JP2007114988A - 関心度提供装置、携帯情報端末、サーバ装置および関心度提供方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】多くの人の関心の対象となっている関心度の高い場所等を客観的かつ正確に把握し、これを通知できるようにする。
【解決手段】携帯通信端末100のそれぞれは、ユーザが歩行状態から停止状態に遷移した場合に、これを最寄りの無線LANスポット200を通じてサーバ装置300に送信する。このとき、無線LANスポット200の位置情報などを含めてサーバ装置300に送信する。サーバ装置300はこれを集計して、多くの携帯通信端末100のユーザが滞留している場所を把握し、これを情報の提供を要求してきた携帯通信端末100に無線LANスポット200を通じて配信する。
【選択図】図2
【解決手段】携帯通信端末100のそれぞれは、ユーザが歩行状態から停止状態に遷移した場合に、これを最寄りの無線LANスポット200を通じてサーバ装置300に送信する。このとき、無線LANスポット200の位置情報などを含めてサーバ装置300に送信する。サーバ装置300はこれを集計して、多くの携帯通信端末100のユーザが滞留している場所を把握し、これを情報の提供を要求してきた携帯通信端末100に無線LANスポット200を通じて配信する。
【選択図】図2
Description
この発明は、多くの人が関心を向けた場所などを適切に把握し、これを通知できるようにするための装置、方法に関する。
GPS(Global Positioning System)などの全地球測位システムを用いることによって自己の現在位置を正確に測位し、この自己の現在位置と地図情報を組み合わせて、目的地までの道順を指示(案内)するナビゲーションシステムが広く利用されるようになってきている。このようなナビゲーションシステムは、自動車に搭載されて利用されるいわゆるカーナビゲーションシステムの他、近年においては、携帯情報端末と組み合わせることにより、何処でも手軽に利用可能な携帯型のナビゲーションシステムも提供されている。
また、後に記す特許文献1、特許文献2には、携帯電話端末などを用いた携帯型のナビゲーションシステムであって、単に自己の現在位置を正確に測位し、これと地図情報とを組み合わせて目的地までの道順を指示するだけでなく、自己の現在位置を目的とする相手先にも通知して、外出先での待ち合わせ時において、なかなか会えなかったり、すれ違ったりするなどの不都合を生じさせないようにする技術が開示されている。
特開2003−087847号公報
特開2003−166849号公報
ところで、上述したいわゆるナビゲーションシステムは、目的地が決まっている場合においては、目的地までの道順を正確に指示してくれるので非常に便利である。しかし、目的地が明確に決まっていない場合もある。例えば、人気の高いイベントに行きたい、人気の高いレストランに行きたい、人気の高いブティックなどのお店に行きたいなどというように、一般に関心度の高い場所に行きたいという場合も多い。
このような場合、従来は、雑誌の記事やテレビ放送の特集番組などを見て、人気の高いイベント、レストラン、ブティックなどの場所をチェックしておき、目的地を明確に決めてから、その目的地に向かうことになる。この場合には、上述したナビゲーションシステムが威力を発揮することになる。
しかしながら、雑誌の記事やテレビ放送の特集番組などにより、人気の高いイベント、レストラン、ブティックなどについてチェックしておいても、リアルタイムな情報ではないために、行こうとしたイベントは既に終了していたり、定休日であったりする場合もある。また、チェックした雑誌の記事やテレビ放送番組が広告記事や広告番組であったために、客観的な情報に欠け、本当に人気が有るのかどうかが疑問になることもある。
したがって、例えば、渋谷駅近辺で現時点において人気の高いイベントは何処か、あるいは、品川駅近辺で現時点において人気の高いレストランは何処かなどと言うように、現時点において、あるいは、ユーザが意図する時点において、人気の高い場所についての客観的かつ正確な情報を提供できるようにすることが望まれている。
以上のことにかんがみ、この発明は、多くの人の関心の対象となっている関心度の高い場所等を客観的かつ正確に把握し、これを通知できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の関心度提供装置は、
移動状態にある人が停止状態に遷移したことを検出する停止状態検出手段と、
前記停止状態検出手段により移動状態にある人が停止状態に遷移したことを検出した場合に、前記停止状態に遷移した位置を特定する停止位置特定手段と、
前記停止位置特定手段により特定された位置が属するエリア内で停止状態にある人の人数を更新する更新手段と、
所定の各エリアにおける更新対象である前記停止状態にある人の人数を通知するための通知情報を形成し、これを提供する提供手段と
を備えることを特徴とする。
移動状態にある人が停止状態に遷移したことを検出する停止状態検出手段と、
前記停止状態検出手段により移動状態にある人が停止状態に遷移したことを検出した場合に、前記停止状態に遷移した位置を特定する停止位置特定手段と、
前記停止位置特定手段により特定された位置が属するエリア内で停止状態にある人の人数を更新する更新手段と、
所定の各エリアにおける更新対象である前記停止状態にある人の人数を通知するための通知情報を形成し、これを提供する提供手段と
を備えることを特徴とする。
この請求項1に記載の発明の関心度提供装置によれば、停止状態検出手段により、移動状態にある人が停止状態に遷移したことが検出されると、停止位置特定手段によって停止状態に遷移した位置が特定される。ここで、移動状態から停止状態への遷移は、所定の速さ以上の速さで移動している人が、止まるか、予め決められた速さ以下の速さになり、ほぼ止まっているのと同じとみなせる状態になった場合をいう。そして、更新手段によって、停止状態に遷移した位置として特定された位置が属するエリア内で停止状態にある人の人数が加算更新される。このようにして更新される所定の各エリアにおける停止状態にある人の人数が、提供手段によって提供される。
これにより、移動状態にある人が停止状態に遷移した場合を、関心度の高い対象物がある場所に立ち止まったり、移動速度を緩めたりして、当該関心度の高い対象物に注目していると判断し、当該対象物のある所定のエリア内においての人の滞留状態を、人の関心度の状態を示す情報として提供することができるようにされる。したがって、多くの人の関心が集中している場所(エリア)を特定し、そのエリアに行くことにより、多くの人の関心を集めている対象物等を確認したり、利用したりするなどのことができるようにされる。
この発明によれば、多くの人の関心の対象となっている関心度の高い場所を客観的かつ正確に把握し、これを通知することができる。通知を受けたユーザは、関心度の高い場所を客観的かつ正確に知り、実際に、関心度が高いとされた場所に行くことにより、多くの人の関心を集める対象物を確認したり、利用したりすることができる。換言すれば、多くの人が関心を寄せている場所などを確実に把握し、実際に確認したり、利用したりすることを確実に行うようにすることができる。
以下、図を参照しながら、この発明による装置、方法の一実施の形態について説明する。以下においては、まず、この発明の着目点を明確にし、その後に、この発明についての具体的ないくつかの実施の形態について説明する。
[この発明をするに至った着目点について]
図1は、この発明をするに至った着目点について説明するための図である。例えば、繁華街や観光地、あるいはテーマパークや万博会場などにおいて、図1(A)に示すように人が歩いているとする。当該歩行者は気になるものや興味あるものを見つけると、図1(B)に示すように立ち止まってそれを暫く見る。
図1は、この発明をするに至った着目点について説明するための図である。例えば、繁華街や観光地、あるいはテーマパークや万博会場などにおいて、図1(A)に示すように人が歩いているとする。当該歩行者は気になるものや興味あるものを見つけると、図1(B)に示すように立ち止まってそれを暫く見る。
もちろん、関心度が高いほど、その場に立ち止まる時間が長くなる。逆に立ち止まってみたものの、それほど興味のわかない対象物であればすぐに立ち去るし、また、興味が満たされた場合などにおいてもその場を離れる。すなわち、これらの場合には、図1(C)に示すように歩行を再開することになる。
歩行の停止には、横断歩道における一時停止など歩行者の関心度とは直接には関係しないものも含まれるが、目的地(駅など)へ到着して立ち止まることも“関心度”の高い対象物・位置に到達したものと考えられる。このように、歩行していて立ち止まり、また、歩行を再開する一連の動きの流れの中には、歩行者の関心度に応じて歩行状態が遷移する場合があると考えられる。
したがって、歩行中の歩行者がその歩行をとめて、暫く(所定時間以上)その場に立ち止まることを検出すれば、その場所には歩行者が関心を示す対象物があるものと推察することができる。もちろん、歩行者により興味の対象は異なり、また歩行者によりその場における時間的/精神的余裕が異なるので、立ち止まる時間長さや場所における個人差の存在は否定できるものではない。しかし、多数の歩行者についての“平均的な/統計的な”滞留傾向を評価することにより、人々の関心ある対象の位置を知ることができる。
また、群集の一員となったために生じる心理的特性を「群集心理」と呼ぶが、これは回りの人がやることを自分もやりたくなるような心理状態になることをいうものである。このことから考えると、人の心理においては、人が多く集まっている所には「何か面白いものがある」との心理が働き、行ってみたくなる傾向があるといえる。目的とする場所が決まっている場合には迷わずそこに向かうかもしれないが、「どこか面白いものがある所はどこかな?」と思案する人にとってこの「群集心理」は比較的頼りになるものと考えられる。
しかし、実際に見える範囲で人だかりのある場所を探そうと思っても、直近(目前)のエリアを対象としてしか判断できず、上述したように繁華街やテーマパークではどこに人が多く集まっているか、つまり面白いものがある場所はどこかを知ることはできない。このように、歩行していて立ち止まり、また、歩行を再開する一連の動きの流れの中には、歩行者の関心度に応じて遷移する場合がある点、および、多くの人が関心を寄せる関心度の高い場所などを的確に知りたいとする要求がある点に着目することにより、この発明はなされたものである。
そして、この発明の概要を端的に示すと、この発明は歩行者が足を止めて滞留する場所及びその状況を客観的かつ正確に把握するとともに、これを必要とする人に対して複雑な操作などを介在させることなく提供できるようにしようとするものである。以下、この出願の発明の一実施の形態について、詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図2は、この第1の実施の形態の関心度提供システム(関心度提供装置)を説明するための図である。図2に示すように、この第1の実施の形態の関心度提供システムは、携帯通信端末100(1)、100(2)、100(3)、…、100(m)と、無線LANスポット200(1)、200(2)、200(3)、…、200(n)と、サーバ装置300とからなっている。括弧内の文字m、nは、それぞれ整数を意味するものであり、図2における文字m、nのそれぞれは、4以上の整数を意味するものである。
図2は、この第1の実施の形態の関心度提供システム(関心度提供装置)を説明するための図である。図2に示すように、この第1の実施の形態の関心度提供システムは、携帯通信端末100(1)、100(2)、100(3)、…、100(m)と、無線LANスポット200(1)、200(2)、200(3)、…、200(n)と、サーバ装置300とからなっている。括弧内の文字m、nは、それぞれ整数を意味するものであり、図2における文字m、nのそれぞれは、4以上の整数を意味するものである。
この図2に示したこの第1の実施の形態の関心度提供システムは、この発明による関心度提供装置、関心度提供方法の一実施の形態が適用されたものである。また、この第1の実施の形態の関心度提供システムを構成する携帯通信端末100(1)、100(2)、100(3)、…、100(m)のそれぞれは、この発明による携帯情報端末の一実施の形態が適用されたものである。同様に、この第1の実施の形態の関心度提供システムを構成する機器であって、無線LANスポット200(1)、200(2)、200(3)、…、200(n)と協働するサーバ装置300は、この発明によるサーバ装置の一実施の形態が適用されたものである。
携帯通信端末100(1)、100(2)、100(3)、…、100(m)のそれぞれは、いわゆるエンドユーザによって持ち運ばれて利用されるものであり、無線LAN機能を備えた携帯情報端末や携帯電話端末などの機器である。無線LANスポット200(1)、200(2)、200(3)、…、200(n)のそれぞれは、有線または無線によりサーバ装置300と接続されたものであり、無線LANシステムを構築する所定のエリア内の随所に設けられ、無線LAN機能を備えた携帯通信端末との間において相互に無線通信を行うことができるものである。
近年においては、比較的に広い範囲、例えば、山手線の内側のエリアなどというように、相当の広い範囲に無線LANシステムを構築し、外出先においても、無線LANスポットを通じてインターネットに接続し、高速に情報の送受を行うようにすることもできるようになってきている。
このように、屋外の広い範囲に多数の無線LANスポットを配置して、比較的に広いエリアをカバーする汎用的な無線LANシステムも構築されるようになってきており、この第1の実施の形態の無線LANスポット200(1)、200(2)、200(3)、…、200(n)のそれぞれは、比較的に広い範囲の随所に配置されるものである。
これにより、携帯通信端末100(1)、100(2)、100(3)、…、100(m)のそれぞれは、無線LANスポット200(1)、200(2)、200(3)、…、200(n)のいずれかを通じて通信路を接続することができる場所からであれば、サーバ装置300に対して情報を送信し、また、サーバ装置300からの情報を受信して利用することができるようにしている。
サーバ装置300は、無線LANスポット200(1)、200(2)、200(3)、…、200(n)のいずれかを通じて、携帯通信端末100(1)、100(2)、100(3)、…、100(m)からの情報を受信して処理したり、携帯通信端末100(1)、100(2)、100(3)、…、100(m)に対して種々の情報を提供したりするものである。
そして、この第1の実施の形態の携帯通信端末100(1)、100(2)、100(3)、…、100(m)のそれぞれは、ユーザによって持ち運ばれて利用されるものであり、後述もするように、歩行センサを内蔵し、歩いているユーザが止まったり、止まっていたユーザが歩き始めたりした場合を検出することができるものである。
また、この第1の実施の形態の無線LANスポット200(1)、200(2)、200(3)、…、200(n)のそれぞれは、自己の位置情報に基づいて、通信を行った携帯通信端末の現在位置を特定することができるものである。この場合、無線LANスポット200(1)、200(2)、200(3)、…、200(n)のそれぞれは、自己の位置を示す位置情報を、通信を行った携帯通信端末の現在位置を示す位置情報として特定するものである。
もちろん、無線LANスポット200(1)、200(2)、200(3)、…、200(n)のそれぞれにおいて、自己の位置情報とともに、通信先の携帯通信端末からの受信信号の受信電界強度などの情報を考慮して、携帯通信端末の現在位置をより正確に特定するようにすることも可能である。
