JPH10300525A - 指示計器の駆動装置 - Google Patents

指示計器の駆動装置

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JPH10300525A
JPH10300525A JP10418997A JP10418997A JPH10300525A JP H10300525 A JPH10300525 A JP H10300525A JP 10418997 A JP10418997 A JP 10418997A JP 10418997 A JP10418997 A JP 10418997A JP H10300525 A JPH10300525 A JP H10300525A
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Yoichi Shimazu
陽一 島津
Masaya Yoneyama
雅也 米山
Yoji Maruyama
洋司 丸山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理回路のデータ更新周期が短く取れない場
合でも、指示計器の指針の動作を分割周期毎の除算値と
余りの加算処理により間欠動作のない円滑なものとする
ことを目的とする。 【解決手段】 処理回路3からの変換周期Tで出力され
た測定量の増加や減少変化量を示す連続したデータの差
に相当するデジタル信号dに対し、変換周期Tより短い
分割周期T/N(Nは2以上の整数)で所定の処理を行
う駆動回路4を備え、この駆動回路4は、前記デジタル
信号dを分割数Nにて除算して除算値Pを求めるととも
にこの除算による余りYを除算値Pに加算し、この算出
結果を分割周期T/N毎に直前の指示角信号Sに順次加
算する加算回路11を有しており、

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可動コイル式ある
いは交差コイル式回転マグネット型等からなる磁界ベク
トル追従型計器やデジタル制御の容易な計器ムーブメン
トとして用いられ、たとえば、車輌用の走行速度やエン
ジン回転数のごとき測定量をこれに比例した周波数信号
入力に基づいて計測指示するステッピングモータ式計器
のごとき指示計器の駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種の計器装置にあっては、計
器ムーブメントの駆動軸端に固着した指針を入力信号に
対応して回動し、計測する測定量を表す数字や目盛を施
した文字板との対比判読にて測定指示するようにしてお
り、通常は略均等の目盛によるリニアな指示特性にて指
示するよう構成される。
【0003】特に、ステッピングモータは、くし歯ヨー
クの歯数やその形成ピッチによってマグネットロータの
ステップ動作が決定し、円滑な回転動作を得るために
は、歯数を多くしてくし歯のピッチを微小にするかある
いは駆動信号により所謂マイクロステップ駆動する必要
があり、使用条件に応じたステッピングモータ本体の許
容できる大きさや駆動回路を含むコストによってそれら
の形態が選択される。
【0004】また、こうしたステッピングモータは、そ
の使用用途の如何にかかわらず小型であることが望まれ
ており、所謂PM型ステッピングモータが簡単な構成の
ため、ロータマグネットやくし歯ヨークの改良によって
使い易くなっている。
【0005】さらに、処理回路のデジタル化(マイクロ
コンピュータによる制御)に対して、パルス信号制御が
なされるこうしたステッピングモータは、指針による文
字板目盛との対比読み取りを行なう指示計器のムーブメ
ントとしても注目され、たとえば、自動車用の走行速度
計やエンジン回転計さらには検出信号のA/D処理によ
り燃料計や温度計にも利用が可能であり、特開昭61−
129575号,特開平1−223312号等にて開示
されているように実用化に向けての種々の提案がなされ
ている。
【0006】また、交差コイル式計器のようなコイルへ
の通電電流に基づいた磁界ベクトル方向にマグネットロ
ータを追従させて指示する指示計器にあっても、si
n,cos波形の駆動信号を計測量に対応して記憶した
メモリデータにて生成し、たとえばPWM変換にて通電
するようにしたデジタル制御方式の駆動が行われるよう
になってきている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
計器装置では前記速度計や回転計のように複数の指示計
器が同時に使用されるのが一般的であり、こうした計器
毎に処理回路を用意する場合には製品コストとの関係で
