JPWO2007058302A1 - 位置推定システム、位置推定方法および位置推定用プログラム - Google Patents

位置推定システム、位置推定方法および位置推定用プログラム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2007058302A1
JPWO2007058302A1 JP2007545311A JP2007545311A JPWO2007058302A1 JP WO2007058302 A1 JPWO2007058302 A1 JP WO2007058302A1 JP 2007545311 A JP2007545311 A JP 2007545311A JP 2007545311 A JP2007545311 A JP 2007545311A JP WO2007058302 A1 JPWO2007058302 A1 JP WO2007058302A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reception
pattern
reception pattern
occurrence probability
position estimation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007545311A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4868169B2 (ja
Inventor
小西 勇介
勇介 小西
中尾 敏康
敏康 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2007545311A priority Critical patent/JP4868169B2/ja
Publication of JPWO2007058302A1 publication Critical patent/JPWO2007058302A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4868169B2 publication Critical patent/JP4868169B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S13/00Systems using the reflection or reradiation of radio waves, e.g. radar systems; Analogous systems using reflection or reradiation of waves whose nature or wavelength is irrelevant or unspecified
    • G01S13/003Bistatic radar systems; Multistatic radar systems
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/20Instruments for performing navigational calculations
    • G01C21/206Instruments for performing navigational calculations specially adapted for indoor navigation
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S13/00Systems using the reflection or reradiation of radio waves, e.g. radar systems; Analogous systems using reflection or reradiation of waves whose nature or wavelength is irrelevant or unspecified
    • G01S13/87Combinations of radar systems, e.g. primary radar and secondary radar
    • G01S13/878Combination of several spaced transmitters or receivers of known location for determining the position of a transponder or a reflector
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S5/00Position-fixing by co-ordinating two or more direction or position line determinations; Position-fixing by co-ordinating two or more distance determinations
    • G01S5/02Position-fixing by co-ordinating two or more direction or position line determinations; Position-fixing by co-ordinating two or more distance determinations using radio waves
    • G01S5/0252Radio frequency fingerprinting
    • G01S5/02521Radio frequency fingerprinting using a radio-map

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

物体位置推定装置4は、環境に設置したID送信装置2a、2b・・・およびID受信装置3a、3b・・・で得られる受信パターンと、あらかじめ記憶されている受信パターンとを比較することによって、対象物の位置を推定する。環境に設置したID送信装置2a、2b・・・およびID受信装置3a、3b・・・で得られる受信パターンが対象物の位置に応じて変化することを利用することによって、屋内のようなマルチパス環境においても、環境に設置したID送信装置およびID受信装置だけで、特別な装置を備え付けていない対象物の位置を推定できる。

