JPWO2006121069A1 - 靴底用部材 - Google Patents

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Abstract

厳寒下(−10℃以下)から高温下(30℃以上)にかけての広範な温度領域においても、強度・クッション性等の特性の変化が少ない靴底用部材を提供する。熱可塑性ポリオレフィン系樹脂を含有する樹脂組成物が架橋発泡されてなり、JIS K 7244−4に準拠して測定される周波数10Hzにおけるtanδ[−20℃〜40℃]値が0.01〜0.5を示し、且つ周波数10Hzにおけるtanδ[−20℃]/tanδ[40℃]値が0.7〜1.3である靴底用部材を提供する。

Description

本発明は、靴底用部材に関する。詳しくは、例えば、インナーソール、ミッドソール或いはアウターソール等に用いられる靴底用部材に関する。
各種競技等に使用されるスポーツシューズは、多くの部材、例えばアウターソール、ミッドソール、インナーソール等の靴底用部材から構成されている。かかる靴底用部材に用いられる素材には、軽量で、長時間の使用による変形を抑え、過酷な使用条件下に耐えうる機械的強度、反発弾性等の特性を有することが求められている。そのため靴底用部材には、主に樹脂の架橋発泡体が使用されている。
従来、靴底用部材の素材としては、耐久性、コスト及び製造上の制約等の観点から、ポリウレタン、天然ゴム或いはエチレン−酢酸ビニル共重合体を架橋発泡させたものが使用されており、中でもエチレン−酢酸ビニル共重合体の架橋発泡体がよく使用されている。
しかしながら、前記エチレン−酢酸ビニル共重合体の架橋発泡体は、20℃〜30℃の気温下では、強度及びクッション性等の優れた特性を有するものの、例えば、−10℃以下の厳寒下においては、当該架橋発泡体が硬くなりクッション性等が低下するという問題があり、また、30℃を超える高温下では地面はそれ以上の高温となり、前記架橋発泡体が柔らかくなり過ぎクッション性等が低下するという問題がある。更に、前記架橋発泡体は、軽量化させるために高発泡化しすぎると引裂強度等の機械的強度が低下し、シューズのソールとして使用できないという問題もある。
上記問題を解決するために、特許文献1では、エチレン−酢酸ビニル共重合体とエチレン−ブテン共重合体との混合物を用いた靴底用素材の架橋発泡体が開示されている。しかし、前記特許文献1記載の架橋発泡体は、低比重、圧縮復元回復性が改良されているものの、例えば、−10℃以下の厳寒下や30℃を超える高温下においては、前記架橋発泡体の強度及びクッション性等の特性が低下しうるのが現状である。
そのため、−10℃以下の厳寒下から30℃を超える高温下に至る広範な温度領域においても、強度及びクッション性等の特性の変化が抑制された靴底用部材が要望されている。
日本国特開平11−206406号公報
本発明は、上記問題点及び要望に鑑み、−10℃以下の厳寒下から30℃を超える高温下に至る広範な温度領域においても、強度及びクッション性等の特性の変化が抑制された靴底用部材を提供することを課題とする。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、熱可塑性ポリオレフィン樹脂を含有してなる樹脂組成物が架橋発泡されてなり、所定のtanδを有する靴底用部材により、前記課題を解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、熱可塑性ポリオレフィン系樹脂を含有する樹脂組成物が架橋発泡されてなり、JIS K 7244−4に準拠して測定される周波数10Hzにおけるtanδ[−20℃〜40℃]値が0.01〜0.5を示し、且つ周波数10Hzにおけるtanδ[−20℃]/tanδ[40℃]値が0.7〜1.3であることを特徴とする靴底用部材を提供する。
本発明の靴底用部材においては、上記tanδ[−20℃〜40℃]値及び上記tanδ[−20℃]/tanδ[40℃]値が上記範囲内にあれば温度変化によるクッション性等の緩衝性の変化が抑制され、履き心地の変化も抑制される。
また、本発明の靴底用部材において、前記熱可塑性ポリオレフィン系樹脂を含有する樹脂組成物には、JIS K 7244−4に準拠して測定される周波数10Hzにおけるtanδ[−20℃]/tanδ[40℃]値が0.5〜1.5であり、且つJIS K 7311に準拠して測定される比重が0.85〜0.95であり、且つJIS K 7244−4に準拠して測定される周波数10Hzでの20℃における貯蔵弾性率E’[20℃]が100〜500MPa未満であり、且つJIS K 7244−4に準拠して測定される損失弾性率が40MPa以下の物性を有する第1樹脂成分と、JIS K 7244−4に準拠して測定される周波数10Hzでの20℃における貯蔵弾性率E’[20℃]が10〜100MPa未満であり、且つJIS K 7244−4に準拠して測定される損失弾性率が10MPa以下、又は、JIS K 7244−4に準拠して測定される周波数10Hzでの20℃における貯蔵弾性率E’[20℃]が500〜2000MPaであり、且つJIS K 7244−4に準拠して測定される損失弾性率が50MPa以下のいずれかの物性を有する第2樹脂成分との少なくとも2種類の樹脂成分が用いられていることが好ましい。
本発明の靴底用部材においては、上記の如き物性を有する前記第1樹脂成分と前記第2樹脂成分とを含有する樹脂組成物が架橋発泡されて形成されることで、より一層温度変化によるクッション性等の緩衝性の変化が抑制され、履き心地が良好となる。更に、高発泡化しても引裂強度等の機械的強度を維持することができる。
また、本発明の靴底用部材においては、JIS K 7244−4に準拠して測定される周波数10Hzでの、−20℃〜40℃における貯蔵弾性率E’[−20℃〜40℃]が2〜50MPaであり、且つ−20℃における貯蔵弾性率E’[−20℃]と40℃における貯蔵弾性率E’[40℃]とのE’[−20℃]/E’[40℃]値が2〜20であることが好ましい。
本発明の靴底用部材においては、前記貯蔵弾性率が上記の如き数値範囲内であれば、−20℃においても硬くなり過ぎず良好なクッション性等が実現でき、また、40℃においても柔らかくなりすぎず良好なクッション性等が実現できる。
更に、本発明の靴底用部材においては、JIS K 7121に準拠し、示差走査熱量測定(DSC)により測定される転移主ピーク温度が90〜105℃であり、且つJIS K 7122に準拠して測定される示差走査熱量測定(DSC)による転移熱量が60〜100J/gであることが好ましい。
