JP5115825B2 - イグサ品種「ひのみどり」の識別マーカー - Google Patents
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Description
(a)項3に記載のプライマーと、少なくとも1つの別のプライマーであって、該配列番号1に示すゲノムDNAの塩基配列または該塩基配列に対応する対応鎖の塩基配列にハイブリダイズするプライマーとを用いて、イグサの試料DNAを増幅させる工程;および
(b)該増幅産物を検出する工程。
(a)項4に記載のプライマー対を用いて、イグサの試料DNAを増幅させる工程;
(b)該増幅産物を検出する工程;および
(c)該増幅産物の塩基配列を決定する工程。
(a)項6に記載のプライマーと、少なくとも1つの別のプライマーであって、該配列番号1に示すゲノムDNAの塩基配列または該塩基配列に対応する対応鎖の塩基配列にハイブリダイズするプライマーとを用いて、イグサの試料DNAを増幅させる工程;および
(b)該増幅産物を検出する工程。
(a)項7に記載のプライマーと、少なくとも1つの別のプライマーであって、該配列番号1に示すゲノムDNAの塩基配列または該塩基配列に対応する対応鎖の塩基配列にハイブリダイズするプライマーとを用いて、イグサの試料DNAを増幅させる工程;および
(b)該増幅産物を検出する工程。
(a)項6に記載のプライマーと、項7に記載のプライマーとを用いて、イグサの試料DNAを増幅させる工程;および
(b)該増幅産物を検出する工程。
(a)プライマーとして、Pst109L−CGT GCT GTG GTG AGC
AAA GAA TC(配列番号15),およびPst109R−GCT TGC ACA TTC GGG CGA TTA C(配列番号16)を用いて、イグサから抽出したDNAを増幅させる工程;および
(b)該増幅産物を検出する工程。
AGC AAA GAA TC(配列番号15)、およびPst109R−GCT TGC ACA TTC GGG CGA TTA C(配列番号16)を備える、キット。
・本願はさらに、以下を提供し得る:
・(項目1)
配列番号1に示すヌクレオチド配列からなるDNA断片。
・(項目2)
配列番号11に示すヌクレオチド配列からなるDNA断片。
・(項目3)
配列番号1に示される塩基配列に存在する多型を判別するためのプライマーであって、上記プライマーが、少なくとも10ヌクレオチドのオリゴヌクレオチドであり、当該オリゴヌクレオチドの配列は、配列番号1に示す塩基配列の一部であって、配列番号1の333〜334位に示す塩基配列を含む領域、または当該領域の上記塩基配列に対応する対応鎖の塩基配列に由来し得、但し、上記プライマーは、当該配列番号1の333〜334位に示される塩基配列またはこれに対応する対応鎖の塩基配列には由来せず、AAまたはTTの塩基配列を含み、ここで当該AAまたはTTの塩基配列は、上記プライマーの3’末端領域内に位置する、プライマー。
・(項目4)
配列番号1に示される塩基配列に存在する多型を判別するためのプライマー対であって、上記プライマーの各々は、独立して、少なくとも10ヌクレオチドの連続する配列を含むオリゴヌクレオチドであり、鋳型となる二本鎖ポリヌクレオチドの一方の鎖が配列番号1に示され、ここで上記少なくとも10ヌクレオチドの連続する配列の一方は、配列番号1に示す塩基配列において、当該配列番号1の333〜334位に示す塩基配列より5’側にある領域の配列に由来し得、かつ上記少なくとも10ヌクレオチドの連続する配列の他方は、当該配列番号1に示す塩基配列に対応する対応鎖の塩基配列において、当該配列番号1の333〜334位に示す塩基配列に対応する塩基配列より5’側にある領域の配列に由来し得、それによって配列番号1に示す塩基配列の一部であって、配列番号1の333〜334位に示す塩基配列を含む領域の増幅を可能にする、プライマー対。
・(項目5)
配列番号1に示される塩基配列に存在する多型を判別するためのプライマーであって、配列番号1に示す塩基配列の一部であって、配列番号1の333〜334位に示す塩基配列に隣接する領域の塩基配列、または当該領域の上記塩基配列に対応する対応鎖の塩基配列に特異的にハイブリダイズし得、そして上記プライマーは少なくとも10ヌクレオチドである、プライマー。
・(項目6)
配列番号11に示される塩基配列に存在する多型を判別するためのプライマーであって、当該プライマーは、CGTGCGTGCTGTGGTGAGCAAAGAATC(配列番号12)に由来し得る配列を含む、プライマー。
・(項目7)
