JPWO2006103907A1 - 赤色蛍光変換媒体及びそれを用いた色変換基板、発光デバイス - Google Patents

赤色蛍光変換媒体及びそれを用いた色変換基板、発光デバイス Download PDF

Info

Publication number
JPWO2006103907A1
JPWO2006103907A1 JP2007510362A JP2007510362A JPWO2006103907A1 JP WO2006103907 A1 JPWO2006103907 A1 JP WO2006103907A1 JP 2007510362 A JP2007510362 A JP 2007510362A JP 2007510362 A JP2007510362 A JP 2007510362A JP WO2006103907 A1 JPWO2006103907 A1 JP WO2006103907A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
fluorescent dye
medium
red
fluorescence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007510362A
Other languages
English (en)
Inventor
片野 淳一
淳一 片野
聡 蜂屋
聡 蜂屋
細川 地潮
地潮 細川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
Publication of JPWO2006103907A1 publication Critical patent/JPWO2006103907A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B33/00Electroluminescent light sources
    • H05B33/12Light sources with substantially two-dimensional radiating surfaces
    • H05B33/14Light sources with substantially two-dimensional radiating surfaces characterised by the chemical or physical composition or the arrangement of the electroluminescent material, or by the simultaneous addition of the electroluminescent material in or onto the light source
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K11/00Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials
    • C09K11/06Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing organic luminescent materials
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K2211/00Chemical nature of organic luminescent or tenebrescent compounds
    • C09K2211/10Non-macromolecular compounds
    • C09K2211/1003Carbocyclic compounds
    • C09K2211/1011Condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K2211/00Chemical nature of organic luminescent or tenebrescent compounds
    • C09K2211/10Non-macromolecular compounds
    • C09K2211/1018Heterocyclic compounds
    • C09K2211/1025Heterocyclic compounds characterised by ligands
    • C09K2211/1044Heterocyclic compounds characterised by ligands containing two nitrogen atoms as heteroatoms
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L33/00Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L33/48Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the semiconductor body packages
    • H01L33/50Wavelength conversion elements
    • H01L33/501Wavelength conversion elements characterised by the materials, e.g. binder
    • H01L33/502Wavelength conversion materials
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/10OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
    • H10K50/11OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED] characterised by the electroluminescent [EL] layers
    • H10K50/125OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED] characterised by the electroluminescent [EL] layers specially adapted for multicolour light emission, e.g. for emitting white light
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/30Devices specially adapted for multicolour light emission
    • H10K59/38Devices specially adapted for multicolour light emission comprising colour filters or colour changing media [CCM]

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Optical Filters (AREA)

Abstract

光透過性媒体と、赤色系の蛍光を発する第一のペリレン系蛍光色素と、紫外線〜青色領域の光を吸収し、蛍光を発する第二の蛍光色素とを有し、第一のペリレン系蛍光色素が、第二の蛍光色素が発する蛍光を含む光を吸収して蛍光を発する赤色蛍光変換媒体。

Description

本発明は、赤色蛍光変換媒体及びそれを用いた色変換基板、発光デバイスに関する。
蛍光材料を用いて光源から発せられる光の波長を変換する蛍光変換媒体は、電子ディスプレイ分野をはじめとした様々な分野で応用されている。
例えば、エレクトロルミネッセンス素子(EL素子)に蛍光変換膜を積層方向に配置して、EL発光色の色調を多様に変化させている(例えば、特許文献1−2参照。)。
特許文献2では、フルカラー表示をするために必要な色の三原色(R、G、B)のうち、青(B)は有機EL素子自体が出している発光をそのまま利用している。この場合、強いて変換効率を記述すれば100%となる。緑(G)に関しては、有機蛍光体にクマリン153を用いることにより、80%の変換効率を得ている。
そして、フェノキサゾン9からなる蛍光変換膜と色度調整用カラーフィルタを取り付けた場合に、色度x=0.62,y=0.33の赤色光が得られている。
しかしながら、変換光は明所では可視できない程度の弱いものであり、変換効率は極めて低い。
ところで、赤色蛍光変換膜の技術において、2種類の色変換色素を用いて変換効率を向上させ、かつ色純度も向上させる技術が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
しかしながら、ローダミン系色素を使用しているため、周囲の環境からの影響を受け易い。特に、液状レジスト中に蛍光色素を分散させた場合、フォトリソグラフィープロセスにおける露光工程や熱処理(ポストベーク)工程において、レジスト中の光開始剤や架橋剤(光反応性多官能モノマー)から発生するラジカル種やイオン種によって、蛍光色素の脱色や消光が生じる(例えば、特許文献4参照。)。
加えて、ディスプレイとしての長時間点灯のため(長時間の光照射による)劣化してしまうという問題点もあった。
一方、耐久性に非常に優れたペリレン系蛍光色素を用いた蛍光変換媒体にて、LEDの青色を白色に変換することが知られている(例えば、非特許文献1参照。)。
また、励起光源に有機EL素子を用いて、耐久性の優れたペリレン系色素を用いた蛍光変換媒体による白色光を得る技術も開示されている(例えば、非特許文献2参照。)。
しかしながら、これらの技術では、短波長成分の光が透過し、効率の良い赤色変換は困難である。
また、これらの技術は、蛍光媒体を励起する短波長成分の光源の発光領域全てが蛍光変換媒体に覆われている。たとえ短波長成分の光と、ペリレン色素を用いた蛍光変換媒体の蛍光との混合により白色光が得られたとしても、短波長成分の光が必ず蛍光媒体中のペリレン色素に一部吸収されるので、強い短波長成分の光を有効に利用することはできない。従って、発光効率のよい白色光が得づらくなる。
さらに、蛍光変換媒体からの短波長成分の透過光と蛍光媒体の蛍光は、蛍光変換媒体中の色素濃度、膜厚に影響されるので、種々の色温度、演色指数(Ra)を有する白色光を得るための蛍光変換媒体の設計が難しい。
このように、光源からの紫外線〜青色光を、高効率で純度の高い赤色に変換する蛍光変換媒体では、耐久性の高いものが存在しなかった。また、青色領域の光吸収が不足するため、青色励起光源の光が蛍光である赤色光と混合するため、色純度が悪かった。尚、青色光をカラーフィルタ等で取り除くことで純度の高い赤色を得ることができるものの、カラーフィルタにエネルギーを無駄に吸収させることになるため、高効率でかつ、純度の高い赤色を得ることができなかった。
さらに、高効率の白色光を、容易に得ることはできなかった。
特公昭63−18319号公報 特開平3−152897号公報 国際公開第WO97/29163号パンフレット 特開平7−268010号公報 Materials Science and Engineering,B59,390(1999) Appl.Phys.Lett.80,3470(2002)
このように、赤色蛍光変換媒体の組成に関して、従来技術では、耐久性が低く、点灯時間とともに色が悪くなったり、暗くなってしまっていた。一方、ペリレン系色素は耐久性が非常に高いことは知られているが、光源の青色発光を効率よく赤色に変換できるものは知られていなかった。
本発明は上述の問題に鑑みなされたものであり、変換効率が高く、耐久性の高い赤色蛍光変換媒体を提供することを目的とする。
さらに、高効率の白色光を容易に得る蛍光媒体を提供することを目的とする。
本発明では、耐久性の高いペリレン系色素と他の蛍光色素とを、2種以上組み合わせて使用することにより、光源の紫外線光〜青色を効率よく利用することができるため、赤色変換効率を向上できることを見出し本発明を完成させた。
本発明では、以下の赤色蛍光変換媒体、及びそれを用いた色変換基板、発光デバイスが提供できる。
1.光透過性媒体と、赤色系の蛍光を発する第一のペリレン系蛍光色素と、紫外線〜青色領域の光を吸収し、蛍光を発する第二の蛍光色素とを有し、前記第一のペリレン系蛍光色素が、前記第二の蛍光色素が発する蛍光を含む光を吸収して蛍光を発する赤色蛍光変換媒体。
2.さらに、前記第二の蛍光色素よりも、光の吸収端が長波長である第三の蛍光色素を含み、前記第二の蛍光色素及び/又は第三の蛍光色素がペリレン系蛍光色素である1に記載の赤色蛍光変換媒体。
3.600nm〜700nmの波長領域における光学濃度の最大値OD1と、400nm〜500nmの波長領域における光学濃度の最大値OD2の関係が、OD2/OD1>1.5である1又は2に記載の赤色蛍光変換媒体。
4.光散乱体を含む1〜3のいずれかに記載の赤色蛍光変換媒体。
5.透明基板上に、1〜4のいずれかに記載の赤色蛍光媒体を有する色変換基板。
6.さらに、緑色蛍光媒体を有する請求項5に記載の色変換基板。
7.上記1〜4のいずれかに記載の赤色蛍光変換媒体と、励起光源とを有し、前記励起光源の発する光が、400nm〜500nmの波長領域に1つ以上の発光ピークを持つ光源である発光デバイス。
8.前記赤色蛍光変換媒体が発する蛍光と、前記励起光源の発する光を混合して、白色に発光する7に記載の発光デバイス。
9.前記励起光源が電気エネルギーを光に変換する光源である7又は8に記載の発光デバイス。
10.前記励起光源が自然光である7又は8に記載の発光デバイス。
11.前記励起光源と、5又は6に記載の色変換基板とを含む発光デバイス。
本発明の赤色蛍光変換媒体は、変換効率及び色純度が高く、耐久性に優れている。このため、短波長成分を含む光を発する光源から、長波長の光を取り出して利用する用途、例えば、LED、有機ELディスプレイ、照明等において、非常に明るく、色や明るさの経時変化が少ない製品が容易に得られる。
本発明の赤色蛍光変換媒体の色変換の機構を説明するための概念図である。 本発明の白色発光デバイスの一実施形態を示す概略断面図である。 実施例1及び比較例2の赤色蛍光変換媒体の光学濃度(OD)のスペクトルである。 実施例1の励起光の照射時間と輝度の変化量の関係を示す図である。 実施例1の励起光の照射時間と色度(CIEx)の変化量の関係を示す図である。 実施例1の励起光の照射時間と色度(CIEy)の変化量の関係を示す図である。 実施例2及び比較例2の赤色蛍光変換媒体の光学濃度(OD)のスペクトルである。 比較例1及び比較例2の赤色蛍光変換媒体の光学濃度(OD)のスペクトルである。 比較例1の励起光の照射時間と輝度の変化量の関係を示す図である。 比較例1の励起光の照射時間と色度(CIEx)の変化量の関係を示す図である。 比較例1の励起光の照射時間と色度(CIEy)の変化量の関係を示す図である。 実施例5の変換媒体付き青色LED、及び青色LED単体の発光スペクトルである。 実施例7の有機EL素子の発光スペクトルである。 製造例1の有機EL素子の発光スペクトルである。 製造例2の色度調製用カラーフィルタの透過スペクトルである。
以下、本発明の赤色蛍光変換媒体を具体的に説明する。
本発明の赤色蛍光変換媒体は、(A)光透過性媒体と、(B)赤色系の蛍光を発する第一のペリレン系蛍光色素と、(C)紫外線〜青色領域の光を吸収し、吸収波長よりも長波長の光を発する第二の蛍光色素とを有し、光透過性媒体中に第一のペリレン系蛍光色素及び第二の蛍光色素を分散させたものである。
尚、さらに、(B)第二の蛍光色素よりも、長波長側の吸収端が長波長である(D)第三の蛍光色素を含むことが好ましい。
(B)成分は、(C)成分又は(D)成分の発する蛍光を受け取り、赤色系の蛍光を発する蛍光色素である。
(C)成分は、紫外線〜青色領域の光を吸収し、(B)成分である第一のペリレン系蛍光色素又は(D)成分である第二の蛍光色素にエネルギーを受け渡す蛍光色素である。
(D)成分は、(C)成分の発した蛍光を吸収し、さらに長波長の蛍光を発し、(B)成分にエネルギーを受け渡す役割を果たす。
図1は本発明の赤色蛍光変換媒体の色変換の機構を説明するための概念図である。
励起光源(図示せず)から発せられた紫外線〜青色領域の光は、主に第二の蛍光色素によって吸収され、長波長側にエネルギーがシフトした蛍光、例えば、黄色〜緑色領域の光を発する。
次に、第二の蛍光色素が発した蛍光を、第一のペリレン系蛍光色素が吸収し、赤色系の蛍光を発する。
この際、上述した(D)成分である第三の蛍光色素を、さらに添加することにより、(C)成分の発した蛍光(エネルギー)を、(D)成分を経由して(B)成分に移動できるので、さらに効率よく受け渡すことができる。
本発明では、(C)成分及び/又は(D)成分のそれぞれが吸収したエネルギーを、(B)成分又は(C)成分へ速やかに受け渡すことで、蛍光色素の劣化を引き起こす反応に消費されるエネルギーを抑制できる。即ち、相対的に劣化しやすい、ペリレン系蛍光色素以外の色素の劣化が抑制できる。その結果、経時変化の小さい赤色蛍光変換媒体が得られる。
以下に、本発明の赤色蛍光変換媒体の各構成成分を説明する。
(A)光透過性媒体
(A)成分は、光透過性を有し、かつ製膜性を有するものであればよい。例えば、高分子化合物、無機ガラス及び印刷用メジウム等が用いられる。
高分子化合物としては、例えば、ポリビニルピロリジノン、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリビニルアセテート、ポリ塩化ビニル、ポリブテン、ポリエチレングリコール及びこれらの共重合体等が挙げられる。また、フォトレジスト等の感光性樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂も使用できる。
無機ガラスとしては、例えば、ホウ酸ガラスやシリカガラス等が挙げられる。
印刷用メジウムとしては、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂を溶剤に溶解した光透過性の印刷用メジウムが好ましい。
フォトリソグラフィによるパターン作成等を行う場合には、光重合可能なエチレン性不飽和基を有するモノマー及び/又はオリゴマー、メタクリル酸エステル−メタクリル酸共重合体からなるバインダー樹脂と光重合可能なエチレン性不飽和基を有するモノマー及び/又はオリゴマーとからなる透明樹脂成分であることが望ましい。
本発明においては、これらの光透過性媒体は一種単独で用いてもよく、また、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
光透過性媒体の可視光領域における光線透過率は、60%以上であることが好ましく、90以上であることが特に好ましい。
(B)第一のペリレン系蛍光色素
(B)成分は、その構造中にペリレン環を有する化合物であって、赤色系の蛍光を発するものである。ここで、赤色系の蛍光とは、赤色、赤橙色を示し、波長領域としては、580nm〜700nmの範囲の光を意味する。
(B)成分は、吸収した短波長の光をどれだけ長波長の光に変換できるかを示す光変換効率が高く、励起スペクトルと蛍光スペクトルのピークの重なりが少ないものが発光を自己吸収しにくいため望ましい。
具体的には、下記式(1)で示される化合物が挙げられる。
Figure 2006103907
(式中、R〜Rは、各々、水素、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、シクロアルキル基のいずれかであり、置換されていてもよい。R〜Rは、フェニル基、ヘテロ芳香族基、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基のどれかであり、これらは置換されていても良い。R〜Rは、それぞれ同一でも、異なっていてもよい。)。
式(1)において、直鎖アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等、炭素数が1〜9個のものが望ましく、炭素数6個〜8個のものがさらに望ましい。
分岐鎖アルキル基としては、イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、2エチルヘキシル基、ネオペンチル基、シクロヘキシルメチル基が望ましく、イソプロピル基、ネオペンチル基であることがさらに望ましい。
シクロアルキル基としては、シクロヘキシル基、シクロペンチル基が望ましい。
ヘテロ芳香族基としては、ピリジル基、キノリル基が望ましい。
(B)成分の色変換媒体全体に占める濃度は、0.1〜10重量%であることが好ましく、0.2〜5重量%であることが特に好ましい。濃度が0.1重量%未満では、形成した色変換媒体が充分に色変換できないおそれがあり、一方、10重量%を超えると、濃度消光により色変換効率が低下し、また、高精細なパターニングができなくなる場合がある。
(C)第二の蛍光色素
(C)成分としては、紫外線〜青色領域の光(波長300nm〜500nm)を吸収し、吸収波長よりも長波長の光(例えば、波長430nm〜575nm)を発する蛍光色素であればよい。
具体的には、ペリレン系蛍光色素、クマリン系色素、フタロシアニン系色素、スチルベン系色素、シアニン系色素、ポリフェニレン系色素及びローダミン系色素等が挙げられる。
本発明において、(C)成分は光変換効率が高く、励起スペクトルと蛍光スペクトルのピークの重なりが少なく、発光を自己吸収しにくく、また、耐久性が高い蛍光色素が好適に用いられる。具体的には、(C)成分は下記式(2)で示されるペリレン系蛍光色素が好ましい。
Figure 2006103907
(式中、R及びR10は、各々、水素、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、シクロアルキル基のいずれかであり、これらは置換されていてもよい。R及びR10は、それぞれ同一でも、異なっていてもよい。)。
式(2)において、直鎖アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等、炭素数が1〜9個のものが望ましく、炭素数6個〜8個のものがさらに望ましい。
分岐鎖アルキル基としては、イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、2エチルヘキシル基、ネオペンチル基、シクロヘキシルメチル基が望ましく、イソプロピル基、ネオペンチル基であることがさらに望ましい。
シクロアルキル基としては、シクロヘキシル基、シクロペンチル基が望ましい。
(C)成分の色変換媒体全体に占める濃度は、0.1〜10重量%であることが好ましく、0.2〜5重量%であることが特に好ましい。濃度が0.1重量%未満では、形成した色変換媒体が充分に色変換できないおそれがあり、一方、10重量%を超えると、濃度消光により色変換効率が低下し、また、高精細なパターニングができなくなる場合がある。
(D)第三の蛍光色素
(D)成分は、上述した(C)第二の蛍光色素よりも、長波長側の吸収端が長波長である蛍光色素である。これにより、(C)成分からの光を、吸収し、より長波長の光(エネルギー)を(B)成分に受け渡す役目を果たす。
具体的には、ペリレン系蛍光色素、クマリン系色素、フタロシアニン系色素、スチルベン系色素、シアニン系色素、ポリフェニレン系色素及びローダミン系色素等から適宜選択できる。
(D)成分は、光変換効率が高く、励起スペクトルと蛍光スペクトルのピークの重なりが少なく、発光を自己吸収しにくいものが望ましく、また、耐久性の高い蛍光色素が好ましい。具体的には、(D)成分は下記式(3)で示されるペリレン系蛍光色素が好ましい。
Figure 2006103907
(式中、R11〜R14は、各々、水素、直鎖アルキル、分岐鎖アルキル、シクロアルカンのいずれかであり、これらは置換されていてもよい。R11〜R14は、それぞれ同一でも、異なっていてもよい。)
式(3)において、直鎖アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等、炭素数が1〜9個のものが望ましく、炭素数6個〜8個のものがさらに望ましい。
分岐鎖アルキル基としては、イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、2エチルヘキシル基、ネオペンチル基、シクロヘキシルメチル基が望ましく、イソプロピル基、ネオペンチル基であることがさらに望ましい。
シクロアルキル基としては、シクロヘキシル基、シクロペンチル基が望ましい。
(D)成分の色変換媒体全体に占める濃度は、0.1〜10重量%であることが好ましく、0.2〜5重量%であるとことが特に好ましい。濃度が0.1重量%未満では、形成した色変換媒体が充分に色変換できないおそれがあり、一方、10重量%を超えると、濃度消光により色変換効率が低下し、また、高精細なパターニングができなくなる場合がある。
尚、本明細書において「吸収端」とは、蛍光発光に寄与する光の吸収量、即ち、励起スペクトルの300nm〜600nmの領域における吸収の最大値を示す波長より長波長で、励起強度が最大値の1/20になる波長を意味する。
上記式(1)〜(3)の化合物は公知のペリレン系色素の合成法によって合成できる。また、ペリレン系色素として市販されているものから選択できる。
本発明においては、(C)成分及び/又は(D)成分がペリレン系蛍光色素であることが好ましい。これにより、より高い耐久性を有する赤色蛍光変換媒体とすることができる。
また、上述した(A)〜(D)成分の他に、必要に応じて光重合開始剤、増感剤、硬化促進剤、熱重合禁止剤、可塑剤、充填剤、溶剤、消泡剤、レベリング剤等の添加剤を配合することができる。
本発明の赤色蛍光変換媒体では、600nm〜700nmの波長領域における光学濃度の最大値OD1と、400nm〜500nmの波長領域における光学濃度の最大値OD2の関係が、OD2/OD1>1.5であることが好ましい。
光学濃度(OD)は、赤色蛍光変換媒体が特定波長の光を、どの程度吸収するかを表す値であり、波長λにおける光学濃度ODλは、光の透過率Tλ(%)とすると下記式で表される。
Figure 2006103907
光学濃度は、光が蛍光変換媒体を経由する距離、即ち、厚みでは規格化されていない。励起光の領域である400〜500nm間の最大値(OD2)と発光領域である600〜700nm間の最大値(OD1)の比を求めることで、蛍光変換媒体の光吸収効率と色純度の指標となる。
本発明の赤色蛍光変換媒体は、色変換効率及び色純度がともに優れているため、OD2/OD1>1.5の条件を達成できる。尚、OD2/OD1は、3以上であることが特に好ましい。
本発明の赤色蛍光媒体では、さらに、光散乱体を含んでもよい。光散乱体としては、有機物及び/又は無機物の微粒子が挙げられる。
有機物の微粒子としては、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン等のビニル重合体、メラミン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
また、無機物の微粒子としては、無機酸化物、無機窒化物又は無機酸窒化物からなる微粒子が挙げられる。具体的には、SiO、SiN、SiO、AlO、TiO、TaO、ZnO、ZrO、CeO及びZrSiO(式中、xは0.1〜2、yは0.5〜1.3を示す)から選択される物質が挙げられる。この中で、TiO、ZnO、ZrO、CeOが好ましい。微粒子の表面には、蛍光色素の消光を抑制する被覆層を形成することができる。蛍光色素の消光を抑制する被覆層とは、例えば、光触媒作用を有する微粒子による蛍光色素や光透過性媒体の破壊を防止するものや、半導体性を有する微粒子を絶縁化するものが挙げられる。このような被覆層を形成するものとして、例えば、アルミナ、ジルコニア、シリカ、ケイ酸ジルコニア、ケイ酸アルミナ、ホウケイ酸ガラス等のガラスがある。
また、微粒子は中空体であってもよい。中空の微粒子を用いると、空気(中空部)と光透過性媒体との屈折率が大きく(空気の屈折率は1.0であるのに対し、光透過性媒体では約1.5〜1.6)、光の散乱効果が大きい。また、中空体内の酸素が蛍光色素の劣化を抑制する場合があるので好ましい。
これらの微粒子のうち、屈折率が高い微粒子又は低い微粒子、具体的には屈折率が、2.0〜2.8又は1.0〜1.2であるものが好ましい。このような微粒子を用いることによって、励起光源からの光の、蛍光変換媒体内における光路長を長くすることができ、蛍光変換媒体が、励起光源からの光を、効率よく吸収することができる。また、変換光を散乱して取り出し効率を向上できる。従って、蛍光変換媒体の変換効率を向上することができる。このような微粒子として、例えば、TiO微粒子(屈折率=2.7)、ZnO(同=2.0)、CeO(同=2.4)、ZrO(同=2.2)、中空シリカ、中空ガラス等が挙げられる。
微粒子の一次平均粒径は、特に制限されないが、1nm以上、100nm未満が好ましく、特に、5nm以上、80nm未満が好ましい。粒径が100nm以上では、蛍光変換媒体内に均一に分散されず、均一な発光が得られなかったり、フォトリソ等で高精細にパターニングできないおそれがある。一方、1nm未満では、光散乱が十分に生じないおそれがある。尚、蛍光変換媒体内では、微粒子が凝集して100nm径以上になる場合があるが、一次平均粒径が1nm以上、100nm未満であれば問題はない。
また、蛍光変換媒体における微粒子の添加量は、ヘーズ値が上記の範囲内であれば、特に制限されないが、通常、5重量%より多く、70重量%未満であることが好ましく、特に、10重量%よりも多く、50重量%未満であることが好ましい。5重量%以下では、光散乱が十分に生じないおそれがあり、70重量%以上では、蛍光変換媒体が機械的に脆くなるおそれがある。
尚、上記の有機物又は無機物の微粒子は、1種単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
本発明の赤色蛍光変換媒体では、色純度の高い赤色を得ることができるが、さらに、純度を高めるため、色調整用のカラーフィルタを積層して用いることができる。
例えば、励起光源、蛍光変換媒体及びカラーフィルタをこの順序で積層して構成できる。尚、製造順序は、励起光源から形成しても、また、カラーフィルタから形成してもよい。また、別々に製造して貼り合わせても良い。
本発明の赤色蛍光変換媒体は、本技術分野において通常採用されている方法にて作製できる。例えば、上記(A)〜(C)成分、必要に応じて(D)成分や硬化剤等の添加剤を、適当な溶媒に混合して溶液とし、この溶液を基板表面に塗布、乾燥することで作製できる。
赤色蛍光変換媒体やカラーフィルタは、利用目的に応じてパターン化されていてもよい。パターニングの方法は、フォトリソグラフィ法、インクジェット法、スクリーン印刷法、凸版印刷法、電子写真法等を用いることができる。
本発明の赤色蛍光変換媒体は、透明基板上に形成した色変換基板としてもよい。さらに緑色蛍光変換媒体を有する色変換基板としてもよい。
具体的には、透明基板上に本発明の赤色蛍光変換媒体、又は本発明の赤色蛍光変換媒体及び緑色蛍光変換媒体を前記の方法で、それぞれパターン化して、平面的に配置する。
必要に応じて、前記色調製用のカラーフィルタ、コントラスト向上用のブラックマトリクス、蛍光媒体上への平坦化、保護用としたオーバーコート層を配置してもよい。
尚、緑色蛍光変換媒体は、前記(C)成分の蛍光色素と(A)の光透過性媒体が好ましく使用される。必要に応じて、前記光散乱体を含ませてもよい。
また、透明基板は、色変換基板または発光デバイスを支持する基板であり、400nm〜700nmの可視領域の光の透過率が50%以上で、平滑な基板が好ましい。具体的には、ガラス板、ポリマー板等が挙げられる。ガラス板としては、特にソーダ石灰ガラス、バリウム・ストロンチウム含有ガラス、鉛ガラス、アルミノケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラス、石英等を挙げることができる。また、ポリマー板としては、ポリカーボネート、アクリル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルファイド、ポリサルフォン等を挙げることができる。
本発明の赤色蛍光変換媒体は、励起光源と組み合わせることにより、発光デバイスを構成する。
励起光源としては、紫外線〜青色光の発光成分を持つ光源を利用でき、電気エネルギーを光等の電磁波に変換する光源や、太陽光等の自然光、放射線による励起光を好適に利用できる。
電気エネルギーを光に変換する光源としては、有機EL素子、無機EL素子、無機LED、蛍光灯、冷陰極ランプ、水銀灯、アーク放電ランプ、エキシマー放電ランプ、フィラメント発光ランプ等が例示できる。
自然光としては、太陽光が好適であるが、プリズムやダイクロイックミラー等で青色成分のみを取り出し、変換に利用すればエネルギー変換効率が高まり、更に好ましい。
本発明の発光デバイスでは、励起光源の発する光が、400nm〜500nmの波長領域に1つ以上の発光ピークを持つ光源であることが好ましい。
具体的には、青色有機EL素子、青色EL素子、青色LED、青色冷陰極ランプ、青色蛍光灯、青色面放電パネル等が好適に利用できる。
さらに、赤色蛍光媒体の蛍光と、励起光源の光を混合して得られる白色発光のデバイスとしてもよい。本発明の白色発光デバイスの一実施形態の概略断面図を図2に示す。
この発光デバイスは、透明基板11の下面に赤色蛍光変換媒体12をパターン化して形成してある色変換基板10と、透明基板11の上面に形成した励起光源20からなる。励起光源20は、青色乃至青緑色(赤色成分を含んでもよい)の光を発するものである。尚、図中、光は矢印で表し、Bは青色光を、Gは緑色光を、Rは赤色光を示す。
このデバイスでは、励起光源20の発する光のうち、一部が赤色蛍光変換媒体12に入射し、赤色蛍光を発する。一方、透明基板11の赤色蛍光変換媒体12が形成されていない領域を透過した光は、励起光源20の発する光のままである。従って、青色乃至青緑色と赤色の光が組み合わさることにより、白色発光(図中、W)を得ることができる。
尚、本実施形態と異なり、励起光源と赤色蛍光変換媒体を同一平面上に並置してもよい。この場合、励起光源の光は、赤色蛍光変換媒体を励起する部分と励起せず透過する部分があり、励起光源の一部は、白色光の一部としてそのまま利用することができる。また、赤色蛍光変換媒体から発する蛍光は、十分励起光源の光を吸収するので、赤色変換効率が高く、強い蛍光を得ることができる。従って、効率よく強い白色光が得られる。
本発明においては、赤色蛍光変換媒体の蛍光強度と、励起光源の光強度を調整することにより(例えば、赤色蛍光変換媒体の励起光の受光面積と励起光の透過面積調整、励起光源の光の発光スペクトル等)、種々の色温度、演色指数の白色光が容易に設計できる。
また、本発明の赤色蛍光媒体は耐久性も高いため、色変化の小さい耐久性のよい白色発光デバイスが得られる。
例えば、前記色変換基板と、励起光源としての有機EL素子、無機EL素子等とを組合せることによって、白色発光デバイスが得られる。
尚、白色光の均一性を高めるため、蛍光媒体の光取り出し側に光散乱体を含む光透過性媒体や、取り出し表面を粗面化した拡散板等の光散乱手段を配置してもよい。
また、励起光源が、各サブピクセル毎に駆動させることが可能(例えばTFTによるアクティブ駆動、パッシブ駆動)であれば、フルカラーディスプレイが得られる。
[実施例]
以下、本発明を実施例によってさらに具体的に説明する。
尚、蛍光色素、赤色蛍光変換媒体の物性測定及び評価は下記の通りとした。
(1)蛍光色素の吸収端
蛍光色素を、2−アセトキシ−1−エトキシプロパンに適量(例えば、0.01重量%)溶かした溶液について、蛍光分光光度計(島津製作所製:RF−5000)を用いて、励起・蛍光スペクトルを測定し、このスペクトルの300nm〜600nmの領域における最大値を示す波長より長波長で、励起強度が最大値の1/20になる波長を吸収端とした。
(2)相対蛍光強度
470nmにピーク波長を有する青色有機EL素子上に、蛍光変換媒体、色調整用のカラーフィルタの順番で重ね合わせ、蛍光変換媒体を通して得られる透過光のスペクトルを、分光輝度計(ミノルタ製、CS1000)を用いて2度視野で測定した。そして、青色有機EL素子の発光スペクトルと比較し、下記の計算式で色変換媒体の相対蛍光強度を算出した。
相対発光強度は、後述する比較例2で作成した蛍光変換媒体の赤発光強度ピークを1として相対比較した。
相対蛍光強度=(比較する蛍光変換媒体の赤色発光強度)/(比較例2で作成した蛍光変換媒体の赤色発光強度)
尚、赤色発光強度は、波長575nm〜700nmの範囲内での発光スペクトルの最大強度とした。
また、使用した青色有機EL素子の作製は、後述する製造例1に記載した。
(3)赤色蛍光変換媒体の耐久試験
室温下、窒素中にて、400nitの青色LED光源を使用して、蛍光変換媒体に励起光を1000時間照射し続けた。その間の輝度及びCIE色度(x、y)の変化を評価した。
実施例1
(1)色変換材料組成物溶液の調製
(A)成分である光透過性媒体として、メチルメタクリレート−メタクリル酸共重合体(A.C.C. Inc.社製、平均分子量15,000)2.3g、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(東亜合成社製、アロニックスM−400)1.5g、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(旭化成社製、ECN1299)0.4gを混合した物を使用した。
(B)成分として、下記式(4)に示すペリレン系蛍光色素を11.5mg使用した。
(C)成分として、下記式(5)に示すペリレン系蛍光色素(吸収端:495nm)を23mg使用した。
(D)成分として、下記式(6)に示すペリレン系蛍光色素(吸収端:544nm)を23mg使用した。
上記(A)〜(D)成分を2−アセトキシ−1−エトキシプロパン(和光純薬社製)5.5gに溶解し、色変換材料組成物の溶液を得た。
Figure 2006103907
(2)赤色蛍光変換媒体の作製
次に、(1)で調製した色変換材料組成物の溶液を用いて、スピンコーター法により、2.5cm×5cmのガラス基板上に製膜した。製膜条件としては、スピンコーターの回転数を500rpmとし、回転時間を10秒間として製膜し、80℃で15分間の乾燥処理をした。その後、300mJ/cmの紫外光を照射し、180℃で30分の熱処理を施すことにより、膜厚10μm程度の赤色蛍光変換媒体を得た。
(3)赤色蛍光変換媒体の評価
図3は、実施例1及び後述する比較例2の赤色蛍光変換媒体の光学濃度(OD)のスペクトルである。
このスペクトルから、励起光領域の光吸収と発光領域の光吸収の比を示すOD2/OD1の値は、4.9(OD2/OD1=0.453/0.093)と高い吸収を示すことが確認できた。
また、この蛍光変換媒体の相対蛍光強度は1.7と、非常に高効率であることがわかった。
さらに、耐久試験の結果を図4−6に示す。図4は励起光の照射時間と輝度の変化量の関係を示す図であり、図5は励起光の照射時間と色度(CIEx)の変化量の関係を示す図であり、図6は励起光の照射時間と色度(CIEy)の変化量の関係を示す図である。
この結果から、1000時間経過後であっても、輝度は初期値の98%以上、色度の変化は、CIEx及びCIEyともに0.005以下であり、劣化が非常に少ないことがわかった。
尚、後述する製造例2で作成したカラーフィルタと重ね合わせ、蛍光強度測定同様の光源で、色度を測定した。結果、CIE(x、y)が(0.631,0.363)となり鮮やかな赤色が得られた。
実施例1及び以下に示す実施例2−4、比較例1−3で使用した蛍光色素及び作製した赤色蛍光変換媒体の評価結果を表1に示す。
Figure 2006103907
実施例2
(D)成分である第三の蛍光色素を添加しなかった他は、実施例1と同様にして、赤色蛍光変換媒体を作製し、評価した。
図7は、実施例2及び後述する比較例2の赤色蛍光変換媒体の光学濃度(OD)のスペクトルである。
このスペクトルから、OD2/OD1の値は3.6(OD2/OD1=0.356/0.098)と高い吸収を示すことが確認できた。
また、この蛍光変換媒体の相対蛍光強度は1.3と、非常に高効率であることがわかった。
さらに、耐久試験の結果、1000時間経過後であっても、輝度は初期値の輝度は95%以上、色度の変化は、CIEx及びCIEyともに0.005以下であり、劣化が非常に少ないことがわかった。
実施例3
(D)成分である第三の蛍光色素として、ローダミン6G(Aldrich社製、吸収端:535nm)23mgを使用した他は、実施例1と同様にして、赤色蛍光変換媒体を作製し、評価した。
この赤色蛍光変換媒体の光学濃度(OD)のスペクトルから、OD2/OD1の値は4.3と高い吸収を示すことが確認できた。
また、この蛍光変換媒体の相対蛍光強度は1.6と、非常に高効率であることがわかった。
さらに、耐久試験の結果、1000時間経過後の輝度は90%以上、色度の変化は、CIEx及びCIEyともに0.01以下であり、劣化が少ないことがわかった。
実施例4
(C)成分である第二の蛍光色素として、クマリン6(Aldrich社製、吸収端:518nm)23mgを使用した他は、実施例1と同様にして、赤色蛍光変換媒体を作製し、評価した。
この赤色蛍光変換媒体の光学濃度(OD)のスペクトルからOD2/OD1の値は4.1と高い吸収を示すことが確認できた。
また、この蛍光変換媒体の相対蛍光強度は1.6と、非常に高効率であることが判った。
さらに、耐久試験の結果、1000時間経過後の輝度は90%以上、色度の変化は、CIEx及びCIEyともに0.01以下であり、劣化が少ないことがわかった。
比較例1
(B)〜(D)成分として、下記の化合物を使用した他は、実施例1と同様にして、赤色蛍光変換媒体を作製し、評価した。
(B)成分:ローダミンB(Aldrich社製):23mg
(C)成分:クマリン6(Aldrich社製):23mg
(D)成分:ローダミン6G(Aldrich社製):23mg
図8は、比較例1の赤色蛍光変換媒体の光学濃度(OD)のスペクトルである。
このスペクトルから、OD2/OD1の値は7.5と高い吸収を示すことが確認できた。
また、この蛍光変換媒体の相対蛍光強度は1.7と、非常に高効率であることがわかった。
さらに、耐久試験の結果を図9−11に示す。図9は励起光の照射時間と輝度の変化量の関係を示す図であり、図10は励起光の照射時間と色度(CIEx)の変化量の関係を示す図であり、図11は励起光の照射時間と色度(CIEy)の変化量の関係を示す図である。
この結果から、1000時間経過後では、輝度は初期値の輝度は85%以下と劣化が大きく、色度の変化は、CIExが0.01以上、CIEyが0.008以上であり、劣化が大きいことがわかった。
比較例2
(C)成分及び(D)成分を添加しなかった他は、実施例1と同様にして、赤色蛍光変換媒体を作製し、評価した。
この赤色蛍光変換媒体の光学濃度(OD)のスペクトルから、OD2/OD1の値は1.1と低いことが確認できた。
尚、本例を基準として相対蛍光強度を算出しているので、この蛍光変換媒体の相対蛍光強度は、1.0である。
比較例3
(B)成分及び(D)成分を添加しなかった他は、実施例1と同様にして、赤色蛍光変換媒体を作製し、評価した。
この赤色蛍光変換媒体の光学濃度(OD)のスペクトルから、OD2/OD1の光吸収と発光透過の指標は、9.1と高いことが確認できたが、発光が橙色であり、発光成分に含まれる赤色成分が少なく、赤色蛍光媒体としては性能が悪い事が分かった。
また、この蛍光変換媒体の相対蛍光強度は、0.65と低い値であった。
実施例5
励起光源として、青色LED(豊田合成、E1L35−3B)の砲弾型上部にある透明樹脂部分を丁寧に取り除いたものを使用した。この部分に、実施例1(1)で調製した色変換材料組成物の溶液を、針先を使用して薄く塗布した。
その後、オーブンで80℃、15分間乾燥し、300mJ/cm2の紫外光を照射したのちに、180℃で30分の熱処理を施し、膜厚がほぼ15μm程度の蛍光変換媒体を作製した。
その後、赤色カラーレジスト(富士ハントエレクトロニクステクノロジー社製:CR−2000)を、2−アセトキシ−1−エトキシプロパン(和光純薬社製)で約2倍に希釈したものを針先に乗せ、上記蛍光変換媒体に薄く塗布し、オーブンにて80℃で乾燥後、さらに、200℃で硬化させて、膜厚がほぼ2μmのカラーフィルタを形成した。
この赤色蛍光変換媒体付きLEDに、3.2Vの直流電圧を印加した。その結果、発光は鮮やかな赤色を呈し、図12に示す発光スペクトルが得られた。尚、図12には、青色LEDの発光スペクトルも示した。発光色のCIE色度(x、y)は、(0.626,0.364)であった。
比較のために、上述の透明樹脂を除去し、色変換媒体の塗布前のLEDを発光させると、3.2V印加で500nitの青色であった。蛍光変換媒体作製後は、170nit赤色が得られた。即ち、輝度変換効率が34%となり、高効率であることが分かった。
1000時間の連続点灯試験を行っても色の変化、輝度の変化はほとんど見られなかった。
このように、本発明で得られる赤色蛍光変換媒体と、青色領域(400〜500nm)に発光成分をもつ光源を用いると、光源によらず、効率及び耐久性を向上できることがわかった。
実施例6(光散乱体を含む赤色蛍光変換媒体)
実施例1において、さらに光散乱体として、アルミナコートした酸化チタン微粒子(テイカ社製MT500HD、一次平均粒径30nm、屈折率2.7)を0.4g、2−アセトキシー1−エトキシプロパンを0.5g添加したこと以外は、同様に色変換材料組成物の溶液を作製し、赤色蛍光媒体を得た。
この赤色蛍光媒体の相対蛍光強度は2.0と、実施例1よりもさらに高効率であることがわかった。
実施例7(赤色蛍光媒体を用いた白色発光デバイス)
後述する製造例1の青色発光有機EL素子の作製において、発光材料として、DPVBiをホスト、1,4−ビス[4−(N,N−ジフェニルアミノスチリルベンゼン)](DPAVB)をドーパントとして用い、DPVBiとDPAVBをそれぞれ蒸着速度0.1〜0.3nm/秒、蒸着速度0.03〜0.05nm/秒を共蒸着して膜厚50nmの発光層を製膜したこと以外は、同様にして青緑色発光有機EL素子を作製した。この素子の発光スペクトルを図13に示す。
一方、実施例1において、色変換材料組成物をガラス基板上に製膜し、開口率が70%のフォトマスク(30μmライン、70μmギャップのストライプパターン)を用いて紫外線照射し、2.4%TMAH(テトラメチルアンモニウムヒドロキシド)溶液で現像して、ガラス基板上に開口率30%(70μmライン、30μmギャップのストライプパターン)の赤色蛍光媒体のパターンを形成したこと以外は、同様にして赤色蛍光媒体のパターン(色変換基板)を形成した。
次に、先の青緑色発光有機EL素子のガラス基板の反対面に色変換基板を、赤色変換媒体のパターンが有機EL素子側になるように貼り合わせて、白色発光デバイスを作製した。
青緑色発光有機EL素子を発光させ、色変換基板側から発光を観測した。この発光の色度CIE(x,y)は(0.299,0.354)の白色であり、色温度は約7000K、Ra(演色指数)は75%であった。
製造例1
青色発光有機EL素子の作製
25mm×75mm×1.1mmのガラス基板上に、ITO電極を100nmの厚さで製膜したものを透明支持基板とした。
この透明支持基板をイソプロピルアルコールで5分間超音波洗浄したのち、純水で5分間洗浄し、再びイソプロピルアルコールで5分間超音波洗浄した。
次いで、この透明支持基板を真空蒸着装置の基板ホルダーに固定し、モリブデン製抵抗加熱用ボートに4,4’−ビス(N−フェニル−N−(3−メチルフェニル)アミノ)ビフェニル(TPD)を200mg入れ、他のモリブデン製抵抗加熱用ボートに4,4’−ビス(2,2−ジフェニルビニル)ビフェニル(DPVBi)及びトリス(8−キノリノール)アルミニウム(Alq)を200mg入れて真空チャンバー内を1×10−4Paまで減圧した。TPD入りのボートを215〜220℃まで加熱し、TPDを0.1〜0.3nm/秒の蒸着速度で基板上に堆積させ、膜厚60nmの正孔注入層を製膜した。このときの基板温度は室温であった。
得られた正孔注入層を真空チャンバーから取り出すことなく、この上にDPVBiをボート温度250℃、蒸着速度0.1〜0.2nm/秒で基板上に堆積させ、膜厚40nmの発光層を製膜した。
次いで、Alqをボート温度250℃、蒸着速度0.1〜0.3nm/秒でさらに堆積させ、膜厚20nmの電子輸送層を製膜した。
これを真空チャンバーから取り出し、電子輸送層側にステンレススチール製のマスクを設置し、再び基板ホルダーに固定した。次いで、タングステンバスケットに銀ワイヤー0.5gを入れ、モリブデン製ボートにマグネシウムリボン1gを入れ、真空チャンバー内を1×10−4Paまで減圧し、銀(蒸着速度:0.1nm/秒)とマグネシウム(蒸着速度:0.8nm/秒)を同時に蒸着し、陰電極を製膜して青色発光有機EL素子を作製した。
この有機EL素子の発光スペクトルを図14に示す。
製造例2
色調整用カラーフィルタの作製
色度調製用カラーフィルタとして、赤色カラーレジスト(富士ハントエレクトロニクステクノロジー社製:CR−2000)をガラス基板上にスピンコートし、80℃オーブンで乾燥後、さらに200℃オーブンで硬化させたものを作製した。
このカラーフィルタの厚さは、表面粗さ計により測定した結果、2.3μmであった。色度調製用カラーフィルタの透過スペクトルを図15に示す。
本発明の赤色蛍光変換媒体は、民生用及び工業用のディスプレイ、具体的には、携帯電話の表示部、PDA、カーナビ、モニター、TV等や、照明等に使用できる。

Claims (11)

  1. 光透過性媒体と、
    赤色系の蛍光を発する第一のペリレン系蛍光色素と、
    紫外線〜青色領域の光を吸収し、蛍光を発する第二の蛍光色素とを有し、
    前記第一のペリレン系蛍光色素が、前記第二の蛍光色素が発する蛍光を含む光を吸収して蛍光を発する赤色蛍光変換媒体。
  2. さらに、前記第二の蛍光色素よりも、光の吸収端が長波長である第三の蛍光色素を含み、
    前記第二の蛍光色素及び/又は第三の蛍光色素がペリレン系蛍光色素である請求項1に記載の赤色蛍光変換媒体。
  3. 600nm〜700nmの波長領域における光学濃度の最大値OD1と、400nm〜500nmの波長領域における光学濃度の最大値OD2の関係が、OD2/OD1>1.5である請求項1又は2に記載の赤色蛍光変換媒体。
  4. 光散乱体を含む請求項1〜3のいずれかに記載の赤色蛍光変換媒体。
  5. 透明基板上に、請求項1〜4のいずれかに記載の赤色蛍光媒体を有する色変換基板。
  6. さらに、緑色蛍光媒体を有する請求項5に記載の色変換基板。
  7. 請求項1〜4のいずれかに記載の赤色蛍光変換媒体と、励起光源とを有し、
    前記励起光源の発する光が、400nm〜500nmの波長領域に1つ以上の発光ピークを持つ光源である発光デバイス。
  8. 前記赤色蛍光変換媒体が発する蛍光と、前記励起光源の発する光を混合して、白色に発光する請求項7に記載の発光デバイス。
  9. 前記励起光源が電気エネルギーを光に変換する光源である請求項7又は8に記載の発光デバイス。
  10. 前記励起光源が自然光である請求項7又は8に記載の発光デバイス。
  11. 前記励起光源と、請求項5又は6に記載の色変換基板とを含む発光デバイス。
JP2007510362A 2005-03-29 2006-03-14 赤色蛍光変換媒体及びそれを用いた色変換基板、発光デバイス Pending JPWO2006103907A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005093909 2005-03-29
JP2005093909 2005-03-29
PCT/JP2006/304941 WO2006103907A1 (ja) 2005-03-29 2006-03-14 赤色蛍光変換媒体及びそれを用いた色変換基板、発光デバイス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2006103907A1 true JPWO2006103907A1 (ja) 2008-09-04

Family

ID=37053170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007510362A Pending JPWO2006103907A1 (ja) 2005-03-29 2006-03-14 赤色蛍光変換媒体及びそれを用いた色変換基板、発光デバイス

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20080252198A1 (ja)
EP (1) EP1868419A1 (ja)
JP (1) JPWO2006103907A1 (ja)
TW (1) TW200641096A (ja)
WO (1) WO2006103907A1 (ja)

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4692257B2 (ja) * 2005-12-06 2011-06-01 富士電機ホールディングス株式会社 色変換膜およびそれを用いた多色発光有機elデバイス
JP2008041361A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Idemitsu Kosan Co Ltd 蛍光変換媒体及びそれを含むカラー発光装置
US20080186428A1 (en) * 2007-02-06 2008-08-07 Nitto Denko Corporation Optical apparatus, image display, and liquid crystal display
US8783887B2 (en) 2007-10-01 2014-07-22 Intematix Corporation Color tunable light emitting device
US9207385B2 (en) 2008-05-06 2015-12-08 Qd Vision, Inc. Lighting systems and devices including same
WO2009151515A1 (en) 2008-05-06 2009-12-17 Qd Vision, Inc. Solid state lighting devices including quantum confined semiconductor nanoparticles
WO2009137053A1 (en) 2008-05-06 2009-11-12 Qd Vision, Inc. Optical components, systems including an optical component, and devices
TWI477564B (zh) * 2008-07-28 2015-03-21 Sharp Kk A polymer pigment material, a color conversion film thereof, and a multi-color light emitting organic EL device
US8541777B2 (en) 2009-01-21 2013-09-24 Sharp Kabushiki Kaisha Color conversion film and multicolor-emitting, organic electroluminescent device comprising the color conversion film
EP2465147B1 (en) 2009-08-14 2019-02-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Lighting devices, an optical component for a lighting device, and methods
JP2012054284A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Sumitomo Bakelite Co Ltd 波長変換組成物及び波長変換組成物からなる層を備えた光起電装置。
KR20130102033A (ko) 2010-09-03 2013-09-16 가부시키가이샤 아데카 색 변환 필터
CN103384794B (zh) 2010-12-23 2018-05-29 三星电子株式会社 包含量子点的光学元件
JP2014507013A (ja) * 2011-02-07 2014-03-20 インテマティックス・コーポレーション 光ルミネセンスカラーホイール
US9236535B2 (en) 2011-02-24 2016-01-12 Basf Se Illumination devices
US9938455B2 (en) * 2011-03-08 2018-04-10 Philips Lighting Holding B.V. Luminescent product, a light source and a luminaire including a foam
JP6092198B2 (ja) 2011-06-10 2017-03-08 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 新規カラーコンバーター
JPWO2014006987A1 (ja) * 2012-07-04 2016-06-02 シャープ株式会社 蛍光材料、蛍光塗料、蛍光体基板、電子機器およびledパッケージ
JP5450738B2 (ja) * 2012-08-29 2014-03-26 シャープ株式会社 色変換膜及び該色変換膜を含む有機elデバイス
EP3072887B1 (en) 2015-03-26 2017-10-18 Basf Se N,n'-bis(2,6-diisopropylphenyl)-1,7-di(2,6-diphenylphenoxy)perylene-3,4;9,10-tetracarboximide, n,n'-bis(2,6-diisopropylphenyl)-1,6-di(2,6-diphenylphenoxy)perylene-3,4;9,10-tetracarboximide and the use thereof
EP3101087B1 (en) 2015-06-03 2018-01-17 Basf Se Multiple chromophores with a perylenediimide skeleton
CA2991319A1 (en) 2015-07-08 2017-01-12 Performance Indicator, Llc Led panel lighting system
KR102369633B1 (ko) * 2015-08-31 2022-03-03 엘지디스플레이 주식회사 유기발광다이오드표시장치 및 이의 제조방법
JP7392666B2 (ja) * 2019-01-16 2023-12-06 コニカミノルタ株式会社 波長変換膜、発光部材、認証装置、リストバンド型電子機器及び生体計測装置
CN111580368A (zh) * 2020-05-20 2020-08-25 深圳扑浪创新科技有限公司 光转换膜的制备方法、装置及微缩发光二极管显示模组

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5126214A (en) * 1989-03-15 1992-06-30 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Electroluminescent element
JP3037610B2 (ja) * 1995-02-13 2000-04-24 出光興産株式会社 赤色蛍光変換膜及びそれを用いた赤色発光素子
CN1091131C (zh) * 1996-02-09 2002-09-18 出光兴产株式会社 荧光增红膜和使用其的红光发射装置
JP3584748B2 (ja) * 1998-09-10 2004-11-04 富士電機ホールディングス株式会社 蛍光変換フィルタおよび該フィルタを有するカラー表示装置
JP2000230172A (ja) * 1998-12-09 2000-08-22 Sharp Corp 蛍光部材及びそれを用いた発光素子
JP4005749B2 (ja) * 1999-12-13 2007-11-14 出光興産株式会社 色変換膜及び有機エレクトロルミネッセンス素子
JP4948713B2 (ja) * 2001-04-19 2012-06-06 三井化学株式会社 色変換材料、該材料を含む組成物、該組成物を使用した色変換光学部品および該色変換光学部品を使用した発光素子
JP3479062B2 (ja) * 2001-10-31 2003-12-15 サンユレック株式会社 発光ダイオード
JP4406213B2 (ja) * 2003-04-04 2010-01-27 日東電工株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子、面光源および表示装置
JP2005071972A (ja) * 2003-08-07 2005-03-17 Omc Co Ltd 冷陰極管の電極とその製造方法
JP4504645B2 (ja) * 2003-08-27 2010-07-14 明義 三上 複合発光装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2006103907A1 (ja) 2006-10-05
US20080252198A1 (en) 2008-10-16
EP1868419A1 (en) 2007-12-19
TW200641096A (en) 2006-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2006103907A1 (ja) 赤色蛍光変換媒体及びそれを用いた色変換基板、発光デバイス
JP4753718B2 (ja) 色変換層及び発光素子
JP4618551B2 (ja) 色変換フィルター基板および該色変換フィルター基板を具備した多色発光デバイス
TWI271118B (en) Color emission device
JP3037610B2 (ja) 赤色蛍光変換膜及びそれを用いた赤色発光素子
KR101985916B1 (ko) 광산란층용 수지 조성물, 광산란층, 및 유기 전계 발광 장치
JP3627707B2 (ja) 色変換フィルタ基板、それを用いた有機多色elディスプレイパネルおよびそれらの製造方法
JPWO2007122857A1 (ja) 発光装置
KR20100035134A (ko) 고효율 유기발광소자 및 이의 제조 방법
JPWO2006120895A1 (ja) 色変換材料組成物及びこれを含む色変換媒体
JP6575093B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子、および有機エレクトロルミネッセンス装置
WO2019146519A1 (ja) 赤色積層基板、カラーフィルター基板、画像表示装置およびディスプレイ用基板
TWI238184B (en) Color-changing material composition and color-changing membranes made by using the same
JP2001091726A (ja) 蛍光色変換膜、それを用いた蛍光色変換フィルターおよび該蛍光色変換フィルターを具備した有機発光素子
JP2002216962A (ja) 色変換フィルタ基板、および色変換フィルタ基板を具備する色変換カラーディスプレイ
JP2000273316A (ja) 蛍光媒体、蛍光媒体の製造方法および蛍光媒体を用いた有機エレクトロルミネッセンス表示装置
JP2001052866A (ja) 蛍光変換フィルタ及び該フィルタを備えた有機発光素子
JP2004055355A (ja) 色変換フィルタ、色変換層およびそれらを用いた色変換発光デバイス
JP2005123088A (ja) 色変換フィルタおよびそれを用いた有機elディスプレイ
JP2000284705A (ja) 光学的表示装置および光学的表示装置の製造方法
JP2004311153A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子、面光源および表示装置
JP2003264081A (ja) 赤色蛍光変換フィルタ及びそれを用いた有機発光素子
JP2004303562A (ja) 有機エレクトロルミネッセント素子用基板
JP2004265752A (ja) 色変換フィルターの製造方法
JP2003208980A (ja) 色変換フィルタ基板およびそれを用いた色変換カラーディスプレイ