本発明の靴底用部材において、示差走査熱量測定により測定される転移主ピーク温度等が上記の如き数値範囲内であれば、より一層クッション性が良好となる。
また、本発明の靴底用部材においては、JIS K 7311に準拠して測定される比重が0.05〜0.2であることが好ましい。
本発明の靴底用部材において、比重が上記の如き範囲内であれば、従来品の靴底用部材と比較して軽量とすることができる。
また、本発明の靴底用部材においては、22時間、20±3℃でのASTM D395に準拠して測定される圧縮永久歪値が65%以下であることが好ましい。
本発明の靴底用部材において、前記圧縮永久歪値が上記の如き数値以下であれば、走行時の圧縮等の繰り返しに対して十分な強度を有し、且つ使用によるへたりを抑制できる。
更に、本発明の靴底用部材においては、日本ゴム協会標準規格のSRIS0101に準拠して測定される20℃でのC硬度が、35〜70であることが好ましい。
本発明の靴底用部材において、前記C硬度が上記の如き範囲であれば、より一層緩衝性が向上し、走行時の振動や衝撃を吸収できる。
また、本発明の靴底用部材においては、JIS K 6252に準拠して測定される引裂強さが、8.8kN/m以上であることが好ましい。
本発明の靴底用部材において、前記引裂強さが上記の如きであれば、靴底用部材が実際に使用される際に、外力による損傷等に耐えることができる。
また、本発明の靴底用部材においては、JIS K 6255に準拠して測定される反発弾性率が、40%以上であることが好ましい。
本発明の靴底用部材において、前記反発弾性率が上記の如きであれば、より一層クッション性等が向上し、安定した走行が可能となる。
更に、本発明の靴底用部材においては、樹脂組成物の樹脂成分100重量部中、前記熱可塑性ポリオレフィン系樹脂が60〜95重量部含有されていることが好ましい。
本発明にかかる靴底用部材は、広範な温度領域によるクッション性等の緩衝性の変化に対応できるものである。即ち、−20℃においても硬くなり過ぎず良好なクッション性等が実現でき、また、40℃においても柔らかくなりすぎず良好なクッション性等が実現できるという優れた効果を奏する。
また、本発明にかかる靴底用部材は、軽量で引き裂き強度、圧縮復元回復性等の機械的特性に優れるという効果を奏する。
図1は、温度とtanδとの関係を示したグラフである。
本発明の靴底用部材は、樹脂組成物が架橋発泡されてなり、JIS K 7244−4に準拠して測定される周波数10Hzにおけるtanδ[−20℃〜40℃]値が0.01〜0.5を示し、且つ周波数10Hzにおけるtanδ[−20℃]/tanδ[40℃]値が0.7〜1.3を示すものである。
本発明においては、tanδというパラメーターに着目したものである。
ここでtanδとは、ゴム等の粘弾性体の振動吸収性等を調べるために広く用いられているパラメータであり、粘弾性体(速い変形に対しては弾性を示し、遅い変形に対しては粘性流動を示す材料)の動的な特性を示す指標であり、動的粘弾性の損失係数と呼ばれ、以下の式で表される。
(損失係数tanδ)=(損失弾性率E”)/(貯蔵弾性率E’)
tanδは、動的挙動中におけるそのもののエネルギー吸収性の尺度として用いられ、tanδが大きいほどエネルギー吸収性つまり緩衝性に優れるといえる。
また貯蔵弾性率とは、複素弾性率の実数部分であり、動的挙動中における粘弾性体の剛性を示すものである。また、損失弾性率とは、複素弾性率の虚数部分であり、動的挙動中における粘弾性の消失エネルギーを示すものである。更に、複素弾性率とは、粘弾性体に正弦波周波数を加えた場合の動的応力と動的歪みのことであり、粘弾性体に正弦波振動を加えると応力と歪みに位相差が生じる。この位相差から算出したものが複素弾性率である。
本発明における靴底用部材のtanδは、広範な温度領域によっても安定な緩衝性等を得るべく、周波数10Hzにおけるtanδ[−20℃〜40℃]値が0.01〜0.5、好ましくは0.02〜0.4、より好ましくは0.03〜0.3、更に好ましくは0.05〜0.3であり、且つ周波数10Hzにおけるtanδ[−20℃]/tanδ[40℃]値が0.7〜1.3、好ましくは0.8〜1.3、より好ましくは0.8〜1.2、更に好ましくは0.9〜1.1である。
tanδ[−20℃〜40℃]値が0.01〜0.5の範囲内にあれば、広範な温度領域によっても安定な緩衝性を有し、靴底用部材に好適に使用される。tanδ[−20℃]/tanδ[40℃]値が0.7〜1.3の範囲内にあれば、環境温度により緩衝性等の物性が大きく変化することがなく靴底用部材に好適に使用される。
尚、tanδは、実施例記載の方法により測定される。
前記温度範囲を−20〜40℃に設定したのは、寒冷地等の厳寒下では気温が−20℃を下回ることも珍しくないため、このような環境下においても、常温(例えば25℃)における靴底用部材としての緩衝等の性能と同等の性能が望まれているためである。
また、40℃としたのは、気温が上昇し、高温(例えば30℃以上)状態になれば、例えば、アスファルト上は40℃を超えていることが多いため、このような環境下においても、常温(例えば25℃)における靴底用部材としての緩衝等の性能と同等の性能が望まれているためである。
更に、周波数を10Hzにしたのは、通常、人間が歩いた場合、或いは走った場合に靴底用部材の固有周波数が7〜12Hzとなるためである。
本発明の靴底用部材は、JIS K 7244−4に準拠して測定される周波数10Hzでの、−20℃〜40℃における貯蔵弾性率E’[−20℃〜40℃]が2〜50MPaであり、且つ−20℃における貯蔵弾性率E’[−20℃]と40℃における貯蔵弾性率E’[40℃]とのE’[−20℃]/E’[40℃]値が2〜20であり、好ましくはJIS K 7244−4に準拠して測定される周波数10Hzでの、−20℃〜40℃における貯蔵弾性率E’[−20℃〜40℃]が5〜15MPaであり、且つ−20℃における貯蔵弾性率E’[−20℃]と40℃における貯蔵弾性率E’[40℃]とのE’[−20℃]/E’[40℃]値が2〜10である。
JIS K 7244−4に準拠して測定される周波数10Hzでの、貯蔵弾性率E’[−20℃〜40℃]が2〜50MPaの範囲内にあれば、低温下でも硬くなり過ぎず十分な緩衝性を有することができ、高温下ではへたらず十分な緩衝性を有することができる。 また、E’[−20℃]/E’[40℃]値が2〜20の範囲内にあれば温度変化に伴う緩衝性等の物性変化が少なく、安定した靴底用部材を提供できる。
尚、前記貯蔵弾性率は、実施例記載の方法により測定される。
