JP3627707B2 - 色変換フィルタ基板、それを用いた有機多色elディスプレイパネルおよびそれらの製造方法 - Google Patents

色変換フィルタ基板、それを用いた有機多色elディスプレイパネルおよびそれらの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高精細で、耐環境性および生産性に優れた多色表示を可能とするカラーフィルタおよび該カラーフィルタを具備する有機多色発光表示素子に関する。詳細には、イメージセンサー、パーソナルコンピューター、ワードプロセッサー、テレビ、ファクシミリ、オーディオ、ビデオ、カーナビゲーション、電気卓上計算機、電話機、携帯端末機ならびに産業用計測器等の表示用のカラーフィルタ、および該カラーフィルタを具備する有機多色発光表示素子に関し、特に色変換方式を用いた有機多色ELディスプレイパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報の多様化が急速に進んでいる。この中で、情報分野における表示デバイスは「美・軽・薄・優」が求められ、さらに低消費電力、高速応答化へ向けて活発な開発が進められている。特に、高精細なフルカラー表示デバイスの考案が広くなされている。
【0003】
液晶表示素子等に対して、視野角依存性および高速応答性などに優れた下記の特徴を有する、有機分子の薄膜積層構造を有し、印加電圧10Vで、1000cd/m以上の高輝度で発光する積層型有機エレクトロルミネセンス(以下、有機ELと称する)素子が、Tangらによって報告(Appl. Phys. Lett., 51, 913 (1987))されて以来、有機EL素子は実用化に向けての研究が活発に行われている。また、有機高分子材料を用いた同様の素子も活発に開発が進められている。
【0004】
有機EL素子は定電圧で高い電流密度が実現できるため、無機EL素子またはLEDと比較して高い発光輝度および発光効率が期待できる。また、表示素子としては、(1)高輝度および高コントラスト、(2)低電圧駆動と高い発光効率、(3)高解像度、(4)広視野角、(5)高応答速度、(6)微細化およびカラー化、(7)軽さおよび薄さ等の優れた特徴を有している。以上の点から、「美・軽・薄・優」なフラットパネルディスプレイへの応用が期待されている。
【0005】
車搭載用の緑色モノクロ有機ELディスプレイが、パイオニア社により1997年11月にすでに製品化されている。今後は、多様化する社会のニーズに応えるべく、長期安定性および高速応答性を有し、多色表示または高精細なフルカラー表示が可能な有機多色ELディスプレイの実用化が急がれている。
【0006】
有機ELディスプレイのマルチカラー化またはフルカラー化の方法の1例は、、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色の発光体をマトリクス状に分離配置し、それぞれ発光させる方法である。特開昭57−157487号公報、特開昭58−147989号公報、および特開平3−214593号公報などを参照されたい。有機EL素子を用いてカラー化する場合、RGBの3種の発光材料をマトリクス上に高精細に配置しなくてはならないため、技術的に困難であり、および安価で製造することができない。加えて、3種の発光材料の寿命(輝度変化特性)がそれぞれ異なるために、長期間にわたる使用により色度がずれてしまうなどの欠点を有する。
【0007】
また、白色で発光するバックライトにカラーフィルタを用い、3原色を透過させる方法(特開平1−315988号公報、特開平2−273496号公報、特開平3−194885号公報等)が知られているが、高輝度のRGB光を得るために必要な長寿命かつ高輝度の白色発光の有機EL発光素子は、未だ得られていない。
【0008】
あるいはまた、発光体の発光を平面的に分離配置した蛍光体に吸収させ、それぞれの蛍光体から多色の蛍光を発光させる方法(特開平3−152897号公報等)も知られている。ここで、蛍光体を用いて、ある発光体から多色の蛍光を発光させる方法は、CRT、プラズマディスプレイらの応用に実績を有している。
【0009】
また、近年では有機EL素子の発光域の光を吸収し、可視光域の蛍光を発光する蛍光材料をフィルタに用いる色変換方式(特開平3−152897号公報、特開平5−258860号公報等)が開示されている。有機EL素子の発光色は白色に限定されないため、より輝度の高い有機EL素子を光源に適用することができ、青色発光の有機EL素子を用いた色変換方式(特開平3−152897号公報、特開平8−286033号公報、特開平9−208944号公報等)においては、青色光を緑色光および赤色光に波長変換している。このような蛍光色素を含む蛍光色素変換膜を高精細にパターニングすれば、発光体の近紫外光ないし可視光のような弱いエネルギー線を用いても、フルカラーの発光型ディスプレイを構築できる。
【0010】
色変換フィルタのパターニングの方法としては、(1)無機蛍光体の場合と同様に蛍光色素を液状のレジスト(光反応性ポリマー)中に分散させ、これをスピンコート法などで成膜した後にフォトリソグラフィー法でパターニングする方法(特開平5−198921号公報、特開平5−258860号公報)、あるいは(2)塩基性のバインダーに蛍光色素または蛍光顔料を分散させ、これを酸性水溶液でエッチングする方法(特開平9−208944号公報)などがある。
【0011】
