JP2000318927A - 紡糸巻取装置とその制御方法および巻取機とその制御方法 - Google Patents

紡糸巻取装置とその制御方法および巻取機とその制御方法

Info

Publication number
JP2000318927A
JP2000318927A JP11131298A JP13129899A JP2000318927A JP 2000318927 A JP2000318927 A JP 2000318927A JP 11131298 A JP11131298 A JP 11131298A JP 13129899 A JP13129899 A JP 13129899A JP 2000318927 A JP2000318927 A JP 2000318927A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
condition
machine
spinning
take
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11131298A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Matsumura
浩之 松村
Yoshiaki Migaki
善朗 三垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Engineering Co Ltd
Original Assignee
Toray Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Engineering Co Ltd filed Critical Toray Engineering Co Ltd
Priority to JP11131298A priority Critical patent/JP2000318927A/ja
Publication of JP2000318927A publication Critical patent/JP2000318927A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紡糸巻取装置あるいは巻取機を停止させるこ
となく、しかも紡糸巻取操作中の条件に影響を与えるこ
となく紡糸巻取操作中に異なる紡糸巻取条件あるいは巻
取条件を設定できるようにすることである。 【解決手段】 紡糸機1と、引取機4と、巻取機5と、
紡糸機1、引取機4、巻取機5を制御するための入力手
段24、記憶手段31、制御手段30を有する制御装置
6とを備えた紡糸巻取装置において、前記制御装置6の
記憶手段31に、少なくとも紡糸機1の溶融ポリマー吐
出条件、引取機4のゴデーローラ回転条件、巻取機5の
巻取条件のパラメータを記憶する第1紡糸引取巻取条件
記憶部35-1と、糸切り替え後の前記各条件のパラメー
タを記憶する第2紡糸引取巻取条件記憶部35-2とを設
けた構成にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紡糸巻取装置とその
制御方法および巻取機とその制御方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に、合成繊維糸条の製造工程にお
いては連続して生産される糸条を巻取る場合は、図3に
示されるような溶融ポリマーを紡出する紡糸機1と、紡
出された溶融ポリマーを冷却して所定の糸条にする冷却
装置2と、糸条に油剤を付与する油剤付与装置3と、冷
却装置2からの糸条を所定の速度で延伸または引取る引
取機4と、糸条をボビンに巻取る巻取機5と、紡糸機
1、油剤付与装置3、引取機4、巻取機5等の回転速度
を制御する制御装置6とにより構成されている紡糸巻取
装置が使用されている。
【0003】紡糸機1は多数の吐出孔を有する口金7
と、口金7に溶融ポリマーを送るギァポンプ8と、該ギ
ァポンプ8を回転させる電動機9とにより構成されてい
る。
【0004】油剤付与装置3は油剤を糸条に付与するノ
ズル10と、該ノズル10に油剤を定量供給するギァポ
ンプ11と、ギァポンプ11を回転させる電動機12と
により構成されている。
【0005】引取機4は第1ゴデーローラ13と、第2
ゴデーローラ14と、該第1ゴデーローラ13と第2ゴ
デーローラ14とをそれぞれ所定の速度で回転させる電
動機15、16とにより構成されている。
【0006】該引取機4は糸条の種類、処理条件によっ
て例えば特開昭55−158324号公報に記載されて
いるようなセパレートローラを有する供給ローラと、一
対の延伸ローラと、セパレートローラを有する弛緩ロー
ラとを備えた構成のもの、特公昭60−5509号公報
に記載されているような複数のゴデットロールを備えた
構成のものが使用される。
【0007】巻取機5は機枠に回転自在に取り付けられ
たボビンホルダ19と、ボビンホルダ19の上流側に設
置されたトラバース装置17と、ボビンホルダ19に保
持されたボビン上に巻取られた糸条に所定の圧力で当接
する接圧ローラ18とにより構成されている。該トラバ
ース装置17、接圧ローラ18、ボビンホルダ19には
それぞれ回転駆動用の電動機20、21、22が設けら
れていると共に、ボビンホルダ19のボビン緊締解除等
ために圧空等の供給停止を行う電磁切替弁(図示せず)
が設けられている。
【0008】制御装置6は入力手段24と制御盤25と
により構成されており、該入力手段24はキーボード等
の入力部26と、入力条件等の処理を判断する演算部2
7と、演算部27から制御盤25に入力処理信号を送る
通信部28と、入力条件等を表示するCRT等のモニタ
ー部29とにより構成されている。該入力手段24と制
御盤25とは別に設置され通信部28の通信線によって
接続されている。
【0009】制御盤24は制御手段30と記憶手段31
と各電動機の回転制御を行うインバータ32(32-1〜
32-7)とが収納されている。
【0010】制御手段30は入力手段24からの入力情
報を記憶手段31に保管したり、記憶手段31に記憶さ
れた条件と紡糸機1、引取機4、巻取機5等の状況によ
って各インバータ32や電磁切替弁(図示せず)を制御
するようになっている。