本発明の靴底用部材は、JIS K 7121に準拠し、示差走査熱量計(DSC)により測定される転移主ピーク温度が90〜105℃であり、且つJIS K 7122に準拠して測定される示差走査熱量計(DSC)による転移熱量が60〜100J/gである。
前記転移主ピーク温度が90〜105℃の範囲内であれば加工性が良好であり、且つ転移熱量が60〜100J/gの範囲内にあれば、好適な架橋構造を形成できる非晶質(アモルファス)量を有するため、より一層クッション性等が良好な靴底用部材を得ることができる。
尚、転移主ピーク温度及び転移熱量は実施例記載の方法により測定される。
本発明の靴底用部材は、比重が0.05〜0.2であり、好ましくは0.07〜0.2であり、より好ましくは0.07〜0.15である。
比重が上記範囲内にあれば、軽量で且つ靴底用部材として十分な強度を得ることができる。
前記靴底用部材がミッドソールとして用いられる場合には、比重は0.08〜0.15、好ましくは0.10〜0.13である。
前記ミッドソールは、アウターソールとインナーソールとの中間に位置し、走行時等の衝撃を最も吸収する部分であるため、かかる範囲であれば、走行時等の衝撃を好適に吸収でき、軽量性も維持できる。
また、前記靴底用部材がアウターソールとして用いられる場合には、比重は0.13〜0.2、好ましくは0.15〜0.18である。
前記アウターソールは、直接地面と接触する部分であるため、かかる範囲であれば、走行時等における摩耗を抑制でき、軽量性も維持できる。
更に、前記靴底用部材がインナーソールとして用いられる場合には、比重は0.05〜0.12、好ましくは0.07〜0.10である。
前記インナーソールは、直接人の足が接触する部分であるため、かかる範囲であれば、走行時において良好な感触を得ることができ、かつ軽量性も維持できる。
尚、比重は実施例記載の方法により測定される。
本発明の靴底用部材は、22時間、20±3℃でのASTM D395に準拠して測定される圧縮永久歪値が65%以下であり、好ましくは該圧縮永久歪値が40〜65%である。
該圧縮永久歪値が65%以下であれば、走行時等の繰り返し圧縮衝撃によっても靴底用部材中の気泡(発泡セル)が復元し、安定したクッション性等を維持できる。
本発明の靴底用部材は、20℃でのC硬度が35〜70であり、好ましくは40〜70であり、より好ましくは40〜65であり、更に好ましくは45〜60である。
C硬度が上記範囲内にあれば、前記靴底用部材を用いて靴を作製した際、安定した構造体とすることができ、しかも必要強度も得ることができる。
尚、C硬度は、実施例方法により測定される。
本発明の靴底用部材は、引裂強さが8.8kN/m以上であり、好ましくは10〜15kN/mである。
該引裂強さが8.8kN/m以上あれば、靴底用部材が実際に使用される際に、外力による損傷等に耐えることができる。例えば、前記引裂強さが8.8kN/m以上あれば、走行中に誤って砂利等を踏んでしまった場合でも、損傷しにくくなる。
尚、該引裂強さは、実施例記載の方法により測定される。
本発明の靴底用部材は、反発弾性率が40%以上、好ましくは45%以上、より好ましくは50%以上である。
高反発弾性を付与する観点より、その上限値は、できる限り高い方が好ましいが製造可能な範囲を考慮し、80%以下である。これらの観点から、該靴底用部材の反発弾性率は、40〜80%、より好ましくは45〜80%、更に好ましくは50〜80%である。
尚、該反発弾性率は、実施例記載の方法により測定される。
次に、本発明の靴底用部材を構成する原料等について説明する。
本発明の靴底用部材は、熱可塑性ポリオレフィン系樹脂を含有する樹脂組成物が架橋発泡されてなるものである。
前記熱可塑性ポリオレフィン系樹脂が含有される樹脂組成物には、複数の樹脂成分が用いられていることが好ましく、以下に示す第1樹脂成分と第2樹脂成分との2種以上の樹脂成分が用いられていることが好ましい。
前記熱可塑性ポリオレフィン系樹脂を含有する樹脂組成物には、JIS K 7244−4に準拠して測定される周波数10Hzにおけるtanδ[−20℃]/tanδ[40℃]値が0.5〜1.5であり、且つJIS K 7311に準拠して測定される比重が0.85〜0.95であり、且つJIS K 7244−4に準拠して測定される周波数10Hzでの20℃における貯蔵弾性率E’[20℃]が100〜500MPa未満であり、且つJIS K 7244−4に準拠して測定される損失弾性率が40MPa以下の物性を有する第1樹脂成分と、
JIS K 7244−4に準拠して測定される周波数10Hzでの20℃における貯蔵弾性率E’[20℃]が10〜100MPa未満であり、且つJIS K 7244−4に準拠して測定される損失弾性率が10MPa以下、又は、JIS K 7244−4に準拠して測定される周波数10Hzでの20℃における貯蔵弾性率E’[20℃]が500〜2000MPaであり、且つJIS K 7244−4に準拠して測定される損失弾性率が50MPa以下のいずれかの物性を有する第2樹脂成分との少なくとも2種類の樹脂成分が用いられることが好ましい。
前記第1樹脂成分は、上記の如き物性を全て具備するものである。
第1の物性として、上記の如き、JIS K 7244−4に準拠して測定される測定温度−20℃及び測定温度40℃における周波数10Hzでのtanδ[−20℃]/tanδ[40℃]値が0.5〜1.5であることが挙げられる
これは、−20℃〜40℃の温度範囲において前記第1樹脂成分がガラス転移点(Tg)を有さない材料であることを意味する。前記温度範囲内でガラス転移点を有さなければ、クッション性等の温度依存性が少ない材料であることを意味する。
第2の物性として、上記の如き、JIS K 7311に準拠して測定される比重が0.95以下であることが挙げられる。
これは、前記比重が0.95以下であれば架橋発泡体の比重を低減できることを意味する。尚、前記比重の下限値は、できる限り低い方が好ましいが、製造可能な範囲を考慮し、0.85以上である。
第3の物性として、上記の如き、JIS K 7244−4に準拠して測定される測定温度20℃における周波数10Hzでの貯蔵弾性率E’[20℃]が100〜500MPa未満であり、且つJIS K 7244−4に準拠して測定される測定温度20℃における周波数10Hzでの損失弾性率が40MPa以下であることが挙げられる。
これは、前記貯蔵弾性率E’が所定の範囲内にあれば、靴底として必要な硬度を備えることを意味し、前記損失弾性率が、上記の如き範囲内にあれば、靴底として必要な反発弾性を備えることを意味する。尚、前記損失弾性率の下限値は、できる限り低い方が好ましいが、製造可能な範囲を考慮し、10以上である。
