JP5163023B2 - 位置情報解析装置、位置情報解析方法および位置情報解析システム - Google Patents

位置情報解析装置、位置情報解析方法および位置情報解析システム Download PDF

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Description

本発明は、検知対象の位置を連続的に検知し、連続的な位置情報から検知対象の動きの意味を解析する位置情報解析装置、位置情報解析方法および位置情報解析システムに関する。
従来から、交通流量計測や人の混雑度合いの測定、スーパーの顧客導線分析などの分野において、人やモノなどの移動体の位置を検知し、これらの位置の時間的な遷移を動線として取得する技術が活用されている。例えば、スーパーの顧客動線分析では、顧客の動線をもとに通路や棚ごとの流量・アクセス量を分析した結果に基づいて、店舗レイアウトや棚割の変更が行われている。近年では、さらに、移動体の個体や属性を識別した上で位置および動線を検知することができるようになってきている。例えば、人であれば「誰」が「いつ」「どこに」いた、ということまで分かるようになってきている。
例えば、特許文献1には、無線ICタグを保持する顧客の移動に伴う、位置の時間的な遷移から顧客の動線を検出し、顧客の位置を追尾する技術が記載されている。また、特許文献2には、人の移動経路を特定するために、監視カメラによる映像から人を識別するとともに複数の監視カメラの連携によって動体を検出・追尾する技術が記載されている。特許文献3には、無線LANの電波強度を用いて位置の推定を行う方法、および棚に設けられたRFID(Radio Frequency Identification)をRFIDリーダを用いて読み取ることによりショッピングカートの位置を連続的に推定し、ショッピングカート単位での動線を検出する技術が記載されている。さらに、非特許文献1には、加速度センサなどによる自立航法により連続的に位置を推定する技術が記載されている。
一方、非特許文献2には、UWB(Ultra Wide Band)無線技術の一つであるインパルス無線(Impulse Radio)方式を用いた高精度位置検知技術である。これは、1ns程度の非常に短いパルス波を用いた無線システムであって、発信機と受信機との間の距離を無線の到達時間から高精度に検出することができる。また、発信機は無線通信を行うためにIDを発信することができ、個体の識別可能な状態で位置を特定することができる。
インパルス無線方式で用いる非常に短いパルス波はフェージングの影響を受け難く、高精度で電波の到達時間を測定できる。このような技術を用いることにより、複数の人が密集した状態でも各人の識別および位置の検出が可能となり、非常に高精度に個体別の動線を求めることができる。また、インパルス無線方式は、無線回路の構成が非常に簡易であり、消費電力が低いという特性を有する。インパルス無線方式以外では、例えば超音波を用いた高精度な位置検知システムが実用化されている。
また、顧客動線分析の分野においては、例えば顧客の嗜好を把握するために顧客の滞留時間を測定する方法や、清算時の購買情報と関連付けてより高精度に顧客の嗜好を分析する方法等が開示されている(例えば、特許文献4)。このほか、個々の人の位置ではなく複数人の動線と、それらの位置関係とを検出することで混雑度合いを検知するといった技術もある(例えば、特許文献5)。このように、人やモノ等の移動体を識別し、かつ移動体の位置の遷移を動線として検出する技術や、「商品棚前の滞留時間」と「商品への興味」とを関連付けるような、動線からの単純な意味解析をベースとした顧客動線分析技術が提案されている。
特開2000−090149号公報 特開2000−200357号公報 特開2006−236146号公報 特開平08−137916号公報 特開2006−133911号公報 「携帯型装置による人間の移動行動の推定」、計測自動制御学会東北支部第222回研究集会、2005年6月29日、資料番号220−10 IEEE802.15.4a
しかし、上述した動線分析技術では、リアルタイムに動線を分析して活用することができないという問題があった。例えば、位置情報を無線により受信する場合、無線アンテナの設置間隔が受信精度に影響し、最も近い位置以外の無線アンテナによる受信などにより位置精度が低下してしまう。また、画像処理により個体識別と動線検知を行う場合、個体識別を遠隔の監視カメラから行うことには限界があり、動線検知においてもひとつの属性を有する動線を長期的に正確に維持することが困難であるため、複数人の動線を正しく追跡することができなかった。個体の動きについては、加速度センサ等の動きを検出するセンサを用いることにより高精度に検出することができるが、その動きから動線を検出するには複雑な処理が必要であり、個体の位置の誤差も累積しやすいという問題もある。
このように、従来の数m程度の精度といった精度の低い検知システムにより得られる位置や動線からは、個々の移動体の高精度な動きの意味を推定することができない。このため、従来の検知システムからは、移動体の大まかな場所での存在確認、統計的な動線・混雑度の推定や主要経路の検出、経路の通過有無による大まかな行動推定等の情報が取得できる程度であった。すなわち、従来の精度の低い検知システムを用いたものは、移動体の連続的に変化する細やかな動きや、複数人の動きの関係性をリアルタイムに取得して、リアルタイムに各移動体の動きの意味を検出することはできなかった。
そこで、本発明は、移動体の高精度な位置情報を用い、当該位置情報の時間的な推移である動線から各移動体の動線の持つ意味をリアルタイムに解析することの可能な、新規かつ改良された位置情報解析装置、位置情報解析方法および位置情報解析システムを提供することにある。

上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、検知対象とともに移動する移動局ユニットの連続的な位置情報から得られる移動局ユニットの状態をリアルタイムに解析する位置情報解析装置が提供される。本発明の位置情報解析装置によれば、移動局ユニットの位置を示す位置情報を算出する位置検出部と、移動局ユニットごとに、位置検出部により算出された位置情報を履歴として記憶する位置情報記憶部と、位置検出部により移動局ユニットの位置を算出するごとに、各移動局ユニットの位置情報の履歴から各移動局ユニットの状態を示す状態属性情報を算出する状態属性算出部と、移動局ユニットの動きの意味毎に付与される第1の識別子と、該動きの意味を検知するルールとを関連付けて記憶する意味変換ルール記憶部と、移動局ユニットの位置情報および状態属性情報に基づいてルールに合致するか否かを判断し、合致すると判断したルールに関連付けられた第1の識別子を出力するルール・位置情報相関算出部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、移動局ユニットの位置情報をリアルタイムに取得し、履歴として保持する。次いで、移動局ユニットの履歴情報に基づいて、移動局ユニットの個々の動きや複数の移動局ユニット間における位置、動きの関係などを示す状態属性情報をリアルタイムに算出する。そして、算出された位置情報および状態属性情報に基づいて、予め設定されたルールに合致するか否かを判断し、合致すると判断したルールと対応付けられた第1の識別子を出力する。このように、各移動局ユニットの位置情報および状態属性情報をリアルタイムに算出することにより、膨大な各移動局ユニットの情報を抽象化することができ、ルール処理における処理負担を軽減することができる。したがって、ルール抽出処理をリアルタイムに行うことも可能となる。
ここで、ルール・位置情報相関算出部は、移動局ユニットの位置情報および状態属性情報に基づいてルールに合致するか否かを判断し、ルールに合致すると判断した移動局ユニットを特定する第2の識別子をさらに出力することもできる。
また、位置検出部は、固定局ユニットから受信した移動局ユニットの位置を特定するための位置特定情報と固定局ユニットの位置情報とに基づいて、移動局ユニットの位置を示す位置情報を算出するようにしてもよい。
さらに、本発明にかかる位置情報解析装置は、検索情報が入力される検索情報入力部をさらに備えてもよい。このとき、ルール・位置情報相関算出部は、移動局ユニットの位置情報および状態属性情報に基づいて、検索情報に合致する移動局ユニットの動きの意味をイベント情報として出力する。このように検索情報を入力することによって所望の情報を取得することができる。この場合にも、各移動局ユニットの位置情報および状態属性情報がリアルタイムに算出されているため、検索処理における処理負担が軽減されて、リアルタイムに検索処理を行うことができる。
また、状態属性算出部は、例えば状態属性情報として各移動局ユニットの動きを示す動き属性情報を算出してもよく、移動局ユニット間の位置および動きの関係を示す関係属性情報を算出してもよい。各移動局ユニットの位置情報から抽象化されたこれらの状態属性情報を生成することにより、後述の処理負担を軽減することができる。
ルール・位置情報相関算出部は、位置検出部により移動局ユニットの位置を算出するごとに第1の識別子を出力するようにしてもよい。これにより、リアルタイムにルール抽出処理や検索処理を行うことができる。
ルール・位置情報相関算出部において出力された第1の識別子を検知対象に付随する通知ユニットに通知するための通知情報に変換する通知情報設定部をさらに備えることもできる。ここで、通知ユニットは、移動局ユニットであってもよい。これにより、移動局ユニットの動きの意味から考えられる通知情報を通知ユニットに通知することが可能となる。
また、本発明の位置情報解析装置は、ルール・位置情報相関算出部において出力された第1の識別子に対応する広告情報を、広告情報を表示する広告表示ユニットに送信する広告表示ユニット管理部と、広告表示ユニットの配置位置を記憶する広告表示ユニット配置記憶部と、をさらに備えることもできる。このとき、広告表示ユニット管理部は、第1の識別子に関連付けられたルールに該当する移動局ユニットに最も近い広告表示ユニットを選択して、選択された広告表示ユニットに広告情報を送信する。このようにリアルタイムに状況を取得することにより、効率的に広告を表示することが可能となる。
