JPH1186334A - 光ピックアップ装置およびそれを用いた光記録再生装置 - Google Patents

光ピックアップ装置およびそれを用いた光記録再生装置

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JPH1186334A
JPH1186334A JP9244073A JP24407397A JPH1186334A JP H1186334 A JPH1186334 A JP H1186334A JP 9244073 A JP9244073 A JP 9244073A JP 24407397 A JP24407397 A JP 24407397A JP H1186334 A JPH1186334 A JP H1186334A
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JP
Japan
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laser beam
optical
pickup device
optical pickup
light
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JP9244073A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Hibino
克俊 日比野
Yoichi Tsuchiya
洋一 土屋
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの半導体レーザを用いて記録方式、基板
厚が異なるCD、DVDと光磁気記録媒体との互換再生
を行うことができる光ピックアップ装置を提供する。 【解決手段】 波長635nmのレーザビームの外周部
を制御信号に基づいて選択的に回折し、内周部のみを対
物レンズ8に入射させる第1の光学素子66と、信号記
録面12a(又は120a)での反射光を制御信号に基
づいて選択的に回折してP偏光成分とS偏光成分とが混
在するレーザ光、P偏光成分のみのレーザ光、およびS
偏光成分のみのレーザ光に分離する第2の光学素子9と
を用い、第1の光学素子66、および第2の光学素子9
に制御信号として所定値の電圧を印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板厚、および記
録方式が異なる複数種類の光ディスクに記録または/お
よび再生を行う光ピックアップ装置、およびそれを用い
た光記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CD−ROMのように半導体レーザを用
いて情報を読み出す約1.2mmの厚さの光ディスクが
提供されている。この種の光ディスクではピックアップ
用対物レンズにフォーカスサーボ及びトラッキングサー
ボを行うことにより、信号記録面のピット列にレーザビ
ームを照射させ、信号を再生している。また、最近では
長時間の動画を記録するための高密度化が進んでいる。
【0003】例えば、CD−ROMと同じ直径12cm
の光ディスクに、片面で4.7Gbyteの情報を記録
するDVD規格が提案されている。DVDのディスク厚
は約0.6mmであり、これを両面貼り合わせることに
より、1枚で9.4Gbyteの情報を記録できる。更
に、信号を磁気的に記録し、記録した信号にレーザビー
ムを照射し、その反射光の偏光面が光磁気信号により回
転される角度の相違を検出して信号を再生する記録可能
な光磁気記録媒体において6.1Gbyteの高容量を
持つ媒体も開発されている。
【0004】今後、これら3種類の記録媒体の併存が考
えられるため3種類の記録媒体を互換再生できる装置が
必要である。CD、DVDは、信号をピット列として記
録するために、その再生は照射されたレーザビームの記
録面での反射光の強度変化を検出して行われる。一方、
光磁気記録媒体は、信号を磁気的に記録するために、そ
の再生は照射されたレーザビームが磁気を帯びたドメイ
ンにより偏光面を回転される角度の相違を検出して行わ
れる。また、DVD、光磁気記録媒体とCDでは、前者
の光ディスクの基板厚は0.6mmであり、後者は1.
2mmである。
【0005】基板厚の異なる記録媒体を1つの光ピック
アップ装置で再生する技術については、特開平5−30
3766号公報に開示されている。この技術は短波長の
レーザビームにて高密度のディスクを再生すべく設計さ
れた開口数0.6の対物レンズを用い、標準厚で標準密
度の光ディスクを再生する場合に、収差補正手段にレー
ザビームの外周側を遮光して実効的な開口数を減少させ
るアパーチャを付加したものを対物レンズの光源側に介
挿する装置である。
【0006】また、半導体レーザから出射されるレーザ
ビームの外周部を選択的に遮光してレーザビームを集光
する対物レンズの実効的開口数を変更する方法として出
願人は、特願平8−170276号においてレーザビー
ムの偏光面を選択的に回転する液晶と特定方向に偏光す
るレーザビームのみを透過させる偏光フィルタを組み合
わせる方法を提案し、この方法を用いて基板厚の異なる
光ディスクを互換再生できる技術を開示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平5−3
03766号公報、特願平8−170276号に開示さ
れた方法では、基板厚の異なるDVDとCDとの互換再
生は可能であるが、光磁気記録媒体の再生においては、
記録面でレーザビームの偏光面が回転させられるため、
記録面での反射光の全部を再生信号の検出に用いること
が困難という問題があった。
【0008】そこで、本発明は、かかる問題点を解決
し、基板厚、および記録方式が異なる複数種類の光ディ
スクに記録または/および再生を行うことが可能な光ピ
ックアップ装置、およびそれを用いた光記録再生装置を
提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る光ピック
アップ装置は、選択的にレーザ光の外周部を遮光して記
録媒体に応じた記録または/および再生可能な光学手段
を含む、光ピックアップ装置である。請求項2に係る光
ピックアップ装置は、請求項1記載の光ピックアップ装
置において、光学手段が制御信号に基づいてレーザ光の
外周部を選択的に遮光する光ピックアップ装置である。
【0010】請求項3に係る光ピックアップ装置は、請
求項2に記載の光ピックアップ装置において、光学手段
が、回折現象を利用して選択的にレーザ光の外周部を遮
光する光ピックアップ装置である。請求項4に係る光ピ
ックアップ装置は、請求項2に記載の光ピックアップ装
置において、制御信号が記録媒体の記録方式に起因して
発生する光ピックアップ装置である。
【0011】請求項5に係る光ピックアップ装置は、対
物レンズにより記録媒体の記録面にレーザ光を照射し、
記録面より反射されるレーザ光を光検出器に導く光学系
を配して成る光ピックアップ装置において、レーザ光を
生成するレーザ光生成手段と、選択的に、外周部を回折
して内周部のみを対物レンズに導く第1の光学手段と、
記録面からの反射光を第1の方向に選択的に回折して光
検出器に導く第2の光学手段とを含む光ピックアップ装
置である。
【0012】請求項6に係る光ピックアップ装置は、請
求項5記載の光ピックアップ装置の第1の光学手段が、
対物レンズと一体的に形成されている光ピックアップ装
置である。請求項7に係る光ピックアップ装置は、請求
項5または請求項6記載の光ピックアップ装置の第1の
光学手段が、光軸方向に対し、外周部に、所定の間隔に
パターニングされた透明電極が形成された1つのガラス
板と、1つのガラス板の透明電極に接して設けられた液
晶と、液晶に接して所定の間隔にパターニングされた透
明電極が形成されたもう1つのガラス板とを配して成
り、記録媒体の記録方式に応じて選択的に透明電極に電
圧が印加される光ピックアップ装置である。
【0013】請求項8に係る光ピックアップ装置は、対
物レンズにより記録媒体の記録面にレーザ光を照射し、
記録面より反射されるレーザ光を光検出器に導く光学系
を配して成る光ピックアップ装置において、レーザ光を
生成するレーザ光生成手段と、レーザ光生成手段により
生成されたレーザ光の偏光面を選択的に回転させる偏光
面回転手段と、偏光面回転手段からのレーザ光を受け、
特定方向に偏光するレーザ光の外周部を遮光する偏光選
択手段と、記録面からの反射光を第1の方向に選択的に
回折して光検出器に導く第2の光学手段とを含む光ピッ
クアップ装置である。
【0014】請求項9に係る光ピックアップ装置は、請
求項8記載の光ピックアップ装置の偏光選択手段が対物
レンズと一体的に形成されている光ピックアップ装置で
ある。請求項10に係る光ピックアップ装置は、対物レ
ンズにより記録媒体の記録面にレーザ光を照射し、記録
面より反射されるレーザ光を光検出器に導く光学系を配
して成る光ピックアップ装置において、レーザ光を生成
するレーザ光生成手段と、レーザ光生成手段により生成
されたレーザ光の偏光面を選択的に回転させる偏光面回
転手段と、特定方向に偏光するレーザ光の外周部を遮光
する偏光選択手段と、レーザ光生成手段からのレーザ光
の半分を実質的に直角方向に反射すると共に、記録面か
らの反射光の半分を透過させるハーフミラーと、ハーフ
ミラーからの透過光を第1の方向に選択的に回折して光
検出器に導く第2の光学手段とを含み、偏光面回転手段
と偏光選択手段とは、レーザ光生成手段とハーフミラー
との間に設けられている光ピックアップ装置である。
【0015】請求項11に係る光ピックアップ装置は、
請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の光ピッ
クアップ装置の偏光選択手段が、偏光フィルム、もしく
は偏光ガラスである光ピックアップ装置である。請求項
12に係る光ピックアップ装置は、請求項8から請求項
11のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の偏光
面回転手段が、液晶を含む光ピックアップ装置である。
【0016】請求項13に係る光ピックアップ装置は、
請求項5から請求項12のいずれか1項に記載の光ピッ
クアップ装置の第2の光学手段が、光軸方向に対し、透
明電極が形成された1つのガラス板と、1つのガラス板
の透明電極に接して設けられた液晶と、液晶に接して透
明電極が形成されたもう1つのガラス板とから成り、記
録媒体の記録方式に応じて選択的に透明電極に電圧が印
加される光ピックアップ装置である。
【0017】請求項14に係る光記録再生装置は、請求
項1から請求項13のいずれか1項に記載の光ピックア
ップ装置を含む光記録再生装置である。
【0018】
【発明の実施の形態】図を参照しつつ、本発明の実施の
形態を説明する。図1に本発明が互換再生の対象とする
CD、DVD、および高密度光磁気記録媒体(以下、
「MO−7」という。)の規格値と再生条件を示す。C
Dの基板厚は1.2(許容誤差±0.1)mm、最短ピッ
ト長が0.90(許容誤差±0.1)μm、トラックピッ
チが1.6(許容誤差±0.1)μm、波長635nmの
レーザビームに対する反射率が70%以上であり、再生
時のレーザビームのスポット径が1.5(許容誤差±0.
1)μm、対物レンズの開口数が0.35(許容誤差±
0.05)、再生レーザビーム波長が635(許容誤差
±15)nmである。また、DVDの基板厚は0.6
(許容誤差±0.05)mm、最短ピット長が0.40
(許容誤差±0.1)μm、トラックピッチが0.74
(許容誤差±0.01)μm、波長635nmのレーザ
ビームに対する反射率が70%以上(単一の信号記録面
の場合)若しくは20〜40%(信号記録面が2つの場
合)であり、再生時のレーザビームのスポット径が0.
9(許容誤差±0.5)μm、対物レンズの開口数が0.
6(許容誤差±0.05)、再生レーザビーム波長が6
35(許容誤差±15)nmである。更に、MO−7の
基板厚は0.6(許容誤差±0.05)mm、最短ドメイ
ン長が0.15(許容誤差±0.05)μm、トラックピ
ッチが0.6(許容誤差±0.05)μm、波長635n
mのレーザビームに対する反射率が20〜30%であ
り、再生時のレーザビームのスポット径が0.9(許容
誤差±0.5)μm、対物レンズの開口数が0.6(許容
誤差±0.05)、再生レーザビーム波長が635(許
容誤差±15)nmである。 第1の実施の形態 CD、DVD、およびMO−7の互換再生を行う光ピッ
クアップ装置10の構成を図2に示す。レーザ光生成手
段1から発せられた波長635(許容誤差±15、以下
同じ。)nmのレーザビームは偏光面回転手段2で選択
的に偏光面を回転させられ、ハーフミラー3で半分が反
射されてコリメータレンズ4に入射し、該コリメータレ
ンズ4で平行光にされ、立ち上げミラー5で立ち上げら
れる。立ち上げられたレーザビームは、偏光選択手段6
で選択的に外周部を遮光されて対物レンズ8で集光さ
れ、透光性ポリカーボネートの基板12(または12
0)を通って光ディスクの信号記録面12a(または1
20a)に照射される。前記信号記録面12a(または
120a)で反射されたレーザビームは前記基板12
(または120)、前記対物レンズ8、前記偏光選択手
段6、立ち上げミラー5、コリメータレンズ4を介して
前記ハーフミラー3まで戻り、ハーフミラー3で半分が
透過し、第2の光学素子9で選択的にP偏光成分のみの
レーザビーム、S偏光成分のみのレーザビーム、および
P偏光成分とS偏光成分とが混在したレーザビームに回
折されて光検出器11で検知される。前記対物レンズ8
は基板厚0.6(許容誤差±0.05、以下同じ。)m
mの光ディスク用に設計されており、開口数は0.6
(許容誤差±0.05、以下同じ。)である。また、偏
光面回転手段2と第2の光学素子9には、後述する光記
録再生装置の液晶駆動回路21により選択的に所定の電
圧が印加されるようになっている。
【0019】図3を参照して、前記偏光面回転手段2の
詳細について説明する。図3は偏光面回転手段2の斜視
図である。偏光面回転手段2は、光軸方向に対し、透明
電極が形成された2枚のガラス板21、21でTN型液
晶20を挟持した構造であり、透明電極の表面は一定方
向にラビングされており、2枚のガラス板21、21の
透明電極のラビング方向が互いに直角となるようにTN
型液晶20を挟み込む。この場合、液晶分子20は透明
電極のラビング方向に配向して配列するので、一方の透
明電極付ガラス板21から他方の透明電極付ガラス板2
1までの間で90度ねじれた状態となる。その結果、T
N型液晶20に電圧を印加しないときは、矢印31で示
す方向と平行方向33に偏光して偏光面回転手段2に入
射したレーザビームは、矢印31と直交する方向である
矢印32で示す方向と平行方向34に偏光して偏光面回
転手段2を透過する。即ち、レーザビームは偏光面回転
手段2により偏光方向を90度回転させられることにな
る。TN型液晶20に電圧を印加した場合は、液晶分子
22は、ラビング方向に配向して配列しなくなるので、
レーザビームは偏光面回転手段2により偏光方向を回転
させられることなく透過する。
【0020】以上説明したように、偏光面回転手段2に
選択的に所定の電圧を印加することによりレーザビーム
の偏光面を選択的に回転させることが可能となる。ま
た、偏光選択手段6は、対物レンズ8と一体的に形成さ
れている。これは、アクチュエータ7や対物レンズ8が
トラッキング時に矢印61、62の方向に移動した場合
に、偏光選択手段6が対物レンズ8に追従して移動でき
るようにするためである。即ち、偏光選択手段6が対物
レンズ8と一体的に形成されていないときは、偏光選択
手段6により遮光された後のレーザビームが対物レンズ
の周辺部に入射することも考えられ、これでは、対物レ
ンズ8により本来的な集光ができないからである。
【0021】図4を参照して、前記偏光選択手段6の詳
細について説明する。偏光選択手段6は、外周部6aと
内周部6bとから成り、外周部6aにのみ偏光フィルム
が形成されている。偏光フィルムは特定方向に偏光する
レーザビームのみを透過させる機能を有するものであ
る。本願においては、紙面に垂直な方向に偏光するレー
ザビームのみを透過させるものとする。
【0022】また、偏光選択手段6の外周部6aは偏光
フィルムに代えて偏光ガラスであってもよい。偏光ガラ
スは、ガラス板の表面に銀原子を焼成した後、所定の長
さに銀原子を引き延ばしたものであり、特定の方向に偏
光するレーザビームのみを吸収することによりレーザビ
ームを遮光する機能を有するものである。図5を参照し
て、前記第2の光学素子9の詳細について説明する。第
2の光学素子9は、一定方向にラビングした2枚の透明
電極付ガラス板91、92でラビング方向が平行になる
ようにしてTN型液晶90を挟み込んだ構造のものであ
る。従って、透明電極付ガラス板91、92を通してT
N型液晶90に電圧を印加しないときは、図5の(a)
に示すように液晶分子93が一方の透明電極付ガラス板
91からもう1つの透明電極付ガラス板92に向かって
ラビング方向と平行方向に並ぶ。その結果、一定方向に
偏光するレーザビーム94が第2の光学素子9に入射し
た場合、上記のように並んだ液晶分子93により回折を
受け、P偏光成分とS偏光成分とが混在したレーザビー
ム940、P偏光成分のみのレーザビーム941、およ
びS偏光成分のみのレーザビーム942に分離されて第
2の光学素子9を透過する。
【0023】一方、透明電極付ガラス板91、92を通
してTN型液晶90に10Vの電圧が印加されたとき
は、図5の(b)に示すように液晶分子93は2枚の透
明電極付ガラス91、92の方向に対し、縦に立ったよ
うな配列となる。その結果、第2の光学素子9に一定方
向に偏光するレーザビーム94が入射したときは、液晶
分子93から回折を受けず、そのまま透過する。従っ
て、透過光はP偏光成分とS偏光成分とが混在したレー
ザビーム940となる。
【0024】以上説明したように、第2の光学素子9
は、TN型液晶90に選択的に電圧を印加することによ
り、入射したレーザビームを選択的に回折し、P偏光成
分とS偏光成分とが混在したレーザビーム940、P偏
光成分のみのレーザビーム941、およびS偏光成分の
みのレーザビーム942に分離して透過させる機能を有
する素子である。
【0025】図6を参照して、光ピックアップ装置10
を用いた基板厚1.2mmの光ディスクであるCDの再
生動作について説明する。CDが再生される場合には、
後述する光記録再生装置の液晶駆動回路21により前記
偏光面回転手段2に電圧が印加されず、前記第2の光学
素子9に電圧が印加される。その結果、紙面に垂直な方
向に偏光する波長635nmのレーザビームは、偏光面
回転手段2により偏光面を90度回転させられ、紙面に
平行な方向に偏光して透過する。その後、ハーフミラー
3で半分が反射され、コリメータレンズ4で平行光にさ
れ、立ち上げミラー5で立ち上げられて偏光選択手段6
により外周部を遮光されて、内周部のみが対物レンズ8
に入射する。対物レンズ8に入射したレーザビームは集
光されて光ディスクの基板120を通って信号記録面1
20aに照射される。信号記録面120aに照射される
レーザビームのスポット径は1.5(許容誤差±0.
1)μmである。また、偏光選択手段6の内周部6bの
直径は、対物レンズ8の実効的開口数が0.35(許容
誤差±0.05、以下同じ。)となる直径である。例え
ば、対物レンズ8の有効光束が4mmの場合、内周部6
bの直径は2.3mmとなる。有効光束が4mm以外の
場合は、対物レンズ8の実効的開口数が0.35となる
直径となる。波長635nmのレーザビームを用いてC
Dを再生する場合、対物レンズ8の実効的開口数を0.
35にしなくても再生は可能であるが、基板が傾いた時
や反った時に発生するコマ収差を小さくするために対物
レンズ8の実効的開口数を0.35にしている。
【0026】信号記録面120aで反射されたレーザビ
ームは、基板120、対物レンズ8、偏光選択手段6、
立ち上げミラー5、コリメータレンズ4を介してハーフ
ミラー3まで戻り、半分が透過された後、第2の光学素
子9をそのまま透過し、光検出器11に集光照射され
る。図7を参照して、光ピックアップ装置10を用いた
基板厚0.6mmの光ディスクであるDVDの再生動作
について説明する。DVDが再生される場合には、液晶
駆動回路21により偏光面回転手段2と第2の光学素子
9に電圧が印加される。その結果、紙面に垂直な方向に
偏光する波長635nmのレーザビームは、偏光面回転
手段2により偏光面を回転させられずに、そのまま透過
し、ハーフミラー3で半分が反射され、コリメータレン
ズ4で平行光にされ、立ち上げミラー5で立ち上げられ
て偏光選択手段6に入射する。偏光選択手段6に入射し
たレーザビームは、偏光選択手段6で遮光されず、その
まま透過し、対物レンズ8で集光されて光ディスクの基
板12を通って信号記録面12aに照射される。信号記
録面12aに照射されるレーザビームのスポット径は
0.9(許容誤差±0.1)μmである。信号記録面1
2aで反射されたレーザビームは、基板12、対物レン
ズ8、偏光選択手段6、立ち上げミラー5、コリメータ
レンズ4を介してハーフミラー3まで戻り、半分が透過
された後、第2の光学素子9をそのまま透過し、光検出
器11に集光照射される。
【0027】図8を参照して、光ピックアップ装置10
を用いた基板厚0.6mmの記録または/および再生可
能な光ディスクである、MO−7の再生動作について説
明する。MO−7が再生される場合には、前記液晶駆動
回路21により偏光面回転手段2に電圧が印加され、第
2の光学素子9に電圧が印加されない。その結果、紙面
に垂直な方向に偏光する波長635nmのレーザビーム
は、偏光面回転手段2により偏光面を回転させられず
に、そのまま透過し、ハーフミラー3で半分が反射さ
れ、コリメータレンズ4で平行光にされ、立ち上げミラ
ー5で立ち上げられて偏光選択手段6に入射する。偏光
選択手段6に入射したレーザビームは、偏光選択手段6
で遮光されず、そのまま透過し、対物レンズ8で集光さ
れて光ディスクの基板12を通って信号記録面12aに
照射される。信号記録面12aに照射されるレーザビー
ムのスポット径は0.9(許容誤差±0.1)μmであ
る。信号記録面12aで反射されたレーザビームは、基
板12、対物レンズ8を介して偏光選択手段6まで戻
る。ここで、レーザビームの外周部は偏光選択手段6の
外周部6aで遮光される。この機構を図9を参照して詳
細に説明する。偏光選択手段6に入射する前のレーザビ
ームは矢印190で示すように偏光選択手段6の偏光特
性の方向1900と平行な方向に偏光しているので、偏
光選択手段6をそのまま透過するが(参照図9の
(a))、光磁気記録媒体60の信号記録面で反射され
る場合、光磁気記録媒体60に記録信号として存在する
微少な磁区によりレーザビームの偏光方向を所定の角度
だけ回転させられるため、反射光の偏光方向は偏光選択
手段6の偏光方向とは異なる方向191となる。従っ
て、偏光選択手段6まで戻った反射光は、その外周部を
遮光され、内周部のみが偏光選択手段6を透過する(参
照図9の(b))。偏光選択手段6を透過した反射光の
内周部は、立ち上げミラー5、コリメータレンズ4を介
してハーフミラー3まで戻り、半分が透過された後、第
2の光学素子9で回折を受け、P偏光成分とS偏光成分
とが混在したレーザビーム、P偏光成分のみのレーザビ
ーム、およびS偏光成分のみのレーザビームに分離さ
れ、光検出器11に集光照射される。そして、光検出器
11により検知されたP偏光成分とS偏光成分とが混在
したレーザビームからはトラッキングエラー信号、フォ
ーカスエラー信号が生成され、トラッキングサーボ、フ
ォーカスサーボに使用される。また、光検出器11によ
り検知されたP偏光成分のみのレーザビームとS偏光成
分のみのレーザビームとの強度差から再生信号が生成さ
れる。
【0028】図10を参照して、基板厚が0.6mmの
DVD、MO−7、基板厚が1.2mmのCDを互換再
生する再生装置について説明する。光ピックアップ10
の対物レンズ8はサーボ機構15により再生しようとし
ている信号がピット列またはドメイン列として形成され
ているトラックにレーザビームを集光するように制御さ
れており、レーザビームは前記対物レンズ8により集光
され、光ディスクの基板12(又は120)を通って信
号記録面12a(又は120a)に照射される。該信号
記録面12a(又は120a)で反射されたレーザビー
ムは光検出器11で検知され、再生信号として検出され
る。前記光検出器11で検出された再生信号はプリアン
プ13へ送られ、所定の増幅が行われた後、判別回路1
6とRF復調回路18及びサーボ回路14に送られる。
サーボ回路14は、送られてきたトラッキングエラー信
号に基づき前記サーボ機構15を制御する。また、判別
回路16は、送られてきた信号に基づいて再生装置に装
着された光ディスクの種類を識別し、識別結果を指令回
路17に送る。該指令回路17は、前記偏光面回転手段
2、および前記第2の光学素子9に選択的に電圧を印加
するために、送られてきた識別結果に基づいて制御回路
20に指令を出す。また、前記指令回路17は、識別し
た光ディスクの再生に適合する復調回路に切り換えるた
めに、送られてきた識別結果に基づいて特性切換回路1
9にも指令を出す。前記制御回路20は、前記指令回路
17からの指令に基づいて液晶駆動回路21を介して光
ピックアップ中の偏光面回転手段2、および第2の光学
素子9に選択的に電圧を印加し、前記特性切換回路19
は、前記指令回路17からの指令に基づいて、RF復調
回路18を切り換える。これにより、再生装置に装着さ
れた光ディスクに適した再生が可能となる。
【0029】上記においては、光ピックアップ10を用
いたCD、DVD、およびMO−7の再生について説明
したが、記録可能な光ディスクであるMO−7において
は、光ピックアップ10を用いて記録を行うことができ
る。MO−7に信号が記録されるときは、記録信号がエ
ンコーダ23により所定方式で変調され、その変調結果
がレーザ駆動回路22と磁気ヘッド駆動回路24に送ら
れる。磁気ヘッド駆動回路24はエンコーダ23からの
結果に基づいて磁気ヘッド25を駆動し、磁気ヘッド2
5はMO−7に所定の変調方式に応じて磁界を印加す
る。また、レーザ駆動回路22は波長635nmのレー
ザビームを生成するレーザ光生成手段1を駆動すると共
に、エンコーダ23により所定方式に変調された記録信
号に基づいてレーザ光生成手段1を点滅させる。以上の
ようにして、MO−7に所定方式に変調された記録信号
に基づいてレーザビームと磁界が印加されることにより
信号が記録される。 第2の実施の形態 CD、DVD、およびMO−7を互換再生する光ピック
アップ装置は、上記第1の実施の形態で説明された光ピ
ックアップ装置10に限らず、図11に示す光ピックア
ップ装置100であってもよい。光ピックアップ装置1
00は、前記光ピックアップ装置10において前記偏光
選択手段6を前記偏光面回転手段2と前記ハーフミラー
3との間に移動したものに相当する。上記図9で説明し
たように、光ピックアップ装置10の構造では、光磁気
記録媒体の再生時に信号記録面12aでの反射光の外周
部が偏光選択手段6により遮光されるため、再生信号の
強度が小さくなる。この問題を解決するためには、光ピ
ックアップ装置の構成を信号記録面12aでの反射光の
外周部が偏光選択手段6を介さずに光検出器11に到達
できる構成にする必要がある。かかる観点から考案され
た光ピックアップ装置が図11に示す光ピックアップ装
置100である。光ピックアップ装置100を構成する
各構成要素の機能は上記第1の実施の形態のものと同じ
である。従って、光ピックアップ装置100では、レー
ザ光生成手段1により生成された紙面に垂直な方向に偏
光する波長635nmのレーザビームは、偏光面回転手
段2で選択的に偏光面を回転させられた後、偏光選択手
段6で外周部を選択的に遮光され、ハーフミラー3に到
達する。その後、ハーフミラー3でレーザビームの半分
が実質的に直角方向に反射され、コリメータレンズ4で
平行光にされ、立ち上げミラー5で立ち上げられ、対物
レンズ8で集光され、光ディスクの基板12(又は12
0)を通って信号記録面12a(又は120a)に照射
される。信号記録面12a(又は120a)で反射され
たレーザビームは基板12(又は120)、対物レンズ
8、立ち上げミラー5、およびコリメータレンズ4を介
してハーフミラー3まで戻り、ハーフミラー3で半分が
透過し、第2の光学素子9で選択的に回折され、光検出
器11に照射される。本第2の実施の形態においても、
対物レンズ8の開口数は、基板厚0.6mmの光ディス
ク用に設計されており、その値は0.6(許容誤差±
0.05)である。
【0030】図12を参照して、光ピックアップ装置1
00を用いた基板厚1.2mmの光ディスクであるCD
の再生動作について説明する。CDが再生される場合
は、液晶駆動回路21により偏光面回転手段2に電圧が
印加されず、第2の光学素子9に電圧が印加される。そ
の結果、紙面に垂直な方向に偏光する波長635nmの
レーザビームは、偏光面回転手段2により偏光面を90
度回転させられ、紙面に平行な方向に偏光して透過す
る。その後、偏光選択手段6で外周部が遮光され、内周
部のみがハーフミラー3に到達する。ハーフミラー3に
到達したレーザビームの内周部は、ハーフミラー3で半
分が反射され、コリメータレンズ4で平行光にされ、立
ち上げミラー5で立ち上げられて対物レンズ8に入射
し、対物レンズ8で集光されて光ディスクの基板120
を通って信号記録面120aに照射される。信号記録面
120aに照射されるレーザビームのスポット径は1.
5(許容誤差±0.1)μmである。また、偏光選択手
段6の内周部6bの直径は、対物レンズ8の実効的開口
数が0.35(許容誤差±0.05、以下同じ。)とな
る直径である。本第2の実施の形態では、偏光選択手段
6はレーザビームが拡散光の領域に設けられるため、内
周部6bの直径は偏光選択手段6とレーザ光生成手段1
との距離に応じて対物レンズ8の実効的開口数が0.3
5になるように決定される。CD再生時に対物レンズ8
の実効的開口数が0.35になるようにしているのは、
上記第1の実施の形態で説明したのと同じ理由からであ
る。
【0031】信号記録面120aで反射されたレーザビ
ームは、基板120、対物レンズ8、立ち上げミラー
5、コリメータレンズ4を介してハーフミラー3まで戻
り、半分が透過された後、第2の光学素子9をそのまま
透過し、光検出器11に集光照射される。本第2の実施
の形態においては、光磁気記録媒体の再生信号の検出強
度を強くするために、偏光選択手段6は対物レンズ8と
一体的に形成されていないが、光ピックアップ装置10
0においても、CD再生時のトラッキング追従は極端に
低下することはない。即ち、図13を参照して、偏光選
択手段6を対物レンズ8と一体的に形成し、対物レンズ
8の移動に連動して可動とした場合と、光ピックアップ
装置100のように対物レンズ8と一体的に形成せず、
固定とした場合のトラッキング追従量の比較について説
明する。図13は、3T信号のジッタの実測値をトラッ
キング追従量に対して示したものである。許容ジッタ量
として15%を想定している。偏光選択手段6を対物レ
ンズ8と連動して可動状態とした場合には、トラッキン
グ追従量は400μm以上である。この400μmの値
はトラッキングサーボ時に対物レンズ8が移動可能な範
囲の最大値であり、上記第1の実施の形態で説明した光
ピックアップ装置10では、トラッキング追従量として
対物レンズ8の移動可能な範囲の最大値400μmを実
現できることになる。一方、偏光選択手段6を光ピック
アップ装置100のように固定状態とした場合には、ト
ラッキング追従量として200μmを実現できる。従っ
て、光ピックアップ装置100の構成においても、トラ
ッキング追従量は低下するもののCDの再生は十分可能
である。
【0032】図14を参照して、光ピックアップ装置1
00を用いた基板厚0.6mmの光ディスクであるDV
Dの再生動作について説明する。DVDが再生される場
合には、液晶駆動回路21により偏光面回転手段2と第
2の光学素子9に電圧が印加される。その結果、紙面に
垂直な方向に偏光する波長635nmのレーザビーム
は、偏光面回転手段2により偏光面を回転させられず
に、そのまま透過し、偏光選択手段6で外周部を遮光さ
れずにハーフミラー3に到達する。ハーフミラー3に到
達したレーザビームは、ハーフミラー3で半分が反射さ
れ、コリメータレンズ4で平行光にされ、立ち上げミラ
ー5で立ち上げられて対物レンズ8で集光され、光ディ
スクの基板12を通って信号記録面12aに照射され
る。信号記録面12aに照射されるレーザビームのスポ
ット径は0.9(許容誤差±0.1)μmである。信号
記録面12aで反射されたレーザビームは、基板12、
対物レンズ8、立ち上げミラー5、コリメータレンズ4
を介してハーフミラー3まで戻り、半分が透過された
後、第2の光学素子9をそのまま透過し、光検出器11
に集光照射される。
【0033】図15を参照して、光ピックアップ装置1
00を用いた基板厚0.6mmの記録または/および再
生可能な光ディスクである、MO−7の再生動作につい
て説明する。MO−7が再生される場合には、前記液晶
駆動回路21により偏光面回転手段2に電圧が印加さ
れ、第2の光学素子9に電圧が印加されない。その結
果、紙面に垂直な方向に偏光する波長635nmのレー
ザビームは、偏光面回転手段2により偏光面を回転させ
られずに、そのまま透過し、偏光選択手段6で外周部を
遮光されずにハーフミラー3に到達する。ハーフミラー
3に到達したレーザビームは、ハーフミラー3で半分が
反射され、コリメータレンズ4で平行光にされ、立ち上
げミラー5で立ち上げられて対物レンズ8で集光され、
光ディスクの基板12を通って信号記録面12aに照射
される。信号記録面12aに照射されるレーザビームの
スポット径は0.9(許容誤差±0.1)μmである。
信号記録面12aで反射されたレーザビームは、基板1
2、対物レンズ8、立ち上げミラー5、コリメータレン
ズ4を介してハーフミラー3まで戻り、半分が透過され
た後、第2の光学素子9で回折を受け、P偏光成分とS
偏光成分とが混在したレーザビーム、P偏光成分のみの
レーザビーム、およびS偏光成分のみのレーザビームに
分離され、光検出器11に集光照射される。そして、光
検出器11により検知されたP偏光成分とS偏光成分と
が混在したレーザビームからはトラッキングエラー信
号、フォーカスエラー信号が生成され、トラッキングサ
ーボ、フォーカスサーボに使用される。また、光検出器
11により検知されたP偏光成分のみのレーザビームと
S偏光成分のみのレーザビームとの強度差から再生信号
が生成される。
【0034】本第2の実施の形態における光ピックアッ
プ装置は、光ディスクの信号記録面での反射光が偏光選
択手段を介さずに光検出器11に到達する構成であれ
ば、上記図11に示す構成に限らず、他の構成であって
もよいことは言うまでもない。また、光ピックアップ装
置100を用いたCD、DVD、およびMO−7の再生
または/および記録を行う光記録再生装置は上記図10
に示した光記録再生装置と同じであるので、その動作説
明は省略する。 第3の実施の形態 CD、DVD、およびMO−7を互換再生する光ピック
アップ装置は、上記第1、および第2の実施の形態で説
明された光ピックアップ装置10、100に限らず、図
16に示す光ピックアップ装置200であってもよい。
図16を参照して、光ピックアップ装置200の詳細に
ついて説明する。光ピックアップ装置200は、紙面に
垂直な方向に偏光する波長635nmのレーザビームを
生成するレーザ光生成手段1と、レーザビームの半分を
実質的に直交する方向に反射するハーフミラー3と、レ
ーザビームを平行光にするコリメータレンズ4と、立ち
上げミラー5と、レーザビームの外周部を光軸の外側に
選択的に回折し、内周部のみを対物レンズ8に入射させ
る第1の光学素子66と、レーザビームを光ディスクの
信号記録面に集光照射する対物レンズ8と、レーザビー
ムの信号記録面での反射光を選択的にP偏光成分のみの
レーザビーム、S偏光成分のみのレーザビーム、および
P偏光成分とS偏光成分とが混在したレーザビームに回
折する第2の光学素子9と、レーザビームの信号記録面
での反射光を検知する光検出器11とから成る。図1
7、18、19、20を参照して、第1の光学素子66
の詳細について説明する。図17は、第1の光学素子6
6の断面図を示したものである。第1の光学素子66
は、レーザビームの外周部6aに相当する領域に透明電
極667を所定の間隔でパターニングして形成した2枚
のガラス板668、668によりTN型液晶666を透
明電極667に接して挟み込んだ構造のものである。従
って、内周部66bにはTN型液晶は設けられておら
ず、外周部66aにのみTN型液晶666が設けられて
いる。また、パターニングされた透明電極でTN型液晶
666を挟み込む際には、透明電極の表面はラビングさ
れず、単に2枚のガラス板668、668で挟み込んだ
ものである。このようにして挟み込んだTN型液晶に電
圧をON/OFFした場合、電圧を印加した領域のみ、
TN型液晶の屈折率は大きくなる。従って、パターニン
グされた透明電極に電圧を印加した場合、透明電極66
7と接するTN型液晶の屈折率は大きくなり、TN型液
晶666には、屈折率の大きい領域と小さい領域とが交
互に現れ、レーザビームに対して回折格子として機能す
る。図20はTN型液晶に印加される電圧に対するTN
型液晶の屈折率の変化を示したものである。電圧を印加
しないときのTN型液晶の屈折率は1.50であり、6
V以上の電圧を印加するとTN型液晶の屈折率は、電圧
値の増加に伴い大きくなる。そして、16V以上の電圧
を印加するとTN型液晶の屈折率は1.70で飽和す
る。従って、パターニングされた透明電極に16V以上
の電圧を印加した場合、TN型液晶666に屈折率が
1.70と1.50の領域が交互に現れ、回折格子とし
て機能する。
【0035】図18、19を参照して、TN型液晶66
6に電圧を印加した場合と印加しない場合とについて、
第1の光学素子66の機能を説明する。図18を参照し
て、TN型液晶666に電圧を印加しないときは、第1
の光学素子66に入射したレーザビーム180、18
1、182は第1の光学素子66により何ら影響を受け
ることなく、そのまま、レーザビーム183、184、
185として透過する。一方、図19を参照して、TN
型液晶666に電圧を印加した場合は、第1の光学素子
66の外周部66aには屈折率が1.70の領域666
aと屈折率が1.50の領域666bとが交互に現れる
ので、前記外周部66aに入射したレーザビーム19
3、194は外側に大きく回折を受け、レーザビーム1
96、197として光軸から外側に進行する。また、内
周部66bにはTN型液晶が設けられていないため、内
周部66bに入射したレーザビーム192は、第1の光
学素子66により影響されることなく、そのまま、レー
ザビーム195として透過する(参照図19の
(a))。また、図19の(b)は、第1の光学素子6
6に電圧を印加したときの平面図を示したものである。
【0036】TN型液晶666のレーザビームの進行方
向の長さは、外側に回折したいレーザビームの波長によ
って決定され、一般的には、次式により算出される。 P1/P0=4/(π2)・tan2((π(n−n0
k)/λ) ここで、k:TN型液晶のレーザビームの進行方向の長
さ n:TN型液晶の電圧印加時の屈折率 n0:TN型液晶の電圧不印加時の屈折率 P0:0次光の光量 P1:±1次光の光量 従って、0次光の光量と1次光の光量との比P1/P0
予め決定しておき、それからTN型液晶のレーザビーム
の進行方向の長さが決定される。
【0037】本願発明の場合、レーザビームの波長は6
35nmであるので、P1/P0=0.1、n:1.7
0、n0:1.50の場合、TN型液晶666のレーザ
ビームの進行方向の長さは、27μmである。2枚のガ
ラス板を間隔27μmで平行にしてTN型液晶を封入す
ることは、通常、困難であるが、例えば、直径27μm
のビーズ球をレーザビームが透過しない領域に挿入する
ことにより、間隔27μmで平行にガラス板を設定する
ことは容易に行うことができる。
【0038】光ピックアップ装置200は、第1の光学
素子66が対物レンズ8と一体的にアクチュエータ7に
形成されているが、これは、CD再生時のトラッキング
追従量を大きくするためであり、光ピックアップ装置2
00においては、CD再生時のトラッキング追従量は上
記図13で示したように400μmである。また、第1
の光学素子66は、パターニングされた透明電極が形成
された2枚のガラス板を含んでいるため、トラッキング
の追従速度が遅くなることが想定されるが、使用するガ
ラス板の厚みを薄くするとか、透光性のよい他の軽い材
料を使用することにより、追従速度を早くできる。従っ
て、光ピックアップ装置200の構成でも、CDの再生
特性が低下することはない。
【0039】再び、図16を参照して、レーザ光生成手
段1から発せられた波長635nmのレーザビームはハ
ーフミラー3で半分が反射されてコリメータレンズ4に
入射し、該コリメータレンズ4で平行光にされ、立ち上
げミラー5で立ち上げられる。立ち上げられたレーザビ
ームは、第1の光学素子66で選択的に外周部を回折さ
れ、内周部のみが対物レンズ8で集光され、透光性ポリ
カーボネートの基板12(または120)を通って光デ
ィスクの信号記録面12a(または120a)に照射さ
れる。前記信号記録面12a(または120a)で反射
されたレーザビームは前記基板12(または120)、
前記対物レンズ8、前記第1の光学素子66、立ち上げ
ミラー5、コリメータレンズ4を介して前記ハーフミラ
ー3まで戻り、ハーフミラー3で半分が透過し、第2の
光学素子9で選択的にP偏光成分のみのレーザビーム、
S偏光成分のみのレーザビーム、およびP偏光成分とS
偏光成分とが混在したレーザビームに回折されて光検出
器11で検知される。
【0040】図21を参照して、光ピックアップ装置2
00を用いた基板厚1.2mmの光ディスクであるCD
の再生動作について説明する。CDが再生される場合
は、液晶駆動回路21により第1の光学素子66、およ
び第2の光学素子9に電圧が印加される。その結果、紙
面に垂直な方向に偏光する波長635nmのレーザビー
ムは、ハーフミラー3で半分が反射され、コリメータレ
ンズ4で平行光にされ、立ち上げミラー5で立ち上げら
れて第1の光学素子66に入射する。第1の光学素子6
6では、レーザビームの外周部は光軸より外側に大きく
回折され、内周部のみが対物レンズ8に入射する。その
後、レーザビームは、対物レンズ8で集光されて光ディ
スクの基板120を通って信号記録面120aに照射さ
れる。信号記録面120aに照射されるレーザビームの
スポット径は1.5(許容誤差±0.1)μmである。
信号記録面120aで反射されたレーザビームは、基板
120、対物レンズ8、第1の光学素子66、立ち上げ
ミラー5、コリメータレンズ4を介してハーフミラー3
まで戻り、半分が透過された後、第2の光学素子9をそ
のまま透過し、光検出器11に集光照射される。
【0041】図22を参照して、光ピックアップ装置2
00を用いた基板厚0.6mmの光ディスクであるDV
Dの再生動作について説明する。DVDが再生される場
合には、液晶駆動回路21により第1の光学素子66に
電圧が印加されず、第2の光学素子9に電圧が印加され
る。その結果、紙面に垂直な方向に偏光する波長635
nmのレーザビームは、ハーフミラー3で半分が反射さ
れ、コリメータレンズ4で平行光にされ、立ち上げミラ
ー5で立ち上げられて第1の光学素子66に入射し、第
1の光学素子66をそのまま透過する。その後、レーザ
ビームは、対物レンズ8で集光され、光ディスクの基板
12を通って信号記録面12aに照射される。信号記録
面12aに照射されるレーザビームのスポット径は0.
9(許容誤差±0.1)μmである。信号記録面12a
で反射されたレーザビームは、基板12、対物レンズ
8、第1の光学素子66、立ち上げミラー5、コリメー
タレンズ4を介してハーフミラー3まで戻り、半分が透
過された後、第2の光学素子9をそのまま透過し、光検
出器11に集光照射される。
【0042】図23を参照して、光ピックアップ装置2
00を用いた基板厚0.6mmの記録または/および再
生可能な光ディスクである、MO−7の再生動作につい
て説明する。MO−7が再生される場合には、前記液晶
駆動回路21により第1の光学素子66、および第2の
光学素子9に電圧が印加されない。その結果、紙面に垂
直な方向に偏光する波長635nmのレーザビームは、
ハーフミラー3で半分が反射され、コリメータレンズ4
で平行光にされ、立ち上げミラー5で立ち上げられて第
1の光学素子66に入射し、第1の光学素子66をその
まま透過する。その後、レーザビームは、対物レンズ8
で集光され、光ディスクの基板12を通って信号記録面
12aに照射される。信号記録面12aに照射されるレ
ーザビームのスポット径は0.9(許容誤差±0.1)
μmである。信号記録面12aで反射されたレーザビー
ムは、基板12、対物レンズ8、第1の光学素子66、
立ち上げミラー5、コリメータレンズ4を介してハーフ
ミラー3まで戻り、半分が透過された後、第2の光学素
子9で回折を受け、P偏光成分とS偏光成分とが混在し
たレーザビーム、P偏光成分のみのレーザビーム、およ
びS偏光成分のみのレーザビームとに分離され、光検出
器11に集光照射される。そして、光検出器11により
検知されたP偏光成分とS偏光成分とが混在したレーザ
ビームからはトラッキングエラー信号、フォーカスエラ
ー信号が生成され、トラッキングサーボ、フォーカスサ
ーボに使用される。また、光検出器11により検知され
たP偏光成分のみのレーザビームとS偏光成分のみのレ
ーザビームとの強度差から再生信号が生成される。ま
た、第1の光学素子66はレーザビームの偏光面を回転
させる素子として機能しないため、信号記録面12aで
反射されたレーザビームは、そのまま、第1の光学素子
66を透過する。その結果、第1の実施の形態の図9で
説明したような光磁気記録媒体の再生信号の検出強度が
小さくなるという問題もない。
【0043】図24を参照して、基板厚が0.6mmの
DVD、MO−7、基板厚が1.2mmのCDを互換再
生する再生装置について説明する。光ピックアップ20
0の対物レンズ8はサーボ機構15により再生しようと
している信号がピット列またはドメイン列として形成さ
れているトラックにレーザビームを集光するように制御
されており、レーザビームは前記対物レンズ8により集
光され、光ディスクの基板12(又は120)を通って
信号記録面12a(又は120a)に照射される。該信
号記録面12a(又は120a)で反射されたレーザビ
ームは光検出器11で検知され、再生信号として検出さ
れる。前記光検出器11で検出された再生信号はプリア
ンプ13へ送られ、所定の増幅が行われた後、判別回路
16とRF復調回路18及びサーボ回路14に送られ
る。サーボ回路14は、送られてきたトラッキングエラ
ー信号に基づき前記サーボ機構15を制御する。また、
判別回路16は、送られてきた信号に基づいて再生装置
に装着された光ディスクの種類を識別し、識別結果を指
令回路17に送る。該指令回路17は、前記第1の光学
素子66、および前記第2の光学素子9に選択的に電圧
を印加するために、送られてきた識別結果に基づいて制
御回路20に指令を出す。また、前記指令回路17は、
識別した光ディスクの再生に適合する復調回路に切り換
えるために、送られてきた識別結果に基づいて特性切換
回路19にも指令を出す。前記制御回路20は、前記指
令回路17からの指令に基づいて液晶駆動回路21を介
して光ピックアップ中の第1の光学素子66、および第
2の光学素子9に選択的に電圧を印加し、前記特性切換
回路19は、前記指令回路17からの指令に基づいて、
RF復調回路18を切り換える。これにより、再生装置
に装着された光ディスクに適した再生が可能となる。
【0044】上記においては、光ピックアップ200を
用いたCD、DVD、およびMO−7の再生について説
明したが、記録可能な光ディスクであるMO−7におい
ては、光ピックアップ200を用いて記録を行うことが
できる。MO−7に信号が記録されるときは、記録信号
がエンコーダ23により所定方式で変調され、その変調
結果がレーザ駆動回路22と磁気ヘッド駆動回路24に
送られる。磁気ヘッド駆動回路24はエンコーダ23か
らの結果に基づいて磁気ヘッド25を駆動し、磁気ヘッ
ド25はMO−7に所定の変調方式に応じて磁界を印加
する。また、レーザ駆動回路22は波長635nmのレ
ーザビームを生成するレーザ光生成手段1を駆動すると
共に、エンコーダ23により所定方式に変調された記録
信号に基づいてレーザ光生成手段1を点滅させる。以上
のようにして、MO−7に所定方式に変調された記録信
号に基づいてレーザビームと磁界が印加されることによ
り信号が記録される。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、波長635nmのレー
ザビームを用いて基板厚、および記録方式の異なる光デ
ィスクの再生または/および記録を行うことができる。
また、本発明によれば、光ディスクからの反射光を選択
的に回折し、P偏光成分とS偏光成分とが混在したレー
ザビーム、P偏光成分のみのレーザビーム、およびS偏
光成分のみのレーザビームに分離するので、記録方式が
異なる光ディスクの互換再生が可能である。
【0046】また、本発明によれば、レーザビームの外
周部を選択的に遮光する第1の光学素子を対物レンズと
一体的に形成するため、レーザビームの外周部を遮光し
た状態において、トラッキング追従量が大きくできると
ともに、第1の光学素子はレーザビームの偏光面を回転
させる素子として機能しないため光磁気記録媒体の再生
信号の強度が小さくなるという問題もない。
【0047】また、本発明によれば、1つの光ピックア
ップ装置を用いて再生専用の光ディスクと記録可能な光
ディスクとの互換再生ができると共に、記録可能な光デ
ィスクに記録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CD、DVD、および光磁気記録媒体(MO−
7)の規格値と再生条件を示す図表である。
【図2】第1の実施の形態における光ピックアップの構
成を示す図である。
【図3】偏光面回転手段の機能を説明するための図であ
る。
【図4】偏光選択手段の特性を説明する図である。
【図5】第2の光学素子の機能を説明するための図であ
る。
【図6】第1の実施の形態におけるCDの再生動作を説
明するための図である。
【図7】第1の実施の形態におけるDVDの再生動作を
説明するための図である。
【図8】第1の実施の形態における光磁気記録媒体(M
O−7)の再生動作を説明するための図である。
【図9】光磁気記録媒体の信号記録面での反射光の外周
部が偏光選択手段により遮光されることを説明するため
の図である。
【図10】第1、および第2の実施の形態における光記
録再生装置のブロック図である。
【図11】第2の実施の形態における光ピックアップの
構成を示す図である。
【図12】第2の実施の形態におけるCDの再生動作を
説明するための図である。
【図13】偏光選択手段を固定状態としたときと、可動
状態とした場合のトラッキング追従量の比較を示す図で
ある。
【図14】第2の実施の形態におけるDVDの再生動作
を説明するための図である。
【図15】第2の実施の形態における光磁気記録媒体
(MO−7)の再生動作を説明するための図である。
【図16】第3の実施の形態における光ピックアップの
構成を示す図である。
【図17】第1の光学素子の断面図である。
【図18】電圧を印加しないときの第1の光学素子の機
能を説明する図である。
【図19】電圧を印加したときの第1の光学素子の機能
を説明する図である。
【図20】TN型液晶の屈折率の印加電圧依存性を示す
図である。
【図21】第3の実施の形態におけるCDの再生動作を
説明するための図である。
【図22】第3の実施の形態におけるDVDの再生動作
を説明するための図である。
【図23】第3の実施の形態における光磁気記録媒体
(MO−7)の再生動作を説明するための図である。
【図24】第3の実施の形態における光記録再生装置の
ブロック図である。
【符号の説明】
1・・・レーザ光生成手段 2・・・偏光面回転手段 3・・・ハーフミラー 4・・・コリメータレンズ 5・・・立ち上げミラー 6・・・偏光選択手段 7・・・アクチュエータ 8・・・対物レンズ 9・・・第2の光学素子 11・・・光検出器 10、100、200・・・光ピックアップ 12、120・・・基板 12a、120a・・・信号記録面 13・・・プリアンプ 14・・・サーボ回路 15・・・サーボ機構 16・・・判別回路 17・・・指令回路 18・・・RF復調回路 19・・・特性切替回路 20・・・制御回路 21・・・液晶駆動回路 22・・・レーザ駆動回路 23・・・エンコーダ 24・・・磁気ヘッド駆動回路 25・・・磁気ヘッド 66・・・第1の光学素子

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 選択的に、レーザ光の外周部を遮光して
    記録媒体に応じた記録または/および再生可能な光学手
    段を含む、光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 制御信号に基づいて、レーザ光の外周部
    を選択的に遮光する請求項1記載の光ピックアップ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記選択的な遮光は、回折現象により行
    う請求項2記載の光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 前記制御信号は、記録媒体の記録方式に
    起因して発生する請求項2記載の光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】 対物レンズにより記録媒体の記録面にレ
    ーザ光を照射し、前記記録面より反射されるレーザ光を
    光検出器に導く光学系を配して成る光ピックアップ装置
    において、 レーザ光を生成するレーザ光生成手段と、 選択的に、外周部を回折して内周部のみを前記対物レン
    ズに導く第1の光学手段と、 前記記録面からの反射光を第1の方向に選択的に回折し
    て前記光検出器に導く第2の光学手段とを含む、光ピッ
    クアップ装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の光学手段は、前記対物レンズ
    と一体的に形成されている、請求項5記載の光ピックア
    ップ装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の光学手段は、光軸方向に対
    し、 外周部に、所定の間隔にパターニングされた透明電極が
    形成された1つのガラス板と、 前記1つのガラス板の透明電極に接して設けられた液晶
    と、 前記液晶に接して所定の間隔にパターニングされた透明
    電極が形成されたもう1つのガラス板とを配して成り、 前記記録媒体の記録方式に応じて選択的に前記透明電極
    に電圧が印加される、請求項5または請求項6記載の光
    ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】 対物レンズにより記録媒体の記録面にレ
    ーザ光を照射し、前記記録面より反射されるレーザ光を
    光検出器に導く光学系を配して成る光ピックアップ装置
    において、 レーザ光を生成するレーザ光生成手段と、 前記レーザ光生成手段により生成されたレーザ光の偏光
    面を選択的に回転させる偏光面回転手段と、 前記偏光面回転手段からのレーザ光を受け、特定方向に
    偏光するレーザ光の外周部を遮光する偏光選択手段と、 前記記録面からの反射光を第1の方向に選択的に回折し
    て前記光検出器に導く第2の光学手段とを含む、光ピッ
    クアップ装置。
  9. 【請求項9】 前記偏光選択手段は、前記対物レンズと
    一体的に形成されている、請求項8記載の光ピックアッ
    プ装置。
  10. 【請求項10】 対物レンズにより記録媒体の記録面に
    レーザ光を照射し、前記記録面より反射されるレーザ光
    を光検出器に導く光学系を配して成る光ピックアップ装
    置において、 レーザ光を生成するレーザ光生成手段と、 前記レーザ光生成手段により生成されたレーザ光の偏光
    面を選択的に回転させる偏光面回転手段と、 特定方向に偏光するレーザ光の外周部を遮光する偏光選
    択手段と、 前記レーザ光生成手段からのレーザ光の半分を実質的に
    直角方向に反射すると共に、前記記録面からの反射光の
    半分を透過させるハーフミラーと、 前記ハーフミラーからの透過光を第1の方向に選択的に
    回折して前記光検出器に導く第2の光学手段とを含み、 前記偏光面回転手段と前記偏光選択手段とは、前記レー
    ザ光生成手段と前記ハーフミラーとの間に設けられてい
    る、光ピックアップ装置。
  11. 【請求項11】 前記偏光選択手段は、偏光フィルム、
    もしくは偏光ガラスである、請求項8から請求項10の
    いずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  12. 【請求項12】 前記偏光面回転手段は、液晶を含む、
    請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の光ピッ
    クアップ装置。
  13. 【請求項13】 前記第2の光学手段は、光軸方向に対
    し、 透明電極が形成された1つのガラス板と、 前記1つのガラス板の透明電極に接して設けられた液晶
    と、 前記液晶に接して透明電極が形成されたもう1つのガラ
    ス板とから成り、 前記記録媒体の記録方式に応じて選択的に透明電極に電
    圧が印加される、請求項5から請求項12のいずれか1
    項に記載の光ピックアップ装置。
  14. 【請求項14】 請求項1から請求項13のいずれか1
    項に記載の光ピックアップ装置を含む、光記録再生装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002251774A (ja) * 2001-02-22 2002-09-06 Sony Corp 光ピックアップ及びその波面収差補正装置
JP2006155827A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Konica Minolta Holdings Inc 光ピックアップ装置

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