JP7099771B1 - 歩行者の行動評価装置、歩行者の行動評価方法、及び、歩行者の行動評価プログラム - Google Patents

歩行者の行動評価装置、歩行者の行動評価方法、及び、歩行者の行動評価プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】賑わいの観点から歩行者の行動を評価することのできる歩行者の行動評価装置、歩行者の行動評価方法及び歩行者の行動評価プログラムを提供する。【解決手段】歩行者が滞留又は通過する所定領域において、歩行者の行動に係る評価値を出力する歩行者の行動評価装置1であって、演算処理装置5は、所定領域内に滞留又は通過する歩行者の移動速度ベクトルの向きについての時間又は歩行者についてのばらつきを示す向きランダム性と、移動速度ベクトルの大きさについての時間又は歩行者についてのばらつきを示す大きさランダム性との少なくとも一方が高くなるにつれて、評価値を高くなるように算出するプロセッサ7を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、歩行者の行動評価装置、歩行者の評価方法、及び、歩行者の評価プログラムであって、特に、賑わいをもたらすことのできる歩行者の行動評価装置、評価方法、及び、評価プログラムに関する。
市民や来訪者が集まり交流する街並みを形成することを目的として、賑わいを創出する事業が盛んに行われるようになっている。賑わいを創出することによって、街に人を惹きつけ、その街のアクティビティや活気を高めるとともに、その街の商業を振興させることができる。
賑わいのある街では、人の流れに渋滞が発生しているとも捉えられる。渋滞レベルの評価方法としては、例えば、人の速度ベクトルの回転(rot)を用いた手法が知られている(例えば、非特許文献1)。
Claudio Feliciania, Katsuhiro Nishinari,"Measurement of congestion and intrinsic risk in pedestrian crowds", Transportation Research Part C 91 (2018) 124-155
非特許文献1の渋滞レベルは、評価対象領域内において、速度ベクトルの回転の最大値と、速度ベクトルの回転の最小値とを抽出し、両者の差を算出することによって取得される。よって、特許文献1の渋滞レベルは、評価対象領域に、他の人とは極端に異なる移動を行う人が存在する場合には、その人の速度ベクトルの回転によって左右されることになり、混雑やそれに伴う危険の解消を目的とする場合には、特許文献1の渋滞レベルは有用であると考えられる。
しかし、賑わいの観点から歩行者の行動を評価する場合には、評価対象領域内の歩行者(詳細には、歩行者の集団。歩行者群)の行動を統計的に評価することが望ましい。よって、非特許文献1の渋滞レベルは、賑わいの評価には不向きであると考えられる。
本発明は、このような従来技術の課題を鑑みて案出されたものであり、賑わいの観点から歩行者の行動を評価することのできる歩行者の行動評価装置、歩行者の行動評価方法、及び、歩行者の行動評価プログラムを提供することを主目的とする。
本発明の予測装置は、歩行者が滞留又は通過する所定領域において、前記歩行者の行動に係る評価値を出力する歩行者の行動評価装置であって、プロセッサ(7)を含み、前記プロセッサは、前記所定領域内に滞留又は通過する前記歩行者の移動速度ベクトルの向きについての時間又は前記歩行者についてのばらつきを示す向きランダム性と、前記移動速度ベクトルの大きさについての前記時間又は前記歩行者についてのばらつきを示す大きさランダム性との少なくとも一方が高くなるにつれて、前記評価値を高くなるように算出する構成とする。
本発明の予測方法は、歩行者が滞留又は通過する所定領域において、前記歩行者の行動に係る評価値を出力する歩行者の行動評価方法であって、前記所定領域内に滞留又は通過する前記歩行者の移動速度ベクトルの向きについての時間又は前記歩行者についてのばらつきを示す向きランダム性と、前記移動速度ベクトルの大きさについての前記時間又は前記歩行者についてのばらつきを示す大きさランダム性との少なくとも一方が高くなるにつれて、前記評価値を高くなるように算出する構成とする。
本発明の予測プログラムは、歩行者が滞留又は通過する所定領域において、前記歩行者の行動に係る評価値を出力する歩行者の行動評価方法であって、前記所定領域内に滞留又は通過する前記歩行者の移動速度ベクトルの向きについての時間又は前記歩行者についてのばらつきを示す向きランダム性と、前記移動速度ベクトルの大きさについての前記時間又は前記歩行者についてのばらつきを示す大きさランダム性との少なくとも一方が高くなるにつれて、前記評価値を高くなるように算出する構成とする。
本発明によれば、賑わいの観点から歩行者の行動を評価することのできる歩行者の行動評価装置、歩行者の行動評価方法、及び、歩行者の行動評価プログラムを提供することが可能となる。
