JP5864338B2 - 紡糸巻取装置及び紡糸巻取設備 - Google Patents

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Description

本発明は、紡糸装置で紡糸された糸を巻取ボビンに巻き取る紡糸巻取装置及び紡糸巻取設備に関する。
紡糸巻取装置は、紡糸装置で紡糸された複数の糸を複数の巻取ボビンに巻き取るものである。また、紡糸巻取装置を複数並設することで紡糸巻取設備を構成する。紡糸巻取装置には、糸を巻取ボビンに巻き取るパッケージ形成部が設けられている。パッケージ形成部の近傍には、ローラ、ヤーンガイド、糸切断吸引装置等、紡糸装置からの糸を処理しつつ、パッケージ形成部に送り出すための種々の装置が設けられている。
パッケージ形成部の近傍に設けられているこれらの装置は、紡糸巻取装置を構成するフレームに個別に設置されている。このため、紡糸巻取装置の設置やメンテナンスの際には、これらの各装置を個別に取り付けたり取り外したりする必要があり、手数を要している。そこで、これらの各装置を送糸ユニットとしてまとめることが考えられる。送糸ユニットとしてまとめて取り付けたり取り外すことにより、紡糸巻取装置の設置やメンテナンスを手数を要さずに行うことができるようになる。送糸ユニットをパッケージ形成部の近傍に配置するには、フレーム又は別の支持部材に送糸ユニットを支持させる必要がある(特許文献1参照。)。
ところで、ローラやヤーンガイドは、糸の方向を変えて糸道を規定しており、ヤーンガイドでは、糸を屈曲させて糸の方向を変えている。糸の屈曲角度が所定の角度(以下、上限屈曲角度とし、上限屈曲角度は例えば15度である。)より大きくなると糸品質を損なう。このため、ヤーンガイドでの糸の屈曲角度が上限屈曲角度以下となるよう、糸をパッケージ形成部に送り出すためのローラは、パッケージ形成部の上方の高所に配置されている。その結果、パッケージ形成部の上方の高所に設けられたローラと、パッケージ形成部との間は、複数の糸道が存在する空間となっている(図2参照。)。
前述のように、送糸ユニットをパッケージ形成部の近傍に配置するには、送糸ユニットをフレーム又は別の支持部材で支持する必要がある。しかしながら、糸道との干渉を防止するため、複数の糸道が存在する空間には支持部材を配置することはできない。特に、支持部材は複数の糸道が存在する空間を横切るように配置できないため、支持部材を複数の紡糸巻取装置で共通して用いることはできない。また、パッケージ形成部の上方の高所に設けられたローラよりも更に上方に支持部材を配置することも考えられる。しかしながら、その場合には支持部材の位置が非常に高所となるため、送糸ユニットの取り付けや取り外しが困難になるとともに、紡糸巻取装置自体が大型化することとなる。
一方、紡糸巻取装置のフレームに送糸ユニットを支持させるようにすると、フレーム及び紡糸巻取装置が大型化、複雑化する。また、フレームを複数の紡糸巻取装置で共通して用いることはできないため、共通の部材で送糸ユニットを支持するという構成をとることができない。
特許第4204548号公報
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものである。本発明の第1の目的は、紡糸装置からの糸を処理しつつ、パッケージ形成部に送り出すための各装置を送糸ユニットとしてまとめた上で、送糸ユニットを容易に設置できるようにし、紡糸巻取装置の設置やメンテナンスを容易にすることである。また、第2の目的は、送糸ユニットを支持する部材を複数の紡糸巻取装置で共通して用いることで、紡糸巻取設備の設置を容易にするとともに、省スペース化を図ることである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、第1の発明の紡糸巻取装置は、紡糸装置で紡糸された糸を巻き取る紡糸巻取装置であって、パッケージ形成部、第1ローラ、第2ローラ、送糸ユニット、第1梁を備える。
パッケージ形成部は、糸を巻取ボビンに巻き取る。
第1ローラは、紡糸装置からの糸を引き取る。
第2ローラは、第1ローラに対して糸走行方向の下流側であって、パッケージ形成部の上方に配置され、パッケージ形成部に向けて糸を送り出す。
送糸ユニットは、第1ローラ及び第2ローラを含み、紡糸装置からの糸を処理しつつ、パッケージ形成部に送り出す。
第1梁は、紡糸装置と第1ローラとの間の第1糸道と、第1ローラから第2ローラに至る第2糸道と、で挟まれる領域に配置され、送糸ユニットを支持する。
第2の発明の紡糸巻取装置は、第1の発明の紡糸巻取装置であって、送糸ユニットと第1梁とを接続する第1接続部を更に備える。
第1接続部は、第1梁に対する取付位置が、第1梁の軸方向に調整可能となるように構成され、かつ送糸ユニットに対する取付位置が、第1梁の軸方向に対して交差する方向に調整可能となるように構成されている。
第3の発明の紡糸巻取装置は、第1又は第2の発明の紡糸巻取装置であって、
第2ローラは、糸の糸道が巻取運転時における正規の糸道となる巻取運転位置と、巻取運転位置よりも低い位置である糸掛け作業位置と、の間で移動可能である。
第4の発明の紡糸巻取装置は、第1から第3のいずれかの発明の紡糸巻取装置であって、
送糸ユニットは、少なくとも糸切断吸引装置、インターレース、及びヤーンガイドを備える。
第5の発明の紡糸巻取装置は、第1から第4のいずれかの発明の紡糸巻取装置であって、
巻取ボビンを保持するパッケージ形成部のボビンホルダの軸と、第2ローラの軸は、直交している。
第6の発明の紡糸巻取装置は、第1から第5のいずれかの発明の紡糸巻取装置であって、
第1制御部と第2制御部を備える。
第1制御部は、パッケージ形成部を制御する。
第2制御部は、送糸ユニットを制御する。
第7の発明の紡糸巻取設備は、第1から第6のいずれかの発明の紡糸巻取装置を複数並設して構成される紡糸巻取設備であって、
第1梁は、並設される複数の紡糸巻取装置を跨いで配置され、複数の紡糸巻取装置に共通して用いられる部材である。
第8の発明の紡糸巻取設備は、第7の発明の紡糸巻取設備であって、
第1梁の端部は、床面に設置される支持部によって支持される。
第9の発明の紡糸巻取設備は、第7の発明の紡糸巻取設備であって、
第1梁の端部は、建屋の壁面及び/又は天井面に設置される支持部によって支持される。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
第1の発明によれば、紡糸装置からの糸を処理しつつ、パッケージ形成部に送り出すための各装置が送糸ユニットとしてまとめられる。送糸ユニットを支持する第1梁は、紡糸装置と第1ローラとの間の第1糸道と、第1ローラから第2ローラに至る第2糸道と、で挟まれる領域に配置される。このため、第2ローラがパッケージ形成部の上方に設置される構成の紡糸巻取装置であっても、糸道に干渉させずに第1梁及び送糸ユニットを設置することができ、紡糸巻取装置の設置やメンテナンスが容易となる。
第2の発明によれば、第1接続部は、第1梁に対する取付位置が、第1梁の軸方向に調整可能となるように構成され、かつ送糸ユニットに対する取付位置が、第1梁の軸方向に対して交差する方向に調整可能となるように構成されている。このため、パッケージ形成部に対する送糸ユニットの位置調整が容易である。
第3の発明によれば、第2ローラは、巻取運転位置と糸掛け作業位置との間で移動可能であり、第2ローラに対する糸掛け作業が容易となる。また、第2ローラは、送糸ユニットに設けられているため、このような移動機能を備えた第2ローラであっても、設置が容易である。
第4の発明によれば、送糸ユニットは、少なくとも糸切断吸引装置、インターレース、及びヤーンガイドを備える。送糸ユニットにこれらの装置がまとめて設置されるため、紡糸巻取装置の設置の際に、これらの装置を個別に設置する必要がなくなる。
第5の発明によれば、巻取ボビンを保持するパッケージ形成部のボビンホルダの軸と、第2ローラの軸は、直交している。このような構成の紡糸巻取装置において、送糸ユニットの設置が容易となる。
第6の発明によれば、紡糸巻取装置には、パッケージ形成部を制御する第1制御部と、送糸ユニットを制御する第2制御部とが設けられている。このため、パッケージ形成部と送糸ユニットをそれぞれ独立して制御することができる。
第7の発明によれば、第1梁は、並設される複数の紡糸巻取装置を跨いで配置され、複数の紡糸巻取装置に共通して用いられる部材である。このため、第1梁を紡糸巻取装置に対して個別に設ける必要がなく、紡糸巻取設備の設置が容易になる。また、省スペース化を図ることができる。
第8の発明によれば、前記第1梁の端部は、床面に設置される支持部によって支持される。このため、床面に設置する支持部を少なくすることができ、紡糸巻取設備の設置が容易になる。また、省スペース化を図ることができる。
第9の発明によれば、前記第1梁の端部は、建屋の壁面及び/又は天井面に設置される支持部によって支持される。このため、床面に支持部を設置する必要がなく、紡糸巻取設備の設置が容易になる。また、省スペース化を図ることができる。
実施例1に係る紡糸巻取装置11、及び紡糸巻取装置11を複数並設して構成した紡糸巻取設備100の正面図。 実施例1に係る紡糸巻取装置11、及び紡糸巻取装置11を複数並設して構成した紡糸巻取設備100の側面図。 図1のA―A線における断面図。 送糸ユニット31と第1梁62との接続部分の拡大斜視図。 図2のB―B線における断面図。 実施例2に係る紡糸巻取装置11、及び紡糸巻取装置11を複数並設して構成した紡糸巻取設備100の正面図。 実施例1に係る紡糸巻取装置11、及び紡糸巻取装置11を複数並設して構成した紡糸巻取設備100の側面図。
次に、発明の実施の形態について図を用いて説明する。
本発明の実施例1に係る紡糸巻取装置11と、紡糸巻取装置11を複数並設して構成される紡糸巻取設備100について、図1から図5を用いて説明する。以下の説明では、後述するボビンホルダ24の自由端側を紡糸巻取装置11の正面とし、その反対側を背面とする。ボビンホルダ24の側方から見た面を、紡糸巻取装置11の側面とする。また、上下方向は、紡糸巻取装置11を水平面に設置した状態における上下方向とする。
まず、図1、図2を参照して、紡糸巻取装置11に糸Yを供給する紡糸装置12について説明する。紡糸装置12は、複数本のフィラメントを紡出し、紡出されたフィラメントを糸Yとして上方から下方に向けて供給するものである。紡糸装置12に投入された合繊原料(フィラメントの原料)は押出機を用いて圧送され、スピニングヘッド(図示略)に設けられた複数の紡出口から紡出される。スピニングヘッドの紡出口から紡出された複数のフィラメントは、所定の本数毎に束ねられて複数本の糸Yを構成し、紡糸巻取装置11へ送り出される。つまり、フィラメントを所定の本数束ねて成る糸Yが複数本構成されて、この複数本の糸Yが紡糸巻取装置11へ送り出されるのである。工場内には、複数の紡糸装置12が設置されており、これに対応して、紡糸巻取装置11が複数並設されることで工場内に紡糸巻取設備100が構成される。
次に紡糸巻取装置11について説明する。図1、図2、図3に示すように、紡糸巻取装置11は、紡糸装置12で紡糸された糸Yを巻取ボビンDに巻き取ってパッケージPを形成する装置である。一般に紡糸巻取装置には、POY(一部延伸糸)を巻取るPOY用紡糸巻取装置と、FDY(延伸糸)を巻取るFDY用紡糸巻取装置の2種類の装置がある。本実施例に係る紡糸巻取装置11はPOY用紡糸巻取装置である。紡糸巻取装置11は、主にパッケージ形成部21、送糸ユニット31、第1制御部41、第2制御部51、第1支持部60、及び第2支持部70から構成されている。
パッケージ形成部21は、紡糸装置12から送り出された複数本の糸Yをそれぞれ巻取ボビンDに巻き取るものである。パッケージ形成部21は、主として機体22、ターレット23、ボビンホルダ24、トラバース装置(図示せず)、駆動装置25を備えている。
ターレット23は機体22に設けられ、回動軸を中心に回動可能である。ボビンホルダ24はターレット23に2本設けられており、複数の巻取ボビンDが装着される。ターレット23が略半回転することで、ボビンホルダ24の一方が上方の巻取位置に、他方が下方の玉揚げ及び待機位置となり、2本のボビンホルダ24の位置を交代させることができる。トラバース装置は、巻取ボビンDに巻き取られる糸Yを綾振する。駆動装置25は、ターレット23、ボビンホルダ24及びトラバース装置を駆動する。パッケージ形成部21には、第1制御部41が電気的に接続され、パッケージ形成部21の動作を制御する。パッケージ形成部21と第1制御部41は、それぞれ工場の床面Fに設置される。
送糸ユニット31は、紡糸装置12で紡糸された複数本の糸Yを処理しつつ、パッケージ形成部21に糸Yを送り出す装置である。送糸ユニット31には、主として、糸Yの走行方向に沿って上流側から、糸切断吸引装置34、第1インターレース35、第1ローラ37、第2インターレース36、第2ローラ38がユニットとしてまとめて設けられる。送糸ユニット31が配置される位置は、パッケージ形成部21の正面側の上方、つまり、ボビンホルダ24の自由端側における、パッケージ形成部21の上方である。送糸ユニット31は、後記説明する第1支持部60により支持される。
第1ローラ37は、紡糸装置12からの複数本の糸Yを引き取るローラである。紡糸装置12で紡糸された複数本の糸Yは、上方から下方に向けて供給されるため、第1ローラ37は、紡糸装置12の下方に配置される。紡糸装置12と第1ローラ37との間の糸道を第1糸道Y1とする。
第2ローラ38は、パッケージ形成部21に向けて糸Yを送り出すローラである。図3に示すように、第2ローラ38は、巻取運転時には、第1ローラ37に対して糸Yの走行方向の下流側であって、パッケージ形成部21の上方の位置(巻取運転位置a)に配置される。第2ローラ38の巻取運転位置aは、糸Yの屈曲角度が糸Yの品質を損なわない上限屈曲角度(例えば15度)以下となるように設定される。第2ローラ38が巻取運転位置aに位置する状態において、第1ローラ37から第2ローラ38に至る糸道を第2糸道Y2とする。
第2ローラ38の軸は、ボビンホルダ24の軸と直交するように配置されている。第2ローラ38は、第1ローラ37から送糸された複数の糸Yを各巻取ボビンDに振り分ける際、各糸Yを第2ローラ38の接線方向に振り分ける。第2ローラ38からパッケージ形成部21の方向に振り分けられた各糸Yは、パッケージ形成部21で巻取ボビンDに巻き取られる。具体的には、各糸Yは、トラバース装置によって左右方向(ボビンホルダ24の軸方向)に綾振されて回転する巻取ボビンDに巻き取られる。そして、巻取ボビンDに巻き取られた糸Yは、巻取ボビンD上にパッケージPを形成する。
糸切断吸引装置34は、紡糸巻取装置11にトラブルが発生したり、断糸等の異常が発生した場合に、全ての糸Yを切断するとともに、紡糸装置12から紡出され続けている糸Yを吸引して保持するものである。
第1インターレース35と第2インターレース36は、流体噴射ノズルを用いることで糸Yを構成するフィラメントを相互に絡み合わせて集束性を付与し、繊維間の広がりや分離を抑制するものである。尚、糸切断吸引装置34、第1インターレース35、第2インターレース36には、それぞれ糸Yを案内するヤーンガイド(図示せず)が一体に設けられているが、ヤーンガイドを別体で設けてもよい。
送糸ユニット31の基体は、第1ユニットフレーム32と第2ユニットフレーム33で構成されている。第1ユニットフレーム32には、糸Yの走行方向に沿って上流側から、糸切断吸引装置34、第1インターレース35、第1ローラ37、第2インターレース36が設けられている。第2ユニットフレーム33は、第1ユニットフレーム32に接続されている。第2ユニットフレーム33には、第2ローラ38、昇降装置(図示せず)が設けられている。
昇降装置は、第2ローラ38を巻取運転位置aと糸掛け作業位置bとの間で移動させるものである。昇降装置の詳細な説明は省略するが、プーリ対、ベルト、レール、駆動モータ等で構成される。第2ユニットフレーム33は、主として押出材で構成されており、内部に昇降装置を収容する。第2ローラ38の巻取運転位置aは、巻取運転時における第2ローラ38の位置であり、第2ローラ38から振り分けられる複数本の糸Yの糸道が巻取運転時における正規の糸道となる位置である。第2ローラ38の糸掛け作業位置bは、第2ローラ38に糸掛け作業を行う際の位置であり、巻取運転位置aよりも低く、オペレータが低い位置から第2ローラ38に糸掛け作業を行うことができる位置である。
送糸ユニット31には、第2制御部51が電気的に接続されている。第2制御部51は送糸ユニット31の動作を制御するものである。第2制御部51は、後記説明する第2支持部70により、パッケージ形成部21に対して分離して設置されている。また、送糸ユニット31には、送糸ユニット31の起動及び停止や、第2ローラ38の移動の操作を行うためのスイッチ盤39が設けられている。
次に、第1支持部60と第2支持部70について説明する。まず、図1から図4に示すように、第1支持部60は、送糸ユニット31を支持するものである。第1支持部60は、第1支柱61、第1梁62、及び第1接続部63を有している。
第1梁62は、送糸ユニット31を支持する梁である。送糸ユニット31に対して第1梁62が配置される位置は、紡糸装置12と第1ローラ37との間の第1糸道Y1と、第1ローラ37から第2ローラ38に至る第2糸道Y2とで挟まれる領域内である。この領域は、第2ローラ38がパッケージ形成部21の上方に設置される構成の紡糸巻取装置11であっても、糸道が存在しない。このため、糸道に干渉させずに第1梁62を設置することができる。
また、第1梁62は、紡糸巻取設備100を構成する複数の紡糸巻取装置11を跨ぐように配置される。具体的には、複数並設されたパッケージ形成部21の正面側、つまり、ボビンホルダ24の自由端側において、複数のパッケージ形成部21の上方を跨ぐように配置される。このため、第1梁62は、複数の紡糸巻取装置11に共通して用いることが可能となる。
前述のように、第1糸道Y1と第2糸道Y2とで挟まれる領域内には糸道が存在しないため、複数並設されたパッケージ形成部21の上方を跨ぐように第1梁62を配置しても、第1梁62は糸道と干渉しない。この領域以外の領域、例えば、巻取運転位置aにある第2ローラ38の下方の領域には、複数の糸Yの糸道が存在する。このため、このような領域に第1梁62を配置することはできない。
尚、本実施例では、第1ローラ37から第2ローラ38の間に他のローラは存在しないため、第2糸道Y2は、第1ローラ37を起点とする直線状の糸道となる。そして、第1糸道Y1と第2糸道Y2とで挟まれる領域は、側面視で略V字状の空間となる。しかしながら、第1糸道Y1と第2糸道Y2とで挟まれる領域は、このような態様の領域に限定されるものではない。要するに、第1糸道Y1は、紡糸巻取装置11の上方に配置される紡糸装置12から、その下方に配置される第1ローラ37に至る糸道(上方から下方に向かう糸道)を意味し、第2糸道Y2は、紡糸装置12の下方に配置される第1ローラ37から、パッケージ形成部21の上方に配置される第2ローラ38に至る糸道(下方から上方に向かう糸道)を意味するものである。そして、第1糸道Y1と第2糸道Y2とで挟まれる領域とは、このように、紡糸装置12から一旦下方に向かい、再度上方の第2ローラ38に向かうような糸道で挟まれる領域であればよい。また、厳密に第1糸道Y1と第2糸道Y2とで挟まれる領域に限らず、それぞれの延長線で挟まれる領域も含めるものである。このような領域であれば、第1梁62は糸道と干渉しない。
このように、第1梁62は、複数並設されたパッケージ形成部21の上方を跨ぐように配置されるため、第1梁62には、複数の送糸ユニット31を支持することが可能である。第1梁62は、上下に2本、平行に配置され、それぞれ第1支柱61により両端部が支持される。第1支柱61は、紡糸巻取装置11が複数並設された紡糸巻取設備100の両側において、工場の床面Fに設置されている。
尚、紡糸巻取装置11に対して、糸Yの糸掛け作業や、パッケージPの玉揚げ等の作業を行うオペレータは、主として紡糸巻取装置11の正面側で作業を行う。この点、第1梁62は、パッケージ形成部21の上方を跨ぐように配置され、第1支柱61も、紡糸巻取装置11が複数並設された紡糸巻取設備100の両側に設置される。このため、第1梁62及び第1支柱61は、オペレータの作業領域の障害になりにくく、オペレータは円滑に作業を行うことができる。
第1接続部63は、紡糸巻取装置11の送糸ユニット31と第1梁62とを接続するものである。第1接続部63は、第1梁62に対する取付位置が、第1梁62の軸方向に調整可能となるように構成されている。また、第1接続部63は、送糸ユニット31に対する取付位置が、第1梁62の軸方向に対して交差する方向に調整可能となるように構成されている。このため、パッケージ形成部21に対する送糸ユニット31の位置調整が可能である。例えば、第1梁62の位置が正規の位置に対して多少ずれていても送糸ユニット31の正確な位置決めを容易に行うことができる。第1接続部63により、送糸ユニット31は、第1梁62に対して吊下げられるように支持される。
第1接続部63の構成をより詳細に説明する。図4に示すように、第1接続部63には、第1係止部64と第2係止部65が設けられている。第1係止部64は、2本の第1梁62に対応して2箇所に設けられている。第1係止部64は、第1梁62に跨るように係止され、ボルト66で第1梁62を締め付けることで固定される。第1梁62に対して締め付けのみで第1接続部63が第1梁62に固定されているため、ボルト66を緩めることで、第1接続部63を第1梁62の軸方向に位置調整できる。
第2係止部65は、送糸ユニット31を構成する第2ユニットフレーム33に係止される。具体的には、第2ユニットフレーム33には、長手方向に沿ってスリットSが設けられており、第2係止部65は、ボルト67によって第2ユニットフレーム33のスリットSに固定される。ボルト67を緩めることで、第1接続部63を第2ユニットフレーム33のスリットSに沿って位置調整できる。
このように、第1接続部63は、第1梁62と送糸ユニット31に対して位置の調整が可能である。このため、パッケージ形成部21に対する送糸ユニット31の位置調整は、第1梁62の軸方向と、第1梁62の軸に対して垂直な方向に行うことができる。
次に、第2支持部70は、図1、図2、図3、図5に示すように、第2制御部51をパッケージ形成部21に対して分離して支持するものである。また、第2支持部70自体もパッケージ形成部21に対して分離して設置されている。更に、第2支持部70は、複数の紡糸巻取装置11の第2制御部51を共通して支持している。第2支持部70は、第2支柱71、第2梁72、第2接続部73及び案内部74を有している。
第2支柱71は、紡糸巻取装置11が複数並設された紡糸巻取設備100の両側において、工場の床面Fに設置されている。両側の第2支柱71は、第2梁72を支持する。第2梁72は上下に2本、平行に配置される。これにより、第2梁72は、糸巻取設備100を構成する複数の紡糸巻取装置11のうち、パッケージ形成部21の背面側を跨ぐように配置される。
第2接続部73は、紡糸巻取装置11の第2制御部51を第2梁72に支持させるものである。第2接続部73は、複数の紡糸巻取装置11に対応して複数設けられる。各第2接続部73は、それぞれ2本の第2梁72に跨るように係止され、第2梁72の軸方向に位置決めされた後、ボルト等で固定される。また、第2接続部73には、第2制御部51が載置され、固定される。
案内部74は、送糸ユニット31に接続される電線や配管を配置するものである。案内部74は、第2接続部73に固定されており、複数の紡糸巻取装置11に対応して複数設けられる。案内部74には、例えば、送糸ユニット31と第2制御部51を接続する電線や、送糸ユニット31に電力を供給する動力線が配置される。また、第2制御部51の上方には、圧縮気体を各紡糸巻取装置11に供給する主配管80が設置されており、この主配管80から分岐する枝配管81が送糸ユニット31に接続される。案内部74には、この枝配管81も配置される。
以上説明した実施形態に係る紡糸巻取装置11によれば、次のような効果を有する。
紡糸装置12からの糸Yを処理しつつ、パッケージ形成部21に送り出すための各装置が送糸ユニット31としてまとめられる。送糸ユニット31を支持する第1梁62は、紡糸装置12と第1ローラ37との間の第1糸道Y1と、第1ローラ37から第2ローラ38に至る第2糸道Y2と、で挟まれる領域に配置される。このため、第2ローラ38がパッケージ形成部21の上方に設置される構成の紡糸巻取装置11であっても、糸道に干渉させずに第1梁62及び送糸ユニット31を設置することができ、紡糸巻取装置11の設置やメンテナンスが容易となる。
例えば、メンテナンスが必要になった送糸ユニット31を、メンテナンス済みの送糸ユニット31と交換することで、設置場所でのメンテナンスを省力化することができる。送糸ユニット31ごと交換すれば、メンテナンスのために紡糸巻取装置11を停止させる時間を短縮することができ、生産効率を向上させることができる。
第1接続部63は、第1梁62に対する取付位置が、第1梁62の軸方向に調整可能となるように構成され、かつ送糸ユニット31に対する取付位置が、第1梁62の軸方向に対して交差する方向に調整可能となるように構成されている。このため、パッケージ形成部21に対する送糸ユニット31の位置調整が容易である。
第2ローラ38は、巻取運転位置aと糸掛け作業位置bとの間で移動可能であり、第2ローラ38に対する糸掛け作業が容易となる。また、第2ローラ38は、送糸ユニット31に設けられているため、このような移動機能を備えた第2ローラ38であっても、設置が容易である。
送糸ユニット31は、糸切断吸引装置34、第1インターレース35、第1ローラ37、第2インターレース36、第2ローラ38、及びヤーンガイドを備える。送糸ユニットにこれらの装置がまとめて設置されるため、紡糸巻取装置の設置の際に、これらの装置を個別に設置する必要がなくなる。
巻取ボビンDを保持するパッケージ形成部21のボビンホルダ24の軸と、第2ローラ38の軸は、直交している。このような構成の紡糸巻取装置11において、送糸ユニット31の設置が容易となる。
紡糸巻取装置11には、パッケージ形成部21を制御する第1制御部41と、送糸ユニット31を制御する第2制御部51とが設けられている。このため、パッケージ形成部21と送糸ユニット31をそれぞれ独立して制御することができる。例えば、パッケージ形成部21のメンテナンス時には、パッケージ形成部21と第1制御部41のみをメンテナンス場所へ移動させ、そこで動作確認を行うことができる。このため、紡糸巻取装置11のメンテナンス性が向上する。
第1梁62は、並設される複数の紡糸巻取装置11を跨いで配置され、複数の紡糸巻取装置11に共通して用いられる部材である。このため、第1梁62を紡糸巻取装置11に対して個別に設ける必要がなく、紡糸巻取設備100の設置が容易になる。また、省スペース化を図ることができる。
第1梁62の端部は、床面Fに設置される第1支柱61によって支持される。このため、床面Fに設置する支持部を少なくすることができ、紡糸巻取設備100の設置が容易になる。また、省スペース化を図ることができる。
次に、本発明の実施例2に係る紡糸巻取装置11と、紡糸巻取装置11を複数並設して構成される紡糸巻取設備100について、図6及び図7を用いて説明する。本実施例に係る紡糸巻取装置11は、FDY(延伸糸)を巻取るFDY用紡糸巻取装置である。実施例1と共通する構成については、詳しい説明は省略する。
図6及び図7に示すように、本実施例の紡糸巻取装置11は、送糸ユニット31を備えている。FDY用紡糸巻取装置における送糸ユニット31は、紡糸装置12で紡糸された複数本の糸Yを加熱処理等を行いつつ、パッケージ形成部21に糸Yを送り出す装置である。送糸ユニット31には、第1ローラ37、及び第2ローラ38の他、複数の糸処理用ローラ91〜96がユニットとしてまとめて設けられる。本実施例の送糸ユニット31は、第1送糸ユニット311及び第2送糸ユニット312から構成される。第1送糸ユニット311及び第2送糸ユニット312は、それぞれ第1支持部60により支持される。
