JP2020012683A - 対象物動静検知システム、対象物動静検知方法、及び対象物動静検知プログラム - Google Patents

対象物動静検知システム、対象物動静検知方法、及び対象物動静検知プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2020012683A
JP2020012683A JP2018133674A JP2018133674A JP2020012683A JP 2020012683 A JP2020012683 A JP 2020012683A JP 2018133674 A JP2018133674 A JP 2018133674A JP 2018133674 A JP2018133674 A JP 2018133674A JP 2020012683 A JP2020012683 A JP 2020012683A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reflected wave
wave intensity
irradiation area
unit
reflected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018133674A
Other languages
English (en)
Inventor
俊彦 岩切
Toshihiko Iwakiri
俊彦 岩切
みゆき 村永
Miyuki Muranaga
みゆき 村永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Network and System Integration Corp
Original Assignee
NEC Network and System Integration Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Network and System Integration Corp filed Critical NEC Network and System Integration Corp
Priority to JP2018133674A priority Critical patent/JP2020012683A/ja
Publication of JP2020012683A publication Critical patent/JP2020012683A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

【課題】電磁波送受信機が照射エリアからの捕捉した反射波の反射波強度に基づいて、対象物の動静状況を検知する対象物動静検知システム、対象物動静検知方法、及び対象物動静検知プログラム。【解決手段】電磁波送受信機で電磁波を照射エリアに照射し、前記照射エリア内からの前記電磁波の反射波を捕捉し、前記捕捉した前記反射波の強さを反射波強度として反射波強度捕捉部で捕捉し、反射波の前記照射エリア内に前記対象物が存在せず、前記照射エリア内の物理量が時間的に不変な定常状態を設定し、前記反射波強度のうち、前記定常状態の前記照射エリア内からの前記反射波の反射波強度を基準値設定部で基準値に設定し、前記基準値の反射波強度と前記反射波強度捕捉部が逐次捕捉する実測値の反射波強度との差分を反射波強度差分算出部が算出し、算出した差分に対応して前記照射エリア内における前記対象物の動静を動静検知部が検知する。【選択図】図3

Description

本発明は、電磁波送受信機が照射エリアから捕捉した反射波の反射波強度に基づいて、顧客、通行人、車両等を対象物とし、その対象物の動静を検知する対象物動静検知システム、対象物動静検知方法、及び対象物動静検知プログラムに関する。
ショッピングセンターや店舗では、顧客の動きの流れや停滞(動静)状況を調べることが、営業上の重要な参考情報になる。営業時間帯や陳列内容による顧客の混雑具合や、店舗内の滞在場所、移動方向を調べることで、店舗側は、売り上げ向上に繋げるために、効果的な商品の配置や店舗レイアウトの開発、通行人を誘引するための広告の設置位置の検討をすることができる。また、顧客の動静の調査範囲によっては、店舗の出店予定エリアにおける通行人や通行車両の規模を測定することによる見込み客の予測や、セールや催事、イベント等における集客の効果測定、周辺店舗が自店舗に及ぼす影響の把握等の、大きな視点での現状把握や改良点を検討することができる。
また、車両を検知する場合として、ドライブスルーが挙げられる。ドライブスルーで一般的に用いられている車両検出装置は、車両を重量で検出するため、自転車や徒歩の顧客が故意又は誤って進入した場合は、重量が軽く車両検出装置が反応しない。そのため顧客の進入を店舗側の店員が気付かずに、顧客と問題が生じる恐れがある。
現在、顧客等の対象物の状況を把握する手法として、映像を撮影できるカメラが主流である。カメラが撮影する映像を確認することで、顧客の性別や年代、人数、行動の様子等を明らかにすることができる。しかしながら、カメラで顧客を撮影する場合は、カメラを隠すことなく「撮影中」の表示が必要であり、また、顧客は顔や身体を撮影されることにより、不快や警戒心を感じたり、プライバシー等の個人情報保護の観点からの問題が生じたりして顧客からの苦情がよせられる恐れがある。また、暗い場所や夜間等の光量が不足する時間、場所や、狭い場所等カメラ撮影に不向きな場所によっては、カメラの画像が不鮮明になり、顧客の状況を把握することが難しい状況が生じる。さらに、トイレや更衣室等にはプライバシー等の問題からカメラを設置することができないため、このような場所における人の動静については確認することが困難である。
また、カメラを設置できたとしても、映像データのデータサイズは文字データに比べると大きく、撮影時間が長いほどその差は広がり、データを保存するための装置が別途必要となるためコストがかかる。
カメラで撮影して顧客の状況を把握する以外にも、電磁波送受信機によって、顧客等の対象物の状況を把握することが行なわれている。
特開2003−315450 特開2000−338231
特許文献1は、ミリ波レーダ用監視システムに係り、屋内や屋外のレイアウト内の監視対象である目標物体をミリ波レーダで検出し、その目標物体に対する侵入者等を監視するのに好適なミリ波レーダ用監視システムに関し、受信部を不要にして設置コストを低減でき、また、誤警報を少なくして、信頼性の向上したミリ波レーダ監視システムが開示されている。
特許文献2は、侵入監視区域のある一点に設置したレーダセンサからFM一CW波(周波数変調連続波)を電波にて侵入監視方向に向けて送信した際に、反射物体から反射される電波(反射波)と、送信した電波(送信波)との差であるビート信号に基づき、レーダセンサに対する反射物体の距離および移動方向、反射物体の速度を計測して侵入者を検知する侵入者検知装置が開示されている。
特許文献1及び特許文献2は、電波の周波数の変位を利用して検知するものであるため、対象物が移動中のものを前提として検知しているものであり、停止中の対象物は前記周波数の変位が生じないため検知することができないものである。
そこで本発明は、捕捉した反射波の反射波強度に基づいて、対象物が移動している、静止しているに関わらず、に前記対象物の状況(動静、混雑、塊)を検知する対象物動静検知システム、対象物動静検知方法、及び対象物動静検知プログラムを提供する。
本発明に係る対象物動静検知システムは、電磁波を照射エリア内に照射して対象物の動静を検知する対象物動静検知システムであって、前記電磁波を前記照射エリアに照射し、前記照射エリア内からの前記電磁波の反射波を捕捉する電磁波送受信機と、前記電磁波送受信機が捕捉した前記反射波の強さを反射波強度として捕捉する反射波強度捕捉部と、前記電磁波の前記照射エリア内に前記対象物が存在せず、前記照射エリア内の物理量が時間的に不変な定常状態を設定し、前記反射波強度捕捉部が捕捉する反射波強度のうち、前記定常状態の前記照射エリア内からの前記反射波の前記反射波強度を基準値に設定する基準値設定部と、前記基準値設定部が設定した前記基準値の前記反射波強度と前記反射波強度捕捉部が逐次捕捉する実測値の反射波強度との差分を算出する反射波強度差分算出部と、前記反射波強度差分算出部が算出した差分に対応して前記照射エリア内における前記対象物の動静を検知する動静検知部と、を有することを特徴とする。
