JPWO2006106726A1 - 高分子電解質膜、電極、膜電極複合体および燃料電池 - Google Patents
高分子電解質膜、電極、膜電極複合体および燃料電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2006106726A1 JPWO2006106726A1 JP2007512786A JP2007512786A JPWO2006106726A1 JP WO2006106726 A1 JPWO2006106726 A1 JP WO2006106726A1 JP 2007512786 A JP2007512786 A JP 2007512786A JP 2007512786 A JP2007512786 A JP 2007512786A JP WO2006106726 A1 JPWO2006106726 A1 JP WO2006106726A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymer electrolyte
- polymer
- electrolyte membrane
- membrane
- electrolyte
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- KMKWGXGSGPYISJ-UHFFFAOYSA-N CC(C)(c(cc1)ccc1Oc(cc1)ccc1N)c(cc1)ccc1Oc(cc1)ccc1N Chemical compound CC(C)(c(cc1)ccc1Oc(cc1)ccc1N)c(cc1)ccc1Oc(cc1)ccc1N KMKWGXGSGPYISJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 0 CC(C)(c(cc1)ccc1Oc(cc1)ccc1NC(*)*)c(cc1)ccc1Oc(cc1)ccc1NC(c1cccc(C(N)=O)c1)=O Chemical compound CC(C)(c(cc1)ccc1Oc(cc1)ccc1NC(*)*)c(cc1)ccc1Oc(cc1)ccc1NC(c1cccc(C(N)=O)c1)=O 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01B—CABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
- H01B1/00—Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors
- H01B1/06—Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of other non-metallic substances
- H01B1/12—Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of other non-metallic substances organic substances
- H01B1/122—Ionic conductors
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M8/00—Fuel cells; Manufacture thereof
- H01M8/10—Fuel cells with solid electrolytes
- H01M8/1016—Fuel cells with solid electrolytes characterised by the electrolyte material
- H01M8/1018—Polymeric electrolyte materials
- H01M8/102—Polymeric electrolyte materials characterised by the chemical structure of the main chain of the ion-conducting polymer
- H01M8/1023—Polymeric electrolyte materials characterised by the chemical structure of the main chain of the ion-conducting polymer having only carbon, e.g. polyarylenes, polystyrenes or polybutadiene-styrenes
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M8/00—Fuel cells; Manufacture thereof
- H01M8/10—Fuel cells with solid electrolytes
- H01M8/1016—Fuel cells with solid electrolytes characterised by the electrolyte material
- H01M8/1018—Polymeric electrolyte materials
- H01M8/102—Polymeric electrolyte materials characterised by the chemical structure of the main chain of the ion-conducting polymer
- H01M8/103—Polymeric electrolyte materials characterised by the chemical structure of the main chain of the ion-conducting polymer having nitrogen, e.g. sulfonated polybenzimidazoles [S-PBI], polybenzimidazoles with phosphoric acid, sulfonated polyamides [S-PA] or sulfonated polyphosphazenes [S-PPh]
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M8/00—Fuel cells; Manufacture thereof
- H01M8/10—Fuel cells with solid electrolytes
- H01M8/1016—Fuel cells with solid electrolytes characterised by the electrolyte material
- H01M8/1018—Polymeric electrolyte materials
- H01M8/1039—Polymeric electrolyte materials halogenated, e.g. sulfonated polyvinylidene fluorides
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M8/00—Fuel cells; Manufacture thereof
- H01M8/10—Fuel cells with solid electrolytes
