JPWO2006137248A1 - Saw分波器 - Google Patents

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Abstract

パッケージ基板の面積を増大させることなく橋絡インダクタを構成することができ、フィルタ特性が良好であるだけでなく、小型化を進めることが可能なSAW分波器を提供する。通過帯域の周波数が相対的に低い第1のSAWフィルタ及び相対的に高い第2のSAWフィルタを有し、第1,第2のSAWフィルタがラダー型回路構成を有し、第2のSAWフィルタの少なくとも1つの直列腕共振子に並列に橋絡インダクタが接続されており、該橋絡インダクタが、多層パッケージ基板に構成されたコイル巻回部を有し、該コイル巻回部が、第1層〜第3層に形成された第1〜第3の配線23,26,29をビアホール導体により接続することにより構成されており、該コイル巻回部の内側に、コイルの戻り線部を構成している第1,第3,第5のビアホール導体24,27,30が配置されている、SAW分波器1。

Description

本発明は、通過帯域が異なる第1,第2のSAWフィルタを用いて構成されているSAW分波器に関し、より詳細には、第1,第2のSAWフィルタがラダー型回路構成を有し、少なくとも一方のSAWフィルタにおいて、直列腕共振子に並列に橋絡インダクタが接続されているSAW分波器に関する。
近年、携帯電話機等においては、通過帯域が異なる第1,第2のSAWフィルタを用いて構成されているSAW分波器が広く用いられている。下記の特許文献1には、このようなSAW分波器の一例が開示されている。
図16は、特許文献1に記載のSAW分波器の回路構成を示す図である。SAW分波器101は、アンテナ102に接続されている。すなわち、アンテナ102に、第1のSAWフィルタ111及び第2のSAWフィルタ112が接続されている。第1のSAWフィルタ111と、第2のSAWフィルタ112とは、通過帯域が異なっている。また、各SAWフィルタ111,112は、直列腕共振子と並列腕共振子とを有するラダー型回路構成を有する。
すなわち、第1のSAWフィルタ111は、直列腕共振子S1〜S3と、並列腕共振子P1,P2とを有する。同様に、第2のSAWフィルタ112は、直列腕共振子S4〜S6と、並列腕共振子P3,P4とを有する。
そして、直列腕共振子S3,S5には、それぞれ、橋絡インダクタL1,L2が並列に接続されている。橋絡インダクタL1は、相手側のSAWフィルタ112の通過帯域における減衰量を十分な大きさとするために設けられている。同様に、橋絡インダクタL2は、相手側のSAWフィルタ111の通過帯域における減衰量を十分な大きさとするために挿入されている。
上記SAW分波器101は、パッケージ基板上に、弾性表面波素子チップを実装することにより構成されている。図17は、上記弾性表面波素子チップ113の平面図である。弾性表面波素子チップ113では、圧電基板114上に図示の複数の電極が形成されて、SAWフィルタ111,112が構成されている。
もっとも、橋絡インダクタL1,L2については、弾性表面波素子チップ113には形成されていない。すなわち、図18に示すパッケージ基板115の上面に、橋絡インダクタL1,L2を形成するためのコイル状電極パターンがそれぞれ形成されている。
パッケージ基板115の上面には、弾性表面波素子チップ113に電気的に接続される複数の電極ランドが形成されている。複数の電極ランドのうち、電極ランドA1,A2は、上記橋絡インダクタL1に接続されている。この電極ランドA1,A2には、それぞれ、弾性表面波素子チップ113内の直列腕共振子S3の両端に電気的に接続されるバンプが接合される。同様に、パッケージ基板115上の電極ランドA3,A4には、橋絡インダクタL2が電気的に接続されている。この電極ランドA3,A4は、弾性表面波素子チップ113に構成されている直列腕共振子S5の両端に接続される金属バンプが接合される部分に相当する。
すなわち、SAW分波器101では、上記橋絡インダクタL1,L2は、弾性表面波素子チップが搭載されるパッケージ基板115の上面において、コイル状の電極パターンを形成することにより構成されていた。
他方、下記の特許文献2には、弾性表面波分波器用パッケージが開示されており、この弾性表面波分波器用パッケージには、該パッケージに実装される弾性表面波フィルタの位相特性を調整するための位相整合回路電極が形成されている。特許文献2では、上記位相整合回路電極として、複数のスパイラルパターン状の電極が示されており、該複数のスパイラルパターン状の電極がパッケージの複数の層にわたり形成されており、かつビアホール電極により相互に電気的に接続されている。
特開2003−332885号公報 特開2003−304139号公報
