JP2001334569A - 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂フィルムの製造方法

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JP2001334569A
JP2001334569A JP2000156385A JP2000156385A JP2001334569A JP 2001334569 A JP2001334569 A JP 2001334569A JP 2000156385 A JP2000156385 A JP 2000156385A JP 2000156385 A JP2000156385 A JP 2000156385A JP 2001334569 A JP2001334569 A JP 2001334569A
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thermoplastic resin
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Mika Aeba
美加 饗場
Yutaka Harada
裕 原田
Kenji Tsunashima
研二 綱島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】幅方向に沿って物性が均一であり、かつ熱寸法
安定性、機械的特性にも優れ、平面性も良好な熱可塑性
樹脂フィルムを生産性よく得ることが可能となるテンタ
ークリップと熱可塑性樹脂フィルムの製造方法を提供す
ること。 【解決手段】クリップ把持部の機構がクリップ把持部内
でフィルムが長手方向に移動可能なテンタークリップS
と、クリップ把持部内でフィルムが長手方向に移動しな
いテンタークリップDを併用したテンター内で、延伸、
熱処理、冷却のいずれかの処理を行う熱可塑性樹脂フィ
ルムの製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂フィ
ルムの製造方法に関するものである。更に詳しくは、本
発明は、テンターにおいて、フィルムをクリップ外れが
生じることなく機能性よく、延伸もしくは熱処理および
/または冷却するためのテンタークリップを用いた、熱
寸法安定性と機械的特性に優れ、平面性が良好で幅方向
の物性が均一な熱可塑性樹脂フィルムの製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂フィルムは、その物理的、
熱的特性等に応じて様々な分野で利用されている。特
に、縦方向と横方向の二軸方向に延伸をかけたポリエス
テルフィルムは、機械的特性などにも優れているため、
好ましく用いられている。中でもポリエステルフィル
ム、特にポリエチレンテレフタレートやポリエチレン−
2,6ナフタレートフィルムは、その機械的特性、熱的
特性および電気的特性が優れるため、複写機やプリンタ
などに使用されるオーバーヘッドプロジェクタ(OH
P)用シートや製図用原紙、モーターやトランスなどに
おける電気絶縁用材料、また、ICカード用途、FPC
基板用や磁気記録用ベースフィルムおよびプリンタリボ
ンなどのOA用途などさまざまな用途で用いられてい
る。
【0003】ここで、ポリエステルの二軸配向フィルム
は、フィルムを延伸により分子配向させることで、ヤン
グ率などの機械的特性を向上させたものであるが、この
二軸配向フィルムには、延伸による歪みが分子鎖に残留
するため、加熱によりこの分子鎖の歪みが開放され、収
縮するという性質を持っている。この収縮特性を利用し
て、包装用のシュリンクフィルムなどに展開されている
が、一般には、上述したような用途においては、この収
縮特性は障害となることが多い。
【0004】そこで、二軸延伸後に、横延伸に用いられ
るテンター中で、横延伸に引き続き、熱処理(熱固定と
も呼ばれる)を行なうことで、この分子鎖の歪みを開放
する方法が用いられている。一般に、熱収縮量はこの熱
処理の温度に応じて低下していくが、この熱処理だけで
は完全に歪みを除去することができず、熱収縮が残留す
るという問題が生じる。
【0005】従来、この残留歪みを除去するために、テ
ンターのレール幅を先細りになるようにして(トウイ
ン、リラックスなどと呼ばれる)、幅方向に若干収縮さ
せるようにして、この残留歪みを完全除去する方法が採
用されている。
【0006】しかしながら、この方法では、幅方向の熱
収縮率は除去可能であるが、長手方向の熱収縮を除去す
ることはできない。このため長手方向の熱収縮を除去す
る方法について、過去にいろいろな方法が検討されてい
る。
【0007】例えば、特公平4−28218号公報で
は、テンターのクリップ間隔が除々に狭くなるようにす
ることで、長手方向に弛緩処理を行なう方法が提案され
ている。しかしながら、この方法では、装置上の問題で
弛緩率に上限があり、また、弛緩率を大きくすると、弛
緩処理前のクリップ間隔が広くなり、クリップ把持部と
非把持部の物性むらが大きくなるという問題が生じる。
また、いったん、フィルムを巻き取った後に、ゆっくり
と巻き出しながらオーブンで加熱処理し、その際に長手
方向に速度差をつけて弛緩処理を施す方法が行なわれて
いるが、この方法ではフィルムが幅固定されていないた
め、フィルム面が波打つような状況が生じて、平面性が
悪化するという問題が生じる。
【0008】また、特公昭60−226160号公報に
は、フィルムの製膜工程中に、オーブンによる長手方向
の弛緩処理装置を設ける方法が提案されているが、フィ
ルムの製膜速度との兼ね合いで、処理温度を高めるとフ
ィルムの平面性が悪化するため、温度をあまり高められ
ず、結果として熱収縮が十分に除去されないという問題
が生じるため、低熱収縮性、平面性に優れたフィルムが
得られていない。
【0009】さらに製品化されるフィルム幅方向の物性
の均一化は、収率を向上させる上で重要である。一般
に、幅方向の物性むらは、テンターにおける加熱時に生
じる熱収縮応力によるものと、テンターにおける横延伸
工程で生じる縦方向の収縮力により、熱処理室での加熱
から、剛性が低いフィルムのうち長手方向への拘束が弱
いフィルム中央部が、横延伸工程側に引き込まれること
により生じると考えられている。
【0010】このようにして生じる物性むらは、テンタ
ー入り口でフィルムの横方向に平行に引いた直線が、出
口で弓状に湾曲するボーイング現象と同様に、フィルム
幅方向に分布を示す。そこで、このボーイング現象を抑
える方法として、例えば、一軸延伸したフィルムをテン
ターで横延伸し、いったん、クリップ把持を開放し、更
に再度クリップでフィルムを把持し、120〜240℃
の温度領域において昇温させながら熱固定する方法(例
えば、特開昭57−87331号公報)、未延伸フィル
ムを延伸温度以上で予熱した後、縦横方向に同時二軸延
伸し、次いで等温ずつ多段階に分割昇温させて再熱処理
する方法(例えば、特開昭54−137076号公
報)、横延伸直後にフィルム温度をいったんガラス転移
温度以下まで下げて剛性を増し、熱処理室側のフィルム
が延伸室に引き込まれるの防止する方法(例えば、特開
平3−13027号公報、特開平3−216326号公
報)、冷却工程を入れる代わりに、横延伸と熱処理間に
ニップロールを設けて、中央部を強制的に進行させる方
法(例えば、特公昭63−24459号公報)、あるい
は、フィルムを二軸延伸後、フィルムの中央部より端部
の温度が高くなるように加熱する方法(例えば、特開昭
61−233523号公報、特開昭62−83327号
公報、特開昭62−183328号公報)などが提案さ
れている。
【0011】しかしながら、このような方法ではボーイ
ング現象を多少抑制することはできても、熱寸法安定
性、機械的特性および平面性などを損なわずにフィルム
幅方向における諸物性を均一化するにはなお不十分であ
ったり、装置が大型化するという問題が生じる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
を解決し、幅方向において物性が均一であり、かつ熱寸
法安定性に優れ、平面性も良好な熱可塑性樹脂フィルム
の製造を可能にするテンタークリップを用いた熱可塑性
樹脂フィルムの製造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の熱可
塑性樹脂フィルムの製造方法は、クリップ把持部の機構
がクリップ把持部内でフィルムが長手方向に移動可能な
テンタークリップSと、クリップ把持部内でフィルムが
長手方向に移動しないテンタークリップDを併用したテ
ンター内で、フィルムの延伸、熱処理、冷却のいずれか
の処理を行うことを特徴とする熱可塑性樹脂フィルムの
製造方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0015】本発明におけるテンタークリップとは、テ
ンターにおける延伸、熱処理、冷却のいずれかの製膜工
程で使用するクリップをいい、クリップ把持部の機構が
クリップ把持部内においてフィルムが長手方向に移動可
能となるテンタークリップ(以下、テンタークリップS
という。)と、クリップ把持部内においてフィルムが長
手方向に実質的に移動しないテンタークリップ(以下、
テンタークリップDという。)をいう。
【0016】本発明においては、テンタークリップDは
従来から通常用いられているテンタークリップであり、
クリップ把持部の形態は上部、下部ともに平板形状であ
るために、クリップ把持部内のフィルムは長手方向にも
拘束されている。これに対し、テンタークリップSは、
テンタークリップDとは異なり、クリップ把持部内にお
いてフィルムが長手方向に移動可能となる把持部の機構
を有していることが必要である。
【0017】本発明においては、該テンタークリップS
と該テンタークリップDを併用したテンター内で、フィ
ルムの延伸、熱処理、冷却のいずれかの処理を行うして
熱可塑性樹脂フィルムを製造する必要がある。
【0018】上述したように、テンタークリップDは、
クリップ把持部内のフィルムは長手方向にも拘束されて
いるため、クリップ自体の動きに伴って移動している。
そのため、テンタークリップDのみを使用した場合は、
フィルム中央部は加熱や冷却時に発生する収縮応力に応
じて比較的自由に収縮することができるが、端部はクリ
ップの動きに伴って移動しているために収縮することが
できず、中央部と端部とでは物性の異なったフィルムと
なってしまう。
【0019】これに対して、テンタークリップSは、該
テンタークリップDとは異なり、フィルム端部が収縮応
力に応じて長手方向に移動可能なテンタークリップであ
るため、このテンタークリップSを用いることにより、
容易に長手方向に弛緩処理を施すことが可能となり、ボ
ーイング現象を抑制して幅方向に物性が均一なフィルム
を得ることが可能となる。しかしながら、このテンター
クリップSのみを使用した場合は、テンター入口部でフ
ィルムをクリップに噛ませる際や、弛緩処理を必要とし
ない工程において、テンター内の加熱された雰囲気温度
によりフィルムが長手方向に移動してしまい、フィルム
をテンター入口部からテンター出口部まで搬送すること
が困難となるため好ましくない。つまり、上述したテン
タークリップSとテンタークリップDを併用することに
より、テンターにおける延伸、熱処理及び/または冷却
はもちろん、弛緩処理も容易に施すことが可能となるの
である。
【0020】本発明において、上述したテンタークリッ
プSとテンタークリップDの走行方向における配置とし
ては、D+(S×n)の単位の繰り返しとなり、かつ、
nは1以上、10以下であることが好ましい。ここで、
D+(S×n)の単位の繰り返しとは、例えば、n=3
のとき、DSSSDSSSDSSS・・・のように、テ
ンタークリップSがテンタークリップDの隣にnの数だ
け連続して配列し、該D+(S×n)の単位が繰り返さ
れた配置のことをいう。また、nはより好ましくは1以
上、8以下、更に好ましくは1以上、5以下である。n
が上記範囲を超えると、テンター入口部でフィルムをク
リップに噛ませる際や、弛緩処理を必要としない工程に
おいて、テンター内の加熱された雰囲気温度によりフィ
ルムが長手方向に移動し易くなってしまい、フィルムを
テンター入口部からテンター出口部まで搬送することが
困難となるため好ましくない。
【0021】また、クリップ走行方向と垂直な方向であ
る横方向においては、同じ機構を持つクリップを配置さ
せ、クリップでフィルム幅方向に把持することは、平面
性と幅方向物性均一性を得る上で好ましいことである。
【0022】ここで、本発明で用いられるテンタークリ
ップのクリップ把持部の形態について説明する。図1
は、本発明に係るテンタークリップにおけるクリップ把
持部の形態を示した概略モデル図である。
【0023】図1において、矢印はフィルム搬送方向1
を示している。また、平板形状を示す図は、クリップ把
持部内においてフィルム2がフィルム長手方向に移動し
ない3ことを示しており、テンタークリップDの把持部
の形状を示している。一方、円柱形状、そろばん玉形
状、太鼓ロール形状を示す図は、いずれもクリップ把持
部内においてフィルム2がフィルム長手方向に自由に移
動可能4であることを示しており、同様にテンタークリ
ップSのクリップ把持部の形状を示している。
【0024】本発明においては、テンタークリップSの
把持部の形状は、図1に示すようなフィルム長手方向と
平行に回転する円柱形状、そろばん玉形状および太鼓ロ
ール形状から選ばれた一つを使用することが好ましく、
さらに好ましくはクリップ把持部の上部は太鼓ロール形
状で下部は円柱形状であるものが好ましい。該テンター
クリップSが上述したようにフィルム長手方向と平行に
回転する形状であることにより、該クリップ把持部にお
いてフィルム端部が加熱により発生する収縮応力に応じ
て長手方向に移動することが可能となる。
【0025】また、この際、該テンタークリップSの該
把持部材の上部1個と下部1個を一組とし、1つのクリ
ップがフィルム長手方向に把持している長さをクリップ
把持幅L(mm)とした場合、該組数に対する該クリッ
プ把持幅Lの比は1/60以上であることが好ましく、
更に好ましくは1/30以上である。
【0026】さらに、該テンタークリップSの把持部が
フィルムの搬送方向に複数列個配列していることも好ま
しい態様である。さらに、テンタークリップSの把持部
の表面粗さを表すパラメータである最大高さは、0.0
1以上、2μm以下が好ましく、より好ましくは0.0
1以上、1μm以下、更に好ましくは0.01以上、
0.6μm以下である。
【0027】ここで、本発明で用いられるテンターにお
けるテンタークリップのフィルム把持と解除方法につい
て、図面に基づいて簡単に説明する。
【0028】図2ないし図6は、テンタークリップSと
テンタークリップDの模式図であり、図2および図6
は、テンタークリップSとテンタークリップDのフィル
ム解放状態を示す側断面図であり、図3は、フィルムの
延伸工程におけるテンタークリップSとテンタークリッ
プDのフィルム把持状態を示す側断面図であり、図4
は、熱処理および/または冷却工程における弛緩処理時
のテンタークリップSのフィルム把持状態とテンターク
リップDのフィルム解放状態を示す側断面図であり、ま
た、図5は、熱処理および/または冷却工程におけるテ
ンタークリップDの再フィルム把持状態を示す側断面図
である。
【0029】テンタークリップは、ベース6とアーチ形
に起立した形状の起立部7を有し、テンタークリップD
においては、ベース6のクリップ把持部下部6aは図1
に示すような平板形状であり、テンタークリップSにお
いては、ベース6のクリップ把持部下部6a’は凹部に
軸に支持されたフィルム長手方向に回転自在に軸支さ
れ、内部に軸受材が組み込まれた、図1に示すようなフ
ィルム長手方向と平行に回転する形状の把持部材が複数
個設けられている。
【0030】また、起立部7の先端部には、クリップレ
バー軸8が設けられている。クリップレバー5は、その
ほぼ中央部を軸8に回転自在に軸支されたクリップレバ
ーで、テンタークリップDにおいてはクリップレバー5
は軸8による軸支部を境に上部レバー5aと下部レバー
5bとで構成されており、テンタークリップSにおいて
はクリップレバー5は軸8による軸支部を境にクリップ
レバー上部5a’とクリップレバー下部5b’とで構成
されている。また、テンタークリップSのクリップレバ
ー上部5a’の長さSLとテンタークリップDのクリッ
プレバー上部5aの長さDLの関係は、SL<DLであ
る。さらに、テンタークリップDの下部レバー5bのク
リップ把持部上部5cは爪部になっており、また、テン
タークリップSの下部レバー5b’のクリップ把持部上
部5c’には、凹部にフイルム長手方向に回転自在に軸
に支持され、内部に軸受材が組み込まれた図1に示すよ
うなフィルム長手方向と平行に回転する形状の把持部材
が複数個設けられている。この際、クリップ把持部上部
5c’とクリップ把持部下部6a’の内部に組み込む軸
受材はすべり軸受やベアリング等を用いることが好まし
い。
【0031】また、ベース6と起立部7の間にはクリッ
プレバー5のフィルム把持・解除の位置を保持するため
の圧縮コイルバネ(図示せず)を有することが好まし
い。クリップクローザー9はテンター入口部に、クリッ
プクローザー11は弛緩処理後の再フィルム把持開始部
に、クリップオープナー10は熱処理および/または冷
却工程における該テンタークリップSの解除開始部に、
クリップオープナー12はテンター出口部にそれぞれ設
けられている。
【0032】次に、テンタークリップの動作について説
明する。
【0033】テンター入口部では、図2に示すようにテ
ンタークリップは解放状態であり、フィルムがテンター
クリップSおよびテンタークリップDのクリップ把持部
上部5c、5c’とクリップ把持部下部6a、6a’と
の間にそれぞれ挿入される。次に、図3に示すように、
テンター入口部に設けられたクリップクローザー9によ
り、クリップレバー5がクリップレバー軸8を中心に回
動し、フィルムの端部をクリップ把持部下部6a、6
a’とクリップ把持部上部5c、5c’で把持される。
その後、テンタークリップSおよびテンタークリップD
は、レール(図示せず)に案内され延伸工程でフィルム
の横延伸が行なわれる。
【0034】延伸工程が終わると、テンタークリップは
レールに案内され熱処理および/または冷却工程に入
る。
【0035】ここで、本発明においては、熱処理および
/または冷却行程において、テンタークリップDのフィ
ルム把持を解除することが好ましく、解除した区間にお
いて弛緩処理を施すことが好ましい。また、この際の好
ましいテンタークリップDのフィルム把持の解除方法と
しては、テンタークリップDのみのクリップレバー上部
5aがクリップオープナー10により押されて、クリッ
プレバー5が、図4に示すように、クリップレバー軸8
を中心に回転し、フィルムの端部をテンタークリップD
から解放することが好ましい。また、この際、テンター
クリップSはクリップ把持部上部5c’とクリップ把持
部下部6a’がフィルムの長手方向に回転自在となって
いるため、フィルムの端部がフィルムの長手方向に自由
に移動が可能で、熱処理および/または冷却工程で発生
する収縮応力に応じてテンタークリップ上をフィルム長
手方向に移動する。その結果、フィルム中央部に対する
端部の遅れを低減することができ、ボーイング現象を抑
制して幅方向に物性が均一なフィルムを容易に得ること
が可能となる。
【0036】ここで、本発明において、テンタークリッ
プSのクリップレバー上部5a’の長さSLとテンター
クリップDのクリップレバー上部5aの長さはDLはS
L<DLであることが好ましい。SLとDLが上記範囲
を外れると、クリップオープナーによりテンタークリッ
プSとテンタークリップDの両方のフィルム把持が解除
されたり、テンタークリップSのみのフィルム把持が解
除されて、弛緩処理が施されてしまうため好ましくな
い。
【0037】また、弛緩処理後、必要に応じて再びテン
タークリップDでのフィルム把持を行なう場合は、図5
に示すようにクリップクローザー11により、クリップ
レバー上部5aが押されて、クリップレバー5がクリッ
プレバー軸8を中心に回動し、フィルムの端部をクリッ
プ把持部下部6aとクリップ把持部上部5cで把持して
もよい。
【0038】その後、テンタークリップSおよびテンタ
ークリップDは、レールに沿ってテンター出口部へ案内
される。テンター出口部にはクリップオープナー12が
あり、テンタークリップSのクリップレバー上部5a’
およびテンタークリップDのクリップレバー上部5aが
クリップオープナー12に当接し、クリップレバー5が
図6に示すようにクリップレバー軸8を中心に回動し、
フィルムの端部をテンタークリップSおよびテンターク
リップDから解放する。その後、テンタークリップSお
よびテンタークリップDは、レールに案内されて180
度反転して入口部へ戻る。
【0039】本発明においては、テンタークリップSの
フィルム長手方向の拘束力x(N)のクリップ把持幅L
1 (mm)に対する比x/L1 (N/mm)が2(N/
mm)以下であり、かつ、フィルム幅方向のフィルム把
持力y1(N)のクリップ把持幅L2 (mm)に対する
比y /L2 (N/mm)が0.5(N/mm)以上で
あるテンターを用いることが好ましい。より好ましく
は、x/L1 は1(N/mm)以下、更に好ましくは
0.5(N/mm)以下、最も好ましくは0.3(N/
mm)以下であり、y /L2 は1(N/mm)以上が
より好ましく、更に好ましくは2(N/mm)以上、最
も好ましくは3(N/mm)以上である。x/L1 が2
(N/mm)以下であることにより、フィルム端部も収
縮応力に応じて長手方向に移動可能となり幅方向に物性
が均一なフィルムを得ることが可能となるため好まし
い。また、一般に同じ条件で得た厚みの異なる未熱処理
二軸延伸フィルムは、厚みの薄いフィルムの方が収縮力
が小さくなる。そのため、x/L 1 が上記範囲を超える
と、特に厚みの薄いフィルムの場合はフィルム端部が長
手方向に移動しにくくなるため好ましくない。
【0040】また、一般にテンターにおいて、延伸工程
ではフィルム幅方向において延伸応力が、また熱処理お
よび/または冷却工程においては収縮応力が発生する
が、円滑に製膜を行なうためには、これらの応力による
クリップ外れを生じさせないことが重要である。しかし
ながら、y/L2 (N/mm)が0.5(N/mm)未
満であると収縮応力に耐えきれず、フィルムのクリップ
外れが生じ易くなるため好ましくない。特に、延伸工程
においても該クリップを用いる場合は、y /L2 (N/
mm)は1(N/mm)以上であることが好ましく、よ
り好ましくは5(N/mm)以上、更に好ましくは6
(N/mm)以上、最も好ましくは8(N/mm)以上
であるものを用いることにより、特に、横延伸倍率が3
倍を超えるような高倍率延伸の際でも延伸応力に耐える
ことができ、フィルムのクリップ外れを防止することが
できるため好ましい。
【0041】本発明において、1つのクリップがフィル
ム幅方向を把持している長さをクリップ把持幅L1
し、フィルム長手方向を把持している長さをクリップ把
持幅L 2 (mm)とした。また、フィルム拘束力とは、
厚み75μmのポリエチレンテレフタレートのフィルム
両端部をクリップで把持し、(株)今田製作所製のプッ
シュスケール「PS−10K」および「PSH−100
K」を使用して、フィルムを引張り速度0.3m/分で
長手方向に走行させた際の走行力を測定し、その走行力
をクリップの拘束力x(N)とした。さらに、フィルム
把持力とは、自作製フィルム把持力試験機(クリップテ
スター)を用いて、厚み75μmのポリエチレンテレフ
タレートのフィルム両端部をクリップで把持し、フィル
ムを引張り速度0.3m/分で幅方向に引張った際に、
フィルムがクリップ外れを起こした際の張力を測定し、
該張力をクリップのフィルム把持力y(N)とした。
【0042】上述したように、本発明ではテンタークリ
ップSとテンタークリップDを併用することにより、テ
ンターにおいて弛緩処理を必要としない区間において
は、テンタークリップSとテンタークリップDによりフ
ィルム幅方向を把持し、フィルム長手方向はテンターク
リップDにより把持されているため、テンタークリップ
Sのクリップ間でフィルムが長手方向に移動してしまう
ことはない。また、弛緩処理を必要とする区間では、テ
ンタークリップDのフィルム把持を解除して、テンター
クリップSのみによりフィルム幅方向を把持し、かつ、
テンタークリップSの把持部内でフィルムを長手方向に
移動させて弛緩処理を施すことが可能となる。
【0043】そのため、本発明においては、テンターク
リップSとテンタークリップDを併用したテンター内で
延伸、熱処理および/または冷却、弛緩処理することに
より、熱寸法安定性と機械特性に優れ、平面性が良好で
幅方向の物性が均一なフィルムを容易に得ることができ
る。
【0044】ここで、本発明の熱可塑性樹脂フィルムに
用いられる熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン
樹脂、ナイロン6,ナイロン66などのポリアミド樹
脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリ
−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレートな
どのポリエステル樹脂、その他、ポリアセタール樹脂、
ポリフェニレンスルフィド樹脂などを挙げることができ
る。これらの樹脂はホモポリマーであってもよく、他成
分の共重合体またはブレンド組成物であってもよい。ま
た、これらの樹脂の中に、公知の各種添加剤、例えば、
酸化防止剤、帯電防止剤、結晶核剤、無機粒子および有
機粒子などが添加されてもよい。特に、無機粒子や有機
粒子はフィルムの表面に易滑性を与え、フィルムの取り
扱い性を高めるためにも有効である。
【0045】また、本発明の熱可塑性樹脂フィルムは、
単層でもよいが二層以上の積層構造をとることも好まし
い態様である。積層構造としては、フィルムを横延伸す
る前に、塗材をフィルムに塗布して、テンター内で溶媒
の乾燥し、横延伸および熱処理を行なう方法が好ましく
行なわれる。例えば、インクやトナーなどの易接着性、
あるいは静電気を抑える帯電防止性などの多様な特性の
付与に効果的である。
【0046】さらに、本発明における熱可塑性樹脂フィ
ルムは、フィルムの長手方向と、長手方向と垂直な方向
(幅方向)に分子を配向させることが好ましい。具体的
には、溶融押出し、実質的に無配向なフィルムを長手方
向に延伸後、幅方向に延伸する方法、幅方向に延伸後、
長手方向に延伸する方法、あるいは、長手方向、幅方向
同時に延伸する方法、また長手方向の延伸、幅方向の延
伸を複数回組み合わせて行なってもよい。
【0047】本発明においては、より熱寸法安定性に優
れ、幅方向の物性が均一なフィルムを得るために、該テ
ンターにおいて、長手方向に弛緩処理を施すことが好ま
しく、その場合の弛緩率は0.5%以上、10%以下と
することが好ましい。
【0048】さらに、熱寸法安定性に優れ、平面性が良
好で幅方向の物性が均一なフィルムを効果的に得るため
のテンターにおける製膜方法としては、例えば、長手方
向に一軸延伸したフィルムをテンターにおいて幅方向に
延伸した後の熱処理について、長手方向に弛緩処理を施
し、引き続き、熱固定を施すことは、熱寸法安定性に優
れたフィルムを得る上で有効であるが、特に幅方向の物
性を均一にする上で効果的である。この際、弛緩率は2
%以上、10%以下、好ましくは7%以下、さらに好ま
しくは5%以下で、弛緩処理温度は(Tm−165)℃
〜(Tm−20)℃で熱固定温度に昇温しながら行なう
ことが好ましい。また、熱固定温度は(Tm−30)℃
〜Tm、好ましくは(Tm−20)℃〜Tmである。こ
こに、Tmは樹脂の融点である。
【0049】また、長手方向に一軸延伸したフィルムを
テンターにおいて幅方向に延伸して熱処理を施した後、
長手方向に弛緩処理を施すことは、より熱寸法安定性に
優れたフィルムを得る上で効果的である。この際、熱処
理温度は(Tm−30)℃〜Tm、好ましくは(Tm−
20)℃〜Tmとすることが好ましい。また、弛緩率は
0.5%以上、5%以下であることが好ましく、更に好
ましくは3%以下で、弛緩処理温度は(Tg+135)
℃〜(Tg+25)℃で徐冷しながら行なうことがより
効果的である。ここに、Tgは樹脂のガラス転移点であ
る。
【0050】もちろん、テンターにおける温度や時間な
どの各処理条件を適宜変更し最適化することや、幅方向
の熱収縮率を抑えるために熱処理後に冷却しながら幅方
向に弛緩処理を施すことも好ましい態様である。
【0051】次に、本発明の熱可塑性樹脂フィルムの製
造法について具体的に説明するが、本発明はかかる例に
限定されるものではない。また、ここでは熱可塑性樹脂
としてポリエチレンテレフタレートの例を示すが、本発
明はこれにも限定されるものではない。
【0052】まず、重合したポリエチレンテレフタレー
トのペレットを180℃で5時間真空乾燥した後、27
0〜300℃の温度に加熱された押出機に供給し、これ
をTダイからシート状に押出す。この溶融されたシート
状物を、ドラム表面温度25℃に冷却されたドラム上に
静電気力により密着固化し、実質的に非晶状態の成形フ
ィルムを得る。このフィルムを80〜120℃の加熱ロ
ール群で加熱し長手方向に3〜6倍に一段もしくは多段
で縦延伸し、20〜50℃のロール群で冷却して一軸延
伸フィルムを得る。
【0053】続いて、テンターに導いてこの一軸延伸フ
ィルムの両端部をクリップで把持しながら、80〜14
0℃に加熱された熱風雰囲気中で予熱し、幅方向に3〜
6倍に横延伸し、熱処理を行ない二軸延伸フィルムを得
る。この際、熱処理温度は220〜255℃、好ましく
は235〜250℃にするのが熱寸法安定性に優れたフ
ィルムを得るのに有効である。
【0054】また、横延伸後に90〜235℃で熱固定
温度に昇温しながら長手方向に2〜10%の弛緩処理を
施し、引き続き200〜255℃で熱固定を行なうこと
は低熱収縮性のフィルムが得られるだけでなく、幅方向
における物性をより均一化する上でも効果的である。次
いで、熱処理後に120〜210℃で冷却する。この冷
却区間においては幅方向の熱収を抑えるために、幅方向
に5%以下の弛緩処理を行うことが好ましい。また、よ
り熱寸法安定性のフィルムを得るには、引き続き100
〜210℃において長手方向に0.5〜5%の弛緩処理
を行なうことが好ましい。
【0055】ここで、本発明において、テンター内で使
用するクリップはクリップの機構がクリップ把持部内で
フィルムが長手方向に移動可能となテンタークリップS
と、通常用いられているクリップ把持部内でフィルムが
移動しないテンタークリップDを併用する。この際、走
行方向における該テンタークリップSと該テンタークリ
ップDの配列は、D+(S×n)の単位の繰り返しとな
り、かつ、nは1以上、10以下であることが好まし
い。また、クリップ走行方向と垂直な方向である横方向
においては、同じ機構を持つクリップを配置させること
が平面性、幅方向物性均一性に優れたフィルムを得る上
で好ましい。さらに、延伸工程や熱処理および/または
冷却工程において弛緩処理を必要しない区間において
は、テンタークリップSとテンタークリップDによりフ
ィルム幅方向を把持し、かつ、テンタークリップDによ
りフィルムを長手方向に把持し、また熱処理および/ま
たは冷却工程において弛緩処理を必要とする区間におい
ては、テンタークリップDのフィルム把持を解除して、
テンタークリップSのみによりフィルム幅方向を把持
し、かつ、テンタークリップSの把持部内でフィルムを
長手方向に移動させて弛緩処理を施すことにより、熱寸
法安定性に優れ、かつ、幅方向の物性が均一なフィルム
を平面性を悪化させることなく大規模な装置を用いずに
容易に得ることが可能となる。この際、テンタークリッ
プDのフィルム把持の解除方法としては、テンタークリ
ップSのクリップレバー上部の長さSLとテンタークリ
ップDのクリップレバー上部の長さDLがSL<DLで
あり、テンタークリップDのクリップレバーのみがクリ
ップオープナーにより押されてクリップレバーが回転
し、該テンタークリップでのフィルム把持を解除するこ
とが好ましい。
【0056】また、この際、フィルムが長手方向に移動
可能な該テンタークリップSは、延伸工程におけるy
/L2 (N/mm)が1(N/mm)以上で、熱処理ま
たは冷却工程におけるx/L1 (N/mm)が2(N/
mm)以下で、y /L2 (N/mm)が0.5(N/
mm)以上であるもを用いることが好ましい。さらに、
テンタークリップの把持部の形態は円柱形状、そろばん
玉形状、および太鼓ロール形状から選ばれたものである
ことが好ましく、本発明のフィルムを得る上で効果適で
ある。さらに、該テンタークリップの把持部を該フィル
ムの搬送方向に複数個配列させることや、該把持部のロ
ールの表面粗さを表すパラメーターである最大高さが2
μm以下であることは、フィルムを長手方向へ自由に移
動させる上で有効である。このようにして得られたフィ
ルムを室温まで徐冷して巻き取ることで本発明の熱可塑
性樹脂フィルムを得ることができる。
【0057】[物性値の評価法] (1)表面粗さを表すパラメータである最大高さ JIS B0601−1994に従い、(株)小坂研究
所製の高精度薄膜段差計ET−10を用いて、触針先端
半径0.5μm、針圧5mg、測定長1mm、カットオ
フ0.08mmとし、レプリカ法にて転写してから測定
した。
【0058】(2)クリップのフィルム把持力、および
フィルム拘束力 厚み75μmのポリエチレンテレフタレートのフィルム
両端部をクリップで把持し、(株)今田製作所製のプッ
シュスケール「PS−10K」および「PSH−100
K」を使用して、室温でフィルムを引張り速度0.3m
/分で長手方向に走行させた際の走行力を測定し、その
走行力をクリップの拘束力x(N)とした。また、自作
製フィルム把持力試験機(クリップテスター)を用い
て、厚み75μmのポリエチレンテレフタレートのフィ
ルム両端部をクリップで把持し、室温でフィルムを引張
り速度0.3m/分で幅方向に引張った際に、フィルム
がクリップ外れを起こした際の張力を測定し、その張力
をクリップのフィルム把持力y1(N)とした。
【0059】(3)熱収縮率 幅10mm、長さ250mmにサンプリングした試料
に、約200mm間隔となるように直線を引き、その間
隔の長さを万能投影機により測定し、L0 (mm)とす
る。次に、該サンプルを150℃に加熱された熱風オー
ブン中で30分間保持し、その後、室温で2時間冷却し
た後、再び、直線の間隔を万能投影機で正確に測定し、
1 (mm)とする。この測定結果から、熱収縮率=
((L0 −L 1 )/L0)×100)(%)とし、n数
5サンプルの平均値を採用した。
【0060】(4)フィルム幅方向の物性均一性 フィルム幅方向における配向角の最大値と最小値の差z
(°)のフィルム幅Lt(m)に対する比をz/Lt
(°/m)とし、以下のようにしてフィルム幅方向物性
均一性を判定した。なお、配向角は、白色光を光源とし
て偏光顕微鏡を用い、その消光値から配向主軸とフィル
ム幅方向との狭角を求め配向角(°)とした。また、配
向主軸は幅方向を0°、幅方向と垂直な方向(長手方
向)を90°とした。 ○:z/Lt(°/m)が15°/m未満のもの。 △:z/Lt(°/m)が15°/m以上、30未満の
もの。 ×:z/Lt(°/m)が30°/mを越えるもの。
【0061】(5)F−5値 オリエンテック(株)製フィルム強伸度自動測定装置テ
ンシロンAMF/RTA−100を用いて、幅10m
m、試長200mmとなるようにセットし、引張り速度
200m/分、温度25℃、湿度65RH%の条件でフ
ィルムの長手方向の5%伸長に対するF5値とした。
【0062】(6)熱特性 至差走査熱量計として、セイコー電子工業株式会社製の
ロボットDSC「RDC220」を用い、データ解析装
置として、同社製ディスクステーション「SSC/52
00」を用いて、サンプル約5mgをアルミニウム製の
受皿上300℃で5分間溶融保持し、液体窒素中で急冷
固化した後、室温から20℃/分で昇温した。このとき
に観測されるガラス状態からゴム状態への移転に基づ
く、各ベースラインの延長した直線から縦軸方向に等距
離にある直線と、ガラス転移の段階状変化部分の曲線と
が交わる点の温度をガラス転移点(Tg)とした。ま
た、融解ピークの頂点の温度を融点(Tm)とした。
【0063】(7)平面性 A4サイズにカットしたフィルムをコルク板の上に置
き、不織布を巻き付けた棒でフィルムをしごき、空気を
排除した後、以下のようにして平面性を目視で判定し
た。 ○:コルク板から浮き上がった部分が見られないもの。 △:コルク板から浮き上がった部分が3ヶ所以下である
もの。 ×:コルク板から浮き上がった部分が3ヶ所以上を越え
るもの。
【0064】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0065】(実施例1)熱可塑性樹脂として、o−ク
ロロフェノール中で測定した固有粘度0.65のポリエ
チレンテレフタレートを用いた。DSCを用いて熱特性
を測定したところ、Tg:75℃、Tm:255℃であ
った。このポリエチレンテレフタレートのペレットを1
80℃で5時間真空乾燥した後に、270〜300℃に
加熱された押出機に供給し、Tダイからシート状に成形
した。さらにこのシート状物を表面温度25℃の冷却ド
ラム上に静電気力で密着固化して未延伸フィルムを得
た。
【0066】この未延伸フィルムを80〜120℃の加
熱ロール群で加熱し長手方向に3.3倍一段階で縦延伸
し、20〜50℃のロール群で冷却して一軸延伸フィル
ムを得た。続いて、得られた一軸延伸フィルムの両端部
をクリップで把持しながらテンターに導き、90℃に加
熱された熱風雰囲気中で予熱し、95℃の熱風雰囲気中
で横方向に4倍に横延伸し二軸配向フィルムを得た。
【0067】このようにして二軸配向されたフィルムを
そのままテンター中で、95〜230℃の昇温区間でフ
ィルムをクリップ把持部で長手方向に移動させて2%弛
緩処理を施し、引き続き250℃で熱固定を行い、熱処
理後、いったん200℃まで緊張下で冷却し、200〜
120℃の冷却区間でテンターのレール幅を縮めて幅方
向に3%、長手方向に2.5%弛緩処理を施し、さらに
テンターから取り出し、フィルムエッジ部分をトリミン
グして巻き取り、厚み75μmの本発明の熱可塑性樹脂
フィルムを得た。
【0068】なお、この際用いたテンタークリップは、
クリップの機構がクリップ把持部内でフィルムが長手方
向に移動可能となるテンタークリップSと、クリップ把
持部内でフィルムが移動しないテンタークリップDを使
用した。また、該テンタークリップSと該テンタークリ
ップDのクリップ走行方向における配列は、D+(S×
n)の単位の繰り返しとなり、かつ、nは2とし、クリ
ップ走行方向と垂直な方向である横方向においては、同
じ機構を持つクリップを配置させた。さらに、該テンタ
ークリップのクリップレバー上部の長さはSL<DLで
あり、弛緩処理を必要しない区間においては、テンター
クリップSとテンタークリップDにより、フィルムを把
持しながら製膜を行ない、弛緩処理を必要とする区間に
おいては、テンタークリップDのクリップレバー上部の
みがクリップオープナーにより押されて、クリップレバ
ーが回転し、テンタークリップDのフィルム把持を解除
して、テンタークリップSのクリップ間によりフィルム
の弛緩処理を施した。
【0069】また、クリップ把持部内においてフィルム
が長手方向に移動可能となる機構を持つテンタークリッ
プは、クリップ把持部の形態が上部は太鼓ロール形状で
下部は円柱形状のもので、該把持部がフィルム搬送方向
に上下にそれぞれ3個配列してあり、該把持部の表面粗
さを表すパラメータである最大高さは0.6μmであっ
た。さらに把持幅L1 は10mm、L 2は73mmであ
り、フィルム拘束力は3(N)でありx/L1 が0.3
(N/mm)、フィルム把持力は350(N)でありy
/L2が4.8(N/mm)であった。
【0070】得られた熱可塑性樹脂フィルムの特性を表
1に示す。平面性が良好で、機械的特性、熱寸法安定性
に優れ、そして幅方向における物性も均一化されたもの
が得られた。
【0071】(実施例2)実施例1と同様にして一軸延
伸フィルム得た後、引き続き、テンターに導き、実施例
1での該テンタークリップSの把持部の表面粗さを表す
パラメータである最大高さが3μmであり、フィルム拘
束力が25(N)でx/L1 が2.5(N/mm)であ
り、フィルム把持力が480(N)でy /L2 が6.
6(N/mm)であるテンタークリップを用いて、厚み
が200μmのフィルムを得たこと以外は、実施例1と
同様にして、テンターから二軸延伸フィルムを取り出
し、フィルムエッジ部をトリミングして巻き取り、厚み
75μmの本発明の熱可塑性樹脂フィルムを得た。
【0072】得られた熱可塑性樹脂フィルムの特性を表
1に示す。クリップの拘束力が大きかったが、フィルム
厚みが厚かったため若干フィルムが長手方向に移動しに
くく、設定値よりも低い実行弛緩率となったが弛緩処理
を施すことができた。また、実施例1と比較して熱収縮
率が若干高く、幅方向における物性も若干不均一なもの
となった。
【0073】(実施例3)実施例1と同様にして一軸延
伸フィルムを得た後、引き続き、それをテンターに導
き、実施例1でのフィルム拘束力が3(N)でx/L1
が0.3であり、フィルム把持力が58.4(N)であ
りy /L2 が0.8(N/mm)であるテンタークリ
ップを用いて、横延伸倍率を2.5倍に変更した以外
は、実施例1と同様にして、テンターから取りだし、フ
ィルムエッジ部をトリミングして巻き取り、厚み75μ
mの本発明の熱可塑性樹脂フィルムを得た。
【0074】得られた熱可塑性樹脂フィルムの特性を表
1に示す。延伸工程におけるクリップのフィルム把持力
は小さい値であったが、横延伸倍率が低倍であったた
め、クリップ外れを起こすことなく、平面性が良好で、
機械的特性、熱寸法安定性に優れ、幅方向における物性
も均一化されたものが得られた。
【0075】(実施例4)実施例1と同様にして一軸延
伸フィルムを得た後、引き続き、それをテンターに導
き、昇温区間では弛緩処理を施さず、冷却区間での弛緩
率を0.2%とする以外は実施例1と同様にして、テン
ターから取りだし、フィルムエッジ部をトリミングして
巻き取り、厚み75μmの本発明の熱可塑性樹脂フィル
ムを得た。
【0076】得られた熱可塑性樹脂フィルムの特性を表
1に示す。弛緩率が低かったため、実施例1と比較して
熱収縮率が若干高く、幅方向における物性も若干不均一
なものとなった。
【0077】(実施例5)実施例1と同様にして一軸延
伸フィルムを得た後、引き続き、それをテンターに導
き、実施例1でのクリップ走行方向における配列におけ
るnを6に変更したこと以外は、実施例1と同様にし
て、テンターから取り出し、フィルムエッジ部をトリミ
ングして巻き取り、厚み75μmの本発明の熱可塑性樹
脂フィルムを得た。
【0078】得られた熱可塑性樹脂フィルムの特性を表
1に示す。実施例1と比較してテンター入り口における
フィルム通しが若干困難であったが、平面性が良好で、
機械的特性、熱寸法安定性に優れ、幅方向における物性
も均一化されたものが得られた。
【0079】(実施例6)実施例1と同様にして一軸延
伸フィルムを得た後、引き続き、それをテンターに導
き、実施例1でのクリップ走行方向における配列におけ
るnを15に変更したこと以外は、実施例1と同様にし
て、テンターから取り出し、フィルムエッジ部をトリミ
ングして巻き取り、厚み75μmの本発明の熱可塑性樹
脂フィルムを得た。
【0080】得られた熱可塑性樹脂フィルムの特性を表
1に示す。実施例5と比較してテンター入り口における
フィルム通しが困難であり、テンタークリップDの間隔
が広かったため、平面性が若干悪く、幅方向における物
性も若干不均一なものとなった。
【0081】(実施例7)実施例1と同様にして一軸延
伸フィルムを得た後、引き続き、それをテンターに導
き、実施例1でのテンタークリップSの把持部の下部の
形態をベルト形状に変更し、フィルム拘束力が30
(N)でx/L1 が3(N/mm)であり、フィルム把
持力が350(N)でy /L2 が4.8(N/mm)
であるものを用いて、厚みが200μmのフィルムを得
たこと以外は、実施例1と同様にして、テンターから取
り出し、フィルムエッジ部をトリミングして巻き取り、
厚み75μmの本発明の熱可塑性樹脂フィルムを得た。
【0082】得られた熱可塑性樹脂フィルムの特性を表
1に示す。クリップ把持部の下部の形態がベルト形状で
あるため、実施例1と比較してクリップ把持部とフィル
ムとの接触面積が大きくなってしまい、拘束力が大きか
ったが、フィルム厚みが厚かったため若干フィルムが長
手方向に移動しにくく、設定値よりも低い実行弛緩率と
なったが弛緩処理を施すことができた。また、実施例1
と比較して熱収縮率が若干高く、幅方向における物性も
若干不均一なものとなった。
【0083】(実施例8)実施例1と同様にして一軸延
伸フィルムを得た後、引き続き、得られた一軸延伸フィ
ルムの両端部をクリップで把持しながらテンターに導
き、90℃に加熱された熱風雰囲気中で予熱し、95℃
の熱風雰囲気中で横方向に4倍に横延伸し二軸配向フィ
ルムを得た。なお、この際用いたテンタークリップは、
クリップの機構がクリップ把持部内でフィルムが移動し
ないテンタークリップDを使用した。
【0084】このようにして二軸配向されたフィルムを
テンター中で、引き続き250℃で熱固定を行い、熱処
理後、いったん200℃まで緊張下で冷却し、200〜
120℃の冷却区間でテンターのレール幅を縮めて幅方
向に3%、長手方向に2.5%弛緩処理を施し、さらに
テンターから取り出し、フィルムエッジ部分をトリミン
グして巻き取り、厚み75μmの本発明の熱可塑性樹脂
フィルムを得た。なお、この際用いたテンタークリップ
はクリップの機構がクリップ把持部内でフィルムが長手
方向に移動可能となるテンタークリップSとクリップ把
持部内でフィルムが移動しないテンタークリップDとを
用い、該テンタークリップSと該テンタークリップDの
クリップ走行方向における配列は、D+(S×n)の単
位の繰り返しとなり、かつ、nは2とし、クリップ走行
方向と垂直な方向である横方向においては、同じ機構を
持つクリップを配置させた。さらに、該テンタークリッ
プのクリップレバー上部の長さはSL<DLであり、弛
緩処理を必要しない区間においては、テンタークリップ
SとテンタークリップDにより、フィルムを把持しなが
ら製膜を行ない、弛緩処理を必要とする区間において
は、テンタークリップDのクリップレバー上部のみがク
リップオープナーにより押されて、クリップレバーが回
転し、テンタークリップDのフィルム把持を解除して、
テンタークリップSのクリップ間によりフィルムの弛緩
処理を施した。
【0085】また、クリップ把持部内においてフィルム
が長手方向に移動可能となる機構を持つテンタークリッ
プは、クリップ把持部の形態が上部は太鼓ロール形状で
下部は円柱形状のもので、該把持部がフィルム搬送方向
に上下にそれぞれ3個配列してあり、該把持部の表面粗
さを表すパラメータである最大高さは0.6μmであっ
た。さらに把持幅L1 は10mm、L 2は73mmであ
り、フィルム拘束力は3(N)でありx/L1 が0.3
(N/mm)、フィルム把持力は350(N)でありy
/L2が4.8(N/mm)であった。
【0086】得られた熱可塑性樹脂フィルムの特性を表
1に示す。冷却工程のみ弛緩処理であったため、実施例
1と比較して熱収縮率が若干高いものとなった。
【0087】(比較例1)実施例1と同様にして一軸延
伸フィルムを得た後、引き続き、それをテンターに導
き、実施例1でのテンタークリップをテンタークリップ
Dのみの使用に変更したこと以外は、実施例1と全く同
様にして、テンターから取り出し、フィルムエッジ部を
トリミングして巻き取り、厚み75μmの熱可塑性樹脂
フィルムを得た。なお、通常のテンタークリップのフィ
ルム拘束力は拘束力が510(N)でx/L1 が51
(N/mm)であり、フィルム把持力が510(N)で
/L2 が7(N/mm)であった。
【0088】得られた熱可塑性樹脂フィルムの特性を表
1に示す。通常のテンタークリップのみの使用であった
ため、フィルムが長手方向に移動できず、結果として、
弛緩処理が施すことができなかったため、熱収縮率が大
きく、幅方向における物性も不均一なものとなった。
【0089】(比較例2)実施例1と同様にして一軸延
伸フィルムを得た後、引き続き、それをテンターに導
き、実施例1のテンタークリップをテンタークリップS
のみの使用に変更したこと以外は、実施例1と全く同様
にして、テンターから取り出し、フィルムエッジ部をト
リミングして巻き取り、厚み75μmの熱可塑性樹脂フ
ィルムを得た。なお、フィルム拘束力が3(N)でx/
1 が0.3(N/mm)であり、フィルム把持力は3
50(N)でy /L2 が4.8(N/mm)であっ
た。
【0090】得られた熱可塑性樹脂フィルムの特性を表
1に示す。クリップ把持部の機構がクリップ把持部内に
おいてフィルムが長手方向に移動可能であるクリップの
みの使用であったため、テンター入口部でのクリップで
のフィルム把持が困難であり、また延伸工程でもクリッ
プ把持部でフィルムが長手方向に移動可能となり、実質
的に長手方向に弛緩処理が施されてしまったため、幅方
向における物性も不均一で、平面性が劣ったものとなっ
た。
【0091】
【表1】
【0092】
【発明の効果】本発明によれば、フィルム幅方向におけ
る物性が均一であり、かつ熱寸法安定と機械的特性に優
れ、平面性も良好な二軸配向熱可塑性樹脂フィルムを生
産性よく得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係るテンタークリップにお
いてのクリップ把持部の形態における形状を示した概略
モデル図である。
【図2】 図2は、本発明に係るテンタークリップのフ
ィルム解放状態を示す側断面図である。
【図3】 図3は、本発明に係るテンタークリップを用
いた延伸工程におけるテンタークリップの側断面図であ
る。
【図4】 図4は、本発明に係るテンタークリップを用
いた熱処理または/および冷却工程における弛緩処理時
のテンタークリップの側断面図である。
【図5】 図5は、本発明に係るテンタークリップを用
いた熱処理または/および冷却工程における弛緩処理後
のテンタークリップDのフィルム再把持時を示す側断面
図である。
【図6】 図6は、本発明に係るテンタークリップのフ
ィルム解放状態を示す側断面図である。
【符号の説明】
1:フィルム搬送方向 2:フィルム 3:長手方向に移動しない 4:長手方向に自由に移動可能 5:クリップレバー 5a:クリップレバー上部 5a’:クリップレバー上部 5b:クリップレバー下部 5b’:クリップレバー下部 5c:クリップ把持部上部 5c’:クリップ把持部上部 6:ベース 6a:クリップ把持部下部 6a’:クリップ把持部下部 7:起立部 8:クリップレバー軸 9:クリップクローザー 10:クリップオープナー 11:クリップクローザー 12:クリップオープナー

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリップ把持部の機構がクリップ把持部
    内でフィルムが長手方向に移動可能なテンタークリップ
    Sと、クリップ把持部内でフィルムが長手方向に移動し
    ないテンタークリップDを併用したテンター内で、フィ
    ルムの延伸、熱処理、冷却のいずれかの処理を行うこと
    を特徴とする熱可塑性樹脂フィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 テンタークリップSと、テンタークリッ
    プDとのテンタークリップ走行方向における配列が、D
    +(S×n)の単位の繰り返しとなり、かつ、nは1以
    上、10以下であることを特徴とする請求項1に記載の
    熱可塑性樹脂フィルムの製造方法。
  3. 【請求項3】 熱処理および/または冷却工程におい
    て、テンタークリップDのフィルム把持を解除すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の熱可塑性樹脂フ
    ィルムの製造方法。
  4. 【請求項4】 テンタークリップSのクリップレバー上
    部の長さSLとテンタークリップDのクリップレバー上
    部の長さDLがSL<DLであり、該テンタークリップ
    Dのクリップレバーのみがクリップオープナーにより押
    されてクリップレバーが回転し、該テンタークリップD
    のフィルム把持を解除することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂フィルムの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 フィルムが長手方向に移動可能なテンタ
    ークリップSのフィルム長手方向の拘束力x(N)のク
    リップ把持幅L1 (mm)に対する比x/L1(N/m
    m)が2(N/mm)以下であり、かつ、フィルム幅方
    向のフィルム把持力y1(N)のクリップ把持幅L
    2 (mm)に対する比y1 /L2 (N/mm)が0.5
    (N/mm)以上であることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の熱可塑性樹脂フィルムの製造方法。
  6. 【請求項6】 フィルムが長手方向に移動可能なテンタ
    ークリップSの把持部の形態が、円柱形状、そろばん玉
    形状および太鼓ロール形状から選ばれた一つであること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の熱可塑性
    樹脂フィルムの製造方法。
  7. 【請求項7】 フィルムが長手方向に移動可能なテンタ
    ークリップSの把持部の形態が、クリップ把持部上部が
    太鼓ロール形状で、クリップ把持部下部が円柱形状であ
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の熱
    可塑性樹脂フィルムの製造方法。
  8. 【請求項8】 テンター内で、フィルムの長手方向に弛
    緩処理を施すことを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載の熱可塑性樹脂フィルムの製造方法。
  9. 【請求項9】 弛緩率が0.5%以上、10%以下であ
    ることを特徴とする請求項8に記載の熱可塑性樹脂フィ
    ルムの製造方法。
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