Description

本発明は、無線通信を利用した位置推定システムに関し、特に環境に設置した無線送信機および無線受信機を用いて対象物の位置を推定できる位置推定システムの技術に関する。
従来、無線通信を利用した位置推定システムは、無線送信機および無線受信機を用いて対象物の位置を推定するシステムとして用いられている。
特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4では、位置が既知の場所に無線受信機を設置し、対象物に備え付けた無線送信機から送信される固有IDを無線受信機で受信し、無線受信機の場所を参照して対象物の位置を推定する。特許文献5、特許文献6では、位置が既知の場所に固有IDを送信する無線送信機を設置し、対象物に備え付けた無線受信機が受信した固有IDから無線送信機を特定し、特定された無線送信機の場所を参照して対象物の位置を推定する。特許文献7、特許文献8では、無線送信機から送信される固有IDを無線受信機で受信する際の電波強度を計測し、無線送受信機間の距離を推定する、もしくはあらかじめ取得しておいた電波強度パターンと比較することによって、無線送信機もしくは無線受信機を備え付けた対象物の位置を推定する。特許文献9では、無線送信機から送信される固有IDを無線受信機で受信する際の信号の到達時間を計測することによって、無線送受信機間の距離を推定し、無線送信機もしくは無線受信機を備え付けた対象物の位置を推定する。
また、特許文献10、特許文献11のレーダーシステムでは、位置が既知の場所に設置した無線送信機から送信された電波が対象物に反射して、位置が既知の場所に設置された無線受信機で受信されるまでの時間を計測することによって、対象物までの距離を推定し、無線送信機の場所を参照して対象物の位置を推定する。
特開2001-092885号公報 特許3336300号公報 特開2005-055186号公報 特開2004-046904号公報 特開2004-297334号公報 特開2004-251816号公報 特開2004-294403号公報 特開2004-112482号公報 特開2003-078947号公報 特開平09-236651号公報 特許2679360号公報
問題点は、屋内などのマルチパス環境下で対象物の位置を推定するためには、対象物に少なくとも無線送信機もしくは無線受信機のいずれかを備え付けなければいけないということである。
その理由は、従来の無線通信を利用した位置推定システムは、送信機から送信される情報を受信機で受信し、この受信した情報を処理することにより、位置情報を習得するシステムであるので、無線送信機と無線受信機のいずれも持たない対象物の位置を推定することができなかったためである。
また、従来のレーダーシステムは、対象物が無線送信機または無線受信機を持たなくても良いが、複数の反射波や回折波などが発生し電波環境が複雑になる屋内などのマルチパス環境下では使用することができなかった。
そこで、本発明は上記課題に鑑みて発明されたものであって、その目的は、屋内などのマルチパス環境下においても対象物に特別な装置を備え付ける必要なく、対象物の位置を推定することができる無線通信を利用した位置推定システム及びその技術を提供することにある。
上記課題を解決する第1の発明は、対象物の存在位置を推定する位置推定システムであって、検知対象エリアに設置された少なくとも1以上の送信装置と、前記検知対象エリアに設置され、前記送信装置からの情報を受信する少なくとも1以上の受信装置と、前記受信装置の情報受信時における受信パターンに基づいて、対象物の存在位置を推定する位置推定手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明は、上記本発明において、前記位置推定手段は、受信パターンに基づいて対象物の存在位置を推定する際、対象物の移動範囲を考慮することを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明は、上記本発明において、前記位置推定手段は、送信装置と受信装置との組み合わせのうち少なくとも1以上の組み合わせから得られる受信特徴量から成る受信パターンを生成することを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明は、上記本発明において、前記送信装置から送信される情報が送信装置を識別する識別情報であり、前記受信装置は、受信した識別情報により送信装置毎に受信特徴量を検出することを特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明は、上記本発明において、前記受信特徴量が、受信装置で受信される情報の受信強度であることを特徴とする。
上記課題を解決する第6の発明は、上記本発明において、前記受信特徴量が、受信装置で受信される情報の通信品質であることを特徴とする。
上記課題を解決する第7の発明は、上記本発明において、前記受信特徴量が、受信装置で受信される無線電波もしくは情報の到達時間であることを特徴とする。
上記課題を解決する第8の発明は、上記本発明において、前記位置推定手段は、対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における参照受信パターンとが対応付けられて記憶された参照受信パターンデータベースと、前記受信パターンと前記参照受信パターンとを比較し、前記参照受信パターンデータベースから、前記受信パターンに最も近似する参照受信パターンに対応する存在位置を検索し、この存在位置から対象物の存在位置を推定する手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第9の発明は、上記本発明において、前記位置推定手段は、対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における受信状況とが対応付けられて記憶された参照受信状況データベースと、前記受信パターンと前記受信状況から受信パターン生起確率を算出する手段と、算出された受信パターン生起確率から対象物の存在位置を推定する物体位置選択手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第10の発明は、上記本発明において、前記参照受信状況データベースは、対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における受信確率パターンとを対応付けて記憶することを特徴とする。
上記課題を解決する第11の発明は、上記本発明において、前記参照受信状況データベースは、対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における受信特徴量生起確率分布パターンとを対応付けて記憶することを特徴とする。
上記課題を解決する第12の発明は、上記本発明において、前記物体位置選択手段は、前記参照受信状況データベースから、前記受信パターン生起確率が最も大きくなる受信状況に対応する存在位置を検索し、この存在位置から対象物の存在位置を推定することを特徴とする。
上記課題を解決する第13の発明は、上記本発明において、前記位置推定手段は、対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における参照受信パターンとが対応付けられて記憶された参照受信パターンデータベースと、前記受信パターンと前記参照受信パターンとを比較して得られた受信パターン間距離から受信パターン生起確率を算出する手段と、算出された受信パターン生起確率から対象物の存在位置を推定する物体位置選択手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第14の発明は、上記本発明において、前記物体位置選択手段は、前記参照受信パターンデータベースから、前記受信パターン生起確率が最も大きくなる参照受信パターンに対応する存在位置を検索し、この存在位置から対象物の存在位置を推定することを特徴とする。
上記課題を解決する第15の発明は、上記本発明において、前記物体位置選択手段は、前記受信パターン生起確率から、確率推論を用いたフィルタリングによって対象物の存在位置を推定することを特徴とする。
上記課題を解決する第16の発明は、対象物の存在位置を推定する位置推定方法であって、少なくとも1以上の送信装置から送信される信号を少なくとも1以上の受信装置で受信した時の受信パターンに基づいて、対象物の存在位置を推定することを特徴とする。
上記課題を解決する第17の発明は、上記本発明において、対象物の移動範囲を考慮し、受信パターンに基づいて対象物の存在位置を推定することを特徴とする。
上記課題を解決する第18の発明は、上記本発明において、送信装置と受信装置との組み合わせのうち少なくとも1以上の組み合わせから得られる受信特徴量から成る受信パターンを生成し、この受信パターンに基づいて対象物の存在位置を推定することを特徴とする。
上記課題を解決する第19の発明は、上記本発明において、前記送信装置から送信される情報が送信装置を識別する識別情報であり、前記受信装置は、受信した識別情報により送信装置毎に受信特徴量を検出することを特徴とする。
上記課題を解決する第20の発明は、上記本発明において、前記受信特徴量が、受信装置で受信される情報の受信強度であることを特徴とする。
上記課題を解決する第21の発明は、上記本発明において、前記受信特徴量が、受信装置で受信される情報の通信品質であることを特徴とする。
上記課題を解決する第22の発明は、上記本発明において、前記受信特徴量が、受信装置で受信される無線電波もしくは情報の到達時間であることを特徴とする。
上記課題を解決する第23の発明は、上記本発明において、対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における参照受信パターンとを予め記憶しておき、前記受信パターンに最も近似する参照受信パターンを記憶してある参照受信パターンから検索し、この参照受信パターンに対応する存在位置から対象物の存在位置を推定することを特徴とする。
上記課題を解決する第24の発明は、上記本発明において、対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における受信状況とを予め記憶しておく参照受信状況記憶方法と、前記受信パターンと前記受信状況から受信パターン生起確率を算出する方法と、算出された受信パターン生起確率から対象物の存在位置を推定する物体位置選択方法とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第25の発明は、上記本発明において、前記参照受信状況記憶方法は、対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における受信確率パターンとを対応付けて記憶する方法であることを特徴とする。
上記課題を解決する第26の発明は、上記本発明において、前記参照受信状況記憶方法は、対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における受信特徴量生起確率分布パターンとを対応付けて記憶する方法であることを特徴とする。
上記課題を解決する第27の発明は、上記本発明において、前記物体位置選択方法は、前記参照受信状況記憶方法で記憶された参照受信状況から、前記受信パターン生起確率が最も大きくなる受信状況に対応する存在位置を検索し、この存在位置から対象物の存在位置を推定する方法であることを特徴とする。
上記課題を解決する第28の発明は、上記本発明において、対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における参照受信パターンとを予め記憶しておく参照受信パターン記憶方法と、前記受信パターンと前記参照受信パターンとを比較して得られた受信パターン間距離から受信パターン生起確率を算出する方法と、算出された受信パターン生起確率から対象物の存在位置を推定する物体位置選択方法とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第29の発明は、上記本発明において、前記物体位置選択方法は、前記参照受信パターン記憶方法で記憶された参照受信状況から、前記受信パターン生起確率が最も大きくなる参照受信パターンに対応する存在位置を検索し、この存在位置から対象物の存在位置を推定する方法であることを特徴とする。
上記課題を解決する第30の発明は、上記本発明において、前記物体位置選択方法は、前記受信パターン生起確率から、確率推論を用いたフィルタリングによって対象物の存在位置を推定する方法であることを特徴とする。
上記課題を解決する第31の発明は、対象物の存在位置を推定する位置推定のプログラムであって、前記プログラムは、少なくとも1以上の送信装置から送信される信号を少なくとも1以上の受信装置で受信した時の受信パターンに基づいて、対象物の存在位置を推定する位置推定処理を、情報処理装置に実行させることを特徴とする。
上記課題を解決する第32の発明は、上記本発明において、前記位置推定処理は、対象物の移動範囲を考慮し、対象物の存在位置を推定する処理であることを特徴とする。
上記課題を解決する第33の発明は、上記本発明において、前記位置推定処理は、送信装置と受信装置との組み合わせのうち少なくとも1以上の組み合わせから得られる受信特徴量から成る受信パターンを生成し、この受信パターンに基づいて対象物の存在位置を推定する処理であることを特徴とする。
上記課題を解決する第34の発明は、上記本発明において、前記送信装置から送信される情報が送信装置を識別する識別情報であり、前記受信装置は、受信した識別情報により送信装置毎に受信特徴量を検出することを特徴とする。
上記課題を解決する第35の発明は、上記本発明において、前記受信特徴量が、受信装置で受信される情報の受信強度であることを特徴とする。
上記課題を解決する第36の発明は、上記本発明において、前記受信特徴量が、受信装置で受信される情報の通信品質であることを特徴とする。
上記課題を解決する第37の発明は、上記本発明において、前記受信特徴量が、受信装置で受信される無線電波もしくは情報の到達時間であることを特徴とする。
上記課題を解決する第38の発明は、上記本発明において、前記位置推定処理は、対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における参照受信パターンとが対応付けられて記憶された参照受信パターンデータベースから、前記受信パターンに最も近似する参照受信パターンに対応する存在位置を検索し、この存在位置から対象物の存在位置を推定する処理であることを特徴とする。