評価装置のハードウエア構成図 評価装置の機能構成図 評価処理のフローチャート (i,t)の歩行者平均、R´(t)、R(i,t)の歩行者平均、及び賑わい値Nig(t)それぞれの時間平均値の買い物人口割合依存性を示すグラフ
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、歩行者が滞留又は通過する所定領域において、前記歩行者の行動に係る評価値を出力する歩行者の行動評価装置であって、プロセッサを含み、前記プロセッサは、前記所定領域内に滞留又は通過する前記歩行者の移動速度ベクトルの向きについての時間又は前記歩行者についてのばらつきを示す向きランダム性と、前記移動速度ベクトルの大きさについての前記時間又は前記歩行者についてのばらつきを示す大きさランダム性との少なくとも一方が高くなるにつれて、前記評価値を高くなるように算出する構成とする。
これによれば、行動評価装置は、歩行者の移動速度ベクトルの集合を用いて、移動速度ベクトルの向きや大きさのランダム性に基づいて評価値を取得するため、賑わいの観点から歩行者の行動を適切に評価することができる。
また、上記構成において、第2の発明では、前記プロセッサは、前記向きランダム性が高くなるにつれて、前記評価値が高くなるように算出する構成とする。
これによれば、移動速度ベクトルの向きに係るランダム性が高くなると、評価値が高くなるように算出されるため、賑わいに係る評価値を適切に取得できる。
また、上記構成において、第3の発明では、前記プロセッサは、前記向きランダム性を、前記歩行者それぞれに対して、前記移動速度ベクトルの方向を示す単位ベクトルを所定時間に渡って合算することによって、前記評価値を取得する構成とする。
これによれば、移動速度ベクトルの向きに係るランダム性を適切且つ簡便に評価することができる。
また、上記構成において、第4の発明では、前記移動速度ベクトルは、2次元面内のベクトルとして規定され、前記プロセッサは、前記向きランダム性を、前記移動速度ベクトルの方向を示す単位ベクトルを複素平面上の複素数に対応付け、対応付けた前記複素数の2乗を前記所定領域内に滞留又は通過している前記歩行者について合算して絶対値を算出することによって、前記評価値を取得する構成とする。
これによれば、道に沿った双方向への移動を考慮して、移動速度ベクトルの向きに係るランダム性を適切且つ簡便に評価することができる。
また、上記構成において、第5の発明では、前記プロセッサは、前記大きさランダム性が高くなるにつれて、前記評価値が高くなるように算出する構成とする。
これによれば、移動速度ベクトルの大きさに係るランダム性が高くなると、評価値が高くなるように算出されるため、賑わいに係る評価値を適切に取得できる。
また、上記構成において、第6の発明では、前記プロセッサは、前記大きさランダム性を前記移動速度ベクトルの大きさのエントロピーを算出することによって取得する構成とする。
これによれば、移動速度ベクトルの大きさに係るランダム性を、適切且つ簡便に取得することができる。
上記の課題を解決するためになされた第7の発明は、歩行者が滞留又は通過する所定領域において、前記歩行者の行動に係る評価値を出力する歩行者の行動評価方法であって、前記所定領域内に滞留又は通過する前記歩行者の移動速度ベクトルの向きについての時間又は前記歩行者についてのばらつきを示す向きランダム性と、前記移動速度ベクトルの大きさについての前記時間又は前記歩行者についてのばらつきを示す大きさランダム性との少なくとも一方が高くなるにつれて、前記評価値を高くなるように算出する構成とする。
これによれば、歩行者の移動速度ベクトルの集合を用いて、移動速度ベクトルの向きや大きさのランダム性に基づいて評価値を取得するため、賑わいの観点から歩行者の行動を適切に評価することができる。
上記の課題を解決するためになされた第8の発明は、歩行者が滞留又は通過する所定領域において、前記歩行者の行動に係る評価値を出力する歩行者の行動評価プログラムであって、前記所定領域内に滞留又は通過する前記歩行者の移動速度ベクトルの向きについての時間又は前記歩行者についてのばらつきを示す向きランダム性と、前記移動速度ベクトルの大きさについての前記時間又は前記歩行者についてのばらつきを示す大きさランダム性との少なくとも一方が高くなるにつれて、前記評価値を高くなるように算出する構成とする。
これによれば、歩行者の移動速度ベクトルの集合を用いて、移動速度ベクトルの向きや大きさのランダム性に基づいて評価値を取得するため、賑わいの観点から歩行者の行動を適切に評価することができる。
以下、本発明の行動評価装置、行動評価方法、及び、行動評価プログラムの実施の形態について図面を参照しながら説明する。
行動評価装置1は、所定の領域(以下、評価領域A)に滞留、又は、評価領域Aを通過する歩行者の行動を評価し、評価領域Aの賑わいに係る評価値(以下、賑わい評価値)を取得する。ここでいう歩行者とは、評価領域A内に滞留又は評価領域Aを通過する歩行者の集まり、すなわち、歩行者の集団(歩行者群)を示す。
評価領域Aは、図1に示すように、商店が設けられた商店街の中の通路や、売店が設けられた駅の中の通路を含む。評価領域A内では、売店や商店の商業活動が行われ、歩行者がその評価領域A内に滞留することによって活気、すなわち賑わいが生まれる。本実施形態の行動評価装置1は、いわゆる「賑わい創出」、すなわち、評価領域A内の商業活動を活性化させること(より具体的には、評価領域A内の商店の売上増加)を目的として賑わいを評価する。
本願発明者らは、商業活動の活性化に寄与する各歩行者の行動を評価するため、道を単に通行する歩行者の行動と、買い物を行う歩行者の行動とを考察した。道を単に通行する歩行者は道に沿って移動するため、その移動軌跡は道の延在方向に沿う。一方、買い物を行う歩行者は、店舗に立ち寄るため、その移動軌跡は道の延在方向からずれる。したがって、本願発明者らは、買い物を行う歩行者の割合が増えるに従って、移動速度の向きの分布は道の延在方向に対してバラつきが大きくなるようになるから、そのバラつき度合い、すなわち向きのランダム性によって、賑わいを評価することができると想到するに至った。ここでいうランダム性とは、例えば、評価領域内を通過する道の方向や、平均値を基準として、どの程度、統計的にばらついているかを示す量である。
道を単に通行する歩行者は概ね一定の速さで移動することが期待できる。一方、買い物をする歩行者は、店舗の前で立ち止まることもあるため、歩行者の移動速度の大きさは一定しないと考えられる。そこで、本願発明者らは、買い物を行う歩行者の割合が増えるに従って、移動速度の大きさのバラつきが大きくなるから、そのバラつき度合い、すなわち、移動速度の大きさのランダム性によって、賑わいを評価することができると想到するに至った。
この思想に基づき、本願発明者らは、賑わいを評価すべく、歩行者が滞留又は通過する評価領域Aにおいて、評価領域A内の歩行者の行動に係る評価値を出力する歩行者の行動評価装置1を構成した。以下では、本願発明者らが構成した行動評価装置1の構成例について説明する。以下の構成では、行動評価装置1は、歩行者の移動速度ベクトルの向きについての時間及び歩行者についてのばらつき(以下、向きランダム性)と、移動速度ベクトルの大きさについての時間及び歩行者についてのばらつき(以下、大きさランダム性)との両方に依存するように賑わいの評価値(以下、賑わい値)を算出して出力する。具体的には、行動評価装置1は、向きランダム性と、大きさランダム性とのいずれに対しても、ばらつき(ランダム性)が大きくなれば、大きくなるように賑わい値を算出する。但し、以下の構成は例示に過ぎず、行動評価装置1は、向きランダム性と大きさランダム性との少なくとも一方に依存し、そのランダム性が大きくなれば、賑わい値を大きくなるように出力するものであればいかなる構成であってもよい。
まず、本実施形態に係る行動評価装置1の構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1には、行動評価装置1のハードウエア構成図が示されている。図1に示すように、行動評価装置1は、撮像装置2と、入力装置3と、出力装置4と、演算処理を行う演算処理装置5と、を有している。
図1に示すように、撮像装置2は、評価領域A内を所定時間Δτごとに撮影する単一又は複数のカメラによって構成されている。撮像装置2が複数のカメラによって構成されているときには、カメラが撮影する領域はそれぞれが他のカメラと重なる部分を含む互いに異なる範囲に設定されているとよい。これにより、カメラによって撮像された画像を繋ぎ合わせることによって、評価領域Aを網羅することができる。撮像装置2は例えばネットワーク6等を介して演算処理装置5に接続されている。但し、撮像装置2はカメラに限定されず、評価領域Aにおける人の位置や移動を取得できる装置であればいかなる装置であってもよい。より具体的には、撮像装置2は、例えば、レーザレンジファインダや、LiDAR等であってもよい。
入力装置3は、ユーザからの入力を受け付ける装置であって、キーボード、マウス、タッチパネル等を含む。入力装置3は演算処理装置5に接続され、演算処理装置5は入力装置3を介して、ユーザからの入力に係る情報を取得する。
出力装置4は、演算処理装置5の演算結果などをユーザに通知する装置であって、例えば、演算結果を表示するモニタ(ディスプレイ)や、演算結果を音声等により出力するスピーカ等を含む。本実施形態では、出力装置4は、モニタによって構成されている。
演算処理装置5は公知のハードウエアを有するコンピュータから構成されている。演算処理装置5は、賑わいを評価するための評価プログラムを実行することによって、撮像装置2によって撮像された画像を解析し、賑わい値を算出する。演算処理装置5は評価プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等からなるプロセッサ7、プロセッサ7のワークエリア等として機能するRAM8(Random Access Memory)、プロセッサ7が実行する評価プログラムやデータを格納するROM9(Read Only Memory)、ネットワーク6を介した通信処理を実行するネットワークインターフェース10、及び、SSDやHDDによって構成され、各種データを格納する記憶装置11(ストレージ)を備え、それら各構成要素はバス12を介して相互に接続されている。