【0011】記憶手段31は紡糸機1、油剤付与装置
3、引取機4、巻取機5等の連動動作シーケンス、巻取
機5の動作シーケンスを記憶する動作シーケンス記憶部
33、紡糸機1のギァポンプ8の仕様、油剤付与装置3
のギァポンプ11の仕様、引取機4のゴデットローラ1
3、14の径寸法、巻取機5のトラバースストローク、
接圧ローラ18の径寸法、各電動機の仕様、駆動連結部
のギァ比等の機械条件を記憶する機械条件記憶部34、
紡糸機1の溶融ポリマー吐出量、油剤付与装置3の油剤
供給量、引取機4のゴデットローラ13、14の速度お
よび温度、巻取機5の綾角、ボビン径、巻取糸条デニー
ル、リボン回避条件等の紡糸、引取、巻取条件のパラメ
ータを記憶する紡糸引取巻取条件記憶部35が設けられ
ている。
【0012】上述の紡糸機1のギァポンプ8、引取機4
の第1、第2ゴデットローラ13、14、巻取機5のボ
ビンホルダ19等には回転検出器(図示せず)が、第
1、第2ゴデットローラ13、14が加熱ローラの場合
は温度検出器(図示せず)が設けられ、制御装置6の制
御手段29にフィードバックするように配線されてい
る。
【0013】紡糸機1、引取機4巻取機5等の紡糸引取
巻取条件等のパラメータは、記憶手段31の紡糸引取巻
取条件記憶部35に記録され、必要な時に入力手段24
から読み出しできるようになっており、各条件を変更す
る場合は、入力手段24のモニター部29を見ながら作
業者が対応する条件を入力すると、記憶手段31の紡糸
引取巻取条件記憶部35に記録された紡糸引取巻取条件
のパラメータの内容が変更される。
【0014】上述の巻取機5に制御装置が設置され、該
巻取機5がターレット型自動巻取機の場合は図4に示さ
れるように機枠50に回転自在に設置されたタレット盤
51と、該タレット盤51に取り付けられたボビン保持
用のボビンホルダ52、53と、該ボビンホルダ52の
上方位置に設置されたトラバース装置54と、巻取位置
にあるボビンホルダ52に保持されたボビン上に巻き取
られた糸条に所定の圧力で当接する接圧ロール55と、
糸条を満巻パッケージから空ボビンに切り替える糸条切
替装置56と、制御装置57とを備えた構成になってい
る。
【0015】ターレット盤51、ボビンホルダ52、5
3、トラバース装置54および場合によっては接圧ロー
ル55には各々駆動用の電動機58、59、60、6
1、62が設けられている。
【0016】糸条切替装置56は特開昭54−1146
75号公報、特開昭64−60577号公報、特開平6
−32142号公報に記載されているような引取機4か
らの糸条を空ボビンの所定位置に案内する部材と該糸条
を空ボビンに巻き付ける部材等を備えた構成のものが設
置されている。
【0017】該部材には流体シリンダなど作動用のアク
チュエータ(図示せず)が設置されており、該アクチュ
エータ(図示せず)には機枠50内に設置された電磁切
替弁63により流体回路が切り替えられる流体供給用管
が接続されている。各アクチュエータなどの動作を検出
したり、作業者が操作するためのスイッチ(図示せず)
が所定の位置に配置されている。
【0018】制御装置57は制御装置6の場合と同様に
入力手段64と制御盤65とにより構成されており、該
入力手段64は入力部66と演算部67と通信部68と
モニター部69とにより構成されている。該入力手段6
4と制御盤65とは別に設置され通信部68の通信線に
よって接続されている。
【0019】制御盤65は制御盤25と同様に制御手段
70と記憶手段71と各電動機58、59、60、6
1、62の回転制御を行うインバータ72(72-1〜7
2-5)とが収納されている。
【0020】制御手段70は入力手段64からの入力情
報を記憶手段71に保管したり、記憶手段71に記憶さ
れた巻取条件と巻取機5の状況によって各インバータ7
2や電磁切替弁63を制御するようになっている。
【0021】記憶手段71は巻取機5の動作シーケンス
を記憶する動作シーケンス記憶部73、巻取機5のトラ
バースストローク、接圧ローラの径寸法、各電動機の仕
様、駆動連結部のギァ比等の機械条件を記憶する機械条
件記憶部74、綾角、ボビン径、巻取糸条デニール、リ
ボン回避条件等の巻取条件を記憶する巻取条件記憶部7
5が設けられている。
【0022】上述のボビンホルダ52、53、トラバー
ス装置54、接圧ロール55等には回転検出器(図示せ
ず)が、電磁切替弁63、スイッチ(図示せず)には動
作検知器(図示せず)等が設けられ、制御装置57の制
御手段70にフィードバックするように配線されてい
る。
【0023】巻取機5の巻取条件のパラメータは、記憶
手段71の巻取条件記憶部75に記録され、必要な時に
入力手段64から読み出しできるようになっており、巻
取条件を変更する場合は、入力手段64のモニター部6
9を見ながら作業者が巻取条件を入力すると、記憶手段
71の巻取条件記憶部75に記録された巻取条件のパラ
メータの内容が変更される。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上述の紡糸巻取装置に
設置されている制御装置6における記憶手段31の紡
糸、引取、巻取条件を記憶する記憶部35には一つの紡
糸、引取、巻取条件しか記憶させることができないた
め、紡糸巻取操作中に該条件を変更する場合、巻取張力
等を合わせるためにテスト巻を行って巻取速度等を変更
する際、あるいは品種、糸質の異なった糸条を得るため
に紡糸条件、引取条件、巻取条件等を変更する際には、
一旦紡糸巻取装置を停止させて該条件設定の変更を行っ
た後、紡糸巻取装置を始動させて糸掛けを行って紡糸巻
取を開始する必要があり、条件変更に時間が掛かると共
に多量の不良糸を発生するという問題がある。
【0025】また、制御装置6が紡糸巻取操作中に条件
変更が可能な場合、品種切替であっても一つの紡糸、引
取、巻取条件しか記憶させることができないため、条件
変更を行うと巻取中の糸条パッケージの糸質が途中から
異なったものになり、規格外の製品として巻取ったパッ
ケージは廃棄する必要があったり、紡糸巻取中に条件変
更を行うことによって、紡糸、引取、巻取条件が急激に
変化して各電動機駆動用のインバータがトリップした
り、紡糸、引取、巻取条件等の演算の辻褄が合わなくな
って、安全回路が作動して紡糸巻取装置が停止されると