上記課題を解決する第39の発明は、上記本発明において、前記位置推定処理は、対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における受信状況とが対応付けられて記憶された参照受信状況データベースから、前記受信パターンと前記受信状況から受信パターン生起確率を算出する処理と、算出された受信パターン生起確率から対象物の存在位置を推定する物体位置推定処理とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第40の発明は、上記本発明において、前記参照受信状況データベースは、対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における受信確率パターンとを対応付けて記憶することを特徴とする。
上記課題を解決する第41の発明は、上記本発明において、前記参照受信状況データベースは、対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における受信特徴量生起確率分布パターンとを対応付けて記憶することを特徴とする。
上記課題を解決する第42の発明は、上記本発明において、前記物体位置選択処理は、前期参照受信状況データベースから、前記受信パターン生起確率が最も大きくなる受信状況に対応する存在位置を検索し、この存在位置から対象物の存在位置を推定することを特徴とする。
上記課題を解決する第43の発明は、上記本発明において、前記位置推定処理は、対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における参照受信パターンとが対応付けられて記憶された参照受信パターンデータベースと、前記受信パターンと前記参照受信パターンとを比較して得られた受信パターン間距離から受信パターン生起確率を算出する処理と、算出された受信パターン生起確率から対象物の存在位置を推定する物体位置選択処理とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第44の発明は、上記本発明において、前記物体位置選択処理は、前記参照受信パターンデータベースから、前記受信パターン生起確率が最も大きくなる参照受信パターンに対応する存在位置を検索し、この存在位置から対象物の存在位置を推定することを特徴とする。
上記課題を解決する第45の発明は、上記本発明において、前記物体位置選択処理は、前記受信パターン生起確率から、確率推論を用いたフィルタリングによって対象物の存在位置を推定することを特徴とする。
本発明の第1の位置推定システムは、検知対象エリアに設置された少なくとも1以上の送信装置(図2の2a、2b・・・)と、前記検知対象エリアに設置され、前記送信装置からの情報を受信する少なくとも1以上の受信装置(図2の3a、3b・・・)と、前記受信装置の情報受信時における受信パターンを生成する受信パターン生成手段(図2の41)と、あらかじめ複数の位置に対象物が存在するときに得られる受信パターンを記憶させておく参照受信パターン記憶部(図2の42)と、受信パターン生成手段で生成された受信パターンと参照受信パターン記憶部にあらかじめ記憶されている受信パターンとを比較する受信パターン比較手段(図2の43)と、受信パターン比較手段の比較結果に基づいて対象物の位置を推定する物体位置選択手段(図2の44)とを有する。このような構成を採用し、受信パターンが対象物の位置に応じて変化することを利用することによって、受信パターンから対象物の位置を推定することができ、本発明の目的を達成することができる。
本発明の第2の位置推定システムは、第1の位置推定システムにおける参照受信パターン記憶部に代えて、あらかじめ複数の位置に対象物が存在するときに得られる受信状況を記憶させておく参照受信状況記憶部(図9の45)を有し、第1の位置推定システムにおける受信パターン比較手段に代えて、受信パターン生成手段で生成された受信パターンと参照受信状況記憶部にあらかじめ記憶されている受信状況から受信パターンの生起確率を算出する受信パターン生起確率算出手段(図9の46)を有し、第1の位置推定システムにおける物体位置選択手段に代えて、受信パターン生起確率算出手段の算出結果に基づいて対象物の位置を推定する物体位置選択手段(図9の47)を有する。このような構成を採用し、受信パターンが対象物の位置に応じて変化することを利用することによって、受信パターンから対象物の位置を推定することができ、本発明の目的を達成することができる。
本発明の第3の位置推定システムは、第1の位置推定システムにおける物体位置選択手段に代えて、受信パターン比較手段の比較結果から受信パターンの生起確率を算出する受信パターン生起確率算出手段(図21の48)と、受信パターン生起確率算出手段の算出結果に基づいて対象物の位置を推定する物体位置選択手段(図9の47)を有する。このような構成を採用し、受信パターンが対象物の位置に応じて変化することを利用することによって、受信パターンから対象物の位置を推定することができ、本発明の目的を達成することができる。
本発明の効果は、屋内のようなマルチパス環境においても、環境に設置した送信装置および受信装置だけで、特別な装置を備え付けていない対象物の位置を推定できることにある。
その理由は、環境に設置した送信装置から送信された情報を受信した受信装置の受信特徴量から成る受信パターンが、対象物の位置に応じて変化することを利用し、対象物の位置を推定するからである。
図1は本発明の第1の発明を実施するための最良の形態の概要を示す図である。 図2は本発明の第1の発明を実施するための最良の形態の構成を示すブロック図である。 図3は受信パターンの例を示す図である。 図4は、対象物の位置が二次元座標で表される場合、参照受信パターン記憶部42に記憶される参照位置と受信確率パターンの一例を示した図である。 図5は、対象物の位置が二次元座標で表され、パターン間距離が一次元の実数値で表される場合の受信パターン比較結果の一例を示す図である。 図6は二つのベクトルのユークリッド距離の算出方法を示す図である。 図7は二つのベクトルのシティブロック距離の算出方法を示す図である。 図8は本発明の第1の発明を実施するための最良の形態の動作を示す流れ図である。 図9は本発明の第2の発明を実施するための最良の形態の構成を示すブロック図である。 図10は、受信確率パターンの例を示す図である。 図11は、対象物の位置が二次元座標で表される場合、参照受信状況記憶部45に記憶される参照位置と受信確率パターンの一例を示した図である。 図12は、受信特徴量生起確率分布パターンの例を示す図である。 図13は、対象物の位置が二次元座標で表される場合、参照受信状況記憶部45に記憶される参照位置と受信特徴量生起確率分布パターンの一例を示した図である。 図14は、対象物の位置が二次元座標で表される場合の、受信パターン生起確率算出結果の一例を示す図である。 図15は、受信パターンと受信確率パターンから受信パターン生起確率を算出する計算方法の一例を示す図である。 図16は、受信パターンと受信特徴量生起確率分布パターンから受信パターン生起確率を算出する計算方法の一例を示す図である。 図17は、受信パターン生起確率算出結果に適用する確率推論を用いたフィルタリングの計算方法を示した図である。 図18は、受信パターン生起確率算出結果に適用する確率推論を用いたフィルタリングの計算方法を示す流れ図である。 図19は、状態遷移確率を算出する計算方法の一例を示す図である。 図20は、本発明の第2の発明を実施するための最良の形態の動作を示す流れ図である。 図21は、本発明の第3の発明を実施するための最良の形態の構成を示すブロック図である。 図22は、受信パターン比較結果から受信パターン生起確率を算出する計算方法の一例を示す図である。 図23は、本発明の第3の発明を実施するための最良の形態の動作を示す流れ図である。 図24は、本発明の第4の発明を実施するための最良の形態の構成を示すブロック図である。 図25は、本発明の第1の実施例の概要を示す図である。 図26は、本発明の第1の実施例における、実際に計測された参照位置と受信パターンの関係の一例を示すグラフである。 図27は、本発明の第1の実施例における、受信パターン比較結果の一例を示すグラフである。 図28は、本発明の第2の実施例における、プロトコルを元に受信確率を算出する計算方法の一例を示す図である。
符号の説明
1 位置推定対象物
2a ID送信装置
2b ID送信装置
3a ID受信装置
3b ID受信装置
4 物体位置推定装置
41 受信パターン生成手段
42 参照受信パターン記憶部
43 受信パターン比較手段
44 物体位置選択手段
5 物体位置出力装置
6 物体位置推定装置
45 参照受信状況記憶部
46 受信パターン生起確率算出手段
47 物体位置選択手段
7 物体位置推定装置
48 受信パターン生起確率算出手段
8 物体位置推定装置
9 物体位置推定用プログラム
次に、本発明の第1の発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1および図2を参照すると、本発明の第1の発明を実施するための最良の形態は、環境に設置され、保持する固有IDを無線通信によって送信する複数のID送信装置2a、2b・・・と、環境に設置されてID送信装置2a、2b・・・が送信するIDを無線通信によって受信する複数のID受信装置3a、3b・・・と、ID受信装置3a、3b・・・で得られたID送信装置2a、2b・・・からの固有IDの受信結果を用いて、ID送信装置2a、2b・・・もしくはID受信装置3a、3b・・・などの特別な装置を備え付けていない対象物1の位置を推定する物体位置推定装置4と、推定結果を出力する物体位置出力装置5とを含む。
ID受信装置3a、3b・・・は、ID送信装置2a、2b・・・からの固有IDを受信すると共に、受信したそれぞれの固有IDについて、受信特徴量を計測する。ここで、受信特徴量とは、少なくとも、無線電波の強度を表す数値(以下、受信強度と呼ぶ)、無線通信の品質(例えば、Bit Error Rate、S/N(SN比)、C/N(CN比)など)を表す数値(以下、通信品質と呼ぶ)、もしくは、ID送信装置からID受信装置までの無線電波もしくは信号の到達時間(以下、到達時間と呼ぶ)のいずれか、またはそれらの組み合わせである。
尚、ID送信装置2a、2b・・・およびID受信装置3a、3b・・・は、かならずしも同数ある必要はなく、異なる数であっても良い。更に、かならずしも複数ある必要はなく、単数であっても良い。
物体位置推定装置4は、受信パターン生成手段41と、参照受信パターン記憶部42と、受信パターン比較手段43と、物体位置選択手段44とを備える。
受信パターン生成手段41は、ID受信装置3a、3b・・・で得られたID送信装置2a、2b・・・の固有ID受信結果から受信パターンを生成して出力する。受信パターンは、全てのID送信装置2a、2b・・・とID受信装置3a、3b・・・との組み合わせ毎に、受信強度、通信品質および到達時間等の受信特徴量のいずれか、もしくはその組み合わせを成分とする特徴ベクトルで表される。例えば、ID受信装置3a、3b・・・が受信強度を計測できる場合、受信パターンは、図3に示す如く、((ID受信装置3a、 ID送信装置2a)、(ID受信装置3a、 ID送信装置2b)、・・・)=(165、200、・・・)のようになる。
参照受信パターン記憶部42は、複数の位置(以下参照位置)と、それぞれの参照位置に対象物が存在するときに取得された受信パターンとを、対応付けて記憶している。図4に、対象物の位置が二次元座標で表される場合に参照受信パターン記憶部42に記憶される内容の一例を示す。また、図4に示した例では、参照受信パターン記憶部42には一つの参照位置に対して一つの受信パターンを記憶しているが、一つの参照位置に対して複数の受信パターンを記憶しても良い。
受信パターン比較手段43は、受信パターン生成手段41で生成された受信パターンと、参照受信パターン記憶部42に記憶されている各参照位置に対応する受信パターンとの違いを数値化した指標(以下パターン間距離)を算出して、受信パターン比較結果を出力する。例えば、対象物の位置が二次元座標で表され、パターン間距離が一次元の実数値で表される場合、受信パターン比較結果は図5に示したように表される。
受信パターン比較手段43の具体例として、受信パターン生成手段41で生成された受信パターンと、参照受信パターン記憶部42にあらかじめ記憶されている複数の参照位置に対応する受信パターンとのパターン間距離として、受信パターンの各受信特徴量を成分とする特徴ベクトル間のユークリッド距離を用いるものがある。二つのベクトルのユークリッド距離の算出方法を図6に示す。
受信パターン比較手段43の他の具体例として、受信パターン生成手段41で生成された受信パターンと、参照受信パターン記憶部42にあらかじめ記憶されている複数の参照位置に対応する受信パターンとのパターン間距離として、受信パターンの各受信特徴量を成分とする特徴ベクトル間のシティブロック距離を用いるものがある。二つのベクトルのシティブロック距離の算出方法を図7に示す。
物体位置選択手段44は、受信パターン比較手段43で得られた受信パターン比較結果から、対象物1の位置を選択し決定する。
物体位置選択手段44の具体例として、受信パターン比較手段43で得られた受信パターン比較結果のパターン間距離のうち、パターン間距離が最も小さくなるような参照位置を選択し、対象物1の位置推定結果とするものがある。
次に、図2および図8を参照して本発明の第1の発明を実施するための最良の形態の動作について詳細に説明する。
ID送信装置2a、2b・・・から送信されたIDは無線通信によってID受信装置3a、3b・・・で受信される(図8のステップA1)。受信パターン生成手段41は、ID受信装置3a、3b・・・で受信されたID送信装置2a、2b・・・のIDと、計測された受信強度、通信品質および到達時間のいずれかもしくはその組み合わせから、受信パターンを生成し出力する(図8のステップA2)。
受信パターン比較手段43は、受信パターン生成手段41で生成された受信パターンと、参照受信パターン記憶部42にあらかじめ記憶されている複数の参照位置に対応する受信パターンとのパターン間距離を算出し、受信パターン比較結果を出力する(図8のステップA3)。