本発明に係る対象物動静検知システムは、前記反射波強度捕捉部が捕捉する前記反射波強度のうち、一の対象物が存在する前記照射エリア内からの前記反射波のうち、前記一の対象物からの前記反射波強度を比較値に設定する比較値設定部を有し、前記動静検知部は、前記反射波強度差分算出部が算出した前記反射波強度の差分と前記比較値設定部が設定した比較値との対比に基づいて前記照射エリア内での対象物の塊(ボリューム)を検知するものであることを特徴とする。
本発明に係る対象物動静検知システムの前記反射波強度差分算出部は、前記反射波強度捕捉部が逐次捕捉する実測値の反射波強度を補正し、前記補正後の実測値の反射波強度と前記基準値の反射波強度との差分を算出するものであることを特徴とする。
本発明に係る対象物動静検知システムは、前記電磁波送受信機から前記対象物へ照射する電磁波と当該電磁波が前記対象物から反射した反射波の捕捉時の時間差から前記照射エリア内における前記電磁波送受信機に対する前記対象物の距離情報を取得する距離情報取得部を有することを特徴とする。
本発明に係る対象物動静検知システムは、前記対象物が反射した1以上の前記反射波の位相差に基づいて前記照射エリア内での前記対象物の方向を推定する方向検知部を有し、
前記動静検知部は、前記方向検知部が推定した方向情報に基づいて、前記照射エリア内における前記対象物の動静に方向性をもたせたことを特徴とする。
本発明に係る対象物動静検知システムの前記反射波強度捕捉部は、前記電磁波送受信機が捕捉した前記反射波の強さを時間軸上で反射波強度として捕捉するものであり、前記反射波強度差分算出部は、前記基準値設定部が設定した前記基準値の反射波強度と前記反射波強度捕捉部が逐次捕捉する前記実測値の反射波強度との差分を時間軸上で算出するものであり、前記動静検知部は、前記反射波強度差分算出部が時間軸上で算出した差分に対応して前記照射エリア内における前記対象物の動静を時間軸上で検知するものであることを特徴とする。
本発明に係る対象物動静検知システムの前記動静検知部は、前記距離情報取得部が取得した前記距離情報と、前記反射波強度差分算出部が算出した差分の情報とに基づいて、時間軸上で前記照射エリア内における前記対象物の動静を検知するものであることを特徴とする。
本発明に係る対象物動静検知システムの動静検知部は、前記距離情報取得部が取得した前記距離情報、前記方向検知部が取得した方向情報及び前記反射波強度差分算出部が時間軸上で算出した差分の情報に基づいて、前記照射エリア内における前記対象物の動静を検知するものであることを特徴とする。
本発明に係る対象物動静検知システムは、前記基準値と、前記実測値と、前記比較値と、前記距離情報と、前記方向情報とを時間軸に沿って出力する出力部を有することを特徴とする。
本発明に係る対象物動静検知方法は、電磁波を照射エリア内に照射して対象物の動静を検知する対象物動静検知方法であって、電磁波送受信機で前記電磁波を前記照射エリアに照射し、前記照射エリア内からの前記電磁波の反射波を捕捉し、前記電磁波送受信機が捕捉した前記電磁波の強さを反射波強度として反射波強度捕捉部で捕捉し、前記反射波の前記照射エリア内に前記対象物が存在せず、前記照射エリア内の物理量が時間的に不変な定常状態を設定し、前記反射波強度捕捉部が捕捉する反射波強度のうち、前記定常状態の前記照射エリア内からの前記反射波の反射波強度を基準値設定部で基準値に設定し、前記基準値設定部が設定した前記基準値の反射波強度と前記反射波強度捕捉部が逐次捕捉する実測値の反射波強度との差分を反射波強度差分算出部が算出し、前記反射波強度差分算出部が算出した差分に対応して前記照射エリア内における前記対象物の動静を動静検知部が検知することを特徴とする。
本発明に係る対象物動静検知方法は、前記反射波強度捕捉部が捕捉する前記反射波強度のうち、一の対象物が存在する前記照射エリア内からの反射波のうち、前記一の対象物からの前記反射波強度を、比較値設定部が比較値に設定し、前記反射波強度差分算出部が算出した前記反射波強度の差分と前記比較値設定部が設定した比較値との対比に基づいて前記照射エリア内での対象物の塊(ボリューム)を前記動静検知部が検知するものであることを特徴とする。
本発明に係る対象物動静検知プログラムは、電磁波を照射エリア内に照射して対象物の動静を検知する対象物動静検知プログラムであって、電磁波送受信機で前記電磁波を前記照射エリアに照射し、前記照射エリア内からの電磁波の反射波をする機能と、前記電磁波送受信機が捕捉した前記反射波の強さを反射波強度として反射波強度捕捉部で捕捉する機能と、前記反射波の前記照射エリア内に対象物が存在せず、前記照射エリア内の物理量が時間的に不変な定常状態を設定し、前記反射波強度捕捉部が捕捉する前記反射波強度のうち、前記定常状態の前記照射エリア内からの前記反射波の反射波強度を基準値設定部が基準値に設定する機能と、前記基準値設定部が設定した前記基準値の反射波強度と前記反射波強度捕捉部が逐次捕捉する実測値の反射波強度との差分を反射波強度差分算出部が算出する機能と、前記反射波強度差分算出部が算出した差分に対応して前記照射エリア内における前記対象物の動静を動静検知部が検知する機能とを
実行させることを特徴とする。
本発明に係る対象物動静検知プログラムは、前記反射波強度捕捉部が捕捉する前記反射波強度のうち、一の対象物が存在する前記照射エリア内からの前記電磁波のうち、一の対象物からの前記反射波強度を比較値設定部が比較値に設定する機能と、前記反射波強度差分算出部が算出した前記反射波強度の差分と前記比較値設定部が設定した比較値との対比に基づいて前記照射エリア内での対象物の塊(ボリューム)を前記動静検知部が検知する機能とを実行させることを特徴とする。
以上の様に、本発明によれば、電磁波を照射エリアに照射し、前記照射エリア内からの反射波を捕捉する電磁波送受信機と、前記電磁波送受信機が捕捉した前記反射波の強さを反射波強度として捕捉する反射波強度捕捉部と、前記照射エリア内からの反射波の反射波強度を基準値に設定する基準値設定部と、前記基準値設定部が設定した前記基準値の反射波強度と前記反射波強度捕捉部が逐次捕捉する実測値の反射波強度との差分を算出する反射波強度差分算出部と、前記反射波強度差分算出部が算出した基準値と実測値の差分に対応して前記照射エリア内における前記対象物の動静を検知する動静検知部を有することにより、前記対象物の存在と、動静の状態を検知することができる。反射波の反射波強度を利用することで、対象物が動いている、静止しているにもかかわらず、前記基準値の反射波強度と前記実測値の反射波強度には差分が生じるため、前記対象物の動静を検知することができる。
また、電磁波送受信機を人目に触れぬよう木製やプラスチック製品で遮蔽しても、電磁波送受信機から照射される電磁波は木材やプラスチックを透過し、対象物からの反射波を捕捉することができるので、対象物に対しては、調査されていることを意識させることがなく反射波強度を捕捉することができる。トイレや更衣室など、通常ではカメラを設置できない場所にも電磁波送受信機を設置でき、前記対象物の動静を検知することができる。また、カメラのように画像又は映像を撮影せず、前記対象物からの反射波のみを捕捉するため、個人情報を取得することがなく、カメラ撮影する場合の「撮影中」という明示が不要となり、顧客が画像に映る等のプライバシーへの配慮が必要ない。
また、暗い場所、夜間等の光量が不足する時間、場所や、狭い場所等カメラ撮影に不向きな場所でも、電磁波送受信機を設置でき、前記対象物の動静を検知することができる。
前記反射波強度は文字データとして記録されるため、カメラ撮影による映像データに比べてデータサイズが小さく、必要な装置の構成が少なくてすむため、設置コスト、運用コスト等が抑えることができる。
また、前記照射エリア内に一の対象物のみ存在する状況を準備し、前記一の対象物からの反射波強度を比較値として設定する比較値設定部を有することにより、前記動静検知部は、前記反射波強度差分算出部が算出した反射波強度の差分である実測値と比較値とを対比することで前記照射エリア内における対象物の塊(ボリューム)を検知することができる。
また、前記電波送受信機から対象物へ照射する電磁波と当該電磁波が前記対象物から反射した反射波の捕捉時の時間差から捕捉、前記照射エリア内における前記電磁波送受信機と反射波を反射した対象物への距離情報を取得することができる。
また、前記対象物が反射した1以上の反射波の位相差に基づいて、前記照射エリア内での前記電波送捕捉機からみた前記対象物の方向を検知することができ、検知した方向情報に基づいて、前記照射エリア内における前記対象物の移動の方向性を検知することができる。
また、前記基準値と、前記実測値と、前記比較値と、前記距離情報と、前記方向情報とを時間軸に沿って出力することにより、どの時間帯にどの位置が混雑していた、対象物がどの様に滞在、移動したかを、視覚的に確認する事ができる。
本発明に係るブロック図である。 本発明に係る基本の処理フロー図である。 本発明に係る電磁波送受信機の照射エリア内の横からの断面図における設置位置を示した図である。 本発明に係る電磁波送受信機の照射エリア内の見取り図上の設置位置を示した図である。 本発明に係る第1の実施形態の照射エリアの顧客の状況を示す図である。 図5の顧客の存在状況を視覚的に示した図である。 本発明に係る第1の実施形態の電磁波送受信機の反射波強度のログを示す図である。 図7に基づいて本発明に係る第1の実施形態の電磁波送受信機の反射波強度のログから塊(ボリューム)を示す図である。 図7に基づいて本発明に係る第1の実施形態の反射波強度のログから1日毎の状況を示す図である。 本発明に係る第1の実施形態の処理フロー図である。 反射波の減衰の例を示す図である。
以下図面を参照して、本発明による対象物動静検知システムを実施するための最良の形態について説明する。
図1は、対象物動静検知システム1の全体構成を示すブロック図、図2は、対象物動静検知システム1の処理フロー図である。
図1に示す、対象物動静検知システム1は、電磁波送受信機5と計算機10とを有し、また、計算機10は反射波強度捕捉部11、基準値設定部12、比較値設定部13、反射波強度差分算出部14、及び動静検知部15を有している。さらには、これらの構成に距離情報取得部16、方向検知部17及び出力部18を付加しても良い。計算機10は汎用のサーバや、パーソナルコンピュータ等で良い。
電磁波送受信機5は、電磁波を照射する照射部と前記反射波を捕捉する受信部を有している。電磁波送受信機5は、汎用のものであり、照射部及び受信部は図示していない。
電磁波は周波数300MHz〜3THzを使用するが、特に、本発明では、24GHzを用いると好適である。24GHz周波数は、有効範囲は約0.1〜25m程度の範囲での使用が好ましい。また、電磁波送受信機は、1m以遠で数cmの誤差で距離を感知できる性能が望ましい。24GHz電磁波は、金属、水又は水分が多い対象物からのみ反射する。以下、本発明では反射した電磁波を反射波と記す。しかし、電磁波は、木、プラスチック、陶器等の素材は透過するため、反射しない。生体は約60%の水分量を含むことから、電磁波を反射し、反射波を生じる。よって、24GHz電磁波は、金属、生体の存在を確認するのに好適な周波数である。
また、本発明では、単一の周波数の反射波を用いて対象物(生体、金属物(展示棚、什器)等)の検知を行うので、電磁波送受信機5の構造を簡単にすることができる。
また、電磁波送受信機5が照射する電磁波の照射間隔は、任意の頻度に設定をしても良い。
図3及び図4は、電磁波送受信機5を、商業施設等に設置した場合の概念図であり、図3は、電磁波送受信機5の照射エリア31内の横からの断面図における設置位置を示した図、図4は、電磁波送受信機5の照射エリア31内の見取り図上の設置位置を示した図である。図3及び図4に示すように、商業施設のフロア30に電磁波送受信機5を設置する例を説明する。電磁波送受信機5が電磁波を照射する方向に、対象物の動静を知りたい照射エリア31が含まれるように電磁波送受信機5を設置する。また、図3に示すように、高所から下方向に照射エリア31に向かって電磁波を照射するように電磁波送受信機5を設置することで、対象物が電磁波送受信機5から離間する位置に存在したり、対象物が照射エリア31内を電磁波送受信機5に対して離間/接近する方向に移動していても、照射エリア31内では確実に対象物に電磁波が届くようにする。
反射波強度捕捉部11は、単一の電磁波送受信機5が照射エリア31へ照射した電磁波が、対象物(生体又は金属物)に反射した前記電磁波の反射波の強さを反射波強度として捕捉する機能を有する。
なお、反射波は、図11に例を示すように、発信源から遠ざかると、距離の2乗に比例して減衰する。したがって、本発明では、後述する反射波強度差分算出部14で減衰した反射波強度を補正している。
基準値設定部12は、計算機10への外部からの入力指示を得て、反射波強度捕捉部11が捕捉した反射波強度のうち、照射エリア31に対象物が存在せず、照射エリア31が「物理量が時間的に不変な定常状態」の状態での、照射エリア31から捕捉した反射波強度を基準値21として捕捉する。
ここで、「物理量が時間的に不変な定常状態」とは、照射エリア31に対象物が存在せず、電磁波送受信機5が照射した電磁波を反射する物として展示棚等の金属製の什器等のみが存在し、且つ静止している状態をいう。すなわち、基準値21は、照射エリア31に設置された金属物(展示棚等)の反射波のみを捕捉することにより、照射エリア31内の金属物からの反射波強度を捕捉することができる。但し、開閉店前後の状態を捕捉する場合は、対象物が無くても照射エリア31内に微少な動きが生じていることがあり、反射波が生じる(例えば、エアコンの風で金属物や反射可能な物体がなびいている、虫が飛んでいた等)こともあるが、イレギュラーな動きが生じているならばその反射波強度は削除し、定常的に微少な動きが生じているならばその反射波強度を基準値21として補正する処理を行う。
比較値設定部13は、反射波強度捕捉部11が捕捉する反射波強度のうち、一の対象物が存在する照射エリア31からの反射波の反射波強度を比較値に設定する機能を有する。すなわち、一の対象物に照射エリア31内をくまなく巡回してもらい、照射エリア31のあらゆる場所における一の対象物の反射波強度を、比較値設定部13は比較値25として捕捉する。
反射波強度差分算出部14は、反射波強度捕捉部11が逐次捕捉する実測値23の反射波強度と、基準値21の反射波強度との差分を算出する機能を有する。このとき、同一の対象物及び距離であっても、反射波強度にはある程度の誤差が生じる。例えば、人間の手先から反射波を反射する場合と、人間の胴体からの反射波を反射する場合と反射波強度は若干異なる。そこで、反射波強度差分算出部14は、基準値21に前後幅を持たせた許容範囲に基づいて、差分の算出を行う。実測値23と基準値21の差分が、許容範囲内と異なる場合は、反射波強度差分算出部14は、照射エリア31に存在する対象物からの反射波強度であると判断し、照射エリア31内に対象物が存在すると検知する。
また、反射波強度差分算出部14は、捕捉した反射波強度の補正を行う機能を有する。
電磁波は、発信源から遠ざかると、距離の2乗に比例して減衰する。よって、電磁波送受信機5から発射する電磁波も、電磁波送受信機5から距離の2乗に比例して減衰し、離れた距離に位置する対象物からの反射波強度もまた減衰する。よって、
「1mの距離にある反射波強度」>「10mの距離にある反射波強度」となる。
そこで、反射波強度差分算出部14は、同一の対象物からの反射波強度が異なる距離に存在していてもほぼ同一になるように、距離情報に応じて減衰した差分を補正する補正係数αnを算出し、反射波強度の補正を行う。
反射波強度差分算出部14は、同じ対象物の反射波強度を補正係数αnを用いて、
「1mの距離にある反射波強度」≒「10mの距離にある反射波強度」
となるように補正する。また、反射波強度差分算出部14は、補正係数αnを用いて、捕捉した実測値23及び比較値25を補正する。図7に示す表中の反射波強度は、補正後の数値を示している。
動静検知部15は、基準値設定部12が設定した基準値21に基づいて、電磁波送受信機5の照射エリア31における対象物の動静を検知する機能を有する。すなわち、照射エリア31から逐次捕捉した反射波強度(実測値23)と、対象物が存在しない場合の反射波強度(基準値21)との差分を算出して、許容範囲内と異なる差分が生じた場合は、対象物の存在の有無と、対象物の状況を検知する。
また、動静検知部15は、基準値21と実測値23との差分を、比較値25と対比することで、照射エリア31における対象物の塊(ボリューム)を検知する機能を有する。
例えば、ある距離情報における、基準値21と実測値23との差分が比較値25と近似している場合、照射エリア31には対象物(一の対象物)がその距離情報の位置に存在していると検知できる。また、基準値21と実測値23との差分が比較値25の2〜3倍程度の場合、照射エリア31内の距離情報の位置には一以上の対象物が集まって存在していることが検知できる。さらに、基準値21と実測値23との差分が比較値25の数倍以上の場合、照射エリア31には対象物の塊が存在しており、この塊は多人数の集まりであり、照射エリア31内の距離情報の位置には混雑が生じていると検知できる。
また、動静検知部15は、照射エリア31内における対象物について、照射エリア31内での動静(動き、静止状態)を検知する。動静の検知は、
距離情報取得部16が取得した対象物の距離情報
距離情報取得部16が取得した対象物の距離情報を時系列で並べたもの
距離情報取得部16が取得した対象物の距離情報と、方向検知部17が取得した方向情報に基づいて、時系列で並べたもの
の何れかの算出によって、対象物の動静を検知する。
ここで、反射波強度について説明する。
反射波強度捕捉部11が捕捉する対象物から反射波強度は、電磁波送受信機5から同一の距離に対象物が存在する場合は、ほぼ同等の反射波強度の値を捕捉する。
例えば、図4に示す対象物α1及び対象物α2は、電磁波送受信機5Aからは等距離に存在しているので、対象物α1と対象物α2の同じ距離情報における反射波強度はほぼ同じ値が捕捉される。よって、電磁波送受信機5に対する対象物α1と対象物α2の方向性は、捕捉した反射波の位相から、算出することができる。
また、距離情報と反射波強度が可変することによって、位置βからα1からα2の間の何れか位置に移動したことが検知できる。また、方向情報及び距離情報によってピンポイントで、位置βからα1又は位置βからα2の何れかに移動したかを検知することができる。また、α1からα2に移動した場合は、距離情報が同じ範囲内であるが、方向情報が変化するので、α1からα2に移動したことを検知できる。
電磁波送受信機5が照射エリア31へ電磁波を照射しても、対象物(生体又は金属物)が存在しない場合は、反射波強度捕捉部11には反射波強度が0に近づく数値が計測される。図7に示すように、例えば対象物が人間1人の場合は、反射波強度捕捉部11は反射波強度の所定の数値を計測する。本発明では例として、人間1人の場合70前後を計測するとして説明するが、この数値は本発明を使用する環境ごとに異なるので、その環境ごとの人間1人の場合の反射波強度を用いることとなる。
反射波強度捕捉部11が捕捉する対象物からの反射波強度は、反射する対象物の面積が大きくなると、大きな反射波強度を示す。通常、対象物が人間1人の場合の反射波強度に比べて、人数が増えるにつれ、反射波強度は大きくなる。
なお、例えば対象物(什器)の前に対象物(人間)が一時的に重なった場合は、什器の反射波強度は人間の重なりによって、一時的に変化する。時系列でみた場合は、この一時的な反射波強度の変化で、什器に加えて別の人間が存在していたことを検知することができる。
また、電磁波送受信機5からの等しい距離情報内に対象物が複数存在する場合は、当該複数の対象物からのそれぞれの反射波強度を加算したものである。例えば、反射波強度が200程度の場合は、同一距離情報内に対象物(人間)が2〜3人、並んで又は離れて存在していることを示す。また、一地点に対象物(人間)の塊が存在している場合もまた、同様に反射波強度が200程度を示す。
図7は、電磁波送受信機5からの等しい距離情報内に存在する対象物からの反射波強度を示した図である。図7では時刻11:30:00における、距離1.25〜2.25mは反射波強度が約200〜290であり、人間1人の場合の反射波強度は70前後なので、この位置に多人数が入ることがわかる。また、距離0.0〜0.75m及び2.5〜4.5mは反射波強度が0に近く、対象物が存在していないことがわかる。
ここで、図2乃至図4を参照して、本発明に係る基本的な処理の流れについて説明する。
先ず、事前準備として、基準値21を捕捉する。電磁波送受信機5は、電磁波を照射エリア31に対象物が存在しない状態として「物理量が時間的に不変な定常状態」で照射する(ステップS1)。
そして、基準値設定部12は、反射波強度捕捉部11が捕捉した反射波強度を基準値21として捕捉する(ステップS2)。基準値21には、照射エリア31内の金属物の反射波強度が捕捉される。
次に、照射エリア31に対象物が出入りする場合等の反射波強度を捕捉する。
電磁波送受信機5から電磁波を照射エリア31に照射する(ステップ3)。店舗等の営業時間中であれば、照射エリア31に顧客が不規則に移動、停止したり等、顧客の数も、一人や複数等様々であり、時間帯によって、混雑度合いが変化する。
そして、反射波強度捕捉部11は、対象物が出入りする照射エリア31から捕捉した反射波強度を実測値23として捕捉する(ステップS4)。捕捉した実測値23は図7に示すように、時間情報毎に、距離情報と反射波強度を関連付けて取得する。
そして、反射波強度差分算出部14は、各反射波強度の差分を算出する。
先ず、反射波強度差分算出部14は、基準値21と実測値23の差分を算出する(ステップS5)。基準値21の許容範囲を考慮しながら前記差分に差異が生じた場合は、実測値23の捕捉時に照射エリア31に対象物が存在していたと判定する(ステップS6のYes、ステップS7)。また、前記差分に差異が生じなかった場合は、実測値23の捕捉時に照射エリア31に対象物が存在しないと判定する(ステップS6のNo、ステップS8)。
このようにして、対象物動静検知システム1は、照射エリア31が「物理量が時間的に不変な定常状態」の反射波強度を捕捉して基準値21とし、照射エリア31に対象物が出入りする場合等の反射波強度を実測値23として、基準値21と実測値23の差分から、動静のうち静止状態について対象物の存在を検知することができる。
また、対象物の「動き」については、同一の対象物に対する距離情報取得部16の取得する距離情報及び、方向検知部17で取得する対象物の方向情報に基づいて、対象物が移動したことを検知する。
距離情報取得部16は、照射エリア31内における電磁波送受信機5に対する対象物の距離情報を取得する機能を有する。
距離情報取得部16は、距離情報の取得方法として、下記の2種類の方法を用いる。
第1の方法は、距離d1を電磁波送受信機5から照射する電磁波の送信時刻t0と、当該照射した電磁波の反射波を電磁波送受信機5が捕捉した捕捉時刻t1の差分に、電磁波の速度Sを乗じることによって算出する。
d1=S(t1−t0)
第2の方法は、同一の対象物について、距離d2を反射波強度の差分に基づいて算出する(図11参照)。
前述のように、照射エリア31内における各地点における対象物の反射波強度である基準値21と実測値23により、対象物の存在がわかり、当該実測値23と比較値25の対比よって塊(ボリューム)がわかる。同一の対象物である場合、反射波強度の実測値23の差分を基によって、距離情報d2を算出する。
d2=(実測値23(J2)の距離情報−実測値23(J1)の距離情報)
同一の対象物であれば、反射波強度の差分を基に、移動距離としての距離情報を算出できる。
方向検知部17は、電磁波の位相差に基づいて照射エリア31内での対象物の方向を検知する機能を有する。すなわち、電磁波送受信機5から等距離に存在する対象物について、対象物からの反射波を比較すると、位相差が生じている。当該位相差によって、電磁波送受信機5に対する対象物の位置を算出することができる。つまり、等距離に存在する対象物であっても、電磁波送受信機5からみて、左右何れの方向に存在しているかを検知することができる。
出力部18は、実測値23と、その実測値23を捕捉した時刻と、その実測値23を捕捉した時の対象物と電磁波送受信機5との間の距離を出力する(図7を参照)。さらに当該記録を可視化して(図8、9を参照)、計算機10の使用者に電磁波送受信機5からの対象物の位置、方向性をわかりやすく出力する機能を有する。例えば照射エリア31の見取り図上に、実測値23をプロットすることにより、さらに視覚的に対象物の動静が理解できるようにする機能も有している(図6を参照)。
図7は、電磁波送受信機5から照射エリア31Aへの1分間の反射波強度の取得結果を出力部18が出力する例を表形式で示している。縦軸に時刻、横軸に電磁波送受信機5からの距離を示し、捕捉した反射波強度を示している。
横軸を見ることによって、電磁波送受信機5からどの距離に、反射波強度を反射する対象物が存在していたかがわかる。また、時系列で見ると、対象物の距離が変化することにより移動したと判断することができる。
図8は、図7の反射波強度の表を所定の範囲別で色別に分類した図を示す。色別に塊の位置を表示することにより、混雑状況が視覚的に理解できるようにすることもできる。
また、図8を取得時間毎に作成し(1秒間で1〜数10枚)、連続して表示すると、色別の塊が動いている動画の様に表示することもできる。
図9は、表示部の出力の例で、図8の時間を横軸にまとめて棒グラフ状態に表示したものである。混雑状況を色別で示し、一日のうちどの時間が混雑しているか、視覚的に訴えるようにすることもできる。
<第1の実施形態>
以下、本発明に係る第1の実施形態として、本発明を店舗の対象物(以下、顧客と記す)の動静を検知する場合について、図5乃至図10を参照して説明する。
図5は、フロア30A、30Bの照射エリア31A、31Bに顧客が存在している場合を示す例である。電磁波送受信機5A、5Bの反射波の反射波強度である、基準値21、比較値25及び実測値23から、顧客の照射エリア31A、31B内の各距離における塊(ボリューム)の存在を検知する。例として、図5に示す照射エリア31Aの実測値23は、図7、図8及び図9に示す時間帯(11:30:00〜11:31:00)の実測値23であり、また図6に示すように、照射エリア31Aの見取り図上に、実測値23をプロットすることにより、照射エリア31の顧客の存在及び混雑状況を視覚的に理解することができる。
図7を所定の範囲別に分けて、さらに反射波強度別に彩色したものを、図8に示す。図8を見ると、図8の下方向、時間が進むにつれて、反射波強度の強い位置(色の濃い位置)が距離0.0mから距離6.0mの方向に向かって、一定の幅持ちながら遷移している。これは、反射波強度の強い顧客の塊(ボリューム)が電磁波送受信機5に近い距離0.0mから距離6.0mの方向に向かって移動している、ということが検知される。
次に、図10を参照して、本発明に係る第1の実施形態の処理の流れについて説明する。
先ず、事前準備として、基準値21及び比較値25を捕捉する。
電磁波送受信機5は、電磁波を照射エリア31に顧客が存在しない状態として「物理量が時間的に不変な定常状態」で照射する(ステップS11)。
そして、基準値設定部12は、反射波強度を基準値21として捕捉する(ステップS12)。基準値21には、照射エリア31内にて終始静止している金属物(展示棚等)のみの反射波強度が捕捉される。
この店舗での「物理量が時間的に不変な定常状態」は、開店前や開店後等の照射エリア31に顧客やスタッフの不在の時間帯や、店舗等のレイアウトの変更後に照射エリア31から意図的に顧客やスタッフを不在にして行うと良い。また、計算機10起動時等に、自動的に毎回基準値21を捕捉する様にしても良い。
次に、照射エリア31に一の顧客が存在する場合(例えば1人)の反射波強度を、比較値設定部13は比較値25として捕捉する。
電磁波送受信機5は、一の顧客が存在する状態で照射エリア31に電磁波を照射する(ステップS13)。顧客は照射エリア31をくまなく巡回することで、照射エリア31内のあらゆる場所における一の対象物(一の顧客)の反射波強度を捕捉し、比較値設定部13は比較値25とする(ステップS14)。
このとき、照射エリア31内の金属物(展示棚等)は固定されたままなので、当該位置における反射波強度は基準値21と同じ反射波強度が捕捉されることとなる。
動静検知部15は、この比較値25を基にして、顧客の塊(ボリューム)を検知する。
以上で、事前準備としての、基準値21及び比較値25の捕捉が終了する。
次に、反射波強度捕捉部11は、店舗の営業時間中の照射エリア31に対象物である顧客が出入りする場合の反射波強度を捕捉する。
電磁波送受信機5は、電磁波を照射エリア31に照射する(ステップS15)。店舗等の営業時間中であれば、照射エリア31内では顧客が不規則に移動や停止をしており、顧客の数も、様々であり、時間帯によって、基準値21と実測値23との差分を、比較値25と対比することで検知される塊(ボリューム)の存在により示される混雑度合いが変化する。このときもまた、照射エリア31内の金属物(展示棚等)の位置は固定されたまま、顧客は避けて移動するので、当該位置における反射波強度は基準値21と同じ反射波強度が捕捉されることとなる。
そして、反射波強度捕捉部11は照射エリア31内の反射波強度を実測値23として捕捉する(ステップS16)。捕捉した実測値23は図7に示すように、時間情報毎に、距離情報と反射波強度を関連付けて、反射波強度捕捉部11は捕捉する。
また、反射波強度差分算出部14は、電磁波送受信機5からの距離に応じて異なる、顧客からの反射波強度を基準値設定部12が設定した基準値21の反射波強度を基準として補正する。
そして、反射波強度差分算出部14は、各反射波強度の差分を算出する。
先ず、反射波強度差分算出部14は、基準値21と実測値23との差分を算出する(ステップS17)。反射波強度差分算出部14は、基準値21の許容範囲を考慮しながら前記差分に差異が生じた場合は、実測値23の捕捉時に照射エリア31に顧客が存在していたと判定する(ステップS18のYes)。また、前記差分に差異が生じなかった場合は、実測値23の捕捉時に照射エリア31に顧客が存在しないと判定する(ステップS18のNo)。
次に、顧客が存在していたと判定した場合(ステップS18のYes)は、動静検知部15は、一の対象物(一の顧客)の反射波強度である比較値25と基準値設定部12が設定した基準値21の前記反射波強度と反射波強度捕捉部11が逐次捕捉する実測値23の反射波強度との差分を対比する(ステップS19)。そして、動静検知部15は対比結果を基に塊(ボリューム)を検知する(ステップS20)。
そして動静検知部15は、対比に差異が無い場合は、実測値23の取得位置に顧客は一の対象物(一の顧客)で存在していたと検知し混雑状況「小」とする。対比結果が約2〜3倍の場合は照射エリア31には顧客が2〜3程度存在しており、混雑状況「中」で混雑していると検知する。また、対比結果が3倍以上の場合、照射エリア31には多人数の対象物が存在しており、照射エリア31は混雑状況「大」で混雑していると検知する。なお、混雑状況は、適宜分類の仕方を代えても良いことは、勿論である。
そして、動静検知部15は、出力部18に距離情報及び時間情報に基づいて計測した反射波強度を出力し、出力部18は図7に示す表形式に出力する(ステップS21)。
ここで、図7に示す反射波強度を、前述のように混雑状況別に色分けて出力すると、図8の状態になる。図8では、混雑状況「小」は薄い網掛けで示され、混雑状況「中」は中濃の網掛けで示され、混雑状況「大」で混雑している場合は、濃い網掛けで示される。
このように出力部18は混雑状況を、視覚的に表示することができる。
また、図6に示すように実測値23を照射エリア31の見取り図上にプロットすることにより、照射エリア31の顧客の存在及び混雑状況を視覚的に理解できるようにすることもできる。
また、図8の時間を横軸にまとめて棒グラフ状態に表示すると、図9の状態になり、混雑状況を色別で示し、一日のうちどの時間が混雑しているか、視覚的に訴えるようにすることもできる。
<第2の実施形態>
以下、本発明に係る第2の実施形態として、本発明を、ドライブスルーの対象物(以下、顧客と記す)の動静を検知する場合について説明する。
ドライブスルーで一般的に用いられている車両検出装置は、車両を重量で検出するため、自転車や徒歩の顧客が故意又は誤って進入した場合は、重量が軽く車両検出装置が反応しなかった。また、車両検出装置の設置のためには地面を掘削し、車両検出装置を地中に埋め込む必要があるため、設置工事のためのコストと時間が必要であった。そこで、本発明の電磁波送受信機5を設置する。
ドライブスルーの窓口前の自動車や自動二輪、自転車、歩行者等の顧客が停止する位置(注文窓口と受取窓口が別になっている場合は、それぞれの窓口前の顧客停止位置)に向けて電磁波送受信機5を1機以上設置することにより、ドライブスルーに進入した顧客を検知する。また、反射波強度から、塊が自動車(金属物)、自動二輪(金属物)、自転車(金属物、生体)、徒歩(生体)の何れかであるかを検出することができる。このように、大規模な車両検出装置に代えて、より低コストで設置工事等の工程を減らすことのできる対象物動静検知システムを導入できる。
また、上記ドライブスルーに限らず、駐車場や橋の通行、進入禁止区域等の監視として、自動車や自動二輪、自転車、歩行者等の進入を検知する装置として用いても良い。
<第3の実施形態>
以下、本発明に係る第3の実施形態として、本発明を、コンビニエンスストア立地の通行量調査を検知する場合について説明する。
一般的に通行量調査は人力により測定するため、1〜数人(交代要員も含む)の調査員を雇用するためのコストがかかる。しかしながら、人力のため見落としが生じることもあり、特に夜間や、天候不順(異常気象日)等の調査時の環境が悪い場合は、調査員への体力的・精神的な負担が大きい。
しかしながら、通行量調査の結果情報を必要とする側にとっては、正確な人数よりも、大まかに通行の有無又は塊が分かればよい場合がある。
例えば、コンビニの建設予定地が道路沿いの場合、当該道路を人が往来することになるので、当該道路に電磁波を照射するように、電磁波送受信機5を設置すると良い。特に、大通りに併設させている歩道、自転車道路を照射エリアとして含むことが望ましい。また、動静検知部15に、移動距離と計測時間の関係から、移動速度を検知することができる機能を付加しても良い。対象物の反射波強度を捕捉し、反射波強度及び、時系列での移動速度で、人であるか自転車であるか、対象物の内容が検知できる。なお、車は金属塊として検知される。なお、移動速度の異なる「徒歩、自転車」と「自動車」で個別に電磁波送受信機5を設置すると、より精度の高い検知結果が得られる。
本発明の場合、電磁波送受信機5本体を人目に触れぬよう木製やプラスチック製品で遮蔽しても、電磁波送受信機5から照射される電磁波は木材やプラスチックを透過し、対象物からの反射波を捕捉することができるので、対象物(人)に対しては、調査されていることを意識させることがなく反射波強度を捕捉することができる。また、夜間〜深夜の時間帯であっても、反射波の反射波強度は捕捉可能であるので、捕捉した反射波強度に基づいて通行量を検知することができる。しかしながら、屋外での降雨時は、水に反射するので、正確に反射波強度の捕捉できない場合がある。
<その他の例>
本発明に係るその他の例として、本発明を、対象物として鳥獣(カラス、猿、猪、鹿等)の監視に用いることができる。対象物(鳥獣)からの反射波強度を捕捉して動静を取得し、例えば、農作物の鳥獣被害対策のための参考データとして用いることができる。本発明の電磁波は、24GHzであり、対象物として生体、金属物に反射するので、生体である鳥獣の監視には好適である。
この場合、素早い動きの鳥獣に対して、照射エリアに電磁波を照射して反射波強度を捕捉するために、電磁波の発信間隔は短く設定することで、鳥獣からの反射波強度を捕捉する機会を増やすと良い。
この発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
1 対象物動静検知システム
5 電磁波送受信機
10 計算機
11 反射波強度捕捉部
12 基準値設定部
13 比較値設定部
14 反射波強度差分算出部
15 動静検知部
16 距離情報取得部
17 方向検知部
18 出力部
21 基準値
23 実測値
25 比較値
31 照射エリア

Claims (13)

  1. 電磁波を照射エリア内に照射して対象物の動静を検知する対象物動静検知システムであって、
    前記電磁波を前記照射エリアに照射し、前記照射エリア内からの前記電磁波の反射波を捕捉する電磁波送受信機と、
    前記電磁波送受信機が捕捉した前記反射波の強さを反射波強度として捕捉する反射波強度捕捉部と、
    前記電磁波の前記照射エリア内に前記対象物が存在せず、前記照射エリア内の物理量が時間的に不変な定常状態を設定し、前記反射波強度捕捉部が捕捉する反射波強度のうち、前記定常状態の前記照射エリア内からの前記反射波の前記反射波強度を基準値に設定する基準値設定部と、
    前記基準値設定部が設定した前記基準値の前記反射波強度と前記反射波強度捕捉部が逐次捕捉する実測値の反射波強度との差分を算出する反射波強度差分算出部と、
    前記反射波強度差分算出部が算出した差分に対応して前記照射エリア内における前記対象物の動静を検知する動静検知部と、を有する対象物動静検知システム。
  2. 前記反射波強度捕捉部が捕捉する前記反射波強度のうち、一の対象物が存在する前記照射エリア内からの前記反射波のうち、前記一の対象物からの前記反射波強度を比較値に設定する比較値設定部を有し、
    前記動静検知部は、前記反射波強度差分算出部が算出した前記反射波強度の差分と前記比較値設定部が設定した比較値との対比に基づいて前記照射エリア内での対象物の塊(ボリューム)を検知するものであることを特徴とする請求項1に記載の対象物動静検知システム。
  3. 前記反射波強度差分算出部は、前記反射波強度捕捉部が逐次捕捉する実測値の反射波強度を補正し、前記補正後の実測値の反射波強度と前記基準値の反射波強度との差分を算出するものであることを特徴とする請求項1に記載の対象物動静検知システム。
  4. 前記電磁波送受信機から前記対象物へ照射する電磁波と当該電磁波が前記対象物から反射した反射波の捕捉時の時間差から前記照射エリア内における前記電磁波送受信機に対する前記対象物の距離情報を取得する距離情報取得部を有することを特徴とする請求項1及び請求項3に記載の対象物動静検知システム。
  5. 前記対象物が反射した1以上の前記反射波の位相差に基づいて前記照射エリア内での前記対象物の方向を推定する方向検知部を有し、
    前記動静検知部は、前記方向検知部が推定した方向情報に基づいて、前記照射エリア内における前記対象物の動静に方向性をもたせたことを特徴とする請求項1に記載の対象物動静検知システム。
  6. 前記反射波強度捕捉部は、前記電磁波送受信機が捕捉した前記反射波の強さを時間軸上で反射波強度として捕捉するものであり、
    前記反射波強度差分算出部は、前記基準値設定部が設定した前記基準値の反射波強度と前記反射波強度捕捉部が逐次捕捉する前記実測値の反射波強度との差分を時間軸上で算出するものであり、
    前記動静検知部は、前記反射波強度差分算出部が時間軸上で算出した差分に対応して前記照射エリア内における前記対象物の動静を時間軸上で検知するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の対象物動静検知システム。
  7. 前記動静検知部は、前記距離情報取得部が取得した前記距離情報と、前記反射波強度差分算出部が算出した差分の情報とに基づいて、時間軸上で前記照射エリア内における前記対象物の動静を検知するものであることを特徴とする請求項5及び請求項6に記載の対象物動静検知システム。
  8. 前記動静検知部は、前記距離情報取得部が取得した前記距離情報、前記方向検知部が取得した方向情報及び前記反射波強度差分算出部が時間軸上で算出した差分の情報に基づいて、前記照射エリア内における前記対象物の動静を検知するものであることを特徴とする請求項5及び請求項6に記載の対象物動静検知システム。
  9. 前記基準値と、前記実測値と、前記比較値と、前記距離情報と、前記方向情報とを時間軸に沿って出力する出力部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項8に記載の対象物動静検知システム。
  10. 電磁波を照射エリア内に照射して対象物の動静を検知する対象物動静検知方法であって、
    電磁波送受信機で前記電磁波を前記照射エリアに照射し、前記照射エリア内からの前記電磁波の反射波を捕捉し、
    前記電磁波送受信機が捕捉した前記反射波の強さを反射波強度として反射波強度捕捉部で捕捉し、
    前記電磁波の前記照射エリア内に前記対象物が存在せず、前記照射エリア内の物理量が時間的に不変な定常状態を設定し、前記反射波強度捕捉部が捕捉する反射波強度のうち、前記定常状態の前記照射エリア内からの前記反射波の反射波強度を基準値設定部で基準値に設定し、
    前記基準値設定部が設定した前記基準値の反射波強度と前記反射波強度捕捉部が逐次捕捉する実測値の反射波強度との差分を反射波強度差分算出部が算出し、
    前記反射波強度差分算出部が算出した差分に対応して前記照射エリア内における前記対象物の動静を動静検知部が検知することを特徴とする対象物動静検知方法。
  11. 前記反射波強度捕捉部が捕捉する前記反射波強度のうち、一の対象物が存在する前記照射エリア内からの反射波のうち、前記一の対象物からの前記反射波強度を、比較値設定部が比較値に設定し、
    前記反射波強度差分算出部が算出した前記反射波強度の差分と前記比較値設定部が設定した比較値との対比に基づいて前記照射エリア内での対象物の塊(ボリューム)を前記動静検知部が検知するものであることを特徴とする請求項10に記載の対象物動静検知方法。
  12. 電磁波を照射エリア内に照射して対象物の動静を検知する対象物動静検知プログラムであって、
    電磁波送受信機で前記電磁波を前記照射エリアに照射し、前記照射エリア内からの反射波を捕捉する機能と、
    前記電磁波送受信機が捕捉した前記反射波の強さを反射波強度として反射波強度捕捉部で捕捉する機能と、
    前記反射波の前記照射エリア内に前記対象物が存在せず、前記照射エリア内の物理量が時間的に不変な定常状態を設定し、前記反射波強度捕捉部が捕捉する前記反射波強度のうち、前記定常状態の前記照射エリア内からの前記反射波の反射波強度を基準値設定部が基準値に設定する機能と、
    前記基準値設定部が設定した前記基準値の反射波強度と前記反射波強度捕捉部が逐次捕捉する実測値の反射波強度との差分を反射波強度差分算出部が算出する機能と、
    前記反射波強度差分算出部が算出した差分に対応して前記照射エリア内における前記対象物の動静を動静検知部が検知する機能とを
    実行させることを特徴とする対象物動静検知プログラム。
  13. 前記反射波強度捕捉部が捕捉する前記反射波強度のうち、一の対象物が存在する前記照射エリア内からの前記電磁波の反射波のうち、前記一の対象物からの前記反射波強度を比較値設定部が比較値に設定する機能と、
    前記反射波強度差分算出部が算出した前記反射波強度の差分と前記比較値設定部が設定した比較値との対比に基づいて前記照射エリア内での対象物の塊(ボリューム)を前記動静検知部が検知する機能とを実行させることを特徴とする請求項12に記載の対象物動静検知プログラム。
JP2018133674A 2018-07-13 2018-07-13 対象物動静検知システム、対象物動静検知方法、及び対象物動静検知プログラム Pending JP2020012683A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018133674A JP2020012683A (ja) 2018-07-13 2018-07-13 対象物動静検知システム、対象物動静検知方法、及び対象物動静検知プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018133674A JP2020012683A (ja) 2018-07-13 2018-07-13 対象物動静検知システム、対象物動静検知方法、及び対象物動静検知プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020012683A true JP2020012683A (ja) 2020-01-23

Family

ID=69170830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018133674A Pending JP2020012683A (ja) 2018-07-13 2018-07-13 対象物動静検知システム、対象物動静検知方法、及び対象物動静検知プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020012683A (ja)

Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5065369U (ja) * 1973-10-17 1975-06-12
JPH07244154A (ja) * 1994-03-07 1995-09-19 Mitsubishi Electric Corp 車両用レーダ装置
JP2002236171A (ja) * 2000-12-06 2002-08-23 Omron Corp 侵入物検知方法および侵入物検知装置
JP2003121537A (ja) * 2001-10-18 2003-04-23 Sony Corp 監視方法およびそのシステムと受信装置
US6762711B1 (en) * 1999-01-07 2004-07-13 Siemens Aktiengesellschaft Method for detecting target objects and for determining their direction and the like for a radar device
WO2007058302A1 (ja) * 2005-11-21 2007-05-24 Nec Corporation 位置推定システム、位置推定方法および位置推定用プログラム
JP2007327814A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Matsushita Electric Works Ltd パルスレーダ装置
JP2010032442A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Hitachi Ltd 測位システム及び処理装置
JP2010054277A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Yamatake Corp 人分布計測システム及び人分布計測方法
JP2011007518A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Panasonic Corp 不審者検知装置、不審者検知システム及び不審者検知方法
JP2011209238A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Fujitsu Ltd 検知装置および検知プログラム
JP2011242170A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Fuji Heavy Ind Ltd 車両用レーダ装置
WO2013024583A1 (ja) * 2011-08-12 2013-02-21 パナソニック株式会社 レーダ装置
US20150124923A1 (en) * 2013-11-07 2015-05-07 Samsung Techwin Co., Ltd. People counting method and apparatus
CN104678828A (zh) * 2013-12-03 2015-06-03 南充鑫源通讯技术有限公司 一种微波感应控制方法及装置

Patent Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5065369U (ja) * 1973-10-17 1975-06-12
JPH07244154A (ja) * 1994-03-07 1995-09-19 Mitsubishi Electric Corp 車両用レーダ装置
US6762711B1 (en) * 1999-01-07 2004-07-13 Siemens Aktiengesellschaft Method for detecting target objects and for determining their direction and the like for a radar device
JP2002236171A (ja) * 2000-12-06 2002-08-23 Omron Corp 侵入物検知方法および侵入物検知装置
JP2003121537A (ja) * 2001-10-18 2003-04-23 Sony Corp 監視方法およびそのシステムと受信装置
WO2007058302A1 (ja) * 2005-11-21 2007-05-24 Nec Corporation 位置推定システム、位置推定方法および位置推定用プログラム
JP2007327814A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Matsushita Electric Works Ltd パルスレーダ装置
JP2010032442A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Hitachi Ltd 測位システム及び処理装置
JP2010054277A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Yamatake Corp 人分布計測システム及び人分布計測方法
JP2011007518A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Panasonic Corp 不審者検知装置、不審者検知システム及び不審者検知方法
JP2011209238A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Fujitsu Ltd 検知装置および検知プログラム
JP2011242170A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Fuji Heavy Ind Ltd 車両用レーダ装置
WO2013024583A1 (ja) * 2011-08-12 2013-02-21 パナソニック株式会社 レーダ装置
US20150124923A1 (en) * 2013-11-07 2015-05-07 Samsung Techwin Co., Ltd. People counting method and apparatus
CN104678828A (zh) * 2013-12-03 2015-06-03 南充鑫源通讯技术有限公司 一种微波感应控制方法及装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2017201095B2 (en) Operations monitoring in an area
US10288737B2 (en) LiDAR sensing system
US9395436B2 (en) Cooperative intrusion detection
CN100561532C (zh) 多传感器入侵探测系统
CN111723633B (zh) 一种基于深度数据的人员行为模式分析方法和系统
KR101927364B1 (ko) 딥 러닝 기반의 상황인지 실외 침입감지 레이더 시스템 및 이를 이용한 침입 감지 방법
CN106663371A (zh) 用于跟踪停车场结构和交叉口中的交通工具的系统和方法
GB2488890A (en) Speed enforcement system which triggers higher-accuracy active sensor when lower-accuracy passive sensor detects a speeding vehicle
US6997057B2 (en) Sound pollution surveillance system and method
US11361643B2 (en) High sensitivity fiber optic based detection system
CN106168669A (zh) 一种激光雷达监测系统及方法
CN114495014A (zh) 智慧社区管理系统和智慧社区管理系统控制方法
EP2466560A1 (en) Method and system for monitoring the accessibility of an emergency exit
EP1778531B1 (en) A monitoring device
JP2020012683A (ja) 対象物動静検知システム、対象物動静検知方法、及び対象物動静検知プログラム
CN105607075A (zh) 道路安全的监测方法和装置
CN116935551A (zh) 周界入侵检测方法、系统、设备及存储介质
EP3301656A2 (en) System and method for an alarm system
JP2011210006A (ja) 防犯施策支援装置
US20210199553A1 (en) High sensitivity fiber optic based detection system
AU2021102427A4 (en) Ai-based micro-ecosystem monitoring device and method thereof
WO2024127754A1 (ja) 逆走検知システム、および逆走検知プログラム
ES2387287B1 (es) Sistema y procedimiento para monitorizar el trafico de clientes en el interior de un establecimiento comercial y en sus inmediaciones
Nithya et al. AI Approaches in Intelligent Transportation Systems
WO2021059385A1 (ja) 空間検知システム、および空間検知方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210701

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220527

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230331

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230929