また、後述もするが、携帯通信端末100(1)、100(2)、100(3)、…、100(m)のそれぞれ自身が、自己の現在位置を測位(検出)する現在位置測位機能を備えるようにすることも可能である。
このように、この第1の実施の形態の携帯通信端末100(1)、100(2)、100(3)、…、100(m)のそれぞれは、歩行状態から停止状態に遷移した場合や停止状態から歩行状態に遷移した場合を検出する状態検出機能を少なくとも備えるとともに、必要に応じて、自己の現在位置を測位する現在位置測位機能を備えるように構成することも可能なものである。
そして、この第1の実施の形態の携帯通信端末100(1)、100(2)、100(3)、…、100(m)のそれぞれは、ユーザが歩行状態から停止状態に遷移したことを検出した場合に、これを無線LANスポット200(1)、200(2)、200(3)、…、200(n)のいずれかを通じてサーバ装置300に通知する。この場合、この第1の実施の形態においては、基本的には、無線LANスポット200(1)、200(2)、200(3)、…、200(n)は、状態が遷移したことを通知してきた携帯通信端末の現在位置として、自己の位置を示す位置情報をサーバ装置300に通知するものとして説明する。
サーバ装置300は、無線LANスポット200(1)、200(2)、200(3)、…、200(n)のいずれかを通じて送信されてくる、状態遷移した携帯通信端末の位置情報を受信して、歩行を停止させたユーザの人数(つまり、状態遷移した携帯通信端末の数)を受信した位置情報によって決まるエリア毎に集計することによって、携帯通信端末のユーザの滞留状態を客観的かつ正確に把握することができるようにしている。
そして、サーバ装置300は、把握した携帯通信端末のユーザの滞留状態を、無線LANスポット200(1)、200(2)、200(3)、…、200(n)を通じて目的とする携帯通信端末に送信し、多くの人が足を止めた場所、すなわち、多くの人の関心を集めており、関心度の高い場所を分かりやすい態様で提供することができるようにしている。
サーバ装置300から携帯通信端末のユーザの滞留状態を示す情報の提供を受けた携帯通信端末は、これを自己のLCD(Liquid Crystal Display)などの表示素子の表示画面に表示するなどしてユーザに提供することができるようにしている。これにより、当該携帯通信端末100のユーザは、関心の高い場所を迅速かつ正確に知り、その関心の高い場所に行って、多くの人の関心を集めている対象物を確認したり、利用したりするなどのことが可能となる。
また、上述もしたように、この第1の実施の形態の携帯通信端末100(1)、100(2)、100(3)、…、100(m)のそれぞれが、自己の現在位置を示す位置情報を測位する現在位置測位機能を有する場合には、携帯通信端末100の現在位置は、通信可能な無線LANスポット200(1)、200(2)、200(3)、…、200(n)のいずれかを通じてサーバ装置300に送信され、サーバ装置300において利用することもできるようにされる。
なお、以下においては、説明を簡単にするため、携帯通信端末100(1)、100(2)、100(3)、…、100(m)のそれぞれは同様の構成を有するものであるので、そのそれぞれを携帯通信端末100と総称する。また、無線LANスポット200(1)、200(2)、200(3)、…、200(n)のそれぞれもまた同様に構成されるものであるので、そのそれぞれを無線LANスポット200と総称する。
[携帯通信端末100について]
まず、この第1の実施の形態の携帯通信端末100について説明する。図3は、この第1の実施の形態の関心度提供システムを構成する携帯通信端末100を説明するためのブロック図である。図3に示すように、この第1の実施の形態の携帯通信端末100は、大きく分けると制御部110、ハードディスクドライブ(以下、HDDと略称する。)120、操作部130、歩行センサ140、音声出力部150、映像出力部160、通信部170からなるものである。
まず、この第1の実施の形態の携帯通信端末100について説明する。図3は、この第1の実施の形態の関心度提供システムを構成する携帯通信端末100を説明するためのブロック図である。図3に示すように、この第1の実施の形態の携帯通信端末100は、大きく分けると制御部110、ハードディスクドライブ(以下、HDDと略称する。)120、操作部130、歩行センサ140、音声出力部150、映像出力部160、通信部170からなるものである。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)111、ROM(Read Only Memory)112、RAM(Random Access Memory)113が、CPUバス114を通じて接続されて形成されたマイクロコンピュータであり、携帯通信端末100の各部を制御するものである。
ここで、CPU111は、プログラムを実行して制御信号を形成し、これを必要な部分に供給して目的とする処理を行わせるようにする、いわば制御の主体となるものである。ROM112は、CPU111が実行する種々のプログラムや処理に必要になるデータなどを記憶保持しているものである。RAM113は、処理の途中結果を一時記憶するなど、各種の処理においていわゆる作業領域(ワークエリア)として用いられるものである。
HDD120は、比較的に記憶容量の大きなハードディスクを備え、制御部110からの制御に応じて、例えば、後述する通信部170を通じて受信した音楽コンテンツデータやAV(Audio/Visual)コンテンツデータ、その他の種々のデータをハードディスクに記録保持することができるものである。そして、HDD120に記録保持されている種々のデータは、制御部170の制御により読み出され、目的とする処理部に供給されて処理される。
操作部130は、電源のオン/オフキーの他、種々の操作キーを備え、ユーザからの操作入力を受け付けて、これを電気信号に変換し、制御部110に供給する。これにより、制御部110のCPU111は、ユーザからの操作に応じて、必要なプログラムを実行し、ユーザの操作入力に応じて各部を制御することができるようにしている。
歩行センサ140は、詳しくは後述もするが、加速度センサが用いられて構成されたものであり、検出出力を制御部110に供給する。制御部110は、歩行センサ140からの検出出力を解析することにより、歩行状態(移動状態)から停止状態に遷移した場合や停止状態から歩行状態に遷移した場合を検出する。
音声出力部150は、図3に示すように、オーディオデコーダ&アンプ151とスピーカ152とを備えたものである。オーディオデコーダ&アンプ151は、音声データの再生処理を行うものである。すなわち、オーディオデコーダ&アンプ151は、制御部110からの制御信号によって制御され、例えば、HDD120から読み出されたデータ圧縮されている音楽データの供給を受けて、これをデータ圧縮前の元の音楽データにデコードして、出力用の音声信号を形成し、これをレベル増幅するなどの処理を施した後にスピーカ152に供給する処理を行う。これにより、スピーカ152からは、再生対象の音声データに応じた音声が放音される。
映像出力部160は、図3に示すように、LCD(Liquid Crystal Display)ドライバ161と、LCD162とを備えたものである。LCDドライバ161は、映像データの再生処理を行うものである。すなわち、LCDドライバ161は、制御部110からの制御信号によって制御され、例えば、HDD120から読み出されたデータ圧縮されている映像データの供給を受けて、これをデータ圧縮前の元の映像データにデコードして、出力用の映像信号を形成して、これをLCD162に供給する処理を行う。これにより、LCD162の表示画面には、再生対象の映像データに応じた映像が表示(映出)される。
通信部170は、図3に示すように、通信インターフェース(以下、通信I/Fと略称する。)171と、通信回路172と、送受信アンテナ173とを備えたものである。通信I/F171は、主に送信信号や受信信号のフォーマット変換を行う。すなわち、通信I/F171は、この携帯通信端末100から送信するために制御部110から供給されるデータを送信用データに変換し、これを通信回路172に供給したり、また、通信回路172から供給される受信信号を自機において処理可能な形式のデータに変換して、これを制御部110に供給したりする。
通信回路172は、通信I/F171からの送信用データに対して変調処理や増幅処理を施して送信信号を形成し、これを送受信アンテナ173を通じて送出したり、送受信アンテナ173を通じて受信した信号を復調処理して、これを通信I/F171に供給したりする処理を行う。送受信アンテナ173は、上述のように、信号の送受を行う部分である。
そして、この第1の実施の形態の携帯通信端末100は、無線LANスポット200を通じてサーバ装置300から供給される音楽コンテンツデータやAVコンテンツデータなどの種々の情報を通信部170を通じて受信し、これを制御部110を介してHDD120に格納することができるものである。
このようにしてHDD120に格納された音楽コンテンツデータやAVコンテンツデータなどの種々の情報は、操作部130を通じて受け付けたユーザからの操作入力に応じた制御部110からの制御に応じて読み出され、音声出力部150の機能、あるいは、音声出力部150及び映像出力部160の機能を用いて再生し、利用することができるようにされる。
また、通信部170を通じて受信した音楽コンテンツデータやAVコンテンツデータを制御部110を通じて音声出力部150や、音声出力部150及び映像出力部160に供給し、音声や映像をいわゆるストリーミング再生することもできるようにされている。
そして、この第1の実施の形態の携帯通信端末100は、上述もしたように、少なくとも歩行状態から停止状態に遷移した場合や停止状態から歩行状態に遷移した場合を検出する状態検出機能を備えたものであり、状態遷移を検出した場合に、これを無線LANスポット200を通じてサーバ装置300に通知することができるものである。この場合に、無線LANスポット200は、自己の位置を示す位置情報を、あるいは、自己の位置を示す位置情報に基づいて特定した位置情報を当該携帯通信端末の現在位置を示す位置情報としてサーバ装置300に通知するようにしている。
[携帯通信端末の現在位置の測位について]
ここで、携帯通信端末100の現在位置の測位について説明を加える。歩行者の現在位置を検出する(測位する)手法は、多くの公知文献により知られている。代表的な方法として、(1)GPS(Global Positioning System)として知られる測位衛星からの信号の到達時間差から三角測量の要領で行うもの、(2)例えば特開平09−327064号公報に説明されているように、PHS(Personal Handyphone System)の端末が登録されている基地局の位置情報(Location Information)を利用するもの、(3)IEEE802.11の無線LANサービスにおける無線LANスポット(アクセスポイント)が持つ位置情報を利用するもの、(4)RF−ID無線タグを利用するものなどが知られている。
ここで、携帯通信端末100の現在位置の測位について説明を加える。歩行者の現在位置を検出する(測位する)手法は、多くの公知文献により知られている。代表的な方法として、(1)GPS(Global Positioning System)として知られる測位衛星からの信号の到達時間差から三角測量の要領で行うもの、(2)例えば特開平09−327064号公報に説明されているように、PHS(Personal Handyphone System)の端末が登録されている基地局の位置情報(Location Information)を利用するもの、(3)IEEE802.11の無線LANサービスにおける無線LANスポット(アクセスポイント)が持つ位置情報を利用するもの、(4)RF−ID無線タグを利用するものなどが知られている。
歩行者が、この第1の実施の形態の携帯通信端末100を持って(携帯して)歩行しており、その現在位置を精度よく検出するには、上述した(1)〜(4)のいずれかの手法を用いて位置の変化を追っていけばよい。しかし、所定時間(例えば10秒)ごとに基地局との間でデータの交換などをし続けるのは、特に携帯電話網を利用する場合は利用者のコスト負担が大きくなる。
そこで、この第1の実施の形態の関心度提供システムにおいては、携帯通信端末100自身が自己の現在位置を測位するのではなく、無線LAN(Wi−LAN)を使った位置検索技術を用いるようにしている。具体的には、上述もしたように、携帯通信端末100との間で通信を行った無線LANスポット200が持つその無線LANスポット200の位置を示す位置情報を当該携帯通信端末100の現在位置を示す位置情報として特定し、これを無線LANスポット200からサーバ装置300に提供するようにしている。この方法の場合、無線LANスポット200の数が多くなれば、よりきめ細かく(精度よく)、かつ安価に、携帯通信端末100の現在位置を特定することができる。
なお、上述もしたように、携帯通信端末100自身が自己の現在位置を測位する機能を持つようにすることもできる。これは、上述した(1)GPSを利用する技術や(2)基地局の位置情報を利用する技術を携帯通信端末100に搭載することにより実現することができる。もちろん、無線LANスポットの位置情報を利用して、携帯通信端末100自身が自己の現在位置を精度よく安価に測位するようにすることも可能である。
ここでは、携帯通信端末100自身が自己の現在位置を測位する機能の一例として、無線LANスポットの位置情報を利用して測位する場合について説明する。この例の場合、この第1の実施の形態の携帯通信端末100は、所定時間(例えば10秒)ごとに、制御部110が通信I/F171を制御して近隣の無線LANスポット200との間でデータの交換を行い、無線LANスポット200から位置情報を取得する。
そして、ただ1つの無線LANスポット200からしか位置情報を取得することができなかった場合には、その位置情報を自己の現在位置情報とし、複数の無線LANスポット200から位置情報を取得できた場合には、それらの無線LANスポット200と通信可能な予め決められたエリアに基づいて、自己の現在位置を特定するようにする。
もちろん、各無線LANスポット200からの受信信号の受信電界強度をも考慮することによって、より正確に自己の現在位置を計算して求めるようにしてもよい。また、複数の無線LANスポット200から位置情報を取得できた場合において、上述したように、それら全てを考慮して自己の現在位置を算出するようにしてもよいし、受信信号の電界強度を測定するようにし、受信電界強度が一番高い無線LANスポット200からの位置情報に基づいて自己の現在位置を特定するようにしてもよい。
このように、この第1の実施の形態の関心度提供システムにおいては、携帯通信端末100自身が自己の現在位置を測位しなくても、無線LANスポット200の現在位置を用いて携帯通信端末100の現在位置を特定することができるようにしている。もちろん、上述もしたように、携帯通信端末100自身が、自己の現在位置を測位する機能を備えることにより、精度よく確実に自己の現在位置を特定することが可能である。
[状態検出機能(歩行/停止の状態の検出機能)について]
次に、この第1の実施の形態の携帯通信端末100における状態検出機能について説明する。この第1の実施の形態の携帯通信端末100においては、これに内蔵される歩行センサ140を用いて、当該ユーザが歩行状態から停止状態に遷移した場合、及び、停止状態から歩行状態に遷移した場合を検出するとともに、現時点の状態が歩行状態か停止状態かをも検出することができるようにしている。
