JPWO2007091417A1 - 振動子モジュール - Google Patents

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Abstract

振動子をパッケージに接合する必要がなく、小型で安価な振動子モジュールを得る。振動子モジュール10は、外枠部14aと内枠部14bとで構成される枠体14を含む。内枠部14b内に振動子部16を形成する。枠体14と振動子部16とは、圧電セラミックなどによって一体的に形成する。振動子部16の一方面側に、空洞部を介してIC28を取り付ける。IC28の周囲に樹脂材32を充填する。振動子部16の他方面側に、空洞部を介して封止材としての上蓋34を取り付ける。

Description

この発明は、振動子モジュールに関し、特にたとえば、圧電振動子とICとを組み合わせた発振モジュールやタイムモジュールおよびセンサモジュールなどの振動子モジュールに関する。
圧電振動子とICとを組み合わせた振動子モジュールとしては、たとえば圧電振動子の共振点で発振させてクロックを出力する発振モジュールやタイムモジュール、電圧制御発振器(VCO)、さらにEEPROMなどを搭載して振動子固有の周波数温度特性を補正するTCXOモジュールなどが市販されている。また、別の振動子モジュールとして、圧電振動子に加わった回転角速度による振動状態の変化を検出するために、圧電振動子を駆動する駆動回路とコリオリ力に対応した信号を検出するための検出回路とを組み合わせた角速度センサがある。さらに、圧電振動子の振動片に加速度による応力を受けたときに、発振周波数が変化することを検出する加速度センサがある。また、圧電振動子の振動子表面に湿度やガスを吸着する物質を塗布し、水分やガスの吸着濃度によって発振周波数が変化することを検出するガスセンサがある。
このような振動子とICとを組み合わせた振動子モジュールとして、図18に示すように、パッケージ内に振動子とICとを組み込んだものがある。この振動子モジュール1は、パッケージ2を含み、パッケージ2内にIC3が収納されている。IC3は、超音波熱圧着などにより、パッケージ2に形成されたバンプに接続される。さらに、振動子としての水晶片4が、パッケージ2の段部に保持され、導電性接着剤などによって水晶受端子に接続される。また、パッケージ2の開口部がカバー5で覆われる。そして、パッケージ2の下面に形成された実装端子6によって、振動子モジュール1が回路基板などに実装される。
このような振動子モジュール1では、ある程度の小型化は可能であるが、パッケージ2にIC3、水晶片4、カバー5などを接合する必要があり、これらの接合コストが高くなる。また、パッケージの構造が複雑となり、低コスト化および小型化にとって好ましくない。
そこで、図19に示すように、パッケージ2に水晶片4を収納し、その上にIC3を載置してパッケージ2を密閉封入し、IC3上に樹脂7を塗布した振動子モジュール8が考えられた。このような振動子モジュール8では、IC3がカバーの役割を果たし、さらなる小型化が可能である(特許文献1参照)。
特開2004−72641号公報
しかしながら、図19に示すような振動子モジュールにおいても、振動子である水晶片をパッケージに接合するための接合コストが高くなるという問題が解決されていない。また、水晶片およびICをパッケージに接合する構造であるために、パッケージが相対的に高価になるという問題もある。
従来においては、振動子モジュールの製造コストは、振動子の大きさに依存していた。つまり、1つのウエハーから得られる振動子の個数により、振動子のコストが決まり、振動子の大きさによってパッケージの大きさも決まっていた。しかしながら、近年においては、振動子コストを下げる設計が進歩し、振動子の小型化が進むと、振動子モジュールの大きさを決める要因は、振動子よりもICチップの大きさに依存するようになってきた。特にMEMS技術などの発展により、1mm角以下の振動子の製造が可能になってくると、その傾向はますます進行している。
また、振動子の小型化が進み、ICの集積度が上がってさらに小型化されると、振動子モジュールのコストとしては、振動子やICが高価であった大型品と異なり、精密なパッケージのコストが相対的に高くなる傾向にある。さらに、導電性接着剤などにより振動子をパッケージに接合するスペースも、振動子モジュールの小型化にとって問題となる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、振動子をパッケージに接合する必要がなく、小型で安価な振動子モジュールを提供することである。
この発明は、枠体と、圧電体セラミックと電極とで構成されかつ枠体の内側において枠体と一体的に形成される振動子部とを含む振動子付き枠、および振動子部との間に空洞部が形成されるようにして振動子付き枠に取り付けられるICを含み、振動子部の電極とICとが電気的に接続された、振動子モジュールである。
圧電体セラミックと電極とで構成される振動部と枠体とを一体的に形成することにより、振動子付き枠を予め振動子が形成されたパッケージとして使用することができる。そのため、パッケージに振動子を接合する工程が不要となる。また、振動子付き枠にICを取り付けることにより、振動子とICとが1つのパッケージに収納された振動子モジュールを得ることができる。このとき、振動子部とICとの間に空洞部を形成することにより、振動子部の振動領域が確保される。
振動子部を圧電体セラミックで形成することにより、振動子の閉じ込め領域を成形によって確定することができる。また、振動子部の分極域を自由に設定することができる。
このような振動子モジュールにおいて、枠体を誘電体セラミックで形成することができ、その場合、振動子部と枠体との間は傾斜配分材料で形成することができる。
振動子部と枠体との間を傾斜配分材料で形成することにより、振動子部を圧電体セラミックで形成するとともに、枠体を誘電体セラミックで形成することができる。そのため、圧電体セラミックに比べて強度の大きい誘電体セラミックで形成された枠体部分で、外部回路に接続することができる。
また、枠体に振動子部の電極と電気的に接続された端子が形成され、端子とICとがフリップチップまたはワイヤボンディングによって接合される。
枠体にICが取り付けられ、ICと振動子とが電気的に接続されるが、そのために、枠体に形成された端子にICが接続される。このとき、枠体に形成された端子とICとは、フリップチップで接続されてもよいし、ワイヤボンディングによって接続されてもよい。
さらに、振動子部の一方面側にICが配置されるとともに、振動子部の他方面側において振動子部との間に空洞部が形成されるようにして振動子部を封止する封止材が振動子付き枠に形成されてもよい。
振動子部の一方面側にICを配置するとともに、振動子部の他方面側を封止材で封止することにより、振動子部の両側を封止した振動子モジュールとすることができる。このとき、IC側だけでなく、振動子部と封止板との間に空洞部を形成することにより、振動子部の振動領域が確保される。
この発明によれば、振動子部と枠体とが一体となり、個別の振動子をパッケージに接合する必要のない振動子モジュールを得ることができる。このように、振動子部と枠体とが一体化した振動子付き枠をパッケージとし、この振動子付き枠にICを取り付けることにより、小型で安価な振動子モジュールを得ることができる。
また、振動子の閉じ込め領域を成形によって確定できるため、振動子部の振動漏れを少なくすることができ、安定した振動を得ることができる。さらに、振動子部の分極域を自由に設定できるため、電気機械結合係数を種々調整することができ、同じ材料で形成しても異なった性能を得ることができる。
特に、平板の厚み縦振動は厚みの10倍以上の振動領域が必要であるとされ、そのため厚みが厚い低周波(1MHz〜20MHz)振動子では形状が大きくなるという問題があった。そのために、たとえば水晶振動子などでは、小型化を目的として周辺部を薄くするバレル研磨などを行う加工を追加しなければならなかったが、本発明では金型により簡便に実現可能であり、低周波振動子の小型化にも寄与することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明の振動子モジュールの一例を示す断面図解図である。 図1に示す振動子モジュールの内部を一方面側からみた斜視図である。 図1に示す振動子モジュールの内部を他方面側からみた斜視図である。 図1に示す振動子モジュールに用いられる電極構造の一例を示す分解斜視図である。 この発明の振動子モジュールに用いられる振動子部の変形例を示す斜視図である。 この発明の振動子モジュールに用いられる振動子部の他の変形例を示す斜視図である。 この発明の振動子モジュールに用いられる振動子部のさらに他の変形例を示す斜視図である。 この発明の振動子モジュールに用いられる振動子部の別の変形例を示す斜視図である。 この発明の振動子モジュールに用いられる振動子部のさらに別の変形例を示す斜視図である。 この発明の振動子モジュールを振動ジャイロとして用いる場合の振動子部の例を示す斜視図である。 この発明の振動子モジュールの各部の配置の一例を示す図解図である。 この発明の振動子モジュールの各部の配置の他の例を示す図解図である。 この発明の振動子モジュールの各部の配置のさらに他の例を示す図解図である。 この発明の振動子モジュールの各部の配置の別の例を示す図解図である。 この発明の振動子モジュールの各部の配置のさらに別の例を示す図解図である。 この発明の振動子モジュールに用いられるICの接続状態の一例を示す図解図である。 この発明の振動子モジュールに用いられるICの接続状態の他の例を示す図解図である。 従来の振動子モジュールの一例を示す断面図解図である。 従来の振動子モジュールの他の例を示す断面図解図である。
符号の説明
10 振動子モジュール
12 振動子付き枠
14 枠体
16 振動子部
18 振動体
20a,20b 電極
24 端子
26 外部接続端子
28 IC
30 バンプ
32 樹脂材
34 上蓋
40,44,48,52,56 振動体
42,46,50a〜50c,54a〜54d,58a,58b 電極
60 封止材
図1は、この発明の振動子モジュールの一例を示す断面図解図である。振動子モジュール10は、振動子付き枠12を含む。振動子付き枠12は、図2および図3に示すように、たとえば長方形状の枠体14を含む。枠体14は、4角形環状の外枠部14aを含む。さらに、外枠部14aの内側には、4角形環状の内枠部14bが形成される。内枠部14bは、外枠部14aより薄く形成され、その両面側において、外枠部14aとの間に段差が形成される。したがって、内枠部14bは、その両面側において、外枠部14aより凹んだ部分に形成される。これらの外枠部14aおよび内枠部14bは、たとえば圧電体セラミックなどによって形成される。
内枠部14bの中央部には、4角形板状の振動子部16が形成される。振動子部16は、内枠部14bより薄く形成される振動体18を含み、その両面に電極20a,20bが形成される。電極20a,20bは、振動体18の中央部において、たとえば円形に形成され、互いに対向するように形成される。そして、それぞれの電極20a,20bから、互いに反対側に引き出されて、内枠部14b部分まで延びるように形成される。振動体18は、その厚み方向に分極される。それにより、振動子部16は、厚み縦振動の振動子となる。なお、振動体18の分極域としては、少なくとも電極20a,20bの対向部分の一部が分極されていればよく、分極域の設定は任意に変更可能である。なお、分極は、振動体18にのみ施されていればよく、枠体14が分極される必要はない。
枠体14および振動体18は、セラミック材料を用いて同時に金型成形し、焼成することによって一体的に形成される。なお、枠体14と振動体18とは、同じ材料で形成する必要はなく、たとえば振動体18を圧電体セラミックで形成し、枠体14を誘電体セラミックで形成してもよい。この場合、圧電体18と内枠部14bとの間は、傾斜分配材料により形成することができる。
振動体18の両面で対向する電極20a,20bは、内枠部14bの一方面側に導出される。電極20a,20bの導出のためには、たとえば図4に示すように、振動子付き枠12を形成するときに、スルーホール22を形成したり、回り込み電極などが形成される。それによって、電極20a,20bは、内枠部14bの一方面側に形成される端子24に電気的に接続される。
さらに、内枠部14bには、振動子部16の電極20a,20bに接続される端子24以外に、複数の端子24が形成される。これらの端子24は、外枠部14aの一方面側に形成される複数の外部接続端子26に電気的に接続される。外部接続端子26は、たとえば外枠部14aの4隅に近い部分において、外枠部14aの一方面から側面に回り込むように形成される。
なお、振動子付き枠12の成形は、インプリント成形技術やセラミックナノパウダーのインクジェットによる積層などの技術を用いることにより、従来の金型成形より一段と精度を高めることができる。特に、振動子部16は、発振周波数やセンサの感度の決め手になる場合が多いので、このような精密成形でも不十分であれば、レーザー、サンドブラスト、イオンビームなどのリフトオフもしくは付着手段により調整される。
振動子付き枠12の一方面側には、IC28が取り付けられる。このとき、IC28の端部が内枠部14b上に配置されることにより、振動子部16とIC28との間に空洞部が形成される。この空洞部が、振動子部16の振動領域となる。ここで、IC28の端子と内枠部14bに形成された端子24とが、たとえばフリップチップによる金バンプ30によって接続される。IC28には、たとえば振動子部16を励振するための駆動回路と、振動子部16から出力される信号を処理するための信号処理回路とが形成される。そして、外部接続端子26を介して、IC28と外部回路とが接続される。さらに、IC28を覆うようにして、外枠部14aの内側に、樹脂材32が充填される。
また、振動子付き枠12の他方面側において、外枠部14a上に、封止材としての上蓋34が載置される。したがって、上蓋34と振動子部16との間に空洞部が形成される。この空洞部が、振動子部16の振動領域となる。
この振動子モジュール10は、回路基板などに実装される。このとき、外部接続端子26が外部回路に接続されることにより、IC28が外部回路に接続される。振動子部16は、IC28によって励振され、振動子部16から出力される信号は、IC28で処理される。
この振動子モジュール10では、枠体14と振動子部16とが一体的に形成されることにより、振動子付き枠12を予め振動子の形成されたパッケージとして使用することができる。そのため、従来のように、個別に作製した振動子をパッケージに接続する場合に比べて小型化が可能であり、振動子をパッケージに接合する工程も不要である。それにより、振動子モジュール10の製造コストを低減することができる。振動子付き枠12は、上述のように、インプリント成形技術やセラミックナノパウダーのインクジェットによる積層などの技術を用いることにより、小型で精密な形状に作製することができる。
また、振動子付き枠12は成形により作製することができるため、振動子部16の閉じ込め領域を成形によって確定することができ、振動漏れが少なく安定した振動を得ることができる。さらに、振動子部16の分極域を自由に設定することができるため、同じ材料で振動子付き枠12を作製しても、分極域の設定により、電気機械結合係数を種々調整することができる。そのため、分極域の設定によって、異なった性能を得ることができる。
このような振動子モジュール10において、振動子付き枠12全体を圧電体セラミックで形成すると、その脆さのために、外部回路との接続に不都合な場合がある。このような不都合を克服するために、上述のように、振動子部16を圧電体セラミックで形成し、枠体14を誘電体セラミックで形成することができる。
なお、振動子部16としては、厚み縦振動の振動子に限らず、他の振動モードを有する振動子とすることができる。たとえば、図5に示すように、内枠部14bの内側に、貫通孔を設けて、棒状の振動体40を形成してもよい。この振動体40は、図5に矢印で示すように、厚み方向に分極される。そして、振動体40の分極方向に平行な側面において、対向する電極42が形成され、これらの電極42が反対方向に引き出される。このような振動子部16は、厚みすべり振動子となる。
また、図6に示すように、内枠部14bの内側に、積層型の振動体44を形成することもできる。この振動体44は、厚み方向の中央部に中間電極44aを有し、その両側に圧電体層44bを形成したものである。これらの圧電体層44bは、中間電極44aの両側で、互いに逆向きに分極される。そして、中間電極44aおよび圧電体層44bの積層方向の対向面に電極46が形成され、これらの電極46が内枠部14bの反対方向に引き出される。このような振動子部16は、励振信号によって積層された2つの圧電体層44bが反対方向に変位し、その厚み方向に屈曲振動を行なう厚み方向バイモルフ型屈曲振動子となる。このように形成された振動子部16は、共振子であるとともに、厚み方向の加速度の検出も可能な素子となる。
また、厚み方向バイモルフ型屈曲振動子となる振動子部16を形成する場合において、図7に示すように、その振動方向が幅方向となるようにしてもよい。この場合、振動子部16は、その幅方向に中間電極44aと圧電体層44bとが積層され、その積層方向の対向面に電極46が形成される。振動体44の分極方向は、中間電極44aの両側で逆向きである。このように形成された振動子部16は、共振子であるとともに、厚み方向の加速度の検出も可能な素子となる。
さらに、図8に示すように、音叉型の振動子部16を形成してもよい。この振動子部16では、音叉型の振動体48が形成される。振動体48の連結された基部が、内枠部14bに連結される。振動体48の一方面には、音叉型の振動体48の形状に沿って、電極50a,50b,50cが形成される。電極50aは、振動体48の内側に沿って、音叉型に形成される。また、電極50b,50cは、振動体48の2つの脚部に沿って、電極50aの外側に形成される。この電極50aと電極50b,50cとの間に励振信号を与えることにより、振動体48の2つの脚部が開閉するように振動し、共振子として機能する。この振動体48は、中間電極48aを有し、この中間電極48aの両面に圧電体層48bが積層されて構成される。これら圧電体層48bは、中間電極48aの両側で逆向きに分極されている。このように構成された振動子部16は、回転角速度が与えられたときに音叉開閉振動の垂直方向の振動を検出することによりコリオリ力を測定できる角速度センサとしての振動子部として機能するものである。
また、図9に示すように、H字音叉型の振動子部16を形成してもよい。この振動子部16では、H字音叉型の振動体52が形成される。振動体52の長手方向の中央部が、その幅方向両側で内枠部14bに連結される。振動体52の一方面には、H字音叉型の振動体52の形状に沿って、電極54a,54b,54c,54d,54eが形成される。電極50aは、振動体52の内側に沿って、H字音叉型に形成される。また、電極54b,54cは、振動体52の一方の2つの脚部に沿って、電極54aの外側に形成される。さらに、電極54d,54eは、振動体52の他方の2つの脚部に沿って、電極54aの外側に形成される。電極54aと電極54b,54cとの間、および、電極54aと電極54d,54eとの間に励振信号を与えることにより、振動体52は両側の脚部が開閉するように振動し、共振子として機能する。そして、この振動体52は、中間電極52aを有し、この中間電極52aの両側には圧電体層52bが積層されて構成される。これら圧電体層52bは、中間電極52aの両側で逆向きに分極されている。このように構成された振動子部16は、回転角速度が与えられたときにH字開脚振動の垂直方向の振動を検出することによりコリオリ力を測定できる角速度センサとしての振動子部として機能するものである。
さらに、図10に示すように、振動子部16としてバイモルフ型の音片屈曲振動子を形成し、振動ジャイロとすることもできる。この振動子部16は、棒状の振動体56を含む。棒状の振動体56は、中間電極56aの両側に圧電体層56b,56cが積層された構成を有する。圧電体層56a,56bは、それぞれ中間電極56aの両側で逆向きに分極されている。振動体56の長手方向の両端は開放され、振動体56が屈曲振動するノード点に対応する部分において、振動体56が内枠部14bに連結される。
振動体56の一方面には、幅方向に分割されるようにして、長手方向に延びる2つの電極58a,58bが形成され、連結部を通して内枠部14bに引き出される。また、振動体56の他方面には、全面電極が形成される。この全面電極と電極58a,58bとの間に励振信号を与えることにより、振動体56は、厚み方向に屈曲振動する。このとき、電極58a,58b形成部分の振動状態は同じであり、これらの電極58a,58bから同じ信号が出力される。したがって、これらの電極58a,58bの出力信号の差をとれば、その出力は0となる。
このような振動状態において、振動体56の軸方向を中心として回転角速度が加わると、コリオリ力によって、振動体56の振動方向が変化する。それにより、電極58a,58bから出力される信号に差が生じ、これらの電極58a,58bの出力信号の差をとれば、コリオリ力に対応した信号が得られる。このようにして、この振動子部16を形成した振動子モジュール10は、回転角速度を検出するための振動ジャイロとして用いることができる。
このように、振動子部16としては、種々の形状および振動モードの振動子部とすることができる。そして、振動子部16の形状および振動モードを適宜選択することにより、発振器や各種センサなどの用途に適した振動子モジュールを得ることができる。
また、振動子付き枠12にIC28などを搭載する形式としては、たとえば図11に示すように、振動子付き枠12の一方面側において、IC28を載置して、その周囲を樹脂材32で封止するだけでもよい。これは、最も簡便な構造であり、マルチ基板上のICチップに樹脂を被せ、その後カットするような工法に適合するものである。
また、図12に示すように、振動子付き枠12の一方面側の外枠部14aを高くし、その内側にIC28を収納して、樹脂材32で封止してもよい。このような構造においては、樹脂材28が振動子付き枠12に閉じ込められるため、1個ずつ焼成される振動子付き枠12にも対応可能である。
さらに、図13に示すように、振動子付き枠12の一方面側において、IC28を載置し、樹脂材32で封止するとともに、振動子付き枠12の他方面側が封止材60で封止された構造とすることができる。このような振動子モジュール10では、封止材60によって振動子付き枠12の他方面側が封止されるとともに、封止材60が振動漏れを防ぐダンパーも兼用している。
また、図14に示すように、振動子付き枠12の一方面側において、IC28を載置し、樹脂材32で封止するとともに、振動子付き枠12の他方面側において、外枠部14aの上を覆うように封止材60が形成されている。このような振動子モジュール10では、封止材60によって振動子付き枠12の他方面側が封止されると同時に、セラミックのヒートショックによる破損を防止するための緩衝効果を得ることができる。
さらに、図15に示すように、振動子付き枠12の一方面側を上蓋34で封止し、振動子付き枠12の他方面側にIC28を収納して樹脂材32で封止するとともに、その上に封止材60を形成してもよい。このような振動子モジュール10では、振動子付き枠12の下面にIC28が配置されるため、振動子部16を励振して調整した後に封止することができる。
また、IC28の端子と、振動子付き枠12の端子24との接続方法としては、図16に示すように、ワイヤボンディングによって接続してもよいし、図17に示すように、フリップチップによって接続してもよい。このように、IC28、樹脂材32、封止材60などの配置は種々変更可能であり、IC28の接続方法も任意に選択することができる。
これらの振動子モジュール10においても、枠体14と振動子部16とを一体化することにより、振動子付き枠12をパッケージとして使用することができる。そのため、振動子付き枠12を小型化することができるとともに、振動子を別個に形成した場合のように、振動子を枠体14に接合するという工程が不要となる。それにより、振動子モジュール10の製造コストを低減することができる。

Claims (4)

  1. 枠体と、圧電体セラミックと電極とで構成されかつ前記枠体の内側において前記枠体と一体的に形成される振動子部とを含む振動子付き枠、および
    前記振動子部との間に空洞部が形成されるようにして前記振動子付き枠に取り付けられるICを含み、
    前記振動子部の前記電極と前記ICとが電気的に接続された、振動子モジュール。
  2. 前記枠体は誘電体セラミックで形成され、前記振動子部と前記枠体との間は傾斜配分材料で形成された、請求項1に記載の振動子モジュール。
  3. 前記枠体に前記振動子部の前記電極と電気的に接続された端子が形成され、前記端子と前記ICとがフリップチップまたはワイヤボンディングによって接合された、請求項1または請求項2に記載の振動子モジュール。
  4. 前記振動子部の一方面側に前記ICが配置されるとともに、前記振動子部の他方面側において前記振動子部との間に空洞部が形成されるようにして前記振動子部を封止する封止材が前記振動子付き枠に形成される、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の振動子モジュール。
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