JPWO2006129795A1 - 誘導加熱装置 - Google Patents

誘導加熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2006129795A1
JPWO2006129795A1 JP2007506596A JP2007506596A JPWO2006129795A1 JP WO2006129795 A1 JPWO2006129795 A1 JP WO2006129795A1 JP 2007506596 A JP2007506596 A JP 2007506596A JP 2007506596 A JP2007506596 A JP 2007506596A JP WO2006129795 A1 JPWO2006129795 A1 JP WO2006129795A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
power factor
factor correction
correction circuit
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007506596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4865699B2 (ja
Inventor
石尾 嘉朗
嘉朗 石尾
富永 博
博 富永
秀樹 定方
秀樹 定方
弘田 泉生
泉生 弘田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007506596A priority Critical patent/JP4865699B2/ja
Publication of JPWO2006129795A1 publication Critical patent/JPWO2006129795A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4865699B2 publication Critical patent/JP4865699B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/02Induction heating
    • H05B6/06Control, e.g. of temperature, of power
    • H05B6/08Control, e.g. of temperature, of power using compensating or balancing arrangements
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/02Induction heating
    • H05B6/06Control, e.g. of temperature, of power
    • H05B6/062Control, e.g. of temperature, of power for cooking plates or the like

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Rectifiers (AREA)
  • General Induction Heating (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Induction Heating Cooking Devices (AREA)

Abstract

力率改善回路の動作、非動作が検知可能な誘導加熱装置を提供する。 誘導加熱装置は、チョークコイル3に接続されたスイッチング素子4のオン・オフによって入力直流電源の力率を改善する力率改善回路7と、力率改善回路7の出力電圧を、チョークコイル8に接続されたスイッチング素子10のオン・オフによって昇圧する昇圧回路14と、昇圧回路14の出力電圧を入力し、スイッチング素子21のオン・オフによって加熱コイル21に高周波電流を発生させるインバータ回路15と、力率改善回路7の駆動時に、入力電流が目標値に達するようインバータ回路15の出力を制御すると共に昇圧回路14内の電圧を検知し、力率改善回路7の非動作を検知すると、インバータ回路15の出力を停止するインバータ回路駆動制御部28と、を有する。

