JPWO2006126413A1 - 紡糸引取設備 - Google Patents

紡糸引取設備 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2006126413A1
JPWO2006126413A1 JP2007517778A JP2007517778A JPWO2006126413A1 JP WO2006126413 A1 JPWO2006126413 A1 JP WO2006126413A1 JP 2007517778 A JP2007517778 A JP 2007517778A JP 2007517778 A JP2007517778 A JP 2007517778A JP WO2006126413 A1 JPWO2006126413 A1 JP WO2006126413A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
immediately preceding
yarn feed
yarns
feed rollers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007517778A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4491017B2 (ja
Inventor
瑞明 温
瑞明 温
中川 理
理 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TMT Machinery Inc
Original Assignee
TMT Machinery Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TMT Machinery Inc filed Critical TMT Machinery Inc
Publication of JPWO2006126413A1 publication Critical patent/JPWO2006126413A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4491017B2 publication Critical patent/JP4491017B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01DMECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
    • D01D7/00Collecting the newly-spun products
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H51/00Forwarding filamentary material
    • B65H51/005Separating a bundle of forwarding filamentary materials into a plurality of groups
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H51/00Forwarding filamentary material
    • B65H51/02Rotary devices, e.g. with helical forwarding surfaces
    • B65H51/04Rollers, pulleys, capstans, or intermeshing rotary elements
    • B65H51/08Rollers, pulleys, capstans, or intermeshing rotary elements arranged to operate in groups or in co-operation with other elements
    • B65H51/12Rollers, pulleys, capstans, or intermeshing rotary elements arranged to operate in groups or in co-operation with other elements in spaced relation to provide a series of independent forwarding surfaces around which material is passed or wound
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments
    • B65H2701/313Synthetic polymer threads
    • B65H2701/3132Synthetic polymer threads extruded from spinnerets

Abstract

スピニングヘッド90から紡出された10本の糸1を、第一段の転送用糸送りローラ10と第二段の直前糸送りローラ21・22とを介して、上方から下方に向けて供給し、一台の巻取機30に装着された10個のボビン2のそれぞれに、同時に巻き取るようにしたPOY用紡糸引取設備100である。10本の糸1は、複数個の直前糸送りローラ21・22のそれぞれに5本単位で分配されてから、それぞれ一本ずつに拡散されて、各ボビン2に導かれる。各糸1の直前糸送りローラ21・22に対するトータルの糸掛け周長は、が、各糸1間で同一となるようになされている。

Description

本発明は、紡糸機から紡出された複数本の糸を、複数個のローラを介して、巻取機で巻き取るようにした紡糸引取設備に関する。
従来の合成繊維フィラメント糸の紡糸引取設備は、紡糸機から紡出された複数本の糸を、複数個のローラを介して、巻取機で巻き取るようにした設備である。
特許文献1の図1に示すように、このような紡糸引取設備では、巻取機の直前に配置される糸送りローラ(ゴデットローラ)は、一台の巻取機に対して一つであり、紡糸された複数本の糸を一つの直前の糸送りローラの後で拡散させて、一台の巻取機に装着される複数のボビンへ導いていた。
特開2003−285972号公報
前記直前の糸送りローラから巻取機のボビンへの糸の拡がり角度は、複数のボビン間の糸品質のばらつきに影響するため、所定角度以下にする必要がある。
したがって、従来の紡糸引取設備においては、一台の巻取機のボビン数が増大すれば、糸の拡がり角度を所定角度以下にするために、巻取機から直前の糸送りローラまでの距離を延ばさざるを得ず、設備が大型化するという問題があった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明においては、
紡糸機から紡出された複数本の糸を、複数段の糸送りローラを介して、上方から下方に向けて供給し、一台の巻取機のボビンホルダ軸に装着された前記複数本の糸と同数のボビンのそれぞれに、同時に巻き取るようにした紡糸引取設備であって、
前記複数段の前記糸の送り方向における最下流段に配置される前記糸送りローラは、複数個配置される直前糸送りローラとし、
前記複数本の糸は、前記複数個の前記直前糸送りローラのそれぞれに所定本数ずつ分配されてから、それぞれ一本ずつ前記各ボビンに導かれ、
前記各糸の前記直前糸送りローラに対するトータルの糸掛け周長が、各糸間で同一となるようにした、ものである。
本発明においては、
前記糸の送り方向で、前記各直前糸送りローラの下流側に、前記各糸の前記直前糸送りローラに対するトータルの糸掛け周長を各糸間で同一とするための糸ガイドを設けた、ものである。
本発明においては、
前記複数本の糸の一部は、二個以上の直前糸送りローラを経由して分配される、ものである。
本発明においては、
前記各直前糸送りローラから前記巻取機へと至る糸の拡がり角度が、垂直線に対して20度以下となるように設定した、ものである。
本発明においては、
前記複数個の直前糸送りローラを、同一高さに配置した、ものである。
本発明においては、
前記各直前糸送りローラの床からの高さを、2600mm以下に設定した、ものである。
本発明においては、
平面視で、前記巻取機において前記各ボビンを支持するボビンホルダ軸に対して直交するように、前記各直前糸送りローラの軸が配置される、ものである。
本発明においては、
前記一台の巻取機に対応する前記複数個の前記直前糸送りローラを、同一のフレームに一体的に取り付けた、ものである。
本発明においては、
カッターアスピレータおよびマイグレーションユニットも前記フレームに一体的に取り付けた、ものである。
本発明においては、
前記フレームをアルミニウム押出材にて構成した、ものである。
本発明においては、
前記フレームに作業用ステップを出し入れ自在に設けた、ものである。
本発明においては、
前記複数個の直前糸送りローラの各間に、糸掛け時に前記糸を一時的に預けておくための糸掛け補助ガイドを設けた、ものである。
本発明においては、
前記複数個の直前糸送りローラは、共通のインバータにより駆動される、ものである。
本発明においては、
紡糸機から紡出された複数本の糸を、複数段の糸送りローラを介して、延伸させながら、上方から下方に向けて供給し、一台の巻取機のボビンホルダ軸に装着された前記複数本の糸と同数のボビンのそれぞれに、同時に巻き取るようにした紡糸引取設備であって、
前記複数段の前記糸の送り方向における最下流段に配置される前記糸送りローラは、複数個配置される直前糸送りローラとし、
前記複数本の糸は、前記複数個の前記直前糸送りローラを周回すると共に、前記複数個の直前糸送りローラのそれぞれに所定本数ずつ分配されてから、それぞれ一本ずつ前記各ボビンに導かれる、ものである。
本発明においては、
前記糸の送り方向で、前記各直前糸送りローラの下流側に、前記各糸の前記直前糸送りローラに対するトータルの糸掛け周長を各糸間で同一とするための糸ガイドを設けた、ものである。
本発明においては、
前記各直前糸送りローラから前記巻取機へと至る糸の拡がり角度が、垂直線に対して20度以下となるように設定した、ものである。
本発明においては、
前記複数個の直前糸送りローラを、略同一高さに配置した、ものである。
本発明においては、