物体位置選択手段44は、受信パターン比較手段43で得られた受信パターン比較結果から、対象物1の位置を選択し決定する(図8のステップA4)。受信パターンは対象物の位置によって変化するため、受信パターン生成手段41で生成された受信パターンと、参照受信パターン記憶部42にあらかじめ記憶されている複数の参照位置に対応する受信パターンとを比較することによって、対象物の位置を推定することができる。
物体位置選択手段44で得られた対象物の位置が、物体位置出力装置5で出力される(図8のステップA5)。
次に、本発明の第1の発明を実施するための最良の形態の効果について説明する。
本発明を実施するための最良の形態では、環境に設置したID送信装置およびID受信装置を用いて、特別な装置を備え付けていない対象物の位置を推定することができる。また、あらかじめ複数の参照位置で取得しておいた受信パターンには、環境内のマルチパスによる影響が既に反映されている。受信パターンを、このような参照受信パターンと比較して位置を推定することで、環境内のマルチパスによる影響を相殺できる。これにより、屋内などのマルチパス環境下においても、対象物にID送信装置もしくはID受信装置などの特別な装置を備え付ける必要なく、環境に設置した無線通信機器だけを利用して対象物の位置を推定することができる。
尚、上述した実施の形態では、ID送信装置とID受信装置との全ての組み合わせから得られる受信特徴量から受信パターンを生成して物体の位置を推定しているが、物体が位置する範囲がある程度絞り込めるならば、その範囲に存在するID送信装置とID受信装置との組み合わせから得られる受信特徴量のみを成分とする受信パターンにより、物体の位置を推定しても良い。
次に、本発明の第2の発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図9を参照すると、本発明の第2の発明を実施するための最良の形態は、物体位置推定装置6が、図2に示された本発明の第1の発明を実施するための最良の形態における物体位置推定装置4の構成における参照受信パターン記憶部42の代わりに参照受信状況記憶部45、受信パターン比較手段43の代わりに受信パターン生起確率算出手段46、物体位置選択手段44の代わりに物体位置選択手段47を備える点で異なる。
参照受信状況記憶部45は、複数の参照位置と、それぞれの参照位置に対象物が存在するときにID受信装置3a、3b・・・で得られる固有ID受信結果および受信特徴量から生成される情報(以下参照受信状況)とを、対応付けて記憶している。参照受信状況は、各参照位置に対象物があったと仮定したときに受信パターンが得られる条件付確率(以下受信パターン生起確率)を算出するのに必要となる情報である。
参照受信状況の具体例として、参照位置に対象物が存在するときに取得された受信確率パターンがある。ここで受信確率とは、ID受信装置がID送信装置の固有IDを受信できる確率であるとする。たとえID送信装置から送信された電波がID受信装置に十分に到達しており、対象物の存在位置が不変で周辺の電波環境が大きく変動しないような場合でも、ID受信装置とID送信装置の間の無線通信に使用されるプロトコルの影響などによって、ID受信装置がID送信装置の固有IDを受信できない場合が発生する。受信確率は、このような影響も含めて、受信可能性を確率として表現するものである。受信確率パターンは、全てのID送信装置2a、2b・・・とID受信装置3a、3b・・・との組み合わせ毎の受信確率を成分とする特徴ベクトルで表される。例えば、受信確率パターンは、図10に示す如く、((ID受信装置3a、 ID送信装置2a)、(ID受信装置3a、 ID送信装置2b)、・・・)=(0。2、0。4、・・・)のようになる。図11に、対象物の位置が二次元座標で表される場合、参照受信状況記憶部45に記憶される内容の一例を示す。
参照受信状況の他の具体例として、参照位置に対象物が存在するときに取得された受信特徴量生起確率分布パターンがある。受信特徴量生起確率分布とは、ID受信装置で計測される受信特徴量が、確率的にどのような分布で生起するかを示す確率分布である。ID受信装置で計測される受信特徴量は、たとえ対象物の存在位置が不変で周辺の電波環境が大きく変動しないような場合でも、ID受信装置とID送信装置の間の無線通信に使用されるプロトコルの影響や、周辺環境や装置自身が原因となるノイズの影響などによって変動する。受信特徴量生起確率分布は、このような変動の状況を受信特徴量が生起する確率の分布として表現するものである。受信特徴量生起確率分布から、ある受信特徴量が生起する確率を得ることができる。受信特徴量生起確率分布パターンは、全てのID送信装置2a、2b・・・とID受信装置3a、3b・・・との組み合わせ毎の受信特徴量生起確率分布を成分とする特徴ベクトルで表される。例えば、受信特徴量生起確率分布パターンは図12に示す如く、((ID受信装置3a、 ID送信装置2a)、(ID受信装置3a、 ID送信装置2b)、・・・)=(受信特徴量生起確率分布01、受信特徴量生起確率分布02、・・・)のようになる。ここで、受信特徴量生起確率分布は、正規分布などの数式で表しても、受信特徴量の全ての取りうる値と受信特徴量生起確率の組で表しても、受信特徴量の全ての取りうる値を適当に分割した区間と受信特徴量生起確率の組で表してもよい。図13に、対象物の位置が二次元座標で表される場合、参照受信状況記憶部45に記憶される内容の一例を示す。
受信パターン生起確率算出手段46は、受信パターン生成手段41で生成された受信パターンと、参照受信状況記憶部45に記憶されている各参照位置に対応付けられた参照受信状況から、受信パターン生起確率を算出して出力する。例えば、対象物の位置が二次元座標で表される場合、受信パターン生起確率算出結果は図14に示したように表される。
受信パターン生起確率算出手段46の具体例として、参照受信状況記憶部45に参照受信状況として受信確率パターンが記憶されているとき、受信パターン生起確率を図15に示した方法で算出するものがある。図15に示した方法では、受信パターンと各参照位置に対応する受信確率パターンから、受信パターンの成分毎に、得られた受信特徴量が生起する確率(受信する確率、もしくは、受信しない確率)を求め、それらを全て掛け合わせたものを受信パターン生起確率とする。これにより、参照受信状況記憶部45に記憶された参照位置毎に受信パターン生起確率を算出し、受信パターン生起確率算出結果を出力することができる。
受信パターン生起確率算出手段46の他の具体例として、参照受信状況記憶部45に参照受信状況として受信特徴量生起確率分布パターンが記憶されているとき、受信パターン生起確率を図16に示した方法で算出するものがある。図16に示した方法では、受信パターンと各参照位置に対応する受信特徴量生起確率分布パターンから、受信パターンの成分毎に、得られた受信特徴量が生起する確率(受信パターンの成分に対応する受信特徴量生起確率分布から得られる受信特徴量生起確率)を求め、それらを全て掛け合わせたものを受信パターン生起確率とする。これにより、参照受信状況記憶部45に記憶された参照位置毎に受信パターン生起確率を算出し、受信パターン生起確率算出結果を出力することができる。
物体位置選択手段47は、受信パターン生起確率算出手段46で得られた受信パターン生起確率算出結果から、対象物1の位置を選択し決定する。
物体位置選択手段47の具体例として、受信パターン生起確率算出手段46で得られた受信パターン生起確率算出結果の受信パターン生起確率のうち、受信パターン生起確率が最も大きくなるような参照位置を選択し、対象物1の位置推定結果とするものがある。
物体位置選択手段47の他の具体例として、受信パターン生起確率算出手段46で得られた受信パターン生起確率算出結果から、確率推論を用いたフィルタリング(ベイズフィルタ/参考文献:Dieter Fox, Jeffrey Hightower, Lin Liao, Dirk Schulz, and Gaetano Borriello, Bayesian Filtering for Location Estimation, PERVASIVE Computing July-September 2003, pp.24-33)によって、対象物1の位置を推定するものがある。確率推論を用いたフィルタリングの計算方法を図17に、動作を図18に示す。この例では、図19に示した算出式により状態遷移確率を算出する(図18のステップB1)。このように算出された状態遷移確率は、対象物の移動範囲を制約するような性質を持つ。図19に示した算出式の中の2つの定数aおよびbは、検知対象の移動速度に応じて決定することができる。例えば、検知対象として歩いている人を想定する場合、aを0.50m、bを1.0mに設定することができる。これは、例えばID送信装置の発信間隔が0.5秒のとき、人の移動速度が1.0÷0.5=2.0m/s以上になることはないという制約を設けているのと同じこととなる。図18のステップB1で算出された状態遷移確率と1単位時刻前の事後確率の積(図18のステップB2)を算出した上で、一次処理ループでの総和を算出する(図18のステップB3)ことにより、全ての参照位置から各参照位置に移動してくる確率和(一次処理結果)を得ることができる。次に、受信パターン生起確率算出手段46が出力した受信パターン生起確率算出結果を事前確率として設定する(図18のステップB4)。事前確率と一次処理結果の積(図18のステップB5)を算出した上で、事後確率算出ループでの総和(図18のステップB6)を算出した後、正規化する(図18のステップB7)ことにより、それぞれの参照位置に対象物がいる確率(事後確率)を得ることができる。それぞれの参照位置において算出された事後確率から、その確率値が最大となる参照位置を、対象物1の位置推定結果とする。
次に、図9および図20を参照して本発明の第2の発明を実施するための最良の形態の動作について詳細に説明する。
図20のステップA1、A2およびA5で示される本発明の第2の発明を実施するための最良の形態におけるID送信装置2a、2b・・・、ID受信装置3a、3b・・・、受信パターン生成手段41および物体位置出力装置5の動作は、本発明の第1の実施するための最良の形態におけるID送信装置2a、2b・・・、ID受信装置3a、3b・・・、受信パターン生成手段41および物体位置出力装置5の動作と同一のため、説明は省略する。
受信パターン生起確率算出手段46は、受信パターン生成手段41で生成された受信パターンと、参照受信状況記憶部45に記憶されている各参照位置に対応付けられた参照受信状況から、受信パターン生起確率算出結果を生成し出力する(図20のステップA6)。
物体位置選択手段47は、受信パターン生起確率算出手段46で得られた受信パターン生起確率算出結果から、対象物1の位置を選択し決定する(図20のステップA7)。
次に、本発明の第2の発明を実施するための最良の形態の効果について説明する。
本発明を実施するための最良の形態では、環境に設置したID送信装置およびID受信装置を用いて、特別な装置を備え付けていない対象物の位置を推定することができる。また、あらかじめ複数の参照位置で取得しておいた受信状況には、環境内のマルチパスによる影響が既に反映されている。このような受信状況から受信パターン生起確率を算出し位置を推定することで、環境内のマルチパスによる影響を相殺できる。これにより、屋内などのマルチパス環境下においても、対象物にID送信装置もしくはID受信装置などの特別な装置を備え付ける必要なく、環境に設置した無線通信機器だけを利用して対象物の位置を推定することができる。
また、無線通信に使用されるプロトコルの影響や、周辺環境や装置自身が原因となるノイズの影響などによって、受信パターンが確率的に変動するものとし、受信確率パターンや受信特徴量生起確率分布パターンなどの参照受信状況から受信パターン生起確率を算出することで、受信パターン生起確率を事前確率とした統計的なフィルタリング処理を加えて対象物の位置を精度良く推定することもできる。
尚、上述した実施の形態では、ID送信装置とID受信装置との全ての組み合わせから得られる受信特徴量から受信パターンを生成して物体の位置を推定しているが、物体が位置する範囲がある程度絞り込めるならば、その範囲に存在するID送信装置とID受信装置との組み合わせから得られる受信特徴量のみを成分とする受信パターンにより、物体の位置を推定しても良い。
次に、本発明の第3の発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図21を参照すると、本発明の第3の発明を実施するための最良の形態は、物体位置推定装置7が、図2に示された本発明の第1の発明を実施するための最良の形態における物体位置推定装置4の構成に加えて、受信パターン生起確率算出手段48を、図2に示された本発明の第1の発明を実施するための最良の形態における物体位置推定装置4の構成における物体位置選択手段44の代わりに図9に示された本発明の第2の発明を実施するための最良の形態における物体位置選択手段47を備える点で異なる。
受信パターン生起確率算出手段48は、受信パターン比較手段43が出力した受信パターン比較結果から、パターン間距離が小さいほど確率値が大きくなるような性質を持つように、受信パターン生起確率算出結果を生成し出力する。
受信パターン生起確率算出手段48の具体例として、図22に示した算出式により確率値を算出して受信パターン生起確率算出結果を生成し出力するものがある。図22に示した例におけるパターン間距離定数は、パターン間距離定数よりパターン間距離が大きい場合に受信パターン生起確率を0とするような定数である。このような算出式によりパターン間距離から受信パターン生起確率を算出することができ、また、パターン間距離定数を適当に調整することにより、パターン間距離が小さい候補同士での確率値の比較を容易にすることができる。例えば、あらかじめ実施する予備実験の結果から、変動するパターン間距離の平均値を算出し、パターン間距離定数として設定することができる。
次に、図21および図23を参照して本発明の第3の発明を実施するための最良の形態の動作について詳細に説明する。
