JPWO2007069745A1 - 光学活性な(4e)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸またはその塩基性アミノ酸塩の製造方法 - Google Patents

光学活性な(4e)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸またはその塩基性アミノ酸塩の製造方法 Download PDF

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Abstract

光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸、その塩基性アミノ酸塩または光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸エステルを高収率で、高光学純度で、かつ簡便な操作で製造できる方法を提供する。(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸の光学異性体混合物と光学活性塩基性アミノ酸またはその塩とを含む溶媒溶液から、光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸の塩基性アミノ酸塩を析出させ、ついで光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸の塩基性アミノ酸塩を脱塩反応させて、光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸を得る。さらに、エステル化反応させて光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸エステルを得る。

Description

本発明は、農薬、医薬等の中間体として有用な光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸、その塩基性アミノ酸塩、または光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸エステルの製造方法に関する。
ラセミ体等の光学異性体混合物の光学分割法としては、たとえば、以下の方法が知られている。
(1)ラセミ体からの優先的晶出法。
(2)光学分割剤を用いるジアステレオマー法。
(3)光学活性物質を充填したカラムクロマトグラフィーによる分別法。
(4)酵素反応の立体特異性を利用する分別法。
(5)光学活性膜を用いる分別法。
これらの方法は、光学異性体混合物の種類と、該光学異性体混合物の光学分割に好適な方法との関係についての規則性が確立されていない。よって、光学異性体混合物の光学分割を行う際には、光学異性体混合物ごとに各方法および条件を検討して成否を確認しなければならない。
(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸の光学異性体混合物の光学分割法としては、以下の方法が提案されている。
(A)R体を認識するブタ肝臓由来のエステラーゼを用いる、酵素反応の立体特異性を利用する分別法(特許文献1参照。)。
(B)光学分割剤として光学活性なアルカロイドであるシンコニジンを用いるジアステレオマー法であり、ラセミ体とシンコニジンに、トリエチルアミンを加え、テトラヒドロフラン中から塩を析出させ、つぎにアセトン中で2回再結晶する方法(特許文献2参照。)。
しかし、いずれの方法も、収率および光学純度ともに不充分である、操作が煩雑である等の問題があった。
国際公開第01/09079号パンフレット 国際公開第02/08172号パンフレット
本発明は、光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸、その塩基性アミノ酸塩、または光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸エステルを、高収率および高光学純度で、かつ簡便な操作で製造できる方法を提供する。
すなわち、本発明は、以下の要旨を有する。
<1> (4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸の光学異性体混合物、および、光学活性塩基性アミノ酸またはその塩、を含む溶媒溶液から、光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸塩基性アミノ酸塩を析出させる、光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸塩基性アミノ酸塩の製造方法。
<2> 溶媒溶液が、溶媒に(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸の光学異性体混合物と光学活性塩基性アミノ酸またはその塩とを溶解させることによって生成した溶媒溶液、または、(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸の光学異性体混合物に光学活性塩基性アミノ酸またはその塩を作用させることによって生成する生成物を溶媒に溶解させた溶媒溶液、である上記<1>に記載の製造方法。
<3> (4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸の光学異性体混合物が、(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸のラセミ体である上記<1>または<2>に記載の製造方法。
<4> 光学活性塩基性アミノ酸が、L−(+)−リジンである上記<1>〜<3>のいずれかに記載の製造方法。
<5>光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸が、S体である上記<1>〜<4>のいずれかに記載の製造方法。
<6> 溶媒溶液が、アルコール類を含む溶媒の溶液である上記<1>〜<5>のいずれかに記載の製造方法。
<7> 溶媒溶液が、ケトン類を含む溶媒の溶液である上記<1>〜<5>のいずれかに記載の製造方法。
<8> 溶媒溶液が、アルコール類およびケトン類を含む溶媒の溶液である上記<1>〜<5>のいずれかに記載の製造方法。