前記各直前糸送りローラの床からの高さを、2600mm以下に設定した、ものである。
本発明においては、
平面視で、前記巻取機において前記各ボビンを支持するボビンホルダ軸に対して直交するように、前記各直前糸送りローラの軸が配置される、ものである。
本発明においては、
前記複数個の直前糸送りローラの各間に、糸掛け時に前記糸を一時的に預けておくための糸掛け補助ガイドを設けた、ものである。
本発明においては、
前記複数個の直前糸送りローラは、共通のインバータにより駆動される、ものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明は、
紡糸機から紡出された複数本の糸を、複数段の糸送りローラを介して、上方から下方に向けて供給し、一台の巻取機のボビンホルダ軸に装着された前記複数本の糸と同数のボビンのそれぞれに、同時に巻き取るようにした紡糸引取設備であって、
前記複数段の前記糸の送り方向における最下流段に配置される前記糸送りローラは、複数個配置される直前糸送りローラとし、
前記複数本の糸は、前記複数個の前記直前糸送りローラのそれぞれに所定本数ずつ分配されてから、それぞれ一本ずつ前記各ボビンに導かれ、
前記各糸の前記直前糸送りローラに対するトータルの糸掛け周長が、各糸間で同一となるようにした、ものである。
このため、一台の前記巻取機で同時に巻き取られる糸の本数を増加させても、前記直前糸送りローラの位置を低くできる。また、前記糸間において、糸送りローラとの接触長さによる違いが無く、巻取条件が異ならない。
本発明は、
前記糸の送り方向で、前記各直前糸送りローラの下流側に、前記各糸の前記直前糸送りローラに対するトータルの糸掛け周長を各糸間で同一とするための糸ガイドを設けた、ものである。
このため、糸ガイドにより各糸間での糸掛け周長を確実に等しくすることができると共に、各糸の糸揺れが防止される。
本発明は、
前記複数本の糸の一部は、二個以上の直前糸送りローラを経由して分配される、ものである。
このため、直前糸送りローラを案内ローラとしても利用することで、前記複数個の前記直前糸送りローラを効率良く利用して糸を分配できる。
本発明は、
前記各直前糸送りローラから前記巻取機へと至る糸の拡がり角度が、垂直線に対して20度以下となるように設定した、ものである。
このため、巻き取られる糸の品質が向上する。
本発明は、
前記複数個の直前糸送りローラを、同一高さに配置した、ものである。
このため、一台の巻取機で巻き取られる糸間の巻取条件を合わせることができる。
本発明は、
前記各直前糸送りローラの床からの高さを、2600mm以下に設定した、ものである。
このため、平均的身長の作業者が、床に立った状態で糸掛け作業を行なうことができる。
本発明は、
平面視で、前記巻取機において前記各ボビンを支持するボビンホルダ軸に対して直交するように、前記各直前糸送りローラの軸が配置される、ものである。
このため、糸をひねらずに巻き取ることができ、巻き取られた糸の糸品質が向上する。
本発明は、
前記一台の巻取機に対応する前記複数個の前記直前糸送りローラを、同一のフレームに一体的に取り付けた、ものである。
このため、装置全体の組立が容易となる。
本発明は、
カッターアスピレータおよびマイグレーションユニットも前記フレームに一体的に取り付けた、ものである。
このため、装置全体の組立が容易となる。
本発明は、
前記フレームをアルミニウム押出材にて構成した、ものである。
このため、低コスト化につながる。
本発明は、
前記フレームに作業用ステップを出し入れ自在に設けた、ものである。
このため、作業性が向上する。
本発明は、
前記複数個の直前糸送りローラの各間に、糸掛け時に前記糸を一時的に預けておくための糸掛け補助ガイドを設けた、ものである。
このため、糸掛け作業が容易となる。
本発明は、
前記複数個の直前糸送りローラは、共通のインバータにより駆動される、ものである。
このため、共通化により低コスト化につながる。
本発明は、
紡糸機から紡出された複数本の糸を、複数段の糸送りローラを介して、延伸させながら、上方から下方に向けて供給し、一台の巻取機のボビンホルダ軸に装着された前記複数本の糸と同数のボビンのそれぞれに、同時に巻き取るようにした紡糸引取設備であって、
前記複数段の前記糸の送り方向における最下流段に配置される前記糸送りローラは、複数個配置される直前糸送りローラとし、
前記複数本の糸は、前記複数個の前記直前糸送りローラを周回すると共に、前記複数個の直前糸送りローラのそれぞれに所定本数ずつ分配されてから、それぞれ一本ずつ前記各ボビンに導かれる、ものである。
このため、延伸糸の紡糸引取設備において、一台の前記巻取機で同時に巻き取られる糸の本数を増加させても、前記直前糸送りローラの位置を低くできる。しかも簡素な構成とすることができる。
本発明は、
前記糸の送り方向で、前記各直前糸送りローラの下流側に、前記各糸の前記直前糸送りローラに対するトータルの糸掛け周長を各糸間で同一とするための糸ガイドを設けた、ものである。
このため、糸ガイドにより各糸間での糸掛け周長を確実に等しくすることができると共に、各糸の糸揺れが防止される。
本発明は、
前記各直前糸送りローラから前記巻取機へと至る糸の拡がり角度が、垂直線に対して20度以下となるように設定した、ものである。
このため、巻き取られる糸の品質が向上する。
本発明は、
前記複数個の直前糸送りローラを、略同一高さに配置した、ものである。
このため、一台の巻取機で巻き取られる糸間の巻取条件を合わせることができる。
本発明は、
前記各直前糸送りローラの床からの高さを、2600mm以下に設定した、ものである。
このため、平均的身長の作業者が、床に立った状態で糸掛け作業を行なうことができる。
本発明は、
平面視で、前記巻取機において前記各ボビンを支持するボビンホルダ軸に対して直交するように、前記各直前糸送りローラの軸が配置される、ものである。
このため、糸をひねらずに巻き取ることができ、巻き取られた糸の糸品質が向上する。
本発明は、
前記複数個の直前糸送りローラの各間に、糸掛け時に前記糸を一時的に預けておくための糸掛け補助ガイドを設けた、ものである。
このため、糸掛け作業が容易となる。
本発明は、
前記複数個の直前糸送りローラは、共通のインバータにより駆動される、ものである。
このため、共通化により低コスト化につながる。
POY用紡糸引取設備の斜視図である。 POY用紡糸引取設備の側面図である。 POY用紡糸引取設備の正面図である。 POY用紡糸引取設備における各糸の糸送りローラ全体での糸掛け周長の構成を示す図であり、(a)図は第一の直前糸送りローラに分配された糸の場合、(b)図は第二の直前糸送りローラに分配された糸の場合である。 作業用ステップが閉位置にある状態のPOY用紡糸引取設備の正面図である。 FDY用紡糸引取設備の斜視図である。 FDY用紡糸引取設備の側面図である。 FDY用紡糸引取設備の正面図である。 FDY用紡糸引取設備における各糸の糸送りローラ全体での糸掛け周長の構成を示す概略図であり、(a)図は第一の直前糸送りローラに分配された糸の場合、(b)図は第二の直前糸送りローラに分配された糸の場合である。 FDY用紡糸引取設備において糸送りローラの別配置構成を示す概略図である。
符号の説明
1 糸
2 ボビン
10 転送用糸送りローラ
21 第一の直前糸送りローラ
22 第二の直前糸送りローラ
30 巻取機
31 ボビンホルダ軸
40 カッターアスピレータ
50 マイグレーションユニット
60 分繊用糸ガイド
65 糸掛け補助ガイド
70 フレーム
71 右フレーム
72 左フレーム
81・82 作業用ステップ
90 スピニングヘッド
100 POY用紡糸引取設備
121 第一の直前糸送りローラ
122 第二の直前糸送りローラ
200 FDY用紡糸引取設備
A 糸拡がり角度
H 直前糸送りローラの高さ
本発明の紡糸引取設備の二つの実施の形態を説明する。
第一の実施の形態はPOY(一部延伸糸)を巻取るPOY用紡糸引取設備100であり、第二の実施の形態はFDY(全延伸糸)を巻取るFDY用紡糸引取設備200である。
FDY用紡糸引取設備200には、POY用紡糸引取設備100の構成に加えて、紡糸の延伸用の装置が追加されるものとなっている。
図1、図2、図3を用いて、POY用紡糸引取設備100の構成を説明する。
POY用紡糸引取設備100は、スピニングヘッド(溶融樹脂の吐出部)90から供給される複数本の糸(フィラメント糸)1を巻取る巻取機30と、上方のスピニングヘッド90と下方の巻取機30との間に設けられてスピニングヘッド90からの複数本の糸1を巻取機30へ送り出す複数段の糸送りローラ10・21・22と、を備えている。
スピニングヘッド90は、(本体を図示せぬ)紡糸機からの糸の紡出部である。
POY用紡糸引取設備100において、スピニングヘッド90から供給される複数本の糸1は、巻取機30に至るまでに延伸されるが、この延伸では、糸1の延伸は完了せず、巻取機30に巻き取られる糸1はPOY(一部延伸糸)である。
なお、図1から図3に図示されるPOY用紡糸引取設備100は、1錘分の設備であって、紡糸引取工場においては、図示のPOY用紡糸引取設備100が多数、図3の左右方向に並設される。
前記複数段の糸送りローラは、第一段の転送用糸送りローラ10と、第二段の直前糸送りローラ21・22と、からなる。第一の直前糸送りローラ21と、第二の直前糸送りローラ22とは、共に、第二段の糸送りローラを構成している。
これらの糸送りローラ10・21・22には、それぞれ、駆動用のモータユニット10a・21a・22aが付設されている。
巻取機30は、複数のボビン2を同時に支持するボビンホルダ軸31と、ボビン2上に形成されるパッケージ3に接触して回転する接触ローラと、各ボビン2に巻き取られる各糸1をトラバースするトラバース装置群32と、前記接触ローラやトラバース装置群32を駆動する駆動装置33と、を備えている。
POY用紡糸引取設備100において、前記各糸1の送り方向で、前記スピニングヘッド90と、転送用糸送りローラ10との間には、カッターアスピレータ40と、マイグレーションユニット50と、が配置されている。
カッターアスピレータ40は、糸切断時に用いられる装置で、糸の吸引装置と、糸の切断装置とを備えている。マイグレーションユニット50は、インターレース装置やオイリング装置である。本実施の形態では、オイリング装置である。