次に、この第1の実施の形態の携帯通信端末100における状態検出機能について説明する。この第1の実施の形態の携帯通信端末100においては、これに内蔵される歩行センサ140を用いて、当該ユーザが歩行状態から停止状態に遷移した場合、及び、停止状態から歩行状態に遷移した場合を検出するとともに、現時点の状態が歩行状態か停止状態かをも検出することができるようにしている。
歩行センサ140は、例えば加速度センサである。ユーザがこの携帯通信端末100を持って、あるいは衣服のポケットなどに入れるなどして携帯して歩行すると、歩行センサ140が生じた振動を検出し、この検出結果である振動出力を制御部110に供給する。この振動出力に基づいて、当該ユーザが歩行状態から停止状態に遷移した場合、及び、停止状態から歩行状態に遷移した場合を検出する。
具体的には、制御部110は、歩行センサ140からの振動出力に対して自己相関演算を施すことによって、その信号中のノイズ成分を除去するようにして、振動出力の周期的な成分を抽出する。このようにして抽出した歩行センサ140からの振動出力の周期的な成分に基づいて、ユーザの動きのテンポ(歩行テンポ、単位時間当たりの歩数)を検出し、実際に歩行しているか否か、歩行しているとすればどのくらいのテンポで歩行しているのかを正確に検出することができるようにしている。
図4は、この第1の実施の形態の携帯通信端末100において行われる、歩行センサ140からの振動出力に応じた歩行テンポの検出処理の一例を説明するための図である。図4Aは、歩行センサ140からの振動出力波形の一例を示すものである。この図4Aに示す波形は、この第1の実施の形態の携帯通信端末100を携帯するユーザが、例えば、歩行を行っている場合においての歩行センサ140からの出力波形であり、ユーザの身体運動リズムに応じた波形である。図4Aに示すように、歩行センサ140からの出力波形は、小刻みに変化の激しいものとなる。
これは、歩行しているユーザが、地面から足を離すときや、逆に地面から離れた足が地面についたときなどにおいてユーザの身体に若干の振動が生じたり、あるいは、携帯通信端末100自体がユーザの動きの影響などにより振動したりするなどのために、ユーザの身体の上下動に対して、種々のノイズが加わってしまうような状態となるためである。
そこで、この第1の実施の形態において、携帯通信端末100の制御部110は、歩行センサ140からの検出出力の自己相関を求めることにより、時間方向に相関のない波形成分を除去して、時間方向に相関のある波形成分のみを抽出することにより、規則的に繰り返し行われるユーザの身体運動リズムを正確に取得し、ユーザの歩行テンポを正確に検出するようにしている。
図4Bは、図4Aに示した歩行センサ140からの出力波形の自己相関波形であり、自己相関演算を行うことにより、時間方向に相関のない波形成分を除去して、時間方向に相関のある波形成分のみを抽出すると、図4Bに示すように、規則的に繰り返されるユーザの歩行運動のリズムに応じた波形(自己相関波形)を得ることができる。
そして、図4Bに示した自己相関波形の1周期分の時間が、ユーザの歩行運動の現実のテンポとして取得することができる。なお、図4に示した波形の場合には、その1周期の期間は、600ミリ秒であり、当該ユーザの身体運動のテンポは、1周期が600ミリ秒であることが検出される。
そして、ユーザの歩行テンポを正確に検出することにより、例えば、全く停止しているわけではないが、興味を引く対象物に遭遇したために、歩行テンポが非常に低くなった場合などを、移動のために確実に歩行している場合と区別し、停止状態として検出することができるようにしている。この自己相関を用いた歩行テンポの検出方法は、特願2005−081680等においても詳細に説明されている。
また、人間の歩行テンポは、一般には1.2〜2歩/秒程度であると考えられるので、歩行センサ140からの振動出力のうち低周波成分のみを取り出すLPF(Low Pass Filter)を、上述した自己相関演算の前段あるいは後段に挿入してもよい。
また、一般の歩行テンポから考えて振動出力は数秒分程度の時間長のリングバッファまたはFIR(Finite Impulse Response)フィルタに蓄積されて比較的に長い時間幅で自己相関演算を行うようにすることが好ましい。しかし、信号はサンプリング周期毎に演算することも可能であるので、歩行テンポは(必要であれば)サンプリング周期毎に出力することができる。
なお、歩行センサ140は、加速度センサに限らず、携帯通信端末100あるいは歩行者の身体/衣服の一部に装着してその振動を検出するものであれば何でもよい。例えば、歩数計で多用される錘とマイクロスイッチによるカウンタ出力を単位時間当たりでカウントしてもよいし、リストウォッチに内蔵させて腕の振りを検出してもよい。あるいは、靴のかかと部分近傍に装着して歩行時の音を検出してもよい。
そして、この実施の形態の携帯通信端末100は、上述したように、歩行センサ140からの振動出力を解析することにより歩行テンポを算出し、この歩行テンポを利用して、ユーザの動作状態が歩行状態から停止状態に遷移したことを検出した場合に、これを無線LANスポット200を通じてサーバ装置300に送信するようにしている。
また、サーバ装置300に対する種々の要求も、制御部110の制御により通信部170を通じて送出し、無線LANスポット200を介してサーバ装置300に送信することができるとともに、上述もしたように、サーバ装置300から無線LANスポット200を介して送信されてくる自機宛てのデータを通信部170を通じて受信し、再生して利用したり、HDD120に格納したりすることができるようにしている。
[無線LANスポット200について]
次に、この実施の形態の無線LANスポット200について説明する。図5は、この第1の実施の形態の関心度提供システムを構成する無線LANスポット200を説明するためのブロック図である。図5に示すように、この第1の実施の形態の無線LANスポット200は、大きく分けると制御部210、通信部220、外部インターフェース(以下、外部I/Fと略称する。)230とからなるものである。
次に、この実施の形態の無線LANスポット200について説明する。図5は、この第1の実施の形態の関心度提供システムを構成する無線LANスポット200を説明するためのブロック図である。図5に示すように、この第1の実施の形態の無線LANスポット200は、大きく分けると制御部210、通信部220、外部インターフェース(以下、外部I/Fと略称する。)230とからなるものである。
制御部210は、上述した携帯通信端末100の場合とほぼ同様に、CPU211、ROM212、RAM213、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)214が、CPUバス215を通じて接続されて形成されたマイクロコンピュータであり、この無線LANスポット200の各部を制御するものである。
ここで、CPU211は、プログラムを実行して制御信号を形成し、これを必要な部分に供給して目的とする処理を行わせるようにする、いわば制御の主体となるものである。ROM212は、CPU211が実行する種々のプログラムや処理に必要になるデータなどを記憶保持しているものである。RAM213は、処理の途中結果を一時記憶するなど、各種の処理においていわゆる作業領域(ワークエリア)として用いられるものである。また、EEPROM214は、いわゆる不揮発性メモリであり、電源が落とされても保持しておくべきデータや、例えば機能追加などのための新たなプログラムやデータが記憶保持されるものである。
通信部220は、携帯通信端末100との間で通信を行う部分であり、図5に示すように、通信I/F221と、通信回路222と、送受信アンテナ223とを備えたものである。通信I/F221は、主に送信信号や受信信号のフォーマット変換を行う。すなわち、通信I/F221は、この無線LANスポット200から送信するために制御部210から供給されるデータを送信用データに変換し、これを通信回路222に供給したり、また、通信回路222から供給される受信信号を自機において処理可能な形式のデータに変換して、これを制御部210に供給したりする。
通信回路222は、通信I/F221からの送信用データに対して変調処理や増幅処理を施して送信信号を形成し、これを送受信アンテナ223を通じて送出したり、送受信アンテナ223を通じて受信した信号を復調処理して、これを通信I/F221に供給したりする処理を行う。送受信アンテナ223は、上述のように、信号の送受を行う部分である。
外部I/F230は、サーバ装置300とのインターフェースであり、サーバ装置300からのデータを自機において処理可能なデータに変換して、これを制御部210に供給したり、制御部210からのデータであって、サーバ装置300に供給するデータを出力する形式のデータに変換して、これをサーバ装置300に対して出力したりする。
したがって、この実施の形態の無線LANスポット200は、携帯通信端末100からのサーバ装置300宛てのデータを通信部220を介して受信し、これを外部I/F230を通じて出力することによりサーバ装置300に送信したり、また、サーバ装置300から携帯通信端末100に送信するデータを外部I/F230を通じて取り込んで、これを通信部220を通じて携帯通信端末100に送信したりする。すなわち、無線LANスポット200は、携帯通信端末100とサーバ装置300との間の通信を中継する機能を有するものである。
そして、この第1の実施の形態の無線LANスポット200は、携帯通信端末100から当該携帯通信端末100のユーザが歩行状態から停止状態に遷移したことの通知を受けると、これに当該無線LANスポット200の位置を示す位置情報を当該携帯通信端末100の現在位置を示す位置情報として付加して、サーバ装置300に送信することができるようにしている。また、詳しくは後述するように、サーバ装置300において集計されることにより得られる人の関心度を示す情報であって人の滞留情報を目的とする携帯通信端末100に送信するなどの処理も行う。
[サーバ装置300について]
次に、この実施の形態のサーバ装置300について説明する。図6は、この第1の実施の形態の関心度提供システムを構成するサーバ装置300を説明するためのブロック図である。図6に示すように、この第1の実施の形態のサーバ装置300は、大きく分けると制御部310、操作部320、外部I/F330、HDD340、350とからなるものである。
次に、この実施の形態のサーバ装置300について説明する。図6は、この第1の実施の形態の関心度提供システムを構成するサーバ装置300を説明するためのブロック図である。図6に示すように、この第1の実施の形態のサーバ装置300は、大きく分けると制御部310、操作部320、外部I/F330、HDD340、350とからなるものである。
制御部310は、上述した無線LANスポット200の場合とほぼ同様に、CPU311、ROM312、RAM313、EEPROM314が、CPUバス315を通じて接続されて形成されたマイクロコンピュータであり、このサーバ装置300の各部を制御するものである。
ここで、CPU311は、プログラムを実行して制御信号を形成し、これを必要な部分に供給して目的とする処理を行わせるようにする、いわば制御の主体となるものである。ROM312は、CPU311が実行する種々のプログラムや処理に必要になるデータなどを記憶保持しているものである。RAM313は、処理の途中結果を一時記憶するなど、各種の処理においていわゆる作業領域(ワークエリア)として用いられるものである。また、EEPROM314は、いわゆる不揮発性メモリであり、電源が落とされても保持しておくべきデータや、例えば機能追加などのための新たなプログラムやデータが記憶保持されるものである。
HDD340、350は、いずれも記憶容量の大きなハードディスクを備え、携帯通信端末100に対して提供する種々のコンテンツデータや携帯通信端末100からの情報に応じて更新する関心度情報(人の滞留情報)などの集計情報、その他、プログラムや種々のデータなどを記憶保持するものである。
そして、この第1の実施の形態のサーバ装置300は、無線LANスポット200を通じて、携帯通信端末の現在位置の通知を受けると、その現在位置が属することとなる予め決められたエリア毎に、そのエリアに立ち止まった携帯通信端末100のユーザの人数をカウントしていくことにより集計して、予め決められたエリア毎の人の滞留状態を把握する。さらに、サーバ装置300は、予め決められたエリア毎に把握した滞留状態を、携帯通信端末100のユーザやその他の人に通知することもできるようにしている。
ここで、予め決められたエリアは、この第1の実施の形態において用いられる無線LANシステムが構築された大きなエリア内に設けられる複数の小エリアであり、少なくとも無線LANスポット200の位置情報に応じて特定可能なエリアを意味する。
このように、この実施の形態の関心度提供システムは、携帯通信端末100、無線LANスポット200、サーバ装置300が協働することにより、携帯通信端末100のユーザが多く集まっている場所を関心度の高い場所として把握し、これを携帯通信端末100のユーザに通知することにより、ユーザ自身が多くの人の関心を集めている場所を簡単かつ正確に把握し、利用するなどのことができるようにしている。
[関心度提供システムを構成する各装置の動作について]
次に、この第1の実施の形態の関心度提供システムを構成する各装置の動作を、図7〜図17を参照しながら説明する。以下においては、(1)携帯通信端末における歩行テンポ算出処理、(2)携帯通信端末における状態遷移通知処理1と2、(3)無線LANスポットにおけるサーバ装置への中継処理、(4)無線LANスポットにおける携帯通信端末への中継処理、(5)サーバ装置における受信処理、(6)サーバ装置における滞留情報の生成処理、(7)サーバ装置における配信要求に応じた滞留情報の配信処理、(8)携帯通信端末における配信要求の送信処理、(9)携帯通信端末における滞留情報の出力処理というように、各装置毎の処理に分けて説明する。
次に、この第1の実施の形態の関心度提供システムを構成する各装置の動作を、図7〜図17を参照しながら説明する。以下においては、(1)携帯通信端末における歩行テンポ算出処理、(2)携帯通信端末における状態遷移通知処理1と2、(3)無線LANスポットにおけるサーバ装置への中継処理、(4)無線LANスポットにおける携帯通信端末への中継処理、(5)サーバ装置における受信処理、(6)サーバ装置における滞留情報の生成処理、(7)サーバ装置における配信要求に応じた滞留情報の配信処理、(8)携帯通信端末における配信要求の送信処理、(9)携帯通信端末における滞留情報の出力処理というように、各装置毎の処理に分けて説明する。
[(1)携帯通信端末における歩行テンポ算出処理]
図7Aは、携帯通信端末100における歩行テンポの算出処理について説明するためのフローチャートである。この図7Aに示す処理は、電源が投入された状態のこの第1の実施の形態の携帯通信端末100が、ユーザによって持ち歩かれている場合において、例えば、数秒から10秒毎に、短くはサンプリング周期毎に、携帯通信端末100の制御部110において実行される処理である。
図7Aは、携帯通信端末100における歩行テンポの算出処理について説明するためのフローチャートである。この図7Aに示す処理は、電源が投入された状態のこの第1の実施の形態の携帯通信端末100が、ユーザによって持ち歩かれている場合において、例えば、数秒から10秒毎に、短くはサンプリング周期毎に、携帯通信端末100の制御部110において実行される処理である。
この第1の実施の形態の携帯通信端末100の制御部110は、上述したように所定のタイミング毎に図7Aに示す処理を実行し、まず、変数xを初期化する。この変数xは、0(ゼロ)以上の整数であり、歩行テンポTc、平均歩行テンポTaの格納位置を区別するための識別子(行列における添え字)に相当するものである。