いう問題がある。
【0026】また、上述の巻取機5に制御装置70が設
置されている場合も紡糸巻取装置の場合と同様に一つの
巻取条件しか記憶することができないため、巻取張力を
合わせるためにテスト巻を行って巻取速度等を変更する
際、一旦巻取装置を停止させて巻取条件設定の変更を行
った後、巻取機5を始動させて糸掛けを行って巻取を開
始する必要があり、条件変更に時間が掛かると共に多量
の不良糸を発生するという問題がある。
【0027】また、制御装置70が巻取操作中に条件変
更が可能な場合であっても一つの巻取条件しか記憶させ
ることができないため、条件変更を行うと巻取中の糸条
パッケージの糸質が途中から異なったものになり、規格
外の製品として巻取ったパッケージは廃棄する必要があ
ったり、巻取中に条件変更を行うことによって、巻取条
件が急激に変化して各電動機駆動用のインバータがトリ
ップしたり、巻取条件の演算の辻褄が合わなくなって、
安全回路が作動して巻取機5が停止されるという問題が
ある。
【0028】本発明は紡糸巻取装置あるいは巻取機を停
止させることなく、しかも紡糸巻取操作中の条件に影響
を与えることなく紡糸巻取操作中に異なる紡糸巻取条件
あるいは巻取条件を設定できるようにすることを目的と
するものである。
【0029】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明の紡糸巻取装置は請求項1に記載のように制
御装置の記憶手段に、制御装置の記憶手段に、少なくと
も紡糸機の溶融ポリマー吐出条件、引取機のゴデーロー
ラ回転条件、巻取機の巻取条件のパラメータを記憶する
第1紡糸引取巻取条件記憶部と、糸切り替え後の前記各
条件のパラメータを記憶する第2紡糸引取巻取条件記憶
部とを設けたことを特徴とするものである。
【0030】また、請求項2に記載のように入力手段か
らの入力条件に対して、予め設定された判断基準に基づ
いて、現在巻取中の条件を変更するか、入力条件を受け
付けないかを判断する演算機能を入力手段の演算部に設
けた構成にすることができる。
【0031】本発明の紡糸巻取装置の制御方法は請求項
3に記載のように制御装置の記憶手段に、制御装置の記
憶手段に、少なくとも紡糸機の溶融ポリマー吐出条件、
引取機のゴデーローラ回転条件、巻取機の巻取条件のパ
ラメータを記憶せしめると共に、糸切り替え後の前記各
条件のパラメータを記憶せしめるようにしたことを特徴
とするものである。
【0032】また、請求項4に記載のように入力手段の
演算部において、入力手段からの入力条件に対して予め
設定された判断基準に基づいて、現在巻取中の条件を変
更するか、入力条件を受け付けないかを判断せしめるよ
うにすることができる。
【0033】本発明の巻取機は請求項5に記載のように
制御装置の記憶手段に、所定の巻取条件のパラメータを
記憶する第1巻取条件記憶部と糸切り替え後の巻取条件
のパラメータを記憶する第2巻取条件記憶部とを設けた
ことを特徴とするものである。
【0034】また、請求項6に記載のような制御装置の
記憶手段に、各ボビンホルダ毎に個別に巻取条件のパラ
メータを記憶する巻取条件記憶部を設けた構成、請求項
7に記載のような入力手段からの入力条件に対して、予
め設定された判断基準に基づいて、現在巻取中の条件を
変更するか、入力条件を受け付けないかを判断する演算
機能を入力手段の演算部に設けた構成にすることができ
る。
【0035】本発明の巻取機の制御方法は請求項8に記
載のように制御装置の記憶手段に所定の巻取条件のパラ
メータと糸切り替え後の巻取条件のパラメータとを記憶
せしめるようにしたことを特徴とするものである。
【0036】また、請求項9に記載のように入力手段の
演算部において、入力手段からの入力条件に対して予め
設定された判断基準に基づいて、現在巻取中の条件を変
更するか、入力条件を受け付けないかを判断せしめるよ
うにすることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の紡糸巻取装置の構成は制
御装置における記憶手段以外が従来の紡糸巻取装置(図
3)の構成と同一であり、該記憶手段の構成以外の説明
は省略する。
【0038】本発明の記憶手段31は図1に示される通
り、紡糸機1、油剤付与装置3、引取機4、巻取機5等
の連動動作シーケンス、巻取機5の動作シーケンスを記
憶する記憶部33、紡糸機1のギァポンプ8の仕様、油
剤付与装置3のギァポンプ11の仕様、引取機4のゴデ
ットローラ13、14の径寸法、巻取機5のトラバース
ストローク、接圧ローラ18の径寸法、各電動機の仕
様、駆動連結部のギァ比等の機械条件を記憶する記憶部
34、紡糸機1の溶融ポリマー吐出量、油剤付与装置3
の油剤供給量、引取機4のゴデットローラ13、14の
速度および温度、巻取機5の綾角、ボビン径、巻取糸条
デニール、リボン回避条件等の紡糸、引取、巻取条件等
のパラメータを記憶する第1紡糸引取巻取条件記憶部3
5-1、糸切り替え後の前記各紡糸、引取、巻取条件等の
パラメータを記憶する第2紡糸引取巻取条件記憶部35
-2が設けられている。
【0039】上述の紡糸巻取装置において紡糸巻取操作
中に入力手段24の入力部26から紡糸引取巻取条件を
入力すると、予めプログラムされた条件に基づいて入力
された紡糸引取巻取条件のパラメータが演算部27で条
件の変更が可能か否かが判断される。
【0040】例えば、紡糸機1、油剤付与装置3のギァ
ポンプ8、11の仕様、引取機4のゴデットローラ1
3、14の径寸法、巻取機5のトラバースストローク等
の機械条件パラメータは、機械を運転しながら変更され
る可能性がないものであり、少なくとも巻取機が運転中
の状態では入力が拒否されるように演算部27に予めプ
ログラムされているため、作業者が入力手段24の入力
部26から変更条件を入力しても、演算部27で入力を
受け付けないよう判断され、記憶手段31の機械条件記
憶部34に記録されたデータは変更されない。一方、紡
糸機1の溶融ポリマー吐出量、油剤付与装置3の油剤供
給量、引取機4のゴデットローラ13、14の速度およ
び温度、巻取機5の綾角、ボビン径、巻取糸条デニー
ル、リボン回避条件等のトラバース装置の運転条件の場
合は、入力部26で設定条件の変更を行うと、入力され