配列番号11に示される塩基配列に存在する多型を判別するためのプライマーであって、当該プライマーは、GCACATTCGGGCGATTAC(配列番号14)に由来し得る配列を含む、プライマー。
・(項目8)
上記プライマーの融解温度が34℃〜80℃である、項目1から7のいずれかに記載のプライマー。
・(項目9)
イグサまたはイグサ製品が品種「ひのみどり」であるか否かを識別する方法であって、品種識別を行うことを望むイグサまたはイグサ製品において、配列番号1に示される塩基配列に存在する多型を判別する工程を包含する、方法。
・(項目10)
上記配列番号1に示される塩基配列に存在する多型を判別する工程が、品種識別を行うことを望むイグサまたはイグサ製品において、配列番号1の333〜334位に示すゲノムDNAの塩基配列または当該塩基配列に対応するDNAの塩基配列の相違を検出すること
による、項目9に記載の方法。
・(項目11)
上記配列番号1の333〜334位に示すゲノムDNAの塩基配列または当該塩基配列に対応するDNAの塩基配列の相違の検出が、下記工程を包含する、項目10に記載の方法:
(a)項目3に記載のプライマーと、少なくとも1つの別のプライマーであって、当該配列番号1に示すゲノムDNAの塩基配列または当該塩基配列に対応するDNAの塩基配列にハイブリダイズするプライマーとを用いて、イグサの試料DNAを増幅させる工程;および
(b)当該増幅産物を検出する工程。
・(項目12)
上記配列番号1の333〜334位に示すゲノムDNAの塩基配列または上記塩基配列に対応する対応鎖の塩基配列の相違の検出が、下記工程を包含する、項目10に記載の方法:
(a)項目4に記載のプライマー対を用いて、イグサの試料DNAを増幅させる工程;
(b)当該増幅産物を検出する工程;および
(c)当該増幅産物の塩基配列を決定する工程。
・(項目13)
上記増幅産物の塩基配列を決定する工程(c)が、上記増幅産物を項目5に記載のプライマーとハイブリダイズさせ、当該プライマーの3’側に標識アデニンまたは標識グアニンを取り込ませてプライマー伸長反応を行う工程、および当該標識アデニンまたは標識グアニンの取り込みを検出する工程を包含する、項目12に記載の方法。
・(項目14)
イグサまたはイグサ製品が品種「ひのみどり」であるか否かを識別する方法であって、品種識別を行うことを望むイグサまたはイグサ製品において、配列番号11に示される塩基配列に存在する多型を判別する工程を包含する、方法。
・(項目15)
上記配列番号11に示される塩基配列に存在する多型を判別する工程が、以下の工程を包含する、項目14に記載の方法:
(a)項目6に記載のプライマーと、少なくとも1つの別のプライマーであって、当該配列番号1に示すゲノムDNAの塩基配列または上記塩基配列に対応するDNAの塩基配列にハイブリダイズするプライマーとを用いて、イグサの試料DNAを増幅させる工程;および
(b)当該増幅産物を検出する工程。
・(項目16)
上記配列番号11に示される塩基配列に存在する多型を判別する工程が、以下の工程を包含する、項目14に記載の方法:
(a)項目7に記載のプライマーと、少なくとも1つの別のプライマーであって、当該配列番号1に示すゲノムDNAの塩基配列または当該塩基配列に対応するDNAの塩基配列にハイブリダイズするプライマーとを用いて、イグサの試料DNAを増幅させる工程;および
(b)当該増幅産物を検出する工程。
・(項目17)
上記配列番号11に示される塩基配列に存在する多型を判別する工程が、以下の工程を包含する、項目14に記載の方法:
(a)項目6に記載のプライマーと、項目7に記載のプライマーとを用いて、イグサの試料DNAを増幅させる工程;および
(b)当該増幅産物を検出する工程。
・(項目18)
上記配列番号11に示される塩基配列に存在する多型を判別する工程が、以下の工程を包含する、項目13に記載の方法:
(a)プライマーとして、Pst109L−CGT GCT GTG GTG AGC
AAA GAA TC(配列番号15),およびPst109R−GCT TGC ACA TTC GGG CGA TTA C(配列番号16)を用いて、イグサの試料DNAを増幅させる工程;および
(b)当該増幅産物を検出する工程。
・(項目19)
イグサまたはイグサ製品から試料DNAを抽出する工程をさらに包含する、項目11から13、および15から18のいずれか一項に記載の方法。
・(項目20)
イグサまたはイグサ製品が品種「ひのみどり」であるか否かを識別するためのキットであって、項目3に記載のプライマーを備える、キット。
・(項目21)
当該配列番号1に示すゲノムDNAの塩基配列または当該塩基配列に対応するDNAの塩基配列にハイブリダイズする少なくとも1つの別のプライマーをさらに備える、項目20に記載のキット。
・(項目22)
イグサまたはイグサ製品が品種「ひのみどり」であるか否かを識別するためのキットであって、項目4に記載のプライマー対を備える、キット。
・(項目23)
項目5に記載のプライマーをさらに備える、項目22に記載のキット。
・(項目24)
イグサまたはイグサ製品が品種「ひのみどり」であるか否かを識別するためのキットであって、項目6に記載のプライマーを備える、キット。
・(項目25)
イグサまたはイグサ製品が品種「ひのみどり」であるか否かを識別するためのキットであって、項目7に記載のプライマーを備える、キット。
・(項目26)
イグサまたはイグサ製品が品種「ひのみどり」であるか否かを識別するためのキットであって、項目6に記載のプライマーおよび項目7に記載のプライマーを備える、キット。
・(項目27)
イグサまたはイグサ製品が品種「ひのみどり」であるか否かを識別するためのキットであって、プライマーとして、Pst109L−CGT GCT GTG GTG AGC
AAA GAA TC(配列番号15)、およびPst109R−GCT TGC ACA TTC GGG CGA TTA C(配列番号16)を備える、キット。
・以下に本明細書において特に使用される用語の定義を列挙する。
して適切な温度において、鋳型指向性のDNA合成を開始する点として作用する一本鎖オリゴヌクレオチドをいう。プライマーの適切な長さは、プライマーの意図される使用に依存する。本発明のプライマーは、少なくとも10ヌクレオチドの長さであり、好ましくは、少なくとも15ヌクレオチドであり、より好ましくは少なくとも17ヌクレオチドである。プライマーは、代表的には、40ヌクレオチド未満であり得、好ましくは、30ヌクレオチド未満であり得る。さらに好ましくは、本発明のプライマーは、長さが20〜29ヌクレオチドの範囲であり得る。短いプライマー分子は、鋳型との十分に安定なハイブリッド複合体を形成するために、一般により低い温度を必要とする。プライマーは、鋳型の正確な配列に完全にマッチする必要はないが、鋳型とハイブリダイズするのに十分相補的であるべきである。用語「プライマー部位」とは、プライマーがハイブリダイズする標的である鋳型核酸の配列をいう。用語「プライマー対」とは、増幅される核酸配列の5’末端とハイブリダイズする5’(上流)プライマーおよび増幅されるその配列の3’末端の相補物とハイブリダイズする3’(下流)プライマーを含む一組のプライマーをいう。
いい、前者の(ある)塩基配列が、GGである場合、「(ある)塩基配列に対応するDNAの塩基配列」とはCCであり得る。
くは、ゲノムDNA)を調製することによって、行われ得る。
York)。
1.制限酵素で消化した「ひのみどり」のゲノムDNAをサイズ分画し、500〜1000塩基対の断片をクローニングする;
2.クローニングしたDNAの塩基配列を決定し、決定された塩基配列をもとにプライマーを設計する;
3.設計されたプライマーを使用して、多数のイグサ品種(ひのみどりを含む、少なくとも8品種、好ましくは、代表的な下記の表1に示すイグサ16品種を含む)のゲノムDNAを鋳型にPCRを行い、全ての品種で増幅断片が得られたものについて、増幅されたDNA断片の塩基配列を決定する。これら増幅されたDNA断片の塩基配列を比較することにより、(ひのみどり以外の)他の品種には共通に存在し,なおかつ品種「ひのみどり」に特異的に存在しないDNAの点突然変異(例えば、1塩基多型)が検出される。上記ランダムクローニングにおいて用いられる制限酵素としては、4塩基(CCGG)を認識切断する制限酵素HpaIIあるいは6塩基(CTGCAG)を認識切断する制限酵素PstIが挙げられる。
突然変異を検出する。
(a)Lプライマーと、少なくとも1つの別のプライマーであって、該配列番号11に示すゲノムDNAの塩基配列または該塩基配列に対応するDNAの塩基配列にハイブリダイズするプライマーとを用いて、イグサの試料DNAを増幅させる工程;および
(b)該増幅産物を検出する工程。
(a)Rプライマーと、少なくとも1つの別のプライマーであって、該配列番号11に示すゲノムDNAの塩基配列または該塩基配列に対応するDNAの塩基配列にハイブリダイズするプライマーとを用いて、イグサの試料DNAを増幅させる工程;および
(b)該増幅産物を検出する工程。
(a)Lプライマーと、Rプライマーとを用いて、イグサの試料DNAを増幅させる工程;および
(b)該増幅産物を検出する工程。
(a)プライマーとして、Pst109L−CGT GCT GTG GTG AGC AAA GAA TC(配列番号15),およびPst109R−GCT TGC ACA TTC GGG CGA TTA C(配列番号16)を用いて、イグサの試料DNAを増幅させる工程;および
(b)該増幅産物を検出する工程。
の配列に依存して異なる大きさの増幅産物を生じ得る。増幅反応により生じた増幅産物のサイズの比較により、「ひのみどり」の識別を決定し得る。例えば、下記の実施例4では、図9に示すように、品種「ひのみどり」では約320bpの位置に1本のバンド、他の15品種では約320bpと約500bpの位置に2本のバンドが示され、品種「ひのみどり」とその他の15品種の間でAmplicon Length Polymorphisms(ALP)を明らかに示している。本方法は実施例の記載に限定されないが、本方法において実施例4に示される結果と実質的に同等の結果を示し得るプライマーは、配列番号11に示される塩基配列に存在する多型を判別する工程において使用され得る。。「実質的に同等の結果である」とは、下記の実施例4と実質的に同等の条件下で増幅反応を行ったとき、他のイグサ品種では、約320bpと約500bpの2つの増幅産物が検出され、品種「ひのみどり」では、約320bpの1つの増幅産物のみが示されることであるが、「ひのみどり」特異的な結果が示される限り、この増幅産物の大きさは必ずしも正確に一致し得なくてもよいことを意味する。プライマーは、鋳型とハイブリダイズするのに十分相補的であれば、鋳型の正確な配列に完全にマッチする必要はない。このようなプライマーの設計は、本明細書にて開示された配列番号11の配列情報のような本明細書の記載に基づいて、当業者によって実施され得る。プライマーの設計においては、商業的に入手可能なまたは公に利用可能なプログラムもまた用い得る。
ためのキットを提供する。本キットは、一実施形態においては、プライマー1を備える。本キットの別の実施形態では、上記プライマー対を備える。このキットはさらに、プライマー2を備え得る。本キットは、別の実施形態においては、Lプライマーを備える。本キットは、別の実施形態においては、Rプライマーを備える。本キットは、別の実施形態においては、LプライマーおよびRプライマーを備える。本キットは、別の実施形態においては、プライマーとして、Pst109L−CGT GCT GTG GTG AGC AAA GAA TC(配列番号15),およびPst109R−GCT TGC ACA TTC GGG CGA TTA C(配列番号16)を備える。
(イグサの品種識別に利用可能なDNAマーカーの同定)
(1)試料の調製
表1.供試した品種
品種ID 品種名
1 ひのみどり
2 下増田在来
3 しらぬい
4 岡山3号
5 岡山みどり
6 さざなみ
7 きよなみ
8 ふくなみ
9 岡山F系
10 くまがわ
11 文政在来
12 筑後みどり
13 高須在来
14 千丁在来
15 あさなぎ
16 大原四号
品種ID 品種名
材料は“ひのみどり“を含むイグサ品種16品種(上記の表1)よりCTAB法によって抽出したゲノムDNAである。イグサの粉砕物0.1gに臭化セチルトリメチルアンモニウム(CTAB)緩衝液〔1%CTAB、0.1〜0.5M EDTA(エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム)、0.5% SDS(ドデシル硫酸ナトリウム)、0.05M トリス−塩酸 pH8.0〕0.5mlを添加して、56℃で1時間保温した。つぎにPCI処理として、0.5mlのPCI(0.25mlフェノール、0.24mlクロロホルム、0.01mlイソアミルアルコール)を添加して、20分間振揺混合した。さらにCIA処理として、15,000rpm、10℃で10分間超遠心分離した後、1mlのCIA(0.96mlクロロホルム、0.04mlイソアミルアルコール)を添加して10分間振揺混合した。15,000rpm、20℃で10分間超遠心分離した後、イソプロパノール沈澱によりゲノムDNAを濃縮洗浄して乾燥し、0.2g/lになるようにRNaseA(リボ核酸分解酵素A)緩衝液(7g/l RNaseA、10mM トリス−塩酸pH7.9、50mM 塩化ナトリウム、10mM 塩化マグネシウム、1mM ジチオスレイトール)に溶解して、37℃で2時間保温した。そして、該PCI処理、該CIA処理を行い、20℃で15分間超遠心分離した後、エタノール沈殿を行いDNAを乾燥させた。
上記工程により得られたゲノムDNA,5マイクログラムを制限酵素HpaIIで切断し、アガロースゲル電気泳動によりサイズ分画し、800bp−1,000塩基対の制限断片をpBluescript II SK+に結合し,大腸菌に形質転換を行いゲノミックライブラリを作成した。
上記工程により得られたクローン化イグサ・ゲノムDNAの塩基配列を決定した。すなわち,抽出したプラスミドDNA500ナノグラムを鋳型とし、p7あるいはp8プライマーを使用してサイクルシーケンス反応を行い、DNAシーケンサを使用して挿入断片の
塩基配列約800塩基対を決定した(図1)。図1には、このクローンHpaII01の塩基配列を示す(配列番号1)。
上記工程により決定されたイグサ・ゲノムDNAの塩基配列をもとにプライマー設計ソフトウエアPrimer3を使用して,標的配列の大きさを700−800塩基対としてプライマー設計を行った。プライマーの配列は、以下の通りである:01U:5’−CTA GAC GTT CAA AAT CGT ACA CCT A−3’(配列番号3)、01L:5’−GCG GCT TGT AAT GAA ATA ATC TTA
G−3’(配列番号2)(図1中、各々、ボールドフェイスで示される領域にアニールする)。これらプライマーを用いて、実施例1で抽出した各種イグサ品種のDNAを鋳型にPCRを行い,アガロースゲル電気泳動により単一のバンドとして増幅されることを確認した。
上記工程により得られたPCR産物を鋳型に,上記工程で設計されたプライマー01Lを使用してサイクルシーケンス反応を行い、DNAシーケンサを使用してPCR産物の塩基配列約800塩基対を決定した。この工程において,品種「ひのみどり」ではGG/GG型のホモ接合,他の15品種ではGG/AAのヘテロ接合の領域があることが明らかとなった(図2)。図2は、「ひのみどり」ではホモ接合、その他の品種ではヘテロ接合となっている領域のクロマトグラムを示す。上段は「ひのみどり」,下段は岡山3号である。この図では、Position230−231で「ひのみどり」がGG/GGであるのに対して,“岡山3号“ではGG/AA接合(図中、配列は、NNとして表される;当該箇所において、AのクロマトグラムとGのクロマトグラムとが重なっている)となっている。
(SNPプライマーを用いた「ひのみどり」の識別(PCR−CTPP法))
実施例1にて見出されたホモ接合/ヘテロ接合の多型をPCRで検出するため,4種類のプライマー(OF: 5’−GCT TGT TTG GGC TGG TAA AAG ATT A−3’(配列番号4),OR: 5’−AAT TCA GCC CCA
AAT GAT TAA AAT G−3’(配列番号5),IF_A: 5’−AGT TTT GTT GGA TTT AAT TGT TAA AGG AA−3’(配列番号6),IF_CC: 5’−TTG TAT CCA ACA TCT GAT ATC TCC CC−3’(配列番号7))を設計し(図3),PCR−CTPP法(Confronting Two−Pair Primers)(Hamajima N,Saito T,Matsuo K,Tajima K.Competitive amplification and unspecific amplification in polymerase chain reaction with confronting two−pair primers.J Mol Diagn.2002 May;4(2):103−7.;およびWaterfall CM,Cobb BD.SNP genotyping using single−tube fluorescent bidirectional PCR.Biotechniques.2002 Jul;33(1):80,82−4,86)を利用した多型検出を行った。図3は、PCR−CTPPに使用したプライマーセットの配置図を示す。SNPの位置は灰色の背景のボールドフェイスで示した(OFプライマーおよびORプライマーのそれぞれがアニールし得る領域を、アンダーラインつきのボールドフェイスにて示す。IF−Aプライマーの配列を上段に示した配列に示す。IR_CCプライマーがアニールし得る領域を枠つきの配列にて示す。増幅産物はそれぞれOF/ORセット;193bp、OF/IR_CCセット;163bp、IF−A/ORセット;81bpである)。PCRの標的配列の大きさは、OF/IR−CC断片が81bp、またIF−A/OR断片が163bpである。PCRの反応体積20μl中にQuantiTectTM SYBR(登録商標)Green PCR溶液 10μl,0.15mM OF プライマー、0.15mM IR−CCプライマー,0.4mM ORプライマー、0.4mM IF−Aプライマー、120ng ゲノムDNAを含む反応液を調製し、LightCycler(Roche Diagnostics)を使用してPCRを行った。PCRの増幅条件は、95℃ 15分 1回;94℃ 10秒、45℃ 20秒、70℃ 20秒 60回とし、融解曲線分析は70℃ 50秒保持、0.4℃/秒で55℃まで降下、0.05℃/秒で55℃から85℃まで上昇させ、温度上昇中に蛍光光度を測定することで行った。反応後のDNA溶液は3%アガロースゲル、1×TBEバッファー中で電気泳動を行い、EtBr染色後トランスイルミネータ上で写真撮影した。
(SNPプライマーを用いた「ひのみどり」の識別)
実施例1により同定された点突然変異を含むように標的配列を80塩基対から175塩基対としてPCR用プライマーを設計し、あわせて点突然変異に隣接するSNPプライマーを設計した。なお、PCRプライマーのうち一方は後述のエクソヌクレアーゼ処理に備えてホスホロチオエート修飾した。プライマーの概要を図6に示す。
(Amplicon Length Polymorphisms(ALP)によるイグサ品種「ひのみどり」の識別)
材料は「ひのみどり」を含むイグサ品種16品種(上記の表1)よりCTAB法によって抽出したゲノムDNAである(実施例1と同様)。方法は、まずイグサ品種「ひのみどり」ゲノムDNAをPstIで消化したライブラリより単離したクローンであるPst109の塩基配列を決定し,プライマーセット(Pst109L−CGT GCT GTG GTG AGC AAA GAA TC(配列番号15),Pst109R−GCT TGC ACA TTC GGG CGA TTA C(配列番号16))を設計した(図8;図中の下線を付したボールドフェイスの領域は、これらプライマーの位置を示す(上方がPst109Lであり、下方がPst109Rに相当する))。DNAの増幅はPCRの反応体積20μl中に0.5U Ex Taq(TaKaRa),2μl 10× Ex Taq buffer,200mM dNTP,各0.2mM プライマー,60ng ゲノムDNAを含む反応液を調製し,ABI 9700(Applied Biosystems)を使用してPCRを行った。PCRの増幅条件は、96℃ 2分 1回;変性 96℃ 10秒,アニーリング52〜55℃ 20秒,伸長反応 72℃ 40秒 35回とした。反応後のDNA溶液は2%アガロースゲル,1xTBEバッファー中で電気泳動を行い、EtBr染色後トランスイルミネータ上で写真撮影した。このプライマーを使用して16品種間の当該領域をPCRで増幅した。
の識別方法は、DNA情報の品種間での違いを反映しているため、従来のような量的形質で識別する方法とは異なり、イグサの生育環境に影響されることはない。また、簡単に再現性の高い結果が得られるので、品種識別の誤認の可能性は低く、正確な品種判定を簡便・高速に実施できる。従って、本発明は、イグサの品種識別に多大な貢献をしうるものである。
Claims (6)
- イグサまたはイグサ製品が品種「ひのみどり」であるか否かを識別するためのキットであって、
(i)配列番号11の塩基配列のうちのCGT GCT GTG GTG AGC AAA GAA TC(配列番号15)を含む塩基配列からなるプライマー、および
(ii)配列番号11の対応鎖の塩基配列のうちのGCT TGC ACA TTC GGG CGA TTA C(配列番号16)を含む塩基配列からなるプライマー
を備える、キット。 - 前記(i)のプライマーがCGTGCGTGCTGTGGTGAGCAAAGAATC(配列番号12)の塩基配列からなる、請求項1に記載のキット。
- 前記(i)のプライマーがCGT GCT GTG GTG AGC AAA GAA TC(配列番号15)の塩基配列からなる、請求項1に記載のキット。
- 前記(ii)のプライマーがGCT TGC ACA TTC GGG CGA TTA
C(配列番号16)の塩基配列からなる、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載のキット。 - イグサまたはイグサ製品が品種「ひのみどり」であるか否かを識別する方法であって、
(a)請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載のキットのプライマーを用いて、該イグサまたはイグサ製品の試料DNAを増幅させる工程;および
(b)該増幅産物を検出する工程
を包含し、
該増幅産物が1本である場合は該イグサまたはイグサ製品が品種「ひのみどり」であることが示される、方法。 - イグサまたはイグサ製品から試料DNAを抽出する工程をさらに包含する、請求項5に記載の方法。
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