カラーディスプレイとしての実用上の重要課題は、精細なカラー表示機能を有すると共に、色再現性を含め長期的な安定性を有することである(機能材料、第18巻第2号、96頁を参照されたい)。しかしながら、カラー有機ELディスプレイには、一定期間の駆動により電流−輝度特性が著しく低下するという欠点を有している。
【0012】
この発光特性の低下原因の代表的なものは、ダークスポットの成長である。このダークスポットとは、発光欠陥点のことである。駆動時および保存中に酸化が進むとダークスポットの成長が進み、発光面全体に広がる。このダークスポットは、素子中の酸素または水分により、素子を構成する積層材料の酸化または凝集によるものと考えられている。その成長は、通電中はもちろん、保存中にも進行し、特に(1)素子の周囲に存在する酸素または水分により加速され、(2)有機積層膜中に吸着物として存在する酸素または水分に影響され、および(3)素子作製時の部品に吸着している水分あるいは製造時等における水分の侵入にも影響されると考えられている。
【0013】
色変換方式の有機ELカラーディスプレイの一般的な断面構造を図1に示す。支持基板21上に、3種の色変換フィルタ層22〜24が形成され、そして、高分子膜層25がそれらを覆って、その上面を平坦にしている。さらに、その上に透明電極(陽極)26、正孔注入層27、正孔輸送層28、発光層29、電子注入層30および陰極31が積層されている。ここで、図1に示したように、透明電極26の下側に色変換フィルタ層22、23および24が配設されている。前述のように、色変換フィルタ層は、樹脂中に色変換用の色素を混合したものである。また、混合する色素の熱安定性の問題から200℃を越える温度での乾燥が行えないことから、塗液中に含有される水分あるいはパターン形成工程中に混入した水分が保持された状態で色変換フィルタ層が形成される可能性が高い。色変換フィルタ層内に保持された水分は保存もしくは駆動中に高分子膜層を通じて素子に達し、ダークスポットの成長を促進する要因となる。
【0014】
この水分の有機EL素子への侵入を妨げる手法として、色変換フィルタ層と有機EL素子との間(すなわち、図1における高分子膜層5と透明電極6または正孔注入層7との間)に絶縁性の無機酸化物膜層を厚さ0.01〜200μmで配設する技術が知られている(特開平8−279394号公報)。無機酸化物膜層には、有機発光層の寿命を維持するために高い防湿性が要求される。具体的には、無機酸化物層が、水蒸気または酸素に関してそれぞれ10−13cc・cm/cm・s・cmHg(JIS K7126の気体透過度試験方法による)以下のガス透過係数を有することが望ましいとされている。
【0015】
また、特開平7−146480号公報または特開平10−10518号公報に示されるように、カラーフィルタの作製方法として、カラーフィルタ層上に形成した高分子膜層に、DCスパッタリングによりSiOx、SiNxを形成する方法があり、透明導電膜の密着性を向上させる効果が知られている。また、低融点ガラスを焼結する方法(特開2000−214318号公報)がある。
【0016】
有機EL素子の性能低下に関しては、各所で活発な研究が行われており、これまでに様々な原因が発表されている。中でも、発光層をはじめとする有機EL層は耐熱性が低い材料で構成されていることから、素子駆動時に発生する熱による性能低下は深刻な問題である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、色変換方式のカラー有機ELディスプレイは、ダークスポットの成長を促進する要因となる色変換フィルタ層内に保持される水分が保存もしくは駆動中に高分子膜層を通じて素子に達することを防止する機能を有するとともに、素子の駆動を行うことにより発生する熱を効率よく周囲に拡散させ、色変換フィルタ層および素子の温度を低く保ち、これらの劣化を防ぐ必要がある。
【0018】
また、温度や湿度といった駆動環境の大きな変化に対応するために高分子からなる保護膜と無機膜とを密着よく形成する必要性がある。
本発明は上述の問題に鑑みてなされたものであり、長期にわたって安定した発光特性を維持するカラー有機ELディスプレイを提供し、また、有機EL発光素子を効率よく形成する方法を実現することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の参考手段である色変換フィルタ基板は、透明な支持基板と、該支持基板上に配置され、少なくとも1種類の蛍光色素を含有してなる膜厚5μm以上の光重合性樹脂膜を所望のパターンに形成してなる単一または複数種類の色変換フィルタ層と、該色変換フィルタ層を被覆し透明かつ平坦に形成される高分子膜層と該高分子膜層上に形成される透明な無機膜層とを少なくとも備え、該無機膜層が、1つまたは複数の金属膜、およびSiまたはAlのうち少なくとも1種とOまたはNの少なくとも1種とを含む1つまたは複数の絶縁膜の積層物である。
ここで、前記金属膜は、Ag、Al、Au、Cr、Cu、In、Mo、Ni、Pt、Rh、Ru、W、Znおよびそれらの合金からなる群から選択されてもよい。
【0020】
本発明の第の態様である色変換フィルタ基板は、透明な支持基板と、該支持基板上に配置され、少なくとも1種類の蛍光色素を含有してなる膜厚5μm以上の光重合性樹脂膜を所望のパターンに形成してなる単一または複数種類の色変換フィルタ層と、該色変換フィルタ層を被覆し透明かつ平坦に形成される高分子膜層と該高分子膜層上に形成される透明な無機膜層とを少なくとも備え、該無機膜層が、In、Sn、またはZnの少なくとも1種を含む1つまたは複数の導電性金属酸化物膜、およびSiまたはAlのうち少なくとも1種とOまたはNの少なくとも1種とを含む1つまたは複数の絶縁膜との積層物であることを特徴とする