- H01M8/1016—Fuel cells with solid electrolytes characterised by the electrolyte material
- H01M8/1018—Polymeric electrolyte materials
- H01M8/1058—Polymeric electrolyte materials characterised by a porous support having no ion-conducting properties
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M2300/00—Electrolytes
- H01M2300/0017—Non-aqueous electrolytes
- H01M2300/0065—Solid electrolytes
- H01M2300/0082—Organic polymers
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Sustainable Energy (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Sustainable Development (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Electrodes For Compound Or Non-Metal Manufacture (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
【課題】 種々の電気化学デバイスに好適に用いられる高分子電解質膜において、安価で化学的安定性に優れ、機械的強度が高く、さらにハロゲン元素を含まず廃棄時における環境負荷の低い高分子電解質膜およびその製造方法を提供する。また、該高分子電解質膜を用いた電気化学デバイスを提供する。【解決手段】 溶媒に可溶な高分子電解質に放射線を照射して、高分子電解質を不溶化させることにより得られる高分子電解質膜を用いる。また、溶媒に可溶な高分子電解質と、電解質を有しない高分子化合物および/または電解質を有しない支持体とを混合し、放射線を照射して高分子電解質を不溶化させることにより得られる高分子電解質膜を用いる。
Description
本発明は、放射線照射処理により不溶化したことを特徴とする高分子電解質膜に関する。また本発明は、高分子電解質膜を用いた電極、電解質膜−電極複合体およびそれらを用いた電気化学デバイス、燃料電池に関する。
電気脱塩式純水製造装置、海水からの製塩装置、海水や廃液からの金属の回収装置、電解合成装置、二次電池、燃料電池、イオンセンサー、ガスセンサー等の電気化学デバイスにおいては、高分子電解質(イオン吸着剤、イオン交換体、イオン伝導体あるいはプロトン伝導体)が種々の形状で用いられる。これらの部材は上記のデバイスにおいて最も重要な構成要素であり、デバイスの性能に最も大きな影響を及ぼすものである。
従来、これらの部材には、例えばダイヤイオン(三菱化学社製、登録商標)のようなポリスチレンスルホン酸系の高分子電解質が用いられてきた。ポリスチレンスルホン酸系高分子電解質は、スチレンスルホン酸のラジカル重合やポリスチレンのスルホン化により安価に合成できる。しかしながら、この高分子電解質は親水性が高いため、水に溶ける、あるいは水中で膨潤して機械的強度が低下する、という性質があり、電気化学デバイスに利用するには不利である。この問題を克服するために、一般的にはジビニルベンゼンのような二官能性のコモノマーを用いて化学的に架橋して、三次元網目構造を導入することが行われている。
また、このように水溶性や機械的強度を改善したポリスチレンスルホン酸系の高分子電解質であっても、内在する芳香族スルホン酸を酸性溶液中で100℃以上に加熱すると、脱スルホン化が起こる。これは、スルホン化反応が可逆反応であるため、この条件下ではスルホン化反応の化学平衡が逆方向(すなわち脱スルホン化の方向)に移動するためである。従って、これらの部材が使用される酸性環境下においては、芳香族スルホン酸は化学的な安定性が低く、短時間で材料が劣化するという問題がある。
ポリスチレンスルホン酸系以外の材料としては、例えばナフィオン(DuPont社製、登録商標)のようなフッ素系樹脂が用いられる(特許文献1)。この材料は全フッ素化高分子の側鎖にスルホン酸が導入された構造をもち、化学的安定性が極めて高いという特徴がある。またこのポリマーは、疎水性の全フッ素化高分子と親水性の側鎖スルホン酸が相分離構造を示し、親水性部分が膨潤しても疎水部は膨潤しないため水中で十分な機械的強度を保持できる。このような特徴があるため、耐腐食性を要求される食塩電解用隔膜や燃料電池用プロトン伝導体として応用されている。しかしながら、これらのフッ素系樹脂は、非常に高価である。またフッ素を含むため廃棄過程における燃焼処理によりフッ化水素、フッ素およびフルオロカーボン等の有害ガスが発生する可能性があり、これら有害ガスを大気中に放出しない特別な配慮を行う必要がある。このため、ハロゲンフリーでフッ素系樹脂と同様な化学的安定性を示す材料が求められている。
その他にも、二次電池のイオン伝導体においては、ポリエチレンオキシドに代表されるポリエーテル系高分子電解質が用いられている。これらの材料に各種金属塩をドープすることにより発現するイオン伝導性を応用して、高分子電池、各種センサーに利用されている。しかし、これらの材料はゲル状であるため、自立膜として機械的強度が求められる用途に使用することはできない。
特開平3−15175号公報
本発明の課題は、種々の電気化学デバイスに好適に用いられる高分子電解質膜において、安価で化学的安定性に優れ、機械的強度が高く、さらにハロゲン元素を含まず廃棄時における環境負荷の低い高分子電解質膜およびその製造方法を提供することにある。また本発明の課題は、該高分子電解質膜を用いた電気化学デバイスを提供することにある。
本発明者らは、上記の諸問題を解決すべく鋭意検討した結果、高分子電解質を膜状に成形した後、放射線照射による不溶化処理を施した電解質膜が上記諸特性を満足することを見いだした。本発明は、これらの知見をもとに完成されたものである。
即ち、本発明は、溶媒に可溶な高分子電解質に放射線を照射して、高分子電解質を不溶化させることにより得られる高分子電解質膜である。
また、本発明は、溶媒に可溶な高分子電解質と、電解質を有しない高分子化合物および/または電解質を有しない支持体とを混合し、放射線を照射して高分子電解質を不溶化させることにより得られる高分子電解質膜である。
また、本発明は、溶媒に可溶な高分子電解質と電解質を有しない高分子化合物とを混合する際に、界面活性剤を用いることを特徴とする、上記の高分子電解質膜である。
また、本発明は、電解質を有しない支持体が、多孔質膜、不織布、繊維および微粒子からなる群より選ばれる少なくとも1種である、上記の高分子電解質膜である。
また、本発明は、ハロゲン元素を含まないことを特徴とする上記の高分子電解質膜である。
また、本発明は、電解質としてホスホン酸部位および/またはスルホン酸部位を有することを特徴とする上記の高分子電解質膜である。
また、本発明は、放射線が電子線、γ線および紫外線からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする、上記の高分子電解質膜である。
また、本発明は、上記の高分子電解質膜と導電体を複合したことを特徴とする電極である。