以下において、POY用紡糸引取設備100における方向を、次のように定義する。
重力の作用方向を上下方向とし、巻取機30に備えるボビンホルダ軸31の軸方向を前後方向とし、水平面内で前後方向と垂直となる方向を左右方向とする。
特に、ボビンホルダ軸31の先端側を前側とし、ボビンホルダ軸31の後端側(モータとの連結側)を後側とする。
POY用紡糸引取設備100に備える前記各装置のレイアウトを、前記各糸1の送り方向に沿って説明する。
前記各装置である、糸送りローラ10・21・22、巻取機30、カッターアスピレータ40、マイグレーションユニット50は、左右方向では略同じ位置に配置されているが(図3)、前後方向および上下方向では異なる位置に配置されている(図1、図2)。そこで以下では、主として、これらの各装置の前後方向および上下方向での位置関係を説明する。
図2、図3に示すように、前記ボビンホルダ軸31の先端部上方に、前記スピニングヘッド90が配置されており、このスピニングヘッド90より下方に向けて複数本の前記糸1が供給される。ここで、前記スピニングヘッド90は、POY用紡糸引取設備100の上方に配置されている。スピニングヘッド90の下方にはカッターアスピレータ40が配置され、その下方にはマイグレーションユニット50が配置され、その下方には転送用糸送りローラ10が配置されている。前記スピニングヘッド90より供給される前記各糸1は、カッターアスピレータ40と、マイグレーションユニット50とを通過して、転送用糸送りローラ10に送られる。
スピニングヘッド90からは、前記複数本の糸1が左右方向に拡がった状態で複数本供給されるものであり、マイグレーションユニット50の手前で左右幅が狭められて、転送用糸送りローラ10へと送られる。
つまり、転送用糸送りローラ10の周面に接触するように案内された前記複数本の糸1は、左右方向で並列であり、転送用糸送りローラ10の軸方向に沿って並んで配置されている。
転送用糸送りローラ10の後方かつ上方位置には、第一の直前糸送りローラ21が配置され、第一の直前糸送りローラ21の後方には、第二の直前糸送りローラ22が配置されている。両直前糸送りローラ21・22の高さ位置は同一である。
また、糸送りローラ10・21・22は、軸方向長さが略同一のローラであり、前後方向および上下方向での配置位置は異なるが、左右方向での配置位置は略同一である。
第一の直前糸送りローラ21には、一つのスピニングヘッド90から供給される前記複数本の糸1が、転送用糸送りローラ10を介して、一旦全部供給されるが、半数の糸1はそのまま第二の直前糸送りローラ22へと送られる。第二の直前糸送りローラ22には、前記複数本の糸1の半数の糸1が供給される。
つまり、スピニングヘッド90から供給される前記複数本の糸1は、その半数の糸1が第一の直前糸送りローラ21に分配され、残りの半数の糸1が、第一の直前糸送りローラ21を経由して、第二の直前糸送りローラ22に分配される。ここで、糸1が第一の直前糸送りローラ21を経由するとは、糸1が第一の直前糸送りローラ21の外周面に接触して送られる、ことを意味する。
両直前糸送りローラ21・22の下方には、巻取機30が配置されている。直前糸送りローラ21・22の並設方向は前後方向であり、巻取機30のボビンホルダ軸31の軸方向に沿っている。
ボビンホルダ軸31には、複数のボビン2が装着されている。ここで、一つのボビンホルダ軸31に装着されるボビン2の数は、スピニングヘッド90から供給される糸1の本数(1錘分の本数)と同数である。
本実施の形態では、スピニングヘッド90より供給される10本の糸1が、一つの巻取機30において、トラバース装置群32で綾振りされた後、10個のボビン2のそれぞれで、巻き取られる。
スピニングヘッド90から供給される複数本の糸1は、前述したように、まず、直前糸送りローラ21・22のそれぞれに分配される。本実施の形態では、10本の半数の5本ずつが、直前糸送りローラ21・22のそれぞれに分配される。直前糸送りローラ21・22のそれぞれにおいて、分配された糸1(5本の糸1)群は、一本ずつに拡散されて、各ボビン2に対応する綾振り支点ガイド32aのガイド孔を通過し、各ボビン2へと供給される。
また、複数本の糸1は、糸送りローラ10・21・22間で上下して送られるが、総合的には、上方位置のスピニングヘッド90から下方位置の巻取機30へと送られる。
直前糸送りローラ21・22における「直前」とは、これらの糸送りローラが、送り方向において、各ボビン2(巻取機30)に対する直前に位置することを意味する。第二の直前糸送りローラ22には、第一の直前糸送りローラ21を経由して、前記複数本の糸1の一部が供給されるが、第一の直前糸送りローラ21自体も、ボビン2(巻取機30)に対する「直前」の糸送りローラである。
直前糸送りローラ21(又は22)に、分配された糸1群は、前後方向(直前糸送りローラ21・22の軸方向に対して直交する方向)で拡散されて、同じく前後方向に沿って配置されている各ボビン2へと導かれる。
直前糸送りローラ21(又は22)に分配された糸1群の拡散は、直前糸送りローラ21(又は22)の外周面上を起点として行なうことも可能であるが、本実施の形態では、直前糸送りローラ21(又は22)の後端部の直下方に配置される分繊用糸ガイド60を起点として、行なわれる。
この分繊用糸ガイド60には、糸1の案内部として糸1の挿通孔もしくは溝が、対応する直前糸送りローラ21(又は22)に分配された糸1群の数量(本実施の形態では5本)だけ形成されている。分配された各糸1は、この分繊用糸ガイド60を糸拡がりの支点として、前後方向に拡散されて、巻取機30側へ供給される。
このように、直前糸送りローラ21(又は22)に分配された各糸1群が、分繊用糸ガイド60を糸拡がりの支点として、前後方向に拡散されて巻取機30に供給されることで、各糸1のトラバース装置群32への突入位置が、前後方向で一定の間隔だけ離間したものとなる。このため、前後方向で一定間隔離間された各糸1を、トラバース装置群32を構成する各トラバース装置を経て、前後方向のボビンホルダ軸31に直列に装着され各トラバース装置の直下方に位置する各ボビン2へ、個別に巻き取ることが可能である。
前記分繊用糸ガイド60は、回転駆動される直前糸送りローラ21(又は22)から離間した位置に糸拡がりの支点を提供する手段であり、各糸1に、直前糸送りローラ21(又は22)の駆動による振動の影響が及びにくいようにして、糸揺れを防止している。
また、糸拡がりの支点を直前糸送りローラ21(又は22)の外周面上ではなく、分繊用糸ガイド60に設けることで、同じ直前糸送りローラ21(又は22)に分配された各糸1は、送り方向において、直前糸送りローラ21(又は22)の外周面上の同じ位置で、直前糸送りローラ21(又は22)から離間する。つまり、糸1同士の間で、直前糸送りローラ21(又は22)の外周面との接触距離に差が生じないようにしている。
分配された糸1群は、分繊用糸ガイド60を経て、前後方向に一本ずつ拡散されるが、この糸拡がりの角度(糸拡がり角度A)は、糸品質を一定に保つ上で、垂直線に対して最大で20度以下となっている。
本実施の形態では、直前糸送りローラ21(又は22)には、5本の糸1が分配される構成であるので、一本が分繊用糸ガイド60の直下へと送られ、二本が分繊用糸ガイド60の前側へ送られ、二本が分繊用糸ガイド60の後側へと送られ、前記直下に送られる糸1を中心として、残りの四本の糸1が前後で対称となるように送られる。直前糸送りローラ21(又は22)に分配される糸1群の本数が偶数の場合は、分繊用糸ガイド60の直下に送られる糸はないが、糸1群は、前後で対称となるように拡散される。そして、最前側の綾振り支点ガイド32aに送られる糸1の送り経路と、最後側の綾振り支点ガイド32aに送られる糸1の送り経路との二等分線上に、分繊用糸ガイド60が配置される構成となっている。
本実施の形態では、最前側へと送られる糸1と垂直線とのなす角と、最後側へと送られる糸1と垂直線とのなす角度とは、共に17度程度であり、20度以下である。他の三本の糸1は、最前側や最後側へ送られる糸1よりも、垂直線に対してなす角度が小さなものとなり、当然、20度以下である。
このような糸拡がりが行なわれるように、直前糸送りローラ21(又は22)と、巻取機30との、レイアウトが設定されている。より詳しくは、巻取機30において、トラバース装置群32を構成する各トラバース装置への糸導入部(綾振り支点ガイド32a)が、巻取機30への各糸1の突入位置であり、分繊用糸ガイド60から、これらの突入位置に至る方向と、鉛直方向とのなす角度(糸拡がり角度A)が、前記20度以下に設定されているものである。
分繊用糸ガイド60の直下に送られる糸1(垂直線上を送られる糸)と比べて、垂直線に対して前側もしくは後側に送られる糸1は、分繊用糸ガイド60や各トラバース装置への糸導入部(綾振り支点ガイド32a)で、糸が曲げられることになり、余分なテンションが加えられる。このようなテンション付加の悪影響を最小化すべく、垂直線に対する糸拡がりの最大角度を前記20度以下、としている。
また、当然ながら、ボビンホルダ軸31に装着される各ボビン2は、各トラバース装置への糸導入部(綾振り支点ガイド32a)の直下方に配置されている。
本実施の形態では、ボビンホルダ軸31に10個のボビン2が装着されており、前側の5個のボビン2のそれぞれには、第一の直前糸送りローラ21から糸1が供給され、後側の5個のボビン2のそれぞれには、第二の直前糸送りローラ22から糸1が供給される。
図4を用いて、各糸1の糸送りローラ10・21・22への糸掛け周長について説明する。
スピニングヘッド90から供給される複数本の糸1において、第一の直前糸送りローラ21に分配される糸1群は糸送りローラ10・21に接触し、第二の直前糸送りローラ22に分配される糸1群は糸送りローラ10・21・22に接触する。このように、第一直前糸送りローラ21に分配される糸1と、第二直前糸送りローラ22に分配される糸1とで、通過経路が異なるものとなっているが、糸送りローラ10・21・22の外周面に接触する糸掛け周長の合計長さは、どちらに分配された糸1でも、同一に設定されている。これは、糸送りローラ10・21・22等の摩擦物との接触長さの違いによって、各糸1の糸品質にバラツキができるのを防止するためである。
図4(a)に示すように、第一の直前糸送りローラ21に分配される糸1群は、第一の直前糸送りローラ21の外周面上の経路R11とR12とに、糸掛けされて、対応する分繊用糸ガイド60へ送られる。
ここで、経路R11は、第一の直前糸送りローラ21の外周上で、転送用糸送りローラと第一の直前糸送りローラ21との共通接線の接点から最上位置までの糸1の送り経路である。また、経路R12は、第一の直前糸送りローラ21の外周上で、最上位置から後端位置までの糸1の送り経路である。
一方、図4(b)に示すように、第二の直前糸送りローラ22に分配される糸1群は、第一の直前糸送りローラ21の外周面上の経路R11と、第二の直前糸送りローラ22の外周面上の経路R22とに、糸掛けされて、対応する分繊用糸ガイド60へ送られる。
ここで、経路R22は、第二の直前糸送りローラ22の外周上で、最上位置から後端位置までの糸1の送り経路である。
直前糸送りローラ21・22の外径は同一であり、経路R12の長さ(糸掛け周長)と経路22の長さ(糸掛け周長)とは、同一である。
このため、第一の直前糸送りローラ21に分配される糸1群の合計の糸掛け周長と、第二の直前糸送りローラ22に分配される糸1群の合計の糸掛け周長と、が同一である。
図1、図2、図3を用いて、POY用紡糸引取設備100のフレーム70について説明する。
POY用紡糸引取設備100を構成する各装置において、巻取機30は、このPOY用紡糸引取設備100が配置される敷地内の床面上に載置されるが、他の各装置は、前記床面上に載置されるフレーム70に支持される。
フレーム70は、巻取機30の左右にそれぞれ配置される左フレーム71および右フレーム71と、左フレーム71と右フレーム71とを連結する連結フレーム73と、からなっている。
左フレーム71および右フレーム71は、柱状材をロ字形状に組み合わせてなる外枠と、この外枠を構成する柱状体間を橋架する柱状体と、で構成されている。また、連結フレーム73も、平面視コ字形状となるように柱状体を連結して構成される。
なお、左右方向に多数同時に並設されるPOY用紡糸引取設備100群において、各POY用紡糸引取設備100の左フレーム71は、その左隣に位置するPOY用紡糸引取設備100の右フレーム72に相当し、各POY用紡糸引取設備100の右フレーム72は、その右隣に位置するPOY用紡糸引取設備100の左フレーム71に相当する。
フレーム70を構成する各柱状体は、アルミニウム押出材により構成されている。
左フレーム71には、カッターアスピレータ40、マイグレーションユニット50、転送用糸送りローラ10、第一直前糸送りローラ21、第二直前糸送りローラ22、が支持されている。
なお、糸送りローラ10・21・22に関しては、直接フレーム70に支持されるものではなく、それぞれ対応するモータユニット10a・21a・22aがフレーム70に支持固定されて、間接的にフレーム70に支持される構成である。
POY用紡糸引取設備100において、最上位置に位置する直前糸送りローラ21・22の前記床面からの高さHは、作業者の作業性を考慮して、2600mm以下に設定されている。この高さHは、2600mm以下が好ましいが、具体的には、2000mmから2600mmの範囲に設定し、より好ましくは2300mm以下に設定する。
ここで、直前糸送りローラ21・22の高さHとは、床面から直前糸送りローラ21・22の軸心位置までの高さ、としている。
この直前糸送りローラ21・22の高さHは、前記20度以下とした、直前糸送りローラ21(又は22)からの糸拡がりの角度に影響するものである。この糸拡がり角度Aを、前記20度以下に抑えるためには、巻取機30において、トラバース装置群32を構成する各トラバース装置への糸導入部(綾振り支点ガイド32a)から、直前糸送りローラ21・22近傍の分繊用糸ガイド60までの高さを、適宜確保する必要がある。
このため、直前糸送りローラ21・22の高さ位置の制限と、糸拡がり角度Aを20度以下とする制限とにより、直前糸送りローラ21(又は22)に分配可能な糸1の本数の上限が規定されることになる。
ロ字形状である左フレーム71の上端部に位置する柱状体には、前後方向で直前糸送りローラ21・22の間に、糸掛け補助ガイド65が支持されている。
この糸掛け補助ガイド65は、後述する各糸1の糸掛けにおいて利用されるものである。
スピニングヘッド90から巻取機3の各ボビン2に至るまでの各糸1の糸掛けについて説明する。
スピニングヘッド90からは10本の糸1が同時に供給される。このため、糸掛けに際して、スピニングヘッド90から供給された10本の糸1の全部を、サクション装置(ハンドサッカー)により吸込みながら保持し、このサクション装置を作業者が手に持つなどして移動させることで、糸1群の糸掛けを行なうようにしている。
まず、作業者は、前記サクション装置に保持される10本の糸1全部を、糸送りローラ10・21・22に掛け渡す。なお、後述でサクション装置による吸引保持を解除する、と述べるまで、このサクション装置により10本の糸1全部が吸引保持される状態にある。次いで、10本の糸1のうち5本の糸1を前記糸掛けガイド65に掛け渡して、10本の糸1の全体を、第一直前糸送りローラ21用の5本と、第二直前糸送りローラ22用の5本とに分配する。
この後、前記サクション装置をトラバース装置群32の下方に移動させ、トラバース装置群32に付設されている複数の綾振り支点ガイド32aに、第一直前糸送りローラ21用の5本と、第二直前糸送りローラ22用の5本とを、分けた状態で掛け渡す。ここで、綾振り支点ガイド32aは、巻取機3に装着される各ボビン2の配設数と同数(つまり10)設けられている。各綾振り支点ガイド32aは、トラバース装置群32を構成する各トラバース装置の綾振り支点となる。加えて、各綾振り支点ガイド32aは、糸掛けの便宜を考慮して、各ボビン2の配設方向(ボビンホルダ軸31の軸方向)で、集合、拡散(分離)可能にスライド自在構成されている。そして、前記サクション装置を綾振り支点ガイド32aの近傍に持ってきて、集合状態の各綾振り支点ガイド32aに、各糸1を掛ける。
各綾振り支点ガイド32aへ糸1を掛けた後、糸掛け補助ガイド65に糸掛けされた5本の糸1のみを、第二直前糸送りローラ22より外す。糸1群は前記サクション装置に吸引される状態にあるので、第二直前糸送りローラ22から外された5本の糸1は、自然と糸掛けガイド65から外れて、第一直前糸送りローラ21に掛け渡された状態で、綾振り支点ガイド32aを経由して前記サクション装置に吸引される。
この後、作業者は、各綾振り支点ガイド32aを拡散(分離)させ、前記各綾振り支点ガイド32aを、前記各トラバース装置の綾振り支点の位置に配置する。
以上作業の後、各糸1が各ボビン2へと糸掛けされて、各糸1は、前記サクション装置による吸引保持を解除される。
以上で述べたように、サクション装置により吸引保持される糸1群を、糸送りローラ10・21を経由する5本と、糸送りローラ10・21・22を経由する5本と、に分配する糸掛けを行なう上で、糸送りローラ10・21を経由する5本を前記糸掛けガイド65に掛け渡すことで、糸1群の5本と5本とへの分配が、容易となっている。
右フレーム71には、開閉式の作業用ステップ81・82が設けられている。
第一作業用ステップ81は右フレーム71の前端部に設けられ、転送用糸送りローラ10への糸掛けや、カッターアスピレータ40やマイグレーションユニット50のメンテナンス等における作業用の踏み台となっている。
第二作業用ステップ82は、第一作業用ステップ81の後方に配置されており、直前糸送りローラ21・22への糸掛け作業等における作業用の踏み台となっている。
図1、図3、図5に示すように、作業用ステップ81・82は、開閉式に構成されており、踏み台として機能する開位置(図3)と、収納状態である閉位置(図5)と、で位置切換可能である。
具体的には、第一作業用ステップ81は、左フレーム73に回転自在に支持される踏み板81aと、踏み板81aに回転自在に設けられる脚81bと、を備えており、踏み板81aを水平姿勢にした状態で脚81bを床面に立てかけると、作業用の踏み台として機能する状態となる。
第二作業用ステップ82も同様の構成であるが、左フレーム73に回転自在に支持される踏み板82aと、踏み板82aに回転自在に設けられる脚82bと、脚82bと左フレーム73に回転自在に支持される支柱82c(図1)と、を備えており、踏み板82aと支柱82cとが平行リンク式である。そして、踏み板82aを水平姿勢にした状態で脚82bを床面に立てかけると、作業用の踏み台として機能する状態となる。
図5に示すように、作業用ステップ81・82を閉位置として、右フレーム71内に収納した状態では、右フレーム71と巻取機30との間に、作業者の通過用のスペースが確保される。作業用ステップ81・82を開位置とした作業時を別としては、作業用ステップ81・82を閉位置としておくものである。
図1、図2に示すように、連結フレーム72には、電源ユニット5が支持されている。この電源ユニット5内には、前記モータユニット10a・21a・22aに電力を供給するインバータ装置が備えられている。
ここで、直前糸送りローラ21・22に対応するモータユニット21a・22aに電力を供給するインバータ装置は、共用とされており、同一のインバータ装置により直前糸送りローラ21・22の駆動が同一に制御される。一方、転送用糸送りローラ10に対応するモータユニット10aに電力を供給するインバータ装置は、直前糸送りローラ21・22用のインバータ装置とは別に構成されている。
次に、図6、図7、図8を用いて、FDY用紡糸引取設備200の構成を説明する。
FDY用紡糸引取設備200は、スピニングヘッド(溶融樹脂の吐出部)90から供給される複数本の糸(フィラメント糸)101を巻取る巻取機30と、上方のスピニングヘッド90と下方の巻取機30との間に設けられてスピニングヘッド90からの複数本の糸101を巻取機30へ送り出す複数段の糸送りローラ10・121・122と、を備えている。
スピニングヘッド90は、(本体を図示せぬ)紡糸機からの糸の紡出部である。
FDY用紡糸引取設備200において、スピニングヘッド90から供給される複数本の糸101は、熱源を備える一対の直前糸送りローラ121・122を周回してから巻取機30に至る。つまり、糸101は、スピニングヘッド90から巻取機30に至るまでに完全に延伸されて、巻取機30に巻き取られる糸101はFDY(全延伸糸)である。
なお、図6から図8に図示されるFDY用紡糸引取設備200は、1錘分の設備であって、紡糸引取工場においては、図示のFDY用紡糸引取設備200が多数、図8の左右方向に並設される。
FDY用紡糸引取設備200は、POY用紡糸引取設備100がPOY(一部延伸糸)を巻取る装置であるのに対し、FDY(全延伸糸)を巻取る装置となっている。このため、FDY用紡糸引取設備200は、多くの部分でPOY用紡糸引取設備100と同一の構成であるが、次の点で構成が相違する。
FDY用紡糸引取設備200において巻取り対象となる糸101は、延伸処理を受ける程度も糸1とは異なるため、POY用紡糸引取設備100において巻取り対象となる糸1とは別の符号を用いている。この糸101は、巻取機30においてボビン2上に巻き取られてパッケージ103に形成される。
スピニングヘッド90から供給される複数本の糸101を、巻取機30に到達する前に完全に延伸すべく、スピニングヘッド90から巻取機30に糸101群を受け渡す糸送りローラ10・121・122には回転速度差が付与されている。つまり、FDY用紡糸引取設備200には、POY用紡糸引取設備100に備える直前糸送りローラ21・22に代えて、転送用糸送りローラ10に対して回転速度差が付与される一対の直前糸送りローラ121・122が備えられている。第一の直前糸送りローラ121はモータユニット121aにより駆動され、第二の直前糸送りローラ122はモータユニット122aにより駆動される。
なお、FDY用紡糸引取設備200における糸送りローラ10・121・122のレイアウトは、POY用紡糸引取設備100における糸送りローラ10・21・22のレイアウトと略同一である。
両レイアウトにおいてわずかに異なる点は、詳しくは後述するが、第一の直前糸送りローラ121に対して第二の直前糸送りローラ122が、基部から先端に向かって上向きに傾斜している点である。直前糸送りローラ21・22同士は平行に配置されている。
さらに、一対の直前糸送りローラ121・122には、延伸用のヒータが備えられている。
加えて、糸101に適切な熱量が加えられるように、転送用糸送りローラ10より送り出された糸101群は、一対の直前糸送りローラ121・122を周回するように、一対の直前糸送りローラ121・122に掛け渡されている。
また、直前糸送りローラ121・122は、糸101群との接触を保ちながら周回させる構成上、直前糸送りローラ21・22よりも軸方向が長く構成されている。
以下において、FDY用紡糸引取設備200の構成をより詳しく説明するが、POY用紡糸引取設備100とFDY用紡糸引取設備200とで、同一構成の部分に関しては同符号を用いるものとする。
前記複数段の糸送りローラは、第一段の転送用糸送りローラ10と、第二段の直前糸送りローラ121・122と、からなる。第一の直前糸送りローラ121と、第二の直前糸送りローラ122とは、共に、第二段の糸送りローラを構成している。
これらの糸送りローラ10・121・122には、それぞれ、駆動用のモータユニット10a・121a・122aが付設されている。
巻取機30は、複数のボビン2を同時に支持するボビンホルダ軸31と、ボビン2上に形成されるパッケージ3に接触して回転する接触ローラと、各ボビン2に巻き取られる各糸1をトラバースするトラバース装置群32と、前記接触ローラやトラバース装置群32を駆動する駆動装置33と、を備えている。
FDY用紡糸引取設備200においても、前記各糸101の送り方向で、前記スピニングヘッド90と、転送用糸送りローラ10との間には、カッターアスピレータ40と、マイグレーションユニット50と、が配置されている。
カッターアスピレータ40は、糸切断時に用いられる装置で、糸の吸引装置と、糸の切断装置とを備えている。マイグレーションユニット50は、インターレース装置やオイリング装置である。本実施の形態では、オイリング装置である。
以下において、FDY用紡糸引取設備200における方向を、次のように定義する。
重力の作用方向を上下方向とし、巻取機30に備えるボビンホルダ軸31の軸方向を前後方向とし、水平面内で前後方向と垂直となる方向を左右方向とする。
特に、ボビンホルダ軸31の先端側を前側とし、ボビンホルダ軸31の後端側(モータとの連結側)を後側とする。
FDY用紡糸引取設備200に備える前記各装置のレイアウトを、前記各糸101の送り方向に沿って説明する。
前記各装置である、糸送りローラ10・121・122、巻取機30、カッターアスピレータ40、マイグレーションユニット50は、左右方向では略同じ位置に配置されているが(図8)、前後方向および上下方向では異なる位置に配置されている(図6、図7)。そこで以下では、主として、これらの各装置の前後方向および上下方向での位置関係を説明する。
図7、図8に示すように、前記ボビンホルダ軸31の先端部上方に、前記スピニングヘッド90が配置されており、このスピニングヘッド90より下方に向けて複数本の前記糸101が供給される。ここで、前記スピニングヘッド90は、FDY用紡糸引取設備200の上方に配置されている。スピニングヘッド90の下方にはカッターアスピレータ40が配置され、その下方にはマイグレーションユニット50が配置され、その下方には転送用糸送りローラ10が配置されている。前記スピニングヘッド90より供給される前記各糸1は、カッターアスピレータ40と、マイグレーションユニット50とを通過して、転送用糸送りローラ10に送られる。
スピニングヘッド90からは、前記複数本の糸101が左右方向に拡がった状態で複数本供給されるものであり、マイグレーションユニット50の手前で左右幅が狭められて、転送用糸送りローラ10へと送られる。
つまり、転送用糸送りローラ10の周面に接触するように案内された前記複数本の糸101は、左右方向で並列であり、転送用糸送りローラ10の軸方向に沿って並んで配置されている。
転送用糸送りローラ10の後方かつ上方位置には、第一の直前糸送りローラ121が配置され、第一の直前糸送りローラ121の後方には、第二の直前糸送りローラ122が配置されている。両直前糸送りローラ121・122の高さ位置は略同一である。
また、糸送りローラ10・121・122は、軸方向長さが略同一のローラであり、前後方向および上下方向での配置位置は異なるが、左右方向での配置位置は略同一である。
ここで、転送用糸送りローラ10および第一の直前糸送りローラ121は、ローラの軸線が水平となるように配置されている。一方、第二の直前糸送りローラ122は、このローラ122の軸線が水平線に対して、先端側がわずかに上を向くように数度の傾斜角が付けられた姿勢で配置されている。このように、第一の直前糸送りローラ121が第二の直前糸送りローラ122に対して傾斜させられているのは、これらのローラ121・122に糸101を周回させた時に、糸101がローラ121・122上の同じ位置を周回することなく、糸101がローラ121・122の軸方向に順次、自然と移動するようにするためである。したがって、ローラ121・122の基端部(左フレーム71側)から糸101を周回させると、糸101はローラ121・122の先端側(右フレーム72側)へ、順次、周回位置を変えながらローラ121・122に巻き掛けられる。
転送用糸送りローラ10より送り出された糸101群は、一対の直前糸送りローラ121・122を周回するように、一対の直前糸送りローラ121・122に掛け渡されている。これらの直前糸送りローラ121・122には、延伸用のヒータが備えられており、一対の直前糸送りローラ121・122を周回する糸101群には、適切な熱量が加えられる。
また、転送用糸送りローラ10と直前糸送りローラ121・122との間には回転速度差が付与されており、スピニングヘッド90から供給される複数本の糸101が、巻取機30に到達する前に完全に延伸されるようにしている。
第一の直前糸送りローラ121には、一つのスピニングヘッド90から供給される前記複数本の糸101が、一旦全部供給される。その後、複数本の糸101は、一対の直前糸送りローラ121・122を周回した後、第一の直前糸送りローラ121に戻され、半数の糸101が第一の直前糸送りローラ121に分配される。そして、残りの半数の糸101は第二の直前糸送りローラ22へと送られ、第二の直前糸送りローラ22に分配される。
つまり、スピニングヘッド90から供給される前記複数本の糸101は、その半数の糸101が第一の直前糸送りローラ121に分配され、残りの半数の糸101が第二の直前糸送りローラ122に分配される。
ここで、前述した第二直前糸送りローラ122の傾斜角度は、トータルの糸掛け周長に影響を与えない、すなわち、糸101の物性に影響を与えない程度の傾斜である。したがって、第二直前糸送りローラ122の傾斜によって、第一直前糸送りローラ121に分配された糸101群と、第二直前糸送りローラ122に分配された糸101群との物性が異なることはない。
両直前糸送りローラ121・122の下方には、巻取機30が配置されている。直前糸送りローラ121・122の並設方向は前後方向であり、巻取機30のボビンホルダ軸31の軸方向に沿っている。
ボビンホルダ軸31には、複数のボビン2が装着されている。ここで、一つのボビンホルダ軸31に装着されるボビン2の数は、スピニングヘッド90から供給される糸101の本数(1錘分の本数)と同数である。
本実施の形態では、スピニングヘッド90より供給される10本の糸101が、一つの巻取機30において、トラバース装置群32で綾振りされた後、10個のボビン2のそれぞれで、巻き取られる。
スピニングヘッド90から供給される複数本の糸101は、前述したように、まず、一対の直前糸送りローラ121・122のそれぞれに分配される。本実施の形態では、10本の半数の5本ずつが、直前糸送りローラ121・122のそれぞれに分配される。直前糸送りローラ121・122のそれぞれにおいて、分配された糸101(5本の糸101)群は、一本ずつに拡散されて、各ボビン2に対応する綾振り支点ガイド32aのガイド孔を通過し、各ボビン2へと供給される。
また、複数本の糸101は、転送用糸送りローラ10と直前糸送りローラ121・122との間で上下して送られるが、総合的には、上方位置のスピニングヘッド90から下方位置の巻取機30へと送られる。
直前糸送りローラ121・122における「直前」とは、これらの糸送りローラが、送り方向において、各ボビン2(巻取機30)に対する直前に位置することを意味する。第二の直前糸送りローラ122には、第一の直前糸送りローラ121を経由して、前記複数本の糸101の一部が供給されるが、第一の直前糸送りローラ121自体も、ボビン2(巻取機30)に対する「直前」の糸送りローラである。
直前糸送りローラ121(又は122)に、分配された糸101群は、前後方向(直前糸送りローラ121・122の軸方向に対して直交する方向)で拡散されて、同じく前後方向に沿って配置されている複数のボビン2へそれぞれ導かれる。
直前糸送りローラ121(又は122)に分配された糸101群の拡散は、直前糸送りローラ121(又は122)の外周面上を起点として行なうことも可能であるが、本実施の形態では、直前糸送りローラ121(又は122)の先端部の直下方に配置される分繊用糸ガイド60を起点として、行なわれる。
この分繊用糸ガイド60には、糸101の案内部として糸101の挿通孔もしくは溝が、対応する直前糸送りローラ121(又は122)に分配された糸101群の数量(本実施の形態では5本)だけ形成されている。分配された複数本の糸101は、それぞれこの分繊用糸ガイド60を糸拡がりの支点として、前後方向に拡散されて、巻取機30側へ供給される。
このように、直前糸送りローラ121(又は122)に分配された各糸101群が、分繊用糸ガイド60を糸拡がりの支点として、前後方向に拡散されて巻取機30に供給されることで、複数本の糸101のトラバース装置群32への突入位置が、糸毎に前後方向で一定の間隔だけ離間したものとなる。このため、前後方向で一定間隔離間された複数本の糸101のそれぞれを、トラバース装置群32を構成する各トラバース装置を経て、前後方向のボビンホルダ軸31に直列に装着され各トラバース装置の直下方に位置する各ボビン2へ、個別に巻き取ることが可能である。
前記分繊用糸ガイド60は、回転駆動される直前糸送りローラ121(又は122)から離間した位置に糸拡がりの支点を提供する手段であり、各糸101に、直前糸送りローラ121(又は122)の駆動による振動の影響が及びにくいようにして、糸揺れを防止している。
また、糸拡がりの支点を直前糸送りローラ121(又は122)の外周面上ではなく、分繊用糸ガイド60に設けることで、同じ直前糸送りローラ121(又は122)に分配された各糸101は、送り方向において、直前糸送りローラ121(又は122)の外周面上の同じ位置で、直前糸送りローラ121(又は122)から離間する。つまり、糸101同士の間で、直前糸送りローラ121(又は122)の外周面との接触距離に差が生じないようにしている。
分配された糸101群は、分繊用糸ガイド60を経て、前後方向に一本ずつ拡散されるが、この糸拡がりの角度(糸拡がり角度A)は、糸品質を一定に保つ上で、垂直線に対して最大で20度以下となっている。
本実施の形態では、直前糸送りローラ121(又は122)には、5本の糸101が分配される構成であるので、一本が分繊用糸ガイド60の直下へと送られ、二本が分繊用糸ガイド60の前側へ送られ、二本が分繊用糸ガイド60の後側へと送られ、前記直下に送られる糸101を中心として、残りの四本の糸101が前後で対称となるように送られる。直前糸送りローラ121(又は122)に分配される糸101群の本数が偶数の場合は、分繊用糸ガイド60の直下に送られる糸はないが、糸101群は、前後で対称となるように拡散される。そして、最前側の綾振り支点ガイド32aに送られる糸1の送り経路と、最後側の綾振り支点ガイド32aに送られる糸1の送り経路との二等分線上に、分繊用糸ガイド60が配置される構成となっている。
本実施の形態では、最前側へと送られる糸101と垂直線とのなす角と、最後側へと送られる糸101と垂直線とのなす角度とは、共に17度程度であり、20度以下である。他の三本の糸101は、最前側や最後側へ送られる糸101よりも、垂直線に対してなす角度が小さなものとなり、当然、20度以下である。
このような糸拡がりが行なわれるように、直前糸送りローラ121(又は122)と、巻取機30との、レイアウトが設定されている。より詳しくは、巻取機30において、トラバース装置群32を構成する各トラバース装置への糸導入部(綾振り支点ガイド32a)が、巻取機30への各糸101の突入位置であり、分繊用糸ガイド60から、これらの突入位置に至る方向と、鉛直方向とのなす角度(糸拡がり角度A)が、前記20度以下に設定されているものである。
分繊用糸ガイド60の直下に送られる糸101(垂直線上を送られる糸)と比べて、垂直線に対して前側もしくは後側に送られる糸101は、分繊用糸ガイド60や各トラバース装置への糸導入部(綾振り支点ガイド32a)で、糸が曲げられることになり、余分なテンションが加えられる。このようなテンション付加の悪影響を最小化すべく、垂直線に対する糸拡がりの最大角度を前記20度以下、としている。
また、当然ながら、ボビンホルダ軸31に装着される各ボビン2は、各トラバース装置への糸導入部(綾振り支点ガイド32a)の直下方に配置されている。
本実施の形態では、ボビンホルダ軸31に10個のボビン2が装着されており、前側の5個のボビン2のそれぞれには、第一の直前糸送りローラ121から糸101が供給され、後側の5個のボビン2のそれぞれには、第二の直前糸送りローラ122から糸101が供給される。
図9を用いて、各糸101が糸送りローラ10・121・122に接触する糸掛け周長について説明する。
FDY用紡糸引取設備200においても、第一直前糸送りローラ121に分配される糸101と、第二直前糸送りローラ122に分配される糸101とで、糸送りローラ10・121・22のそれぞれの外周面に接触する糸掛け周長の合計長さは、同一に設定されている。
なお、直前糸送りローラ121に対して直前糸送りローラ122は傾斜しているが、この傾斜角度は前述したようにわずかであるので、図9においては図示していない。また、
この傾斜による影響は、各糸101に均等に働くので、糸掛け周長の合計長さに対する影響はない。
図9(a)に示すように、第一の直前糸送りローラ121に分配される糸101群は、第一の直前糸送りローラ121を経由して、第二の直前糸送りローラ122を半周して、第一の直前糸送りローラ121側に戻ってきて、第一の直前糸送りローラ121を3/4周して、第一の直前糸送りローラ121の後端位置に到達する。
なお、図9(a)では、左右方向より見て、第一の直前糸送りローラ121に分配される糸101群の通過経路が重なる領域を明確化すべく、太線で描いており、前記通過経路が重ならない領域と、区別している。
第一の直前糸送りローラ121に分配される糸101群の糸掛け周長は、前記経路R11と、第二の直前糸送りローラ122の半周と、第一の直前糸送りローラ121の3/4周と、である。これらの合計は、経路R11の円弧長さと、直前糸送りローラ21(又は22)の5/4周の長さと、を合わせた長さである。
なお、前記経路R11や直前糸送りローラ21・22を引用するのは、直前糸送りローラ21・121の外周長さが同一であることを利用している。
一方、第二の直前糸送りローラ122に分配される糸101群の糸掛け周長は、前記経路R11と、第二の直前糸送りローラ122の半周と、第一の直前糸送りローラ121の半周と、第二の直前糸送りローラ122の1/4周(前記R22)と、である。これらの合計は、経路R11の円弧長さと、直前糸送りローラ21(又は22)の5/4周の長さと、を合わせた長さである。
つまり、FDY用紡糸引取設備200においても、第一の直前糸送りローラ121に分配される糸101群と、第二の直前糸送りローラ122に分配される糸101群とで、直前糸送りローラ121・122における糸掛け周長が同一である。このため、糸101群に、転送用ローラ10と直前糸送りローラ121・122との間での延伸処理を行なうに際して、トータルの前記糸掛け周長が同一であるので、直前糸送りローラ121・122に備えるヒータから受ける熱量も同一となる。そして、第一の直前糸送りローラ121に分配される糸101群と、第二の直前糸送りローラ122に分配される糸101群とで、加熱量の違いによる糸品質のばらつきが発生しないようにしている。
また、糸の延伸を行なうに際して、最下流段の糸送りローラを複数個備える構成として、これら複数個の糸送りローラ121・122を周回するように糸を掛け渡すことで、補助ローラ等を用いることなく、糸の周回長を必要なだけ確保することが可能である。
従来のFDY用紡糸引取設備においては、ホットローラ(本実施の形態における各直前糸送りローラに相当)への糸の周回長を稼ぐべく、このホットローラと並列に補助ローラを配置し、ホットローラと補助ローラとを周回するように糸を掛け渡していた。これに対して、前述のFDY用紡糸引取設備200の場合は、複数ある糸送りローラ121・122を周回させるように糸101を配置することで、補助ローラを用いることなく、シンプルな構成としながら、糸の周回長を必要なだけ確保できる。
図10を用いて、別構成のFDY用紡糸引取設備における糸送りローラの配置構成について説明する。
FDY用紡糸引取設備において、複数段(本実施形態で二段)備えられる糸送りローラの配置構成には、次のようなものがある。
(1)第一段の転送用糸送りローラをコールドローラ(熱源なしのローラ)とし、第二段(最終段)の直前糸送りローラをヒートローラ(熱源ありのローラ)とする。図6から図8に示す前記FDY用紡糸引取設備200は、この形態である。紡糸される糸種はナイロンである。
(2)第一段の転送用糸送りローラをコールドローラ(熱源なしのローラ)とすると共に、この転送用糸送りローラに対応する掛け渡しの補助ローラを設け、第二段(最終段)の直前糸送りローラをヒートローラとする。図10に示す構成のFDY用紡糸引取設備がこの形態に該当する。紡糸される糸種はナイロンである。
(3)第一段の転送用糸送りローラをヒートローラとすると共に、この転送用糸送りローラに対応する掛け渡しの補助ローラを設け、第二段(最終段)の直前糸送りローラをヒートローラとする。紡糸される糸種はPET(ポリエチレンテレフタラート)である。
図10に示すように、前記(2)又は(3)の形態の場合、前記転送用糸送りローラ10の上方位置に、補助ローラ211が配置され、転送用糸送りローラ10と補助ローラ211とを一又は複数回周回するように糸201が掛け渡される。このようにして、前記(2)の形態の場合は、糸201が転送用糸送りローラ10に対して滑りにくくし、前記(3)の形態の場合は、転送用糸送りローラ(ヒートローラ)10での加熱長さをかせぎ、いずれの場合も、後段の糸送りローラとの延伸がスムーズに行なわれるようにする。
図6、図7、図8を用いて、FDY用紡糸引取設備200のフレーム70について説明する。
FDY用紡糸引取設備200を構成する各装置において、巻取機30は、このFDY用紡糸引取設備200が配置される敷地内の床面上に載置されるが、他の各装置は、前記床面上に載置されるフレーム70に支持される。
フレーム70は、巻取機30の左右にそれぞれ配置される左フレーム71および右フレーム71と、左フレーム71と右フレーム71とを連結する連結フレーム73と、からなっている。
左フレーム71および右フレーム71は、柱状材をロ字形状に組み合わせてなる外枠と、この外枠を構成する柱状体間を橋架する柱状体と、で構成されている。また、連結フレーム73も、平面視コ字形状となるように柱状体を連結して構成される。
なお、左右方向に多数同時に並設されるFDY用紡糸引取設備200群において、FDY用紡糸引取設備200の左フレーム71は、その左隣に位置するFDY用紡糸引取設備200の右フレーム72に相当し、FDY用紡糸引取設備200の右フレーム72は、その右隣に位置するFDY用紡糸引取設備200の左フレーム71に相当する。
フレーム70を構成する各柱状体は、アルミニウム押出材により構成されている。
左フレーム71には、カッターアスピレータ40、マイグレーションユニット50、転送用糸送りローラ10、第一直前糸送りローラ121、第二直前糸送りローラ122、が支持されている。
なお、糸送りローラ10・121・122に関しては、直接フレーム70に支持されるものではなく、それぞれ対応するモータユニット10a・121a・122aがフレーム70に支持固定されて、間接的にフレーム70に支持される構成である。
FDY用紡糸引取設備200において、最上位置に位置する直前糸送りローラ121・122の前記床面からの高さHは、作業者の作業性を考慮して、2600mm以下に設定されている。この高さHは、2600mm以下が好ましいが、具体的には、2000mmから2600mmの範囲に設定し、より好ましくは2300mm以下に設定する。
ここで、直前糸送りローラ121・122の高さHとは、床面から直前糸送りローラ121・122の軸心位置までの高さ、としている。
この直前糸送りローラ121・122の高さHは、前記20度以下とした、直前糸送りローラ121(又は122)からの糸拡がりの角度に影響するものである。この糸拡がり角度Aを、前記20度以下に抑えるためには、巻取機30において、トラバース装置群32を構成する各トラバース装置への糸導入部(綾振り支点ガイド32a)から、直前糸送りローラ121・122近傍の分繊用糸ガイド60までの高さを、適宜確保する必要がある。
このため、直前糸送りローラ121・122の高さ位置の制限と、糸拡がり角度Aを20度以下とする制限とにより、直前糸送りローラ121(又は122)に分配可能な糸1の本数の上限が規定されることになる。
ロ字形状である左フレーム71の上端部に位置する柱状体には、前後方向で直前糸送りローラ121・122の間に、糸掛け補助ガイド65が支持されている。
この糸掛け補助ガイド65は、各糸101の糸掛けにおいて利用されるものである。
右フレーム71には、開閉式の作業用ステップ81・82が設けられている。
第一作業用ステップ81は右フレーム71の前端部に設けられ、転送用糸送りローラ10への糸掛けや、カッターアスピレータ40やマイグレーションユニット50のメンテナンス等における作業用の踏み台となっている。
第二作業用ステップ82は、第一作業用ステップ81の後方に配置されており、直前糸送りローラ121・122への糸掛け作業等における作業用の踏み台となっている。
図6、図7に示すように、連結フレーム72には、電源ユニット5が支持されている。この電源ユニット5内には、前記モータユニット10a・121a・122aに電力を供給するインバータ装置が備えられている。
ここで、直前糸送りローラ121・122に対応するモータユニット121a・122aに電力を供給するインバータ装置は、共用とされており、同一のインバータ装置により直前糸送りローラ121・122の駆動が同一に制御される。一方、転送用糸送りローラ10に対応するモータユニット10aに電力を供給するインバータ装置は、直前糸送りローラ121・122用のインバータ装置とは別に構成されている。
本発明は、紡糸機から紡出された糸を巻取機で巻き取るようにした紡糸引取設備に利用可能である。

Claims (21)

  1. 紡糸機から紡出された複数本の糸を、複数段の糸送りローラを介して、上方から下方に向けて供給し、一台の巻取機のボビンホルダ軸に装着された前記複数本の糸と同数のボビンのそれぞれに、同時に巻き取るようにした紡糸引取設備であって、
    前記複数段の前記糸の送り方向における最下流段に配置される前記糸送りローラは、複数個配置される直前糸送りローラとし、
    前記複数本の糸は、前記複数個の前記直前糸送りローラのそれぞれに所定本数ずつ分配されてから、それぞれ一本ずつ前記各ボビンに導かれ、
    前記各糸の前記直前糸送りローラに対するトータルの糸掛け周長が、各糸間で同一となるようにした、
    ことを特徴とする紡糸引取設備。
  2. 前記糸の送り方向で、前記各直前糸送りローラの下流側に、前記各糸の前記直前糸送りローラに対するトータルの糸掛け周長を各糸間で同一とするための糸ガイドを設けた、
    ことを特徴とする請求項1に記載の紡糸引取設備。
  3. 前記複数本の糸の一部は、二個以上の直前糸送りローラを経由して分配される、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の紡糸引取設備。
  4. 前記各直前糸送りローラから前記巻取機へと至る糸の拡がり角度が、垂直線に対して20度以下となるように設定した、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の紡糸引取設備。
  5. 前記複数個の直前糸送りローラを、同一高さに配置した、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の紡糸引取設備。
  6. 前記各直前糸送りローラの床からの高さを、2600mm以下に設定した、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の紡糸引取設備。
  7. 平面視で、前記巻取機において前記各ボビンを支持するボビンホルダ軸に対して直交するように、前記各直前糸送りローラの軸が配置される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の紡糸引取設備。
  8. 前記一台の巻取機に対応する前記複数個の前記直前糸送りローラを、同一のフレームに一体的に取り付けた、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の紡糸引取設備。
  9. カッターアスピレータおよびマイグレーションユニットも前記フレームに一体的に取り付けた、
    ことを特徴とする請求項8に記載の紡糸引取設備。
  10. 前記フレームをアルミニウム押出材にて構成した、
    ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の紡糸引取設備。
  11. 前記フレームに作業用ステップを出し入れ自在に設けた、
    ことを特徴とする請求項8から請求項10のいずれかに記載の紡糸引取設備。
  12. 前記複数個の直前糸送りローラの各間に、糸掛け時に前記糸を一時的に預けておくための糸掛け補助ガイドを設けた、
    ことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の紡糸引取設備。
  13. 前記複数個の直前糸送りローラは、共通のインバータにより駆動される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載の紡糸引取設備。
  14. 紡糸機から紡出された複数本の糸を、複数段の糸送りローラを介して、延伸させながら、上方から下方に向けて供給し、一台の巻取機のボビンホルダ軸に装着された前記複数本の糸と同数のボビンのそれぞれに、同時に巻き取るようにした紡糸引取設備であって、
    前記複数段の前記糸の送り方向における最下流段に配置される前記糸送りローラは、複数個配置される直前糸送りローラとし、
    前記複数本の糸は、前記複数個の前記直前糸送りローラを周回すると共に、前記複数個の直前糸送りローラのそれぞれに所定本数ずつ分配されてから、それぞれ一本ずつ前記各ボビンに導かれる、
    ことを特徴とする紡糸引取設備。
  15. 前記糸の送り方向で、前記各直前糸送りローラの下流側に、前記各糸の前記直前糸送りローラに対するトータルの糸掛け周長を各糸間で同一とするための糸ガイドを設けた、
    ことを特徴とする請求項14に記載の紡糸引取設備。
  16. 前記各直前糸送りローラから前記巻取機へと至る糸の拡がり角度が、垂直線に対して20度以下となるように設定した、
    ことを特徴とする請求項14または請求項15のいずれかに記載の紡糸引取設備。
  17. 前記複数個の直前糸送りローラを、略同一高さに配置した、
    ことを特徴とする請求項14から請求項16のいずれかに記載の紡糸引取設備。
  18. 前記各直前糸送りローラの床からの高さを、2600mm以下に設定した、
    ことを特徴とする請求項14から請求項17のいずれかに記載の紡糸引取設備。
  19. 平面視で、前記巻取機において前記各ボビンを支持するボビンホルダ軸に対して直交するように、前記各直前糸送りローラの軸が配置される、
    ことを特徴とする請求項14から請求項18のいずれかに記載の紡糸引取設備。
  20. 前記複数個の直前糸送りローラの各間に、糸掛け時に前記糸を一時的に預けておくための糸掛け補助ガイドを設けた、
    ことを特徴とする請求項14から請求項19のいずれかに記載の紡糸引取設備。
  21. 前記複数個の直前糸送りローラは、共通のインバータにより駆動される、
    ことを特徴とする請求項14から請求項20のいずれかに記載の紡糸引取設備。
JP2007517778A 2005-05-26 2006-05-15 紡糸引取設備 Expired - Fee Related JP4491017B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005154465 2005-05-26
JP2005154465 2005-05-26
PCT/JP2006/309672 WO2006126413A1 (ja) 2005-05-26 2006-05-15 紡糸引取設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2006126413A1 true JPWO2006126413A1 (ja) 2008-12-25
JP4491017B2 JP4491017B2 (ja) 2010-06-30

Family

ID=37451839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007517778A Expired - Fee Related JP4491017B2 (ja) 2005-05-26 2006-05-15 紡糸引取設備

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP4491017B2 (ja)
CN (1) CN101166851B (ja)
WO (1) WO2006126413A1 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101680119B (zh) * 2007-05-11 2012-05-23 欧瑞康纺织有限及两合公司 用于熔纺和卷绕合成长丝的设备
JP5356778B2 (ja) * 2008-11-06 2013-12-04 Tmtマシナリー株式会社 紡糸巻取機
JP5368061B2 (ja) * 2008-11-13 2013-12-18 Tmtマシナリー株式会社 紡糸巻取設備
JP5107210B2 (ja) * 2008-11-13 2012-12-26 Tmtマシナリー株式会社 紡糸巻取設備
JP5600437B2 (ja) 2010-01-15 2014-10-01 Tmtマシナリー株式会社 紡糸巻取設備
JP2012057272A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Murata Mach Ltd 紡績機
JP6037896B2 (ja) * 2012-03-08 2016-12-07 Tmtマシナリー株式会社 紡糸引取装置
JP5864338B2 (ja) * 2012-03-30 2016-02-17 Tmtマシナリー株式会社 紡糸巻取装置及び紡糸巻取設備
CN102704073B (zh) * 2012-06-26 2014-08-13 东华大学 分束长丝同轴双向展丝器及应用
JP6145340B2 (ja) * 2013-07-05 2017-06-07 Tmtマシナリー株式会社 紡糸引取機の糸掛け治具、及び、紡糸引取機の糸掛け方法
JP2015212924A (ja) 2014-04-15 2015-11-26 Tmtマシナリー株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP6681307B2 (ja) * 2015-10-30 2020-04-15 Tmtマシナリー株式会社 紡糸引取装置
JP6829044B2 (ja) * 2016-10-20 2021-02-10 Tmtマシナリー株式会社 糸掛けロボット
CN109052047B (zh) * 2018-08-21 2023-10-13 东莞市斑马线业有限公司 一种单丝牵伸热定型数码上油打线机及打线工艺
JP7286500B2 (ja) * 2019-09-25 2023-06-05 Tmtマシナリー株式会社 紡糸巻取設備
CN110820057A (zh) * 2019-11-06 2020-02-21 新凤鸣集团股份有限公司 一种fdy设备生产poy品种的方法
CN111532879A (zh) * 2020-04-27 2020-08-14 南兴装备股份有限公司 一种多路供带机构

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002160869A (ja) * 2000-09-22 2002-06-04 Barmag Ag 融解紡糸して少なくとも1本の糸を巻成する装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63165513A (ja) * 1986-12-25 1988-07-08 Toray Ind Inc ポリアミド繊維の直接紡糸延伸方法
CN1135775A (zh) * 1994-09-21 1996-11-13 里特机械公司 纺丝卷绕机
AU9186098A (en) * 1997-10-01 1999-04-23 Teijin Seiki Co. Ltd. Takeup apparatus for yarn and method of hooking yarn onto the same
JP4081904B2 (ja) * 1999-02-18 2008-04-30 村田機械株式会社 紡糸巻取機
JP2000282321A (ja) * 1999-03-31 2000-10-10 Toray Ind Inc 糸条の巻取方法
JP2000318927A (ja) * 1999-05-12 2000-11-21 Toray Eng Co Ltd 紡糸巻取装置とその制御方法および巻取機とその制御方法
DE10145312A1 (de) * 2000-09-22 2002-05-29 Barmag Barmer Maschf Vorrichung zum Schmelzspinnen und Aufwickeln eines Fadens
JP2005097750A (ja) * 2000-09-28 2005-04-14 Toray Eng Co Ltd ポリエステル繊維およびポリエステル繊維の製造方法
JP3932950B2 (ja) * 2002-03-28 2007-06-20 村田機械株式会社 糸条巻取機の巻取制御監視装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002160869A (ja) * 2000-09-22 2002-06-04 Barmag Ag 融解紡糸して少なくとも1本の糸を巻成する装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4491017B2 (ja) 2010-06-30
CN101166851A (zh) 2008-04-23
CN101166851B (zh) 2010-07-14
WO2006126413A1 (ja) 2006-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4491017B2 (ja) 紡糸引取設備
JP4486115B2 (ja) 糸巻取装置、及び仮撚加工機
JP4903226B2 (ja) 合成の糸の溶融紡糸及び巻き取りのための装置
EP2636625B1 (en) Spun yarn take-up apparatus
JP5937945B2 (ja) 紡糸延伸装置
EP2186765B1 (en) Take-up winding facility
EP2186764B1 (en) Take-up winding facility
CN104828634A (zh) 纺丝牵伸装置
BRPI0817634B1 (pt) Método e dispositivo para a produção de tecido de malha
JP2013035640A (ja) 糸巻取装置、連結部材、及び、糸巻取方法
CN103361812B (zh) 混合长丝制造装置
JP2013023385A (ja) 糸巻取装置
TWI607946B (zh) 用有多馬達驅動之重疊捲繞位置的產生紗線捲筒的機器
US3834146A (en) Device for twisting natural and synthetic fibre yarns into a single thread
JP6027344B2 (ja) 繊維機械
JP2012031523A (ja) 紡績機
JP2021024744A5 (ja)
EP4242154A1 (en) Winding device and winding system
EP2184386B1 (en) Device for melt-spinning and winding up synthetic filament yarns
CN100497144C (zh) 纺织机械
JP6767882B2 (ja) 紡績準備機
JP2021055235A (ja) 紡糸生産設備
JP2005232671A (ja) エアテクスチャード加工機
JPH08337938A (ja) 複合糸の紡出方法並びにその装置
JP2023082661A (ja) 紡糸引取装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100330

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100402

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140409

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees