JPWO2007114278A1 - 光ピックアップ及び情報機器 - Google Patents

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Abstract

光ピックアップ(100)は、(i)レーザ光を照射する光源(101)と、(ii)照射されたレーザ光を、照射されたレーザ光を、0次光、及び回折光に回折させる回折手段(101)と、(iii)回折された、0次光及び回折光を、複数の記録層のうちの一の記録層に導く光学系(105等)と、(iv)0次光の偏光の位相差と、回折光の偏光の位相差と、を異ならせる光機能素子(104)と、(v)一の記録層からの0次光、及び回折光を、受光手段に導くための光路分岐手段(105)と、(vi)回折光を少なくとも受光する受光手段(PD1a等)とを備える。

Description

本発明は、例えばDVD等の情報記録媒体に対して情報信号の記録又は再生を行う際にレーザ光を照射する光ピックアップ、及び当該光ピックアップを備える情報機器の技術分野に関する。
例えば、2層型のDVD、2層型のBlu-ray、2層型のHD-DVD等のように、レーザ光等を用いて光学的に情報信号(データ)の記録又は再生を行う、多層型の光ディスク等の情報記録媒体が開発されている。このような多層型の光ディスクにおいては、記録層と、記録層との間隔が広いと、球面収差の影響により選択された記録層からの信号が劣化する可能性があるため、記録層と記録層との間隔を狭くする傾向にある。しかしながら、記録層と記録層との間隔が狭くなると、所謂、層間クロストークにより、多層型の光ディスクからの戻り光には、選択された所望の記録層(以下、適宜「一の記録層」と称す)において発生する反射光(以下、適宜「信号光」と称す)の成分だけでなく、一の記録層以外の他の記録層において発生する反射光(以下、適宜「迷光」と称す)の成分も、高いレベルで含まれている。よって、例えば再生信号等の信号成分のS/N比が低下し、また、トラッキング制御等の各種の制御を適切に行うことが困難となってしまう可能性がある。詳細には、多層型の光ディスクにおける信号光の信号成分と、迷光の成分とは、トレードオフの関係にあることが一般的に知られている。即ち、受光手段の受光領域の面積を小さくした場合、迷光の成分を相対的に低いレベルにさせ、迷光の影響を小さくすることは可能であるが、同時に、信号光の信号成分も相対的に低いレベルになり、S/N比も低下してしまい、トラッキング制御等の各種の制御を適切に行うことが困難となってしまう。他方、受光領域の面積を大きくした場合、信号光の信号成分を相対的に高いレベルにさせることは可能であるが、同時に、迷光の成分も相対的に高いレベルになり、やはり、S/N比も低下してしまい、トラッキング制御等の各種の制御を適切に行うことが困難となってしまう。
そこで、例えば2層型のブルーレイディスク(Blu-ray Disc)の記録又は再生の際のトラッキング方式において、ホログラム素子によって、プッシュプル信号を信号光から分離させることで、迷光の受光素子への入射を回避するための技術について提案されている。或いは、特許文献1においては、2層型の光ディスクの各記録層からの戻り光の光軸の角度の違いを利用して、各記録層からの反射光を高精度に分離する技術について記載されている。
特開2005−228436号公報
しかしながら、上述した、迷光の影響を低減するための各種の手法においては、図9に示されるように、フォーカスエラー信号、又は、RF信号を受光するための受光素子において、迷光(図9中の「Stray light」と「Transmitted beam」との重なりを参照)が入射してしまい、迷光の影響によって、所望の記録層からの戻り光の信号成分のS/N比が低下してしまうという技術的な問題点が生じてしまう。
或いは、上述した特許文献1等によれば、各種の収差を管理又は制御することが困難であるという技術的な問題点が生じてしまう。或いは、記録層を変更した際に、受光器、又は、戻り光を集光する集光レンズのZ軸方向の位置を最適化する必要があるという技術的な問題点が生じてしまう。
本発明は、例えば上述した従来の問題点に鑑みなされたものであり、例えば多層型の光ディスク等の情報記録媒体において、迷光の影響を低減させつつ、情報信号を、より高精度に再生又は記録することを可能ならしめる光ピックアップ、及びこのような光ピックアップを備える情報機器を提供することを課題とする。
(光ピックアップ)
上記課題を解決するために、本発明の光ピックアップは、情報信号が記録される情報ピットが配列されてなる記録トラックを有する、複数の記録層を備える光ディスクから前記情報信号を記録又は再生する光ピックアップであって、レーザ光を照射する光源と、照射された前記レーザ光を、0次光、及び回折光に回折させる回折手段と、回折された、前記0次光、及び前記回折光を、前記複数の記録層のうちの一の記録層に導く光学系と、前記0次光の偏光の位相差と、前記回折光の偏光の位相差と、を異ならせる光機能素子と、前記回折光を少なくとも受光する、一又は複数の受光手段と、前記一の記録層からの前記0次光、及び前記回折光を、前記受光手段に導くための光路分岐手段と、を備える。
本発明の光ピックアップによれば、光源から照射されたレーザ光は、例えば回折格子等の回折手段によって、0次光、及び回折光に回折される。次に、例えば対物レンズ、ビームスプリッタ、又は、プリズム等の光学系により、複数の記録層のうちの一の記録層に導かれ、集光される。と共に、一の記録層において発生する一の戻り光は、光路分岐手段を介して、受光手段によって受光される。よって、一の記録層に導かれ、集光されたレーザ光は、一の記録層に形成された情報ピットやマークを再生することが可能である。よって、光ディスクから所定の情報を再生することが可能である。或いは、集光されたレーザ光は、一の記録層に情報ピットやマークを形成することが可能である。よって、光ディスクに対して所定の情報を記録することが可能である。
特に、本発明によれば、光機能素子によって、当該光機能素子を透過した、0次光の偏光の位相差と、回折光の偏光の位相差とを、異ならせることが可能である。ここに、本発明に係る「偏光の位相差」とは、例えば直線偏光や、楕円偏光等のレーザ光の偏光状態を規定可能な、2つの直線偏光の成分における、位相差を意味する。具体的には、レーザ光の偏光は、一般的に光の進行方向に垂直な平面内で、互いに直交する方向に振動する、2つの直線偏光の成分に分解することができる。従って、これら2つの直線偏光の成分における、振幅及び位相差に基づいて、大別すると、直線偏光、楕円偏光、及び円偏光に分類することが可能である。
言い換えると、光機能素子によって、当該光機能素子を透過した、0次光における偏光状態と、回折光における偏光状態とは、異ならせることが可能である。具体的には、0次光における偏光状態と、回折光における偏光状態とは、光機能素子に入射される前、全て、第1状態(例えば第1方向に振動する直線偏光)である。他方、0次光における偏光状態は、この光機能素子を透過した後、入射する前と、同じ第1状態である。これに対して、回折光における偏光状態は、この光機能素子を透過した後、入射する前とは異なり第2状態(例えば第2方向に振動する直線偏光)である。即ち、例えば0次光の偏光方向と、回折光の偏光方向とを、直交させることによって、異ならせることが可能である。従って、0次光の迷光と、回折光の信号光との光の干渉の影響を効果的に抑制することが可能である。特に、0次光の迷光と、回折光の信号光とは、光強度のレベルが略等しいので、偏光方向を異ならせることによって、回折光を受光する受光手段における、迷光による光の干渉の影響をより顕著に、抑制することが可能である。加えて、0次光の信号光と、回折光の迷光とについても、偏光方向を異ならせることによって、0次光を受光する受光手段における、迷光による光の干渉の影響を顕著に、抑制することが可能である。
以上の結果、多層型の情報記録媒体における、例えば3ビーム法に基づくトラッキング制御において、迷光の影響を効果的に低減させ、光強度のレベルをより高く維持させた状態の下で、受光手段に受光させ、高精度なトラッキング制御を実現することが可能である。
本発明の光ピックアップの一の態様は、前記光機能素子は、(i)前記光源から前記光路分岐手段までの間の光路上、若しくは(ii)前記光路分岐手段から前記受光手段までの間の光路上、に配置される。
この態様によれば、回折光が光機能素子を透過する際に、複屈折に基づいて、例えば常光線の位相と、異常光線の位相とに、所定の量の位相差を生じさせることが可能である。従って、0次光における偏光方向と、回折光における偏光方向とを、所定の角度だけ異ならせることが可能である。
本発明の光ピックアップの他の態様は、前記光機能素子は、平行光束になる光路上に配置される。
この態様によれば、回折光が光機能素子を透過する際に、複屈折に基づいて、例えば常光線の位相と、異常光線の位相とに、所定量の位相差を生じさせることが可能である。従って、0次光における偏光方向と、回折光における偏光方向とを、所定の角度だけ異ならせることが可能である。
本発明の光ピックアップの他の態様は、前記光機能素子は、当該光機能素子に対する、前記回折光の入射角度と、前記0次光の入射角度との(微小な)差に基づいて、前記回折光の偏光の位相差と、前記0次光の偏光の位相差とを異ならせる。
この態様によれば、回折光が光機能素子を透過する際に、複屈折に基づいて、例えば常光線の位相と、異常光線の位相とに、所定量の位相差を生じさせることが可能である。従って、0次光における偏光方向と、回折光における偏光方向とを、所定の角度だけ異ならせることが可能である。
本発明の光ピックアップの他の態様は、前記光機能素子は、前記光源から前記光路分岐手段までの間の平行光束になる光路上に、配置される。
この態様によれば、0次光の偏光方向と、回折光の偏光方向とを、回折光の光強度を相対的に高いレベルにさせつつ、異ならせることが可能である。
本発明の光ピックアップの他の態様は、前記光機能素子は、前記光路分岐手段から前記受光手段までの間の平行光束になる光路上に、配置される。
この態様によれば、光機能素子による、0次光における偏光方向と、回折光における偏光方向とは、異ならせる作用が、受光手段に相対的に近い側の平行光束で、行われる。従って、0次光に対する光量の損失と、回折光に対する光量の損失とを、相対的に少なくさせることが可能である。