位置検出部は、例えばインパルス無線方式等の高精度な検出手段により移動局ユニットの位置特定情報を検出する。これにより、移動局ユニットの位置情報をリアルタイムに解析することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、検知対象とともに移動する移動局ユニットの連続的な位置情報から得られる移動局ユニットの状態をリアルタイムに解析する位置情報解析方法が提供される。かかる位置情報解析方法によれば、固定局ユニットから受信した移動局ユニットの位置を特定するための位置特定情報と固定局ユニットの位置情報とに基づいて、移動局ユニットの位置を示す位置情報を算出する位置検出ステップと、移動局ユニットごとに、位置検出部により算出された位置情報を履歴として記憶する位置情報管理ステップと、位置検出部により移動局ユニットの位置を算出するごとに、各移動局ユニットの位置情報の履歴から、各移動局ユニットの状態を示す状態属性情報を算出する状態属性算出ステップと、移動局ユニットの位置情報および状態属性情報に基づいて、移動局ユニットの動きの意味を検知するルールに合致するか否かを判断し、合致すると判断したルールに関連付けられた、移動局ユニットの動きの意味毎に付与される第1の識別子を出力するルール・位置情報相関算出ステップと、を含むことを特徴とする。
このように、各移動局ユニットの位置情報および状態属性情報をリアルタイムに算出することにより、膨大な各移動局ユニットの情報を抽象化することができ、ルール処理における処理負担を軽減することができる。したがって、ルール抽出処理をリアルタイムに行うことも可能となる。
ここで、ルール・位置情報相関算出ステップは、移動局ユニットの位置情報および状態属性情報に基づいてルールに合致するか否かを判断し、ルールに合致すると判断した移動局ユニットを特定する第2の識別子をさらに出力するようにしてもよい。
また、位置検出ステップは、固定局ユニットから受信した移動局ユニットの位置を特定するための位置特定情報と固定局ユニットの位置情報とに基づいて、移動局ユニットの位置を示す位置情報を算出することもできる。
また、本発明の位置情報解析方法は、検索情報が入力される検索情報入力ステップをさらに含んでもよい。このとき、ルール・位置情報相関算出ステップは、移動局ユニットの位置情報および状態属性情報に基づいて、検索情報に合致する移動局ユニットの動きの意味をイベント情報として出力する。この場合にも、各移動局ユニットの位置情報および状態属性情報がリアルタイムに算出されているため、検索処理における処理負担が軽減されて、リアルタイムに検索処理を行うことができる。
状態属性算出ステップは、例えば、状態属性情報として各移動局ユニットの動きを示す動き属性情報を算出してもよく、移動局ユニット間の位置および動きの関係を示す関係属性情報を算出してもよい。各移動局ユニットの位置情報から抽象化されたこれらの状態属性情報を生成することにより、後述の処理負担を軽減することができる。
ルール・位置情報相関算出ステップは、位置検出ステップにおいて移動局ユニットの位置を算出するごとに第1の識別子を算出するようにしてもよい。これにより、リアルタイムにルール抽出処理や検索処理を行うことができる。
また、本発明の位置情報解析方法は、ルール・位置情報相関算出ステップにおいて取得された第1の識別子を検知対象に付随する通知ユニットに通知するための通知情報に変換する通知情報設定ステップをさらに含むこともできる。これにより、移動局ユニットの動きの意味から考えられる通知情報を通知ユニットに通知することが可能となる。このとき、通知ユニットは、移動局ユニットとすることもできる。
さらに、本発明の位置情報解析方法は、ルール・位置情報相関算出ステップにおいて取得された第1の識別子に対応する広告情報を、広告情報を表示する広告表示ユニットに送信する広告表示管理ステップをさらに含んでもよい。このとき、広告表示管理ステップは、広告表示ユニット配置記憶部に記憶された広告表示ユニットの配置位置に基づいて、第1の識別子に関連付けられたルールに該当する移動局ユニットに最も近い広告表示ユニットを選択して、選択された広告表示ユニットに広告情報を送信する。このようにリアルタイムに状況を取得することにより、効率的に広告を表示することが可能となる。
位置検出ステップは、例えばインパルス無線方式等の高精度な検出手段により移動局ユニットの位置特定情報を検出する。これにより、移動局ユニットの位置情報をリアルタイムに解析することができる。
さらに、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、検知対象とともに移動する移動局ユニットの連続的な位置情報から得られる移動局ユニットの状態をリアルタイムに解析する位置情報解析システムが提供される。かかる位置情報解析システムは、移動局ユニットの位置を特定するための位置特定情報を出力する固定局ユニットと、位置特定情報から算出される移動局ユニットの連続的な位置情報に基づいて、移動局ユニットの意味情報を取得する位置情報解析装置と、を備える。そして、固定局ユニットは、移動局ユニットの位置を特定するための位置特定情報を位置情報解析装置へ送信する位置特定情報送信部を備える。また、位置情報解析装置は、固定局ユニットから受信した位置特定情報と固定局ユニットの位置情報とに基づいて前記移動局ユニットの位置を示す位置情報を算出する位置検出部と、移動局ユニットごとに、位置検出部により算出された位置情報を履歴として記憶する位置情報記憶部と、位置検出部により移動局ユニットの位置を算出するごとに、各移動局ユニットの位置情報の履歴から各移動局ユニットの状態を示す状態属性情報を算出する状態属性算出部と、移動局ユニットの動きの意味毎に付与される第1の識別子と該動きの意味を検知するルールとを関連付けて記憶する意味変換ルール記憶部と、移動局ユニットの位置情報および状態属性情報に基づいてルールに合致するか否かを判断し、合致すると判断したルールに関連付けられた第1の識別子を出力するルール・位置情報相関算出部と、を備えることを特徴とする。
以上説明したように本発明によれば、移動体の位置情報を高精度に取得して、当該位置情報の時間的な推移である動線から、各移動体の動線の持つ意味をリアルタイムに解析することの可能な位置情報解析装置、位置情報解析方法および位置情報解析システムを提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
まず、図1〜図5に基づいて、本発明の第1の実施形態にかかる位置情報解析システムについて説明する。なお、図1は、本実施形態にかかる位置情報解析システム1の構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態にかかる固定局配置情報記憶部320の記憶内容を示す説明図である。図3は、本実施形態にかかる位置情報記憶部330の記憶内容を示す説明図である。図4は、本実施形態にかかる関連情報記憶部340の記憶内容を示す説明図である。図5は、本実施形態にかかる意味交換ルール記憶部350の記憶内容を示す説明図である。
<位置情報解析システムの構成>
本実施形態にかかる位置情報解析システム1は、図1に示すように、検知対象である人やモノとともに移動する移動局ユニット100と、移動局ユニット100と通信可能な固定局ユニット200と、移動局ユニット100の連続的な位置情報から得られる移動局ユニット100の状態をリアルタイムに解析する位置情報解析装置300とが無線通信またはネットワーク10を介して接続されて構成されている。なお、ネットワーク10は、例えば屋内ネットワークであってもよく、固定局ユニット200と位置情報解析装置300とを接続する交換機能のない配線であってもよい。
移動局ユニット100は、検知対象とともに移動するユニットであって、移動性の観点から、例えば移動通信端末に組み込まれたり、例えばカードホルダー型、クレジットカード型、時計型、キーホルダー型、傘型、防止型、メガネ型、人体埋め込み型、衣類装着型等の形態に形成されたりする。例えば、移動局ユニット100は、無線入出力部110と、無線送受信部120と、情報出力部130と、電源部140とから構成される。無線入出力部110は後述する固定局ユニット200の無線入出力部210との無線通信を行うための機能部である。無線送受信部120は、無線入出力部110へ無線信号を入力し、無線信号を固定局ユニット200へ出力する機能部である。情報出力部130は、固定局ユニット200を介して位置情報解析装置300へ送信される情報を出力する機能部である。電源部140は、無線送受信部120および情報出力部130に電力を供給する機能部である。
固定局ユニット200は、移動局ユニット100との位置を測定するために、移動局ユニット100と無線通信するユニットである。固定局ユニット200は、無線入出力部210と、伝達情報処理部220と、情報入出力部230から構成される。無線入出力部210は、移動局ユニット100と無線通信を行うための機能部である。伝達情報処理部220は、移動局ユニット100と位置情報解析装置300との間でやり取りされる情報を所定の形式にする機能部である。情報入出力部230は、位置情報解析装置300と通信するための機能部である。
例えば、移動局ユニット100と固定局ユニット200との間の通信を電波で行う場合、移動局ユニット100は、例えば、移動局ユニット100を唯一に特定する移動局ユニットIDを固定局ユニット200へ送信する。具体的には、例えば移動局ユニット100が電波を変調して固定局ユニット200へ移動局ユニットIDを送信することもでき、各移動局ユニット100が異なる使用周波数を使用して、固定局ユニット200が使用周波数を識別することにより移動局ユニットIDを特定することもできる。そして、固定局ユニット200は、移動局ユニット100から受信した移動局ユニットIDと、移動局ユニット100から固定局ユニット200までの電波到達時刻とを位置情報解析装置300へ送信する。ここで、電波到達時間差ではなく電波伝播時間で測定する場合には、時刻の他に電波伝播時間を出力してもよい。電波伝播時間を測定する方法としては、移動局ユニット100と固定局ユニット200とが時刻を完全に同期した上で、受信時刻から送信時刻を減算する方法や、移動局ユニット100と固定局ユニット200との間で電波を往復させて、往復分の時間から移動局ユニット100および固定局ユニット200の処理時間を減算した後半分にする方法などがある。電波強度などにより測定する場合は、電波到達時間と電波強度を出力してもよい。