第1ローラ37は、紡糸装置12からの複数本の糸Yを引き取るローラである。紡糸装置12で紡糸された複数本の糸Yは、上方から下方に向けて供給されるため、第1ローラ37は、紡糸装置12の下方に配置される。紡糸装置12と第1ローラ37との間の糸道を第1糸道Y1とする。
第2ローラ38は、パッケージ形成部21に向けて糸Yを送り出すローラである。図7に示すように、第2ローラ38は、巻取運転時には、第1ローラ37に対して糸Yの走行方向の下流側であって、パッケージ形成部21の上方の位置(巻取運転位置a)に配置される。第2ローラ38の巻取運転位置aは、糸Yの屈曲角度が糸Yの品質を損なわない上限屈曲角度(例えば15度)以下となるように設定される。第2ローラ38が巻取運転位置aに位置する状態において、第1ローラ37から第2ローラ38に至る糸道、特に本実施例では、糸処理用ローラ96から第2ローラ38に至る糸道を第2糸道Y2とする。
第1送糸ユニット311の基体は、第1ユニットフレーム321と第2ユニットフレーム322で構成されている。第1ユニットフレーム321には、糸処理用ローラ96が設けられている。第2ユニットフレーム322は、第1ユニットフレーム321に接続されている。第2ユニットフレーム322には、第2ローラ38、昇降装置(図示せず)が設けられている。昇降装置は、第2ローラ38を巻取運転位置aと糸掛け作業位置bとの間で移動させるものである。昇降装置の構成、及び巻取運転位置aと糸掛け作業位置bについては実施例1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
第2送糸ユニット312の基体は、第3ユニットフレーム323で構成されている。第3ユニットフレーム323には、第1ローラ37、糸処理用ローラ91〜95が設けられている。
次に、第1支持部60について説明する。図6及び図7に示すように、第1支持部60は、送糸ユニット31を構成する第1送糸ユニット311及び第2送糸ユニット312を支持するものである。第1支持部60は、第1支柱61及び第1梁62を有している。
第1梁62は、第1送糸ユニット311及び第2送糸ユニット312を支持する梁である。送糸ユニット31に対して第1梁62が配置される位置は、紡糸装置12と第1ローラ37との間の第1糸道Y1と、第1ローラ37から第2ローラ38に至る第2糸道Y2とで挟まれる領域内である。より具体的には、紡糸装置12と第1ローラ37との間の第1糸道Y1と、糸処理用ローラ96と第2ローラ38との間の第2糸道Y2の延長線とで挟まれる領域内である。この領域は、第2ローラ38がパッケージ形成部21の上方に設置される構成の紡糸巻取装置11であっても、糸道が存在しない。このため、糸道に干渉させずに第1梁62を設置することができる。
また、第1梁62は、紡糸巻取設備100を構成する複数の紡糸巻取装置11を跨ぐように配置される。具体的には、複数並設されたパッケージ形成部21の正面側、つまり、ボビンホルダ24の自由端側において、複数のパッケージ形成部21の上方を跨ぐように配置される。このため、第1梁62は、複数の紡糸巻取装置11に共通して用いることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
送糸ユニット31を支持する第1支持部60と、第2制御部51を支持する第2支持部70は、実施形態のものに限定されず、種々の変更が可能である。例えば、第1支持部60の第1梁62を支持する手段は、工場の構造によって変更することができる。実施形態では、第1梁62の両端を2本の第1支柱61で支持したが、3本以上の第1支柱61により3箇所以上を支持してもよい。また、第1梁62の一端又は両端部を工場の壁面や支柱に支持させてもよい。第1支柱61は工場の床面Fに立設させたが、天井等から吊下げてもよい。この場合、床面Fに第1支柱61を設置する必要がなく、紡糸巻取設備100の設置が容易になる。また、省スペース化を図ることができる。
実施形態では、複数の紡糸巻取装置11を等間隔に一列に並設したが、種々の配置に対応させることができる。例えば、複数の紡糸巻取装置11を正面と背面が交互に並ぶようにしてもよい。
送糸ユニット31と第1支持部60の接続手段も実施形態に限定されない。例えば、実施形態では、第1接続部63を送糸ユニット31の第2ユニットフレーム33に固定したが、第1接続部63を第1ユニットフレーム32に固定してもよい。
実施例1の送糸ユニット31には、糸切断吸引装置34、第1インターレース35、第1ローラ37、第2インターレース36、第2ローラ38を設けたが、これら全てを設けなくてもよく、また他の装置を配置してもよい。また、これらを全て一体に設けなくてもよく、一部を別体にしてもよい。例えば第1ローラ37と第2ローラ38を異なるユニットに設けてもよい。第2ローラ38は、昇降せずに位置が固定されていてもよい。同構成は、(図6、7に示すように、)送糸ユニット31の第1ローラ37と第2ローラ38の間に、加熱、非加熱の複数の糸処理用のローラ91〜96を設置した紡糸巻取装置11に適用することもできる。このとき、第1ローラ37の軸方向は、図1〜3、図5に示すようにボビンホルダ24の軸と直交するように配置しても良いが、図6、図7に示すようにボビンホルダ24の軸と平行に配置されていてもよい。
11 紡糸巻取装置
12 紡糸装置
100 紡糸巻取設備
21 パッケージ形成部
22 機体
23 ターレット
24 ボビンホルダ
25 駆動装置
31 送糸ユニット
32 第1ユニットフレーム
33 第2ユニットフレーム
34 糸切断吸引装置
35 第1インターレース
36 第2インターレース
37 第1ローラ
38 第2ローラ
39 スイッチ盤
41 第1制御部
51 第2制御部
60 第1支持部
61 第1支柱
62 第1梁
63 第1接続部
70 第2支持部
71 第2支柱
72 第2梁
73 第2接続部
74 案内部
80 主配管
81 枝配管
91〜96 糸処理用ローラ
a 巻取運転位置
b 糸掛け作業位置
Y 糸
Y1 第1糸道
Y2 第2糸道
D 巻取ボビン
P パッケージ
F 床面

Claims (9)

  1. 紡糸装置で紡糸された糸を巻き取る紡糸巻取装置であって、
    糸を巻取ボビンに巻き取るパッケージ形成部と、
    前記紡糸装置からの糸を引き取る第1ローラと、
    前記第1ローラに対して糸走行方向の下流側であって、前記パッケージ形成部の上方に配置され、前記パッケージ形成部に向けて糸を送り出す第2ローラと、
    前記第1ローラ及び前記第2ローラを含み、前記紡糸装置からの糸を処理しつつ、前記パッケージ形成部に送り出す送糸ユニットと、
    前記紡糸装置と前記第1ローラとの間の第1糸道と、前記第1ローラから前記第2ローラに至る第2糸道と、で挟まれる領域に配置され、前記送糸ユニットを支持する第1梁と、
    を備える紡糸巻取装置。
  2. 請求項1に記載の紡糸巻取装置であって、
    前記送糸ユニットと前記第1梁とを接続する第1接続部を更に備え、
    前記第1接続部は、前記第1梁に対する取付位置が、前記第1梁の軸方向に調整可能となるように構成され、かつ前記送糸ユニットに対する取付位置が、前記第1梁の軸方向に対して交差する方向に調整可能となるように構成されている、紡糸巻取装置。
  3. 請求項1又は2のいずれか1項に記載の紡糸巻取装置であって、
    前記第2ローラは、糸の糸道が巻取運転時における正規の糸道となる巻取運転位置と、前記巻取運転位置よりも低い位置である糸掛け作業位置と、の間で移動可能である紡糸巻取装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の紡糸巻取装置であって、
    前記送糸ユニットは、少なくとも糸切断吸引装置、インターレース、及びヤーンガイドを備える、紡糸巻取装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の紡糸巻取装置であって、
    巻取ボビンを保持する前記パッケージ形成部のボビンホルダの軸と、前記第2ローラの軸は、直交している、紡糸巻取装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の紡糸巻取装置であって、
    前記パッケージ形成部を制御する第1制御部と、
    前記送糸ユニットを制御する第2制御部と、
    を備える紡糸巻取装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の紡糸巻取装置を複数並設して構成される紡糸巻取設備であって、
    前記第1梁は、並設される複数の紡糸巻取装置を跨いで配置され、前記複数の紡糸巻取装置に共通して用いられる部材である、紡糸巻取設備。
  8. 請求項7に記載の紡糸巻取設備であって、
    前記第1梁の端部は、床面に設置される支持部によって支持される、紡糸巻取設備。
  9. 請求項7に記載の紡糸巻取設備であって、
    前記第1梁の端部は、建屋の壁面及び/又は天井面に設置される支持部によって支持される、紡糸巻取設備。
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