JPWO2007105284A1 - 抵抗変化型記憶素子および抵抗変化型記憶素子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

抵抗変化型記憶素子の数に比し多値の値を増す工夫が施された抵抗変化型記憶素子およびその抵抗変化型記憶素子の製造方法を提供する。上記目的を達成する本発明の抵抗変化型記憶素子は、基板上に積層された、第1の導電体膜11と、第1の導電体膜11上に積層された、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶膜12aと、上記抵抗変化型記憶膜12a上に積層された、上記第1の導電体膜11と対になることで抵抗変化型記憶膜12aに電圧を印加する第2の導電体膜13とを備え、上記抵抗変化型記憶膜12aは、抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路12b、12cを有するものであることを特徴とする。

Description

本発明は、印加電圧に応じて高抵抗状態と高抵抗状態よりも電流が流れやすい低抵抗状態とが切り替わり高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶素子およびその抵抗変化型記憶素子の製造方法に関する。
従来より、電源を切っても記憶内容を保持することができる不揮発性記憶素子の研究開発が盛んに行われている。
最近、次世代型の新たな不揮発性記憶素子として、R−RAM(Resistance RAM)と呼ばれる抵抗変化型記憶素子が提案されている(例えば、特許文献1、2、非特許文献1、2参照)。
このR−RAMは、印加電圧に応じて、高抵抗状態と、その高抵抗状態よりも電流が流れやすい低抵抗状態とに切り替わる抵抗変化型記憶膜を備え、高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する不揮発性記憶素子である。
R−RAMは、高速性、大容量性、低消費電力性など、既存の不揮発性記憶素子を凌ぐ可能性を秘めており、将来が期待されている。
特表平11−510317号公報 特開2005−25914号公報 A.Beck et al.,Appl.Phys.Lett.Vol.77, p.139(2001) 日経マイクロデバイス誌、第238号、42頁(2005年)
上述した抵抗変化型記憶素子の研究開発によれば、抵抗変化型記憶素子のデバイス性能を決める重要な因子として電界誘起による巨大抵抗変化(CER:Colossal electro―resistance)が挙げられている。そして、抵抗変化型記憶素子における高抵抗状態の電気抵抗率と低抵抗状態の電気抵抗率との比(以下、CER値と称する)が大きいほど、抵抗変化型記憶素子のデバイス性能が高まると言われている。
このCER現象の発現機構はまだ十分には解明されておらず、諸説が唱えられている。例えば、抵抗変化型記憶膜に電圧を印加する電極膜とその抵抗変化型記憶膜との異種材料が接合することにより、接合界面において、電子の流れを不連続にする領域(ショットキー障壁や電子トラップ領域)が形成されることがCER現象の有力な発現機構であると言われている。
ここで、抵抗変化型記憶素子をデバイスとして機能させるためには、電極間に挟まれた抵抗変化型記憶膜のもとになる金属酸化膜にその金属酸化膜の絶縁耐圧に相当するような電圧を印加して一種の絶縁破壊処理を施すフォーミング処理が必要となる。このフォーミング処理を施すことにより、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶膜が形成される。
図1は、従来の抵抗変化型記憶素子の一例を示す断面図である。
図1に示すように、この抵抗変化型記憶素子1aには、第1の導電体膜5および第2の導電体膜2との間に抵抗変化型記憶膜3が設けられている。この抵抗変化型記憶膜3は、もともとは絶縁性の金属酸化膜であるが、フォーミング処理用電源6により第1の導電体膜5および第2の導電体膜2との間にその金属酸化膜の絶縁耐圧に相当するような電圧が印加されると、一例として、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路4が金属酸化膜に形成される。この伝導路4が形成されることにより、金属酸化膜は、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶膜3になる。このような抵抗変化型記憶素子は、高抵抗状態の抵抗値と低抵抗状態の抵抗値をそれぞれ“1”と“0”に対応させて情報を記録するメモリとして利用される。
ところで、抵抗変化型記憶素子の抵抗値をアナログ値に対応させて情報を記録するメモリとしての利用も考えられる。この場合、1つ1つの抵抗変化型記憶素子の抵抗値を揃える必要がある。
従来、フォーミング処理を施した場合、電気的絶縁性の最も弱い部分が絶縁破壊を起こしやすいため、通常、1つの抵抗変化型記憶素子に1本の伝導路が金属酸化膜に形成される。この伝導路の形状や大きさは一定しておらず、伝導路の形状や大きさが抵抗変化型記憶素子の高抵抗状態や低抵抗状態の抵抗値を定めることが実験的に知られ、低抵抗状態の抵抗値がばらつくことが知られている。
そこで、抵抗値のばらつきを抑制するためには、例えば、製造後には抵抗変化型記憶膜として作用する金属酸化膜の制御された一部領域に電磁波を照射することにより、その一部領域を、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路に改質することが考えられる。
この製造方法を採用すれば、抵抗値のばらつきを抑えることができアナログ値の記録が可能となる。この場合、一例として、同一種類の抵抗変化型記憶素子4個をアナログ値の記録に用いた場合は、ゼロを含む5値の多値記録が可能になる。
このような多値記録方式では、多値記録するためには多値の値と同じ数の抵抗変化型記憶素子が必要になる。
本発明は、上記事情に鑑み、抵抗変化型記憶素子の数に比し多値の値を増す工夫が施された抵抗変化型記憶素子およびその抵抗変化型記憶素子の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の抵抗変化型記憶素子は、
印加電圧に応じて高抵抗状態とその高抵抗状態よりも電流が流れやすい低抵抗状態とに切り替わりその高抵抗状態とその低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶素子において、
基板上に積層された、第1の導電体膜と、
上記第1の導電体膜上に積層された、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶膜と、
上記抵抗変化型記憶膜上に積層された、上記第1の導電体膜と対になることでその抵抗変化型記憶膜に電圧を印加する第2の導電体膜とを備え、