Description

本発明は、電磁誘導を利用して、調理器具を誘導加熱する誘導加熱調理器等、一般家庭やオフィス、レストラン、工場などで使用される誘導加熱装置に関する。
従来の誘導加熱装置は、加熱コイルを介して負荷に高周波電力を供給するために、昇圧回路とインバータ回路とを用いているものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、誘導加熱装置に力率改善回路(PFC)とインバータ回路とを内蔵して、高調波電流抑制を行う技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−257609号公報 特開平1−246783号公報
従来の誘導加熱装置において、力率改善回路は入力電力の力率を改善し、インバータ回路は力率改善回路から出力される入力電力を所定の高周波電力に変換する。このような従来の誘導加熱装置において力率改善回路のみ、その動作が停止した場合、インバータ回路の入力電流の波形はコンデンサインプット型電源に特有の尖った電流波形となり、著しく力率が低下する。そのような場合でも、インバータ回路と力率改善回路とを別々に制御している従来の誘導加熱装置において、インバータ回路の入力電流の値は目標とする値になっているため、インバータ回路側では、力率改善回路が動作しているか否かの判別はできず、インバータ回路はそのまま動作を継続してしまう。しかし、この場合、入力電流波形が尖っているため入力電流と消費電力の相関がずれインバータ回路からは目標とする所定の出力電力は得られず、すなわち、インバータ回路は力率が低下した状態で動作を継続する。このように従来の誘導加熱装置は、力率改善回路が停止した場合に、力率が低下しているにもかかわらず、その状態で動作を継続してしまうという課題を有していた。
本発明は、上記課題を解決するものであり、大幅な力率低下のまま加熱を継続することを防止するために、力率改善回路以外の回路部で力率改善回路の動作/非動作の検知を可能とする誘導加熱装置を提供することを目的とする。
本発明の誘導加熱装置は、入力する直流電源の力率を改善しかつ第1のコンデンサに平滑した出力電圧を供給する力率改善回路と、前記力率改善回路の出力電圧を入力し前記力率改善回路の出力電圧より大きい電圧に昇圧して第2のコンデンサに平滑した出力電圧を供給する昇圧回路と、前記昇圧回路の出力電圧を入力し加熱コイルに高周波電流を発生させるインバータ回路と、前記力率改善回路の駆動時に、前記昇圧回路内の所定部分の電圧が所定の値に到達することにより、前記力率改善回路の動作を検知し、前記昇圧回路内の所定部分の電圧が前記所定の値に到達しないことにより前記力率改善回路の非動作を検知する検知回路と、入力電流値が目標値に到達するように前記インバータ回路の出力を制御するとともに前記検知回路が前記力率改善回路の非動作を検知すると前記インバータ回路の出力を抑制するか又は停止するインバータ制御回路と、を有する。
本発明の誘導加熱装置によれば、入力電流値が目標値に到達するようにインバータ回路の出力を制御しかつインバータの力率を改善することができるとともに、力率改善回路が非動作となった場合に、インバータの動作を停止することにより、力率が低下したまま、又は設定された出力が得られないまま加熱を継続することを防ぐことができる。
前記検知回路は、前記昇圧回路の出力電圧が所定の値に到達しないと、前記力率改善回路の非動作を検知するようにしても良い。昇圧回路の出力電圧は昇圧されているので、検知精度を高めることができる。
前記力率改善回路は、入力端が直流電源に接続される第1のチョークコイルと、前記第1のチョークコイルの出力端に高電位側端子が接続され、オンすることにより前記第1のチョークコイルにエネルギーを蓄積し、オフすることにより前記エネルギーを第1のダイオードを介して出力側の前記第1のコンデンサに供給する第1のスイッチング素子と、を有し、前記第1のスイッチング素子のオン・オフにより前記直流電源の力率を改善し、前記昇圧回路は、前記力率改善回路の出力端に接続される第2のチョークコイルと、前記第2のチョークコイルの出力端に高電位側端子が接続され、オンすることにより前記第2のチョークコイルにエネルギーを蓄積し、オフすることにより前記エネルギーを第2のダイオードを介して出力側の前記第2のコンデンサに供給する第2のスイッチング素子と、を有し、前記第2のスイッチング素子のオン・オフにより前記力率改善回路の出力電圧より大きい電圧に昇圧し、前記インバータ回路の動作を制御する前記インバータ制御回路は、前記昇圧回路の動作を制御する昇圧制御回路と共通の一のマイコンを有し、前記力率改善回路は、前記マイコンとは別の力率改善回路駆動制御用ICにより制御されるようにしても良い。力率改善回路は、力率改善効果を高めるためスイッチング素子のオン・オフ動作を高速に行う必要がある。力率改善回路の制御に力率改善回路駆動制御用ICを使用するので、昇圧回路の動作を制御する昇圧制御回路及びインバータ回路の動作を制御するインバータ制御回路に対して分離して、力率改善回路を制御することができる。これにより、安価に、小型に又は容易に力率改善回路を構成することができる。また、昇圧制御回路とインバータ制御回路とを一のマイコンで構成するので、インバータ制御回路を含む制御回路を簡素化し、コストを低減することができる。さらに、力率改善回路が分離して動作しても、その非動作を、昇圧制御回路とインバータ制御回路が共通に有するマイコンで検知して、力率改善回路の非動作により生じるおそれのある悪影響を低減することができる。
本発明の他の誘導加熱装置は、入力する直流電源の力率を改善しかつ第1のコンデンサに平滑した出力電圧を供給する力率改善回路と、前記力率改善回路の出力電圧を入力し前記力率改善回路の出力電圧より大きい電圧に昇圧し平滑した出力電圧を第2のコンデンサに供給する昇圧回路と、前記昇圧回路の出力電圧を入力し加熱コイルに高周波電流を発生させるインバータ回路と、前記力率改善回路の駆動時に、前記インバータ回路の入力電流波形の傾きを測定して、その波形の歪が所定より小さいと前記力率改善回路の動作を検知し、前記波形の歪が所定以上であると前記力率改善回路の非動作を検知する検知回路と、入力電流値が目標値に達するように前記インバータ回路の出力を制御するとともに、前記検知回路が前記力率改善回路の非動作を検知すると前記インバータ回路の出力を停止するインバータ制御回路と、を有しても良い。
上記検知回路は、前記力率改善回路の駆動時に、前記インバータ回路の入力電流波形の傾きを測定することに代え、前記力率改善回路の駆動時に、前記入力電源の所定位相における前記入力電流値の増加の傾きを測定し、前記傾きが所定値より大きいと前記力率改善回路が動作から非動作となったと検知しても良い。インバータ回路が動作している際に、力率改善回路が動作状態から非動作状態に移行すると、入力電流の波形が尖り、一方で、インバータ回路が出力電力を保持しようとするため尖った部分の値が瞬時に増加する。これにより、力率改善回路が非動作状態に移行したことを検知することができる。
本発明の他の誘導加熱装置は、入力する直流電源の力率を改善しかつ第1のコンデンサに平滑した出力電圧を供給する力率改善回路と、前記力率改善回路の出力電圧を入力し、前記力率改善回路の出力電圧より大きい電圧に昇圧して第2のコンデンサに出力電圧を供給する昇圧回路と、前記昇圧回路の出力電圧を入力し、加熱コイルに高周波電流を発生させるインバータ回路と、前記力率改善回路の駆動時に、前記インバータ回路の共振電圧と入力電流値とを比較し、前記共振電圧値が所定の比率以上であると前記力率改善回路の動作を検知し、前記共振電圧値が前記所定の比率より小さいと前記力率改善回路の非動作を検知する検知回路と、前記入力電流値が目標値に達するように前記インバータ回路の出力を制御するとともに、前記検知回路が前記力率改善回路の非動作を検知すると前記インバータ回路の出力を停止するインバータ制御回路と、を有する。インバータ回路の電圧を測定することにより、力率改善回路の非動作を検知することができる。
上記誘導加熱装置は表示部をさらに備え、前記検知回路が前記力率改善回路の非動作を検知した場合に、その内容を前記表示部に表示しても良い。表示部を使用して力率改善回路の故障修理を促すとともに、故障時にインバータ回路を停止しない場合には、力率改善回路を修理する間、インバータ回路を使用することができる。これにより、使い勝手が向上する。
前記検知回路が力率改善回路の非動作を検知した場合に、前記インバータ制御回路はインバータ回路の出力を低減させても良い。これにより、力率改善回路が非動作の状態で、加熱出力が大きい状態のまま、インバータ回路が通常動作することを防ぐことができる。インバータ回路は停止しないので、力率改善回路を修理する間、インバータ回路を使用することができる。これにより、使い勝手が良い。
上記誘導加熱装置は表示部をさらに備え、前記検知回路が力率改善回路の非動作を検知した場合に、前記インバータ回路を停止させずにその内容を前記表示部に表示しても良い。インバータ回路が停止しないので力率改善回路を修理する間、インバータ回路を使用することができるので使い勝手が良い。
本発明の誘導加熱装置によれば、力率改善回路の動作、非動作を力率改善回路の出力側で検知することが可能であり、力率改善回路が非動作の場合にインバータ回路の出力を停止若しくは抑制する、又は表示若しくは報知することで電源環境に対する影響を抑制することができる。
本発明の実施の形態における誘導加熱装置の回路図 本発明の実施の形態における誘導加熱装置の各部の電圧波形図
符号の説明
1 商用電源
2 整流回路
3 チョークコイル
4、11、16、17 スイッチング素子
5、10、12、18、19 ダイオード
6、13 平滑コンデンサ
7 力率改善回路
8 チョークコイル
9、20 スナバコンデンサ
14 昇圧回路
15 インバータ回路
21 加熱コイル
22 共振コンデンサ
23 被加熱体
24 入力電流検知部
25 基準電流設定部
26 マイコン
27 可変導通比設定部
28 インバータ回路駆動制御部
29 電圧検知部
30 基準電圧設定部
31 可変導通比設定部
32 昇圧回路駆動制御部
33 力率改善回路駆動制御部
34 入力電流検知部
35 参照正弦波検知部
36 IC
37 導通比設定部
38 発振部
39 操作部
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[誘導加熱装置の構成]
図1は、本発明の実施の形態における誘導加熱装置の回路図である。図1において、商用電源1は低周波交流電源である200V商用電源である。本実施形態の誘導加熱装置は、入力端を商用電源1に接続され、入力した商用電源1を整流する整流回路2、整流回路2の出力電圧である直流電源(本実施の形態においては脈流)を入力して昇圧するとともに直流電源の力率を改善し、かつ第1のコンデンサである平滑コンデンサ6に平滑した出力電圧を供給する力率改善回路7、力率改善回路7の出力電圧を入力して力率改善回路7の出力電圧より大きい電圧に昇圧して、第2のコンデンサである平滑コンデンサ13に出力電圧を供給する昇圧回路14及び昇圧回路14の出力電圧を入力し、加熱コイル21に高周波電流を生成するインバータ回路15を有する。整流回路2は、ブリッジダイオードと入力フィルタを含む。
力率改善回路7は、第1のチョークコイルであるチョークコイル3、第1のスイッチング素子であるスイッチング素子4(本実施の形態においてはMOSFET)、第1のダイオードであるダイオード5、及び平滑コンデンサ6により構成される。力率改善用に用いられるチョークコイル3の入力端は、直流電源の高電位側である整流回路2の高電位側の出力端に接続される。さらにチョークコイル3の出力端にスイッチング素子4の高電位側端子(ドレイン)が接続され、直流電源の低電位側である整流回路2の低電位側の出力端にスイッチング素子4の低電位側端子(ソース)が接続される。またダイオード5のアノードはスイッチング素子4の高電位側端子に接続される。ダイオード5のカソードは平滑コンデンサ6の高電位側端子に接続される。平滑コンデンサ6の低電位側端子は整流回路2の低電位側出力端子に接続される。力率改善回路7により、平滑コンデンサ6には力率改善回路7の入力電圧を力率改善回路7によって任意の電圧に昇圧した電圧が供給される。本実施の形態においては、力率改善回路7を高周波動作させるためにスイッチング速度の速いMOSFETをスイッチング素子4として使用している。なお、通常MOSFETには逆並列にダイオードが保護のため接続されるが、その保護用ダイオードが無くても動作説明に何ら影響を与えないため、図1には記載していない。
昇圧回路14は、平滑コンデンサ6、第2のチョークコイルであるチョークコイル8、スナバコンデンサ9、ダイオード10、スイッチング素子11(本実施の形態においてはIGBT)、第2のダイオードであるダイオード12、及び平滑コンデンサ13により構成される。平滑コンデンサ6の高電位側端子に、チョークコイル8の入力端が接続される。チョークコイル8の出力端にスイッチング素子11の高電位側端子(コレクタ)が接続され、平滑コンデンサ6の低電位側端子にスイッチング素子11の低電位側端子(エミッタ)が接続される。スナバコンデンサ9は、スイッチング素子11に並列に接続され、ダイオード10は、スイッチング素子11に逆並列に接続される。またスイッチング素子11の高電位側端子にダイオード12のアノードが接続され、ダイオード12のカソードは、平滑コンデンサ13の高電位側端子に接続される。スイッチング素子11の低電位側端子に平滑コンデンサ13の低電位側端子が接続される。昇圧回路14は、平滑コンデンサ6の端子間電圧を入力して平滑コンデンサ13に供給し、平滑コンデンサ13は、その電圧をインバータ回路15に供給する。
インバータ回路15は、入力端子間に直列接続されたスイッチング素子16及び17、スイッチング素子16及び17のそれぞれ逆並列(スイッチング素子16および17の高電位側端子(コレクタ)は、ダイオード18、19のカソードに接続される。)に接続されたダイオード18及び19、スイッチング素子17に並列に接続されたスナバコンデンサ20、及びスイッチング素子17に並列に接続された、加熱コイル21と共振コンデンサ22の直列回路により構成される。インバータ回路15は昇圧回路14の出力端子間、つまり、平滑コンデンサ13の両端に入力端子が接続される。すなわち、平滑コンデンサ13の両端には、直列接続されたスイッチング素子16および17が接続される。加熱コイル21は負荷である被加熱体の鍋23に対向して配置される。なお、スナバコンデンサ20、加熱コイル21と共振コンデンサ22の直列接続体は、スイッチング素子16と並列に接続されても良い。
本実施形態の誘導加熱装置は、さらに、インバータ回路駆動制御部28、昇圧回路駆動制御部32、力率改善回路駆動制御部33、及び操作部39を有する。
インバータ回路駆動制御部28は、インバータ回路15を制御するインバータ制御回路を構成し、誘導加熱装置の入力電流を検知する入力電流検知部24、使用者の操作内容より決定される入力設定に応じた電流参照値を出力する基準電流設定部25、マイクロコンピュータ(以下「マイコン」と呼ぶ)26、及びスイッチング素子16および17の導通比を設定する可変導通比設定部27を含む。マイコン26は、入力電流検知部24と基準電流設定部25とから出力された信号を比較して、所定の入力が得られるよう可変導通比設定部27に信号を出力する。可変導通比設定部27は、マイコン26により設定された駆動周波数で、スイッチング素子16および17の導通比を設定し、スイッチング素子16とスイッチング素子17を排他的に導通制御する。このように、インバータ制御回路は、入力電流値が目標値に到達するようにインバータ回路15の出力を制御する。なお、出力の制御方法は可変導通比によるものに限定されず、例えば可変周波数によるものであっても良い。
昇圧回路駆動制御部32は、昇圧回路14を制御する昇圧制御回路を構成し、マイコン26、インバータ回路15の入力電圧となる平滑コンデンサ13の電圧を検知する電圧検知部29、基準電圧設定部30、及びスイッチング素子11の導通比を設定する可変導通比設定部31を含む。マイコン26は、電圧検知部29から出力された信号と基準電圧設定部30の電圧とを比較して、所定の平滑コンデンサ13の電圧が得られるよう可変導通比設定部31に信号を出力する。可変導通比設定部31は、マイコン26により設定された駆動周波数で、スイッチング素子11の導通比を設定し、スイッチング素子11の導通制御を行う。マイコン26を昇圧回路駆動制御部32とインバータ回路駆動制御部28とで共有することにより、回路および制御の簡素化を可能にしている。
力率改善回路7のスイッチング素子4の駆動を制御する力率改善回路駆動制御部33は、誘導加熱装置の入力電流を検知する入力電流検知部34、誘導加熱装置の入力電圧を検知する参照正弦波検知部35、力率改善回路駆動制御用IC36、スイッチング素子4の導通比を設定する導通比設定部37及び発振部38を含む。力率改善回路駆動制御用IC36は、入力電流検知部34の出力と参照正弦波検知部35の出力とを比較し、導通比設定部37に信号が出力する。導通比設定部37は、参照正弦波検知部35の出力する参照正弦波電圧波形と同等の入力電流波形が得られるよう発振部38により設定される駆動周波数でスイッチング素子4の導通比を設定し、スイッチング素子4の導通制御を行う。さらに力率改善回路駆動制御用IC36はインバータ回路駆動制御部28および昇圧回路駆動制御部32に含まれるマイコン26との通信ポートを有しており、マイコン26が任意のタイミングで力率改善回路駆動制御用IC36の動作を制御することが可能である。
以上のように、昇圧回路14の動作を制御する昇圧回路駆動制御部32とインバータ回路15の動作を制御するインバータ回路駆動制御部28は、一のマイコン26を共通に有し、且つ力率改善回路駆動制御部33は、マイコン26とは別の力率改善回路駆動制御用IC36を有する。よって、力率改善回路7は、マイコン26とは別の力率改善回路駆動制御用IC36により制御される。力率改善回路7は、力率改善効果を高めるためスイッチング素子4のオン・オフ動作を高速に行う必用がある。本実施の形態の誘導加熱装置は力率改善回路駆動制御用IC36を使用するので、昇圧回路14の動作を制御する昇圧回路駆動制御部32及びインバータ回路15の動作を制御するインバータ回路駆動制御部28に対して分離して、力率改善回路7を制御することができる。そのため、安価に、小型に又は容易に力率改善回路7を構成することができる。また、昇圧回路駆動制御部32とインバータ回路駆動制御部28とが一のマイコンを共通に有するので、インバータ回路駆動制御部28を含む制御回路を簡素化し、コストを低減することができる。さらに力率改善回路7が分離して動作していても、その非動作を、昇圧回路駆動制御部32とインバータ回路駆動制御部28が共通に有するマイコン26で検知して、力率改善回路7の非動作により生じるおそれのある悪影響を低減することができる。
操作部39は使用者の操作内容をマイコン26に送信する。マイコン26は操作部39からの受信内容に基づいて、加熱開始、火力調整、加熱停止を行う。
[誘導加熱装置の動作]
以上のように構成された誘導加熱装置の動作について図2を参照して説明する。図2(a)は商用電源1の電圧、図2(b)は力率改善回路7の入力電圧、すなわち整流回路2の出力電圧である直流電源、図2(c)は平滑コンデンサ6の電圧、図2(d)は平滑コンデンサ13の電圧、図2(e)は加熱コイル21が出力する高周波電流、を示す。
図2(a)に示す商用電源1の電圧は整流回路2により全波整流され、図2(b)に示す電圧が力率改善回路3に供給される。商用電源1の電圧の大きさが平滑コンデンサ6の電圧よりも小さい場合、力率改善回路3に含まれるダイオード5および整流回路2のブリッジダイオードがターンオンできずに入力電流波形が歪み、力率が著しく低くなるため、力率改善回路駆動制御部33は、入力電流検知部34により検知する電流波形が参照正弦波検知部35の検知波形と等しくなるように導通比設定部37の出力を変化させ、スイッチング素子4をターンオン・オフさせる。これにより、商用電源1からチョークコイル3を介して正弦波状の入力電流が流れるようになり、商用電源1側に歪んだ入力電流が流れることを防ぐ。
スイッチング素子4がターンオンしている状態において、商用電源1からのエネルギーがチョークコイル3に蓄えられる。その後、導通比設定部37で設定された導通時間が経過するとスイッチング素子4はターンオフし、チョークコイル3に蓄えられたエネルギーはダイオード5を介して、平滑コンデンサ6に供給される。これにより、平滑コンデンサ6の電圧は商用電源1より高い電圧となる。平滑コンデンサ6の電圧は、平滑コンデンサ13を介してインバータ回路15に供給される。
以上のように、力率改善回路7は、入力端が直流電源に接続されるチョークコイル3と、チョークコイル3の出力端に高電位側端子が接続され、オンすることによりチョークコイル3にエネルギーを蓄積し、オフすることにより蓄積したエネルギーをダイオード5を介して出力側の平滑コンデンサ6に供給するスイッチング素子4とを有し、スイッチング素子4のオン・オフにより直流電源の力率を改善する。
昇圧回路14は、スイッチング素子11がターンオンしている期間中に、チョークコイル8にエネルギーを蓄える。スイッチング素子11がターンオフすると、チョークコイル8に蓄えられたエネルギーは、ダイオード12を介して平滑コンデンサ13に供給され、平滑コンデンサ13を充電する。
以上のように、昇圧回路14は、力率改善回路7の出力端に接続されるチョークコイル8とチョークコイル8の出力端に高電位側端子が接続され、オンすることによりチョークコイル8にエネルギーを蓄積し、オフすることにより前記エネルギーをダイオード12を介して、出力側の平滑コンデンサ13に供給するスイッチング素子11とを有し、スイッチング素子11のオン・オフにより力率改善回路3の出力電圧より大きい電圧に昇圧する。
本実施の形態ではスイッチング素子11の動作周波数および導通時間を可変として、平滑コンデンサ13の電圧を調整している。またスイッチング素子11には逆導通素子であるダイオード12とスナバコンデンサ9が並列に接続されているため、スイッチング素子11をオフする時、スナバコンデンサ9が傾きをもって充電を開始し、スイッチング素子11はZVS(Zero Voltage Switching)ターンオフ動作を実現する。スイッチング素子11がオフしている期間中にスナバコンデンサ9は平滑コンデンサ6と同じ電圧になると平滑コンデンサ6と同等の電圧に固定され、その後平滑コンデンサ6の電圧がスナバコンデンサ9より高い電圧になると、スナバコンデンサ9は放電を開始する。スナバコンデンサ9が放電を完了すると、逆導通素子であるダイオード10がオンする。本実施の形態ではスナバコンデンサ9の放電完了後、所定時間内にスイッチング素子11がターンオンする連続駆動モードとしているが、スナバコンデンサ9の放電が完了し、その後所定時間以上経過してから、スイッチング素子11をターンオンしても問題はない。またスナバコンデンサ9の放電が完了する前にスイッチング素子11をターンオンしても動作可能であるが、その場合チョークコイル8に流れていた電流が急激にスイッチング素子11に流れ込むため損失が増加してしまうことになる。そのため、本実施の形態ではスナバコンデンサ9が放電完了後、所定時間内にスイッチング素子11をターンオンさせる。
図2(d)の破線で示す力率改善回路7の出力にあたる平滑コンデンサ6の電圧は、昇圧回路14によって図2(d)の実線に示すように昇圧されて平滑コンデンサ13に供給される。平滑コンデンサ13の電圧値は、使用者が操作部39に設定した電力が被加熱物体23に供給されるように、調整される。以上が昇圧回路14の動作である。
昇圧回路14によって昇圧された平滑コンデンサ13の電圧はインバータ回路15に供給される。インバータ回路15は、スイッチング素子16および17のオン・オフによって加熱コイル21に図2(e)に示す所定の周波数の高周波電流を発生させる。
スイッチング素子16がオンしている状態からオフすると、スナバコンデンサ20が傾きをもって放電するため、スイッチング素子16はZVSターンオフ動作を実現する。スナバコンデンサ20が放電しきると、ダイオード19がオンする。ダイオード19がオンしている期間中にスイッチング素子17のゲートにオン信号を加えると、ダイオード19がターンオフしてスイッチング素子17に電流が転流し、スイッチング素子17はZVS&ZCS(Zero Current Switching)ターンオフ動作を実現する。
スイッチング素子17がオンしている状態からオフすると、スナバコンデンサ20は傾きをもって充電するため、スイッチング素子17はZVSターンオフ動作を実現する。スナバコンデンサ20が、平滑コンデンサ13と同じ電圧まで充電されるとダイオード18がオンする。ダイオード18がオンしている期間中にスイッチング素子16のゲートにオン信号を加えると、ダイオード18がターンオフして、スイッチング素子16に電流が転流し、スイッチング素子16はZVS&ZCSターンオン動作を実現する。以上がインバータ回路15の動作である。
本実施の形態ではスイッチング素子16および17は平滑コンデンサ13を短絡しないようにデッドタイム2μsの間隔を設けて、交互にオン・オフさせている。本実施の形態においてはスイッチング素子16および17の駆動周波数は固定として、導通時間を可変することで高周波電力の制御を行っている。昇圧回路14とインバータ回路15の駆動周波数を同一とすることで昇圧回路14とインバータ回路15の駆動周波数差に起因する可聴音の発生を抑制している。ただし、インバータ回路15の駆動周波数を可変しても高周波電力を制御可能であることは言うまでもない。
本実施の形態の誘導加熱装置において、使用者が操作部39に加熱開始操作をすると、操作部39からマイコン26に加熱開始命令を送信する。加熱開始命令を受信したマイコン26は可変導通比設定部27への出力を固定し、インバータ回路15の駆動周波数および導通時間を所定の変動幅に固定した状態で動作させ、負荷23である鍋の種類を決定した後、力率改善回路駆動制御用IC36に動作開始の信号を出力し、力率改善回路7の出力である平滑コンデンサ6の電圧が所望の値になるように動作する。その後負荷の種類によって昇圧回路14を駆動させることにより、安定した鍋種の判定を実現する。
[力率改善回路の動作/非動作の検知]
本実施形態おいて、電圧検知部29及びマイコン26は力率改善回路7の動作を検知する検知回路を構成する。電圧検知部29は、昇圧回路14が動作する直前、すなわち力率改善回路7の起動時において昇圧回路14の出力である平滑コンデンサ13の電圧を検知する。マイコン26は、電圧検知部29の信号がある規定の値以上となった場合、力率改善回路7が動作したものと検知する。また規定の値以下の場合には非動作を検知して、インバータ回路15の動作を停止させる。
本発明の誘導加熱装置は、近年の高調波電流規制の高まりに対応するために、力率改善回路7と昇圧回路14とインバータ回路15を有し、力率改善回路7の起動時に、昇圧回路14の出力電圧である平滑コンデンサ13の電圧を検知することで、力率改善回路7の動作、非動作を検知することが可能となる。力率改善回路7の非動作を検知した場合は、インバータ回路15の動作を停止させることにより、力率が低下したまま、又は設定された出力が得られないまま加熱を継続することを防ぐことができる。
なお、本実施の形態の電圧検知部29及びマイコン26を含む検知回路は、力率改善回路7の動作、非動作を検知するために、力率改善回路7の起動時に、昇圧回路14の出力電圧を検知しているが、出力電圧に限らず、昇圧回路14内のノードの電圧(昇圧回路14内の所定部分の電圧)であればいずれの電圧を検知しても良い。
また、検知回路は、昇圧回路14の出力電圧の検知に代えて、インバータ回路15の入力電流の歪又は波形の歪に伴う所定位相における瞬時値の変化の傾き(変化量)を検知しても良い。すなわち、力率改善回路7の駆動時に、インバータ回路15の入力電流波形の傾きを測定して、例えば、正弦波形に比して尖った波形となる。その波形の歪が所定より小さいと判断すると、力率改善回路7が動作していることを検知し、前記波形の歪が所定以上であると力率改善回路7の非動作を検知する。入力電流波形の傾きは、例えば入力電流波形の決められた位相における瞬時値を測定し、マイコンで演算することにより求めることができる。また、正弦波形に比して尖った波形となると、インバータ回路15が出力電力を維持するため、瞬間的に入力電流の尖頭値が増加する。この変化を検知できる入力電源の所定位相(例えばピーク位相近傍)における瞬時値の変化の傾き(変化量)が所定値より小さいと判断すると、力率改善回路7が動作していることを検知し、前記波形の歪が所定以上であると力率改善回路7が非動作となったことを検知する。さらに、昇圧回路14の出力電圧とインバータ回路15の入力電流の傾きの両方を検知して、両方の値が所定値以上のときに力率改善回路7が動作していると判断し、いずれか一方の値が所定値未満のときに、力率改善回路7が非動作であると判断しても良い。インバータ回路15の起動直前に、力率改善回路7を動作させ、昇圧回路14の動作を停止した状態で、昇圧回路14の出力電圧を検知することにより、力率改善回路7の動作、非動作を検知することができる。力率改善回路7が昇圧機能を有している場合には、昇圧回路14の動作を停止した状態で、昇圧回路14の出力電圧が所定以上の電圧を検知すると力率改善回路7が動作していると判断することができる。一方、入力電流の波形の歪を測定する方法、及び特定位相における瞬時時の変化の傾き又は変化量を測定する方法は、インバータ回路15の駆動中における力率改善回路7の動作状態から非動作状態への変化を検知するのに有効である。昇圧回路14の出力電圧を測定する方法では、力率改善回路7の昇圧機能の影響でインバータ回路15の駆動中における力率改善回路7の動作状態から非動作状態への変化を精度良く検知することが難しい。
また、インバータ回路15の入力電流の歪を検知すること又は波形の歪に伴う所定位相における入力電流値の増加の傾き(変化量)を検知することに代えて又は加えて、共振コンデンサ22の共振電圧と前記入力電流値を検知し、共振電圧の積分波形の歪が前記入力電流に対して所定の比率以上であると力率改善回路7が動作していることを検知し、共振電圧値が前記所定の比率より小さいと力率改善回路7が非動作であることを検知するようにしても良い。インバータ回路15の電圧を測定することにより、力率改善回路7の非動作を検知することができる。一方、入力電流の波形の歪を測定する方法、特定位相における瞬時値の変化の傾き又は変化量を測定する方法と同様、インバータ回路15の駆動中における力率改善回路7の動作状態から非動作状態への変化を検知するのに有効である。
さらに、力率改善回路7の非動作を検知し、インバータ回路15を停止させた場合に、その内容を操作部39上に表示しても良い。また、本実施の形態の誘導加熱装置は、操作部39とは別の表示部をさらに有し、インバータ回路15を停止させると共に、その表示部に力率改善回路7の非動作に関する内容、例えば力率改善回路7の修理故障を促す内容を表示しても良い。また、力率改善回路7の非動作を検知した場合、インバータ回路15を停止させずに、力率改善回路7の非動作に関する内容を操作部39上又は他の表示部に表示しても良い。また、力率改善回路7の非動作を検知した場合に、インバータ回路15の出力である高周波電流値を低減させても良い。
本実施の形態の誘導加熱装置は、誘導加熱調理器、誘導加熱式コピーローラー、誘導加熱式溶解炉、誘導加熱式ジャー炊飯、またはその他の誘導加熱式加熱装置に有用である。
本発明は、特定の実施形態について説明されてきたが、当業者にとっては他の多くの変形例、修正、他の利用が明らかである。それゆえ、本発明は、ここでの特定の開示に限定されず、添付の請求の範囲によってのみ限定され得る。
本発明の誘導加熱装置は、力率改善回路の動作、非動作を力率改善回路よりも出力側で検知することが可能となり、力率改善回路、昇圧回路及びインバータ回路を含む誘導加熱調理器等に有用である。
本発明は、電磁誘導を利用して、調理器具を誘導加熱する誘導加熱調理器等、一般家庭やオフィス、レストラン、工場などで使用される誘導加熱装置に関する。
従来の誘導加熱装置は、加熱コイルを介して負荷に高周波電力を供給するために、昇圧回路とインバータ回路とを用いているものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、誘導加熱装置に力率改善回路(PFC)とインバータ回路とを内蔵して、高調波電流抑制を行う技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−257609号公報 特開平1−246783号公報
従来の誘導加熱装置において、力率改善回路は入力電力の力率を改善し、インバータ回路は力率改善回路から出力される入力電力を所定の高周波電力に変換する。このような従来の誘導加熱装置において力率改善回路のみ、その動作が停止した場合、インバータ回路の入力電流の波形はコンデンサインプット型電源に特有の尖った電流波形となり、著しく力率が低下する。そのような場合でも、インバータ回路と力率改善回路とを別々に制御している従来の誘導加熱装置において、インバータ回路の入力電流の値は目標とする値になっているため、インバータ回路側では、力率改善回路が動作しているか否かの判別はできず、インバータ回路はそのまま動作を継続してしまう。しかし、この場合、入力電流波形が尖っているため入力電流と消費電力の相関がずれインバータ回路からは目標とする所定の出力電力は得られず、すなわち、インバータ回路は力率が低下した状態で動作を継続する。このように従来の誘導加熱装置は、力率改善回路が停止した場合に、力率が低下しているにもかかわらず、その状態で動作を継続してしまうという課題を有していた。
本発明は、上記課題を解決するものであり、大幅な力率低下のまま加熱を継続することを防止するために、力率改善回路以外の回路部で力率改善回路の動作/非動作の検知を可能とする誘導加熱装置を提供することを目的とする。
本発明の誘導加熱装置は、入力する直流電源の力率を改善しかつ第1のコンデンサに平滑した出力電圧を供給する力率改善回路と、前記力率改善回路の出力電圧を入力し前記力率改善回路の出力電圧より大きい電圧に昇圧して第2のコンデンサに平滑した出力電圧を供給する昇圧回路と、前記昇圧回路の出力電圧を入力し加熱コイルに高周波電流を発生させるインバータ回路と、前記力率改善回路の駆動時に、前記昇圧回路内の所定部分の電圧が所定の値に到達することにより、前記力率改善回路の動作を検知し、前記昇圧回路内の所定部分の電圧が前記所定の値に到達しないことにより前記力率改善回路の非動作を検知する検知回路と、入力電流値が目標値に到達するように前記インバータ回路の出力を制御するとともに前記検知回路が前記力率改善回路の非動作を検知すると前記インバータ回路の出力を抑制するか又は停止するインバータ制御回路と、を有する。
本発明の誘導加熱装置によれば、入力電流値が目標値に到達するようにインバータ回路の出力を制御しかつインバータの力率を改善することができるとともに、力率改善回路が非動作となった場合に、インバータの動作を停止することにより、力率が低下したまま、又は設定された出力が得られないまま加熱を継続することを防ぐことができる。
前記検知回路は、前記昇圧回路の出力電圧が所定の値に到達しないと、前記力率改善回路の非動作を検知するようにしても良い。昇圧回路の出力電圧は昇圧されているので、検知精度を高めることができる。
前記力率改善回路は、入力端が直流電源に接続される第1のチョークコイルと、前記第1のチョークコイルの出力端に高電位側端子が接続され、オンすることにより前記第1のチョークコイルにエネルギーを蓄積し、オフすることにより前記エネルギーを第1のダイオードを介して出力側の前記第1のコンデンサに供給する第1のスイッチング素子と、を有し、前記第1のスイッチング素子のオン・オフにより前記直流電源の力率を改善し、前記昇圧回路は、前記力率改善回路の出力端に接続される第2のチョークコイルと、前記第2のチョークコイルの出力端に高電位側端子が接続され、オンすることにより前記第2のチョークコイルにエネルギーを蓄積し、オフすることにより前記エネルギーを第2のダイオードを介して出力側の前記第2のコンデンサに供給する第2のスイッチング素子と、を有し、前記第2のスイッチング素子のオン・オフにより前記力率改善回路の出力電圧より大きい電圧に昇圧し、前記インバータ回路の動作を制御する前記インバータ制御回路は、前記昇圧回路の動作を制御する昇圧制御回路と共通の一のマイコンを有し、前記力率改善回路は、前記マイコンとは別の力率改善回路駆動制御用ICにより制御されるようにしても良い。力率改善回路は、力率改善効果を高めるためスイッチング素子のオン・オフ動作を高速に行う必要がある。力率改善回路の制御に力率改善回路駆動制御用ICを使用するので、昇圧回路の動作を制御する昇圧制御回路及びインバータ回路の動作を制御するインバータ制御回路に対して分離して、力率改善回路を制御することができる。これにより、安価に、小型に又は容易に力率改善回路を構成することができる。また、昇圧制御回路とインバータ制御回路とを一のマイコンで構成するので、インバータ制御回路を含む制御回路を簡素化し、コストを低減することができる。さらに、力率改善回路が分離して動作しても、その非動作を、昇圧制御回路とインバータ制御回路が共通に有するマイコンで検知して、力率改善回路の非動作により生じるおそれのある悪影響を低減することができる。
本発明の他の誘導加熱装置は、入力する直流電源の力率を改善しかつ第1のコンデンサに平滑した出力電圧を供給する力率改善回路と、前記力率改善回路の出力電圧を入力し前記力率改善回路の出力電圧より大きい電圧に昇圧し平滑した出力電圧を第2のコンデンサに供給する昇圧回路と、前記昇圧回路の出力電圧を入力し加熱コイルに高周波電流を発生させるインバータ回路と、前記力率改善回路の駆動時に、前記インバータ回路の入力電流波形の傾きを測定して、その波形の歪が所定より小さいと前記力率改善回路の動作を検知し、前記波形の歪が所定以上であると前記力率改善回路の非動作を検知する検知回路と、入力電流値が目標値に達するように前記インバータ回路の出力を制御するとともに、前記検知回路が前記力率改善回路の非動作を検知すると前記インバータ回路の出力を停止するインバータ制御回路と、を有しても良い。
上記検知回路は、前記力率改善回路の駆動時に、前記インバータ回路の入力電流波形の傾きを測定することに代え、前記力率改善回路の駆動時に、前記入力電源の所定位相における前記入力電流値の増加の傾きを測定し、前記傾きが所定値より大きいと前記力率改善回路が動作から非動作となったと検知しても良い。インバータ回路が動作している際に、力率改善回路が動作状態から非動作状態に移行すると、入力電流の波形が尖り、一方で、インバータ回路が出力電力を保持しようとするため尖った部分の値が瞬時に増加する。これにより、力率改善回路が非動作状態に移行したことを検知することができる。
本発明の他の誘導加熱装置は、入力する直流電源の力率を改善しかつ第1のコンデンサに平滑した出力電圧を供給する力率改善回路と、前記力率改善回路の出力電圧を入力し、前記力率改善回路の出力電圧より大きい電圧に昇圧して第2のコンデンサに出力電圧を供給する昇圧回路と、前記昇圧回路の出力電圧を入力し、加熱コイルに高周波電流を発生させるインバータ回路と、前記力率改善回路の駆動時に、前記インバータ回路の共振電圧と入力電流値とを比較し、前記共振電圧値が所定の比率以上であると前記力率改善回路の動作を検知し、前記共振電圧値が前記所定の比率より小さいと前記力率改善回路の非動作を検知する検知回路と、前記入力電流値が目標値に達するように前記インバータ回路の出力を制御するとともに、前記検知回路が前記力率改善回路の非動作を検知すると前記インバータ回路の出力を停止するインバータ制御回路と、を有する。インバータ回路の電圧を測定することにより、力率改善回路の非動作を検知することができる。
上記誘導加熱装置は表示部をさらに備え、前記検知回路が前記力率改善回路の非動作を検知した場合に、その内容を前記表示部に表示しても良い。表示部を使用して力率改善回路の故障修理を促すとともに、故障時にインバータ回路を停止しない場合には、力率改善回路を修理する間、インバータ回路を使用することができる。これにより、使い勝手が向上する。
前記検知回路が力率改善回路の非動作を検知した場合に、前記インバータ制御回路はインバータ回路の出力を低減させても良い。これにより、力率改善回路が非動作の状態で、加熱出力が大きい状態のまま、インバータ回路が通常動作することを防ぐことができる。インバータ回路は停止しないので、力率改善回路を修理する間、インバータ回路を使用することができる。これにより、使い勝手が良い。
上記誘導加熱装置は表示部をさらに備え、前記検知回路が力率改善回路の非動作を検知した場合に、前記インバータ回路を停止させずにその内容を前記表示部に表示しても良い。インバータ回路が停止しないので力率改善回路を修理する間、インバータ回路を使用することができるので使い勝手が良い。
本発明の誘導加熱装置によれば、力率改善回路の動作、非動作を力率改善回路の出力側で検知することが可能であり、力率改善回路が非動作の場合にインバータ回路の出力を停止若しくは抑制する、又は表示若しくは報知することで電源環境に対する影響を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[誘導加熱装置の構成]
図1は、本発明の実施の形態における誘導加熱装置の回路図である。図1において、商用電源1は低周波交流電源である200V商用電源である。本実施形態の誘導加熱装置は、入力端を商用電源1に接続され、入力した商用電源1を整流する整流回路2、整流回路2の出力電圧である直流電源(本実施の形態においては脈流)を入力して昇圧するとともに直流電源の力率を改善し、かつ第1のコンデンサである平滑コンデンサ6に平滑した出力電圧を供給する力率改善回路7、力率改善回路7の出力電圧を入力して力率改善回路7の出力電圧より大きい電圧に昇圧して、第2のコンデンサである平滑コンデンサ13に出力電圧を供給する昇圧回路14及び昇圧回路14の出力電圧を入力し、加熱コイル21に高周波電流を生成するインバータ回路15を有する。整流回路2は、ブリッジダイオードと入力フィルタを含む。
力率改善回路7は、第1のチョークコイルであるチョークコイル3、第1のスイッチング素子であるスイッチング素子4(本実施の形態においてはMOSFET)、第1のダイオードであるダイオード5、及び平滑コンデンサ6により構成される。力率改善用に用いられるチョークコイル3の入力端は、直流電源の高電位側である整流回路2の高電位側の出力端に接続される。さらにチョークコイル3の出力端にスイッチング素子4の高電位側端子(ドレイン)が接続され、直流電源の低電位側である整流回路2の低電位側の出力端にスイッチング素子4の低電位側端子(ソース)が接続される。またダイオード5のアノードはスイッチング素子4の高電位側端子に接続される。ダイオード5のカソードは平滑コンデンサ6の高電位側端子に接続される。平滑コンデンサ6の低電位側端子は整流回路2の低電位側出力端子に接続される。力率改善回路7により、平滑コンデンサ6には力率改善回路7の入力電圧を力率改善回路7によって任意の電圧に昇圧した電圧が供給される。本実施の形態においては、力率改善回路7を高周波動作させるためにスイッチング速度の速いMOSFETをスイッチング素子4として使用している。なお、通常MOSFETには逆並列にダイオードが保護のため接続されるが、その保護用ダイオードが無くても動作説明に何ら影響を与えないため、図1には記載していない。
昇圧回路14は、平滑コンデンサ6、第2のチョークコイルであるチョークコイル8、スナバコンデンサ9、ダイオード10、スイッチング素子11(本実施の形態においてはIGBT)、第2のダイオードであるダイオード12、及び平滑コンデンサ13により構成される。平滑コンデンサ6の高電位側端子に、チョークコイル8の入力端が接続される。チョークコイル8の出力端にスイッチング素子11の高電位側端子(コレクタ)が接続され、平滑コンデンサ6の低電位側端子にスイッチング素子11の低電位側端子(エミッタ)が接続される。スナバコンデンサ9は、スイッチング素子11に並列に接続され、ダイオード10は、スイッチング素子11に逆並列に接続される。またスイッチング素子11の高電位側端子にダイオード12のアノードが接続され、ダイオード12のカソードは、平滑コンデンサ13の高電位側端子に接続される。スイッチング素子11の低電位側端子に平滑コンデンサ13の低電位側端子が接続される。昇圧回路14は、平滑コンデンサ6の端子間電圧を入力して平滑コンデンサ13に供給し、平滑コンデンサ13は、その電圧をインバータ回路15に供給する。
インバータ回路15は、入力端子間に直列接続されたスイッチング素子16及び17、スイッチング素子16及び17のそれぞれ逆並列(スイッチング素子16および17の高電位側端子(コレクタ)は、ダイオード18、19のカソードに接続される。)に接続されたダイオード18及び19、スイッチング素子17に並列に接続されたスナバコンデンサ20、及びスイッチング素子17に並列に接続された、加熱コイル21と共振コンデンサ22の直列回路により構成される。インバータ回路15は昇圧回路14の出力端子間、つまり、平滑コンデンサ13の両端に入力端子が接続される。すなわち、平滑コンデンサ13の両端には、直列接続されたスイッチング素子16および17が接続される。加熱コイル21は負荷である被加熱体の鍋23に対向して配置される。なお、スナバコンデンサ20、加熱コイル21と共振コンデンサ22の直列接続体は、スイッチング素子16と並列に接続されても良い。
本実施形態の誘導加熱装置は、さらに、インバータ回路駆動制御部28、昇圧回路駆動制御部32、力率改善回路駆動制御部33、及び操作部39を有する。
インバータ回路駆動制御部28は、インバータ回路15を制御するインバータ制御回路を構成し、誘導加熱装置の入力電流を検知する入力電流検知部24、使用者の操作内容より決定される入力設定に応じた電流参照値を出力する基準電流設定部25、マイクロコンピュータ(以下「マイコン」と呼ぶ)26、及びスイッチング素子16および17の導通比を設定する可変導通比設定部27を含む。マイコン26は、入力電流検知部24と基準電流設定部25とから出力された信号を比較して、所定の入力が得られるよう可変導通比設定部27に信号を出力する。可変導通比設定部27は、マイコン26により設定された駆動周波数で、スイッチング素子16および17の導通比を設定し、スイッチング素子16とスイッチング素子17を排他的に導通制御する。このように、インバータ制御回路は、入力電流値が目標値に到達するようにインバータ回路15の出力を制御する。なお、出力の制御方法は可変導通比によるものに限定されず、例えば可変周波数によるものであっても良い。
昇圧回路駆動制御部32は、昇圧回路14を制御する昇圧制御回路を構成し、マイコン26、インバータ回路15の入力電圧となる平滑コンデンサ13の電圧を検知する電圧検知部29、基準電圧設定部30、及びスイッチング素子11の導通比を設定する可変導通比設定部31を含む。マイコン26は、電圧検知部29から出力された信号と基準電圧設定部30の電圧とを比較して、所定の平滑コンデンサ13の電圧が得られるよう可変導通比設定部31に信号を出力する。可変導通比設定部31は、マイコン26により設定された駆動周波数で、スイッチング素子11の導通比を設定し、スイッチング素子11の導通制御を行う。マイコン26を昇圧回路駆動制御部32とインバータ回路駆動制御部28とで共有することにより、回路および制御の簡素化を可能にしている。
力率改善回路7のスイッチング素子4の駆動を制御する力率改善回路駆動制御部33は、誘導加熱装置の入力電流を検知する入力電流検知部34、誘導加熱装置の入力電圧を検知する参照正弦波検知部35、力率改善回路駆動制御用IC36、スイッチング素子4の導通比を設定する導通比設定部37及び発振部38を含む。力率改善回路駆動制御用IC36は、入力電流検知部34の出力と参照正弦波検知部35の出力とを比較し、導通比設定部37に信号が出力する。導通比設定部37は、参照正弦波検知部35の出力する参照正弦波電圧波形と同等の入力電流波形が得られるよう発振部38により設定される駆動周波数でスイッチング素子4の導通比を設定し、スイッチング素子4の導通制御を行う。さらに力率改善回路駆動制御用IC36はインバータ回路駆動制御部28および昇圧回路駆動制御部32に含まれるマイコン26との通信ポートを有しており、マイコン26が任意のタイミングで力率改善回路駆動制御用IC36の動作を制御することが可能である。
以上のように、昇圧回路14の動作を制御する昇圧回路駆動制御部32とインバータ回路15の動作を制御するインバータ回路駆動制御部28は、一のマイコン26を共通に有し、且つ力率改善回路駆動制御部33は、マイコン26とは別の力率改善回路駆動制御用IC36を有する。よって、力率改善回路7は、マイコン26とは別の力率改善回路駆動制御用IC36により制御される。力率改善回路7は、力率改善効果を高めるためスイッチング素子4のオン・オフ動作を高速に行う必用がある。本実施の形態の誘導加熱装置は力率改善回路駆動制御用IC36を使用するので、昇圧回路14の動作を制御する昇圧回路駆動制御部32及びインバータ回路15の動作を制御するインバータ回路駆動制御部28に対して分離して、力率改善回路7を制御することができる。そのため、安価に、小型に又は容易に力率改善回路7を構成することができる。また、昇圧回路駆動制御部32とインバータ回路駆動制御部28とが一のマイコンを共通に有するので、インバータ回路駆動制御部28を含む制御回路を簡素化し、コストを低減することができる。さらに力率改善回路7が分離して動作していても、その非動作を、昇圧回路駆動制御部32とインバータ回路駆動制御部28が共通に有するマイコン26で検知して、力率改善回路7の非動作により生じるおそれのある悪影響を低減することができる。
操作部39は使用者の操作内容をマイコン26に送信する。マイコン26は操作部39からの受信内容に基づいて、加熱開始、火力調整、加熱停止を行う。
[誘導加熱装置の動作]
以上のように構成された誘導加熱装置の動作について図2を参照して説明する。図2(a)は商用電源1の電圧、図2(b)は力率改善回路7の入力電圧、すなわち整流回路2の出力電圧である直流電源、図2(c)は平滑コンデンサ6の電圧、図2(d)は平滑コンデンサ13の電圧、図2(e)は加熱コイル21が出力する高周波電流、を示す。
図2(a)に示す商用電源1の電圧は整流回路2により全波整流され、図2(b)に示す電圧が力率改善回路3に供給される。商用電源1の電圧の大きさが平滑コンデンサ6の電圧よりも小さい場合、力率改善回路3に含まれるダイオード5および整流回路2のブリッジダイオードがターンオンできずに入力電流波形が歪み、力率が著しく低くなるため、力率改善回路駆動制御部33は、入力電流検知部34により検知する電流波形が参照正弦波検知部35の検知波形と等しくなるように導通比設定部37の出力を変化させ、スイッチング素子4をターンオン・オフさせる。これにより、商用電源1からチョークコイル3を介して正弦波状の入力電流が流れるようになり、商用電源1側に歪んだ入力電流が流れることを防ぐ。
スイッチング素子4がターンオンしている状態において、商用電源1からのエネルギーがチョークコイル3に蓄えられる。その後、導通比設定部37で設定された導通時間が経過するとスイッチング素子4はターンオフし、チョークコイル3に蓄えられたエネルギーはダイオード5を介して、平滑コンデンサ6に供給される。これにより、平滑コンデンサ6の電圧は商用電源1より高い電圧となる。平滑コンデンサ6の電圧は、平滑コンデンサ13を介してインバータ回路15に供給される。
以上のように、力率改善回路7は、入力端が直流電源に接続されるチョークコイル3と、チョークコイル3の出力端に高電位側端子が接続され、オンすることによりチョークコイル3にエネルギーを蓄積し、オフすることにより蓄積したエネルギーをダイオード5を介して出力側の平滑コンデンサ6に供給するスイッチング素子4とを有し、スイッチング素子4のオン・オフにより直流電源の力率を改善する。
昇圧回路14は、スイッチング素子11がターンオンしている期間中に、チョークコイル8にエネルギーを蓄える。スイッチング素子11がターンオフすると、チョークコイル8に蓄えられたエネルギーは、ダイオード12を介して平滑コンデンサ13に供給され、平滑コンデンサ13を充電する。
以上のように、昇圧回路14は、力率改善回路7の出力端に接続されるチョークコイル8とチョークコイル8の出力端に高電位側端子が接続され、オンすることによりチョークコイル8にエネルギーを蓄積し、オフすることにより前記エネルギーをダイオード12を介して、出力側の平滑コンデンサ13に供給するスイッチング素子11とを有し、スイッチング素子11のオン・オフにより力率改善回路3の出力電圧より大きい電圧に昇圧する。
本実施の形態ではスイッチング素子11の動作周波数および導通時間を可変として、平滑コンデンサ13の電圧を調整している。またスイッチング素子11には逆導通素子であるダイオード10とスナバコンデンサ9が並列に接続されているため、スイッチング素子11をオフする時、スナバコンデンサ9が傾きをもって充電を開始し、スイッチング素子11はZVS(Zero Voltage Switching)ターンオフ動作を実現する。スイッチング素子11がオフしている期間中にスナバコンデンサ9は平滑コンデンサ13と同じ電圧になると平滑コンデンサ13と同等の電圧に固定され、その後平滑コンデンサ13の電圧がスナバコンデンサ9より高い電圧になると、スナバコンデンサ9は放電を開始する。スナバコンデンサ9が放電を完了すると、逆導通素子であるダイオード10がオンする。本実施の形態ではスナバコンデンサ9の放電完了後、所定時間内にスイッチング素子11がターンオンする連続駆動モードとしているが、スナバコンデンサ9の放電が完了し、その後所定時間以上経過してから、スイッチング素子11をターンオンしても問題はない。またスナバコンデンサ9の放電が完了する前にスイッチング素子11をターンオンしても動作可能であるが、その場合チョークコイル8に流れていた電流が急激にスイッチング素子11に流れ込むため損失が増加してしまうことになる。そのため、本実施の形態ではスナバコンデンサ9が放電完了後、所定時間内にスイッチング素子11をターンオンさせる。
図2(d)の破線で示す力率改善回路7の出力にあたる平滑コンデンサ6の電圧は、昇圧回路14によって図2(d)の実線に示すように昇圧されて平滑コンデンサ13に供給される。平滑コンデンサ13の電圧値は、使用者が操作部39に設定した電力が被加熱物体23に供給されるように、調整される。以上が昇圧回路14の動作である。
昇圧回路14によって昇圧された平滑コンデンサ13の電圧はインバータ回路15に供給される。インバータ回路15は、スイッチング素子16および17のオン・オフによって加熱コイル21に図2(e)に示す所定の周波数の高周波電流を発生させる。
スイッチング素子16がオンしている状態からオフすると、スナバコンデンサ20が傾きをもって放電するため、スイッチング素子16はZVSターンオフ動作を実現する。スナバコンデンサ20が放電しきると、ダイオード19がオンする。ダイオード19がオンしている期間中にスイッチング素子17のゲートにオン信号を加えると、ダイオード19がターンオフしてスイッチング素子17に電流が転流し、スイッチング素子17はZVS&ZCS(Zero Current Switching)ターンオフ動作を実現する。
スイッチング素子17がオンしている状態からオフすると、スナバコンデンサ20は傾きをもって充電するため、スイッチング素子17はZVSターンオフ動作を実現する。スナバコンデンサ20が、平滑コンデンサ13と同じ電圧まで充電されるとダイオード18がオンする。ダイオード18がオンしている期間中にスイッチング素子16のゲートにオン信号を加えると、ダイオード18がターンオフして、スイッチング素子16に電流が転流し、スイッチング素子16はZVS&ZCSターンオン動作を実現する。以上がインバータ回路15の動作である。
本実施の形態ではスイッチング素子16および17は平滑コンデンサ13を短絡しないようにデッドタイム2μsの間隔を設けて、交互にオン・オフさせている。本実施の形態においてはスイッチング素子16および17の駆動周波数は固定として、導通時間を可変することで高周波電力の制御を行っている。昇圧回路14とインバータ回路15の駆動周波数を同一とすることで昇圧回路14とインバータ回路15の駆動周波数差に起因する可聴音の発生を抑制している。ただし、インバータ回路15の駆動周波数を可変しても高周波電力を制御可能であることは言うまでもない。
本実施の形態の誘導加熱装置において、使用者が操作部39に加熱開始操作をすると、操作部39からマイコン26に加熱開始命令を送信する。加熱開始命令を受信したマイコン26は可変導通比設定部27への出力を固定し、インバータ回路15の駆動周波数および導通時間を所定の変動幅に固定した状態で動作させ、負荷23である鍋の種類を決定した後、力率改善回路駆動制御用IC36に動作開始の信号を出力し、力率改善回路7の出力である平滑コンデンサ6の電圧が所望の値になるように動作する。その後負荷の種類によって昇圧回路14を駆動させることにより、安定した鍋種の判定を実現する。
[力率改善回路の動作/非動作の検知]
本実施形態おいて、電圧検知部29及びマイコン26は力率改善回路7の動作を検知する検知回路を構成する。電圧検知部29は、昇圧回路14が動作する直前、すなわち力率改善回路7の起動時において昇圧回路14の出力である平滑コンデンサ13の電圧を検知する。マイコン26は、電圧検知部29の信号がある規定の値以上となった場合、力率改善回路7が動作したものと検知する。また規定の値以下の場合には非動作を検知して、インバータ回路15の動作を停止させる。
本発明の誘導加熱装置は、近年の高調波電流規制の高まりに対応するために、力率改善回路7と昇圧回路14とインバータ回路15を有し、力率改善回路7の起動時に、昇圧回路14の出力電圧である平滑コンデンサ13の電圧を検知することで、力率改善回路7の動作、非動作を検知することが可能となる。力率改善回路7の非動作を検知した場合は、インバータ回路15の動作を停止させることにより、力率が低下したまま、又は設定された出力が得られないまま加熱を継続することを防ぐことができる。
なお、本実施の形態の電圧検知部29及びマイコン26を含む検知回路は、力率改善回路7の動作、非動作を検知するために、力率改善回路7の起動時に、昇圧回路14の出力電圧を検知しているが、出力電圧に限らず、昇圧回路14内のノードの電圧(昇圧回路14内の所定部分の電圧)であればいずれの電圧を検知しても良い。
また、検知回路は、昇圧回路14の出力電圧の検知に代えて、インバータ回路15の入力電流の歪又は波形の歪に伴う所定位相における瞬時値の変化の傾き(変化量)を検知しても良い。すなわち、力率改善回路7の駆動時に、インバータ回路15の入力電流波形の傾きを測定して、例えば、正弦波形に比して尖った波形となる。その波形の歪が所定より小さいと判断すると、力率改善回路7が動作していることを検知し、前記波形の歪が所定以上であると力率改善回路7の非動作を検知する。入力電流波形の傾きは、例えば入力電流波形の決められた位相における瞬時値を測定し、マイコンで演算することにより求めることができる。また、正弦波形に比して尖った波形となると、インバータ回路15が出力電力を維持するため、瞬間的に入力電流の尖頭値が増加する。この変化を検知できる入力電源の所定位相(例えばピーク位相近傍)における瞬時値の変化の傾き(変化量)が所定値より小さいと判断すると、力率改善回路7が動作していることを検知し、前記波形の歪が所定以上であると力率改善回路7が非動作となったことを検知する。さらに、昇圧回路14の出力電圧とインバータ回路15の入力電流の傾きの両方を検知して、両方の値が所定値以上のときに力率改善回路7が動作していると判断し、いずれか一方の値が所定値未満のときに、力率改善回路7が非動作であると判断しても良い。インバータ回路15の起動直前に、力率改善回路7を動作させ、昇圧回路14の動作を停止した状態で、昇圧回路14の出力電圧を検知することにより、力率改善回路7の動作、非動作を検知することができる。力率改善回路7が昇圧機能を有している場合には、昇圧回路14の動作を停止した状態で、昇圧回路14の出力電圧が所定以上の電圧を検知すると力率改善回路7が動作していると判断することができる。一方、入力電流の波形の歪を測定する方法、及び特定位相における瞬時時の変化の傾き又は変化量を測定する方法は、インバータ回路15の駆動中における力率改善回路7の動作状態から非動作状態への変化を検知するのに有効である。昇圧回路14の出力電圧を測定する方法では、力率改善回路7の昇圧機能の影響でインバータ回路15の駆動中における力率改善回路7の動作状態から非動作状態への変化を精度良く検知することが難しい。
また、インバータ回路15の入力電流の歪を検知すること又は波形の歪に伴う所定位相における入力電流値の増加の傾き(変化量)を検知することに代えて又は加えて、共振コンデンサ22の共振電圧と前記入力電流値を検知し、共振電圧の積分波形の歪が前記入力電流に対して所定の比率以上であると力率改善回路7が動作していることを検知し、共振電圧値が前記所定の比率より小さいと力率改善回路7が非動作であることを検知するようにしても良い。インバータ回路15の電圧を測定することにより、力率改善回路7の非動作を検知することができる。一方、入力電流の波形の歪を測定する方法、特定位相における瞬時値の変化の傾き又は変化量を測定する方法と同様、インバータ回路15の駆動中における力率改善回路7の動作状態から非動作状態への変化を検知するのに有効である。
さらに、力率改善回路7の非動作を検知し、インバータ回路15を停止させた場合に、その内容を操作部39上に表示しても良い。また、本実施の形態の誘導加熱装置は、操作部39とは別の表示部をさらに有し、インバータ回路15を停止させると共に、その表示部に力率改善回路7の非動作に関する内容、例えば力率改善回路7の修理故障を促す内容を表示しても良い。また、力率改善回路7の非動作を検知した場合、インバータ回路15を停止させずに、力率改善回路7の非動作に関する内容を操作部39上又は他の表示部に表示しても良い。また、力率改善回路7の非動作を検知した場合に、インバータ回路15の出力である高周波電流値を低減させても良い。
本実施の形態の誘導加熱装置は、誘導加熱調理器、誘導加熱式コピーローラー、誘導加熱式溶解炉、誘導加熱式ジャー炊飯、またはその他の誘導加熱式加熱装置に有用である。
本発明は、特定の実施形態について説明されてきたが、当業者にとっては他の多くの変形例、修正、他の利用が明らかである。それゆえ、本発明は、ここでの特定の開示に限定されず、添付の請求の範囲によってのみ限定され得る。
本発明の誘導加熱装置は、力率改善回路の動作、非動作を力率改善回路よりも出力側で検知することが可能となり、力率改善回路、昇圧回路及びインバータ回路を含む誘導加熱調理器等に有用である。
本発明の実施の形態における誘導加熱装置の回路図 本発明の実施の形態における誘導加熱装置の各部の電圧波形図
符号の説明
1 商用電源
2 整流回路
3 チョークコイル
4、11、16、17 スイッチング素子
5、10、12、18、19 ダイオード
6、13 平滑コンデンサ
7 力率改善回路
8 チョークコイル
9、20 スナバコンデンサ
14 昇圧回路
15 インバータ回路
21 加熱コイル
22 共振コンデンサ
23 被加熱体
24 入力電流検知部
25 基準電流設定部
26 マイコン
27 可変導通比設定部
28 インバータ回路駆動制御部
29 電圧検知部
30 基準電圧設定部
31 可変導通比設定部
32 昇圧回路駆動制御部
33 力率改善回路駆動制御部
34 入力電流検知部
35 参照正弦波検知部
36 IC
37 導通比設定部
38 発振部
39 操作部

Claims (9)

  1. 入力する直流電源の力率を改善し、かつ第1のコンデンサに平滑した出力電圧を供給する力率改善回路と、
    前記力率改善回路の出力電圧を入力し、前記力率改善回路の出力電圧より大きい電圧に昇圧して、第2のコンデンサに平滑した出力電圧を供給する昇圧回路と、
    前記昇圧回路の出力電圧を入力し、加熱コイルに高周波電流を発生させるインバータ回路と、
    前記力率改善回路の駆動時に、前記昇圧回路内の所定部分の電圧が所定の値に到達することにより前記力率改善回路の動作を検知し、前記昇圧回路内の所定部分の電圧が前記所定の値に到達しないことにより前記力率改善回路の非動作を検知する検知回路と、
    入力電流値が目標値に達するように前記インバータ回路の出力を制御するとともに、前記検知回路が前記力率改善回路の非動作を検知すると前記インバータ回路の出力を停止するインバータ制御回路と、
    を有する誘導加熱装置。
  2. 前記検知回路は、前記昇圧回路の出力電圧が所定の値に達しないと、前記力率改善回路の非動作を検知する請求項1に記載の誘導加熱装置。
  3. 前記力率改善回路は、入力端が直流電源に接続される第1のチョークコイルと、前記第1のチョークコイルの出力端に高電位側端子が接続され、オンすることにより前記第1のチョークコイルにエネルギーを蓄積し、オフすることにより前記エネルギーを第1のダイオードを介して出力側の前記第1のコンデンサに供給する第1のスイッチング素子と、を有し、前記第1のスイッチング素子のオン・オフにより前記直流電源の力率を改善し、
    前記昇圧回路は、前記力率改善回路の出力端に接続される第2のチョークコイルと、前記第2のチョークコイルの出力端に高電位側端子が接続され、オンすることにより前記第2のチョークコイルにエネルギーを蓄積し、オフすることにより前記エネルギーを第2のダイオードを介して出力側の前記第2のコンデンサに供給する第2のスイッチング素子と、を有し、前記第2のスイッチング素子のオン・オフにより前記力率改善回路の出力電圧より大きい電圧に昇圧し、
    前記インバータ回路の動作を制御する前記インバータ制御回路は、前記昇圧回路の動作を制御する昇圧制御回路と共通の一のマイクロコンピュータを有し、
    前記力率改善回路は、前記マイクロコンピュータとは別の力率改善回路駆動制御用ICにより制御される請求項1に記載の誘導加熱装置。
  4. 入力する直流電源の力率を改善しかつ第1のコンデンサに平滑した出力電圧を供給する力率改善回路と、
    前記力率改善回路の出力電圧を入力し前記力率改善回路の出力電圧より大きい電圧に昇圧し平滑した出力電圧を第2のコンデンサに供給する昇圧回路と、
    前記昇圧回路の出力を入力し、加熱コイルに高周波電流を発生させるインバータ回路と、
    前記力率改善回路の駆動時に、前記インバータ回路の入力電流波形の傾きを測定して、その波形の歪が所定より小さいと前記力率改善回路の動作を検知し、前記波形の歪みが所定以上であると前記力率改善回路の非動作を検知する検知回路と、
    入力電流値が目標値に達するように前記インバータ回路の出力を制御するとともに、前記検知回路が前記力率改善回路の非動作を検知すると前記インバータ回路の出力を停止するインバータ制御回路と、
    を有する誘導加熱装置。
  5. 前記検知回路は、前記力率改善回路の駆動時に、前記インバータ回路の入力電流波形の傾きを測定することに代え、前記力率改善回路の駆動時に、前記入力電源の所定位相における前記入力電流値の増加の傾きを測定し、前記傾きが所定値より大きいと前記力率改善回路が動作から非動作となったことを検知する請求項4に記載の誘導加熱装置。
  6. 入力する直流電源の力率を改善しかつ第1のコンデンサに平滑した出力電圧を供給する力率改善回路と、
    前記力率改善回路の出力電圧を入力し、前記力率改善回路の出力電圧より大きい電圧に昇圧して第2のコンデンサに出力電圧を供給する昇圧回路と、
    前記昇圧回路の出力電圧を入力し、加熱コイルに高周波電流を発生させるインバータ回路と、
    前記力率改善回路の駆動時に、前記インバータ回路の共振電圧と入力電流値とを比較し、前記共振電圧値が前記入力電流に対して所定の比率以上であると前記力率改善回路の動作を検知し、前記共振電圧値が前記所定の比率より小さいと前記力率改善回路の非動作を検知する検知回路と、
    前記入力電流値が目標値に達するように前記インバータ回路の出力を制御するとともに、前記検知回路が前記力率改善回路の非動作を検知すると前記インバータ回路の出力を停止するインバータ制御回路と、
    を有する誘導加熱装置。
  7. 表示部をさらに備え、前記検知回路が前記力率改善回路の非動作を検知した場合にその内容を前記表示部に表示する請求項1から請求項6のいずれかの請求項に記載の誘導加熱装置。
  8. 表示部をさらに備え、前記検知回路が力率改善回路の非動作を検知した場合に、前記インバータ回路を停止させることに代え、その内容を前記表示部に表示する請求項1から請求項6のいずれかの請求項に記載の誘導加熱装置。
  9. 前記インバータ制御回路は、前記検知回路が力率改善回路の非動作を検知した場合に、前記インバータ回路を停止させることに代え、前記インバータ回路の出力を低減させる請求項1から請求項6のいずれかの請求項に記載の誘導加熱装置。
JP2007506596A 2005-06-02 2006-06-02 誘導加熱装置 Active JP4865699B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007506596A JP4865699B2 (ja) 2005-06-02 2006-06-02 誘導加熱装置

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005162264 2005-06-02
JP2005162264 2005-06-02
JP2005177238 2005-06-17
JP2005177238 2005-06-17
PCT/JP2006/311094 WO2006129795A1 (ja) 2005-06-02 2006-06-02 誘導加熱装置
JP2007506596A JP4865699B2 (ja) 2005-06-02 2006-06-02 誘導加熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2006129795A1 true JPWO2006129795A1 (ja) 2009-01-08
JP4865699B2 JP4865699B2 (ja) 2012-02-01

Family

ID=37481722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007506596A Active JP4865699B2 (ja) 2005-06-02 2006-06-02 誘導加熱装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7420828B2 (ja)
EP (1) EP1893002B1 (ja)
JP (1) JP4865699B2 (ja)
DE (1) DE602006016117D1 (ja)
HK (1) HK1106913A1 (ja)
WO (1) WO2006129795A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017102202A (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 株式会社沖データ 電源装置及び画像形成装置

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4748356B2 (ja) * 2005-10-13 2011-08-17 サンケン電気株式会社 誘導加熱装置
US8957354B2 (en) * 2008-10-08 2015-02-17 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Inductive heating device
JP5317633B2 (ja) * 2008-11-11 2013-10-16 キヤノン株式会社 定着装置
ATE535992T1 (de) * 2009-01-28 2011-12-15 Abb Oy Synchronisation eines umrichters mit einer wechselstromquelle
US20110315675A1 (en) * 2009-03-19 2011-12-29 Panasonic Corporation Induction heating cooker
JP5423274B2 (ja) * 2009-09-17 2014-02-19 パナソニック株式会社 誘導加熱調理器
ES2388028B1 (es) * 2010-03-03 2013-08-23 Bsh Electrodomésticos España, S.A. Encimera de cocción con al menos una zona de cocción y procedimiento para accionar una encimera de cocción.
US9438135B2 (en) * 2011-01-07 2016-09-06 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial Systems Corporation Electric power converter including a stabilization circuit
JP2014011925A (ja) * 2012-07-02 2014-01-20 Omron Automotive Electronics Co Ltd 充電装置
KR101981671B1 (ko) * 2012-07-27 2019-05-24 삼성전자주식회사 유도가열조리기 및 그 제어방법
WO2014068647A1 (ja) * 2012-10-30 2014-05-08 三菱電機株式会社 誘導加熱調理器
JP2015080315A (ja) * 2013-10-16 2015-04-23 ダイキン工業株式会社 電力変換装置及び空気調和装置
WO2015092636A1 (de) * 2013-12-17 2015-06-25 BSH Hausgeräte GmbH Gargerätevorrichtung
WO2015143612A1 (en) * 2014-03-24 2015-10-01 Redisem Ltd. Power converter circuit and method thereof
US20150373787A1 (en) * 2014-06-23 2015-12-24 Cooktek Induction Systems, Llc Apparatus and method for dual mode temperature sensing
JP2019022272A (ja) * 2017-07-13 2019-02-07 株式会社日立製作所 発電装置及び発電システム
EP3474629B1 (en) * 2017-10-19 2020-12-02 LG Electronics Inc. -1- Induction heating and wireless power transferring device having improved resonant current detection accuracy
JP2019122134A (ja) * 2018-01-04 2019-07-22 Ntn株式会社 スイッチング電源の力率改善用pwm制御装置
KR20220159126A (ko) * 2021-05-25 2022-12-02 엘지전자 주식회사 유도 가열 장치
IT202100018866A1 (it) * 2021-07-16 2023-01-16 Breton Spa Assieme e metodo di protezione per piani cottura ad induzione e piano cottura ad induzione comprendente tale assieme di protezione

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2685212B2 (ja) 1988-03-29 1997-12-03 株式会社東芝 電磁調理器
JP3517849B2 (ja) * 1994-10-11 2004-04-12 サンケン電気株式会社 直流電源装置
US5568041A (en) * 1995-02-09 1996-10-22 Magnetek, Inc. Low-cost power factor correction circuit and method for electronic ballasts
US6274987B1 (en) * 1996-05-08 2001-08-14 Magnetek, Inc. Power sensing lamp protection circuit for ballasts driving gas discharge lamps
US5925278A (en) * 1996-08-23 1999-07-20 Hewlett-Packard Company Universal power supply for multiple loads
US5998930A (en) * 1996-10-24 1999-12-07 Motorola Inc. Electronic ballast with two-step boost converter and method
JP3985503B2 (ja) 2001-11-13 2007-10-03 松下電器産業株式会社 誘導加熱調理器
JP3838077B2 (ja) 2001-11-14 2006-10-25 松下電器産業株式会社 誘導加熱装置
WO2003044939A1 (en) * 2001-11-23 2003-05-30 Danfoss Drives A/S Frequency converter for different mains voltages
JP3884664B2 (ja) * 2002-03-01 2007-02-21 松下電器産業株式会社 誘導加熱装置
JP3460997B2 (ja) 2002-09-18 2003-10-27 松下電器産業株式会社 誘導加熱装置
JP2005116385A (ja) * 2003-10-09 2005-04-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導加熱装置
US7015652B2 (en) * 2003-10-17 2006-03-21 Universal Lighting Technologies, Inc. Electronic ballast having end of lamp life, overheating, and shut down protections, and reignition and multiple striking capabilities

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017102202A (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 株式会社沖データ 電源装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1893002B1 (en) 2010-08-11
EP1893002A1 (en) 2008-02-27
JP4865699B2 (ja) 2012-02-01
US20080049470A1 (en) 2008-02-28
HK1106913A1 (en) 2008-03-20
WO2006129795A1 (ja) 2006-12-07
US7420828B2 (en) 2008-09-02
DE602006016117D1 (de) 2010-09-23
EP1893002A4 (en) 2009-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4865699B2 (ja) 誘導加熱装置
EP1895814B1 (en) Induction heating apparatus
US8796602B2 (en) Induction heating apparatus
KR100517447B1 (ko) 유도 가열 장치
JP4444243B2 (ja) 誘導加熱装置
CN101010989B (zh) 感应加热装置
JP4084615B2 (ja) 電磁誘導加熱調理器
JP4706307B2 (ja) 誘導加熱装置
JP4887681B2 (ja) 誘導加熱装置
JP4797542B2 (ja) 誘導加熱装置
JP4893120B2 (ja) 誘導加熱装置
JP3376227B2 (ja) インバータ装置
JP3290388B2 (ja) インバータ装置
JP2006294431A (ja) 誘導加熱装置
JP4807022B2 (ja) 誘導加熱装置
CN111246611B (zh) 一种电磁加热烹饪器具
JP2006134690A (ja) 誘導加熱装置
JP2005269797A (ja) 直流電源装置
JP3833159B2 (ja) 誘導加熱装置
JP2006324121A (ja) 誘導加熱装置
KR100397822B1 (ko) 고출력 제어용 액티브-클램프트 클래스-e 인버터 시스템
JPH11162623A (ja) インバータ装置
KR100266599B1 (ko) 저손실형 소프트 스위칭 역률제어용 승압형 컨버터의 스위칭 제어회로
JP4049206B2 (ja) 誘導加熱装置
JP2000286052A (ja) 加熱調理器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111101

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111110

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141118

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4865699

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070209