この後、制御部110は、歩行センサ140からの振動出力を取得して、例えば、RAM113に形成されるリングバッファ、あるいは、FIRフィルタに蓄積する(ステップS1)。そして、蓄積した歩行センサ140からの振動出力に対して自己相関演算を行って、周期的な成分を取り出し、その時点における歩行テンポTc(x)を算出して、これをRAM113に格納する(ステップS2)。
次に、制御部110は、RAM113に保持している過去に算出された歩行テンポTc(0)〜Tc(x)までの合計値を求め、これを値x(求められた歩行テンポTcの数)で割り算することにより、平均歩行テンポTa(x)を算出し、これをRAM113に格納する(ステップS3)。このステップS3において算出する平均歩行テンポTa(x)は、例えば、過去10秒〜1分程度の期間における歩行テンポTc(0)〜Tc(x)の平均値である。
そして、値xに1を加算し(ステップS5)、この後に、制御部110は、ステップS2からの処理に戻り、上述もしたように所定のタイミング毎に、この図7Aに示す処理を繰り返す。
このようにして、この第1の実施の形態の携帯通信端末100は、ユーザによって持ち運ばれている間においては、所定のタイミング毎にユーザの歩行テンポTc(x)及び平均歩行テンポTa(x)を算出し、RAM113の所定のエリアに記憶保持するようにしている。
[(2)携帯通信端末における状態遷移通知処理1及び2]
[状態遷移通知処理1]
図7Bは、携帯通信端末100における状態遷移通知処理1を説明するためのフローチャートである。この図7Bに示す処理は、この第1の実施の形態の携帯通信端末100の制御部110において、予め決められた周期で繰り返し実行されるものである。そして、以下に説明するように、この図7Bに示す処理は、図7Aを用いて説明した処理により算出された歩行テンポTc(x)及び平均歩行テンポTa(x)とを用いて、ユーザが歩行状態から停止状態に遷移した場合を検出し、これをサーバ装置300に通知する処理を行う。
[状態遷移通知処理1]
図7Bは、携帯通信端末100における状態遷移通知処理1を説明するためのフローチャートである。この図7Bに示す処理は、この第1の実施の形態の携帯通信端末100の制御部110において、予め決められた周期で繰り返し実行されるものである。そして、以下に説明するように、この図7Bに示す処理は、図7Aを用いて説明した処理により算出された歩行テンポTc(x)及び平均歩行テンポTa(x)とを用いて、ユーザが歩行状態から停止状態に遷移した場合を検出し、これをサーバ装置300に通知する処理を行う。
すなわち、携帯通信端末100の制御部110は、所定のタイミング毎に図7Bに示す処理を実行し、まず、図7Aに示した処理により算出され、RAM113などの保持されている最新の歩行テンポTc(x)と最新の平均歩行テンポTa(x)とを読み出し(ステップS11)、この最新の歩行テンポTc(x)と平均歩行テンポTa(x)とを比較し、平均歩行テンポTa(x)に対して歩行テンポTc(x)が大幅に減少したか、あるいは、ほぼ0(ゼロ)になったかを判断する(ステップS12)。
ここで、値xは、図7Aを用いて説明した処理で用いられた値xと同じものである。すなわち、この第1の実施の形態の携帯通信端末100においては、電源が落とされるまで、図7A、図7Bに示す処理を所定のタイミング毎に行うようにしており、値xの最新の状態は、制御部110のRAM113の所定エリアに格納されるなどして管理されており、制御部110は、これを参照することにより、最新の歩行テンポTc(x)、最新の平均歩行テンポTa(x)を特定することができる。
ステップS12の判断処理において、最新の歩行テンポTc(x)と最新の平均歩行テンポTa(x)との差が小さく、歩行状態から停止状態への遷移が認められない場合には、制御部110は、ステップS11からの処理に戻り、上述もしたように所定のタイミング毎に、この図7Bに示す処理を繰り返すようにする。
ステップS12の判断処理において、最新の平均歩行テンポTa(x)に対して最新の歩行テンポTc(x)が大きく減少したか、あるいは、歩行テンポTcがほぼ0(ゼロ)になったと判断したときには、制御部110は、通信部170を制御して、最寄りの無線LANスポットとの間でコネクションを張り、歩行状態から停止状態に遷移したこと(状態遷移が発生したこと)を通知する(ステップS13)。
このステップS13の処理においては、最低限の認証は取るようにするが、この第1の実施の形態の携帯通信端末100から識別IDや歩行テンポTc(x)が0(ゼロ)になったことなどを無線LANスポット200に通知する必要はない。すなわち、この第1の実施の形態においては、携帯通信端末100のユーザが立ち止まった位置の位置情報がサーバ装置300に伝わればよいだけなので、個人情報などはまったく送信する必要はない。
このようにして、図7Aに示した処理により、所定のタイミングで算出される歩行テンポTc(x)と平均歩行テンポTa(x)とを用いることにより、この実施の形態の携帯通信端末100を持ち歩くユーザが、歩行状態から停止状態に遷移した場合を適切に検出し、これを無線LANスポット200を介してサーバ装置300に通知することができるようにしている。
なお、ステップS12においては、最新の歩行テンポTc(x)と最新の平均歩行テンポTa(x)とを比較し、その差をも考慮してユーザの状態遷移の発生を検出するようにしたが、これに限るものではない。例えば、最新の歩行テンポTc(x)とその直前の歩行テンポTc(x−1)とを比較し、直前の歩行テンポTc(x−1)に対して最新の歩行テンポTc(x)が大きく減少している場合に状態遷移が発生したと判別するようにすることもできる。
[状態遷移通知処理2]
ところで、図7Bを用いて説明した処理の場合には、信号などで一時停止した場合についても歩行状態から停止状態への遷移として検出してしまい、真にユーザが関心の高い対象物に遭遇したために停止した場合のみを検出できない場合もある。真にユーザが関心の高い対象物に遭遇した場合には、ある程度の時間、歩行を止めてその場に停止している場合が多いと考えられる。
ところで、図7Bを用いて説明した処理の場合には、信号などで一時停止した場合についても歩行状態から停止状態への遷移として検出してしまい、真にユーザが関心の高い対象物に遭遇したために停止した場合のみを検出できない場合もある。真にユーザが関心の高い対象物に遭遇した場合には、ある程度の時間、歩行を止めてその場に停止している場合が多いと考えられる。
そこで、以下に説明する状態遷移通知処理2においては、携帯通信端末100のユーザが、真に関心高いものに遭遇したために立ち止まった場合のみを検出できるようにするため、歩行状態から停止状態に遷移したことを検出した場合において、その停止状態が所定時間継続しているかを確認し、単なる一時停止や様子を見るための停止は、歩行状態から停止状態への遷移とは認めないようにしている。
図7Cは、携帯通信端末における状態遷移通知処理2を説明するためのフローチャートである。この図7Cに示す処理もまた図7Bに示した処理の場合と同様に、この第1の実施の形態の携帯通信端末100の制御部110において、予め決められた周期で繰り返し実行されるものである。
携帯通信端末100の制御部110は、所定のタイミング毎に図7Cに示す処理を実行し、まず、図7Aに示した処理により算出され、RAM113などに保持されている最新の歩行テンポTc(x)と最新の平均歩行テンポTa(x)とを読み出し(ステップS21)、この最新の歩行テンポTc(x)と平均歩行テンポTa(x)とを比較し、平均歩行テンポTa(x)に対して歩行テンポTc(x)が大幅に減少したか、あるいは、ほぼ0(ゼロ)になったかを判断する(ステップS22)。ここで、値xは、図7Bにおいて説明し場合と同様に、図7Aを用いて説明した処理で用いられた値xと同じものである。
ステップS22の判断処理において、最新の歩行テンポTc(x)と最新の平均歩行テンポTa(x)との差が小さく、歩行状態から停止状態への遷移が認められない場合には、制御部110は、ステップS21からの処理に戻り、上述もしたように所定のタイミング毎に、この図7Cに示す処理を繰り返すようにする。
ステップS22の判断処理において、最新の平均歩行テンポTa(x)に対して最新の歩行テンポTc(x)が大きく減少したか、あるいは、歩行テンポTcがほぼ0(ゼロ)になったと判断したときには、制御部110は、所定時間分アイドル状態となる(ステップS23)。換言すれば、ステップS23の処理は、一定時間処理を先に進めずに待ち状態とするための処理である。
ステップS23の処理により、一定時間待った後、制御部110は、ステップS21の処理と同様に、RAM113などに保持されている最新の歩行テンポTc(x)と最新の平均歩行テンポTa(x)とを読み出し(ステップS21)、この最新の歩行テンポTc(x)と平均歩行テンポTa(x)とを比較し、平均歩行テンポTa(x)に対して歩行テンポTc(x)が大幅に減少したか、あるいは、ほぼ0(ゼロ)になったかを判断する(ステップS24)。
この図7Cに示す処理の実行周期よりも、図7Aに示した歩行テンポ等の算出処理の実行周期を短くすれば、ステップS24において取得する最新の歩行テンポTc(x)と平均歩行テンポTa(x)は、ステップS21で取得したものとは異なるものである。そして、ステップS25の判断処理において、最新の歩行テンポTc(x)と最新の平均歩行テンポTa(x)との差が小さく、歩行状態から停止状態への遷移が認められない場合には、制御部110は、ステップS21からの処理に戻り、上述もしたように所定のタイミング毎に、この図7Cに示す処理を繰り返すようにする。
ステップS25の判断処理において、最新の平均歩行テンポTa(x)に対して最新の歩行テンポTc(x)が大きく減少したか、あるいは、歩行テンポTcがほぼ0(ゼロ)になったと判断したときには、制御部110は、通信部170を制御して、最寄りの無線LANスポットとの間でコネクションを張り、歩行状態から停止状態に遷移したこと(状態遷移が発生したこと)を通知する(ステップS26)。
なお、このステップS26の処理においても、図7Bに示したステップS13の場合と同様に、最低限の認証は取るようにするが、この第1の実施の形態の携帯通信端末100から識別IDや歩行テンポTc(x)が0(ゼロ)になったことなどを無線LANスポット200に通知する必要はない。すなわち、この第1の実施の形態においては、携帯通信端末100のユーザが立ち止まった位置の位置情報がサーバ装置300に伝わればよいだけなので、個人情報などはまったく送信する必要はない。
このようにして、図7Aに示した処理により、所定のタイミングで算出される歩行テンポTc(x)と平均歩行テンポTa(x)とを用いることにより、この実施の形態の携帯通信端末100を持ち歩くユーザが、歩行状態から停止状態に遷移した場合を適切に検出し、これを無線LANスポット200を介してサーバ装置300に通知することができるようにしている。
なお、この図7Cに示した状態遷移通知2の処理においても、最新の歩行テンポTc(x)とその直前の歩行テンポTc(x−1)とを比較し、直前の歩行テンポTc(x−1)に対して最新の歩行テンポTc(x)が大きく減少している場合に状態遷移が発生したと判別することもできる。
また、図7Bに示した状態遷移通知処理1及び図7Cに示した状態遷移通知処理2は、上述もしたように、無線LANスポット200が有する無線LANスポット200自身の位置を示す位置情報を、通信を行った携帯通信端末100の位置情報として用いるため、携帯通信端末100から無線LANスポット200に対して位置情報を送信する必要はなく、単に歩行状態から停止状態に遷移した旨を通知するだけでよい。
しかし、携帯通信端末100がGPSなどによって現在位置を測位する手段を備えている場合には、図7Bに示したステップS13の処理において、あるいは、図7Cに示したステップS26の処理において、携帯通信端末100において自己の現在位置を示す位置情報を取得し、これを送信するようにしてもよい。もちろん、位置情報の取得は、ステップS13の前段、あるいは、ステップS26の前段で行い、取得した位置情報の送信をステップS13、あるいは、ステップS26で行うようにしてもよい。
[(3)無線LANスポットにおけるサーバ装置への中継処理]
図8は、無線LANスポット200におけるサーバ装置300への中継処理について説明するためのフローチャートである。無線LANスポット200は、常時、携帯通信端末100からの通信要求待ちの状態になっている。無線LANスポット200の制御部210は、通信部220を介して携帯通信端末100からの通信要求を受信すると、図8に示す処理を実行する。
図8は、無線LANスポット200におけるサーバ装置300への中継処理について説明するためのフローチャートである。無線LANスポット200は、常時、携帯通信端末100からの通信要求待ちの状態になっている。無線LANスポット200の制御部210は、通信部220を介して携帯通信端末100からの通信要求を受信すると、図8に示す処理を実行する。
そして、無線LANスポット200の制御部210は、通信部220を制御して、通信要求元の携帯通信端末100との間にコネクションを張り、携帯通信端末100からの情報を受信する処理を行う(ステップS31)。この場合、通信部220を通じて受信した情報は、制御部210に供給される。制御部210は、携帯通信端末100からの情報を受信すると、これを外部I/F230を通じてサーバ装置300に送信する処理を行う(ステップS32)。このステップS32の処理の後、無線LANスポット200の制御部210は、図8に示す処理を終了し、携帯通信端末100からの通信要求の受信待ちとなる。
ステップS32の処理においては、携帯通信端末100から受信した信号が、歩行状態から停止状態に遷移したことを通知する情報(状態遷移通知)である場合には、無線LANスポット200の制御部210は、ROM212またはEEPROM214に記憶保持している自己の位置を示す位置情報を読み出して、これを状態遷移通知を送信してきた携帯通信端末100の現在位置を示す位置情報として自己が接続されているサーバ装置300に対して送信することになる。
また、携帯通信端末100から受信した情報が、携帯通信端末100の多数のユーザの滞留情報の提供要求である場合には、この提供要求がそのままサーバ装置300に送信される。また、提供要求には、どの携帯通信端末からの提供要求かを示す情報なども含まれることになる。
なお、上述もしたように、携帯通信端末100からの状態遷移通知を中継する場合であって、この携帯通信端末100自身が自己の現在位置を示す位置情報を取得する機能を備えているものである場合には、この携帯通信端末100から位置情報も送信されてくるので、ステップS31の処理において、携帯通信端末100からの位置情報をも受信する。そして、携帯通信端末100から送信されてきた位置情報を、無線LANスポット200の制御部210は、ステップS32の処理において、サーバ装置300に送信することになる。
このように、無線LANスポット200は、携帯通信端末100からサーバ装置300に送信する情報を中継する中継機能を実現する。
[(4)無線LANスポットにおける携帯通信端末への中継処理]
図9は、無線LANスポット200における携帯通信端末100への中継処理について説明するためのフローチャートである。無線LANスポット200は、常時、サーバ装置300からの情報の提供待ちの状態になっている。無線LANスポット200の制御部210は、外部I/F230を介してサーバ装置300からの情報を受信すると、図9に示す処理を実行する。