また、本発明は、上記の高分子電解質膜および電極を用いた電解質膜−電極複合体である。
また、本発明は、上記の高分子電解質膜、電極、または電解質膜−電極複合体を用いた電気化学デバイスである。
また、本発明は、上記の高分子電解質膜、電極、または電解質膜−電極複合体を用いた燃料電池である。
また、本発明は、溶媒に可溶な高分子電解質に放射線を照射して、高分子電解質を不溶化させることを特徴とする、高分子電解質膜の製造方法である。
また、本発明は、溶媒に可溶な高分子電解質と、電解質を有しない高分子化合物および/または電解質を有しない支持体とを混合し、放射線を照射して高分子電解質を不溶化させることを特徴とする、高分子電解質膜の製造方法である。
また、本発明は、溶媒に可溶な高分子電解質と電解質を有しない高分子化合物とを混合する際に、界面活性剤を用いることを特徴とする、上記の製造方法である。
また、本発明は、電解質を有しない支持体が、多孔質膜、不織布、繊維および微粒子からなる群より選ばれる少なくとも1種である、上記の製造方法である。
また、本発明は、放射線が、電子線、γ線および紫外線からなる群より選ばれる少なくとも1種である、上記の製造方法である。
また、本発明は、溶媒に可溶な高分子電解質と、電解質を有しない高分子化合物および/または電解質を有しない支持体とを混合し、放射線を照射して高分子電解質を不溶化させることにより得られる高分子電解質膜である。
また、本発明は、溶媒に可溶な高分子電解質と電解質を有しない高分子化合物とを混合する際に、界面活性剤を用いることを特徴とする、上記の高分子電解質膜である。
また、本発明は、電解質を有しない支持体が、多孔質膜、不織布、繊維および微粒子からなる群より選ばれる少なくとも1種である、上記の高分子電解質膜である。
また、本発明は、ハロゲン元素を含まないことを特徴とする上記の高分子電解質膜である。
また、本発明は、電解質としてホスホン酸部位および/またはスルホン酸部位を有することを特徴とする上記の高分子電解質膜である。
また、本発明は、放射線が電子線、γ線および紫外線からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする、上記の高分子電解質膜である。
また、本発明は、上記の高分子電解質膜と導電体を複合したことを特徴とする電極である。
また、本発明は、上記の高分子電解質膜および電極を用いた電解質膜−電極複合体である。
また、本発明は、上記の高分子電解質膜、電極、または電解質膜−電極複合体を用いた電気化学デバイスである。
また、本発明は、上記の高分子電解質膜、電極、または電解質膜−電極複合体を用いた燃料電池である。
また、本発明は、溶媒に可溶な高分子電解質に放射線を照射して、高分子電解質を不溶化させることを特徴とする、高分子電解質膜の製造方法である。
また、本発明は、溶媒に可溶な高分子電解質と、電解質を有しない高分子化合物および/または電解質を有しない支持体とを混合し、放射線を照射して高分子電解質を不溶化させることを特徴とする、高分子電解質膜の製造方法である。
また、本発明は、溶媒に可溶な高分子電解質と電解質を有しない高分子化合物とを混合する際に、界面活性剤を用いることを特徴とする、上記の製造方法である。
また、本発明は、電解質を有しない支持体が、多孔質膜、不織布、繊維および微粒子からなる群より選ばれる少なくとも1種である、上記の製造方法である。
また、本発明は、放射線が、電子線、γ線および紫外線からなる群より選ばれる少なくとも1種である、上記の製造方法である。
以下に本発明についてさらに詳しく説明する。
本発明に用いる溶媒に可溶な高分子電解質としては、分子量が10,000以上の通常のポリマーのみならず、分子量が1,000程度のオリゴマーも、本発明における高分子電解質に含まれる。したがって、本発明における溶媒に可溶な高分子電解質の分子量としては、1,000〜5,000,000、好ましくは5,000〜1,000,000、より好ましくは10,000〜500,000のものを挙げることができる。
本発明に用いる溶媒に可溶な高分子電解質としては、分子量が10,000以上の通常のポリマーのみならず、分子量が1,000程度のオリゴマーも、本発明における高分子電解質に含まれる。したがって、本発明における溶媒に可溶な高分子電解質の分子量としては、1,000〜5,000,000、好ましくは5,000〜1,000,000、より好ましくは10,000〜500,000のものを挙げることができる。
また、本発明に用いる溶媒に可溶な高分子電解質としては、溶液中でイオンに解離する官能基を有する高分子有機化合物であれば特に制限はない。
そして、これらのイオン解離性官能基は、高分子全体に対して、モノマー単位として通常5mol%以上、好ましくは10mol%以上、より好ましくは20mol%以上含有する。
また、イオン解離性官能基としては、例えばスルホ基、ホスホリル基、カルボキシル基を用いることができるが、プロトン伝導性という観点からはスルホ基またはホスホリル基であることが好ましく、さらに化学的安定性という観点からはホスホリル基であることがより好ましい。即ち、スルホ基に比して、酸性条件下でも化学的に安定なホスホリル誘導体を含む高分子電解質に放射線照射による不溶化処理を施すことで、化学的安定性に優れた電解質膜が得られることとなる。
本発明に用いる溶媒に可溶な高分子電解質の具体例としては、ポリビニルホスホン酸、ポリビニルスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸、ポリスチレンホスホン酸やそれらの誘導体などを挙げることができる。これらの高分子電解質は、分子量が1,000程度のオリゴマーでもよく、分子量が10,000以上のポリマーでもよい。なお、本発明の趣旨からは、分子中にハロゲンを含まないことが好ましい。
本発明において「電解質を有しない」とは、水やその他の溶媒と接触させたときにイオン性の解離を起こすことによってイオン伝導性をもつ物質、すなわち、水やその他の溶媒に対してイオン性の解離を起こすイオン解離性官能基を有しないことを意味する。
本発明に用いる電解質を有しない高分子化合物としては特に制限はなく、放射線によって劣化や分解しにくい種々の高分子化合物を選択することが可能である。中でも、疎水性の高分子化合物が好ましい例として挙げることができ、例えば、種々のポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリイミド、ポリウレタン、ポリカーボナート、ポリエーテルエーテルケトン等を用いることができる。なお、本発明の趣旨からは、分子中にハロゲンを含まない高分子化合物であることが好ましい。分子量については特に制限はないが、数平均分子量が好ましくは5,000以上、さらに好ましくは10,000以上である。また、分子量分布についてもその広狭には特に制限はなく、様々なものを充当することが可能である。
高分子電解質は、上記の電解質を有しない高分子化合物と混合して用いることが好ましい。混合の方法としては特に制限はなく公知の方法により混合、撹拌したものを用いることができる。混合する割合としては、全体の重量に対して高分子電解質が5〜99重量%、好ましくは15〜90重量%、より好ましくは20〜70重量%となるように組成を調整することが好適である。