できるだけ安価な回路素子を用いる必要があり、それだ
け演算処理速度の遅い指示制御を余儀なくされていた。
【0008】また、信号処理のデジタル化に伴って各指
示計器が独立に平行して処理されていた制御方式からマ
イクロコンピュータのごときデジタル処理回路によって
時分割処理がなされるようになってきており、各計器の
指示計測対象に対応した応答性によって演算処理周期が
割り振られ(速度計や回転計は早い周期、燃料計や温度
計は遅い周期)、駆動する指示計器の増加により演算処
理速度の高速な処理回路が必要とされてきている。
【0009】しかしながら、製品コストとの関係で、高
価な処理回路を使えない場合や、多くの指示計器を時分
割駆動する場合には、ひとつの指示計器に割り振られる
演算処理周期の短縮に限界を生じ、たとえば、エンジン
回転数のように変化の激しい測定量に対応して指針を円
滑に回動させるに必要な駆動更新周期が10msecだ
として処理回路の演算処理周期の割り振り限界が20m
secしかとれないとすれば、指針は測定量の変化に対
して間欠的な動きしかできなくなり、指示計器としての
円滑な指示特性が得られない。
【0010】たとえば、交差コイル式計器のような磁界
ベクトル追従型の指示計器にあっては、更新される指示
角データの更新周期が短く設定できないとすれば、測定
量の急な変化に対して更新される磁界ベクトルが大きな
角度変化し、これに追従するマグネットロータの回転も
間欠的に動作することになり、指針の指示動作も円滑な
回動を得ることができず、こうした間欠的動作をダンパ
ーオイルなどでの機械的制動によって吸収するようにし
ているが、逆に測定量の早い変化に対する追従性が大き
く損なわれるという問題がある。
【0011】また、ステッピングモータは、くし歯ヨー
クの歯のピッチに対応したステップ動作を基本として、
駆動信号波形の補正によって円滑性を得るようにしてい
るが、測定量の変化に対して測定データ更新周期が大き
い場合はステッピングモータそのものへの駆動信号の変
化も大きくなり、測定量の変化が早いときにはそうした
指針の間欠的動きも指針の早い動きによって比較的目立
たないが、ステッピングモータ自体の応答性が優れてい
ることから逆に測定量の変化が緩やかな場合にはそうし
たデータの大きな変化がただちに指針の間欠的動作とな
って確認され、指示計器としての円滑な指示特性が得ら
れないという問題を有している。
【0012】本発明は、測定データを演算処理し指示角
信号に変換出力する処理回路の変換処理能力すなわち変
換処理周期が、測定量の変化に対する指示計器の円滑な
動作を得るに十分短くとれない場合にも、視覚的には気
にならない程度に円滑駆動できるようにすることを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、測定量に対応
したデジタル信号に基づいて指示計器を駆動する駆動回
路を有し、この指示計器の駆動軸端に固定した指針によ
り、前記測定量に対応した文字板上の目盛を指示して前
記測定量を表示する指示計器の駆動装置であって、前記
駆動回路は、所定の周期で送信される前記測定量に対応
したデジタル信号Dを入力し、この入力される連続する
前後のデジタル信号Dの差dもしくは現指示角信号Sと
最新のデジタル信号Dとの差dを求め、前記所定の周期
より短い周期の分割周期にてその分割数Nで前記差dを
除算し、この除算結果を順次分割周期N毎に直前の指示
角信号Sに加算して新たな指示角信号Sとするととも
に、除算結果としての余りYを前記分割周期で更新する
除算値のいずれかに加算して指示角信号Sとして出力す
るよう構成したことを特徴とする。
【0014】また本発明は、測定量に対応したデジタル
信号に基づいて指示計器を駆動する駆動回路を有し、こ
の指示計器の駆動軸端に固定した指針により、前記測定
量に対応した文字板上の目盛を指示して前記測定量を表
示する指示計器の駆動装置であって、前記駆動回路は、
所定の周期で送信される前記測定量の変化量に対応した
Xビットのデジタル信号dを入力し、前記所定の周期に
て入力したデジタル信号dを、前記所定の周期をN分割
した分割周期で直前の指示信号Sに加算して新たな指示
角信号Sに変換するとともに、前記デジタル信号dを前
記周期分割数Nで除算した除算値Pとこの除算結果とし
ての余りYを各々PXビットとYXビットにて表示する
とともに、前記分割周期で更新する除算値Pのいずれか
に加算して指示角信号Sとして出力するよう構成したこ
とを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】計数回路2にて求められた測定量
は、処理回路3にて所定の変換周期Tで2進パラレルデ
ータあるいは2進シリアルデータ形式でのデジタル信号
Dに変換され、連続するデジタル信号Dの最新のデータ
と直前のデータとの差に相当するデジタル信号dを算出
して同一の計器装置内にある駆動回路4に送信する。
【0016】駆動回路4では、前記変換周期Tより短い
分割周期T/N(Nは2以上の整数)毎にデジタル信号
dに所定の処理を施して指示角信号Sを出力するように
しており、その処理は分割数Nでデジタル信号dを除算
した除算値Pを求め、かつ前記除算結果として生じた余
りYを前記分割周期T/N毎の除算値Pのいずれかに加
算し、この算出結果を分割周期T/N毎に直前の指示角
信号Sに加算して最新の更新指示角信号Sとして出力す
ることにより、電圧変換等をなす出力回路5(駆動回路
4の出力で駆動可能な場合は不要)を介してステッピン
グモータ式計器6を駆動し、文字板7の目盛8に対応し
た角度指示にて駆動軸端に固着した指針9を回動するも
のである。
【0017】これにより、指示角信号Sは前後の変化特
性を関係づけてのきわめて滑らかな指示特性を得られる
ことになり、指針9の回動指示を間欠的不自然な動きの
ない円滑なものとすることができる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の基本的構成を示すもので、
計器ムーブメントとしてステッピングモータを使用した
車輌用の速度計を例にとって説明すると、測定量である
走行速度に比例した周波数信号が入力端子1から入力さ
れると、車両の所定の箇所(速度センサーに近い箇所や
計器装置内)に配置した計数回路2において入力信号の
立上がりや立下がりを検出してこれを所定のゲートタイ
ムにてカウント(ゲートタイム方式)するかもしくは別
の高周波クロック信号を入力信号にてカウント(周期測
定方式)し、刻々と変化する走行速度を2進数計数値と
して算出する。
【0019】前記計数回路2にて求められた測定量は、
処理回路3にて所定の変換周期Tで2進パラレルデータ
あるいは2進シリアルデータ形式でのデジタル信号Dに
変換され、連続するデジタル信号Dの最新のデータと直
前のデータとの差に相当するデジタル信号dを算出して
同一の計器装置内にある駆動回路4に送信する。
【0020】駆動回路4では、前記変換周期Tより短い
分割周期T/N(Nは2以上の整数)毎にデジタル信号
dに所定の処理を施して指示角信号Sを出力するように
しており、その処理は分割数Nでデジタル信号dを除算
した除算値Pを求め、かつ前記除算結果として生じた余
りYを前記分割周期T/N毎の除算値Pのいずれかに加
算し、この算出結果を分割周期T/N毎に直前の指示角
信号Sに加算して最新の更新指示角信号Sとして出力す
ることにより、電圧変換等をなす出力回路5(駆動回路
4の出力で駆動可能な場合は不要)を介してステッピン
グモータ式計器6を駆動し、文字板7の目盛8に対応し
た角度指示にて駆動軸端に固着した指針9を回動するも
のである。
【0021】前記各回路は入力信号を適宜処理しステッ
ピングモータ式計器6を駆動するものであり、処理回路
3は、計器指示特性を任意に設定して走行速度を指示で
きるよう計数回路2を含んでマイクロコンピュータにて
構成することができ、計数した計数値に対応した指示特
性を持つ一連のデータからなるデジタル信号Dを記憶し
たメモリ(ROM)10を備え、所定の変換周期Tにて
前記計数値を取り込みこれに対応したメモリアドレスの
デジタル信号Dを読み出し、連続する直前の出力デジタ
ル信号Dに対する最新のデジタル信号Dの増加分もしく
は減少分の差に相当するデジタル信号dを所定の周期T
にて出力するものである。
【0022】この処理回路3は、ここで説明する走行速
度計のような単一の指示計器駆動に対して処理速度の遅
い安価なICを用いる場合や、図示しない他の指示計器
たとえばエンジン回転計、燃料計、温度計、油圧計、電
圧計(これら指示計器は、全てをステッピングモータ式
計器としてもよいし、あるいは交差コイル式計器や可動
コイル式計器等の他の計器ムーブメントを併用してもよ
い)を同時に時分割駆動する場合に、走行速度計に割り
振られる処理周期が円滑な応答性を得るに不十分な処理
能力のものである。
【0023】また、処理回路3のメモリ10へのデジタ
ルの記憶は、測定量に対応したデジタルデータDのMI
NからMAXまでの前指示領域に対応して所望の分解能
を得るためのデータ数を持たせ、たとえば指示角0度
(MIN)から360度(MAX)に対して0.5度単
位のデジタル信号Dを記憶させておき、計数値に対応し
てこの記憶したデジタル信号Dを所定の変換周期Tで読
み出すものである。
【0024】処理回路3におけるデジタル信号Dのおよ
び前記差に相当するデジタル信号dの生成方法について
は、前記メモリ10内への特性データの記憶構成の他に
も単純に所定の演算式を用いた演算出力構成とすること
もできる。
【0025】駆動回路4は、処理回路3からの変換周期
Tで出力された測定量の増加や減少変化量を示す連続し
たデータの差に相当するデジタル信号dに対し、(ある
いは駆動回路4に差の算出処理を任せ、処理回路3から
はデジタル信号Dを出力する構成することもでき、この
場合は、駆動回路4において入力される変換周期T毎に
出力される変化したデジタル信号Dの差すなわち連続す
る前後のヂジタル信号Dの差としてのデジタル信号dを
求める。)変換周期Tより短い分割周期T/N(Nは2
以上の整数)で所定の処理を行うよう構成するが、処理
的には前記デジタル信号dを分割数Nにて除算して除算
値Pを求めるとともにこの除算による余りYを除算値P
に加算し、この算出結果を分割周期T/N毎に直前の指
示角信号Sに順次加算する加算回路11と、この加算回
路11にて出力される分割周期T/N毎の指示角信号S
に基づきステッピングモータ式計器6を駆動するための
2相の駆動信号に変換出力する電圧メモリ12とから構
成され、ステッピングモータの2相の励磁コイルに加え
る電圧信号に変換する出力回路5を介して、たとえば図
2に示すような電圧信号を生成する。
【0026】ステッピングモータを駆動する信号波形は
そのくし歯ヨークの歯数やピッチによって任意の2相信
号を設定でき、360度の全指示角度に対応した全駆動
波形のデータを電圧メモリ12に記憶させておくことも
できるが、ここでは、ステッピングモータ式計器6のス
テッピングモータ駆動信号として360度を1/6した
60度分の電圧データを電圧メモリ12に用意し、この
データを各角度領域に展開使用する方式でメモリ容量を
軽減する構成をとっている。
【0027】すなわち、ステッピングモータ式計器6の
指針9(連結したマグネットロータ)の回動角360度
に対して2相式励磁コイルA,Bに加える駆動信号の電
圧波形は、図2に示すごとく、60度の角度内で略SI
N,COS波形の変化を呈し、この電圧波形にて各60
度の全角度領域a〜fに展開する。この展開処理はデジ
タルデータDの指示領域に対応した指示角データθによ
って判定すればよく、電圧メモリ12には60度を51
2分割した分解能の駆動電圧データV(0度に対するθ
0から60度に対するθ60まで60/512度の角度差
でデータを記憶)を記憶させておき、デジタルデータD
に対応してこの電圧データVを読み出すとともに指示角
領域b〜fのデジタルデータDに対しては、各指示領域
の判定とともに、その判定領域内における電圧データV
を電圧メモリ12から読み出し、その判定領域との組み
合わせで指示計器としての指示位置を求めることができ
る。
【0028】これについては、ステッピングモータはそ
のくし歯ヨークの歯が図2の各指示領域に少なくとも一
組づつ配置されていれば、マグネットロータの磁極位置
はその領域内での励磁位置に移動するだけであるため、
駆動信号が各指示領域にて異なるということではなく、
デジタルデータDに基づく指示領域の判定により、電圧
メモリ12から読み出す電圧データVを読み出せばよい
ということであり、たとえばデジタルデータDが指示角
150度に相当するとすれば、指示領域はcと判定し、
この領域内での30度相当のデータを電圧メモリ12か
ら読み出すことによって、駆動信号としては図2に示し
たようになる。
【0029】ここで、図2に示した駆動波形は、ステッ
ピングモータのくし歯ヨークのくし歯ピッチで決定する
機械的ステップ動作を所謂マイクロステップ駆動によっ
て円滑な動作を得るための典型的な近似波形であり、実
際にはSIN,COS波形はデジタル的な微細階段波形
となっており、そのマイクロステップのピッチは指示計
器にて指示する測定量の変化速度すなわち指針の角速度
と処理回路の処理能力にて設定される。
【0030】いま、処理回路3から所定の周期T=16
msec毎に送信されるデジタル信号dを10ビット
(Xビット)で構成しているとすれば、これを受信した
駆動回路4では、受信した10ビットのデジタル信号d
を分割数Nを4として16/4=4msecの分割周期
で処理し指示角信号Sを得るようにしており、この分割
数4にてデジタル信号dを除算しこの除算値P=d/4
を更新基本データとして8ビット(PXビット)のデー
タにて構成するとともに、除算結果としての余りYをデ
ジタル信号dの10ビットを4分割周期にて順次1ビッ
トの信号送出を行う4ビット(YXビット)のデータに
て構成している。
【0031】具体的には、前回のデジタル信号Dn-1に
対応して出力された現在の指示角信号Sn-1に対する今
回のデジタル信号Dnに対応して4分割のT/4周期に
て更新する指示角信号Snの関係は、このT/4周期毎
に4回更新される指示角信号Snを順次Sn1,Sn2,Sn
3,Sn4とし、4ビットで表される余りYXビットの各
ビットデータをY1,Y2,Y3,Y4とすれば、周期
Tにおける更新出力は、順次4ビットの各ビット値を加
算する次の加算処理によって求められることになる。
【0032】1) 1回目出力:Sn1=Sn-1+P+Y1 2) 2回目出力:Sn2=Sn1+P+Y2 3) 3回目出力:Sn3=Sn2+P+Y3 4) 4回目出力:Sn4=Sn3+P+Y4 以上の基本的処理は、前記加算回路11の構成として次
のようにすることで可能となる。すなわち、デジタル信
号dを4にて除算し除算値Pを得る除算回路111と、
除算結果として生じた余りYを4ビットにて持ち、その
4ビットのビット値を選択的に出力するデータセレクタ
112と、前記除算値Pと選択された余りYとを加算す
る第1の加算器113と、前回のデジタル信号dに基づ
いて出力されている現時点の指示角信号Sn-1を入力
し、前記加算器113の加算出力と加算する第2の加算
器114から構成しており、この構成にて上記1)から
4)の4分割周期による指示角信号Sの算出処理を行っ
ている。
【0033】ここでのデータセレクタ112は、指示角
信号Sが更新されるときの変化特性に合ったより円滑な
動きを得るために用意されるもので、4ビットにて表示
する余りYを順次指示角信号Sに加算される除算値Pに
加算してより滑らかな追従を得るための最も適当な補足
値として選択するものであり、たとえば以下のように各
2通りずつ4ビットのビット値の並びを反転した形で合
計が余り値となるデータを有し、この各々の並びを有す
る余りデータを選択して順次ビット値出力するようにし
ている。
【0034】余りP=0の時:4ビットの並び「000
0」 余りP=1の時:4ビットの並び「0100」(2番目
に余り分の1がある) 余りP=1の時:4ビットの並び「0010」(3番目
に余り分の1がある) 余りP=2の時:4ビットの並び「0101」(2番目
と4番目に1があり合計で余り分の2となる) 余りP=2の時:4ビットの並び「1010」(1番目
と3番目に1があり合計で余り分の2となる) 余りP=3の時:4ビットの並び「1011」(1,
3,4番目に1があり合計3) 余りP=3の時:4ビットの並び「1101」(1,
2,4番目に1があり合計3) 従って、駆動回路4にての分割周期毎に更新処理される
指示角信号Sの変化は、図3のように円滑な動きにて追
従変化し、これにより指針9は間欠的不自然な動きをす
ることのない滑らかに指示動作を行うことができる。
【0035】すなわち、たとえば前回の除算値Pと今回
更新するために求められた除算値Pとが同一で補足値で
ある余りYが4ビットデータ「0101」であったとき
で、さらに今回の余りYも同一であったとすると、デー
タセレクタ112にて選択される余りYの補足値は変化
させることなく「0101」を出力するよう制御するこ
とにより、図3の(A)にて示すように更新周期Tの切
り替わりにて不規則な動きをすることなく、滑らかな変
化をなす指示特性を得られるものである。
【0036】また、図3の(B)にて示すように、前回
の補足値が「1111」であって、今回の余りYが
「1」のようなときは、今回の補足値である余りYのビ
ット並びとして「0100」を選択出力することによ
り、順次加算される余りYのビット値が図のように加算
されて変化し、結果として前回の変化特性から大きく変
化することのない滑らかな追従変化を得られることにな
る。
【0037】なお、以上説明してきた実施例は、処理回
路3での変換周期Tを4分割し、T/4周期にて更新す
るもので、補足値としての余りYを4分割に対応する4
ビットで表したが、分割数Nはこれに限定されるもので
はなく、駆動される計器ムーブメントの機械的制度や求
める指示円滑性によって自由に設定すればよく、また余
りPを表すビット並びも前述したような2組でなくとも
可能なパターンにて用意すればよい。この場合の用意し
たビットパターンのいずれを選択するかについては、予
めビットパターンの並びにて連続させたときの変化特性
の滑らかな繋がりを関係づけておけばよい。
【0038】さらに、計器ムーブメントとしてステッピ
ングモータを使った例につき説明したが、交差コイル式
計器にあっても、更新される次回ベクトルを決定すると
きの周期を同様に分割して除算値Pと余りYの加算処理
を行うことで、ダンパーオイルのような機械的制動を行
うことなく、円滑な指針の動きを得ることが可能であ
る。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明による指示計器の
駆動装置によれば、測定量をデジタル信号Dとして入力
する処理回路の変換周期Tにて円滑な動きの得られなか
ったものが、分割周期T/Nにて分割したより細かい更
新周期にて、さらにその分割数Nで変化量に対応するデ
ジタル信号dを除算しこの除算値Pに除算の余りYを加
算するとともに、この算出結果を順次指示角信号Sに加
算して出力するよう構成したことで、きわめて滑らかな
指示特性を得ることができ、視覚的に不自然さのない円
滑な指針動作の指示計器を得ることができた。
【0040】従って、製品コストとの関係で、高価な処
理回路を使えない場合や、多くの指示計器を時分割駆動
する際のひとつの指示計器に割り振られる演算処理周期
の短縮に限界を生じる場合、たとえば、エンジン回転数
のように変化の激しい測定量に対応して指針を円滑に回
動させるに必要な駆動更新周期に対して処理回路の演算
処理周期の割り振りが追従できず、指針が測定量の変化
に対して間欠的な動きしかできない場合にも、円滑回路
による分割周期での駆動によって指示計器としての円滑
な指示特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路ブロック図であ
る。
【図2】本発明の指示計器の一つであるステッピングモ
ータ駆動信号波形の一例を示す駆動波形図である。
【図3】本発明の駆動波形のステップ周期を説明する分
割ステップ波形図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 計数回路 3 処理回路 4 駆動回路 5 出力回路 6 ステッピングモータ式計器 7 文字板 8 目盛 9 指針 10 メモリ 11 加算回路 12 電圧メモリ 111 除算回路 112 データセレクタ 113、114 加算器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定量に対応したデジタル信号に基づい
    て指示計器を駆動する駆動回路を有し、この指示計器の
    駆動軸端に固定した指針により、前記測定量に対応した
    文字板上の目盛を指示して前記測定量を表示する指示計
    器の駆動装置であって、前記駆動回路は、所定の周期で
    送信される前記測定量に対応したデジタル信号Dを入力
    し、この入力される連続する前後のデジタル信号Dの差
    dもしくは現指示角信号Sと最新のデジタル信号Dとの
    差dを求め、前記所定の周期より短い周期の分割周期に
    てその分割数Nで前記差dを除算し、この除算結果を順
    次分割周期N毎に直前の指示角信号Sに加算して新たな
    指示角信号Sとするとともに、除算結果としての余りY
    を前記分割周期で更新する除算値のいずれかに加算して
    指示角信号Sとして出力するよう構成してなる指示計器
    の駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記指示計器がステッピングモータ式計
    器であることを特徴とする請求項1に記載の指示計器の
    駆動装置。
  3. 【請求項3】 測定量に対応したデジタル信号に基づい
    て指示計器を駆動する駆動回路を有し、この指示計器の
    駆動軸端に固定した指針により、前記測定量に対応した
    文字板上の目盛を指示して前記測定量を表示する指示計
    器の駆動装置であって、前記駆動回路は、所定の周期で
    送信される前記測定量の変化量に対応したXビットのデ
    ジタル信号dを入力し、前記所定の周期にて入力したデ
    ジタル信号dを、前記所定の周期をN分割した分割周期
    で直前の指示信号Sに加算して新たな指示角信号Sに変
    換するとともに、前記デジタル信号dを前記周期分割数
    Nで除算した除算値Pとこの除算結果としての余りYを
    前記デジタル信号dのXビットを配分したPXビットと
    YXビット(X−PXビット)にて表示するとともに、
    前記分割周期で更新する除算値Pのいずれかに加算して
    指示角信号Sとして出力するよう構成してなる指示計器
    の駆動装置。
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