JPWO2006132244A1 - 二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法 - Google Patents
二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2006132244A1 JPWO2006132244A1 JP2007520123A JP2007520123A JPWO2006132244A1 JP WO2006132244 A1 JPWO2006132244 A1 JP WO2006132244A1 JP 2007520123 A JP2007520123 A JP 2007520123A JP 2007520123 A JP2007520123 A JP 2007520123A JP WO2006132244 A1 JPWO2006132244 A1 JP WO2006132244A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyester film
- biaxially stretched
- film
- stretched polyester
- relaxation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C55/00—Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor
- B29C55/02—Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor of plates or sheets
- B29C55/10—Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor of plates or sheets multiaxial
- B29C55/12—Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor of plates or sheets multiaxial biaxial
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C55/00—Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor
- B29C55/02—Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor of plates or sheets
- B29C55/10—Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor of plates or sheets multiaxial
- B29C55/12—Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor of plates or sheets multiaxial biaxial
- B29C55/14—Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor of plates or sheets multiaxial biaxial successively
- B29C55/143—Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor of plates or sheets multiaxial biaxial successively firstly parallel to the direction of feed and then transversely thereto
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B27/00—Layered products comprising a layer of synthetic resin
- B32B27/36—Layered products comprising a layer of synthetic resin comprising polyesters
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J5/00—Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
- C08J5/18—Manufacture of films or sheets
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29K—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
- B29K2067/00—Use of polyesters or derivatives thereof, as moulding material
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29L—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
- B29L2007/00—Flat articles, e.g. films or sheets
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J2367/00—Characterised by the use of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Derivatives of such polymers
- C08J2367/02—Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Abstract
Description
MD方向のリラックス率(%)={(Vi−Vf)/Vi}×100 ……(1)
TD方向のリラックス率(%)={(Li−Lf)/Li}×100 ……(2)
MD方向の収縮率(%)={(LMDO −LMD)/LMDO }×100
の定義式により算出される値である。
MD方向の収縮率(%)={(LTDO −LTD)/LTDO }×100
の定義式により算出される値である。
本発明で用いられるポリエステルフィルムを構成するポリエステルとは、ジオールとジカルボン酸とから縮重合により得られるポリマであり、ジカルボン酸は、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸およびセバチン酸などで代表されるものであり、また、ジオールは、エチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコールおよびシクロヘキサンジメタノールなどで代表されるものである。
[物性値の評価法]
(1)150℃、30分の熱収縮率
フィルムを幅10mm、長さ約250mmにサンプリングし、約200mmの間隔で十字のマーキングを行い、その間隔を(株)ニコン製の万能投影機と三豊商事(株)製のリニアスケール(精度0.001mm)を組み合わせた測長機を用いて正確に測定し、L0 (mm)とする。このサンプルを、150℃の乾熱温度に加熱されたオーブン中で30分間処理し、その後、室温(23℃)、相対湿度65%で十分に放冷してから、再び、マーキング間隔を測長機で測定して、L(mm)とする。
熱収縮率は、熱収縮率=(L0 −L)×100/L0 (%)として算出し、5サンプルの平均値を採用した。
フィルムをA2版に切り、そのフィルムを水平な第の上に拡げて置いた。そのフィルムの上部(フィルム面より20cm上方)に1本の糸を十分に長い直線状態を呈して張った。なお、糸は、フィルムを真上から見たときに、フィルムの一方の短辺の中点から他方の短辺の中点を結ぶ直線となるように張ったものである。そのフィルムに映った糸の反射像を観察しながら、見る角度を変えることで、糸の反射像がフィルム全面を通過していく様子を観察する。そして、該映った糸が呈する湾曲状態の発生度合いの多少で平面性を評価した。評価の基準は、以下の通りとした。
また、全面に湾曲部分が2箇所以下であるものを「良好」と評価し、表2では「○」印で表記した。
また、全面に湾曲部分が3箇所以下であるものを「やや不良」と評価し、表2では「△」印で表記した。
また、全面に湾曲部分が4箇所以上であるものを「不良」と評価し、表2では「×」印で表記した。
ヘイズおよび全光線透過率の測定は、常態(温度23 ℃、相対湿度65 %)において、フィルム(サンプル)を2時間放置した後、スガ試験機(株)製の全自動直読ヘイズコンピューターHGM−2DPを用いて行った。
3回測定した平均値を、該サンプルのヘイズおよび全光線透過率とした。
MD方向のリラックス率は、本文中にも記載したように、長手方向のリラックス処理を開始する直前のフィルム搬送速度をViとし、長手方向のリラックス処理を終えた直後のフィルム搬送速度をVfとしたときに、次式(1)で表される値である。
MD方向のリラックス率(%)={(Vi−Vf)/Vi}×100 ……(1)
TD方向のリラックス率は、本文中にも記載したように、幅方向のリラックス処理を開始する直前のフィルム幅をLiとし、幅方向のリラックス処理を終えた直後のフィルム幅をLfとしたときに、次式(2)で表される値である。
TD方向のリラックス率(%)={(Li−Lf)/Li}×100 ……(2)
極限粘度0.65のポリエチレンテレフタレートのペレットを180℃の温度で5時間真空乾燥した後に、270℃〜300℃の温度に加熱された押出機に供給し、Tダイからシート状に成形した。さらにこのシート状物を表面温度25℃の温度の冷却ドラム上に静電気力で密着固化して未延伸ポリエステルフィルムを得た。該未延伸ポリエステルフィルムを、70〜100℃の温度の加熱ロール群で加熱し縦方向に3.4倍一段階で縦延伸し、20〜50℃の温度のロール群で冷却した。この一軸延伸ポリエステルフィルムの両面に、バーコーターを用いて、易滑剤(粒径0.1μmのコロイダルシリカ固形分比0.5重量%)を含む水分散性ポリエステル系樹脂が水分比4.5重量%の塗液を、厚み6μmで塗工した後、40m/分の速度でテンタに導き、該塗工ポリエステルフィルムの両端をクリップで把持しながら、90℃の温度に加熱された熱風雰囲気中で予熱し、100℃の温度の熱風雰囲気中で横方向に3.6倍に横延伸した。
得られたポリエステルフィルムの物性は、表2に示すとおりであり、熱収縮率が小さく、平面性の優れた二軸延伸ポリエステルフィルムを得ることができた。
実施例1と同様にして縦延伸、塗工および横延伸を施した搬送速度40m/分の二軸延伸されたポリエステルフィルムを、250℃の温度で熱処理を行い、熱処理後250℃から220℃までの徐冷区間で、テンタのレール幅を縮めてTD方向に4%リラックス処理を実施し、その後のゾーン長さ3mの緊張保持ゾーン、時間にして4.5秒間でレール幅およびクリップ間隔を保持し、その後、150℃の温度下でテンタのクリップ間隔を縮めてMD方向に2.0%リラックス処理を施し、テンタから取出し、ポリエステルフィルムの両端部のエッジ部分をトリミングして巻取り、厚み125μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸延伸ポリエステルフィルムの物性は、表2に示すとおりであり、熱収縮率が小さく、平面性の優れた二軸延伸ポリエステルフィルムを得ることができた。
実施例1と同様にして縦延伸、塗工および横延伸を施した搬送速度40m/分の二軸延伸されたポリエステルフィルムを、230℃の温度で熱処理を行い、熱処理後230℃から200℃までの徐冷区間で、テンタのレール幅を縮めてTD方向に4%リラックス処理を実施し、その後のゾーン長さ3mの緊張保持ゾーン、時間にして4.5秒間でレール幅およびクリップ間隔を保持し、その後、130℃の温度下でテンタのクリップ間隔を縮めてMD方向に2.0%リラックス処理を施し、テンタから取出し、ポリエステルフィルムの両端部のエッジ部分をトリミングして巻取り、厚み125μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸延伸ポリエステルフィルムの物性は、表2に示すとおりであり、熱収縮率が小さく、平面性の優れた二軸延伸ポリエステルフィルムを得ることができた。
実施例1と同様にして縦延伸、塗工および横延伸を施した搬送速度40m/分の二軸延伸されたポリエステルフィルムを、230℃の温度で熱処理を行い、熱処理後230℃から200℃までの徐冷区間で、テンタのレール幅を縮めてTD方向に4%リラックス処理を実施し、その後のゾーン長さ1.5mの緊張保持ゾーン、時間にして4.5秒間でレール幅およびクリップ間隔を保持し、その後、150℃の温度下でテンタのクリップ間隔を縮めてMD方向に1.5%リラックス処理を施し、テンタから取出し、ポリエステルフィルムの両端部のエッジ部分をトリミングして巻取り、厚み125μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸延伸ポリエステルフィルムの物性は、表2に示すとおりであり、熱収縮率が小さく、平面性の優れた二軸延伸ポリエステルフィルムを得ることができた。
実施例1と同様にして縦延伸、塗工および横延伸を施した搬送速度20m/分の二軸延伸されたポリエステルフィルムを、230℃の温度で熱処理を行い、熱処理後230℃から200℃までの徐冷区間で、テンタのレール幅を縮めてTD方向に4%リラックス処理を実施し、その後のゾーン長さ3mの緊張保持ゾーン、時間にして9.0秒間でレール幅およびクリップ間隔を保持し、その後、150℃の温度下でテンタのクリップ間隔を縮めてMD方向に2.0%リラックス処理を施し、テンタから取出し、ポリエステルフィルムの両端部のエッジ部分をトリミングして巻取り、厚み350μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸延伸ポリエステルフィルムの物性は、表2に示すとおりであり、熱収縮率が小さく、平面性の優れた二軸延伸ポリエステルフィルムを得ることができた。
実施例1と同様に得られた未延伸ポリエステルフィルムの両面に、バーコーターを用いて実施例1と同様の組成からなる塗液を同様に塗工した後、同時二軸延伸機で縦方向に3.3倍、横方向に3.5倍で延伸した。搬送速度40m/分の該フィルムを、230℃の温度で熱処理を行い、熱処理後230℃から210℃までの徐冷区間で、クリップ間隔を縮めてMD方向に2.0%リラックス処理を施し、その後のゾーン長さ3mの緊張保持ゾーン、時間にして4.5秒間でレール幅およびクリップ間隔を保持し、その後、210℃から180℃までの徐冷区間でテンタのレール幅を縮めてTD方向に4%リラックス処理を実施し、テンタから取出し、ポリエステルフィルムの両端部のエッジ部分をトリミングして巻取り、厚み125μmの二軸延伸フィルムを得た。
得られた二軸延伸ポリエステルフィルムの物性は、表2に示すとおりであり、熱収縮率が小さく、平面性の優れた二軸延伸ポリエステルフィルムを得ることができた。
実施例1と同様にして縦延伸、塗工および横延伸を施した搬送速度40m/分の二軸延伸されたポリエステルフィルムを、230℃の温度で熱処理を行い、熱処理後230℃から200℃までの徐冷区間で、テンタのレール幅を縮めてTD方向に4%リラックス処理を実施し、その後のゾーン長さ1.0mの緊張保持ゾーン、時間にして1.5秒間でレール幅およびクリップ間隔を保持し、その後、150℃の温度下でテンタのクリップ間隔を縮めてMD方向に2.0%リラックス処理を施し、テンタから取出し、ポリエステルフィルムの両端部のエッジ部分をトリミングして巻取り、厚み125μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸延伸ポリエステルフィルムの物性は、表2に示すとおりであり、熱収縮率が小さく、平面性の優れた二軸延伸ポリエステルフィルムを得ることができた。
実施例1と同様にして縦延伸、塗工および横延伸を施した搬送速度40m/分の二軸延伸されたポリエステルフィルムを、230℃の温度で熱処理を行い、熱処理後230℃から200℃までの徐冷区間で、テンタのレール幅を縮めてTD方向に4%リラックス処理を実施し、その後のゾーン長さ3mの緊張保持ゾーン、時間にして4.5秒間でレール幅およびクリップ間隔を保持し、その後、150℃の温度下でテンタのクリップ間隔を縮めてMD方向に2.5%リラックス処理を施し、テンタから取出し、ポリエステルフィルムの両端部のエッジ部分をトリミングして巻取り、厚み125μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸延伸ポリエステルフィルムの物性は、表2に示すとおりであり、熱収縮率が小さく、平面性の優れた二軸延伸ポリエステルフィルムを得ることができた。
実施例1と同様にして縦延伸し、この一軸延伸ポリエステルフィルムの両面に、バーコーターを用いて、易滑剤(粒径0.1μmのコロイダルシリカ固形分比0.5重量%)を含む水分散性アクリル系樹脂が水分比3.0重量%の塗液を厚み6μで塗工した後、実施例1と同様にして横延伸を施した搬送速度40m/分の二軸延伸されたポリエステルフィルムを、220℃の温度で熱処理を行い、熱処理後220℃から200℃までの徐冷区間で、テンタのレール幅を縮めてTD方向に4%リラックス処理を実施し、その後のゾーン長さ3mの緊張保持ゾーン、時間にして4.5秒間でレール幅およびクリップ間隔を保持し、その後、150℃の温度下でテンタのクリップ間隔を縮めてMD方向に2.0%リラックス処理を施し、テンタから取出し、ポリエステルフィルムの両端部のエッジ部分をトリミングして巻取り、厚み125μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸延伸ポリエステルフィルムの物性は、表2に示すとおりであり、熱収縮率が小さく、平面性の優れた二軸延伸ポリエステルフィルムを得ることができた。
実施例1と同様にして縦延伸し、この一軸延伸ポリエステルフィルムの両面に、バーコーターを用いて、易滑剤(粒径0.1μmのコロイダルシリカ固形分比0.5重量%)を含む水分散性ウレタン系樹脂が水分比4.5重量%の塗液を厚み6μmで塗工した後、実施例1と同様にして横延伸を施した搬送速度90m/分の二軸延伸されたポリエステルフィルムを、230℃の温度で熱処理を行い、熱処理後230℃から200℃までの徐冷区間で、テンタのレール幅を縮めてTD方向に4%リラックス処理を実施し、その後のゾーン長さ1.5mの緊張保持ゾーン、時間にして1.0秒間でレール幅およびクリップ間隔を保持し、その後、150℃の温度下でテンタのクリップ間隔を縮めてMD方向に2.0%リラックス処理を施し、テンタから取出し、ポリエステルフィルムの両端部のエッジ部分をトリミングして巻取り、厚み50μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸延伸ポリエステルフィルムの物性は、表2に示すとおりであり、熱収縮率が小さく、平面性の優れた二軸延伸ポリエステルフィルムを得ることができた。
極限粘度0.65のポリエチレンテレフタレートを用い、平均粒径0.1μmの炭酸カルシウムを0.5重量%となるように添加混合した原料ペレットを、実施例1と同様にして縦延伸、塗工および横延伸を施した搬送速度90m/分の二軸延伸されたポリエステルフィルムを、230℃の温度で熱処理を行い、熱処理後230℃から200℃までの徐冷区間で、テンタのレール幅を縮めてTD方向に4%リラックス処理を実施し、その後のゾーン長さ1.5mの緊張保持ゾーン、時間にして1.0秒間でレール幅およびクリップ間隔を保持し、その後、120℃の温度下でテンタのクリップ間隔を縮めてMD方向に1.2%リラックス処理を施し、テンタから取出し、ポリエステルフィルムの両端部のエッジ部分をトリミングして巻取り、厚み50μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸延伸ポリエステルフィルムの物性は、表2に示すとおりであり、熱収縮率が小さく、平面性の優れた二軸延伸ポリエステルフィルムを得ることができた。
実施例1と同様にして縦延伸、塗工および横延伸を施した搬送速度40m/分の二軸延伸されたポリエステルフィルムを、テンタ中で引続き、230℃の温度で熱処理を行い、熱処理後、幅方向、機械方向ともリラックス処理を施さないで、80℃まで徐冷して、テンタから取出し、ポリエステルフィルムの両端部のエッジ部分をトリミングして巻取り、厚み125μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸延伸ポリエステルフィルムの物性は、表2のとおりである。実施例1と比較すると、リラックス処理を施していないので、熱収縮率が高い二軸延伸ポリエステルフィルムであった。
実施例1と同様にして縦延伸、塗工および横延伸を施した搬送速度40m/分の二軸延伸されたポリエステルフィルムを、230℃の温度で熱処理を行い、熱処理後230℃から200℃までの徐冷区間で、テンタのレール幅を縮めてTD方向に4%リラックス処理を実施し、その後、緊張保持ゾーンを持たずに、150℃の温度下でテンタのクリップ間隔を縮めてMD方向に2.0%リラックス処理を施し、テンタから取出し、ポリエステルフィルムの両端部のエッジ部分をトリミングして巻取り、厚み125μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸延伸ポリエステルフィルムの物性は、表2に示すとおりであり、熱収縮率は小さいが、平面性に劣る二軸延伸ポリエステルフィルムであった。
Claims (5)
- フィルムの長手方向と幅方向に延伸され、熱処理を施された二軸延伸ポリエステルフィルムに、幅方向のリラックス処理と、クリップ間隔を狭くする方法による長手方向のリラックス処理を施すに当たり、該幅方向のリラックス処理工程と該長手方向のリラックス処理工程の間に、該二軸延伸ポリエステルフィルムを緊張下に保持することを行うことを特徴とする二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法。
- 前記幅方向のリラックス処理後、前記緊張下に保持することを行い、次いで、前記長手方向のリラックス処理を施すことを特徴とする請求項1記載の二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法。
- 前記長手方向のリラックス処理後、前記緊張下に保持することを行い、次いで、前記幅方向のリラックス処理を施すことを特徴とする請求項1記載の二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法。
- 前記緊張下に保持することを行うに際して、前記二軸延伸ポリエステルフィルムを1秒以上30秒以下の時間、該緊張下に保持することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法。
- 前記二軸延伸されたポリエステルフィルムとして、少なくとも片面に、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂およびポリアミド系樹脂からなる群から選択された1種以上の樹脂を主成分とする樹脂層が形成されてなる積層構造を有するものを用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007520123A JP4844561B2 (ja) | 2005-06-09 | 2006-06-06 | 二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005169132 | 2005-06-09 | ||
JP2005169132 | 2005-06-09 | ||
PCT/JP2006/311328 WO2006132244A1 (ja) | 2005-06-09 | 2006-06-06 | 二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法 |
JP2007520123A JP4844561B2 (ja) | 2005-06-09 | 2006-06-06 | 二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2006132244A1 true JPWO2006132244A1 (ja) | 2009-01-08 |
JP4844561B2 JP4844561B2 (ja) | 2011-12-28 |
Family
ID=37498445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007520123A Active JP4844561B2 (ja) | 2005-06-09 | 2006-06-06 | 二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20090127741A1 (ja) |
EP (1) | EP1920902B1 (ja) |
JP (1) | JP4844561B2 (ja) |
KR (1) | KR101260718B1 (ja) |
CN (1) | CN101193737B (ja) |
WO (1) | WO2006132244A1 (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4983075B2 (ja) * | 2006-04-04 | 2012-07-25 | 東レ株式会社 | 二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法 |
JP5184806B2 (ja) * | 2006-04-11 | 2013-04-17 | 富士フイルム株式会社 | 透明熱可塑性フィルムの製造方法および透明熱可塑性フィルム |
KR101249120B1 (ko) * | 2006-08-31 | 2013-03-29 | 킴벌리-클라크 월드와이드, 인크. | 고도 통기성 생분해성 필름 |
JP2009203277A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Mitsubishi Plastics Inc | 光学用ポリエステルフィルム |
JP4524718B2 (ja) | 2008-08-08 | 2010-08-18 | 東洋紡績株式会社 | 熱収縮性ポリエステル系フィルム |
JP5512759B2 (ja) * | 2011-09-16 | 2014-06-04 | 富士フイルム株式会社 | 2軸延伸熱可塑性樹脂フィルムの製造方法 |
CN104246545B (zh) * | 2012-07-30 | 2017-05-24 | 东丽株式会社 | 液晶显示器用白色聚酯膜 |
CN103264504A (zh) * | 2013-05-14 | 2013-08-28 | 保定乐凯薄膜有限责任公司 | 一种聚酯薄膜的制备方法 |
KR102186530B1 (ko) * | 2013-06-28 | 2020-12-03 | 코오롱인더스트리 주식회사 | 폴리에스테르 필름 및 이의 제조방법 |
TWI503346B (zh) * | 2014-06-11 | 2015-10-11 | Zirco Applied Materials Co Ltd | 近紅外光屏蔽膜及近紅外光屏蔽膜之製造方法 |
JP6565683B2 (ja) * | 2014-11-28 | 2019-08-28 | 東レ株式会社 | ポリエステルフィルム |
CN110628065B (zh) * | 2018-06-22 | 2023-04-11 | 住友化学株式会社 | 透明树脂膜的制造方法 |
US11630239B2 (en) | 2019-10-28 | 2023-04-18 | Skc Co., Ltd. | Polyester film and flexible display apparatus comprising same |
Family Cites Families (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL253923A (ja) * | 1959-07-25 | |||
US3502766A (en) * | 1965-01-28 | 1970-03-24 | Nippon Rayon Kk | Process for the improvement of polyamide films |
JPS5141155B2 (ja) * | 1973-03-10 | 1976-11-08 | ||
US4020141A (en) * | 1974-06-13 | 1977-04-26 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Method of making heat-sealable, heat-shrinkable, biaxially oriented polyester film |
JPS5522915A (en) * | 1978-08-07 | 1980-02-19 | Toray Ind Inc | Manufacture of polyester film |
JPS62158016A (ja) * | 1986-01-07 | 1987-07-14 | Toray Ind Inc | 熱可塑性樹脂からなるフイルムの熱処理方法 |
US5885501A (en) | 1997-06-24 | 1999-03-23 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Process for preparing dimensionally stabilized biaxially stretched thermoplastic film |
SG76565A1 (en) * | 1997-10-14 | 2000-11-21 | Toray Industries | Biaxially oriented polyester films and their production methods |
EP0924050B1 (en) * | 1997-12-18 | 2003-03-26 | Toray Industries, Inc. | Production method for a polyester film |
JP4045335B2 (ja) * | 1998-02-19 | 2008-02-13 | 富士通株式会社 | プリンタ装置および記録媒体 |
DE19839007A1 (de) * | 1998-08-29 | 2000-03-02 | Hoechst Diafoil Gmbh | Verfahren zur Herstellung von biaxial orientierten PET-Folie und Verwendung derselben für Folienkondensatoren in der SMD-Technik |
JP2000198140A (ja) * | 1998-10-29 | 2000-07-18 | Toray Ind Inc | テンタ―クリップ及び熱可塑性樹脂フィルムの製造方法 |
JP3765681B2 (ja) * | 1998-12-18 | 2006-04-12 | 富士写真フイルム株式会社 | ポリエステルフィルムの製造方法 |
JP4023090B2 (ja) * | 1999-04-19 | 2007-12-19 | 東レ株式会社 | 磁気記録テープ用二軸配向ポリエステルフィルムおよび磁気記録テープ |
JP2001187421A (ja) * | 2000-01-05 | 2001-07-10 | Toray Ind Inc | テンタークリップ及び熱可塑性樹脂フィルムの製造方法 |
JP2001212877A (ja) * | 2000-02-03 | 2001-08-07 | Toray Ind Inc | 二軸配向ポリエステルフィルムの製造方法および二軸配向ポリエステルフィルム |
JP2001334569A (ja) * | 2000-05-26 | 2001-12-04 | Toray Ind Inc | 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法 |
TW573304B (en) * | 2000-11-29 | 2004-01-21 | Teijin Ltd | Polyester film for capacitors |
JP4645011B2 (ja) * | 2003-08-20 | 2011-03-09 | 東レ株式会社 | 二軸延伸ポリエステルフィルム |
-
2006
- 2006-06-06 WO PCT/JP2006/311328 patent/WO2006132244A1/ja active Application Filing
- 2006-06-06 CN CN2006800204106A patent/CN101193737B/zh active Active
- 2006-06-06 KR KR1020077028500A patent/KR101260718B1/ko active IP Right Grant
- 2006-06-06 EP EP06757067.1A patent/EP1920902B1/en active Active
- 2006-06-06 JP JP2007520123A patent/JP4844561B2/ja active Active
- 2006-06-06 US US11/921,813 patent/US20090127741A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2006132244A1 (ja) | 2006-12-14 |
EP1920902A4 (en) | 2011-07-20 |
JP4844561B2 (ja) | 2011-12-28 |
CN101193737B (zh) | 2010-11-24 |
EP1920902B1 (en) | 2013-11-20 |
KR20080012345A (ko) | 2008-02-11 |
EP1920902A1 (en) | 2008-05-14 |
KR101260718B1 (ko) | 2013-05-06 |
US20090127741A1 (en) | 2009-05-21 |
CN101193737A (zh) | 2008-06-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4844561B2 (ja) | 二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法 | |
JP3840937B2 (ja) | 一軸配向ポリエステルフィルム、並びにこれを用いた表面保護フィルムおよび離型フィルム | |
EP0888216B1 (en) | Multilayer polyester film with a low coefficient of friction | |
JP4983075B2 (ja) | 二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法 | |
CA2246447C (en) | Method for making a multilayer polyester film having a low coefficient of friction | |
KR20170088331A (ko) | 적층 필름 | |
JP2007185898A (ja) | 二軸延伸ポリエステルフィルムおよびその製造方法 | |
JP2009072939A (ja) | 偏光板保護用または位相差板保護用離型用ポリエステルフィルム、離型フィルム、及びその製造方法 | |
JP2001071439A (ja) | 光学用易接着フィルム | |
JP5443255B2 (ja) | 離型フィルム | |
JP2016210066A (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP2010253831A (ja) | 光学用フィルムのフィルムロール | |
JP2005105255A (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム | |
JP2009166442A (ja) | 一軸配向ポリエステルフィルムの製造方法 | |
JP2000246856A (ja) | 光学用易接着フィルム | |
JP2018089962A (ja) | 積層フィルムの製造方法 | |
JP7255168B2 (ja) | 二軸配向フィルム | |
JPH08164558A (ja) | ポリエステルフィルム | |
KR101157803B1 (ko) | 광학용 폴리에스테르 필름 및 그의 제조방법 | |
JP6272048B2 (ja) | ポリエステルフィルム | |
JPH08244111A (ja) | ポリエステルフィルムおよびその製造方法 | |
JP5225697B2 (ja) | 一軸配向ポリエステルフィルムの製造方法 | |
JP2007106782A (ja) | 二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法 | |
JP6690337B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
TW202308831A (zh) | 雙軸定向聚酯膜之製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090601 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110705 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110829 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110913 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110926 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4844561 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021 Year of fee payment: 3 |