JPWO2006103730A1 - 基準信号発生装置及び方法 - Google Patents

基準信号発生装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2006103730A1
JPWO2006103730A1 JP2007510260A JP2007510260A JPWO2006103730A1 JP WO2006103730 A1 JPWO2006103730 A1 JP WO2006103730A1 JP 2007510260 A JP2007510260 A JP 2007510260A JP 2007510260 A JP2007510260 A JP 2007510260A JP WO2006103730 A1 JPWO2006103730 A1 JP WO2006103730A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tooth
reference signal
rotation
time interval
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007510260A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4533430B2 (ja
Inventor
幸治 関本
幸治 関本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
A&D Holon Holdings Co Ltd
Original Assignee
A&D Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by A&D Co Ltd filed Critical A&D Co Ltd
Publication of JPWO2006103730A1 publication Critical patent/JPWO2006103730A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4533430B2 publication Critical patent/JP4533430B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/009Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents using means for generating position or synchronisation signals
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D5/00Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
    • G01D5/12Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means
    • G01D5/244Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing characteristics of pulses or pulse trains; generating pulses or pulse trains
    • G01D5/245Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing characteristics of pulses or pulse trains; generating pulses or pulse trains using a variable number of pulses in a train
    • G01D5/2451Incremental encoders

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Testing Of Engines (AREA)

Abstract

【課題】高分解能で計測・制御を行なうための基準信号をリアルタイムに発生させることが出来る基準信号発生装置を提供する。【解決手段】エンジン回転のn−1周期目の第1の歯の直前の第2の歯と第1の歯との時間間隔と、第1の歯と第1の歯の直後の第3の歯との時間間隔の相互関係に基づいて、第1の歯がn−1周期目で角度センサ7に検出された時のエンジン1の回転数の上昇・下降等の回転傾向を算出する回転傾向算出手段18と、n周期目の第2の歯と第1の歯との時間間隔に回転傾向を反映させて、n周期目の第1の歯と第3の歯との時間間隔を予測する回転時間予測手段20と、角度センサ7がn周期目で第1の歯を検出してから第3の歯を検出するまでの間に、予測された時間間隔を所定の角度分解能に基づいて細分化した基準信号を発生させる基準信号発生手段22と有する。【選択図】図3

Description

本発明は、回転物の計測・制御用の基準信号発生装置及び方法に関する。
近年、自動車内燃機関(以下、エンジンと言う)の出力性能を計測する目的と、燃料の注入量や噴射・点火タイミング等を制御する目的に、ECUが用いられている。エンジンの動作制御方法及び装置に関連する出願としては、特開昭53−65531号、特公平7−33809号、特許第3262003号等がある。
エンジンは、気筒数とサイクル数に応じて、燃料注入・圧縮・燃焼・排気といった行程と出力回転数の関係が変わるため、通常、エンジンの回転トルクや回転数、回転速度といった出力特性を計測する際には、エンジン内のピストンに接続されたクランク軸の回転角度毎にこれらのデータを計測している。
また、ECUからエンジンを制御する際にも、通常は、クランク軸の回転角度を基準にして、燃料の注入量や噴射・点火タイミング等の制御を行なっている。この点火タイミングの制御次第で、燃焼特性や出力トルク特性が変化するとともに、燃焼後の排気ガスに含まれるNOx、PM等の有害物質の排出量が変わってくるため、正確な計測データを得て、最適な点火タイミングを制御することは重要な技術となっている。
従来は、特許文献1に示されるように、エンジンのクランク軸に、一定間隔に歯(突起もしくは切り欠き)が設けられた歯車状の円盤を取り付け、クランク軸の回転時に各歯を電磁ピックアップや光センサにより検出することで回転角度を検出し、この検出信号を上記計測や制御に用いている。
尚、特許文献1の内燃機関動作制御装置では、角度分解能が1度であることから、歯は360個設けられていることになるが、一般には歯の数は、60個または36個(6度または10度の分解能)である。
しかし、このような内燃機関の制御装置には、以下に説明する技術的な課題があった。
特公平5−55709号公報
上述したような1度、6度、10度といった角度分解能では、精密な計測・制御を行なうには不足であった。しかし、円盤の製造限界や物理的限界によりそれ以上の分解能を実現するのは困難であった。
また、特にECU制御では、点火タイミングを予測する必要があるが、エンジンの回転状態は一定ではないため、点火タイミングの予測は困難であり、リアルタイム制御が行えなかった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、従来の歯車状の角度検出機構を用いながら、刻々と変化する回転状態に対応して、高分解能(例えば、0.1度以下)でデータ計測やエンジン制御を行なうための基準信号をリアルタイムに発生させることが出来る基準信号発生装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明にかかる基準信号発生装置は、回転物に固定設置された角度センサが、前記回転物に一定角度間隔に装着された複数の歯を順次検出することによって、隣接する歯間の時間間隔を計測し、任意の回転角度に対応した計測・制御用基準信号を発生する基準信号発生装置であって、前記回転物の回転のn−k周期目(n,k:自然数,n>k)の第1の歯の直前の第2の歯と前記第1の歯との時間間隔と、前記第1の歯と前記第1の歯の直後の第3の歯との時間間隔の相互関係に基づいて、前記第1の歯が前記n−k周期目で前記角度センサに検出された時の前記回転物の回転数の上昇・下降等の回転傾向を算出する回転傾向算出手段と、n周期目の前記第2の歯と前記第1の歯との時間間隔に前記回転傾向を反映させて、n周期目の前記第1の歯と前記第3の歯との時間間隔を予測する回転時間予測手段と、前記角度センサが、n周期目で前記第1の歯を検出してから前記第3の歯を検出するまでの間に、前記予測された時間間隔を所定の角度分解能に基づいて細分化した基準信号を発生させる基準信号発生手段とを有するようにした。