<9> 上記<1>〜<8>のいずれかに記載の製造方法よって得た光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸塩基性アミノ酸塩を、溶媒に溶解させて、光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸塩基性アミノ酸塩の溶媒溶液を得て、つぎに該溶媒溶液から光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸塩基性アミノ酸塩を析出させる、光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸塩基性アミノ酸塩の製造方法。
<10> 上記<1>〜<9>のいずれかに記載の製造方法で得た光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸塩基性アミノ酸塩を脱塩反応させる、光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸の製造方法。
<11> 上記<10>に記載の製造方法で得た光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸に、光学活性塩基性アミノ酸を作用させる、光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸塩基性アミノ酸塩の製造方法。
<12> 光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸とL−(+)−リジンとの塩、を脱塩反応させる、光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸の製造方法。
<13> (S)−(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸とL−(+)−リジンとの塩、を脱塩反応させる、(S)−(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸の製造方法。
<14> 上記<10>または<12>に記載の製造方法で得た光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸にアルコール類を反応させることを特徴とする、光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸エステルの製造方法。
<15> 光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸が、S体である上記<14>に記載のの製造方法。
<16> 光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸と塩基性アミノ酸との塩。
<17> (S)−(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸とL−(+)−リジンとの塩。
本発明によれば、光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸、その塩基性アミノ酸塩、または光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸エステルを、高収率および高光学純度で、かつ簡便な操作で製造できる。
本発明における(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸(以下、4−ペンテン酸誘導体と記す。)、その塩基性アミノ酸塩(以下、4−ペンテン酸誘導体塩と記す。)および(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸エステル(以下、4−ペンテン酸エステル誘導体と記す。)の製造は、以下の(a)〜(f)の各工程を順に行うことにより実施できる。
(a)4−ペンテン酸誘導体の光学異性体混合物、および、光学活性塩基性アミノ酸またはその塩、を含む溶媒溶液を調製する。
(b)該溶媒溶液から、光学活性な4−ペンテン酸誘導体塩を析出させる。
(c)必要に応じて、上記(b)工程で得た光学活性な4−ペンテン酸誘導体塩を、再析出させる。
(d)必要に応じて、上記(b)または(c)工程で得た4−ペンテン酸誘導体塩の析出物を脱塩反応させて、光学活性な4−ペンテン酸誘導体を得る。
(e)必要に応じて、上記(d)工程で得た光学活性な4−ペンテン酸誘導体を精製する。
(f)上記(d)または(e)工程で得た光学活性な4−ペンテン酸誘導体をアルコール類とエステル化反応させて、光学活性な4−ペンテン酸エステル誘導体を得る。
上記(a)工程においては、たとえば、(a−1)または(a−2)の方法で溶媒溶液を調製する。
(a−1)溶媒中に4−ペンテン酸誘導体の光学異性体混合物と、光学活性塩基性アミノ酸またはその塩とを溶解させて溶媒溶液を生成させる。
(a−2)4−ペンテン酸誘導体の光学異性体混合物に、光学活性塩基性アミノ酸またはその塩を作用させることによって生成する生成物を溶媒に溶解させる。
(a)工程における4−ペンテン酸誘導体の光学異性体混合物としては、4−ペンテン酸誘導体のR体とS体の混合物(特にR体とS体の1:1(モル比)混合物であるラセミ体が好ましい。)が挙げられる。また該光学異性体混合物には、4位の異性体である(4Z)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸の光学異性体の1または2種以上が含まれていてもよい。
4−ペンテン酸誘導体のラセミ体は、たとえば、国際公開第2004/052828号パンフレットに記載の方法により製造される。
光学活性塩基性アミノ酸としては、光学活性リジン、光学活性アルギニン、光学活性ヒスチジン等が挙げられる。入手しやすさおよびコストの点で、L−(+)−リジンが好ましい。
L−(+)−リジンまたはその塩は、無水物、一水和物、水和物、50%水溶液、一塩酸塩、二塩酸塩等の形態で入手できる。
光学活性塩基性アミノ酸またはその塩の量は、光学異性体混合物に含まれる、目的とする立体構造を有する4−ペンテン酸誘導体の量に対して、0.1〜5倍モルが好ましく、0.8〜3倍モルがより好ましく、0.9〜2倍モルがさらに好ましい。たとえば、ラセミ体を光学分割する場合は、ラセミ体総量の1/2倍モルが、目的とする立体構造を有する4−ペンテン酸誘導体の量になる。
溶媒としては、水および有機溶媒が挙げられる。溶媒は、1種からなる溶媒であっても2種以上の混合溶媒であってもよい。
有機溶媒としては4−ペンテン酸誘導体、光学活性塩基性アミノ酸、4−ペンテン酸誘導体塩と反応しない溶媒が好ましい。
溶媒は、後述する析出および結晶化において用いる溶媒と同一の溶媒を採用するのが好ましい。
有機溶媒としては、たとえば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)、ジメトキシエタン等のエーテル類;メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチルプロパノール、1,1−ジメチルエタノール等のアルコール類;エチレングリコール、ジエチレングリコール等のグリコール類;酢酸エチル等のエステル類;アセトニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;アセトン、2−ブタノン等のケトン類等が挙げられる。
有機溶媒は、光学活性な4−ペンテン酸誘導体塩を効率的に析出させることから、アルコール類の単独溶媒、ケトン類の単独溶媒、またはアルコール類とケトン類との混合溶媒が好ましい。
アルコール類としては、炭素数1〜4のアルコール類がより好ましく、メタノール、エタノール、1,1−ジメチルエタノールまたは2−プロパノールが特に好ましい。
ケトン類としては、アセトンが特に好ましい。
有機溶媒としてアルコール類を用いる場合には、アルコール類の1種または2種以上、これらと水との混合溶媒、もしくはこれらとケトン類と水との混用溶媒が好ましい。メタノールを使う場合は、溶媒量を少なくできることからメタノール単独で用いることが好ましい。さらに、エタノール、1,1−ジメチルエタノールまたは2−プロパノールを用いる場合は、水との混合溶媒もしくはアセトンと水との混合溶媒として用いることが好ましい。
有機溶媒としてケトン類を用いる場合には、ケトン類と水の混合溶媒、またはケトン類とアルコール類と水との混合溶媒が好ましい。アセトンを用いる場合には、水との混合溶媒として用いることが好ましく、水と2−プロパノールとの混合溶媒として用いることが特に好ましい。
アルコール類と水との混合溶媒を用いる場合の混合比は、アルコールの種類によって異なるが、通常はアルコール類に対して水が0容量%超であり、かつ20容量%以下であるのが好ましい。
エタノールと水との混合溶媒においては、エタノールに対して水が0容量%超であり、かつ10容量%以下であるのが好ましい。2−プロパノールと水との混合溶媒においては、2−プロパノールに対して水が2容量%〜15容量%であるのが好ましい。
ケトン類と水との混合溶媒を用いる場合の混合比は、ケトンの種類によって異なるが、通常はケトン類に対して水が0容量%超であり、かつ20容量%以下であるのが好ましい。アセトンと水との混合溶媒においては、アセトンに対して水が2容量%〜15容量%であるのが好ましい。
ケトン類とアルコール類と水との混合溶媒を用いる場合の混合比は、ケトン類およびアルコール類の種類によって異なるが、通常はケトン類に対して水が0容量%超であり、かつ20容量%以下であるのが好ましく、ケトン類に対してアルコール類が0容量%超であり、かつ100容量%未満であるのが好ましい。アセトンと2−プロパノールと水との混合溶媒においては、アセトンに対して水が2容量%〜15容量%であるのが好ましく、アセトンに対して2−プロパノールが5容量%〜100容量%未満であるのが好ましい。
有機溶媒の量は、通常、目的とする立体構造を有する4−ペンテン酸誘導体に対して2〜200倍質量用いるのが好ましく、4〜50倍質量用いるのがより好ましい。
溶媒溶液は、光学分割を効率的に行うために、塩基を含有してもよい。
塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基;ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン等の有機塩基が挙げられる。
塩基の量は、光学異性体混合物に含まれる、目的とする立体構造を有する4−ペンテン酸誘導体に対して、0.1〜10倍モルが好ましく、0.2〜4倍モルがより好ましい。
上記(b)工程の析出方法としては、たとえば、(b−1)または(b−2)の方法が挙げられる。
(b−1)光学活性な4−ペンテン酸誘導体塩の溶媒への溶解度の温度による差を利用する方法。
(b−2)溶媒溶液から溶媒の一部を蒸発させる方法。
(b)工程としては、(b−1)の方法が好ましい。析出物は、結晶であっても、非結晶であっても、これらの混合物であってもよい。さらに、本発明における(b)工程は(S)−4−ペンテン酸誘導体とL−(+)−リジンとの塩を析出させる工程であるのが好ましい。
Figure 2007069745
上記(c)工程は任意に行われる工程であり、上記(b)工程で得た光学活性な4−ペンテン酸誘導体塩析出物の光学純度が、所望の純度よりも低い場合に行うのが好ましい。特に、光学異性体混合物としてラセミ体を用いた場合、光学純度が低くなる傾向があるため、(c)工程を実施するのが好ましい。さらに、本発明における(c)工程は(S)−4−ペンテン酸誘導体とL−(+)−リジンとの塩を再析出させる工程であるのが好ましい。
(c)工程においては、(b)工程で得た析出物を、溶媒に溶解させて、4−ペンテン酸誘導体塩の溶媒溶液を得て、つぎに該溶媒溶液から光学活性な4−ペンテン酸誘導体塩を析出させる。該工程で生成する析出物は、結晶、非結晶、またはこれらの混合物のいずれであってもよく、結晶であるのが好ましい。
溶媒としては、(a)工程および(b)工程の溶媒と同様な溶媒が挙げられ、アルコール類またはアルコール類と水との混合溶媒を用いるのが好ましい。これらの溶媒の好ましい態様は、(a)工程で記載した溶媒と同じである。(c)工程における溶媒は、(a)工程および(b)工程の溶媒と同じ溶媒であってもよく、異なる溶媒であってもよく、同じ溶媒であるのが好ましい。
上記(d)工程における脱塩反応は、(d−1)または(d−2)の方法で行う。
(d−1)光学活性な4−ペンテン酸誘導体塩と強酸とを接触させる方法。
(d−2)光学活性な4−ペンテン酸誘導体塩と塩基とを反応させる方法。
強酸としては、塩酸、硫酸、硝酸等が挙げられる。
塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等が挙げられる。
脱塩反応は、(d−1)の方法で行うのが好ましい。
(d−1)の方法は、水媒体中で行ってもよい。水の量は、生成する強酸と塩基性アミノ酸との塩が充分に溶解する量とするのが好ましい。
さらに、本発明における(d)工程は(S)−4−ペンテン酸誘導体とL−(+)−リジンとの塩を脱塩反応させる工程であるのが好ましい。
(d)工程で得られた光学活性な4−ペンテン酸誘導体の大部分は油状物として分離し、一部は水相に溶解している。水相に溶解している光学活性な4−ペンテン酸誘導体を、有機溶媒で抽出してもよい。有機溶媒としては、たとえば、ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;酢酸エチル等のエステル類;ジエチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類等が挙げられる。
上記(e)工程は、上記(d)工程で得られた光学活性な4−ペンテン酸誘導体を、必要に応じて精製する工程である。
(e)工程は、再度の塩化反応および脱塩反応を行うつぎの方法によるのが好ましい。すなわち、光学活性な4−ペンテン酸誘導体に、光学活性塩基性アミノ酸を作用させ、光学活性な4−ペンテン酸誘導体塩を得て、ついで、光学活性な4−ペンテン酸誘導体塩を脱塩反応させて、光学活性な4−ペンテン酸誘導体を得る方法によるのが好ましい。
上記(f)工程は、(d)または(e)工程で得た光学活性な4−ペンテン酸誘導体をアルコール類と反応させて、光学活性な4−ペンテン酸エステル誘導体を得る工程である。
アルコール類としては、炭素数6以下のアルカノール、またはアルキレン部分の炭素数が4以下で、かつ全炭素数が14以下のアルアルカノールが好ましく、低級アルカノール(炭素数4以下のアルカノール)がさらに好ましく、メタノールまたはエタノールが特に好ましい。
エステル化の方法としては、一般的な脱水縮合の方法が広く用いられる。たとえば、酸や脱水剤の存在下に反応させる方法等が挙げられる。エステル化反応は、具体的には、光学活性な4−ペンテン酸誘導体にアルコール類を添加して撹拌した後に酸を添加する方法、が好ましい。
アルコール類の量は、光学活性な4−ペンテン酸誘導体に対して、1〜1×102 倍モルが好ましく、1〜50倍モルが特に好ましい。酸としては、硫酸、塩酸、パラトルエンスルホン酸等が好ましく、硫酸が特に好ましい。
エステル化反応においては、ラセミ化を防ぐために、酸の量と反応温度を調節するのが好ましい。酸の量は、光学活性な4−ペンテン酸誘導体に対して0.1〜20倍モルが好ましい。反応温度は、50〜150℃が好ましく、50〜110℃がより好ましい。
上記(b)、(c)、(d)、(e)の各工程の廃液等に含まれる4−ペンテン酸誘導体は、回収して再利用できる。たとえば、(i)(b)工程にてS体の塩基性アミノ酸塩を析出させた後、廃液に含まれるR体を回収し、必要に応じて精製して中間体として利用する、(ii)S体が中間体として求められる場合、廃液にはR体が多く含まれるため、該R体を回収してラセミ化し、光学異性体混合物としてS体の製造に再利用する。
光学活性塩基性アミノ酸は、(d)工程の廃液に、強塩基(たとえば、水酸化ナトリウム溶液等。)を添加して、抽出法等で回収してもよい。
本発明の製造方法で得られる光学活性な4−ペンテン酸誘導体塩は、新規化合物であり、農薬、医薬等の中間体として有用である。該4−ペンテン酸誘導体塩としては、農薬、医薬等の中間体としてより有用であることから、(S)−4−ペンテン酸誘導体とL−(+)−リジンとの塩が好ましい。
本発明の製造方法で得られる光学活性な4−ペンテン酸誘導体の光学純度は、97%以上が好ましく、98%以上がより好ましく、99%以上がさらに好ましい。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、これらに限定して解釈されるものではない。
以下、特に断りのない限り、「%」は「質量%」である。
実施例において、ガスクロマトグラフィーをGCと略記する。
化合物の構造は、公知のデータと比較することにより決定した。
光学純度は、カラムとしてLipodex E 50m×0.25mm(Macherey−Nagel社製)を用い、GCにより測定した。
NMRスペクトルは、300MHzの装置を用いて測定し、内部基準にテトラメチルシランを用いた。ケミカルシフトはppmで示し、sはシングレット、tはトリプレット、mはマルチプレットであることを示し、カップリング定数(J)の単位はHzである。
〔例1〕
ガラス製ナス型フラスコにL−(+)−リジン・一水和物(2.7g、16.5mmol)の無水エタノール(90mL)懸濁液を入れた。該懸濁液に4−ペンテン酸誘導体のラセミ体(5.3g、30mmol)を加え、撹拌しながら90℃で1時間加熱還流し、溶媒溶液を調製した。加熱終了後、溶媒溶液を撹拌しながら室温まで放冷すると白色固体が析出した。7℃付近でさらに一晩撹拌した。
白色固体をろ取し、エタノールとtert−ブチルメチルエーテルとの混合溶媒(エタノール/tert−ブチルメチルエーテル=1:1(容量比))で洗浄し、減圧乾燥して(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(3.75g、11.6mmol)を得た。ラセミ体からの収率は39%であった。
ガラス製ナス型フラスコに(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(3.75g)を入れ、さらに2mol/L塩酸(12mL)を加え、tert−ブチルメチルエーテル(10mL×2回)で抽出した。有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄した後、減圧濃縮して、(S)−4−ペンテン酸誘導体(2.00g、11.3mmol)を得た。4−ペンテン酸誘導体のラセミ体からの収率は38%であった。
(S)−4−ペンテン酸誘導体(10mg)を酢酸エチル(0.5mL)に溶解した溶液にメタノール(0.3mL)を加え、室温で撹拌しながら0.60mol/Lのトリメチルシリルジアゾメタンのヘキサン溶液(0.15mL)を加えた。室温で30分撹拌した後、溶媒を窒素気流下で蒸発させ、濃縮物を得た。該濃縮物を酢酸エチルで希釈してGC分析した結果、光学純度は、S体98.3%であり、R体1.7%であった。
〔例2〕
ガラス製バイアルビンに4−ペンテン酸誘導体のラセミ体(1.76g、10mmol)を入れた。該ラセミ体に、L−(+)−リジン無水物(1.46g、10mmol)、およびメタノール(4mL)を加え、ホットプレート上で沸騰するまで加熱しながら撹拌し、溶媒溶液を調製した。加熱終了後、溶媒溶液を撹拌しながら室温まで放冷すると白色固体が析出した。
白色固体をろ取し、メタノールとtert−ブチルメチルエーテルとの混合溶媒(メタノール/tert−ブチルメチルエーテル=1:1(容量比))で洗浄し、(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩を得た。
ガラス製バイアルビンに(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(全量)を入れ、さらに2mol/L塩酸(4mL)を加え、tert−ブチルメチルエーテル(2mL×3回)で抽出した。有機層を減圧濃縮して、(S)−4−ペンテン酸誘導体(469mg、2.66mmol)を得た。4−ペンテン酸誘導体のラセミ体からの収率は27%であった。
(S)−4−ペンテン酸誘導体(10mg)に例1と同様の前処理を施してGC分析した結果、光学純度は、S体92.5%、R体7.5%であった。
〔例3〕
ガラス製バイアルビンに、例2で得た光学純度92.5%の(S)−4−ペンテン酸誘導体(424mg、2.4mmol)を入れ、さらにL−(+)−リジン無水物(351mg、2.4mmol)およびメタノール(3mL)を加え、ホットプレート上で沸騰するまで加熱しながら撹拌し、溶媒溶液を調製した。窒素気流下でメタノールが2mLになるまで溶媒溶液を濃縮し、室温まで放冷すると、白色固体が析出した。
冷蔵庫で一晩冷却してから、白色固体をろ取し、メタノールとtert−ブチルメチルエーテルとの混合溶媒(メタノール/tert−ブチルメチルエーテル=1:1(容量比))で洗浄し、(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩を得た。
ガラス製バイアルビンに(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(全量)を入れ、さらに2mol/L塩酸(2mL)を加え、tert−ブチルメチルエーテル(1mL×2回)で抽出した。有機層を減圧濃縮して、(S)−4−ペンテン酸誘導体(303mg、1.7mmol)を得た。光学純度92.5%の(S)−4−ペンテン酸誘導体からの収率は71%であった。
得られた(S)−4−ペンテン酸誘導体(10mg)に例1と同様の前処理を施してGC分析した結果、光学純度は、S体98.5%、R体1.5%であった。
〔例4〕
ガラス製ナス型フラスコにL−(+)−リジン・一水和物(2.7g、16.5mmol)の無水エタノール(85mL)懸濁液を入れた。該懸濁液に4−ペンテン酸誘導体のラセミ体(5.3g、30mmol)を加え、撹拌しながら90℃で1時間加熱還流し、溶媒溶液を調製した。加熱終了後、溶媒溶液を撹拌しながら室温まで放冷すると白色固体が析出した。7℃付近でさらに一晩撹拌した。
白色固体をろ取し、エタノールとtert−ブチルメチルエーテルとの混合溶媒(エタノール/tert−ブチルメチルエーテル=1:1(容量比))で洗浄し、減圧乾燥して(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(3.86g、12.0mmol)を得た。ラセミ体からの収率は40%であった。
エッペンドルフチューブに(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(20mg)を入れ、さらに2mol/L塩酸(0.5mL)を加え、酢酸エチル(0.5mL)で抽出した。有機層にメタノール0.15mLを加え、室温で撹拌しながら0.60mol/Lのトリメチルシリルジアゾメタンのヘキサン溶液(0.15mL)を加えた。室温で1時間撹拌した後、溶媒を窒素気流下で蒸発させ、濃縮物を得た。該濃縮物をアセトニトリルで希釈してGC分析した結果、光学純度は、S体96.7%であり、R体3.3%であった。
〔例5〕
ガラス製ナス型フラスコに、例4で得た光学純度96.7%の(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(3.86g、12.0mmol)を入れ、さらにメタノール(15mL)および無水エタノール(35mL)を加え、撹拌しながら90℃で1時間加熱還流し、溶媒溶液を調製した。加熱終了後、溶媒溶液を撹拌しながら室温まで放冷すると白色固体が析出した。7℃付近でさらに一晩撹拌した。
白色固体をろ取し、エタノールとtert−ブチルメチルエーテルとの混合溶媒(エタノール/tert−ブチルメチルエーテル=1:1(容量比))で洗浄し、減圧乾燥して(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(3.08g、9.55mmol)を得た。光学純度96.7%の(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩からの収率は80%であった。
ガラス製ナス型フラスコに(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(3.06g)を入れ、さらに2mol/L塩酸(10mL)を加え、tert−ブチルメチルエーテル(10mL×2回)で抽出した。有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄した後、減圧濃縮して、(S)−4−ペンテン酸誘導体(1.65g、9.36mmol)を得た。光学純度96.7%の(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩からの収率は78%であった。
得られた(S)−4−ペンテン酸誘導体(10mg)に例1と同様の前処理を施してGC分析した結果、光学純度は、S体99.95%、R体0.05%であった。
〔例6〕
ガラス製ナス型フラスコに4−ペンテン酸誘導体のラセミ体(5.3g、30mmol)を入れた。該ラセミ体に、L−(+)−リジン・一水和物(2.7g、16.5mmol)および含水エタノール(95%、25mL)を加え、撹拌しながら90℃で1時間加熱還流し、溶媒溶液を調製した。加熱終了後、溶媒溶液を撹拌しながら室温まで放冷すると白色固体が析出した。7℃付近でさらに一晩撹拌した。
白色固体をろ取し、エタノールとtert−ブチルメチルエーテルとの混合溶媒(エタノール/tert−ブチルメチルエーテル=1:1(容量比))で洗浄し、減圧乾燥して(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(2.33g、7.2mmol)を得た。ラセミ体からの収率は24%であった。
融点:173.5〜174.5℃。
1H−NMR(CD3OD)(δ値):0.77(6H,t,J=6.9Hz),1.23〜1.41(2H,m),1.50〜1.64(3H,m),1.73〜1.86(3H,m),1.94〜2.05(1H,m),2.15〜2.24(1H,m),2.89(2H,t,J=7.2Hz),3.62(1H,t,J=6.0Hz),5.74〜5.95(2H,m)。
得られた(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(20mg)に例4と同様の前処理を施してGC分析した結果、光学純度は、S体99.1%であり、R体0.9%であった。
〔例7〕
ガラス製ナス型フラスコにL−(+)−リジンの50%水溶液(4.8g、16.5mmol)を入れ、4−ペンテン酸誘導体のラセミ体(5.3g、30mmol)および2−プロパノール(50mL)を加え、撹拌しながら90℃で15分間加熱還流し、溶媒溶液を調製した。加熱終了後、溶媒溶液を撹拌しながら室温まで放冷すると白色固体が析出した。7℃付近でさらに一晩撹拌した。
白色固体をろ取し、2−プロパノールで洗浄し、減圧乾燥して(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(3.85g、11.9mmol)を得た。ラセミ体からの収率は40%であった。
得られた(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(20mg)に例4と同様の前処理を施してGC分析した結果、光学純度は、S体99.1%であり、R体0.9%であった。
〔例8〕
ガラス製4ツ口丸底フラスコにL−(+)−リジンの50.7%水溶液(26.9g、93.4mmol)を入れ、4−ペンテン酸誘導体のラセミ体(30.0g、170mmol)および2−プロパノール(226mL)を加え、撹拌しながら90℃で15分間加熱還流し、溶媒溶液を調製した。加熱終了後、溶媒溶液を撹拌しながら室温まで放冷すると白色固体が析出した。−10℃付近でさらに一晩撹拌した。
白色固体をろ取し、7%含水2−プロパノールで洗浄し、減圧乾燥して(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(20.1g、62.2mmol)を得た。ラセミ体からの収率は37%であった。
得られた(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(20mg)に例4と同様の前処理を施してGC分析した結果、光学純度は、S体99.1%であり、R体0.9%であった。
〔例9〕
ガラス製4ツ口丸底フラスコに(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(274.1g、849mmol)を入れ、さらに35%塩酸(114mL)を加え、tert−ブチルメチルエーテル(741mL×2回)で抽出した。有機層を減圧濃縮して、(S)−4−ペンテン酸誘導体(148.4g、840mmol)を得た。(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩からの収率は99%であった。
ガラス製ナス型フラスコに(S)−4−ペンテン酸誘導体(148.0g、838mmol)を入れ、さらにメタノール(110mL)および98%硫酸(41.2mL)を加え、撹拌させながら85℃で20時間加熱した。メタノールを減圧下留去し、トルエン(225mL)で抽出した。有機層を水(150mL×5回)で洗浄した後、減圧濃縮して、さらに減圧精密蒸留を行い、(S)−4−ペンテン酸誘導体のメチルエステル(122.9g、645mmol)を得た。(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩からの収率は76%であった。GC分析した結果、光学純度は、S体98.7%であり、R体1.3%であった。
〔例10〕
ガラス製ナス型フラスコにL−(+)−リジン・一水和物(2.7g、16.5mmol)および水2.1mLを入れ、4−ペンテン酸誘導体のラセミ体(5.3g、30mmol)および1,1−ジメチルエタノール(25mL)を加え、撹拌しながら90℃で10分間加熱還流し、溶媒溶液を調製した。加熱終了後、溶媒溶液を撹拌しながら室温まで放冷すると白色固体が析出した。室温でさらに四晩撹拌した。
白色固体をろ取し、5%含水1,1−ジメチルエタノールで洗浄し、減圧乾燥して(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(2.91g、9.01mmol)を得た。ラセミ体からの収率は30%であった。
(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(20mg)に例4と同様の前処理を施してGC分析した結果、光学純度は、S体99.4%であり、R体0.6%であった。
〔例11〕
ガラス製ナス型フラスコにL−(+)−リジンの50%水溶液(4.8g、16.5mmol)を入れ、4−ペンテン酸誘導体のラセミ体(5.3g、30mmol)およびアセトン(40mL)を加え、溶媒溶液を調製した。溶媒溶液を撹拌しながら90℃で30分間加熱還流すると、白色固体が析出した。加熱終了後、白色固体の懸濁溶液を撹拌しながら室温まで放冷し、室温でさらに一晩撹拌した。
白色固体をろ取し、2%含水アセトンで洗浄し、減圧乾燥して(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(2.95g、9.15mmol)を得た。ラセミ体からの収率は31%であった。
得られた(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(20mg)に例4と同様の前処理を施してGC分析した結果、光学純度は、S体98.6%であり、R体1.4%であった。
〔例12〕
ガラス製ナス型フラスコにL−(+)−リジンの50%水溶液(3.95g、13.5mmol)を入れ、4−ペンテン酸誘導体のラセミ体(5.3g、30mmol)およびアセトン(30mL)を加え、溶媒溶液を調製した。溶媒溶液を室温で撹拌すると、白色固体が析出した。室温でさらに一晩撹拌した。
白色固体をろ取し、2%含水アセトンで洗浄し、減圧乾燥して(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(3.02g、9.36mmol)を得た。ラセミ体からの収率は31%であった。
得られた(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(20mg)に例4と同様の前処理を施してGC分析した結果、光学純度は、S体99.2%であり、R体0.8%であった。
〔例13〕
ガラス製ナス型フラスコにL−(+)−リジンの50%水溶液(3.95g、13.5mmol)を入れ、4−ペンテン酸誘導体のラセミ体(5.3g、30mmol)および2−プロパノール(20mL)およびアセトン(20mL)を加え、溶媒溶液を調製した。溶媒溶液を撹拌しながら80℃で10分間加熱還流すると白色固体が析出した。加熱終了後、白色懸濁液を撹拌しながら室温まで放冷した。5℃付近でさらに一晩静置した。
白色固体をろ取し、2−プロパノールで洗浄し、減圧乾燥して(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(4.03g、12.5mmol)を得た。ラセミ体からの収率は42%であった。
得られた(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(20mg)に例4と同様の前処理を施してGC分析した結果、光学純度は、S体98.7%であり、R体1.3%であった。
〔例14〕
ガラス製ナス型フラスコにL−(+)−リジンの50.8%水溶液(3.89g、13.5mmol)を入れ、4−ペンテン酸誘導体のラセミ体(5.3g、30mmol)および2−プロパノール(3.5mL)およびアセトン(21mL)を加え、溶媒溶液を調製した。溶媒溶液を撹拌しながら70℃で10分間加熱還流すると白色固体が析出した。
加熱終了後、白色懸濁液を撹拌しながら室温まで放冷した。5℃付近でさらに一晩静置した。
白色固体をろ取し、2−プロパノールで洗浄し、減圧乾燥して(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(3.24g、10.0mmol)を得た。ラセミ体からの収率は33%であった。
得られた(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(20mg)に例4と同様の前処理を施してGC分析した結果、光学純度は、S体99.2%であり、R体0.8%であった。
〔例15〕
4−ペンテン酸誘導体のラセミ体(100.0g、566mmol)を用いて例14と同様の処理を行ったところ、(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(58.03g、180mmol)を得た。ラセミ体からの収率は32%であった。
得られた(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(20mg)に例4と同様の前処理を施してGC分析した結果、光学純度は、S体99.0%であり、R体1.0%であった。
ガラス製ナス型フラスコに(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(57.53g、178mmol)を入れ、さらに15.5%硫酸(153mL)を加え、トルエン(133mL×2回)で抽出した。有機層を減圧濃縮して、(S)−4−ペンテン酸誘導体(31.2g、176mmol)を得た。4−ペンテン酸誘導体のラセミ体からの収率は31%であった。
ガラス製ナス型フラスコに(S)−4−ペンテン酸誘導体(30.9g、175mmol)を入れ、さらにメタノール(21mL)および98%硫酸(8.6mL)を加え、撹拌させながら85℃で8時間加熱した。メタノールを減圧下留去し、トルエン(47mL)で抽出した。有機層を6%炭酸水素ナトリウム水溶液(32mL)、水(32mL)で洗浄した後、減圧濃縮して、さらに減圧精密蒸留を行い、(S)−4−ペンテン酸誘導体のメチルエステル(27.7g、145mmol)を得た。4−ペンテン酸エステル誘導体のラセミ体からの収率は26%であった。GC分析した結果、光学純度は、S体99.1%であり、R体0.9%であった。
〔例16〕
ガラス製ナス型フラスコにL−(+)−リジン・一水和物(2.22g、13.5mmol)および水1.07mLを入れ(L−(+)−リジンの60%水溶液に相当)、4−ペンテン酸誘導体のラセミ体(5.3g、30mmol)および2−プロパノール(3.5mL)およびアセトン(21mL)を加え、溶媒溶液を調製した。溶媒溶液を撹拌しながら70℃で15分間加熱還流すると白色固体が析出した。加熱終了後、白色懸濁液を撹拌しながら室温まで放冷した。5℃付近でさらに一晩静置した。
白色固体をろ取し、2−プロパノールで洗浄し、減圧乾燥して(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(3.56g、11.0mmol)を得た。ラセミ体からの収率は37%であった。
得られた(S)−4−ペンテン酸誘導体−(L)−リジン塩(20mg)に例4と同様の前処理を施してGC分析した結果、光学純度は、S体98.8%であり、R体1.2%であった。
本発明の製造方法によれば、光学活性な4−ペンテン酸誘導体、4−ペンテン酸誘導体塩、または光学活性な4−ペンテン酸エステル誘導体を高光学純度で、高収率で製造できる。得られた光学活性な4−ペンテン酸誘導体、4−ペンテン酸誘導体塩、または光学活性な4-ペンテン酸エステル誘導体、特にS体は、農薬、医薬等の中間体として有用である。
また、本発明の製造方法は、特殊な設備、装置、操作が不要であり、簡便な操作で上記の誘導体を製造できるので、工業的方法として有用である。

なお、2005年12月16日に出願された日本特許出願2005−362862号及び2006年6月12日に出願された日本特許出願2006−162220号の明細書、特許請求の範囲、及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。

Claims (17)

  1. (4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸の光学異性体混合物、および、光学活性塩基性アミノ酸またはその塩、を含む溶媒溶液から、光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸塩基性アミノ酸塩を析出させることを特徴とする、光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸塩基性アミノ酸塩の製造方法。
  2. 溶媒溶液が、溶媒に(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸の光学異性体混合物と光学活性塩基性アミノ酸またはその塩とを溶解させることによって生成した溶媒溶液、または、(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸の光学異性体混合物に光学活性塩基性アミノ酸またはその塩を作用させることによって生成する生成物を溶媒に溶解させた溶媒溶液、である請求項1に記載の製造方法。
  3. (4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸の光学異性体混合物が、(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸のラセミ体である請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 光学活性塩基性アミノ酸が、L−(+)−リジンである請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸が、S体である請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 溶媒溶液が、アルコール類を含む溶媒の溶液である請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法。
  7. 溶媒溶液が、ケトン類を含む溶媒の溶液である請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法。
  8. 溶媒溶液が、アルコール類およびケトン類を含む溶媒の溶液である請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の製造方法によって得た光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸塩基性アミノ酸塩を、溶媒に溶解させて、光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸塩基性アミノ酸塩の溶媒溶液を得て、つぎに該溶媒溶液から光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸塩基性アミノ酸塩を析出させることを特徴とする、光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸塩基性アミノ酸塩の製造方法。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の製造方法で得た光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸塩基性アミノ酸塩、を脱塩反応させることを特徴とする、光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸の製造方法。
  11. 請求項10に記載の製造方法で得た光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸に、光学活性塩基性アミノ酸を作用させることを特徴とする、光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸塩基性アミノ酸塩の製造方法。
  12. 光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸とL−(+)−リジンとの塩、を脱塩反応させることを特徴とする、光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸の製造方法。
  13. (S)−(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸とL−(+)−リジンとの塩、を脱塩反応させることを特徴とする、(S)−(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸の製造方法。
  14. 請求項10または12に記載の製造方法で得た光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸に、アルコール類を反応させることを特徴とする、光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸エステルの製造方法。
  15. 光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸が、S体である請求項14に記載の光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸エステルの製造方法。
  16. 光学活性な(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸と塩基性アミノ酸との塩。
  17. (S)−(4E)−5−クロロ−2−イソプロピル−4−ペンテン酸とL−(+)−リジンとの塩。
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