図2には、演算処理装置5の機能ブロック図が示されている。図2に示すように、演算処理装置5は、機能部として、入力判定部14、記憶部15、画像取得部16、画像解析部17、及び、評価部19を備えている。入力判定部14、画像取得部16、画像解析部17、評価部19はそれぞれ、プロセッサ7によって実行されるソフトウエアによって構成されている。
入力判定部14は、評価開始に係る入力や、評価終了に係る入力が入力装置3に入力された否かを判定する。
記憶部15は記憶装置11によって構成され、歩行者の行動評価を行うための各種データを記憶し、保持する。記憶部15によって保持、記憶されるデータには撮像装置2によって取得される各時刻の画像に係る情報(画像情報)と、対応する評価領域A内における歩行者それぞれの各時刻の移動速度ベクトル(移動速度情報)、及び、賑わいを評価するための各種パラメータ(パラメータ情報)とが含まれる。
画像取得部16は、撮像装置2によって撮像された画像を取得し、取得した画像を撮像された時刻とともに、画像情報として、記憶部15に記憶させる。
画像解析部17は画像取得部16によって取得された画像から、撮像領域中の人物(歩行者)の位置を取得し、記憶部15にその位置を位置情報として記憶させる。このような処理を行うため、画像解析部17は、移動体抽出部26、人物認識部27、及び、速度ベクトル取得部28を有する。
移動体抽出部26は複数台の撮像装置2によって撮像された画像をそれぞれ解析することによって、画像中の移動体を抽出する。
人物認識部27は、移動体抽出部26によって検出された移動体の特徴を抽出し、その移動体がそれぞれ人物かどうかを識別する。また、人物認識部27は、検出された人物が同一人物であるかを識別することができる。
速度ベクトル取得部28は人物識別部によって人物であると識別された移動体の位置や大きさに基づいて、移動体それぞれの三次元形状を推定する。その後、速度ベクトル取得部28は、撮像装置2によって撮像が行われた時刻τにおける移動体(すなわち、歩行者)それぞれの位置の時間変化に基づいて、移動速度ベクトルv(τ)(vxi(τ)、vyi(τ))を取得する。移動速度ベクトルv(τ)は、水平に延びるx軸及びy軸によって規定される2次元面(xy面)、詳細には水平面内のベクトルとして定義される。x軸及びy軸はそれぞれ水平方向に延び、互いに直交する軸であれば、いかなる方向に向いていてもよい。iは歩行者それぞれに対応するインデックスを示し、人物識別部はそれぞれ移動体に対応する人を識別し、同一人物に同一のインデックスを付すものとする。以下では、評価領域A内の人数はNに設定され、インデックスiは1~Nの値を取るものとする。
本実施形態では、速度ベクトル取得部28は、所定時間Δτごと(本実施形態では、1秒ごと)に移動速度ベクトルv(τ)を取得する。以下、τをΔτで割った値をtとし、v(τ)をvi,t(=(vxi、vyi))と記載する。tは、0以上の整数(t=0、1、2、・・・・)で定義される時刻のインデックスを表す。
速度ベクトル取得部28は、評価プログラムの実行開始後、歩行者iそれぞれの移動速度ベクトルvi,tを、時間Δτごとに取得し、移動速度ベクトルvi,tを対応する時刻のインデックスtとともに、移動速度情報として、記憶部15に記憶させる。
評価部19は、速度ベクトル取得部28によって取得された移動速度ベクトルvi,tに基づいて、賑わいに係る評価値(以下、賑わい値)を算出する。このような処理を行うため、評価部19は、開始条件判定部31と、終了条件判定部32と、変換部33と、時平均R1算出部34と、時平均R2算出部35と、貢献評価値算出部36と、Rv算出部37と、場平均R1算出部38、場平均R2算出部39と、空間評価値算出部40と、賑わい値算出部41と、出力部42とを備えている。
開始条件判定部31は、賑わい値の評価を開始するための条件(開始条件)が成立したかを判定する。本実施形態では、開始条件は、入力判定部14において評価開始に係る入力を受け付けてから、時間SΔτの経過であり、開始条件判定部31は、入力判定部14において評価開始に係る入力を受け付けてから、時間SΔτ経過したかを判定する。Sは1以上の整数に設定されている。
終了条件判定部32は、賑わい値の評価を終了するための条件(終了条件)が成立したかを判定する。本実施形態では、終了条件は、入力判定部14において評価終了に係る入力を受け付けることであり、終了条件判定部32は、入力判定部14において評価終了に係る入力を受け付けたときに終了条件が成立したと判定する。
変換部33は、評価開始以降、移動速度ベクトルvi,tを取得して、向きを示す単位ベクトルei,tに変換した後、複素平面上の点に変換する。具体的には、変換部33は、以下の式(1)に基づき、移動速度ベクトルvi,tに対応する単位ベクトルei,tを算出する。
Figure 0007099771000002