位置情報解析装置300は、移動局ユニット100の位置や動きから移動局ユニット100の動きの意味を解析する装置であって、情報入出力部310と、位置検出部311と、位置情報管理部312と、移動局ユニット別動き属性算出部313と、移動局ユニット関係属性算出部314と、ルール・位置情報相関算出部315と、外部インタフェース316と、通知情報設定部317と、固定局配置情報記憶部320と、位置情報記憶部330と、関連情報記憶部340と、意味交換ルール記憶部350とを備える。
情報入出力部310は、固定局ユニット200と通信するための機能部であり、ネットワーク10を介して固定局ユニット200と接続されている。位置検出部311は、後述する固定局配置情報記憶部320を参照して、固定局ユニット200の位置および移動局ユニット100と固定局ユニット200との位置関係から、各移動局ユニット100の位置を算出する機能部である。具体的には、位置検出部311は、例えば電波を用いて移動局ユニット100の位置を測定する場合、複数の固定局ユニット200から受信した移動局ユニットIDおよび電波到達時刻と、後述する固定局配置情報記憶部320に記憶された固定局ユニット200の位置情報とに基づいて、移動局ユニット100の位置を算出する。
電波を用いた主な距離測定方法として、電波の強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)から移動局ユニット100と固定局ユニット200との間の距離を測定する方法、電波の到達時間から移動局ユニット100と固定局ユニット200との間の距離を測定する方法(TOA:Time of Arrival)、そして電波の到達時間差から距離を測定する方法(TDOA:Time Difference of Arrival)がある。いずれの方式も、位置が自明の2または3局以上の固定局ユニット200と1局の移動局ユニット100との間の相対距離もしくは距離差を電波強度や電波の伝播時間から算出した後に、三辺測量などにより移動局ユニット100の位置を算出することができる。算出された移動局ユニット100の位置は、固定局ユニット200との相対位置となる。屋内での位置検知の場合は、屋内地図および座標軸を定めることにより固定局ユニット200の位置から屋内の位置の座標を算出することができる。
ここで、例えばIEEE802.11a/b/gやIEEE802.15.4などの従来の無線技術を用いて、電波の強度から移動局ユニットの位置を推定する方法では、反射波の影響などを受けるため、位置の推定が困難であった。電波を発信してから受信するまでの経路は、直線で到達する直線波が最も短く、途中で壁などに反射しながら到達する反射波は長くなる。受信側では、直接波と反射波の合成波として受信される。このため、電波の強度から直接波の電波強度のみを分離することは困難であり、途中の経路の状態により減衰する場合もある。このように距離を推定することは非常に困難であり、位置の制度も数m程度となる。電波の到達時間から移動局ユニットの位置を推定する場合も、従来の無線方式であるIEEE802.11a/b/gやIEEE802.15.4などを利用するものではフェージングの影響を受け易いだけでなく、搬送波を用いるため、電波の開始位置を明確に特定することができず、精度がよい場合でも約2〜3m以上となる。
一方、本実施形態では、非常に短いパルス波を用いたインパルス無線方式を利用することにより、反射波などが合成した場合でも直接波のパルスを容易に分離することができ、直接波の到達時間を高精度に検知することができる。到達時間の測定は、例えば固定局ユニット200から移動局ユニット100へ電波を発信し、固定局ユニット200からの電波を受信した移動局ユニット100が固定局ユニット200へ電波を発信することにより、電波が往復する時間twと移動局ユニット100内での処理時間taとの合算時間ts(=tw+ta)を固定局ユニット200が取得することができる。移動局ユニット100内での処理時間twは内部の情報出力部130にカウンタを内蔵することによって取得することができ、固定局ユニット200は、無線通信を介して移動局ユニット100から処理時間twを取得することができる。固定局ユニット200は、合算時間tsから移動局ユニット100から受信した処理時間twを減算して1/2倍することにより、電波の片道到達時間(ts−tw)/2を得る。そして、算出された電波の片道到達時間と、光速度として既知である電波の速度とから、移動局ユニット100と固定局ユニット200との間の距離を算出することができる。
また、移動局ユニット100が電波を発信する機能しか有していない場合、電波の到達時間差(TDOA)方式を用いて移動局ユニット100の位置を測定することができる。この場合、移動局ユニット100の発信した電波を複数の固定局ユニット200で受信した時刻の差から電波の到達時間差を取得することにより、移動局ユニット100の位置を算出することができる。
さらに、位置検出部100は、移動局ユニット100の位置の算出における誤差量を推定確度として出力してもよい。例えば、非常に多くの複数の固定局ユニット200から取得した情報を用いた場合、多様な経路の直接波を検知することが可能である。このとき、誤差が大きいと考えられる固定局ユニット200からの情報を無視することにより、少ない固定局ユニット200から移動局ユニット100の情報を受信できなかった場合よりも確度高く推定することが可能となる。
このように、位置検出部311は、各移動局ユニット100の位置を算出し、後述する位置情報管理部312へ出力する。
位置情報管理部312は、移動局ユニット100の位置情報履歴に基づいて、各移動局ユニット100の位置情報や移動局ユニット100間の位置関係を管理して位置情報を更新する機能部である。位置情報管理部312は、位置検出部311から受信した各移動局ユニット100の位置情報を履歴として後述する位置情報記憶部330に記憶する。また、位置情報管理部312は、位置情報記憶部330に記憶された各移動局ユニット100の位置情報の履歴を、後述する移動局ユニット別動き属性算出部313および移動局ユニット関係属性算出部314に送信する。さらに、位置情報管理部312は、移動局ユニット別動き属性算出部313から受信した各移動局ユニット100の動き属性情報および移動局ユニット関係属性算出部313から受信した移動局ユニット100間の関係属性情報を、位置情報記憶部330に記憶する。
移動局ユニット別動き属性算出部313は、移動局ユニット100の状態属性情報を算出する状態属性情報算出部のひとつであり、各移動局ユニット100の位置情報の履歴に基づいて、各移動局ユニット100の動きを算出する機能部である。移動局ユニット100の動き属性情報とは、移動局ユニット100単体の動きを示し、例えば特定時刻での速度や進行方向などの属性をいう。具体的には、位置検出部311から出力されたデータに含まれる移動局ユニットID、時刻、位置、位置推定確度や、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向の速度であるX方向速度、Y方向速度、Z方向速度、Y軸を0°とした時計回りの進行方向を示す移動速度、移動局ユニット100の速度、加速度、回転速度、そして誤差β%以内で等速に運動している時間を示す等速運動時間などの動き属性情報を有する。移動局ユニット別動き属性算出部313により算出された各移動局ユニット100の動き属性情報は位置情報管理部312に送信され、移動局ユニット100の位置情報とともに位置情報記憶部330に記憶される。
移動局ユニット関係属性算出部314は、移動局ユニット100の状態属性情報を算出する状態属性情報算出部のひとつであり、移動局ユニット100の位置情報の履歴に基づいて、複数の移動局ユニット100間の関係属性情報を算出する機能部である。例えば、移動局ユニット関係属性算出部314は、検出対象の移動局ユニット100の近傍に位置する他の移動局ユニット100を距離の近い順に並べた移動局ユニットIDの距離順リストを作成する。そして、移動局ユニット関係属性算出部314は、位置検出部311により移動局ユニット100の新しい位置情報が取得される度に、移動局ユニットIDの距離順リストを更新する。
また、移動局ユニット関係属性算出部314は、他の移動局ユニット100単位で、距離αの範囲内にいた時間の累計を示す近接時間について、時間の長い順に並べた移動局ユニットIDの近接時間順リストを作成する。例えば、移動局ユニット100Aと移動局ユニット100Bとが距離α以内に2分間近接して存在していた場合、近接時間は2分となる。そして、移動局ユニット関係属性算出部314は、位置検出部311により移動局ユニット100の新しい位置情報が取得される度に、移動局ユニットIDの近接時間順リストを更新する。
移動局ユニット関係属性算出部314により算出された移動局ユニットIDの距離順リストや近接時間順リストは位置情報管理部312に送信され、移動局ユニット100の位置情報とともに位置情報記憶部330に記憶される。
ルール・位置情報相関算出部315は、後述する意味変換ルール記憶部350に記憶されたルールと移動局ユニット100の位置情報、動き属性情報、関係属性情報とをマッチングし、移動局ユニット100の位置情報を動きの意味に変換する機能部である。
