JP2008540912A - 内燃機関のシリンダ内で燃焼される燃料質量とシリンダに供給される燃料質量との間の比率を求めるための方法及び装置 - Google Patents

内燃機関のシリンダ内で燃焼される燃料質量とシリンダに供給される燃料質量との間の比率を求めるための方法及び装置 Download PDF

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Abstract

本発明によれば、シリンダにおける燃料燃焼前後のプロセスに対する数式p・Vχ=κの断熱指数(χ)と定数(κ)がシリンダ圧力センサとクランク軸センサの信号に基づいて求められる。燃料燃焼前後のシリンダ圧力(p)は、そのつどの断熱指数(χ)と相応の定数を有する数式を用いて算出され得る。燃料燃焼中はシリンダ圧力(p)がシリンダ圧力センサによって検出される。内燃機関のシリンダにおいて燃焼された燃料質量とシリンダに供給された燃料質量との間の比(MBR)の算出は、前述した変数に基づいて行われる。この方法は次のような利点、すなわち内燃機関のシリンダにおいて燃焼された燃料質量とシリンダに供給された燃料質量との間の比(MBR)の計算が僅かな計算機コストでできる利点を有している。

Description

本発明は、内燃機関のシリンダ内で燃焼される燃料質量とシリンダに供給される燃料質量との間の比率をシリンダ圧力センサを用いて求めるための方法及び装置に関する。
背景技術
内燃機関のシリンダ内部で行われる燃焼過程の描写とコントロールのための重要な変数は、燃焼作用ないし燃焼機能を表す燃焼関数に用いられる。燃焼作用ないし燃焼機能を表す燃焼関数を示すものである。この燃焼関数はクランク軸角度に依存して、供給された燃料質量に対する燃焼された燃料質量の比(MBR;Mass Burn Rate)から形成される。このような前記燃焼関数からは、燃焼重心位置において燃焼過程を特徴付けるさらなる変数を得ることが可能である。この燃焼重心位置とは燃焼関数の次のような動作点、すなわち供給された燃料質量の50%が燃焼される動作点を表すものである。内燃機関の効率や音響的特性及び排気技法に係る特性などは、音響特性及び排出技術的特性は、実質的に燃焼関数によって定められる燃焼関数を求めるための前提条件はクランク軸角度に依存したシリンダ圧力の情報である。このような依存性に関した情報と圧力経過特性の分析並びに作動過程の計算を用いれば、前記MBRと燃焼関数は燃焼過程の熱力学的モデルを用いることによって算出できるようになる。これらの依存性に関する情報と圧力経過特性の分析並びに作動過程の計算を用いることによって前記MBRと燃焼関数が燃焼過程の熱力学的モデルを用いることによって算出可能となる。
この燃焼過程の熱力学モデルに関するさらなる詳細は例えば"Richard van Basshuysen/Fred Schaefer"著、「内燃機関ハンドブック」、2002年4月発行、第1版、5.2章及び5.3章、や"ロバート・ボッシュ"社の「自動車技術ハンドブック」、1995年9月発行第22版、P358〜363に記載されている。
但し熱力学的モデルに基づいて前記MBRと燃焼関数を算出するならば、所要の計算(演算)処理も熱力学的モデルに基づいてMBRと燃焼関数を算出する場合には、所要の計算(演算)処理が非常に複雑となり、シリンダ圧力センサやクランク軸センサの信号に対しても高いサンプリングレートが必要になるという問題が生じる。そのためエンジン制御機器内でのMBRと燃焼関数の算出は高いコストのもとでしか実現できなくなる。さらにその計算には高いコストがかかっているにもかかわらず、しばしばリアルタイムでの実行が不可能とできなくなる。
ドイツ連邦共和国特許公開第10237328号明細書では少なくとも所定の作動状態においてコントロールされた自己着火(HCCIモード;Homogeneous Charge Compression Ignition Modus)によって作動される内燃機関の燃焼過程を制御するための方法が開示されている。ここではHCCIモードにおける燃焼過程がサイクリックプロセッサに基づいてモデリングされており、その場合には燃焼過程の描写が例えば燃焼経過、圧力経過、温度経過若しくは燃焼重心位置などの内部状態変数を用いて行われている。モデリングされた燃焼過程と実際の燃焼過程の出力変数、例えばノッキングセンサの信号、排ガス温度又は空燃比などは、燃焼過程を制御する制御変数(例えば燃料噴射量や排気再循環量)を制御している制御器に供給される。