但し、式(1)において、|vi,t|は、移動速度ベクトルvi,tの大きさを表す。変換部33は、|vi,t|が零であるときには、ei,tにei,t―1を代入する。また、|vi,0|が零であるときには、変換部33は、ei,0を、便宜的に(1,0)に設定する。
次に、変換部33は、以下の式(2)を用いて、移動速度ベクトルvi,tを複素平面上の点Ti,k(すなわち、複素数)に変換する。
Figure 0007099771000003
式(2)において、jは、虚数単位を示す。変換部33は、時間Δτごとに、複素数Ti,tを記憶部15に記憶させる。
時平均R1算出部34は、時間についての移動速度ベクトルvi,tの向きのバラつき、すなわち、向きランダム性に係る評価値R(i,t)を算出する。具体的には、時平均R1算出部34は、評価領域A内にいる歩行者それぞれに対して、式(3)を用いて、歩行者i、時刻tにおけるR(i,t)を算出する。
Figure 0007099771000004
式(3)において、||A||は、複素数Aの絶対値(複素平面上の原点からの距離)を示す。式(3)は、評価値R(i,t)が、移動速度ベクトルvi,tの方向を示す単位ベクトルei,tを時刻tΔτより前の時間帯SΔτに渡って合算して平均した(すなわち、時平均した)ベクトルの長さであることを表している。
(i,t)は移動方向の分布の1次モーメントに相当し、1-R(i,t)は、circular variance と呼ばれる量に対応する。ei,tの向きの分布がランダムになる、すなわち、移動速度の向きのばらつきが大きくなると、R(i,t)は小さくなる。このように、R(i,t)を用いることで、移動速度ベクトルvi,tの向きに係るランダム性を適切且つ簡便に評価することができる。
時平均R2算出部35は、移動速度ベクトルvi,tの向きに係るランダム性の評価値R(i,t)を算出する。具体的には、時平均R2算出部35は、評価領域A内にいる歩行者それぞれに対して、式(4)を用いて、歩行者i、時刻tにおけるR(i,t)を算出する。
Figure 0007099771000005
(i,t)は移動速度ベクトルvi,tの方向を示す単位ベクトルei,tを複素平面上の複素数Ti,kに対応付け、対応付けた複素数Ti,kの2乗を歩行者について合算して絶対値を算出したものに相当する。R(i,t)は移動方向の分布の2次モーメントに相当し、(1-R(i,t))/R(i,t)2は、circular dispersion と呼ばれる量に対応する。ei,tの向きの分布がランダムになる、すなわち、移動速度の向きのばらつきが大きくなると、R(i,t)は小さくなる。R(i,t)を用いることでもまた、移動速度ベクトルvi,tの向きに係るランダム性を適切且つ簡便に評価することができる。
Rv算出部37は、移動速度ベクトルvi,tの大きさ(速さ)に係るランダム性の評価値R(i,t)を算出する。具体的には、Rv算出部37は、評価領域A内にいる歩行者それぞれに対して、式(5)を用いて、歩行者i、時刻tにおけるR(i,t)を算出する。
Figure 0007099771000006
但し、式(5)のpi,tは以下の式(6)によって表される。
Figure 0007099771000007
(i,t)は、時刻tΔτより前の時間帯SΔτにおける移動速度ベクトルvi,tの大きさ(速さ)のエントロピーを値が0~1の間に収まるように線型変換したものである。この線形変換によって、平均的な移動速度によらず、歩行者それぞれに対して移動速度ベクトルの大きさのばらつき(ランダム性)を評価することができる。R(i,t)は、速さが時間帯SΔτにおいて一定であるほど小さくなる。R(i,t)を用いることで、移動速度ベクトルvi,tの大きさに係るランダム性を適切且つ簡便に評価することができる。
貢献評価値算出部36は、各歩行者の行動の評価値(貢献評価値)を算出する。貢献評価値は、各歩行者の賑わいへの貢献度合いを示す。貢献評価値算出部36は、以下の式(7)を用いて、歩行者それぞれの時刻tΔτにおける貢献評価値nig(i,t)を算出する。
Figure 0007099771000008
但し、q及びrは0以上1以下のパラメータである。貢献評価値算出部36は、その他、以下の式(8)を用いて、歩行者それぞれの時刻tΔτにおける貢献評価値nig(i,t)を算出してもよい。
Figure 0007099771000009
但し、式(8)と同様に、q及びrはそれぞれ0以上1以下のパラメータである。
本実施形態では、貢献評価値算出部36は、式(7)を用い、qを1に、rを0.5にそれぞれ設定して、貢献評価値nig(i,t)を算出する。すなわち、貢献評価値算出部36は、式(9)を用いて、貢献評価値nig(i,t)を算出する。
Figure 0007099771000010
場平均R1算出部38は、評価領域A全体の移動速度ベクトルvi,tの向きに係るランダム性の評価値R´(t)を算出する。具体的には、場平均R1算出部38は、評価領域A内にいる歩行者それぞれに対して、式(10)を用いて、時刻tにおけるR´(t)を算出する。
Figure 0007099771000011
場平均R2算出部39は、評価領域A全体の移動速度ベクトルvi,tの向きに係るランダム性の評価値R´(t)を算出する。具体的には、場平均R2算出部39は、評価領域A内にいる歩行者それぞれに対して、式(11)を用いて、時刻tにおけるR´(t)を算出する。
Figure 0007099771000012
空間評価値算出部40は、式(12)を用いて、時刻tΔτの評価領域Aの評価値(以下、空間評価値nig´(t))を算出する。
Figure 0007099771000013
但し、式(12)において、q´は0以上1以下の定数である。本実施形態では、空間評価値算出部40は空間評価値nig´(t)を、式(12)のq´=0とした式、すなわち、式(13)に基づいて算出する。
Figure 0007099771000014
賑わい値算出部41は、空間評価値nig´(t)と、貢献評価値nig(i,t)とを用いて、以下の式(14)に基づいて、時刻tΔτにおける評価領域Aの賑わい値Nig(t)を算出する。式(14)は、賑わい値Nig(t)は、空間評価値nig´(t)と、貢献評価値nig(i,t)の歩行者についての平均値との重み付き幾何平均であることを示している。
Figure 0007099771000015
但し、pは0以上1以下に設定されている。pは、賑わい値Nig(t)に対する空間評価値nig´(t)の寄与の強さと、貢献評価値nig(i,t)の寄与の強さとの割合をコントロールするハイパーパラメータであり、賑わい値Nig(t)は、0~1の値を取る。本実施形態ではpは、0.5に設定されている。
式(9)、式(13)、及び、式(14)から理解できるように、賑わい値Nig(t)は、移動速度ベクトルの向きのランダム性が大きくなる(すなわち、R(i,t)、R´(t)が小さくなる)と大きくなり、移動速度ベクトルの大きさのランダム性が大きくなる(すなわち、Rv(i,t)の大きさが大きくなる)と大きくなる。
出力部42は出力装置4を介して、ユーザに賑わい値Nig(t)を通知する。本実施形態では、出力部42は賑わい値Nig(t)をモニタに表示することよって、ユーザに通知を行う。
行動評価装置1の演算処理装置5は、入力判定部14において評価実行開始を指示する旨の入力があったことを検出すると、評価プログラムを実行し評価領域Aを評価する、歩行者の行動評価方法を実施するべく、歩行者の行動評価処理(以下、評価処理)を行う。以下、所定の時間ごとに演算処理装置5が実行する評価プログラムについて、図4を参照して詳細に説明する。
評価プログラムの最初のステップST101において、開始条件判定部31は、開始条件が成立したか、すなわち、評価処理の実行開始から時間SΔτ経過したかを判定する。経過していない場合は、演算処理装置5は、再度、ステップST101を実行することにより時間SΔτが経過するまで待機する。経過している場合には、演算処理装置5はステップST102を実行する。
ステップST102において、時平均R1算出部34及び場平均R2算出部39はそれぞれ、評価領域A内に滞在する歩行者の移動速度ベクトルvi,tの向きに係るランダム性の評価値R(i,t)(i=1~N)及びR´(t)を算出する。但し、時平均R1算出部34は、R(i,t)を、評価領域A内の全ての歩行者(すなわち、i=1~N)についてそれぞれ算出する。算出が完了すると、演算処理装置5は、ステップST103を実行する。
ステップST103において、Rv算出部37はそれぞれ、評価領域A内に滞在する全ての歩行者の移動速度ベクトルの大きさvi,tに係るランダム性の評価値R(i,t)(i=1~N)を算出する。算出が完了すると、演算処理装置5はステップST104を実行する。
ステップST104において、貢献評価値算出部36は、評価領域A内に滞在する全ての歩行者についてそれぞれ、貢献評価値nig(i,t)(i=1~N)を算出する。本実施形態では、貢献評価値算出部36は、式(9)を用いて、貢献評価値nig(i,t)を算出する。算出が完了すると、演算処理装置5は、ステップST105を実行する。
ステップST105において、空間評価値算出部40は、評価領域A内の時刻tΔτにおける評価領域Aの空間評価値nig´(t)を算出する。本実施形態では、空間評価値算出部40は、式(14)を用いて、空間評価値nig´(t)を算出する。算出が完了すると、演算処理装置5は、ステップST106を実行する。
ステップST106において、空間評価値算出部40は、賑わい値算出部41は、空間評価値nig´(t)と、貢献評価値nig(i,t)とを用いて、賑わい値Nig(t)を算出する。算出が完了すると、演算処理装置5は、ステップST107を実行する。
ステップST107において、出力部42は出力装置4を介して、ユーザに賑わい値Nig(t)を出力する。本実施形態では、出力部42は賑わい値Nig(t)をモニタに表示し、ユーザに賑わい値Nig(t)を通知する。表示が完了すると、演算処理装置5はステップST108を実行する。
ステップST108において、終了条件判定部32は、入力判定部14において評価終了に係る入力を受け付けたか否かを判定する。受け付けた場合は、演算処理装置5は、評価処理を終える。受け付けていない場合は、演算処理装置5は、Δτだけ待機した後、ステップST102を実行するとよい。
次に、このように構成した行動評価装置1の動作、及び、効果について図5及び図6を参照して説明する。
本願発明者らは、行動評価装置1による賑わい評価値によって評価ができることを立証するため、歩行者シミュレーションソフトウエア、Vadereを用いたシミュレーションを行った。シミュレーションでは、一本の道の両端にそれぞれ3個の店舗がある商店街を想定し、その道を評価領域Aとし、その中に合計1000人の歩行者を配置した。Vadereでは、歩行者それぞれに対して、買い物又は通過の属性を持たせることができ、買い物人口割合を変更することができる。
図4には、1-R(i,t)の歩行者及び時間についての平均値1-R、R´(t)の時間平均値R´、R(i,t)の歩行者及び時間についての平均値R、及び賑わい値Nig(t)の時間平均Nigそれぞれの買い物人口割合依存性を示すグラフが示されている。
図4によって、買い物人口割合が高くなると、賑わい値Nig(t)の時間平均Nigが大きくなることが分かる。よって、賑わい値Nigによって賑わいの度合いを評価することができると考えられる。特に、行動評価装置1は、歩行者の移動速度ベクトルvi,tを取得することによって、賑わいの度合いを評価することができるため、歩行者の位置履歴を保持する必要がないことから、歩行者のプライバシー保護を図りつつ、適切な賑わいの評価が可能となる。
また、図4によって、買い物人口割合が高くなると、1-R、1-R´、Rもまたそれぞれ、高くなることが理解できる。よって、1-R、1-R´、Rによっても、賑わいの度合い、賑わいの大きさを評価することができると考えられる。
移動速度ベクトルvi,tの向きや大きさは測定時にノイズを受けることがある。1-R、1-R´はそれぞれ、移動速度ベクトルvi,tの向きのみのばらつきに係る評価値であり、Rは移動速度ベクトルvi,tの大きさのみのばらつきに係る評価値である。一方、賑わい値Nigは向きのばらつきと大きさのばらつきとの両方に依存するため、p、q、r、q´等のパラメータの調整により、賑わい値Nigは1-R、1-R´、Rに比べて、測定のノイズの影響を受け難くなるように設定することが可能である。よって、賑わい値Nigによって安定した賑わい評価が可能となる。
また、ユーザは、p、q、r、q´等のパラメータの調整により、1-R、1-R´、Rのいずれの指標も参照可能な賑わい値Nigを用いることにより、安定して多角的な賑わい評価を行うことができる。ただし、演算処理装置5は、賑わい値Nigに限らず、p、q、r、q´の各指標についても出力可能である。
また、本発明に係る行動評価装置1は、歩行者間の相対位置や、歩行者間の相対速度を用いることなく、賑わい値Nigを算出することができる。よって、賑わい値Nigの算出が容易である。更に、本発明に係る行動評価装置1は、Nを評価領域A内に滞在し、移動速度ベクトルが取得できる歩行者の数に設定することによっても、賑わい値Nigを算出することができる。すなわち、賑わいの評価に評価領域A内に滞在する全歩行者の位置や速度の情報が必須ではなく、本発明に係る行動評価装置1は、協力する意思のある歩行者の端末に設けられたコンパスや加速度センサの測定結果を取得することによっても賑わいを適切に評価することができる。
以上、本発明を特定の実施形態に基づいて説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。なお、上記実施形態に示した本発明に係る行動評価装置1、評価方法、及び、評価プログラムの各構成要素は、必ずしも全てが必須ではなく、少なくとも本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
上記実施形態では、行動評価装置1は、R(i,t)、R´(t)を用いて、賑わい値Nig(t)を算出していたが、この態様には限定されず、R´(t)、R(i,t)を用いて、賑わい値Nig(t)を算出してもよい。
上記実施形態では、貢献評価値算出部36は、貢献評価値nig(i,t)を式(7)に基づいて算出していたがこの態様には限定されない。例えば、貢献評価値算出部36は、貢献評価値nig(i,t)を以下の式(15)に基づいて、算出してもよい。
Figure 0007099771000016
但し、k、kはそれぞれ0~1の定数である。
また、賑わい値算出部41は、以下の式(16)を用いて、歩行者iの評価領域Aの賑わいへの貢献値nig(i)を算出して、出力してもよい。
Figure 0007099771000017
但し、式(16)において、時刻tmin(i)Δτは歩行者iが評価領域Aに入った時刻を示し、時刻tmax(i)Δτは歩行者iが評価領域Aから出た時刻を示す。