本発明の光ピックアップの他の態様は、前記光機能素子は、前記0次光の偏光の位相差と、前記回折光の偏光の位相差とを、相対的に略180度異ならせる。
この態様によれば、0次光における偏光方向と、回折光における偏光方向とを、直交させて、異ならせることが可能である。
本発明の光ピックアップの他の態様は、前記回折光の次数は±1次である。
この態様によれば、光機能素子によって、当該光機能素子を透過した、0次光における偏光状態と、±1次の回折光における偏光状態とは、異ならせることが可能である。
本発明の光ピックアップの他の態様は、前記一又は複数の受光手段の面積は、前記一の記録層に合焦点した場合、前記複数の記録層のうち他の記録層において発生する迷光が、照射される照射領域の面積より小さい。
この態様によれば、受光手段において、受光される迷光の光量を相対的に少なくさせ、相対的に多くの光量の回折光を、受光手段に受光させ、高精度なトラッキング制御を実現することが可能である。
本発明の光ピックアップの他の態様は、前記一又は複数の受光手段は、前記一の記録層に合焦点した場合、前記複数の記録層のうち他の記録層において発生する迷光が照射される照射領域の内に配置される。
この態様によれば、光ピックアップ内において、受光手段の占める空間を小さくすることが可能である。従って、光ピックアップの小型化を実現することが可能である。
本発明の光ピックアップの他の態様は、前記受光手段として、前記回折光を受光する、第1受光手段、及び第2受光手段、並びに、前記0次光を受光する第3受光手段を備える。
この態様によれば、多層型の情報記録媒体における、3ビーム法に基づくトラッキング制御において、迷光の影響を効果的に低減させ、光強度のレベルをより高く維持させた状態の下で、受光手段に受光させ、高精度なトラッキング制御を実現することが可能である。
本発明の光ピックアップの他の態様は、前記0次光、及び前記回折光に基づいて、前記レーザ光を前記一の記録層に有される記録トラックに導くように前記光学系を制御する制御手段(トラッキング制御/フォーカス制御)を更に備える。
この態様によれば、多層型の情報記録媒体における、迷光の影響を効果的に低減させ、光強度のレベルをより高く維持させた状態の下で、受光手段に受光させ、高精度な、フォーカス制御、及び、トラッキング制御を実現することが可能である。
(情報機器)
上記課題を解決するために、本発明の情報機器は、上述した本発明の光ピックアップと、前記レーザ光を前記光ディスクに照射することで、前記情報信号の記録又は再生を行う記録再生手段とを備える。
本発明の情報機器によれば、上述した本発明の光ピックアップが有する各種利益と同様の利益を享受しながら、光ディスクに対して情報信号を記録し、又は光ディスクに記録された情報信号を再生することができる。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から更に明らかにされる。
以上説明したように、本発明の光ピックアップによれば、光源、回折手段、光学系、光機能素子、及び受光手段を備える。従って、多層型の情報記録媒体における、例えば3ビーム法に基づくトラッキング制御において、迷光の影響を効果的に低減させ、光強度のレベルをより高く維持させた状態の下で、受光手段に受光させ、高精度なトラッキング制御を実現することが可能である。
或いは、本発明の情報機器によれば、光源、回折手段、光学系、光機能素子、受光手段、及び、記録再生手段を備える。従って、多層型の情報記録媒体における、例えば3ビーム法に基づくトラッキング制御において、迷光の影響を効果的に低減させ、光強度のレベルをより高く維持させた状態の下で、受光手段に受光させ、高精度なトラッキング制御を実現することが可能である。
本発明の情報記録装置の実施例に係る情報記録再生装置、及び、ホストコンピュータの基本構成を示したブロック図である。 本実施例に係る情報記録再生装置300に有される光ピックアップ100のより詳細な構成を概念的に示すブロック図である。 本実施例に係る光機能素子104の光学的な原理を概念的に示すX軸方向とZ軸方向を中心とした、断面図である。 本実施例に係る光機能素子104を構成する光学的に異方性を有する媒質を概念的に示した模式図である。 本実施例に係る0次光(所謂、主ビーム)に対応される光機能素子を概念的に示した模式図(図5(a))、及び、本実施例に係る±1次回折光(所謂、副ビーム)に対応される光機能素子を概念的に示した模式図(図5(b))にである。 本実施例に係る、3つの受光部において、照射される0次光、及び±1次回折光の光径の相対的な位置間係を概念的に示した平面図である。 比較例に係る、3つの受光部において、照射される0次光、及び±1次回折光の光径の相対的な位置間係を概念的に示した平面図である。 他の実施例に係る情報記録再生装置300に有される光ピックアップ100のより詳細な構成を概念的に示すブロック図である。 比較例に係る受光部と、光径との相対的な位置関係を示した平面図である。
符号の説明
10 光ディスク
100 光ピックアップ
101 半導体レーザ
102 回折格子
103等 集光レンズ
104 光機能素子
105 光路分岐素子
106 反射ミラー
107 1/4波長板
110 非点収差発生レンズ
PD0等 受光部
300 情報記録再生装置