また、高分子電解質と高分子化合物の分散安定性を向上させるために、種々の界面活性剤を利用することもできる。用いる界面活性剤については特に制限はなく、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等を用いることが可能である。これらの界面活性剤は低分子であってもよく、また高分子であってもよい。プロトン伝導性という観点からは、スルホ基を有するアニオン性界面活性剤を用いることが好ましい。さらに、親水性のポリマーセグメントと疎水性のポリマーセグメントが化学的に結合されたブロック共重合体を、界面活性剤として用いることもできる。用いる界面活性剤の量としては特に制限はなく、例えば、高分子電解質と高分子化合物の総量に対して、0.1〜50重量%とすることができる。
本発明に用いる電解質を有しない支持体としては、多孔質高分子膜、多孔質セラミックなどの多孔性材料や不織布、セルロース繊維、有機繊維、無機繊維等の各種繊維、あるいはアルミナ、シリカ、炭化珪素などの無機微粒子や高分子微粒子を用いることができる。支持体の大きさとしては特に制限はないが、支持体が繊維の場合は、長さが100μm〜10cm程度、直径が0.1〜100μm程度のものを挙げることができる。また、支持体が微粒子の場合は、直径が0.1〜100μ程度のものを挙げることができる。これらの支持体は単独で用いてもよくまた二種類以上を組み合わせて用いてもよい。これらの支持体を用いる割合としては、全体の重量に対して高分子電解質が5〜99重量%、好ましくは15〜90重量%、より好ましくは20〜70重量%となるように組成を調整することが好適である。
本発明に用いる放射線としては、高分子電解質を不溶化させる作用をもつ電磁波または粒子線であれば特に制限はないが、照射処理の簡便さから、電子線、γ線または紫外線が好適である。
照射する放射線のエネルギー量としては、用いる高分子電解質、高分子化合物、支持体の性質や量により適宜決定されるが、高分子1.0g当たり、例えば、電子線およびγ線では5〜500kGy、紫外線では0.01〜200J程度とすることができる。そして、照射するエネルギー量が増加するに従い、高分子電解質の不溶化が進み、また高分子電解質膜の機械的強度が増加する傾向にある。
なお、放射線処理を効率よく行うために、必要に応じて増感剤、ラジカル発生剤、光重合開始剤等の添加物を適宜添加してもよい。
本発明の高分子電解質膜を製造する方法としては、例えば、高分子電解質を溶媒に溶解した後、膜状にキャストして溶媒を留去し、これに放射線を照射することが挙げられる。放射線を照射することにより、高分子電解質は溶媒に不溶となるとともに、高分子電解質膜の機械的強度が増すこととなる。
ここで用いる溶媒としては、高分子電解質を溶解できるものであれば特に制限はなく、高分子電解質の性質に応じ適宜決定されるが、例えば、水、メタノール、テトラヒドロフラン、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、γ−ブチロラクトン等を挙げることができる。
高分子電解質を溶媒に溶解させる場合の濃度としては特に制限はないが、通常1〜90重量%、好ましくは10〜70重量%、より好ましくは30〜50重量%を挙げることができる。
また、高分子電解質と、電解質を有しない高分子化合物および/または電解質を有しない支持体とを混合する場合は、例えば、これらを溶媒に溶解または分散させ、均一に混合した後に膜状にキャストして溶媒を留去し、これに放射線を照射することが挙げられる。さらに、高分子電解質と高分子化合物を混合する際に、上述の界面活性剤を用いることにより、両者を均一に混合、分散させることができる。
高分子電解質、高分子化合物および/または支持体を溶媒に溶解または分散させる濃度としては、特に制限はないが、高分子電解質、高分子化合物および支持体の合計が、溶媒を含む総量に対して、通常1〜90重量%、好ましくは5〜80重量%、より好ましくは20〜60重量%であるものを挙げることができる。
高分子化合物および/または支持体を用いることにより、ハロゲン元素を一切含まなくとも、前述のフッ素系樹脂と同様な相分離構造を示す電解質膜を得ることが可能である。このような電解質膜は疎水性高分子相あるいは支持体により形状を保持できるため、高分子電解質を含むポリマーが膨潤するような条件下でも十分な機械的強度と寸法安定性を示すとともに、ハロゲンフリーであるため安価でかつ廃棄時の環境負荷も小さいという特徴を有する。
上記で得られた高分子電解質膜を導電体と複合することにより、本発明の電極を製造することができる。
ここで用いる導電体としては特に制限はないが、例えば、グラファイト、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、カーボンペーパー、カーボン繊維等から製造される炭素系導電体;金、銀、銅、白金、鉄、ニッケル、スズ等の金属やこれらの酸化物、あるいはこれらを適宜組み合わせた合金、等の導電性金属;を挙げることができる。また、複合の方法としては、特に制限はないが、高分子電解質を導電体に塗布して放射線照射により不溶化すること、あらかじめ放射線照射により作製した高分子電解質膜を導電性ペースト等で導電体に接着すること、等を挙げることができる。
また、上記の電極と高分子電解質膜とをさらに複合させることにより、本発明の電解質膜−電極複合体を製造することができる。この場合の複合の方法としては、特に制限はないが、上記の電極に押付けて密着させることを挙げることができる。このとき、密着性を高めるために電極と高分子電解質膜との間にさらに高分子電解質を塗布してもよく、また塗布した高分子電解質をさらなる放射線照射あるいは熱処理により不溶化してもよい。また、この不溶化処理が効率よく行えるように、塗布する高分子電解質中に種々の増感剤、重合開始剤、ラジカル発生剤等を添加しておいてもよい。
本発明の高分子電解質膜、本発明の電極、本発明の電解質膜−電極複合体を種々の電気化学デバイスに用いることができる。電気化学デバイスとしては、例えば、電気脱塩式純水製造装置、海水からの製塩装置、海水や廃液からの金属の回収装置、電解合成装置、二次電池、燃料電池、イオンセンサー、ガスセンサー等を挙げることができ、これらに用いられる電解質膜や電極を、本発明の高分子電解質膜、電極、電解質膜−電極複合体で置き換えることにより、本発明の電気化学デバイスを製造することができる。
以下に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に制限されるものではない。
<高分子電解質膜の作製>
1)製膜
ポリ(ビニルホスホン酸)(Mn=24,000、Mw/Mn=1.24)の水溶液(30wt%)1.0gを、ガラス板上にキャストした。キャスト膜を24h風乾後、減圧下室温で24h、60℃で24h乾燥し透明なポリマーフィルムを得た。このフィルムはガラス板からは剥離せずそのまま以下に述べる電子線照射を行った。
2)電子線照射
ウシオ電機製の電子線照射装置を用いて、減圧下(〜10−1Torr)、加速電圧60 kV、電流300μAで電子線照射を行った。
3)後処理
得られた高分子電解質膜を純水に浸漬することにより、ガラス板より剥離した。剥離した膜は、純水で2日間以上ゆっくりと撹拌しながら洗浄した。
1)製膜
ポリ(ビニルホスホン酸)(Mn=24,000、Mw/Mn=1.24)の水溶液(30wt%)1.0gを、ガラス板上にキャストした。キャスト膜を24h風乾後、減圧下室温で24h、60℃で24h乾燥し透明なポリマーフィルムを得た。このフィルムはガラス板からは剥離せずそのまま以下に述べる電子線照射を行った。
2)電子線照射