た条件は次の糸切り替え後の紡糸引取巻取条件を記憶す
る第2紡糸引取巻取条件記憶部35-2に格納される。
【0041】そして、糸切り替えが行われると略同時に
第2紡糸引取巻取条件記憶部35-2のデータが第1紡糸
引取巻取条件記憶部35-1にコピーされ、糸切り替え後
の紡糸巻取は変更された条件によって行われる。それ以
降に紡糸引取巻取条件の変更がなければ先に変更された
条件で糸条の紡糸、引取、巻取操作および糸切り替え操
作が行われる。
【0042】上述の巻取条件の内引取機4のゴデットロ
ーラ13、14の速度、巻取機5の巻取速度を変更する
場合に糸切り替え後に各条件が変更されるようにする
と、糸品種の切り替えに即座に対応できるという利点が
ある一方、例えば、巻取張力を微調整するために巻取速
度を徐々に変化させて適正な巻取速度をテスト巻によっ
て求めるような場合には、微調整の度に糸切り替えを行
う必要があり、かえって効率が悪くなるという問題を生
じることがある。このような場合には、引取、巻取操作
中の条件をその場で変更きるようにするのが望ましい。
【0043】即ち、入力部26の操作によってモニタ部
29の画面を切り替えられるようにし、1つの設定画面
では糸切り替え後の引取条件、巻取条件が変更され、別
の画面では即座に引取条件、巻取条件が変更できるよう
にすることで、簡単にかつ確実に設定変更を行うことが
できる。
【0044】上述の巻取条件の変更は巻取条件の同一の
パラメータであっても、糸切り替え後の条件を変更する
か、即座に引取条件、巻取条件変更するか、あるいは変
更を受け付けないかについての判断を行う必要があるた
め、この判断を行なう演算機能(プログラム)が入力手
段24の演算部27に組み込まれおり、作業者が巻取条
件変更に対する判断状況を確認しながら条件変更作業が
できる。
【0045】また、紡糸巻取操作中の引取条件、巻取条
件を直接変更する場合には、入力部26の入力値に基づ
き、第1巻取条件記憶部35-1、第2巻取条件記憶部3
5-2に記憶されたパラメータを変更するようにプログラ
ムされている。
【0046】該引取条件、巻取条件の変更がゴデーロー
ラ速度、巻取速度等に対し急激にかつ大幅な条件変更で
ある場合には、インバータ32がトリップして引取機
4、巻取機5が停止してしまうことがある。このため、
紡糸巻取操作中の条件を直接変更する場合には、紡糸巻
取操作中(現状)の条件に対し変更可能な条件幅を規定
し、この条件幅で変更を繰り返すことで大きな変更幅を
実現するように演算部67にプログラムするのが望まし
い。
【0047】変更可能な条件の幅を越えた大幅な設定変
更については演算部27で判断を行い、変更を受け付け
ないか、可能な最大幅に自動的に置き換えるようにする
か、演算部27で自動的に小幅な変更に分割変換し、小
幅な変更を繰り返し行って入力された値になるまで変更
を行うようにできることは言うまでもない。
【0048】また、一度に変更できる変更幅を予め設定
できるようにすること、インバータ32の出力を監視
し、常にトリップしない条件に変更されるようにプログ
ラムすることは可能である。
【0049】上述の紡糸引取巻取条件を変更する場合、
巻取機5の糸切り替えと同時に全ての条件を同時に変更
すると、糸切り替え後の巻始めのパッケージの内層部に
条件変更過程の糸条が巻取られる可能性があるため、紡
糸機1のギァポンプ8、油剤付与装置3のギァポンプ1
1の回転数、ゴデーローラの温度条件等の一部の条件に
ついては糸切り替えに先立っ満巻パッケージ上に捨て巻
きを行なっている間に条件を変更し、該条件変更完了後
に糸切り替えを行うようプログラムするのが望ましい。
【0050】次に、巻取機5に制御装置が設置されてい
る場合の構成も制御装置における記憶手段以外が従来の
紡糸巻取装置(図4)の構成と同一であり、該記憶手段
の構成以外の説明は省略する。
【0051】本発明の記憶手段71は図2に示されるよ
うに巻取機5の動作シーケンスを記憶する記憶部73
と、巻取機5のトラバースストローク、接圧ロール径、
各種モータ仕様、駆動連結部のギア比などの機械定数を
記憶する記憶部74と、綾角、ボビン外径、巻取デニー
ル、リボン回避条件などの巻取条件のパラメータを記憶
する第1巻取条件記憶部75-1と、糸切り替え後の前記
巻取条件のパラメータを記憶する第2巻取条件記憶部7
5-2が設けられている。
【0052】上述の第1巻取条件記憶部75-1をボビン
ホルダ52の巻取条件のパラメータを記憶する第1巻取
条件記憶部に、第2巻取条件記憶部75-2をボビンホル
ダ53の巻取条件のパラメータを記憶する第2巻取条件
記憶部にすることができる。
【0053】上述の巻取機5において糸条巻取操作中に
入力手段64の入力部66から巻取条件を入力すると、
予めプログラムされた条件に基づいて入力された巻取条
件のパラメータが演算部67で条件の変更が可能か否か
が判断される。
【0054】例えば、トラバースストロークなどの機械
条件パラメータは、機械を運転しながら変更される可能
性がないものであり、少なくとも巻取機が運転中の状態
では入力が拒否されるように演算部67に予めプログラ
ムされているため、作業者が入力手段64の入力部66
から変更条件を入力しても、演算部66で入力を受け付
けないよう判断され、記憶手段71の機械条件記憶部7
4に記録されたデータは変更されない。一方、リボン回
避条件等のトラバース装置の運転条件の場合は、入力部
66で設定条件の変更を行うと、入力された条件は次の
糸切り替え後の巻取条件を記憶する第2巻取条件記憶部
75-2に格納される。
【0055】そして、糸切り替えが行われると略同時に
第2巻取条件記憶部75-2のデータが第1巻取条件記憶
部75-1にコピーされ、糸切り替え後の巻取は変更され
た条件によって行われる。それ以降に巻取条件の変更が
なければ先に変更された巻取条件で繰り返し糸条の巻
取、糸切り替え操作が行われる。
【0056】上述の巻取条件の内巻取速度を変更する場
合に糸切り替え後に巻取条件が変更されるようにする
と、糸品種の切り替えに即座に対応できるという利点が
ある一方、例えば、巻取張力を微調整するために巻取速
度を徐々に変化させて適正な巻取速度をテスト巻によっ
て求めるような場合には、微調整の度に糸切り替えを行
なう必要があり、かえって効率が悪くなるという問題を
生じることがある。このような場合には、巻取操作中の
条件をその場で変更きるようにするのが望ましい。
【0057】即ち、入力部66の操作によってモニタ部
69の画面を切り替えられるようにし、1つの設定画面
では糸切り替え後の巻取条件が変更され、別の画面では
即座に巻取条件が変更できるようにすることで、簡単に
かつ確実に設定変更を行うことができる。
【0058】上述の巻取条件の変更は巻取条件の同一の
パラメータであっても、糸切り替え後の条件を変更する
か、即座に巻取条件変更するか、あるいは変更を受け付
けないかについての判断を行なう必要があるため、この
判断を行なう演算機能(プログラム)が入力手段64の
演算部67に組み込まれおり、作業者が巻取条件変更に
対する判断状況を確認しながら条件変更作業ができる。
【0059】また、巻取操作中の巻取条件を直接変更す
る場合には、入力部66の入力値に基づき、第1巻取条
件記憶部75-1、第2巻取条件記憶部75-2に記憶され
たパラメータを変更するようにプログラムされている。
【0060】該巻取条件の変更が巻取速度等に対し急激
にかつ大幅な条件変更である場合には、インバータ72
がトリップして巻取機が停止してしまうことがある。こ
のため、巻取操作中の条件を直接変更する場合には、巻
取操作中(現状)の条件に対し変更可能な条件幅を規定
し、この条件幅で変更を繰り返すことで大きな変更幅を
実現するように演算部67にプログラムするのが望まし
い。
【0061】変更可能な条件の幅を越えた大幅な設定変
更については演算部67で判断を行ない、変更を受け付
けないか、可能な最大幅に自動的に置き換えるようにす
るか、演算部67で自動的に小幅な変更に分割変換し、
小幅な変更を繰り返し行って入力された値になるまで変
更を行うようにできることは言うまでもない。
【0062】また、一度に変更できる変更幅を予め設定
できるようにすること、インバータ72の出力を監視
し、常にトリップしない条件に変更されるようにプログ
ラムすることは可能である。
【0063】上述の記憶手段71にボビンホルダ52の
巻取条件を記憶する第1巻取条件記憶部75-1と、ボビ
ンホルダ53の巻取条件を記憶する第2巻取条件記憶部
75-2が設けられている場合は、演算部67で現在巻取
中のボビンホルダがボビンホルダ52であるかボビンホ
ルダ53であるかが確認され、ボビンホルダ52によっ
て糸条を巻取っている場合は、ボビンホルダ53の巻取
条件を記憶する第2巻取条件記憶部75-2に入力された
条件が格納される。そして、ボビンホルダ52からボビ
ンホルダ53へ糸切り替えが行われると略同時に第2巻
取条件記憶部75-2のデータが第1巻取条件記憶部75
-1にコピーされ、糸切り替え後の巻取は変更された条件
に基づいて行われる。それ以降に条件変更の入力がなけ
れば先に変更された条件で繰り返し糸条の巻取、糸切り
替え操作が行われる。
【0064】
【発明の効果】本発明の紡糸巻取装置は請求項1に記載
のように制御装置の記憶手段に、制御装置の記憶手段
に、少なくとも紡糸機の溶融ポリマー吐出条件、引取機
のゴデーローラ回転条件、巻取機の巻取条件のパラメー
タを記憶する第1紡糸引取巻取条件記憶部と、糸切り替
え後の前記各条件のパラメータを記憶する第2紡糸引取
巻取条件記憶部とを設けた構成にしているため、溶融ポ
リマーの吐出量あるいは巻取デニール、油剤付与量、巻
取速度等の変更を伴う糸品種の変更あるいは糸質の変更
を行う場合に、紡糸機、油剤付与装置のギァポンプ、引
取機のゴデーローラ、巻取機のボビンホルダ、トラバー
ス装置等の運転条件がそれぞれ関連して変更させること
ができ、紡糸巻取装置全体を停止させたり、糸切れを生
じることなく各条件を変更することができる。
【0065】また、請求項2に記載のように入力手段か
らの入力条件に対して、予め設定された判断基準に基づ
いて、現在巻取中の条件を変更するか、入力条件を受け
付けないかを判断する演算機能を入力手段の演算部に設
けた構成にすると、紡糸巻取操作中に糸切り替え後の紡
糸引取巻取条件に誤って条件変更されたり、紡糸機、油
剤付与装置のギァポンプの仕様、引取機のゴデーローラ
の径寸法、巻取機のギア比、トラバースストロークなど
巻取操作中に変更、組替することがあり得ない機械条件
が巻取操作中に誤って条件変更されるのを確実に防止す
ることができる。
【0066】本発明の紡糸巻取装置の制御方法は請求項
3に記載のように制御装置の記憶手段に、制御装置の記
憶手段に、少なくとも紡糸機の溶融ポリマー吐出条件、
引取機のゴデーローラ回転条件、巻取機の巻取条件のパ
ラメータを記憶せしめると共に、糸切り替え後の前記各
条件のパラメータを記憶せしめるようにしているため、
請求項1に基づく効果と同一の効果を奏することがで
き、請求項4に記載のように入力手段の演算部におい
て、入力手段からの入力条件に対して予め設定された判
断基準に基づいて、現在巻取中の条件を変更するか、入
力条件を受け付けないかを判断せしめるようにすると、
請求項2に基づく効果と同一の効果を奏することができ
る。
【0067】本発明の巻取機は請求項5に記載のように
制御装置の記憶手段に、所定の巻取条件のパラメータを
記憶する第1巻取条件記憶部と糸切り替え後の巻取条件
のパラメータを記憶する第2巻取条件記憶部とを設けた
構成にしているため、巻取条件を変更する場合、巻取中
の条件を直接変更すること、巻取中に条件を入力し糸切
り替えを行った後に巻取条件が切り替わるようにするこ
とができ、巻取条件探索のために張力を測定しながらテ
スト巻を行い、適正な張力になるように巻取速度を合わ
せ込む場合に、巻取中の条件を直接変更することで、巻
取機を停止させたり、糸を切断することなく巻取条件の
変更を行うことができる。
【0068】また、請求項6に記載のような制御装置の
記憶手段に、各ボビンホルダ毎に個別に巻取条件のパラ
メータを記憶する巻取条件記憶部を設けた構成構成にす
ると、請求項5に記載の効果と同一の効果を奏すること
ができると共に、ランニングコストを軽減するためにボ
ビンの肉厚を薄くしたボビン(外径寸法が小径に変更)
を使用するような場合、待機側に位置するボビンホルダ
の巻取条件を入力するだけで、巻取機の停止あるいは糸
条の切断を行うことなく新たな条件への変更を行うこと
ができる。また、リボン回避条件、綾角条件などの巻取
条件の変更の場合も巻取機の停止あるいは糸条の切断を
行うことなく新たな条件への変更を行うことができる。
【0069】請求項7に記載のような入力手段からの入
力条件に対して、予め設定された判断基準に基づいて、
現在巻取中の条件を変更するか、入力条件を受け付けな
いかを判断する演算機能を入力手段の演算部に設けた構
成にすると、糸条の巻取操作中に糸切り替え後の巻取条
件に誤って条件変更されたり、巻取機のギア比、トラバ
ースストロークなど巻取中に組替することがあり得ない
機械条件が巻取操作中に誤って条件変更されるのを確実
に防止することができる。
【0070】本発明の巻取機の制御方法は請求項8に記
載のように制御装置の記憶手段に所定の巻取条件のパラ
メータと糸切り替え後の巻取条件のパラメータとを記憶
せしめるようにすると、請求項5に基づく効果と同一の
効果を奏することができ、請求項9に記載のように入力
手段の演算部において、入力手段からの入力条件に対し
て予め設定された判断基準に基づいて、現在巻取中の条
件を変更するか、入力条件を受け付けないかを判断せし
めるようにすると、請求項7に基づく効果と同一の効果
を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紡糸巻取装置の構成の1実施例を示す
概略図である。
【図2】本発明の紡糸機の構成の1実施例を示す概略図
である。
【図3】従来の紡糸巻取装置の構成の1実施例を示す概
略図である。
【図4】従来の巻取機の構成の1実施例を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
1 紡糸機 3 油剤付与装置 4 引取機 5 巻取機 6、57 制御装置 8、11 ギァポンプ 9、12、15、16、20、21、22、58、5
9、60、61、62電動機 13 第1ゴデーローラ 14 第2ゴデーローラ 17、54 トラバース装置 18、55 接圧ローラ 19、52、53 ボビンホルダ 63 電磁切替弁 24、64 入力手段 25、65 制御盤 26、66 入力部 27、67 演算部 28、68 通信部 29、69 モニター部 30、70 制御手段 31、71 記憶手段 32、72 インバータ 33、73 動作シーケンス記憶部 34、74 機械条件記憶部 35 紡糸引取巻取条件記憶部 75 巻取条件記憶部 35-1 第1紡糸引取巻取条件記憶部 35-2 第2紡糸引取巻取条件記憶部 75-1 第1巻取条件記憶部 75-2 第2巻取条件記憶部
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月12日(2000.7.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】紡糸機1、引取機4巻取機5等の紡糸引
取巻取条件等のパラメータは、記憶手段31の紡糸引取
巻取条件記憶部35に記され、必要な時に入力手段2
4から読み出しできるようになっており、各条件を変更
する場合は、入力手段24のモニター部29を見ながら
作業者が対応する条件を入力すると、記憶手段31の紡
糸引取巻取条件記憶部35に記された紡糸引取機巻取
条件のパラメータの内容が変更される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】上述の巻取機5に制御装置が設置され、
該巻取機5がターレット型自動巻取機の場合は図4に示
されるように機枠50に回転自在に設置されたターレッ
ト盤51と、該ターレット盤51に取り付けられたボビ
ン保持用のボビンホルダ52、53と、該ボビンホルダ
52の上方位置に設置されたトラバース装置54と、巻
取位置にあるボビンホルダ52に保持されたボビン上に
巻き取られた糸条に所定の圧力で当接する接圧ロール5
5と、糸条を満巻パッケージから空ボビンに切り替える
糸条切替装置56と、制御装置57とを備えた構成にな
っている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上述の紡糸巻取装置に
設置されている制御装置6における記憶手段31の紡
糸、引取、巻取条件を記憶する記憶部35には一つの紡
糸、引取、巻取条件しか記憶させることができないた
め、紡糸巻取操作中に該条件を変更する場合、巻取張力
等を合わせるためにテスト巻を行って巻取速度等を変更
する場合、あるいは品種、糸質の異なった糸条を得るた
めに紡糸条件、引取条件、巻取条件等を変更する場合
は、一旦紡糸巻取装置を停止させて該条件設定の変更を
行った後、紡糸巻取装置を始動させて糸掛けを行って紡
糸巻取を開始する必要があり、条件変更に時間が掛かる
と共に多量の不良糸を発生するという問題がある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】また、上述の巻取機5に制御装置70が設
置されている場合も紡糸巻取装置の場合と同様に一つの
巻取条件しか記憶することができないため、巻取張力を
合わせるためにテスト巻を行って巻取速度等を変更する
場合、一旦巻取5を停止させて巻取条件設定の変更を
行った後、巻取機5を始動させて糸掛けを行って巻取を
開始する必要があり、条件変更に時間が掛かると共に多
量の不良糸を発生するという問題がある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明の紡糸巻取装置は請求項1に記載のように制
御装置の記憶手段に、少なくとも紡糸機の溶融ポリマー
吐出条件、引取機のゴデーローラ回転条件、巻取機の巻
取条件のパラメータを記憶する第1紡糸引取巻取条件記
憶部と、糸切り替え後の前記各条件のパラメータを記憶
する第2紡糸引取巻取条件記憶部とを設けた構成にして
ある。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】本発明の紡糸巻取装置の制御方法は請求項
3に記載のように制御装置の記憶手段に、少なくとも紡
糸機の溶融ポリマー吐出条件、引取機のゴデーローラ回
転条件、巻取機の巻取条件のパラメータを記憶せしめる
と共に、糸切り替え後の前記各条件のパラメータを記憶
せしめるようにしてある。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】本発明の巻取機は請求項5に記載のように
制御装置の記憶手段に、所定の巻取条件のパラメータを
記憶する第1巻取条件記憶部と、糸切り替え後の巻取条
件のパラメータを記憶する第2巻取条件記憶部とを設け
構成にしてある。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】本発明の巻取機の制御方法は請求項8に記
載のように制御装置の記憶手段に所定の巻取条件のパラ
メータと糸切り替え後の巻取条件のパラメータとを記憶
せしめるようにしてある。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の紡糸巻取装置の構成は制
御装置における記憶手段以外が従来の紡糸巻取装置(図
3)の構成と同一であるため、該記憶手段の構成以外の
説明は省略する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】上述の巻取条件の変更は巻取条件のパラメ
ータであっても、糸切り替え後の条件を変更するか、即
座に引取条件、巻取条件変更するか、あるいは変更を
受け付けないかについての判断を行う必要があるため、
この判断を行う演算機能(プログラム)が入力手段24
の演算部27に組み込まれており、作業者が巻取条件変
更に対する判断状況を確認しながら条件変更作業ができ
る。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】上述の紡糸引取巻取条件を変更する場合、
巻取機5の糸切り替えと同時に全ての条件を同時に変更
すると、糸切り替え後の巻き始めのパッケージの内層部
に条件変更過程の糸条が巻取られる可能性があるため、
紡糸機1のギァポンプ8および油剤付与装置3のギァポ
ンプ11の回転数、ゴデーローラの温度条件等の一部の
条件について糸切り替えに先立っ満巻パッケージ上に
捨て巻きを行っている間に条件を変更し、該条件変更完
了後に糸切り替えを行うようプログラムするのが望まし
い。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】そして、糸切り替えが行われると略同時に
第2巻取条件記憶部75-2のデータが第1巻取条件記憶
部75-1にコピーされ、糸切り替え後の巻取は変更され
た条件によって行われる。それ以降に巻取条件の変更が
なければ先に変更された巻取条件で繰り返し糸条の巻
取、糸切り替え操作が行われる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】上述の巻取条件の変更は巻取条件の同一の
パラメータであっても、糸切り替え後の条件を変更する
か、即座に巻取条件変更するか、あるいは変更を受け
付けないかについての判断を行う必要があるため、この
判断を行う演算機能(プログラム)が入力手段64の演
算部67に組み込まれおり、作業者が巻取条件変更に
対する判断状況を確認しながら条件変更作業ができる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融ポリマを吐出する紡糸機と、吐出さ
    れた糸条を延伸または引取を行う引取機と、引取機から
    の糸条を巻取る巻取機と、紡糸機、引取機、巻取機を制
    御するための入力手段、記憶手段、制御手段を有する制
    御装置とを備えた紡糸巻取装置において、前記制御装置
    の記憶手段に、少なくとも紡糸機の溶融ポリマー吐出条
    件、引取機のゴデーローラ回転条件、巻取機の巻取条件
    のパラメータを記憶する第1紡糸引取巻取条件記憶部
    と、糸切り替え後の前記各条件のパラメータを記憶する
    第2紡糸引取巻取条件記憶部とを設けたことを特徴とす
    る紡糸巻取装置。
  2. 【請求項2】 入力手段からの入力条件に対して、予め
    設定された判断基準に基づいて、現在巻取中の条件を変
    更するか、入力条件を受け付けないかを判断する演算機
    能を入力手段の演算部に設けたことを特徴とする請求項
    1の紡糸巻取装置。
  3. 【請求項3】 溶融ポリマを吐出する紡糸機と、吐出さ
    れた糸条を延伸または引取を行う引取機と、引取機から
    の糸条を巻取る巻取機と、紡糸機、引取機、巻取機を制
    御するための入力手段、記憶手段、制御手段を有する制
    御装置とを備えた紡糸巻取装置において、前記制御装置
    の記憶手段に、少なくとも紡糸機の溶融ポリマー吐出条
    件、引取機のゴデーローラ回転条件、巻取機の巻取条件
    のパラメータを記憶せしめると共に、糸切り替え後の前
    記各条件のパラメータを記憶せしめるようにしたことを
    特徴とする紡糸巻取装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 入力手段の演算部において、入力手段か
    らの入力条件に対して予め設定された判断基準に基づい
    て、現在巻取中の条件を変更するか、入力条件を受け付
    けないかを判断せしめるようにしたことを特徴とする請
    求項3の紡糸巻取装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 ボビンを保持する複数のボビンホルダ
    と、糸条をトラバースするトラバース装置と、ボビンホ
    ルダに保持されたボビンに所定の面圧で当接する接圧ロ
    ールと、少なくとも前記ボビンホルダの回転速度を制御
    する入力手段、記憶手段、制御手段を有する制御装置と
    を備えた巻取機において、前記制御装置の記憶手段に、
    所定の巻取条件のパラメータを記憶する第1巻取条件記
    憶部と糸切り替え後の巻取条件のパラメータを記憶する
    第2巻取条件記憶部とを設けたことを特徴とする巻取
    機。
  6. 【請求項6】 ボビンを保持する複数のボビンホルダ
    と、糸条をトラバースするトラバース装置と、ボビンホ
    ルダに保持されたボビンに所定の面圧で当接する接圧ロ
    ールと、少なくとも前記ボビンホルダの回転速度を制御