図9は、無線LANスポット200における携帯通信端末100への中継処理について説明するためのフローチャートである。無線LANスポット200は、常時、サーバ装置300からの情報の提供待ちの状態になっている。無線LANスポット200の制御部210は、外部I/F230を介してサーバ装置300からの情報を受信すると、図9に示す処理を実行する。
そして、無線LANスポット200の制御部210は、外部I/F230を制御して、サーバ装置300との間で通信を行って、サーバ装置300からの情報を受信する処理を行う(ステップS41)。この場合、外部I/F230を通じて受信した情報は、制御部210に供給される。サーバ装置300からの情報を受信すると、制御部210は、通信部220を制御して、これを目的とする携帯通信端末100に対して送信する(ステップS42)。
この図9に示す処理は、詳しくは後述もするように、携帯通信端末100からの情報の提供要求などに応じて、サーバ装置300が要求された情報を要求元の携帯通信端末に送信する場合などにおいて行われる処理である。このため、携帯通信端末のネットワークシステムのように、携帯通信端末100がどの無線LANスポット200がカバーするエリアに位置しているかを管理することにより、サーバ装置300は、目的とする携帯通信端末100が位置するエリアの無線LANスポット200を通じて、要求された情報を提供することができるようにされる。
このように、無線LANスポット200は、サーバ装置300から携帯通信端末100に送信する情報を中継する中継機能を実現する。
[(5)サーバ装置における受信処理]
図10は、サーバ装置300における情報の受信処理を説明するためのフローチャートである。サーバ装置300は、常時、無線LANスポット200からの通信要求待ちの状態になっている。サーバ装置300の制御部310は、外部I/F330を通じて無線LANスポット200からの情報の送信を受け付けると、図9に示す処理を実行し、無線LANスポット200を通じて送信されてくる携帯通信端末100からの位置情報を含む状態遷移通知を受信するための受信処理を実行する(ステップS51)。ステップS51において受信された情報は、制御部310に供給される。
図10は、サーバ装置300における情報の受信処理を説明するためのフローチャートである。サーバ装置300は、常時、無線LANスポット200からの通信要求待ちの状態になっている。サーバ装置300の制御部310は、外部I/F330を通じて無線LANスポット200からの情報の送信を受け付けると、図9に示す処理を実行し、無線LANスポット200を通じて送信されてくる携帯通信端末100からの位置情報を含む状態遷移通知を受信するための受信処理を実行する(ステップS51)。ステップS51において受信された情報は、制御部310に供給される。
そして、制御部310は、受信した情報が、携帯通信端末100からの状態遷移通知であり位置情報を含むものであるか否かを判断する(ステップS52)。ステップS52の判断処理において、携帯通信端末100からの情報が、位置情報を含む状態遷移通知であると判断したときには、制御部310は、受信した状態遷移通知を考慮して滞留情報生成処理を実行し(ステップS53)、この図10に示す処理を終了する。
また、ステップS52の判断処理において、携帯通信端末100からの情報は、位置情報を含む状態遷移通知ではないと判断したときには、携帯通信端末100からの情報は、滞留情報の配信要求か否かを判断する(ステップS53)。ステップS54の判断処理において、携帯通信端末100からの情報は、滞留情報の配信要求であると判断したときには、制御部310は、滞留情報の配信処理を実行し(ステップS55)、この図10に示す処理を終了する。また、ステップS54の判断処理において、携帯通信端末100からの情報は、滞留情報の配信要求ではないと判断したときには、制御部310は、受信した情報に応じたその他の処理を実行し(ステップS56)、この図10に示す処理を終了する。
このように、この第1の実施の形態の関心度提供システムで用いられるサーバ装置300は、無線LANスポット200を介して送信されてくる携帯通信端末100からの情報に応じて種々の処理を行うことができるようにされる。
[(6)サーバ装置における滞留情報の生成処理]
図11は、図10に示したステップS53において実行されるサーバ装置300における滞留情報の生成処理を説明するためのフローチャートである。制御部310は、受信した無線LANスポット200からの情報が携帯通信端末100からの状態遷移通知であるときには、図11に示す処理を実行し、現在時刻と例えば状態遷移通知に付加されて提供される位置情報とを取得する(ステップS61)。
図11は、図10に示したステップS53において実行されるサーバ装置300における滞留情報の生成処理を説明するためのフローチャートである。制御部310は、受信した無線LANスポット200からの情報が携帯通信端末100からの状態遷移通知であるときには、図11に示す処理を実行し、現在時刻と例えば状態遷移通知に付加されて提供される位置情報とを取得する(ステップS61)。
図6には図示しなかったが、この実施の形態のサーバ装置300の制御部310には、現在時刻を提供する時計回路が設けられており、制御部310は自己の時計回路から状態遷移通知の受信時刻を取得し、これを状態遷移通知を送信してきた携帯通信端末100における状態遷移の発生した時刻とする。もちろん、携帯通信端末100から状態遷移の発生した時刻情報や時間帯情報が例えば状態遷移通知に含められて送信されてきたときには、携帯通信端末100からの当該時刻情報や時間帯情報を用いるようにすることもできる。
そして、制御部310は、ステップS61において取得した時刻情報と位置情報とに基づいて、例えば、1分間毎、5分間毎のように、予め決められた所定時間毎であって、位置情報毎に、状態遷移通知を送信してきた携帯通信端末100の数をカウントする(ステップS62)。なお、位置情報毎でなく、位置情報によって予め決められるエリア毎にカウントするようにしてもよい。すなわち、時刻情報によって決まる時間帯毎であって、位置情報によって決まるエリア毎に、状態遷移通知を送信してきた携帯通信端末100の数を数えるようにしてもよい。また、カウント後においては、時刻情報や位置情報は破棄するようにしてもよいし、記憶保持し、種々の解析などに用いるようにすることも可能である。
そして、ステップS62において求めたカウント値等の情報を例えばHDD340に形成するデータベースに格納し(ステップS63)、この図11に示す処理を終了する。このようにして、サーバ装置300は、無線LANスポット200を通じて送信されてくる、携帯通信端末100からの情報を受信して、すなわち、ユーザが歩行状態から停止状態に遷移した位置を示す位置情報を取得して、携帯通信端末100のユーザが歩行状態から停止状態になった場合の時間帯毎の数と、携帯通信端末100のユーザが歩行状態から停止状態になった場合のエリア毎の数とを正確に把握することができるようにしている。
このように、この第1の実施の形態のサーバ装置300は、携帯通信端末100から、当該携帯通信端末100のユーザが歩行状態から停止状態に遷移したことを示す状態遷移通知を受信した場合には、時間帯と無線LANスポット200が担当するエリア毎に、携帯通信端末100の多くのユーザの滞留の状態を示す滞留情報のデータベースを生成することができるようにしている。
[(7)滞留情報の配信処理]
図12は、図10に示したステップS55において実行されるサーバ装置300における滞留情報の配信処理を説明するためのフローチャートである。図10に示したステップS53において行われる滞留情報生成処理の説明において詳述したように、携帯通信端末100からの状態遷移通知を受けたサーバ装置300は、状態遷移通知の受信時刻と、状態遷移通知とともに送信されてきた位置情報とに応じて、例えばHDD340に滞留情報のデータベースを形成している。
図12は、図10に示したステップS55において実行されるサーバ装置300における滞留情報の配信処理を説明するためのフローチャートである。図10に示したステップS53において行われる滞留情報生成処理の説明において詳述したように、携帯通信端末100からの状態遷移通知を受けたサーバ装置300は、状態遷移通知の受信時刻と、状態遷移通知とともに送信されてきた位置情報とに応じて、例えばHDD340に滞留情報のデータベースを形成している。
このため、滞留情報の配信要求を受信したサーバ装置300の制御部310は、例えばHDD340などに形成されている滞留情報のデータベースを参照し、多数の携帯通信端末100のユーザの滞留状態を通知するための配信情報を形成する(ステップS71)。そして、制御部310は、ステップS71において形成した配信情報を無線LANスポット200を通じて、配信要求を送信してきた携帯通信端末100に対して送信(返信)する配信処理を行い(ステップS72)、この図12に示す処理を終了する。
このようにして、サーバ装置300は、携帯通信端末100からの滞留状態を通知するための配信情報を形成して、これを要求元の携帯通信端末100に配信することができるようにしている。
[配信情報の形成例について]
ここで、図12のステップS71において形成される配信情報の具体的な形成例について説明する。後述もするが、携帯通信端末100から送信されてくる配信要求には、その携帯通信端末100の現在の位置を示す現在位置情報も付加されている。この場合の現在位置情報もまた、上述した状態遷移発生時における携帯通信端末の位置を示す位置情報と同様に、通信を行った最寄りの無線LANスポット200が有する位置情報、あるいは、携帯通信端末100に設けられたGPSなどにより、携帯通信端末100において計測した位置情報が用いられるものである。
ここで、図12のステップS71において形成される配信情報の具体的な形成例について説明する。後述もするが、携帯通信端末100から送信されてくる配信要求には、その携帯通信端末100の現在の位置を示す現在位置情報も付加されている。この場合の現在位置情報もまた、上述した状態遷移発生時における携帯通信端末の位置を示す位置情報と同様に、通信を行った最寄りの無線LANスポット200が有する位置情報、あるいは、携帯通信端末100に設けられたGPSなどにより、携帯通信端末100において計測した位置情報が用いられるものである。
サーバ装置300の制御部310は、配信要求に付加されている現在位置情報に基づいて、位置座標Pを導出する。そして、制御部310は、導出した位置座標Pを中心座標とする地図(マップ)を想定し、デフォルトで決められた東西/南北へのマップ範囲(例えば、東西方向に±2km、南北方向に±1.5km)を決定する。そのマップ範囲に含まれる最新の滞留情報をデータベースより抽出する。データベースには、上述もしたように、所定時間(例えば、1分間または5分間程度)ごとに滞留情報が蓄積されているので、デフォルトとして最新の滞留情報を抽出する。
抽出された滞留情報には、滞留位置情報と携帯通信端末の数(台数)を示す情報が格納されているので、この格納情報に基づいて、上述したように設定したマップ範囲に対応するマップ・イメージ上に対して、携帯通信端末100のユーザが滞留している位置を所定のマークによってプロットして配信用マップ画像を作成する。
図14、図15は、上述したように作成される配信用マップ画像の一例を説明するための図である。図14に示す例の配信用マップ画像は、配信要求を送信してきた携帯通信端末100(あるいは、その無線通信端末100からの情報を中継処理した無線LANスポット200)の位置P(図14においては“+”で表示)を中心にして所定のマップ範囲の地図情報を形成し、これに例えばHDD340に形成されているデータベースから抽出した最新の滞留情報に基づいて、滞留している携帯通信端末の位置を示すマーク(図14においては黒丸印)をプロットすることにより形成したものである。
ここで、携帯通信端末100の滞留位置に表示するようにされる所定のマーク(黒丸印)は、端末1台に対して1個を表示するようにしてもよいが、該当する携帯通信端末の数や配信要求を送信してきた目的とする携帯通信端末の表示分解能などによっては、例えば5台につきマーク1個を用いたりすることも可能である。
この場合には、その小エリア(無線LANスポット200のサービスエリア)内に滞留端末が5台未満であるエリアでは滞留端末があることを示すマークは表示されない。この5台という数値は、情報サーバ側で決定するようにしてもよいし、携帯通信端末100において配信要求をする際に指示情報を付加してサーバ外装置300に対して指示するようにしてもよい。
前者の場合、決定したマップ範囲における滞留端末の総数やマップ範囲における小エリア毎の滞留端末の最大数などによって適応的に決定してもよいし、予め決められた数値を用いてもよい。また、後者の場合には、上述したように配信要求にその数値を含めて要求してもよいし、地図データと滞留端末情報を配信してもらい、端末側の操作によりその数値を変更して端末側でマップ画像を作成・表示するようにしてもよい。
そして、図14に示した配信用マップ画像の場合には、地図上には、ブロックA〜ブロックSまでが表示された状態であり、この内、ブロックC、ブロックD、ブロックN、ブロックPに多くの携帯通信端末100のユーザが立ち止まっている(滞留している)ことが分かり、多くの携帯通信端末100のユーザにとって関心度の高い場所を明確に示すことができる。
また、他の配信用マップ画像の形成例として、例えば、図15に示すように、小エリアの中心(無線LANスポットの位置)に、滞留端末の台数に応じて面積を変えた円(黒丸印)を表示するようにしてもよい。このようにすることにより、より直接的に、より多くの携帯通信端末100のユーザが滞留している場所であって、関心度の高い場所を通知することができる。
また、図15に示したように、滞留している携帯通信端末100の台数に応じて黒丸印の面積を調整ほかに、滞留している携帯通信端末100の台数に応じた高さをもつ円柱(縦棒)などで表示してもよいし、台数を数字として表示してもよい。
このように、この第1の実施の形態のサーバ装置300においては、携帯通信端末100からの滞留状況の配信要求に応じて、図14、図15に示したような配信情報としての配信用マップ画像を形成し、これを要求元の携帯通信端末100に配信することができるようにしている。
[(8)携帯通信端末における配信要求の送信処理]
図13は、携帯通信端末100におけるサーバ装置300への配信要求の送信処理を説明するためのフローチャートである。この第1の実施の形態の携帯通信端末100においては、操作部130を通じてユーザからの滞留状態の通知を受けるようにすることを指示する操作入力を受け付けると、携帯通信端末100の制御部110は、図13に示す処理を実行する。
図13は、携帯通信端末100におけるサーバ装置300への配信要求の送信処理を説明するためのフローチャートである。この第1の実施の形態の携帯通信端末100においては、操作部130を通じてユーザからの滞留状態の通知を受けるようにすることを指示する操作入力を受け付けると、携帯通信端末100の制御部110は、図13に示す処理を実行する。
制御部110は、まず、多数の携帯通信端末100のユーザの滞留状態を示す情報の配信を要求するための配信要求を生成する(ステップS81)。そして、制御部110は、通信部170を制御して、ステップS81において生成した配信要求を最寄りの無線LANスポット200を通じてサーバ装置300に対して送信する送信処理を実行し(ステップS82)、この図13に示す処理を終了する。
このようにして、携帯通信端末100は、ユーザからの指示に応じたタイミングで、滞留状態を示す情報の配信要求を生成し、これをサーバ装置300に対して送信することができるようにしている。
[配信要求のパラメータの具体例について]
