JPH11162623A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JPH11162623A
JPH11162623A JP9329037A JP32903797A JPH11162623A JP H11162623 A JPH11162623 A JP H11162623A JP 9329037 A JP9329037 A JP 9329037A JP 32903797 A JP32903797 A JP 32903797A JP H11162623 A JPH11162623 A JP H11162623A
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JP
Japan
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circuit
magnetic field
signal
switching element
power
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JP9329037A
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English (en)
Inventor
Yuji Tsurukawa
優治 鶴川
Teruyuki Maeda
輝幸 前田
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Publication of JPH11162623A publication Critical patent/JPH11162623A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/02Induction heating
    • H05B6/06Control, e.g. of temperature, of power
    • H05B6/062Control, e.g. of temperature, of power for cooking plates or the like
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/02Induction heating
    • H05B6/04Sources of current

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Induction Heating (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 短絡電流や回生電流によるスイッチング素子
(Q)14等の損失およびノイズの発生を防止しながら
鍋19の発熱温度を大きな可変幅で制御する。 【解決手段】 スイッチング素子(Q)14のON/O
FFにより磁界発生コイル12に電力を供給し、磁界発
生コイル12と共振用コンデンサ13とを共振させなが
ら高周波磁界を発生させ、高周波磁界による電磁誘導加
熱により鍋19を発熱させるものである。スイッチング
素子(Q)14に短絡電流および回生電流が流れないE
級動作モードとなるON時間のスイッチング周期でスイ
ッチング素子(Q)14をON/OFFさせるE級制御
信号回路30等と、スイッチング周期単位で磁界発生コ
イル12への電力供給を禁止することによって、鍋19
の発熱温度を制御する出力制御信号回路21とを有した
構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波磁界による
電磁誘導加熱により鍋等の導電体からなる加熱対象物を
発熱させるインバータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電磁誘導加熱は、高周波磁界中に導電体
を存在させ、導電体における渦電流損により導電体自身
を発熱させるものである。そして、近年においては、火
を使わずに発熱体を効率良く発熱させるという電磁誘導
加熱の特質に着目し、例えば炊飯ジャーやコンロ、ホッ
トプレート等の調理器具の熱源に電磁誘導加熱が広く採
用されつつある。
【0003】上記の調理器具に代表される電磁誘導加熱
装置は、家庭用や業務用の周波数で給電される電力を高
い周波数の電力に変換して高周波磁界を発生させるイン
バータ装置を備えている。従来のインバータ装置は、図
7に示すように、交流電源51から入力された交流電力
を整流する整流部52と、整流部52から供給された整
流電力を基にして高周波磁界を発生する共振型の磁界発
生部53と、磁界発生部53に対する電力供給を入り/
切りするスイッチ部54とを備えた駆動回路55を有し
ていると共に、磁界発生部53およびスイッチ部54の
電圧を測定する測定回路56と、スイッチ部54を任意
のON時間のスイッチング周期でON/OFF可能な制
御回路57とを有した構成にされている。
【0004】そして、このように構成されたインバータ
装置により導電体からなる鍋58の発熱温度を制御する
場合には、制御回路57がスイッチング周期のON時間
を増減することにより磁界発生部53への電力供給量
(エネルギー供給量)を調整し、この電力供給量に対応
した強度の高周波磁界を磁界発生部53から発生させる
ことによって、鍋58に対する電磁誘導加熱の程度を増
減するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように、スイッチング周期のON時間を増減するこ
とにより鍋58の発熱温度を制御する構成では、スイッ
チ部54に使用されるスイッチング素子59等の損失や
ノイズを発生させるという問題がある。
【0006】即ち、鍋58の発熱温度を低下させるよう
にON時間を短くした場合には、磁界発生部53への電
力供給量が少ないため、磁界発生部53に備えられたコ
イル60に蓄積されるエネルギーが小さい状態のときに
減衰振動を開始する。従って、コイル60と共振するコ
ンデンサ61への充電が不十分となり、この不十分な充
電の状態(VL1<E)でスイッチ部54をON/OFF
させることになるため、コンデンサ61への充電電流と
して短絡電流がスイッチ部54を介して流れることにな
る(短絡動作モード)。そして、このような短絡動作モ
ードで作動すると、短絡電流によるノイズの発生やスイ
ッチ部54におけるスイッチング素子59の損失を生じ
させ、最悪の場合にはスイッチング素子59に過大な短
絡電流が流れることによって、スイッチング素子59や
コンデンサ61の破損を招来することになる。
【0007】一方、鍋58の発熱温度を上昇させるよう
にON時間を長くした場合には、磁界発生部53への電
力供給量が多いため、コンデンサ61への充電が過剰と
なり、この過剰な充電の状態(VL1≒E)でスイッチ部
54をON/OFFさせることになる。これにより、上
述の短絡動作モードのように短絡電流が流れることはな
いが、スイッチ部54をターンオンさせたときに、短絡
電流とは逆方向に回生電流が流れることによって(準E
級動作モード)、回生電流によるノイズの発生やスイッ
チング素子59の損失を生じさせることになる。
【0008】以上のように、スイッチ部54におけるO
N時間の増減により鍋58の発熱温度を制御しようとす
ると、短絡電流や回生電流がスイッチ部54に流れるこ
とによって、スイッチング素子59等の損失やノイズを
発生させることになる。そして、これらの損失やノイズ
は、ON時間の増減幅を大きくして発熱温度の可変幅を
拡大させるほど、大きな短絡電流や回生電流がスイッチ
ング素子59に流れて顕著に生じることになる。
【0009】そこで、本発明は、短絡電流や回生電流に
よるスイッチング素子59等の損失およびノイズの発生
を防止しながら、鍋58の発熱温度を大きな可変幅で制
御することができるインバータ装置を提供しようとする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、スイッチング素子のON/OF
Fにより磁界発生コイルに電力を供給し、該磁界発生コ
イルと共振用コンデンサとを共振させながら高周波磁界
を発生させ、該高周波磁界による電磁誘導加熱により加
熱対象物を発熱させるインバータ装置であって、前記ス
イッチング素子に短絡電流および回生電流が流れないE
級動作モードとなるON時間のスイッチング周期で前記
スイッチング素子をON/OFFさせる駆動制御手段
と、前記スイッチング周期単位で前記磁界発生コイルへ
の電力供給を禁止することによって、前記加熱対象物の
発熱温度を制御する発熱温度制御手段とを有したことを
特徴としている。
【0011】上記の構成によれば、駆動制御手段がE級
動作モードとなるON時間のスイッチング周期でスイッ
チング素子をON/OFFさせることにより磁界発生コ
イルに電力を供給することによって、磁界発生コイルが
スイッチング周期の高周波磁界を発生し、加熱対象物を
電磁誘導加熱して発熱させる。そして、このような動作
により発熱する加熱対象物の発熱温度の制御は、発熱温
度制御手段がスイッチング周期単位で磁界発生コイルへ
の電力供給を禁止することにより行われる。従って、加
熱対象物の発熱および発熱温度の制御が、常にE級動作
モードのON時間を維持したスイッチング周期でスイッ
チング素子をON/OFFすることにより行われるた
め、加熱対象物の発熱温度を大きく変更した場合でも、
スイッチング素子に短絡電流や回生電流が流れることが
ない。これにより、短絡電流や回生電流によるスイッチ
ング素子等の損失やノイズを防止しながら、加熱対象物
の発熱温度を大きな可変幅で制御することができる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載のインバ
ータ装置であって、前記駆動制御手段は、前記磁界発生
コイルへの電力供給の開始時から所定時間が経過するま
でのスイッチング素子に流れる電流を積分し、該積分値
を0にするように前記ON時間を決定することを特徴と
している。
【0013】上記の構成によれば、ON時間の決定を積
分回路や比較回路等の基本的な回路の組み合わせで行う
ことができるため、簡単な回路構成で短絡電流および回
生電流の流れないE級動作モードのスイッチング周期を
得ることができる。請求項3の発明は、請求項1または
2記載のインバータ装置であって、交流電源を全波整流
した整流電源の整流電力を前記磁界発生コイルに供給さ
れる電力として使用しており、前記発熱温度制御手段
は、前記整流電力の1周期単位で前記磁界発生コイルへ
の電力供給を禁止することを特徴としている。
【0014】上記の構成によれば、スイッチング周期の
整数倍が整流電力の1周期となるため、整流電力の波長
端を検出して1周期を求めることによって、容易にスイ
ッチング周期単位による電力供給の制御を行うことがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図6に基づいて以下に説明する。本実施の形態に係るイ
ンバータ装置は、図2に示すように、導電体からなる鍋
19を電磁誘導加熱するように高周波磁界を発生する1
石型の駆動回路1と、駆動回路1内の各部の動作状態
(電流や電圧)を測定する測定回路2と、測定回路2か
ら得られた動作状態を基にして鍋19を所望の発熱温度
に発熱させるように駆動回路1を制御する制御回路3
(駆動制御手段・発熱温度制御手段)とを有している。
【0016】上記の駆動回路1は、整流部5と磁界発生
部6とスイッチ部7とを有している。整流部5は、商用
周波数の交流電源4に接続されるダイオードブリッジか
らなる整流器8と、平滑用コイル9および平滑用コンデ
ンサ10からなる平滑回路11とを有している。これに
より、整流部5は、整流器8により交流電源4から入力
された交流電力を全波整流し、平滑回路11により整流
電力中のリプル成分を除去することによって、インバー
タ電源Eとして機能している。
【0017】上記の整流部5の出力側は、磁界発生部6
に接続されている。磁界発生部6は、整流部5から供給
される電力供給量に応じた強度で高周波磁界を発生する
磁界発生コイル12と、磁界発生コイル12とでLC並
列共振するように、磁界発生コイル12に並列接続され
た共振用コンデンサ13とを有している。磁界発生部6
の後段には、スイッチング素子(Q)14およびダイオ
ード15を備えたスイッチ部7が設けられており、スイ
ッチ部7は、スイッチング素子(Q)14のON/OF
Fにより磁界発生コイル12に対する電力供給を入り/
切りすることによって、磁界発生コイル12への電力供
給量を設定するようになっている。
【0018】また、駆動回路1は、平滑用コンデンサ1
0の一方端に対して前段側および後段側に測定用抵抗器
16と測定用コイル17とをそれぞれ有している。これ
らの測定用抵抗器16および測定用コイル17は、測定
回路2に接続されている。測定回路2は、図1に示すよ
うに、駆動回路1の各部に接続された複数の差動増幅器
18a〜18eを有しており、各差動増幅器18a〜1
8eは、交流電源4、測定用抵抗器16、測定用コイル
17、共振用コンデンサ13、およびスイッチング素子
(Q)14の両端にそれぞれ接続されている。そして、
これらの差動増幅器18a〜18eは、各部の検出値を
基にして動作状態を求め、入力電圧信号Vin、入力電流
信号Iin、SW素子電流信号ISW、コイル電圧信号
L1、およびSW素子電圧信号VSWとして制御回路3に
出力するようになっている。
【0019】上記の制御回路3は、入力電流信号Iin
よび入力電圧信号Vinが入力されると共に、図示しない
操作入力部からの電力指令値信号Pmark が入力される出
力制御信号回路21を有している。出力制御信号回路2
1は、図3に示すように、入力電圧信号Vinの微分値を
求める微分回路22と、微分値の最大域を全波整流の波
長端であると検出してローレベル(LO)の出力トリガ信号
Trgoutを出力する出力トリガ生成回路23と、パワーオ
ンリセット信号PRがハイレベル(HI)になったときに、入
力電流信号Iinの一定期間内における積分値をリセット
状態から順に求めて電力計測値P として出力する電力計
測回路24と、電力計測値P と電力指令値信号Pmark と
を比較し、電力計測値P が電力指令値信号Pmark よりも
大きな値となったときにローレベル(LO)の電力比較信号
CcmPを出力する電力比較回路25と、出力トリガ信号Tr
goutの立ち下がり時に電力比較信号CcmPがローレベル(L
O)であればローレベル(LO)の出力制御信号Ocntrlを出力
する一方、出力トリガ信号Trgoutの立ち下がり時に電力
比較信号CcmPがハイレベル(HI)であればハイレベル(HI)
の出力制御信号Ocntrlを出力する出力制御信号生成回路
26とを有している。
【0020】上記の出力制御信号回路21は、図1に示
すように、AND回路27の一方の入力端子に接続され
ており、この入力端に出力制御信号Ocntrlを出力してい
る。また、AND回路27の他方の入力端子には、パワ
ーオンリセット信号PRが図示しない操作入力部の起動ス
イッチから入力されている。AND回路27は、出力端
子がターンオントリガ信号回路28に接続されており、
出力制御信号Ocntrlおよびパワーオンリセット信号PRを
論理積した信号出力aをターンオントリガ信号回路28
に出力している。
【0021】上記のターンオントリガ信号回路28は、
AND回路27からの信号出力aを監視していると共
に、測定回路2からのSW素子電圧信号VSWを取り込ん
で0Vに近い状態であるか否かを判定している。そし
て、信号出力がローレベル(LO)の場合、即ち、出力制御
信号Ocntrlおよびパワーオンリセット信号PRの少なくと
も一方がローレベル(LO)の場合には、スイッチング素子
(Q)14のOFF状態を維持させるように、ターンオ
ントリガ信号TrgOn の出力状態を保持するようになって
いる。一方、AND回路27からの信号出力がハイレベ
ル(HI)の場合には、ターンオントリガ信号TrgOn および
積分リセット信号ResetIをハイレベル(HI)の出力状態に
セットし、SW素子電圧信号VSWが0Vに近い状態にな
ったと判定したときに、ローレベル(LO)の信号TrgOn ・
ResetIをパルス状に出力するようになっている。
【0022】上記のターンオントリガ信号回路28は、
リセット回路29およびE級制御信号回路30に接続さ
れている。E級制御信号回路30には、ターンオントリ
ガ信号回路28からの積分リセット信号ResetIが入力さ
れていると共に、測定回路2からのSW素子電流信号I
SWが入力されている。E級制御信号回路30は、SW素
子電流信号ISWを積分する積分回路と、積分値を基にし
てE級制御信号Ecntrlの値を求める増減値決定回路とを
備えている。上記の積分回路は、積分リセット信号Rese
tIがハイレベル(HI)から立ち下がったときに積分値をリ
セットし、積分リセット信号ResetIの立ち上がり時点か
ら所定時間tcが経過するまでにおけるSW素子電流信
号ISWの積分値を求め、この積分値を増減値決定回路に
出力するようになっている。そして、増減値決定回路
は、積分値が“0”となるように、スイッチング素子
(Q)14のON時間の増減値を積分値の内容(正負お
よび大きさ)を基にして求めてE級制御信号Ecntrlとし
て出力するようになっている。
【0023】上記のE級制御信号回路30は、ターンオ
フトリガ信号回路31に接続されている。ターンオフト
リガ信号回路31には、上述のE級制御信号Ecntrlが入