【0021】
本発明の第の態様である有機多色ELディスプレイは、第1の態様に記載の色変換フィルタ基板を具備することを特徴とする。
【0022】
本発明の第の態様である色変換フィルタ基板の製造方法は、透明な支持基板上に、少なくとも1種類の蛍光色素を含有してなる膜厚5μm以上の光重合性樹脂膜からなり、所望のパターンを有する単一または複数種類の色変換フィルタ層を形成する工程と、
該色変換フィルタ層を被覆して、透明かつ平坦な高分子膜層を形成する工程と、
スパッタ法により、In、SnもしくはZnの少なくとも1種を含む導電性金属酸化物膜を形成する工程と、
SiまたはAlのうち少なくとも1種およびOまたはNの少なくとも1種とを含む絶縁膜を形成する工程と
を備えたことを特徴とする。
【0023】
本発明の第の態様である有機多色ELディスプレイの製造方法は、透明な支持基板上に、少なくとも1種類の蛍光色素を含有してなる膜厚5μm以上の光重合性樹脂膜からなり、所望のパターンを有する単一または複数種類の色変換フィルタ層を形成する工程と、
該色変換フィルタ層を被覆して、透明かつ平坦な高分子膜層を形成する工程と、
スパッタ法により、In、SnもしくはZnの少なくとも1種を含む導電性金属酸化物膜を形成する工程と、
SiまたはAlのうち少なくとも1種およびOまたはNの少なくとも1種とを含む絶縁膜を形成する工程と、
第1電極層を形成する工程と、
有機発光層を形成する工程と
第2電極層を形成する工程と
を少なくとも備えたことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
A.色変換フィルタ基板
本発明の色変換フィルタ基板の一例を、図2に示す。図2において、支持基板1上に、赤色変換層2、緑色変換層3、青色変換層4がそれぞれ所定のパターンを有して形成され、それらを覆って高分子膜層5が形成されている。後述のように、緑色変換層3は緑色フィルタ層であってもよい。また、青色変換層4は、好ましくは青色フィルタ層である。なお、本明細書においては、色変換層およびフィルタ層を「色変換フィルタ層」と総称する。高分子膜層5を覆って、無機膜層6が形成されており、その上平面は平坦である。ただし、図2においては、第1無機膜層6aおよび第2無機膜層6bからなる2層構造の無機膜層を示した。以下の本明細書において、第1無機膜層6aおよび第2無機膜層6bを総称してガスバリア層6と呼ぶ場合がある。なお、本明細書および図面において、同一の機能部分を同一の符号にて示した。以下、各層について詳細に述べる。
【0025】
1.色変換層
1)有機蛍光色素
本発明において、有機蛍光色素は、発光体から発せられる近紫外領域ないし可視領域の光、特に青色ないし青緑色領域の光を吸収して異なる波長の可視光を蛍光として発光するものである。好ましくは、少なくとも赤色領域の蛍光を発する蛍光色素の1種類以上を用い、さらに緑色領域の蛍光を発する蛍光色素の1種類以上と組み合わせてもよい。すなわち、光源として青色ないし青緑色領域の光を発光する有機発光素子を用いる場合、該素子からの光を単なる赤色フィルタに通して赤色領域の光を得ようとすると、元々赤色領域の波長の光が少ないために極めて暗い出力光になってしまう。
【0026】
したがって、該素子からの青色ないし青緑色領域の光を、蛍光色素によって赤色領域の光に変換することにより、十分な強度を有する赤色領域の光の出力が可能となる。一方、緑色領域の光は、赤色領域の光と同様に、該素子からの光を別の有機蛍光色素によって緑色領域の光に変換させて出力してもよい。あるいはまた、該素子の発光が緑色領域の光を十分に含むならば、該素子からの光を単に緑色フィルタを通して出力してもよい。さらに、青色領域の光に関しては、有機発光素子の光を単なる青色フィルタに通して出力させることが可能である。
【0027】
発光体から発せられる青色から青緑色領域の光を吸収して、赤色領域の蛍光を発する蛍光色素としては、例えばローダミンB、ローダミン6G、ローダミン3B、ローダミン101、ローダミン110、スルホローダミン、ベーシックバイオレット11、ベーシックレッド2などのローダミン系色素、シアニン系色素、1−エチル−2−[4−(p−ジメチルアミノフェニル)−1,3−ブタジエニル]−ピリジニウムパークロレート(ピリジン1)などのピリジン系色素、あるいはオキサジン系色素などが挙げられる。さらに、各種染料(直接染料、酸性染料、塩基性染料、分散染料など)も蛍光性があれば使用することができる。
【0028】
発光体から発せられる青色ないし青緑色領域の光を吸収して、緑色領域の蛍光を発する蛍光色素としては、例えば3−(2’−ベンゾチアゾリル)−7−ジエチルアミノ−クマリン(クマリン6)、3−(2’−ベンゾイミダゾリル)−7−ジエチルアミノ−クマリン(クマリン7)、3−(2’−N−メチルベンゾイミダゾリル)−7−ジエチルアミノ−クマリン(クマリン30)、2,3,5,6−1H,4H−テトラヒドロ−8−トリフルオロメチルキノリジン(9,9a,1−gh)クマリン(クマリン153)などのクマリン系色素、あるいはクマリン色素系染料であるベーシックイエロー51、さらにはソルベントイエロー11、ソルベントイエロー116などのナフタルイミド系色素などが挙げられる。さらに、各種染料(直接染料、酸性染料、塩基性染料、分散染料など)も蛍光性があれば使用することができる。
【0029】
なお、本発明に用いる有機蛍光色素を、ポリメタクリル酸エステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、アルキッド樹脂、芳香族スルホンアミド樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂およびこれらの樹脂混合物などに予め練り込んで顔料化して、有機蛍光顔料としてもよい。また、これらの有機蛍光色素や有機蛍光顔料(本明細書中で、前記2つを合わせて有機蛍光色素と総称する)は単独で用いてもよく、蛍光の色相を調整するために2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0030】
本発明に用いる有機蛍光色素は、色変換層に対して、該色変換層の重量を基準として0.01〜5質量%、より好ましくは0.1〜2質量%含有される。もし有機蛍光色素の含有量が0.01質量%未満ならば、十分な波長変換を行うことができず、あるいは含有量が5%を越えるならば、濃度消光等の効果により色変換効率の低下をもたらす。
【0031】
2)マトリクス樹脂
次に、本発明の色変換層に用いられるマトリクス樹脂は、光硬化性または光熱併用型硬化性樹脂(レジスト)を光および/または熱処理して、ラジカル種またはイオン種を発生させて重合または架橋させ、不溶不融化させたものである。また、色変換層のパターニングを行うために、該光硬化性または光熱併用型硬化性樹脂は、未露光の状態において有機溶媒またはアルカリ溶液に可溶性であることが望ましい。
【0032】
具体的には、マトリクス樹脂は、(1)アクロイル基やメタクロイル基を複数有するアクリル系多官能モノマーおよびオリゴマーと、光または熱重合開始剤とからなる組成物膜を光または熱処理して、光ラジカルまたは熱ラジカルを発生させて重合させたもの、(2)ボリビニル桂皮酸エステルと増感剤とからなる組成物を光または熱処理により二量化させて架橋したもの、(3)鎖状または環状オレフィンとビスアジドとからなる組成物膜を光または熱処理してナイトレンを発生させ、オレフィンと架橋させたもの、および(4)エポキシ基を有するモノマーと酸発生剤とからなる組成物膜を光または熱処理により、酸(カチオン)を発生させて重合させたものなどを含む。特に、(1)のアクリル系多官能モノマーおよびオリゴマーと光または熱重合開始剤とからなる組成物を重合させたものが好ましい。なぜなら、該組成物は高精細なパターニングが可能であり、および重合した後は耐溶剤性、耐熱性等の信頼性が高いからである。
【0033】
本発明で用いることができる光重合開始剤、増感剤および酸発生剤は、含まれる蛍光変換色素が吸収しない波長の光によって重合を開始させるものであることが好ましい。本発明の蛍光変換フィルタ層において、光硬化性または光熱併用型硬化性樹脂中の樹脂自身が光または熱により重合することが可能である場合には、光重合開始剤および熱重合開始剤を添加しないことも可能である。
【0034】
マトリクス樹脂(色変換層)は、光硬化性または光熱併用型硬化性樹脂、有機蛍光色素および添加剤を含有する溶液または分散液を、支持基板上に塗布して樹脂の層を形成し、そして所望される部分の光硬化性または光熱併用型硬化性樹脂を露光することにより重合させて形成される。所望される部分に露光を行って光硬化性または光熱併用型硬化性樹脂を不溶化させた後に、パターニングを行う。該パターニングは、未露光部分の樹脂を溶解または分散させる有機溶媒またはアルカリ溶液を用いて、未露光部分の樹脂を除去するなどの慣用の方法によって実施することができる。
【0035】
2.高分子膜層
高分子膜層は、可視域における透明性が高く(400〜700nmの範囲で透過率50%以上)、Tgが100℃以上で、鉛筆硬度2H以上の表面硬度を有し、色変換フィルタ層上に平滑に塗膜を形成することができ、および色変換フィルタ層2〜4の機能を低下させない材料であればよい。たとえば、イミド変性シリコーン樹脂(特開平5−134112号公報、特開平7−218717号公報、特開平7−306311号公報等を参照されたい)、無機金属化合物(TiO、Al、SiO等)をアクリル、ポリイミド、シリコーン樹脂等の中に分散した材料(特開平5−119306号公報、特開平7−104114号公報等を参照されたい)、アクリレートモノマー/オリゴマー/ポリマーの反応性ビニル基を有した樹脂、レジスト樹脂(特開平6−300910号公報、特開平7−128519号公報、特開平8−279394号公報、特開平9−330793号公報等を参照されたい)、またはフッ素系樹脂(特開平5−36475号公報、特開平9−330793号公報)などの光硬化性樹脂および/または熱硬化性樹脂を挙げることができる。あるいはまた、ゾル−ゲル法により形成される無機化合物(月刊ディスプレイ、1997年、第3巻、第7号、特開平8−27934号公報等を参照されたい)であってもよい。さらに、高い熱伝導率を有するメソゲン構造を有するエポキシ樹脂を用いた場合、基板方向への熱の放散を図ることができる。
【0036】
高分子膜層の形成方法については、特に制限はない。たとえば、乾式法(スパッタ法、蒸着法、CVD法など)、あるいは湿式法(スピンコート法、ロールコート法、キャスト法など)のような慣用の手法により形成することができる。