上記抵抗変化型記憶膜は、その抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路を有するものであることを特徴とする。
本発明の抵抗変化型記憶素子は、抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路を有する抵抗変化型記憶膜を備えている。
そのため、複数個の抵抗変化型記憶素子の抵抗値をアナログ的に加算することで多値記録が実現される。また、本発明の抵抗変化型記憶素子における多値記録では、多値の値に比べて抵抗変化型記憶素子の数を減らすことができる。
また、上記目的を達成する本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第1の製造方法は、
印加電圧に応じて高抵抗状態と該高抵抗状態よりも電流が流れやすい低抵抗状態とに切り替わりその高抵抗状態とその低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶素子の製造方法において、
基板上に第1の導電体膜を積層する工程と、
上記第1の導電体膜上に、製造後に印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶膜として作用する金属酸化膜を積層する工程と、
上記金属酸化膜上の、その抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域に電磁波もしくは電子線を照射することにより、その領域それぞれを、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路に改質する工程と、
上記金属酸化膜上に、上記第1の導電体膜と対になることでその金属酸化膜に電圧を印加する第2の導電体膜を積層する工程とを備えたことを特徴とする。
この第1の製造方法では、金属酸化膜上の、その抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域に電磁波もしくは電子線を照射し、従来の絶縁破壊に類似したフォーミング処理を施すことなく、その領域を伝導路に改質する。
その結果、抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の伝導路を有する抵抗変化型記憶素子が複数製造される。
したがって、この第1の製造方法では、多値の値に比べて抵抗変化型記憶素子の数を減らすことができる。
また、上記目的を達成する本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第2の製造方法は、
印加電圧に応じて高抵抗状態と該高抵抗状態よりも電流が流れやすい低抵抗状態とに切り替わり該高抵抗状態と該低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶素子の製造方法において、
基板上に第1の導電体膜を積層する工程と、
上記第1の導電体膜上に、製造後に印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶膜として作用する金属酸化膜を積層する工程と、
上記金属酸化膜上に電磁波透過性を有する第2の導電体膜を積層する工程と、
上記金属酸化膜上の、その抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域に電磁波を照射するとともに上記第1の導電体膜と上記第2の導電体膜との間に電圧を印加することにより、その領域それぞれを、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路に改質する工程とを備えたことを特徴とする。
この第2の製造方法では、金属酸化膜上の、その抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域に電磁波を照射するとともに第1の導電体膜と第2の導電体膜との間に電圧を印加することにより、その領域を伝導路に改質する。
そのため、抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の伝導路を有する抵抗変化型記憶素子が複数製造される。
したがって、この第2の製造方法でも、多値の値に比べて抵抗変化型記憶素子の数を減らすことができる。
また、上記目的を達成する本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第3の製造方法は、
印加電圧に応じて高抵抗状態と該高抵抗状態よりも電流が流れやすい低抵抗状態とに切り替わりその高抵抗状態と該低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶素子の製造方法において、
基板上に第1の導電体膜を積層する工程と、
上記第1の導電体膜上に、製造後に印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶膜として作用する金属酸化膜を積層する工程と、
上記金属酸化膜上の、その抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域に電磁波もしくは電子線を照射することにより、その領域それぞれにおける、結合している金属原子と酸素原子との結合力を弱める工程と、
その金属酸化膜上に第2の導電体膜を積層する工程と、
上記第1の導電体膜と上記第2の導電体膜との間に電圧を印加することにより、その領域それぞれを、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路に改質する工程とを備えたことを特徴とする。
この第3の製造方法では、上記金属酸化膜上の、その抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域に電磁波もしくは電子線を照射することにより、その領域それぞれにおける、結合している金属原子と酸素原子との結合力を弱めることより、その領域を伝導路のできやすい領域に変える。このようにすると、従来のフォーミング電圧よりも低い印加電圧で伝導路が形成される。
そのため、抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の伝導路を有する抵抗変化型記憶素子が複数製造される。
したがって、この第3の製造方法でも、多値の値に比べて抵抗変化型記憶素子の数を減らすことができる。
また、上記目的を達成する本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第4の製造方法は、
印加電圧に応じて高抵抗状態とその高抵抗状態よりも電流が流れやすい低抵抗状態とに切り替わり該高抵抗状態と該低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶素子の製造方法において、
基板上に第1の導電体膜を積層する工程と、
