JP4351511B2 - 有機el表示パネル - Google Patents

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Description

本発明は、有機EL表示パネルに関する。さらに具体的には、基材から発生する出ガスを有効に防止することができるとともに電磁波を防止することができるバリア層を有する有機EL表示パネルに関する。
有機EL素子は、炭素などを含む有機物を発光体にする電界発光(EL)素子であり、基材上のプラス電極とマイナス電極との間にはさんだジアミン類などの有機蛍光物質(有機発光層)に電圧をかけて発光させるものである。有機EL素子は、いわゆる自発光デバイスであり、バックライトなどの他の光源を必要としないという利点があるため、有機EL素子を用いた表示装置(ディスプレイ)が開発されている。
このような有機EL素子は、水分や酸素により有機発光層の発光特性が劣化するため、基材からの水分、酸素等の出ガスを遮断する必要がある。そのため、出ガスの多いガラス基材を用いる場合には、その水分や酸素等により有機発光層の発光特性が劣化しないよう出ガスを防止するバリア膜を設けた態様の有機EL素子が知られている。こうしたバリア膜は、スパッタリング法、CVD法、イオンプレーティング法等の真空蒸着法により形成されることが知られている。(例えば、特許文献1参照)。
このような有機EL表示パネルにおいては、従来から、電磁波を遮断する機能が必要な場合があり、その際には電磁波遮断層を新たに設けることが行われていた。
特開2002−100469
しかしながら、有機EL表示パネルの構成中に新たに電磁波遮断層を設けようとすると、その分作業工程が煩雑になりコスト高となる問題があった。
さらに別の問題としては、従来公知のバリア膜は、単に基材上に1種類の無機酸化物(例えば、特許文献1においては窒化酸化ケイ素)を蒸着させることで形成されているに過ぎず、そうすると、当該バリア膜自体を形成する段階で基材からの出ガスの影響を受けてしまい、バリア膜を均一に形成することができないという問題もあった。特に、インライン型(通過成膜型)装置を用いてバリア膜を形成した場合には、基材からの出ガスの量が基材の位置(例えば、基材の先頭部分と末端部分)によってバラツキが生じるため、組成の均一なバリア膜を形成することは非常に困難であった。
本発明は、このような状況においてなされたものであり、電磁波遮断層を新たに設けることなく電磁波遮断効果を奏する有機EL表示パネルを提供するとともに、基材からの酸素や水分等の出ガスによる有機ELの発光劣化を防止でき、かつインライン型装置を用いて製造しても厚さが均一なバリア膜を有する有機EL表示パネルを提供することを主たる課題とする。
本発明の1つの観点は、有機EL表示パネルは、基材と、有機EL素子と、前記基材と有機EL素子との間に設けられるバリア層と、からなる有機EL表示パネルであって、前記バリア層は、2種類の無機膜を積層してなり、当該2種類の無機膜のうち、基材側の無機膜は導電性を有する無機酸化膜であり、有機EL素子側の無機膜はガスバリア性および絶縁性を有する無機酸化膜であることに特徴を有する。
この有機EL表示パネルによれば、2種類の無機膜を積層することによりバリア膜が形成し、かつ当該2種類の無機膜のうち基材側の無機膜としては導電性を有する無機酸化膜を用いているため、有機EL表示パネル中に従来から存在していたバリア層に電磁波遮断効果を持たせることができる。
また、この有機EL表示パネルによれば、有機EL素子側には、基材からの出ガスを防止するガスバリア性を有しかつ絶縁性を有する無機酸化膜が形成されているため当該有機EL表示パネルをアクティブマトリックス方式の表示パネルとして用いることも可能であり、さらに、前記基材側に形成される導電性を有する無機酸化膜が、有機EL素子側に形成される無機酸化膜を形成する際のキャップ層(基材からの出ガスを遮断する層)として機能するため、当該有機EL素子側に形成される無機酸化膜の組成を均一とすることができる。
前記有機EL表示パネルにおいては、前記バリア層を形成する2種類の無機膜のうち、基材側の無機膜が、インジウム錫酸化物又はインジウム亜鉛酸化物の何れかからなり、有機EL素子側の無機膜が、窒化アルミニウム、窒化酸化ケイ素、酸化ケイ素、酸化アルミニウムからなっていてもよい。
また、前記有機EL表示パネルにおいては、前記バリア層を形成する2種類の無機膜がともにスパッタリング法により形成された膜であってもよい。
さらに、前記有機EL表示パネルにおいては、前記有機EL素子を挟んで、前記基材と対向するようにカラーフィルタが設けられており、当該カラーフィルタはガスバリア性と導電性を有していてもよい。