上記実施形態では、速度ベクトル取得部28は、撮像装置2による画像から歩行者それぞれの位置を取得し、その位置の時間変化に基づいて、移動速度ベクトルvi,tを取得していたが、この態様には限定されない。例えば、速度ベクトル取得部28は、歩行者の保持する携帯電話やスマートフォン等と基地局との間で行われた通話・データ通信が記録された携帯電話通信履歴(Call Detail Record 、CDR)を取得して、歩行者の移動履歴を取得し、歩行者それぞれの移動速度ベクトルvi,tを算出してもよい。また、速度ベクトル取得部28は、歩行者それぞれの移動速度や加速度を検出するセンサの検出結果を取得し、その検出結果に基づいて、歩行者それぞれの移動速度ベクトルvi,tを算出してもよい。
また、上記実施形態では、行動評価装置1は、R、R、R等の指標に基づいて、移動速度ベクトルvi,tの向きや大きさのランダム性を評価していたが、この態様には限定されない。行動評価装置1は、その他の指標に基づいて、移動速度ベクトルvi,tの向きや大きさのランダム性を評価し、賑わい値Nig(t)を算出してもよい。
以上詳細に説明したように、本発明の行動評価装置1、行動評価方法、及び、行動評価プログラムは、賑わいの観点から適切に歩行者の行動を評価することができるため、商店街等における各種イベントの賑わいへの評価を行うことができる等、賑わい創出に有用である。
1 :行動評価装置
2 :撮像装置
3 :入力装置
4 :出力装置
5 :演算処理装置
6 :ネットワーク
7 :プロセッサ
8 :RAM
9 :ROM
10 :ネットワークインターフェース
11 :記憶装置
12 :バス
14 :入力判定部
15 :記憶部
16 :画像取得部
17 :画像解析部
19 :評価部
26 :移動体抽出部
27 :人物認識部
28 :速度ベクトル取得部
31 :開始条件判定部
32 :終了条件判定部
33 :変換部
34 :時平均R1算出部
35 :時平均R2算出部
36 :貢献評価値算出部
37 :Rv算出部
38 :場平均R1算出部
39 :場平均R2算出部
40 :空間評価値算出部
41 :値算出部
42 :出力部

Claims (8)

  1. 歩行者が滞留又は通過する所定領域において、前記歩行者の行動に係る評価値を出力する歩行者の行動評価装置であって、
    プロセッサを含み、
    前記プロセッサは、前記所定領域内に滞留又は通過する前記歩行者の移動速度ベクトルの向きについての時間又は前記歩行者についてのばらつきを示す向きランダム性と、前記移動速度ベクトルの大きさについての前記時間又は前記歩行者についてのばらつきを示す大きさランダム性との少なくとも一方が高くなるにつれて、前記評価値を高くなるように算出する歩行者の行動評価装置。
  2. 前記プロセッサは、前記向きランダム性が高くなるにつれて、前記評価値が高くなるように算出する請求項1に記載の歩行者の行動評価装置。
  3. 前記プロセッサは、前記向きランダム性を、前記歩行者それぞれに対して、前記移動速度ベクトルの方向を示す単位ベクトルを所定時間に渡って合算することによって、前記評価値を取得する請求項1又は請求項2に記載の歩行者の行動評価装置。
  4. 前記移動速度ベクトルは、2次元面内のベクトルとして規定され、
    前記プロセッサは、前記向きランダム性を、前記移動速度ベクトルの方向を示す単位ベクトルを複素平面上の複素数に対応付け、対応付けた前記複素数の2乗を前記所定領域内に滞留又は通過している前記歩行者について合算して絶対値を算出することによって、前記評価値を取得する請求項1又は請求項2に記載の歩行者の行動評価装置。
  5. 前記プロセッサは、前記大きさランダム性が高くなるにつれて、前記評価値が高くなるように算出する請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の歩行者の行動評価装置。
  6. 前記プロセッサは、前記大きさランダム性を前記移動速度ベクトルの大きさのエントロピーを算出することによって取得する請求項5に記載の歩行者の行動評価装置。
  7. 歩行者が滞留又は通過する所定領域において、前記歩行者の行動に係る評価値を出力する歩行者の行動評価方法であって、
    コンピュータが、前記所定領域内に滞留又は通過する前記歩行者の移動速度ベクトルの向きについての時間又は前記歩行者についてのばらつきを示す向きランダム性と、前記移動速度ベクトルの大きさについての前記時間又は前記歩行者についてのばらつきを示す大きさランダム性との少なくとも一方が高くなるにつれて、前記評価値を高くなるように算出する歩行者の行動評価方法。
  8. 歩行者が滞留又は通過する所定領域において、前記歩行者の行動に係る評価値を取得する歩行者の行動評価プログラムであって、
    前記所定領域内に滞留又は通過する前記歩行者の移動速度ベクトルの向きについての時間又は前記歩行者についてのばらつきを示す向きランダム性と、前記移動速度ベクトルの大きさについての前記時間又は前記歩行者についてのばらつきを示す大きさランダム性との少なくとも一方が高くなるにつれて、前記評価値を高くなるように算出する手順をコンピュータに実行させるための歩行者の行動評価プログラム。
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