【0037】
3.無機膜層
本発明の無機膜層は、金属膜と絶縁膜との積層物、または金属酸化物膜と絶縁膜との積層物である。また、本発明の無機膜層は、1つまたは複数の金属膜と1つまたは複数の絶縁膜との積層物であってもよく、あるいは1つまたは複数の金属酸化物膜と1つまたは複数の絶縁膜との積層物であってもよい。図2には、1つの金属膜または金属酸化物膜と、1つの絶縁膜とを用いる構成を示した。ここで、第1無機膜層6aが金属膜または金属酸化物膜であり、および第2無機膜層6bが絶縁膜であることが好ましい。
【0038】
金属膜として、Ag、Al、Au、Cr、Cu、In、Mo、Ni、Pt、Rh、Ru、W、またはZnから選択される1種、あるいはそれらの合金を用いることができる。金属膜は高い熱伝導性を有し、有機EL素子にて発生した熱を効率よく周囲に放散するのに有効である。また、金属膜を形成することにより、水分および酸素の捕獲性が向上し、色変換層から有機EL素子への水分および酸素の移行を防止することが可能となる。金属膜として、放熱性を示す因子となる熱伝導度が50W/m・K以上の材料を用いることが好ましい。上記以外にも、Be、Ca、Co、K、Mg等を用いることができる。ただし、金属膜は、膜厚を大きくすると光透過性を落としてしまうため、30nm程度までの膜厚で用いることが好ましい。
【0039】
金属酸化物膜の材料として、In、SnまたはZnのうち少なくとも1種を含む金属酸化物を用いることができる。これら金属酸化物は、導電性を有していてもよい。たとえば、ITO(In−Sn酸化物)、NESA膜、In酸化物、IZO(In−Zn酸化物)、Zn酸化物、Zn−Al酸化物、Zn−Ga酸化物、あるいはこれらに対してF、Sb等のドーパントを添加したものを用いることができる。これらの金属酸化物膜も、有機EL素子にて発生した熱を効率よく周囲に放散するのに有効である。また、金属酸化物膜を形成することにより、水分および酸素の捕獲性が向上し、色変換層から有機EL素子への水分および酸素の移行を防止することが可能となる。これらの材料からなる金属酸化物膜層は、透明性が高いので金属膜層よりも厚くすることが可能であり、好ましくは50〜300nmの厚さを有する。この範囲の膜厚を有する膜を形成することにより、ピンホールの少なくして、良好なガス(水分および酸素)遮断性を提供することが可能となる。
【0040】
絶縁膜層としては、電気絶縁性を有し、ガスおよび有機溶剤に対するバリア性を有し、可視域における透明性が高く(400〜700nmの範囲で透過率50%以上)、および該絶縁膜層上への有機EL素子構成層の成膜に耐え得る硬度(好ましくは2H以上の鉛筆硬度)を有する材料を用いることが好ましい。絶縁膜層の好ましい材料は、SiまたはAlの少なくとも1種と、OまたはNの少なくとも1種とを含む材料である。たとえば、SiO、SiN、SiO、AlO、AlN、Si−Al−O−Nを用いることができる。これらの材料を含む絶縁膜層を設けることにより、その上に形成される透明電極7の密着性を向上させることができる。さらに、これらの材料は高分子材料よりも高い熱伝導性を有するため、金属膜および金属酸化物膜による熱の周囲への放散を補助することが可能である。また、金属酸化物膜を形成することにより、水分および酸素の捕獲性が向上し、色変換層から有機EL素子への水分および酸素の移行を防止することが可能となる。絶縁膜層は、50〜2000nmの厚さを有することができる。前述の絶縁膜層は、反応性スパッタ法またはCVD法を用いて、簡便に形成することができる。また、この他にも、TiO、TaO、SiC、ダイヤモンドライクカーボン等の無機物を用いることができる。
【0041】
絶縁膜、金属膜および金属酸化物膜の形成法として、蒸着法、スパッタ法、CVD法を用いることができる。特に、金属膜および金属酸化物膜の形成においては、密着性、膜厚の均質性、および生産性の観点から、スパッタ法(反応性スパッタ法を含む)を用いることが好ましい。
【0042】
無機膜層の積層構造の最上層、すなわちその上に電極が形成される層は、絶縁膜層であることが好ましい。なぜなら、絶縁膜層は有機EL素子構成層の成膜に耐え得る硬度を有するからである。特に、互いに交差するようなストライプ状の陽極および陰極を有してマトリクス駆動される有機EL素子を用いる場合には、導電性を有する金属層および金属酸化物膜層と電極とが接触すると素子の駆動が不可能になるので、最上層が絶縁膜であることが必要である。一方、有機EL素子が後述するアクティブマトリクス構造を有し、かつ透明電極が無機膜層上に一様に形成される場合には、導電性を有する金属層および金属酸化物膜層が最上層であってもよい。この場合には、それら金属層および金属酸化物膜層を補助電極層として用いることができるからである。
【0043】
なお、無機膜層を複数層の金属膜または金属酸化物膜と複数層の絶縁膜とから構成する場合、その積層順序は任意である。すなわち、金属膜または金属酸化物膜と、絶縁膜とを交互に積層してもよいし、あるいは複数層の金属膜または金属酸化物膜を積層した後に、複数層の絶縁膜を積層してもよい。
【0044】
4.支持基板
本発明の色変換フィルタに用いられる支持基板1は、前述の色変換層によって変換された光に対して透明であることが必要である。また、支持基板1は、色変換層およびガスバリア層の形成に用いられる条件(溶媒、温度等)に耐えるものであるべきであり、さらに寸法安定性に優れていることが好ましい。
