JP2004294403A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】物品の存在位置が不明となった場合でも、その物品に例えば識別無線タグが装着されていれば、当該物品の位置を識別することを可能とする。
【解決手段】物品に装着された識別無線タグから識別データを受信し、当該識別データの受信強度に基づいて識別無線タグの位置情報を計算部16にて算出し、算出した識別無線タグの位置情報を表示部17にて表示する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば識別無線タグ等の情報送信装置から識別コードを受信し、受信した識別コードに基づいて当該情報送信装置が装着された物品を識別可能とする情報処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
不明物を検索する方法として金属探知機があるが、この方法では金属の種類などを細かに分類できない為、物を探し出すことに利用はされていなかった。
【0003】
近年、識別無線タグが開発されており、物品を識別可能なものとしては、例えば特開2001−134729号公報に開示されるように、複数の無線タグについて混信せず個別の信号を識別可能な衝突防止手段を備えるものが知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−134729号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような混信せず個別の信号を識別できる衝突防止手段を備えた装置はあっても、その不明物の存在位置を表示できるような装置はなく、不明物を検索する方法には利用されていなかった。
【0006】
従って、本発明は、物品の存在位置が不明となった場合でも、その物品に例えば識別無線タグ等の情報送信装置が装着されていれば、当該物品の位置を識別することを可能とする情報処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、物品に装着され識別データを記憶した情報送信装置から、前記識別データを受信する受信手段と、前記受信手段における前記識別データの受信強度に基づいて、前記情報送信装置の位置情報を算出する位置情報算出手段と、前記位置情報算出手段にて算出された前記情報送信装置の前記位置情報を出力手段にて出力させる出力制御手段とを有することを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の一実施形態として、以下では、持ち物に識別無線タグを付け、その持ち物を探し出す為の携帯型の識別無線タグ検索装置について述べる。
【0009】
図1は、上記識別無線タグ検索装置を含む識別無線タグ検索システムの構成を概略的に示した図である。
識別無線タグ1〜3は、それぞれ、財布、手帳、名刺入れに貼り付けられており、固有の識別データを保持している。識別無線タグ検索装置10の構成としては、特開2001−134729号公報に開示された手法に従って、複数の識別無線タグ信号の中からそれぞれの識別無線タグを検出して識別無線タグデータを受信すると共に、その時の信号強度を計測する無線タグ識別データ強度受信部11と、受信した無線タグの識別無線タグデータ及びその強度を記録するデータ記憶部12、所持品の識別無線タグデータとその名称など付帯情報を予め登録するデータ登録部13、また登録してあるデータを記録する所持品データ記録部14、無線タグの信号強度の計測を指示する検出指示部15、計測された無線タグとその強度からモードに応じ距離や位置情報を計算する計算部16、その結果を表示する表示部17とからなる。
【0010】
識別無線タグ検索装置は、2つのモードを有する。一方は、距離モードであり、持ち物の距離までを推定表示する、もう一方は、位置モードであり、探し物の位置を二次元平面内に推定表示する。
【0011】
図2は、距離モードにおける表示部17の表示例を示した図である。財布と名刺入れは、識別無線タグデータが予め登録されているので、その名称が出てきている。不明は、識別無線タグデータを受信できたが、予め登録されていないタグである。表示は1秒ごとにリフレッシュされる。
【0012】
図3は、データ記憶部12に記録される検出タグテーブルの一例を示した図である。
毎秒、複数のタグが検出されるが、各タグが検出されると行が追加されていくことになる。距離モードでは信号強度A、距離A、“持ち物”、“オンオフ”フィールドを用いる。検出タグテーブル内の“持ち物”、“オンオフ”フィールドは、図4に示す所持品データ記録部14内に記録してある所持品データテーブルとタグデータをキーにひも付けられている。所持品データテーブル内において検出タグデータの番号に対応する行が存在すれば、その行より持ち物名称とオンオフ情報を得る。なお、行が見つからない場合は、持ち物は常に『不明』、オンオフはON(これはデフォルトによる。不明物をGUI表示したい場合はONとなるが別途図示しない方法でOFFともできる。)となる。
【0013】
図4は、各タグデータと持ち物及びオンオフ情報対応付けた所持品データテーブルの構成例を示した図であり、その内容は予め登録が可能である。
登録の方法は、まず、予めデータ登録モードにして識別無線タグが付いた所持品を近づけ、識別データタグIDを読み込む。その後、タッチペン入力でその持ち物の名称を入力し、次にオンオフ情報を入力する。オンオフ情報をオフにすると、仮に見つかっても見つからなくても、GUI上に表示されない。
【0014】
図5は、距離モードにおける位置情報の表示処理の流れを示したフローチャートである。ここでは、識別無線タグデータをD、信号強度をSと表記する。
まず、識別無線タグを検出して識別無線タグデータを受信すると(S501)、計算部16において、信号距離テーブル18を利用してSに対応する距離情報を取り出し、図3の検出タグデータテーブルの“検出タグデータ”、“信号強度A”、“距離A”フィールドに記録する(S502)。信号距離テーブル18内においては、識別データの受信強度情報と、識別無線タグ検索装置から所持品までの距離情報とが対応付けられ、識別無線タグ検索装置が識別データの受信強度に対応する距離情報を参照することにより、該当する所持品までの距離情報を得ることができる。
【0015】
次に、先にも述べた通り、所持品データテーブルの“持ち物”、“オンオフ情報”フィールドに任意に情報を登録する(S503)。所持品データテーブルの“持ち物”、“オンオフ情報”フィールドは、上記のように検出タグテーブルの“持ち物”、“オンオフ情報”フィールドと紐つけされる。その後、発見された所持品の名称及び距離情報とともに、その距離情報に応じてインジケータを便宜的に付けて表示部17上において表示する(S504)。なお、1秒以内に検出された検出タグテーブルは、1秒経過した後に全削除されるようなっている。これにより、例えば室内で所持品の存在が不明となっても、その所持品までの距離がリアルタイムにわかる。
【0016】
図6は、位置モードにおける表示部17の表示例を示した図である。本位置モードにおいては、室内のA、B、Cを例えば5mの正方形の3つの頂点となるように、本携帯型の識別無線タグ検索装置をもって移動し、検出指示部であるスイッチより計測をすることで推定される。計測方法は、距離モードと同じである。ただし、3箇所で行うので次のようになる。例えば、室内の隅Aに移動してスイッチを押下し、計測を行う。この結果を図7に示すように検出タグテーブルの“信号強度A”及び“距離A”フィールドに登録する。次に5mほど歩きBに移動してスイッチを押下して計測し、この結果を同じく“信号強度B”及び“距離B”フィールドに登録する。そこで、90度右に曲がり5mほど歩きCに移動してスイッチを押下して計測し、この結果を同じく“信号強度C”及び“距離C”フィールドに登録する。
【0017】
尚、本実施形態では、各計測位置を5mの正方形の3つの頂点としているが、本発明では、任意の2次元平面を予め設定し、更にその2次元平面上における任意の3地点を計測位置として定めることができ、上記のように各計測位置にて識別コードを受信して夫々の受信強度を計測することにより、当該2次元平面上における所持品の位置情報を算出することが可能である。表示部17は、図6に示すように、当該2次元平面上における所持品の位置情報を表示する。
【0018】
図7は、位置モードの検出タグテーブルの例である。今回は、不明のオンオフ情報は、デフォルトOFFとした。また、財布と名刺入れは、識別無線タグデータが予め登録されているので、その名称が出てきている。不明なものについては、今回はデフォルトを表示しない(OFF)ことにしているので画面上に表示されない。表示内容は1秒ごとにリフレッシュされる。手帳は表示がOFFのため表示されない。
【0019】
また、計算部16は、この検出タグテーブルの登録結果から所定の2次元平面上における所持品の位置情報を推定する必要がある。今回、図8に示すように三角測量の手法を用いた。推定距離なので交点が一点で交わらないが、その場合、3つの円の交差領域の重心位置により、位置を推定している。以上のように、本実施形態では、位置モードを利用すればユーザが5mを2回歩いて3回の計測をするだけで不明物の場所の推定ができ、物探しに追われることはない。
【0020】
上記実施形態によれば、無線タグを付けた所持品を紛失した場合などにおいて、その物品までの距離をリアルタイムで調べたり、3箇所の計測をするだけで平面状の位置がわかるので、物を無くした際にも迅速に探し出すことが可能となる。尚、本実施形態では、画面表示によりユーザに対して物品の位置情報を通知しているが、本発明では、音声、光による位置情報の通知を採用することも可能である。
【0021】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0022】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0023】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0024】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0025】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0026】
ここで、本発明の実施態様を以下に列挙する。
[実施態様1]物品に装着され識別データを記憶した情報送信装置から、前記識別データを受信する受信手段と、
前記受信手段における前記識別データの受信強度に基づいて、前記情報送信装置の位置情報を算出する位置情報算出手段と、
前記位置情報算出手段にて算出された前記情報送信装置の前記位置情報を出力手段にて出力させる出力制御手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【0027】
[実施態様2]前記位置情報算出手段は、前記情報送信装置の前記位置情報として、当該情報処理装置から前記情報送信装置までの距離情報を算出することを特徴とする実施態様1に記載の情報処理装置。
【0028】
[実施態様3]前記受信手段における前記識別データの受信強度情報と、当該情報処理装置から前記情報送信装置までの距離情報とを対応付けた信号距離テーブルを更に有し、
前記位置情報算出手段は、前記受信手段における前記識別情報データの受信強度について前記識別距離テーブルを参照することにより、当該情報処理装置から前記情報送信装置までの距離情報を算出することを特徴とする実施態様2に記載の情報処理装置。
【0029】
[実施態様4]前記受信手段は、予め定められた位置関係にある3地点から前記識別データを夫々受信し、前記位置情報算出手段は、前記受信手段における前記3地点からの前記識別データの受信強度に基づいて、所定の2次元平面上における前記情報送信装置の前記位置情報を算出することを特徴とする実施態様1に記載の情報処理装置。
【0030】
[実施態様5]前記位置情報算出手段は、前記3地点からの前記識別データの受信強度に夫々対応する円を作成し、三角測量の手法を用いることにより、前記所定の2次元平面上における前記情報送信装置の前記位置情報を算出することを特徴とする実施態様4に記載の情報処理装置。
【0031】
[実施態様6]前記位置情報算出手段は、前記3円の交点を、前記所定の2次元平面上における前記情報送信装置の前記位置情報として算出することを特徴とする実施態様5に記載の情報処理装置。
【0032】
[実施態様7]前記位置情報算出手段は、前記3円の交点が一点にならない場合は、前記3円の交差領域の重心位置を前記所定の2次元平面上における前記情報送信装置の位置情報として算出することを特徴とする実施態様5又は6に記載の情報処理装置。
【0033】
[実施態様8]前記出力制御手段は、前記所定の2次元平面上における前記情報送信装置の位置情報を前記出力手段にて出力させることを特徴とする実施態様4〜7の何れか1項に記載の情報処理装置。
【0034】
[実施態様9]物品に装着され識別データを記憶した情報送信装置から、前記識別データを受信手段にて受信し、
前記受信手段における前記識別データの受信強度に基づいて、前記情報送信装置の位置情報を位置情報算出手段にて算出し、
前記位置情報算出手段にて算出された前記情報送信装置の前記位置情報を、出力制御手段の制御により出力手段にて出力させることを特徴とする情報処理方法。
【0035】
[実施態様10]実施態様9に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0036】
[実施態様11]実施態様10に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、情報送信装置(例えば、識別無線タグ)からの識別データの受信強度に基づいて当該情報送信装置の位置情報を算出し、出力させるように構成したので、物品の存在位置が不明となった場合でも、その物品に情報送信装置が装着されていれば、当該物品の位置を識別することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る識別無線タグ検索システムの構成を概略的に示した図である。
【図2】距離モードにおける表示部の表示例を示した図である。
【図3】検索タグテーブルにおける情報の一登録例を示した図である。
【図4】所持品データテーブルにおける情報の一登録例を示した図である。
【図5】距離モードにおける位置情報の表示処理の流れを示したフローチャートである。
【図6】位置モードにおける表示部の表示例を示した図である。
【図7】検索タグテーブルにおける情報の位置登録例を示した図である。
【図8】三角測量の手法を用いた位置情報の算出方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1〜3 識別無線タグ
10 識別無線タグ検索装置
11 無線タグ識別データ強度受信部
12 データ記憶部
13 データ登録部
14 所持品データ記録部
15 検出指示部
16 計算部
17 表示部
18 信号距離テーブル

Claims (1)

  1. 物品に装着され識別データを記憶した情報送信装置から、前記識別データを受信する受信手段と、
    前記受信手段における前記識別データの受信強度に基づいて、前記情報送信装置の位置情報を算出する位置情報算出手段と、
    前記位置情報算出手段にて算出された前記情報送信装置の前記位置情報を出力手段にて出力させる出力制御手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
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