力されていると共に、リセット回路29からのSW素子
制御信号SWが入力されている。ターンオフトリガ信号回
路31は、電源投入時において初期値として使用される
初期導通時間Tonstdを格納した記憶部と、基準導通時間
ToをE級制御信号Ecntrlの増減値により増減する時間レ
ジスタと、SW素子制御信号SWがローレベル(LO)のとき
に積分値(経過時間)をリセットし、ハイレベル(HI)に
立ち上がった時点から積分動作を開始して経過時間を求
める積分回路と、積分値(経過時間)と基準導通時間To
とを比較し、両者が一致したときにローレベル(LO)のタ
ーンオフトリガ信号TrgOffをパルス状に出力する比較回
路とを有している。
【0024】上記のターンオフトリガ信号回路31は、
SW素子制御信号SWを出力するリセット回路29に接続
されている。リセット回路29には、ターンオフトリガ
信号TrgOffが入力されていると共に、ターンオントリガ
信号回路28からのターンオントリガ信号TrgOn が入力
されている。そして、リセット回路29は、ターンオン
トリガ信号TrgOn の立ち下がり時にSW素子制御信号SW
をハイレベル(HI)に設定し、ターンオフトリガ信号TrgO
ffの立ち下がり時にSW素子制御信号SWをローレベル(L
O)に設定するようになっている。
【0025】上記のリセット回路29は、ターンオフト
リガ信号回路31およびスイッチ素子駆動回路32に接
続されており、これらの回路31・32にSW素子制御
信号SWを出力している。スイッチ素子駆動回路32は、
スイッチング素子(Q)14に接続されており、SW素
子駆動信号Drive を出力してスイッチング素子(Q)1
4をON/OFFさせるようになっている。
【0026】上記の構成において、インバータ装置の動
作について説明する。図1および図4に示すように、駆
動回路1が交流電源4から100Hzや120Hzの周
波数で交流電力の供給を受けると、この交流電力が駆動
回路1内の整流器8において2倍の周波数に全波整流さ
れた後、平滑回路11において整流電力中のリプル成分
が除去されてインバータ電源Eとされる。尚、全波整流
は、一定の波高値EOを1周期毎に有するものとする。
【0027】次に、測定回路2および制御回路3に対し
て図示しない定電源装置からの電源が投入されると、測
定回路2は、駆動回路1の各部の動作状態を求め、入力
電圧信号Vin、入力電流信号Iin、SW素子電流信号I
SW、コイル電圧信号VL1、およびSW素子電圧信号VSW
として制御回路3に出力する。一方、制御回路3は、電
源の投入により各種の初期設定を行い、例えばターンオ
フトリガ信号回路31においては、初期導通時間Tonstd
を基準導通時間Toとして初期設定する。
【0028】この後、図示しない操作入力部の起動スイ
ッチが操作されることによって、ハイレベル(HI)のパワ
ーオンリセット信号PRがAND回路27に入力される
と、AND回路27は、パワーオンリセット信号PRと出
力制御信号回路21からの出力制御信号Ocntrlとを論理
積し、出力制御信号Ocntrlがハイレベル(HI)であれば、
信号出力aをローレベル(LO)からハイレベル(HI)に切り
換えてターンオントリガ信号回路28に出力する。
【0029】ターンオントリガ信号回路28は、ハイレ
ベル(HI)の信号出力aが入力されると、ターンオントリ
ガ信号TrgOn および積分リセット信号ResetIをハイレベ
ル(HI)の出力状態にセットする。そして、測定回路2か
らのSW素子電圧信号VSWを取り込み、この信号VSW
0Vに近い状態であるか否かを判定し、略0Vを示して
いると判定したときに、ローレベル(LO)のターンオント
リガ信号TrgOn および積分リセット信号ResetIをパルス
状に出力する。
【0030】上記のターンオントリガ信号TrgOn は、リ
セット回路29に入力される。リセット回路29は、タ
ーンオントリガ信号TrgOn が立ち下がると、SW素子制
御信号SWをハイレベル(HI)に設定し、スイッチ素子駆動
回路32からハイレベル(HI)のSW素子駆動信号Drive
を出力させる。これにより、スイッチング素子(Q)1
4がターンオンすることによって、磁界発生コイル12
に対してインバータ電源Eの電力供給が開始される。
【0031】この際、図6(a)に示すように、スイッ
チング素子(Q)14がターンオンしたときに、磁界発
生コイル12と共振する共振用コンデンサ13への充電
が不十分であると、共振用コンデンサ13への充電電流
として短絡電流がスイッチング素子(Q)14を介して
流れることになる(短絡動作モード)。一方、図6
(b)に示すように、コンデンサ61への充電が過剰で
あると、短絡電流とは逆方向に回生電流がスイッチング
素子(Q)14を介して流れることになる(準E級動作
モード)。
【0032】上記の短絡電流および回生電流は、図1お
よび図5に示すように、正方向および負方向のSW素子
電流信号ISWとしてE級制御信号回路30に入力されて
いる。また、このE級制御信号回路30には、上述のタ
ーンオントリガ信号TrgOn に同期してローレベル(LO)に
なる積分リセット信号ResetIも入力されている。そし
て、E級制御信号回路30は、積分リセット信号ResetI
の立ち上がり時点から所定時間tcが経過するまでのS
W素子電流信号ISWの積分値を求め、この積分値が
“0”となるように、スイッチング素子(Q)14のO
N時間の増減値を積分値の内容(正負および大きさ)を
基にして求める。
【0033】上記の増減値は、E級制御信号Ecntrlとし
てターンオフトリガ信号回路31に入力される。ターン
オフトリガ信号回路31は、基準導通時間Toを増減値に
より増減することにより新たな基準導通時間Toを求める
と共に、リセット回路29からのSW素子制御信号SWを
監視している。そして、SW素子制御信号SWがローレベ
ル(LO)からハイレベル(HI)に立ち上がった時点からの経
過時間を求め、経過時間が基準導通時間Toとなったとき
に、ローレベル(LO)のターンオフトリガ信号TrgOffをリ
セット回路29に対してパルス状に出力する。そして、
リセット回路29がターンオフトリガ信号TrgOffの立ち
下がり時にSW素子制御信号SWをローレベル(LO)に設定
し、スイッチ素子駆動回路32からハイレベル(HI)のS
W素子駆動信号Drive を出力させてスイッチング素子
(Q)14をターンオフさせることによって、磁界発生
コイル12に対するインバータ電源Eの電力供給を停止
させる。
【0034】これにより、図6(c)に示すように、S
W素子電圧信号VSWが略0Vで、且つ短絡電流および回
生電流が流れない状態であるE級動作モードとなるよう
に、スイッチング周期のON時間が調整されるため、ス
イッチング素子(Q)14の損失やノイズの発生が防止
されることになる。
【0035】以上のような磁界発生コイル12に対する
電力供給の開始から停止までの一連の動作は、図4に示
すように、インバータ電源Eの周波数の数百倍(数十k
Hz)のスイッチング周期で繰り返される。そして、鍋
19は、磁界発生コイル12から発生した高周波磁界に
より電磁誘導加熱されて発熱し、下記の動作により発熱
温度が所望の温度に調整されることになる。
【0036】即ち、図3および図4に示すように、制御
回路3への電源投入により出力制御信号回路21が作動
すると、微分回路22が入力電圧信号Vinの微分値を求
め、出力トリガ生成回路23が微分値の最大域を全波整
流の波長端として検出し、ローレベル(LO)の出力トリガ
信号Trgoutを出力する。
【0037】一方、電力計測回路24は、パワーオンリ
セット信号PRがローレベル(LO)の期間において停止して
おり、パワーオンリセット信号PRがハイレベル(HI)にな
ったときに、入力電流信号Iinの一定期間内における積
分値をリセット状態から順に求めて電力計測値P として
出力する。尚、電力計測値P は、インバータの等価抵抗
をRinv とすれば、平均電力Pave=EO・Iin/2=R
inv ・IinO2/2の計算式により求めることができる。
これは、交流電源4の正弦波により整流後の波高値EO
が定常値になるため、インバータの等価抵抗Rinv が定
常値となり、入力電力波高値IinO のみが電力計測値P
(平均電力Pave)に関係するからである。そして、電力
計測値P が入力される電力比較回路25は、電力計測値
P と電力指令値信号Pmark とを比較し、電力計測値P が
電力指令値信号Pmark よりも大きな値となったときにロ
ーレベル(LO)の電力比較信号CcmPを出力する。
【0038】上記の電力比較信号CcmPおよび出力トリガ
信号Trgoutは、出力制御信号生成回路26に入力される
ことになり、出力制御信号生成回路26は、出力トリガ
信号Trgoutの立ち下がり時に電力比較信号CcmPがローレ
ベル(LO)であればローレベル(LO)の出力制御信号Ocntrl
を出力する。そして、図1に示すように、AND回路2
7の信号出力aがローレベル(LO)に切り替わることによ
って、磁界発生コイル12への電力供給が禁止されて鍋
19に対する電磁誘導加熱が停止される。
【0039】一方、出力制御信号生成回路26は、出力
トリガ信号Trgoutの立ち下がり時に電力比較信号CcmPが
ハイレベル(HI)であればハイレベル(HI)の出力制御信号
Ocntrlを出力する。そして、AND回路27の信号出力
aがハイレベル(HI)に切り替わることによって、磁界発
生コイル12への電力供給の禁止が解除されて鍋19に
対する電磁誘導加熱が行われる。
【0040】これにより、電力指令値信号Pmark に収束
するように、電力計測値P が整流電力の1周期単位でO
N/OFFされながら制御されるため、例えば電力指令
値信号Pmark を設定温度に対応した値に設定しておくこ
とによって、この設定温度に追従させて鍋19の発熱温
度を任意に変更することができることになる。
【0041】尚、本実施形態においては、整流電力の1
周期単位でスイッチング素子(Q)14をON/OFF
することにより鍋19の発熱温度を制御するようになっ
ているが、これに限定されることはなく、例えばスイッ
チング周期の2周期に1回の割合でON/OFFを禁止
するように、スイッチング周期単位でスイッチング素子
(Q)14をON/OFFするようになっていても良
い。また、本実施形態においては、E級制御信号回路3
0が積分リセット信号ResetIの立ち上がり時点からSW
素子電流信号ISWの積分値を求める開始点としている
が、SW素子電圧信号VSWが略0Vになる時点を積分値
を求める開始点としても良い。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明は、スイッチング素子の
ON/OFFにより磁界発生コイルに電力を供給し、該
磁界発生コイルと共振用コンデンサとを共振させながら
高周波磁界を発生させ、該高周波磁界による電磁誘導加
熱により加熱対象物を発熱させるインバータ装置であっ
て、前記スイッチング素子に短絡電流および回生電流が
流れないE級動作モードとなるON時間のスイッチング
周期で前記スイッチング素子をON/OFFさせる駆動
制御手段と、前記スイッチング周期単位で前記磁界発生
コイルへの電力供給を禁止することによって、前記加熱
対象物の発熱温度を制御する発熱温度制御手段とを有し
た構成である。
【0043】上記の構成によれば、駆動制御手段がE級
動作モードとなるON時間のスイッチング周期でスイッ
チング素子をON/OFFさせることにより磁界発生コ
イルに電力を供給することによって、磁界発生コイルが
スイッチング周期の高周波磁界を発生し、加熱対象物を
電磁誘導加熱して発熱させる。そして、このような動作
により発熱する加熱対象物の発熱温度の制御は、発熱温
度制御手段がスイッチング周期単位で磁界発生コイルへ
の電力供給を禁止することにより行われる。従って、加
熱対象物の発熱および発熱温度の制御が、常にE級動作
モードのON時間を維持したスイッチング周期でスイッ
チング素子をON/OFFすることにより行われるた
め、加熱対象物の発熱温度を大きく変更した場合でも、
スイッチング素子に短絡電流や回生電流が流れることが
ない。これにより、短絡電流や回生電流によるスイッチ
ング素子等の損失やノイズを防止しながら、加熱対象物
の発熱温度を大きな可変幅で制御することができるとい
う効果を奏する。
【0044】請求項2の発明は、請求項1記載のインバ
ータ装置であって、前記駆動制御手段は、前記磁界発生
コイルへの電力供給の開始時から所定時間が経過するま
でのスイッチング素子に流れる電流を積分し、該積分値
を0にするように前記ON時間を決定する構成である。
【0045】上記の構成によれば、ON時間の決定を積
分回路や比較回路等の基本的な回路の組み合わせで行う
ことができるため、簡単な回路構成で短絡電流および回
生電流の流れないE級動作モードのスイッチング周期を
得ることができるという効果を奏する。
【0046】請求項3の発明は、請求項1または2記載
のインバータ装置であって、交流電源を全波整流した整
流電源の整流電力を前記磁界発生コイルに供給される電
力として使用しており、前記発熱温度制御手段は、前記
整流電力の1周期単位で前記磁界発生コイルへの電力供
給を禁止する構成である。
【0047】上記の構成によれば、スイッチング周期の
整数倍が整流電力の1周期となるため、整流電力の波長
端を検出して1周期を求めることによって、容易にスイ
ッチング周期単位による電力供給の制御を行うことがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】インバータ装置のブロック図である。
【図2】インバータ装置のブロック図である。
【図3】出力制御信号回路のブロック図である。
【図4】電力制御シーケンスにおける各部の動作波形を
示す説明図である。
【図5】スイッチング制御シーケンスにおける各部の動
作波形を示す説明図である。
【図6】各動作モードにおける各部の動作波形を示す説
明図であり、(a)は短絡動作モード、(b)は準E級
動作モード、(c)はE級動作モードの説明図である。
【図7】従来のインバータ装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 駆動回路 2 測定回路 3 制御回路 4 交流電源 5 整流部 6 磁界発生部 7 スイッチ部 8 整流器 9 平滑用コイル 10 平滑用コンデンサ 11 平滑回路 12 磁界発生コイル 13 共振用コンデンサ 14 スイッチング素子(Q) 15 ダイオード 16 測定用抵抗器 17 測定用コイル 19 鍋 20 ターンオントリガ信号回路 21 出力制御信号回路 22 微分回路 23 出力トリガ生成回路 24 電力計測回路 25 電力比較回路 26 出力制御信号生成回路 27 AND回路 28 ターンオントリガ信号回路 29 リセット回路 30 E級制御信号回路 31 ターンオフトリガ信号回路 32 スイッチ素子駆動回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング素子のON/OFFにより
    磁界発生コイルに電力を供給し、該磁界発生コイルと共
    振用コンデンサとを共振させながら高周波磁界を発生さ
    せ、該高周波磁界による電磁誘導加熱により加熱対象物
    を発熱させるインバータ装置であって、 前記スイッチング素子に短絡電流および回生電流が流れ
    ないE級動作モードとなるON時間のスイッチング周期
    で前記スイッチング素子をON/OFFさせる駆動制御
    手段と、 前記スイッチング周期単位で前記磁界発生コイルへの電
    力供給を禁止することによって、前記加熱対象物の発熱
    温度を制御する発熱温度制御手段とを有したことを特徴
    とするインバータ装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動制御手段は、 前記磁界発生コイルへの電力供給の開始時から所定時間
    が経過するまでのスイッチング素子に流れる電流を積分
    し、該積分値を0にするように前記ON時間を決定する
    ことを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
  3. 【請求項3】 交流電源を全波整流した整流電源の整流
    電力を前記磁界発生コイルに供給される電力として使用
    しており、 前記発熱温度制御手段は、 前記整流電力の1周期単位で前記磁界発生コイルへの電
    力供給を禁止することを特徴とする請求項1または2記
    載のインバータ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007042315A1 (de) * 2005-10-14 2007-04-19 E.G.O. Elektro-Gerätebau GmbH Induktionsheizeinrichtung sowie verfahren zum betrieb einer solchen
JP2008300256A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Panasonic Corp 誘導加熱調理器
CN101848567A (zh) * 2010-03-25 2010-09-29 马国坤 多路电磁振荡同步发生方法及其电路

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