前記第2樹脂成分に必要とされる物性としては、上記の如き、JIS K 7244−4に準拠して測定される測定温度20℃における周波数10Hzでの貯蔵弾性率E’[20℃]が10〜100MPa未満であり、且つJIS K 7244−4に準拠して測定される測定温度20℃における周波数10Hzでの損失弾性率が10MPa以下、好ましくは1〜10MPaであるか、或いは、JIS K 7244−4に準拠して測定される測定温度20℃における周波数10Hzでの貯蔵弾性率E’[20℃]が500〜2000MPaであり、且つJIS K 7244−4に準拠して測定される測定温度20℃における周波数10Hzでの損失弾性率が50MPa以下、好ましくは10〜50MPaであることの何れかを具備することが好ましい。
上記の如き物性を具備する第2樹脂成分を用いることで、靴底用部材としての物性に要求される引裂き強さ、圧縮永久歪みを向上させることができる。
前記第1樹脂成分としては、上記の如き要件を具備する樹脂で有れば、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン、エチレン−プロピレンゴム(EPDM)、アイオノマー、ポリブテン、エチレン−メタクリル酸共重合体、ポリプロピレン(PP)とエチレン−プロピレンゴム(EPDM)とから得られる動的架橋ポリマー等のオレフィン系エラストマーが挙げられる。これらの中でも、エチレン−α−オレフィン、ポリプロピレン(PP)とエチレン−プロピレンゴム(EPDM)とから得られる動的架橋ポリマーが好ましく用いられる。
尚、前記第1樹脂成分に用いる熱可塑性ポリオレフィン系樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体が除かれる方が好ましい。
前記エチレン−α−オレフィンとは、エチレンとα−オレフィンとを共重合させたものであり、該α−オレフィンとしては、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、4−メチル−1−ペンテン等の炭素数3〜12のものが挙げられる。
また、前記動的架橋ポリマーとは、バンバリーミキサーや2軸押出機等の混練機を用いて、PP等のハードセグメントとEPDM等のソフトセグメントとを物理的に分散させながら、同時にソフトセグメントであるゴム成分を架橋させて得られる熱可塑性ポリオレフィン樹脂のことである。
更に、JIS K 6922−2によれば、低密度ポリエチレンとは、比重が0.91以上0.93未満のものをいい、中密度ポリエチレンとは、比重が0.93以上0.942未満のものをいう。
前記第1樹脂成分としては、1種類を単独で用いることもできるが、2種以上を併用して用いることが好ましい。
前記第2樹脂成分としては、上記の如き要件を具備する樹脂で有れば、熱可塑性ポリオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、ウレタン系樹脂及びポリエステル系樹脂からなる群から選ばれた少なくとも1種が挙げられる。尚、前記スチレン系樹脂、前記ウレタン系樹脂及び前記ポリエステル系樹脂も熱可塑性樹脂であることが好ましい。
前記スチレン系樹脂としては、該スチレン系樹脂中スチレンを20〜90重量%含有するものであり、好ましくは40〜80重量%、更に好ましくは65〜75重量%含有するものである。スチレンを上記範囲内で含有するスチレン系樹脂を用いれば、靴底用部材を軽量化するために高発泡化させても、靴底用部材には、十分な強度が得られる。
前記スチレン系樹脂としては、具体的にSEBS(スチレン−エチレンブチレン−スチレン共重合体)、SEPS(スチレン−エチレンプロピレン−スチレン共重合体)、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)、SIS(スチレン−イソプレン−スチレン共重合体)、SBBS(スチレン−ブタジエンブテン−スチレン共重合体)、HSBR(ハイスチレン−ブタジエン共重合体)等が挙げられる。
尚、前記スチレン系樹脂としては、1種類を単独で用いることもできるし、また2種以上を併用して用いることもできる。
前記ウレタン系樹脂としては、具体的にポリエーテル系ポリウレタンと、ポリエステル系ポリウレタン等が挙げられる。
前記ポリエステル系樹脂としては、具体的にはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート−ポリエーテル共重合体、ポリブチレンテレフタレート−ポリテトラメチレンエーテルグリコール共重合体が挙げられる。
具体的に説明すると、例えば、熱可塑性ポリオレフィン系樹脂を架橋発泡体におけるソフトセグメントとなる第1樹脂成分に用いる場合には、低比重で非晶質部分が多いものが好ましい。低比重で非晶質部分が多い熱可塑性ポリオレフィン系樹脂を用いることで架橋発泡させた際のクッション性が向上する。
また、熱可塑性ポリオレフィン系樹脂を架橋発泡体の強度向上のためのハードセグメントとなる第2樹脂成分として用いる場合には、熱可塑性ポリオレフィン系樹脂の中で、例えば、高密度ポリエチレン(HD−PE)、超高分子量ポリエチレン、ポリプロピレン等を用いることができる。尚、JIS K 6922−2によれば、高密度ポリエチレンとは、比重が0.942以上のものをいい、超高分子量ポリエチレンとは、数平均分子量が550万以上のものをいう。
前記第1樹脂成分と前記第2樹脂成分との好ましい組み合わせとしては、第1樹脂成分の要件を具備する熱可塑性ポリオレフィン系樹脂と、第2樹脂成分の要件を具備する熱可塑性ポリオレフィン系樹脂との組み合わせが挙げられる。
また、前記第1樹脂成分と前記第2樹脂成分との好ましい組み合わせとしては、第1樹脂成分として前記所定の要件を具備する熱可塑性ポリオレフィン系樹脂と、第2樹脂成分として前記所定の要件を具備するスチレン系樹脂、ウレタン系樹脂及びポリエチレン系樹脂から選ばれた少なくとも1種の樹脂との組み合わせが挙げられる。
好ましい組み合わせとして、より具体的には、例えば、第1樹脂成分の要件を具備する熱可塑性ポリオレフィン系樹脂してエチレン−α−オレフィンと、第2樹脂成分の要件を具備するスチレン系樹脂としてSEBS、HSBR、SBBS、或いはポリオレフィン系樹脂としてHD−PEとの組み合わせ等が挙げられる。
または、第1樹脂成分の要件を具備する熱可塑性ポリオレフィン系樹脂して前記動的架橋ポリマーと、第2樹脂成分の要件を具備する前記スチレン系樹脂としてSEBS、HSBR、SBBS、或いはポリオレフィン系樹脂としてHD−PEとの組み合わせ等が挙げられる。
前記樹脂組成物は、熱可塑性ポリオレフィン系樹脂を含有してなるものであり、当該樹脂組成物の樹脂成分100重量部中、前記熱可塑性ポリオレフィン系樹脂が60〜95重量部含有されているものであり、好ましくは前記樹脂組成物100重量部中、前記熱可塑性ポリオレフィン系樹脂が70〜90重量部含有されているものである。
前記熱可塑性ポリオレフィン系樹脂が、上記の如き範囲内で含有されることで均一なセルを有する架橋発泡体が得られる。
例えば、第1樹脂成分の要件を具備する熱可塑性ポリオレフィン系樹脂と第2樹脂成分の要件を具備するスチレン系樹脂との配合量としては、樹脂組成物100重量部中、前記熱可塑性ポリオレフィン系樹脂が60〜95重量部で、スチレン系樹脂が5〜40重量部であり、好ましくは前記熱可塑性ポリオレフィン系樹脂が70〜90重量部で、スチレン系樹脂が10〜30重量部である。
上記の如き範囲内で樹脂成分が配合されることで、より一層均一なセルを有する架橋発泡体が得られる。
前記樹脂組成物には、前記第1樹成分と前記第2樹脂成分以外の物性を有する樹脂成分(第3樹脂成分)を更に加えることもできる。但し、前記第3樹脂成分の配合量は、本発明の靴底用部材の物性を阻害しない範囲内で適宜調整できる。
本発明の靴底用部材は、前記樹脂組成物に架橋剤、発泡剤、充填剤、架橋助剤及び加工助剤等を添加し所定の条件下で架橋発泡させることで得られるものである。
本発明で用いられる前記架橋剤としては、具体的には、ジクミルペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルペルオキシ)バレレート、ベンゾイルペルオキシド、p−クロロベンゾイルペルオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオキシド、t−ブチルペルオキシベンゾエート、t−ブチルペルベンゾエート、t−ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート、ジアセチルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、t−ブチルクミルペルオキシド等の有機ペルオキシドが挙げられる。
本発明においては、前記架橋剤は、前記樹脂組成物100重量部に対して、通常、0.3〜0.8重量部、好ましくは0.4〜0.7重量部の割合で用いられる。
該架橋剤を上記のような割合で用いると、適度な架橋構造を有する架橋発泡体を得ることができる。
本発明で用いられる前記発泡剤としては、具体的には、アゾジカルボンアミド(ADCA)、1,1’−アゾビス(1−アセトキシ−1−フェニルエタン)、ジメチル−2,2’−アゾビスブチレート、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート、2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス[N−(2−カルボキシエチル)−2−メチル−プロピオンアミジン]等のアゾ化合物;N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DPT)等のニトロソ化合物;4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、ジフェニルスルホン−3,3’−ジスルホニルヒドラジド等のヒドラジン誘導体;p−トルエンスルホニルセミカルバジド等のセミカルバジド化合物;トリヒドラジノトリアジンなどの有機系熱分解型発泡剤、更には、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等の重炭酸塩、炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム等の炭酸塩;亜硝酸アンモニウム等の亜硝酸塩、水素化合物などの無機系熱分解型発泡剤が挙げられる。
また、メタノール、エタノール、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン等の各種脂肪族炭化水素類;ジクロルエタン、ジクロルメタン、四塩化炭素等の各種塩化炭化水素類;フロン等の各種フッ化塩化炭化水素類などの有機系発泡剤、さらに空気、二酸化炭素、窒素、アルゴン、水などの無機系発泡剤も用いることができる。
本発明においては、前記発泡剤は、前記樹脂組成物100重量部に対して、通常、3〜20重量部、好ましくは5〜10重量部の割合で用いられる。
但し、発泡剤の使用量は、所望の発泡倍率に応じて適増減される。
前記充填剤としては、特に制限はなく、通常、本分野において使用されるものが用いられ、例えば、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、フラーレン、シリカ、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、クレー、タルク、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム等が挙げられる。
前記充填剤は、前記樹脂組成物100重量部に対して、通常、0.5〜10重量部、好ましくは1〜5重量部の割合で用いられる。
前記架橋助剤としては、架橋助剤として知られているものであれば如何なるものも用いることが可能であり、例えば、ジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールメタクリレート、1,9−ノナンジオールジメタクリレート、1,10−デカンジオールジメタクリレート、トリメリット酸トリアリルエステル、トリアリルイソシアネート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸トリアリルエステル、トリシクロデカンジメタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレートなどを挙げることができ、これらを2つ以上組み合わせて用いることもできる。
前記架橋助剤は、前記樹脂組成物に適宜添加されて用いられる。
加工助剤としては、例えば、パラフィン系オイル、ナフテン系オイル、ステアリン酸エステル、リン酸エステル、アジピン酸エステル等の脂肪酸エステル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、アジピン酸ジオクチルが挙げられる。
本発明の靴底用部材は、樹脂組成物を得るための混練工程と、該樹脂組成物を架橋発泡させ架橋発泡体を得るための成形工程とで製造される。
混練工程としては、特に制限はなく一般的に樹脂組成物を製造する際に用いられる方法を用いることができ、例えば、エチレン−α−オレフィン共重合体とスチレン−エチレンブチレン−スチレン共重合体とを溶融状態でブレンドして、調整することもできる。この場合ブレンド方法としては、単軸押し出し機、二軸押し出し機、バンバリーミキサー、ロール混練機、ニーダー、プラストミル等が採用され、溶融混練温度は100〜300℃が好適である。
前記樹脂組成物を架橋発泡体とする際に用いられる架橋発泡方法としては、例えば、エチレン−α−オレフィン共重合体とスチレン−エチレンブチレン−スチレン共重合体に分解型発泡剤を混練りし、所定形状に成形した後、電子線を照射し架橋せしめ、分解型発泡剤の分解温度以上に加熱して発泡する方法、或いは、エチレン−α−オレフィン共重合体とスチレン−エチレンブチレン−スチレン共重合体に分解型発泡剤と同時に過酸化物を混合し、同様に過酸化物、分解型発泡剤が分解しない温度で混練りし、所定形状に成形した後、過酸化物が分解する温度に加熱して架橋し、更に加熱して発泡する方法等が挙げられる。尚、電子線照射による架橋、又は、過酸化物による架橋の何れの場合にも必要に応じて架橋助剤を用いることができる。
本発明の靴底用部材は、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて、熱安定剤、耐侯剤、難燃剤、難燃助剤、分散剤、顔料、流動性改良剤、離型剤等の公知の添加剤を添加してもよい。
以下、本発明の実施例を例示するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
(動的粘弾性測定方法)
JIS K 7244−4に準拠して測定した。
(株)ユービーエム社製、動的粘弾性測定装置「Rheogel−E4000」を使用し、架橋発泡体サンプル(縦33±3mm、幅4±1mm、厚さ2±1mm)を用いて、周波数10Hz(ストップ加振)、測定モード(正弦波歪みの引張モード)、チャック間距離(20mm)、荷重(自動静荷重)、動歪み(3〜5μm)、温度(−80℃〜80℃、昇温温度3℃/min、ステップ温度5℃)の条件において、該架橋発泡体サンプルの動的粘弾性を測定した。
(比重の測定方法)
JIS K 7311(水中置換法)に準拠して測定した。
ALFA MIRAGE CO,LTD製 電子比重計「MD−200S」を使用し、架橋体発泡サンプル(縦10±3mm、横10±3mm、厚さ2±0.5mm)を用いて、測定温度20±3℃で該架橋発泡体サンプルの比重を測定した。
水中置換法では、空気中での重量(W1)と水中での重量(W2)から下記の式にて比重(D)を求めた。
D=W1/(W1−W2)
(圧縮永久歪みの測定方法)
ASTM D395に準拠してコンプレッションセットA法で測定した。
ASTM D395に定める定荷重圧縮試験機(東洋精機(株)製)を使用し、架橋発泡体サンプル(直径29±1mm、厚さ4±1mm)を用いて、環境温度(20±3℃)において0.55MPaの荷重を22時間負荷した後の厚さ(T1)と負荷前の厚さ(T0)から下記式を用いて該架橋発泡体サンプルの圧縮永久歪み(C)を求めた。
C=((T0−T1)/T0)×100
(C硬度の測定方法)
日本ゴム協会標準規格(SRIS 0101)に準拠して測定した。
SRIS 0101に定めるスプリング式硬さ試験機C型(高分子計測器(株)製、C型硬度計)を使用し、架橋発泡体サンプル(縦50±5mm、横50±5mm、厚さ10±1mm)を用いて、温度20±3℃において9.81Nの荷重で押し付けた後、2秒以内に目盛りを読みとり該架橋発泡体サンプルのC硬度を求めた。
(反発弾性率の測定方法)
JIS K 6255に準拠して測定した。
(株)上島製作所製リュプケ式反発弾性試験機VR−501を使用し、架橋発泡体サンプル(直径30±1mm、厚さ13±1mm)を用いて、環境温度20±3℃において反発後に衝突棒(振り子)が静止した時点(反発後の高さ)での指針(%)を読みとりこれを該架橋発泡体サンプルの反発弾性率とした。
(引裂強さの測定方法)
JIS K 6252に準拠して測定した。
東洋精機(株)製ストログラフR2型を用いて測定した。
架橋発泡体サンプルをJIS K 6252の定められた形状に調整し、環境温度20±3℃において、速度500mm/minで引っ張った際の引裂加重(F)と試験前の厚さ(t)から下記式を用いて引裂強さ(TR)を求めた。
TR=F/t
(転移点主ピーク温度の測定方法)
JIS K 7121に準拠して測定した。
セイコーインスツルメンツ(株)社製のDSC200(熱流速示差走査熱量計)を用いて測定した。 サンプル(3〜5mg)をΦ5mmの密閉型アルミ容器に充填し、その後アルミ製の蓋をして密閉した。これを上記機器に設置し、−50〜250℃(昇温速度10℃/min)、サンプリングタイム0.5secで測定した。ピークが複数ある場合は、最もピークが大きいものを転移主ピークとし、頂点部の温度を読み取りこれを転移主ピーク温度とした。
(転移熱量の測定方法)
JIS K 7122に準拠して測定した。セイコーインスツルメンツ(株)社製のDSC200(熱流速示差走査熱量計)を用いて測定した。サンプル(3〜5mg)をΦ5mmの密閉型アルミ容器に充填し、その後アルミ製の蓋をして密閉した。これを上記機器に設置し、−50〜250℃(昇温速度10℃/min)、サンプリングタイム0.5secで測定した。
上記転移主ピークのベースラインが直線である場合は、転移前後でベースラインから離れる点とベースラインに戻る点とを直線で結び、この部分の面積をシンプソン法によって算出し、ついでこの値から転移熱量を算出した(a法)。
一方、上記転移主ピークのベースラインが湾曲している場合は、その湾曲している曲線で2点間を結び、この部分の面積をシンプソン法によって算出し、ついでこの値から転移熱量を算出した(b法)。
なお、上記転移主ピークに他の小さいピークいわゆるショルダー部分が含まれる場合は、上記a法にてショルダー部分も含めて転移主ピークの転移熱量を算出した。
(実施例1)
エチレン−α−オレフィン共重合体(三井化学(株)製、「タフマー」DF110)90重量部、スチレン−ブタジエンブテン−スチレン共重合体(SBBS)(旭化成ケミカルズ(株)製、「タフテック」P1000)10重量部を100〜150℃に加熱した密閉式混練機(ニーダー)に投入し、6〜10分間、40rpmで溶融混練した。その後、該溶融混練したものを100〜120℃に加熱したオープンロールを用い、所定量の発泡剤、架橋剤、加工助剤を添加し、8〜15分程度分散混練し、樹脂組成物を得た。前記樹脂組成物を縦150mm、横150mm、厚さ20mmの金型に500〜600g充填し、温度160℃、圧力15MPaで30〜35分間プレス成形を行い架橋発泡体を作製した。
尚、動的粘弾性(tanδ)を測定するための架橋発泡体は、前記架橋発泡体をそのまま用いることもできるが、熱成型により所望の比重まで圧縮したものを用いても良い。この場合、縦130mm、横220mm、厚さ1〜5mmの金型に前記架橋発泡体を20〜40g充填し、温度160℃、圧力15MPaで5分間プレスし、その後、冷却のために、温度25℃、圧力15MPaで15分間プレスして作製した。これらを用いて、各種物性を測定し、その結果を表1に示した。
表1に各実施例で使用した樹脂、各種添加剤の配合量(重量部)及び得られた架橋発泡体の各種物性値を示した。
また、図1にtanδを測定した際の値をグラフにしたものを示した。
(実施例2)〜(比較例8)
実施例1で用いた樹脂原料及び配合量に代え、表1に示した樹脂原料及び配合量で実施例1と同様の方法で架橋発泡体を成形し、各物性値を測定した。その結果を表1に示した。
Figure 2006121069

Figure 2006121069

PE1〜PE6:熱可塑性ポリオレフィン系樹脂
ST1〜ST5:スチレン系樹脂
*1:架橋剤としては、ジクミルペルオキシドを用いた。
*2:発泡剤としては、アゾジカルボンアミドを用いた。
*3:充填剤としては、炭酸カルシウムを用いた。
*4:加工助剤としては、ステアリン酸エステルを用いた。
*5:物性等測定可能なサンプルは作製できるが、気泡セルが均一にならなかった。
EVA1:エチレン−酢酸ビニル共重合体、住友化学工業(株)製、商品名「エバテート」、グレード番号「D2011」
EVA2:エチレン−酢酸ビニル共重合体、東ソー(株)製、商品名「ウルトラセン」、グレード番号「634」
PE1:高密度ポリエチレン、旭化成ケミカルズ(株)製、商品名「サンテック−HD」、グレード番号「J240」
PE2:低密度ポリエチレン、旭化成ケミカルズ(株)製、商品名「サンテック−LD」、グレード番号「M2270」
PE3:オレフィン系エラストマー、住友化学工業(株)製、商品名「住友TPE」、グレード番号「907」
PE4:オレフィン系エラストマー、住友化学工業(株)製、商品名「住友TPE」、グレード番号「821」
PE5:エチレン−α−オレフィン、三井化学(株)製、商品名「タフマー」、グレード番号「DF110」
PE6:エチレン−α−オレフィン、三井化学(株)製、商品名「タフマー」、グレード番号「DF810」
ST1:スチレン−ブタジエンブテン−スチレン共重合体、旭化成ケミカルズ(株)製、商品名「タフテック」、グレード番号「P1000」
ST2:スチレン−ブタジエンブテン−スチレン共重合体、旭化成ケミカルズ(株)製、商品名「タフテック」、グレード番号「P2000」
ST3:スチレン−ブタジエンブテン−スチレン共重合体、旭化成ケミカルズ(株)製、商品名「タフテック」、グレード番号「H1043」
ST4:スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体、JSR(株)製、商品名「JSR−TR」、グレード番号「TR2250」
ST5:ハイスチレン−ブタジエン共重合体、日本ゼオン(株)製、商品名「Nipol」、グレード番号「2057SS」
表2に上記EVA1〜ST5の各物性値(比重、貯蔵弾性率、損失弾性率、tanδ[−20℃]/tanδ[40℃])を示した。
Figure 2006121069
図1は、実施例1、実施例2、比較例1、比較例2で得られた架橋発泡体の各温度におけるtanδを測定したものグラフにしたものである。
実施例1〜実施例15において、温度変化によるクッション性等の緩衝性の変化が少なく、さらに軽量で機械的特性に優れる靴底用部材(架橋発泡体)が得られた。
図1に示したように実施例1及び実施例2で得られた架橋発泡体は、−20℃〜40℃の温度範囲においてtanδがほぼ一定値を示している。
この特性は、本発明独特の効果であり、広範な温度領域でクッション性等の緩衝性の変化が少ないことが判明した。更に、温度時間換算則(高分子の動的粘弾性測定において、ある温度を基準として観測時間軸をずらしてゆくと、低温は短時間側、高温は長時間側に平行移動することによって重なりあうという経験則)により、通常気温(18〜25℃)において、低周波(1Hz)から高周波(1kHz)においてもtanδが安定していると考えられ、例えば、ブレーキング等の高周波が発生する急激な動きにおいても、安定してクッション性等の緩衝性を提供できると予想できる。
このような架橋発泡体は、靴底用部材(例えば、アウターソール、ミッドソール、インナーソール等)として優れ、特に上記のようなクッションが強く要望されているミッドソールに好適なものであることが判明した。
次に、上記の如き第1樹脂成分と第2樹脂成分とを用いて、架橋発泡体を成形し、各物性値を測定した。
第1樹脂成分及び第2樹脂成分として用いた樹脂の各物性値(比重、貯蔵弾性率、損失弾性率、tanδ[−20℃]/tanδ[40℃])を表3に示した。
Figure 2006121069

第1樹脂成分PE1:エチレン−α−オレフィン、三井化学(株)製、商品名「タフマー」、グレード番号「DF110」
第1樹脂成分PE2:接着性TPO、三井化学(株)製、商品名「アドマーPF508」
第2樹脂成分ST1:スチレン−ブタジエンブテン−スチレン共重合体、旭化成ケミカルズ(株)製、商品名「タフテック」、グレード番号「P2000」
第2樹脂成分ST2:ハイスチレン−ブタジエン共重合体、日本ゼオン(株)製、商品名「Nipol」、グレード番号「2057SS」
(実施例16)
第1樹脂成分PE1としてエチレン−α−オレフィン共重合体(三井化学(株)製、「タフマー」DF110)81重量部、第1樹脂成分PE2として接着性TPO(三井化学(株)製、商品名「アドマーPF508」)10重量部、第2樹脂成分ST1としてスチレン−ブタジエンブテン−スチレン共重合体(SBBS)(旭化成ケミカルズ(株)製、「タフテック」P2000)9重量部を100〜150℃に加熱した密閉式混練機(ニーダー)に投入し、6〜10分間、40rpmで溶融混練した。その後、該溶融混練したものを100〜120℃に加熱したオープンロールを用い、所定量の発泡剤、架橋剤、加工助剤を添加し、8〜15分程度分散混練し、樹脂組成物を得た。該樹脂組成物を縦150mm、横150mm、厚さ20mmの金型に500〜600g充填し、温度160℃、圧力15MPaで30〜35分間プレス成形を行い架橋発泡体を作製した。尚、動的粘弾性(tanδ)を測定するための架橋発泡体は、前記架橋発泡体をそのまま用いることもできるが、熱成型のより所望の比重まで圧縮したものを用いても良い。この場合、縦130mm、横220mm、厚さ1〜5mmの金型に前記架橋発泡体を20〜40g充填し、温度160℃、圧力15MPaで5分間プレスし、その後冷却のために、温度25℃、圧力15MPaで15分間プレスして作製した。これらを用いて、各種物性を測定し、その結果を表4に示した。
表4に各実施例で使用した樹脂、各種添加剤の配合量(重量部)及び得られた架橋発泡体の各種物性値を示した。
(実施例17、比較例9〜12)
前記実施例16で用いた樹脂原料及び配合量に替えて、表4に示した樹脂原料及び配合量で前記実施例16と同様の方法で架橋発泡体を成形し、各物性値を測定した。その結果を表4に示した。
尚、比較例9〜比較例12では、架橋発泡体が形成できなかった。
Figure 2006121069

*1:PE1:エチレン−α−オレフィン、三井化学(株)製、商品名「タフマー」、グレード番号「DF810」
*2:ST:スチレン−ブタジエンブテン−スチレン共重合体、旭化成ケミカルズ(株)製、商品名「タフテック」、グレード番号「H1043」
*3:NY1:11ナイロン、アルケマ(株)製、商品名「リルサンBMN P40」
*4:NY2:ポリエーテルアミド共重合体、アルケマ(株)製、商品名「PEBAX7233SA」
*5:架橋剤としては、ジクミルペルオキシドを用いた。
*6:発泡剤としては、アゾジカルボンアミドを用いた。
*7:充填剤としては、炭酸カルシウムを用いた。
*8:加工助剤としては、ステアリン酸エステルを用いた。
*9:○;成形可能、△;成形可能であるが発泡が不均一、×;成形不可若しくは混練不可
尚、表4に示した上記*1〜*4に示す樹脂の物性を表5に示した。尚、表4に示した*1〜*4は、前記第1樹脂成分の要件及び第2樹脂成分の要件を具備しないものである。
Figure 2006121069
前記実施例17の結果より、第1樹脂成分の要件を具備する樹脂と第2樹脂成分の要件を具備する樹脂とを含有する樹脂組成物を架橋発泡させることで、温度変化によるクッション性等の緩衝性の変化が少なく、さらに軽量で機械的特性に優れる靴底用部材(架橋発泡体)が得られることが判明した。
−10℃以下の厳寒下から30℃を超える高温下に至る広範な温度領域においても、強度及びクッション性等の特性の変化が抑制された靴底用部材として利用できる。

Claims (12)

  1. 熱可塑性ポリオレフィン系樹脂を含有する樹脂組成物が架橋発泡されてなり、JIS K 7244−4に準拠して測定される周波数10Hzにおけるtanδ[−20℃〜40℃]値が0.01〜0.5を示し、且つ周波数10Hzにおけるtanδ[−20℃]/tanδ[40℃]値が0.7〜1.3であることを特徴とする靴底用部材。
  2. 前記熱可塑性ポリオレフィン系樹脂を含有する樹脂組成物には、JIS K 7244−4に準拠して測定される周波数10Hzにおけるtanδ[−20℃]/tanδ[40℃]値が0.5〜1.5であり且つJIS K 7311に準拠して測定される比重が0.85〜0.95であり且つJIS K 7244−4に準拠して測定される周波数10Hzでの20℃における貯蔵弾性率E’[20℃]が100〜500MPa未満であり且つJIS K 7244−4に準拠して測定される損失弾性率が40MPa以下の物性を有する第1樹脂成分と、
    JIS K 7244−4に準拠して測定される周波数10Hzでの20℃における貯蔵弾性率E’[20℃]が10〜100MPa未満であり且つJIS K 7244−4に準拠して測定される損失弾性率が10MPa以下、又は、JIS K 7244−4に準拠して測定される周波数10Hzでの20℃における貯蔵弾性率E’[20℃]が500〜2000MPaであり且つJIS K 7244−4に準拠して測定される損失弾性率が50MPa以下の何れかの物性を有する第2樹脂成分との少なくとも2種類の樹脂成分が用いられている請求項1記載の靴底用部材。
  3. 前記第1樹脂成分が、熱可塑性ポリオレフィン系樹脂である請求項2記載の靴底用部材。
  4. 前記第2樹脂成分が、熱可塑性ポリオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、ウレタン系樹脂及びポリエステル系樹脂からなる群から選ばれた少なくとも1種である請求項2記載の靴底用部材。
  5. JIS K 7244−4に準拠して測定される周波数10Hzでの、−20℃〜40℃における貯蔵弾性率E’[−20℃〜40℃]が2〜50MPaであり、且つ−20℃における貯蔵弾性率E’[−20℃]と40℃における貯蔵弾性率E’[40℃]とのE’[−20℃]/E’[40℃]値が2〜20である請求項1〜4の何れか一項に記載の靴底用部材。
  6. JIS K 7121に準拠し、示差走査熱量計(DSC)により測定される転移主ピーク温度が90〜105℃であり、且つJIS K 7122に準拠して測定される示差走査熱量計(DSC)による転移熱量が60〜100J/gである請求項1〜5の何れか一項に記載の靴底用部材。
  7. JIS K 7311に準拠して測定される比重が0.05〜0.2である請求項1〜6の何れか一項に記載の靴底用部材。
  8. 22時間、20±3℃でのASTM D395に準拠して測定される圧縮永久歪値が65%以下であることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の靴底用部材。
  9. 日本ゴム協会標準規格のSRIS0101に準拠して測定される20℃でのC硬度が、35〜70である請求項1〜8の何れか一項に記載の靴底用部材。
  10. JIS K 6252に準拠して測定される引裂強さが、8.8kN/m以上である請求項1〜9の何れか一項に記載の靴底用部材。
  11. JIS K 6255に準拠して測定される反発弾性率が、40%以上である請求項1〜10の何れか一項に記載の靴底用部材。
  12. 前記樹脂組成物の樹脂成分100重量部中、前記熱可塑性ポリオレフィン系樹脂が60〜95重量部含有されている請求項1〜11の何れか一項に記載の靴底用部材。
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