302 信号記録再生手段
以下、本発明を実施するための最良の形態について実施例毎に順に図面に基づいて説明する。
(1)情報記録再生装置の実施例
先ず、図1を参照して、本発明の情報記録装置の実施例の構成及び動作について詳細に説明する。特に、本実施例は、本発明に係る情報記録装置を光ディスク用の情報記録再生装置に適用した例である。
(1−1)基本構成
先ず、図1を参照して、本発明の情報記録装置に係る実施例における情報記録再生装置300及び、ホストコンピュータ400の基本構成について説明する。ここに、図1は、本発明の情報記録装置の実施例に係る情報記録再生装置、及び、ホストコンピュータの基本構成を示したブロック図である。尚、情報記録再生装置300は、光ディスク10に記録データを記録する機能と、光ディスク10に記録された記録データを再生する機能とを備える。
図1を参照して情報記録再生装置300の内部構成を説明する。情報記録再生装置300は、ドライブ用のCPU(Central Processing Unit)314の制御下で、光ディスク10に情報を記録すると共に、光ディスク10に記録された情報を読み取る装置である。
情報記録再生装置300は、光ディスク10、光ピックアップ100、信号記録再生手段302、アドレス検出部303、CPU(ドライブ制御手段)314、スピンドルモータ306、メモリ307、データ入出力制御手段308、及びバス309を備えて構成されている。
また、ホストコンピュータ400は、CPU(ホスト制御手段)401、メモリ402、操作制御手段403、操作ボタン404、表示パネル405、データ入出力制御手段406、及びバス407を備えて構成される。
特に、情報記録再生装置300は、例えばモデム等の通信手段を備えたホストコンピュータ400を同一筐体内に収めることにより、外部ネットワークと通信可能となるように構成してもよい。或いは、例えばi−link等の通信手段を備えたホストコンピュータ400のCPU(ホスト制御手段)401が、データ入出力制御手段308、及びバス309を介して、直接的に、情報記録再生装置300を制御することによって、外部ネットワークと通信可能となるように構成してもよい。
光ピックアップ100は光ディスク10への記録再生を行うもので、半導体レーザ装置とレンズから構成される。より詳細には、光ピックアップ100は、光ディスク10に対してレーザービーム等の光ビームを、再生時には読み取り光として第1のパワーで照射し、記録時には書き込み光として第2のパワーで且つ変調させながら照射する。
信号記録再生手段302は、光ピックアップ100とスピンドルモータ306とを制御することで光ディスク10に対して記録又は再生を行う。より具体的には、信号記録再生手段302は、例えば、レーザダイオードドライバ(LDドライバ)及びヘッドアンプ等によって構成されている。レーザダイオードドライバは、光ピックアップ100内に設けられた図示しない半導体レーザを駆動する。ヘッドアンプは、光ピックアップ100の出力信号、即ち、光ビームの反射光を増幅し、該増幅した信号を出力する。より詳細には、信号記録再生手段302は、OPC(Optimum Power Control)処理時には、CPU314の制御下で、図示しないタイミング生成器等と共に、OPCパターンの記録及び再生処理により最適なレーザパワーの決定が行えるように、光ピックアップ100内に設けられた図示しない半導体レーザを駆動する。特に、信号記録再生手段302は、光ピックアップ100と共に、本発明に係る「記録再生手段」の一例を構成する。
アドレス検出部303は、信号記録再生手段302によって出力される、例えばプリフォーマットアドレス信号等を含む再生信号から光ディスク10におけるアドレス(アドレス情報)を検出する。
CPU(ドライブ制御手段)314は、バス309を介して、各種制御手段に指示を行うことで、情報記録再生装置300全体の制御を行う。尚、CPU314が動作するためのソフトウェア又はファームウェアは、メモリ307に格納されている。特に、CPU314は、本発明に係る「制御手段」の一例を構成する。
スピンドルモータ306は光ディスク10を回転及び停止させるもので、光ディスクへのアクセス時に動作する。より詳細には、スピンドルモータ306は、図示しないサーボユニット等によりスピンドルサーボを受けつつ所定速度で光ディスク10を回転及び停止させるように構成されている。
メモリ307は、記録再生データのバッファ領域や、信号記録再生手段302で使用出来るデータに変換する時の中間バッファとして使用される領域など情報記録再生装置300におけるデータ処理全般及びOPC処理において使用される。また、メモリ307はこれらレコーダ機器としての動作を行うためのプログラム、即ちファームウェアが格納されるROM領域と、記録再生データの一時格納用バッファや、ファームウェアプログラム等の動作に必要な変数が格納されるRAM領域などから構成される。
データ入出力制御手段308は、情報記録再生装置300に対する外部からのデータ入出力を制御し、メモリ307上のデータバッファへの格納及び取り出しを行う。情報記録再生装置300と、SCSIやATAPI等のインターフェースを介して接続されている外部のホストコンピュータ400(以下、適宜ホストと称す)から発行されるドライブ制御命令は、当該データ入出力制御手段308を介してCPU314に伝達される。また、記録再生データも同様にして、当該データ入出力制御手段308を介して、ホストコンピュータ400に対して送受信される。
ホストコンピュータ400における、CPU(ホスト制御手段)401、メモリ402、データ入出力制御手段406、及びバス407は、これらに対応される、情報記録再生装置300内の構成要素と、概ね同様である。
操作制御手段403は、ホストコンピュータ400に対する動作指示受付と表示を行うもので、例えば記録又は再生といった操作ボタン404による指示をCPU401に伝える。CPU401は、操作制御手段403からの指示情報を元に、データ入出力手段406を介して、情報記録再生装置300に対して制御命令(コマンド)を送信し、情報記録再生装置300全体を制御するように構成してもよい。同様に、CPU401は、情報記録再生装置300に対して、動作状態をホストに送信するように要求するコマンドを送信することができる。これにより、記録中や再生中といった情報記録再生装置300の動作状態が把握できるためCPU401は、操作制御手段403を介して蛍光管やLCDなどの表示パネル405に情報記録再生装置300の動作状態を出力することができる。
以上説明した、情報記録再生装置300とホストコンピュータ400を組み合わせて使用する一具体例は、映像を記録再生するレコーダ機器等の家庭用機器である。このレコーダ機器は放送受信チューナや外部接続端子からの映像信号をディスクに記録し、テレビなど外部表示機器にディスクから再生した映像信号を出力する機器である。メモリ402に格納されたプログラムをCPU401で実行させることでレコーダ機器としての動作を行っている。また、別の具体例では、情報記録再生装置300はディスクドライブ(以下、適宜ドライブと称す)であり、ホストコンピュータ400はパーソナルコンピュータやワークステーションである。パーソナルコンピュータ等のホストコンピュータとドライブはSCSIやATAPIといったデータ入出力制御手段308(406)を介して接続されており、ホストコンピュータにインストールされているライティングソフトウェア等のアプリケーションが、ディスクドライブを制御する。
(2) 光ピックアップ
次に、図2を参照して、本実施例に係る情報記録再生装置300が備える光ピックアップ100のより詳細な構成について説明する。ここに、図2は、本実施例に係る情報記録再生装置300に有される光ピックアップ100のより詳細な構成を概念的に示すブロック図である。
図2に示すように、光ピックアップ100は、半導体レーザ101と、回折格子102と、集光レンズ103と、光機能素子104と、光路分岐素子105と、反射ミラー106と、1/4波長板107と、集光レンズ108と、集光レンズ109と、非点収差発生レンズ110と、受光部PD0と、受光部PD1aと、受光部PD1bと、を備えて構成されている。従って、レーザ光LBは、次の順番で、半導体レーザ101から射出され、各素子を介して、受光部PD0等に受光される。即ち、所謂、光路上の往路として、光ディスクの一の記録層に導かれる際には、半導体レーザ101から射出されたレーザ光LBは、回折格子102、集光レンズ103と、光機能素子104、光路分岐素子105、反射ミラー106、1/4波長板107、及び、集光レンズ108を介して、一の記録層に導かれる。他方、所謂、光路上の復路として、一の記録層に反射されたレーザ光LBは、集光レンズ108、1/4波長板107、反射ミラー106、光路分岐素子105、集光レンズ109、非点収差発生レンズ110を介して、受光部PD0に受光される。
特に、回折格子102で発生する回折光の表示については、回折格子102から、集光レンズ108の間の光路上で省略されている。また、概ね同様にして、回折光の表示については、集光レンズ108から、非点収差発生レンズ110の間の光路上でも省略されている。
尚、集光レンズ103、108及び109、光路分岐素子105、反射ミラー106、1/4波長板107、非点収差発生レンズ110によって、本発明に係る光学系の一具体例が構成されている。また、受光部PD0、PD1a、及びPD1bによって、本発明に係る受光手段の一具体例が構成されている。
半導体レーザ101は、例えば水平方向に比べて垂直方向に拡がった楕円形状の発光パターンで、レーザ光LBを射出する。
回折格子102は、半導体レーザ101から射出されたレーザ光を、0次光と、+1次回折光及び−1次回折光とに回折する。
集光レンズ103は、入射されたレーザ光LBを略平行光にして、光機能素子104へと入射させる。
光機能素子104は、入射されたレーザ光LBの成分である、0次光の偏光方向と、±1次回折光の偏光方向とを、異ならせる。尚、この光機能素子104については、後述される。また、この光機能素子104の一具体例として、位相差フィルムを挙げることができる。特に、位相差フィルムは、レーザ光に対して、波長依存性を有する。従って、レーザ光の波長に対応した、光学的な特性を有する位相差フィルムを使用することで、レーザ光に適切に対応して、偏光方向を異ならせることが可能である。
光路分岐素子105は、例えばビームスプリッタ等の、偏光方向に基づいて、光路を分岐させる光学素子である。具体的には、偏光方向が一の方向であるレーザ光LBを、光量の損失が殆ど又は完全にない状態で、透過させ、光ディスクの側から入射される、偏光方向が他の方向であるレーザ光LBを光量の損失が殆ど又は完全にない状態で反射する。光路分岐素子105において反射された反射光は、集光レンズ109、及び、非点収差発生レンズ110を介して受光部PD0、PD1a及びPD1bに受光される。
反射ミラーは、レーザ光LBを、光量の損失が殆ど又は完全にない状態で、反射させる。
1/4波長板107は、レーザ光に、90度の位相差を与えることによって、直線偏光のレーザ光を円偏光に変換させる、或いは、円偏光のレーザ光を直線偏光に変換させることが可能である。
集光レンズ108は、入射するレーザ光LBを集光して、光ディスク10の記録面上に照射する。詳細には、集光レンズ108は、例えばアクチュエータ部を備えて構成されており、集光レンズ108の配置位置を変更するための駆動機構を有している。より具体的には、アクチュエータ部は、対物レンズ108の位置をフォーカス方向に移動させることで、光ディスクにおける一の記録層と、他の記録層とに合焦点することが可能である。
集光レンズ109は、光路分岐素子105において反射された反射光を集光する。
受光部PD0は、0次光を受光し、受光部PD1aは、+1次回折光を受光し、受光部PD1bは、−1次回折光を受光する。
(3) 光機能素子
次に、図3から図5を参照して、本実施例に係る光機能素子104の光学的な原理について説明する。ここに、図3は、本実施例に係る光機能素子104の光学的な原理を概念的に示すX軸方向とZ軸方向を中心とした、断面図である。図4は、本実施例に係る光機能素子104を構成する光学的に異方性を有する媒質(以下、適宜「屈折率異方性媒質」と称す)を概念的に示した模式図である。図5は、本実施例に係る0次光に対応される光機能素子を概念的に示した模式図(図5(a))、及び、本実施例に係る±1次回折光に対応される光機能素子を概念的に示した模式図(図5(b))にである。尚、図5(及び後述の図10)における、矢印の線上の目盛りは、単位時間当たりの光路の長さを示す。
図3に示されるように、本実施例に係る光機能素子104によって、当該光機能素子104を透過した、0次光における偏光方向と、±1次回折光(即ち、+1次回折光に、加えて又は代えて、−1次回折光)における偏光方向とは、異ならせることが可能である。具体的には、0次光における偏光方向と、±1次回折光における偏光方向は、光機能素子104に入射される前、全て、第1方向(図3中の矢印AR0を参照:例えば紙面に平行の方向)である。他方、0次光における偏光方向は、この光機能素子104を透過した後、入射する前と、同じ第1方向である。これに対して、±1次回折光における偏光方向は、この光機能素子104を透過した後、入射する前とは異なり第2方向(図3中の矢印AR1を参照:例えば紙面に垂直な方向)である。
詳細には、光機能素子104を構成する物質の屈折率楕円体は、図4に示されるような光学的な特性を有する。一般的に、物質の屈折率等の光学的な特性を表現する場合、3つの直交する座標軸に基づいて、成分を分解する(nx、ny、nz)について考察すると理解しやすい。成分を分解した結果、3つの座標軸に基づく値が、全て等しい場合、この物質は、等方性の物質であるといえる。これに対して、図4に示されるように、x軸成分の値と、y軸成分の値と、が等しい場合、z軸方向から入射する光と、z軸からずれた方向から入射する光とでは、入射する光が受ける、偏光の位相差の差分量は異なることになっている。
従って、図5(a)に示されるように、0次光が、レーザ光の進行方向であるZ軸方向から、この光機能素子104に透過しても、光学的に等方性の性質を有する光機能素子104を透過することと同じになる。従って、0次光における偏光方向は、この光機能素子104を透過した後、入射する前と、同じ第1方向(図3中の矢印AR0を参照)である。
これに対して、図4に加えて、図5(b)に示されるように、±1次回折光が、レーザ光の進行方向であるZ軸方向から微小な所定の角度「θ」だけ異なる方向から、この光機能素子104に透過した場合、光学的に異方性の性質を有する光機能素子104を透過することになる。従って、±1次回折光において、複屈折に基づいて、常光線が光機能素子104内における速度と、異常光線が光機能素子104内における速度とは異なるので、光機能素子104を透過した後に、常光線の位相と、異常光線の位相とに、例えば180度の位相差が生じる。この結果、±1次回折光における偏光方向は、この光機能素子104を透過した後、入射する前とは異なり、例えば位相差に対応して90度だけ回転した方向に変わる。
この結果、0次光の偏光方向と、±1次回折光の偏光方向とを、例えば直交させることによって、異ならせることが可能である。従って、受光器上において、照射領域が重なり合う0次光の迷光と、±1次回折光の信号光との光の干渉の影響を効果的に抑制することが可能である。特に、0次光の迷光と、±1次回折光の信号光とは、光強度のレベルが略等しいので、偏光方向を異ならせることによって、±1次回折光を受光する受光部PD1a(又はPD1b)における、迷光による光の干渉の影響をより顕著に、抑制することが可能である。加えて、0次光の信号光と、±1次回折光の迷光とについても、偏光方向を異ならせることによって、0次光を受光する受光部PD0における、迷光による光の干渉の影響を、抑制することが可能である。
以上の結果、多層型の情報記録媒体における、例えば3ビーム法に基づくトラッキング制御において、迷光の影響を効果的に低減させ、光強度のレベルをより高く維持させた状態の下で、受光部に受光させ、高精度なトラッキング制御を実現することが可能である。
(4)本実施例に係る作用と効果との検討
次に、図6及び図7を参照して、本実施例に係る作用と効果とを検討する。ここに、図6は、本実施例に係る、3つの受光部において、照射される0次光、及び±1次回折光の光径の相対的な位置間係を概念的に示した平面図である。図7は、比較例に係る、3つの受光部において、照射される0次光、及び±1次回折光の光径の相対的な位置間係を概念的に示した平面図である。尚、図6、及び図7において、光が照射される領域には、概念的に、次の4種類の領域がある。即ち、それらの領域は、(i)0次光の信号光であり、単位面積あたりの光強度のレベルが1番目に高い領域(光強度のレベルが最大の領域)、(ii)0次光の迷光であり、単位面積あたりの光強度のレベルが2番目に高い領域、(iii)±1次回折光の信号光であり、単位面積あたりの光強度のレベルが2番目に高い領域、(iv)±1次回折光の迷光であり、単位面積あたりの光強度のレベルが3番目に高い領域(光強度のレベルが最小の領域)である。尚、上述した(ii)の単位面積あたりの強度は照射面積等の光路設計にも依存するので、(ii)と(iii)のレベルは同じ「2番目」であるが、必ずしも一致しているとは限らない。ここでは、(i)から(iv)の相対的な光強度レベルを表現するために、「2番目」という表現を用いたということを付しておく。
図6の上側部に示されるように、本実施例に係る、光ピックアップにおいては、0次光における偏光方向と、±1次回折光の偏光方向とを、例えば直交させることによって、異ならせることが可能である。言い換えると、0次光の偏光の位相差「α」度と、±1次回折光の偏光の位相差「α+π」度とに、相対的な位相差「π」度を与えることが可能である。ここに、本実施例に係る、「偏光の位相差」とは、例えば直線偏光や、楕円偏光等のレーザ光の偏光状態を規定可能な、2つの直線偏光の成分における、位相差を意味する。具体的には、レーザ光の偏光は、一般的に光の進行方向に垂直な平面内で、互いに直交する方向に振動する、2つの直線偏光の成分に分解することができる。従って、これら2つの直線偏光の成分における、振幅及び位相差に基づいて、大別すると、直線偏光、楕円偏光、及び円偏光に分類することが可能である。
特に、図6の中央部に示されるように、0次光の迷光と、±1次回折光の信号光とは、光強度のレベルが略等しいので、偏光方向を異ならせることによって、図6の下側部に示されるように、±1次回折光を受光する受光部PD1a(又はPD1b)における、迷光による光の干渉の影響をより顕著に、抑制することが可能である。加えて、0次光の信号光と、±1次回折光の迷光とについても、偏光方向を異ならせることによって、0次光を受光する受光部PD0における、迷光による光の干渉の影響を、抑制することが可能である。
仮に、0次光の偏光方向と、±1次回折光の偏光方向とを異ならせない場合、図7の下側部に示されるように、0次光の迷光と、±1次回折光の信号光とは、光強度のレベルが略等しいので、±1次回折光を受光する受光部PD1a(又はPD1b)における、迷光による光の干渉の影響を大きくなってしまい、トラッキング制御を適切に行うことが困難となってしまう。
これに対して、本実施例によれば、0次光における偏光方向と、±1次回折光の偏光方向とを、例えば直交させることによって、異ならせることが可能である。この結果、多層型の情報記録媒体における、例えば3ビーム法に基づくトラッキング制御において、迷光の影響を効果的に低減させ、光強度のレベルをより高く維持させた状態の下で、受光部に受光させ、高精度なトラッキング制御を実現することが可能である。
(5) 他の実施例
次に、図8から図10を参照して、他の実施例に係る情報記録再生装置300が備える光ピックアップ100の構成について説明する。尚、他の実施例において、前述の図1から図7で説明した実施例と概ね同様の構成要素には、同様の符号番号を付し、それらの説明は適宜省略する。
特に、ここでも前述と概ね同様にして、回折格子102で発生する回折光の表示については、回折格子102から、集光レンズ108の間の光路上で省略されている。また、前述と概ね同様にして、回折光の表示については、集光レンズ108から非点収差発生レンズ110の間の光路上でも省略されている。
(5−1) 他の実施例
先ず、図8を参照して、他の実施例に係る情報記録再生装置300が備える光ピックアップ100の詳細な構成について説明する。ここに、図8は、他の実施例に係る情報記録再生装置300に有される光ピックアップ100のより詳細な構成を概念的に示すブロック図である。
図8に示されるように、他の実施例に係る光ピックアップ100は、光機能素子104の代わりに、光機能素子104aを、光路分岐素子105と、受光部PD0等との間の光路上に備えて構成されている。即ち、光機能素子104aによる、0次光における偏光方向と、回折光における偏光方向とは、異ならせる作用が、光路分岐素子と受光手段の間の平行光束で、行われる。従って、0次光に対する光量の損失と、回折光に対する光量の損失とを最小限にすることが可能である。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う光ピックアップ及び情報機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本発明に係る光ピックアップ及び情報機器は、例えばDVD等の情報記録媒体に対して情報信号の記録又は再生を行う際にレーザ光を照射する光ピックアップに利用可能であり、更に当該光ピックアップを備える情報機器に利用可能である。

Claims (13)

  1. 情報信号が記録される情報ピットが配列されてなる記録トラックを有する、複数の記録層を備える光ディスクから前記情報信号を記録又は再生する光ピックアップであって、
    レーザ光を照射する光源と、
    照射された前記レーザ光を、0次光、及び回折光に回折させる回折手段と、
    回折された、前記0次光、及び前記回折光を、前記複数の記録層のうちの一の記録層に導く光学系と、
    前記0次光の偏光の位相差と、前記回折光の偏光の位相差と、を異ならせる光機能素子と、
    前記回折光を少なくとも受光する、一又は複数の受光手段と、
    前記一の記録層からの前記0次光、及び前記回折光を、前記受光手段に導くための光路分岐手段と、
    を備えることを特徴とする光ピックアップ。
  2. 前記光機能素子は、(i)前記光源から前記光路分岐手段までの間の光路上、若しくは(ii)前記光路分岐手段から前記受光手段までの間の光路上、に配置されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光ピックアップ。
  3. 前記光機能素子は、平行光束になる光路上に配置されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光ピックアップ。
  4. 前記光機能素子は、当該光機能素子に対する、前記回折光の入射角度と、前記0次光の入射角度との差に基づいて、前記回折光の偏光の位相差と、前記0次光の偏光の位相差とを異ならせることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光ピックアップ。
  5. 前記光機能素子は、前記光源から前記光路分岐手段までの間の平行光束になる光路上に、配置されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光ピックアップ。
  6. 前記光機能素子は、前記光路分岐手段から前記受光手段までの間の平行光束になる光路上に、配置されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光ピックアップ。
  7. 前記光機能素子は、前記0次光の偏光の位相差と、前記回折光の偏光の位相差とを、相対的に略180度異ならせることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光ピックアップ。
  8. 前記回折光の次数は±1次であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光ピックアップ。
  9. 前記一又は複数の受光手段の面積は、前記一の記録層に合焦点した場合、前記複数の記録層のうち他の記録層において発生する迷光が、照射される照射領域の面積より小さいことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光ピックアップ。
  10. 前記一又は複数の受光手段は、前記一の記録層に合焦点した場合、前記複数の記録層のうち他の記録層において発生する迷光が照射される照射領域の内に配置されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光ピックアップ。
  11. 前記受光手段として、前記回折光を受光する、第1受光手段、及び第2受光手段、並びに、前記0次光を受光する第3受光手段を備えることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光ピックアップ。
  12. 前記0次光、及び前記回折光に基づいて、前記レーザ光を前記一の記録層に有される記録トラックに導くように前記光学系を制御する制御手段を更に備えることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光ピックアップ。
  13. 請求の範囲第1項に記載の光ピックアップと、
    前記レーザ光を前記光ディスクに照射することで、前記情報信号の記録又は再生を行う記録再生手段と
    を備えることを特徴とする情報機器。
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