【0045】
支持基板1の材料として好ましいものは、ガラス、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート等の樹脂を含む。ホウケイ酸ガラスまたは青板ガラス等が特に好ましいものである。
【0046】
5.色変換フィルタ基板
前述の支持基板1上に、1種または複数種の色変換層を所望されるパターンに形成することにより、本発明の色変換フィルタ基板を作製する。色変換層は、前述の蛍光変換色素およびレジストを含む組成物を支持基板1上に塗布し、所望されるパターンを形成するためのマスクを通して露光され、パターニングされて、所望のパターンを有して作製される。色変換層は、5μm以上、好ましくは8〜15μmの膜厚を有する。
【0047】
カラーディスプレイを作製する際には、赤、緑および青の3種の色変換層2〜4を形成することが好ましい。発光体として青色または青緑色を発光するものを用いる場合には、前述のように、赤および緑の色変換層と青のフィルタ層とを、あるいは赤の色変換層と緑および青のフィルタ層とを形成することも可能である。
【0048】
色変換層およびフィルタ層の所望されるパターンは、使用される用途に依存する。赤、緑および青の矩形または円形の区域を1組として、それを支持基板全面に作製してもよい。あるいはまた、赤、緑および青の平行するストライプ(所望される幅を有し、支持基板1の長さに相当する長さを有する区域)を1組とし、それを支持基板全面に作製してもよい。特定の色変換層を、他の色の色変換層よりも多く(数的および面積的に)配置することもできる。
【0049】
B.色変換方式有機多色ELディスプレイパネル
本発明の色変換方式の有機多色ELディスプレイパネルは、前述の色変換フィルタ基板と、該フィルタ基板の無機膜層6上に設けられた有機EL発光素子とを備える。有機EL発光素子を前述の色変換フィルタ基板の上に形成してもよく、あるいは有機EL発光素子を別途形成した後に色変換フィルタ基板を重ね合わせてもよい。そして、該有機EL発光素子から発せられる近紫外から可視領域の光、好ましくは青色から青緑色領域の光を、色変換フィルタ層に入射し、該色変換フィルタ層から異なる波長の可視光を出射するようにしたものである。
【0050】
有機EL発光素子は、少なくとも一対の電極の間に有機発光層を扶持したものであり、必要に応じて正孔注入層、電子注入層等を介在させた構造を有している。具体的には、下記のような層構成からなるものが採用される。
(1)陽極/有機発光層/陰極
(2)陽極/正孔注入層/有機発光層/陰極
(3)陽極/有機発光層/電子注入層/陰極
(4)陽極/正孔注入層/有機発光層/電子注入層/陰極
(5)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/有機発光層/電子注入層/陰極
【0051】
上記の層構成において、陽極および陰極の少なくとも一方は、該有機発光体の発する光の波長域において透明であることが望ましく、および透明である電極を通して光を発して、前記色変換フィルタ層に光を入射させる。当該技術において、陽極を透明にすることが容易であることが知られており、本発明においても陽極を透明とすることが望ましい。
【0052】
上記各層の材料としては、公知のものが使用される。青色から青緑色の発光を得るためには、有機発光層10として、例えばベンゾチアゾール系、ベンゾイミダゾール系、べンゾオキサゾール系などの蛍光増白剤、金属キレート化オキソニウム化合物、スチリルベンゼン系化合物、芳香族ジメチリディン系化合物などが好ましく使用される。
【0053】
図3に、本発明の有機多色ELディスプレイパネルの一例を示す。図3においては、色変換方式のマルチカラーまたはフルカラーディスプレイとして使用するために複数の画素を有する有機多色ディスプレイの、1つの画素に相当する部分を示している。図3に示した色変換フィルタ基板の無機膜層6上の各色変換フィルタ層2、3および4に対応する位置に透明な陽極(第1電極層)7が形成され、その上に、正孔注入層8、正孔輸送層9、有機発光層10、電子注入層11、および陰極(第2電極層)12が順次積層されている。
【0054】
陽極7はITOなどの透明電極から形成され、陰極12は金属電極から形成される。陽極7および陰極12のパターンはそれぞれ平行なストライプ状をなし、互いに交差するように形成されてもよい。その場合には、本発明の有機発光素子はマトリクス駆動を行うことができ、すなわち、陽極7の特定のストライプと、陰極12の特定のストライプに電圧が印加された時に、有機発光層10において、それらのストライプが交差する部分が発光する。したがって、陽極7および陰極12の選択されたストライプに電圧を印加することによって、特定の蛍光色変換フィルタ層が位置する部分のみを発光させることができる。
【0055】
また、陽極7をストライプパターンを持たない一様な平面電極とし、および陰極12を各画素に対応するようパターニングしてもよい。その場合には、各画素に対応するスイッチング素子を設けて、いわゆるアクティブマトリクス駆動を行うことが可能になる。
【0056】
【実施例】
以下、本発明に係る積層型の無機膜層を適用したカラー有機ELディスプレイパネルを、図面を参照しながら説明する。なお、各実施例および比較例では、60×80画素(R、G、Bを含む)、画素ピッチ0.33mmを有するカラー有機ELディスプレイを作製した。
【0057】
(実施例1)
[青色フィルタ層4の作製]
コーニングガラス(50×50×1.0mm)に対して、青色フィルタ材料(富士ハントエレクトロニクステクノロジー製:カラーモザイクCB−7001)をスピンコート法にて塗布した。次に、フォトリソグラフ法によりパターニングを実施し、線幅0.1mm、ピッチ0.33mm、および膜厚10μmのラインパターンを有する青色フィルタ層4を得た。
【0058】
[緑色変換層3の作製]
蛍光色素として、クマリン6(0.7質量部)を、プロピレングリコールモノエチルアセテート(PGEMA)溶媒120質量部中に溶解させた。次に光重合性樹脂の「V259PA/P5」(商品名、新日鐵化成工業株式会社)100質量部を加えて溶解させ、塗布液を得た。この塗布液を、青色フィルタ層のラインパターンが形成済であるコーニングガラス上に、スピンコート法を用いて塗布した。次にフォトリソグラフ法によりパターニングを実施し、線幅0.1mm、ピッチ0.33mm、および膜厚10μmのラインパターンを有する緑色変換層3を得た。
【0059】
[赤色変換層2の作製]
蛍光色素として、クマリン6(0.6質量部)、ローダミン6G(0.3質量部)、ベーシックバイオレット11(0.3質量部)を、プロピレングリコールモノエチルアセテート(PEGMA)溶媒120質量部中へ溶解させた。該溶液に対して、光重合性樹脂の「V259PA/P5」(商品名、新日鐵化成工業株式会社、屈折率1.59)100質量部を加えて溶解させた。この塗布液を、青色フィルタ層および緑色変換層のラインパターンが形成済であるコーニングガラス上に、スピンコート法を用いて塗布した。次にフォトリソグラフ法によりパターニングを実施し、線幅0.1mm、ピッチ0.33mm、および膜厚6μmのラインパターンを有する赤色変換層2を得た。
【0060】
[高分子膜層5の形成]
上記のように青色フィルタ層、緑色変換層および赤色変換層が形成された基板の上に、UV硬化型樹脂(エポキシ変性アクリレート)をスピンコート法にて塗布し、高圧水銀灯に暴露し、膜厚8μmの高分子膜層5を形成した。この時、各色変換層のパターンの変形はなく、かつ高分子膜層の上面は平坦であった。
【0061】
[無機膜層6の形成]
次に、金属層として、室温において、DCスパッタ法により膜厚10nmのAg膜を形成した。この際、スパッタターゲットとしてAgを用い、およびスパッタガスとしてArを用いた。
【0062】
続いて、絶縁層として、室温において、RFスパッタ法により膜厚300nmのSiO膜を形成した。この際、スパッタターゲットとしてSiを用い、およびスパッタガスとしてArと酸素との混合ガスを用いた。
以上の工程により、金属層と絶縁層との積層物からなる無機膜層6を有する色変換フィルタ基板を得た。
【0063】
[有機EL素子の作製]
図3に示すように、上記のようにして製造した色変換フィルタ基板の上に、陽極7/正孔注入層8/正孔輸送層9/有機発光層10/電子注入層11/陰極12の6層構成とした有機EL素子を形成した。
【0064】
まず、フィルタ基板の最上層をなす無機膜層6(絶縁膜層6b)の表面上に、スパッタ法にて透明電極(IDIXO(出光興産株式会社製、インジウムおよび亜鉛の酸化物と酸化インジウムとの混合物))を全面成膜した。次に、IDIXO上にレジスト剤「OFRP−800」(商品名、東京応化製)を塗布した。次に、フォトリソグラフ法にてパターニングを行い、それぞれの色の発光部に位置する、幅0.094mm、間隙0.016mmおよび膜厚100nmのストライプパターンを有する陽極7を形成した。
【0065】
次いで、前記陽極7を形成した基板を抵抗加熱蒸着装置内に装着し、正孔注入層8、正孔輸送層9、有機発光層10、電子注入層11を、真空を破らずに順次成膜した。成膜に際して、真空槽内圧を1×10−4Paまで減圧した。正孔注入層8として、銅フタロシアニン(CuPc)を100nm積層した。正孔輸送層9として、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(α−NPD)を20nm積層した。有機発光層10として、4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)ビフェニル(DPVBi)を30nm積層した。電子注入層11として、アルミニウムキレート(トリス(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウム錯体、Alq)を20nm積層した。表1に、各層に用いた材料の構造式を示す。
【0066】
【表1】
Figure 0003627707
【0067】
次に、真空を破ることなしに、陽極(ITO)8のラインと直交する幅0.30mmおよびピッチ0.33mm(ギャップ幅0.03mm)のストライプパターンが得られるマスクを用いて、厚さ200nmのMg/Ag(質量比10/1)層からなる陰極12を形成した。
【0068】
こうして得られた有機発光素子をグローブボックス内乾燥窒素雰囲気下(酸素および水分濃度ともに10ppm以下)において、封止ガラス(図示せず)とUV硬化接着剤を用いて封止し、カラー有機ELディスプレイを得た。
【0069】
(実施例2)
無機膜層として、Ag膜(膜厚10nm)、SiO膜(膜厚300nm)、Ag膜(膜厚10nm)およびSiO膜(膜厚300nm)を順次形成したことを除いて、実施例1と同様に色変換カラーディスプレイを得た。なお、第2のAg膜およびSiO膜の形成は、第1のものと同条件にて行った。
【0070】
(実施例3)
無機膜層として、IZO膜(膜厚200nm)およびSiO膜(膜厚300nm)を順次形成したことを除いて、実施例1と同様に色変換カラーディスプレイを得た。IZO膜の成膜は、スパッタターゲットとしてIDIXOを用い、スパッタガスとしてArおよび酸素の混合ガスを用いるスパッタ法にて行った。
【0071】
(比較例1)
無機膜層としてSiOx膜(膜厚300nm)を形成したことを除いて、実施例1と同様にカラー有機ELディスプレイを得た。
【0072】
(比較例2)
無機膜層を形成しないことを除いて、実施例1と同様にカラー有機ELディスプレイを得た。
【0073】
(評価)
各実施例および比較例にて、それぞれ3つのカラーディスプレイを作製し、駆動試験を行った。
【0074】
(駆動条件)
線順次操作:駆動周波数60Hz、デューティ1/60
1画素当たりの電流量:100μA
【0075】
(比較方法)
1000時間の連続駆動を行った後に、ディスプレイパネル内の非発光面積の割合および輝度を測定し、初期の非発光面積および輝度と比較した。結果を表2に示す。
【0076】
【表2】
Figure 0003627707
【0077】
表2中、非発光面積の増加率は、初期の非発光面積に対する、連続駆動の後に増大した非発光面積の比である。また、輝度の保持率は、初期の輝度に対する連続駆動後の輝度の比である。さらに、非発光面積および輝度の比率とは、それぞれ比較例1の非発光面積増加率および輝度保持率を1とした場合の、各実施例の非発光面積増加率および輝度保持率の比である。
【0078】
表2から分かるように、無機膜を用いない場合には、1000時間後には、カラー有機ELディスプレイのほとんどの部分は発光しなくなるのに対し、無機膜を用いることによりディスプレイの大部分の面積を発光可能に維持することができる。さらに、金属膜または金属酸化物膜と絶縁膜との積層物である本発明に係る無機膜を用いた場合に、非発光面積の増加および輝度の低下をより良好に抑制することができた。
【0079】
【発明の効果】
以上のように、本発明の無機膜層を用いることにより、有機EL発光素子の特性低下の原因となる、色変換層から有機EL発光素子への水分の移動を抑制し、かつ有機EL発光素子駆動時に発生する熱を効率よく周囲に放散することにより、長期にわたって安定した発光特性を維持するカラー有機ELディスプレイの提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の有機多色ELディスプレイを示す概略断面図である。
【図2】本発明の色変換フィルタ基板の概略断面図である。
【図3】本発明の有機多色ELディスプレイの概略断面図である。
【符号の説明】
1、21 透明支持基板
2、22 赤色変換層
3、23 緑色変換層
4、24 青色変換層
5、25 高分子膜層
6 無機膜層
6a 第1無機膜層
6b 第2無機膜層
7、26 陽極
8、27 正孔注入層
9、28 正孔輸送層
10、29 有機発光層
11、30 電子注入層
12、31 陰極

Claims (4)

  1. 透明な支持基板と、
    該支持基板上に配置され、少なくとも1種類の蛍光色素を含有してなる膜厚5μm以上の光重合性樹脂膜を所望のパターンに形成してなる単一または複数種類の色変換フィルタ層と、
    該色変換フィルタ層を被覆し透明かつ平坦に形成される高分子膜層と
    該高分子膜層上に形成される透明な無機膜層と
    を少なくとも備え、該無機膜層が、In、Sn、またはZnの少なくとも1種を含む1つまたは複数の導電性金属酸化物膜と、SiまたはAlのうち少なくとも1種およびOまたはNの少なくとも1種とを含む1つまたは複数の絶縁膜との積層物であることを特徴とする色変換フィルタ基板。
  2. 請求項1記載の色変換基板を具備したことを特徴とする有機ELディスプレイパネル。
  3. 透明な支持基板上に、少なくとも1種類の蛍光色素を含有してなる膜厚5μm以上の光重合性樹脂膜からなり、所望のパターンを有する単一または複数種類の色変換フィルタ層を形成する工程と、
    該色変換フィルタ層を被覆して、透明かつ平坦な高分子膜層を形成する工程と、
    スパッタ法により、In、SnもしくはZnの少なくとも1種を含む導電性金属酸化物膜を形成する工程と、
    SiまたはAlのうち少なくとも1種およびOまたはNの少なくとも1種とを含む絶縁膜を形成する工程と
    を備えたことを特徴とする色変換フィルタ基板の製造方法。
  4. 透明な支持基板上に、少なくとも1種類の蛍光色素を含有してなる膜厚5μm以上の光重合性樹脂膜からなり、所望のパターンを有する単一または複数種類の色変換フィルタ層を形成する工程と、
    該色変換フィルタ層を被覆して、透明かつ平坦な高分子膜層を形成する工程と、
    スパッタ法により、In、SnまたはZnの少なくとも1種を含む導電性金属酸化物膜を形成する工程と、
    SiまたはAlのうち少なくとも1種およびOまたはNの少なくとも1種とを含む絶縁膜を形成する工程と、
    第1電極層を形成する工程と、
    有機発光層を形成する工程と
    第2電極層を形成する工程と
    を少なくとも備えたことを特徴とする有機多色ELディスプレイの製造方法。
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