ウシオ電機製の電子線照射装置を用いて、減圧下(〜10−1Torr)、加速電圧60 kV、電流300μAで電子線照射を行った。
3)後処理
得られた高分子電解質膜を純水に浸漬することにより、ガラス板より剥離した。剥離した膜は、純水で2日間以上ゆっくりと撹拌しながら洗浄した。
ポリ(ビニルホスホン酸)は、水、メタノールなどに可溶なポリマーであるが、電子線を照射した後は、水、メタノール、テトラヒドロフランなどの有機溶媒に対して不溶化した。
電子線照射時間と生成する膜の性状の関係を表1にまとめた。即ち、得られる膜の性状は、電子線の照射時間に依存し、電子線照射時間が長くなると膜の強度は向上した。また、照射時間が2分間以下の場合には、膜は不溶化しなかった。
ここで、高分子電解質膜の水に対する溶解性は、放射線照射後純水中に浸漬し、溶出したホスホン酸の量を滴定により定量することで評価した。また、膜の機械的強度は、純水で膨潤したときの自己支持性から判断し、×は自己支持性なし、△は自己支持性があるが非常に強度が低い、○は自己支持性があり十分な機械的強度を有する(自立膜である)ことを示す。
<高分子電解質膜のイオン交換容量>
実施例1に従って得られた高分子電解質膜をガラス板から剥離して純水で洗浄し、1mol/L硫酸に入れ3日間ゆっくりと撹拌して完全にプロトン型とした。プロトン型になった膜を、再び純水中でゆっくりと撹拌しながら3日間洗浄した。膜を0.1mol/Lの塩化ナトリウム水溶液に入れ、さらに3日間撹拌して、膜中のプロトンをナトリウムイオンにイオン交換した。この溶液を20mmol/L水酸化ナトリウム溶液で滴定し、浸出したプロトン量を求めた。再度、同様の操作で滴定後の高分子電解質膜をプロトン型とした後、純水洗浄を行い、減圧下60℃で2日間乾燥して膜の重量を求め、イオン交換容量を算出した。その結果、10分間電子線を照射した膜のイオン交換容量は5.0meq/gであった。フッ素系の高分子電解質膜のイオン交換容量が約1meq/gであることより、本発明の高分子電解質膜が優れたイオン交換特性を有することが確認された。
実施例1に従って得られた高分子電解質膜をガラス板から剥離して純水で洗浄し、1mol/L硫酸に入れ3日間ゆっくりと撹拌して完全にプロトン型とした。プロトン型になった膜を、再び純水中でゆっくりと撹拌しながら3日間洗浄した。膜を0.1mol/Lの塩化ナトリウム水溶液に入れ、さらに3日間撹拌して、膜中のプロトンをナトリウムイオンにイオン交換した。この溶液を20mmol/L水酸化ナトリウム溶液で滴定し、浸出したプロトン量を求めた。再度、同様の操作で滴定後の高分子電解質膜をプロトン型とした後、純水洗浄を行い、減圧下60℃で2日間乾燥して膜の重量を求め、イオン交換容量を算出した。その結果、10分間電子線を照射した膜のイオン交換容量は5.0meq/gであった。フッ素系の高分子電解質膜のイオン交換容量が約1meq/gであることより、本発明の高分子電解質膜が優れたイオン交換特性を有することが確認された。
<高分子電解質とマトリクスポリマーの混合物(ブレンド膜)の作製>
1)マトリクスポリマーの合成
マトリクスポリマーとして用いた芳香族ポリアミド(P−1)をスキーム1に従って合成した。
1)マトリクスポリマーの合成
マトリクスポリマーとして用いた芳香族ポリアミド(P−1)をスキーム1に従って合成した。
50mLのナス型フラスコ中で2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン4.0g(9.8mmol)を20mLの無水ジメチルアセトアミド(DMAc)に溶解し、フラスコをドライアイス−アセトン浴に入れ、アルゴン雰囲気下でフラスコ内の溶液を完全に凍結した。これに二塩化イソフタロイル2.0g(9.8mmol)を、固体のまま加えた。器壁に付着した二塩化イソフタロイルは、5mLの無水DMAcを用いて流し入れた。次いで、フラスコを氷浴中に入れ3時間撹拌した後,室温に戻しさらに10時間撹拌した。反応液をジメチルホルムアミド(DMF)で希釈し、メタノール中に少量ずつ投入してポリマーを析出させた。沈殿したポリマーを、メタノールを交換しながら洗浄した。吸引濾過によりポリマーを回収し、DMF/メタノールから再沈殿を繰り返して精製した。減圧下60℃で24時間乾燥し4.67gのポリマーを得た。
1H−NMRδ(ppm,DMSO,400MHz):1.63(6H,s,Me),6.91(4H,d,J=8Hz,CH),7.04(4H,d,J=8Hz,CH),7.23(4H,d,J=12Hz,CH),7.70(1H,t,J=10Hz,CH),7.80(4H,d,J=8Hz,CH),8.14(2H,d,J=4Hz,CH),8.52(1H,s,CH),10.45(2H,s,NH)
1H−NMRδ(ppm,DMSO,400MHz):1.63(6H,s,Me),6.91(4H,d,J=8Hz,CH),7.04(4H,d,J=8Hz,CH),7.23(4H,d,J=12Hz,CH),7.70(1H,t,J=10Hz,CH),7.80(4H,d,J=8Hz,CH),8.14(2H,d,J=4Hz,CH),8.52(1H,s,CH),10.45(2H,s,NH)
2)高分子電解質とP−1のブレンド膜の調製
高分子電解質として用いたポリ(2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸)の15wt%水溶液(Aldrichより購入)を減圧下60℃で乾燥し、無色透明のガラス状ポリマーを得た。この高分子電解質を所定の濃度となるようにDMFに溶解し、室温で12時間撹拌して完全に均一な溶液とした。別に調製しておいたP−1のDMF溶液(高分子電解質溶液と同濃度)を、高分子電解質溶液に加えた。このとき所定のブレンド比となるように、それぞれの溶液の混合量を調整した。混合溶液をアルゴン雰囲気下室温で12時間撹拌し、完全に均一な溶液を調製した。この溶液を5cmx5cmx1mmのフッ素樹脂製の型枠を備えたガラス基板上に流し込み、水平を厳密に保持しながら減圧下(10kPa)室温にて3日間乾燥した。さらに、0.1kPa、60℃で2日間減圧乾燥を行い、溶媒を完全に留去した。作製した膜はガラス基板から剥離せず、ガラス基板上で電子線照射(〜17Pa,加速電圧60kV,電流300μA)を行った。基板ごとに純水に浸して膜をガラス基板から剥離し、1日間純水で洗浄した後、1mol/L硫酸水溶液に入れ1日撹拌することで、目的のブレンド膜を得た。
混合溶液の混合比を変えることで、マトリクスポリマーと高分子電解質のブレンド比を変えることができる。また、キャスト時の溶液の濃度を変えることで、得られる膜の厚さを制御することが可能である。いろいろな混合比と溶液濃度で膜作製を行った結果と、得られた膜のイオン交換容量を表2に示す。イオン交換容量は、以下に述べる方法により評価した。
高分子電解質として用いたポリ(2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸)の15wt%水溶液(Aldrichより購入)を減圧下60℃で乾燥し、無色透明のガラス状ポリマーを得た。この高分子電解質を所定の濃度となるようにDMFに溶解し、室温で12時間撹拌して完全に均一な溶液とした。別に調製しておいたP−1のDMF溶液(高分子電解質溶液と同濃度)を、高分子電解質溶液に加えた。このとき所定のブレンド比となるように、それぞれの溶液の混合量を調整した。混合溶液をアルゴン雰囲気下室温で12時間撹拌し、完全に均一な溶液を調製した。この溶液を5cmx5cmx1mmのフッ素樹脂製の型枠を備えたガラス基板上に流し込み、水平を厳密に保持しながら減圧下(10kPa)室温にて3日間乾燥した。さらに、0.1kPa、60℃で2日間減圧乾燥を行い、溶媒を完全に留去した。作製した膜はガラス基板から剥離せず、ガラス基板上で電子線照射(〜17Pa,加速電圧60kV,電流300μA)を行った。基板ごとに純水に浸して膜をガラス基板から剥離し、1日間純水で洗浄した後、1mol/L硫酸水溶液に入れ1日撹拌することで、目的のブレンド膜を得た。
混合溶液の混合比を変えることで、マトリクスポリマーと高分子電解質のブレンド比を変えることができる。また、キャスト時の溶液の濃度を変えることで、得られる膜の厚さを制御することが可能である。いろいろな混合比と溶液濃度で膜作製を行った結果と、得られた膜のイオン交換容量を表2に示す。イオン交換容量は、以下に述べる方法により評価した。
3)イオン交換容量測定法
膜を1mol/L硫酸中で緩やかに12時間撹拌してプロトン型とした後、0.1mol/Lの塩化ナトリウム水溶液に6日間浸漬して膜中のプロトンを完全に抽出し、これを1/50mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を用いて電位差滴定を行い膜中の荷電基量を求めた。
膜を1mol/L硫酸中で緩やかに12時間撹拌してプロトン型とした後、0.1mol/Lの塩化ナトリウム水溶液に6日間浸漬して膜中のプロトンを完全に抽出し、これを1/50mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を用いて電位差滴定を行い膜中の荷電基量を求めた。
<電子線照射ブレンド膜の物性>
1)電子線照射ブレンド膜の熱物性および含水率、耐酸化性
電子線照射ブレンド膜の熱物性を表3に、含水率および耐酸化性を測定した結果を表4に示す。熱物性、含水率および耐酸化性は、以下に述べる方法により評価した。
1)電子線照射ブレンド膜の熱物性および含水率、耐酸化性
電子線照射ブレンド膜の熱物性を表3に、含水率および耐酸化性を測定した結果を表4に示す。熱物性、含水率および耐酸化性は、以下に述べる方法により評価した。
1−1)熱物性
電子線照射ブレンド膜のTG/DTA(熱重量分析/示差熱分析)測定およびTMA(熱機械分析)測定を行った。結果を表3に示す。TG/DTAの測定は空気雰囲気下で行い、10℃/minの昇温速度で500℃まで加熱しながら測定を行った。TMAの測定は窒素雰囲気下で行い、10℃/minで500℃まで昇温した。
電子線照射ブレンド膜のTG/DTA(熱重量分析/示差熱分析)測定およびTMA(熱機械分析)測定を行った。結果を表3に示す。TG/DTAの測定は空気雰囲気下で行い、10℃/minの昇温速度で500℃まで加熱しながら測定を行った。TMAの測定は窒素雰囲気下で行い、10℃/minで500℃まで昇温した。
1−2)含水率
膜を1mol/L硫酸中で緩やかに12時間撹拌してプロトン型とした後、膜の湿潤重量(wwet)とした。この膜を減圧下室温で一週間乾燥したものの重量を秤量し、乾燥重量(wdry)とした。含水率は以下の式により算出した。
含水率=(wwet−wdry)/wdryx100
膜を1mol/L硫酸中で緩やかに12時間撹拌してプロトン型とした後、膜の湿潤重量(wwet)とした。この膜を減圧下室温で一週間乾燥したものの重量を秤量し、乾燥重量(wdry)とした。含水率は以下の式により算出した。
含水率=(wwet−wdry)/wdryx100
1−3)耐酸化性試験(Fenton試験)
膜を1mol/L塩酸中で緩やかに12時間撹拌してプロトン型とした後、減圧下室温で20時間乾燥し重量を秤量した。この膜を、4ppmの塩化鉄(II)を含む3%の過酸化水素水へ70℃で24時間浸漬した。膜を純水で洗浄後、再び膜を1mol/L塩酸中で緩やかに12時間撹拌してプロトン型とし、室温で40時間真空乾燥させ重量を秤量した。過酸化水素水処理前後での重量変化から膜の耐酸化性を評価した。
膜を1mol/L塩酸中で緩やかに12時間撹拌してプロトン型とした後、減圧下室温で20時間乾燥し重量を秤量した。この膜を、4ppmの塩化鉄(II)を含む3%の過酸化水素水へ70℃で24時間浸漬した。膜を純水で洗浄後、再び膜を1mol/L塩酸中で緩やかに12時間撹拌してプロトン型とし、室温で40時間真空乾燥させ重量を秤量した。過酸化水素水処理前後での重量変化から膜の耐酸化性を評価した。
<電子線照射ブレンド膜のプロトン伝導性>
実施例3で作製したブレンド膜1〜3のプロトン伝導性を、交流インピーダンス法により測定した。結果を図1−3に示す。プロトン伝導度は、種々の温度、相対湿度(RH)で膜厚方向のインピーダンスを測定することで算出した。
実施例3で作製したブレンド膜1〜3のプロトン伝導性を、交流インピーダンス法により測定した。結果を図1−3に示す。プロトン伝導度は、種々の温度、相対湿度(RH)で膜厚方向のインピーダンスを測定することで算出した。
<ポリ(ビニルホスホン酸)とP−1のブレンド膜の作製>
高分子電解質としてはポリ(2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸)のようなスルホン酸系のポリマーだけでなく、他の高分子電解質を用いてもよい。例として、ホスホン酸系のポリマーであるポリ(ビニルホスホン酸)を用いてブレンド膜を作製した結果を述べる。
高分子電解質としてはポリ(2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸)のようなスルホン酸系のポリマーだけでなく、他の高分子電解質を用いてもよい。例として、ホスホン酸系のポリマーであるポリ(ビニルホスホン酸)を用いてブレンド膜を作製した結果を述べる。
市販のポリ(ビニルホスホン酸)水溶液(30wt%)(Polysciences, Inc.)を、減圧下60℃で完全に乾燥し淡黄色の固体状ポリマーを得た。これを所定の濃度となるように、DMFに溶かし撹拌した。高分子電解質に対して3wt%の塩化リチウムを添加し、室温でさらに24時間撹拌した。P−1のDMF溶液を所定のブレンド比となるように加え、アルゴン雰囲気下で12時間撹拌した。この溶液を5cmx5cmx1mmのフッ素樹脂製の型枠を備えたガラス基板上に流し込み、水平を保持しながら減圧下(10kPa)室温にて3日間乾燥した。さらに0.1kPa、60℃で2日間減圧乾燥を行い、溶媒を完全に留去した。作製した膜はガラス基板から剥離せず、ガラス基板上で電子線照射(〜17Pa,加速電圧60kV,電流300μA)を行った。基板ごと純水に浸して膜をガラス基板から剥離し、1日間純水で洗浄した後、1mol/L硫酸水溶液に入れ1日撹拌することで目的のブレンド膜を得た。膜作製結果とイオン交換容量を、表5に示す。
<マトリクスポリマーとして6−ナイロンを用いたブレンド膜の作製>
マトリクスポリマーも芳香族ポリアミド系のポリマーだけでなく、放射線によって劣化や分解しにくい種々の高分子化合物を選択することが可能である。以下に、脂肪族ポリアミド系ポリマーである6−ナイロンを用いた結果を示す。
マトリクスポリマーも芳香族ポリアミド系のポリマーだけでなく、放射線によって劣化や分解しにくい種々の高分子化合物を選択することが可能である。以下に、脂肪族ポリアミド系ポリマーである6−ナイロンを用いた結果を示す。