ルール・位置情報相関算出部315により取得する移動局ユニット100の「動きの意味」とは、例えば、人の場合であれば「時速3kmで歩いている」、「時速20kmで走っている」、「時速10kmで落下している」、「3分間停止している」といった移動局ユニット100単一の動きの他に、「20人が半径5m以内に存在する」、「半径3m以内に一人しかいない」、「時速10km以上で走っていた人が何かにぶつかって急停止した」、「二人が2分間併走している」、といった他の移動局ユニット100との関係をいう。また、移動局ユニット100の動きの意味を、周囲環境との関係として、「床に落下した」、「通路に沿って移動中」といった事象を移動局ユニット100の位置情報や時刻と関連付けて表すこともできる。
さらに、移動局ユニット100の動きの意味を、動線以外の他の事象との組み合わせで表すこともできる。例えば、商品の位置と人の位置との関係から人の商品に対する興味度の推定方法では、「同じ商品の前に10回訪れた人は商品に興味を持っている」、「特定商品の前だけ人の移動速度が低下した場合は、商品にやや興味を持っている」、「特定商品の前の混雑度が高かったが一定時間後に下がった場合には棚在庫が切れた」、「特定商品の前の混雑度が高かったが一定時間後に下がった場所に、ゆっくり接近した人が高速で立ち去った場合は、棚在庫が切れたことに失望した商品に興味を持っているが購入できなかった」などといった事象が挙げられる。一方、セキュリティ上の物品管理の例では、「ノートPCが所有者とともに移動している場合には、所有者がノートPCを持って移動している」、「ノートPCは移動しているが所有者が移動していない場合には、不正持ち出しの可能性がある」などといった事象を定義することができる。
このような移動局ユニット100の動きの意味は、意味情報としてルール・位置情報相関算出部315から外部インタフェース316、通知情報設定部317へ出力される。なお、出力される意味情報は、例えば、動きの意味ごとに付与される第1の識別子である検知シグナル(後述する意味交換ルール記憶部350に、動きの意味と関連付けて記憶される識別子)であってもよく、移動局ユニット100の動きの意味そのものであってもよい。本実施形態にかかるルール・位置情報相関算出部315は、移動局ユニット100の位置情報が更新される度にかかる処理を行う。
外部インタフェース316は、ルール・位置情報相関算出部315から受信した移動局ユニット100の意味情報を外部へ出力する機能部である。外部インタフェース316には、例えば、ディスプレイ等の表示装置や、後述する広告表示装置などを接続することができる。
通知情報設定部317は、ルール・位置情報相関算出部315から受信した移動局ユニット100の意味情報から移動局ユニット100に通知するための通知情報を生成し、ネットワーク10を介して移動局ユニット100へ出力する機能部である。例えば、走ってはいけない場所において検知シグナル「0002」と関連付けられた意味情報がルール・位置情報相関算出部315から通知情報設定部317に入力された場合、意味情報を有する移動局ユニット100に対してネットワーク10を経由して「速度超過」といったメッセージを送信することができる。また、例えば、検知シグナル「0014」と関連付けられた意味情報がルール・位置情報相関算出部315から通知情報設定部317に入力された場合、ノートパソコンの移動局ユニット100に、移動している人の移動局ユニットIDと「持ち運び中」といったメッセージとともに表示させることもできる。
固定局配置情報記憶部320は、固定局ユニット200の配置位置を記憶する記憶部であり、RAMやハードディスク等のメモリを含んで構成される。固定局配置情報記憶部320は、図2に示すように、固定局ユニット200を特定する固定局ユニットID321と、固定局ユニット200の配置位置322とを関連付けて記憶する。
位置情報記憶部330は、各移動局ユニット100の位置情報の履歴と、各移動局ユニット100の動き属性情報および移動局ユニット間の関係属性情報とを記憶する記憶部であり、RAMやハードディスク等のメモリを含んで構成される。位置情報記憶部330は、各移動局ユニット100の位置情報の履歴として、図3に示すように、移動局ユニット100を特定する移動局ユニットID331と、時刻332と、移動局ユニット100の位置333と、位置推定確度334とを関連付けて記憶する。さらに、図示していないが、位置情報記憶部330は、移動局ユニット別動き属性算出部313にて算出された各移動局ユニットの動き属性情報および移動局ユニット関係属性算出部314にて算出された移動局ユニット間の関係属性情報を、移動局ユニットIDと関連付けて時刻ごとに記憶する。
関連情報記憶部340は、移動局ユニット100に関連する属性を記憶する記憶部であって、RAMやハードディスク等のメモリを含んで構成される。関連情報記憶部340は、図4に示すように、例えば移動局ユニットID341と、関連情報342とを関連付けて記憶する。図4に示す関連情報342には、移動局ユニット100とともに移動する人・モノの種類(人:human、動物:animal、車:car)が記憶されている。
意味交換ルール記憶部350は、移動局ユニット100の位置や動きと、動きの意味とを関連付けるルールを記憶する記憶部であり、RAMやハードディスク等のメモリを含んで構成される。意味交換ルール記憶部350は、図5に示すように、上述した移動局ユニット100の動きの意味を示す検知事象351と、検知事象351を検知するためのルール352と、検知事象351を特定する第1の識別子としての検知シグナル353と、付加情報354とを関連付けて記憶する。
図5に示すルール352は、ルール記述の一例である。“this”は、位置情報の検知対象である移動局ユニット100を示すオブジェクトであり、“this.xxx”の“xxx”は、検知対象の移動局ユニット100にかかる処理または属性を示す。また、“this.signal”は、検知シグナル353を出力する処理である。例えば「時速3kmで移動している」ことを検知する場合、位置情報が算出されたときの移動局ユニット100の速度属性vが3km/hを満たす必要があることがルール352に規定されており、この検知事象351を示す検知シグナルは「0001」である。同様に、「時速20km以上で移動している」ことを検知する場合、位置情報が算出されたときの移動局ユニット100の速度属性vが20km/h以上であることを満たす必要があることがルール352に規定されており、この検知事象351を示す検知シグナルは「0002」である。
「時速10kmで落下している」ことを検知する場合、位置情報が算出されたときの移動局ユニット100の垂直方向の速度(z軸方向の速度vz)が地表に向かって10km/hで落下していることを満たす必要があることがルール352に規定されており、この検知事象351を示す検知シグナルは「0003」である。「3分間止まっている」ことを検知する場合、位置情報が算出されたときの移動局ユニット100の速度がゼロで、その状態が3分間継続していることを満たす必要があることがルール352に規定されており、この検知事象351を示す検知シグナルは「0004」である。
「20ユニットが半径5m以内に密集している」ことを検知する場合、位置情報が算出されたときの移動局ユニット100の近傍の距離順リストから距離5m以内の移動局ユニットリスト(obj_list)を取得(find_within)し、リストの要素数(obj_list.count)が19(ルール処理中の移動局ユニット100を加えて20)であることが必要であるとルール352に規定されており、この検知事象351を示す検知シグナルは「0005」である。なお、find_within処理は、第1引数に移動局ユニット100のリスト、第2引数に検出範囲の距離を指定し、第2引数の距離以内の移動局ユニット100のリストを返却する処理である。
「3m以内に1ユニットしか存在しない」ことを検知する場合、位置情報が算出されたときの移動局ユニット100の近傍の距離順リストから、距離3m以内の移動局ユニットリスト(obj_list)を取得(find_within)し、リストの要素数(obj_list.count)がゼロであることが必要であるとルール352に規定されており、この検知事象351を示す検知シグナルは「0006」である。「時速10km以上のユニットが何かにぶつかって急停止したこと」を検知する場合、位置情報が算出されたときの移動局ユニット100の速度vがゼロ、加速度の絶対値が閾値th以上、かつ直前の位置情報(previous)の速度(previous.v)が10km/h以上であることが必要であることがルール352に規定されており、この検知事象351を示す検知シグナルは「0007」である。
「2ユニットが2分間併走している」ことを検知する場合、位置情報が算出されたときの2分間同じパスを移動している移動局ユニットリストを取得(find_samepath)し、同じパスを移動している移動局ユニット数が1で、かつ過去2分間の最低速度(min_v)がゼロより大きいことが必要であるとルール352に規定されており、この検知事象351を示す検知シグナルは「0008」である。なお、find_samepath処理は、第1引数に移動局ユニット100のリスト、第2引数に過去に遡って考慮する時間範囲を指定し、第2引数の時間以内で同じパスで移動している移動局ユニット100のリストを返却する処理である。また、min_v処理は、第1引数に過去に遡ってみる時間範囲を指定し、ルール処理中の移動局ユニット100の最低速度を第2引数に指定した範囲内で検出して返却する処理である。
さらに、他の関連するデータベースに記憶された情報をルールに含めることも可能である。例えば、移動局ユニットIDと、移動局ユニット100とともに移動する人・モノの種類とが関連付けて記憶されている関連情報記憶部340を用いるとする。このとき、例えば移動局ユニットID(id)からその種類を取得するメソッド(type(id))を用いることにより、検知シグナル「0010」が示す「時速3kmで人が歩いている」という検知事象351を検知することができる。
また、構造物や商品などとの関係を検出することもできる。検知シグナル「0011」が示す「床に落下した」という検知事象は、例えば床のz方向の高さを“floor_level”と定義すると、移動局ユニット100の垂直方向の速度vzおよび位置zを用いてルール352として規定することができる。検知シグナル「0012」が示す「通路に沿って1m移動中」という検知事象は、通路のサイズと方向を“aisle1”と定義すると、移動局ユニット100がaisle1に沿って移動しているかを位置情報の履歴と比較することをルール352として規定することができる。
検知シグナル「0013」が示す「進入禁止エリア内に入った」という検知事象は、進入禁止エリアを“prohibited_area1”と定義すると、移動局ユニット100がその範囲内に進入したことを、過去の時点はエリア外(outside)に存在し、現時点はエリア内(inside)に存在するとの情報を組み合わせることによってルール352として規定することができる。ここで、「エリア」とは、矩形であれば2隅の頂点の座標、円形であれば中心座標および半径等で表現でき、また自由な形状の閉空間として定義することもできる。検知シグナル「0014」が示す「ノートパソコンが人と共に移動中」という検知事象は、ソートパソコンの種類を“note_pc”と定義すると、移動局ユニットIDリストからhumanのみのリストを生成する処理(find_human)を用いてルール352として規定することができる。
検知シグナル「0015」が示す「商品Aの前に3回以上来て、合計15分以上滞留した」という検知事象は、商品Aの位置を“product1”と定義すると、同日に商品Aの位置に来た移動局ユニット100の履歴リストを検出する処理(find_pos)を用い、履歴リストの時間の総計を算出(sum_time)し、履歴リストから同じ位置に来た回数を計算(count_term)することをルール352として規定することができる。
このように、意味交換ルール記憶部350には、移動局ユニット100の動きの意味を示す検知事象351が、当該検知事象351と相関するルール352および検知事象351を特定する検知シグナル353と関連付けて記憶されている。
以上、図1〜図5に基づいて、本実施形態にかかる位置情報解析システム1の構成について説明した。次いで、図6に基づいて、本実施形態にかかる移動局ユニット100の位置情報解析方法について説明する。なお、図6は、本実施形態にかかる位置情報解析方法を示すフローチャートである。
<位置情報解析方法>
本実施形態にかかる移動局ユニット100の位置情報分析方法は、図6に示すように、まず移動局ユニットID単位に移動局ユニット100の位置と時刻とを関連付けて検出する(S110)。ステップS110では、位置情報解析装置300の位置検出部311が、図7に示すような、例えばインパルス無線方式等を用いて高精度に検出された移動局ユニット100の位置特定情報と電波到達時刻とを固定局ユニット200から受信し、移動局ユニット100の位置情報を算出する。移動局ユニット100の位置情報の算出の方法は、上述したとおりである。移動局ユニット100の位置情報の検出は、例えば1秒間隔など周期的もしくは連続的に行われる。
次いで、移動局ユニットID単位に、移動局ユニット100の位置の推移を時系列データとして管理する(S120)。ステップS110にて移動局ユニット100の位置情報を算出した位置検出部311は、図8に示す移動局ユニット100の位置情報を位置情報管理部312に送信する。移動局ユニット100の位置情報は、例えば移動局ユニットIDと、時刻と、位置と、位置推定確度とからなる。位置情報管理部312は、かかる位置情報を位置情報記憶部330に履歴として記憶し、移動局ユニット100の位置の推移情報、すなわち動線を管理する。
さらに、移動局ユニット100の位置情報に基づいて、移動局ユニット別の動き属性情報を算出する(S130)。ステップS130では、移動局ユニット別動き属性算出部313により、各移動局ユニット100の位置情報から、図9に示すように、移動局ユニットID、時刻、位置、位置推定確度、X方向速度、Y方向速度、Z方向速度、移動方向、速度、加速度、回転各速度、等速運動時間などが算出される。これらの動き属性情報は、移動局ユニット100の位置が検出される度に算出される。
その後、移動局ユニット100の位置情報に基づいて、移動局ユニット間の関係属性情報を算出する(S140)。ステップS140では、移動局ユニット関係属性算出部314により、各異動局ユニット100の位置情報から、図9に示すように、近傍の距離順リスト、近接時間順リストなどが算出される。これらの関係属性情報は、移動局ユニット100の位置が検出される度に算出される。
なお、ステップS130およびステップS140にて算出された各移動局ユニットの状態を示す状態属性情報(本実施形態では、動き属性情報および関係属性情報)は、位置情報を抽象化した情報であり、ルール・位置情報相関算出部315でのルール処理の負担を軽減するために、位置情報を取得する度に算出される。ルール処理において常に必要とし、位置情報の更新時に処理する方が効率的な属性については、ここで逐次計算することができる。
一方、リアルタイムに検出したい移動局ユニット100の動きの意味ごとに、移動局ユニット100の位置の推移の時系列パターン等のルールを定義する(S150)。検出したい移動局ユニット100の動きの意味は検知事象として、その検知事象と相関するルールと関連付けて意味変換ルール記憶部350に予め記憶されている。
次いで、移動局ユニット別の動き属性情報および移動局ユニット間の関係属性情報と、ルールとを比較する(S160)。ステップS160における比較は、ルール・位置情報相関算出部315において、移動局ユニット別の動き属性情報および移動局ユニット間の関係属性情報が、図5に示したルール352に合致するか否かにより行われる。かかる処理は、移動局ユニット100の位置が検出される度に算出してもよく、例えばタイマイベントなど、ルール処理において指定した時間が経過した後にルール処理を起動する方法や、一定時間おきに処理をする方法をとってもよい。また、ステートマシンを使用するなどより高度なルールを構築することもできる。
そして、ルール352に合致した場合には、そのルール352と関連付けられた動きの意味情報をリアルタイムに出力する(S170)。出力される意味情報は、図10に示すような、例えば移動局ユニットID、ルールに合致する位置情報を検知した時刻を示す検知時刻、検知シグナル、検知シグナルに付帯して意味を示すために用いる付加情報等である。一方、合致するルール352がない場合には、意味情報は出力されない。
以上、本実施形態にかかる位置情報解析方法について説明した。このような処理を移動局ユニットの位置を検出する度に行うことによって、各移動局ユニットの個体の動きおよび群集の動きの意味をリアルタイムに検出することができる。そして、検出した意味に応じた対処をリアルタイムに行うことが可能となる。
<広告表示装置>
本実施形態にかかる位置情報解析装置300には、図11に示すような広告表示装置を接続することもできる。本実施形態にかかる広告表示装置は、図11に示すように、広告表示ユニット管理部318と、広告表示ユニット配置記憶部360とを備え、ネットワーク10を介して1または2以上の広告表示ユニット400と接続されている。ここで、広告表示ユニット400は、広告が表示される、例えばディスプレイ等の表示装置等である。
広告表示ユニット管理部318は、広告を表示させる広告表示ユニット400を決定する機能部であり、外部インタフェース316と接続されている。広告表示ユニット管理部318には、外部インタフェース316から移動局ユニット100の位置情報が入力され、かかる位置情報に基づいて広告を表示させる広告表示ユニット400を決定し、決定した広告表示ユニット400へ表示内容をネットワーク10を介して送信する。
広告表示ユニット配置記憶部360は、広告表示ユニット400の配置位置を記憶する記憶部であり、RAMやハードディスク等のメモリを含んで構成される。広告表示ユニット配置記憶部360は、図12に示すように、広告表示ユニット400を特定する広告表示ユニットID361と、広告表示ユニットの配置位置362とを関連付けて記憶する。
次に、図13に基づいて、広告表示ユニット400への広告表示方法について説明する。まず、図13に示すように、広告通知対象である移動局ユニット100の近隣に位置する広告表示ユニット400を抽出する(S180)。広告表示ユニット400の抽出は、例えば、広告通知対象である移動局ユニット100の位置情報と、位置記憶部360に記憶された広告表示ユニット400の配置位置とを比較して、所定の範囲以内に位置する広告表示ユニット400を抽出することができる。
次いで、広告を表示させる広告表示ユニット400を決定する(S182)。広告表示ユニット管理部318は、ステップS180において抽出された広告表示ユニット400の中から広告を表示させる広告表示ユニット400を決定する。広告表示ユニット400の決定は、例えば、移動局ユニット100の移動方向等を考慮して、移動局ユニット100が移動すると考えられるエリアに配置された広告表示ユニット400を選択したり、所定の数の広告表示ユニット400を選択したりすることにより行うことができる。
さらに、広告表示ユニット400へ表示項目を送信する(S184)。表示項目は、例えば、ルール・位置情報相関算出部315にて算出された検知シグナルと関連付けられた意味情報や、その意味情報から広告通知対象である移動局ユニット100に通知すべき情報とすることができる。広告表示ユニット管理部318は、広告を表示させる広告表示ユニット400へネットワーク10を介して表示項目を送信する。そして、表示項目を受信した広告表示ユニット400は、表示項目を広告として表示する(S186)。
例えば、検知シグナル「0015」が示す「商品Aの前に3回以上来て、合計15分以上滞留した」という検知事象をルール・位置情報相関算出部315が算出した場合、店員の属性を有する移動局ユニット100やそれ以外の情報表示端末に外部インタフェース316を介して「移動局ユニットIDの所有者が、商品Aの前で商品Aの購入を迷っている」という情報を通知してもよく、通知対象の移動局ユニット100の近隣に配置された広告表示ユニット400に、外部インタフェース316に接続された広告表示ユニット管理部318によって、商品Aの購買につながる情報を表示するよう指示してもよい。
また、例えば、スーパーの店舗内の顧客が移動局ユニット100を保持し、店舗内の各所に配置された広告表示ユニット400がネットワーク10を介して広告表示ユニット管理部318、外部インタフェース316と接続されているとする。このとき、顧客の移動速度が特定の棚の前で低下すると、棚にある商品に興味を持っていると推定することができる。また、棚の前で停止すると、商品の購入を迷っていると推定することもできる。このような情報に基づき、顧客の個体を特定し、かつ動きから興味を推定した上で、店舗内の広告表示ユニット400に棚の商品に関連する情報をより適した形で表示することにより、広告の効果を高めることができる。
以上、本発明の第1の実施形態にかかる位置情報解析システム1について説明した。本実施形態の位置情報解析システム1によれば、各移動局ユニット100の位置情報が検出して履歴情報として管理し、その位置情報に基づいて、移動局ユニット100の状態属性情報である各移動局ユニット100の動き属性情報と移動局ユニット100間の関係属性情報とを算出する。そして、予め設定された動きの意味と動きの意味を検知するルールと、位置情報および状態属性情報とに基づいて、移動局ユニット100の動きの意味情報を取得する。本実施形態では、移動局ユニット100の高精度な位置情報から位置情報の時間的な推移パターンである動きを高精度に検出することができ、移動局ユニット100間の動きの関連性を検出することができる。これにより、リアルタイムに移動局ユニット100の位置情報、移動局ユニット100の動きおよび他移動局ユニットとの関係を検知することができ、さらに動きや関係の意味をルールとして記述することで、様々な個体の動きをリアルタイムかつ個別および統合して検知することができる。
また、広告表示装置を外部インタフェース316に接続することにより、移動局ユニット100の位置および動きから興味度合い等の意味を推定し、効率的に広告を表示することも可能である。
さらに、本実施形態にかかる位置情報解析システム1は、移動局ユニット100の動きに関してリアルタイムに検知することができるため、セキュリティとしての用途にも適している。例えば、「従業員と共にいる社会の人間は検出しないが、孤立している社外の人間は検出する」という事象や、他の監視カメラと連携して、位置情報がない(すなわち、移動局ユニット100がない)位置において移動体が監視カメラにより検知された場合を検出するといったことも可能となる。
なお、本実施形態にかかる位置情報解析システム1は、図14に示すように、例えばGPS(Global Positioning System)機能を利用することにより、移動局ユニット100側で位置情報を算出することも可能である。この場合も、固定局ユニット200の位置情報および固定局ユニット200と移動局ユニット100との相対位置から移動局ユニット100の位置を特定することができるため、固定局ユニット200と移動局ユニット200とのいずれかにおいて位置を算出すればよい。
(第2の実施形態)
次に、図15に基づいて、本発明の第2の実施形態にかかる位置情報解析システム1’’について説明する。なお、図15は、本実施形態にかかる位置情報解析システム1’’の構成を示すブロック図である。本実施形態にかかる位置情報システム1’’は、第1の実施形態と比較して、ルール・位置情報相関算出部315と、意味変換ルール記憶部350の代わりに、検索キー設定部371と、検索キー・位置情報相関算出部372とを備える点で相違する。以下、かかる第1の実施形態との相違点を中心に説明し、第1の実施形態と同一の機能部、処理については詳細な説明を省略する。
<位置情報解析システムの構成>
本実施形態にかかる位置情報解析システム1’’は、図15に示すように、検知対象である人やモノとともに移動する移動局ユニット100と、移動局ユニット100と通信可能な固定局ユニット200と、移動局ユニット100の連続的な位置情報から得られる移動局ユニット100の状態をリアルタイムに解析する位置情報解析装置300’とが無線通信またはネットワーク10を介して接続されて構成されている。
位置情報解析装置300’は、第1の実施形態と同様に、情報入出力部310と、位置検出部311と、位置情報管理部312と、移動局ユニット別動き情報算出部313と、移動局ユニット関係属性算出部314と、外部インタフェース316と、通知情報設定部317と、固定局配置情報記憶部320と、位置情報記憶部330と、関連情報記憶部340とを備え、さらに、検索キー設定部371と、検索キー・位置情報相関算出部372とを備える。
検索キー設定部371は、検索条件である検索キーを入力可能な機能部であり、例えばキーボードやタッチパネルなどの入力手段を用いることができる。検索キー設定部371から入力された検索キーは、後述する検索キー・位置情報相関算出部372へ出力される。
検索キー・位置情報相関算出部372は、検索キー設定部371から入力された検索キーに基づいて、移動局ユニット100の位置情報を検索する機能部である。検索キー・位置情報相関算出部372は、移動局ユニット100の位置情報、動き属性情報、関係属性情報と検索キーとをマッチングし、移動局ユニット100の位置情報を算出する。検索キーに合致する情報があった場合には、検索キー・位置情報相関算出部372は、その情報を外部インタフェース316、通知情報設定部317へ出力する。
次に、図16に基づいて、本実施形態にかかる移動局ユニット100の位置情報解析方法について説明する。図16は、本実施形態にかかる位置情報解析方法を示すフローチャートである。
<位置情報解析方法>
本実施形態にかかる移動局ユニット100の位置情報解析方法は、図16に示すように、まず、移動局ユニットID単位に移動局ユニット100の位置と時刻とを関連付けて検出する(S210)。次いで、移動局ユニットID単位に、移動局ユニット100の位置の推移を時系列データとして管理する(S220)。ステップS210にて移動局ユニット100の位置情報を算出した位置検出部311は、図8に示す移動局ユニット100の位置情報を位置情報管理部312に送信する。位置情報管理部312は、移動局ユニット100の位置情報を位置情報記憶部330に履歴として記憶し、移動局ユニット100の位置の推移情報、すなわち動線を管理する。
さらに、移動局ユニット100の位置情報に基づいて、移動局ユニット別の動き属性情報を算出する(S230)。ステップS230では、移動局ユニット別動き属性算出部313により、各移動局ユニット100の位置情報から、移動局ユニット100の動き属性情報が算出される。その後、移動局ユニット100の位置情報に基づいて、移動局ユニット間の関係属性情報を算出する(S240)。ステップS240では、移動局ユニット関係属性算出部314により、各異動局ユニット100の位置情報から、移動局ユニット100間の関係属性情報が算出される。
以上のステップS210〜S240の処理は、第1の実施形態の位置情報解析方法におけるステップS110〜S140の処理と同様である。なお、これらの処理は、移動局ユニット100の位置が検出される度に行われる。
次いで、検索キーの入力があったか否かを判定する(S250)。本実施形態の位置情報管理装置300’では、移動局ユニット100の位置情報、動き属性情報や関係属性情報等の状態属性情報はリアルタイムで算出される一方、検索キーによる検索は非リアルタイムで行われる。ステップS250では、検索キー設定部371から検索キーの入力があった場合、入力された検索キーに基づいて、検索キー・位置情報相関算出部372によって該当する意味情報(移動局ユニット100の動きの意味)が検索される(S260)。本実施形態における意味情報は、例えば、動きの意味ごとに付与される第1の識別子である検知シグナル(後述する意味交換ルール記憶部350に、動きの意味と関連付けて記憶される識別子)であってもよく、移動局ユニット100を特定するための第2の識別子である移動局ユニットIDや、移動局ユニット100の動きの意味そのものであってもよい。
その後、該当する意味情報のリストが出力される(S270)。一方、検索キーの入力がない場合には、移動局ユニット100の意味情報の抽出処理(ステップS260、S270)は行われない。
以上、本実施形態にかかる位置情報解析方法について説明した。かかる位置情報解析方法によれば、移動局ユニット100の位置情報、動き属性情報や関係属性情報等の状態属性情報はリアルタイムで算出して情報の抽象化を図ることにより、検索キーによる検索処理時の負荷を軽減することができ、検索結果を即時に提供することが可能となる。
このような位置情報解析システム1’’を利用することにより、過去に発生した事象に関して検索により調べることが可能となる。例えば、オフィスに朝出社したときノートパソコンが紛失していた場合、いつノートパソコンが移動したのか、誰と移動したのか、といった事象を検索により調べることができる。
なお、本実施形態にかかる位置情報解析システム1’’は、第1の実施形態のルール・位置情報相関算出部315と、意味変換ルール記憶部350の代わりに、検索キー設定部371と、検索キー・位置情報相関算出部372とを備えたが、かかる例に限定されず、ともに備えるように構成することもできる。
(第3の実施形態)
次に、図17および図18に基づいて、本発明の第3の実施形態にかかる位置情報解析システム1’’’について説明する。ここで、図17は、本実施形態にかかる位置情報解析システム1’’’の構成を示すブロック図である。図18は、本実施形態にかかる移動通信ユニット対応関係記憶部の記憶内容を示す説明図である。本実施形態にかかる位置情報システム1’’’は、第1の実施形態と比較して、移動通信ユニット対応関係記憶部380を備え、位置情報解析装置300’’から移動局ユニット100とともに移動する移動通信ユニット600へ意味情報が通知される点で相違する。以下、かかる第1の実施形態との相違点を中心に説明し、第1の実施形態と同一の機能部、処理については詳細な説明を省略する。
<位置情報解析システムの構成>
本実施形態にかかる位置情報解析システム1’’’は、図17に示すように、検知対象である人やモノとともに移動する移動局ユニット100と、移動局ユニット100と通信可能な固定局ユニット200と、移動局ユニット100の連続的な位置情報から得られる移動局ユニット100の状態をリアルタイムに解析する位置情報解析装置300’’とが無線通信またはネットワーク10を介して接続されて構成されている。また、位置情報解析装置300’’は、ネットワーク15を介して通信ユニット500と接続されており、さらに通信ユニット500を介して移動通信ユニット600へ情報を送信することが可能である。ここで、通信ユニット500は、位置情報解析装置300’’から移動通信ユニット600へ通知情報を送信する機能を有するユニットである。また、移動通信ユニット600は、通信ユニット500と通信可能であって移動局ユニット100とともに移動するユニットであり、例えば移動通信端末などである。
位置情報解析装置300’は、第1の実施形態と同様に、情報入出力部310と、位置検出部311と、位置情報管理部312と、移動局ユニット別動き情報算出部313と、移動局ユニット関係属性算出部314と、ルール・位置情報相関算出部315と、外部インタフェース316と、通知情報設定部317と、固定局配置情報記憶部320と、位置情報記憶部330と、関連情報記憶部340と、意味交換ルール記憶部350とを備え、さらに、移動通信ユニット対応関係記憶部380を備える。
移動通信ユニット対応関係記憶部380は、移動局ユニット100を特定する移動局ユニットIDと、移動通信ユニット600を特定する移動通信ユニットIDとを関連付けて記憶する記憶部であって、RAMやハードディスク等のメモリを含んで構成される。移動通信ユニット対応関係記憶部380は、図18に示すように、例えば移動局ユニットID381と、移動通信ユニットID382とを関連付けて記憶する。
次に、図19に基づいて、本実施形態にかかる移動通信ユニット600への情報通知方法について説明する。図19は、本実施形態にかかる情報通知方法を示すフローチャートである。かかる情報通知方法は、移動局ユニット100に通知情報を送信できない場合に、移動局ユニット100とともに移動する移動通信ユニット600へ通知情報を送信するものである。
<移動通信ユニットへの情報通知方法>
本実施形態にかかる移動通信ユニット600への情報通知方法は、図19に示すように、まず、移動局ユニット100に通知する通知情報の設定を行う(S310)。移動局ユニット100へ通知する通知情報は、ルール・位置情報相関算出部315により算出された検知シグナルに対応する移動局ユニット100の動きの意味(例えば、意味交換ルール記憶部350に記憶される検知事象351)、あるいは動きの意味から移動局ユニット100に通知すべき情報等である。通知情報は、通知情報設定部317において移動局ユニット100に通知する内容、形式に設定される。
次いで、通知情報を移動局ユニット100へ送信する(S320)。通知情報は、丹生位置情報解析装置300’’の情報入出力部310からネットワーク10を介して固定局ユニット200に送信され、移動局ユニット100へ送信される。
さらに、通知情報を移動局ユニット100が受信したか否かを確認する(S330)。移動局ユニット100が通知情報を受信したか否かは、例えば移動局ユニット100から位置情報解析装置300’’への受信成否の戻り通知により判断することができる。また、ステップS330では、移動局ユニット100が通知情報を受信したか否かを判断するだけでなく、受信はできたが移動局ユニット100の表示部(図示せず。)に通知情報を表示できたか否かを確認してもよい。すなわち、本処理においては、通知情報を受信する移動局ユニット100側において何らかのエラーが発生したか否かを確認する。
移動局ユニット100の通知情報の受信が成功した場合には、そのまま処理を終了する。一方、移動局ユニット100の通知情報の受信が失敗した場合には、通知対象である移動局ユニット100とともに移動する移動通信ユニット600へ通知情報を送信することを試みる。このため、まず、通知情報を送信する移動通信ユニット600の情報を取得する(S340)。通知情報設定部317は、移動通信ユニット対応関係記憶部380を参照して、通知対象である移動局ユニット100に対応する移動通信ユニット600の移動通信ユニットIDを取得する。そして、取得した移動通信ユニットIDを有する移動通信ユニット600に対して、通知情報を送信する(S350)。
例えば、図17に示す移動局ユニット100Aの移動局ユニットIDを「0001」とすると、移動局ユニット100Aに対応する移動通信ユニットIDは「0001」である。また、図17に示す移動通信ユニット600Aの移動通信ユニットIDが「0001」であるとする。この場合、移動局ユニット100Aに送信できなかった通知情報は、移動通信ユニット600Aに送信される。
以上、本実施形態にかかる移動通信ユニット600への情報通知方法について説明した。かかる情報通知方法によれば、移動局ユニット100が通知情報を受信もしくは表示することができない場合に、移動局ユニット100と共に移動する移動通信ユニットに通知情報を送信することが可能となる。これにより、移動局ユニット100を保持するユーザに対してより確実に通知情報を通知することが可能となる。また、例えば移動局ユニット100がアクティブRFIDであり、移動通信ユニット600が携帯電話機である場合、移動局ユニット100に表示部がなくても、移動通信ユニット600に通知情報を送信してリアルタイムにユーザに情報を伝達することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、移動局ユニット100と固定局ユニット200との間の通信は電波により行ったが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、移動局ユニット100と固定局ユニット200との間の通信を光や超音波を用いてもよい。また、移動局ユニット100を設けずに、監視カメラによる動線検知と画像による個人認証や物体認識とによって人やモノの個体識別を行い、識別された情報を移動局ユニットIDとして用いてもよい。
また、上記実施形態では、固定局ユニット200は特定の位置に固定されていたが、本発明はかかる例に限定されず、移動局ユニット100の位置を特定することが可能であれば固定されている必要はなく、移動していてもよい。例えば、GPSの場合、固定局ユニット200は衛星であり、移動局ユニット100はGPSレシーバとなる。固定局ユニット200である衛星は静止しておらず地球上を周回しているが、GPS信号から得られる軌道情報から位置を特定できるため、衛星との相対距離を算出することにより移動局ユニット100であるGPSレシーバの地位を特定することができる。この他、例えば固定局ユニット200にGPS受信ユニットを設けることにより、固定局ユニット200の位置を変更した場合でも新しい位置をGPSにより検知することができる。このとき、固定局ユニット200の配置位置は、ネットワークを介して固定局配置情報記憶部320に都度記憶することができる。
さらに、上記実施形態では、移動局ユニット100の検出は、UWBなどの電波方式を利用していたが、本発明はかかる例に限定されず、例えば赤外線ビーコンや可視光ビーコン、超音波による即位、監視カメラの画像処理による位置検出、加速度センサを用いた自立航法などの方法を利用することもできる。
本発明の第1の実施形態にかかる位置情報解析システムの構成を示すブロック図である。 同実施形態にかかる固定局配置情報記憶部の記憶内容を示す説明図である。 同実施形態にかかる位置情報記憶部の記憶内容を示す説明図である。 同実施形態にかかる関連情報記憶部の記憶内容を示す説明図である。 同実施形態にかかる意味交換ルール記憶部の記憶内容を示す説明図である。 同実施形態にかかる位置情報解析方法を示すフローチャートである。 位置情報解析装置の位置検出部が固定局ユニットから受信するデータの一例を示す説明図である。 位置情報解析装置の位置検出部が位置情報管理部へ送信するデータの一例を示す説明図である。 移動局ユニットの状態属性情報の一例を示す説明図である。 移動局ユニットの動きの意味を示す意味情報の一例を示す説明図である。 広告表示装置の構成を示すブロック図である。 広告表示ユニット配置記憶部の記憶内容を示す説明図である。 広告表示ユニットへの広告表示方法を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態にかかる位置情報解析システムの変形例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態にかかる位置情報解析システムの構成を示すブロック図である。 同実施形態にかかる位置情報解析方法を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態にかかる位置情報解析システムの構成を示すブロック図である。 同実施形態にかかる移動通信ユニット対応関係記憶部の記憶内容を示す説明図である。 同実施形態にかかる情報通知方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1、1’、1’’、1’’’ 位置情報解析システム
100 移動局ユニット
200 固定局ユニット
300、300’、300’’ 位置情報解析装置
310 情報入出力部
311 位置検出部
312 位置情報管理部
313 移動局ユニット別動き属性算出部
314 移動局ユニット関係属性算出部
315 ルール・位置情報相関算出部
316 外部インタフェース
317 通知情報設定部
318 広告表示ユニット管理部
320 固定局配置情報記憶部
330 位置情報記憶部
340 関連情報記憶部
350 意味交換ルール記憶部
360 広告表示ユニット配置記憶部
371 検索キー設定部
372 検索キー・位置情報相関算出部
380 移動通信ユニット対応関係記憶部
400 広告表示ユニット
500 通信ユニット
600 移動通信ユニット

Claims (21)

  1. 検知対象とともに移動する移動局ユニットの連続的な位置情報から得られる前記移動局ユニットの状態をリアルタイムに解析する位置情報解析装置であって、
    前記移動局ユニットの位置を示す位置情報を算出する位置検出部と、
    前記移動局ユニットごとに、前記位置検出部により算出された前記位置情報を履歴として記憶する位置情報記憶部と、
    前記位置検出部により前記移動局ユニットの位置を算出するごとに、前記各移動局ユニットの位置情報の履歴から前記各移動局ユニットの状態を示す状態属性情報を算出する状態属性算出部と、
    前記移動局ユニットの動きの意味毎に付与される第1の識別子と、前記動きの意味を検知するルールとを関連付けて記憶する意味変換ルール記憶部と、
    前記移動局ユニットの位置情報および前記状態属性情報に基づいて前記ルールに合致するか否かを判断し、合致すると判断した前記ルールに関連付けられた前記第1の識別子を出力するルール・位置情報相関算出部と、
    を備え、
    前記状態属性算出部は、前記状態属性情報として前記移動局ユニット間の位置および動きの関係を示す関係属性情報を算出し、
    前記移動局ユニットのうち少なくとも一つは、商品に付されていることを特徴とする、位置情報解析装置。
  2. 前記ルール・位置情報相関算出部は、前記移動局ユニットの位置情報および前記状態属性情報に基づいて前記ルールに合致するか否かを判断し、前記ルールに合致すると判断した前記移動局ユニットを特定する第2の識別子をさらに出力することを特徴とする、請求項1に記載の位置情報解析装置。
  3. 前記位置検出部は、固定局ユニットから受信した前記移動局ユニットの位置を特定するための位置特定情報と前記固定局ユニットの位置情報とに基づいて、前記移動局ユニットの位置を示す位置情報を算出することを特徴とする、請求項1または2に記載の位置情報解析装置。
  4. 検索情報が入力される検索情報入力部をさらに備え、
    前記ルール・位置情報相関算出部は、前記移動局ユニットの位置情報および前記状態属性情報に基づいて、前記検索情報に合致する前記移動局ユニットの動きの意味をイベント情報として出力することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の位置情報解析装置。
  5. 前記状態属性算出部は、前記状態属性情報として前記各移動局ユニットの動きを示す動き属性情報を算出することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の位置情報解析装置。
  6. 前記ルール・位置情報相関算出部は、前記位置検出部により前記移動局ユニットの位置を算出するごとに前記第1の識別子を出力することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の位置情報解析装置。
  7. 前記ルール・位置情報相関算出部において出力された前記第1の識別子から検知対象に付随する通知ユニットに通知するための通知情報を生成する通知情報設定部をさらに備えることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の位置情報解析装置。
  8. 前記通知ユニットは、前記移動局ユニットであることを特徴とする、請求項7に記載の位置情報解析装置。
  9. 前記ルール・位置情報相関算出部において出力された前記第1の識別子に対応する広告情報を、前記広告情報を表示する広告表示ユニットに送信する広告表示ユニット管理部と、
    前記広告表示ユニットの配置位置を記憶する広告表示ユニット配置記憶部と、
    をさらに備え、
    前記広告表示ユニット管理部は、前記第1の識別子に関連付けられた前記ルールに該当する前記移動局ユニットに最も近い前記広告表示ユニットを選択して、選択された前記広告表示ユニットに前記広告情報を送信することを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の位置情報解析装置。
  10. 前記位置検出部は、インパルス無線方式により前記移動局ユニットの位置特定情報を検出することを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の位置情報解析装置。
  11. 検知対象とともに移動する移動局ユニットの連続的な位置情報から得られる前記移動局ユニットの状態をリアルタイムに解析する位置情報解析方法であって、
    前記移動局ユニットの位置を示す位置情報を算出する位置検出ステップと、
    前記移動局ユニットごとに、前記位置情報を履歴として記憶する位置情報管理ステップと、
    記移動局ユニットの位置を算出するごとに、前記各移動局ユニットの位置情報の履歴から、前記各移動局ユニットの状態を示す状態属性情報を算出する状態属性算出ステップと、
    前記移動局ユニットの位置情報および前記状態属性情報に基づいて、前記移動局ユニットの動きの意味を検知するルールに合致するか否かを判断し、合致すると判断した前記ルールに関連付けられた、前記移動局ユニットの動きの意味毎に付与される第1の識別子を出力するルール・位置情報相関算出ステップと、
    を含み、
    前記状態属性算出ステップは、前記状態属性情報として前記移動局ユニット間の位置および動きの関係を示す関係属性情報を算出し、
    前記移動局ユニットのうち少なくとも一つは、商品に付されていることを特徴とする、位置情報解析方法。
  12. 前記ルール・位置情報相関算出ステップは、前記移動局ユニットの位置情報および前記状態属性情報に基づいて前記ルールに合致するか否かを判断し、前記ルールに合致すると判断した前記移動局ユニットを特定する第2の識別子をさらに出力することを特徴とする、請求項11に記載の位置情報解析方法。
  13. 前記位置検出ステップは、固定局ユニットから受信した前記移動局ユニットの位置を特定するための位置特定情報と前記固定局ユニットの位置情報とに基づいて、前記移動局ユニットの位置を示す位置情報を算出することを特徴とする、請求項11または12に記載の位置情報解析方法。
  14. 検索情報が入力される検索情報入力ステップをさらに含み、
    前記ルール・位置情報相関算出ステップは、前記移動局ユニットの位置情報および前記状態属性情報に基づいて、前記検索情報に合致する前記移動局ユニットの動きの意味をイベント情報として出力することを特徴とする、請求項11〜13のいずれかに記載の位置情報解析方法。
  15. 前記状態属性算出ステップは、前記状態属性情報として前記各移動局ユニットの動きを示す動き属性情報を算出することを特徴とする、請求項11〜14のいずれかに記載の位置情報解析方法。
  16. 前記ルール・位置情報相関算出ステップは、前記位置検出ステップにおいて前記移動局ユニットの位置を算出するごとに前記第1の識別子を算出することを特徴とする、請求項11〜15のいずれかに記載の位置情報解析方法。
  17. 前記ルール・位置情報相関算出ステップにおいて取得された前記第1の識別子を検知対象に付随する通知ユニットに通知するための通知情報に変換する通知情報設定ステップをさらに含むことを特徴とする、請求項11〜16のいずれかに記載の位置情報解析方法。
  18. 前記通知ユニットは、前記移動局ユニットであることを特徴とする、請求項17に記載の位置情報解析方法。
  19. 前記ルール・位置情報相関算出ステップにおいて取得された前記第1の識別子に対応する広告情報を、広告情報を表示する広告表示ユニットに送信する広告表示管理ステップをさらに含み、
    前記広告表示管理ステップは、広告表示ユニット配置記憶部に記憶された前記広告表示ユニットの配置位置に基づいて、前記第1の識別子に関連付けられた前記ルールに該当する前記移動局ユニットに最も近い前記広告表示ユニットを選択して、選択された前記広告表示ユニットに前記広告情報を送信することを特徴とする、請求項11〜18のいずれかに記載の位置情報解析方法。
  20. 前記位置検出ステップは、インパルス無線方式により前記移動局ユニットの位置特定情報を検出することを特徴とする、請求項11〜19のいずれかに記載の位置情報解析方法。
  21. 検知対象とともに移動する移動局ユニットの連続的な位置情報から得られる前記移動局ユニットの状態をリアルタイムに解析する位置情報解析システムであって、
    前記移動局ユニットの位置を特定するための位置特定情報を出力する固定局ユニットと、
    前記位置特定情報から算出される前記移動局ユニットの連続的な位置情報に基づいて、前記移動局ユニットの意味情報を取得する位置情報解析装置と、
    を備え、
    前記固定局ユニットは、前記移動局ユニットの位置を特定するための位置特定情報を前記位置情報解析装置へ送信する位置特定情報送信部を備え、
    前記位置情報解析装置は、
    前記固定局ユニットから受信した前記位置特定情報と前記固定局ユニットの位置情報とに基づいて前記移動局ユニットの位置を示す位置情報を算出する位置検出部と、
    前記移動局ユニットごとに、前記位置検出部により算出された前記位置情報を履歴として記憶する位置情報記憶部と、
    前記位置検出部により前記移動局ユニットの位置を算出するごとに、前記各移動局ユニットの位置情報の履歴から前記各移動局ユニットの状態を示す状態属性情報を算出する状態属性算出部と、
    前記移動局ユニットの動きの意味毎に付与される第1の識別子と、前記動きの意味を検知するルールとを関連付けて記憶する意味変換ルール記憶部と、
    前記移動局ユニットの位置情報および前記状態属性情報に基づいて前記ルールに合致するか否かを判断し、合致すると判断した前記ルールに関連付けられた前記第1の識別子を出力するルール・位置情報相関算出部と、
    を備え、
    前記状態属性算出部は、前記状態属性情報として前記移動局ユニット間の位置および動きの関係を示す関係属性情報を算出し、
    前記移動局ユニットのうち少なくとも一つは、商品に付されていることを特徴とする、位置情報解析システム。

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