    する入力手段、記憶手段、制御手段を有する制御装置と
    を備えた巻取機において、前記制御装置の記憶手段に、
    各ボビンホルダ毎に個別に巻取条件のパラメータを記憶
    する巻取条件記憶部を設けたことを特徴とする巻取機。
  7. 【請求項7】 入力手段からの入力条件に対して、予め
    設定された判断基準に基づいて、現在巻取中の条件を変
    更するか、入力条件を受け付けないかを判断する演算機
    能を入力手段の演算部に設けたことを特徴とする請求項
    5または請求項6の巻取機
  8. 【請求項8】 ボビンを保持する複数のボビンホルダ
    と、糸条をトラーバースするトラーバース装置と、ボビ
    ンホルダに保持されたボビンに所定の面圧で当接する接
    圧ロールと、少なくとも前記ボビンホルダの回転速度を
    制御する入力手段、記憶手段、制御手段を有する制御装
    置とを備えた巻取機において、前記制御装置の記憶手段
    に所定の巻取条件のパラメータと糸切り替え後の巻取条
    件のパラメータとを記憶せしめるようにしたことを特徴
    とする巻取機の制御方法。
  9. 【請求項9】 入力手段の演算部において、入力手段か
    らの入力条件に対して予め設定された判断基準に基づい
    て、現在巻取中の条件を変更するか、入力条件を受け付
    けないかを判断せしめるようにしたことを特徴とする請
    求項8の巻取機の制御方法。
JP11131298A 1999-05-12 1999-05-12 紡糸巻取装置とその制御方法および巻取機とその制御方法 Pending JP2000318927A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11131298A JP2000318927A (ja) 1999-05-12 1999-05-12 紡糸巻取装置とその制御方法および巻取機とその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11131298A JP2000318927A (ja) 1999-05-12 1999-05-12 紡糸巻取装置とその制御方法および巻取機とその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000318927A true JP2000318927A (ja) 2000-11-21

Family

ID=15054707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11131298A Pending JP2000318927A (ja) 1999-05-12 1999-05-12 紡糸巻取装置とその制御方法および巻取機とその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000318927A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006126413A1 (ja) * 2005-05-26 2006-11-30 Tmt Machinery, Inc. 紡糸引取設備

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006126413A1 (ja) * 2005-05-26 2006-11-30 Tmt Machinery, Inc. 紡糸引取設備

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4643779B2 (ja) 巻取り機の作業部を運転する方法
JP2013067935A (ja) 紡績機及び紡績機における糸の製造を中断する方法
JP2617305B2 (ja) 糸繰返し方法及び装置
EP2105399B1 (en) Yarn winding device and yarn winding method
JP2008517854A (ja) 綾巻きパッケージを製造する繊維機械の作業箇所を運転するための方法および装置
EP3269851B1 (en) Spinning machine
US4944145A (en) Spinning machine for producing feeding packages for twisting
EP0484601B1 (en) Yarn piecing method for yarn spinning machine
EP2805907B1 (en) Yarn winding machine
JP2000318927A (ja) 紡糸巻取装置とその制御方法および巻取機とその制御方法
US20020023982A1 (en) Method of operating a textile machine for producing cheeses
EP2636624A2 (en) Take-up apparatus
US5605293A (en) Method for controlling spindle-drive type yarn winder
EP0811714A1 (en) System for treatment of yarn
JP3726715B2 (ja) 自動ワインダのテンション制御装置
JPH10338423A (ja) 紡糸巻取機
JP2001131822A (ja) 糸条処理装置および糸条製造設備
EP0908411A2 (en) Service interruption processing system for yarn winding machine
JPH0789671A (ja) 高伸度糸条の巻取方法ならびに装置
EP0387009A2 (en) Yarn piecing method and yarn piecing apparatus
JPH0411007A (ja) 糸条製造装置の運転方法、および、その装置
TW202219343A (zh) 假撚加工機
EP3686330A1 (en) Spinning method, spinning machine, and spinning program
JPH10120302A (ja) ドラム状パッケージ
JPH059351B2 (ja)