市販のポリ(2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸)水溶液(15 wt%)(Aldrichd社製)を減圧下60℃で乾燥し、無色の固体状ポリマーを得た。得られたポリマーを所定の濃度となるように80vol%ギ酸水溶液に加え、高分子電解質に対して1.0wt%の塩化リチウムを添加し、室温で12時間攪拌した。あらかじめ調整しておいた6−ナイロンのギ酸溶液(高分子電解質溶液と同濃度)を、高分子電解質溶液に加えた。このとき、所定のブレンド比となるように、それぞれの溶液の混合量を調整した。混合溶液をアルゴン雰囲気下室温で12時間撹拌し、完全に均一な溶液を調製した。この溶液を5cmx5cmx1mmのフッ素樹脂製の型枠を備えたガラス基板上に流し込み、水平を厳密に保持しながら減圧下(10kPa)室温にて3日間乾燥した。さらに、0.1kPa,60℃で2日間減圧乾燥を行い、溶媒を完全に留去した。作製した膜はガラス基板から剥離せず、ガラス基板上で電子線照射(〜17Pa,加速電圧60kV,電流300μA)を行った。基板ごとに純水に浸して膜をガラス基板から剥離し、1日間純水で洗浄した後、1mol/L硫酸水溶液に入れ1日撹拌することで目的のブレンド膜を得た。膜作製結果とイオン交換容量を、表6に示す。
<ポリイミド多孔膜をマトリクスに用いた高分子電解質膜の作製>
電解質を有しない支持体として、高分子の多孔質膜を用いることもできる。内部構造が均質な連続微細孔を有するポリイミド膜を用いて高分子電解質膜を作製した結果を、以下に述べる。
電解質を有しない支持体として、高分子の多孔質膜を用いることもできる。内部構造が均質な連続微細孔を有するポリイミド膜を用いて高分子電解質膜を作製した結果を、以下に述べる。
ポリ(2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸)水溶液15wt%を減圧下60℃で乾燥し、無色透明のポリマーを得た。得られたポリマーをジメチルアセトアミド(DMAc)に溶解し、2wt%の溶液を調製した。この溶液にポリイミド多孔質膜(宇部興産株式会社製(UPILEX−PT),平均膜厚=25μm,空孔率=44%)を入れ、0.1kPaで40〜70℃に5時間加熱し、溶液を濃縮した。室温に冷却した後常圧に戻し、多孔質膜を取り出した。ガラス基板の上に膜をのせ、室温で12時間減圧乾燥(10kPa)した後、60℃で48時間減圧乾燥(0.1kPa)した。作製した膜はガラス基板から剥離せず、ガラス基板上で電子線照射(〜17Pa,加速電圧60kV,電流300μA)を行った。基板ごと純水に浸して膜をガラス基板から剥離し、1日間純水で洗浄した後、1mol/L硫酸水溶液に入れ1日撹拌することで目的の高分子電解質膜を得た。得られた膜のイオン交換容量は、0.9meq/gであった。
交流インピーダンス法によりプロトン伝導性を測定した結果を、図4に示す。プロトン伝導性は、種々の温度、相対湿度(RH)で膜厚方向のインピーダンスを測定することで算出した。
このようにして得られた本発明の高分子電解質膜は、プロトン伝導性、化学的安定性、などの各種特性を有し、通常に使われる条件下において溶解・膨潤する高分子電解質であっても溶媒に不溶でありかつ高い機械的強度と寸法安定性を保持することが可能となり、電極、電解質膜−電極複合体および各種電気化学デバイス、燃料電池に応用できる。
Claims (16)
- 溶媒に可溶な高分子電解質に放射線を照射して、高分子電解質を不溶化させることにより得られる高分子電解質膜。
- 溶媒に可溶な高分子電解質と、電解質を有しない高分子化合物および/または電解質を有しない支持体とを混合し、放射線を照射して高分子電解質を不溶化させることにより得られる高分子電解質膜。
- 溶媒に可溶な高分子電解質と電解質を有しない高分子化合物とを混合する際に、界面活性剤を用いることを特徴とする、請求項2に記載の高分子電解質膜。
- 電解質を有しない支持体が、多孔質膜、不織布、繊維および微粒子からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項2に記載の高分子電解質膜。
- ハロゲン元素を含まないことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の高分子電解質膜。
- 電解質としてホスホン酸部位および/またはスルホン酸部位を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の高分子電解質膜。
- 放射線が電子線、γ線および紫外線からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の高分子電解質膜。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の高分子電解質膜と導電体を複合したことを特徴とする電極。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の高分子電解質膜および請求項8に記載の電極を複合した電解質膜−電極複合体。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の高分子電解質膜、請求項8に記載の電極、または請求項9に記載の電解質膜−電極複合体を用いた電気化学デバイス。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の高分子電解質膜、請求項8に記載の電極、または請求項9に記載の電解質膜−電極複合体を用いた燃料電池。
- 溶媒に可溶な高分子電解質に放射線を照射して、高分子電解質を不溶化させることを特徴とする、高分子電解質膜の製造方法。
- 溶媒に可溶な高分子電解質と、電解質を有しない高分子化合物および/または電解質を有しない支持体とを混合し、放射線を照射して高分子電解質を不溶化させることを特徴とする、高分子電解質膜の製造方法。
- 溶媒に可溶な高分子電解質と電解質を有しない高分子化合物とを混合する際に、界面活性剤を用いることを特徴とする、請求項13に記載の製造方法。
- 電解質を有しない支持体が、多孔質膜、不織布、繊維および微粒子からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項13に記載の製造方法。
- 放射線が、電子線、γ線および紫外線からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項12〜15のいずれかに記載の製造方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005100654 | 2005-03-31 | ||
JP2005100654 | 2005-03-31 | ||
PCT/JP2006/306450 WO2006106726A1 (ja) | 2005-03-31 | 2006-03-29 | 高分子電解質膜、電極、膜電極複合体および燃料電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2006106726A1 true JPWO2006106726A1 (ja) | 2008-09-11 |
Family
ID=37073290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007512786A Withdrawn JPWO2006106726A1 (ja) | 2005-03-31 | 2006-03-29 | 高分子電解質膜、電極、膜電極複合体および燃料電池 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPWO2006106726A1 (ja) |
WO (1) | WO2006106726A1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4930997B2 (ja) * | 2007-02-20 | 2012-05-16 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 発色型温湿度センサー、発色型温湿度センサーの使用方法及び発色型温湿度センサーの製造方法 |
CA3090633A1 (en) * | 2018-03-30 | 2019-10-03 | Toray Industries, Inc. | Electrolyte membrane |
JP7284015B2 (ja) * | 2019-07-12 | 2023-05-30 | 株式会社日本触媒 | アルカリ水電解用隔膜ならびに該隔膜の製造方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69608702T2 (de) * | 1995-12-28 | 2001-02-01 | Univ New York State Res Found | Membranen aus sulfoniertem polyphenylenoxid (s-ppo) und polymerblends mit polyvinylidenfluorid (pvdf) zum einsatz als polymerelektrolyt in elektrochemischen zellen |
JP4827331B2 (ja) * | 2001-07-09 | 2011-11-30 | 日東電工株式会社 | プロトン伝導性膜又はフィルムとそれらを用いてなる燃料電池 |
JP4269670B2 (ja) * | 2002-01-29 | 2009-05-27 | 住友化学株式会社 | 高分子電解質、それとリン酸類を含有する高分子電解質組成物 |
JP4202806B2 (ja) * | 2003-04-09 | 2008-12-24 | 三井化学株式会社 | 電解質膜/電極接合体、その製造法および燃料電池 |
JP2004363013A (ja) * | 2003-06-06 | 2004-12-24 | Toray Ind Inc | 高分子固体電解質およびそれを用いた固体高分子型燃料電池 |
JP2005353581A (ja) * | 2004-05-10 | 2005-12-22 | Toray Ind Inc | 電解質膜および膜電極複合体ならびに高分子電解質型燃料電池 |
-
2006
- 2006-03-29 JP JP2007512786A patent/JPWO2006106726A1/ja not_active Withdrawn
- 2006-03-29 WO PCT/JP2006/306450 patent/WO2006106726A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2006106726A1 (ja) | 2006-10-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6002685B2 (ja) | レドックスフロー二次電池及びレドックスフロー二次電池用電解質膜 | |
Coppola et al. | Polybenzimidazole-crosslinked-poly (vinyl benzyl chloride) as anion exchange membrane for alkaline electrolyzers | |
ES2672982T3 (es) | Material compuesto para membrana de pila de combustible a base de partículas inorgánicas organomodificadas y método de preparación de los mismos | |
JP2007523230A (ja) | 分岐スルホン化マルチブロック共重合体及びこれを用いた電解質膜 | |
JP4508954B2 (ja) | 固体高分子型燃料電池用膜−電極構造体 | |
JP5794573B2 (ja) | 陰イオン交換樹脂、および該陰イオン交換樹脂を含む燃料電池 | |
JP2003022709A (ja) | ブレンドポリマー電解質、該電解質を主成分とする電解質膜、及び該電解質を用いた膜/電極接合体 | |
KR20220088308A (ko) | 신규 폴리플루오렌계 가교 공중합체 및 그 제조방법, 이를 이용한 알칼리 연료전지용 음이온교환막 | |
JP2008112712A (ja) | プロトン伝導性電解質膜、その製造方法、及びそれを用いた膜−電極接合体、燃料電池 | |
Liu et al. | Preparation and characterization of high conductivity comb polymer anion exchange membranes | |
JP2006253002A (ja) | イオン交換膜の製造方法 | |
WO2013100082A1 (ja) | レドックスフロー二次電池及びレドックスフロー二次電池用電解質膜 | |
JP2005038834A (ja) | 高分子電解質複合膜、その製造方法及びその用途 | |
Abdi et al. | Synthesis of ionic polybenzimidazoles with broad ion exchange capacity range for anion exchange membrane fuel cell application | |
JP2003022824A (ja) | 酸塩基ブレンドポリマー電解質、該電解質を主成分とする電解質膜、及び該電解質を用いた膜/電極接合体 | |
JPWO2006106726A1 (ja) | 高分子電解質膜、電極、膜電極複合体および燃料電池 | |
JP5168758B2 (ja) | イオン交換膜の製造方法 | |
JP4754496B2 (ja) | ニトリル型疎水性ブロックを有するスルホン化ポリマーおよび固体高分子電解質 | |
JP2007039525A (ja) | イオン交換膜、イオン交換樹脂、その製造方法およびイオン交換樹脂の精製方法 | |
JP2009104926A (ja) | 膜電極接合体 | |
EP2009724B1 (en) | Method for producing polymer electrolyte membrane, polymer electrolyte membrane and direct methanol fuel cell | |
JP4720091B2 (ja) | イオン交換膜 | |
JP2009217950A (ja) | イオン伝導性高分子電解質膜およびその製造方法 | |
JP2008243778A (ja) | 高分子電解質膜,電極および燃料電池 | |
KR20100072967A (ko) | 가지형 공중합체 전해질 막 및 이의 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20090602 |