前述したように、特許文献1に記載のSAW分波器では、第1,第2のSAWフィルタ111,112のフィルタ特性において、相手方のフィルタの通過帯域における減衰量を拡大するために橋絡インダクタL1,L2が接続されていた。しかしながら、上記橋絡インダクタL1,L2は、弾性表面波素子チップが搭載されるパッケージ基板の上面にコイル状の電極を形成することにより構成されていた。そのため、図18から明らかなように、パッケージ基板115として、上面にコイル状の電極パターンを形成し得る、大きな基板を用意しなければならなかった。
他方、前述した特許文献2には、SAW分波器のパッケージに位相整合用電極としてスパイラルパターン状の電極を複数の層にわたり形成した構造が開示されている。しかしながら、特許文献2では、単に位相整合用の電極として、上記スパイラルパターン状の電極が形成されているにすぎず、特許文献2では、SAW分波器の橋絡インダクタLについては特に言及されていない。また、上記位相整合回路電極としてのスパイラルパターン状の電極は、スパイラル状の形状を有するが、位相整合用の電極と、上記橋絡インダクタとでは、求められる特性は全く異なるものである。
すなわち、橋絡インダクタはインダクタンス値が大きいことが好ましいだけでなく、集中定数型のインダクタであることが好ましい。これに対して、上記位相整合回路電極は、位相整合を図るためのものであり、分布定数的な挙動を示す電極であり、位相変化量によって、スパイラルパターンの電極長さが規定されている。従って、特許文献2は、スパイラル状の電極を複数の層にわたり形成した構造を示しているものの、SAW分波器における橋絡インダクタとして使用し得る電極構造については何ら開示していない。
本発明の目的は、上述した従来技術の現状に鑑み、通過帯域が異なる第1,第2のSAWフィルタがラダー型回路構成を有し、少なくとも一方のSAWフィルタにおいて直列腕共振子に並列に橋絡インダクタが接続されており、しかも該橋絡インダクタの接続によりフィルタ特性の改善が図られているだけでなく、橋絡インダクタを接続したとしても小型化を進めることが可能とされているSAW分波器を提供することにある。
本発明によれば、少なくとも1つの直列腕共振子及び少なくとも1つの並列腕共振子を含むラダー型回路構成を有し、通過帯域の周波数が相対的に低い第1のSAWフィルタと、少なくとも1つの直列腕共振子及び少なくとも1つの並列腕共振子を含むラダー型回路構成を有し、通過帯域の周波数が相対的に高い第2のSAWフィルタと、第2のSAWフィルタの少なくとも1つの前記直列腕共振子に並列に接続されている橋絡インダクタとを有し、前記第1のSAWフィルタ及び第2のSAWフィルタが、SAWフィルタチップとして構成されており、前記SAWフィルタチップが実装されている多層パッケージ基板をさらに備え、前記橋絡インダクタが、多層パッケージ基板の第1の層に形成された第1の配線と、第1の配線の一端に接続されている第1のビアホール導体と、第1の配線の他端に接続されている第2のビアホール導体と、前記多層パッケージ基板の第1層と異なる高さ位置の第2層に設けられており、一端が前記第2のビアホール導体に接続されている第2の配線とを有し、前記第1の配線及び第2の配線を含むコイル巻回部の内側に前記第1のビアホール導体を少なくとも含むコイルの戻り線部が配置されていることを特徴とするSAW分波器が提供される。
本発明に係るSAW分波器のある特定の局面では、前記第1のビアホール導体に接続されている第3のビアホール導体と、前記第2の配線の他端に接続されている第4のビアホール導体と、一端が前記第4のビアホール導体に接続されており、かつ前記多層パッケージ基板の第1,第2の層とは異なる高さ位置に設けられた第3の層に形成されている第3の配線とをさらに備え、前記第1,第3のビアホール導体を含む戻り線部が、前記第1〜第3の配線からなるコイル巻回部内に配置されている。
本発明に係るSAW分波器の他の特定の局面では、前記第3のビアホール導体に一端が接続されている第5のビアホール導体と、第3の配線の他端に一端が接続された第6のビアホール導体との各他端が前記第1〜第3層とは異なる高さ位置に設けられた第4層に至っている。
本発明に係るSAW分波器のさらに別の特定の局面では、前記第6のビアホール導体が、前記コイル巻回部の内側に設けられている。
本発明に係るSAW分波器のさらに他の特定の局面では、前記戻り線部において、該戻り線部を構成している複数の前記ビアホール導体が直線的に連ねられている。
本発明に係るSAW分波器のさらに他の特定の局面では、前記戻り線部において、複数の前記ビアホール導体が一直線状ではないように連結されている。
本発明に係るSAW分波器のさらに別の特定の局面によれば、前記橋絡インダクタを構成している各配線と、第1のSAWフィルタチップが実装される多層パッケージ基板部分との間に、グラウンド電位に接続されているビアホール導体が配置されている。
本発明に係るSAW分波器のさらに他の特定の局面では、前記第2のSAWフィルタにおいて、前記橋絡インダクタが接続されている直列腕共振子の端子に接続される、前記パッケージの電気的接続部分が、前記橋絡インダクタのコイル巻回部の内側に位置されている。
(発明の効果)
本発明に係るSAW分波器では、多層パッケージ基板に第1,第2のSAWフィルタが、SAWフィルタチップとして搭載されており、ラダー型回路構成を有する第1,第2のSAWフィルタにおいて、第2のSAWフィルタの少なくとも1つの直列腕共振子に並列に橋絡インダクタが接続されているSAW分波器において、上記橋絡インダクタが、多層パッケージ基板の少なくとも第1,第2の層に設けられた第1の配線及び第2の配線を含むコイル巻回部を有し、第1のビアホール導体を少なくとも含むコイルの戻り線部が、上記コイル巻回部の内側に配置されているため、橋絡インダクタ構成部分の面積を小さくすることができる。すなわち、コイル巻回部が第1,第2の配線を少なくとも含むように複数の層に分割して形成されており、しかもコイル戻り線部がコイル巻回部の内側に配置されているため、橋絡インダクタ構成部分の面積を極めて小さくすることができる。
従って、橋絡インダクタが接続されている少なくとも第2のSAWフィルタのフィルタ特性において、相手方のフィルタである第1のSAWフィルタの通過帯域における減衰量を十分な大きさとすることができるだけでなく、SAW分波器の小型化を進めることが可能となる。
本発明において、第1,第2の層とは異なる高さ位置に設けられた第3の層に第3の配線が設けられており、第1〜第3の配線によりコイル巻回部が構成されている場合には、橋絡インダクタ構成部分の面積をより一層小さくすることができ、あるいはより大きなインダクタンス値の橋絡インダクタを多層パッケージ基板の面積を増大させることなく形成することが可能となる。
第5,第6のビアホール導体の各他端が第4層に至っている場合には、第4層において、第5のビアホール導体と直列腕共振子の一端とを電気的に接続する配線と、第6のビアホール導体とを直列腕共振子の他端とを電気的に接続する配線を形成することができ、それによって配線構造に必要な面積の低減を図ることが可能となる。
第6のビアホール導体が、コイル巻回部の内側に設けられている場合には、第6のビアホール導体の形成により多層パッケージ基板の面積が増大しないため、小型化を進めつつ、第6のビアホール導体を有するSAW分波器を提供することができる。
戻り線部において、該戻り線部を構成している複数のビアホール導体が直線的に連ねられている場合には、インダクタの占有面積をより一層小さくすることができる。
もっとも、上記戻り線部において、複数のビアホール導体は一直線状でないように連結されていてもよく、その場合には、配線の自由度を高めることができる。
橋絡インダクタを構成している各配線と、第1のSAWフィルタチップが実装される多層パッケージ基板部分との間に、グラウンド電位に接続されているビアホール導体が配置されている場合には、第1のSAWフィルタと第2のSAWフィルタとの間のアイソレーションを高めることができる。
第2のSAWフィルタにおいて、上記橋絡インダクタが接続されている直列腕共振子の端子に接続される、上記パッケージの電気的接続部分が、橋絡インダクタのコイル巻回部の内側に位置されている場合には、上記電気的接続部分を、多層パッケージ基板の面積を増大させることなく形成することができる。従って、SAW分波器のより一層の小型化を図ることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るSAW分波器を説明するための模式的平面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るSAW分波器の第2のSAWフィルタの回路構成を示す図である。 図3(a)及び(b)は、本発明の一実施形態に係るSAW分波器の橋絡インダクタ構成部分を模式的に示す分解斜視図及び該橋絡インダクタが構成されている部分のコイル状巻回部を説明するための模式的平面図である。 図4(a)〜(d)は、本発明の一実施形態に係るSAW分波器における橋絡インダクタ構成部分の各層の電極形状を説明するための各模式的平面図である。 図5は、比較例のSAW分波器における橋絡インダクタLが構成されている部分の模式的平面図である。 図6(a)〜(c)は、比較例のSAW分波器の橋絡インダクタ構成部分の各層の電極構造を示す模式的平面図である。 図7(a)及び(b)は、比較例のSAW分波器の橋絡インダクタ構成部分の電極構造を示す模式的分解斜視図及び模式的平面図である。 図8は、実施形態及び比較例のSAW分波器の第2のSAWフィルタの通過特性を示す図である。 図9は、実施形態及び比較例のSAW分波器の第2のSAWフィルタの反射特性を示す図である。 図10は、実施形態及び比較例のSAW分波器の第2のSAWフィルタのアイソレーション特性を示す図である。 図11は、実施形態及び比較例のSAW分波器におけるアンテナ側端子における反射特性を示す図である。 図12は、本発明のSAW分波器の変形例における橋絡インダクタ構成部分の電極構造を示す模式的分解斜視図である。 図13は、図12に示した変形例における橋絡インダクタ構成部分の模式的平面図である。 図14は、本発明のSAW分波器の他の変形例における橋絡インダクタ構成部分の分解斜視図である。 図15は、図14に示した変形例における橋絡インダクタ構成部分の模式的平面図である。 図16は、従来のSAW分波器の回路構成を示す図である。 図17は、従来のSAW分波器において、パッケージ基板に搭載される弾性表面波素子チップを示す模式的平面図である。 図18は、従来のSAW分波器において弾性表面波素子が搭載されるパッケージ基板を示す模式的平面図である。
符号の説明
1…SAW分波器
2…多層パッケージ基板
11…第1のSAWフィルタチップ
12…第2のSAWフィルタチップ
13…ビアホール導体
14…入力端子
15…出力端子
21,22…電極ランド
23…第1の配線
23a,23b…ビアカバー
24…第1のビアホール導体
25…第2のビアホール導体
26…第2の配線
26a,26b…ビアカバー
27,28…第3,第4のビアホール導体
29…第3の配線
29a,29b…ビアカバー
30,31…第5,第6のビアホール導体
30A…ビアホール導体
32…接続配線
32a,32b…ビアカバー
41…第1の配線
41a,41b…ビアカバー
42,43…第2の配線
42a,42b,43a,43b…ビアカバー
44,45…第3の配線
44a,44b,45a,45b…ビアカバー
46,47…第1,第2のビアホール導体
48,49…第3,第4のビアホール導体
50,51…第5,第6のビアホール導体
52,53…電極ランド
L…橋絡インダクタ
P1〜P3…並列共振子
S1〜S3…直列腕共振子
以下、図面を参照しつつ本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1は本発明の一実施形態に係るSAW分波器を示す模式的平面図である。
SAW分波器1は、多層パッケージ基板2を有する。多層パッケージ基板2は、多層セラミック基板により構成されている。もっとも、多層パッケージ基板2は、セラミックス以外の絶縁性材料により形成されていてもよい。
多層パッケージ基板2上には、破線で示すように、第1のSAWフィルタチップ11及び第2のSAWフィルタチップ12がフリップチップボンディング工法により搭載される。すなわち、金属バンプにより、SAWフィルタチップ11,12が多層パッケージ基板2の上面に搭載される。図1では、SAWフィルタチップ11,12は、前述したように破線でその外形が示されている。
多層パッケージ基板2の上面には、図示の電極が形成されている。他方、上記第1,第2のSAWフィルタチップ11,12は、それぞれ、SAW分波器1における第1,第2のSAWフィルタF1,F2を構成している。本実施形態では、第1のSAWフィルタF1の通過帯域の周波数が相対的に低く、第2のSAWフィルタF2の通過帯域の周波数が相対的に高くされている。すなわち、第1のSAWフィルタ11は携帯電話機の送信側の帯域フィルタとして用いられるものであり、第2のSAWフィルタF2は受信側の帯域フィルタとして用いられるものであってもよい。
そして、第1,第2のSAWフィルタF1,F2はラダー型の回路構成を有する。図2は、第2のSAWフィルタF2の回路構成を示す図である。
第2のSAWフィルタF2では、直列腕共振子S1,S2,S3が直列腕に挿入されている。そして、直列腕とアース電位との間に、3本の並列腕が構成されており、各並列腕に、並列腕共振子P1,P2,P3が挿入されている。
言い換えれば、入力端子14から出力端子15側に向かって、直列腕共振子S1〜S3と、並列腕共振子P1〜P3とが交互に配置されている。なお、ラダー型回路において、直列腕共振子及び並列腕共振子の数は特に限定されない。第1のSAWフィルタF1も、同様のラダー型回路構成を有する。
本実施形態では、上記ラダー型回路構成の第1,第2のSAWフィルタの一端が共通接続され、図示しないアンテナに接続されるように構成されている。他方、第1のSAWフィルタF1の他方端が送信端子、第2のSAWフィルタF2の他方端が受信端子となる。このようなSAW分波器の構成自体は、前述した特許文献1に記載のように、本願出願前より知られている。
また、図2に示すように、第2のSAWフィルタF2では、直列腕共振子S3に並列に橋絡インダクタLが接続されている。橋絡インダクタLは、第2のSAWフィルタのフィルタ特性において、相手方のフィルタである第1のSAWフィルタF1の通過帯域における減衰量、第2のSAWフィルタF2の通過帯域低域側における阻止域の減衰量の拡大を図り、かつ第2のSAWフィルタF2の通過帯域高域側の帯域幅を拡大するために接続されている。
そして、本実施形態の特徴は、上記橋絡インダクタLが、多層パッケージ基板2において、多層パッケージ基板2の面積を増大させることなく形成されていることにある。これを、図1と、図3〜図6とを併せて参照して説明することとする。
図1の多層パッケージ基板2において、上記橋絡インダクタLが構成される部分を一点鎖線Aで示す。すなわち、図1の一点鎖線Aで示す領域に、橋絡インダクタLが構成されている。この橋絡インダクタLが構成されている部分を図3(a)に分解斜視図で示す。また、各高さ位置の平面図あるいは平面断面図を図3及び図4(a)〜(d)に示す。
図3(a)及び図4(a)〜(d)に示すように、多層パッケージ基板2の異なる高さ位置である第1層〜第4層に、図示の電極が形成されている。ここで、第1層〜第4層は多層パッケージ基板2の異なる高さ位置の平面とし、下から順に第1層〜第4層とし、第4層が多層パッケージ基板2の上面に相当するもののとする。
図3(a)に示すように、多層パッケージ基板2の上面すなわち第4層においては、電極ランド21,22が形成されている。電極ランド21,22は、多層パッケージ基板2の上面に適宜の導電膜を形成しパターニングすることにより設けられている。上記電極ランド21,22は、図2に示した回路構成において、橋絡インダクタLの両端の端子部分に相当し、電極ランド21,22は、第2のSAWフィルタF2が構成されているSAWフィルタチップ12が搭載された際に、直列腕共振子S3の両端に電気的に接続される部分に相当する。
電極ランド21,22の下方においては、第1層に第1の配線23が設けられており、第1の配線23は、略C字状もしくは略コの字状の平面形状を有する。他方、第1の配線23の第1の端部のビアカバー23aが、第1のビアホール導体24の下端に電気的に接続されている。他方、第1の配線23の第2の端部のビアカバー23bが、第2のビアホール導体25の下端に電気的に接続されている。なお、ビアカバーとは、ビアホール導体に電気的に接続される配線部分であって、ビアホール導体よりも大きな面積を有する部分をいうものとする。第1の配線23は、端部において第1,第2のビアホール導体24,25に接続するために、端部に上記ビアカバー23a,23bを有する。
他方、第2のビアホール導体25の上端は、第2層に至っており、第2層に設けられた第2の配線26の一端のビアカバー26aに電気的に接続されている。第2の配線26は、略C字状または略コの字状の形状を有し、第2の端部にビアカバー26bを有する。
また、上記第1のビアホール導体24は、第2層から第3層に向かって延びる第3のビアホール導体27に電気的に接続されている。この第1,第3のビアホール導体24,27は、第2層に設けられた第2の配線26とは隔てられており、第2の配線26に電気的に接続されないように配置されている。
また、第4のビアホール導体28の下端が上記ビアカバー26bに、すなわち第2の配線26に電気的に接続されている。第4のビアホール導体28は、第2層から第3層に延ばされており、第3層に設けられた第3の配線29の一端に設けられたビアカバー29aに電気的に接続されている。
第3の配線29は、略L字状の形状を有し、ビアカバー29aが設けられている側とは反対側の端部にビアカバー29bを有する。ビアカバー29bは、電極ランド21の直下に配置されている。
第3層から第4層に至るように、第5,第6のビアホール導体30,31が設けられている。第5のビアホール導体30は、第1,第3のビアホール導体24,27と一直線状に配置されており、かつ第3のビアホール導体27に電気的に接続されている。第5のビアホール導体30の上端は、電極ランド22に電気的に接続されている。
従って、電極ランド22は、第1,第3,第5のビアホール導体24,27,30を介して、第1の配線23の第1の端部に設けられているビアカバー23aに電気的に接続されている。
他方、第6のビアホール導体31の上端は、電極ランド21に電気的に接続されている。すなわち、電極ランド21は、第6のビアホール導体31を介して、第3の配線29に電気的に接続されている。
他方、上記第1の配線23、第2の配線26及び第3の配線29は、橋絡インダクタLのコイル状巻回部を構成している。すなわち、第1の配線23,第2の配線26,第3の配線29は、上記のように、第2のビアホール導体25及び第4のビアホール導体28により電気的に接続されているが、平面視した際に、図3(b)に示すように、ほぼ1.7〜1.8ターンのターン数のコイル状巻回部を構成しており、それによってインダクタ成分を生じるように構成されている。
そして、上記第1,第3,第5のビアホール導体24,27,30は、コイル状巻回部を一方の接続端部である電極ランド22に電気的に接続するコイルの戻り線部を構成しているが、該戻り線部は、図3(b)に示すように、コイル状巻回部Mの内側に配置されている。
従って、本実施形態のSAW分波器では、上記橋絡インダクタLにおいて、コイル状巻回部が、第1層〜第3層の複数層にわたって巻回されているため、並びにコイルの戻り線部が上記コイル状巻回部の内側に配置されているため、面積を増大させることなく、大きなインダクタを得ることができる。よって、多層パッケージ基板2の小型化を進めることができ、フィルタ特性が良好な小型のSAW分波器1を提供することが可能となる。
さらに、本実施形態のSAW分波器1では、第1,第3,第5のビアホール導体24,27,30が一直線状に配置されているときで、第1,第3,第5のビアホール導体24,27,30を平面視したときに異なる位置に配置した場合に比べて、より一層橋絡インダクタを構成する部分の面積を小さくすることが可能となる。
また、図1に示すように、本実施形態のSAW分波器では、多層パッケージ基板2において、グラウンド電位に接続されるビアホール導体13が第1のSAWフィルタF1が構成されているSAWフィルタチップ11が搭載される部分と、第2のSAWフィルタF2が構成されている第2のSAWフィルタチップ12が搭載される部分との間に配置されている。このビアホール導体13は、グラウンド電位に接続されるものであり、第1のSAWフィルタチップ11と、上記橋絡インダクタLが形成される部分との間に構成されているので、それによって、第1のSAWフィルタF1と第2のSAWフィルタF2との間のアイソレーションを効果的に高めることが可能となる。
また、橋絡インダクタの接続される上記電極ランド21,22におけるSAWフィルタチップ12の直列共振子S3の端子が接続される部分J,Kと出力端子15がコイル状巻回部Mの内側に配置されている。従って、SAW分波器のより一層の小型化を図ることができる。
なお、本実施形態では、上記のように、第1,第3,第5のビアホール導体24,27,30がコイル状巻回部の設けられている部分の内側に配置されているため、小型化を図ることができるが、さらに上記電極ランド21に接続される第6のビアホール導体31もまた、上記コイル状巻回部の内側に配置されているため、それによっても、橋絡インダクタLが構成される部分の面積をより一層小さくすることが可能とされている。もっとも、第6のビアホール導体31は、上記コイル状巻回部の外側に配置されていてもよい。
本実施形態のSAW分波器において、小型化を十分に進めることができ、かつ良好なフィルタ特性の得られることを、具体的な実験例に基づき説明する。
第1のSAWフィルタF1の通過帯域の周波数が1850〜1910MHz、第2のSAWフィルタF2の通過帯域の周波数が1930〜1990MHzである上記実施形態のSAW分波器1を作製した。比較のために、図5に平面図で示す比較例の多層パッケージ基板121を用意し、該多層パッケージ基板121を用いたことを除いては、上記実施形態と同様にして比較例のSAW分波器を作製した。多層パッケージ基板121において、上記実施形態と相当する部分については、相当の参照番号を付することとした。なお、多層パッケージ基板121の橋絡インダクタが形成されている部分の電極構造を、図6(a)〜(c)及び図7(a)に模式的に示す。
比較例の多層パッケージ基板121では、上記実施形態の多層パッケージ基板と同様に、第1〜第3層に、それぞれ、実施形態と同様に、第1〜第3の配線を形成した。そして、第1〜第3の配線123,126,129によりコイル状巻回部を形成し、第1〜第3の配線123,126,129を第2,第4のビアホール導体125,128により電気的に接続した。また、第6のビアホール導体131により、電極ランド121に、第3の配線129を接続した。
もっとも、上記実施形態では、第1,第3,第5のビアホール導体24,27,30は、上記コイル状巻回部の内側において一直線状になるように配置したが、本比較例では、図6及び図7に示すように、第1,第3,第5のビアホール導体124,127,130は一直線状には配置したものの、図7(b)に模式的に示すように、コイル状巻回部Mの外側に配置した。
すなわち、上記比較例のSAW分波器では、橋絡インダクタLのコイル状巻回部の外側に、コイルの戻り線部を構成する第1,第3,第5のビアホール導体124,127,130を配置したことを除いては、上記実施形態のSAW分波器1と同様とした。
図8は、第2のSAWフィルタF2の通過特性S21を示し、図9は反射特性S11を示す。なお、図8及び図9において、実線が上記実施形態の結果を、破線が比較例の結果を示す。
図8から明らかなように、上記実施形態によれば、比較例の分波器に比べて、通過帯域低域側における減衰量を大きくし得ることがわかる。
また、図9から明らかなように、通過帯域内において、比較例に比べて、実施形態のSAW分波器では、受信端子におけるリターンロスが小さくなっていることがわかる。
すなわち、上記橋絡インダクタLを接合しただけでなく、橋絡インダクタを構成するための戻り線部を構成する第1,第3,第5のビアホール導体をコイル状巻回部の内側に位置したことにより、フィルタ特性をより一層改善し得ることがわかる。
また、図10及び図11は、それぞれ、実施形態及び比較例のSAW分波器のアイソレーション特性及びアンテナ側端子における反射特性を示す図である。実線が上記実施形態の結果を、破線が比較例の結果を示す。
図10から明らかなように、比較例の構成に比べて、本実施形態によれば、アイソレーションを高め得ることがわかる。
また、図11から明らかなように、アンテナ端子においても、リターンロスが軽減され得ることがわかる。
よって、上記実施形態のSAW分波器1では、橋絡インダクタLのコイル状巻回部の内側に、上記戻り線部が配置されているため、比較例のSAW分波器に比べて、フィルタ特性をより一層改善し得ることがわかる。
なお、上記実施形態では、コイルの戻り線部を構成している第1,第3,第5のビアホール導体24,27,30は、一直線状に連ねられていたが、図12に分解斜視図で示す変形例のように、第1,第3,第5のビアホール導体24,27,30Aは、一直線状に必ずしも連ねられておらずともよい。
この変形例では、第5のビアホール導体30Aの上端は電極ランド22に電気的に接続されているものの、下端は、接続配線32に電気的に接続されている。接続配線32は、一端にビアカバー32aを有し、ビアカバー32aが、第5のビアホール導体30Aの下端に電気的に接続されている。また、接続配線32は、他方端部にビアカバー32bを有し、ビアカバー32bが、第3のビアホール導体27の上端に電気的に接続されている。従って、第3のビアホール導体27と、第5のビアホール導体30Aとが、正面から見た場合クランク状の形状を有するように接続されている。言い換えれば、第1,第3,第5のビアホール導体24,27,30Aは、一直線状とはならないように連結されている。
図13は、本変形例におけるコイル状巻回部Mと、上記電極ランド21,22及びビアホール導体が設けられている位置関係を模式的に示す平面図である。本変形例においても、第1,第3のビアホール導体24,27だけでなく、第3のビアホール導体30Aもまた、コイル状巻回部Mの内側に配置されている。従って、コイルの戻り線部を構成している第1,第3,第5のビアホール導体24,27,30Aは、コイル状巻回部の内側に配置されていることになる。
上記のように、コイルの巻回部の一端を端子に電気的に接続するためのコイルの戻り線部は、コイル状巻回部の内側に配置されている限り、該戻り線部を構成している複数のビアホール導体は必ずしも一直線状に連結される必要はない。すなわち、一直線状に連結されないように複数のビアホール導体を連結した場合には、設計の自由度を高めることが可能となる。
図14は、上記実施形態のSAW分波器のさらに他の変形例を説明するための分解斜視図であり、図15は本変形例におけるインダクタ構成部分の模式的平面図である。
本変形例では、橋絡インダクタLは、図14に分解斜視図で示す電極構造を用いて構成されている。すなわち、下方の第1層に、第1の配線41が設けられており、第2層に第2の配線42,43が設けられており、第3層に第3の配線44,45が設けられている。そして、第2の配線42,43及び第3の配線44,45はいずれも、第1の配線41と電気的に接続されて、コイル状巻回部を構成している。このように、本発明においては、1つの層に、コイル状巻回部を構成する複数の配線を形成してもよい。なお、図15においては、第1〜第4の配線は、上下方向において重なり合っていないように示されているが、実際には、コイル状巻回部を構成する配線同士は上下方向において重なり合っている。図15は、あくまでも各配線の配置関係を容易に把握することを可能とするために、上下において重なり合っている配線同士が隣り合わないように模式的に示した。
図14及び図15に示すように、本変形例では、第1の配線41の第1の端部に連ねられているビアカバー41aに、第1のビアホール導体46の下端が接続されている。第1のビアホール導体46の上端が、第2の配線43の第1の端部に設けられたビアカバー43aに電気的に接続されている。
他方、第1の配線41の第2の端部に設けられたビアカバー41bが、第2のビアホール導体47の下端に電気的に接続されている。第2のビアホール導体47の上端は、第2の配線42の一方端部に設けられたビアカバー42aに電気的に接続されている。また、第2の配線42の他方端部に設けられたビアカバー42bが第3のビアホール導体48に電気的に接続されている。同様に、第2の配線43の他方端部に設けられたビアカバー43bに、第4のビアホール導体49の下端が電気的に接続されている。
第3層においては、第3のビアホール導体48の上端に、第3の配線45のビアカバー45aが電気的に接続されている。また、第4のビアホール導体49の上端に、第3の配線44の一端に設けられたビアカバー44aが電気的に接続されている。そして、第3の配線45,44の各他方端部に設けられたビアカバー44b,45bが、第5,第6のビアホール導体50,51により、電極ランド52,53に電気的に接続されている。
従って、電極ランド52,53間には、上記第1〜第3の配線41〜45からなるコイル状巻回部が電気的に接続されている。そして、上記コイル状巻回部をインダクタの接続端子である電極ランド52に接続するための戻り線部は、上記第6のビアホール導体50を有するが、該ビアホール導体50は、コイル状巻回部の内側に配置されている。
また、上記のように、第2層及び第3層において、複数の線路が設けられているが、この複数の線路が、第1層において電気的に直列に接続されており、このように、少なくとも1つの層において複数の配線を形成することにより、コイル状巻回部の線路長を長くすることができ、より大きなインダクタンス値を得ることができる。
なお、図14及び図15に示した変形例のように、複数のコイル状パターンが設けられる場合、上記戻り線部は、複数のコイル状巻回部の外周縁の内側に配置されておればよく、従って、コイル状巻回部の内側に戻り線部が位置している構成とは、このように、複数のコイル状巻回部が設けられている場合には、複数のコイル状巻回部の外周縁の内側であることを意味することとする。
なお、上記実施形態では、第3層上に、電極ランドを有する第4層が配置されていたが、第3層と電極ランドを有する第4層との間に、さらに、コイル状巻回部を構成する1以上の層を介在させ、それによって、より多くのターン数のコイル状巻回部を構成してもよい。
また、ラダー型回路構成の段数は本実施形態の段数以外の段数であってもよい。また第1,第2のSAWフィルタの両方を1つのチップの上に構成してもよい。

Claims (8)

  1. 少なくとも1つの直列腕共振子及び少なくとも1つの並列腕共振子を含むラダー型回路構成を有し、通過帯域の周波数が相対的に低い第1のSAWフィルタと、少なくとも1つの直列腕共振子及び少なくとも1つの並列腕共振子を含むラダー型回路構成を有し、通過帯域の周波数が相対的に高い第2のSAWフィルタと、第2のSAWフィルタの少なくとも1つの前記直列腕共振子に並列に接続されている橋絡インダクタとを有し、前記第1のSAWフィルタ及び第2のSAWフィルタが、SAWフィルタチップとして構成されており、前記SAWフィルタチップが実装されている多層パッケージ基板をさらに備え、
    前記橋絡インダクタが、
    多層パッケージ基板の第1の層に形成された第1の配線と、
    第1の配線の一端に接続されている第1のビアホール導体と、
    第1の配線の他端に接続されている第2のビアホール導体と、
    前記多層パッケージ基板の第1層と異なる高さ位置の第2層に設けられており、一端が前記第2のビアホール導体に接続されている第2の配線とを有し、
    前記第1の配線及び第2の配線を含むコイル巻回部の内側に前記第1のビアホール導体を少なくとも含むコイルの戻り線部が配置されていることを特徴とするSAW分波器。
  2. 前記第1のビアホール導体に接続されている第3のビアホール導体と、前記第2の配線の他端に接続されている第4のビアホール導体と、一端が前記第4のビアホール導体に接続されており、かつ前記多層パッケージ基板の第1,第2の層とは異なる高さ位置に設けられた第3の層に形成されている第3の配線とをさらに備え、前記第1,第3のビアホール導体を含む戻り線部が、前記第1〜第3の配線からなるコイル巻回部内に配置されている、請求項1に記載のSAW分波器。
  3. 前記第3のビアホール導体に一端が接続されている第5のビアホール導体と、第3の配線の他端に一端が接続された第6のビアホール導体との各他端が前記第1〜第3層とは異なる高さ位置に設けられた第4層に至っている、請求項2に記載のSAW分波器。
  4. 前記第6のビアホール導体が、前記コイル巻回部の内側に設けられている、請求項3に記載のSAW分波器。
  5. 前記戻り線部において、該戻り線部を構成している複数の前記ビアホール導体が直線的に連ねられている、請求項2〜4のいずれか1項に記載のSAW分波器。
  6. 前記戻り線部において、複数の前記ビアホール導体が一直線状でないように連結されている、請求項2〜4のいずれか1項に記載のSAW分波器。
  7. 前記橋絡インダクタを構成している各配線と、第1のSAWフィルタチップが実装される多層パッケージ基板部分との間に、グラウンド電位に接続されているビアホール導体が配置されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のSAW分波器。
  8. 前記第2のSAWフィルタにおいて、前記橋絡インダクタが接続されている直列腕共振子の端子に接続される、前記パッケージの電気的接続部分が、前記橋絡インダクタのコイル巻回部の内側に位置されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載のSAW分波器。
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