上記第1の導電体膜上に、製造後に印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶膜として作用する金属酸化膜を積層する工程と、
上記金属酸化膜上の、その抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域にイオンビームを照射することにより、その領域それぞれを、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路に改質する工程と、
上記金属酸化膜上に、上記第1の導電体膜と対になることでその金属酸化膜に電圧を印加する第2の導電体膜を積層する工程とを備えたことを特徴とする。
この第4の製造方法では、金属酸化膜上の、その抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域にイオンビームを注入し、従来のフォーミング処理を施すことなく、その領域を伝導路に改質する。
そのため、抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の伝導路を有する抵抗変化型記憶素子が複数製造される。
したがって、この第4の製造方法でも、多値の値に比べて抵抗変化型記憶素子の数を減らすことができる。
また、上記目的を達成する本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第5の製造方法は、
印加電圧に応じて高抵抗状態とその高抵抗状態よりも電流が流れやすい低抵抗状態とに切り替わり該高抵抗状態と該低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶素子の製造方法において、
基板上に第1の導電体膜を積層する工程と、
上記第1の導電体膜上に、絶縁膜を積層する工程と、
上記絶縁膜上の、その抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域に貫通孔を形成する工程と、
上記貫通孔に、製造後には印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路として作用する金属酸化物を充填する工程と、
上記絶縁膜および上記金属酸化物に第2の導電体膜を積層する工程と、
上記第1の導電体膜と上記第2の導電体膜との間に電圧を印加することにより、上記領域それぞれを、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路に改質する工程とを備えたことを特徴とする。
この第5の製造方法では、絶縁膜上の、その抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域に貫通孔を形成し、その貫通孔に、製造後には印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路として作用する金属酸化物を充填しているので、上記第1の導電体膜と上記第2の導電体膜との間に電圧を印加することにより、上記貫通孔内の金属酸化物が伝導路に改質する。
そのため、抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の伝導路を有する抵抗変化型記憶素子が複数製造される。
したがって、この第5の製造方法でも、多値の値に比べて抵抗変化型記憶素子の数を減らすことができる。
なお、上述の第5の製造方法においては、伝導路として作用する領域に貫通孔を形成して金属酸化物を充填する方法を採用したが、厚み方向の途中までの孔を形成し、その孔に金属酸化物を充填することでも可能である。
以上、説明したように、抵抗変化型記憶素子の数に比し多値の値を増す工夫が施された抵抗変化型記憶素子が提供され、また、その抵抗変化型記憶素子の製造方法が提供される。
従来の抵抗変化型記憶素子の一例を示す断面図である。 双極性抵抗変化型記憶膜を用いた抵抗変化型記憶素子の電流―電圧特性を示すグラフである。 単極性抵抗変化型記憶膜を用いた抵抗変化型記憶素子の電流―電圧特性を示すグラフである。 図3の場合と同じ単極性抵抗変化型記憶膜を用いた抵抗変化型記憶素子のフォーミング処理を説明する電流―電圧特性を示すグラフである。 本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第1の製造方法の工程図である。 図5に示す第1の製造方法の各工程における処理を示すフローチャートである。 第1の製造方法によって製造された抵抗変化型記憶素子を複数備えた不揮発性記憶装置の模式図である。 本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第2の製造方法の工程図である。 図8に示す第2の製造方法の各工程における処理を示すフローチャートである。 本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第3の製造方法の工程図である。 図10に示す第3の製造方法の各工程における処理を示すフローチャートである。 本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第4の製造方法の工程図である 図12に示す第4の製造方法の各工程における処理を示すフローチャートである。 本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第5の製造方法の工程図である。 図14に示す第5の製造方法の各工程における処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
まず、現在知られている、抵抗変化型記憶素子の動作原理について述べる。
図2は、双極性抵抗変化型記憶膜を用いた抵抗変化型記憶素子の電流―電圧特性を示すグラフであり、図3は、単極性抵抗変化型記憶膜を用いた抵抗変化型記憶素子の電流―電圧特性を示すグラフである。
抵抗変化型記憶素子は、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とが切り替わる抵抗変化型記憶膜が一対の電極間に狭持されたものである。この抵抗変化型記憶膜は、その多くが遷移金属を含む酸化物材料の膜であり、電気的特性の違いから大きく2つに分類される。
一方の抵抗変化型記憶膜は、高抵抗状態と低抵抗状態との間で抵抗状態を変化させるために互いに異なる極性の電圧を用いるタイプである。酸化物材料としては、クロム(Cr)等の不純物を微量にドープしたSrTiOや、SrZrO、あるいは超巨大磁気抵抗(CMR: Colossal Magneto−Resistance)を示すPr1―xCaMnOやLa1―xSrMnO等が用いられる。以下、抵抗状態の書き換えに極性の異なる電圧を要する上述の抵抗変化型記憶膜を双極性抵抗変化型記憶膜と呼ぶ。
他方の抵抗変化型記憶膜は、高抵抗状態と低抵抗状態との間で抵抗状態を変化させるために極性の同じ電圧を用いるタイプである。酸化物材料としては、例えば、NiOやTiOのような単一の遷移金属の酸化物等が用いられる。以下、抵抗状態の書き換えに極性が同じ電圧を要する抵抗変化型記憶膜を単極性抵抗変化型記憶膜と呼ぶ。
ここで、図2は、双極性抵抗変化型記憶膜を用いた抵抗変化型記憶素子の電流―電圧特性を示すグラフであり、非特許文献1に記載されたものである。このグラフは、典型的な双極性抵抗変化型記憶膜であるCrドープのSrZrOを用いた電流―電圧特性を示している。
初期状態において、抵抗変化型記憶素子は高抵抗状態である場合を考える。
印加電圧を0Vの状態から徐々に負電圧に増加していくと、流れる電流は曲線aに沿って、矢印の方向に変化し、その絶対値は徐々に増加する。印加する負電圧が更に大きくなり、約0.5Vを超えると、抵抗変化型記憶素子が高抵抗状態から低抵抗状態へスイッチする。これに伴い、電流の絶対値が急激に増加し、電流―電圧特性は点Aから点Bに遷移する。なお、以下の説明では、抵抗変化型記憶素子を高抵抗状態から低抵抗状態へ変化する動作を「セット」と呼ぶ。
点Bの状態から徐々に負電圧を減少していくと、電流は曲線bに沿って矢印の方向に変化し、その絶対値は徐々に減少する。印加電圧が0Vに戻ると、電流も0Aとなる。
印加電圧を0Vの状態から徐々に正電圧に増加していくと、電流値は曲線cに沿って矢印の方向に変化し、その絶対値は徐々に増加する。印加する正電圧が更に大きくなり、約0.5Vを超えると、抵抗変化型記憶素子が低抵抗状態から高抵抗状態へスイッチする。これに伴い、電流の絶対値が急激に減少し、電流―電圧特性は点Cから点Dに遷移する。
なお、以下の説明では、抵抗変化型記憶素子を低抵抗状態から高抵抗状態へ変化する動作を「リセット」と呼ぶ。
点Dの状態から徐々に正電圧を減少していくと、電流は曲線dに沿って矢印の方向に変化し、その絶対値は徐々に減少する。印加電圧が0Vに戻ると、電流も0Aとなる。
それぞれの抵抗状態は、約±0.5Vの範囲で安定であり、電源を切っても保たれる。すなわち、高抵抗状態では、印加電圧が点Aの電圧の絶対値よりも低ければ、電流―電圧特性は曲線a、dに沿って線形的に変化し、高抵抗状態が維持される。同様に、低抵抗状態では、印加電圧が点Cの電圧の絶対値よりも低ければ、電流―電圧特性は曲線b、cに沿って線形的に変化し、低抵抗状態が維持される。
このように、双極性抵抗変化型記憶膜を用いた抵抗変化型記憶素子は、高抵抗状態と低抵抗状態との間で抵抗状態を変化させるために、互いに異なる極性の電圧を印加するものである。
一方、図3は、単極性抵抗変化型記憶膜を用いた抵抗変化型記憶素子の電流―電圧特性を示す図である。このグラフは、典型的な単極性抵抗変化型記憶膜であるTiOを用いた場合である。
初期状態で、抵抗変化型記憶素子は高抵抗状態である場合を考える。
印加電圧を0Vから徐々に増加していくと、電流は曲線aに沿って、矢印の方向に変化し、その絶対値は徐々に増加する。印加する正電圧が更に大きくなり、約1.3Vを超えると、抵抗変化型記憶素子が高抵抗状態から低抵抗状態へスイッチ(セット)する。これに伴い、電流の絶対値が急激に増加し、電流―電圧特性は点Aから点Bに遷移する。なお、図3において、点Bにおける電流値が約20mAで一定になっているのは、急激な電流の増加による素子の破壊を防止するために電流制限を施しているためである。
点Bの状態から徐々に電圧を減少していくと、電流は曲線bに沿って矢印の方向に変化し、その絶対値は徐々に減少する。印加電圧が0Vに戻ると、電流も0Aとなる。
印加電圧を0Vから再度徐々に増加していくと、電流は曲線cに沿って矢印の方向に変化し、その絶対値は徐々に増加する。印加する正電圧が更に大きくなりなり約1.2Vを超えると、抵抗変化型記憶素子が低抵抗状態から高抵抗状態にスイッチ(リセット)する。これに伴い電流の絶対値が急激に減少し、電流―電圧特性は点Cから点Dに遷移する。
点Dの状態から徐々に電圧を減少していくと、電流は曲線dに沿って矢印の方向に変化し、その絶対値は徐々に減少する。印加電圧が0Vに戻ると、電流も0Aとなる。
それぞれの抵抗状態は、セット、リセットに必要な電圧以下で安定である。すなわち、図3においては約1.0V以下で両状態ともに安定であり、電源を切っても保たれる。すなわち、低抵抗状態では、印加電圧が点Cの電圧よりも低ければ、電流―電圧特性は曲線cに沿って、低抵抗状態が維持される。
このように、単極性抵抗変化型記憶膜を用いた抵抗変化型記憶素子は、高抵抗状態と低抵抗状態との間で抵抗状態を変化させるために、極性の同じ電圧を印加するものである。
なお、上記材料を用いて抵抗変化型記憶素子を形成する場合、抵抗変化型記憶素子形成直後の初期状態では、図2及び図3に示すような特性は得られず、抵抗変化型記憶膜を高抵抗状態と低抵抗状態との間で可逆的に変化しうる状態にするためには、上述したフォーミング処理が必要となる。
図4は、図3の場合と同じ単極性抵抗変化型記憶膜を用いた抵抗変化型記憶素子のフォーミング処理を説明する電流―電圧特性である。
抵抗変化型記憶素子の形成直後の初期状態では、図4に示すように、高抵抗でありかつフォーミング電圧は8V程度と非常に高くなっている。
初期状態においてフォーミング電圧を印加すると、図4に示すように、抵抗変化型記憶素子に流れる電流値が急激に増加し、すなわち抵抗変化型記憶素子のフォーミングが行われる。このフォーミングを行うことにより、抵抗変化型記憶素子は、図3に示すような電流―電圧特性を示すようになり、低抵抗状態と高抵抗状態とを可逆的に変化することができるようになる。
次に、本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第1の製造方法について説明する。
図5は、本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第1の製造方法の工程図である。
また、図6は、図5に示す第1の製造方法の各工程における処理を示すフローチャートである。
まず、第1の工程として、基板上(不図示)にPtからなる第1の導電体膜11をスパッタリングに代表される真空製膜法により積層させる(ステップS100)。
ここで、基板の材料として、熱酸化膜付Siウエハを使用した。基板の材料としては、熱酸化膜付Siウエハに限られず、例えば、SiO、MgO、Al(サファイア)、T、Cr(ルビー)、NiO、CoO、MnO、ZnO、ZrO、SrTiO、SrZrO、LaAlO、GGG(ガドリニウム・ガリウム・非磁性ガーネット)、もしくはYIG(イットリウム・鉄・磁性ガーネット)などの酸化物の基板を用いることができる。また、上記の酸化物からなる半道体基板に限られず、CaF、BaF、MgF、LiFなどの弗化物からなる半道体基板を用いることができる。
また、第1の導電体膜としては、Ptに限られず、例えば、Au、Pd、Ru、SrRuO(SRO)、もしくはYBaCu(YBCO)などを用いることができる。
続いて、第2の工程として、図5(a)に示すように、金属酸化膜12を第1の導電体膜11上に積層する(ステップS101)。なお、金属酸化膜12の積層には、酸化物ターゲットあるいは金属ターゲットを用いて(Ar+O)混合ガスを導入して製膜する。
ここで、金属酸化膜としては、酸素欠損型の絶縁性金属酸化物、もしくは価数変動し易い遷移金属を含む絶縁性金属酸化物などである。具体的には、Ni酸化物、Co酸化物、Fe酸化物、Si酸化物、Al酸化物、Ti酸化物、Ce酸化物、Hf酸化物、Zr酸化物、Nb酸化物、Mg酸化物、Y酸化物、Cr酸化物、Zn酸化物、もしくはCu酸化物などを用いることができる。第1の製造方法では、金属酸化膜として、Ni酸化物を使用した。
続いて、第3の工程として、金属酸化膜12上の、抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域に電磁波を照射することにより、その領域それぞれを、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路12b、12cに改質する(図5(b)、ステップS102)。ここで、図5(b)において、2つの領域に電磁波が照射されているが、抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域は、2つの領域に限られるのではなく、1以上の自然数の数の領域である。以下同様とする。なお、図5(b)では、電磁波を同時に照射しているが、第1の製造方法における電磁波や電子線の照射は、順次なされてもよい。
ここで、2本の伝導路12b、12cが形成された結果、金属酸化膜12は、抵抗変化型記憶膜12aとして作用するようになり、多値記録が可能となる。多値記録については後ほど詳しく述べる。
次に、照射する電磁波もしくは電子線のエネルギーについて説明する。
金属酸化膜が共有結合性の金属酸化物結晶である場合、金属原子と酸素原子との結合エネルギーは、4〜6eV程度である。また、金属酸化膜がイオン結合性の金属酸化物結晶である場合、金属原子と酸素原子との結合エネルギーは、6〜8eV程度である。したがって、金属酸化膜から酸素原子が離脱するのに必要なエネルギーは、4eV程度以上でよいことがわかる。
また、金属酸化膜の結晶中の酸素原子から電子が解離するのに必要なエネルギーは、3eV程度以上である。
したがって、金属酸化膜上の、その抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域に電磁波もしくは電子線を照射し、その領域を伝導路に改質するためには、例えば、以下のエネルギーレベルの電磁波や電子線が好ましい。
電磁波のうちのレーザとしては、He−Cdレーザ(325nm=3.8eV、442nm=2.8eV)、KrFエキシマレーザ(284nm=4.4eV)、ArFエキシマレーザ(193nm=6.4eV)、Xeエキシマランプ(172nm=7.2eV)、もしくはF2エキシマレーザ(152nm=8.2eV)などが挙げられる。
また、水銀ランプから発せられる電磁波としては、低圧水銀ランプ(185nm=6.7eV、254nm=4.9eV)や高圧水銀ランプ(254nm=4.9eV、313nm=4.0eV、365nm=3.4eV、405nm=3.1eV、436nm=2.8eV)などが挙げられる。
また、メタルハライドランプ(200〜450nm=2.8〜6.2eV)を用いてもよい。
また、X線(0.154184nm(Cu−Kα)=8.0keV)や電子線(0.0025nm〜0.0037nm、加速電圧100〜200kVで、335〜496keV)を用いてもよい。
なお、指向性が得られにくい電磁波を金属酸化膜12に照射する場合には、図5(b’)に示すように、電磁波を遮光マスク17を介して金属酸化膜上の、その抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域に照射することにより、その領域は伝導路に改質される。
続いて、第4の工程として、図5(c)に示すように、抵抗変化型記憶膜12a上に、第1の導電体膜11と対になることで抵抗変化型記憶膜12aに電圧を印加する第2の導電体膜13を真空製膜法により積層させる(ステップS103)。
ここで、第2の導電体膜13として、Ptを使用したが、Ptに限定されず、例えば、Au、Pd、Ru、Ag、Cu、Al、Ti、Ta、もしくはWなどを用いることができる。
以上の工程により、本発明の抵抗変化型記憶素子の一実施形態である抵抗変化型記憶素子1bが同時に又は順次に複数製造される。
次に、第1の製造方法によって製造された抵抗変化型記憶素子を複数備えた不揮発性記憶装置について説明する。
図7は、第1の製造方法によって製造された抵抗変化型記憶素子を複数備えた不揮発性記憶装置の模式図である。
図7(a)は、不揮発性記憶装置10のメモリアレイの一部14a、14b、15a、15bを取り出して描いている。
この不揮発性記憶装置には、抵抗変化型記憶素子を行方向及び列方向に複数配列しているメモリアレイが備えられている。
このメモリアレイは配線を有し、ワード線とビット線とからなる配線の一方が行方向に配線され、他方が列方向に配列されることにより格子状になっている。そして、ワード線とビット線が交差する各格子点の位置に抵抗変化型記憶素子が配置されることによりメモリアレイを構成する。ここでワード線は、抵抗変化型記憶素子の電極のうちの一方と電気的に接続され、ビット線は、他方の電極と電気的に接続されている。抵抗変化型記憶素子を上記のように配置して電極間に電圧を印加する仕組みを備えた構造をクロスポイント型と称する。
図7(b)は、1本の伝導路を有する同種類の抵抗記憶変化型記憶素子を4つ備えた不揮発性記憶装置の模式図である。
図7(b)には、抵抗変化型記憶素子A、B、C、Dそれぞれに1本の伝導路a_1、b_1、c_1、d_1が形成している。
図7(c)は、抵抗記憶変化型記憶素子間で伝導路の本数が異なる抵抗記憶変化型記憶素子を4つ備えた不揮発性記憶装置の模式図である。
図7(c)に示す不揮発性記憶装置16の抵抗変化型記憶素子Eには伝導路e_1が設けられ、抵抗変化型記憶素子Fには2本の伝導路f_1、f_2が設けられ、抵抗変化型記憶素子Gには3本の伝導路g_1、g_2、g_3が設けられ、抵抗変化型記憶素子Hには4本の伝導路h_1、h_2、h_3、h_4が設けられている。なお、図7(b)、7(c)に示した伝導路の形状、大きさはすべて同様である。
次に、第1の製造方法で製造された本発明の抵抗変化型記憶素子における多値記録の実験について比較例と併せて説明する。
ここで、実施例として図7(c)に示す不揮発性記憶装置16を用い、比較例として図7(b)に示す不揮発性記憶装置10を用いた。
(実施例)
まず、図7(c)に示す不揮発性記憶装置16の多値記録の実験について説明する。
ここで、図7(c)に示した4つの抵抗変化型記憶素子E、F、G、Hの抵抗値は同時に読み出されてそれらの抵抗値の加算値が出力抵抗値となる。
これらの抵抗変化型記憶素子E、F、G、Hにおいて、高抵抗状態下では電流が流れず、多値記録では、“0”の値として用いる。ここで、1本の伝導路は等価的に1つの抵抗素子に相当し、伝導路が2本以上形成された場合は、等価的に複数の抵抗素子の並列回路が伝導路の本数に応じて抵抗変化型記憶膜内部に構成されている。
ここで、抵抗変化型記憶素子Eの低抵抗状態の抵抗値は12Ωである。抵抗変化型記憶素子Fの低抵抗状態の抵抗値は6Ωであり、抵抗変化型記憶素子Gの低抵抗状態の抵抗値は、4Ωであり、抵抗変化型記憶素子Hの低抵抗状態の抵抗値は、3Ωである。
実験として、抵抗変化型記憶素子E、F、G、Hを印加電圧に応じて高抵抗状態もしくは低抵抗状態にして、それぞれの抵抗値を同時に読み出してアナログ的に加算した出力抵抗値を記録した。
次に、図7(b)に示す不揮発性記憶装置10の多値記録の実験について説明する。
ここで、図7(b)に示した4つの抵抗変化型記憶素子A、B、C、Dの抵抗値は同時に読み出されてそれらの抵抗値の加算値が出力抵抗値となる。
ここで、抵抗変化型記憶素子A、B、C、Dについても、高抵抗状態下では電流が流れず、多値記録では、“0”の値として用いる。
一方、抵抗変化型記憶素子A、B、C、Dの低抵抗状態の各抵抗値は、伝導路が1本形成された抵抗変化型記憶素子Eと同様に、12Ωである。
ここで、実験として、図7(c)に示す不揮発性記憶装置16の多値記録の実験と同様、抵抗変化型記憶素子A、B、C、Dを印加電圧に応じて高抵抗状態もしくは低抵抗状態にして、それぞれの抵抗値を同時に読み出してアナログ的に加算した出力抵抗値を記録した。
下記に示す表1および表2に、実験結果を示す。
Figure 2007105284
Figure 2007105284
表1に示す比較例の実験結果では、ゼロを含む5値の多値記録が成された。
一方、表2に示す実施例の実験結果では、ゼロを含む16値の多値記録が成された。
実施例の実験結果と比較例の実験結果とを対比すると、4つの抵抗変化型記憶素子を用いて得られる多値の値が比較例の5値から実施例の16値となり、多値の値が大幅に多くなっていることがわかる。
以上より、本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第1の製造方法によれば、多値の値に比べて抵抗変化型記憶素子の数を減らすことができる。
以上で、本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第1の製造方法の説明を終了し、次に、本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第2の製造方法について説明する。
なお、本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第1の製造方法と本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第2の製造方法とでは、製造工程が一部異なるが、それ以外は同様の工程を有するため、以下、相違点について主に説明する。
図8は、本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第2の製造方法の工程図である。
また、図9は、図8に示す第2の製造方法の各工程における処理を示すフローチャートである。
本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第1の製造方法と本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第2の製造方法との相違は、第2の製造方法が、金属酸化膜上の、抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域に電磁波を照射するとともに電極間に電圧を印加して、その領域を伝導路に改質している点である。
まず、第1の工程として、基板上(不図示)に第1の導電体膜21をスパッタリングに代表される真空製膜法により積層させる(ステップS200)。
次に、第2の工程として、図8(a)に示すように、金属酸化膜22を第1の導電体膜21上に真空製膜法により積層する(ステップS201)。
次に、第3の工程として、図8(b)に示すように、電磁波透過性を有する第2の導電体膜23を金属酸化膜22に真空製膜法により積層させる(ステップS202)。
続いて、第4の工程として、金属酸化膜22上の、抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域に電磁波を照射するとともに第1の導電体膜21と第2の導電体膜23との間にフォーミング処理用電源24による電圧を印加して、その領域を伝導路22b、22cに改質する(図8(c)、ステップS203)。その結果、金属酸化膜22は、抵抗変化型記憶膜22aとして作用するようになる。
以上の工程により、記憶させる値に応じた数の伝導路を有する抵抗変化型記憶素子1cが同時に又は順次に複数製造される。
以上より、本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第2の製造方法によれば、多値の値に比べて抵抗変化型記憶素子の数を減らすことができる。
次に、本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第3の製造方法について説明する。第3の製造方法では、まず、金属酸化膜上の、抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域に電磁波もしくは電子線を照射し、その領域それぞれにおける、結合している金属原子と酸素原子との結合力を弱めることにより、その領域を伝導路のできやすい領域に変えることを特徴としている。こうすることにより、フォーミング処理の印加電圧を低められる。
図10は、本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第3の製造方法の工程図である。
また、図11は、図10に示す第3の製造方法の各工程における処理を示すフローチャートである。
まず、第1の工程として、基板上(不図示)に第1の導電体膜31をスパッタリングに代表される真空製膜法により積層させる(ステップS300)。
次に、第2の工程として、図10(a)に示すように金属酸化膜32を真空製膜法により第1の導電体膜31上に積層する(ステップS301)。
続いて、第3の工程として、図10(b)に示すように金属酸化膜32上の、抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域32b、32cに電磁波を照射することにより、その領域それぞれにおける、結合している金属原子と酸素原子との結合力を弱める(ステップS302)。
続いて、第4の工程として、図10(c)に示すように第2の導電体膜33を金属酸化膜32に真空製膜法により積層させる(ステップS303)。
最後に、第1の導電体膜31と第2の導電体膜33との間にフォーミング処理用電源34による電圧を印加して、抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域32b、32cを、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路32b’、32c’に改質する(ステップS304)。その結果、金属酸化膜32は、抵抗変化型記憶膜32aとして作用するようになり、抵抗変化型記憶素子1dが製造される。
なお、上記第3の製造方法では、電磁波を用いたが、第1の製造方法と同様に電子線を用いてもよい。また、指向性が得られにくい電磁波を照射するときには、図5(b’)と同様に遮光マスクを介して照射することで伝導路32b’、32c’を形成する。
以上の工程により、記憶させる値に応じた数の伝導路を有する抵抗変化型記憶素子1dが同時に又は順次に複数製造される。
以上より、本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第3の製造方法によれば、多値の値に比べて抵抗変化型記憶素子の数を減らすことができる。
次に、本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第4の製造方法について説明する。第4の製造方法では、まず、金属酸化膜上の、抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域にイオンビームを照射し、その領域を伝導路に改質することを特徴としている。
図12は、本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第4の製造方法の工程図である
また、図13は、図12に示す第4の製造方法の各工程における処理を示すフローチャートである。
まず、第1の工程として、基板上に第1の導電体膜41をスパッタリングに代表される真空製膜法により積層させる(ステップS400)。
次に、第2の工程として、図12(a)に示すように金属酸化膜42を真空製膜法により第1の導電体膜41上に積層する(ステップS401)。
その次に、第3の工程として、金属酸化膜42上の、抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域にイオンビームを注入し、その領域を伝導路42b、42cに改質する(ステップS402)。
その結果、金属酸化膜42は、抵抗変化型記憶膜42aとして作用するようになる。なお、図12(b)に示すように、イオンビームを照射時にビームの拡がりの影響を取り除くために、遮光マスク43を用いることが好ましい。なお、集束イオンビームを採用することにより、遮光マスクを介さずにイオンを注入してもよい。
ここで、注入イオンの入射エネルギーは、10〜1000keVであり、イオンの注入深さは、10〜1000nm程度であることが好ましい。
また。注入するイオン種がPt、Au、もしくはAgの場合には、イオン加速電圧は100kV、イオン電流は1.0mA、注入時間は2.0secであることが好ましい。
また、注入するイオン種がNiもしくはCuの場合には、イオン加速電圧は60kV、イオン電流は2.0mA、注入時間は1.0secであることが好ましい。
続いて、第4の工程として、金属酸化膜42に第2の導電体膜43を真空成膜法により積層して(ステップS403)、抵抗変化型記憶素子1eが製造される。
以上の工程により、記憶させる値に応じた数の伝導路を有する抵抗変化型記憶素子1eが同時に又は順次に複数製造される。
以上より、本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第4の製造方法によれば、多値の値に比べて抵抗変化型記憶素子の数を減らすことができる。
次に、本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第5の製造方法について説明する。この第5の製造方法では、まず、反応性イオンエッチングにより、絶縁膜上の、抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域に貫通孔を形成する。続いて、その貫通孔に、製造後には印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路として作用する金属酸化物を充填し、電極間にフォーミング処理を行うための電圧を印加して、その記憶させる値に応じた数の領域を伝導路に改質することを特徴としている。
図14は、本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第5の製造方法の工程図である
また、図15は、図14に示す第5の製造方法の各工程における処理を示すフローチャートである。
まず、第1の工程として、基板上(不図示)に第1の導電体膜51をスパッタリングに代表される真空製膜法により積層させる(ステップS500)。
次に、第2の工程として、図14(a)に示すように絶縁膜52を真空製膜法により第1の導電体膜51上に積層する(ステップS501)。
ここで、絶縁体膜としてSiOを用いたが、SiOに限られず、Al、MgO、もしくはZrOなどの絶縁体膜を用いてもよい。
その次に、第3の工程として、反応性イオンエッチングを用いて絶縁膜上の、抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域に貫通孔を形成する(図14(b))。なお、反応性イオンエッチングの代わりに集束イオンビームを用いて貫通孔を形成してもよい。
続いて、その貫通孔に、製造後には印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路として作用する金属酸化物53a、53bを充填する(ステップS503)。
ここでは、金属酸化物として、Ni酸化物を用いたが、Ni酸化物に限られず、Co酸化物、Fe酸化物、Si酸化物、Al酸化物、Ti酸化物、Ce酸化物、Hf酸化物、Zr酸化物、Nb酸化物、Mg酸化物、Y酸化物、Cr酸化物、Zn酸化物、もしくはCu酸化物などを用いることができる。
続いて、絶縁膜52および金属酸化物53に第2の導電体膜54を真空製膜法により積層する(ステップS504)。
最後に、第1の導電体膜51と第2の導電体膜54との間にフォーミング処理用電源55による電圧を印加して、貫通孔内の金属酸化物53aを伝導路53a’53b’に改質する(ステップS505)。その結果、金属酸化物52および絶縁膜53は、抵抗変化型記憶膜52aとして作用するようになり、抵抗変化型記憶素子1fが製造される。
以上の工程により、記憶させる値に応じた数の伝導路を有する抵抗変化型記憶素子1fが同時に又は順次に複数製造される。
以上より、本発明の抵抗変化型記憶素子の製造方法のうちの第5の製造方法によれば、多値の値に比べて抵抗変化型記憶素子の数を減らすことができる。
以上説明したように、本発明によれば、抵抗変化型記憶素子の数に比し多値の値を増す工夫が施された抵抗変化型記憶素子が提供され、また、その抵抗変化型記憶素子の製造方法が実現される。

Claims (6)

  1. 印加電圧に応じて高抵抗状態と該高抵抗状態よりも電流が流れやすい低抵抗状態とに切り替わり該高抵抗状態と該低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶素子において、
    基板上に積層された、第1の導電体膜と、
    前記第1の導電体膜上に積層された、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶膜と、
    前記抵抗変化型記憶膜上に積層された、前記第1の導電体膜と対になることで該抵抗変化型記憶膜に電圧を印加する第2の導電体膜とを備え、
    前記抵抗変化型記憶膜は、該抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路を有するものであることを特徴とする抵抗変化型記憶素子。
  2. 印加電圧に応じて高抵抗状態と該高抵抗状態よりも電流が流れやすい低抵抗状態とに切り替わり該高抵抗状態と該低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶素子の製造方法において、
    基板上に第1の導電体膜を積層する工程と、
    前記第1の導電体膜上に、製造後に印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶膜として作用する金属酸化膜を積層する工程と、
    前記金属酸化膜上の、該抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域に電磁波もしくは電子線を照射することにより、該領域それぞれを、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路に改質する工程と、
    前記金属酸化膜上に、前記第1の導電体膜と対になることで該金属酸化膜に電圧を印加する第2の導電体膜を積層する工程とを備えたことを特徴とする抵抗変化型記憶素子の製造方法。
  3. 印加電圧に応じて高抵抗状態と該高抵抗状態よりも電流が流れやすい低抵抗状態とに切り替わり該高抵抗状態と該低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶素子の製造方法において、
    基板上に第1の導電体膜を積層する工程と、
    前記第1の導電体膜上に、製造後に印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶膜として作用する金属酸化膜を積層する工程と、
    前記金属酸化膜上に電磁波透過性を有する第2の導電体膜を積層する工程と、
    前記金属酸化膜上の、該抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域に電磁波を照射するとともに前記第1の導電体膜と前記第2の導電体膜との間に電圧を印加することにより、該領域それぞれを、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路に改質する工程とを備えたことを特徴とする抵抗変化型記憶素子の製造方法。
  4. 印加電圧に応じて高抵抗状態と該高抵抗状態よりも電流が流れやすい低抵抗状態とに切り替わり該高抵抗状態と該低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶素子の製造方法において、
    基板上に第1の導電体膜を積層する工程と、
    前記第1の導電体膜上に、製造後に印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶膜として作用する金属酸化膜を積層する工程と、
    前記金属酸化膜上の、該抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域に電磁波もしくは電子線を照射することにより、該領域それぞれにおける、結合している金属原子と酸素原子との結合力を弱める工程と、
    該金属酸化膜上に第2の導電体膜を積層する工程と、
    前記第1の導電体膜と前記第2の導電体膜との間に電圧を印加することにより、前記領域それぞれを、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路に
    改質する工程とを備えたことを特徴とする抵抗変化型記憶素子の製造方法。
  5. 印加電圧に応じて高抵抗状態と該高抵抗状態よりも電流が流れやすい低抵抗状態とに切り替わり該高抵抗状態と該低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶素子の製造方法において、
    基板上に第1の導電体膜を積層する工程と、
    前記第1の導電体膜上に、製造後に印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶膜として作用する金属酸化膜を積層する工程と、
    前記金属酸化膜上の、該抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域にイオンビームを照射することにより、該領域それぞれを、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路に改質する工程と、
    前記金属酸化膜上に、前記第1の導電体膜と対になることで該金属酸化膜に電圧を印加する第2の導電体膜を積層する工程とを備えたことを特徴とする抵抗変化型記憶素子の製造方法。
  6. 印加電圧に応じて高抵抗状態と該高抵抗状態よりも電流が流れやすい低抵抗状態とに切り替わり該高抵抗状態と該低抵抗状態とを選択的に保持する抵抗変化型記憶素子の製造方法において、
    基板上に第1の導電体膜を積層する工程と、
    前記第1の導電体膜上に、絶縁膜を積層する工程と、
    前記絶縁膜上の、該抵抗変化型記憶素子に記憶させる値に応じた数の領域に貫通孔を形成する工程と、
    前記貫通孔に、製造後には印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路として作用する金属酸化物を充填する工程と、
    前記絶縁膜および前記金属酸化物に第2の導電体膜を積層する工程と、
    前記第1の導電体膜と前記第2の導電体膜との間に電圧を印加することにより、前記領域それぞれを、印加電圧に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを選択的に保持する伝導路に改質する工程とを備えたことを特徴とする抵抗変化型記憶素子の製造方法。
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