本発明の課題は、内燃機関のシリンダ内で燃焼される燃料質量とシリンダに供給される燃料質量との間の比率を僅かな計算機コストで求めることのできる方法及び装置を提供することである。
この課題は独立請求項の特徴部分に記載された本発明によって解決される。本発明の有利な構成は従属請求項に記載されている。
本発明による方法及び装置は、内燃機関のシリンダ内で燃焼される燃料質量とシリンダに供給される燃料質量との間の比率がシリンダ圧力センサを用いることで求められるという点で優れている。それに対してはシリンダにおける燃料燃焼前のプロセスに対して断熱指数χvと定数κvが、シリンダ容積Vとそれに対応するシリンダ圧力pからなる複数の値対から求められる。毎に断熱指数χvと定数κvがシリンダ容積Vと対応するシリンダ圧力pの複数の値対から求められる。その場合のシリンダ容積はクランク軸に割当てられたクランク軸センサの信号から求められ、シリンダ圧力はシリンダ圧力センサの信号によって求められる。
前記2つの変数χvとκvの算出が行われた後では、シリンダ内で燃焼した燃料質量とシリンダに供給された燃焼質量の間の比が求められるべき動作点に対し、シリンダにおける燃料燃焼前のプロセス動作点に対し、シリンダにおける燃料燃焼前の過程に対するシリンダ圧力が当該変数χvとκvに基づいて求められる。
それに続けてシリンダにおける燃料燃焼前のプロセスに類似して、燃料燃焼後のプロセスに対しても、断熱指数χnと定数κnがシリンダ容積とそれに対応するシリンダ圧力からなる複数の値対から求められる。
前記2つの変数χnとκnの算出が行われた後では、シリンダ内で燃焼した燃料質量とシリンダに供給された燃焼質量の間の比が求められるべき動作点に対して、シリンダにおける燃料燃焼後のプロセスに対するシリンダ圧力が当該変数χnとκnに基づいて求められる。
続いて前記のように算出された燃料燃焼前と燃焼中及び燃焼後のシリンダ圧力を用いて、シリンダ内で燃焼した燃料質量とシリンダに供給された燃焼質量の間の比が前述した動作点に対して求められる。
この方法は、当該方法がシリンダ圧力センサとクランク軸センサからの測定技術的に検出された信号に基づくシリンダ容積とそれに対応するシリンダ圧力からなる僅かな値対(最低4つ)を必要とするだけで、任意の動作点に対して、シリンダ内で燃焼した燃料質量とシリンダに供給された燃焼質量の間の比の算出を可能にしている。従ってこの本発明による方法は次のような利点を有する。すなわち複雑な熱力学的モデルを何も使用せず、計算機コストが僅かしかかからない。これにより、エンジン制御機器内に追加投入されたハードウエアに伴う要求の増大に基づくコスト高などを引き起こすことなく、シリンダ内で燃焼した燃料質量とシリンダに供給された燃焼質量の間の比をエンジン制御機器内でリアルタイムに求めることが可能となる。
本発明による方法はオットーエンジンにもディーゼルエンジンにもあるいはその他のガスで作動する内燃機関にも適用することが可能である。
本発明の有利な構成によれば、複数の動作点毎に求められた、シリンダ内で燃焼した燃料質量とシリンダに供給された燃焼質量の間の比から燃焼関数が形成される。この燃焼関数は内燃機関の燃焼過程の制御に用いることができる。それにより内燃機関の効率や音響的特性及び排気技法に係る特性などが最適にできる。
さらに別の有利な構成によれば、燃焼関数から燃焼重心位置が求められる。燃焼重心位置は内燃機関の燃焼過程描写のために特徴付けられた変数を表しており、これは燃焼過程の制御に用いることができる。それにより内燃機関の効率や音響的特性及び排気技法に係る排出特性などが最適にできる。
本発明の別の有利な構成によれば、シリンダにおける燃料燃焼前のプロセスに対して断熱指数χvと定数κvが以下の式
Figure 2008540912
に従って求められ、この場合シリンダ圧力には符号pが付せられ、シリンダ容積には符号Vが付せられる。シリンダにおける燃料燃焼後(インデックスn)のプロセスに対しては、断熱指数χnと定数κnが以下の式
Figure 2008540912
に基づいて求められる。
前記式1と式2は、そのつどの断熱指数と定数の算出を少ない計算機コストで可能にするものである。
さらに別の有利な構成によれば、シリンダにおける燃料燃焼前のプロセス及び/又はシリンダにおける燃料燃焼後のプロセスに対して断熱指数χが以下の式
Figure 2008540912
に基づいて求められる。
前記式3において、符号p1とp2はシリンダ圧力センサの測定値を表し、符号V1とV2はクランク軸センサの信号に基づいて求められる対応するシリンダ容積を表している。前記式3は、そのつどの断熱指数の算出を少ない計算機コストで可能にするものである。
本発明のさらに別の有利な構成によれば、シリンダ内で燃焼した燃料質量とシリンダに供給された燃焼質量の間の比(MBR)が以下の式、
Figure 2008540912
に基づいて求められる。
前記式4において、前記符号MBRはシリンダ内で燃焼した燃料質量とシリンダに供給された燃焼質量の間の比を表し、前記符号cは定数を表し、前記符号pwはシリンダにおける燃料燃焼中のシリンダ圧力センサの測定値を表し、前記符号Pvは式1を用いて算出されたシリンダにおける燃料燃焼前のシリンダ圧力を表し、前記符号Pnは前記式2を用いて算出されたシリンダにおける燃料燃焼後のシリンダ圧力を表している。前記式4に従ったシリンダ内で燃焼した燃料質量とシリンダに供給された燃焼質量の間の比の計算に対する所要の計算機コストは僅かである。従って前記計算には比較的僅かな記憶容量と計算機能力しか必要ない。
本発明のさらに別の有利な構成によれば、シリンダ容積とそれに対応するシリンダ圧力に対する3つ以上の値対が存在すれば、断熱指数の平均値が求められる。この平均値は相応する式1若しくは式2において、シリンダにおける燃料燃焼前後のシリンダ圧力の算出に用いることができる。このような平均値を利用すれば、前記式1または式2を用いたシリンダ圧力の算出に対する、クランク軸角度センサ若しくはシリンダ圧力センサの測定値検出の際の個々の測定エラーの影響が低減できるようになる。
本発明のさらに別の有利な構成によれば、シリンダ容積とそれに対応するシリンダ圧力に対する3つ以上の値対の存在のもとで、前記式1若しくは式2において用いられる定数の平均値が求められる。この平均値は相応する式1若しくは式2において、シリンダにおける燃料燃焼前後のシリンダ圧力の算出に用いることができる。このような平均値を利用すれば、前記式1または式2を用いたシリンダ圧力の算出に対する、クランク軸角度センサ若しくはシリンダ圧力センサの測定値検出の際の個々の測定エラーの影響が低減できるようになる。
本発明のさらに別の有利な構成によれば、燃焼過程に影響を及ぼす内燃機関の調整量、例えば噴射すべき燃料量や点火時期などが、シリンダ内で燃焼した燃料質量とシリンダに供給された燃焼質量の間の比に依存して変更される。これにより、燃焼過程が燃料消費や音響特性及び有害物質の排出などに関して最適化されるようになる。
本発明のさらに別の構成によれば、本発明による方法に従って求められた、シリンダ内で燃焼した燃料質量とシリンダに供給された燃焼質量の間の比と、制御機器内にファイルされている特性マップから求められた、シリンダ内で燃焼した燃料質量とシリンダに供給された燃焼質量の間の比との比較が実施される。この比較結果は、燃焼過程に影響を及ぼす内燃機関の調整量、例えば噴射すべき燃料量や点火時期などを定めている制御機器に供給される。これにより、燃焼過程が燃料消費や音響特性及び有害物質の排出などに関して最適化されるようになる。
さらに別の有利な構成によれば、本発明による方法が、少なくとも所定の作動状態において制御された自己着火モード(HCCIモード)で作動される内燃機関において使用される。このような内燃機関の燃焼過程の制御はこれによって最適化することができる。
本発明のさらに別の有利な構成によれば、シリンダ内で燃焼した燃料質量とシリンダに供給された燃焼質量の間の比、又は燃焼関数、又は内燃機関の複数のシリンダに対する燃焼重心位置が求められる。それによりそれぞれのシリンダ内で行われる燃焼過程の最適な制御が可能となる。製造過程若しくは経年劣化に起因して生じるこれらのシリンダ間の許容誤差は、それによって補償調整可能になる。
さらに別の有利な構成によれば、制御機器内において、シリンダ圧力センサの信号検出のためのサンプリングレート若しくはクランク軸センサの信号検出のためのサンプリングレートが、本発明による方法に従って求められた、シリンダ内で燃焼した燃料質量とシリンダに供給された燃焼質量の間の比に対する結果に依存して変更される。これによりシリンダにおける燃焼過程が相応の結果のもとで時間的に高い分解能で把握され、それと共に燃焼過程の制御も最適化されるようになる。
以下では本発明の実施例を概略的な図面に基づき説明する。ここで
図1は、本発明による方法を実施するための装置を概略的に表した図であり、
図2は、本発明による方法を説明するためのフローチャートである。
実施例
図1には本発明による方法を実施するための装置が概略的に表わされている。この装置はシリンダ2を含んだエンジンブロック1を有している。シリンダ2の内部にはピストン3が存在しており、このピストン3はプランジャ4を介してクランク軸5に結合されている。シリンダ2内で行われる燃焼過程によってピストン3はシリンダ2内で垂直方向に往復運動を行う。このシリンダ容積とシリンダ圧力は、シリンダ2内のピストン3の位置に依存する。内燃機関の正常な動作機能のために必要とされる他の構成要素、例えば吸排気バルブ、点火プラグ、吸気マニホールド、排気マニホールドなどは見やすさのためにここでは図示されていない。シリンダ2の内部にはシリンダ圧力を測定するためのシリンダ圧力センサ6が設けられている。さらにエンジンブロック1の内部にはクランク角度を検出するためのクランク軸センサ7も設けられている。これらの2つのセンサからの信号は制御機器8によってピックアップされる。この制御機器8内では、前記2つのセンサからの信号と当該制御機器8内に存在するその他の情報、例えば内燃機関の回転数とを用いて、当該内燃機関のシリンダ2内で燃焼された燃料質量とシリンダ2に供給された燃焼質量との間の比が本発明に従って求められる。制御機器8の右側にある矢印によって表されているのは、当該制御機器8がさらなるセンサからの信号を処理できること、あるいはさらなる制御機器とのデータ交換を実施できることである。さらに燃焼過程に影響を及ぼす内燃機関の調整量が、シリンダ2内で燃焼した燃料質量とシリンダ2に供給された燃焼質量の間の比に依存して変更され、さらに相応の調整信号が当該制御機器8から相応の調整部材に伝送されている。この制御機器8としては例えばエンジン制御機器が利用できる。
図2には本発明による方法を説明するためのフローチャートが示されている。ステップS1では、シリンダ2における燃料燃焼前のプロセスに対するクランク軸センサ7とシリンダ圧力センサ6の測定値が検出され、そこからシリンダ容積に対する値V1vとそれに対応するシリンダ圧力に対する値p1vに対する値対が求められる。ステップS2では、シリンダ2における燃料燃焼前の他の時点に対してクランク軸センサ7とシリンダ2圧力センサ6の測定値が検出され、そこからシリンダ容積に対する値V2vとそれに対応するシリンダ圧力に対する値p2vに対する値対が求められる。ステップS3では、ステップS1とS2によって算出された値対を用いて、シリンダ2における燃料燃焼前のプロセスに対して式1の断熱指数χvと定数κvが求められる。この断熱指数χvは以下の式、
Figure 2008540912
に従って求められる。
前記定数κvはそこにある変数に基づいて以下の式、
Figure 2008540912
に従って求められる。
前記断熱指数χvと定数κvが算出された後は、シリンダ2における燃料燃焼前の各動作点毎にシリンダ圧力pvが前記式1を用いて算出される。続いてステップS4では、選択された動作点に対してシリンダ2における燃料燃焼前のシリンダ圧力pvが前記式1を用いて算出される。ステップS5では前述した動作点に対してシリンダ圧力センサ6の測定値pwが検出される。
続いてステップS6では、シリンダ2における燃料燃焼後のプロセスに対するクランク軸センサ7とシリンダ圧力センサ6の測定値が検出され、そこからシリンダ容積に対する値V1nとそれに対応するシリンダ圧力に対する値p1nに対する値対が求められる。ステップS7では、シリンダ2における燃料燃焼後の他の時点に対してクランク軸センサ7とシリンダ2圧力センサ6の測定値が検出され、そこからシリンダ容積に対するさらなる値V2nとそれに対応するシリンダ圧力に対するさらなる値p2nからなる値対が求められる。ステップS8では、ステップS6とS7によって算出された値対を用いて、シリンダ2における燃料燃焼前のプロセスに対して前記式2の断熱指数χnと定数κnが求められる。この断熱指数χnは以下の式、
Figure 2008540912
に従って求められる。
前記定数κnは以下の式、
Figure 2008540912
に基づいて求められる。
前記断熱指数χnと定数κnが算出された後は、シリンダ2における燃料燃焼後の各動作点毎にシリンダ圧力pnが前記式2を用いて算出され得る。続いてステップS9では、前述した動作点に対してシリンダ2における燃料燃焼後のシリンダ圧力pnが前記式2を用いて算出される。ステップS10では、シリンダ2内で燃焼した燃料質量とシリンダ2に供給された燃焼質量の間の比MBRが前記式4を用いて求められる。前記式4において符号cは定数を表している。
本発明による方法を実施するための装置を概略的に表した図 本発明による方法を説明するためのフローチャート

Claims (14)

  1. シリンダ(2)内で燃焼した燃料質量とシリンダ(2)に供給された燃焼質量の間の比(MBR)を求めるための方法であって、
    シリンダ容積(V)がクランク軸(5)に割当てられたクランク軸センサ(7)によって導出され、さらにシリンダ圧力(p)がシリンダ(2)に割当てられたシリンダ圧力センサ(6)によって測定される形式の方法において、
    シリンダ(2)における燃料燃焼前のプロセスに対して断熱指数(χv)と定数(κv)が、シリンダ容積(V)とそれに対応するシリンダ圧力(p)からなる複数の値対から求められ
    シリンダ(2)内で燃焼した燃料質量とシリンダ(2)に供給された燃焼質量の間の比(MBR)が求められるべき動作点に対して、燃料燃焼前のプロセスに対するシリンダ圧力(pv)が前記変数χvとκvに基づいて求められ、
    引き続き前述した動作点に対し、シリンダ(2)内の燃料の燃焼期間中にシリンダ圧力センサ(6)の測定値(pw)が検出され
    シリンダ(2)における燃料燃焼後のプロセスに対して断熱指数(χn)と定数(κn)が、シリンダ容積(V)とそれに対応するシリンダ圧力(p)からなる複数の値対から求められ、
    前述した動作点に対して燃料燃焼後のプロセスに対するシリンダ圧力(pn)が前記変数χnとκnに基づいて求められ、
    シリンダ(2)内で燃焼した燃料質量とシリンダ(2)に供給された燃焼質量の間の比が前述した動作点に対して、前記のように算出された燃料燃焼前のシリンダ圧力(pv)と燃料燃焼中のシリンダ圧力(pw)及び燃料燃焼後のシリンダ圧力(pn)を用いて求められるようにしたことを特徴とする方法。
  2. シリンダ(2)内で燃焼した燃料質量とシリンダ(2)に供給された燃焼質量の間の比(MBR)が複数の動作点に対して求められ、それらの結果から燃焼関数が算出される、請求項1記載の方法。
  3. 前記燃焼関数を用いて燃焼重心位置が算出される、請求項2記載の方法。
  4. シリンダ(2)における燃料燃焼前のプロセスに対して断熱指数(χv)と定数(κv)が以下の式
    Figure 2008540912
    に基づいて求められ、さらにシリンダ(2)における燃料燃焼後のプロセスに対して断熱指数(χn)及び定数(κn)が以下の式、
    Figure 2008540912
    に基づいて求められる、請求項1から3いずれか1項記載の方法。
  5. シリンダ(2)における燃料燃焼前のプロセス及び/又はシリンダ(2)における燃料燃焼後のプロセスに対して断熱指数(χ)が以下の式、
    Figure 2008540912
    に基づいて求められ、
    この場合前記χはそのつどの断熱指数、前記p1及びp2はシリンダ圧力センサ(6)の測定値、前記V1及びV2はそれに対応するシリンダ容積を表している、請求項4記載の方法。
  6. シリンダ(2)内で燃焼した燃料質量とシリンダ(2)に供給された燃焼質量の間の比(MBR)が以下の式
    Figure 2008540912
    に基づいて求められ、この場合前記cは定数を表している、請求項1から5いずれか1項記載の方法。
  7. シリンダ容積(V)とそれに対応するシリンダ圧力(p)に対する3つ以上の値対が存在する場合にそのつどの断熱指数(χv,χn)の平均値が算出され、当該平均値がシリンダ(2)における燃料燃焼前のシリンダ圧力(pv)若しくは燃料燃焼後のシリンダ圧力(pn)の算出に用いられる、請求項1から6いずれか1項記載の方法。
  8. シリンダ容積(V)とそれに対応するシリンダ圧力(p)に対する3つ以上の値対が存在する場合にそのつどの定数(κv,κn)の平均値が算出され、当該平均値がシリンダ(2)における燃料燃焼前のシリンダ圧力(pv)若しくは燃料燃焼後のシリンダ圧力(pn)の算出に用いられる、請求項1から6いずれか1項記載の方法。
  9. 燃焼過程に影響を及ぼす内燃機関の調整量が、シリンダ(2)内で燃焼した燃料質量とシリンダ(2)に供給された燃焼質量の間の比に依存して変更される、請求項1から8いずれか1項記載の方法。
  10. シリンダ(2)内で燃焼した燃料質量とシリンダ(2)に供給された燃焼質量の間の前記比(MBR)と、制御機器(8)内にファイルされている特性マップから求められた、シリンダ(2)内で燃焼した燃料質量とシリンダ(2)に供給された燃焼質量の間の比との間で比較が実施され、当該比較結果に依存して、燃焼過程に影響を及ぼす内燃機関の調整量が変更される、請求項1から9いずれか1項記載の方法。
  11. 前記方法が、少なくとも所定の作動状態において制御された自己着火モードで作動される内燃機関において用いられる、請求項1から10いずれか1項記載の方法。
  12. シリンダ(2)内で燃焼した燃料質量とシリンダ(2)に供給された燃焼質量の間の比(MBR)、又は燃焼関数、又は燃焼重心位置が、内燃機関の複数のシリンダ(2)に対して求められる、請求項1から11いずれか1項記載の方法。
  13. 制御機器(8)内において、シリンダ圧力センサ(6)の信号検出のためのサンプリングレート若しくはクランク軸角度センサ(7)の信号検出のためのサンプリングレートが、前記シリンダ(2)内で燃焼した燃料質量とシリンダ(2)に供給された燃焼質量の間の比(MBR)に依存して変更される、請求項1から12いずれか1項記載の方法。
  14. シリンダ(2)内で燃焼した燃料質量とシリンダ(2)に供給された燃焼質量の間の比(MBR)を求めるための装置であって、
    シリンダ容積(V)がクランク軸(5)に割当てられたクランク軸センサ(7)によって導出され、さらにシリンダ圧力(p)がシリンダ(2)に割当てられたシリンダ圧力センサ(6)によって測定される形式の装置において、
    手段が設けられており、該手段によって、
    シリンダ(2)における燃料燃焼前のプロセスに対して断熱指数(χv)と定数(κv)が、シリンダ容積(V)とそれに対応するシリンダ圧力(p)からなる複数の値対から求められ、
    シリンダ(2)内で燃焼した燃料質量とシリンダ(2)に供給された燃焼質量の間の比(MBR)が求められるべき動作点に対して、燃料燃焼前のプロセスに対するシリンダ圧力(pv)が前記変数χvとκvに基づいて求められ、
    引き続き前述した動作点に対し、シリンダ(2)内の燃料の燃焼期間中にシリンダ圧力センサ(6)の測定値(pw)が検出され、
    シリンダ(2)における燃料燃焼後のプロセスに対して断熱指数(χn)と定数(κn)が、シリンダ容積(V)とそれに対応するシリンダ圧力(p)からなる複数の値対から求められ、
    前述した動作点に対して燃料燃焼後のプロセスに対するシリンダ圧力(pn)が前記変数χnとκnに基づいて求められ、
    シリンダ(2)内で燃焼した燃料質量とシリンダ(2)に供給された燃焼質量の間の比が前述した動作点に対して、前記のように算出された燃料燃焼前のシリンダ圧力(pv)と燃料燃焼中のシリンダ圧力(pw)及び燃料燃焼後のシリンダ圧力(pn)を用いて求められるように構成されていることを特徴とする装置。
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