また、本発明にかかる基準信号発生方法は、回転物に固定設置された角度センサが、前記回転物に一定角度間隔に装着された複数の歯を順次検出することによって、隣接する歯間の時間間隔を計測し、任意の回転角度に対応した計測・制御用基準信号を発生する基準信号発生方法であって、前記回転物の回転のn−k周期目(n,k:自然数,n>k)の第1の歯の直前の第2の歯と前記第1の歯との時間間隔と、前記第1の歯と前記第1の歯の直後の第3の歯との時間間隔の相互関係に基づいて、前記第1の歯が前記n−k周期目で前記角度センサに検出された時の前記回転物の回転数の上昇・下降等の回転傾向を算出し、n周期目の前記第2の歯と前記第1の歯との時間間隔に前記回転傾向を反映させて、n周期目の前記第1の歯と前記第3の歯との時間間隔を予測し、前記角度センサが、n周期目で前記第1の歯を検出してから前記第3の歯を検出するまでの間に、前記予測された時間間隔を所定の角度分解能に基づいて細分化した基準信号を発生させるようにした。
これらの構成によれば、予測する歯間の時間間隔を、直前の歯間の時間間隔データに過去の同じ周期の同じ歯の回転傾向を反映させることで予測するので、予測される歯の特徴と回転傾向が直前の時間間隔に加味された精度の高い基準信号を発生させることが出来、リアルタイムのECU計測・制御が実現されることになる。
また、前記基準信号発生手段は、前記基準信号の発生態様に、前記回転傾向を反映させてもよい。
また、前記基準信号発生方法は、前記基準信号の発生態様に、前記回転傾向を反映させてもよい。
このように、同じ歯の過去の周期の回転傾向に応じて基準信号の発生態様を変化させることで、歯間で発生する複数の基準信号間にも、回転数変化の勾配がつけられるので、基準信号の精度が向上し、高精度の計測・制御が行えるようになる。
また、前記基準信号発生手段は、前記第1の歯が前記n−k周期目で前記角度センサに検出された時の前記回転物の回転数の変化度合いを前記回転傾向として算出してもよい。
また、前記基準信号発生方法は、前記第1の歯が前記n−k周期目で前記角度センサに検出された時の前記回転物の回転数の変化度合いを前記回転傾向として算出してもよい。
このように、回転数の変化度合いを回転傾向とし、これを基準信号の発生態様に反映させ、回転数の変化に基準信号を追従させることで、特に回転数の変化度合いが大きい場合には、次に時間間隔を予測する歯について発生させる基準信号との落差が平滑化され、計測・制御の精度が向上する。
また、前記回転時間予測手段は、前記歯間で計測される時間間隔を、前記分解能に基づいて得られる数値で除した商と余りに表し、前記商と余りに基づいて時間間隔の予測を行なうものであり、前記商と余りは、前記分解能に基づいて得られる数値毎にオーバーフローするカウンタの出力値に基づいて求められてもよい。
また、前記基準信号発生方法は、前記歯間で計測される時間間隔を、前記分解能に基づいて得られる数値で除した商と余りに表し、前記商と余りに基づいて時間間隔の予測を行ない、前記分解能に基づいて得られる数値毎にオーバーフローするカウンタを用いて前記商と余りを求めてもよい。
このように、各歯間の時間間隔を、除算を用いることなく、商と余りとして表すことで、その後は同じように商と余りを用いて時間間隔の予測を行い、予測された商と余りによって、直ちに基準信号を発生させることが出来るようになるから、リアルタイムの計測・制御が実現される。
また、前記回転物は、自動車エンジンであり、前記基準信号は、前記エンジンの回転トルク・回転数等の出力特性の計測、及び/又は、ECUを介して燃料の注入量や噴射・点火タイミングの制御の契機として用いられてもよい。
特にエンジンの回転数が低い時は、回転数が高い時よりも回転数の変化の勾配が大きいため、回転数の変化に追従して精度よく、即時に計測・制御を行なうことが、汚染排気ガスの低減、燃費向上等のために必要となる。従って、本発明は将来、ECUのリアルタイムで高精度な計測・制御に十分役立つことが期待される。
本発明にかかる基準信号発生装置及び方法によれば、予測する歯間の時間間隔を、直前の歯間の時間間隔データに過去の同じ周期の同じ歯の回転傾向を反映させることで予測するので、予測される歯の特徴と回転傾向が直前の時間間隔に加味された精度の高い基準信号を発生させることが出来、リアルタイムのECU計測・制御が実現されることになる。
また、各歯間の時間間隔を、除算を用いることなく、商と余りとして表すことで、その後は同じように商と余りを用いて時間間隔の予測を行い、予測された商と余りによって、直ちに基準信号を発生させることが出来るようになるから、リアルタイムの計測・制御が実現される。
特にエンジンの回転数が低い時は、回転数が高い時よりも回転数の変化の勾配が大きいため、回転数の変化に追従して精度よく、即時に計測・制御を行なうことが、汚染排気ガスの低減、燃費向上等のために必要となる。従って、本発明は将来、ECUのリアルタイムで高精度な計測・制御に十分役立つことが期待される。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、ECU8等の装置における計測・制御の対象となる自動車エンジン1と、エンジン1の回転角度検出機構の概略構成を示す図である。
エンジン1は、シリンダ形状をしており、吸入したガソリンを圧縮・燃焼させ、燃焼した気体(炭化水素)と、バルブ(図示せず)から取り込まれた空気中の酸素との化学反応により熱エネルギーを発生させる。そして、この熱エネルギーによりピストン2を押し下げ、ピストン2に接続されたクランク軸3を回転させ、クランク軸3に接続されたタイヤ(図示せず)を回転させることになる。この回転の原動力となった燃料は、マフラー4から排気ガスとして排出される。このように、吸入・圧縮・燃焼・排気という4つの行程を、クランク軸3が2回転(720度)する間に1回行なうのが、4サイクルエンジンである。これに対し、クランク軸が1回転(360度)する間に4行程を1回行なうエンジンを2サイクルエンジンと言う。
尚、4サイクルエンジンでは、ピストンがシリンダ内を上下に2往復(4ストローク)移動するので4ストロークエンジンとも言われる。2サイクルエンジンは、2ストロークエンジンとも言われる。また、多気筒エンジンの場合は、クランク軸が2回転(4サイクルの場合)する間に各気筒が定められた順番で周期をずらしてそれぞれ4行程を行なう。例えば、4気筒の4サイクルエンジンの場合は、180度ずつ周期をずらして「1−3−2−4」という順番に4行程を行ない、エンジン内で連続して燃焼が行なわれるようになっている。
尚、以上のように、4行程の間にクランク軸が回転する量が、サイクル数によって異なるため、以降では、吸入・圧縮・燃焼・排気の4行程をエンジン回転の1周期と言うことにする。従って、4サイクルエンジンの場合は1周期がクランク軸2回転(720度)に相当し、2サイクルエンジンの場合は1周期がクランク軸1回転(360度)に相当する。
図1に示すクランク軸3の外周には、一定間隔に歯6(突起もしくは切り欠き)が設けられた歯車状の円盤5が取り付けられており、この円盤5は、クランク軸3の回転に伴って回転するものである。尚、本実施例では、歯6は6度おきに計60個であるが、10度おきに計36個であってもよい。また、後述の実施例では、歯が設けられるはずの位置の一部は、クランク軸の回転回数(周期)を計数するための基準位置とするため、また、個々の歯を識別するための歯番号を計数するための基準位置とするため、歯が設けられていない(歯欠けしている)か、通常より短い間隔で歯が設けられている。
角度センサ7は、電磁ピックアップや光センサで構成され、回転物たるエンジン1の所定箇所(本実施例では、円盤5の外方近傍の所定位置)に固定設置される。
歯検出信号出力手段70は、角度センサ7から発生した起電力(電圧)や電流を受信し、当該起電力や電流の変化に基づいて、クランク軸3の回転に伴い歯が角度センサ7に近接する毎に、パルス状の歯検出信号を出力する。
開始位置信号出力手段72は、各歯に識別用の歯番号を付与するため、歯欠けしているか通常より短い間隔で歯が設けられている部分を番号開始位置としての開始位置信号をパイロットパルス等で出力するものである。この開始位置信号を検出すれば、各歯に歯番号を順次付与するだけでなく、回転回数や回転数(速度)を算出することが可能であり、これらの情報はECU8等の計測・制御装置に送られ、必要に応じて用いられることになる。
ある歯の歯検出信号と、隣接する(直前又は直後の)歯の歯検出信号との間の時間間隔は、円盤の歯数に応じて一義的に定められる角度分解能(例えば、歯60個なら6度の分解能)を有している。従って、歯検出信号は、ECU8に必要なデータを計測する際や、エンジン点火タイミングを制御するための基準信号として用いられる。例えば、出力トルク・回転数・回転速度といった出力特性データは基準信号の出力を契機として回転角度毎にそれぞれ対応して計測されるし、ある回転角度において燃料の点火制御を行いたい時には、当該回転角度に対応した基準信号の出力を契機として点火指令が発せられる。つまり、基準信号は、回転物の回転状態において、計測・制御のために任意の回転角度に対応して出力される信号である。
尚、隣接する歯間の距離(角度)が既知であるから、隣接する2つの歯検出信号の時間間隔をカウンタ等で計時することにより、クランク軸の回転数(角速度)も算出可能である。
このように、回転物の回転角度検出機構は、歯車状円盤5と、角度センサ7と、歯検出信号出力手段70と、開始位置信号出力手段72とにより構成されており、当該構成は従来より公知のものである。しかし、このような歯車状円盤5で、更なる高分解能を実現しようとすると、製造上の限界、物理的限界が問題となり、歯数を際限なく増やすことは現実的ではないから、より精密な計測・制御が行えない。
そのため近年は、デジタル処理により最適な点火タイミングを予測し、検出された歯を基準として、点火タイミングを時間によって微調整することも行なわれている(例えば、特開昭53−65531号公報参照)。
しかし、エンジンの回転出力は、例え平均出力を予め定めて制御していても、ピストンの動きや行程により常に変化するものである。例えば、回転数は、上死点付近では遅くなり、下死点付近では速くなるし、圧縮行程では遅くなる方向に働き、燃焼・爆発行程では速くなる方向に働く。また、回転数の変化は、高速回転時より低速回転時のほうが大きい。更に、多気筒エンジンの場合は、気筒毎のばらつきにより回転数も変化するものである。
つまり、エンジン試験において、回転数が一定であることはなく、刻々と変化するものである。従って、回転数が一定でない限り、角度センサがある歯を検出してから次の歯を検出するまでの時間(隣接する歯間の時間間隔)を予測することは不可能であり(回転数が一定であれば、基準信号の出力間隔は、所定時間間隔となる)、検出された歯を基準とした時間調整によって計測や制御のタイミングを決定する手法では、必ずしも最適なタイミングで燃料噴射が行なわれるとは限らず、真の角度高分解能化に寄与しているとは言えないものであった。
そこで、本発明は、回転状態が常に一定ではない回転物に装着された歯間の時間間隔を予測するとともに、計測・制御に必要な基準信号を、従来より用いられている回転角度検出機構をそのまま使用しながら、高分解能化して発生させるというものである。
本発明の基準信号発生装置の第1の特徴は、回転物の回転のn−k周期目(n,k:自然数,n>k)の第1の歯の直前の第2の歯と第1の歯との時間間隔と、第1の歯と第1の歯の直後の第3の歯との時間間隔の相互関係に基づいて、第1の歯が前記n−k周期目で角度センサに検出された時の回転物の回転数の上昇・下降等の回転傾向を算出し、n周期目の第2の歯と第1の歯との時間間隔に回転傾向を反映させて、n周期目の第1の歯と第3の歯との時間間隔を予測し、角度センサが、n周期目で第1の歯を検出してから第3の歯を検出するまでの間に、予測された時間間隔を所定の角度分解能に基づいて細分化した基準信号を発生させることである。
本発明の基本概念を説明するための一例を図2に示す。図2において、計測・制御の対象となるエンジンのクランク軸に円盤を取り付け、クランク軸が初速600rpmから終速6000rpmまで1秒間で等速上昇回転するように制御した場合を考える。尚、ここでは、エンジンの吸入・圧縮・燃焼・排気の4行程(1周期)を1周期(クランク軸2回転)とする。また、円盤の任意の位置に連続して6度間隔で設けられた歯を順にA,B,Cとし、n周期目に角度センサが検出する歯をA,B,Cと称する。
エンジンが回転を開始して、角度センサが歯を検出すると、歯検出信号出力手段は、図2に示すようなパルス状の歯検出信号を出力する。図2の上段には、エンジンの(n−1)周期目に歯A,B,Cの順番に角度センサの近傍を通過した時に出力された歯検出信号と、ある歯検出信号が出力されてから次の歯検出信号が出力されるまでの時間を計測した結果が示されている。尚、(n−1)周期目では、歯Aと歯Bの時間間隔は、1654μsであり、歯Bと歯Cの時間間隔は、1630μsであった。このように、同じ6度間隔に歯が設けられていても、等速回転運動でなければ、計測される時間間隔は、回転数によって変化するものであり、この例では、計測された時間間隔が短くなっている(1654>1630)ということから、回転数(もしくは速度)が上昇傾向にあると言える。
ここで、図2の中段に示すように、n周期目で角度センサが歯Bを検出すると同時に、歯Bと歯Cの時間間隔を予測するためには、歯An−1と歯Bn−1の区間と、歯Bn−1と歯Cn−1の区間の2区間の相互関係を双方の区間について計測された時間間隔から把握し、この関係を、歯Aと歯Bの区間と、未知の歯Bと歯Cの区間に適用すればよい。
より具体的には、歯An−1と歯Bn−1の時間間隔と、歯Bn−1と歯Cn−1の時間間隔の相互関係に基づいて、歯A,B,Cが、角度センサに検出された時の回転物の回転数の変化状況(以下、歯Bの回転傾向と言う)を把握すると、2区間の時間間隔差は、1654−1630=24μsで、かつ上述したように回転数増加傾向にあることが分かる。そして、歯Aと歯Bの時間間隔を計測して、1周期前の同じ歯が角度センサに検出された時の回転物の回転傾向を、n周期目の歯Aと歯Bの時間間隔と歯Bと歯Cの時間間隔の相互関係に適用すると、歯Bと歯Cの時間間隔、すなわち、歯Bが角度センサに検出されてから歯Cが検出されるまでの時間は、993(歯Aと歯Bの時間間隔)−24=969μs経過した時であると推定される。尚、この推定手法は、いわゆる外挿と呼ばれるものである。
このように、過去の同じ周期(燃焼行程なら燃焼行程)の同じ歯が角度センサに検出された時の回転物の回転傾向を、予測する歯間の直前の歯間の時間間隔に反映させて、予測を行なうので、直前の時間間隔データに歯の特徴と回転傾向が加味されて、予測精度が向上することになる。例えば、歯の加工精度が低かったり、歯欠け等があった場合でも、同じ歯の過去の周期の関係を適用するので、このような製造ミスや経年変化の影響は、歯間の時間間隔の予測時に相殺されることになる。
更に、歯Bと歯Cの区間の角度分解能を向上させるため、先に外挿により予測された歯Bと歯Cの時間間隔を所望の分解能となるように分割(内挿)して、基準信号を発生させればよい(図2の下段参照)。例えば、歯間隔が6度のものを、その1/60となる0.1度の分解能で、ECU制御等行ないたい場合には、先に算出された969μsを60等分して、角度センサが歯Bを検出すると同時に、969μsが経過するまでに、60等分時間毎の基準信号を60回(60パルス分)連続して発生させればよい。これにより、リアルタイムのECU計測・制御が行なわれるようになる。
ここで、予測された歯Bと歯Cの時間間隔を分割する際に重要なのは、同じ歯の過去の周期の回転傾向を、基準信号の発生態様にも反映させることである。これが本発明の第2の特徴である。例えば、図2の例では、969÷60=16余り9であるが、歯An−1と歯Bn−1の時間間隔と、歯Bn−1と歯Cn−1の時間間隔の実測結果から、この時のエンジンの回転運動は、回転数上昇傾向にあったことが分かるから、n周期目においても同じ回転数上昇傾向にあるものとみなし、基準信号を60回発生させるうち、最初の9回は16+1=17μsの基準信号とし、残りの51回は16μsの基準信号とし、基準信号にも回転数上昇の傾向を取入れる。
このように、同じ歯の過去の周期の回転傾向(回転数の上昇・下降)を基準信号の発生態様に反映させることで、歯間で発生させる複数の基準信号間にも、回転数変化の勾配がつけられるので、基準信号の精度が向上し、高精度の計測・制御が行えるようになる。
尚、ここでは、加味する回転傾向を、1周期前の同じ歯から得るようにしたが、2周期前でも3周期前でもよい。但し、分解能の精度は、予測を行なう周期よりも時系列的に古い周期を用いる程、悪化する。また、4サイクルエンジンの場合は、2回転で1周期であるため、1/2周期前、つまり1回転前の同じ歯から回転傾向を得たほうがよいように見えるが、上述したように、回転数は、吸入・圧縮・燃焼・排気の行程によって値と傾向(上昇・下降)が異なるため、同じ行程の傾向を反映させることが望ましく、むしろ1/2周期前の傾向は、別の行程の傾向となるため反映させるべきではない。
上記同様に多気筒エンジンの場合も、仮に1/2周期前の傾向を用いると、行程は同じであったとしても異なる気筒の行程の回転傾向を反映させることになるので、やはり同じ気筒の同じ行程の回転傾向を反映させるには、n−k周期(n,k:自然数,n>k)目の回転傾向を利用するのが望ましい。
次に、本発明の基準信号発生装置の具体的実施例について説明する。図3は、基準信号発生装置10の概略ブロック構成図であり、基準信号発生装置10は、歯番号・周期出力手段12、計時手段14、記憶手段16、回転傾向算出手段18、回転時間予測手段20、基準信号発生手段22とを備える。
歯番号・周期出力手段12は、開始位置信号出力手段72により出力された開始位置信号と、歯検出信号出力手段70から出力された歯検出信号に基づいて、エンジンのクランク軸に取り付けられた円盤の歯の歯番号と、エンジンの回転周期を出力するものである。ECU8の計測・制御開始後(エンジンの回転開始後)、開始位置信号が出力されるのを契機として、角度センサ7を通過した歯に順次、歯番号が付与されることになる。周期は、開始位置信号を計数することで得られる(4サイクルエンジンの場合は、開始位置信号を2回検出する毎に1周期となる)。
尚、本実施例では歯数は6度おきに58個(歯欠け2個)であるが、4サイクルエンジン使用のため、歯番号は0〜117まで付与されるものとする。つまり同じ歯でも、1周期目の2回転目の歯番号は、1回転目の歯番号+58となる。
計時手段14は、歯検出信号出力手段70から出力される歯検出信号を契機として、計時する手段である。計時は、次の歯検出信号が出力されるまでの期間行なわれ、つまり、隣接する歯間の時間間隔を計測することになる。計測された時間は、以降、回転時間実測データという。尚、計時手段14の一例としては、基準時間(例えば1μs)毎にカウントアップを行なうようなカウンタがある。
記憶手段16は、歯番号・周期出力手段12からの歯番号・周期と、計時手段14で計測された回転時間実測データとを対応付けて記憶する手段である。記憶手段16は、少なくとも、過去1周期分(合計2周期分)のデータを記憶出来る容量を有していればよく、周期が変わる毎に記憶データが上書き更新されてもよい。また、記憶手段16はRAMに限らず、バッファでもよい。
回転傾向算出手段18は、記憶手段16に記憶された歯番号と回転時間実測データに基づいて、当該歯番号を有する歯が角度センサ7に検出された時のエンジン1の回転数上昇・下降等の回転傾向を算出する手段である。この回転傾向は、記憶手段16に記憶される。例えば、歯番号1の回転時間(角度センサ7が歯番号1を検出してから歯番号2を検出するまでの時間)が1200μsで、歯番号2の回転時間(角度センサ7が歯番号2を検出してから歯番号3を検出するまでの時間)が1000μsであったとすれば、歯番号2における回転速度は上昇傾向にあったということを意味する。また、時間の大小が逆であれば、回転速度は下降傾向にあったということを意味する。尚、回転傾向は、速度が上昇しているか、下降しているかの2値(1ビット)で表すのが最も簡単であるが、回転時間の差分(この例では、1200−1000=+200)が符号付き数値で記憶手段16に記憶されてもよい。
回転時間予測手段20は、未知の回転時間(ある周期のある歯を角度センサ7が検出してから、当該歯の次の歯が角度センサ7に検出されるまでの時間)を、検出歯の直前の歯の回転時間実測データに、同じ歯の過去の周期の回転傾向を反映させることで予測する手段である。この回転時間予測手段20は、先に図2を用いて説明したように、回転時間を予測したい歯の区間を区間B−C(n:周期)として、区間An−1−Bn−1と区間Bn−1−Cn−1について既知の関係を、区間A−Bと区間B−Cの関係(区間A−Bの時間は既知)に適用することで区間B−Cの回転時間を予測するものである。
具体的には、回転時間予測手段20は、区間A−Bの計測時間をt(区間A−B)で表現した場合、t(区間B−C)=t(区間A−B)−(t(区間An−1−Bn−1)−t(区間Bn−1−Cn−1))により求める。これにより、次回、計測・制御が可能な回転角度(本実施例では6度先の歯)が角度センサ7に検出される時間、すなわち、歯Bの回転時間ないし回転数が予測される。
基準信号発生手段22は、回転時間予測手段20によって予測された回転時間内の回転角度を高分解能化させた基準信号を、角度センサ7が次の歯を検出するまでの間、回転角度に対応して発生させる手段である。更に、本実施例の基準信号発生手段22は、同じ歯の過去の周期の回転傾向を加味して、精度の高い(回転角度と回転時間の追従性・相関性が高い)基準信号を発生させる点に特徴がある。
これについては、先に図2を用いて説明した通りである。すなわち、基準信号発生手段22は、回転時間予測手段20で算出された回転時間を分割する際、歯によって得られる物理的な角度分解能に対して向上(細分化)させたい割合1/a(分数)を決定し、予測された回転時間を(1/割合)で除算する。それにより商Xと余りY(いずれも自然数)を求め、(X+1)秒毎に発生する基準信号をY個と、X秒毎に発生する基準信号を(a−Y)個、発生させる。
更に、基準信号の発生態様、すなわち、上記2種類の基準信号のうちどちらの時間間隔の基準信号を先に発生させるか否かは、同じ歯の過去の周期の回転傾向に応じて決定する。例えば、1周期前の回転傾向が上昇傾向にあった場合には、(X+1)秒の基準信号を先に発生させ、逆に下降傾向にあった場合には、X秒の基準信号を先に発生させる。このように、基準信号の発生態様に回転傾向を加味することで、外挿される回転時間のみならず、内挿される基準信号にも回転数の勾配が付けられるので、角度分解能の精度が向上することが期待される。
ここで、本実施例の基準信号発生装置10は、リアルタイムで、未計測の回転時間を予測するとともに、予測対象となった歯から次の歯が検出されるまでの間に高分解能の回転角度に対応した基準信号を発生させ、高精度にECU計測・制御を行なうことを目的としている。しかも、回転時間予測手段20は、予測する歯の直前の歯の回転時間実測データを予測に用いるため、直ちに予測及び基準信号発生のための演算を行い、基準信号を発生させる必要がある。
この問題は、高速CPUを用いれば容易に解決するかもしれないが、高速にすればする程、コストは増大する。また、どんなに高速のCPUを用いてソフトウェアプログラムを実行させたとしても、上記のように除算を行い、その結果の商と余りを用いて基準信号の発生態様を決定するというプログラムは、少なからず単純なフローチャートにはなりえない。そのため、これらの実行が終了するような時間には既に基準信号の発生を実行していなければならないという事態が想定され、リアルタイム性を欠く。
ECUの計測・制御で特にリアルタイム性が要求されるのは、燃費や排気ガス排出量への影響が大きい時(回転数が低く、回転数の変化が大きい時)の燃料噴射・点火のタイミングであり、この制御が回転状態が変わってしまった後に行なわれたのでは、回転時間を予測し、高角度分解能の基準信号を発生させる意味がなくなる。尚、本明細書での「リアルタイム」とは、計測・制御用の基準信号の出力前に、回転時間の予測と基準信号の演算が既に行なわれていることを意味する。
従って、本実施例では、以下に説明するように、ソフトウェアプログラムを組むことなく、乗除算を行なわない簡単なハードウェアの組み合わせによって基準信号発生装置を構成し、リアルタイムの回転時間予測と基準信号発生を実現している。
すなわち、本実施例の計時手段14は、a(歯数によって得られる物理的な分解能に対して向上(細分化)させたい分数割合の分母)進カウンタで構成されている。例えば、6度毎に歯が設けられた円盤の角度分解能を0.1度にしたい場合には、a=60となり、計時手段14は60進カウンタとなる。また、10度毎に歯が設けられた円盤の角度分解能を0.1度にしたい場合には、a=100となり、計時手段14は100進カウンタとなる。
本実施例では、基準時間を1μsとしており、60進カウンタは、1μs経過毎に1〜59まで順次カウントする。59までカウントされたら次はオーバーフローするので、記憶手段16ないしカウンタの内部バッファに、+1インクリメントした値を記憶する。この動作は、任意の歯が検出されてから次の歯が検出されるまでの間繰り返され、次の歯が検出される時には、オーバーフロー回数(商X)と次の歯の検出時にカウンタでカウントされていた最後の値(余りY)を、歯番号と周期に対応させて、記憶手段16に格納する。
このように、各歯の回転時間実測データを、カウンタの出力値によって、除算を用いることなく、a分割した商と余りとして記憶しておくことで、その後は同じように商と余りを用いて回転時間の予測を行い、予測された商と余りの加減算のみによって、直ちに基準信号を発生させることが出来るようになるから、ECUのリアルタイム計測・制御が実現されるのである。
次に、この基準信号発生装置10を用いて、ECU8でエンジンの計測や制御を行なう場合の具体的動作について、図3の構成図と、図4のフローチャートを参照しながら説明する。尚、本実施例では、図1に示したように試験対象のエンジン1のクランク軸3に6度間隔の歯6を有する円盤5を取り付け、歯6を順次角度センサ7で検出することで回転角度を検出するものとし、また、開始位置信号出力手段72と歯検出信号出力手段70が基準信号発生装置10に接続され、基準信号発生装置10がECU8に接続されているものとする。
まず、エンジン試験条件として、エンジン1の回転数を設定する。ここでは、最終回転数mを設定し(S110)、これを試験終了(エンジン駆動停止)条件とする。そして、エンジン1の回転を開始する(S120)。
歯番号・周期出力手段12は、開始位置信号出力手段72と歯検出信号出力手段70からの信号に基づいて、順次、歯番号と周期nを計測する(S130)。
計時手段14は、歯番号を検出するとともに、次の歯番号が検出されるまでの間計時を行なう。そして、計時された回転時間実測データを、S130で計測された歯番号と周期nに対応させて、記憶手段16に記憶する(S140)。尚、この時、回転時間実測データと周期nに基づいて、回転数も算出して記憶しておくことが望ましい。
本実施例では、計時手段14は、1μs毎に計時を行なう60進カウンタとなっており、回転時間実測データを、60進カウンタのオーバーフロー毎に+1加算した数値(商)と、次の歯が検出された時点のカウント途中の値(余り)とで表し、これを記憶手段16に記憶させている。尚、60進カウンタとしているのは、後で、回転角度の分解能を、現状の歯間の6度から、1/60の0.1度にするためであり、また、基準信号を発生させる際に60で除算する過程を省略するためである。
また、この時、回転傾向についても、記憶手段16に記憶させておくことが望ましい。本実施例では、歯Tの商と余りと、次の歯Tx+1の商x+1と余りx+1の間に、商<商x+1の関係があれば0を、商>商x+1の関係があれば1を、商=商x+1の場合には、余り≦余りx+1の関係があれば0を、余り>余りx+1の関係があれば1を、歯Tx+1の回転傾向x+1として、商x+1と余りx+1とともに記憶する。尚、回転傾向が0であるということは、回転数が下降していることを意味し、回転傾向が1であるということは、回転数が上昇していることを意味している。
ここで周期n>1、つまり、最初の1周期目である場合には(S150)、回転時間の予測が出来ないためS130に戻るが、2周期目以降となったら、回転時間予測手段20は、S140で直前に記憶手段16に記憶された歯の次の歯の回転時間を予測する(S160)。
ここで、N周期目の歯T(歯Tx・Nで表現する)の回転時間を予測する場合には、回転時間予測手段20は、商x・N=商x−1・N−(商x−1・N−1−商x・N−1)と、余りx・N=余りx−1・N−(余りx−1・N−1−余りx・N−1)をそれぞれ算出する。この算出過程を具体的数値で表したのが図5である。この商x・Nと余りx・Nが、歯Tx・Nについて予測された回転時間となる。
尚、回転時間実測データの値によっては、余りx・N=余りx−1・N−(余りx−1・N−1−余りx・N−1)を算出した結果が、0未満(マイナス)もしくは60以上となる場合がある。余りx・Nが0未満となった場合には、求められた商x・Nから1減算し、余りx・Nに60を加算することで、回転時間を60で割った商と余りに分類することが出来る。また、余りx・Nが60以上となった場合には、求められた商x・Nに1を加算し、余りx・Nから60減算することで、回転時間を60で割った商と余りに分類することが出来る。
基準信号発生手段22は、S160で予測された歯Tx・Nの回転時間に基づいて、歯Tx・Nと、次の歯Tx+1・Nの間の回転角度を所定分解能となるように細分化させた基準信号を発生させる態様を決定する(S170)。
まず、記憶手段16内には、1から60まで番号が割り当てられた基準信号発生用メモリを計60個用意し、基準信号発生手段22は、歯Tx・Nの商x・Nの値を、メモリ1〜60にそれぞれ格納する。尚、基準信号発生用メモリの個数は、計時手段14のカウンタの進数(分解能に基づいて求められる数値a)と同じである。
次に、基準信号を発生させる歯と同じ歯の1周期前(ここではN−1周期目)の歯(歯Tx・N−1)の回転傾向x・N−1が0か1かを判断する。
回転傾向が1(つまり、上昇傾向)であれば、メモリ1〜メモリ(余りx・Nの値)までに格納された商x・Nの値に1加算する。また、回転傾向が0(つまり、下降傾向)であれば、メモリ(60−余りx・Nの値+1)〜メモリ60までに格納された商x・Nの値に1加算する。
基準信号発生手段22は、このようにしてメモリ1〜60に格納された値に基づいて、歯Tx・Nが検出されてから直ちに、基準信号の出力をECU8に対して開始する(S180)。
具体的には、まずメモリ1の格納値を読み出し、1μs毎にカウントされるカウンタの値が、格納値となるまでカウントを継続し、格納値となったら、パルス信号等により基準信号を出力する。次に、メモリ番号のカウンタをインクリメントしてメモリ2の格納値を読み出し、メモリ1の時と同様にしてカウンタの値が格納値となったら、基準信号を出力する。これをメモリ番号のカウンタが60となるまで(最後のメモリ60まで)繰返し実行する。例えば、図5の例では、過去の周期の回転傾向が上昇傾向であることが分かっているので、その傾向が、歯Tx・Nにおいても同じものであるとして、カウント時間の長い基準信号に関する情報が番号の若いメモリに格納され、続いてカウント時間の短い基準信号に関する情報が格納されている。これにより、基準信号により得られる角度分解能にも、回転上昇傾向の勾配を付けることが出来るようになり、回転角度と回転時間の追従性、相関性が増すものとなる。
但し、最後のメモリ60まで基準信号が出力される前に、歯検出信号出力手段70から次の歯Tx+1・Nの検出信号が出力された場合には、その時点で基準信号発生を終了し、残りのメモリの格納値のカウントを行なわない。
尚、図5で示した回転時間実測データの場合には、17μsのパルスが9個と、16μsのパルスが51個の計60パルスが0.1度の角度分解能を有する基準信号として出力されることになる。例えば、この歯Tx・Nから3度進んだ位置で、燃料噴射制御等を行ないたい場合には、歯間の角度分解能6度の半分であるから、30個目に出力される基準信号に基づいて制御を行なえばよいことになる。
回転数nがS110で設定した最終回転数mに到達したら(S190)、試験を終了するものとし、エンジン1の回転を停止させる。
以上説明した基準信号発生装置10は、乗除算を用いることなく、加減算、比較、カウンタというハードウェアのみでも構成されるので、次の歯の回転時間の予測と、基準信号発生態様の決定をリアルタイムで行い、計測・制御に必要な基準信号を直ちに発生させることが出来、リアルタイム計測・制御が実現される。
また、刻々と変化する回転状況に対応させて回転時間を予測するとともに、同じ歯の過去の周期の回転傾向を加味して基準信号を発生させるので、歯間の角度分解能を向上させた場合にも、回転角度と回転時間の相関性が高いものとなる。
尚、図5に示した回転時間の予測結果によれば、予測された回転時間と実測された回転時間との間には、19μsの誤差があった。そこで、この誤差について検証するため、エンジンを初速600rpmから終速6000rpmまで1秒間で等速上昇回転させた場合に、2周期目以降の全ての歯について、回転時間の予測結果と実測結果との間の誤差を百分率で表したグラフを図6に示す。尚、図6(a)は、2周期目の歯番号1〜60までの各誤差を表すグラフであり、図6(b)は、各周期毎に歯番号1〜60までの誤差を平均化したグラフである。
図6によれば、回転数が高くなるほど誤差は小さくなっていくことが分かるが、最も低速回転の2周期目においても、誤差は0.9%以内に収まっており、基準信号発生装置の実用に耐えうる範囲であると言える。
特にECU計測・制御において重視されるのはは、回転数が低い時(例えば、発進直後、坂道をノロノロ運転している時等)の計測・制御である。回転数が低い時は、回転数が高い時よりも回転数の変化の勾配が大きいため、回転数の変化に追従して精度よく、即時に計測・制御を行なうことが、汚染排気ガスの低減、燃費向上等のために必要となる。従って、本発明の基準信号発生装置は、低速回転時でも実用に耐えうると言え、将来のECUリアルタイム計測・制御に十分役立つことが期待されるものである。
以上、基準信号発生装置及び方法の実施例につき説明したが、本発明の基準信号発生装置及び方法は、上記実施例で説明した構成要件の全てを備えた基準信号発生装置及び方法に限定されるものではなく、各種の変更及び修正が可能である。また、かかる変更及び修正についても本発明の特許請求の範囲に属することは言うまでもない。
例えば、基準信号発生態様の決定については、先の実施例では、過去の周期の回転傾向が0か1かの2通りの状態に応じて、予測された回転時間の余り値を基準信号発生用メモリの前半(若い番号のメモリ)に格納するか後半に格納するかを決定し、これによって、基準信号間にも回転傾向に応じた勾配を付けていたが、回転数の変化が極端に大きいような場合には、0.1度の角度分解能の精度がより向上するように、以下のような手法で基準信号発生態様を決定することが出来る。
すなわち、基準信号発生手段22は、基準信号発生用メモリ1〜60に数値を格納した後、更に、図7のフローチャートを実行する。
図7において、回転傾向x・N−1が0か1だったかを判別し(S210)、それぞれにおいて、商x−1・N−1と商x・N−1の差の絶対値が2以上、すなわち、回転数の変化が大きいと判断された場合には(S220,S240)、メモリ1〜60の格納値の微調整を行なう。
具体的には、回転傾向が上昇傾向で、回転数の変化が大きい場合には、図8(a)に示されるように、メモリ41〜60の格納値からそれぞれ1減算し、メモリ1〜20の格納値を1加算する(S230)。また、回転傾向が下降傾向で、回転数の変化が大きい場合には、図8(b)に示されるように、メモリ1〜20の格納値からそれぞれ1減算し、メモリ41〜60の格納値を1加算する(S250)。こうして決定したメモリ1〜60の格納値に基づいて、基準信号を発生させる方法については上述した通りである。
このように、回転数の変化度合い(勾配の大きさ)に応じて基準信号の発生態様を変化させ、回転数の変化に基準信号を追従させることで、次に回転時間を予測する歯について発生させる基準信号との落差が平滑化され、計測・制御の精度が向上する。
また、先の実施例では、歯Tx・Nの回転時間を商x・Nと余りx・Nで先に予測した後で、この商x・Nと余りx・Nと、回転傾向x・N−1とに基づいて基準信号発生用メモリ1〜60への数値格納を行い、基準信号を発生させたが、回転時間予測手段20の予測と、基準信号発生手段22の基準信号発生とを、基準信号発生用メモリを活用して同時に行えるようになっていてもよい(つまり、図4のフローチャートのS170とS180を同時に実行する)。
すなわち、回転時間予測手段20(及び基準信号発生手段22)は、計時手段14(60進カウンタ)から、歯Tx・Nの直前の歯Tx−1・Nのカウント値(オーバーフロー回数)を検出して、オーバーフローが発生する毎に基準信号発生用メモリ1〜60に1加算していく。更に、商x−1・N−1と商x・N−1の差分を算出し、商x−1・N−1≧商x・N−1の場合には、その差分の絶対値をメモリ1〜60の格納値からそれぞれ減算し、逆に、商x−1・N−1<商x・N−1の場合には、その差分の絶対値をメモリ1〜60の格納値にそれぞれ加算する。
次に、余りx−1・N−(余りx−1・N−1−余りx・N−1)により余りx・Nを算出するが、その演算結果が0未満であった時には、メモリ1〜60のそれぞれの格納値から更に1減算し、求めた余りに60加算して余りx・Nとする。演算結果が60以上であった時には、メモリ1〜60の格納値にそれぞれ1ずつ加算して、求めた余りから60減算して余りx・Nとする。この時点でのメモリ1〜60への格納値が商x・Nとなる。
次に、回転傾向x・N−1=1であれば、メモリ1〜(余りx・N)の格納値にそれぞれ1ずつ加算し、回転傾向x・N−1=0であれば、メモリ(60−余りx・N+1)〜60の格納値にそれぞれ1ずつ加算する。
以上により、回転時間の予測と、基準信号発生態様の決定が一度に行えるようになる。
また、本明細書では、吸入・圧縮・燃焼・排気の一連の行程を1周期として繰り返し、回転出力特性(例えば、回転数の変化)にこの周期性の影響が現れるようなエンジンの高分解能での回転角度検出用の基準信号発生の例を説明してきたが、回転出力特性に周期性があることが分かっている回転物であれば、エンジン以外の回転物にも、本発明の基準信号発生装置及び方法を適用することが出来る。
エンジンと、エンジンの回転角度検出機構の概略構成を示す図である。 本発明の基本概念を説明するための一例を示す図である。 本発明の基準信号発生装置の概略ブロック構成図である。 本発明の基準信号発生装置の動作の一例を示すフローチャート図である。 回転時間予測と基準信号発生の具体的手法の一例を示す図である。 回転時間の予測結果と実測結果との間の誤差を百分率で表したグラフである。 基準信号発生態様決定の他の一例を示すフローチャート図である。 メモリへの格納値の加減算のイメージを示す図である。
符号の説明
1:エンジン
2:ピストン
3:クランク軸
4:マフラー
5:円盤
6:歯
7:角度センサ
70:歯検出信号出力手段
72:開始位置信号出力手段
8:ECU
10:基準信号発生装置
12:歯番号・周期出力手段
14:計時手段
16:記憶手段
18:回転傾向算出手段
20:回転時間予測手段
22:基準信号発生手段

Claims (10)

  1. 回転物に固定設置された角度センサが、前記回転物に一定角度間隔に装着された複数の歯を順次検出することによって、隣接する歯間の時間間隔を計測し、任意の回転角度に対応した計測・制御用基準信号を発生する基準信号発生装置であって、
    前記回転物の回転のn−k周期目(n,k:自然数,n>k)の第1の歯の直前の第2の歯と前記第1の歯との時間間隔と、前記第1の歯と前記第1の歯の直後の第3の歯との時間間隔の相互関係に基づいて、前記第1の歯が前記n−k周期目で前記角度センサに検出された時の前記回転物の回転数の上昇・下降等の回転傾向を算出する回転傾向算出手段と、
    n周期目の前記第2の歯と前記第1の歯との時間間隔に前記回転傾向を反映させて、n周期目の前記第1の歯と前記第3の歯との時間間隔を予測する回転時間予測手段と、
    前記角度センサが、n周期目で前記第1の歯を検出してから前記第3の歯を検出するまでの間に、前記予測された時間間隔を所定の角度分解能に基づいて細分化した基準信号を発生させる基準信号発生手段と、
    を有することを特徴とする基準信号発生装置。
  2. 前記基準信号発生手段は、
    前記基準信号の発生態様に、前記回転傾向を反映させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の基準信号発生装置。
  3. 前記回転傾向算出手段は、
    前記第1の歯が前記n−k周期目で前記角度センサに検出された時の前記回転物の回転数の変化度合いを前記回転傾向として算出する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基準信号発生装置。
  4. 前記回転時間予測手段は、
    前記歯間で計測される時間間隔を、前記分解能に基づいて得られる数値で除した商と余りで表現し、前記商と余りに基づいて時間間隔の予測を行なうものであり、
    前記商と余りは、前記分解能に基づいて得られる数値毎にオーバーフローするカウンタの出力値に基づいて求められる
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の基準信号発生装置。
  5. 前記回転物は、自動車エンジンであり、
    前記基準信号は、前記エンジンの回転トルク・回転数等の出力特性の計測、及び/又は、ECUを介して燃料の注入量や噴射・点火タイミングの制御の契機として用いられる
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の基準信号発生装置。
  6. 回転物に固定設置された角度センサが、前記回転物に一定角度間隔に装着された複数の歯を順次検出することによって、隣接する歯間の時間間隔を計測し、任意の回転角度に対応した計測・制御用基準信号を発生する基準信号発生方法であって、
    前記回転物の回転のn−k周期目(n,k:自然数,n>k)の第1の歯の直前の第2の歯と前記第1の歯との時間間隔と、前記第1の歯と前記第1の歯の直後の第3の歯との時間間隔の相互関係に基づいて、前記第1の歯が前記n−k周期目で前記角度センサに検出された時の前記回転物の回転数の上昇・下降等の回転傾向を算出し、
    n周期目の前記第2の歯と前記第1の歯との時間間隔に前記回転傾向を反映させて、n周期目の前記第1の歯と前記第3の歯との時間間隔を予測し、
    前記角度センサが、n周期目で前記第1の歯を検出してから前記第3の歯を検出するまでの間に、前記予測された時間間隔を所定の角度分解能に基づいて細分化した基準信号を発生させる
    ことを特徴とする基準信号発生方法。
  7. 前記基準信号発生方法は、
    前記基準信号の発生態様に、前記回転傾向を反映させる
    ことを特徴とする請求項6に記載の基準信号発生方法。
  8. 前記基準信号発生方法は、
    前記第1の歯が前記n−k周期目で前記角度センサに検出された時の前記回転物の回転数の変化度合いを前記回転傾向として算出する
    ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の基準信号発生方法。
  9. 前記基準信号発生方法は、
    前記歯間で計測される時間間隔を、前記分解能に基づいて得られる数値で除した商と余りに表し、前記商と余りに基づいて時間間隔の予測を行ない、
    前記分解能に基づいて得られる数値毎にオーバーフローするカウンタを用いて前記商と余りを求める
    ことを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかに記載の基準信号発生方法。
  10. 前記回転物は、自動車エンジンであり、
    前記基準信号は、前記エンジンの回転トルク・回転数等の出力特性の計測、及び/又は、ECUを介して燃料の注入量や噴射・点火タイミングの制御の契機として用いられる
    ことを特徴とする請求項6から請求項9のいずれかに記載の基準信号発生方法。
JP2007510260A 2005-03-28 2005-03-28 基準信号発生装置及び方法 Expired - Fee Related JP4533430B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2005/005718 WO2006103730A1 (ja) 2005-03-28 2005-03-28 基準信号発生装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2006103730A1 true JPWO2006103730A1 (ja) 2008-09-04
JP4533430B2 JP4533430B2 (ja) 2010-09-01

Family

ID=37053003

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007510260A Expired - Fee Related JP4533430B2 (ja) 2005-03-28 2005-03-28 基準信号発生装置及び方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7844386B2 (ja)
JP (1) JP4533430B2 (ja)
WO (1) WO2006103730A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005047922B4 (de) * 2005-10-06 2016-10-20 Robert Bosch Gmbh Umrechnung Zeitsegment in Winkelsegment mittels vergangenem Drehzahlverlauf
JP4820461B2 (ja) * 2009-12-10 2011-11-24 パナソニック株式会社 分散型電源システム
JP6004626B2 (ja) * 2011-10-12 2016-10-12 キヤノン株式会社 エンコーダシステム、位置検出機能付き装置、および、複写機
CN103185603B (zh) * 2011-12-29 2016-03-23 苏州汇川技术有限公司 增量编码器信号处理系统及方法
US9817085B2 (en) * 2012-03-15 2017-11-14 Infineon Technologies Ag Frequency doubling of xMR signals
CN103807036B (zh) * 2012-11-12 2016-01-20 第一拖拉机股份有限公司 高适用性电控柴油机信号发生器软件系统
DE102014206715A1 (de) * 2014-04-08 2015-10-08 Zf Friedrichshafen Ag Verfahren und Vorrichtung zur Lagebestimmung eines Maschinenteils, Regelverfahren zum Regeln eines Betriebs einer elektrischen Maschine und elektrische Maschine
US10100570B1 (en) * 2017-03-27 2018-10-16 Tejas Specialty Group, Inc. Threshold gasket assembly
JP2020122659A (ja) * 2019-01-29 2020-08-13 日本電産株式会社 位置検出装置、モータシステム及び位置検出方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63229321A (ja) * 1987-03-18 1988-09-26 Toshiba Corp 回転検出装置
JPH08261794A (ja) * 1995-03-24 1996-10-11 Mitsubishi Electric Corp エンコーダ装置及びサーボモーター制御装置
JPH10300525A (ja) * 1997-04-22 1998-11-13 Nippon Seiki Co Ltd 指示計器の駆動装置
JP2003185472A (ja) * 2001-12-21 2003-07-03 Yaskawa Electric Corp アブソリュートエンコーダおよびその絶対値信号生成処理方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4140083A (en) 1976-11-19 1979-02-20 Robert Bosch Gmbh Method and apparatus for lean burn mixture control of an internal combustion engine
JPS58133481A (ja) * 1982-02-03 1983-08-09 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関のタイミング検知装置
JPS61118545A (ja) * 1984-11-15 1986-06-05 Nippon Denso Co Ltd 燃料噴射量制御装置
JPH03262003A (ja) 1990-03-13 1991-11-21 Fuji Electric Co Ltd デジタル制御方法
JP2914406B2 (ja) 1991-08-29 1999-06-28 日本電気株式会社 冷却形半導体レーザアレイモジュール
JPH0733809A (ja) 1993-07-16 1995-02-03 Toyo Ink Mfg Co Ltd 光開始剤組成物および被覆組成物
DE102004015038A1 (de) * 2004-03-26 2005-10-13 Robert Bosch Gmbh Extrapolationsverfahren für die Drehwinkelstellung

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63229321A (ja) * 1987-03-18 1988-09-26 Toshiba Corp 回転検出装置
JPH08261794A (ja) * 1995-03-24 1996-10-11 Mitsubishi Electric Corp エンコーダ装置及びサーボモーター制御装置
JPH10300525A (ja) * 1997-04-22 1998-11-13 Nippon Seiki Co Ltd 指示計器の駆動装置
JP2003185472A (ja) * 2001-12-21 2003-07-03 Yaskawa Electric Corp アブソリュートエンコーダおよびその絶対値信号生成処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
US7844386B2 (en) 2010-11-30
WO2006103730A1 (ja) 2006-10-05
US20090271089A1 (en) 2009-10-29
JP4533430B2 (ja) 2010-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4533430B2 (ja) 基準信号発生装置及び方法
US9399963B2 (en) Misfire detection system
US7623955B1 (en) Method for estimation of indicated mean effective pressure for individual cylinders from crankshaft acceleration
EP1705353B1 (en) Method and device for estimating the inlet air flow in a combustion chamber of a cylinder of an internal combustion engine
US4691286A (en) Method and apparatus for detecting combustion variations in internal combustion engine
EP1402165B1 (en) Method to determine tdc in an internal combustion engine
JP2008540912A (ja) 内燃機関のシリンダ内で燃焼される燃料質量とシリンダに供給される燃料質量との間の比率を求めるための方法及び装置
US6401527B1 (en) Method for determining the torque developed by an internal combustion engine
JP2007126997A (ja) 筒内熱発生のシミュレーション方法およびシミュレーション装置
JP5888290B2 (ja) 内燃機関用電子制御装置
CN103423011B (zh) 半导体数据处理装置和引擎控制装置
JP2008215204A (ja) 内燃機関の熱発生率のシミュレーション方法、内燃機関のトルクモデル作成方法および内燃機関のトルク推定方法
JP4934049B2 (ja) 平均エンジントルクを求める方法
US7320308B1 (en) Method of cylinder pressure sensor data/angle capture for low and high resolution
JP4243600B2 (ja) 内燃機関の燃焼状態判定装置
JP5639918B2 (ja) エンジンの吸入空気量測定装置
JP2009174483A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2008180174A (ja) 内燃機関の制御装置
JPS5968543A (ja) 内燃機関の制御方法
Krug et al. Physical modelling and use of modern system identification for real-time simulation of spark ignition engines in all phases of engine development
JP6608777B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP4577239B2 (ja) Wiebe関数パラメータの決定方法および決定装置
JPH07332149A (ja) 内燃機関の燃焼制御装置
EP2078841B1 (en) Monitoring unit and method
Kim et al. The Effect of Engine Parameters on In-Cylinder Pressure Reconstruction from Vibration Signals Based on a DNN Model in CNG-Diesel Dual-Fuel Engine

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4533430

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees