JP4887681B2 - 誘導加熱装置 - Google Patents

誘導加熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4887681B2
JP4887681B2 JP2005226425A JP2005226425A JP4887681B2 JP 4887681 B2 JP4887681 B2 JP 4887681B2 JP 2005226425 A JP2005226425 A JP 2005226425A JP 2005226425 A JP2005226425 A JP 2005226425A JP 4887681 B2 JP4887681 B2 JP 4887681B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
active filter
inverter circuit
output
output voltage
switching element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005226425A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007042481A (ja
Inventor
秀樹 定方
博 富永
嘉朗 石尾
泉生 弘田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2005226425A priority Critical patent/JP4887681B2/ja
Publication of JP2007042481A publication Critical patent/JP2007042481A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4887681B2 publication Critical patent/JP4887681B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Induction Heating Cooking Devices (AREA)
  • General Induction Heating (AREA)

Description

本発明は、一般家庭やオフィス、レストラン、工場などで使用される誘導加熱調理器、誘導加熱を利用した湯沸かし器、加温装置などの誘導加熱装置に関するものである。
従来、この種の誘導加熱装置では、商用電源に接続されるフィルタにスイッチング素子を含まないパッシブフィルタと、パッシブフィルタの出力段に接続され、高周波磁界を発生させる加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路とを備え、加熱コイルに供給する電流周波数を変化させた際のインバータ回路の出力検出手段である商用電源入力電流および加熱コイルの共振電圧の検出結果より、加熱コイルと対向して設置される被加熱体が高抵抗体、中抵抗体、低抵抗体および無負荷状態もしくはそれに近い材質に判別する材質判別手段を有する誘導加熱装置がある(例えば、特許文献1参照)。
また、誘導加熱装置にアクティブフィルタを内蔵して、高調波電流抑制を行う技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−171931号公報 特開平1−246783号公報
しかしながら、前記従来の構成では、パッシブフィルタに用いられるチョークコイルに商用電源周波数の電流が流れるため、加熱装置の更なる高火力化を実現しようとすると、前記チョークコイルのコア材の巨大化およびそれに伴う冷却システムの大型化という課題を有していた。
また、パッシブフィルタをスイッチング素子のオン・オフにより力率を改善するアクティブフィルタに置き換えると、材質判別を行う際にインバータ回路に対するアクティブフィルタの制御位相遅れやソフトスタート中の過渡動作などに起因してインバータ回路の出力検出結果が不安定になり、材質を正確に判別することができなくなってしまうという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、アクティブフィルタの導入により高火力・小型化を実現するだけでなく、被加熱体の材質を正確に判別することができる誘導加熱装置を提供することを目的とする。
また、本発明の誘導加熱装置は、インバータ回路駆動制御手段は材質判定を行う際にアクティブフィルタを動作させ、アクティブフィルタの出力電圧が安定していることを検出する毎にインバータ回路の駆動周波数を所定の間隔で変化させるものである。
これによって、被加熱体の材質判別中はアクティブフィルタの制御位相遅れやソフトスタート中の過渡動作に起因するインバータ回路の出力検出結果が不安定なることを抑制可能となり、インバータ回路の商用電源入力電流を安定化させ、高火力・小型化を実現するだけでなく、材質判別を正確に行うことができる。
本発明の誘導加熱装置は、インバータ回路の出力検出結果が不安定なることを抑制可能となり、高火力・小型化を実現するだけでなく、材質判別を正確に行うことができる。
の発明は、商用電源に接続されるアクティブフィルタと、アクティブフィルタの出力電圧を検出するアクティブフィルタ出力電圧検出手段と、アクティブフィルタの出力に接続され加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、インバータ回路の出力を制御するインバータ回路駆動制御手段と、インバータ回路の出力を検出するインバータ回路出力検出手段とを備え、インバータ回路駆動制御手段は、加熱コイルに供給する高周波電流を変化させインバータ回路の出力検出結果より、加熱コイルにより加熱される被加熱体の材質を判別するとともに、材質判別動作中はアクティブフィルタを動作させアクティブフィルタ出力電圧検出手段により出力電圧が安定したことを検出する毎にインバータ回路の駆動周波数を所定の間隔で変化させる誘導加熱装置とすることにより、インバータ回路駆動制御手段は、被加熱体の電気的特性をインバータ回路出力検出手段により正確に検出することが可能となるだけでなく、アクティブフィルタを停止して材質判別を行う場合に比べてアクティブフィルタのスイッチング素子以外に流れる電流最大値を抑制可能となり、材質判別を安全かつ正確に行うことが可能となる。
の発明は、特に、第の発明において、アクティブフィルタ出力検出手段により出力電圧が安定したことを検出することに代え、インバータ回路駆動制御手段は、アクティブフィルタの入力電流とアクティブフィルタ制御手段の参照正弦波電流とを比較し、その差分が所定以下であることを検出する毎にインバータ回路の駆動周波数を所定の間隔で変化させることにより、第の発明と同様に、被加熱体の電気的特性を正確に検出することが可能となるだけでなく、材質判別を安全かつ正確に行うことが可能となる。
の発明は、特に、第の発明において、アクティブフィルタ出力検出手段により出力電圧が安定したことを検出することに代え、インバータ回路駆動制御手段は、アクティブフィルタが出力電圧を安定化するのに必要な所定の期間が経過する毎にインバータ回路の駆動周波数を所定の間隔で変化させることにより、第の発明と同様に、被加熱体の電気的特性を正確に検出することが可能となるだけでなく、材質判別を安全かつ正確に行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態における誘導加熱装置を示すものである。
図において、商用電源1は低周波交流電源である200V商用電源であり、ブリッジダイオードと入力フィルタを含む整流回路2の入力端に接続される。整流回路2のカソード側の出力端に力率改善用に用いられるチョークコイル3が接続される。さらにチョークコイル3と整流回路2のアノード側の出力端間にスイッチング素子4が接続される。またダイオード5はスイッチング素子4の高電位側端子(コレクタ)に接続するように配置される。ダイオード5のカソード側端子とスイッチング素子4の低電位側端子(エミッタ)間に平滑コンデンサ6が接続され、平滑コンデンサ6には入力電圧を任意の電圧に昇圧した電圧が供給される。チョークコイル3、スイッチング素子4、ダイオード5、平滑コンデンサ6は、スイッチング素子4のオン・オフによって力率を改善するアクティブフィルタ7を構成する。ただし、本実施の形態において、アクティブフィルタ7を高周波動作させるためスイッチング速度の速いMOSFETを使用しているが、MOSFETに付帯する逆方向ダイオードは無くても動作になんら影響を与えないため、図1には記載していない。
平滑コンデンサ6の高電位側出力端間にはチョークコイル8が接続される。チョークコイル8の出力端と平滑コンデンサ6の低電位側端子間に、スナバコンデンサ9とダイオード(逆導通素子)10とスイッチング素子11との並列接続体が接続される。また、スイッチング素子11の高電位側端子(コレクタ)にダイオード(逆導通素子)12が接続するように配置される。さらに、ダイオード12のカソード側端子とスイッチング素子11の低電位側端子(エミッタ)間に平滑コンデンサ13が接続される。平滑コンデンサ6、チョークコイル8、スナバコンデンサ9、ダイオード10、スイッチング素子11、ダイオード12、平滑コンデンサ13は昇圧回路14を構成する。平滑コンデンサ13は、平滑コンデンサ6の電圧を昇圧した電圧をインバータ回路15に供給するものである。
インバータ回路15は、昇圧回路14の出力端、つまり、平滑コンデンサ13の両端に接続される。平滑コンデンサ13の両端には、スイッチング素子16および17を直列接続したものが接続される。スイッチング素子16および17には、それぞれダイオード(逆導通素子)18、19が逆並列に(スイッチング素子の高電位側端子(コレクタ)とダイオードのカソードが接続されるように)接続される。また、スイッチング素子17(スイッチング素子16であってもよい)に並列にスナバコンデンサ20が接続される。さらに、スイッチング素子17(スイッチング素子16であってもよい)に並列に加熱コイル21と共振コンデンサ22の直列接続体が接続される。加熱コイル21は負荷である鍋などの被加熱体23を加熱するように対向して配置されている。
また、本実施の形態における誘導加熱装置は、カレントトランス40より入力電流を検知する電流検知部24と、使用者の操作内容より決定される入力設定に応じた電流参照値を出力する基準電流設定部25とから出力された信号が、マイクロコンピュータ26(以下マイコン)によって比較され、マイコン26からは所定の入力が得られるよう可変導通比設定部27に信号が出力される。可変導通比設定部27では、マイコン26により設定された駆動周波数で、スイッチング素子16および17の導通比を設定し、スイッチング素子16とスイッチング素子17を排他的に導通制御する。インバータ回路駆動制御手段28は、これらの電流検知部24、基準電流設定部25、マイコン26、可変導通比設定部27を内包する。
また、インバータ回路15の入力電圧となる平滑コンデンサ13の電圧を検知する電圧検知部29から出力された信号は、マイコン26によって基準電圧設定部30と比較され、マイコン26からは所定の平滑コンデンサ13の電圧が得られるよう可変導通比設定部31に信号が出力される。可変導通比設定部31では、マイコン26により設定された駆動周波数で、スイッチング素子11の導通比を設定し、スイッチング素子11の導通制御を行う。昇圧回路駆動制御手段32は、これらのマイコン26、電圧検知部29、基準電圧設定部30、可変導通比設定部31を内包し、マイコン26をインバータ回路駆動制御手段28と共有し、回路および制御の簡素化を可能にする。
また、アクティブフィルタ7のスイッチング素子4の駆動を制御するアクティブフィルタ制御手段33は、誘導加熱装置の入力電流をカレントトランス40により検知する入力電流検知部34を備え、この入力電流検知部34の出力と参照正弦波検知部35の出力をアクティブフィルタ駆動制御用IC36で比較し、アクティブフィルタ駆動制御用IC36からは導通比設定部37に信号が出力され、導通比設定部37では参照正弦波電圧波形と同等の入力電流波形が得られるよう発振部38により設定される駆動周波数でスイッチング素子4の導通比を設定し、スイッチング素子4の導通制御を行う。さらにアクティブフィルタ駆動制御用IC36はインバータ回路駆動制御手段28および昇圧回路駆動制御手段32に内包されるマイコン26との通信ポートを有しており、マイコン26が任意のタイミングでアクティブフィルタ駆動制御用IC36の動作を制御することが可能である。アクティブフィルタ制御手段33は、これらの入力電流検知部34、参照正弦波検知部35、アクティブフィルタ駆動制御用IC36、導通比設定部37、発振部38を内包する。ただし、アクティブフィルタ駆動制御用IC36はマイコン26からの動作許可信号がない場合はいかなる時も動作しないように設定されており、マイコン26によりアクティブフィルタ7の動作・停止を制御することが可能である。
また、インバータ回路15の出力を検出するインバータ回路出力検出手段41を備えており、検出結果はマイコン26に入力されている。さらに、アクティブフィルタの出力電圧を検出するアクティブフィルタ出力電圧検出手段42を備えており、検出結果はアクティブフィルタ駆動制御用IC36に入力されている。
なお、本実施の形態では、操作部39を有しており、操作部39は使用者の操作内容をマイコン26に送信する。マイコン26は操作部39からの受信内容に基づいて、加熱開始、火力調整、加熱停止を行う。
以上のように構成された誘導加熱装置において、以下動作を説明する。
商用電源1は整流回路2により全波整流され、アクティブフィルタ7に供給される。アクティブフィルタ7は、商用電源1が平滑コンデンサ6の電圧よりも小さい場合にアクティブフィルタ7に含まれるダイオード5および整流回路2のブリッジダイオードがターンオンできずに入力電流波形が歪み、力率が著しく低くなる。その際に、アクティブフィルタ制御手段33においては、アクティブフィルタ駆動用IC36により、入力電流検知部34により検知する電流波形が参照正弦波検知部35の検知波形と等しくなり、かつアクティブフィルタ出力電圧検出手段42によりアクティブフィルタ7の出力電圧である平滑コンデンサ6を検知し、平滑コンデンサ6の電圧が目標電圧となるように可変導通比設定部37に信号を出力し、可変導通比設定部37は前記信号に基づいてスイッチング素子4のオン・オフ信号を出力する。
スイッチング素子4をターンオン・オフさせることで、商用電源1からチョークコイル3を介して入力電流が流れるようになり、商用電源1側に歪んだ入力電流を流さないようにするものである。また、スイッチング素子4がターンオンしている状態では商用電源1からチョークコイル3にエネルギーが蓄えられており、その後、可変導通比設定部37で設定された導通時間が経過するとスイッチング素子4がターンオフし、チョークコイル3に蓄えられたエネルギーがダイオード5を介して、平滑コンデンサ6に供給されるため、平滑コンデンサ6の電圧は商用電源1より高い電圧に昇圧され、平滑コンデンサ13を介してインバータ回路15に供給される。
図3にアクティブフィルタ7の1周期の動作波形を示す。またアクティブフィルタ駆動制御用IC36はマイコン26が送信する動作許可信号を受信しないと動作しないように設計されている。これによりマイコン26が任意のタイミングでアクティブフィルタ7を駆動・停止させることが可能となる。
商用電源1の電圧は、アクティブフィルタ7によって、図2(b)に示すように昇圧され平滑コンデンサ6に出力される。
昇圧回路14は、スイッチング素子11がターンオンしている期間中にチョークコイル8にエネルギーを蓄え、スイッチング素子11がターンオフすると、チョークコイル8に蓄えられたエネルギーがダイオード12を介して平滑コンデンサ13を充電することで昇圧動作をするものである。本実施の形態では、スイッチング素子11の動作周波数および導通時間を可変として、平滑コンデンサ13の電圧を調整している。またスイッチング素子11はダイオード12とスナバコンデンサ9が並列に接続されているため、スイッチング素子11をオフする時、スナバコンデンサ9が傾きをもって充電開始し、スイッチング素子11はZVSターンオフ動作を実現する。スイッチング素子11がオフしている期間中にスナバコンデンサ9は平滑コンデンサ6と同じ電圧になると平滑コンデンサ6と同等の電圧に固定され、その後平滑コンデンサ6の電圧がスナバコンデンサ9より高い電圧になると、スナバコンデンサ9は放電を開始し、スナバコンデンサ9が放電完了すると、ダイオード10がオンする。
本実施の形態では、スナバコンデンサ9の放電完了後、所定時間内にスイッチング素子11がターンオンする連続駆動モードとしているが、スナバコンデンサ9が放電完了してから所定時間以上経過してから、スイッチング素子11をターンオンしても問題ない。また、スナバコンデンサ9が放電完了する前にスイッチング素子11をターンオンしても動作可能であるが、その場合、チョークコイル8に流れていた電流が急激にスイッチング素子11に流れ込むため、損失が増加してしまうことになり、本実施の形態では、スナバコンデンサ9が放電完了後、所定時間内にスイッチング素子11をターンオンさせる。以上が図1に示した昇圧回路14の動作である。
アクティブフィルタ7の出力にあたる平滑コンデンサ6が、昇圧回路14によって図2(d)に示すように昇圧され平滑コンデンサ13に出力される。平滑コンデンサ13の電圧値は使用者が操作部39に設定した電力が被加熱体23に入力されるように調整される。図4に昇圧回路14の1周期の動作波形を示す。
昇圧回路14によって昇圧された平滑コンデンサ13の電圧はインバータ回路15に供給される。インバータ回路15はスイッチング素子16および17のオン・オフによって加熱コイル21に図2(e)に示すように所定の周波数の高周波電流を発生させる。スイッチング素子16がオンしている状態から、オフするとスナバコンデンサ20が傾きをもって放電するため、スイッチング素子16はZVSターンオフ動作を実現する。スナバコンデンサ20が放電しきると、ダイオード19がオンし、ダイオード19がオンしている期間中にスイッチング素子17のゲートにオン信号を加えると、ダイオード19がターンオフしてスイッチング素子17に電流が転流し、スイッチング素子17はZVS&ZCSターンオフ動作を実現する。スイッチング素子17がオンしている状態から、オフするとスナバコンデンサ20は傾きをもって充電するため、スイッチング素子17はZVSターンオフ動作を実現する。前記スナバコンデンサ20が、平滑コンデンサ13と同じ電圧まで充電されるとダイオード18がオンし、ダイオード18がオンしている期間中にスイッチング素子16のゲートにオン信号を加えると、ダイオード18がターンオフしてスイッチング素子16に電流が転流し、スイッチング素子16はZVS&ZCSターンオン動作を実現する。以上が図1に示したインバータ回路15の動作である。図5にインバータ回路15の1周期の動作波形を示す。
本実施の形態では、スイッチング素子16および17は平滑コンデンサ13を短絡しないようにデッドタイム約2μsの間隔を設けて、交互にオン・オフさせている。本実施の形態においては、スイッチング素子16および17の駆動周波数は固定として、導通時間を可変することで高周波電力の制御を行っており、昇圧回路14とインバータ回路15の駆動周波数を同一とすることで昇圧回路14とインバータ回路15の駆動周波数差に起因する可聴音の発生を抑制している。ただし、インバータ回路15の駆動周波数を可変しても高周波電力を制御可能であることは言うまでもない。
図1に示す誘導加熱装置は、使用者により被加熱体23に様々な材質の鍋、フライパンなどが用いられるため、その材質を早く正確に判別し材質に適した周波数の電流を加熱コイル21に供給する必要がある。
図1に示す本実施の形態の誘導加熱装置では、使用者が操作部39に加熱開始操作をした時、また使用者が被加熱体23を突然取り去ったりしたことをインバータ回路出力検出手段41により検知した時、あるいはインバータ回路15の異常を検知して停止した後、自動的に再加熱を試みる場合など被加熱体23に変化が起こった可能性がある場合に、マイコン26はアクティブフィルタ駆動制御用IC36に停止信号を送信しアクティブフィルタ7を停止した後、加熱コイル21と共振コンデンサ22に依存して決まる共振周波数近傍から共振周波数の1/n(nは2以上の整数、以下同じ)倍の周波数における出力より小さい出力となるべき第1の駆動周波数においてスイッチング素子16および17のオン時間比率を約0%から25%まで変化させる。その後、オン時間比率を25%固定して第1の駆動周波数から第1の駆動周波数における出力より大きく共振周波数の1/n倍の周波数における出力より小さい出力となるべき第2の駆動周波数まで挿引してスイッチング素子16および17を駆動する間に被加熱体23の材質が高抵抗体(鉄およびステンレス)、低抵抗体(アルミ)、および無負荷またはそれに近い材質のいずれに属するかを判別する。マイコン26はインバータ回路出力検出手段41の検知レベルにより材質の判別を行っており、実際には、図6に示すような判別表を用いている。
図6には前述した材質判別中における高抵抗体、低抵抗体、および無負荷またはそれに近い材質のインバータ回路出力検出手段41およびカレントトランス40の検出出力により検出した材質判別しきい値の測定例を記載している。
アクティブフィルタ7はすでに説明したように、アクティブフィルタ制御手段33により入力電流検知部34により検知した電流波形が参照正弦波検知部35の検知波形と等しくなり、かつアクティブフィルタ出力電圧検出手段42により検知した平滑コンデンサ6の電圧が目標電圧となるようにスイッチング素子4のオン・オフ信号を制御する。しかし、材質判別は使用者を待たせることなく早く終了する必要があるため、インバータ回路15のインバータ回路駆動制御手段28は電源周期の1/2に相当する周期でスイッチング素子16および17の駆動周期を0.0625μsずつ増加していくため、アクティブフィルタ7は急激な平滑コンデンサ6の電圧の減少、および商用電源電流の急変が発生する。このため、アクティブフィルタ7の出力が安定しない。その結果、材質判別に用いるカレントトランス40で検出する入力電流値が不安定となり、正確かつ迅速に材質判別を行うことができなくなる。
本実施の形態では、材質判別はアクティブフィルタ7を停止することにより、前述したような入力電流の不安定現象を抑制可能となり、マイコン26において安定したインバータ回路15の出力検知を行い、正確かつ迅速に材質判別を行うことができる。
また、本実施の形態では、アクティブフィルタ7を動作させた状態で材質判別を行う際に、マイコン26が材質判別動作中にインバータ回路15の駆動周波数を第1の駆動周波数から第2の駆動周波数まで挿引する際に、マイコン26はアクティブフィルタ出力電圧検出手段42により出力電圧が安定したことを検知する毎にインバータ回路15の駆動周波数を所定の間隔で変化させることにより、材質判別中はアクティブフィルタ7の制御位相遅れやソフトスタート中の過渡動作に起因するインバータ回路15の出力検出結果が不安定なることを抑制可能となり、材質判別を正確に行うことができる。
また、本実施の形態では、アクティブフィルタ7を動作させた状態で材質判別を行う際に、マイコン26が材質判別動作中にインバータ回路15の駆動周波数を第1の駆動周波数から第2の駆動周波数まで挿引する際に、マイコン26はカレントトランス40により検出した入力電流の検出結果とアクティブフィルタ7の参照正弦波電流とを比較し、その差分が所定以下であることを検知する毎にインバータ回路15の駆動周波数を所定の間隔で変化させることにより、材質判別中はアクティブフィルタ7の制御位相遅れやソフトスタート中の過渡動作に起因するインバータ回路15の出力検出結果が不安定なることを抑制可能となり、材質判別を正確に行うことができる。
また、本実施の形態では、アクティブフィルタ7を動作させた状態で材質判別を行う際に、マイコン26が材質判別動作中にインバータ回路15の駆動周波数を第1の駆動周波数から第2の駆動周波数まで挿引する際に、アクティブフィルタ7が出力となる平滑コンデンサ6を目標電圧で安定化するのに必要な所定の期間が経過する毎にインバータ回路15の駆動周波数を所定の間隔で変化させることにより、材質判別中はアクティブフィルタ7の制御位相遅れやソフトスタート中の過渡動作に起因するインバータ回路15の出力検出結果が不安定なることを抑制可能となり、材質判別を正確に行うことができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱装置は、インバータ回路の出力検出結果が不安定なることを抑制可能となり、高火力・小型化を実現するだけでなく、材質判別を正確に行うことができるので、誘導加熱調理器としてはもちろんのこと、誘導加熱式コピーローラー、誘導加熱式溶解炉、誘導加熱式ジャー炊飯、またはその他の誘導加熱式加熱装置としても有用である。
本発明の実施の形態における誘導加熱装置の回路図 同装置における各部の電圧および電流波形図 同装置のアクティブフィルタにおける各部の電圧および電流波形図 同装置の昇圧回路における各部の電圧および電流波形図 同装置のインバータ回路における各部の電圧および電流波形図 同装置における材質判別しきい値を示す図
符号の説明
1 商用電源
7 アクティブフィルタ
14 昇圧回路
15 インバータ回路
21 加熱コイル
23 被加熱体
28 インバータ回路駆動制御手段
32 昇圧回路駆動制御手段
33 アクティブフィルタ制御手段
40 カレントトランス
41 インバータ回路出力検出手段
42 アクティブフィルタ出力電圧検出手段

Claims (3)

  1. 商用電源に接続されるアクティブフィルタと、アクティブフィルタの出力電圧を検出するアクティブフィルタ出力電圧検出手段と、アクティブフィルタの出力に接続され加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、インバータ回路の出力を制御するインバータ回路駆動制御手段と、インバータ回路の出力を検出するインバータ回路出力検出手段とを備え、インバータ回路駆動制御手段は、加熱コイルに供給する高周波電流を変化させインバータ回路の出力検出結果より、加熱コイルにより加熱される被加熱体の材質を判別するとともに、材質判別動作中はアクティブフィルタを動作させアクティブフィルタ出力電圧検出手段により出力電圧が安定したことを検出する毎にインバータ回路の駆動周波数を所定の間隔で変化させる誘導加熱装置。
  2. アクティブフィルタ出力検出手段により出力電圧が安定したことを検出することに代え、インバータ回路駆動制御手段は、アクティブフィルタの入力電流とアクティブフィルタ制御手段の参照正弦波電流とを比較し、その差分が所定以下であることを検出する毎にインバータ回路の駆動周波数を所定の間隔で変化させる請求項に記載の誘導加熱装置。
  3. アクティブフィルタ出力検出手段により出力電圧が安定したことを検出することに代え、インバータ回路駆動制御手段は、アクティブフィルタが出力電圧を安定化するのに必要な所定の期間が経過する毎にインバータ回路の駆動周波数を所定の間隔で変化させる請求項に記載の誘導加熱装置。
JP2005226425A 2005-08-04 2005-08-04 誘導加熱装置 Active JP4887681B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005226425A JP4887681B2 (ja) 2005-08-04 2005-08-04 誘導加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005226425A JP4887681B2 (ja) 2005-08-04 2005-08-04 誘導加熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007042481A JP2007042481A (ja) 2007-02-15
JP4887681B2 true JP4887681B2 (ja) 2012-02-29

Family

ID=37800272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005226425A Active JP4887681B2 (ja) 2005-08-04 2005-08-04 誘導加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4887681B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4915271B2 (ja) * 2007-04-18 2012-04-11 三菱電機株式会社 加熱調理器
CN106851883B (zh) * 2016-12-28 2020-04-03 广东格兰仕集团有限公司 一种变频微波炉的软启动电路及其方法
CN117348499B (zh) * 2023-11-24 2024-02-27 山东鼎晟电气科技有限公司 基于串联谐振中频感应熔炼炉的远程调控系统

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3838077B2 (ja) * 2001-11-14 2006-10-25 松下電器産業株式会社 誘導加熱装置
JP3997896B2 (ja) * 2002-11-20 2007-10-24 松下電器産業株式会社 誘導加熱装置
JP2005116385A (ja) * 2003-10-09 2005-04-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導加熱装置
JP4613687B2 (ja) * 2005-05-19 2011-01-19 パナソニック株式会社 誘導加熱装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007042481A (ja) 2007-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4865699B2 (ja) 誘導加熱装置
JP3884664B2 (ja) 誘導加熱装置
EP1895814B1 (en) Induction heating apparatus
US8796602B2 (en) Induction heating apparatus
JP4258737B2 (ja) 誘導加熱調理器及び誘導加熱調理方法
JP2006351371A (ja) 誘導加熱調理器
JP4444243B2 (ja) 誘導加熱装置
JP4084615B2 (ja) 電磁誘導加熱調理器
JP4887681B2 (ja) 誘導加熱装置
JP2004014218A (ja) 電磁誘導加熱装置
JP2006294287A (ja) 誘導加熱装置
JP4797542B2 (ja) 誘導加熱装置
JP4893120B2 (ja) 誘導加熱装置
JP4363355B2 (ja) 誘導加熱装置
JP2005116385A (ja) 誘導加熱装置
JP2004327104A (ja) 誘導加熱調理器
JP2005293941A (ja) 誘導加熱調理器
JP4807022B2 (ja) 誘導加熱装置
JP2004220783A (ja) 誘導加熱装置
JP4048928B2 (ja) 誘導加熱装置
JP2004171934A (ja) 誘導加熱装置
JP3833159B2 (ja) 誘導加熱装置
JP2006134690A (ja) 誘導加熱装置
JPH11162623A (ja) インバータ装置
JP4158753B2 (ja) 誘導加熱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080714

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132

Effective date: 20110405

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111115

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111128

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4887681

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141222

Year of fee payment: 3