図16は、携帯通信端末100からサーバ装置300に対して送信される滞留状態を通知する情報の配信要求のパラメータの具体例について説明するための図である。この図16に示す例の場合、配信要求は、端末ID、滞留情報要求コード、位置情報、マップ範囲情報、時間情報、表示モードなどのパラメータからなっている。
図16は、携帯通信端末100からサーバ装置300に対して送信される滞留状態を通知する情報の配信要求のパラメータの具体例について説明するための図である。この図16に示す例の場合、配信要求は、端末ID、滞留情報要求コード、位置情報、マップ範囲情報、時間情報、表示モードなどのパラメータからなっている。
端末IDは、携帯通信端末100のそれぞれを識別するための情報であり、携帯通信端末100のそれぞれ毎に割り当てられた各携帯通信端末100に固有の識別子である。滞留情報要求コードは、他の情報要求と区別するためのコードであり、この提供要求が、滞留情報の提供を要求するためのものであることを示すものである。
位置情報は、この配信要求を形成して送信する直前に携帯通信端末100において取得した自己の現在位置、あるいは、この配信要求を中継する無線LANスポット200の位置情報のいずれかが用いられる。マップ範囲情報は、提供を受けようとするマップのサイズを指定するための情報である。具体的には、形成する地図の大きさが、携帯通信端末の現在位置を中心として、例えば東西方向に±2km、南北方向に±1.5kmであることを指示するための情報である。
時間情報は、配信を要求する情報の時間帯を指示するための情報である。例えば、最新の時間帯、最新の1つ前の時間帯、あるいは、何時〜何時までの時間帯というように、配信用マップ画像を形成するために用いる滞留情報は、どの時間帯のものであるかを指示するためのものである。表示モードは、要求する表示モード、例えば、低精細度、標準、高精細度などのモード指示のための情報である。この表示モードについては、さらに細かくパラメータを設定することもできる。
なお、この図16に示した配信要求のパラメータは一例であり、この他のパラメータを付加したり、デフォルト値を使用するために付加が不必要なパラメータは削除したりすることも可能である。すなわち、種々の形式で、配信要求を形成することが可能であり、無線LANスポット200、サーバ装置300で読み取り可能な形式であればよい。
[(9)携帯通信端末における滞留情報の出力処理]
図17は、滞留状態を通知する情報の配信要求を送信した携帯通信端末100が、サーバ装置300から滞留状態を通知する情報の提供を受けて、これを出力する場合の処理を説明するためのフローチャートである。
図17は、滞留状態を通知する情報の配信要求を送信した携帯通信端末100が、サーバ装置300から滞留状態を通知する情報の提供を受けて、これを出力する場合の処理を説明するためのフローチャートである。
携帯通信端末100は、配信要求を送信した後においては、自機宛ての情報の受信待ちとなり、自機宛ての信号を受信した場合に、図17に示す処理を実行する。まず、制御部110は、通信部170を制御して無線LANスポット200を通じて送信されてくるサーバ装置300からの自機宛ての信号を受信処理する(ステップS91)。
そして、制御部110は、受信した信号が、滞留状態を通知するための情報(配信用マップ画像)か否かを判断し、滞留状態を通知するための情報であると判断したときには、受信した情報に従って、この携帯通信端末のLCD162に画像を表示するための表示データを形成し(ステップS93)、これをLCDドライバ161に供給して、図14、あるいは、図15に示したような、配信用マップ画像をLCD162に表示する(ステップS94)。
次に、制御部110は、操作部130を通じて終了操作を受け付けたか否かを判断し(ステップS95)、終了操作を受け付けていないと判断したときには、受け付けた操作入力に応じた表示制御処理、例えば、表示画像の拡大、縮小、表示画像のスクロールなどの処理を行い(ステップS96)、ステップS95からの処理を繰り返す。なお、ステップS94のマップ画像の表示処理の後、何の操作入力もされない場合には、ステップS96の処理を経由して、表示画像を変化させることなく、ステップS95からの処理が繰り返される。
ステップS96の判断処理において、終了操作を受け付けたと判断したときには、制御部110は、映像表示部160を制御して、LCD162の表示画面に表示された配信用マップ画像を消去し(ステップS97)、この図17に示す処理を終了する。
なお、ステップS92の判断処理において、受信した信号が、サーバ装置300からの滞留状態を通知するための情報でないと判断した場合には、受信した情報に応じた他の処理を実行し(ステップS98)、この図17に示す処理を終了する。例えば、受信した信号が、サーバ装置300から配信されてきた音楽コンテンツデータである場合には、ステップS98において、例えば、HDD340またはHDD350に格納されることになる。
[関心度提供システムの処理のまとめ]
次に、上述したこの第1の実施の形態の関心度提供システムの処理について、図18のタイミングチャートを参照しながらまとめる。図18は、この第1の実施の形態の関心度提供システムにおける処理の流れを説明するためのタイミングチャートである。
次に、上述したこの第1の実施の形態の関心度提供システムの処理について、図18のタイミングチャートを参照しながらまとめる。図18は、この第1の実施の形態の関心度提供システムにおける処理の流れを説明するためのタイミングチャートである。
上述もしたように、この第1の実施の形態の携帯通信端末100は、電源が投入されてユーザによって持ち歩かれている間においては、所定のタイミング毎に、図7Aを用いて説明した歩行テンポ算出処理を実行し(ステップS101)、算出された歩行テンポに基づいて、所定のタイミング毎に、図7Bまたは図7Cを用いて説明したように歩行状態から停止状態に遷移したか否かの判定(停止判定処理)を実行するとともに(ステップS102)、ここで歩行状態から停止状態に遷移したと判定した場合には、状態遷移通知を送出する(ステップS103)。
携帯通信端末100から送信された状態遷移通知は、近隣の無線LANスポット200に受信され、ここで当該無線LANスポット200が有する位置情報が付加される。そして、位置情報が付加された携帯通信端末100からの状態遷移通知は、サーバ装置300に送信される(ステップS104)。すなわち、ステップS104の処理は、図8を用いて説明した処理である。
無線LANスポット200からの状態遷移通知は、サーバ装置300により受信される。サーバ装置300においては、図10及び図11を用いて説明したように、無線LANスポット200からの状態遷移通知を受信すると、状態遷移通知の受信時刻を取得し、予め決められた時間帯毎であって、位置情報によって示される位置毎(あるいは位置情報によって決まるエリア毎)に状態遷移通知を送信してきた携帯通信端末100の数をカウントし、例えば、時間帯、位置情報(あるいはエリア特定情報)、カウント値からなる滞留情報を形成して、これをHDDに形成されるデータベースに蓄積する(ステップS105)。
このようにして、サーバ装置300において、時間帯毎、位置毎(エリア毎)に歩行状態から停止状態に遷移した携帯通信端末100の数、すなわち、各時間帯における各位置(各エリア)にどれ位の携帯通信端末100のユーザが立ち止まっているか(換言すれば、滞留しているか)を把握することができるようにしている。そして、携帯通信端末100のユーザが滞留している位置(あるいはエリア)は、多くの携帯通信端末100のユーザが関心を持っているものがある場所、すなわち関心度の高い場所として認識することができる。
また、ステップS101からステップS105の処理は、各携帯通信端末100とサーバ装置300との間において、無線LANスポット200を介して繰り返し実行され、滞留情報のデータベースが徐々に蓄積される。
そして、多くの携帯通信端末100のユーザが現実に関心を持っている場所(関心度の高い場所)、すなわち、多くの携帯通信端末100のユーザが滞留している場所はどこかを知りたい携帯通信端末100のユーザは、サーバ装置に対して滞留状態を通知するための情報の提供を要求するための操作を自己の携帯通信端末100に対して行う。
これに応じて、携帯通信端末100は、滞留状態を通知するための情報の提供を要求する提供要求を生成し(ステップS106)、これを最寄りの無線LANスポット200に対して送信する(ステップS107)。このステップS106及びステップS107の処理は、図13及び図16を用いて説明した携帯通信端末における配信要求の送信処理に想到する。
そして、配信要求を受信した無線LANスポット200は、図8を用いて説明したように、自己が有する位置情報を配信要求に付加して、これをサーバ装置300に送信する(ステップS108)。
サーバ装置300は、無線LANスポット200を介して送信されてくる携帯通信端末100からの配信要求を受信して、図12に示した処理を実行し、受信した配信要求に付加されている位置情報を中心位置Pとして、図14、図15を用いて説明した配信用マップ画像を生成する(ステップS109)。ここで形成される配信用マップ画像が、要求元の携帯通信端末100に配信する滞留状態を通知するための情報、すなわち配信情報である。
そして、サーバ装置300は、配信要求を送信してきた携帯通信端末100に対して、配信情報を送信(配信)する(ステップS110)。サーバ装置300からの配信情報は、図9を用いて説明したように、無線LANスポット200を介して、要求元の携帯通信端末100に送信される(ステップS111)。
携帯通信端末100は、無線LANスポット200を介して送信されてくる自機宛ての返信情報を受信して、これを自機のLCD162に表示する処理を行う(ステップS112)。このステップS112の処理は、図17を用いて説明した携帯通信端末100における受信情報の処理である。
これにより、図14あるいは図15に示したように、多くの携帯通信端末100のユーザが関心を持って足を止めた場所を、明確に通知することができる。そして、この配信用マップ画像に基づいて、多くの人(多くの携帯通信端末100のユーザ)が関心を持っている場所を明確に把握して、その場所に行き、関心の対象となっているものを確認したり、利用したりすることができる。
なお、図18による上述の説明では、説明を簡単にするため、ステップS101〜S103において歩行テンポに基づいて状態遷移通知を送出する携帯通信端末100と、ステップS106以降で滞留状態情報を要求し、受信して表示する携帯通信端末100とを明確に区別しなかったが、これらの携帯通信端末100は同一の端末であってもよいし、それぞれ別の端末であってもよいことはもちろんである。
[第1の実施の形態の変形例1]
なお、図7Bを用いて説明したように、上述した第1の実施の形態においては、歩行者が歩行状態から停止状態に遷移した場合に(立ち止まったことを検出した場合に)、これを通知する情報(状態遷移通知)を送信するようにした。しかし、立ち止まってはみたものの、それほど興味のわかない対象物であればすぐに立ち去ることも多いと考えられる。
なお、図7Bを用いて説明したように、上述した第1の実施の形態においては、歩行者が歩行状態から停止状態に遷移した場合に(立ち止まったことを検出した場合に)、これを通知する情報(状態遷移通知)を送信するようにした。しかし、立ち止まってはみたものの、それほど興味のわかない対象物であればすぐに立ち去ることも多いと考えられる。
そこで、図7Cを用いて説明したように、立ち止まってから所定時間(例えば30秒間)のアイドル期間を設け、このアイドル期間以内に再び歩行を開始した場合は、携帯通信端末100から状態遷移通知を送信しないようにした。しかし、これに限るものではない。例えば、歩行状態から停止状態に遷移した場合にも、その後の状態を携帯通信端末100から無線LANスポット200に送信するようにし、一定期間以上停止状態を持続していない場合には、状態遷移通知をサーバ装置300に対して送信しないようにしてもよい。
また、歩行状態から停止状態に遷移した場合にも、その後の状態を携帯通信端末100から無線LANスポット200を介してサーバ装置300に送信するようにし、一定期間以上停止状態を持続していない場合には、状態遷移通知をサーバ装置300において破棄するようにしてもよい。
また、歩行状態から停止状態に遷移した場合だけでなく、停止状態から歩行状態に遷移した場合をも検出するようにし、歩行状態から停止状態に遷移した場合にはカウントアップ、停止状態から歩行状態に遷移した場合にはカウントダウンを行って、例えば、無線LANスポット200に応じて決まる所定のエリア毎に、最新の滞留状態のみを把握するようにしてもよい。
[第1の実施の形態の変形例2]
また、前述もしたように、横断歩道で赤信号であったために歩行者の意図ではなく立ち止まった場合、あるいは、駅などの公共機関に到着したために立ち止まった場合を除外する場合には、無線LANスポット200の位置(携帯通信端末100が自己の現在位置を測位できる場合にはその位置)に基づいて、地図情報と照合し、信号設置場所付近が現在位置である場合、駅やバス停などが現在位置である場合には、これを破棄するようにしてもよい。この処理は、無線LANスポット200やサーバ装置300のいずれで行うようにしてもよい。
また、前述もしたように、横断歩道で赤信号であったために歩行者の意図ではなく立ち止まった場合、あるいは、駅などの公共機関に到着したために立ち止まった場合を除外する場合には、無線LANスポット200の位置(携帯通信端末100が自己の現在位置を測位できる場合にはその位置)に基づいて、地図情報と照合し、信号設置場所付近が現在位置である場合、駅やバス停などが現在位置である場合には、これを破棄するようにしてもよい。この処理は、無線LANスポット200やサーバ装置300のいずれで行うようにしてもよい。
しかし、この場合には、正確に携帯通信端末100の現在位置が把握できなければならず、無線LANスポット200の位置情報を用いる時には、携帯通信端末100からの信号の受信電界強度に基づいて、携帯通信端末100の現在位置をより正確に測位できるようにしたり、GPSやその他の方法により、携帯通信端末100自身が自己の現在位置を正確に測位できるようにしたりしておく必要がある。
[第1の実施の形態の変形例3]
上述した第1の実施の形態においては、携帯通信端末100からは図16に示したような構成の配信要求を送信するものとして説明した。このような要求をサーバ装置に送信することにより、例えば、配信用マップ画像を配信され、表示された携帯通信端末100のLCD16の表示画面を確認し、そのユーザは、マップ範囲の拡大/縮小、表示パラメータ/モードの変更、他のエリアの情報要求、集計時間帯の変更などをサーバ装置300に送信し、これに応じて変更された配信用マップ画像の提供を受けて、これを表示しなおすようにすることもできる。
上述した第1の実施の形態においては、携帯通信端末100からは図16に示したような構成の配信要求を送信するものとして説明した。このような要求をサーバ装置に送信することにより、例えば、配信用マップ画像を配信され、表示された携帯通信端末100のLCD16の表示画面を確認し、そのユーザは、マップ範囲の拡大/縮小、表示パラメータ/モードの変更、他のエリアの情報要求、集計時間帯の変更などをサーバ装置300に送信し、これに応じて変更された配信用マップ画像の提供を受けて、これを表示しなおすようにすることもできる。
ここで、マップ範囲の拡大/縮小は、上述したように、デフォルト値として東西方向に±2km、南北方向に±1.5kmとされたマップ範囲を拡大/縮小して、新たな配信マップ情報の提供を受けるように知ることができる。この場合、携帯通信端末100からサーバ措置300に送信する配信要求の配信要求コードに、デフォルトでは付加されていなかったマップ範囲情報を付加して情報サーバ300に送信する。情報サーバ300は、図12に示した処理を繰り返し配信用マップ画像を再作成して送信することにより実現できる。
また、表示パラメータ/モードの変更は、図14に示したように、例えば、黒丸印1個で携帯通信端末5を意味するものとして作成していた配信用マップ画像を、黒丸印1個が、携帯通信端末100を1台で黒丸印1を意味するようにしたり、あるいは、携帯通信端末10個を黒丸印1個とするなどのように、表滞留端末台数の設定、表示形式などを変更したりすることもができる。配信用マップ画像は、情報サーバ側で再作成してもよいし、携帯通信端末100側で作成するようにすることもできる。
他エリアの情報要求は、携帯通信端末100において、LCD162に表示されたマップ画像上で新たに中心座標としたい点を“+”を移動させて所定の操作を行った場合に、図16に示した配信要求パラメータの配信要求コードにその位置情報を付加して再び情報要求をする。この場合の位置情報は、“+”の元の位置から移動方向と移動距離に基づいて特定することが可能である。
そして、配信要求コードに位置情報が含まれている場合には、無線LANスポット200は自機の位置情報に代えて配信要求コードに含まれる位置情報を情報サーバに送信する。情報サーバは上述した手順と同様の手順で配信用マップ画像を再作成して送信する。これにより、“+”を移動させると言う簡単な操作で、目的とするエリアの滞留状態を通知するための配信用マップ画像を得て利用することができるようにされる。
また、この場合“+”の移動は携帯通信端末100に備わる十字キーなどの操作キーにより行なわれることになる。あるいは、携帯通信端末100のLCD162の表示画面上に透過型タッチパッドが装着されている、所謂“タッチスクリーン”が構成されている場合には付属のペン/スタイラスあるいは指先で操作して行うことが可能である。
また、このように位置情報を付加した配信要求を拡張すると、ユーザが探索したい任意の位置(エリア)における滞留端末情報の配信を受けるようにすることもできる。
また、時間帯の変更は、デフォルトでは最新の滞留端末情報が配信されるが、携帯通信端末100が過去の時刻または時間帯を指定することで、サーバ装置300は指定時間帯の滞留情報をデータベースより抽出して配信用マップ画像を作成して送信することが可能である。
なお、上述した第1の実施の形態においては、滞留状態を通知するための情報(配信用マップ画像)の配信要求は、携帯通信端末100から行うものとして説明した。しかし、これに限るものではない。自宅のパーソナルコンピュータあるいは運転中のカーナビ装置などからも同様にサーバ装置300対して情報の提供を要求して、滞留状態を通知するための情報を取得することができる。これから出向こうとする場所(エリア)において、多くの歩行者が滞留している場所を予め探索しておくことができる。
もちろん、携帯通信端末100が、その場に居合わせなくとも任意の場所(エリア)についての情報を取得できることはいうまでもない。
[第1の実施の形態の変形例4]
また、上述した第1の実施の形態においては、静止画1枚としての配信用マップ画像を用いる場合を例にして説明したが、これに限るものではない。例えば、時間帯情報にある時間区間を指定すると、その間におけるマップ画像を一括して形成して配信することも可能である。このように、指定した時間区間内の複数の時間帯においての複数の配信用マップ画像の提供を一括して受け、これを携帯通信端末100において順次コマ送り再生することにより、滞留状況の時間的変化をアニメーションのように表示し、より見やすく滞留状態を把握することが可能となる。
また、上述した第1の実施の形態においては、静止画1枚としての配信用マップ画像を用いる場合を例にして説明したが、これに限るものではない。例えば、時間帯情報にある時間区間を指定すると、その間におけるマップ画像を一括して形成して配信することも可能である。このように、指定した時間区間内の複数の時間帯においての複数の配信用マップ画像の提供を一括して受け、これを携帯通信端末100において順次コマ送り再生することにより、滞留状況の時間的変化をアニメーションのように表示し、より見やすく滞留状態を把握することが可能となる。
サーバ装置300側でこれらのマップ画像から圧縮した動画データに変換し、それを配信するようにしてもよい。また、時間区間の指定は、「過去1時間」とか「本日午前10時から11時まで」といった具合に行えばよい。
[第2の実施の形態]
上述した第1の実施の形態の関心度提供システムは、比較的に広い範囲に構築された無線LANシステムを利用して構成するようにした。このため、多数の携帯通信端末100のユーザが関心を持っている場所を、多数の携帯通信端末100のユーザが滞留している場所として特定し、これを提供できるようにした。
上述した第1の実施の形態の関心度提供システムは、比較的に広い範囲に構築された無線LANシステムを利用して構成するようにした。このため、多数の携帯通信端末100のユーザが関心を持っている場所を、多数の携帯通信端末100のユーザが滞留している場所として特定し、これを提供できるようにした。
しかし、例えば、渋谷駅周辺、品川駅周辺などというように、日々変化する比較的に広い範囲においての関心度の高い場所を特定するのではなく、テーマパークや万博会場などのように、ある程度の広さ(面積)は有るものの、アトラクションや展示ブースなどが固定的に設けられているエリアを対象として、関心度の高い場所を提供するようにしたい場合もある。
このような場合には、単に関心度の高い場所を特定して提示するだけでなく、来場者の移動パターンをも検出して、この移動パターンをも提供することができれば、例えば、過去の関心度の高い場所を、人の移動パターンとともの提示することにより、人のあまり通らない経路で、関心度の高いとされた場所を効率よく回ることも可能となる。
そこで、この第2の実施の形態においては、多くの携帯通信端末100のユーザが滞留した関心度が高い場所を特定して通知するだけでなく、無線ICタグ、あるいは、無線ICカードを利用して、所定のエリア内における人の移動パターンをも正確に把握し、これをも通知することができるようにしたものである。
図19は、この第2の実施の形態の関心度提供システム(関心度提供装置)を説明するための図である。この第2の実施の形態の関心度提供システムは、テーマパークや万博会場などに形成されるものである。
図19に示すように、この第2の実施の形態の関心度提供システムは、携帯通信端末100(1)、100(2)、100(3)、…、100(m)と、無線LANスポット200(1)、200(2)、200(3)、…と、サーバ装置600とを備えている点は、上述した第1の実施の形態の関心度提供システムと同様である。これに加え、この第2の実施の形態の関心度提供システムにおいては、無線ICタグ400(1)、400(2)、00(3)、…と、ICタグの読取り装置(以下、単に読取り装置という。)500(1)、500(2)、500(3)、…とをさらに設けている。
無線ICタグ400(1)、400(2)、400(3)、…のそれぞれは、入場券に埋め込まれて提供されるものであり、各入場券に埋め込まれた無線ICタグには、固有の識別ID、有効期間、利用制限情報(例えば、利用可能なアトラクションと利用できないアトラクションの情報等)、その他種々の情報が記録されたものである。来場者は、この無線ICタグが埋め込まれた入場券を購入することにより、読取り装置が設けられた入場ゲートから入場できるとともに、利用可能なアトラクションを無料で利用するなどのことができるようにされる。
そして、この第2の実施の形態の関心度提供システムが形成されるテーマパーク内などの所定のエリア内には、読取り装置500(1)、500(2)、500(3)、…が設けられる。読取り装置500(1)、500(2)、500(3)、…は、例えば、アトラクション、展示ブース、レストランなどの各施設の入口に設けたり、通路横に所定の間隔で設けたりする。
このようにすることにより、入場者が持っている入場券に埋め込まれたICタグ400(1)、400(2)、400(3)、…と、最寄りの読取り装置500(1)、500(2)、500(3)、…が通信を行うことによって、ICタグ読取り装置500がICタグに記憶されている識別IDを読み取ることができるようにしている。
そして、読取り装置500(1)、500(2)、500(3)、…のそれぞれは、読み取ったICタグの識別IDと、ICタグから情報を読み取った時刻と、自己(読取り装置自身)の識別IDとをサーバ装置600に送信する。これにより、サーバ装置600においては、どのICタグが、いつ、どの読取り装置と通信を行ったかを知ることができ、これに応じて、ICタグが埋め込まれた入場者の移動パターンを正確に把握することができるようにしている。
また、携帯通信端末100と無線LANスポット200とは、第1の実施の形態で説明した携帯通信端末100、無線LANスポット200と同様に構成され、同様に機能するものであり、サーバ装置600もまた、第1の実施の形態のサーバ装置300と同様に、無線LANスポット200を通じて提要される携帯通信端末100からの状態遷移通知に基づいて、滞留情報のデータベースを形成することができるものである。
これにより、サーバ装置600は、多くの携帯通信端末100のユーザが滞留している関心度の高い場所を特定することができるとともに、入場者の移動パターンを把握し、その両方を携帯通信端末100のユーザに提供(通知)することができるようにしている。
なお、以下においては、ICタグ400(1)、400(2)、400(3)、…のそれぞれは同様の構成を有するものであるので、そのそれぞれをICタグ400と総称し、ICタグの読取り装置500(1)、500(2)、500(3)、…のそれぞれについても、読取り装置500と総称することとする。
[IC読取り装置500について]
次に、読取り装置500の構成について説明する。図20は、この第2の実施の形態の読取り装置500を説明するためのブロック図である。図20に示すように、この第2の実施の形態の読取り装置500は、大きく分けると制御部510、通信部520、外部インターフェース(以下、外部I/Fと略称する。)530とからなるものである。基本的に、この第2の実施の形態の読取り装置500は、無線LANスポット200とほぼ同様に構成されるものである。
次に、読取り装置500の構成について説明する。図20は、この第2の実施の形態の読取り装置500を説明するためのブロック図である。図20に示すように、この第2の実施の形態の読取り装置500は、大きく分けると制御部510、通信部520、外部インターフェース(以下、外部I/Fと略称する。)530とからなるものである。基本的に、この第2の実施の形態の読取り装置500は、無線LANスポット200とほぼ同様に構成されるものである。
そして、制御部510は、CPU511、ROM512、RAM513、EEPROM514が、CPUバス515を通じて接続されて形成されたマイクロコンピュータであり、読取り装置500の各部を制御するものである。この制御部510を構成する各部分は、上述した第1の実施の形態の無線LANスポット200の制御部210を構成する対応する部分と同様の機能を有している。
通信部520は、ICタグ400との間での通信のみを行う部分である。この通信部502もまた、第1の実施の形態の無線LANスポット200の通信部220と同様に、通信I/F521と、通信回路522と、送受信アンテナ523とを備えたものである。この通信部520を構成する各部は、第1の実施の形態の無線LANスポット200の通信部220を構成する部分であって対応する部分と同様の機能を有するものである。
外部I/F530は、サーバ装置600とのインターフェースであり、制御部210からのデータであって、サーバ装置600に供給するデータを出力する形式のデータに変換して、これをサーバ装置600に対して出力する。
そして、図示しないが、制御部510には時計回路も接続されており、ICタグからの情報を受信した場合に、その受信時刻を当該時計回路から取得することができるようにしている。そして、上述もしたように、読取り装置500の制御部510は、通信部520を通じてICタグからの識別IDを受信した場合には、当該ICタグの識別IDと、受信時刻と、自己の識別IDとを外部I/F530を通じてサーバ装置600に送信することができるようにしている。
なお、ICタグ400の構成は、基本的には、図19に示した読取り装置500の場合と同様に、CPU、ROM、RAM、EEPROMなどからなる制御部と、読取り装置500との間で通信を行うための通信部とからなるものである。そして、通信部は、いわゆるアクティブ型とパッシブ型とで構成が異なる。
アクティブ型のICタグの通信部は、制御部からの制御に応じて自機から読取り装置500に対して、識別IDなどを送信するのに対して、パッシブ型のICタグの通信部は、読取り装置からの信号を受信して、この信号の位相を変換して返信する機能を実現するように構成される。
[サーバ装置600について]
図21は、この第2の実施の形態のサーバ装置600について説明するための図である。図21に示した第2の実施の形態のサーバ装置600と図6に示した第1の実施の形態のサーバ装置300とを比較すると分かるように、外部I/F360が新たに設けられている点を除けば、第2の実施の形態のサーバ装置300は、第1の実施の形態のサーバ装置300と同様に構成されたものである。
図21は、この第2の実施の形態のサーバ装置600について説明するための図である。図21に示した第2の実施の形態のサーバ装置600と図6に示した第1の実施の形態のサーバ装置300とを比較すると分かるように、外部I/F360が新たに設けられている点を除けば、第2の実施の形態のサーバ装置300は、第1の実施の形態のサーバ装置300と同様に構成されたものである。
このため、この第2の実施の形態のサーバ装置600において、第1の実施の形態のサーバ装置300と同様に構成され同様に機能する部分については同じ参照符号を付し、その詳細な説明については、省略することとする。
そして、外部I/F360は、読取り装置500からの情報を受け付けて、これを制御部510に供給する。したがって、種々の位置に配置される読取り装置500からの情報(ICタグから読み取ったICタグの識別ID、受信時刻、読取り装置500の識別IDからなる情報)は、外部I/F360を通じて制御部310に供給される。
また、上述もしたように、各携帯通信端末100からの状態遷移通知は、外部I/F330を通じて受け付けられ、制御部310に供給される構成は、第1の実施の形態のサーバ装置300の場合と同様である。
これにより、この実施の形態のサーバ装置600は、第1の実施の形態のサーバ装置300と同様に、無線LANスポット200を介して送信されてくる携帯通信端末100からの状態遷移通知に基づいて、HDD340などに、予め決められた時間帯毎であって、無線LANスポット200の位置に応じて決まるエリア毎に、滞留情報のデータベースを形成し、関心度の高い場所を把握することができる。
そして、サーバ装置600においては、読取り装置500の識別IDによって、その読取り装置500は、何処に設置されたものであるかを管理しておく。そして、上述したように、外部I/F360を通じて受け付ける読取り装置500からのICタグ400の識別ID、その受信時刻、読取り装置500の識別IDに基づき、読取り装置500の識別IDにより特定できる読取り装置500の位置を当該ICタグの位置とみなし、受信時刻にしたがって、ICタグの位置の変化を例えば地図上にプロットして行くことにより、入場者の移動パターンを把握することができる。
そして、第1の実施の形態の関心度提供システムの場合と同様に、携帯通信端末100型の提供要求に応じて、サーバ装置600から要求元の携帯通信端末100に配信する図14、または、図15に示したような配信用マップ画像に、多くの携帯通信端末100のユーザが滞留している場所を示すとともに、入場者の移動パターンを示す矢印などを表示することが可能となる。したがって、多くの入場者が通る経路を避けて、関心度の高い場所を効率よく回ることが可能となる。
なお、ICタグ400のその読取り装置500とを用いて、入場者の滞留している場所を特定するようにすることも可能である。例えば、アトラクションや展示ブースの入口と出口に読取り装置500を設置しておけば、各アトラクションや各展示ブース毎の入場者を正確に把握することが可能である。
しかし、携帯通信端末100により、携帯通信端末100のユーザが歩行状態から停止状態に遷移した場合を、そのユーザが関心のある場所に立ち止まったと判断するようにした場合には、アトラクションや展示ブースなどの決まった対象物を単位とすることなく、より自由度を広くして、多くの携帯通信端末のユーザが関心を持った場所を特定することが可能である。
[第3の実施の形態]
上述した第1、第2の実施の形態においては、関心度の高い場所の検出は、携帯通信端末100の機能を用いて、ユーザが滞留している場所を検出することにより行うようにした。特に、第1の実施の形態の場合には、関心度提供システムを構成する範囲が、品川駅周辺、渋谷駅周辺などのように比較的に広い範囲であり、出入りする人も不特定多数であるために、携帯通信端末100のユーザの滞留位置を検出することにより、比較的に正確に多くの携帯通信端末100のユーザが滞留する場所を特定することが可能である。
上述した第1、第2の実施の形態においては、関心度の高い場所の検出は、携帯通信端末100の機能を用いて、ユーザが滞留している場所を検出することにより行うようにした。特に、第1の実施の形態の場合には、関心度提供システムを構成する範囲が、品川駅周辺、渋谷駅周辺などのように比較的に広い範囲であり、出入りする人も不特定多数であるために、携帯通信端末100のユーザの滞留位置を検出することにより、比較的に正確に多くの携帯通信端末100のユーザが滞留する場所を特定することが可能である。
しかし、第2の実施の形態の場合のように、テーマパークや万博会場などにおいては、より正確に関心の高い場所を把握したい場合もある。つまり、入場者全員が携帯通信端末100のユーザであるとは限らない。また、テーマパークや万博会場などにおいては、アトラクションや展示ブースの設置位置も決まっているものが多く、人が滞留する場所もある程度特定可能である。
そこで、この第3の実施の形態においては、例えば、入場者が滞留しそうな場所に予めカメラを設置しておくことにより、そのカメラによって撮影した時間的に前後にある画像同士を比較するなどの処理を通じて、人の滞留状態を把握し、この情報をも加味することにより、人の滞留状態をより正確に把握することができるようにしたものである。
図22は、この第3の実施の形態の関心度提供システム(関心度提供装置)を説明するための図である。この第3の実施の形態の関心度提供システムは、説明を簡単にするため、テーマパークや万博会場などに形成されたものとして説明する。もちろん、この第3の実施の形態の関心度提供システムを、第1の実施の形態の場合のように、品川駅周辺などの比較的に広い範囲における不特定多数の携帯通信端末100のユーザを対象とするシステムとして構成することも可能である。
図22に示すように、人が滞留しそうなアトラクションや展示ブースには、カメラ800(1)、800(2)、800(3)、…を固定的に設置し、常時その場所の動画像を同じ位置から同じ角度で撮影し、撮影した動画像の動画像データをサーバ装置900に送信するようにしている。また、カメラ800(1)、800(2)、800(3)、…が設置された場所付近には、第1、第2の実施の形態の無線LANスポット200と同様に構成される無線LANスポット200(1)、200(2)、200(3)、…を設置する。
なお、図22には図示しないが、多数の携帯通信端末100が用いられ、携帯通信端末100の歩行センサからの振動出力に基づいて、携帯通信端末100のユーザが歩行状態から停止状態に遷移した場合を検出して、これを無線LANスポット200を通じてサーバ装置900に送信し、サーバ装置900において携帯通信端末100のユーザの滞留情報をも用いてデータベースを形成することもできるものである。
この第3の実施の形態のサーバ装置900は、図21に示した第2の実施の形態のサーバ装置600とほぼ同様に構成されたものであり、読取り装置500からの情報を受け付ける外部I/F360が、カメラ800(1)、800(2)、800(3)、…からの画像情報を受け付けるカメラI/Fに変えられたものである。
したがって、この第3の実施の形態において、サーバ装置900は、図21に示すサーバ装置600と同様に構成されたものとして、図21をも参照して説明する。そして、外部I/F360に代えて設けられたカメラI/Fを通じて受け付けたカメラ800(1)、800(2)、800(3)、…からの動画像データは、制御部310を通じて例えばHDD340に記録される。
そして、制御部310は、HDD340に記録した動画像データを用い、例えば、3秒毎、5秒毎のように、予め決められた時間毎に、最新のフレームの画像とそれよりも当該予め決められた時間前のフレームの画像とを比較することにより、歩行状態から停止状態に遷移した人を検出して、その予め決められた場所に滞留している人の数を正確に把握する。
図23は、動画像データを用いて行う歩行状態から停止状態に遷移した人を検出する場合について説明するための図である。例えば、歩行者が写ったフレーム画像FL1が有り、それから3秒後のフレーム画像FL2は、フレーム画像FL1に映っていた人の位置が変わった画像であるとすると、この第3の実施の形態において、カメラ800の位置や撮影角度は変わらないので、歩行状態の歩行者が存在することが確認できる。
そして、フレーム画像FL2から3秒後のフレーム画像FL3においては、フレーム画像FL2に写って人物がほとんど同じ位置に写っていたとすると、その人物は、歩行状態から停止状態に遷移したと判別することができる。この場合に、その場所に関心のある人が増えたと判断し、興味をもった人の数、すなわち、その場所に滞留している人の数をカウントアップする。このようにして、予めカメラ800が設置された場所に滞留している人の数を把握するようにする。
図24は、図21に示したサーバ装置600とほぼ同様に構成されるこの第3の実施の形態のサーバ装置900の制御部310において実行される画像データを用いた滞留している人の数をカウントする処理を説明するためのフローチャートである。
撮影が開始されると(ステップS301)、上述したようにカメラ800からの動画像データは、この第3の実施の形態のサーバ装置900に供給され、制御部310を通じてHDD340に記録される。このときに、制御部310は、順次に供給されるフレーム画像を対象として、まず対象人物を特定し(ステップS302)、特定した当該対象人物のフレーム画像内における座標位置を計算する(ステップS303)。
そして、特定したフレーム画像間において、対象人物の座標が、予め決められた時間前のフレーム画像において計算された当該対象人物の座標から変化しているか否かを判断し(ステップS304)、対象人物の座標が変化していないと判断したときには、ステップS303からの処理を繰り返すことにより、次に対象とするフレーム画像における対象人物のフレーム内における座標の算出を行って、今回対象としたフレーム画像における対象人物の座標との比較処理を行うようにする。
すなわち、ステップS304の判断処理において、対象人物の座標が変化していないと判断したときには、用いるフレーム画像をスライドさせるようにし、最新のフレーム画像と所定時間前のフレーム画像との間で対象人物の座標位置を比較する処理を繰り返すようにする。
ステップS304の判断処理において、対象人物の座標が変化していると判断したときには、興味を持った人の数を1増やす(ステップS305)。この図24に示す処理を、1フレーム画像内の複数の人のそれぞれを対象として行うことにより、撮影された画像に写っている人のそれぞれについて、歩行状態から停止状態に遷移したか否かを判別し、遷移したことを検出した場合にはその数をカウントすることにより、その場所に滞留している人の数を把握することが可能である。
そして、この第3の実施の形態においても、上述したように、携帯通信端末100の機能を用いて、携帯通信端末100のユーザが歩行状態から停止状態に遷移したことを検出し、これを無線LANスポット200を通じてサーバ装置900に送信して、滞留情報のデータベースを形成しているので、この情報と、画像から求めた予めカメラ800が設置された場所に滞留している人の数とを比較処理することにより、携帯通信端末100を用いて検出するようにした滞留情報の精度を知ることができる。
また、携帯通信端末100を持っていない人をも含めた滞留状態を知ることができるので、カメラ800が設置された場所については、より正確な人の滞留状態を知ることができるとともに、カメラ800が設置されていない場所については、携帯通信端末100を用いて検出された滞留情報によって滞留状態を知ることができる。
そして、滞留している人が多い場所は、多くの人が関心を寄せている関心度の高い場所として明確に認識し、その場所に行って関心が寄せられているものを確認したり、利用したりすることができる。すなわち、多くの人が関心を寄せているものをいち早く、しかも漏れなく把握することができる。
なお、上述した第1、第2、第3の実施の形態において、携帯通信端末100は、携帯型の音声映像記録再生装置であるものとして説明したが、これに限るものではない。例えば、携帯電話端末、通信機能を備えたパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)などの種々の携帯情報端末にこの発明による携帯情報端末を適用することができる。
また、上述した実施の形態においては、予め決められた時間帯毎、位置情報によって決まるエリア毎に、滞留している携帯通信端末の数をカウントするようにした。この場合の時間帯、例えば、3分間毎、5分間毎、10分間毎などは適宜指示するようにしてもよい。この場合、サーバ装置300、600、900において、携帯通信端末100からの状態遷移通知毎に、その受信時刻と位置情報とを記憶保持しておくことにより、どのような時間帯毎にも集計し直すことができるし、過去の時間帯の滞留情報をも得ることができるようにされる。
100…携帯通信端末、110…制御部、120…ハードディスクドライブ(HDD)、130…操作部、140…歩行センサ、150…音声出力部、160…映像出力部、170…通信部、200…無線LANスポット、210…制御部、220…通信部、230…外部インターフェース(外部I/F)、300…サーバ装置、310…制御部、320…操作部、330…外部I/F、340、350…HDD
Claims (12)
- 移動状態にある人が停止状態に遷移したことを検出する停止状態検出手段と、
前記停止状態検出手段により移動状態にある人が停止状態に遷移したことを検出した場合に、前記停止状態に遷移した位置を特定する停止位置特定手段と、
前記停止位置特定手段により特定された位置が属するエリア内で停止状態にある人の人数を更新する更新手段と、
所定の各エリアにおける更新対象である前記停止状態にある人の人数を通知するための通知情報を形成し、これを提供する提供手段と
を備えることを特徴とする関心度提供装置。 - 請求項1に記載の関心度提供装置であって、
前記停止状態検出手段は、予め決められた時間分以上停止状態が持続した場合に、移動状態から停止状態に遷移したことを検出することを特徴とする関心度提供装置。 - 請求項1に記載の関心度提供装置であって、
前記停止状態検出手段により移動状態にある人が停止状態に遷移したことを検出した場合に、現在時刻を取得する時刻取得手段を備え、
前記更新手段は、前記時刻取得手段により取得された時刻に応じて、予め決められた時間帯毎であって、前記停止位置特定手段によって特定された位置毎、あるいは、当該特定された位置に応じて決まるエリア毎に、停止状態にある人の人数を更新する
ことを特徴とする関心度提供装置。 - 所定のエリア毎の人の滞留状態に基づく関心度を把握するためのサーバ装置に対して情報を提供する携帯情報端末であって、
移動状態にある人が停止状態に遷移したことを検出する停止状態検出手段と、
前記停止状態検出手段によって、停止状態に遷移したことが検出された場合に、これを通知するための通知信号を形成して送出する送信手段と
を備えることを特徴とする携帯情報端末。 - 請求項4に記載の携帯情報端末であって、
前記停止状態に遷移した位置を特定する特定手段を備え、
前記送信手段は、送出する前記通知信号に、前記特定手段によって特定された停止状態に遷移した位置を示す位置情報を含めることを特徴とする携帯情報端末。 - 請求項4に記載の携帯情報端末であって、
前記停止状態検出手段は、予め決められた時間分以上停止状態が持続した場合に、移動状態から停止状態に遷移したことを検出することを特徴とする携帯情報端末。 - 請求項4に記載の携帯情報端末であって、
前記サーバ装置からの所定の各エリアの人の滞留状態を示す情報を受信する受信手段と、
前記受信手段を通じて受信した情報に基づいて前記所定の各エリアの滞留情報を出力する出力手段と
を備えることを特徴とする携帯情報端末。 - 携帯情報端末から送信されてくる情報に基づいて、所定のエリア毎の人の滞留状態に応じた関心度を把握するためのサーバ装置であって、
前記携帯情報端末からの移動状態から停止状態に遷移したことを示す停止情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された前記停止情報に含まれる位置情報に基づいて、当該位置情報が示す位置が属するエリア内で停止状態にある人の人数を加算更新する更新手段と、
所定の各エリアにおける更新対象である前記停止状態にある人の人数を通知するための通知情報を形成し、これを提供する提供手段と
を備えることを特徴とするサーバ装置。 - 請求項8に記載のサーバ装置であって、
移動状態にある人が停止状態に遷移したときの時刻を示す時刻情報を取得する時刻取得手段を備え、
前記更新手段は、前記時刻手段により取得された時刻に応じて、予め決められた時間帯毎であって、前記停止位置特定手段によって特定された位置毎、あるいは、当該特定された位置に応じて決まるエリア毎に、停止状態にある人の人数を更新する
ことを特徴とするサーバ装置。 - 移動状態にある人が停止状態に遷移したことを検出する停止状態検出工程と、
前記停止状態検出工程において移動状態にある人が停止状態に遷移したことを検出した場合に、前記停止状態に遷移した位置を特定する停止位置特定工程と、
前記停止位置特定工程において特定した位置が属するエリア内で更新対象である停止状態にある人の人数を加算更新する更新工程と、
所定の各エリアにおける更新対象である停止状態にある人の人数を通知するための通知情報を形成し、これを提供する提供工程と
を有することを特徴とする関心度提供方法。 - 請求項10に記載の関心度提供方法であって、
前記停止状態検出工程においては、予め決められた時間分以上停止状態が持続した場合に、移動状態から停止状態に遷移したことを検出することを特徴とする関心度提供方法。 - 請求項10に記載の関心度提供方法であって、
前記停止状態検出工程において移動状態にある人が停止状態に遷移したことを検出した場合に、現在時刻を取得する時刻取得工程を有し、
前記更新工程においては、前記時刻取得工程において取得した時刻に応じて、予め決められた時間帯毎であって、前記停止位置特定手段によって特定された位置毎、あるいは、当該特定された位置に応じて決まるエリア毎に、停止状態にある人の人数を更新する
ことを特徴とする関心度提供方法。
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