図23のステップA1からA3およびA5で示される本発明の第3の発明を実施するための最良の形態におけるID送信装置2a、2b・・・、ID受信装置3a、3b・・・、受信パターン生成手段41、参照受信パターン記憶部42および受信パターン比較手段43の動作は、本発明の第1の実施するための最良の形態におけるID送信装置2a、2b・・・、ID受信装置3a、3b・・・、受信パターン生成手段41、参照受信パターン記憶部42および受信パターン比較手段43の動作と、図23のステップA7で示される本発明の第3の発明を実施するための最良の形態における物体位置選択手段47および物体位置出力装置5の動作は、本発明の第2の実施するための最良の形態における物体位置選択手段47および物体位置出力装置5の動作と、それぞれ同一のため、説明は省略する。
受信パターン生起確率算出手段48は、受信パターン比較手段43が出力した受信パターン比較結果から、受信パターン生起確率算出結果を生成し出力する(図23のステップA8)。
次に、本発明の第3の発明を実施するための最良の形態の効果について説明する。
本発明を実施するための最良の形態では、本発明の第1の発明を実施するための最良の形態の効果に加えて、無線通信に使用されるプロトコルの影響や、周辺環境や装置自身が原因となるノイズの影響などで受信パターンが確率的に変動することによって、あらかじめ取得しておいた参照受信パターンとのパターン間距離が確率的に変動するものとし、パターン間距離から受信パターン生起確率を算出することで、パターン間距離のみで対象物の位置を推定しようとしたときに誤差が生じるときでも、受信パターン生起確率を事前確率とした統計的なフィルタリング処理を加えて対象物の位置を精度良く推定することもできる。
次に、本発明の第4の発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図24を参照すると、本発明の第4の発明を実施するための最良の形態は、本発明の第1の発明を実施するための最良の形態、本発明の第2の発明を実施するための形態および本発明の第3の発明を実施するための最良の形態と同様に、ID送信装置2a、2b・・・、ID受信装置3a、3b・・・および物体位置出力装置5を備える。
物体位置推定用プログラム9は、物体位置推定装置8に読み込まれ物体位置推定装置8の動作を制御する。物体位置推定装置8は、物体位置推定用プログラム9の制御により、本発明の第1の発明を実施するための最良の形態における物体位置推定装置4、本発明の第2の発明を実施するための最良の形態における物体位置推定装置6および本発明の第3の発明を実施するための最良の形態における物体位置推定装置7のいずれかによる処理と同一の処理を実行する。
尚、本発明を利用して、RFIDを持たない人物や物品の通過を検知して警告したり、ゲートの脇を通過した人物や物品を検知して警告したりすることもできる。また、本発明を利用すれば、ゲートの外から通過しそうな人物や物品を監視しておいてあらかじめIDの特定や認証などを済ませておき、通過した瞬間にサービス提供する等の方法も考えられる。更に、本発明を利用すれば、一台、もしくは少数のリーダで、ゲート周辺の人物や物品の監視と、ゲートの通過検知を同時に実現することも可能となる。
次に、本発明の第1の実施例を、図面を参照して説明する。かかる実施例は本発明の第1の発明を実施するための最良の形態に対応するものである。
本実施例は、IDを送信するID送信装置2a、2bとして、電源にボタン電池を用いて保持する固有IDを無線通信にて一定時間(例えば0.5秒)毎に送信するアクティブ型のRFIDタグを、IDを受信する受信装置3a、3bとして、ID送信装置2a、2bからIDを受信すると共に受信強度(0から255までの256段階の整数値)を計測できるRFIDリーダを備えている。物体位置推定装置4はパーソナルコンピュータによって実現され、物体位置出力装置5としてディスプレイを用いる。パーソナルコンピュータは、受信パターン生成手段41、受信パターン比較手段43および物体位置選択手段44として機能する中央演算装置と、参照受信パターン記憶部42として機能する記憶装置を有している。
図25を参照すると、本実施例におけるID送信装置2a、2bおよびID受信装置3a、3bは、トンネル内部に設置されており、物体位置推定装置4はトンネル内およびトンネル近辺に存在する対象物1のx軸上の位置を推定する。また、トンネル外の環境変動の影響がトンネル内に及ぶのを抑制するために、トンネルは電波反射体で囲われている。
受信パターン生成手段41は、ID受信装置3a、3bで受信されたID送信装置2a、2bのIDと、計測された受信強度から、受信パターンを生成する。ここで、2台のID受信装置3a、3bで2台のID送信装置2a、2bのIDを受信する場合、受信パターンは4次元の特徴ベクトルとなる。
参照受信パターン記憶部42があらかじめ記憶している複数の参照位置に対応する受信パターンは、あらかじめ実施する実験(以下キャリブレーション)の結果を元に作成する。キャリブレーションでは、対象エリアを適当な間隔に区切った各点に、対象物もしくはそれに類する物体(以下参照物体)を設置し、ID受信装置3a、3bでID送信装置2a、2bのIDおよび受信強度を取得する。キャリブレーションで使用する参照物体は、位置を推定する対象物と完全に同一である必要はなく、材質や大きさが近い物体を用いることができる。例えば、人を位置推定の対象物とする場合であれば、ある人を参照物体としてキャリブレーションを行って取得した参照受信パターンを、参照物体とした人以外の位置推定にも利用できる。
図25の例でx軸を10cm間隔に区切った各点に参照物体として人を設置して、ID受信装置3aおよびID受信装置3bでID送信装置2aおよびID送信装置2bの受信強度を取得するキャリブレーションの結果を図26に示す。図26を参照すると、参照物体である人の位置によって受信パターンが変動することが分かる。図26に示したキャリブレーションの結果を元にx軸上の-1mから4mまでの区間を10cm間隔で区切った全51点における受信パターンを生成し、それぞれの参照位置と組み合わせて参照受信パターン記憶部42に記憶させる。
受信パターン比較手段43は、受信パターン生成手段41で生成された受信パターンと、参照受信パターン記憶部42にあらかじめ記憶されている複数の参照位置に対応する受信パターンとのパターン間距離を算出する。本実施例では、パターン間距離として受信パターンから生成される特徴ベクトルのユークリッド距離を算出する。
実際に位置推定の対象物である人がx軸上の1mの地点に存在するときに取得された受信パターンと、参照受信パターン記憶部42にそれぞれの参照位置と対応してあらかじめ記憶されている51個の受信パターンとを比較して算出したユークリッド距離を図27に示す。図27に示したような比較結果から、受信パターン比較結果を生成することができ、生成した受信パターン比較結果を物体位置選択手段44へ出力する。
物体位置選択手段44は、受信パターン比較手段43が出力した受信パターン比較結果から、パターン間距離が最も小さくなる参照位置を選択し、対象物の位置推定結果として出力する。図27を参照すると、1mという値を持つ参照位置に対応する受信パターンとのパターン間距離が最も小さくなり、正しく対象物の位置が推定されていることが分かる。
物体位置選択手段44で得られた対象物の位置は、物体位置出力装置5であるディスプレイで出力される。
本実施例では、電波反射体で囲われたトンネル内部に設置したID送信装置およびID受信装置を用いて、トンネル内およびトンネル近辺の人の位置を推定することができる。これにより、電波反射体で囲われたトンネルのようなマルチパス環境化においても、対象物に特別な装置を備え付ける必要なく、無線通信を利用して対象物の位置を推定することができる。
以上、本実施例では、受信パターン比較手段として、受信パターンと参照受信パターンの違いをユークリッド距離で数値化する場合について説明したが、受信パターンと参照受信パターンの違いをシティブロック距離で数値化することもできる。
また、本実施例では、物体位置選択手段として、受信パターン比較結果からパターン間距離が最も小さくなるような参照位置を選択する場合について説明したが、受信パターン比較結果のパターン間距離から図22に示したような方法で受信パターン生起確率算出結果を算出した上で、図17および図18を用いて説明したような統計的な手法を用いて対象物の位置を選択することもできる。
次に、本発明の第2の実施例を、図面を参照して説明する。かかる実施例は本発明の第2の発明を実施するための最良の形態に対応するものである。
本実施例は本発明の第1の実施例における構成と比べて、パーソナルコンピュータの記憶装置が参照受信状況記憶部45として機能し、パーソナルコンピュータの中央演算装置が受信パターン生成手段41、受信パターン生起確率算出手段46および物体位置選択手段47として機能する点で異なる。また、本実施例は本発明の第1の実施例と同じく図25に示したトンネルに設置されて動作するものである。
参照受信状況記憶部45にあらかじめ記憶させる複数の参照位置に対応する受信状況は、キャリブレーションの結果を元に作成する。キャリブレーションでは、対象エリアを適当な間隔に区切った各点に、参照物体を設置し、ID受信装置3a、3bでID送信装置2a、2bが受信できる確率の算出結果から受信確率パターンを生成し、それぞれの参照位置と組み合わせて参照受信状況記憶部42に記憶させる。受信確率は、例えば、対象のID送信装置のID発信回数が1000回となるような計測時間を設定し(IDの発信間隔が0.5秒の場合、計測時間を500秒間に設定する)、計測時間の間にIDを受信できた回数を計測して、計測された受信回数の発信回数に対する割合を求めることで算出できる。キャリブレーションで使用する参照物体は、位置を推定する対象物と完全に同一である必要はなく、材質や大きさが近い物体を用いることができる。例えば、人を位置推定の対象物とする場合であれば、ある人を参照物体としてキャリブレーションを行って取得した参照受信状況を、参照物体とした人以外の位置推定にも利用できる。
受信パターン生起確率算出手段46は、受信パターン生成手段41で生成された受信パターンと、参照受信状況記憶部45にあらかじめ記憶されている複数の参照位置に対応する受信確率パターンとから、図15に示した方法で受信パターン生起確率を算出し出力する。
物体位置選択手段47は、受信パターン生起確率算出手段46が出力した受信パターン生起確率算出結果から、受信パターン生起確率が最も大きくなるような参照位置を選択し、対象物の位置推定結果として出力する。
以上、本実施例では、キャリブレーションで受信できる確率を計測する場合について説明したが、ID受信装置3a、3bとID送信装置2a、2bの無線通信に使用されるプロトコルを元に受信できる確率を算出してもよい。本実施例でID送信装置2a、2bとして使用するアクティブ型RFIDタグが、通信方式としてALOHA方式と呼ばれるプロトコルを使用する場合、各ID送信装置は保持するIDをランダムなタイミングで送信する。このとき、ID受信装置が備える受信アンテナに、複数のタグから送信された信号が同時に入射(以下信号衝突)した場合、これらの信号からIDを読み取ることができなくなる。すなわち、IDが受信できないということは、信号衝突が発生したと見なすことができる。このとき、プロトコルを元に信号衝突が起きない確率、すなわち受信確率を算出する方法を図28に示す。図28に示したとおり、受信確率は、単位時間当たりのID発信回数、1回のID発信にかかる通信時間および受信できる総タグ数から算出することができる。プロトコルを元に受信確率を算出することで、キャリブレーションを無くす、もしくは、キャリブレーションの手間を低減することができる。
また、本実施例では、物体位置選択手段として、受信パターン生起確率算出結果から受信パターン生起確率が最も大きくなるような参照位置を選択する場合について説明したが、図17および図18を用いて説明したような統計的な手法を用いて対象物の位置を選択することもできる。
また、本実施例では、参照受信状況記憶部45が受信状況として受信確率パターンを記憶し、受信パターン生起確率算出手段46が図15に示した方法で受信パターン生起確率を算出する場合について説明したが、参照受信状況記憶部45が受信状況として受信特徴量生起確率分布パターンを記憶し、受信パターン生起確率算出手段46が図16に示した方法で受信パターン生起確率を算出することもできる。ここで、参照受信状況記憶部45にあらかじめ記憶させる複数の参照位置に対応する受信状況は、キャリブレーションの結果を元に作成する。キャリブレーションでは、対象エリアを適当な間隔に区切った各点に、参照物体を設置し、ID受信装置3a、3bでID送信装置2a、2bを受信する際に取得される受信特徴量から、受信特徴量生起確率分布パターンを生成し、それぞれの参照位置と組み合わせて参照受信状況記憶部42に記憶させる。受信特徴量生起確率分布は、例えば、対象のID送信装置のID発信回数が1000回となるような計測時間を設定し(IDの発信間隔が0.5秒の場合、計測時間を500秒間に設定する)、計測時間の間に取得される受信特徴量の値からそれぞれの値が取得される回数の分布を生成し、それぞれの回数の発信回数に対する割合を求めて確率分布とすることで生成できる。キャリブレーションで使用する参照物体は、位置を推定する対象物と完全に同一である必要はなく、材質や大きさが近い物体を用いることができる。例えば、人を位置推定の対象物とする場合であれば、ある人を参照物体としてキャリブレーションを行って取得した参照受信状況を、参照物体とした人以外の位置推定にも利用できる。
以上、本発明の第1および第2の実施例では、ID受信装置としてIDと共に電界強度が計測できるアクティブ型のRFIDを用いる場合について説明したが、IDと共に電界強度、通信品質もしくは到達時間を計測する別の無線通信機器を用いることもできる。この場合、受信特徴量として、計測できる電界強度、通信品質もしくは到達時間の値を用いることで、本発明の第1および第2の実施例と同様の処理を行うことができる。
また、本発明の第1および第2の実施例では、対象物の位置をx軸上の一次元座標として推定する場合について説明したが、キャリブレーションにおいて対象エリアを二次元や三次元に区切って参照受信パターンを取得することにより、対象物の位置を平面における二次元座標もしくは空間における三次元座標として推定することもできる。
また、本発明の第1および第2の実施例では、トンネル外の環境変動の影響がトンネル内に及ぶのを抑制するためにトンネルを電波反射体で囲った場合について説明したが、電波反射体を取り除くこともできる。
本発明によれば、無線通信システムを利用したヒトやモノの位置もしくは存在の取得や、無線通信システムを利用したヒトやモノの位置もしくは存在の取得をコンピュータに実現するためのプログラムといった用途に適用できる。

Claims (45)

  1. 対象物の存在位置を推定する位置推定システムであって、
    検知対象エリアに設置された少なくとも1以上の送信装置と、
    前記検知対象エリアに設置され、前記送信装置からの情報を受信する少なくとも1以上の受信装置と、
    前記受信装置の情報受信時における受信パターンに基づいて、対象物の存在位置を推定する位置推定手段と
    を有することを特徴とする位置推定システム。
  2. 前記位置推定手段は、受信パターンに基づいて対象物の存在位置を推定する際、対象物の移動範囲を考慮することを特徴とする請求項1に記載の位置推定システム。
  3. 前記位置推定手段は、送信装置と受信装置との組み合わせのうち少なくとも1以上の組み合わせから得られる受信特徴量から成る受信パターンを生成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の位置推定システム。
  4. 前記送信装置から送信される情報が送信装置を識別する識別情報であり、前記受信装置は、受信した識別情報により送信装置毎に受信特徴量を検出することを特徴とする請求項3に記載の位置推定システム。
  5. 前記受信特徴量が、受信装置で受信される情報の受信強度であることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の位置推定システム。
  6. 前記受信特徴量が、受信装置で受信される情報の通信品質であることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の位置推定システム。
  7. 前記受信特徴量が、受信装置で受信される無線電波もしくは情報の到達時間であることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の位置推定システム。
  8. 前記位置推定手段は、
    対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における参照受信パターンとが対応付けられて記憶された参照受信パターンデータベースと、
    前記受信パターンと前記参照受信パターンとを比較し、前記参照受信パターンデータベースから、前記受信パターンに最も近似する参照受信パターンに対応する存在位置を検索し、この存在位置から対象物の存在位置を推定する手段と
    を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の位置推定システム。
  9. 前記位置推定手段は、
    対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における受信状況とが対応付けられて記憶された参照受信状況データベースと、
    前記受信パターンと前記受信状況から受信パターン生起確率を算出する手段と、
    算出された受信パターン生起確率から対象物の存在位置を推定する物体位置選択手段と
    を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の位置推定システム。
  10. 前記参照受信状況データベースは、対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における受信確率パターンとを対応付けて記憶することを特徴とする請求項9に記載の位置推定システム。
  11. 前記参照受信状況データベースは、対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における受信特徴量生起確率分布パターンとを対応付けて記憶することを特徴とする請求項9に記載の位置推定システム。
  12. 前記物体位置選択手段は、前記参照受信状況データベースから、前記受信パターン生起確率が最も大きくなる受信状況に対応する存在位置を検索し、この存在位置から対象物の存在位置を推定することを特徴とする請求項9から請求項11のいずれかに記載の位置推定システム。
  13. 前記位置推定手段は、
    対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における参照受信パターンとが対応付けられて記憶された参照受信パターンデータベースと、
    前記受信パターンと前記参照受信パターンとを比較して得られた受信パターン間距離から受信パターン生起確率を算出する手段と、
    算出された受信パターン生起確率から対象物の存在位置を推定する物体位置選択手段と
    を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の位置推定システム。
  14. 前記物体位置選択手段は、前記参照受信パターンデータベースから、前記受信パターン生起確率が最も大きくなる参照受信パターンに対応する存在位置を検索し、この存在位置から対象物の存在位置を推定することを特徴とする請求項13に記載の位置推定システム。
  15. 前記物体位置選択手段は、前記受信パターン生起確率から、確率推論を用いたフィルタリングによって対象物の存在位置を推定することを特徴とする請求項9から請求項11および請求項13のいずれかに記載の位置推定システム。
  16. 対象物の存在位置を推定する位置推定方法であって、少なくとも1以上の送信装置から送信される信号を少なくとも1以上の受信装置で受信した時の受信パターンに基づいて、対象物の存在位置を推定することを特徴とする位置推定方法。
  17. 対象物の移動範囲を考慮し、受信パターンに基づいて対象物の存在位置を推定することを特徴とする請求項16に記載の位置推定方法。
  18. 送信装置と受信装置との組み合わせのうち少なくとも1以上の組み合わせから得られる受信特徴量から成る受信パターンを生成し、この受信パターンに基づいて対象物の存在位置を推定することを特徴とする請求項16又は請求項17に記載の位置推定方法。
  19. 前記送信装置から送信される情報が送信装置を識別する識別情報であり、前記受信装置は、受信した識別情報により送信装置毎に受信特徴量を検出することを特徴とする請求項18に記載の位置推定方法。
  20. 前記受信特徴量が、受信装置で受信される情報の受信強度であることを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の位置推定方法。
  21. 前記受信特徴量が、受信装置で受信される情報の通信品質であることを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の位置推定方法。
  22. 前記受信特徴量が、受信装置で受信される無線電波もしくは情報の到達時間であることを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の位置推定方法。
  23. 対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における参照受信パターンとを予め記憶しておき、前記受信パターンに最も近似する参照受信パターンを記憶してある参照受信パターンから検索し、この参照受信パターンに対応する存在位置から対象物の存在位置を推定することを特徴とする請求項16から請求項22のいずれかに記載の位置推定方法。
  24. 対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における受信状況とを予め記憶しておく参照受信状況記憶方法と、
    前記受信パターンと前記受信状況から受信パターン生起確率を算出する方法と、
    算出された受信パターン生起確率から対象物の存在位置を推定する物体位置選択方法と
    を有することを特徴とする請求項16から請求項22のいずれかに記載の位置推定方法。
  25. 前記参照受信状況記憶方法は、対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における受信確率パターンとを対応付けて記憶する方法であることを特徴とする請求項24に記載の位置推定方法。
  26. 前記参照受信状況記憶方法は、対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における受信特徴量生起確率分布パターンとを対応付けて記憶する方法であることを特徴とする請求項24に記載の位置推定方法。
  27. 前記物体位置選択方法は、前記参照受信状況記憶方法で記憶された参照受信状況から、前記受信パターン生起確率が最も大きくなる受信状況に対応する存在位置を検索し、この存在位置から対象物の存在位置を推定する方法であることを特徴とする請求項24から請求項26のいずれかに記載の位置推定方法。
  28. 対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における参照受信パターンとを予め記憶しておく参照受信パターン記憶方法と、
    前記受信パターンと前記参照受信パターンとを比較して得られた受信パターン間距離から受信パターン生起確率を算出する方法と、
    算出された受信パターン生起確率から対象物の存在位置を推定する物体位置選択方法と
    を有することを特徴とする請求項16から請求項23のいずれかに記載の位置推定方法。
  29. 前記物体位置選択方法は、前記参照受信パターン記憶方法で記憶された参照受信状況から、前記受信パターン生起確率が最も大きくなる参照受信パターンに対応する存在位置を検索し、この存在位置から対象物の存在位置を推定する方法であることを特徴とする請求項28に記載の位置推定方法。
  30. 前記物体位置選択方法は、前記受信パターン生起確率から、確率推論を用いたフィルタリングによって対象物の存在位置を推定する方法であることを特徴とする請求項24から請求項26および請求項28のいずれかに記載の位置推定方法。
  31. 対象物の存在位置を推定する位置推定のプログラムであって、前記プログラムは、少なくとも1以上の送信装置から送信される信号を少なくとも1以上の受信装置で受信した時の受信パターンに基づいて、対象物の存在位置を推定する位置推定処理を、情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  32. 前記位置推定処理は、対象物の移動範囲を考慮し、対象物の存在位置を推定する処理であることを特徴とする請求項31に記載のプログラム。
  33. 前記位置推定処理は、送信装置と受信装置との組み合わせのうち少なくとも1以上の組み合わせから得られる受信特徴量から成る受信パターンを生成し、この受信パターンに基づいて対象物の存在位置を推定する処理であることを特徴とする請求項31又は請求項32に記載のプログラム。
  34. 前記送信装置から送信される情報が送信装置を識別する識別情報であり、前記受信装置は、受信した識別情報により送信装置毎に受信特徴量を検出することを特徴とする請求項33に記載のプログラム。
  35. 前記受信特徴量が、受信装置で受信される情報の受信強度であることを特徴とする請求項33又は請求項34に記載のプログラム。
  36. 前記受信特徴量が、受信装置で受信される情報の通信品質であることを特徴とする請求項33又は請求項34に記載のプログラム。
  37. 前記受信特徴量が、受信装置で受信される無線電波もしくは情報の到達時間であることを特徴とする請求項33又は請求項34に記載のプログラム。
  38. 前記位置推定処理は、対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における参照受信パターンとが対応付けられて記憶された参照受信パターンデータベースから、前記受信パターンに最も近似する参照受信パターンに対応する存在位置を検索し、この存在位置から対象物の存在位置を推定する処理であることを特徴とする請求項31から請求項37のいずれかに記載のプログラム。
  39. 前記位置推定処理は、
    対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における受信状況とが対応付けられて記憶された参照受信状況データベースから、前記受信パターンと前記受信状況から受信パターン生起確率を算出する処理と、
    算出された受信パターン生起確率から対象物の存在位置を推定する物体位置推定処理と
    を有することを特徴とする請求項31から請求項37のいずれかに記載のプログラム。
  40. 前記参照受信状況データベースは、対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における受信確率パターンとを対応付けて記憶することを特徴とする請求項39に記載のプログラム。
  41. 前記参照受信状況データベースは、対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における受信特徴量生起確率分布パターンとを対応付けて記憶することを特徴とする請求項39に記載のプログラム。
  42. 前記物体位置選択処理は、前期参照受信状況データベースから、前記受信パターン生起確率が最も大きくなる受信状況に対応する存在位置を検索し、この存在位置から対象物の存在位置を推定することを特徴とする請求項39から請求項41のいずれかに記載のプログラム。
  43. 前記位置推定処理は、
    対象物の存在位置と、この存在位置に対象物が存在する場合における参照受信パターンとが対応付けられて記憶された参照受信パターンデータベースと、
    前記受信パターンと前記参照受信パターンとを比較して得られた受信パターン間距離から受信パターン生起確率を算出する処理と、
    算出された受信パターン生起確率から対象物の存在位置を推定する物体位置選択処理と
    を有することを特徴とする請求項31から請求項38のいずれかに記載のプログラム。
  44. 前記物体位置選択処理は、前記参照受信パターンデータベースから、前記受信パターン生起確率が最も大きくなる参照受信パターンに対応する存在位置を検索し、この存在位置から対象物の存在位置を推定することを特徴とする請求項43に記載のプログラム。
  45. 前記物体位置選択処理は、前記受信パターン生起確率から、確率推論を用いたフィルタリングによって対象物の存在位置を推定することを特徴とする請求項39から請求項41および請求項43のいずれかに記載のプログラム。
JP2007545311A 2005-11-21 2006-11-17 位置推定システム、位置推定方法および位置推定用プログラム Expired - Fee Related JP4868169B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007545311A JP4868169B2 (ja) 2005-11-21 2006-11-17 位置推定システム、位置推定方法および位置推定用プログラム

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005335471 2005-11-21
JP2005335471 2005-11-21
JP2006308554 2006-11-15
JP2006308554 2006-11-15
PCT/JP2006/322976 WO2007058302A1 (ja) 2005-11-21 2006-11-17 位置推定システム、位置推定方法および位置推定用プログラム
JP2007545311A JP4868169B2 (ja) 2005-11-21 2006-11-17 位置推定システム、位置推定方法および位置推定用プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2007058302A1 true JPWO2007058302A1 (ja) 2009-05-07
JP4868169B2 JP4868169B2 (ja) 2012-02-01

Family

ID=38048685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007545311A Expired - Fee Related JP4868169B2 (ja) 2005-11-21 2006-11-17 位置推定システム、位置推定方法および位置推定用プログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7948430B2 (ja)
JP (1) JP4868169B2 (ja)
CN (1) CN101313233B (ja)
WO (1) WO2007058302A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5950330B2 (ja) * 2009-12-09 2016-07-13 日本電気株式会社 位置特定装置、位置特定システム、位置特定方法、及びプログラム

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007058302A1 (ja) * 2005-11-21 2007-05-24 Nec Corporation 位置推定システム、位置推定方法および位置推定用プログラム
CN101313227B (zh) 2005-11-21 2012-10-31 日本电气株式会社 检测对象的识别/位置估计系统以及其方法和程序
GB0719995D0 (en) 2007-10-12 2007-11-21 Qinetiq Ltd Radar method and apparatus suitable for use in multipath environments
ITRM20070545A1 (it) * 2007-10-17 2009-04-18 Giorgio Grossi Metodo ed apparecchiatura per l'ottimizzazione del funzionamento e dell'alimentazione nei motori endotermici a due tempi con particolare utilizzo nel settore industriale relativo ai micromotori per uso hobbistico-modellistico
JP5203670B2 (ja) * 2007-10-25 2013-06-05 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 位置推定システム、方法及びプログラム
JP5115991B2 (ja) * 2008-04-30 2013-01-09 独立行政法人産業技術総合研究所 物体の状態検出装置および方法
JP5107178B2 (ja) * 2008-08-27 2012-12-26 アズビル株式会社 人分布計測システム及び人分布計測方法
WO2017100706A1 (en) * 2015-12-09 2017-06-15 Origin Wireless, Inc. Method, apparatus, and systems for wireless event detection and monitoring
JP5339867B2 (ja) * 2008-11-27 2013-11-13 パナソニック株式会社 設置誤差推定装置および設置誤差推定方法
FR2950151B1 (fr) * 2009-09-15 2011-10-21 Commissariat Energie Atomique Procede et systeme de localisation d'une personne, support d'enregistrement pour ce procede
WO2011058438A1 (en) * 2009-11-12 2011-05-19 Precyse Technologies, Inc. Location method and system using colliding signals
US8489117B2 (en) * 2010-01-27 2013-07-16 Motorola Mobility Llc Real-time location estimation of a mobile station in a wireless communication system
DE102010037195A1 (de) * 2010-08-27 2012-03-01 Benedikt Hieronimi System zur Erfassung von Hochfrequenz-Transceivern und dessen Verwendungen
JP5993601B2 (ja) * 2011-04-21 2016-09-14 株式会社竹中工務店 在不在管理システム
US9389302B2 (en) 2012-07-18 2016-07-12 Google Technology Holdings LLC Real-time location estimation of a mobile station in a wireless communication system
JP6024257B2 (ja) * 2012-07-25 2016-11-16 富士通株式会社 エリア検知プログラム,エリア検知装置およびエリア検知方法
US9949059B1 (en) 2012-09-19 2018-04-17 James Roy Bradley Apparatus and method for disabling portable electronic devices
KR101985938B1 (ko) * 2013-01-11 2019-06-04 광주과학기술원 위치 측정 장치 및 방법
KR101601961B1 (ko) * 2014-03-07 2016-03-09 주식회사 에스원 다중 안테나 센서를 이용한 위치 추적 시스템 및 방법
CN106664265B (zh) * 2014-07-17 2020-05-01 欧利景无线有限公司 无线定位系统
WO2018139773A1 (ko) * 2017-01-25 2018-08-02 한국과학기술연구원 무선 환경 변화에 강인한 slam 방법 및 장치
KR20180087827A (ko) * 2017-01-25 2018-08-02 한국과학기술연구원 무선 환경 변화에 강인한 slam 방법 및 장치
WO2018216088A1 (ja) * 2017-05-23 2018-11-29 三菱電機株式会社 人位置検知装置、人位置検知システム、人位置検知方法及びプログラム
JP2020012683A (ja) * 2018-07-13 2020-01-23 Necネッツエスアイ株式会社 対象物動静検知システム、対象物動静検知方法、及び対象物動静検知プログラム
JP7257752B2 (ja) 2018-07-31 2023-04-14 清水建設株式会社 位置検出システム
JP6974290B2 (ja) * 2018-10-31 2021-12-01 エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッドSz Dji Technology Co., Ltd 位置推定装置、位置推定方法、プログラム、及び記録媒体
US11403543B2 (en) 2018-12-03 2022-08-02 Cognitive Systems Corp. Determining a location of motion detected from wireless signals
US10506384B1 (en) * 2018-12-03 2019-12-10 Cognitive Systems Corp. Determining a location of motion detected from wireless signals based on prior probability
JP6803412B2 (ja) * 2019-01-16 2020-12-23 太陽誘電株式会社 位置検出システム、算出装置、プログラムおよび位置検出方法
WO2020261318A1 (ja) * 2019-06-24 2020-12-30 三菱電機株式会社 位置推定システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
EP4064237A4 (en) * 2019-11-22 2023-12-13 Furukawa Electric Co., Ltd. RESIN CONTAINER AND MONITORING DEVICE

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04115176A (ja) * 1990-09-05 1992-04-16 Hitachi Ltd 監視装置
JPH05166074A (ja) * 1991-12-17 1993-07-02 Clarion Co Ltd セキュリティー装置
JPH09274077A (ja) * 1996-04-04 1997-10-21 Maruyasu Kogyo Kk 物体移動感知装置
JP2000098050A (ja) * 1998-09-24 2000-04-07 Omron Corp 検知システムおよびその制御方法、並びに記録媒体
JP2001229474A (ja) * 2000-02-14 2001-08-24 Sony Corp 受信回路及びそれを用いたセキュリティシステム
JP2003185735A (ja) * 2001-10-12 2003-07-03 Sony Corp 侵入物検出システムおよびその方法と受信装置
WO2003071502A1 (fr) * 2002-02-25 2003-08-28 Omron Corporation Systeme de surveillance d'etat et procede de surveillance d'etat pour un objet et une zone entourant cet objet, et systeme de surveillance de conteneur de fret
WO2004042419A2 (de) * 2002-11-08 2004-05-21 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren und anordnung für multistatische nachdistanzradarmessungen
WO2004079687A1 (ja) * 2003-03-07 2004-09-16 Omron Corporation セキュリティシステム、端末装置、情報処理装置および方法、プログラム、車両用セキュリティシステム、ネットワークシステム、並びに設定方法
JP2004286567A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Mitsubishi Electric Corp 侵入物検知装置及び侵入物検知方法
JP2004309423A (ja) * 2003-04-10 2004-11-04 Mitsubishi Electric Corp 支障物検知装置
JP2005099018A (ja) * 2003-09-22 2005-04-14 Fujitsu Ltd ミニビーコンを用いて位置決定を行うシステム、装置、方法及び媒体
JP2005528621A (ja) * 2002-05-31 2005-09-22 エカハウ オーイー 系列にもとづく位置決め技法

Family Cites Families (40)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3680100A (en) * 1970-12-15 1972-07-25 Us Navy Randomly phase coded antenna technique for search radar
GB1402419A (en) * 1971-11-02 1975-08-06 Microwave & Electronic Syst Target detection system
US5019822A (en) * 1973-07-09 1991-05-28 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Marine object detector
GB1475111A (en) * 1974-01-23 1977-06-01 Microwave & Electronic Syst Intrusion sensor
US3967283A (en) * 1974-02-13 1976-06-29 Automation Industries, Inc. Large area motion sensor
US4197537A (en) * 1976-08-19 1980-04-08 Honeywell Inc. Intruder detection system
US4124848A (en) * 1977-09-21 1978-11-07 Automation Industries, Inc. Range limited area protection system
US4382291A (en) * 1980-10-17 1983-05-03 Secom Co., Ltd. Surveillance system in which a reflected signal pattern is compared to a reference pattern
US4595924A (en) * 1981-10-06 1986-06-17 General Dynamics Electronics Intruder detection radar system and automatic nulling antenna array
US5075863A (en) * 1988-02-09 1991-12-24 Nkk Corporation Distance measuring method and apparatus therefor
JP2679360B2 (ja) 1990-04-27 1997-11-19 日本電気株式会社 移動局位置特定用電波探知方式における時間差測定装置
US5150099A (en) * 1990-07-19 1992-09-22 Lienau Richard M Home security system and methodology for implementing the same
JPH09236651A (ja) 1996-03-01 1997-09-09 Mitsubishi Electric Corp 位置標定装置
WO1997040400A1 (fr) * 1996-04-22 1997-10-30 The Furukawa Electric Co., Ltd. Radar
JP3518725B2 (ja) * 1998-06-29 2004-04-12 オムロン株式会社 レーダ装置および物体探知方法
US6239736B1 (en) * 1999-04-21 2001-05-29 Interlogix, Inc. Range-gated radar motion detector
JP3336300B2 (ja) 1999-08-31 2002-10-21 松下電器産業株式会社 行動情報特定装置およびシステム
JP2001092885A (ja) 1999-09-20 2001-04-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 行動データ処理システム、データ処理装置、送受信装置、及びプログラム記録媒体
JP4115638B2 (ja) * 1999-10-19 2008-07-09 本田技研工業株式会社 物体認識装置
US6456229B2 (en) * 1999-12-13 2002-09-24 University Corporation For Atmospheric Research Bistatic radar network having incoherent transmitter operating in a scanning mode to identify scatterers
US6462699B2 (en) * 1999-12-13 2002-10-08 University Corporation For Atomspheric Research Bistatic radar system for centralized, near-real-time synchronized, processing of data to identify scatterers
US6466168B1 (en) * 2000-08-17 2002-10-15 Mcewen Technologies, Llc Differential time of flight measurement system
JP3573090B2 (ja) 2000-12-05 2004-10-06 日本電気株式会社 水中目標物位置検出装置及び方法
WO2002102242A1 (en) * 2001-06-15 2002-12-27 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. Monitoring apparatus
JP2003078947A (ja) * 2001-06-18 2003-03-14 Nec Corp 移動局位置検出方式
DE10132614A1 (de) 2001-07-05 2003-01-16 Polymerlatex Gmbh & Co Kg Verfahren zur Herstellung von schutzkolloidstabilisierten, emulgatorfreien, wässrigen Dispersionen
JP3962627B2 (ja) * 2001-11-12 2007-08-22 正吾 田中 コンクリート構造物及びそれ以外の構造物の非破壊検査方法
US6590520B1 (en) * 2002-02-04 2003-07-08 Lockheed Martin Corporation Method and system for determining air turbulence using bi-static measurements
DE10231597A1 (de) * 2002-07-12 2004-01-29 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Radarsystem zur Bestimmung der Richtungswinkel von Radarobjekten
US7298314B2 (en) * 2002-08-19 2007-11-20 Q-Track Corporation Near field electromagnetic positioning system and method
JP3829784B2 (ja) 2002-09-19 2006-10-04 日本電信電話株式会社 位置検出方法及びシステム及び無線通信装置
JP2004251816A (ja) 2003-02-21 2004-09-09 Hitachi Kiden Kogyo Ltd 移動体の位置管理装置及びそのシステム
JP2004297334A (ja) 2003-03-26 2004-10-21 Ntt Comware Corp 位置情報測定端末装置、および無線タグによる位置情報測定方法、ならびにプログラム
JP2004294403A (ja) 2003-03-28 2004-10-21 Canon Inc 情報処理装置
JP3766407B2 (ja) 2003-08-01 2006-04-12 鹿島建設株式会社 消防隊員の位置検知方法
JP2004046904A (ja) 2003-10-24 2004-02-12 Suri Kagaku Kenkyusho:Kk 複合rfidタグおよび複合rfidタグ所持者の位置検索システム
US7385513B2 (en) * 2005-01-27 2008-06-10 Everest A Wallace Device for monitoring and measuring distance
WO2007058302A1 (ja) * 2005-11-21 2007-05-24 Nec Corporation 位置推定システム、位置推定方法および位置推定用プログラム
CN101313227B (zh) * 2005-11-21 2012-10-31 日本电气株式会社 检测对象的识别/位置估计系统以及其方法和程序
JP4737165B2 (ja) * 2006-10-31 2011-07-27 株式会社村田製作所 レーダの物標検知方法、およびこの物標検知方法を用いたレーダ装置

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04115176A (ja) * 1990-09-05 1992-04-16 Hitachi Ltd 監視装置
JPH05166074A (ja) * 1991-12-17 1993-07-02 Clarion Co Ltd セキュリティー装置
JPH09274077A (ja) * 1996-04-04 1997-10-21 Maruyasu Kogyo Kk 物体移動感知装置
JP2000098050A (ja) * 1998-09-24 2000-04-07 Omron Corp 検知システムおよびその制御方法、並びに記録媒体
JP2001229474A (ja) * 2000-02-14 2001-08-24 Sony Corp 受信回路及びそれを用いたセキュリティシステム
JP2003185735A (ja) * 2001-10-12 2003-07-03 Sony Corp 侵入物検出システムおよびその方法と受信装置
WO2003071502A1 (fr) * 2002-02-25 2003-08-28 Omron Corporation Systeme de surveillance d'etat et procede de surveillance d'etat pour un objet et une zone entourant cet objet, et systeme de surveillance de conteneur de fret
JP2005528621A (ja) * 2002-05-31 2005-09-22 エカハウ オーイー 系列にもとづく位置決め技法
WO2004042419A2 (de) * 2002-11-08 2004-05-21 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren und anordnung für multistatische nachdistanzradarmessungen
JP2006504963A (ja) * 2002-11-08 2006-02-09 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 近距離レーダー測定用のマルチスタティックセンサ装置およびこのセンサ装置の駆動方法
WO2004079687A1 (ja) * 2003-03-07 2004-09-16 Omron Corporation セキュリティシステム、端末装置、情報処理装置および方法、プログラム、車両用セキュリティシステム、ネットワークシステム、並びに設定方法
JP2004286567A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Mitsubishi Electric Corp 侵入物検知装置及び侵入物検知方法
JP2004309423A (ja) * 2003-04-10 2004-11-04 Mitsubishi Electric Corp 支障物検知装置
JP2005099018A (ja) * 2003-09-22 2005-04-14 Fujitsu Ltd ミニビーコンを用いて位置決定を行うシステム、装置、方法及び媒体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5950330B2 (ja) * 2009-12-09 2016-07-13 日本電気株式会社 位置特定装置、位置特定システム、位置特定方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2007058302A1 (ja) 2007-05-24
US20090267823A1 (en) 2009-10-29
CN101313233A (zh) 2008-11-26
JP4868169B2 (ja) 2012-02-01
CN101313233B (zh) 2011-10-05
US7948430B2 (en) 2011-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4868169B2 (ja) 位置推定システム、位置推定方法および位置推定用プログラム
JP5170389B2 (ja) 検知対象の識別・位置推定システムと、その方法及びプログラム
US20160003932A1 (en) Method and System for Estimating Error in Predicted Distance Using RSSI Signature
Shangguan et al. STPP: Spatial-temporal phase profiling-based method for relative RFID tag localization
US20060092040A1 (en) Detecting activity of RFID objects via multiple tags/readers
US20160139238A1 (en) System and method for rfid indoor localization
US20160102964A1 (en) Methods and Systems for Estimating Distance of a Radio Frequency Identification Tag
EP3304121B1 (en) Systems and methods for locating and determining the orientation of a handheld device
JP5299289B2 (ja) 位置検出装置、位置検出方法及び位置検出用プログラム
JP6977787B2 (ja) センサ情報統合システム、センサ情報統合方法及びプログラム
Krukowski et al. RFID-based positioning for building management systems
EP3779497B1 (en) Position estimation device, position estimation system, position estimation method, and program
US11693079B2 (en) Device for determining a position of a transmitter and corresponding method
KR101342215B1 (ko) Rfid를 기반으로 한 위치 측정 방법 및 시스템
EP3647990B1 (en) Accurate localization of an object by a network device
US11550022B2 (en) Proximity determination using radio devices
US10386455B2 (en) Position detection system
US20060221864A1 (en) Method and apparatus for determining a best technique to use when locating a node
EP3792651B1 (en) Path estimating device and portable information terminal
JP2008292231A (ja) 位置推定システムおよび位置推定方法並びにプログラム
US11493644B2 (en) Identification of selected items through radiolocation and movement detection
US11408964B2 (en) Location estimating apparatus, location estimating method and program storing recording medium, and location estimating system
US11035924B2 (en) Method for locating animals using radio waves
KR102261421B1 (ko) 무선 신호를 이용한 위치 인식 시스템 및 그 위치 인식 방법
EP4435462A1 (en) Location of a transponder with a surround area shared into a plurality of sites

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110509

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110727

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4868169

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141125

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees