JP2001071439A - 光学用易接着フィルム - Google Patents
光学用易接着フィルムInfo
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- JP2001071439A JP2001071439A JP24906899A JP24906899A JP2001071439A JP 2001071439 A JP2001071439 A JP 2001071439A JP 24906899 A JP24906899 A JP 24906899A JP 24906899 A JP24906899 A JP 24906899A JP 2001071439 A JP2001071439 A JP 2001071439A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 少なくとも片面に易接着層が必要な光学用フ
ィルム用途において、優れた透明性、易接着性を有し、
特に片面に透明導電層の蒸着層を設け、他面にアンチリ
フレクション(AR)用ハードコート層を設ける等の基
材フィルムの両面を後加工処理する工程において優れた
耐スクラッチ性を有し、且つ、干渉縞の目立たない高品
位の光学用易接着フィルムを提供する。 【解決手段】 共重合ポリエステル系樹脂及びポリウレ
タン系樹脂からなる易接着層が少なくとも片面に積層さ
れている二軸配向ポリエステルフィルムであって、前記
フィルム表面にナトリウム光源による単色光を照射した
ときに生じる干渉縞の間隔が1mm以上であることを特
徴とする光学用易接着フィルム。
ィルム用途において、優れた透明性、易接着性を有し、
特に片面に透明導電層の蒸着層を設け、他面にアンチリ
フレクション(AR)用ハードコート層を設ける等の基
材フィルムの両面を後加工処理する工程において優れた
耐スクラッチ性を有し、且つ、干渉縞の目立たない高品
位の光学用易接着フィルムを提供する。 【解決手段】 共重合ポリエステル系樹脂及びポリウレ
タン系樹脂からなる易接着層が少なくとも片面に積層さ
れている二軸配向ポリエステルフィルムであって、前記
フィルム表面にナトリウム光源による単色光を照射した
ときに生じる干渉縞の間隔が1mm以上であることを特
徴とする光学用易接着フィルム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学用易接着ポリ
エステルフィルム、特に、優れた透明性、易接着性、耐
スクラッチ性を有し、かつ干渉縞の目立たない品位の優
れた光学用易接着フィルムに関するものである。
エステルフィルム、特に、優れた透明性、易接着性、耐
スクラッチ性を有し、かつ干渉縞の目立たない品位の優
れた光学用易接着フィルムに関するものである。
【0002】
【従来技術】二軸配向ポリエステルフィルムは優れた透
明性、寸法安定性、耐薬品性から各種光学用フィルムと
して多く利用されている。特に、液晶表示装置に用いら
れるプリズムレンズシート用のベースフィルムやタッチ
パネル用ベースフィルム、バックライト用ベースフィル
ム、AR(アンチリフレクション)フィルム用のベース
フィルムやCRT用の破砕防止フィルムの用途は、優れ
た強度、寸法安定性が要求されるため、100μm以上
の比較的厚手のフィルムが好適に用いられる。この様な
光学用フィルムに用いられるフィルムは、優れた透明性
と、プリズムレンズ加工やハードコート加工、AR加工
時に用いられるアクリル系樹脂及び基材ポリエステルフ
ィルムのいずれにも優れた易接着性が要求されるほか、
フィルム表面の微小なキズも光学的な欠点となるため極
力少なく、且つフィルム表面反射光と裏面の反射光によ
る干渉縞が目立たないことが望まれる。
明性、寸法安定性、耐薬品性から各種光学用フィルムと
して多く利用されている。特に、液晶表示装置に用いら
れるプリズムレンズシート用のベースフィルムやタッチ
パネル用ベースフィルム、バックライト用ベースフィル
ム、AR(アンチリフレクション)フィルム用のベース
フィルムやCRT用の破砕防止フィルムの用途は、優れ
た強度、寸法安定性が要求されるため、100μm以上
の比較的厚手のフィルムが好適に用いられる。この様な
光学用フィルムに用いられるフィルムは、優れた透明性
と、プリズムレンズ加工やハードコート加工、AR加工
時に用いられるアクリル系樹脂及び基材ポリエステルフ
ィルムのいずれにも優れた易接着性が要求されるほか、
フィルム表面の微小なキズも光学的な欠点となるため極
力少なく、且つフィルム表面反射光と裏面の反射光によ
る干渉縞が目立たないことが望まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、一般に二軸
配向ポリエステルフィルムは、概して他の材料、例えば
アクリル系樹脂を主成分とするプリズムレンズやハード
コートとの接着性が悪いことが知られている。このた
め、ポリエステルフィルムの表面に、ポリウレタン樹脂
等よりなる易接着層を形成したものが、各種提案されて
いる(例えば、特開平6−340049号公報)。しか
し、ポリウレタン樹脂よりなる易接着層を形成したもの
では、ハードコート層などの外層との接着力は向上する
ものの、基材であるポリエステルフィルムとの接着力が
十分でなく、結果的に外層との十分な接着性が得られな
いという問題があった。
配向ポリエステルフィルムは、概して他の材料、例えば
アクリル系樹脂を主成分とするプリズムレンズやハード
コートとの接着性が悪いことが知られている。このた
め、ポリエステルフィルムの表面に、ポリウレタン樹脂
等よりなる易接着層を形成したものが、各種提案されて
いる(例えば、特開平6−340049号公報)。しか
し、ポリウレタン樹脂よりなる易接着層を形成したもの
では、ハードコート層などの外層との接着力は向上する
ものの、基材であるポリエステルフィルムとの接着力が
十分でなく、結果的に外層との十分な接着性が得られな
いという問題があった。
【0004】一方、基材フィルムには、一般に、滑り性
を良好にするため(易滑性)、不活性無機粒子等が添加
されるが、これらの粒子をポリエステルフィルムに含有
させると、ポリエステルフィルムの透明性を阻害する傾
向にある。さらに、基材フィルム中に前記粒子を含有さ
せないか、又は透明性を阻害しない程度に少量しか添加
しない場合には、一般に、易接着層に易滑性付与を目的
とした粒子を添加する必要がある。その際に、これらの
粒子は透明性を確保するために、可視光線の波長以下の
極めて平均粒径が小さい粒子を用いる必要がある。
を良好にするため(易滑性)、不活性無機粒子等が添加
されるが、これらの粒子をポリエステルフィルムに含有
させると、ポリエステルフィルムの透明性を阻害する傾
向にある。さらに、基材フィルム中に前記粒子を含有さ
せないか、又は透明性を阻害しない程度に少量しか添加
しない場合には、一般に、易接着層に易滑性付与を目的
とした粒子を添加する必要がある。その際に、これらの
粒子は透明性を確保するために、可視光線の波長以下の
極めて平均粒径が小さい粒子を用いる必要がある。
【0005】しかし、このような平均粒径の小さい微細
粒子のみでは、透明性は確保できるものの、例えば両面
に易接着層が必要なタッチパネル用ベースフィルムで
は、片面に透明導電層(ITO膜)を蒸着する工程や他
の表面にアンチリフレクション(AR)用ハードコート
層を積層する工程等の後工程において、接触するロール
によってフィルム表面にキズがつきやすい(以下スクラ
ッチ性と言う)と言う欠点が、最近、問題となってきて
いる。
粒子のみでは、透明性は確保できるものの、例えば両面
に易接着層が必要なタッチパネル用ベースフィルムで
は、片面に透明導電層(ITO膜)を蒸着する工程や他
の表面にアンチリフレクション(AR)用ハードコート
層を積層する工程等の後工程において、接触するロール
によってフィルム表面にキズがつきやすい(以下スクラ
ッチ性と言う)と言う欠点が、最近、問題となってきて
いる。
【0006】さらに、透明フィルムは一般にフィルム表
面で反射する光とフィルム裏面で反射する光の光路差に
よって生じる干渉縞が存在し、この干渉縞はフィルムの
透明性が高いほど鮮明に見える。この干渉縞は特にCR
T用破砕防止フィルム等ディスプレイ保護フィルムとし
て用いた場合、ディスプレイの電源がOFF時に目立ち
やすい傾向にありディスプレイの品位を損ねる要因とな
っていた。
面で反射する光とフィルム裏面で反射する光の光路差に
よって生じる干渉縞が存在し、この干渉縞はフィルムの
透明性が高いほど鮮明に見える。この干渉縞は特にCR
T用破砕防止フィルム等ディスプレイ保護フィルムとし
て用いた場合、ディスプレイの電源がOFF時に目立ち
やすい傾向にありディスプレイの品位を損ねる要因とな
っていた。
【0007】そこで、本発明の目的は、前記問題点に鑑
み、少なくとも片面に易接着層が必要な光学用フィルム
用途において、優れた透明性、易接着性を有し、特に片
面に透明導電層の蒸着層を設け、他面にアンチリフレク
ション(AR)用ハードコート層を設ける等の基材フィ
ルムの両面を後加工処理する工程において優れた耐スク
ラッチ性を有し、且つ、干渉縞の目立たない高品位の光
学用易接着フィルムを提供することにある。
み、少なくとも片面に易接着層が必要な光学用フィルム
用途において、優れた透明性、易接着性を有し、特に片
面に透明導電層の蒸着層を設け、他面にアンチリフレク
ション(AR)用ハードコート層を設ける等の基材フィ
ルムの両面を後加工処理する工程において優れた耐スク
ラッチ性を有し、且つ、干渉縞の目立たない高品位の光
学用易接着フィルムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記本発明の課題は、以
下の達成手段により達成される。
下の達成手段により達成される。
【0009】1.共重合ポリエステル系樹脂及びポリウ
レタン系樹脂からなる易接着層が少なくとも片面に積層
されている二軸配向ポリエステルフィルムであって、前
記フィルム表面にナトリウム光源による単色光を照射し
たときに生じる干渉縞の間隔が1mm以上であることを
特徴とする光学用易接着フィルム。
レタン系樹脂からなる易接着層が少なくとも片面に積層
されている二軸配向ポリエステルフィルムであって、前
記フィルム表面にナトリウム光源による単色光を照射し
たときに生じる干渉縞の間隔が1mm以上であることを
特徴とする光学用易接着フィルム。
【0010】2.全光線透過率が90%以上、さらに前
記易接着層の三次元中心面平均表面粗さ(SRa)が
0.002〜0.010μmであることを特徴とする請
求項1項記載の光学用易接着フィルム。
記易接着層の三次元中心面平均表面粗さ(SRa)が
0.002〜0.010μmであることを特徴とする請
求項1項記載の光学用易接着フィルム。
【0011】3.前記易接着層上に光硬化型アクリル系
コート層を設けた時の接着性が85%以上であることを
特徴とする請求項1または2記載の光学用易接着フィル
ム。ここで、接着性とは下記式から求めた値を意味す
る。 接着性(%)=(1−剥がれ面積/評価面積)×100
コート層を設けた時の接着性が85%以上であることを
特徴とする請求項1または2記載の光学用易接着フィル
ム。ここで、接着性とは下記式から求めた値を意味す
る。 接着性(%)=(1−剥がれ面積/評価面積)×100
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光学用易接着フィ
ルムにおける実施の形態を説明する。
ルムにおける実施の形態を説明する。
【0013】本発明の基材フィルムである二軸配向ポリ
エステルフィルムは、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナ
フタレート又はこれらの樹脂の構成成分を主成分とする
共重合体が用いられるが、中でもポリエチレンテレフタ
レートから形成された二軸配向フィルムが特に好適であ
る。
エステルフィルムは、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナ
フタレート又はこれらの樹脂の構成成分を主成分とする
共重合体が用いられるが、中でもポリエチレンテレフタ
レートから形成された二軸配向フィルムが特に好適であ
る。
【0014】二軸配向ポリエステルフィルムを形成する
樹脂として、ポリエステル共重合体を用いる場合、その
ジカルボン酸成分としてはアジピン酸、セバシン酸等の
脂肪族ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フ
タル酸、及び2,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香
族ジカルボン酸、トリメリロット酸及びピロメリロット
酸等の多官能カルボン酸等が用いられる。また、グリコ
ール成分としてはエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、プロピレングリコー
ル及びネオペンチルグリコール等の脂肪酸グリコール;
p−キシレングリコール等の芳香族グリコール;1,4
−シクロヘキサンジメタノール等の脂環族グリコール;
平均分子量が150〜20000のポリエチレングリコ
ール等が用いられる。好ましい共重合体の比率は20%
未満である。20%以上ではフィルム強度、透明性、耐
熱性が劣る場合がある。また、上記ポリエステル系樹脂
には、各種の添加剤が含有されていても良い。添加剤と
して、例えば、帯電防止剤、UV吸収剤、安定剤等が挙
げられる。また、本発明のポリエステル系基材フィルム
には、易滑性付与を目的とした粒子は添加しないことが
望ましい。
樹脂として、ポリエステル共重合体を用いる場合、その
ジカルボン酸成分としてはアジピン酸、セバシン酸等の
脂肪族ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フ
タル酸、及び2,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香
族ジカルボン酸、トリメリロット酸及びピロメリロット
酸等の多官能カルボン酸等が用いられる。また、グリコ
ール成分としてはエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、プロピレングリコー
ル及びネオペンチルグリコール等の脂肪酸グリコール;
p−キシレングリコール等の芳香族グリコール;1,4
−シクロヘキサンジメタノール等の脂環族グリコール;
平均分子量が150〜20000のポリエチレングリコ
ール等が用いられる。好ましい共重合体の比率は20%
未満である。20%以上ではフィルム強度、透明性、耐
熱性が劣る場合がある。また、上記ポリエステル系樹脂
には、各種の添加剤が含有されていても良い。添加剤と
して、例えば、帯電防止剤、UV吸収剤、安定剤等が挙
げられる。また、本発明のポリエステル系基材フィルム
には、易滑性付与を目的とした粒子は添加しないことが
望ましい。
【0015】また、二軸配向ポリエステルフィルムの原
料であるポリエステル樹脂ペレットの固有粘度は、0.
45〜0.70dl/gの範囲が好ましい。固有粘度が
0.45dl/g未満であると、フィルム製膜時に破断
が多発しやすくなる。一方、固有粘度が0.70dl/
gを超えると、濾圧上昇が大きくなり高精度濾過が困難
となりやすくなる。
料であるポリエステル樹脂ペレットの固有粘度は、0.
45〜0.70dl/gの範囲が好ましい。固有粘度が
0.45dl/g未満であると、フィルム製膜時に破断
が多発しやすくなる。一方、固有粘度が0.70dl/
gを超えると、濾圧上昇が大きくなり高精度濾過が困難
となりやすくなる。
【0016】本発明の光学易接着フィルムの易接着層
は、二軸配向ポリエステルフィルムの少なくとも片面に
積層されており、未延伸または一軸延伸後のポリエステ
ルフィルムの少なくとも片面に易接着層を設け、その後
少なくとも一軸方向に延伸・熱固定処理するインライン
コート法により積層することが好ましい。インラインコ
ート法により積層された易接着層に、適切な粒径の微粒
子を含有させることにより滑り性をもたせておけば、良
好な巻き取り性、キズ発生防止機能を付与することがで
きる。このため、二軸配向ポリエステル中に微粒子を含
有させる必要がなく、高透明性を保持することができ
る。
は、二軸配向ポリエステルフィルムの少なくとも片面に
積層されており、未延伸または一軸延伸後のポリエステ
ルフィルムの少なくとも片面に易接着層を設け、その後
少なくとも一軸方向に延伸・熱固定処理するインライン
コート法により積層することが好ましい。インラインコ
ート法により積層された易接着層に、適切な粒径の微粒
子を含有させることにより滑り性をもたせておけば、良
好な巻き取り性、キズ発生防止機能を付与することがで
きる。このため、二軸配向ポリエステル中に微粒子を含
有させる必要がなく、高透明性を保持することができ
る。
【0017】本発明でいう易接着とは、[0064]に
記載の方法にしたがって測定したときの光硬化型アクリ
ル系コート層との接着性が85%以上を意味し、好まし
くは90%以上であり、特に好ましくは95%以上のも
のをいう。
記載の方法にしたがって測定したときの光硬化型アクリ
ル系コート層との接着性が85%以上を意味し、好まし
くは90%以上であり、特に好ましくは95%以上のも
のをいう。
【0018】本発明の光学用易接着フィルムの易接着層
は、主な樹脂成分として、共重合ポリエステル系樹脂及
びポリウレタン系樹脂を含有している。共重合ポリエス
テル系樹脂単独では、ポリエステル系基材フィルムとの
接着性は十分であるが、プリズムレンズやハードコート
に用いられるアクリル系樹脂との接着性が不十分であ
る。また、ポリウレタン系樹脂単独では、アクリレート
系樹脂との接着性には優れるが、ポリエステル系基材フ
ィルムとの接着性は不十分である。
は、主な樹脂成分として、共重合ポリエステル系樹脂及
びポリウレタン系樹脂を含有している。共重合ポリエス
テル系樹脂単独では、ポリエステル系基材フィルムとの
接着性は十分であるが、プリズムレンズやハードコート
に用いられるアクリル系樹脂との接着性が不十分であ
る。また、ポリウレタン系樹脂単独では、アクリレート
系樹脂との接着性には優れるが、ポリエステル系基材フ
ィルムとの接着性は不十分である。
【0019】本発明の易接着層に用いる共重合ポリエス
テル系樹脂は、ジカルボン酸成分と分岐したグリコール
成分を構成成分とする。前記の分岐したグリコール成分
とは、例えば、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジ
オール、2−メチル−2−エチル−1,3−プロパンジ
オール、2−メチル−2−ブチル−1,3−プロパンジ
オール、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパン
ジオール、2−メチル−2−イソプロピル−1,3−プ
ロパンジオール、2−メチル−2−n−ヘキシル−1,
3−プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プ
ロパンジオール、2−エチル−2−n−ブチル−1,3
−プロパンジオール、2−エチル−2−n−ヘキシル−
1,3−プロパンジオール、2,2−ジ−n−ブチル−
1,3−プロパンジオール、2−n−ブチル−2−プロ
ピル−1,3−プロパンジオール、及び2,2−ジ−n
−ヘキシル−1,3−プロパンジオールなどが挙げられ
る。
テル系樹脂は、ジカルボン酸成分と分岐したグリコール
成分を構成成分とする。前記の分岐したグリコール成分
とは、例えば、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジ
オール、2−メチル−2−エチル−1,3−プロパンジ
オール、2−メチル−2−ブチル−1,3−プロパンジ
オール、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパン
ジオール、2−メチル−2−イソプロピル−1,3−プ
ロパンジオール、2−メチル−2−n−ヘキシル−1,
3−プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プ
ロパンジオール、2−エチル−2−n−ブチル−1,3
−プロパンジオール、2−エチル−2−n−ヘキシル−
1,3−プロパンジオール、2,2−ジ−n−ブチル−
1,3−プロパンジオール、2−n−ブチル−2−プロ
ピル−1,3−プロパンジオール、及び2,2−ジ−n
−ヘキシル−1,3−プロパンジオールなどが挙げられ
る。
【0020】上記の分岐したグリコール成分は、全グリ
コール成分の中に、好ましくは10モル%以上の割合
で、さらに好ましくは20モル%以上の割合で含有され
る。上記化合物以外のグリコール成分としては、エチレ
ンリコールが最も好ましい。少量であれば、ジエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、
ヘキサンジオールまたは1,4−シクロヘキサンジメタ
ノールなどを用いても良い。
コール成分の中に、好ましくは10モル%以上の割合
で、さらに好ましくは20モル%以上の割合で含有され
る。上記化合物以外のグリコール成分としては、エチレ
ンリコールが最も好ましい。少量であれば、ジエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、
ヘキサンジオールまたは1,4−シクロヘキサンジメタ
ノールなどを用いても良い。
【0021】共重合ポリエステル系樹脂に構成成分とし
て含有される、ジカルボン酸成分としては、テレフタル
酸およびイソフタル酸が最も好ましい。少量であれば他
のジカルボン酸、特に、ジフェニルカルボン酸及び2,
6−ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸
を加えて共重合させてもよい。前記ジカルボン酸成分の
他に、水分散性を付与させるため、5−スルホイソフタ
ル酸を1〜10モル%の範囲で使用するのが好ましく、
例えば、スルホテレフタル酸、5−スルホイソフタル
酸、4−スルホナフタレンイソフタル酸−2,7−ジカ
ルボン酸および5−(4−スルフォフェノキシ)イソフ
タル酸及びその塩類等を挙げることができる。
て含有される、ジカルボン酸成分としては、テレフタル
酸およびイソフタル酸が最も好ましい。少量であれば他
のジカルボン酸、特に、ジフェニルカルボン酸及び2,
6−ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸
を加えて共重合させてもよい。前記ジカルボン酸成分の
他に、水分散性を付与させるため、5−スルホイソフタ
ル酸を1〜10モル%の範囲で使用するのが好ましく、
例えば、スルホテレフタル酸、5−スルホイソフタル
酸、4−スルホナフタレンイソフタル酸−2,7−ジカ
ルボン酸および5−(4−スルフォフェノキシ)イソフ
タル酸及びその塩類等を挙げることができる。
【0022】本発明の光学用易接着フィルムの易接着層
に用いるポリウレタン樹脂は、例えば、ブロック型イソ
シアネート基を含有する樹脂であって、末端イソシアネ
ート基を親水性基で封鎖(以下ブロックと言う)した、
熱反応型の水溶性ウレタンなどが挙げられる。上記イソ
シアネート基のブロック化剤としては、重亜硫酸塩類及
びスルホン酸基を含有したフェノール類、アルコール
類、ラクタム類オキシム類及び活性メチレン化合物類等
が挙げられる。ブロック化されたイソシアネート基はウ
レタンプレポリマーを親水化あるいは水溶化する。フィ
ルム製造時の乾燥あるいは熱セット過程で、上記樹脂に
熱エネルギーが与えられると、ブロック化剤がイソシア
ネート基からはずれるため、上記樹脂は自己架橋した編
み目に混合した水分散性共重合ポリエステル樹脂を固定
化するとともに、上記樹脂の末端基等とも反応する。塗
布液調整中の樹脂は親水性であるため耐水性が悪いが、
塗布、乾燥、熱セットして熱反応が完了すると、ウレタ
ン樹脂の親水基すなわちブロック化剤がはずれるため、
耐水性が良好な塗膜が得られる。
に用いるポリウレタン樹脂は、例えば、ブロック型イソ
シアネート基を含有する樹脂であって、末端イソシアネ
ート基を親水性基で封鎖(以下ブロックと言う)した、
熱反応型の水溶性ウレタンなどが挙げられる。上記イソ
シアネート基のブロック化剤としては、重亜硫酸塩類及
びスルホン酸基を含有したフェノール類、アルコール
類、ラクタム類オキシム類及び活性メチレン化合物類等
が挙げられる。ブロック化されたイソシアネート基はウ
レタンプレポリマーを親水化あるいは水溶化する。フィ
ルム製造時の乾燥あるいは熱セット過程で、上記樹脂に
熱エネルギーが与えられると、ブロック化剤がイソシア
ネート基からはずれるため、上記樹脂は自己架橋した編
み目に混合した水分散性共重合ポリエステル樹脂を固定
化するとともに、上記樹脂の末端基等とも反応する。塗
布液調整中の樹脂は親水性であるため耐水性が悪いが、
塗布、乾燥、熱セットして熱反応が完了すると、ウレタ
ン樹脂の親水基すなわちブロック化剤がはずれるため、
耐水性が良好な塗膜が得られる。
【0023】上記ブロック化剤の内、熱処理温度、熱処
理時間が適当で、工業的に広く用いられるものとして、
重亜硫酸塩類が最も好ましい。上記樹脂において使用さ
れる、ウレタンプレポリマーの化学組成としては、
(1)分子内に2個以上の活性水素原子を有する、有機
ポリイソシアネート、あるいは分子内に少なくとも2個
の活性水素原子を有する分子量が200〜20,000
の化合物、(2)分子内に2個以上のイソシアネート基
を有する、有機ポリイソシアネート、あるいは、(3)
分子内に少なくとも2個活性水素原子を有する鎖伸長剤
を反応せしめて得られる、末端イソシアネート基を有す
る化合物である。
理時間が適当で、工業的に広く用いられるものとして、
重亜硫酸塩類が最も好ましい。上記樹脂において使用さ
れる、ウレタンプレポリマーの化学組成としては、
(1)分子内に2個以上の活性水素原子を有する、有機
ポリイソシアネート、あるいは分子内に少なくとも2個
の活性水素原子を有する分子量が200〜20,000
の化合物、(2)分子内に2個以上のイソシアネート基
を有する、有機ポリイソシアネート、あるいは、(3)
分子内に少なくとも2個活性水素原子を有する鎖伸長剤
を反応せしめて得られる、末端イソシアネート基を有す
る化合物である。
【0024】上記(1)の化合物として一般に知られて
いるのは、末端又は分子中に2個以上のヒドロキシル
基、カルボキシル基、アミノ基あるいはメルカプト基を
含むものであり、特に好ましい化合物としては、ポリエ
ーテルポリオールおよびポリエーテルエステルポリオー
ル等が挙げられる。 ポリエーテルポリオールとして
は、例えば、エチレンオキシド及び、プロピレンオキシ
ド等アルキレンオキシド類、あるいはスチレンオキシド
およびエピクロルヒドリン等を重合した化合物、あるい
はそれらのランダム重合、ブロック重合あるいは多価ア
ルコールへの付加重合を行って得られた化合物がある。
いるのは、末端又は分子中に2個以上のヒドロキシル
基、カルボキシル基、アミノ基あるいはメルカプト基を
含むものであり、特に好ましい化合物としては、ポリエ
ーテルポリオールおよびポリエーテルエステルポリオー
ル等が挙げられる。 ポリエーテルポリオールとして
は、例えば、エチレンオキシド及び、プロピレンオキシ
ド等アルキレンオキシド類、あるいはスチレンオキシド
およびエピクロルヒドリン等を重合した化合物、あるい
はそれらのランダム重合、ブロック重合あるいは多価ア
ルコールへの付加重合を行って得られた化合物がある。
【0025】ポリエステルポリオール及びポリエーテル
エステルポリオールとしては、主として直鎖状あるいは
分岐状の化合物が挙げられる。コハク酸、アジピン酸、
フタル酸及び無水マレイン酸等の多価の飽和あるいは不
飽和カルボン酸、あるいは該カルボン酸無水物等と、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキ
サンジオール及びトリメチロールプロパン等の多価の飽
和及び不飽和のアルコール類、比較的低分子量のポリエ
チレングリコールおよびポリプロピレングリコール等の
ポリアルキレンエーテルグリコール類、あるいはそれら
アルコール類の混合物とを縮合することにより得ること
ができる。
エステルポリオールとしては、主として直鎖状あるいは
分岐状の化合物が挙げられる。コハク酸、アジピン酸、
フタル酸及び無水マレイン酸等の多価の飽和あるいは不
飽和カルボン酸、あるいは該カルボン酸無水物等と、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキ
サンジオール及びトリメチロールプロパン等の多価の飽
和及び不飽和のアルコール類、比較的低分子量のポリエ
チレングリコールおよびポリプロピレングリコール等の
ポリアルキレンエーテルグリコール類、あるいはそれら
アルコール類の混合物とを縮合することにより得ること
ができる。
【0026】さらにポリエステルポリオールとしては、
ラクトン及びヒドロキシ酸から得られるポリエステル
類、またポリエーテルエステルポリオールとしては、あ
らかじめ製造されたポリエステル類にエチレンオキシド
あるいはプロピレンオキシド等を付加せしめたポリエー
テルエステル類も使用することができる。
ラクトン及びヒドロキシ酸から得られるポリエステル
類、またポリエーテルエステルポリオールとしては、あ
らかじめ製造されたポリエステル類にエチレンオキシド
あるいはプロピレンオキシド等を付加せしめたポリエー
テルエステル類も使用することができる。
【0027】上記(2)の有機ポリイソシアネートとし
ては、トルイレンジイソシアネートの異性体類、4,4
−ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族ジイソ
シアネート類、キシリレンジイソシアネート等の芳香族
脂肪族ジイソシアネート類イソホロンジイソシアネート
及び4,4−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート
等の脂環式ジイソシアネート類、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、および2,2,4−トリメチルヘキサメチ
レンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート類、
あるいはこれらの化合物を単一あるいは複数でトリメチ
ロールプロパン等とあらかじめ付加させたポリイソシア
ネート類が挙げられる。
ては、トルイレンジイソシアネートの異性体類、4,4
−ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族ジイソ
シアネート類、キシリレンジイソシアネート等の芳香族
脂肪族ジイソシアネート類イソホロンジイソシアネート
及び4,4−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート
等の脂環式ジイソシアネート類、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、および2,2,4−トリメチルヘキサメチ
レンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート類、
あるいはこれらの化合物を単一あるいは複数でトリメチ
ロールプロパン等とあらかじめ付加させたポリイソシア
ネート類が挙げられる。
【0028】上記(3)の少なくとも2個の活性水素を
有する鎖伸長剤としては、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、1,4−ブタンジオール、及び1,6
−ヘキサンジオール等のグリコール類、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、およびペンタエリスリトール等
の多価アルコール類、エチレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、およびピペラジン等のジアミン類、モノエ
タノールアミンおよびジエタノールアミン等のアミノア
ルコール類、チオジエチレングルコール等のチオジグリ
コール類、あるいは水が挙げられる。
有する鎖伸長剤としては、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、1,4−ブタンジオール、及び1,6
−ヘキサンジオール等のグリコール類、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、およびペンタエリスリトール等
の多価アルコール類、エチレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、およびピペラジン等のジアミン類、モノエ
タノールアミンおよびジエタノールアミン等のアミノア
ルコール類、チオジエチレングルコール等のチオジグリ
コール類、あるいは水が挙げられる。
【0029】ウレタンプレポリマーを合成するには通
常、上記鎖伸長剤を用いた一段式あるいは多段式イソシ
アネート重付加方法により、150℃以下、好ましくは
70〜120℃の温度において、5分ないし数時間反応
させる。活性水素原子に対するイソシアネート基の比
は、1以上であれば自由に選べるが、得られるウレタン
プレポリマー中に遊離のイソシアネート基が残存するこ
とが必要である。さらに、遊離のイソシアネート基の含
有量は10重量%以下であればよいが、ブロック化され
た後のウレタンポリマー水溶液の安定性を考慮すると、
7重量%以下であるのが好ましい。
常、上記鎖伸長剤を用いた一段式あるいは多段式イソシ
アネート重付加方法により、150℃以下、好ましくは
70〜120℃の温度において、5分ないし数時間反応
させる。活性水素原子に対するイソシアネート基の比
は、1以上であれば自由に選べるが、得られるウレタン
プレポリマー中に遊離のイソシアネート基が残存するこ
とが必要である。さらに、遊離のイソシアネート基の含
有量は10重量%以下であればよいが、ブロック化され
た後のウレタンポリマー水溶液の安定性を考慮すると、
7重量%以下であるのが好ましい。
【0030】得られた上記ウレタンプレポリマーは、好
ましくは重亜硫酸塩を用いてブロック化を行う。重亜硫
酸塩水溶液と混合し、約5分〜1時間、よく攪拌しなが
ら反応を進行させる。反応温度は60℃以下とするのが
好ましい。その後、水で希釈して適当な濃度にして、熱
反応型水溶性ウレタン組成物とする。該組成物は使用す
る際、適当な濃度および粘度に調製するが、通常80〜
200℃前後に加熱すると、ブロック剤の重亜硫酸塩が
解離し、活性なイソシアネート基が再生するために、プ
レポリマーの分子内あるいは分子間で起こる重付加反応
によってポリウレタン重合体が生成したり、また他の官
能基への付加を起こす性質を有するようになる。
ましくは重亜硫酸塩を用いてブロック化を行う。重亜硫
酸塩水溶液と混合し、約5分〜1時間、よく攪拌しなが
ら反応を進行させる。反応温度は60℃以下とするのが
好ましい。その後、水で希釈して適当な濃度にして、熱
反応型水溶性ウレタン組成物とする。該組成物は使用す
る際、適当な濃度および粘度に調製するが、通常80〜
200℃前後に加熱すると、ブロック剤の重亜硫酸塩が
解離し、活性なイソシアネート基が再生するために、プ
レポリマーの分子内あるいは分子間で起こる重付加反応
によってポリウレタン重合体が生成したり、また他の官
能基への付加を起こす性質を有するようになる。
【0031】上記に説明したブロック型イソシアネート
基を含有する樹脂(B)の1例としては、第一工業製薬
(株)製の商品名エラストロンが代表的に例示される。
エラストロンは、重亜硫酸ソーダによってイソシアネー
ト基をブロックしたものであり、分子末端に強力な親水
性を有する、カルバモイルスルホネート基が存在するた
め、水溶性となっている。
基を含有する樹脂(B)の1例としては、第一工業製薬
(株)製の商品名エラストロンが代表的に例示される。
エラストロンは、重亜硫酸ソーダによってイソシアネー
ト基をブロックしたものであり、分子末端に強力な親水
性を有する、カルバモイルスルホネート基が存在するた
め、水溶性となっている。
【0032】本発明で使用される、分岐したグリコール
成分を含有する共重合ポリエステル樹脂(A)およびブ
ロック型イソシアネート基を含有する樹脂(B)を混合
して塗布液を調製する場合、樹脂(A)と樹脂(B)の
重量比は(A):(B)=90:10〜10:90が好
ましく、更に好ましくは(A):(B)=80:20〜
20:80の範囲である。固形分重量に対する上記樹脂
(A)の割合が10重量%未満では、基材フィルムへの
塗布性が不良で、表面層と該フィルムとの間の接着性が
不十分となる。固形分重量に対する上記樹脂(B)の割
合が10重量%未満の場合には、UV硬化タイプのハー
ドコートにおいては実用性のある接着性が得られない。
成分を含有する共重合ポリエステル樹脂(A)およびブ
ロック型イソシアネート基を含有する樹脂(B)を混合
して塗布液を調製する場合、樹脂(A)と樹脂(B)の
重量比は(A):(B)=90:10〜10:90が好
ましく、更に好ましくは(A):(B)=80:20〜
20:80の範囲である。固形分重量に対する上記樹脂
(A)の割合が10重量%未満では、基材フィルムへの
塗布性が不良で、表面層と該フィルムとの間の接着性が
不十分となる。固形分重量に対する上記樹脂(B)の割
合が10重量%未満の場合には、UV硬化タイプのハー
ドコートにおいては実用性のある接着性が得られない。
【0033】本発明において、易接着層形成のための塗
布液に水性塗布液を用いるのが好ましい。該水性塗布液
の組成物には、易接着性を消失しない限りにおいて、帯
電防止剤、紫外線吸収防止剤、可塑剤、顔料、有機フィ
ラーおよび潤滑剤等の種々の添加剤を混合してもよい。
さらに、塗布液が水性であるため、その寄与効果を消失
しない限りにおいて、性能向上のために、他の水溶性樹
脂、水分散性樹脂およびエマルジョン等を塗布液に添加
してもよい。
布液に水性塗布液を用いるのが好ましい。該水性塗布液
の組成物には、易接着性を消失しない限りにおいて、帯
電防止剤、紫外線吸収防止剤、可塑剤、顔料、有機フィ
ラーおよび潤滑剤等の種々の添加剤を混合してもよい。
さらに、塗布液が水性であるため、その寄与効果を消失
しない限りにおいて、性能向上のために、他の水溶性樹
脂、水分散性樹脂およびエマルジョン等を塗布液に添加
してもよい。
【0034】本発明で使用される水性塗布液には、熱架
橋反応を促進させるため、触媒を添加しても良く、例え
ば、無機物質、塩類、有機物質、アルカリ性物質、酸性
物質および含金属有機化合物等、種々の化学物質が用い
られる。また水溶液のpHを調節するために、アルカリ
性物質あるいは酸性物質を添加してもよい。
橋反応を促進させるため、触媒を添加しても良く、例え
ば、無機物質、塩類、有機物質、アルカリ性物質、酸性
物質および含金属有機化合物等、種々の化学物質が用い
られる。また水溶液のpHを調節するために、アルカリ
性物質あるいは酸性物質を添加してもよい。
【0035】上記水性塗布液を基材フィルム表面に塗布
する際には、該フィルムへの濡れ性を上げ、塗布液を均
一にコートするために、公知のアニオン性活性剤および
ノニオン性の界面活性剤を必要量添加して用いることが
できる。塗布液に用いる溶剤は、水の他にエタノール、
イソプロピルアルコールおよびベンジルアルコール等の
アルコール類を、全塗布液に占める割合が50重量%未
満となるまで混合してもよい。さらに、10重量%未満
であれば、アルコール類以外の有機溶剤を溶解可能な範
囲で混合してもよい。ただし、塗布液中、アルコール類
とその他の有機溶剤との合計は、50重量%未満とす
る。
する際には、該フィルムへの濡れ性を上げ、塗布液を均
一にコートするために、公知のアニオン性活性剤および
ノニオン性の界面活性剤を必要量添加して用いることが
できる。塗布液に用いる溶剤は、水の他にエタノール、
イソプロピルアルコールおよびベンジルアルコール等の
アルコール類を、全塗布液に占める割合が50重量%未
満となるまで混合してもよい。さらに、10重量%未満
であれば、アルコール類以外の有機溶剤を溶解可能な範
囲で混合してもよい。ただし、塗布液中、アルコール類
とその他の有機溶剤との合計は、50重量%未満とす
る。
【0036】有機溶剤の添加量が50重量%未満であれ
ば、塗布乾燥時に乾燥性が向上するとともに、水のみの
場合と比較して塗布膜の外観向上の効果がある。50重
量%以上では、溶剤の蒸発速度が速く塗工中に塗布液の
濃度変化が起こり、粘度が上昇して塗工性が低下するた
めに、塗布膜の外観不良を起こす恐れがあり、さらには
火災などの危険性も考えられる。
ば、塗布乾燥時に乾燥性が向上するとともに、水のみの
場合と比較して塗布膜の外観向上の効果がある。50重
量%以上では、溶剤の蒸発速度が速く塗工中に塗布液の
濃度変化が起こり、粘度が上昇して塗工性が低下するた
めに、塗布膜の外観不良を起こす恐れがあり、さらには
火災などの危険性も考えられる。
【0037】また、易接着層の塗布量(フィルム単位面
積当りの固形分重量)は、0.05〜0.50g/m2
が好ましい。塗布量が0.05g/m2未満であると、
接着性が不十分となる。塗布量が0.50g/m2を超
えると、全光線透過率が低下し、好ましくない。
積当りの固形分重量)は、0.05〜0.50g/m2
が好ましい。塗布量が0.05g/m2未満であると、
接着性が不十分となる。塗布量が0.50g/m2を超
えると、全光線透過率が低下し、好ましくない。
【0038】本発明の光学易接着フィルムは、全光線透
過率が90%以上である必要があり、91%以上が好ま
しく、特に好ましくは92%以上である。全光線透過率
が90%未満であると、フィルムをタッチパネル用ベー
スフィルムや、AR(アンチリフレクション)フィルム
用ベースフィルム等に用いた場合、画面の鮮明度が低下
するので好ましくない。本発明では二軸配向ポリエステ
ルフィルムの少なくとも片面に易接着層が形成される。
基材ポリエステルフィルムの両面に易接着層が設けられ
る用途としては、タッチパネル用ベースフィルム、AR
(アンチリフレクション)フィルム、CRT用の破砕防
止フィルム等が挙げられる。
過率が90%以上である必要があり、91%以上が好ま
しく、特に好ましくは92%以上である。全光線透過率
が90%未満であると、フィルムをタッチパネル用ベー
スフィルムや、AR(アンチリフレクション)フィルム
用ベースフィルム等に用いた場合、画面の鮮明度が低下
するので好ましくない。本発明では二軸配向ポリエステ
ルフィルムの少なくとも片面に易接着層が形成される。
基材ポリエステルフィルムの両面に易接着層が設けられ
る用途としては、タッチパネル用ベースフィルム、AR
(アンチリフレクション)フィルム、CRT用の破砕防
止フィルム等が挙げられる。
【0039】本発明の光学易接着フィルムの全光線透過
率を90%以上にするためには、基材フィルム中に易滑
性を付与するための粒子を含有させないことが好まし
い。基材フィルム中に易滑性付与のための粒子を含有し
ない場合、易接着層に耐スクラッチ性、フィルムの巻き
上げ性を向上させるために、易接着層中に適当な粒子を
含有させることが好ましい。
率を90%以上にするためには、基材フィルム中に易滑
性を付与するための粒子を含有させないことが好まし
い。基材フィルム中に易滑性付与のための粒子を含有し
ない場合、易接着層に耐スクラッチ性、フィルムの巻き
上げ性を向上させるために、易接着層中に適当な粒子を
含有させることが好ましい。
【0040】かかる粒子の例としては、炭酸カルシウ
ム、リン酸カルシウム、シリカ、カオリン、タルク、二
酸化チタン、アルミナ、硫酸バリウム、フッ化カルシウ
ム、フッ化リチウム、ゼオライト、硫化モリブデン等の
無機粒子、架橋高分子粒子、シュウ酸カルシウム等の有
機粒子を挙げることができる。なかでもシリカ粒子はポ
リエステル樹脂と屈折率が比較的近く、高透明のフィル
ムを得やすいため最も好適である。
ム、リン酸カルシウム、シリカ、カオリン、タルク、二
酸化チタン、アルミナ、硫酸バリウム、フッ化カルシウ
ム、フッ化リチウム、ゼオライト、硫化モリブデン等の
無機粒子、架橋高分子粒子、シュウ酸カルシウム等の有
機粒子を挙げることができる。なかでもシリカ粒子はポ
リエステル樹脂と屈折率が比較的近く、高透明のフィル
ムを得やすいため最も好適である。
【0041】本発明では、易接着層に2種類の粒子(粒
子A及び粒子B)を含有させることが好ましい。粒子A
の平均粒径は20〜300nmが好ましく、さらに好ま
しくは30〜100nmである。粒子Aの平均粒径が2
0nm未満であると、耐スクラッチ性が悪化する傾向が
ある。一方、粒子Aの平均粒径が300nmを超える
と、全光線透過率が低くなる傾向がある。
子A及び粒子B)を含有させることが好ましい。粒子A
の平均粒径は20〜300nmが好ましく、さらに好ま
しくは30〜100nmである。粒子Aの平均粒径が2
0nm未満であると、耐スクラッチ性が悪化する傾向が
ある。一方、粒子Aの平均粒径が300nmを超える
と、全光線透過率が低くなる傾向がある。
【0042】本発明では、粒子Aのみでは不十分な耐ス
クラッチ性をさらに向上させるために粒子Bを添加する
ことが好ましい。粒子Bの二次平均粒径は300〜10
00nmが好ましく、さらに好ましくは400〜800
nmである。粒子Bの二次平均粒径が300nm未満で
あると、耐スクラッチ性が悪化する傾向がある。一方、
粒子Bの二次平均粒径が1000nmを超えると、全光
線透過率が低くなる傾向がある。また、粒子Bは一次粒
子が凝集した凝集粒子であることが好ましく、凝集状態
での平均二次粒径と一次粒子の平均一次粒径との比を6
倍以上とすることが耐スクラッチ性の点から好ましい。
上記平均粒径の測定は、試料フィルムをエポキシ樹脂で
包埋し、ミクロトームでセクショニングを行い、得られ
た薄片を走査型電子顕微鏡または透過型電子顕微鏡に
て、断面中に観察される粒子像より求める。
クラッチ性をさらに向上させるために粒子Bを添加する
ことが好ましい。粒子Bの二次平均粒径は300〜10
00nmが好ましく、さらに好ましくは400〜800
nmである。粒子Bの二次平均粒径が300nm未満で
あると、耐スクラッチ性が悪化する傾向がある。一方、
粒子Bの二次平均粒径が1000nmを超えると、全光
線透過率が低くなる傾向がある。また、粒子Bは一次粒
子が凝集した凝集粒子であることが好ましく、凝集状態
での平均二次粒径と一次粒子の平均一次粒径との比を6
倍以上とすることが耐スクラッチ性の点から好ましい。
上記平均粒径の測定は、試料フィルムをエポキシ樹脂で
包埋し、ミクロトームでセクショニングを行い、得られ
た薄片を走査型電子顕微鏡または透過型電子顕微鏡に
て、断面中に観察される粒子像より求める。
【0043】さらに、易接着層中の粒子Aと粒子Bの含
有量比(A/B)を5〜30とし、かつ粒子Bの含有量
を易接着層の固形分に対し0.1〜1重量%とすること
は、易接着層表面の三次元中心面平均表面粗さ(SR
a)を0.002〜0.010μmとするのに好適であ
り、上記範囲になるようそれぞれの粒子含有量を設定す
ることが必要である。特に、易接着層の固形分に対し、
粒子Bの含有量が1重量%を超えると、全光線透過率の
低下が著しい。上記に記載した易接着層の固形分とは、
樹脂A、樹脂B、粒子A、及び粒子Bの固形分量の総和
を意味する。
有量比(A/B)を5〜30とし、かつ粒子Bの含有量
を易接着層の固形分に対し0.1〜1重量%とすること
は、易接着層表面の三次元中心面平均表面粗さ(SR
a)を0.002〜0.010μmとするのに好適であ
り、上記範囲になるようそれぞれの粒子含有量を設定す
ることが必要である。特に、易接着層の固形分に対し、
粒子Bの含有量が1重量%を超えると、全光線透過率の
低下が著しい。上記に記載した易接着層の固形分とは、
樹脂A、樹脂B、粒子A、及び粒子Bの固形分量の総和
を意味する。
【0044】さらに、本発明の光学易接着フィルムの全
光線透過率を90%以上にするために、塗布液及び基材
フィルム中の異物の除去、及び未延伸シート作成時のシ
ート全体(特にチルロールに接触しない面)を急冷する
ことが有効である。
光線透過率を90%以上にするために、塗布液及び基材
フィルム中の異物の除去、及び未延伸シート作成時のシ
ート全体(特にチルロールに接触しない面)を急冷する
ことが有効である。
【0045】塗布液を精密濾過するための濾材は、濾過
粒子サイズ(初期濾過効率:95%)が25μm以下で
あることが好ましい。濾過粒子サイズが25μmを超え
ると、粗大凝集物の除去が不十分となりやすい。そのた
め、濾過で除去できなかった粗大凝集物は、塗布乾燥後
の一軸延伸又は二軸延伸工程での延伸応力により広がっ
て、100μm以上の凝集物として認識され、フィルム
の全光線透過率を低下させる原因となる。
粒子サイズ(初期濾過効率:95%)が25μm以下で
あることが好ましい。濾過粒子サイズが25μmを超え
ると、粗大凝集物の除去が不十分となりやすい。そのた
め、濾過で除去できなかった粗大凝集物は、塗布乾燥後
の一軸延伸又は二軸延伸工程での延伸応力により広がっ
て、100μm以上の凝集物として認識され、フィルム
の全光線透過率を低下させる原因となる。
【0046】塗布液を精密濾過するための濾材のタイプ
は、上記性能を有していれば特に限定はなく、例えば、
フィラメント型、フェルト型、メッシュ型が挙げられ
る。塗布液を精密濾過するための濾材の材質は、上記性
能を有しかつ塗布液に悪影響を及ばさない限り特に限定
はなく、例えば、ステンレス、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ナイロン等が挙げられる。
は、上記性能を有していれば特に限定はなく、例えば、
フィラメント型、フェルト型、メッシュ型が挙げられ
る。塗布液を精密濾過するための濾材の材質は、上記性
能を有しかつ塗布液に悪影響を及ばさない限り特に限定
はなく、例えば、ステンレス、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ナイロン等が挙げられる。
【0047】基材フィルムについても、原料樹脂中に含
まれている異物を除去するために、溶融押出しの際に溶
融樹脂が約280℃に保たれた任意の場所で、高精度濾
過を行う。溶融樹脂の高精度濾過に用いられる濾材は、
特に限定はされないが、ステンレス焼結体の濾材の場
合、Si、Ti、Sb、Ge、Cuを主成分とする凝集
物及び高融点有機物の除去性能に優れ好適である。溶融
樹脂の高精度濾過に用いられる濾材の濾過粒子サイズ
(初期濾過効率95%)は15μm以下が好ましい。濾
材の濾過粒子サイズが15μmを超えると、20μm以
上の異物の除去が不十分となりやすい。濾過粒子サイズ
(初期濾過効率95%)が15μm以下の濾材を使用し
て溶融樹脂の高精度濾過を行うことにより生産性が低下
する場合があるが、全光線透過率の高い光学用フィルム
を得るには極めて好適である。
まれている異物を除去するために、溶融押出しの際に溶
融樹脂が約280℃に保たれた任意の場所で、高精度濾
過を行う。溶融樹脂の高精度濾過に用いられる濾材は、
特に限定はされないが、ステンレス焼結体の濾材の場
合、Si、Ti、Sb、Ge、Cuを主成分とする凝集
物及び高融点有機物の除去性能に優れ好適である。溶融
樹脂の高精度濾過に用いられる濾材の濾過粒子サイズ
(初期濾過効率95%)は15μm以下が好ましい。濾
材の濾過粒子サイズが15μmを超えると、20μm以
上の異物の除去が不十分となりやすい。濾過粒子サイズ
(初期濾過効率95%)が15μm以下の濾材を使用し
て溶融樹脂の高精度濾過を行うことにより生産性が低下
する場合があるが、全光線透過率の高い光学用フィルム
を得るには極めて好適である。
【0048】溶融樹脂の押出し工程において濾材を通過
する微細な異物であっても、シート状溶融物の冷却過程
において異物の周囲で結晶化が進み、これが延伸工程に
おいて延伸の不均一性を引き起こし、微小な厚みの差異
を生じせしめレンズ状態となる。ここでは光はレンズが
あるかの様に屈折又は散乱し、肉眼で観察した時には実
際の異物より大きく見える様になる。この微小な厚みの
差は、凸部の高さと凹部の深さの差として観測すること
ができ、凸部の高さが1μm以上で、凸部に隣接する凹
部の深さが0.5μm以上であると、レンズ効果によ
り、大きさが20μmの形状の物でも肉眼的には50μ
m以上の大きさとして認識され、さらには100μm以
上の大きさの光学欠点として認識される場合もある。高
透明なフィルムを得るためには、基材フィルム中に易滑
性を付与するための粒子を含有させない方が望ましい
が、粒子添加量が少なく透明性が高い程、微小な凹凸に
よる光学欠点はより鮮明となる傾向にある。また、厚手
のフィルムの表面は薄手のフィルムより急冷となりにく
く、結晶化が進む傾向にあるため、未延伸シート作成時
フィルム全体を急冷することが必要となる。未延伸シー
トを冷却する方法としては、溶融樹脂を回転冷却ドラム
上にダイスからシート上に押し出し、シート状溶融物を
回転冷却ドラムに密着させながら、急冷してシートとす
る公知の方法が適用できる。このシート状物のエア面
(冷却ドラムと接触する面との反対面)を冷却する方法
としては、高速気流を吹きつけて冷却する方法が有効で
ある。
する微細な異物であっても、シート状溶融物の冷却過程
において異物の周囲で結晶化が進み、これが延伸工程に
おいて延伸の不均一性を引き起こし、微小な厚みの差異
を生じせしめレンズ状態となる。ここでは光はレンズが
あるかの様に屈折又は散乱し、肉眼で観察した時には実
際の異物より大きく見える様になる。この微小な厚みの
差は、凸部の高さと凹部の深さの差として観測すること
ができ、凸部の高さが1μm以上で、凸部に隣接する凹
部の深さが0.5μm以上であると、レンズ効果によ
り、大きさが20μmの形状の物でも肉眼的には50μ
m以上の大きさとして認識され、さらには100μm以
上の大きさの光学欠点として認識される場合もある。高
透明なフィルムを得るためには、基材フィルム中に易滑
性を付与するための粒子を含有させない方が望ましい
が、粒子添加量が少なく透明性が高い程、微小な凹凸に
よる光学欠点はより鮮明となる傾向にある。また、厚手
のフィルムの表面は薄手のフィルムより急冷となりにく
く、結晶化が進む傾向にあるため、未延伸シート作成時
フィルム全体を急冷することが必要となる。未延伸シー
トを冷却する方法としては、溶融樹脂を回転冷却ドラム
上にダイスからシート上に押し出し、シート状溶融物を
回転冷却ドラムに密着させながら、急冷してシートとす
る公知の方法が適用できる。このシート状物のエア面
(冷却ドラムと接触する面との反対面)を冷却する方法
としては、高速気流を吹きつけて冷却する方法が有効で
ある。
【0049】次に、本発明の光学用易接着フィルムの製
造方法について、ポリエチレンテレフタレート(以下P
ETと略称する)を例にして説明するが、当然これに限
定されるものではない。易滑性付与を目的とした粒子を
実質的に含有していないPETのペレットを十分に真空
乾燥した後、押出し機に供給し、約280℃でシート状
に溶融押出しし、冷却固化せしめて未延伸PETシート
を製膜する。この際、溶融樹脂が約280℃に保たれた
任意の場所で、樹脂中に含まれる異物を除去するために
前記高精度濾過を行う。
造方法について、ポリエチレンテレフタレート(以下P
ETと略称する)を例にして説明するが、当然これに限
定されるものではない。易滑性付与を目的とした粒子を
実質的に含有していないPETのペレットを十分に真空
乾燥した後、押出し機に供給し、約280℃でシート状
に溶融押出しし、冷却固化せしめて未延伸PETシート
を製膜する。この際、溶融樹脂が約280℃に保たれた
任意の場所で、樹脂中に含まれる異物を除去するために
前記高精度濾過を行う。
【0050】得られた未延伸シートを、80〜120℃
に加熱したロールで長手方向に2.5〜5.0倍延伸し
て、一軸配向PETフィルムを得る。さらに、フィルム
の端部をクリップで把持して、80〜180℃に加熱さ
れた熱風ゾーンに導き、乾燥後幅方向に2.5〜5.0
倍に延伸する。引き続き160〜240℃の熱処理ゾー
ンに導き、1〜60秒間の熱処理を行い、結晶配向を完
了させる。この熱処理工程中で、必要に応じて、幅方向
あるいは長手方向に1〜12%の弛緩処理を施してもよ
い。
に加熱したロールで長手方向に2.5〜5.0倍延伸し
て、一軸配向PETフィルムを得る。さらに、フィルム
の端部をクリップで把持して、80〜180℃に加熱さ
れた熱風ゾーンに導き、乾燥後幅方向に2.5〜5.0
倍に延伸する。引き続き160〜240℃の熱処理ゾー
ンに導き、1〜60秒間の熱処理を行い、結晶配向を完
了させる。この熱処理工程中で、必要に応じて、幅方向
あるいは長手方向に1〜12%の弛緩処理を施してもよ
い。
【0051】この工程中の任意の段階でポリエステルフ
ィルムのどちらか片面に、前記の共重合ポリエステル及
びポリウレタン樹脂の水溶液を塗布する。上記水性塗布
液を塗布するには、公知の任意の方法で行うことができ
る。例えば、リバースロール・コート法、グラビア・コ
ート法、キス・コート法、ロールブラッシュ法、スプレ
ーコート法、エアナイフコート法、ワイヤーバーバーコ
ート法、パイプドクター法、含浸・コート法およびカー
テン・コート法などが挙げられ、これらの方法を単独で
あるいは組み合わせて行うことができる。
ィルムのどちらか片面に、前記の共重合ポリエステル及
びポリウレタン樹脂の水溶液を塗布する。上記水性塗布
液を塗布するには、公知の任意の方法で行うことができ
る。例えば、リバースロール・コート法、グラビア・コ
ート法、キス・コート法、ロールブラッシュ法、スプレ
ーコート法、エアナイフコート法、ワイヤーバーバーコ
ート法、パイプドクター法、含浸・コート法およびカー
テン・コート法などが挙げられ、これらの方法を単独で
あるいは組み合わせて行うことができる。
【0052】上記水性塗布液を塗布する工程は、通常の
塗布工程、すなわち二軸延伸し熱固定した基材フィルム
に塗布する工程でもよいが、該フィルムの製造工程中に
塗布するインラインコート法が好ましい。さらに好まし
くは、結晶配向が完了する前の基材フィルムに塗布す
る。水性塗布液中の固形分濃度は、30重量%以下であ
ることが好ましく、特に好ましくは10重量%以下であ
る。該水性塗布液の塗布量該水性塗布液が塗布されたフ
ィルムは、延伸および熱固定のためにテンターに導か
れ、そこで加熱されて、熱架橋反応により安定な被膜を
形成し、ポリエステル系積層フィルムとなる。インキと
の良好な密着性を得るためには、この時の塗布量が0.
05g/m2以上であって、100℃、1分以上の熱処
理が必要である。
塗布工程、すなわち二軸延伸し熱固定した基材フィルム
に塗布する工程でもよいが、該フィルムの製造工程中に
塗布するインラインコート法が好ましい。さらに好まし
くは、結晶配向が完了する前の基材フィルムに塗布す
る。水性塗布液中の固形分濃度は、30重量%以下であ
ることが好ましく、特に好ましくは10重量%以下であ
る。該水性塗布液の塗布量該水性塗布液が塗布されたフ
ィルムは、延伸および熱固定のためにテンターに導か
れ、そこで加熱されて、熱架橋反応により安定な被膜を
形成し、ポリエステル系積層フィルムとなる。インキと
の良好な密着性を得るためには、この時の塗布量が0.
05g/m2以上であって、100℃、1分以上の熱処
理が必要である。
【0053】本発明における光学易接着フィルムの厚み
は、50〜300μmが好ましく、特に好ましくは10
0〜250μmである。フィルム厚みが50μm未満で
は、剛性が不十分となり好ましくない。一方、フィルム
厚みが300μmを超えると、フィルム中に存在する光
学欠点となる異物が増加し、全光線透過率を低下させる
ので好ましくない。
は、50〜300μmが好ましく、特に好ましくは10
0〜250μmである。フィルム厚みが50μm未満で
は、剛性が不十分となり好ましくない。一方、フィルム
厚みが300μmを超えると、フィルム中に存在する光
学欠点となる異物が増加し、全光線透過率を低下させる
ので好ましくない。
【0054】本発明の光学用易接着フィルムにおける易
接着層の三次元中心面平均表面粗さ(SRa)は、0.
002〜0.010μmである必要があり、0.002
5〜0.0080μmが好ましく、0.0030〜0.
0060μmが特に好ましい。SRaが0.002μm
未満の平滑な表面では、耐スクラッチ性が悪化し、好ま
しくない。一方、SRaが0.010μmを超えると、
全光線透過率が低下し透明性が悪化するため、光学用フ
ィルムとしては好ましくない。
接着層の三次元中心面平均表面粗さ(SRa)は、0.
002〜0.010μmである必要があり、0.002
5〜0.0080μmが好ましく、0.0030〜0.
0060μmが特に好ましい。SRaが0.002μm
未満の平滑な表面では、耐スクラッチ性が悪化し、好ま
しくない。一方、SRaが0.010μmを超えると、
全光線透過率が低下し透明性が悪化するため、光学用フ
ィルムとしては好ましくない。
【0055】粒子Aと粒子Bの含有量及びその比率、さ
らに塗布量を前記範囲内にすることは、本発明で規定し
たSRa及び全光線透過率の範囲内にするのに好適であ
り、透明性と耐スクラッチ性を両立させるのに有効であ
る。
らに塗布量を前記範囲内にすることは、本発明で規定し
たSRa及び全光線透過率の範囲内にするのに好適であ
り、透明性と耐スクラッチ性を両立させるのに有効であ
る。
【0056】干渉縞に関して、我々は鋭意研究の結果、
ある干渉縞とそれと隣接する干渉縞との間隔は、ある干
渉縞の暗線が存在する箇所のフィルム厚さとそれと隣接
する干渉縞の暗線が存在する箇所のフィルム厚さとの差
が大きいほど、暗線と暗線の間隔は小さく、且つ鮮明で
あり、逆にこのフィルム厚さの差が小さい程、暗線と暗
線の間隔は大きく、且つぼやけて目立たなくなることを
つきとめ、さらにこの局所的フィルム厚みのバラツキを
小さくするためには加熱ロール群で圧延する方法が有効
であることをを見いだした。
ある干渉縞とそれと隣接する干渉縞との間隔は、ある干
渉縞の暗線が存在する箇所のフィルム厚さとそれと隣接
する干渉縞の暗線が存在する箇所のフィルム厚さとの差
が大きいほど、暗線と暗線の間隔は小さく、且つ鮮明で
あり、逆にこのフィルム厚さの差が小さい程、暗線と暗
線の間隔は大きく、且つぼやけて目立たなくなることを
つきとめ、さらにこの局所的フィルム厚みのバラツキを
小さくするためには加熱ロール群で圧延する方法が有効
であることをを見いだした。
【0057】上記研究結果に基づき、本発明の製造法に
おいては、かくして得られた光学用易接着フィルムの干
渉縞を目立たなくするため、さらに対となった加熱ロー
ラー間に導き加圧してカレンダー処理を行うことが好適
である。このような加熱ローラー間の処理は、一回の処
理でも可能であるが、二対以上の加熱ローラーにより多
段の処理を行うことにより、効率、精度、均一性の点か
ら、好ましい結果が得られやすい。カレンダー処理を行
う際の、対になったローラーは、少なくともその一方の
材質が金属又は金属表面を有するロールであることが好
ましく、金属と金属の組み合わせである場合は特に好ま
しい。ここで、金属表面を有するロールとはクロムメッ
キ処理や、フッ素系樹脂、セラミック等によるコーティ
ング処理等の処理されたロールを意味し、このような処
理は加工工程における汚れや粘着防止等の観点からも好
ましい結果を得られやすい。さらに該金属ロール表面の
仕上げが鏡面で有る場合に、より好ましい結果が得られ
やすい。金属以外で処理されたロール表面としては、コ
ットン、ペーパー、ゴム、樹脂等が挙げられる。
おいては、かくして得られた光学用易接着フィルムの干
渉縞を目立たなくするため、さらに対となった加熱ロー
ラー間に導き加圧してカレンダー処理を行うことが好適
である。このような加熱ローラー間の処理は、一回の処
理でも可能であるが、二対以上の加熱ローラーにより多
段の処理を行うことにより、効率、精度、均一性の点か
ら、好ましい結果が得られやすい。カレンダー処理を行
う際の、対になったローラーは、少なくともその一方の
材質が金属又は金属表面を有するロールであることが好
ましく、金属と金属の組み合わせである場合は特に好ま
しい。ここで、金属表面を有するロールとはクロムメッ
キ処理や、フッ素系樹脂、セラミック等によるコーティ
ング処理等の処理されたロールを意味し、このような処
理は加工工程における汚れや粘着防止等の観点からも好
ましい結果を得られやすい。さらに該金属ロール表面の
仕上げが鏡面で有る場合に、より好ましい結果が得られ
やすい。金属以外で処理されたロール表面としては、コ
ットン、ペーパー、ゴム、樹脂等が挙げられる。
【0058】また、カレンダー処理用の対の加熱ローラ
ーは、その少なくとも一方の表面温度が60〜180℃
である組み合わせを少なくとも一対有していることが好
ましい。また2本の対ローラーはできるだけ温度差が小
さいことがシート積層体の平面性、カール等の観点から
望ましい。対ロールの表面温度が共に60℃を下回る場
合には、得られるシート積層体の表面平滑性改良効果が
十分に発揮されにくい。また、いずれかのローラーの表
面温度が180℃を越える場合には、カール、波打ち等
得られるシートの平面性の観点から不都合な結果をまね
きやすく好ましくない。最も好ましいカレンダー処理は
予熱ロール、加熱ロール、冷却ロールの多段配置による
処理を行うことである。
ーは、その少なくとも一方の表面温度が60〜180℃
である組み合わせを少なくとも一対有していることが好
ましい。また2本の対ローラーはできるだけ温度差が小
さいことがシート積層体の平面性、カール等の観点から
望ましい。対ロールの表面温度が共に60℃を下回る場
合には、得られるシート積層体の表面平滑性改良効果が
十分に発揮されにくい。また、いずれかのローラーの表
面温度が180℃を越える場合には、カール、波打ち等
得られるシートの平面性の観点から不都合な結果をまね
きやすく好ましくない。最も好ましいカレンダー処理は
予熱ロール、加熱ロール、冷却ロールの多段配置による
処理を行うことである。
【0059】さらに、上記カレンダー処理時において、
一対の加熱ローラー間の圧力は、シート積層体及び各々
の構成材の厚み、さらには処理時の温度にもよるが、シ
ート積層体の幅方向に500〜5000N/cmの線圧
で有る場合が好ましい結果を得ることができる。線圧が
500N/cm未満である場合には、目的の表面平滑性
改良効果を十分得ることが困難となりやすい。一方、線
圧が5000N/cmを越える場合には、シート積層体
の変形が大きくなり、厚み低下や逆に平面性の悪化等を
まねきやすい。
一対の加熱ローラー間の圧力は、シート積層体及び各々
の構成材の厚み、さらには処理時の温度にもよるが、シ
ート積層体の幅方向に500〜5000N/cmの線圧
で有る場合が好ましい結果を得ることができる。線圧が
500N/cm未満である場合には、目的の表面平滑性
改良効果を十分得ることが困難となりやすい。一方、線
圧が5000N/cmを越える場合には、シート積層体
の変形が大きくなり、厚み低下や逆に平面性の悪化等を
まねきやすい。
【0060】かくして得られた光学易接着フィルムは、
両面に易接着層が必要な光学用フィルム用途において、
透明性、易接着性に優れ、かつ基材フィルム両面を後加
工処理する工程において耐スクラッチ性に優れるという
特徴を有しており、さらに干渉縞が目立たず高品位な光
学易接着フィルムが得られる。
両面に易接着層が必要な光学用フィルム用途において、
透明性、易接着性に優れ、かつ基材フィルム両面を後加
工処理する工程において耐スクラッチ性に優れるという
特徴を有しており、さらに干渉縞が目立たず高品位な光
学易接着フィルムが得られる。
【0061】
【実施例】次に、本発明の光学用易接着ポリエステルフ
ィルムの製造方法について、ポリエチレンテレフタレー
ト(以下PETと略称する)を例にして説明するが、当
然これに限定されるものではない。また、本明細書中の
特性の評価は下記の方法によった。
ィルムの製造方法について、ポリエチレンテレフタレー
ト(以下PETと略称する)を例にして説明するが、当
然これに限定されるものではない。また、本明細書中の
特性の評価は下記の方法によった。
【0062】(1)全光線透過率の測定 ヘイズメーター(東京電色工業社製モデルTC−H3D
P)を用いて測定した。
P)を用いて測定した。
【0063】(2)三次元中心面平均表面粗さ(SR
a) 易接着層表面の三次元中心面平均粗さ(SRa)は、小
坂研究所社製の触針式三次元表面粗さ計(ET−30H
K)および三次元粗さ解析装置(SPA−11)を用
い、触針先端半径:2μm、触針荷重:0.2mNg、
カットオフ値:0.08mm、測定長さ:1mm、送り
速さ:100μm/秒、送りピッチ:2μmの条件下で
測定した。
a) 易接着層表面の三次元中心面平均粗さ(SRa)は、小
坂研究所社製の触針式三次元表面粗さ計(ET−30H
K)および三次元粗さ解析装置(SPA−11)を用
い、触針先端半径:2μm、触針荷重:0.2mNg、
カットオフ値:0.08mm、測定長さ:1mm、送り
速さ:100μm/秒、送りピッチ:2μmの条件下で
測定した。
【0064】(3)光硬化型アクリル系コート層との接
着性 実施例及び比較例で得たフィルムの易接着層面に、大日
精化社製ハードコート剤(セイカビームEXF01
(B))を#8ワイヤバーにより塗布し、70℃で1分
間乾燥し溶剤を除去した後、高圧水銀灯で200mJ/
cm2、照射距離15cm、走行速度5m/分の条件下
で、厚み3μmのハードコート層を形成した。得られた
フィルムをJIS−K5400の8.5.1記載に準じ
た試験方法で接着性を求めた。具体的には、易接着層を
貫通して基材フィルムに達する100個の升目状の切り
傷を、隙間間隔2mmのカッターガイドを用いて付け
た。次いで、セロハン粘着テープ(ニチバン社製405
番;24mm幅)を升目状の切り傷面に張り付け、消し
ゴムでこすって完全に付着させた後、垂直に引き剥がし
て目視により下記の式から接着性を求めた。 接着性(%)=(1−剥がれ面積/評価面積)×100
着性 実施例及び比較例で得たフィルムの易接着層面に、大日
精化社製ハードコート剤(セイカビームEXF01
(B))を#8ワイヤバーにより塗布し、70℃で1分
間乾燥し溶剤を除去した後、高圧水銀灯で200mJ/
cm2、照射距離15cm、走行速度5m/分の条件下
で、厚み3μmのハードコート層を形成した。得られた
フィルムをJIS−K5400の8.5.1記載に準じ
た試験方法で接着性を求めた。具体的には、易接着層を
貫通して基材フィルムに達する100個の升目状の切り
傷を、隙間間隔2mmのカッターガイドを用いて付け
た。次いで、セロハン粘着テープ(ニチバン社製405
番;24mm幅)を升目状の切り傷面に張り付け、消し
ゴムでこすって完全に付着させた後、垂直に引き剥がし
て目視により下記の式から接着性を求めた。 接着性(%)=(1−剥がれ面積/評価面積)×100
【0065】(4)耐スクラッチ性 光学易接着フィルムを幅1000mmにスリットしたも
のをフィルム走行性試験機を使用して、直径220m
m、回転抵抗10Nのハードクロムメッキ処理されたフ
リーロール(表面粗度:Raで100nm)上を走行さ
せる。この時の走行条件は、走行速度:10m/分、巻
き付け角:60゜、走行張力:100Nとした。この処
理によりフィルム表面に入った傷を、白金蒸着後、顕微
鏡で観察し、幅3μm以上でかつ長さ500μm以上の
傷が、1m2あたり10本未満の場合は優、10本以上
20本未満の場合は良、20本以上の場合は不良と判定
した。優が望ましいが、良でも実用的には使用可能であ
る。
のをフィルム走行性試験機を使用して、直径220m
m、回転抵抗10Nのハードクロムメッキ処理されたフ
リーロール(表面粗度:Raで100nm)上を走行さ
せる。この時の走行条件は、走行速度:10m/分、巻
き付け角:60゜、走行張力:100Nとした。この処
理によりフィルム表面に入った傷を、白金蒸着後、顕微
鏡で観察し、幅3μm以上でかつ長さ500μm以上の
傷が、1m2あたり10本未満の場合は優、10本以上
20本未満の場合は良、20本以上の場合は不良と判定
した。優が望ましいが、良でも実用的には使用可能であ
る。
【0066】(5)干渉縞の評価方法 フィルム表面に図に示すような内径の一辺が100mm
の四角型の定規を置き四角型の定規内のフィルム表面に
対して入射角度50度でナトリウムランプによるD線
(589.3nm)の単色光を照射し、反射角50度の
位置に設置したカメラで干渉縞を撮影した。この撮影さ
れた画像から最も狭い干渉縞の間隔を同時に撮影された
四角型の定規の目盛りから読みとり、干渉縞間隔が1m
m以上であれば○、1mm以下であれば×とした。
の四角型の定規を置き四角型の定規内のフィルム表面に
対して入射角度50度でナトリウムランプによるD線
(589.3nm)の単色光を照射し、反射角50度の
位置に設置したカメラで干渉縞を撮影した。この撮影さ
れた画像から最も狭い干渉縞の間隔を同時に撮影された
四角型の定規の目盛りから読みとり、干渉縞間隔が1m
m以上であれば○、1mm以下であれば×とした。
【0067】(実施例1) (1)塗布液の調整 本発明に用いる塗布液を以下の方法に従って調製した。
ジメチルテレフタレート95部、ジメチルイソフタレー
ト95部、エチレングリコール35部、ネオペンチルグ
リコール145部、酢酸亜鉛0.1部および三酸化アン
チモン0.1部を反応容器に仕込み、180℃で3時間
かけてエステル交換反応を行った。次に、5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸6.0部を添加し、240℃で1
時間かけてエステル化反応を行った後、250℃で減圧
下(1333〜27Pa)で2時間かけて重縮合反応を
行い、分子量19500、軟化点60℃のポリエステル
樹脂を得た。
ジメチルテレフタレート95部、ジメチルイソフタレー
ト95部、エチレングリコール35部、ネオペンチルグ
リコール145部、酢酸亜鉛0.1部および三酸化アン
チモン0.1部を反応容器に仕込み、180℃で3時間
かけてエステル交換反応を行った。次に、5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸6.0部を添加し、240℃で1
時間かけてエステル化反応を行った後、250℃で減圧
下(1333〜27Pa)で2時間かけて重縮合反応を
行い、分子量19500、軟化点60℃のポリエステル
樹脂を得た。
【0068】得られたポリエステル樹脂(A)の30%
水分散液を6.7部、重亜硫酸ソーダでブロックしたイ
ソシアネート基を含有する自己架橋型ポリウレタン樹脂
(B)の20%水溶液(第一工業製薬製:商品名 エラ
ストロンH−3)を40部、エラストロン用触媒(第一
工業製薬製:商品名 Cat64)を0.5部、水を4
4.3部およびイソプロピルアルコールを5部、それぞ
れ混合し、さらにアニオン系界面活性剤の10%水溶液
を0.6部、粒子A(日産化学工業社製:スノーテック
スOL、平均粒径40nm)の20%水分散液を1.8
部、粒子B(日本アエロジル社製;アエロジルOX5
0、平均二次粒径500nm、平均一次粒径40nm)
の4%水分散液を1.1部添加し塗布液とした。
水分散液を6.7部、重亜硫酸ソーダでブロックしたイ
ソシアネート基を含有する自己架橋型ポリウレタン樹脂
(B)の20%水溶液(第一工業製薬製:商品名 エラ
ストロンH−3)を40部、エラストロン用触媒(第一
工業製薬製:商品名 Cat64)を0.5部、水を4
4.3部およびイソプロピルアルコールを5部、それぞ
れ混合し、さらにアニオン系界面活性剤の10%水溶液
を0.6部、粒子A(日産化学工業社製:スノーテック
スOL、平均粒径40nm)の20%水分散液を1.8
部、粒子B(日本アエロジル社製;アエロジルOX5
0、平均二次粒径500nm、平均一次粒径40nm)
の4%水分散液を1.1部添加し塗布液とした。
【0069】(2)易接着フィルムの製膜 実施例原料ポリマーとして、粒子を含有していない固有
粘度が0.62dl/gのポリエチレンテレフタレート
樹脂ペレットを135℃で6時間減圧乾燥(133P
a)した後、押し出し機に供給し、約280℃でシート
状に溶融押し出して、表面温度20℃に保った金属ロー
ル上で急冷固化し、厚さ1400μmのキャストフィル
ムを得た。この際、溶融樹脂の異物除去用濾材として、
濾過粒子サイズ(初期濾過効率95%)が15μmのス
テンレス製焼結濾材を用いた。次に、このキャストフィ
ルムを加熱されたロール群及び赤外線ヒーターで100
℃に加熱し、その後周速差のあるロール群で長手方向に
3.5倍延伸して一軸配向PETフィルムを得た。次い
で、前記塗布液を濾過粒子サイズ(初期濾過効率95
%)25μmのフェルト型ポリプロピレン製濾材で精密
濾過し、リバースロール法で一軸配向PETフィルムの
両面に塗布、乾燥した。この時の粒子Aと粒子Bの含有
量比は8であり、粒子Bの含有量は易接着層の固形分比
で0.42重量%であった。また、コート量は固形分量
として0.10g/m2とした。塗布後引き続いて、フ
ィルムの端部をクリップで把持して130℃に加熱され
た熱風ゾーンに導き、乾燥後幅方向に4.0倍に延伸
し、厚さ100μmの二軸配向PETフィルムを得た。
得られた易接着フィルムを加熱加圧可能な3対の対ロー
ルを有するカレンダー処理装置に導き1m/分の速度で
カレンダー処理を行った。用いた対ロールは共に表面が
クロムメッキ処理された金属/金属の組み合わせであり
ロール表面温度はすべて120℃、圧力は線圧2500
N/cmに設定して行った。結果を表1に示す。
粘度が0.62dl/gのポリエチレンテレフタレート
樹脂ペレットを135℃で6時間減圧乾燥(133P
a)した後、押し出し機に供給し、約280℃でシート
状に溶融押し出して、表面温度20℃に保った金属ロー
ル上で急冷固化し、厚さ1400μmのキャストフィル
ムを得た。この際、溶融樹脂の異物除去用濾材として、
濾過粒子サイズ(初期濾過効率95%)が15μmのス
テンレス製焼結濾材を用いた。次に、このキャストフィ
ルムを加熱されたロール群及び赤外線ヒーターで100
℃に加熱し、その後周速差のあるロール群で長手方向に
3.5倍延伸して一軸配向PETフィルムを得た。次い
で、前記塗布液を濾過粒子サイズ(初期濾過効率95
%)25μmのフェルト型ポリプロピレン製濾材で精密
濾過し、リバースロール法で一軸配向PETフィルムの
両面に塗布、乾燥した。この時の粒子Aと粒子Bの含有
量比は8であり、粒子Bの含有量は易接着層の固形分比
で0.42重量%であった。また、コート量は固形分量
として0.10g/m2とした。塗布後引き続いて、フ
ィルムの端部をクリップで把持して130℃に加熱され
た熱風ゾーンに導き、乾燥後幅方向に4.0倍に延伸
し、厚さ100μmの二軸配向PETフィルムを得た。
得られた易接着フィルムを加熱加圧可能な3対の対ロー
ルを有するカレンダー処理装置に導き1m/分の速度で
カレンダー処理を行った。用いた対ロールは共に表面が
クロムメッキ処理された金属/金属の組み合わせであり
ロール表面温度はすべて120℃、圧力は線圧2500
N/cmに設定して行った。結果を表1に示す。
【0070】(実施例2)塗布液の調整において、粒子
Aと粒子Bの含有量比を20、粒子Bの含有量を易接着
層の固形分に対して0.17重量%とした以外は、実施
例1と同様の方法で光学用易接着フィルムを得た。な
お、塗布液中の固形分濃度は実施例1と同様になるよ
う、水及びイソプロピルアルコールの添加量を両者の添
加量比を一定にしながら調整した。結果を表1に示す。
Aと粒子Bの含有量比を20、粒子Bの含有量を易接着
層の固形分に対して0.17重量%とした以外は、実施
例1と同様の方法で光学用易接着フィルムを得た。な
お、塗布液中の固形分濃度は実施例1と同様になるよ
う、水及びイソプロピルアルコールの添加量を両者の添
加量比を一定にしながら調整した。結果を表1に示す。
【0071】(実施例3)塗布液の調整において、粒子
Aと粒子Bの含有量比を12、粒子Bの含有量を易接着
層の固形分に対して0.41重量%とした以外は、実施
例1と同様の方法で光学用易接着フィルムを得た。な
お、塗布液中の固形分濃度は実施例1と同様になるよ
う、水及びイソプロピルアルコールの添加量を両者の添
加量比を一定にしながら調整した。結果を表1に示す。
Aと粒子Bの含有量比を12、粒子Bの含有量を易接着
層の固形分に対して0.41重量%とした以外は、実施
例1と同様の方法で光学用易接着フィルムを得た。な
お、塗布液中の固形分濃度は実施例1と同様になるよ
う、水及びイソプロピルアルコールの添加量を両者の添
加量比を一定にしながら調整した。結果を表1に示す。
【0072】(実施例4)得られたキャストフィルムの
厚さが2632μmであること以外は実施例1と同様の
方法で二軸配向ポリエステルフィルムを得た。この時の
二軸配向ポリエステルフィルムの厚さが188μmであ
った。
厚さが2632μmであること以外は実施例1と同様の
方法で二軸配向ポリエステルフィルムを得た。この時の
二軸配向ポリエステルフィルムの厚さが188μmであ
った。
【0073】(比較例1)塗布液の調整において、ポリ
エステル樹脂(A)を添加しないこと、及びカレンダー
処理を行わなかったこと以外は、実施例1と同様の方法
で光学用易接着フィルムを得た。この時の粒子Aと粒子
Bの含有量比は8、粒子Bの含有量は易接着層の固形分
に対して0.52重量%であった。なお、塗布液中の固
形分濃度は実施例1と同様になるよう、水及びイソプロ
ピルアルコールの添加量を両者の添加量比を一定にしな
がら調整した。結果を表1に示す。
エステル樹脂(A)を添加しないこと、及びカレンダー
処理を行わなかったこと以外は、実施例1と同様の方法
で光学用易接着フィルムを得た。この時の粒子Aと粒子
Bの含有量比は8、粒子Bの含有量は易接着層の固形分
に対して0.52重量%であった。なお、塗布液中の固
形分濃度は実施例1と同様になるよう、水及びイソプロ
ピルアルコールの添加量を両者の添加量比を一定にしな
がら調整した。結果を表1に示す。
【0074】(比較例2)塗布液の調整において、ウレ
タン樹脂(B)を添加しないこと、及びカレンダー処理
を行わなかったこと以外は実施例1と同様の方法で光学
用易接着フィルムを得た。この時の粒子Aと粒子Bの含
有量比は8、粒子Bの含有量は易接着層の固形分に対し
て1.82重量%であった。なお、塗布液中の固形分濃
度は実施例1と同様になるよう、水及びイソプロピルア
ルコールの添加量を両者の添加量比を一定にしながら調
整した。結果を表1に示す。
タン樹脂(B)を添加しないこと、及びカレンダー処理
を行わなかったこと以外は実施例1と同様の方法で光学
用易接着フィルムを得た。この時の粒子Aと粒子Bの含
有量比は8、粒子Bの含有量は易接着層の固形分に対し
て1.82重量%であった。なお、塗布液中の固形分濃
度は実施例1と同様になるよう、水及びイソプロピルア
ルコールの添加量を両者の添加量比を一定にしながら調
整した。結果を表1に示す。
【0075】(比較例3)塗布液の調整において、粒子
Aとして平均粒径1400nm(富士シリシア社製サイ
リシア310番)の粒子を用いたこと、及びカレンダー
処理を行わなかったこと以外は実施例1と同様の方法で
光学用易接着フィルムを得た。この時の粒子Aと粒子B
の含有量比は8、粒子Bの含有量は易接着層の固形分に
対して0.42重量%であった。なお、塗布液中の固形
分濃度は実施例1と同様になるよう、水及びイソプロピ
ルアルコールの添加量を両者の添加量比を一定にしなが
ら調整した。結果を表1に示す。
Aとして平均粒径1400nm(富士シリシア社製サイ
リシア310番)の粒子を用いたこと、及びカレンダー
処理を行わなかったこと以外は実施例1と同様の方法で
光学用易接着フィルムを得た。この時の粒子Aと粒子B
の含有量比は8、粒子Bの含有量は易接着層の固形分に
対して0.42重量%であった。なお、塗布液中の固形
分濃度は実施例1と同様になるよう、水及びイソプロピ
ルアルコールの添加量を両者の添加量比を一定にしなが
ら調整した。結果を表1に示す。
【0076】(比較例4)塗布液の調整において、粒子
Aと粒子Bの含有量比を2、粒子Bの含有量を易接着層
の固形分に対して1.60重量%としたこと、及びカレ
ンダー処理を行わなかったこと以外は、実施例1と同様
の方法で光学用易接着フィルムを得た。なお、塗布液中
の固形分濃度は実施例1と同様になるよう、水及びイソ
プロピルアルコールの添加量を両者の添加量比を一定に
しながら調整した。結果を表1に示す。
Aと粒子Bの含有量比を2、粒子Bの含有量を易接着層
の固形分に対して1.60重量%としたこと、及びカレ
ンダー処理を行わなかったこと以外は、実施例1と同様
の方法で光学用易接着フィルムを得た。なお、塗布液中
の固形分濃度は実施例1と同様になるよう、水及びイソ
プロピルアルコールの添加量を両者の添加量比を一定に
しながら調整した。結果を表1に示す。
【0077】(比較例5)塗布液の調整において、粒子
Aと粒子Bを含有しなかったこと、及びカレンダー処理
を行わなかったこと以外は、実施例1と同様の方法で光
学用易接着フィルムを得た。なお、塗布液中の固形分濃
度は実施例1と同様になるよう、水及びイソプロピルア
ルコールの添加量を両者の添加量比を一定にしながら調
整した。結果を表1に示す。
Aと粒子Bを含有しなかったこと、及びカレンダー処理
を行わなかったこと以外は、実施例1と同様の方法で光
学用易接着フィルムを得た。なお、塗布液中の固形分濃
度は実施例1と同様になるよう、水及びイソプロピルア
ルコールの添加量を両者の添加量比を一定にしながら調
整した。結果を表1に示す。
【0078】
【表1】
【0079】
【発明の効果】本発明の二軸配向ポリエステルフィルム
の少なくとも片面に易接着層を形成した光学用フィルム
は、易接着層の樹脂成分及び干渉縞の間隔を特定範囲と
することにより、易接着性、耐スクラッチ性、透明性に
優れ且つ、干渉縞の目立たないフィルムを得ることがで
きる。また、本発明フィルムの用途は光学用フィルムの
全般にわたり、特に本発明のフィルム両面に後加工が必
要なタッチパネル用ベースフィルム、AR(アンチリフ
レクション)フィルム、CRT用の破砕防止フィルム等
に有用である。
の少なくとも片面に易接着層を形成した光学用フィルム
は、易接着層の樹脂成分及び干渉縞の間隔を特定範囲と
することにより、易接着性、耐スクラッチ性、透明性に
優れ且つ、干渉縞の目立たないフィルムを得ることがで
きる。また、本発明フィルムの用途は光学用フィルムの
全般にわたり、特に本発明のフィルム両面に後加工が必
要なタッチパネル用ベースフィルム、AR(アンチリフ
レクション)フィルム、CRT用の破砕防止フィルム等
に有用である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK25D AK41A AK41B AK41C AK51A AK51C AL01A AL01C AL05A AL05C BA02 BA03 BA06 BA07 BA10A BA10C BA10D DD07 EJ38B GB41 JB14D JK14 JK15 JL11A JL11C JN01 JN30 YY00 4J004 AA14 AA15 AB05 CA06 CC02 CE01 CE02 FA10
Claims (3)
- 【請求項1】 共重合ポリエステル系樹脂及びポリウレ
タン系樹脂からなる易接着層が少なくとも片面に積層さ
れている二軸配向ポリエステルフィルムであって、前記
フィルム表面にナトリウム光源による単色光を照射した
ときに生じる干渉縞の間隔が1mm以上であることを特
徴とする光学用易接着フィルム。 - 【請求項2】 全光線透過率が90%以上、さらに前記
易接着層の三次元中心面平均表面粗さ(SRa)が0.
002〜0.010μmであることを特徴とする請求項
1記載の光学用易接着フィルム。 - 【請求項3】 前記易接着層上に光硬化型アクリル系コ
ート層を設けた時の接着性が85%以上であることを特
徴とする請求項1または2記載の光学用易接着フィル
ム。ここで、接着性とは下記式から求めた値を意味す
る。 接着性(%)=(1−剥がれ面積/評価面積)×100
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24906899A JP2001071439A (ja) | 1999-09-02 | 1999-09-02 | 光学用易接着フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24906899A JP2001071439A (ja) | 1999-09-02 | 1999-09-02 | 光学用易接着フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001071439A true JP2001071439A (ja) | 2001-03-21 |
Family
ID=17187539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24906899A Pending JP2001071439A (ja) | 1999-09-02 | 1999-09-02 | 光学用易接着フィルム |
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Country | Link |
---|---|
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Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2008053655A1 (fr) * | 2006-10-30 | 2008-05-08 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Film de revêtement dur et film fonctionnel optique |
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JP2009269175A (ja) * | 2008-04-30 | 2009-11-19 | Toyobo Co Ltd | 接着性改質基材フィルムおよびハードコートフィルム |
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WO2010001492A1 (ja) * | 2008-07-02 | 2010-01-07 | 帝人デュポンフィルム株式会社 | 防眩性積層体 |
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KR20140138643A (ko) | 2012-03-16 | 2014-12-04 | 도레이 카부시키가이샤 | 적층 필름 및 그 제조 방법 |
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-
1999
- 1999-09-02 JP JP24906899A patent/JP2001071439A/ja active Pending
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