いわゆるトップエミッション方式(基材と反対側から光を透過させるタイプ)の有機EL表示パネルにおいては、有機EL素子を挟んで基材と対向するようにカラーフィルタが設けられる場合があり、この場合に当該カラーフィルタにガスバリア性と導電性を付与することにより、有機EL素子の劣化を防止することができるとともに、カラーフィルタに電磁波遮断効果を持たせることができる。
以下に、本発明の有機EL表示パネルについて図面を用いて具体的に説明する。
図1は、本発明の有機EL表示パネルの構成を説明するための概略断面図である。
図1に示すように、本発明の有機EL表示パネル10は、基材11と、有機EL素子12と、前記基材11と有機EL素子12との間に設けられるバリア層13とから構成されている。そして、このバリア層13は、2種類の無機膜(13a、13b)を積層してなり、当該2種類の無機膜(13a、13b)のうち、基材側の無機膜13aは導電性を有する無機酸化膜であり、有機EL素子側の無機膜13bはガスバリア性および絶縁性を有する無機酸化膜であることに特徴を有している。
このように、バリア層13を異なる2種類の無機膜(13a、13b)で形成することにより、基材側の無機膜13aは導電性を有する無機酸化膜であるので、本発明の有機EL表示パネルに電磁波遮断性能を付与することができるとともに、当該無機膜13aが、基材11からの出ガスを遮断することができるので、有機EL素子側の無機膜13bを形成する際に、出ガスの影響を受けることがなく、その結果、無機膜13bの組成を均一とすることができる。
以下に本発明の有機EL表示パネル10の構成についてそれぞれ詳細に説明する。
[1]基材
本発明の有機EL表示パネル10における基材11は、有機EL素子を坦持するために必要な構成であり、当該機能を果たすものであればその材質等は特に限定されることはなく、ガラス基板や樹脂基板等の従来公知のいかなる基材を用いることができる。そして、本発明の有機EL表示パネル10においては、水分等を多く含む樹脂基板をも用いることができる。従来の有機EL表示パネル10においては、水分等を多く含有する樹脂基板を用いると、当該基板からの出ガスが多いため、バリア層を形成するに際し不都合を生じる場合が多かったが、本発明によれば、バリア層を2層構造(13a、13b)とし、基材側の無機層13aは出ガスに影響を受けない層とすることにより(詳細は後述する)、出ガスの多い樹脂基板を用いてもバリア性能を低下させることはない。
[2]有機EL素子
本発明において、有機EL素子12とは、従来公知の有機EL素子であり、例えば、第1表示電極12a、有機化合物からなる発光層を含む有機機能層12b、及び第2表示電極12cからなる。
[3]バリア層
本発明の有機EL表示パネル10におけるバリア層とは、前記基材11と有機EL素子12との間に設けられるものであり、2種類の無機膜(13a、13b)を積層してなり、当該2種類の無機膜(13a、13b)のうち、基材側の無機膜13aは導電性を有する無機酸化膜であり、有機EL素子側の無機膜13bはガスバリア性および絶縁性を有する無機酸化膜であることに特徴を有している。以下、それぞれの無機膜について説明する。
(1)基材側の無機膜13a(導電性を有する無機酸化膜)
バリア層を構成する無機膜のうち、基材側の無機膜13aは、導電性を有する無機酸化物であり、本発明の有機EL表示パネル10に電磁波遮断機能を持たせる役割を果たすとともに、後述する有機EL素子側の無機膜13bを形成する際に基材からの出ガスを遮断するいわゆるキャップ層としての役割を果たすものである。
このような無機膜13aとしては、導電性を有する無機酸化膜であればいかなるものであっても良いが、インジウム錫酸化物からなる膜(いわゆるITO膜)又はインジウム亜鉛酸化物からなる膜(IZO膜)であることが好ましく、これらの膜の中でも特に、低温で成膜したインジウム錫酸化物からなる膜であることが好ましい。前述したように、当該無機膜13aには、基材からの出ガスを遮断する役割があり、低温で成膜したインジウム錫酸化物からなる膜はアモルファス酸化膜となるため、出ガスを有効に遮断することができるとともに、当該無機膜13aの成膜時において出ガスの影響を受けにくいからである。
このような無機膜13aを形成する際には、真空状態で形成できる膜の形成方法であれば、特に限定されないが、例えば、スパッタリング法、CVD法、イオンプレーティング法等の真空蒸着法、等が挙げられる。このうち、スパッタリング法を用いることが好ましい。
スパッタリング法により無機膜13aを形成する際の条件は、形成しようとする無機膜13aの種類により適宜設定すればよい。例えば、IZO膜を形成する場合においては、当該IZO膜は常にアモルファス構造を維持することができるのでバリア性に問題を生じることはなく、従って特に形成条件を限定する必要はない。一方、ITO膜を形成する場合においては、当該ITO膜は結晶粒界の成長が発生するため、HO分圧が高い状態(具体的には、HO分圧が5×10−4Pa以上)で成膜するか、非加熱で低温成膜をすることが好ましい。なお、スパッタリング法によりITO膜を成膜する場合の条件については、「TFT/LCD用スパッタITO膜のエッチング特性と成膜条件 日本IBM:北原洋明等 透明導電膜シンポジウムテキスト H13.4.16 主催:(社)表面技術協会」等を参照することができる。
また、無機膜13aの膜厚としては、上記機能を奏することが可能な程度の膜厚であればよく特に限定されることはないが、可視光透過率を確保するために光の干渉を考慮する必要があり、具体的には、次式(数1)を満たす膜厚(d)とすることが好ましい。
(数1)
qλ=4nd
但し、qは自然数(1,2,3・・・・)、nは屈折率、dは膜厚、λは波長をそれぞれ表している。
例えば、上記の式に標準値(q=1,2,3・・・、n=1.8〜2.0、λ=550)を代入した場合の膜厚dは、700Å、1500Å、2200Å、3000Å・・・算出される。
(2)有機EL素子側の無機膜13b(ガスバリア性、絶縁性を有する無機酸化膜)
バリア層を構成する無機膜のうち、有機EL素子側の無機膜13bは、ガスバリア性を有しかつ絶縁性を有する無機酸化物であり、本発明の有機EL表示パネル10における有機EL素子12を基材11からの出ガスから保護するとともに、当該有機EL表示パネル10をアクティブマトリクス方式の表示パネルにも使用可能とするための機能(絶縁性)を果たすものである。
なお、アクティブマトリクス方式には、トップエミッション方式(基材と反対側に光を透過させる)とボトムエミッション方式(基材側から光を透過させる)があるが、トップエミッション方式の場合には、光の色を補正するためのカラーフィルタが用いられる場合が多く、この場合に、当該カラーフィルタにバリア性と導電性を付与することにより、有機EL素子の劣化を防止することができるとともに、カラーフィルタに電磁波遮断効果を持たせることができる。
このような無機膜13bとしては、ガスバリア性と絶縁性を有する無機酸化膜であればいかなるものであっても良いが、窒化アルミニウム、窒化酸化ケイ素、酸化ケイ素、酸化アルミニウムであることが好ましく、これらの膜の中でも特に、窒化酸化ケイ素(SiOxNy)からなる膜であることが好ましい。窒化酸化ケイ素(SiOxNy)からなる膜はバリア性に優れているからである。
このような無機膜13bを形成する際には、真空状態で形成できる膜の形成方法であれば、特に限定されないが、例えば、スパッタリング法、CVD法、イオンプレーティング法等の真空蒸着法、等が挙げられる。このうち、スパッタリング法を用いることが好ましい。
スパッタリング法により無機膜13bを形成する際の条件としては、例えば、無機膜13bとしてSiO膜を形成する場合には、成膜圧力:0.5Pa、Ar/O流量:400/5sccm、投入電力:4.3kw、ターゲット材質:SiO(サイズ:126mm×520mm)、パワー密度:4.3/655.2cm=6.56w/cm、膜厚:3000Å、とすることが好ましく、特に、窒化酸化ケイ素(SiOxNy)からなる膜を形成する際には、成膜圧力:0.5Pa、Ar/N流量:400/10sccm、投入電力:4.3kw、ターゲット材質:Si(サイズ:126mm×520mm)、パワー密度:4.3/655.2cm=6.56w/cm、膜厚:3000Å、とすることが好ましい。
また、無機膜13bの膜厚としては、上記機能を奏することが可能な程度の膜厚であればよく特に限定されることはないが、具体的には500〜5000Åが好ましい。
(実施例1)
厚さ200μm、大きさ300cm×400cmのPESフィルム(ポリエーテルスルホンフィルム)を基材として用いた。そして、この基材の表面に、スパッタリング装置を用い、バリア層として、基材側の無機膜(図1の符号13a参照)としてIZO膜を形成し、さらに当該IZO膜の表面に、有機EL素子側の無機膜(図1の符号13b参照)として窒化酸化ケイ素膜を形成した。以下にそれぞれの成膜条件を示す。
<基材側の無機膜(IZO膜)>
ターゲット材:IZO(出光興産社製)
Ar/O:100sccm/1.5sccm
成膜圧力:5mmTorr
印加パワー:2.5kw
成膜温度:非加熱(程度27℃)
膜厚:500Å
搬送速度:290mm/分
<有機EL素子側の無機膜(窒化酸化ケイ素膜)>
ターゲット材:SiN(豊島製作所製)
Ar/N:400sccm/10sccm(40:1)
成膜圧力:5mmTorr
印加パワー:4.3kw
成膜温度:非加熱(程度110℃)
膜厚:2500Å
搬送速度:58mm/分
なお、成膜中のガスモニターはアルバック社製四重極質量分析装置(STADAM-2000)を用いた。使用したキャリアは3個である(第1キャリア:ESCA用(Siウエハー/フィルム)、第2キャリアー:膜厚、透過率測定(ガラス)、第3キャリアー:フィルム(バリア測定) 全て同一バッチ)。
(比較例1)
比較例1として、前記本発明の実施例1における基材側の無機膜(IZO膜)を形成せずに、基材上に直接窒化酸化ケイ素膜を形成した。その際の条件は全て実施例1と同様である。
(実施例1と比較例1との比較結果)
実施例1のバリア膜と比較例1のバリア膜との性能を比較するため、基材の所定の部分(図2に示すA〜E参照)における面内組成、透過率、バリア性を測定した。測定結果を以下の表1(実施例1)、表2(比較例1)にそれぞれ示す。
なお、各測定部分は基材の端から2cmの部分であるが、モコン法によるバリア測定は測定部分周辺を9cm×9cmに切り取って測定した。また、基材の搬送方向(スパッタリング装置に搬送される方向)は図2のCが先頭でAが後尾である。
また、組成分析はESCAにて行なった。この際、A〜E位置の基材上にSiウエハーを設置し組成分析を行なった。なお、これは膜厚、バリア、透過率測定とは別キャリアーの同一バッチで形成したものである。当該測定は100Å程度掘り下げた値と最表面の値を測定した。値に大きな差は無く、上記の値は最表面の値を記載した。
また、膜厚測定に関しても前記組成分析と同様に別キャリアを用い、ガラス上に形成された膜をリフトオフ法にて剥離し評価を行なった。
Figure 0004351511
Figure 0004351511
前記表からも明らかなように、比較例1に比べ、実施例1のバリア層の方が水蒸気バリア性、及び酸素バリア性ともに優れているとともにA〜Eのどの部分においてもバリア性能が一定でムラがないことが分かり、このことはバリア膜が均一に形成されていることを意味している。
(実施例2)
実施例1に示すバリア層を繰り返し構造としたもの、つまり基材上にIZO膜−窒化酸化ケイ素膜−IZO膜−窒化酸化ケイ素膜の順で無機膜を積層したものを形成した(図3参照)。各膜の形成条件は実施例1と同様である。
実施例2にかかるバリア層の透過率を測定したところ、ガラス基板を基準とした場合の84%の透過率であり実用レベルであることが明らかとなった。また、当該バリア層の抵抗率を測定したところ30Ω/□であり、電磁波防止性能を充分に有していると考えられる。
以上説明したように、本発明によれば、2種類の無機膜を積層することによりバリア膜が形成し、かつ当該2種類の無機膜のうち基材側の無機膜としては導電性を有する無機酸化膜を用いているため、有機EL表示パネル中に従来から存在していたバリア層に電磁波遮断効果を持たせることができる。
また、この有機EL表示パネルによれば、有機EL素子側には、基材からの出ガスを防止するガスバリア性を有しかつ絶縁性を有する無機酸化膜が形成されているため当該有機EL表示パネルをアクティブマトリックス方式の表示パネルとして用いることも可能であり、さらに、前記基材側に形成される導電性を有する無機酸化膜が、有機EL素子側に形成される無機酸化膜を形成する際のキャップ層(基材からの出ガスを遮断する層)として機能するため、当該有機EL素子側に形成される無機酸化膜の組成を均一とすることができる。
本発明の有機EL表示パネルの一例を示す概略断面図である。 実施例1と比較例1を比較するための測定部分を示す図である。 本発明の実施例2に係る有機EL表示パネルの概略断面図である。
符号の説明
10 有機EL表示パネル
11 基材
12 有機EL素子
13 バリア層

Claims (4)

  1. 基材と、有機EL素子と、前記基材と有機EL素子との間に設けられるバリア層と、からなる有機EL表示パネルであって、
    前記バリア層は、2種類の無機膜を積層してなり、当該2種類の無機膜のうち、基材側の無機膜がインジウム錫酸化物又はインジウム亜鉛酸化膜の何れかからなり、有機EL素子側の無機膜が窒化酸化ケイ素からなることを特徴とする有機EL表示パネル。
  2. 前記バリア層を形成する2種類の無機膜がともにスパッタリング法により形成された膜であることを特徴とする請求項1に記載の有機EL表示パネル。
  3. 前記2種類の無機膜を積層してなるバリア層が2層以上繰り返して積層されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の有機EL表示パネル。
  4. 前記有機EL素子を挟んで、前記基材と対向するようにカラーフィルタが設けられており、
    当該カラーフィルタはガスバリア性と導電性を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一の請求項に記載の有機EL表示パネル。
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