塩基配列(gacactgaacatgaacactg)からなるオリゴヌクレオチド(以下、KHV−GT−Fということがある)と配列番号4に示される塩基配列(gaatccatccccatcacccg)からなるオリゴヌクレオチド(以下、KHV−GT−Rということがある)との組み合わせ(以下、KHV−GTプライマーセットということがある)を好適に例示することができ、これらの組み合わせのいずれか1種を単独で用いるか、又は2種を同時に用いることもできる。
上記KHV−TNFR−Fは、コイヘルペスウイルスのゲノム7689−7708あるいは280527−280546に存在し、KHV−TNFR−Rは、コイヘルペスウイルスのゲノム7859−7878あるいは280697−280716に存在する配列の相補鎖であり、これらKHV−TNFRプライマーセットを用いると、配列番号5に示される190bpの塩基配列からなるDNAを増幅することができる。また、上記KHV−GT−Fは、コイヘルペスウイルスのゲノム15996−16015あるいは288834−288853に存在し、KHV−GT−Rは、コイヘルペスウイルスのゲノム16141−16160あるいは288979−288998に存在する配列の相補鎖であり、これらKHV−GTプライマーセットを用いると、配列番号6に示される165bpの塩基配列からなるDNAを増幅することができる。これらKHV−TNFRプライマーセットやKHV−GTプライマーセットを用いると、コイヘルペスウイルスのゲノム7689−7878あるいは280527−280716の190bp部分やゲノム15996−16160あるいは288834−288998の165bp部分を、短時間の内に特異的に大量に増幅することができるので、被検試料中におけるコイヘルペスウイルス遺伝子DNAの存在を特異的に検出することができる。
本発明の第1プライマーや第2プライマーは、通常のDNA自動合成機(例えばアプライドバイオシステム社製)を用いて、公知のDNA合成法(例えばホスホアミダイト法)によって調製することができる。
本発明のコイヘルペスウイルス検出用プローブを用いる本発明のコイヘルペスウイルスの検出方法は、被検試料中のコイヘルペスウイルス遺伝子DNAに標識化されている本発明のコイヘルペスウイルス検出用プローブをハイブリダイズさせ、プローブに結合されている標識物質を検出することにより行うことができ、被検試料として、コイヘルペスウイルスを含有している疑いのある試料から常法により抽出したDNA抽出液をそのまま使用することもできるが、PCR法により増幅されたコイヘルペスウイルス遺伝子DNAを使用することもできる。
上記標識物質としては、酵素、蛍光物質、化学発光物質、放射性同位体、ビオチン、アビジン等を挙げることができ、具体的には、ペルオキシダーゼ(例えば、horseradish peroxidase)、アルカリフォスファターゼ、β−D−ガラクトシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、グルコ−ス−6−ホスフェートデヒドロゲナーゼ、アルコール脱水素酵素、リンゴ酸脱水素酵素、ペニシリナーゼ、カタラーゼ、アポグルコースオキシダーゼ、ウレアーゼ、ルシフェラーゼ若しくはアセチルコリンエステラーゼ等の酵素、フルオレスセインイソチオシアネート、フィコビリタンパク、希土類金属キレート、ダンシルクロライド若しくはテトラメチルローダミンイソチオシアネート等の蛍光物質、H 、14C、125
I若しくは131I等の放射性同位体、ビオチン、アビジン、又は化学発光物質を例示することができる。
本発明のDNAとしては、配列番号5又は6に示される塩基配列若しくはその相補的配列からなるDNAや、配列番号5又は6に示される塩基配列において、1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加された塩基配列からなり、かつプローブとして用いたとき、コイヘルペスウイルスを検出しうるDNAや、配列番号5又は6に示される塩基配列に相補的な配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつプローブとして用いたとき、コイヘルペスウイルスを検出しうるDNAであれば特に制限されるものでなく、上記「1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加された塩基配列」とは、例えば1〜20個、好ましくは1〜15個、より好ましくは1〜10個、さらに好ましくは1〜5個の任意の数の塩基が欠失、置換若しくは付加された塩基配列を意味する。
例えば、これら1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加された塩基配列からなるDNA(変異DNA)は、化学合成、遺伝子工学的手法、突然変異誘発などの当業者に既知の任意の方法により作製することもできる。具体的には、配列番号5又は6に示される塩基配列からなるDNAに対し、変異原となる薬剤と接触作用させる方法、紫外線を照射する方法、遺伝子工学的な手法等を用いて、これらDNAに変異を導入することにより、変異DNAを取得することができる。遺伝子工学的手法の一つである部位特異的変異誘発法は特定の位置に特定の変異を導入できる手法であることから有用であり、Molecular Cloning: A laboratory Mannual,3rd Ed., Cold Spring Harbor Laboratory, Cold Spring Harbor, NY., 2001.(以後"モレキュラークローニング第3版" と略す)、Current Protocols in Molecular Biology, Supplement 1〜38, John Wiley & Sons (1987-1997)等に記載の方法に準じて行うことができる。この変異DNAを適切な発現系を用いて発現させることにより、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなるタンパク質を得ることができる。
上記「ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列」とは、DNA又はRNAなどの核酸をプローブとして使用し、コロニー・ハイブリダイゼーション法、プラークハイブリダイゼーション法、あるいはサザンブロットハイブリダイゼーション法等を用いることにより得られる塩基配列を意味し、具体的には、コロニーあるいはプラーク由来のDNA又は該DNAの断片を固定化したフィルターを用いて、0.7〜1.0MのNaCl存在下、65℃でハイブリダイゼーションを行った後、0.1〜2倍程度のSSC溶液(1倍濃度のSSC溶液の組成は、150mM塩化ナトリウム、15mMクエン酸ナトリウム)を用い、65℃条件下でフィルターを洗浄することにより同定できるDNAをあげることができる。ハイブリダイゼーションは、モレキュラークローニング第3版等に記載されている方法に準じて行うことができる。
すなわち、ストリジェントな条件下とは、いわゆる特異的なハイブリッドが形成され、非特異的なハイブリッドが形成されない条件をいい、具体的には、50〜70%以上の相同性を有するDNA同士がハイブリダイズし、それより相同性が低いDNA同士がハイブリダイズしない条件あるいは通常のサザンハイブリダイゼーションの洗いの条件である65℃、1× SSC、0.1%SDS、又は0.1× SSC、0.1%SDSに相当する塩濃度でハイブリダイズする条件を挙げることができる。例えば、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができるDNAとしては、プローブとして使用するDNAの塩基配列と一定以上の相同性を有するDNAが挙げることができ、例えば60%以上、好ましくは70%以上、より好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%以上、特に好ましくは95%以上、最も好ましくは98%以上の相同性を有するDNAを好適に例示することができる。
本発明のDNAの取得方法や調製方法は特に限定されるものでなく、本明細書中に開示したKHV−TNFRプライマーセットやKHV−GTプライマーセットを調製し、それらを用いて、コイヘルペスウイルス(KHV)のDNAライブラリーをスクリーニングすることにより目的のDNAを単離したり、常法に従って化学合成により調製することができる。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定されるものではない。実験方法については別段で記載するもの以外は、モレキュラークローニング第3版に記載の方法に準じて行った。また、下記の用語については略号を使用した。
CTAB/NaCl溶液:0.7M NaClを含有する10%セチルトリメチルアンモニウム蓚酸溶液、トリス:トリスヒドロキシメチルアミノメタン、トリス塩酸:トリスヒドロキシメチルアミノメタンを含有し、塩酸でpHを調整したもの、SDS:ドデシル硫化ナトリウム、EDTA:エチレンジアミンテトラ酢酸、TBE緩衝液:0.089Mトリス、0.089M硼酸、0.002M EDTAを含有する液体、BSA:ウシ血清アルブミン、TE:10mM トリス塩酸(pH8.0)、1mM EDTA(pH8.0)を含有する溶液、dATP:デオキシアデノシン三リン酸、dCTP:デオキシシトシン三リン酸、dGTP:デオキシグアニン三リン酸、dTTP:デオキシチミン三リン酸、Triton X−100:ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル。
日本、アメリカ及びイスラエルでコイより分離されたKHV、すなわち日本分離株(DDBJアクセッション番号;AP008984)、アメリカ分離株(DDBJアクセッション番号;DQ657948)及びイスラエル分離株(DDBJアクセッション番号;DQ177346)の全ゲノム配列を決定した。図1にこれらKHVゲノムの全長(bp)と予測された遺伝子数を示し、図2にこれらKHVゲノムの相同性の比較結果を示す。これらKHVゲノム配列より下記の2セットのPCRプライマーを作製した。また、各プライマーの日本分離株(KHV−J)のゲノムにおける位置を示す。
1.KHV−TNFRプライマー
KHV−TNFR−F:5’−acagtgtccgacttgtgcga−3’
(ゲノムの位置:7689−7708,280527−280546)
KHV−TNFR−R:5’−tggtgcccacatgtgcgttg−3’
(ゲノムの位置:7859−7878,280697−280716)
KHV−TNFRプライマーにより下記の配列190bpが増幅される。下線はプライマー配列を示した。
5’−ACAGTGTCCGACTTGTGCGACGTCTGCAACCCCTGCGACAGGTTTGAGTACCTCTCACCAGCCGGCGTGTGCTGCAAGCCATGCTACCCTGGGTACTACGCCGTCCAGCACTGCGCCACTGCCCACACAGCCAGCGTGTGTGAGGCCTGTCCAGTGGGCACCTACAAGAGCAACGCACATGTGGGCACCA−3’
2.KHV−GTプライマー
KHV−GT−F:5’−gacactgaacatgaacactg−3’
(ゲノムの位置:15996−16015,288834−288853)
KHV−GT−R:5’−gaatccatccccatcacccg−3’
(ゲノムの位置:16141−16160,288979−288998)
KHV−GTプライマーにより下記の配列165bpが増幅される。下線はプライマー配列を示した。
5’−GACACTGAACATGAACACTGAACACAACAACATTCACAATATTCACAATAGCATTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGATAAGAGTATGGAATAATACTTACGGGTGATGGGGATGGATTC−3’
KHVのゲノムDNA抽出はモレキュラークローニング第3版に従い行った。抽出したDNAはTEバッファーにて透析し用いた。
KHVゲノムの位置7689から7708番目に存在する配列である前記KHV−TNFR−Fを上流プライマーとし、同じく7859から7878番目に存在する配列の相補鎖であるKHV−TNFR−Rを下流プライマーとし、KHVゲノムを鋳型としてPCR法により目的DNAを増幅し、得られたDNAの塩基配列を確認した。増幅にはタカラ社製のTaqDNAポリメラーゼ及び酵素に添付されてくる10倍濃度反応液及び10倍濃度dNTP溶液を1倍濃度になるように用いた。反応液は50マイクロリットルになるように調整した。この溶液を自動温度調節機にかけ、上記のPCRプライマーを用い、KHVゲノムを鋳型としてPCRを行った。PCRの条件は、95℃で30秒、55℃で30秒、72℃で30秒を1サイクルとし、30サイクル行った。
PCR反応終了後、0.8%アガロースゲルを用い、TBE緩衝液中にて80mAで1時間の電気泳動を行うことにより、増幅されたDNA断片の分子量を測定した。この増幅DNA断片の検出及び分子量は、市販の100bpラダーに対する相対移動度として測定した。DNA断片の検出は、アガロースゲルを臭化エチジウム(1μg/mL)含有TBE緩衝液中で染色した後、紫外線照射過下における蛍光を観察することにより行った。
得られたDNA断片の塩基配列は前述した耐熱性DNA合成酵素を用いたジデオキシ法で決定した。その結果は配列表の配列番号5に記載のとおり、塩基配列の長さが190bpのDNA断片を得た。
KHV病病原体ゲノムの位置15996から16015番目に存在する配列であるKHV−GT−Fを上流プライマーとし、同じく16141から16160番目に存在する配列の相補鎖であるKHV−GT−Rを下流プライマーとし、KHV病病原体の種を決定する遺伝子をPCR法により増幅して、得られたDNAの塩基配列を決定した。以下、実施例1と同様の操作を行い配列表の配列番号6に記載した塩基配列の長さが165bpのDNA断片を得た。
実施例2及び3で得られた二種類のDNA断片の塩基配列について、KHVゲノムの構成塩基配列の1部に合致しているかどうかをコンピューター解析ソフト(SDCソフトウェア)にて比較した。同時に遺伝子配列に関するデータベース(http://www.ncbi.nih.gov/index.html)にアクセスし、これらの塩基配列と同じ部分を持つ真核生物及びウイルスが存在するか否かについてもコンピューター解析ソフト(SDCソフトウェア)にて比較解析した。
その結果、得られたDNA断片の塩基配列はいずれもKHVゲノム中に存在することが確認され、データベースでの検索結果でも、これらのDNA断片と同じ塩基配列部分を有する真核生物及びウイルスは存在しないことがわかった。以上のことから、得られた190bp及び165bpの長さを持つ二種類のDNA断片はいずれもKHVを特異的に検出するDNA配列であるといえる。
実施例2及び3で使用したプライマー、並びに既報のKHV検出用プライマーを使用して、日本(J)、アメリカ(A)、イスラエル(Is)、及びインドネシア(In)で分離されたKHVゲノムを鋳型としたPCRを行い、目的のDNA領域を増幅ができるか否かを検討した。PCR用の試薬の調整、試験条件及び電気泳動条件は全て実施例2と同様とした。既報のKHV検出用プライマーとしては、前記非特許文献1のTable 1のCorrected Sph 1-5 primer setを用いた。
PCR増幅産物の電気泳動結果を図1に示した。実施例2及び3で使用したプライマーは、いずれも既存プライマーと同様に分離地域の異なる全てのKHVについて、電気泳動上でそれぞれ求める分子量部分に明瞭なDNAバンドを形成してそれらのゲノムの存在を示した。
実施例2及び実施例3で使用したプライマー、並びに既報のKHV検出用プライマーを使用して、日本で分離されたKHVゲノムに対してPCRを行い、それぞれのプライマーセットによるKHVの検出感度を比較した。それぞれのPCRは実施例2と同様にして実施したが、KHVゲノムついては、それぞれの反応液に混合するKHVゲノムDNAの量を100ng、10ng、1ng、100pg、10pg及び1pgの6種類を調整し、PCRによる種決定遺伝子の増幅を試みた。
PCR増幅産物の電気泳動写真を図2に示した。実施例2及び3で使用したプライマーは、いずれも既存プライマーと同様に電気泳動上でそれぞれ求める分子量部分に明瞭なDNAバンドを形成したが、既報プライマーではKHVゲノムが100pgの量以下では検出できなくなったのに対し、本発明におけるプライマーのいずれも、KHVゲノム10pgでPCR増幅DNAによる明瞭なバンドを出現させた。すなわち、本発明で得られたプライマーは、いずれも既報プライマーの100倍のKHVゲノムの検出感度を有し、KHV病の診断技術を飛躍的に向上させるものであることが明らかとなった。
実施例2及び実施例3で使用したプライマー、並びに既報のKHV検出用プライマーを使用して、KHVに感染した3匹のコイの鰓から抽出したDNAに対してPCRを行い、それぞれのプライマーセットによるKHVの検出を行った。また、コントロールには日本で分離されたKHVゲノムDNAを用いた。それぞれのPCRは実施例2と同様にして実施した。コイの鰓からのDNAの抽出は、「魚類のDNA―分子遺伝学的アプローチ」2章 遺伝子の解析法(廣野育生);株式会社恒星社厚生閣(1997年6月10日発行)に記載された方法により行った。
PCR増幅産物の電気泳動結果を図5に示した。実施例2及び3で使用したプライマーでは、いずれも電気泳動上でKHV特異的な明瞭なDNAバンドが形成され、非特異的DNAバンドは形成されなかった。これに対して、既報プライマーでは、KHVに感染した3匹のコイの鰓のDNAにおいて、KHV特異的なDNAバンドに加え、非特異的DNAバンドが形成されていた。すなわち、本発明で得られたプライマーは、いずれも既報プライマーに比べて、KHVゲノムの優れた検出精度を有し、KHV病の診断技術を飛躍的に向上させるものであることが明らかとなった。
本発明のコイヘルペスウイルス検出用プライマーセットやコイヘルペスウイルス検出用プローブを使用することにより、コイヘルペスウイルス遺伝子を高感度・高精度かつ迅速に検出することができる。

Claims (9)

  1. 配列表における配列番号1に示される塩基配列の少なくとも10塩基のオリゴヌクレオチド部分を含有する第1のDNAプライマーと、配列表における配列番号2に示される塩基配列の少なくとも10塩基のオリゴヌクレオチド部分を含有する第2のDNAプライマーとを備えたことを特徴とするコイヘルペスウイルス(KHV)検出用プライマーセット。
  2. 配列表における配列番号3に示される塩基配列の少なくとも10塩基のオリゴヌクレオチド部分を含有する第1のDNAプライマーと、配列表における配列番号4に示される塩基配列の少なくとも10塩基のオリゴヌクレオチド部分を含有する第2のDNAプライマーとを備えたことを特徴とするコイヘルペスウイルス(KHV)検出用プライマーセット。
  3. 請求項1又は2に記載のコイヘルペスウイルス(KHV)検出用プライマーセットを用いて、被検試料中のコイヘルペスウイルス(KHV)遺伝子を増幅することを特徴とするコイヘルペスウイルス(KHV)の検出方法。
  4. 配列表における配列番号5に示される塩基配列又はその相補配列の少なくとも10塩基の標識化オリゴヌクレオチド部分を備えたことを特徴とするコイヘルペスウイルス(KHV)検出用プローブ。
  5. 配列表における配列番号6に示される塩基配列又はその相補配列の少なくとも10塩基の標識化オリゴヌクレオチド部分を備えたことを特徴とするコイヘルペスウイルス(KHV)検出用プローブ。
  6. 請求項4又は5に記載のコイヘルペスウイルス(KHV)検出用プローブと被検試料とを、ハイブリダイゼーションが可能な条件下でインキュベートすることを特徴とするコイヘルペスウイルス(KHV)の検出方法。
  7. 配列番号5又は6に示される塩基配列若しくはその相補的配列からなるDNA。
  8. 配列番号5又は6に示される塩基配列において、1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加された塩基配列からなり、かつプローブとして用いたとき、コイヘルペスウイルス(KHV)を検出しうるDNA。
  9. 配列番号5又は6に示される塩基配列に相補的な配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつプローブとして用いたとき、コイヘルペスウイルス(KHV)を検出しうるDNA。
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